JPWO2018203516A1 - 板ガラスの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

板ガラスの製造方法は、板ガラスGを所定の搬送方向に搬送する搬送工程を備える。搬送工程は、第1待機位置WP1から加工位置CPへと板ガラスGを移動させるときに、搬送ベルト6の一部を昇降装置8により上方に移動させる。さらに搬送工程は、端面加工装置3によって板ガラスGの端面を加工するときに、上方に移動させた搬送ベルト6の一部を昇降装置8により加工位置CPよりも下方に移動させる。この下方への移動の後に加工位置CPに配置された板ガラスGの端面を端面加工装置3によって加工しながら、搬送ベルト6を走行させることにより、他の板ガラスGを第1待機位置WP1に配置する。これにより、板ガラスの端面加工を行う際に板ガラスの搬送を効率良く行うことができ、タクトタイムを短縮化でき、製造効率を向上させることができる。

Description

本発明は、板ガラスの製造方法及び製造装置に関する。
液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、有機ELディスプレイ(OLED)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)用の板ガラスを製造する場合、例えばダウンドロー法等の成形法により成形された大型のガラス基板を切断することで、所定の大きさの板ガラスを形成する。具体的には、例えばダイヤモンドカッター等のスクライブホイールを使用してガラス基板を割断することにより、板ガラスが形成される。
ガラス基板を割断して板ガラスを形成すると、その切断面(端面)には、数μm〜100μm程度の深さの微小なクラックが形成される。このクラックは、板ガラスの機械的強度の低下を招くことから、板ガラスの端面を加工することによって除去される。すなわち、板ガラスの機械的強度を高め、板ガラスの割れや欠けを防止し、後工程でのハンドリングを行い易くするために、板ガラスの端面には、研削加工(面取り)及び研磨加工が施される。
板ガラスの製造装置としては、特許文献1に開示されるように、ガラス基板に切線(スクライブ線)を入れる切断部と、この切線に沿ってガラス基板の折割を行う折割部と、折割後に形成される板ガラスの端面の研削を行う研削部と、板ガラスを搬送する搬送部とを備えたものがある。
この製造装置における搬送部は、昇降可能な複数の吸着パッドと、この吸着パッドを水平方向に移動させる移送装置とを備えている。吸着パッドは、切断部に載置されるガラス基板に向かって下降し、この板ガラスを吸着した後に上昇する。その後、吸着パッドは、移送装置によって水平方向に移動し、折割部の上方から下降して、この折割部にガラス基板を載置する。同様に、吸着パッドは、折割部によって形成された板ガラスを吸着し、研削部へと移送する。
特開2010−47455号公報
従来の製造装置における搬送部は、吸着パッド及び移送装置によって板ガラスを搬送することから、吸着パッドの昇降動作及び吸着動作、さらには、移送装置による板ガラスの水平移動動作により、板ガラスの搬送に時間を要する。このため、板ガラスの製造に係るタクトタイムが長くなり、効率の良い板ガラスの製造を行うことができなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、板ガラスの端面加工を行う際に板ガラスの搬送を効率良く行うことで、タクトタイムを短縮化し、製造効率を向上させることが可能な板ガラスの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、端面加工装置によって板ガラスの端面に加工を施す端面加工工程を備える板ガラスの製造方法である。前記端面加工工程は、搬送装置により前記板ガラスを第1待機位置と、前記第1待機位置よりも前記搬送装置の搬送方向の下流側に設けられる加工位置とに移動させる搬送工程を備える。前記端面加工装置は、前記板ガラスが載置される支持面と前記板ガラスを固定する固定部とを有する定盤を備える。前記搬送装置は、前記板ガラスを搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの走行を案内するガイド部材と、前記ガイド部材を上下方向に移動させることによって前記搬送ベルトの一部を昇降させる昇降装置とを備える。前記ガイド部材の上流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の上流側端部より上流側に位置する。前記ガイド部材の下流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の下流側端部より下流側に位置する。前記搬送工程は、前記第1待機位置から前記加工位置へと前記板ガラスを移動させるときに、前記板ガラスを前記加工位置の上方に配置すべく前記搬送ベルトの一部を前記昇降装置により上方に移動させる上昇工程と、前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工するときに、前記加工位置の上方に配置されている前記板ガラスを前記加工位置に配置し、かつ、前記搬送ベルトを前記板ガラスから離間させるべく、上方に移動させた前記搬送ベルトの前記一部を前記昇降装置により前記加工位置よりも下方に移動させる下降工程と、前記加工位置に配置された前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工しながら、前記加工位置よりも下方に移動させた前記搬送ベルトを走行させることにより、他の板ガラスを前記第1待機位置に配置する工程とを備える。
上記構成では、端面加工装置によって板ガラスの端面を加工すべく、第1待機位置から加工位置へと板ガラスを移動させる際、昇降装置は、搬送ベルトの一部を上方に移動させる(上昇工程)。これにより、板ガラスは、加工位置にある端面加工装置の一部(例えば定盤)に接触することなく、搬送ベルトによって加工位置の上方に移動する。その際、搬送ベルトの一部が撓むのを防止でき、板ガラスを安定して搬送することができる。これは、搬送方向において、ガイド部材の上流側端部が定盤の上流側端部より上流側に位置すると共に、ガイド部材の下流側端部が定盤の下流側端部より下流側に位置するからである。さらに、上昇させた搬送ベルトの一部を下方に移動させることで、板ガラスは加工位置に載置される。搬送ベルトは、昇降装置の動作によって、この加工位置よりもさらに下方に移動して、加工位置の板ガラスから離間する(下降工程)。
搬送ベルトは、板ガラスから離間することにより、この板ガラスに接触することなく走行することが可能になる。したがって、板ガラスを加工位置に配置したままで、搬送ベルトを走行させることにより、新たな未加工の板ガラス(他の板ガラス)を第1待機位置へと配置できる。これにより、端面加工装置によって板ガラスの端面を加工しながら、新たな板ガラスを第1待機位置に配置することが可能になる。したがって、タクトタイムを可及的に短縮し、板ガラスの製造効率を向上させることができる。
また、本方法では、前記搬送装置は、前記ガイド部材の前記上流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第1補助部材と、前記ガイド部材の前記下流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第2補助部材とを備えることが望ましい。この場合、前記上昇工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を傾斜させ、前記下降工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を水平にする。これにより、第1補助部材及び第2補助部材によって保持しながら搬送ベルトの一部を傾斜させるので、搬送ベルトの傾斜部でも撓みを低減でき、上昇工程で板ガラスをさらに安定して搬送できる。
本方法では、前記搬送装置は、前記第1補助部材の一部を上昇させることによって前記第1補助部材を傾斜させる第1傾斜装置と、前記第2補助部材の一部を上昇させることによって前記第2補助部材を傾斜させる第2傾斜装置とを備えてもよい。この場合、前記上昇工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を傾斜させるとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を傾斜させる。また、前記下降工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を水平とするとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を水平にする。これにより、昇降装置に加えて第1傾斜装置及び第2傾斜装置を用いて搬送ベルトの一部を傾斜させるので、上昇工程でさらに安定して板ガラスを搬送できる。
本方法では、前記搬送装置が、前記昇降装置によって前記ガイド部材を移動させる過程で前記ガイド部材を水平に機械的に維持する水平維持機構を備えることが望ましい。これにより、ガイド部材が水平に確実に維持されるので、ガイド部材と共に板ガラスを安定して上下動させることができる。
本方法では、前記水平維持機構は、前記搬送方向と直交する軸まわりに回動可能な第1回動部材及び第2回動部材を有する構成を採用してもよい。この構成では、前記第1回動部材及び前記第2回動部材は、前記搬送方向に間隔を設けて配置されると共に、前記搬送方向と直交する軸まわりに回動可能な状態で前記ガイド部材と連結される。
本方法では、前記搬送工程は、端面加工が終了した板ガラスを前記搬送ベルトにより前記加工位置よりも前記搬送方向の下流側に設けられる第2待機位置に移動させるように構成され、前記第2待機位置には、前記搬送ベルトから前記板ガラスを離間させた状態で前記板ガラスを保持する保持装置が設けられており、前記搬送工程は、前記加工位置に前記板ガラスが配置された状態で、前記他の板ガラスを前記第1待機位置に配置するときに、前記第2待機位置にある前記板ガラスを前記保持装置により前記第2待機位置の上方にて保持する保持工程をさらに備えることが望ましい。
上記構成によれば、第1待機位置から加工位置に移動させた板ガラスを、搬送ベルトによってさらに下流側の第2待機位置へと搬送し得る。保持装置は、第2待機位置に到着した板ガラスをこの第2待機位置よりも上方にて保持することで、板ガラスを搬送ベルトから離間させることができる(保持工程)。これにより、搬送ベルトは、この板ガラスに接触することなく走行することが可能になる。すなわち、搬送ベルトは、上記の下降工程及びこの保持工程を経ることにより、加工位置にて加工される板ガラス及び加工済みの板ガラスに接触することなく、新たな未加工の板ガラスを第1待機位置に配置することができる。このため、端面加工装置によって板ガラスの端面を加工しながら、新たな板ガラスを第1待機位置に配置することが可能になる。これにより、タクトタイムを一層短縮し、板ガラスの製造効率を飛躍的に向上させることができる。
本方法では、前記搬送工程は、前記第1待機位置にある前記板ガラスの前記加工位置への移動と、前記加工位置にて加工が終了した前記板ガラスの前記第2待機位置への移動と、前記第2待機位置にある前記板ガラスの下流側への移動とを同時に行うことが望ましい。これにより、板ガラスを効率良く搬送することができる。
本方法では、前記端面加工装置は、前記板ガラスが載置される支持面と前記板ガラスを固定する固定部とを有する定盤と、前記板ガラスの位置決めを行う位置決め装置と、前記板ガラスの端面の位置を測定する変位センサと、を備え、前記端面加工工程は、前記位置決め装置による前記板ガラスの位置決め工程と、前記固定部によって前記板ガラスを前記支持面に固定する固定工程と、前記変位センサによって前記板ガラスの端面の位置を測定する測定工程とを備えることが望ましい。
上記構成によれば、位置決め工程、固定工程の後に、測定工程を実行することで、固定後における板ガラスの端面の位置を正確に把握できる。このため、端面加工装置は、変位センサによって得られた端面の位置情報に基づいてこの端面の加工を精度良く行うことが可能になる。
本方法では、前記板ガラスは四角形状に構成されており、前記測定工程は、前記板ガラスの対向する二辺に係る前記端面の位置を前記変位センサにより測定することが望ましい。かかる構成によれば、板ガラスの二辺に係る端面の位置を測定することで、端面加工装置は、これらの端面を精度良く加工することができる。
本方法では、前記定盤は、複数の構成部材に分割して構成されてなるとともに、各構成部材の間に、前記搬送ベルトの走行路が形成されてなることが望ましい。これにより、搬送ベルトは、定盤と接触することなく板ガラスを搬送できる。
本発明は、上記の課題を解決するためのものであり、板ガラスを所定の搬送方向に搬送する搬送装置と、前記板ガラスの端面を加工する端面加工装置と、を備える板ガラスの製造装置である。前記端面加工装置は、前記板ガラスが載置される支持面と前記板ガラスを固定する固定部とを有する定盤を備える。前記搬送装置は、前記板ガラスを搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの走行を案内するガイド部材と、前記ガイド部材を上下方向に移動させることによって前記搬送ベルトの一部を昇降させる昇降装置とを備える。前記ガイド部材の上流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の上流側端部より上流側に位置する。前記ガイド部材の下流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の下流側端部より下流側に位置する。前記搬送ベルトは、第1待機位置と、前記第1待機位置よりも前記搬送方向の下流側に設けられる加工位置とに前記板ガラスを移動させるように構成される。前記搬送装置は、前記第1待機位置から前記加工位置へと前記板ガラスを移動させるときに、前記板ガラスを前記加工位置の上方に配置すべく前記搬送ベルトの一部を昇降装置により上方に移動させ、前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工するときに、前記加工位置の上方に配置されている前記板ガラスを前記加工位置に配置し、かつ、前記搬送ベルトによる前記板ガラスの支持を解除すべく、上方に移動させた前記搬送ベルトの一部を前記昇降装置により前記加工位置よりも下方に移動させ、前記加工位置に配置された前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工しながら、前記加工位置よりも下方に移動させた前記搬送ベルトを走行させることにより、他の板ガラスを前記第1待機位置に配置するように構成される。
上記構成によれば、端面加工装置によって板ガラスの端面加工を行うべく、第1待機位置から加工位置へと板ガラスを移動させる場合、昇降装置は、搬送ベルトの一部を上方に移動させる。これにより、板ガラスは、加工位置にある端面加工装置の一部(例えば定盤)に接触することなく、搬送ベルトによって加工位置の上方に移動する。その際、搬送ベルトの一部が撓むのを防止でき、板ガラスを安定して搬送することができる。これは、搬送方向において、ガイド部材の上流側端部が定盤の上流側端部より上流側に位置すると共に、ガイド部材の下流側端部が定盤の下流側端部より下流側に位置するからである。さらに、この状態から、上昇させた搬送ベルトの一部を下方に移動させることにより、板ガラスは、加工位置に載置される。この搬送ベルトは、昇降装置の動作によって、この加工位置よりもさらに下方に移動して、加工位置の板ガラスから離間する。
搬送ベルトは、板ガラスから離間することにより、この板ガラスに接触することなく走行することが可能になる。したがって、板ガラスを加工位置に配置したままで、搬送ベルトを走行させることにより、新たな未加工の板ガラス(他の板ガラス)を第1待機位置へと配置できる。
以上のように、板ガラスを搬送ベルトによって直接支持するとともに、この搬送ベルトの一部を昇降させることにより、板ガラスを効率良く搬送することが可能になる。これにより、タクトタイムを可及的に短縮し、板ガラスの製造効率を向上させることができる。
本製造装置では、前記搬送装置が、前記ガイド部材の前記上流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第1補助部材と、前記ガイド部材の前記下流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第2補助部材とを備えることが望ましい。この場合、前記搬送装置は、前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を傾斜させ、かつ、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を水平にするように構成される。これにより、第1補助部材及び第2補助部材によって保持しながら搬送ベルトの一部を傾斜させるので、搬送ベルトの傾斜部でも撓みを低減でき、上昇工程で板ガラスをさらに安定して搬送できる。
本製造装置では、前記搬送装置が、前記第1補助部材を傾斜させる第1傾斜装置と、前記第2補助部材を傾斜させる第2傾斜装置とを備えることが望ましい。この場合、前記搬送装置は、前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を傾斜させるとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を傾斜させ、かつ、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を水平とするとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を水平にするように構成される。これにより、昇降装置に加えて第1傾斜装置及び第2傾斜装置を用いて搬送ベルトの一部を傾斜させるので、搬送ベルトの一部を上昇させた状態でさらに安定して板ガラスを搬送できる。
本発明によれば、板ガラスの端面加工を行う際に板ガラスの搬送を効率良く行うことで、タクトタイムを短縮化し、製造効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る端面加工装置の側面図である。 第1実施形態の端面加工装置の平面図である。 第1実施形態の端面加工装置における昇降装置の横断面図である。 第1実施形態の端面加工装置における保持装置の縦断面図である。 板ガラスの製造方法を示すフローチャートである。 端面加工工程を示すフローチャートである。 板ガラスの端面加工工程における搬送工程の一部を示す側面図である。 板ガラスの端面加工工程における搬送工程の一部を示す側面図である。 板ガラスの端面加工工程における搬送工程の一部を示す側面図である。 板ガラスの端面加工工程における搬送工程の一部を示す側面図である。 板ガラスの端面加工工程における搬送工程の一部を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る端面加工装置の側面図である。 本発明の第3実施形態の水平維持機構を示す側面図である。 第3実施形態でガイド部材を上昇させた状態を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図11は、本発明に係る板ガラスの製造方法及び製造装置の一実施形態(第1実施形態)を示す。
図1及び図2に示すように、この製造装置1は、板ガラスGを所定の方向に搬送する搬送装置2と、板ガラスGの端面に加工を施す端面加工装置3とを備える。その他、製造装置1は、端面加工装置3の上流に配置される切断装置4と、端面加工装置3の下流側に配置される洗浄装置5とを備える。
搬送装置2は、切断装置4から端面加工装置3へ、そして端面加工装置3から洗浄装置5へと板ガラスGの移送を行うものである。具体的には、図1に示すように、搬送装置2は、板ガラスGの搬送過程において、第1待機位置WP1と、端面加工装置3による加工を行う加工位置CPと、加工位置CPの下流側にて板ガラスGを待機させる第2待機位置WP2とに板ガラスGを移動させる。また、搬送装置2は、図示しないセンサと連動して、板ガラスGを各位置WP1,CP,WP2に停止させる。
搬送装置2は、板ガラスGを搬送する複数の搬送ベルト6と、搬送ベルト6の一部を上下動させる昇降装置8と、板ガラスGを所定位置で保持する保持装置12と、を備える。
搬送ベルト6は、ゴムその他の弾性体により無端状に構成されるとともに、駆動装置7に駆動されることで循環回走するように構成される。なお、本実施形態では、三本の搬送ベルト6を例示するが、搬送ベルト6の数は、これに限定されず、板ガラスGのサイズに応じて適宜設定され得る。
駆動装置7は、搬送ベルト6が巻回される複数のプーリー7aと、プーリー7aを駆動するモータ(図示せず)とを有する。駆動装置7は、上記のプーリー7aに限らず、スプロケットその他の各種駆動体により搬送ベルト6を回走駆動し得る。
昇降装置8は、搬送ベルト6の一部を昇降させるため、搬送ベルト6を案内するガイド部材9を上下方向に移動させる。昇降装置8は、ガイド部材9を上下動させる2台のアクチュエータ8aによって構成される。アクチュエータ8aは、1台であってもよく、3台以上であってもよい。アクチュエータ8aは、シリンダ装置により構成されるが、これに限定されるものではない。アクチュエータ8aは、ガイド部材9の位置を、待機位置と、この待機位置よりも上方の位置とに変更する。
ガイド部材9は、搬送方向に沿って伸びる。搬送方向において、ガイド部材9の上流側端部9aは定盤18の上流側端部より上流側に位置し、ガイド部材9の下流側端部9bは定盤18の下流側端部より下流側に位置する。また、ガイド部材9は、図3に示すように、搬送ベルト6を支持する凹部9cを有する。ガイド部材9は、例えば合成樹脂により構成され得る。
ガイド部材9の上流側端部9aは、ジョイント(図示なし)を介して回動自在に第1補助部材10の下流側端部10bと連結され、ガイド部材9の下流側端部9bは、ジョイント(図示なし)を介して回動自在に第2補助部材11の上流側端部11aと連結される。また、第1補助部材10の上流側端部10a及び第2補助部材11の下流側端部11bは、回動自在かつ水平方向に移動可能に保持される。
これにより、ガイド部材9が待機位置にある場合、第1補助部材10及び第2補助部材11は、いずれも、水平となり、ガイド部材9、第1補助部材10及び第2補助部材11によって直線が形成される(図1参照)。ガイド部材9を待機位置よりも上方の位置に変更すると、第1補助部材10の下流側端部10bの上昇に伴い、第1補助部材10は傾斜する(図8参照)。また、第2補助部材11の上流側端部11aの上昇に伴い、第2補助部材11は傾斜する。なお、ガイド部材9の上流側端部9aを、ジョイント(図示なし)を介して回動自在かつ水平方向に移動可能に第1補助部材10の下流側端部10bと連結し、ガイド部材9の下流側端部9bを、ジョイント(図示なし)を介して回動自在かつ水平方向に移動可能に第2補助部材11の上流側端部11aと連結してもよい。この場合、第1補助部材10の上流側端部10a及び第2補助部材11の下流側端部11bは、回動自在に移動可能に保持される。
第1補助部材10及び第2補助部材11は、いずれも、搬送ベルト6を支持するとともに搬送ベルト6の走行を案内するため、ガイド部材9と同様に凹部を有する。
搬送装置2が備える保持装置12は、図1に示すように、板ガラスGの第2待機位置WP2に対応するように配置されている。保持装置12は、板ガラスGを保持可能な複数の保持部材13と、各保持部材13を昇降させるアクチュエータ14とを備える。
保持部材13は、金属製で長尺状に構成される中空状の棒部材である。保持部材13の幅は、各搬送ベルト6の間隔よりも小さく設定されている。これにより、保持部材13は、搬送ベルト6の間で上下方向に移動できる。図4に示すように、保持部材13の内部には、水等の液体Lが充填されている。保持部材13は、この液体Lを外部に吐出する孔15を有する。なお、保持部材13は、上記の構成に限らず、例えばその内部に液体Lが流通可能な配管を有し、この配管の液体Lを孔15から吐出するように構成され得る。
保持部材13の上面には、板ガラスGの下面を支持する支持部16が設けられている。支持部16は、長方形に構成されるとともに、例えば、ゴム等の弾性体により構成される。この支持部16の材質は弾性体に限定されず、スポンジその他の収縮可能な材料により構成され得る。支持部16は、保持部材13の孔15に連通する孔17を有する。この孔17は、保持部材13の内部に充填されている液体Lを支持部16の上面に吐出する吐出部として機能する。
端面加工装置3は、搬送装置2により設定される板ガラスGの加工位置CPに対応して配置されている。本実施形態において、端面加工装置3は、板ガラスGの端面に対して面取りを施す研削装置として例示されるが、これに限定されず、板ガラスGの端面に研磨を施す研磨装置を含み得る。
端面加工装置3は、板ガラスGが載置される定盤18と、加工具19a,19bと、板ガラスGの位置決めを行う位置決め装置20と、板ガラスGの端面の位置を測定する変位センサ21a〜21cと、を備える。
定盤18は、複数の構成部材18a〜18dに分割されてなる。構成部材18a〜18dの数を増減させることにより、加工される板ガラスGの大きさに応じて、定盤18の大きさを変更できる。
図2に示すように、各構成部材18a〜18dは、長尺状に構成されるとともに、一定の間隔をおいて配置されている。これにより、各構成部材18a〜18dの間には、搬送ベルト6が通過可能な空間(走行路)22が形成されている。各構成部材18a〜18dの上面は、板ガラスGを支持する支持面23となっている。
各構成部材18a〜18dには、板ガラスGを支持面23に固定する固定部24が設けられている。固定部24は、支持面23に形成された孔であり、図示しない真空ポンプに接続されている。真空ポンプの作用により、固定部24は、支持面23に載置された板ガラスGを吸着する。
加工具19a,19bは、ダイヤモンドホイール等の研削具により構成される。図2に示すように、加工具19a,19bは、板ガラスGの二辺G1,G2に係る端面を加工するように、一方の辺G1の端面を加工する加工具19aと、他方の辺G2の端面を加工する加工具19bとを有する。各加工具19a,19bは、回転しながら各辺G1,G2の一端部から他端部に向かって直線的に移動する(実線及び二点鎖線で示す)ことで、板ガラスGの端面をその全長にわたって研削(面取り)する。なお、各加工具19a,19bの直線移動は、例えばリニアモーションガイドにより行われるが、これに限定されるものではない。
図2に示すように、位置決め装置20は、定盤18の支持面23上に載せられた四角形状の板ガラスGの第1の辺G1に当接可能な二個の押付部材25a,25bと、この第1の辺G1と対向する第2の辺G2に当接可能な二個の受止部材26a,26bと、これら第1の辺G1及び第2の辺G2に対して直角を為す第3の辺G3に当接可能な一個の押付部材25cと、この第3の辺G3と対向する第4の辺G4に当接可能な一個の受止部材26cとを有する。
この場合、板ガラスGの四辺G1〜G4は、定盤18の支持面23の外周縁よりも外側に位置しており、また各押付部材25a〜25c及び各受止部材26a〜26cは、定盤18の支持面23の外周縁よりも外側、更には板ガラスGの四辺G1〜G4よりも外側に配置されている。したがって、この板ガラスGは、計三個の受止部材26a〜26cによって三点で支持されると共に、計三個の押付部材25a〜25cによっても三点で支持される。
押付部材25a〜25c及び受止部材26a〜26cは、板ガラスGの位置決めを行う際に、板ガラスGに接触し、そして位置決めが終了すると、板ガラスGから退避するように構成される。
各押付部材25a〜25cは、板ガラスGの対応する各辺G1、G3にそれぞれ当接する円形状の当接押し体と、各当接押し体に対して板ガラスGの各辺G1、G3と直交する方向への移動力をそれぞれ付与するアクチュエータとを有する。
受止部材26a〜26cは、板ガラスGの対応する各辺G2,G4に当接する円柱状(または円筒状)の当接受け体を有する。当接受け体は、弾性体により構成されるとともに、バネ或いは流体圧シリンダ等の付勢部材によって支持されている。したがって、各当接受け体は、板ガラスGの対応する各辺G2,G4との当接をそれぞれ維持した状態で板ガラスGと共に移動可能とされている。
図2に示すように、変位センサ21a〜21cは、板ガラスGの第1の辺G1に当接可能な二個の変位センサ21aと、板ガラスGの第2の辺G2に当接可能な二個の変位センサ21bと、第3の辺G3に当接可能な一個の変位センサ21cとを含む。
また、図2に示すように、各変位センサ21a〜21cは、接触式センサであって、板ガラスGの対応する各辺G1〜G3に当接可能な接触子をそれぞれ有する。各変位センサ21a〜21cは板ガラスGに接触して測定した位置データと、基準値とを比較することで、位置決めの際に生じた板ガラスGの位置ずれの量を計測できる。
切断装置4は、ダイヤモンドカッター等のスクライブホイールを有する。切断装置4は、このスクライブホイールによって、ガラス基板にスクライブ線を刻設し、このスクライブ線に沿ってガラス基板を折り割ることで、所定寸法の板ガラスGを形成する。
洗浄装置5は、所定の洗浄液を板ガラスGに供給する供給装置と、回転可能な洗浄ヘッドとを有する。洗浄装置5は、供給装置により板ガラスGに洗浄液を供給しながら、洗浄ヘッドを板ガラスGの表面に接触させ、その回転により板ガラスGに付着する異物を除去する。
以下、板ガラスGの製造方法について図5乃至図11を参照しながら説明する。本実施形態に係る板ガラスGの製造方法は、図5に示すように、成形工程S1と、切断工程S2と、端面加工工程S3と、洗浄工程S4とを主に備える。
成形工程S1では、公知のフロート法、ロールアウト法、スロットダウンドロー法、リドロー法等を使用することができるが、オーバーフローダウンドロー法によりガラス基板を成形することが好ましい。オーバーフローダウンドロー法は、断面が略くさび形の成形体の上部に設けられたオーバーフロー溝に溶融ガラスを流し込み、このオーバーフロー溝から両側に溢れ出た溶融ガラスを成形体の両側の側壁部に沿って流下させながら、成形体の下端部で融合一体化し、下方に引き伸ばすことによって一枚のガラス基板を連続成形するというものである。これにより、寸法精度の高い大型のガラス基板が成形される。
切断工程S2では、切断装置4によるスクライブ切断により、このガラス基板を切断し、所定寸法の板ガラスGを得る。この切断工程S2では、ガラス基板に設定される切断予定線に沿ってスクライブホイールを走行させ、ガラス基板に、切断予定線に沿って所定深さを有するスクライブ線を刻設する。その後、このスクライブ線の周辺に曲げモーメントを作用させ、板ガラスGをこのスクライブ線に沿って折り割る。この折割によって複数の板ガラスGを得る。各板ガラスGは、順に端面加工装置3へと送られ、端面加工工程S3が実行される。
端面加工工程S3は、端面加工装置3に対して板ガラスGの搬入・搬出を行う搬送工程を備える。その他、端面加工工程S3は、図6に示すように、位置決め装置20による板ガラスGの位置決め工程S31と、板ガラスGを定盤18に固定する固定工程S32と、各変位センサ21a〜21cによって板ガラスGの端面の位置を測定する測定工程S33と、加工具19a,19bによって板ガラスGの端面に対して面取りを行う研削加工工程S34とを備える。
以下、搬送工程について、図7乃至図11を参照しながら詳細に説明する。なお、図7乃至図11においては、説明の便宜上、端面加工装置3の図示を省略している。
図7は、加工位置CPに配置された板ガラスGの加工が終了し、第1待機位置WP1にて待機する板ガラスGに端面加工を施す場合を例示する。なお、図7に示す状態では、昇降装置8のガイド部材9及び保持装置12の保持部材13は待機位置にあり、搬送ベルト6は停止している。また、第1補助部材10及び第2補助部材11は、水平な姿勢である。
図7に示すように、第1待機位置WP1では、次に加工される板ガラスGが搬送ベルト6の上部に載置された状態で待機している。
加工位置CPでは、定盤18の支持面23に加工が終了した板ガラスGが載置されている。この場合、加工位置CPでは、搬送ベルト6の上部は、定盤18の支持面23よりも下方に位置しており、板ガラスGに接触していない。また、加工位置CPでは、固定部24による板ガラスGの吸着が解除された状態となっている。
第2待機位置WP2では、既に端面加工装置3による加工が終了した板ガラスGが搬送ベルト6の上部に載置された状態で待機している。以上のように、搬送ベルト6は、第1待機位置WP1と第2待機位置WP2にある板ガラスGを支持しているが、加工位置CPにある板ガラスGを支持していない。
図7に示す状態から、搬送装置2は、第2待機位置WP2にある板ガラスGを下流側の洗浄装置5へと移送し、加工位置CPにある板ガラスGを第2待機位置WP2へと移動させ、第1待機位置WP1にある板ガラスGを加工位置CPへと移動させる。
すなわち、搬送工程は、第1待機位置WP1にある板ガラスGの加工位置CPへの移動と、加工位置CPにて加工が終了した板ガラスGの第2待機位置WP2への移動と、第2待機位置WP2にある板ガラスGの下流側への移動とを同時に行うのである。具体的には、図8に示すように、昇降装置8がガイド部材9を上昇させ、搬送ベルト6の上部を上方に押し上げる。これにより、第1補助部材10の下流側端部10bが上昇し、第1補助部材10が傾斜する。また、第2補助部材11の上流側端部11aも上昇し、第2補助部材11も傾斜する。これに伴い、搬送ベルト6の上部が弾性変形し、ガイド部材9、第1補助部材10及び第2補助部材11に沿う形状となる。その際、搬送ベルト6のうちでガイド部材9によって支持された部分が、加工位置CPにある板ガラスGを持ち上げ、板ガラスGが加工位置CP(二点鎖線で示す板ガラスGの位置)の上方に移動する。
これにより、三枚の板ガラスGの全てが搬送ベルト6に支持され、搬送装置2により同時に搬送されることになる。この状態で、搬送装置2は、駆動装置7のプーリー7aを回転させ、搬送ベルト6を図8において矢印で示す方向に回走させる。これにより、各板ガラスGは、次の位置へと移動する。
特に第1待機位置WP1にて待機していた板ガラスGは、搬送ベルト6により、定盤18の支持面23の上方位置、すなわち、加工位置CPの上方位置に移動する。このとき、搬送装置2は、回走している搬送ベルト6を一時停止させる。以上のように、搬送工程は、板ガラスGを第1待機位置WP1から加工位置CPへと板ガラスGを移動させるときに、板ガラスGを加工位置CPの上方位置に配置すべく搬送ベルト6の一部を昇降装置8により上方に移動させる工程(上昇工程)を有する。
次に、昇降装置8は、上方位置にあるガイド部材9を下降させ、待機位置へと戻す。これに伴い、第1補助部材10及び第2補助部材11も水平な姿勢に戻る。これにより、第1待機位置WP1から加工位置CPへと移動した板ガラスGは、図9に示すように、定盤18の上方位置からこの定盤18に向かって下降し、その支持面23に載置される。ガイド部材9が待機位置に戻ることにより、搬送ベルト6は、定盤18の支持面23よりも下方に移動する。以上のように、搬送工程は、板ガラスGの端面を加工するときに、加工位置CPの上方に配置されていた板ガラスGを加工位置CPに配置するとともに、搬送ベルト6による板ガラスGの支持を解除すべく、昇降装置8により搬送ベルト6の一部を加工位置CP(定盤18の支持面23の位置)よりも下方に移動させる工程(下降工程)を有する。
図9に示すように、図8において加工位置にあった板ガラスGが第2待機位置WP2に移動しており、第2待機位置WP2にあった板ガラスGが洗浄装置5に移送されている。また、図8及び図9に示すように、切断装置4により形成された新たな板ガラスGが端面加工装置3に向かって移動中である。
搬送装置2は、この新たな板ガラスGを受け取る前に、保持装置12を作動させ、保持部材13を待機位置から上方に移動させる。そうすると、保持部材13の支持部16が第2待機位置WP2にある板ガラスGの下面に接触し、さらにこの板ガラスGを上方に押し上げる。これにより、板ガラスGは、図10に示すように、搬送ベルト6から上方に離間した状態、すなわち、第2待機位置WP2の上方に位置した状態となる。
このように、搬送工程は、加工位置CPに板ガラスGが配置された状態で、他の板ガラスGを第1待機位置WP1に配置するときに、第2待機位置WP2に配置されている板ガラスGを保持装置12により第2待機位置WP2の上方位置で保持する工程(保持工程)を有する。この保持工程では、保持部材13の支持部16は、その孔17から液体Lを吐出している。これにより、支持部16と板ガラスGとの間にこの液体Lが介在することになり、保持工程における板ガラスGに対する擦傷の発生が防止される。
この状態では、搬送ベルト6に接触する板ガラスGはない。この状態で、加工位置CPにある板ガラスGに、位置決め工程S31、固定工程S32、測定工程S33及び研削加工工程S34が順に実行される。搬送装置2は、これらの工程S31〜S34の実行中に、搬送ベルト6を回走させ、切断装置4から新たな板ガラスGを受け取り、図11に示すように、この板ガラスGを第1待機位置WP1へと移動させた後、搬送ベルト6を停止させる。
新たな板ガラスGが第1待機位置WP1に到着すると、保持装置12は、保持部材13を下降させて待機位置(図11において二点鎖線で示す位置)へと戻す。これにより、ガラスGは、保持部材13から離れ、再び搬送ベルト6に支持されることになる。保持部材13が待機位置に戻ると、搬送装置2は、図7に示す状態に戻り、以後、上記と同じ動作を繰り返す。
位置決め工程S31では、二個の押付部材25a,25bの当接押し体が板ガラスGの第1の辺G1を押動させると共に、一個の押付部材25cの当接押し体が第3の辺G3を押動させる。この結果、板ガラスGの第2の辺G2が二個の受止部材26a,26bの当接受け体に当接すると共に、第4の辺G4が一個の受止部材26cの当接受け体に当接する(図2参照)。これにより、板ガラスGは、定盤18に対して位置決めされる。
位置決め工程S31が終了すると、位置決め装置20が板ガラスGから退避し、固定工程S32が実行される。固定工程S32では、定盤18の複数の固定部(孔)24を通じて板ガラスGの裏面側に負圧を生じさせ、これにより板ガラスGを定盤18の支持面23上に吸着保持させる。
固定工程S32が終了すると、測定工程S33が実行される。この測定工程S33では、各変位センサ21a〜21cが、対応する板ガラスGの各辺G1〜G3の端面に接触し、その位置(変位)を測定する。この測定工程S33により、位置決め工程S31において位置決めされた板ガラスGにおける基準位置からのずれ量が検出される。
この測定工程S33が終了すると、変位センサ21a〜21cが板ガラスGから退避し、研削加工工程S34が実行される。この研削加工工程S34では、各変位センサ21a〜21cによって測定された板ガラスGにおける端面のずれ量に基づいて各加工具19a,19bの研削量が決定される。各加工具19a,19bは、変位センサ21a〜21cにより決定された研削量に基づいて端面に対する研削を行う。各加工具19a,19bは、第1の辺G1及び第2の辺G2の一端部から他端部にわたって、その端面を研削する。
なお、端面加工工程S3では、四角形状の板ガラスGの二辺G1,G2に係る端面の研削を行った後、この板ガラスGを水平方向において90°回転させてその姿勢を変更し、残りの二辺G3,G4に係る端面の研削が行われるが、この工程については図示していない。また、研削加工工程S34が行われた後に、板ガラスGのコーナーカット工程(図示せず)が実行され得るが、これに限定されるものではない。
研削加工工程S34が終了すると、洗浄工程S4が実行される。洗浄工程S4では、端面加工が終了した板ガラスGが洗浄装置5に移送され、供給装置によって洗浄液を供給するとともに、洗浄ヘッドによって板ガラスGの表面が洗浄される。以上の各工程S1〜S4を経ることで、板ガラスGは製品化される。
以上説明した本実施形態に係る板ガラスGの製造方法及び製造装置1によれば、搬送ベルト6によって板ガラスGを直接支持するとともに、この搬送ベルト6の一部を昇降させることにより、板ガラスGの搬送を効率良く行うことができる。
すなわち、第1待機位置WP1から加工位置CPへと板ガラスGを移動させる場合、搬送装置2は、昇降装置8(上昇工程)により、搬送ベルト6の一部を上方に移動させる。これにより、板ガラスGは、端面加工装置3の定盤18に接触することなく、搬送ベルト6によって加工位置CPの上方に移動する。
また、上昇させた搬送ベルト6の一部を下方に移動させることにより、板ガラスGは、定盤18の支持面23、すなわち加工位置CPに載置される。このとき、搬送ベルト6は、昇降装置8(下降工程)により、加工位置CPである定盤18の支持面23よりもさらに下方に移動して、加工位置CPの板ガラスGから離間する。
搬送ベルト6は、板ガラスGから離間することにより、この板ガラスGに接触することなく走行することが可能になる。したがって、板ガラスGを加工位置CPに配置したままで、搬送ベルト6を走行させることにより、新たな未加工の板ガラスGを第1待機位置WP1へと搬送できる。
また、保持工程(図10、図11参照)では、加工位置CPから第2待機位置WP2へと板ガラスGを搬送し、保持装置12によって、搬送ベルト6に支持される板ガラスGを第2待機位置WP2よりも上方にて保持する。これにより、板ガラスGは、搬送ベルト6から離間し、この板ガラスGに接触することなく、回走することが可能になる。
すなわち、搬送ベルト6は、下降工程及びこの保持工程を経ることにより、加工位置CPにて加工される板ガラスG及び加工済みの板ガラスGに接触することなく、新たな未加工の板ガラスGを第1待機位置WP1に配置することができる。このため、端面加工装置3によって、加工位置CPにある板ガラスGの端面を加工しながら、新たな板ガラスGを第1待機位置WP1に配置することが可能になる。
これにより、板ガラスGの加工及び搬送を効率良く行うことができる。したがってタクトタイムを可及的に短縮化し、板ガラスGの製造効率を飛躍的に向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の第1実施形態では、端面加工工程S3において、板ガラスGの端面の面取りを行う研削加工工程S34を例示したが、これに限定されない。端面加工工程S3は、研削加工工程S34の他、板ガラスGの端面を研磨する研磨加工工程を含み得る。
上記の第1実施形態では、第1補助部材10及び第2補助部材11を用いたが、第1補助部材10及び第2補助部材11を用いることなく、ガイド部材9のみで搬送ベルト6の一部を昇降させてもよい。また、第1補助部材10及び第2補助部材11は、ガイド部材9に回動不能に連結されていてもよく、換言すると、傾斜した状態の第1補助部材10及び第2補助部材11をガイド部材9に固定してもよい。この実施形態では、ガイド部材9が待機位置にある場合、搬送ベルト6は第1補助部材10及び第2補助部材11と接触しない。ガイド部材9の上昇に伴い、第1補助部材10及び第2補助部材11が搬送ベルト6と接触し、搬送ベルト6の走行を案内する。
上記の第1実施形態では、昇降装置8のみで第1補助部材10及び第2補助部材11を傾斜させたが、図12に示す第2実施形態のように、搬送装置2は、第1傾斜装置31及び第2傾斜装置32を備えてもよい。
第2実施形態の製造装置1は、第1実施形態の製造装置1に第1傾斜装置31及び第2傾斜装置32を追加したものである。第1傾斜装置31は、第1補助部材10の一部を上昇させることによって第1補助部材10を傾斜させるとともに、第1補助部材10の一部を下降させることによって第1補助部材10を水平に戻す。また、第2傾斜装置32は、第2補助部材11の一部を上昇させることによって第2補助部材11を傾斜させるとともに、第2補助部材11の一部を下降させることによって第2補助部材11を水平に戻す。このような第1傾斜装置31及び第2傾斜装置32は、昇降装置8と同様にアクチュエータによって構成できる。
上記の第1実施形態では、2台のアクチュエータ8aによってガイド部材9を支持するが、図13及び図14に示す第3実施形態のように、ガイド部材9を水平な状態に維持する水平維持機構を設けてもよい。なお、図13及び図14では、水平維持機構40の理解を容易にするため、昇降装置8、ガイド部材9、第1補助部材10及び第2補助部材11のみを示し、その他の構成の図示を省略する。
第3実施形態では、ガイド部材9の上流側端部9aと第1補助部材10の下流側端部10bとが、回動可能かつ第1補助部材10の長手方向に移動可能に連結される。このように連結するため、ガイド部材9の上流側端部9aには、連結アーム9dが設けられ、その連結アーム9dの先端にはピン9eが固定されている。また、第1補助部材10の下流側端部10bには、連結アーム9dの先端に設けられたピン9eを受け入れる長穴10cが設けられる。このため、連結アーム9dの先端に設けられたピン9eは、第1補助部材10の下流側端部10bの長穴10cにより、回動可能かつ第1補助部材10の長手方向に移動可能となる。同様に、ガイド部材9の下流側端部9bと第2補助部材11の上流側端部11aとは、回動可能かつ第1補助部材10の長手方向に移動可能に連結される。
第1補助部材10の上流側端部10a及び第2補助部材11の下流側端部11bは、いずれも、回動可能に保持されている。このように保持するため、第1補助部材10の上流側端部10a及び第2補助部材11の下流側端部11bには、それぞれ、回動ピン10d、11dが設けられる。回動ピン10d、11dは、いずれも、第1保持部材(図示なし)によって保持されている。
水平維持機構40は、搬送方向と直交する軸(紙面に垂直な軸)まわりに回動可能な第1回動部材41及び第2回動部材42を有する。第3実施形態の第1回動部材41及び第2回動部材42は、いずれも、3角形状であり、第1の頂部に設けられた回動ピン41a、42aの軸まわりに回動可能である。回動ピン41a、42aは、いずれも、第2保持部材(図示なし)によって保持されている。
第1回動部材41及び第2回動部材42は、間隔を設けて搬送方向に沿って並べて配置される。また、第1回動部材41及び第2回動部材42は、いずれも、搬送方向と直交する軸まわりに回動可能な状態でガイド部材9と連結される。第3実施形態の第1回動部材41及び第2回動部材42は、それぞれ、第2の頂部に設けられた連結ピン41b、42bを介してガイド部材9と連結され、連結ピン41b、42bの軸まわりに回動可能である。
第1回動部材41及び第2回動部材42の第3の頂部には、下方から昇降装置8であるアクチュエータ8aのロッドの先端が押し当てられる。
続いて、第3実施形態の製造装置によるガイド部材9の上下動の動作を説明する。ガイド部材9を上昇させる場合、図14に示すように、昇降装置8であるアクチュエータ8aを伸長させる。これにより、第1回動部材41及び第2回動部材42の第3の頂部がアクチュエータ8aに押し上げられるので、第1回動部材41及び第2回動部材42が回動ピン41a、42aの軸まわりに反時計回りに回動する。その結果、ガイド部材9が上昇しながら搬送方向と反対方向に僅かに移動する。
ガイド部材9が上昇するのに伴い、第1補助部材10は、その上流側端部10aに設けられた回動ピン10dの軸まわりに回動し、傾斜する。また、第2補助部材11は、その下流側端部11bに設けられた回動ピン11dの軸まわりに回動し、傾斜する。
ガイド部材9が搬送方向と反対方向に僅かに移動するのに伴い、ガイド部材9の上流側の連結アーム9dに固定されたピン9eが、第1補助部材10の下流側端部10bに設けられた長穴10c内を移動する。また、ガイド部材9の下流側の連結アーム9fに固定されたピン9hが、第2補助部材11の上流側端部11aに設けられた長穴11c内を移動する。
回動ピン41a、連結ピン41b、連結ピン42b及び回動ピン42aの軸を頂点とする四角形は、平行四辺形である。ガイド部材9が上昇する過程で、上記平行四辺形は、内角の角度を変化させながら維持される。このため、連結ピン41bと連結ピン42bとを結ぶ線分は、回動ピン41aと回動ピン42aとを結ぶ線分と平行な状態が維持される。ここで、回動ピン41aと回動ピン42aとを結ぶ線分は、常に水平であるので、連結ピン41bと連結ピン42bとを結ぶ線分も常に水平となる。このため、ガイド部材9が上昇する過程で、ガイド部材9は水平な状態に維持される。
ガイド部材9を下降させる場合、昇降装置8であるアクチュエータ8aを短縮させる。これに応じ、自重により、第1回動部材41及び第2回動部材42が回動ピン41a、42aの軸まわりに時計回りに回動するので、ガイド部材9が下降しながら搬送方向に僅かに移動する。ガイド部材9が下降するのに伴い、第1補助部材10は及び第2補助部材11は、水平となる(図13参照)。ガイド部材9が下降する過程でも、上昇過程と同様の理由により、ガイド部材9は水平な状態に維持される。
上記の第3実施形態では、昇降装置8のみで第1補助部材10及び第2補助部材11を傾斜させたが、第2実施形態のように第1傾斜装置31及び第2傾斜装置32を補助的に設けてもよい。
第1回動部材41及び第2回動部材42は、昇降装置8であるアクチュエータ8aと、連結ピンを介して連結してもよい。この場合、第1回動部材41及び第2回動部材42の第3の頂部は、回動ピン41a、42aの軸まわりに回動するのに伴い、搬送方向の位置が僅かに移動する。この第3の頂部の僅かな移動を吸収するため、連結ピンを受け入れる穴を長穴とするか、または、連結ピンの外径よりも穴の内径を大きくすることが好ましい。耐久性や動作の安定性の観点から、アクチュエータ8aの下端を回動可能に保持することがより好ましい。アクチュエータ8aの下端を回動可能に保持すれば、第3の頂部の移動に追従してアクチュエータ8aの上端が移動するのに応じ、アクチュエータ8aの下端に設けられた回動軸まわりにアクチュエータ8aが回動して傾斜する。
昇降装置8は、アクチュエータ8aに限らず、モータを用いてもよい。この場合、例えば回動ピン41aに代えて回動軸を第1回動部材41に固定し、回動軸を回動可能に支持した状態で回動軸をモータと連結すればよい。
第1回動部材41及び第2回動部材42は、三角形状に限らず、棒状であってもよい。
1 製造装置
2 搬送装置
3 端面加工装置
6 搬送ベルト
8 昇降装置
9 ガイド部材
9a 上流側端部
9b 下流側端部
10 第1補助部材
10a 上流側端部
10b 下流側端部
11 第2補助部材
11a 上流側端部
11b 下流側端部
12 保持装置
18 定盤
18a 定盤の構成部材
18b 定盤の構成部材
18c 定盤の構成部材
18d 定盤の構成部材
20 位置決め装置
21a 変位センサ
21b 変位センサ
21c 変位センサ
23 支持面
24 固定部
31 第1傾斜装置
32 第2傾斜装置
40 水平維持機構
41 第1回動部材
42 第2回動部材
CP 加工位置
G 板ガラス
S3 端面加工工程
S31 位置決め工程
S32 固定工程
S33 測定工程
WP1 第1待機位置
WP2 第2待機位置

Claims (15)

  1. 端面加工装置によって板ガラスの端面に加工を施す端面加工工程を備える板ガラスの製造方法であって、
    前記端面加工工程は、搬送装置により前記板ガラスを第1待機位置と、前記第1待機位置よりも前記搬送装置の搬送方向の下流側に設けられる加工位置とに移動させる搬送工程を備え、
    前記端面加工装置は、前記板ガラスが載置される支持面と前記板ガラスを固定する固定部とを有する定盤を備え、
    前記搬送装置は、前記板ガラスを搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの走行を案内するガイド部材と、前記ガイド部材を上下方向に移動させることによって前記搬送ベルトの一部を昇降させる昇降装置とを備え、
    前記ガイド部材の上流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の上流側端部より上流側に位置し、
    前記ガイド部材の下流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の下流側端部より下流側に位置し、
    前記搬送工程は、
    前記第1待機位置から前記加工位置へと前記板ガラスを移動させるときに、前記板ガラスを前記加工位置の上方に配置すべく前記搬送ベルトの一部を前記昇降装置により上方に移動させる上昇工程と、
    前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工するときに、前記加工位置の上方に配置されている前記板ガラスを前記加工位置に配置し、かつ、前記搬送ベルトを前記板ガラスから離間させるべく、上方に移動させた前記搬送ベルトの前記一部を前記昇降装置により前記加工位置よりも下方に移動させる下降工程と、
    前記加工位置に配置された前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工しながら、前記加工位置よりも下方に移動させた前記搬送ベルトを走行させることにより、他の板ガラスを前記第1待機位置に配置する工程とを備えることを特徴とする板ガラスの製造方法。
  2. 前記搬送装置は、前記ガイド部材の前記上流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第1補助部材と、前記ガイド部材の前記下流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第2補助部材とを備え、
    前記上昇工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を傾斜させ、
    前記下降工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を水平にする請求項1に記載の板ガラスの製造方法。
  3. 前記搬送装置は、前記第1補助部材の一部を上昇させることによって前記第1補助部材を傾斜させる第1傾斜装置と、前記第2補助部材の一部を上昇させることによって前記第2補助部材を傾斜させる第2傾斜装置とを備え、
    前記上昇工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を傾斜させるとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を傾斜させ、
    前記下降工程では、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を水平とするとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を水平にする請求項2に記載の板ガラスの製造方法。
  4. 前記搬送装置は、前記昇降装置によって前記ガイド部材を移動させる過程で前記ガイド部材を水平に機械的に維持する水平維持機構を備える請求項1から3のいずれか1項に記載の板ガラスの製造方法。
  5. 前記水平維持機構は、前記搬送方向と直交する軸まわりに回動可能な第1回動部材及び第2回動部材を有し、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材は、前記搬送方向に間隔を設けて配置されると共に、前記搬送方向と直交する軸まわりに回動可能な状態で前記ガイド部材と連結される請求項4に記載の板ガラスの製造方法。
  6. 前記搬送工程は、端面加工が終了した板ガラスを前記搬送ベルトにより前記加工位置よりも前記搬送方向の下流側に設けられる第2待機位置に移動させるように構成され、
    前記第2待機位置には、前記搬送ベルトから前記板ガラスを離間させた状態で前記板ガラスを保持する保持装置が設けられており、
    前記搬送工程は、前記加工位置に前記板ガラスが配置された状態で、前記他の板ガラスを前記第1待機位置に配置するときに、前記第2待機位置にある前記板ガラスを前記保持装置により前記第2待機位置の上方にて保持する保持工程を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の板ガラスの製造方法。
  7. 前記搬送工程は、前記第1待機位置にある前記板ガラスの前記加工位置への移動と、前記加工位置にて加工が終了した前記板ガラスの前記第2待機位置への移動と、前記第2待機位置にある前記板ガラスの下流側への移動とを同時に行う請求項1から6のいずれか1項に記載の板ガラスの製造方法。
  8. 前記端面加工装置は、前記板ガラスが載置される支持面と前記板ガラスを固定する固定部とを有する定盤と、前記板ガラスの位置決めを行う位置決め装置と、前記板ガラスの端面の位置を測定する変位センサと、を備え、
    前記端面加工工程は、前記位置決め装置による前記板ガラスの位置決め工程と、前記固定部によって前記板ガラスを前記支持面に固定する固定工程と、前記変位センサによって前記板ガラスの端面の位置を測定する測定工程とを備える請求項1から7のいずれか1項に記載の板ガラスの製造方法。
  9. 前記板ガラスは四角形状に構成されており、
    前記測定工程は、前記板ガラスの対向する二辺に係る前記端面の位置を前記変位センサにより測定する請求項8に記載の板ガラスの製造方法。
  10. 前記定盤は、複数の構成部材に分割して構成されてなるとともに、各構成部材の間に、前記搬送ベルトの走行路が形成されてなる請求項1から9のいずれか1項に記載の板ガラスの製造方法。
  11. 板ガラスを所定の搬送方向に搬送する搬送装置と、前記板ガラスの端面を加工する端面加工装置とを備える板ガラスの製造装置において、
    前記端面加工装置は、前記板ガラスが載置される支持面と前記板ガラスを固定する固定部とを有する定盤を備え、
    前記搬送装置は、前記板ガラスを搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの走行を案内するガイド部材と、前記ガイド部材を上下方向に移動させることによって前記搬送ベルトの一部を昇降させる昇降装置とを備え、
    前記ガイド部材の上流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の上流側端部より上流側に位置し、
    前記ガイド部材の下流側端部は、前記搬送方向において、前記定盤の下流側端部より下流側に位置し、
    前記搬送ベルトは、第1待機位置と、前記第1待機位置よりも前記搬送方向の下流側に設けられる加工位置とに前記板ガラスを移動させるように構成され、
    前記搬送装置は、
    前記第1待機位置から前記加工位置へと前記板ガラスを移動させるときに、前記板ガラスを前記加工位置の上方に配置すべく前記搬送ベルトの一部を昇降装置により上方に移動させ、
    前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工するときに、前記加工位置の上方に配置されている前記板ガラスを前記加工位置に配置し、かつ、前記搬送ベルトによる前記板ガラスの支持を解除すべく、上方に移動させた前記搬送ベルトの一部を前記昇降装置により前記加工位置よりも下方に移動させ、
    前記加工位置に配置された前記板ガラスの前記端面を前記端面加工装置によって加工しながら、前記加工位置よりも下方に移動させた前記搬送ベルトを走行させることにより、他の板ガラスを前記第1待機位置に配置するように構成されることを特徴とする板ガラスの製造装置。
  12. 前記搬送装置は、前記ガイド部材の前記上流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第1補助部材と、前記ガイド部材の前記下流側端部に連結され、前記搬送ベルトの走行を案内する第2補助部材とを備え、
    前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を傾斜させ、かつ、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1補助部材及び前記第2補助部材を水平にするように構成される請求項11に記載の板ガラスの搬送装置。
  13. 前記搬送装置は、前記第1補助部材を傾斜させる第1傾斜装置と、前記第2補助部材を傾斜させる第2傾斜装置とを備え、
    前記昇降装置によって前記ガイド部材を上方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を傾斜させるとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を傾斜させ、かつ、前記昇降装置によって前記ガイド部材を下方に移動させるのに伴い、前記第1傾斜装置によって前記第1補助部材を水平とするとともに前記第2傾斜装置によって前記第2補助部材を水平にするように構成される請求項12に記載の板ガラスの搬送装置。
  14. 前記搬送装置は、前記昇降装置によって前記ガイド部材を移動させる過程で前記ガイド部材を水平に機械的に維持する水平維持機構を備える請求項11から13のいずれか1項に記載の板ガラスの搬送装置。
  15. 前記水平維持機構は、前記搬送方向と直交する軸まわりに回動可能な第1回動部材及び第2回動部材を有し、
    前記第1回動部材及び前記第2回動部材は、前記搬送方向に間隔を設けて配置されると共に、前記搬送方向と直交する軸まわりに回動可能な状態で前記ガイド部材と連結される請求項14に記載の板ガラスの搬送装置。
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