JPWO2018154727A1 - 給湯機、制御装置、給湯システム及び沸上げ運転方法 - Google Patents

給湯機、制御装置、給湯システム及び沸上げ運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018154727A1
JPWO2018154727A1 JP2019500966A JP2019500966A JPWO2018154727A1 JP WO2018154727 A1 JPWO2018154727 A1 JP WO2018154727A1 JP 2019500966 A JP2019500966 A JP 2019500966A JP 2019500966 A JP2019500966 A JP 2019500966A JP WO2018154727 A1 JPWO2018154727 A1 JP WO2018154727A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
schedule
hot water
server
water supply
water heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019500966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6704502B2 (ja
Inventor
矢部 正明
正明 矢部
遠藤 聡
聡 遠藤
雄喜 小川
雄喜 小川
明宏 戸田
明宏 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018154727A1 publication Critical patent/JPWO2018154727A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6704502B2 publication Critical patent/JP6704502B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H1/00Water heaters, e.g. boilers, continuous-flow heaters or water-storage heaters
    • F24H1/18Water-storage heaters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H4/00Fluid heaters characterised by the use of heat pumps
    • F24H4/02Water heaters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

スケジュール取得部(325)は、沸上げ運転に関する第1スケジュールをサーバ(2)から取得する。スケジュール作成部(324)は、沸上げ運転に関する第2スケジュールを作成する。運転制御部(327)は、沸上げスケジュールテーブル(329)に保存されている沸上げスケジュールに従って、沸上げ運転を制御する。スケジュール切替部(326)は、予め定めた切替条件に基づいて、沸上げスケジュールテーブル(329)に保存する沸上げスケジュールを、第1スケジュールから第2スケジュールへ、及び、第2スケジュールから第1スケジュールへ切り替える。

Description

本発明は、サーバによる遠隔制御可能な給湯機に関する。
家庭に設置された貯湯式の給湯機をインターネット等のネットワークを介して遠隔制御する技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の発明では、各家庭に導入された給湯機は、管理センターの管理コンピュータと通信可能に接続される。管理コンピュータは、グローバルな省エネルギー化を促進するため、各給湯機を集中管理して遠隔制御する。
特許第3680712号公報
上記の管理コンピュータ等のサーバにおいては、家庭に設置された給湯機では取得が困難な多様な情報を入手し、管理することが比較的容易である。このため、このような多様な情報に基づいた遠隔制御を行うことで、より適切に給湯機を動作させ得る可能性があることは確かである。
しかし、その一方、通信障害等により、給湯機とサーバとの通信が途絶えると、遠隔制御ができなくなるため、給湯機の適切な動作が保証されないという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遠隔制御ができない状態になっても適切な沸上げ運転が可能な給湯機等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る給湯機は、
沸上げ運転に関する第1スケジュールを通信によりサーバから取得するスケジュール取得手段と、
前記沸上げ運転に関する第2スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
前記第1スケジュール又は前記第2スケジュールの何れか一方に従って、前記沸上げ運転を制御する運転制御手段と、
予め定めた切替条件に基づいて、前記運転制御手段で使用される対象を、前記第1スケジュールから前記第2スケジュールへ、及び、前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える切替手段と、を備える。
本発明によれば、予め定めた切替条件に基づいて、運転制御手段で使用される対象を、サーバから取得した第1スケジュールから給湯機が生成した第2スケジュールへ、及び、第2スケジュールから第1スケジュールへ切り替えることができるため、遠隔制御ができない状態になっても適切な沸上げ運転が可能となる。
本発明の実施形態に係る給湯システムの全体構成を示す図 本実施形態に係るサーバの構成を示すブロック図 本実施形態に係る給湯機及び発電設備の構成を示す図 本実施形態に係るサーバの機能構成を示すブロック図 本実施形態に係るサーバが実行するスケジュール作成処理の手順を示すフローチャート 本実施形態に係る給湯機が備える給湯コントローラの機能構成を示すブロック図 本実施形態に係る給湯機が備える給湯コントローラが実行するスケジュール切替処理Aの手順を示すフローチャート 本実施形態に係る給湯機が備える給湯コントローラが実行するスケジュール切替処理Bの手順を示すフローチャート 他の実施形態において、給湯機のリモコンに現在の制御モード(遠隔制御実行中)が表示された例を示す図 他の実施形態において、給湯機のリモコンに現在の制御モード(遠隔制御停止中)が表示された例を示す図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る給湯システム1の全体構成を示す図である。給湯システム1は、サーバ2と、給湯機3と、発電設備4を備え、家屋Hに設置された給湯機3の運転をサーバ2で作成したスケジュールに従って行えるようにしたシステムである。
サーバ2は、給湯機3のメーカ又は販売会社等によって管理される、いわゆるクラウドサーバである。サーバ2は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)20と、通信インタフェース21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、二次記憶装置24を備える。これらの構成部は、バス25を介して相互に接続される。CPU20は、このサーバ2を統括的に制御する。CPU20によって実現されるサーバ2の機能の詳細については後述する。
通信インタフェース21は、インターネット等の広域ネットワークNに接続して、給湯機3、発電設備4等の他の装置と通信するためのインタフェースである。
ROM22は、複数のファームウェアとこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM23は、CPU20の作業領域として使用される。
二次記憶装置24は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory),フラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等を含んで構成される大容量の記憶装置である。二次記憶装置24には、図2に示すように、顧客DB240が記憶されている。顧客DB240は、給湯機3のユーザであり、当該給湯システム1における遠隔制御サービスを提供するユーザ(即ち、顧客)についての情報を管理するためのデータベースである。顧客DB240の詳細については後述する。
給湯機3は、図3に示すように、ヒートポンプユニット30と、タンクユニット31と、リモコン32を備える貯湯式の給湯機である。ヒートポンプユニット30とタンクユニット31とは、湯水が流れる配管33で接続されている。給湯機3は、家屋Hに設置された分電盤6から分岐された電力線D3に接続する。これにより、給湯機3には、商用電源5からの電力が、電力線D1、分電盤6、電力線D3を介して供給されたり、あるいは、発電設備4からの電力が、分電盤6、電力線D3を介して供給される。
給湯機3のヒートポンプユニット30は、何れも図示しないが、圧縮機、第1熱交換器、膨張弁、第2熱交換器、送風機、制御基板等を備える。圧縮機、第1熱交換器、膨張弁及び第2熱交換器は、環状に接続され、冷媒を循環させるための冷凍サイクル回路(冷媒回路ともいう。)が形成されている。
圧縮機は、冷媒を圧縮して温度及び圧力を上昇させる。圧縮機は、駆動周波数に応じて容量(単位当たりの送り出し量)を変化させることができるインバータ回路を備える。圧縮機は、制御基板からの指示に従って上記の容量を変更する。
第1熱交換器は、市水を目標の沸上げ温度(貯湯温度ともいう。)まで昇温加熱するための加熱源である。第1熱交換器は、プレート式あるいは二重管式などの熱交換器であり、冷媒と水(換言すると、低温水)との間の熱交換を行う。第1熱交換器における熱交換により、冷媒は放熱して温度が下降し、水は吸熱して温度が上昇する。
膨張弁は、冷媒を膨張させて温度及び圧力を下降させる。膨張弁は、制御基板からの指示に従って弁開度を変更する。
第2熱交換器は、送風機により送られてきた外気と冷媒との間の熱交換を行う。第2熱交換器における熱交換により冷媒は吸熱して温度が上昇し、外気は放熱して温度が下降する。
制御基板は、CPU、通信インタフェース、ROM、RAM、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等を備える。制御基板は、圧縮機、膨張弁、送風機のそれぞれと通信線を介して通信可能に接続し、これらの動作を制御する。また、制御基板は、制御に必要な情報を計測する複数のセンサ(図示せず)と通信線を介して通信可能に接続し、これらの計測結果を定期的に取得する。これらのセンサは、例えば、冷媒の温度及び圧力、外気の温度、タンクユニット31から第1熱交換器へ入水する水の温度を計測する。また、制御基板は、図示しない通信線を介してタンクユニット31の後述する給湯コントローラ320と通信可能に接続する。
タンクユニット31は、貯湯タンク310、給湯コントローラ320、通信アダプタ330、混合弁340等を備える。これらの構成部品は、金属製の外装ケース内に収められている。
貯湯タンク310は、ステンレスなどの金属又は樹脂などで形成されている。貯湯タンク310の外側には断熱材(図示せず)が配置されている。これにより、貯湯タンク310内で、高温の湯(以下、高温水という。)を長時間に渡って保温することができる。
給湯コントローラ320は、CPU、通信インタフェース、ROM、RAM、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリなど(何れも図示せず)を含んで構成され、給湯機3を統括的に制御する。給湯コントローラ320は、タンクユニット31に設けられた、制御に必要な情報を計測する複数のセンサ(図示せず)と通信線を介して通信可能に接続し、これらの計測結果を定期的に取得する。これらのセンサには、例えば、出湯する湯量を計測する流量センサ、出湯する湯の温度を計測する温度センサが含まれる。
また、給湯コントローラ320は、ヒートポンプユニット30の制御基板と図示しない通信線を介して通信可能に接続し、ヒートポンプユニット30に動作に関する指示を与えると共に、ヒートポンプユニット30の状態を取得する。ヒートポンプユニット30の状態には、ヒートポンプユニット30が備える圧縮機等の各構成部の動作状態、ヒートポンプユニット30が備える各種センサの計測結果等が含まれる。また、給湯コントローラ320は、通信線36を介してリモコン32と通信可能に接続し、リモコン32と情報のやり取りを行う。
さらに、給湯コントローラ320は、通信アダプタ330と電気的に接続するためのインタフェースを備える。通信アダプタ330は、広域ネットワークNに接続するための通信インタフェースを備えており、給湯コントローラ320は、通信アダプタ330を介してサーバ2と通信を行うことができる。その他の給湯コントローラ320の機能の詳細については後述する。
混合弁340は、シャワー34、蛇口35等の給湯端末に供給される湯水が、ユーザが所望する温度となるように、貯湯タンク310上部の高温水と市水とを混合するために設けられている。
リモコン32は、給湯機3専用の端末装置であり、家屋Hにおける浴室に設置される。リモコン32は、何れも図示しないが、CPU、通信インタフェース、ROM、RAM、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、押しボタン,タッチパネル,タッチパッド等の入力装置、有機ELディスプレイ,液晶ディスプレイ等のディスプレイを備える。
リモコン32は、ユーザから、沸上げ運転、給湯等に関する設定入力及び操作入力を受け付け、受け付けた入力に係る情報を通信線36を介して給湯コントローラ320に出力する。また、リモコン32は、給湯コントローラ320から供給された、給湯機3の設定値、運転状態、貯湯状態等の情報を表示する。詳細には、ユーザは、リモコン32を介して、電気料金プランの選択、遠隔制御機能の有効又は無効の設定、出湯温度の設定、沸上げ温度の設定、湯量の設定等を行うことができる。また、ユーザは、リモコン32を介して、浴槽への湯張り、追焚き等の運転の開始又は停止の指示を給湯機3に与えることができる。
また、リモコン32によって表示される情報には、残湯量、出湯温度の設定値、沸上げ温度の設定値、湯量の設定値、沸上げ運転の状態等が含まれる。
発電設備4は、PV(photovoltaic)パネル40と、パワーコンディショニングシステムであるPV−PCS41と、通信アダプタ42を備えた太陽光発電設備である。PVパネル40は、家屋Hの屋根の上に設置され、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換することで発電する。PV−PCS41は、PVパネル40の発電により生じた直流電力を交流電力に変換し、電力線D2を介して分電盤6に供給する。
PV−PCS41は、電力線D1,D2にそれぞれ接続されたCT(Current Transformer)1,2の各々と通信線を介して接続される。CT1,2は、交流電流を計測するセンサである。PV−PCS41は、CT1の計測結果に基づいて電力線D1における電力、換言すると、この家庭における買電電力又は売電電力を計測する。また、PV−PCS41は、CT2の計測結果に基づいて電力線D2における電力、即ち、発電設備4から出力される電力(以下、発電電力と称する。)を計測する。
買電電力とは、商用電源5から供給された電力、即ち、電気事業者から買った電力をいう。また、売電電力とは、逆潮電力として商用電力5へ供給した電力、即ち、電気事業者に売った電力をいう。家屋Hのユーザは、発電電力が、家屋Hの総消費電力を超えた場合に、規定の条件を満たすことで、発電電力の内の余剰分の電力を電気事業者に売ることが可能となる。なお、家屋Hの総消費電力は、買電時では、買電電力と発電電力を加算した電力に等しく、売電時では、発電電力から売電電力を差し引いた電力に等しい。PV−PCS41は、計測した各電力、即ち、買電電力又は売電電力、発電電力を使用して発電設備4の動作制御を行う。
また、PV−PCS41は、通信アダプタ42と電気的に接続するためのインタフェースを備える。通信アダプタ42は、広域ネットワークNに接続するための通信インタフェースを備えており、PV−PCS41は、通信アダプタ42を介してサーバ2と通信を行うことができる。具体的には、PV−PCS41は、買電電力又は売電電力の計測結果(即ち、買電電力値又は売電電力値)と発電電力の計測結果(即ち、発電電力値)が格納された電力情報をサーバ2へ定期的(例えば、1分毎)に送信する。
分電盤6には、給湯機3に電力を供給するための電力線D3の他にも、複数の機器7(機器7−1,7−2,…)に電力を供給するための電力線D4,D5,…が接続される。複数の機器7の各々は、例えば、エアコン、照明器、床暖房システム、冷蔵庫、IH(Induction Heating)調理器、テレビ等の電気機器である。
サーバ2は、機能的には、図4に示すように、天気予報取得部200と、料金情報取得部201と、指令取得部202と、電力情報取得部203と、給湯情報取得部204と、電力予測部205と、給湯予測部206と、スケジュール作成部207と、スケジュール送信部208を備える。これらの各機能部は、CPU20が二次記憶装置24に記憶されている遠隔制御プログラム(図示せず)を実行することで実現される。
天気予報取得部200は、定期的(例えば、3時間毎)に、気象事業者サーバ8から、天気予報を通信により取得する。気象事業者サーバ8は、気象事業者によって管理されるサーバであり、広域ネットワークNに接続されている。天気予報取得部200は、顧客の居住地域に対応した天気予報を気象事業者サーバ8から取得し、取得した天気予報を顧客DB240に格納する。
料金情報取得部201は、定期的(例えば、3時間毎)に、電気事業者サーバ9から、料金情報を通信により取得する。電気事業者サーバ9は、電気事業者によって管理されるサーバであり、広域ネットワークNに接続されている。電気事業者サーバ9は、当該電気事業者と契約したユーザ別の料金情報を管理する。料金情報には、例えば、時間帯共通又は時間帯別の電気料金単価が含まれる。料金情報取得部201は、顧客に対応する料金情報を電気事業者サーバ9から取得し、取得した料金情報を顧客DB240に格納する。
指令取得部202は、定期的(例えば、3時間毎)に、電気事業者サーバ9から、節電指令又は余剰活用指令を取得する。節電指令とは、デマンドレスポンス(DR:Demand Response)指令とも呼ばれ、電力需要バランスを維持するために需要家に対して需要抑制又は需要シフトを促すための指令である。節電指令の種別には、例えば、CPP(Critical Peak Pricing)、PTR(Peak Time Rebate)等がある。CPPとは、実施予告された時間帯の電気料金単価が高騰することを示す。また、PTRとは、実施予告された時間帯に消費電力量を削減すると、その削減量に応じて電気料金の払い戻しを行うことを示す。
また、余剰活用指令とは、VPP(Virtual Power Plant)指令とも呼ばれ、電力需要バランスを維持するために需要家に対して余剰電力の消費を促すための指令である。
指令取得部202は、電気事業者サーバ9に対して、節電指令又は余剰活用指令の有無を問い合せ、節電指令又は余剰活用指令がある場合には、節電指令又は余剰活用指令を取得する。指令取得部202は、取得した節電指令又は余剰活用指令を指令情報として顧客DB240に格納する。
電力情報取得部203は、前述したように、発電設備4から定期的に送られてくる電力情報を受信して取得し、取得した電力情報を、家屋Hにおける現時刻の電力実績(即ち、現時刻の買電電力値又は売電電力値と現時刻の発電電力値)として、顧客DB240に格納する。顧客DB240には、顧客毎に、数年分の電力実績の履歴が保存される。
給湯情報取得部204は、給湯機3から定期的(例えば、1分毎)に送られてくる給湯情報を受信して取得し、取得した給湯情報を家屋Hにおける現時刻の給湯実績として、顧客DB240に格納する。現時刻の給湯実績とは、ここでは、過去1分の給湯量の総量、即ち、1分当りの給湯量をいう。顧客DB240には、顧客毎に、数年分の給湯実績の履歴が保存される。
電力予測部205は、顧客DB240に保存されている、天気予報と、電力実績の履歴とに基づいて、当該顧客の家屋Hでの予め定めた期間(例えば、当日の午前0時から24時まで)における総消費電力値及び発電電力値の推移を予測する。例えば、電力予測部205は、過去数週間〜数ヶ月分の電力実績の履歴、あるいは、本日と同じ曜日の過去の電力実績の履歴等から、平均値の算出等の統計分析により上記期間における総消費電力値の推移を予測する。また、電力予測部205は、前日の発電電力値の実績に天気予報の内容を加味することで上記期間における発電電力値の推移を予測する。
給湯予測部206は、顧客DB240に保存されている給湯実績の履歴に基づいて、当該顧客の家屋Hでの予め定めた期間(例えば、当日の午前0時から24時まで)における給湯量の推移を予測する。例えば、給湯予測部206は、過去数週間〜数ヶ月分の給湯実績の履歴、あるいは、本日と同じ曜日の過去の給湯実績の履歴等から、平均値の算出等の統計分析により上記期間における給湯量の推移を予測する。
スケジュール作成部207は、スケジュール作成部207は、要望情報と、料金情報と、指令情報と、電力予測部205の予測結果(以下、電力予測結果と称する。)と、給湯予測部206の予測結果(給湯予測結果と称する。)に基づいて、当該顧客が所有する給湯機3の沸上げ運転に関するスケジュールである沸上げスケジュール(本発明における第1スケジュールに対応する。)を作成又は更新する。
要望情報とは、給湯機3の運転について、当該給湯機3を所有するユーザの要望を示す情報であり、具体的には、湯切れ防止、経済性及び自給性の何れを優先(即ち、重視)するかについての情報をいう。ユーザは、給湯機3のリモコン32を介して、かかる要望(以下、運転要望と称する。)を設定することができる。給湯機3は、ユーザにより運転要望が設定されると、当該運転要望を示す要望情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、給湯機3からの要望情報を受信し、顧客DB240に格納する。
例えば、要望情報が、湯切れ防止の優先を示す場合、スケジュール作成部207は、湯切れが生じないように、各時刻において予測される給湯量に対して十分な湯量が確保できるように沸上げスケジュールを作成又は更新する。
また、要望情報が、経済性の優先を示す場合、スケジュール作成部207は、電気料金単価の安い時間帯に沸上げ運転を行うように沸上げスケジュールを作成又は更新する。あるいは、自給性が優先される場合、発電電力の余剰が見込まれる時間帯に沸上げ運転を行うように沸上げスケジュールを作成又は更新する。
<<節電指令ありの場合>>
この場合、スケジュール作成部207は、節電指令で実施予告された時間帯に、沸上げ運転を行わないように沸上げスケジュールを作成又は更新する。
なお、スケジュール作成部207が作成した沸上げスケジュールに従って給湯機3が沸き上げ運転を実行中に、指令取得部202により、直ちに実施される節電指令が取得された場合、スケジュール作成部207は、要望情報に応じて沸上げ運転を中断するか否かを決定する。例えば、要望情報が、経済性の優先を示す場合、節電指令に従わなかった場合のペナルティと、従った場合に得られるインセンティブを比較する等して、スケジュール作成部207は、沸上げ運転を中断するか否かを決定する。沸上げ運転を中断すると決定した場合、スケジュール作成部207は、沸上げ運転の中断が反映された新たなスケジュールとなるように沸上げスケジュールを更新する。
一方、要望情報が、湯切れ防止の優先を示す場合、スケジュール作成部207は、沸上げ運転の中断をしない、即ち、沸上げ運転の継続を決定する。なお、今後の給湯予測結果から、沸上げ運転を中断しても十分な湯量が確保できることが見込まれる場合には、スケジュール作成部207は、沸上げ運転の中断を決定してもよい。
<<余剰活用指令ありの場合>>
この場合、スケジュール作成部207は、余剰活用指令で予告された時間帯に、沸上げ運転を行うように沸上げスケジュールを作成又は更新する。なお、余剰活用指令を受けた際に、既に、沸上げが完了している場合、スケジュール作成部207は、給湯予測結果にかかわらず、余剰活用指令で予告された時間帯に追加の沸上げを行うように沸上げスケジュールを更新してもよい。
スケジュール送信部208は、スケジュール作成部207により作成又は更新された沸上げスケジュールを給湯機3に送信する。
図5は、サーバ2が実行するスケジュール作成処理の手順を示すフローチャートである。サーバ2は、毎日の予め定めた時刻(例えば、午前0時)を起点に当日の予め定めた時刻(例えば、24時)まで、一定時間毎(例えば、3時間毎)に繰り返しスケジュール作成処理を実行する。また、サーバ2は、給湯機3からの要求に応じてスケジュール作成処理を実行することができる。なお、サーバ2は、一定時間毎ではなく、例えば、気象事業者が提供する天気予報が更新される時刻等、予め定めた時刻にスケジュール作成処理を実行してもよい。なお、上記の起点となるスケジュール作成処理において、以前の沸上げスケジュール(即ち、前日の沸上げスケジュール)は破棄され、新たな沸上げスケジュールが作成される。
ステップS101では、天気予報取得部200が、気象事業者サーバ8から、当該顧客の居住地域、即ち、当該顧客が所有する給湯機3が設置された地域に対応する天気予報を通信により取得する。
ステップS102では、料金情報取得部201が、電気事業者サーバ9から、当該顧客に対応する料金情報を通信により取得する。ステップS103では、指令取得部202が、電気事業者サーバ9から節電指令又は余剰活用指令を通信により取得する。詳細には、指令取得部202は、電気事業者サーバ9に対して、節電指令又は余剰活用指令の有無を問い合わせ、節電指令又は余剰活用指令がある場合には、節電指令又は余剰活用指令を電気事業者サーバ9から取得する。
ステップS104では、電力予測部205が、天気予報と、当該顧客の家屋Hにおける電力実績の履歴に基づいて、当該顧客の家屋Hでの予め定めた期間(例えば、当日の午前0時から24時まで)における総消費電力値及び発電電力値の推移を予測する。
ステップS105では、給湯予測部206が、当該顧客の家屋Hにおける給湯実績の履歴に基づいて、当該顧客の家屋Hでの予め定めた期間(例えば、当日の午前0時から24時まで)における給湯量の推移を予測する。
ステップS106では、スケジュール作成部207が、要望情報と、料金情報と、指令情報と、電力予測結果と、給湯予測結果に基づいて、沸上げスケジュールを作成又は更新する。
ステップS107では、スケジュール送信部208が、作成された沸上げスケジュールを給湯機3に送信する。
続いて、給湯機3が備える給湯コントローラ320の機能の詳細について説明する。給湯コントローラ320は 機能的には、図6に示すように、給湯量取得部321と、給湯情報送信部322と、給湯予測部323と、スケジュール作成部324と、スケジュール取得部325と、スケジュール切替部326と、運転制御部327を備える。これらの各機能部は、給湯コントローラ320のCPUが、給湯コントローラ320の二次記憶装置に記憶されている沸上げ運転プログラムを実行することで実現される。なお、この他にも、給湯コントローラ320の機能には、リモコン32とのインタフェースに係る処理を実行する機能、即ち、リモコン32からの情報を入力する情報入力部と、リモコン32に情報の表示を指示する表示指示部が含まれる。
給湯量取得部321は、定期的(例えば、1分毎)に家屋Hにおける過去1分の給湯量の総量、即ち、1分当りの給湯量を取得する。詳細には、給湯量取得部321は、タンクユニット31が備える前述した流量センサと温度センサの計測結果に基づいて1分当りの給湯量を算出する。給湯量取得部321は、算出した給湯量を現時刻の給湯実績として給湯実績テーブル328に格納する。
給湯実績テーブル328は、給湯コントローラ320が備える二次記憶装置に記憶されるデータテーブルである。給湯実績テーブル328には、予め定めた期間分(本実施形態では、2週間分)の給湯実績の履歴が保存される。
給湯情報送信部322は、給湯実績テーブル328に保存されている最新の給湯実績を読み出し、給湯情報として定期的(例えば、1分毎)にサーバ2へ送信する。
給湯予測部323は、給湯実績テーブル328に保存されている給湯実績の履歴に基づいて、当該顧客の家屋Hでの予め定めた期間(例えば、当日の午前0時から24時まで)における給湯量の推移を予測する。例えば、給湯予測部323は、過去2週間分の給湯実績の履歴、あるいは、先週及び先々週における本日と同じ曜日の給湯実績の履歴等から、平均値の算出等の統計分析により上記期間における給湯量の推移を予測する。
スケジュール作成部324は、毎日の予め定めた時刻(例えば、午前0時)に、給湯予測部323の予測結果に基づいて、給湯機3の沸上げ運転に関するスケジュールである沸上げスケジュール(本発明における第2スケジュールに対応する。)を作成する。
スケジュール取得部325は、サーバ2から沸上げスケジュール(即ち、第1スケジュール)が送られてくると、これを受信して取得する。
スケジュール切替部326は、本発明の切替手段に対応する。スケジュール切替部326は、定期的(例えば、30分毎)にサーバ2から取得した沸上げスケジュール(第1スケジュール)と、スケジュール作成部324により作成された沸上げスケジュール(第2スケジュール)の何れか一方を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。沸上げスケジュールテーブル329は、給湯コントローラ320が備える二次記憶装置に記憶されるデータテーブルである。沸上げスケジュールテーブル329には、給湯機3の沸上げ運転で実際に使用される沸上げスケジュールが格納される。
詳細には、ユーザの設定により、遠隔制御機能が無効となっている場合、スケジュール切替部326は、スケジュール作成部324により作成された沸上げスケジュール(第2スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。遠隔制御機能とは、サーバ2によって給湯機3の沸上げ運転を制御する機能であり、具体的には、サーバ2が作成した沸上げスケジュール(第1スケジュール)に則って給湯機3の沸上げ運転が制御される機能をいう。
一方、遠隔制御機能が有効となっている場合は、スケジュール切替部326は、サーバ2から取得した沸上げスケジュール(第1スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。しかし、予め定めた切替条件Aが成立すると、スケジュール切替部326は、スケジュール作成部324により作成された沸上げスケジュール(第2スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。
切替条件Aは、サーバ2との通信において切断状態が予め定めた時間(例えば、6時間)継続した場合、サーバ2から、沸上げスケジュール(第1スケジュール)の給湯機3への送信を停止するとの停止通知を受信した場合、ユーザが不在で且つユーザの運転要望が経済性の優先である場合の少なくとも何れかに該当した場合に成立する。
例えば、サーバ2は、メンテナンス等、サーバ2の事情により、第1スケジュールを給湯機3へ送信できない場合、上記の停止通知を給湯機3に送信する。そして、メンテナンス等が完了し、第1スケジュールを給湯機3へ送信できる状態になると、サーバ2は、再開通知を給湯機3に送信する。
ユーザが不在であるか否かは、ユーザによって事前に登録された不在情報により判定することができる。ユーザは、不在情報をリモコン32を介して、給湯機3、より詳細には、給湯コントローラ320に登録することができる。
さらに、切替条件Aが成立すると、スケジュール切替部326は、給湯機3の制御モードを遠隔制御実行中から遠隔制御停止中に切り替える。
遠隔制御機能が有効となっている場合であっても、給湯機3の制御モードが遠隔制御停止中の場合は、スケジュール切替部326は、スケジュール作成部324により作成された沸上げスケジュール(第2スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。しかし、切替条件Aが不成立となっている場合であって、予め定めた切替条件Bが成立すると、スケジュール切替部326は、サーバ2から取得した沸上げスケジュール(第1スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。また、スケジュール切替部326は、給湯機3の制御モードを遠隔制御停止中から遠隔制御実行中に切り替える。切替条件Bの成立には、以下の(1)〜(3)の全てに該当することが要件となる。
(1)現在沸上げ運転中でないこと
(2)残湯量が予定される必要湯量に達していないこと
必要湯量とは、今後に使用が予定される総湯量(即ち、今後の総給湯量)であり、給湯予測部323の予測結果から得られる。
(3)現在選択されている沸上げスケジュール(即ち、第2スケジュール)よりも、サーバ2から取得した最新の沸上げスケジュール(即ち、第1スケジュール)の方が湯量が多いこと
運転制御部327は、沸上げスケジュールテーブル329に保存されている沸上げスケジュールに則って給湯機3による沸上げ運転を制御する。
図7は、給湯コントローラ320が実行するスケジュール切替処理Aの手順を示すフローチャートである。給湯コントローラ320は、制御モードが遠隔制御実行中である場合に、定期的(例えば、30分毎)にスケジュール切替処理Aを実行する。
ステップS201では、スケジュール切替部326は、遠隔制御機能が有効か否かを判別する。遠隔制御機能が有効でない、即ち、無効の場合(ステップS201;NO)、ステップS203に移行し、スケジュール切替部326は、スケジュール作成部324により作成された沸上げスケジュール(即ち、第2スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。続くステップS204では、スケジュール切替部326は、給湯機3の制御モードを遠隔制御実行中から遠隔制御停止中に切り替える。その後、本周期でのスケジュール切替処理Aは終了する。
遠隔制御機能が有効である場合(ステップS201;YES)、ステップS202に移行し、スケジュール切替部326は、上述した切替条件Aが成立しているか否かを判別する。切替条件Aが成立している場合(ステップS202;YES)、スケジュール切替部326は、上記のステップS203及びS204の処理を実行する。その後、本周期でのスケジュール切替処理Aは終了する。
切替条件Aが成立していない場合(ステップS202;NO)、ステップS205に移行し、スケジュール切替部326は、サーバ2から取得した沸上げスケジュール(即ち、第1スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。なお、第1スケジュールの内容に変更がない場合、スケジュール切替部326は、ステップS205の処理を省略してもよい。その後、本周期でのスケジュール切替処理Aは終了する。
図8は、給湯コントローラ320が実行するスケジュール切替処理Bの手順を示すフローチャートである。給湯コントローラ320は、制御モードが遠隔制御停止中である場合に、定期的(例えば、30分毎)にスケジュール切替処理Bを実行する。
ステップS301では、スケジュール切替部326は、遠隔制御機能が有効か否かを判別する。遠隔制御機能が有効でない、即ち、無効の場合(ステップS301;NO)、ステップS308に移行し、スケジュール切替部326は、スケジュール作成部324により作成された沸上げスケジュール(即ち、第2スケジュール)を選択し、沸上げスケジュールテーブル329に保存する。その後、本周期でのスケジュール切替処理Bは終了する。
遠隔制御機能が有効である場合(ステップS301;YES)、ステップS302に移行し、スケジュール切替部326は、上述した切替条件Aが不成立であるか否かを判別する。切替条件Aが不成立でない、即ち、切替条件Aが成立している場合(ステップS302;NO)、スケジュール切替部326は、上記のステップS308の処理を実行する。その後、本周期でのスケジュール切替処理Bは終了する。
切替条件Aが不成立である場合(ステップS302;YES)、ステップS303に移行し、スケジュール切替部326は、サーバ2に対して、沸上げスケジュールの送信を要求する。サーバ2は、かかる要求を受信すると、図5に示すスケジュール作成処理を実行し、沸上げスケジュール(即ち、第1スケジュール)を作成又は更新する。サーバ2は、作成又は更新した第1スケジュールを給湯機3へ送信する。
サーバ2で作成又は更新された第1スケジュール、即ち、最新の第1スケジュールがスケジュール取得部325により取得できない場合(ステップS304;NO)、スケジュール切替部326は、上記のステップS308の処理を実行する。その後、本周期でのスケジュール切替処理Bは終了する。一方、最新の第1スケジュールがスケジュール取得部325により取得されると(ステップS304;YES)、ステップS305において、スケジュール切替部326は、上述した切替条件Bが成立しているか否かを判別する。
切替条件Bが成立していない場合(ステップS305;NO)、スケジュール切替部326は、上記のステップS308の処理を実行する。その後、本周期でのスケジュール切替処理Bは終了する。
一方、切替条件Bが成立している場合(ステップS305;YES)、ステップS306に移行し、スケジュール切替部326は、取得した第1スケジュールを沸上げスケジュールテーブル329に保存する。続くステップS307では、スケジュール切替部326は、給湯機3の制御モードを遠隔制御停止中から遠隔制御実行中に切り替える。その後、本周期でのスケジュール切替処理Bは終了する。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る給湯システム1では、ユーザは、給湯機3のリモコン32を介して遠隔制御機能を有効に設定しておくだけで、給湯機3に、サーバ2により作成された沸上げスケジュールに従った沸上げの自動運転を実行させることができる。サーバ2は、給湯機3から給湯情報を取得する他、気象事業者サーバ8から天気予報を取得し、また、電気事業者サーバ9から料金情報と節電指令又は余剰活用指令を取得し、さらに、発電設備4から電力情報を取得することができる。このため、サーバ2は、家屋Hの給湯実績に加え、これら取得した多様なパラメータを使用して沸上げスケジュールを作成することができる。
さらに、サーバ2が備える二次記憶装置24の記憶容量は、一般的に、給湯機3の給湯コントローラ320が備える二次記憶装置の記憶容量に比べて大きいため、二次記憶装置24には、顧客毎に、数年分の電力実績及び給湯実績の履歴が保存され得る。このため、予め定めた期間における、総消費電力値及び発電電力値の推移と、給湯量の推移を精度よく予測することができ、結果として、沸上げスケジュールの精度が向上する。
そして、上記のようにサーバ2により作成された沸上げスケジュールに従って給湯機3が沸上げの自動運転を行うことで、ユーザの運転要望、即ち、湯切れ防止、経済性又は自給性の要望に即した沸上げ運転が実現でき、給湯機3の高機能化が図れる。
一方、サーバ2により作成される沸上げスケジュールは、上記のように多様なパラメータを使用するため、一部のパラメータの内容に変更が生じると、当該変更を反映した沸上げスケジュールに適宜更新する必要がある。したがって、通信障害、又は、メンテナンス等のサーバ2の事情により、長時間、サーバ2から給湯機3への沸上げスケジュールの提供が途絶えた場合、それ以前にサーバ2から取得した沸上げスケジュールで給湯機3が自動沸上げ運転を行うと、湯切れリスク、経済性リスクが高まる虞がある。
湯切れリスクと経済性リスクについて詳細に説明する。給湯機3では、前述したように、給湯実績テーブル328に保存されている給湯実績の履歴に基づいて、沸上げスケジュール(即ち、第2スケジュール)が作成される。
一方、サーバ2では、天気予報、電気料金単価等の料金情報、予測される総消費電力値及び発電電力値の推移、節電指令、余剰活用指令等、給湯実績以外の多様なパラメータに基づき、沸上げスケジュールが作成される。このため、サーバ2では、ユーザの要望が、湯切れよりも、経済性あるいは自給性を重視する場合、経済性あるいは自給性の効果が極力大きくなるように、湯切れに対する余力を削減した沸上げスケジュールが作成される。このような場合に、長時間前にサーバ2から給湯機3へ提供された沸上げスケジュールで自動沸上げ運転を行うと、湯切れとなるリスクが高まる虞がある。
また、経済性を重視する場合に、節電指令又は余剰活用指令を受けると、サーバ2では、電気料金単価の変動、あるいは、余剰電力の変動に合わせた沸上げスケジュールの作成が必要となる。しかし、節電指令又は余剰活用指令は、その後にキャンセルされる場合もあり、また、天気予報も刻々変化する場合もある。このため、長時間前にサーバ2から給湯機3へ提供された沸上げスケジュールで自動沸上げ運転を行うと、経済性リスクが高まる虞がある。
これに対し、本実施形態の給湯システム1では、長時間、サーバ2から給湯機3への沸上げスケジュールの提供が途絶えた場合等、予め定めた切替条件Aが成立すると、給湯機3は、自機が作成した沸上げスケジュール(即ち、第2スケジュール)に従って沸上げの自動運転を実行する。これにより、上記の湯切れリスク、経済性リスクが高まることを防止できる。
さらに、給湯機3は、切替条件Aが不成立となり、予め定めた切替条件Bが成立すると、給湯機3は、サーバ2から取得した沸上げスケジュール(即ち、第1スケジュール)に従って沸上げの自動運転を実行する。つまり、給湯機3は、切替条件Aが不成立となっても、既に必要な湯量が確保できている等、切替条件Bが不成立の場合は、第1スケジュールへの切り替えを行わない。これにより、第1スケジュールへの切り替えに伴う不必要な沸上げ運転の実行を回避することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、給湯機3は、図9又は図10に示すように、現在の制御モードをリモコン32のディスプレイで表示してもよい。図9は、現在の制御モードが遠隔制御実行中であることを示し、図10は、通信障害の発生により、現在の制御モードが遠隔制御停止中であることを示している。給湯コントローラ320の前述した表示指示部は、制御モードが切り替わると、切替後の制御モードに関する情報をリモコン32に通知して、当該情報を表示させる。
また、家屋Hにおいて、スマートメータと呼ばれる通信機能を有する電力メータが設置されている場合、サーバ2は、電気事業者サーバ9から、家屋Hにおける買電電力又は売電電力に関する情報を取得してもよい。
また、本発明の給湯システムは、必ずしも発電設備を備える必要はない。
また、給湯機3又は発電設備4が、家屋Hに設置されたルータを介して広域ネットワークNに接続されるようにしてもよい。
また、給湯コントローラ320の機能部(図6参照)の全部又は一部が、給湯機3とは異なる図示しない制御装置で実現されるようにしてもよい。
上記の実施形態では、サーバ2において、CPU20によって二次記憶装置24に記憶されている遠隔制御プログラムが実行されることで、サーバ2の各機能部(図4参照)が実現された。また、給湯機3の給湯コントローラ320において、給湯コントローラ320のCPUによって給湯コントローラ320の二次記憶装置に記憶されている沸上げ運転プログラムが実行されることで、給湯コントローラ320の各機能部(図6参照)が実現された。
しかし、サーバ2の機能部の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよい。同様に、給湯コントローラ320の機能部の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよい。専用のハードウェアとは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。
また、上記の遠隔制御プログラム又は沸上げ運転プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、光磁気ディスク(Magneto-Optical Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、HDD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。そして、このように配布した遠隔制御プログラム又は沸上げ運転プログラムを特定の又は汎用のコンピュータにインストールすることによって、当該コンピュータを上記の実施形態におけるサーバ2又は給湯コントローラ320として機能させることも可能である。
また、遠隔制御プログラム又は沸上げ運転プログラムをインターネット上の他のサーバが有するディスク装置等に格納しておき、当該サーバからサーバ2又は給湯コントローラ320に遠隔制御プログラム又は沸上げ運転プログラムがダウンロードされるようにしてもよい。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能である。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、給湯機に好適に採用され得る。
1 給湯システム、2 サーバ、3 給湯機、4 発電設備、5 商用電源、6 分電盤、7−1,7−2 機器、8 気象事業者サーバ、9 電気事業者サーバ、20 CPU、21 通信インタフェース、22 ROM、23 RAM、24 二次記憶装置、25 バス、30 ヒートポンプユニット、31 タンクユニット、32 リモコン、33 配管、34 シャワー、35 蛇口、36 通信線、40 PVパネル、41 PV−PCS、42,330 通信アダプタ、200 天気予報取得部、201 料金情報取得部、202 指令取得部、203 電力情報取得部、204 給湯情報取得部、205 電力予測部、206,323 給湯予測部、207,324 スケジュール作成部、208 スケジュール送信部、240 顧客DB、310 貯湯タンク、320 給湯コントローラ、321 給湯量取得部、322 給湯情報送信部、325 スケジュール取得部、326 スケジュール切替部、327 運転制御部、328 給湯実績テーブル、329 沸上げスケジュールテーブル、340 混合弁、N 広域ネットワーク
上記目的を達成するため、本発明に係る給湯機は、
沸上げ運転に関する第1スケジュールを通信によりサーバから取得するスケジュール取得手段と、
前記沸上げ運転に関する第2スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
前記第1スケジュール又は前記第2スケジュールの何れか一方に従って、前記沸上げ運転を制御する運転制御手段と、
予め定めた切替条件に基づいて、前記運転制御手段で使用される対象を、前記第1スケジュールから前記第2スケジュールへ、及び、前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える切替手段と、を備え
前記切替手段は、前記対象が前記第2スケジュールの場合に、前記サーバから前記第1スケジュールの取得ができる状態であり、且つ、少なくとも、残湯量が予定される必要湯量に達していない場合、前記対象を前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える

Claims (7)

  1. 沸上げ運転に関する第1スケジュールを通信によりサーバから取得するスケジュール取得手段と、
    前記沸上げ運転に関する第2スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
    前記第1スケジュール又は前記第2スケジュールの何れか一方に従って、前記沸上げ運転を制御する運転制御手段と、
    予め定めた切替条件に基づいて、前記運転制御手段で使用される対象を、前記第1スケジュールから前記第2スケジュールへ、及び、前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える切替手段と、を備える、給湯機。
  2. 前記切替手段は、前記対象が前記第1スケジュールの場合に、前記サーバから前記第1スケジュールの取得ができない状態が予め定めた期間継続すると、前記対象を前記第1スケジュールから前記第2スケジュールへ切り替える、請求項1に記載の給湯機。
  3. 前記切替手段は、前記対象が前記第2スケジュールの場合に、前記サーバから前記第1スケジュールの取得ができる状態であり、且つ、少なくとも、残湯量が予定される必要湯量に達していない場合、前記対象を前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える、請求項1又は2に記載の給湯機。
  4. ディスプレイと、
    前記対象が、前記第1スケジュール又は前記第2スケジュールの何れであるかを示す情報を前記ディスプレイに表示させる表示指示手段と、をさらに備える、請求項1から3の何れか1項に記載の給湯機。
  5. 給湯機の沸上げ運転に関する第1スケジュールを通信によりサーバから取得するスケジュール取得手段と、
    前記沸上げ運転に関する第2スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
    前記第1スケジュール又は前記第2スケジュールの何れか一方に従って、前記沸上げ運転を制御する運転制御手段と、
    予め定めた切替条件に基づいて、前記運転制御手段で使用される対象を、前記第1スケジュールから前記第2スケジュールへ、及び、前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える切替手段と、を備える、制御装置。
  6. サーバと給湯機を備えた給湯システムであって、
    前記サーバは、
    前記給湯機の沸上げ運転に関する第1スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
    前記第1スケジュールを前記給湯機に送信するスケジュール送信手段と、を備え、
    前記給湯機は、
    前記第1スケジュールを前記サーバから通信により取得するスケジュール取得手段と、
    前記沸上げ運転に関する第2スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
    前記第1スケジュール又は前記第2スケジュールの何れか一方に従って、前記沸上げ運転を制御する運転制御手段と、
    予め定めた切替条件に基づいて、前記運転制御手段で使用される対象を、前記第1スケジュールから前記第2スケジュールへ、及び、前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える切替手段と、を備える、給湯システム。
  7. 沸上げ運転に関する第1スケジュールをサーバから取得し、
    前記沸上げ運転に関する第2スケジュールを作成し、
    前記第1スケジュール又は前記第2スケジュールの何れか一方に従って、前記沸上げ運転を制御し、
    予め定めた切替条件に基づいて、前記沸上げ運転で使用される対象を、前記第1スケジュールから前記第2スケジュールへ、及び、前記第2スケジュールから前記第1スケジュールへ切り替える、沸上げ運転方法。
JP2019500966A 2017-02-24 2017-02-24 給湯機、制御装置、給湯システム及び沸上げ運転方法 Active JP6704502B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/007174 WO2018154727A1 (ja) 2017-02-24 2017-02-24 給湯機、制御装置、給湯システム及び沸上げ運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018154727A1 true JPWO2018154727A1 (ja) 2019-06-27
JP6704502B2 JP6704502B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=63253624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019500966A Active JP6704502B2 (ja) 2017-02-24 2017-02-24 給湯機、制御装置、給湯システム及び沸上げ運転方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6704502B2 (ja)
WO (1) WO2018154727A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7172670B2 (ja) * 2019-02-01 2022-11-16 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
JP7433131B2 (ja) 2020-05-15 2024-02-19 三菱電機株式会社 給湯機制御装置、給湯機制御システム、稼働スケジュール生成方法およびプログラム
CN115735087A (zh) * 2020-12-04 2023-03-03 松下知识产权经营株式会社 除霜控制***、除霜控制方法以及程序
JP7162392B1 (ja) 2022-04-28 2022-10-28 株式会社ソーラーハート スマートグリッド型給湯システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031405A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Daikin Ind Ltd エネルギー使用機器適正運用装置、及びエネルギー使用機器適正運用方法
JP2013178009A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Denso Corp 給湯制御システム
JP2014176161A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toshiba Corp エネルギー管理システム、エネルギー管理方法、プログラムおよびサーバ
JP2016220418A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社デンソー エネルギー管理システム
WO2017009912A1 (ja) * 2015-07-10 2017-01-19 三菱電機株式会社 エネルギー管理装置、エネルギー管理方法、及び、プログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031405A (ja) * 2000-07-19 2002-01-31 Daikin Ind Ltd エネルギー使用機器適正運用装置、及びエネルギー使用機器適正運用方法
JP2013178009A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Denso Corp 給湯制御システム
JP2014176161A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toshiba Corp エネルギー管理システム、エネルギー管理方法、プログラムおよびサーバ
JP2016220418A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社デンソー エネルギー管理システム
WO2017009912A1 (ja) * 2015-07-10 2017-01-19 三菱電機株式会社 エネルギー管理装置、エネルギー管理方法、及び、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018154727A1 (ja) 2018-08-30
JP6704502B2 (ja) 2020-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11289909B2 (en) Appliance load manager that controls an air conditioner
JP6641455B2 (ja) 給湯システム及び給湯機の制御方法
JP6704502B2 (ja) 給湯機、制御装置、給湯システム及び沸上げ運転方法
JP7146035B2 (ja) 給湯システム、沸き上げスケジュール作成装置、沸き上げスケジュール作成方法及びプログラム
JP6599558B2 (ja) 給湯システム、給湯機及び給湯機の制御方法
JP6275938B2 (ja) ヒートポンプ機器制御装置
WO2017090168A1 (ja) 給湯器、及び、給湯システム
JP6580162B2 (ja) 制御装置、給湯機の制御方法及びプログラム
JP7475508B2 (ja) 給湯システム、クラウドサーバ、沸上げスケジュール管理方法及びプログラム
JP6701312B2 (ja) 制御装置、エネルギー管理システム、給湯機制御方法及びプログラム
JP6719669B2 (ja) 制御装置、電力管理システム、機器の制御方法及びプログラム
JP2013174408A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP6337861B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP7433131B2 (ja) 給湯機制御装置、給湯機制御システム、稼働スケジュール生成方法およびプログラム
JP6719672B2 (ja) 制御装置、電力管理システム、情報提示方法及びプログラム
JP6452855B2 (ja) 制御装置、給湯機制御方法及びプログラム
JP7035969B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP6914446B2 (ja) 制御装置、制御システム、制御方法およびプログラム
JP6701311B2 (ja) 制御装置、エネルギー管理システム、給湯機制御方法及びプログラム
JP6833001B2 (ja) 給湯システム、給湯機及び給湯機の制御方法
JP7390811B2 (ja) 給湯制御装置、クラウドサーバ、給湯システム、給湯制御方法及びプログラム
JP2013174421A (ja) ヒートポンプ機器エネルギー管理装置
WO2024005645A1 (en) A method of controlling a heater of a water heater, a water heater assembly, and a computer program
JP2018132241A (ja) 給湯機制御システム、給湯機の制御方法、および給湯機制御プログラム
Kapsalis et al. Optimal operation scheduling of electric water heaters

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6704502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250