JPWO2018158977A1 - 冷蔵庫および冷蔵庫扉の製造方法 - Google Patents

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Abstract

冷蔵庫の冷蔵室扉(11)には、小型カメラ(電子部品)(70)が設置されている。冷蔵室扉(11)は、正面部材(前面側部材)(41)と、ドアバック(背面側部材)(31)と、これらの間に配置された断熱層(44)とを備えている。正面部材(41)側には、コネクタ保護部材(43)が設けられている。コネクタ保護部材(43)は、小型カメラ(70)に接続されるコネクタ(72)を配置するための空間Pを有する。また、ドアバック(31)側には、小型カメラ(70)が取り付けられる電子部品設置部が設けられている。電子部品設置部は、コネクタ保護部材(43)の空間(P)と連通している。そして、小型カメラ(70)は、電子部品設置部からコネクタ(72)と接続可能となっている。

Description

本発明の一態様は、扉に、カメラ、表示パネルなどの電子部品を備えている冷蔵庫に関する。また、本発明の一態様は、電子部品を備えている冷蔵庫扉の製造方法に関する。
近年、電子部品の小型化に伴って、表示パネル、および操作パネルなどのような配線基板を有する電子部品を冷蔵庫に設置することが技術的に可能となっている。また、情報通信技術の進歩に伴って、冷蔵庫などの生活家電を、インターネット接続させることへの要望が高まってきている。
このような流れを受けて、冷蔵庫の扉に、表示パネル、操作パネル、およびカメラなどの電子部品を設置することが試みられている。例えば、特許文献1には、冷蔵庫扉の内板に操作部と、操作部に接続される基板とを備えている冷蔵庫が開示されている。具体的には、特許文献1の冷蔵庫は、外板と内板との間に断熱部を備えて前面が開口する箱体を開閉する扉を備えている。そして、前記扉の内板表面側に露出する操作部および前記操作部と接続する基板部を有する基板収納部材と、前記基板収納部材と前記断熱部との間を仕切る仕切り部材とを備えている。
特開2006−46771号公報
ところで、冷蔵庫の扉の内部には、庫内の断熱性能を維持するために、発泡ポリウレタン(硬質ウレタンフォームともいう)などの発泡断熱材で形成された断熱層が存在する。つまり、冷蔵庫の扉は、主として、扉の外形を構成する外板(前面側部材ともいう)と、内板(背面側部材ともいう)と、これらの間に存在する上述の断熱層とで構成されている。
このような構造の扉を製造する際には、通常、外板および内板の何れか一方に、断熱層の材料(例えば、ポリウレタンの原料であるモノマー剤、および発泡剤などの混合物)を載置した後、直ちに、外板および内板の他方を上から被せる。これにより、外板と内板との間に密閉空間が形成される。そして、この密閉空間内で、発泡ポリウレタンの生成反応が進み、断熱層が形成される。
しかしながら、特許文献1に開示された扉の構造では、上述のような製造方法を用いて扉を製造することは困難である。すなわち、断熱層の材料が載置された外板上に、操作部および基板部を有する基板収納部材を設置した状態の内板を被せることは、技術的に非常に困難である。
そこで、本発明の一態様では、冷蔵庫の扉の背面側部材に電子部品をより容易に取り付けることのできる構造を提案する。また、本発明の別の一態様では、背面側部材に電子部品を設置可能な冷蔵庫扉を製造する方法を提供する。
本発明の一局面にかかる冷蔵庫は、扉と、前記扉に設置された電子部品とを備えている。この冷蔵庫において、前記扉は、前面側部材と、前記前面側部材と対向配置された背面側部材と、前記前面側部材と前記背面側部材との間に配置された断熱層とを備えている。前記前面側部材側には、前記電子部品に接続されるコネクタを配置するための空間を有するコネクタ保護部材が設けられている。また、前記背面側部材側には、前記電子部品が取り付けられる電子部品設置部が設けられている。そして、前記電子部品設置部は、前記コネクタ保護部材の前記空間と連通し、前記電子部品は、前記電子部品設置部から前記コネクタと接続可能となっている。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記コネクタ保護部材は、前記断熱層に含まれる断熱材とは異なる第2断熱材で形成されていることが好ましい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫は、前記前面側部材上に、前記断熱層が形成されており、前記断熱層上に前記コネクタ保護部材が配置されていてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記背面側部材側の前記電子部品設置部には、前記電子部品の前記コネクタを配置するための前記空間を、前記コネクタ保護部材とともに形成する第2のコネクタ保護部材が設けられていてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記背面側部材には、突起部が設けられており、前記電子部品設置部は、前記突起部に配置されていてもよい。
本発明の他の局面は、電子部品を備えている冷蔵庫扉の製造方法に関する。この製造方法は、コネクタ保護部材を有する前面側部材と、電子部品設置部を有する背面側部材とを対向配置する工程と、前記前面側部材と前記背面側部材との間で発泡性断熱材の原料を発泡させて断熱層を形成する工程と、前記電子部品設置部に前記電子部品を取り付ける工程とを少なくとも含んでいる。前記コネクタ保護部材には、前記電子部品に接続されるコネクタを配置するための空間が形成されている。そして、前記前面側部材と前記背面側部材とを対向配置する工程では、前記コネクタ保護部材に形成された前記空間と前記電子部品設置部とが重なるように、前記前面側部材と前記背面側部材とを配置する。
以上のように、本発明の一態様によれば、冷蔵庫の扉の背面側部材に電子部品をより容易に取り付けることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る冷蔵庫の外観を示す正面図である。 図1に示す冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の背面側の構成を示す平面図である。 図2に示す冷蔵室扉を構成する正面部材の背面側の構成を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉の正面部材の正面側の構成を示す平面図である。 図2に示す冷蔵室扉を構成するドアバックの正面側の構成を示す平面図である。 図2に示す冷蔵室扉のドアバックの構成を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉の正面側の構成を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉の一部分の内部構成を示す断面図である。この図は、図2に示す冷蔵室扉のA−A線部分の横断面図である。 (a)および(b)は、冷蔵室扉を製造する途中の段階のドアバックの構成を示す斜視図である。 (a)および(b)は、冷蔵室扉を製造する途中の段階の正面部材の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の一部分の内部構成を示す断面図である。この図は、図2に示す冷蔵室扉のA−A線部分に相当する部分の横断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫の右側の冷蔵室扉を示す側面図である。この図では、カメラ取り付け構造135が取り外されている状態を示す。 本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫の右側の冷蔵室扉を示す側面図である。この図では、カメラ取り付け構造135が取り付けられている状態を示す。 本発明の第3の実施形態に係る冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の背面側の構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の内部構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔第1の実施形態〕
本実施形態では、本発明の一態様にかかる冷蔵庫として、冷蔵庫扉にカメラおよび表示パネルを備えている冷蔵庫を例に挙げて説明する。
<冷蔵庫の全体構成>
図1には、本実施形態にかかる冷蔵庫1の概略構成を示す。冷蔵庫1は、上段に第1の冷蔵室、中段に冷凍室、および下段に第2の冷蔵室(野菜室)を備えている。
なお、冷蔵庫1における各貯蔵室の構成や配置は、上記のものに限定はされない。各貯蔵室の構成および配置は、冷蔵庫の容量、用途などに応じて適宜変更することができる。
また、上段の第1の冷蔵室には、左右に分割された観音開き(フレンチドア)式の冷蔵室扉11(右側の冷蔵室扉)及び12(左側の冷蔵室扉)が設けられている。本実施形態では、右側の冷蔵室扉11の方が左側の冷蔵室扉12よりも大きくなっている。中段の冷凍室には、引き出し式の冷凍室扉13が設けられている。下段の第2の冷蔵室には、引き出し式の冷蔵室扉14が設けられている。
なお、冷蔵庫1における各扉の構成は、上記のものに限定はされない。各貯蔵室の扉は、各貯蔵室の構造、用途、位置などに応じて、例えば、観音開き方式、左右の何れかの端部から開閉する方式、左右両側から開閉可能な方式、引き出し方式などを適宜採用することができる。
本実施形態では、扉が設けられている面を冷蔵庫の前面(正面)とする。そして、前面を基準にして、冷蔵庫1を通常の状態で設置した場合に存在する位置に基づいて、冷蔵庫1の各面を、上面、側面、背面、及び底面とする。したがって、本明細書中において、「前面側」または「背面側」と規定するときは、任意の位置を基準として前面又は背面が設けられている側、あるいは、任意の位置から前面又は背面へ向かう方向のことを意味する。また、本明細書では、冷蔵庫1の前面から背面へ向かう方向および冷蔵庫1の背面から前面へ向かう方向を、前後方向と呼ぶ。また、本明細書では、冷蔵庫1の一方の側面から他方の側面へ向かう方向を、左右方向と呼ぶ。さらに、本明細書においては、原則として、冷蔵庫または冷蔵室扉の「右側」とは、冷蔵庫の正面から見て右側に当たる側のことを意味し、冷蔵庫または冷蔵室扉の「左側」とは、冷蔵庫の正面から見て左側に当たる側のことを意味する。
右側の冷蔵室扉(扉または冷蔵庫扉)11には、表示パネル50が設置されている。表示パネル50は、冷蔵室扉11に備えられている電子部品の一例である。表示パネル50は、冷蔵室扉11の上下方向の中央部分に配置されている。表示パネル50は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成することができる。また、表示パネル50は、取り外し可能とすることもできる。この場合、取り外した表示パネル50は、タブレット端末として利用することができる。
右側の冷蔵室扉11には、小型カメラ70が備えられている(図2参照)。小型カメラ70も、冷蔵室扉11に備えられている電子部品の一例である。小型カメラ70は、冷蔵室内を撮影するためのものである。したがって、小型カメラ70は、冷蔵室扉11の背面側(すなわち、ドアバック31)に設置されている。小型カメラ70の個数は、1個でもよいし、複数個でもよい。
表示パネル50には、冷蔵庫の運転情報、冷蔵庫の制御情報、庫内在庫情報、カレンダ情報、レシピ情報、伝言情報などを表示させることができる。また、表示パネル50は、小型カメラ70で撮影された庫内の映像を表示させることもできる。また、表示パネル50がインターネット接続されている場合には、インターネットを介して得られる各種ホームページの情報を表示させることもできる。また、表示パネルの表示面や縁部などにタッチセンサ等の入力デバイスを設けることで、表示パネル50から表示内容に沿った入力操作を行うこともできる。
なお、本発明の他の態様では、冷蔵室扉に小型カメラのみが備えられており、表示パネルは備えられていない構成も可能である。この場合には、小型カメラで撮影された庫内の映像データは、冷蔵庫内の送信部から、遠隔位置にあるタブレット端末などに送信される。これにより、小型カメラで撮影された庫内の映像をタブレット端末に表示させることができる。
<冷蔵室扉の構成>
続いて、冷蔵庫1に備えられた冷蔵室扉11のより具体的な構成について、図2から図8を参照しながら説明する。
図2には、冷蔵室扉11の背面側を拡大して示す。図3および図4には、冷蔵室扉11を構成する正面部材(前面側部材)41の構成を示す。図3では、正面部材41の背面(裏面)側の構成を示す。また、図4では、正面部材41の正面(前面)側の構成を示す。図5および図6には、冷蔵室扉11を構成するドアバック(背面側部材)31の構成を示す。図5および図6では、ドアバック31の正面側(正面部材41と対面する側)の構成を示す。図7には、表示パネル50を取り外した状態の冷蔵室扉11の正面側の構成を示す。図8には、冷蔵室扉11の開放端部側(ヒンジが設けられている端部とは反対側の端部)の断面構成を示す。冷蔵室扉11は、開放端部側から開閉される。
図2に示すように、冷蔵室扉11の背面側は、ドアバック31で形成されている。ドアバック31は、例えば、樹脂製の板状部材で形成されている。ドアバック31には、冷蔵室扉11の背面を左右方向に延びるように配置された、複数の収納ポケット61・62・63が取り付けられている。また、冷蔵室扉11の背面側には、扉の外周に沿うように、突出壁(突起部)32が形成されている。突出壁32は、土手、フランジなどとも呼ばれる。
冷蔵室扉11の開放端部には、センターキャップ21が取り付けられている。センターキャップ21の内部には、結露防止用の放熱パイプが配置されていてもよい。また、冷蔵室扉11の右側端部(開放端部の反対側の端部)に、サイドキャップ23が取り付けられている。サイドキャップ23の内側には、ヒンジ部22が設けられている(図3参照)。
また、冷蔵室扉11の開放端部の突出壁32の先端部には、3個の小型カメラ70(70a・70b・70c)が備えられている。小型カメラ70は、例えば、CCDカメラなどで構成される。3個の小型カメラ70のうち、最も上方の小型カメラ70aは、収納ポケット61の上方に位置し、中央の小型カメラ70bは、収納ポケット61と収納ポケット62との間に位置し、最も下方の小型カメラ70cは、収納ポケット62と収納ポケット63との間に位置する。このように、高さの異なる位置にそれぞれ配置された複数個の小型カメラ70を備えることで、撮影できない冷蔵室内の死角を減らすことができる。
続いて、冷蔵室扉11を構成する各構成部材について説明する。冷蔵室扉11は、主な構成部材として、正面部材41、ドアバック31、および断熱層44(図8参照)を備えている。正面部材41は、冷蔵室扉11の正面側に位置し、冷蔵室扉11の正面を構成する。ドアバック31は、正面部材41と対向配置され、冷蔵室扉11の背面側を構成する。正面部材41の背面にドアバック31が嵌め込まれ、センターキャップ21およびサイドキャップ23で側面部が覆われることによって、冷蔵室扉11の外形が形成される。また、断熱層44は、正面部材41とドアバック31との間に配置される。
断熱層44は、例えば、真空断熱材、および発泡断熱材などで構成される。真空断熱材は、シート状または板状の断熱材である。発泡断熱材には、例えば、発泡ポリウレタン(硬質ウレタンフォームともいう)などが含まれる。
真空断熱材は、冷蔵庫の筐体および各扉の内部に部分的に配置されている。真空断熱材は、グラスウールやシリカ粉末等の微細空隙を有する芯材を、ガスバリア性を有する外被材(袋状体、例えばラミネートフィルム)で覆い、外被材の内部を減圧密封して形成される。真空断熱材は、その内部空間を高真空に保ち、気相を伝わる熱量を出来る限り小さくすることにより、高い断熱効果を実現することができる。真空断熱材を構成する材料については、従来公知のものを用いることができる。
そのため、冷蔵庫において、特に高い断熱性が要求される場所に真空断熱材を配置することが望ましい。例えば、冷蔵庫1では、冷蔵室扉11において、表示パネル50と対向する位置に真空断熱材を配置することが好ましい。これにより、表示パネル50から発生する熱をより確実に遮断して、冷蔵室扉11の断熱性能を高めることができる。
発泡ポリウレタンは、断熱層44の主要な構成素材である。発泡ポリウレタンは、2種類の主原料に触媒、発泡剤、製泡剤などを混合し、泡化反応と樹脂化反応を同時に起こして得られる均一な樹脂発泡体である。反応終了後の発泡ポリウレタンは、硬質性を有している。
図4に示すように、正面部材41の正面側は、上方から順に、ガラスパネル設置面42a、表示パネル設置部42c、およびガラスパネル設置面42bで構成されている。ガラスパネル設置面42aおよび42bには、ガラスパネルが取り付けられる。また、中央部分に位置する表示パネル設置部42cは、ガラスパネル設置面42aおよび42bから凹んだ位置に形成されている。表示パネル設置部42cには、表示パネル50が取り付けられる。
また、表示パネル設置部42cには、ハーネス74および75が通っている。より具体的には、ハーネス74および75は、表示パネル50と表示パネル設置部42cとの間の空間を通っている。ハーネス74は、冷蔵庫1の本体部に設けられた制御部および電源部または表示パネル50と、各小型カメラ70とを接続する配線の集合体である。ハーネス75は、冷蔵庫1の本体部に設けられた制御部および電源部と、表示パネル50または小型カメラ70とを接続する配線の集合体である。図4では、ハーネス75の一部を図示している。
また、図3に示すように、正面部材41の背面側では、ハーネス74が開放端部(センターキャップ21側)に沿って延びている。ハーネス74は、表示パネル設置部42cから各小型カメラ70a・70b・70cの設置部へ向かって延びている。図3に示すように、各ハーネス74の先端部分には、コネクタ72が取り付けられている。コネクタ72は、小型カメラ70側の配線71(図8参照)と接続される。これにより、小型カメラ70に対して電源などを供給できる。また、小型カメラ70で撮影された画像のデータを表示パネル50の制御基板へ送信することができる。
また、正面部材41の背面側には、各コネクタが配置されている箇所にコネクタ保護部材43が配置されている。図3に示す例では、コネクタ保護部材43は、開放端部(センターキャップ21側)に沿って4個配置されている。但し、コネクタ保護部材43の個数は4個に限定はされない。コネクタ保護部材43の個数は、コネクタの個数に応じて決めればよい。
コネクタ保護部材43には、コネクタ72を含むハーネス74の先端部分が収容される空間Pが設けられている。空間Pは、コネクタ保護部材43の表面に凹部を成形することによって得られる。後述するように、冷蔵室扉11が組み立てられた状態で、コネクタ72は、コネクタ保護部材43およびドアバック31側に設けられた第2のコネクタ保護部材33(電子部品設置部)によって、その周囲が覆われた状態となる(図8参照)。すなわち、コネクタ72が配置されている領域には、発泡ポリウレタンは入り込めない状態になっている。
コネクタ保護部材43は、冷蔵室扉11の断熱性能を維持するために、断熱材料で形成されていることが好ましい。また、空間Pを容易に形成することができるように、断熱層44の主要な構成要素である発泡ポリウレタンより柔らかい材料で形成することが好ましい。本実施形態では、コネクタ保護部材43は、発泡スチロール(第2断熱材)で形成されている。
発泡スチロールは、気泡を含むポリスチレンで形成される。発泡スチロールは、発泡ポリウレタンと比較して柔らかいため、所望の形状に成形加工しやすい。そのため、本実施形態の冷蔵庫1では、発泡スチロールは、コネクタ保護部材43および第2のコネクタ保護部材33の材料として好適に使用される。
続いて、図5および図6を参照しながら、ドアバック31について説明する。なお、図5および図6では、ドアバック31の正面側(正面部材41と対向する側)の構成の一部を示す。具体的には、図5および図6では、ハーネス74が配置されている開放端部側31a(センターキャップ21側)の詳細な構成を示している。
図5に示すように、ドアバック31の左側端部を31aとし、ドアバック31の右側端部を31bとする。左側端部31aは、センターキャップ21が取り付けられる開放端部に相当する。本実施形態では、ドアバック31の左側端部31aに沿って、第2のコネクタ保護部材33が複数個配置されている。
第2のコネクタ保護部材33は、正面部材41のコネクタ保護部材43と対応する位置にそれぞれ配置されている。したがって、図5に示す例では、第2のコネクタ保護部材33は、正面部材41側のコネクタ保護部材43に対応して、開放端部(センターキャップ21側)に沿って4個配置されている。但し、第2のコネクタ保護部材33の個数は4個に限定はされず、コネクタの個数に応じて適宜決めることができる。
第2のコネクタ保護部材33には、空間Pが設けられている。空間Pは、第2のコネクタ保護部材33の表面に凹部を成形することによって得られる。冷蔵室扉11が組み立てられた状態では、第2のコネクタ保護部材33に形成された空間Pは、上述の正面部材41に形成された空間Pと連通する。そして、この空間P内に、コネクタ72を含むハーネス74の先端部分が収容される。さらに、小型カメラ70が取り付けられた状態では、コネクタ72を介して接続された小型カメラ70側の配線71も、空間P内に配置される。
本実施形態では、図6に示すように、第2のコネクタ保護部材33はそれぞれ、突出壁32の配置位置に沿って配置されている。これは、電子部品に相当する小型カメラ70が、突出壁32の先端に設置されているからである。したがって、第2のコネクタ保護部材33に形成された空間Pは、突出壁32の内部を貫通している。第2のコネクタ保護部材33に形成された空間Pは、電子部品が取り付けられる電子部品設置部に相当する。
第2のコネクタ保護部材33は、冷蔵室扉11の断熱性能を維持するために、断熱材料で形成されていることが好ましい。また、空間Pを容易に形成することができるように、断熱層44の主要な構成要素である発泡ポリウレタンより柔らかい材料で形成することが好ましい。本実施形態では、第2のコネクタ保護部材33は、コネクタ保護部材43と同様に、発泡スチロール(第2断熱材)で形成されている。
内部に断熱層44を有した状態で、上述した正面部材41とドアバック31とが対向配置されて、図7に示すような冷蔵室扉11が構成される。
図8には、小型カメラ70が設置される突出壁32の内部構成を示す。正面部材41とドアバック31とが対向配置されて冷蔵室扉11が組み立てられた状態では、コネクタ保護部材43と第2のコネクタ保護部材33とが、前後方向に重なった状態となる。そして、各保護部材43および33に形成されている各空間Pが連通して、一つの空間Pを形成する。この空間P内に、小型カメラ70と電気的に接続される配線71、コネクタ72、およびハーネス74が配置される。
<冷蔵室扉の製造方法について>
続いて、本発明の一態様にかかる冷蔵室扉11の製造方法について説明する。上述したように、冷蔵室扉11は、小型カメラ70などの電子部品を備えている。このような冷蔵室扉11の製造方法は、コネクタ保護部材43を有する正面部材41と電子部品設置部を有するドアバック31とを対向配置する工程と、正面部材41とドアバック31との間で発泡性断熱材の原料を発泡させて断熱層を形成する工程と、ドアバック31側に形成された電子部品設置部に電子部品を取り付ける工程とを少なくとも含んでいる。
上記の製造方法において、コネクタ保護部材43には、電子部品に接続されるコネクタ72および配線71を配置するための空間Pが形成されている。そして、正面部材41とドアバック31とを対向配置する工程では、コネクタ保護部材43に形成された空間と電子部品設置部とが前後方向に重なるように、正面部材41とドアバック31とを配置する。
以下に、より具体的な製造方法を、図9および図10を参照しながら説明する。図9(a)および図9(b)には、組み立て前のドアバック31の一部を示す。これらの図に示すドアバック31の領域は、図6に示す破線枠内の領域に相当する。図10(a)および図10(b)には、組み立て前の正面部材41の一部を示す。これらの図に示す正面部材41の領域は、図3に示す破線枠内の領域に相当する。
図9(a)に示すように、ドアバック31には、第2のコネクタ保護部材33aおよび33bが備えられている。また、第2のコネクタ保護部材33aには、空間P1が形成されており、第2のコネクタ保護部材33bには、空間P2が形成されている。
図10(a)に示すように、正面部材41には、コネクタ保護部材43aおよび43bが備えられている。また、コネクタ保護部材43aには、空間P1が形成されており、コネクタ保護部材43bには、空間P2が形成されている。なお、空間P1および空間P2には、コネクタ72を有するハーネス74の先端部分が収容されている。
そして、正面部材41とドアバック31とを対向配置する工程の前に、図9(b)に示すように、空間P1および空間P2を覆うように、第2のコネクタ保護部材33aおよび33bの表面にシート部材81を貼り付ける。同様に、図10(b)に示すように、空間P1および空間P2を覆うように、コネクタ保護部材43aおよび43bの表面にシート部材82を貼り付ける。シート部材81および82は、例えば、粘着テープなどである。
続いて、正面部材41およびドアバック31の何れか一方に、発泡ポリウレタンの原料を添加する。ここで、発泡ポリウレタンの原料とは、2種類の主原料に触媒、発泡剤、製泡剤などを混合したものである。
その後、正面部材41とドアバック31とを対向配置する。ここで、コネクタ保護部材43aの空間P1と第2のコネクタ保護部材33aの空間P1とが対向するように、また、コネクタ保護部材43bの空間P2と第2のコネクタ保護部材33bの空間P2とが対向するように、正面部材41とドアバック31とを配置する。
この間に、正面部材41とドアバック31との間に存在する発泡ポリウレタンの原料は、泡化反応と樹脂化反応を同時に起こして、樹脂発泡体である硬質の発泡ポリウレタンを形成する。これにより、断熱層44が形成される。
なお、発泡ポリウレタンの生成反応中、各空間P1およびP2は、シート部材81または82で覆われている。そのため、コネクタ保護部材43側の空間Pと第2のコネクタ保護部材33側の空間Pとが多少ずれて配置された場合や若干の隙間が形成された場合にも、空間P内に、発泡ポリウレタンが入り込むことをより確実に抑えることができる。
その後、ドアバック31の突出壁32の先端に小型カメラ70を設置する。具体的には、ドアバック31の空間Pが形成されている部分(すなわち、電子部品設置部)の一部を切り欠く。そして、形成された切り欠き部から、空間P内へ入り、シート部材81および82を破る。これにより、コネクタ保護部材43側の空間Pに収容されているコネクタ72を引き出すことができる。また、ドアバック31に形成された切り欠き部から、小型カメラ70の配線71を通す。そして、配線71をコネクタ72に接続させることで、小型カメラ70の取り付けが完了する(図8参照)。
なお、切り欠き部はドアバック31に予め形成してもよく、また、ドアバック31に設置する電子部品の設置箇所を切り欠き部としてもよい。このような場合は、切り欠き部に発泡ポリウレタンが浸入しないように切り欠き部の周囲をコネクタ保護部材33で囲う。または、切り欠き部から発泡ポリウレタンがドアバック31の外に漏れ出ないように、切り欠き部に粘着テープなどのシール部材を貼った後に、発泡ポリウレタンを生成させて断熱層44を形成する。
(まとめ)
本実施形態にかかる構成によれば、コネクタ保護部材43に形成された空間P内にコネクタ72を配置することができる。そのため、冷蔵室扉11の製造時に、断熱層44の主要な構成要素である発泡ポリウレタンと接触しないようにして、コネクタ72を保護することができる。すなわち、コネクタ72が、冷蔵室扉11の製造中に発泡して膨張する発泡ポリウレタンに浸食され、発泡ポリウレタン中に埋没することを抑えることができる。
また、冷蔵室扉11のドアバック31には、カメラなどの電子部品が取り付けられる電子部品設置部が設けられており、この電子部品設置部は、コネクタ保護部材43の空間Pと連通している。そのため、冷蔵室扉11の組み立てが終わった後に、ドアバック31の電子部品設置部から電子部品をコネクタ72に接続することができる。これにより、冷蔵室扉11の背面側に容易に電子部品を設置することができる。
また、本実施形態にかかる冷蔵室扉11においては、コネクタ保護部材43を、発泡ポリウレタンとは別の第2断熱材(例えば、発泡スチロール)で形成している。そのため、冷蔵室扉11の断熱性能の低下を抑えることができる。
さらに、本実施形態にかかる冷蔵室扉11においては、ドアバック31の電子部品設置部に、第2のコネクタ保護部材33が設けられている。第2のコネクタ保護部材33は、コネクタ72を配置するための空間Pを、コネクタ保護部材43とともに形成する。これにより、コネクタ72を配置するための空間をより大きく確保することができる。また、コネクタ保護部材43の表面と第2のコネクタ保護部材33の表面とを接触させることで、コネクタ72などが収容される空間P内に、発泡ポリウレタンが入り込む可能性を低減させることができる。
〔第2の実施形態〕
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、電子部品の取り付け構造が第1の実施形態とは異なる。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、電子部品の取り付け構造を中心に説明する。
図11には、第2の実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室扉111の断面構成を示す。また、図12および図13には、冷蔵室扉111の左側面(解放端部側の側面)を示す。冷蔵室扉11は、主な構成部材として、正面部材141、ドアバック131、および断熱層44を備えている。正面部材141は、第1の実施形態の正面部材41と同様の構成が適用できる。また、断熱層44は、第1の実施形態の断熱層44と同様の構成が適用できる。
ドアバック131は、第1の実施形態のドアバック31と概ね同じ構成を有している。但し、ドアバック131には、開放端部側(すなわち、センターキャップ21が設けられている側)に凹部132が形成されている。図12に示すように、凹部132は、突出壁32の一部を切欠くように形成されている。本実施形態では、この凹部132にカメラ取り付け構造135(電子部品)が取り付けられている(図13参照)。すなわち、ドアバック131の凹部132が、電子部品設置部に相当する。
また、正面部材141の背面側には、各コネクタが配置されている箇所にコネクタ保護部材143が配置されている。第1の実施形態と同様に、コネクタ保護部材143は、開放端部(センターキャップ21側)に沿って複数個配置されている。
第1の実施形態と同様に、コネクタ保護部材143には、コネクタ72を含むハーネス74の先端部分が収容される空間Pが設けられている。空間Pは、コネクタ保護部材143の表面に凹部を成形することによって得られる。第1の実施形態と同様に、コネクタ保護部材143は、発泡スチロール(第2断熱材)で形成されている。
なお、第1の実施形態では、ドアバック31側のコネクタ保護部材43に対応する位置に、第2のコネクタ保護部材33が設けられていた。一方、第2の実施形態では、ドアバック131には、コネクタ保護部材が設けられていない。そのため、図11に示すように、コネクタ保護部材143はドアバック131に接するように形成されている。
そして、コネクタ保護部材143に形成された空間Pに対応する位置に、ドアバック31の凹部132が位置するように、正面部材141とドアバック131とが対向配置される。そして、凹部132には開口部が設けられており、コネクタ保護部材143に形成された空間Pに開口部が対向する。コネクタ保護部材143の表面には、第1の実施形態と同様に、空間Pを覆うようにシート部材を貼り付ける。なお、凹部132の開口部にもシート部材を貼り付けてもよい。
このように正面部材141とドアバック131とを配置した後に、正面部材141とドアバック131との間に発泡ポリウレタンの原料を注入し、硬質の発泡ポリウレタンを形成させることで断熱層44が形成される。
一方、カメラ取り付け構造135は冷蔵室扉111とは別体で形成される。カメラ取り付け構造135は、小型カメラ70、配線71、第2のコネクタ保護部材133、および取り付け部136などで構成されている。小型カメラ70および配線71は、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
取り付け部136は、カメラ取り付け構造135の外形を形成している。取り付け部136は、例えば、ドアバック131の素材と同じ樹脂材料で形成することができる。取り付け部136は、ドアバック131の表面から後方へ突出するように配置されている。取り付け部136は、突出壁32の断面とほぼ同形状の略筒状の形状を有しており、内部に空洞が形成されている。そして、取り付け部136の一方の端部(先端部)に小型カメラ70が取り付けられる。また、取り付け部136の他方の端部は、ドアバック131と連結される。
そして、取り付け部136の内部には、第2のコネクタ保護部材133が配置されている。第2のコネクタ保護部材133は、略筒状の形状を有している取り付け部136の内部空間の一部を占有するように配置されている。第2のコネクタ保護部材133は、コネクタ保護部材143と同様に、発泡スチロールなどの断熱性材料で形成されている。本実施形態では、第2のコネクタ保護部材133は、冷蔵庫1の庫外側に相当する位置に配置されている。
また、取り付け部136の内部には、第2のコネクタ保護部材133によって占有されていない領域に、空間Pが形成されている。空間Pには、小型カメラ70に接続された配線71が配置されている。図11に示すように、ドアバック131にカメラ取り付け構造135が取り付けられた状態で、取り付け部136の内部の空間Pは、冷蔵室扉111側のコネクタ保護部材143に形成された空間Pと、正面視において少なくとも部分的に重なるように位置する。これにより、コネクタ保護部材143の空間Pと、第2のコネクタ保護部材133の空間Pとで、小型カメラ70のコネクタ72、配線71、およびハーネス74を配置するための空間が形成される。
カメラ取り付け構造135は、冷蔵室扉111が形成された後に、冷蔵庫扉111に取り付けられる。カメラ取り付け構造135をドアバック131の凹部132に取り付けるときには、凹部132に形成された開口部から、コネクタ保護部材143内の空間Pに収容されたコネクタ72およびハーネス74の先端部を取り出す。このとき、コネクタ保護部材143や開口部にシート部材が貼り付けられている場合は、シート部材を破ってコネクタ72およびハーネス74の先端部を引き出す。その後、配線71をコネクタ72に接続して、ドアバック131上に取り付け部136を固定させる。
以上のように、第2の実施形態にかかる構成によれば、ドアバック131の凹部132にカメラ取り付け構造135を取り付けることで、小型カメラ70を冷蔵室扉111の背面に設置することができる。これにより、冷蔵室扉111のドアバック131に電子部品をより容易に取り付けることができる。また、カメラ取り付け構造135が冷蔵室扉111とは別体で形成されているので、小型カメラ70を故障やグレードアップなどにより交換する場合であっても、冷蔵室扉111から容易に脱着することができる。
〔第3の実施形態〕
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、電子部品の取り付け位置が第1の実施形態とは異なる。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、電子部品の取り付け構造を中心に説明する。
図14には、第3の実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室扉211の背面側の構成を示す。図15には、第3の実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室扉211の断面構成を示す。冷蔵室扉211は、主な構成部材として、正面部材241、ドアバック231、および断熱層44を備えている。正面部材241は、第1の実施形態の正面部材41と同様の構成が適用できる。また、断熱層44は、第1の実施形態の断熱層44と同様の構成が適用できる。
図14に示すように、冷蔵室扉211の背面側は、ドアバック231で形成されている。ドアバック231には、冷蔵室扉11の背面を左右方向に延びるように配置された、複数の収納ポケット61・62・63が取り付けられている。また、冷蔵室扉211の背面側には、扉の外周に沿うように、突出壁232が形成されている。収納ポケット61・62・63および突出壁232については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
第1の実施形態では、ドアバック31の突出壁32に小型カメラ(電子部品)70が取り付けられている。これに対して、本実施形態では、ドアバック231の突出壁232の内側に存在する平面部に、小型カメラ(電子部品)270が設置されている。すなわち、ドアバック231の平面部が、電子部品設置部に相当する。小型カメラ270の個数は、1個でもよいし、複数個でもよい。図14に示す例では、2個の小型カメラ270が設けられている。
また、図15に示すように、正面部材241とドアバック231との間には、コネクタ保護部材243が配置されている。コネクタ保護部材243は、小型カメラ270の配線271と接続されるコネクタ272が配置される箇所に設けられている。
第1の実施形態と同様に、コネクタ保護部材243には、コネクタ272を含むハーネス274の先端部分が収容される空間Pが設けられている。空間Pは、コネクタ保護部材143の表面に凹部を成形することによって得られる。第1の実施形態と同様に、コネクタ保護部材243は、発泡スチロール(第2断熱材)で形成されている。
第1の実施形態では、ドアバック31側のコネクタ保護部材43に対応する位置に、第2のコネクタ保護部材33が設けられていた。一方、第3の実施形態では、ドアバック231には、コネクタ保護部材が設けられていない。そのため、コネクタ保護部材243の上面は、ドアバック231に接触するように配置されている。
なお、図15に示すように、コネクタ保護部材243は、正面部材241から所定の距離だけ背面側へ離間して配置されている。そして、コネクタ保護部材243と正面部材241との間には、発泡ポリウレタンで形成された断熱層44が配置されている。すなわち、正面部材241上に、断熱層44が形成されており、断熱層44上にコネクタ保護部材243が配置されている。
上記の構成を実現するために、正面部材241とコネクタ保護部材243との間に、高さ保持部材245が設けられている。これにより、正面部材241の背面上に、コネクタ保護部材243を正面部材241から所定の距離だけ離間させて配置させることができる。なお、断熱層44の一部を真空断熱材としてもよい。この場合は、高さ保持部材245の少なくとも一部を真空断熱材とすることもできる。
なお、冷蔵室扉211を製造する場合には、高さ保持部材245を介してコネクタ保護部材243が取り付けられた正面部材241と、ドアバック231とを対向配置させて、正面部材241とドアバック231との間に、発泡性断熱材の原料を発泡させて断熱層44を形成する。これにより、ドアバック231側にコネクタ保護部材243が配置された冷蔵室扉211を得ることができる。
また、小型カメラ270は、取り付け部275を介してドアバック231に取り付けられる。取り付け部275は、例えば、ドアバック231の素材と同じ樹脂材料で形成することができる。取り付け部275は、ドアバック231の表面から後方へ突出するように配置されている。そして、取り付け部275の一方の端部(背面側の表面)に小型カメラ70が取り付けられる。また、取り付け部275の他方の端部は、ドアバック231と連結される。
また、取り付け部275の内部には、空間Pが形成されている。空間Pには、小型カメラ270に接続された配線271が配置されている。図15に示すように、ドアバック231に取り付け部275が取り付けられた状態で、取り付け部275の内部の空間Pは、冷蔵室扉211側のコネクタ保護部材243に形成された空間Pと、正面視において重なるように位置する。これにより、コネクタ保護部材243の空間Pと、取り付け部275の空間Pとで、小型カメラ270のコネクタ272、配線271、およびハーネス274を配置するための空間Pが形成される。
なお、取り付け部275をドアバック231に取り付けるときには、ドアバック231に開口231aを形成する。そして、この開口231aから、コネクタ保護部材243内の空間Pに収容されたコネクタ272を取り出し、配線271をコネクタ272に接続する。その後、ドアバック231上に取り付け部275を固定させる。
以上のように、第3の実施形態にかかる構成によれば、ドアバック231の突出壁232が形成されている領域以外の場所に、カメラなどの電子部品を容易に取り付けることができる。また、第3の実施形態にかかる構成によれば、正面部材241上に断熱層44を配置した上で、断熱層44上にコネクタ保護部材243を配置して、ドアバック231側にコネクタ272を配置するための空間Pを形成することができる。これにより、冷蔵室扉211の断熱性能を維持することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :冷蔵庫
11 :冷蔵室扉(扉、冷蔵庫扉)
21 :センターキャップ
22 :ヒンジ部
31 :ドアバック(背面側部材)
32 :突出壁(突起部)
33 :第2のコネクタ保護部材
41 :正面部材(前面側部材)
43 :コネクタ保護部材(第2断熱材)
44 :断熱層
50 :表示パネル
70 :小型カメラ(電子部品)
71 :配線
72 :コネクタ
74 :ハーネス
111 :冷蔵室扉
131 :ドアバック(背面側部材)
132 :凹部
133 :第2のコネクタ保護部材
135 :カメラ取り付け構造
141 :正面部材(前面側部材)
143 :コネクタ保護部材(第2断熱材)
211 :冷蔵室扉
231 :ドアバック(背面側部材)
232 :突出壁
241 :正面部材(前面側部材)
243 :コネクタ保護部材(第2断熱材)
245 :高さ保持部材
270 :小型カメラ(電子部品)
275 :取り付け部
P :空間

Claims (6)

  1. 扉と、前記扉に設置された電子部品とを備えている冷蔵庫であって、
    前記扉は、
    前面側部材と、
    前記前面側部材と対向配置された背面側部材と、
    前記前面側部材と前記背面側部材との間に配置された断熱層と
    を備え、
    前記前面側部材側には、前記電子部品に接続されるコネクタを配置するための空間を有するコネクタ保護部材が設けられており、かつ、
    前記背面側部材側には、前記電子部品が取り付けられる電子部品設置部が設けられており、
    前記電子部品設置部は、前記コネクタ保護部材の前記空間と連通し、
    前記電子部品は、前記電子部品設置部から前記コネクタと接続可能となっている
    冷蔵庫。
  2. 前記コネクタ保護部材は、前記断熱層に含まれる断熱材とは異なる第2断熱材で形成されている、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記前面側部材上に、前記断熱層が形成されており、
    前記断熱層上に前記コネクタ保護部材が配置されている、
    請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記背面側部材側の前記電子部品設置部には、前記電子部品の前記コネクタを配置するための前記空間を、前記コネクタ保護部材とともに形成する第2のコネクタ保護部材が設けられている、請求項1から3の何れか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記背面側部材には、突起部が設けられており、
    前記電子部品設置部は、前記突起部に配置されている、
    請求項1から4の何れか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 電子部品を備えている冷蔵庫扉の製造方法であって、
    コネクタ保護部材を有する前面側部材と、電子部品設置部を有する背面側部材とを対向配置する工程と、
    前記前面側部材と前記背面側部材との間で発泡性断熱材の原料を発泡させて断熱層を形成する工程と、
    前記電子部品設置部に前記電子部品を取り付ける工程と
    を少なくとも含み、
    前記コネクタ保護部材には、前記電子部品に接続されるコネクタを配置するための空間が形成されており、
    前記前面側部材と前記背面側部材とを対向配置する工程では、前記コネクタ保護部材に形成された前記空間と前記電子部品設置部とが重なるように、前記前面側部材と前記背面側部材とを配置する、方法。
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