JP6719669B2 - 制御装置、電力管理システム、機器の制御方法及びプログラム - Google Patents

制御装置、電力管理システム、機器の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、電力管理システム、機器の制御方法及びプログラムに関する。
近年、太陽光及び風力に代表される自然エネルギーによって発電する発電設備を、電力需要家自身が所有するケースが増えている。このような電力需要家は、発電設備による発電電力を自ら消費することによって、商用電力系統から購入する電力を減少させることができる。
例えば、特許文献1は、太陽光発電による余剰電力で湯をわき上げる貯湯式給湯システムを開示している。特許文献1に開示された貯湯式給湯システムは、翌日の余剰電力を予測し、翌日の余剰電力が多いと予測される場合には、翌日の余剰電力が少ないと予測される場合に比べて、夜間わき上げ量を少なくする。これにより、余剰電力を有効に利用することができ、また夜間わき上げ運転に使用する電力を低減させることができる。
特開2013−148287号公報
上記のような余剰電力を利用する技術において、制御対象の機器と制御元との間で通信可能な電文が異なる場合、制御対象の機器を的確に動作させることができずに、余剰電力を有効に利用できないことがある。そのため、制御対象の機器と制御元との間で通信可能な電文が異なる場合であっても、余剰電力を有効に利用することが求められている。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、余剰電力を有効に利用することが可能な制御装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る制御装置は、
電力需要家の発電設備によって生じた余剰電力で機器を動作させる制御装置であって、
前記機器と通信する通信手段と、
前記機器が第1の電文での通信に対応している場合、前記通信手段に前記第1の電文で前記機器と通信させることにより、第1の期間において前記余剰電力で前記機器に第1の量の動作させ、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、前記通信手段に第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記第1の期間において前記余剰電力で前記機器に前記第1の量の動作させる動作制御手段と、を備え
前記動作制御手段は、前記第1の期間より前の第2の期間において前記機器が動作する第2の量を、前記第1の量に基づいて設定し、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記機器に、前記第2の期間において前記第2の量の動作をさせ、
前記動作制御手段は、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、規定量から前記第1の量を減じた量を、前記第2の量として設定する。
本発明は、機器が第1の電文での通信に対応している場合、第1の電文での通信によって余剰電力で機器を動作させ、機器が第1の電文での通信に対応していない場合、第2の電文での通信によって余剰電力で機器を動作させる。従って、本発明によれば、余剰電力を有効に利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る電力管理システムの全体構成を示す図 実施の形態1において発電電力及び消費電力の推移の例を示す図 実施の形態1に係る給湯機に備えられたヒートポンプユニットの構成を示す図 実施の形態1に係る制御装置のハードウェア構成を示すブロック図 エコーネットライトにおける電文の構成を示す図 実施の形態1に係る管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1に係る電力管理システムの機能的な構成を示すブロック図 実施の形態1におけるデータベースに記憶される情報を示す図 実施の形態1における予測電力量の一例を示す図 実施の形態1に係る給湯機の湯量の推移の例を示す図 実施の形態1における昼間わき上げの設定画面の一例を示す図 実施の形態1における昼間わき上げ制御時の表示画面の一例を示す図 実施の形態1に係る電力管理システムにおいて実行される処理の概要を示すシーケンス図 実施の形態1に係る管理サーバによって実行される余剰電力予測処理の流れを示すフローチャート 実施の形態1に係る制御装置によって実行される昼間わき上げ調整処理の流れを示すフローチャート 実施の形態1に係る制御装置によって実行される夜間及び昼間わき上げ処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係る電力管理システムの機能的な構成を示すブロック図 実施の形態2に係る電力管理システムにおいて実行される処理の概要を示すシーケンス図 実施の形態3に係る電力管理システムの機能的な構成を示すブロック図 実施の形態4に係る制御装置によって実行される夜間及び昼間わき上げ処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
(実施の形態1)
図1に、実施の形態1に係る電力管理システム1の全体構成を示す。電力管理システム1は、家屋Hで消費される電力を管理する、いわゆるHEMS(Home Energy Management System)と呼ばれるシステムである。家屋Hは、いわゆる一般的な住宅建物であって、商用電力系統8と発電設備3とから供給される電力の需要地及び消費地である。図1に示すように、電力管理システム1は、発電設備3と、電力計測装置4と、給湯機6と、複数の電気機器7(7a、7b、…)と、制御装置20と、操作端末30と、管理サーバ40と、気象サーバ50と、を備える。
<発電設備3>
発電設備3は、家屋Hに設置され、自然エネルギーである太陽光によって発電する自家発電設備である。商用電力系統8が家屋Hを含む不特定多数の電力消費地に電力を供給するのに対して、発電設備3は、特定の電力需要家によって所有され、特定の電力消費地である家屋Hに電力を供給する。発電設備3は、分散型電源とも呼ぶ。
発電設備3は、太陽光発電(PV:Photovoltaic)するPVパネル10と、パワーコンディショニングシステムであるPV−PCS11と、を備える。PVパネル10は、例えば多結晶シリコン型のソーラーパネルである。PVパネル10は、家屋Hの屋根の上に設置され、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換することで太陽光発電する。
PV−PCS11は、PVパネル10において発電された電力の供給を受け、供給された電力を、電力線D2を介して分電盤9に出力する。その際、PV−PCS11は、PVパネル10から供給された電力を、家屋H内で使用できるように、直流電力から交流電力に規定の変換効率で変換して出力する。
PV−PCS11は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを備える。PV−PCS11は、家屋H内に構築された宅内ネットワークを介して、制御装置20と通信する。なお、PV−PCS11は、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、宅内ネットワークに接続される仕様であってもよい。
<電力計測装置4>
電力計測装置4は、家屋Hに配設された電力線D1〜D3のそれぞれを送電される電力の値を計測する。電力線D1は、商用電力系統8と分電盤9との間に配設され、電力線D2は、発電設備3と分電盤9との間に配設され、電力線D3は、分電盤9と給湯機6との間に配設されている。電力計測装置4は、電力線D1〜D3にそれぞれ接続されたCT(Current Transformer)1〜CT3の各々と通信線を介して接続される。CT1〜CT3は、交流電流を計測するセンサである。
電力線D1に配設されたCT1は、商用電力系統8から家屋Hに供給される電力P1を計測する。電力P1は、家屋Hにおいて電力を需要する電力需要家が電気事業者から買った電力である買電電力に相当する。電力線D2に配設されたCT2は、発電設備3から分電盤9に出力される電力P2を計測する。電力P2は、発電設備3による発電電力であって、家屋H内に供給され、家屋H内で使用可能な電力に相当する。電力線D3に配設されたCT3は、分電盤9から給湯機6に供給される電力P3を計測する。電力P3は、給湯機6において消費される電力に相当する。
給湯機6及び複数の電気機器7を含む家屋H全体で消費される消費電力をPcと表すと、消費電力Pcは、CT1によって計測される買電電力P1と、CT2によって計測される発電電力P2と、の和に相当する。すなわち、Pc=P1+P2の関係式が成立する。
図2に、発電電力P2及び消費電力Pcの推移の例を示す。図2中の実線は、発電設備3による発電電力P2の推移を表しており、日射量が多くなる正午をピークとして昼間に大きくなる。これに対して、図2中の破線は、家屋Hにおける消費電力Pcを表しており、一般的に家庭における消費電力量が多くなる午後から夕方にかけて大きくなる。
図2における期間T1,T3のように、発電電力P2が消費電力Pcより小さい場合、発電電力P2だけでは家屋Hで必要な電力を供給できないため、商用電力系統8から買電する必要がある。そのため、買電電力P1は正の値になる。これに対して、図2における期間T2のように、発電電力P2が消費電力Pcより大きい場合、家屋Hでは余剰電力が生じる。
余剰電力が生じると、家屋Hの電力需要家は、余剰電力を逆潮電力として商用電力系統8へ供給することで、電気事業者に売電することができる。このように、家屋Hから商用電力系統8へ電力が供給されることで電力が電力需要家側から電気事業者側へ戻ることを、「逆潮流」という。逆潮流が生じている間は、買電電力P1は負の値になり、逆潮電力(売電電力)は(−P1)として表される。
電力計測装置4は、いずれも図示しないが、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを備える。また、電力計測装置4は、無線通信インタフェースを備え、宅内ネットワークを介して、制御装置20と通信する。なお、電力計測装置4は、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、宅内ネットワークに接続される仕様であってもよい。
電力計測装置4は、制御装置20からの要求に応答して、CT1〜CT3の計測によって得られた発電電力P2及び消費電力Pcを含む電力の計測値を含む計測データを生成し、制御装置20に送信する。送信される計測データは、電力計測装置4の機器アドレス、電力線のID及び計測時刻を含む。なお、電力計測装置4によって制御装置20に送信される電力の計測値は、電力(ワット)の単位で表されるものであっても良いし、電力を規定時間に亘って積算した電力量の単位で表されるものであっても良い。
<給湯機6>
給湯機6は、ヒートポンプユニット60とタンクユニット61とを備える貯湯式の給湯機である。ヒートポンプユニット60とタンクユニット61とは、湯水が流れる水配管62で接続されている。給湯機6は、分電盤9により分岐された電力線D3を介して、商用電力系統8及び発電設備3と電気的に接続されており、商用電力系統8又は発電設備3から電力を得て動作する。
ヒートポンプユニット60は、CO(二酸化炭素)又はHFC(ハイドロフルオロカーボン)を冷媒として用いたヒートポンプ式の熱源器である。ヒートポンプユニット60は、周辺の空気を熱源として、貯湯タンク63内の低温水を高温水に沸き上げる。図3に示すように、ヒートポンプユニット60は、圧縮機71と、第1の熱交換器72と、膨張弁73と、第2の熱交換器74と、送風機75と、水ポンプ76と、制御基板79と、を備える。
冷媒配管70は、圧縮機71と、第1の熱交換器72と、膨張弁73と、第2の熱交換器74と、を環状に接続している。これにより、冷媒が循環する冷媒回路が形成されている。冷媒回路は、ヒートポンプ又は冷凍サイクルともいう。水配管62は、貯湯タンク63の下部を起点に、水ポンプ76及び第1の熱交換器72を経て貯湯タンク63の上部に戻る。これにより、湯水が循環する沸上げ回路が形成されている。
圧縮機71は、冷媒を圧縮して温度及び圧力を上昇させる。圧縮機71は、駆動周波数に応じて、単位当たりの送り出し量である容量を変化させることができるインバータ回路を備える。圧縮機71は、制御基板79からの指示に従って上記の容量を変更する。
第1の熱交換器72は、市水を目標の沸上げ温度まで昇温加熱するための加熱源である。沸上げ温度は、貯湯温度ともいう。第1の熱交換器72は、プレート式、二重管式等の熱交換器であり、冷媒と水との間で熱交換を行う。第1の熱交換器72における熱交換により、冷媒は放熱して温度が下降し、水は吸熱して温度が上昇する。
膨張弁73は、冷媒を膨張させて温度及び圧力を下降させる。膨張弁73は、制御基板79からの指示に従って弁開度を変更する。
第2の熱交換器74は、送風機75により送られてきた外気と冷媒との間で熱交換を行う。第2の熱交換器74における熱交換により冷媒は吸熱して温度が上昇し、外気は放熱して温度が下降する。
水ポンプ76は、貯湯タンク63の下部からの低温水を第1の熱交換器72へ搬送する。水ポンプ76は、インバータ回路を備え、制御基板79から指示される制御値に従って駆動回転数を変更することにより、搬送する際の水流量を変化させる。
制御基板79は、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを備える。制御基板79は、圧縮機71、膨張弁73及び送風機75のそれぞれと通信線を介して通信可能に接続され、これらの動作を制御する。また、制御基板79は、図示しない通信線を介してタンクユニット61の給湯コントローラ64と通信可能に接続されている。
図1に戻って、タンクユニット61は、貯湯タンク63、給湯コントローラ64及び混合弁66等を備える。これらの構成部品は、金属製の外装ケース内に収められている。
貯湯タンク63は、ステンレス等の金属、樹脂等で形成されている。貯湯タンク63の外側には断熱材が配置されている。これにより、貯湯タンク63内で、高温の湯を長時間に亘って保温することができる。
給湯コントローラ64は、いずれも図示しないが、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを備え、給湯機6を統括的に制御する。給湯コントローラ64は、ヒートポンプユニット60の制御基板と図示しない通信線を介して通信可能に接続する。また、給湯コントローラ64は、通信線69を介してリモコン65と通信可能に接続する。さらに、給湯コントローラ64は、宅内ネットワークを介して、制御装置20と通信可能に接続する。
リモコン65は、給湯機6の運転状態及び貯湯状態等を表示してユーザに提示するための端末装置である。リモコン65は、家屋Hにおける浴室に設置され、ユーザから沸上げ又は給湯等に関する操作入力を受け付ける。
リモコン65は、いずれも図示しないが、CPU、ROM、RAM、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、押しボタン、タッチパネル又はタッチパッド等の入力デバイス、有機ELディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の表示デバイス、及び、通信インタフェース等を備える。
沸上げ動作の開始時には、貯湯タンク63内の高温水は消費されており、貯湯タンク63の下部には市水の温度に近い低温水が貯留している。図示しないポンプを作動させることで、この低温水がヒートポンプユニット60の第1の熱交換器72に入水され、冷媒との熱交換により昇温し、高温水となる。この高温水は貯湯タンク63の上部に戻され、貯湯タンク63内では、上部に高温水、下部に低温水が滞留して温度成層が形成され、高温水と低温水との間には温度境界層が生成される。
沸上げ量が増えて、高温水の領域が大きくなると貯湯タンク63の下部に温度境界層が近づき、第1の熱交換器72に入水する水の温度である入水温度が次第に上昇する。
貯湯タンク63の上部には出湯管が接続されており、貯湯タンク63からこの出湯管を介して出湯した高温水が、混合弁66にて市水と混合される。これにより、ユーザが所望する温度(例えば40℃)の湯水となって、例えば浴室に配設されたシャワー67又は蛇口68等の給湯端末に供給される。このとき、貯湯タンク63では、上部から流出した高温水の体積分、水道圧により、下部に接続された給水管(図示せず)から市水が供給される。これにより、貯湯タンク63内では温度境界層が上方へ移動する。高温水が少なくなると、給湯機6は、追加沸上げを行う。
<電気機器7a、7b、…>
電気機器7(電気機器7a,7b,…)は、例えば、エアコン、照明器、床暖房システム、冷蔵庫、IH(Induction Heating)調理器、テレビ等の電気機器である。電気機器7a,7b,…は、家屋H又はその敷地内に設置され、分電盤9により分岐された電力線D4,D5,…を介して、商用電力系統8及び発電設備3と電気的に接続されている。
各電気機器7は、無線通信インタフェースを備え、宅内ネットワークを介して、制御装置20と通信する。なお、各電気機器7は、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、宅内ネットワークに接続される仕様であってもよい。各電気機器7は、制御装置20からの要求に応答して、機器ID(Identification)と現在時刻と現在の運転状態を示す情報とを格納した運転状態データを、宅内ネットワークを介して制御装置20に送信する。
<制御装置20>
制御装置20は、家屋H内の適切な場所に設置され、家屋H内に設置された各機器から宅内ネットワークを介して送信される情報を収集する情報収集ユニットである。制御装置20は、一例として、家屋H内に設置された各機器を統合的に制御することが可能なHEMSコントローラである。図4に示すように、制御装置20は、制御部21と、記憶部22と、計時部23と、宅内通信部24と、宅外通信部25と、を備える。これら各部はバス29を介して接続されている。
制御部21は、いずれも図示しないが、CPU、ROM及びRAMを備える。CPUは、様々な処理及び演算を実行する処理部であって、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等とも呼ばれる。制御部21において、CPUは、ROMに格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、制御装置20を統括制御する。
記憶部22は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担う。記憶部22は、制御部21が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ、並びに、制御部21が各種処理を行うことにより生成又は取得する各種データを記憶する。
計時部23は、RTC(Real Time Clock)を備えており、制御装置20の電源がオフの間も計時を継続する計時デバイスである。
宅内通信部24は、家屋H内に構築された宅内ネットワークを介して通信するためのNIC(Network Interface Card controller)を備える。宅内通信部24は、制御部21の制御のもと、発電設備3、電力計測装置4、給湯機6及び電気機器7のそれぞれと宅内ネットワークを介して通信する。宅内通信部24は、通信手段として機能する。
宅内ネットワークは、具体的には、エコーネットライト(ECHONET Lite)に準じた無線ネットワークである。エコーネットライトは、家電機器及び設備機器を制御するための通信プロトコルであって、HEMSの標準プロトコルとして普及している。エコーネットライトでは、規定電文と任意電文という2種類の形式の電文が送受信される。規定電文は、コンソーシアムによって規定された形式の電文である。任意電文は、フォーマットを自由に定義可能な電文である。任意電文は、第1の電文の一例であり、規定電文は、第2の電文の一例である。
図5に、エコーネットライトにおける電文の構成を示す。規定電文と任意電文は、どちらもヘッダ(EHD1及びEHD2)と、トランザクションID(TID)と、送信内容のデータ(EDATA)と、を含む。規定電文のEDATAは、送信先のID(SEOJ及びDEOJ)、情報取得コマンド(ESV)、機器の制御内容(EPC)等、予め内容が規定されたデータである。例えば、機器のオン/オフの切り換え、空調機の温度及び風量の設定のように、簡単で使用頻度が高い制御は、規定電文のEDATAに規定されており、規定電文で実行することができる。エコーネットライトによって通信する全ての機器は、規定電文で通信する限り、互いに通信することができる。
これに対して、任意電文のEDATAは、自由に定義することができるため、規定電文で規定されていない制御を実行することができる。例えば、空調機に付属する赤外線カメラの画像の取得、給湯機6が夜中にわき上げる湯量の設定等は、任意電文で実行される。また、規定電文で実行可能な制御でも、任意電文で実行しても良い。例えば、規定電文では1℃単位で設定される空調機の設定温度を、任意電文を用いることによって0.5℃単位で設定することができる。このように、任意電文は、機器を提供するベンダーによって様々に設計される。各ベンダーが使用する任意電文は一般的には公開されないため、異なるベンダーの機器間における通信は、ベンダー間でアライアンスを締結して情報を開示しない限り、任意電文では行えず、規定電文での通信に限定される。
図4に戻って、宅内通信部24は、制御部21の制御のもと、操作端末30と、Wi−Fi(登録商標)、Wi−SUN(登録商標)、有線LAN(Local Area Network)等を介して通信する。
操作端末30は、スマートフォン、タブレット端末、リモコン、携帯電話、ノート型パソコン等の携帯機器であって、ユーザインタフェースとして機能する。操作端末30は、押しボタン、タッチパネル又はタッチパッド等の入力デバイスと、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の表示デバイスと、通信インタフェースとを備える。操作端末30は、ユーザからの操作を受け付け、受け付けた操作内容を示す情報を制御装置20に送信する。また、操作端末30は、制御装置20から送信された、ユーザに提示するための情報を受信し、受信した情報を表示する。
宅外通信部25は、ルータ31を介して広域ネットワークNに接続するための通信インタフェースを備え、制御部21の制御のもと、広域ネットワークNを介して管理サーバ40を含む外部の機器と通信する。ルータ31は、広域ネットワークNを介して外部の機器と通信することができる装置であって、例えばブロードバンドルータである。広域ネットワークNは、例えばインターネットである。
<管理サーバ40>
管理サーバ40は、制御装置20と連携して電力管理システム1を機能させるためのサーバであって、例えばクラウドコンピューティングにおけるリソースを提供するサーバである。管理サーバ40は、家屋Hを含む複数の電力消費地に設置された制御装置を、広域ネットワークNを介して遠隔から管理する。図6に示すように、管理サーバ40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、を備える。これら各部はバス49を介して接続されている。
制御部41は、CPU、ROM及びRAMを備える。CPUは、様々な処理及び演算を実行する処理部であって、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP等とも呼ぶ。制御部41において、CPUは、ROMに格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、管理サーバ40を統括制御する。
記憶部42は、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置又は補助記憶装置としての役割を担う。記憶部42は、制御部41が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータ、並びに、制御部41が各種処理を行うことにより生成又は取得するデータを記憶する。
通信部43は、広域ネットワークNに接続するための通信インタフェースを備え、制御部41の制御のもと、広域ネットワークNを介して制御装置20及び気象サーバ50と通信する。具体的に説明すると、通信部43は、気象サーバ50から気象情報を取得する。また、通信部43は、制御装置20から、発電設備3による発電電力P2の計測値、及び家屋Hにおける消費電力Pcの計測値を取得し、家屋Hにおける余剰電力の予測情報を制御装置20に送信する。
<気象サーバ50>
気象サーバ50は、気象庁、気象事業者等によって運営されるデータサーバであって、気象情報を一般に利用可能に提供する。気象情報とは、天気、気温、日射量、日照時間、風向き等のような、気象の予報及び実績に関する情報である。気象サーバ50は、各電力需要家の電力消費地に設置された制御装置20と広域ネットワークNを介して通信可能に接続されており、広域ネットワークNを介して気象情報を配信する。
次に、図7を参照して、電力管理システム1の機能的な構成について説明する。図7に示すように、制御装置20は、機能的に、計測値取得部210と、計測値送信部220と、予測情報受信部230と、動作設定部240と、判定部250と、動作制御部260と、を備える。また、管理サーバ40は、機能的に、気象情報取得部410と、計測値取得部420と、予測部430と、予測情報送信部440と、を備える。
これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、各機器におけるROM又は記憶部22,42に格納される。そして、制御部21,41において、CPUが、ROM又は記憶部22,42に記憶されたプログラムを実行することによって、各部の機能を実現する。また、管理サーバ40は、データベース490を備える。データベース490は、記憶部42内の記憶領域に構築される。
制御装置20において、計測値取得部210は、発電電力P2及び消費電力Pcを含む、電力計測装置4によって得られた電力の計測値を、宅内ネットワークを介して電力計測装置4から取得する。電力計測装置4は、CT1〜CT3によって得られた電力の計測値を、例えば定期的に制御装置20に送信する。或いは、計測値取得部210が、必要に応じて電力計測装置4に電力の計測値の要求を送信し、電力計測装置4がこの要求に応答する方式で電力の計測値を制御装置20に送信してもよい。
計測値取得部210は、電力計測装置4から電力の計測値を取得すると、取得した計測値を記憶部22に格納する。計測値取得部210は、制御部21が宅内通信部24及び記憶部22と協働することによって実現される。計測値取得部210は、計測値取得手段として機能する。
計測値送信部220は、計測値取得部210によって取得された発電電力P2の計測値と消費電力Pcの計測値とを、広域ネットワークNを介して管理サーバ40に送信する。計測値送信部220は、規定のタイミングで、又は管理サーバ40からの要求に応じて、記憶部22に記憶された発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を管理サーバ40に送信する。なお、計測値送信部220は、発電電力P2の計測値と消費電力Pcの計測値とを一括して送信しても良いし、別々に送信しても良い。計測値送信部220は、制御部21が宅外通信部25と協働することによって実現される。計測値送信部220は、計測値送信手段として機能する。
管理サーバ40において、気象情報取得部410は、気象サーバ50から気象情報を取得する。気象情報は、家屋Hを含む地域における天気、日射量、日照時間等の予報である気象予報と、これらの過去の実績である気象実績と、を含んでおり、発電設備3による発電電力P2を予測するための指標として用いられる。
気象情報取得部410は、広域ネットワークNを介して気象サーバ50に要求を送信し、要求に対する応答として気象サーバ50から気象情報を取得する。気象情報取得部410は、気象サーバ50において気象情報が更新される毎に気象サーバ50から気象情報を取得し、取得した気象情報をデータベース490に格納する。気象情報取得部410は、制御部41が通信部43と協働することによって実現される。気象情報取得部410は、気象情報取得手段として機能する。
計測値取得部420は、発電設備3による発電電力P2の計測値と、家屋Hにおける消費電力Pcの計測値と、を取得する。具体的に説明すると、計測値取得部420は、制御装置20の計測値送信部220によって、発電電力P2及び消費電力Pcの計測値が広域ネットワークNを介して送信されると、送信された計測値を取得する。
計測値取得部420によって取得される発電電力P2及び消費電力Pcの計測値は、電力(ワット)の単位で表されるものであっても良いし、電力を規定時間に亘って積算した電力量の単位で表されるものであっても良い。計測値取得部420は、制御部41が通信部43と協働することによって実現される。計測値取得部420は、計測値取得手段として機能する。
データベース490は、気象情報取得部410によって取得された気象情報と、計測値取得部420によって取得された発電電力P2及び消費電力Pcの計測値と、を記憶する。具体的に説明すると、データベース490は、図8に示すように、気象予報情報491と、気象実績情報492と、発電電力情報493と、消費電力情報494と、を記憶する。
気象予報情報491は、家屋Hを含む地域における翌日の気象予報を示す情報である。気象実績情報492は、家屋Hを含む地域における過去の気象実績を示す情報である。発電電力情報493は、家屋Hにおける発電電力P2の計測値を示す情報である。消費電力情報494は、家屋Hにおける消費電力Pcの計測値を示す情報である。気象実績情報492、発電電力情報493及び消費電力情報494は、それぞれ過去の規定期間における気象実績、発電電力P2の計測値及び消費電力Pcの計測値を、時系列順に格納している。データベース490に記憶されているこれらの情報は、気象情報取得部410又は計測値取得部420によって取得される毎に更新される。
図7に戻って、予測部430は、気象情報取得部410によって取得された気象情報と、計測値取得部420によって取得された発電電力P2及び消費電力Pcの計測値と、に基づいて、家屋Hにおける余剰電力を予測する。余剰電力は、例えば図2に示した期間T2において、発電電力P2が消費電力Pcを上回った場合に生じる。予測部430は、データベース490に記憶された情報に基づいて、家屋Hにおける翌日の余剰電力を予測する。予測部430は、制御部41が記憶部42と協働することによって実現される。予測部430は、予測手段として機能する。
第1に、予測部430は、家屋Hにおける翌日の発電量を予測する。そのために、予測部430は、データベース490に記憶された気象実績情報492と発電電力情報493とに基づいて、発電予測モデルを作成する。発電予測モデルは、発電電力P2を予測するためのモデルであって、過去の規定期間における発電量を、天気及び時間帯毎に分類したモデルである。規定期間は、2週間、1ヶ月等である。
予測部430は、過去の規定期間における気象実績を参照して、その規定期間における発電量を、晴れ、曇り、雨等のような天気別に分類し、分類した発電量を規定の時間帯毎に平均した平均値を算出する。そして、予測部430は、算出した発電量の平均値を、天気及び時間帯に対応付けることによって、発電予測モデルを作成する。規定の時間帯は、30分、1時間等の長さで区切られた時間帯である。
予測部430は、データベース490に記憶された気象予報情報491を参照して、家屋Hを含む地域における翌日の天気情報を取得する。そして、予測部430は、発電予測モデルを参照して、翌日の天気に対応する各時間帯の発電量を、翌日の発電量として予測する。
第2に、予測部430は、家屋Hにおける翌日の消費電力量を予測する。そのために、予測部430は、データベース490に記憶された消費電力情報494に基づいて、消費予測モデルを作成する。消費予測モデルは、消費電力Pcを予測するためのモデルであって、過去の規定期間における消費電力量を、曜日及び時間帯毎に分類したモデルである。
予測部430は、過去の規定期間における消費電力量を曜日別に分類し、分類した消費電力量を規定の時間帯毎に平均した平均値を算出する。そして、予測部430は、算出した消費電力量の平均値を、曜日及び時間帯に対応付けることによって、消費予測モデルを作成する。なお、規定の期間及び規定の時間帯は、発電予測モデルと同様である。予測部430は、消費予測モデルを参照して、翌日の曜日に対応する各時間帯の消費電力量を、翌日の消費電力量として予測する。
このようにして翌日の発電量と消費電力量とを予測すると、予測部430は、発電量が消費電力量を超える期間を、余剰電力が生じる期間として予測する。余剰電力が生じる期間は、具体的には図2に示した昼間の期間T2に相当する。更に、予測部430は、余剰電力が生じる期間において、発電量から消費電力量を減じた量を、余剰電力量として予測する。予測部430は、余剰電力が生じる期間において、規定の時間帯毎に発電量から消費電力量を減じた量を算出する。これにより、予測部430は、図9に示すように、余剰電力が生じる期間に含まれる各時間帯における余剰電力量を予測する。
予測情報送信部440は、予測部430によって予測された余剰電力を示す予測情報を制御装置20に送信する。具体的に説明すると、予測情報送信部440は、余剰電力が生じる期間と、図9に示した各時間帯における余剰電力量と、を示す予測情報を、広域ネットワークNを介して制御装置20に送信する。予測情報送信部440は、規定のタイミングが到来すると、又は制御装置20からの要求に応答して、予測情報を制御装置20に送信する。予測情報送信部440は、制御部41が通信部43と協働することによって実現される。予測情報送信部440は、予測情報送信手段として機能する。
制御装置20において、予測情報受信部230は、広域ネットワークNを介して管理サーバ40と通信し、管理サーバ40から送信された予測情報を受信する。予測情報受信部230は、制御部21が宅外通信部25と協働することによって実現される。予測情報受信部230は、予測情報受信手段として機能する。
動作設定部240は、予測情報受信部230によって受信された予測情報に基づいて、余剰電力で給湯機6を動作させる期間である第1の期間を設定する。余剰電力で給湯機6を動作させる期間とは、発電設備3によって余剰電力が生じている昼間に、余剰電力を利用して給湯機6に湯をわき上げさせる期間である。
図10に、給湯機6が昼間に湯をわき上げる場合と昼間に湯をわき上げない場合とのそれぞれにおける貯湯タンク63内の貯湯量の推移を示す。図10において、実線L1は、昼間に湯をわき上げない場合の貯湯量を表しており、破線L2は、昼間に湯をわき上げる場合の貯湯量を表している。
例えば雨又は曇りの日のように、余剰電力が少ない又は生じない場合には、給湯機6は、昼間に湯をわき上げない。この場合、実線L1に示すように、給湯機6は、電力料金が安い夜間に目標貯湯量の湯をわき上げる。これに対して、晴れの日のように多くの余剰電力が生じる場合には、給湯機6は、破線L2に示すように、目標貯湯量のうちのV1の量の湯を、余剰電力を利用して昼間にわき上げる。この場合、夜間にわき上げる湯量はV1だけ減少する。余剰電力が生じている昼間に給湯機6が湯をわき上げる期間を第1の期間と呼び、第1の期間より前の期間であって、余剰電力が生じていない夜間に給湯機6が湯をわき上げる期間を第2の期間と呼ぶ。
動作設定部240は、管理サーバ40による余剰電力の予測結果に基づいて、給湯機6に昼間に湯をわき上げさせるか否かを決定し、給湯機6に昼間に湯をわき上げさせる場合に、その期間とわき上げる湯量を設定する。具体的に説明すると、動作設定部240は、余剰電力が給湯機6の消費電力よりも大きい期間を、第1の期間、すなわち昼間わき上げ期間として設定する。動作設定部240は、管理サーバ40から受信した予測情報を参照して、余剰電力が生じる期間に含まれる各時間帯における余剰電力の大きさと給湯機6の消費電力の大きさとを比較する。そして、動作設定部240は、余剰電力が給湯機6の消費電力を超える期間を、昼間わき上げ期間として設定する。
動作設定部240は、余剰電力が給湯機6の消費電力を超える期間が複数ある場合には、この複数の期間のうちの最長の期間を、昼間わき上げ期間として設定する。このように、なるべく長い時間を昼間わき上げ期間として設定することによって、給湯機6の発停回数を少なくできるため、給湯機6を効率的に動作させることができる。
なお、給湯機6の消費電力は、給湯機6がわき上げ運転を実行している最中に給湯機6において消費される電力である。動作設定部240は、給湯機6の消費電力の情報を、宅内通信部24を介して給湯機6と通信することによって給湯機6から取得する。或いは、動作設定部240は、給湯機6の消費電力として、CT3によって計測された電力P3の計測値を電力計測装置4から取得しても良いし、ユーザによって入力された又は初期値として設定された固定値を用いても良い。
更に、動作設定部240は、設定した昼間わき上げ期間において給湯機6がわき上げる第1の湯量である昼間わき上げ量を設定する。具体的に説明すると、動作設定部240は、設定した昼間わき上げ期間の長さに給湯機6のわき上げ能力を乗じた値を、給湯機6が昼間にわき上げるべき第1の湯量として設定する。
給湯機6のわき上げ能力は、給湯機6がいかに高速に湯を沸き上げることができるかを示す指標であって、給湯機6が規定時間当たりにわき上げ可能な湯量によって表される。動作設定部240は、給湯機6のわき上げ能力の情報を、宅内通信部24を介して給湯機6と通信することによって給湯機6から取得する。或いは、動作設定部240は、給湯機6のわき上げ能力として、ユーザによって入力された又は初期値として設定された固定値を用いても良い。
動作設定部240は、設定した昼間わき上げ期間の長さに給湯機6のわき上げ能力を乗じた乗算値が上限値より小さい場合、この乗算値を昼間わき上げ量として設定する。上限値は、給湯機6がわき上げ可能な湯量の最大値である。上限値は、具体的には、貯湯量の最大値から湯切れ防止量を減じた値として予め設定されている。湯切れ防止量は、例えば100Lであって、固定値である。動作設定部240は、設定した昼間わき上げ期間の長さに給湯機6のわき上げ能力を乗じた値が上限値より大きい場合には、上限値を昼間わき上げ量として設定する。
このように、動作設定部240は、管理サーバ40から取得した余剰電力の予測情報に基づいて、余剰電力によって給湯機6を動作させる期間である昼間わき上げ期間と、昼間わき上げ期間において給湯機6がわき上げる昼間わき上げ量と、を設定する。動作設定部240は、制御部21によって実現される。動作設定部240は、動作設定手段として機能する。
判定部250は、給湯機6が任意電文での通信に対応しているか否かを判定する。給湯機6が任意電文での通信に対応しているとは、給湯機6が制御装置20と任意電文で通信する機能を備えており、制御装置20と任意電文で通信可能であることを意味する。任意電文は、規定電文のように形式が規定されていないため、制御装置20と給湯機6との間でシステム構成が異なると、給湯機6と制御装置20との間で任意電文では通信できない可能性がある。特に、制御装置20と給湯機6との間でベンダー、バージョン等が異なると、システム構成も異なることが多い、そのため、判定部250は、給湯機6と任意電文で通信が可能であるか否かを確認する。
具体的に説明すると、判定部250は、任意電文での通信によって給湯機6から特定の情報の取得に成功した場合に、給湯機6が任意電文での通信に対応していると判定し、特定の情報の取得に失敗した場合に、給湯機6が任意電文での通信に対応していないと判定する。特定の情報は、エコーネットライトにおいて、任意電文では通信可能であるが、規定電文では通信可能で無い情報である。特定の情報は、具体的には、給湯機6の夜間わき上げ量である。
夜間わき上げ量は、夜間に給湯機6がわき上げるべき湯量として給湯機6に設定された湯量である。夜間わき上げ量は、現在の貯湯量と翌日に必要な湯量とに基づいて設定される。判定部250は、給湯機6に任意電文で夜間わき上げ量の要求を送信し、要求に対する応答として夜間わき上げ量を給湯機6から受信した場合に、給湯機6が任意電文での通信に対応していると判定する。判定部250は、制御部21が宅内通信部24と協働することによって実現される。判定部250は、判定手段として機能する。
動作制御部260は、給湯機6の動作を制御する。給湯機6の動作とは、余剰電力が生じている昼間、又は電気料金が安い夜間に、湯をわき上げる動作である。動作制御部260は、宅内通信部24に宅内ネットワークを介して給湯機6と通信させ、給湯機6に制御指令を送信することにより、給湯機6にわき上げ動作を実行させる。動作制御部260は、制御部21が宅内通信部24と協働することによって実現される。動作制御部260は、動作制御手段として機能する。
動作制御部260は、判定部250による判定結果に応じて、宅内通信部24に任意電文又は規定電文で給湯機6と通信させることにより、余剰電力で給湯機6を動作させる。余剰電力で給湯機6を動作させるとは、家屋Hに発生した余剰電力を利用して給湯機6に湯をわき上げさせることを意味する。動作制御部260は、給湯機6に、動作設定部240によって設定された昼間わき上げ期間において、動作設定部240によって設定された昼間わき上げ量の湯をわき上げさせる。更に、動作制御部260は、夜間わき上げ期間において給湯機6がわき上げるべき第2の湯量を、昼間わき上げ量に基づいて設定し、給湯機6に、夜間わき上げ期間において第2の湯量の湯をわき上げさせる。
動作制御部260は、判定部250による判定の結果、給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、宅内通信部24に任意電文で給湯機6と通信させることにより、余剰電力で給湯機6に湯をわき上げさせる。給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、判定部250は、給湯機6から夜間わき上げ量の取得に成功している。この場合、動作制御部260は、任意電文での通信によって、夜間わき上げ量に基づく第1の指令を給湯機6に送信する。
具体的に説明すると、動作制御部260は、判定部250によって取得された夜間わき上げ量から、動作設定部240によって設定された昼間わき上げ量を減じた量を、新たな夜間わき上げ量として設定する。新たな夜間わき上げ量は、夜間わき上げ期間において給湯機6がわき上げるべき第2の湯量である。そして、動作制御部260は、宅内通信部24による任意電文での通信によって、新たな夜間わき上げ量の湯を夜間にわき上げる指令を第1の指令として給湯機6に送信する。
給湯機6は、制御装置20から新たな夜間わき上げ量を受信すると、受信した新たな夜間わき上げ量の湯を夜間にわき上げる。その後、給湯機6は、当初の夜間わき上げ量に対して不足している湯量を判定し、昼間わき上げ量を自身で決定する。そして、決定した昼間わき上げ量の湯を、余剰電力が生じている昼間わき上げ期間にわき上げる。
このように、給湯機6は、制御装置20から新たな夜間わき上げ量を受信すると、昼間にわき上げが必要な湯量を自身で決定し、且つ、余剰電力が生じる昼間わき上げ期間を自身で判別して、余剰電力で湯をわき上げる。そのため、動作制御部260は、給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、給湯機6から取得された夜間わき上げ量から昼間わき上げ量を減じた新たな夜間わき上げ量を給湯機6に送信する。そして、動作制御部260は、その後の昼間わき上げの実行を給湯機6に一任する。
これに対して、動作制御部260は、判定部250による判定の結果、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、宅内通信部24に規定電文で給湯機6と通信させることにより、余剰電力で給湯機6に湯をわき上げさせる。動作制御部260は、任意電文で給湯機6と通信できない場合、規定電文での通信によって第2の指令を給湯機6に送信し、給湯機6に湯をわき上げさせる。第2の指令は、規定電文で送信可能な指令であるため、任意電文で送信された第1の指令とは異なる。
具体的に説明すると、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、判定部250は、給湯機6から夜間わき上げ量の取得に失敗している。この場合、動作制御部260は、規定量から、動作設定部240によって設定された昼間わき上げ量を減じた量を、夜間わき上げ量として設定する。この夜間わき上げ量は、夜間わき上げ期間において給湯機6がわき上げるべき第2の湯量である。言い換えると、動作制御部260は、給湯機6において現在設定されている夜間わき上げ量の情報を取得できないため、諸情報から夜間わき上げ量を推定する。
規定量は、具体的には、給湯機6の最大貯湯量である。動作制御部260は、給湯機6の最大貯湯量の情報を、宅内通信部24を介して給湯機6と通信することによって給湯機6から取得する。或いは、動作制御部260は、規定量として固定値を用いても良い。例えば、動作制御部260は、貯湯タンク63の容量から推定される量を規定量として用いても良いし、過去の規定期間における夜間わき上げ量の平均値を規定量として用いても良い。
給湯機6は、深夜23時から翌朝7時までの間、自動的に夜間わき上げを実行する。この夜間わき上げ期間において、動作制御部260は、宅内通信部24に規定電文で給湯機6と通信させて、設定した夜間わき上げ量の湯を給湯機6にわき上げさせる。具体的に説明すると、夜間わき上げ期間において、動作制御部260は、規定電文での通信によって、規定の時間間隔で給湯機6から残湯量を取得することによって、給湯機6の残湯量を監視する。動作制御部260は、宅内通信部24によって、規定の時間間隔で給湯機6に残湯量の要求を送信し、要求に対する応答を給湯機6から受信する。残湯量の要求及びその応答は、規定電文で送信される。規定の時間間隔は、30秒間隔、1分間隔等である。
動作制御部260は、給湯機6の残湯量を監視した結果、夜間わき上げ期間の開始時における残湯量からの増分量が、設定した夜間わき上げ量に達すると、給湯機6にわき上げを停止させる。具体的に説明すると、動作制御部260は、設定した夜間わき上げ量の湯がわき上げられると、宅内通信部24によって、給湯機6にわき上げ停止の指令を送信する。わき上げ停止の指令は、規定電文で送信される。これにより、動作制御部260は、給湯機6に本来設定されていた夜間わき上げ量の湯がわき上げられる前に、夜間わき上げを強制的に終了させる。
夜間わき上げの後、動作制御部260は、動作設定部240によって設定された昼間わき上げ期間が到来するまで待機する。そして、動作制御部260は、昼間わき上げ期間において、宅内通信部24に規定電文で給湯機6と通信させて、動作設定部240によって設定された昼間わき上げ量の湯を給湯機6にわき上げさせる。
具体的に説明すると、動作制御部260は、昼間わき上げ期間が開始するタイミングが到来すると、宅内通信部24によって、給湯機6にわき上げ開始の指令を送信する。これにより、動作制御部260は、給湯機6に余剰電力で湯をわき上げさせる。その後、昼間わき上げ期間が終了するタイミングが到来すると、動作制御部260は、宅内通信部24によって、給湯機6にわき上げ停止の指令を送信する。これにより、給湯機6は、昼間わき上げを停止する。わき上げ開始及び停止の指令は、規定電文で送信される。
図11に、操作端末30に表示される設定画面を示す。制御装置20の制御部21は、宅内通信部24を介して操作端末30と通信し、給湯機6の設定画面を操作端末30の表示デバイスに表示させる。電力需要家であるユーザは、図11に示す設定画面において、操作端末30の入力デバイスを介して、給湯機6の昼間わき上げを設定することができる。
具体的に説明すると、図11に示す設定画面において、「自動昼間わき上げ」の項目をONに設定すると、給湯機6の昼間わき上げ機能を有効にすることができる。また、「他社機器・旧機器での制御」の項目をONに設定すると、給湯機6が任意電文で通信不可能な他社の機器又は旧バージョンの機器であっても、規定電文での通信によって給湯機6に昼間わき上げを実行させることができる。制御部21は、このようにしてユーザから入力された設定を受け付ける設定受付手段として機能する。
図12に、昼間わき上げ機能が有効にされた場合における操作端末30の表示画面を示す。制御装置20の制御部21は、宅内通信部24を介して操作端末30と通信し、家屋Hにおける現在の電力状況を、操作端末30の表示デバイスに表示させる表示制御手段として機能する。
具体的に説明すると、図12に示す表示画面において、操作端末30は、昼間わき上げ制御中である旨を給湯機6の画像の近くに表示する。そして、操作端末30は、昼間わき上げ制御中であるため、夜間わき上げ量を減らしている旨を表示する。このような表示によって、ユーザは、昼間わき上げ制御中における様々な情報を確認することができる。
以上のように構成された電力管理システム1において実行される処理の流れについて、図13から図16を参照して説明する。図13は、ある1日において、気象サーバ50、管理サーバ40、制御装置20及び給湯機6によって実行される処理の流れを示している。
図13に示す処理が開始すると、管理サーバ40において、制御部41は、気象サーバ50から気象情報を取得する(ステップS1)。具体的に説明すると、制御部41は、朝、昼、夕方の1日3回、気象サーバ50において気象情報が更新されるタイミングで、広域ネットワークNを介して気象サーバ50にアクセスする。そして、制御部41は、気象サーバ50から、気象情報として、家屋Hを含む地域における天気、日射量及び日照時間の予測情報を取得する。制御部41は、気象情報を取得すると、取得した気象情報をデータベース490に格納する。ステップS1において、制御部41は、気象情報取得部410として機能する。
気象情報を取得した後、制御部41は、夜の19時頃になると、制御装置20から、発電設備3による発電電力P2の計測値、及び家屋Hにおける消費電力Pcの計測値を取得する(ステップS2,S3)。制御装置20において、制御部21は、規定のタイミングで、又は管理サーバ40からの要求に応じて、電力計測装置4によって計測された発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を、広域ネットワークNを介して管理サーバ40に送信する。制御部41は、このようにして制御装置20から送信された発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を取得し、取得した計測値をデータベース490に格納する。ステップS2,S3において、制御部21は、計測値送信部220として機能し、制御部41は、計測値取得部420として機能する。
発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を取得すると、制御部41は、家屋Hにおける余剰電力を予測する(ステップS4)。ステップS4において、制御部41は、予測部430として機能する。ステップS4における余剰電力予測処理の詳細については、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
図14に示す余剰電力予測処理を開始すると、制御部41は、発電予測モデルを作成又は更新する(ステップS401)。具体的に説明すると、制御部41は、データベース490に記憶された気象実績と発電電力P2の計測値とを参照して、過去の規定期間における発電量を、天気及び時間帯毎に分類したモデルを作成する。或いは、発電予測モデルが既に作成されている場合には、制御部41は、データベース490に記憶された最新の情報に基づいて、発電予測モデルを更新する。
発電予測モデルを作成又は更新すると、制御部41は、消費予測モデルを作成又は更新する(ステップS402)。具体的に説明すると、制御部41は、データベース490に記憶された消費電力Pcの計測値を参照して、過去の規定期間における消費電力量を、曜日及び時間帯毎に分類したモデルを作成する。或いは、消費予測モデルが既に作成されている場合には、制御部41は、データベース490に記憶された最新の情報に基づいて、消費予測モデルを更新する。
消費予測モデルを作成又は更新すると、制御部41は、対象地域の翌日の天気予報を取得し(ステップS403)、発電予測モデルと天気予報とに基づいて、家屋Hにおける翌日の発電量を予測する(ステップS404)。具体的に説明すると、制御部41は、データベース490に記憶された気象情報に基づいて、家屋Hを含む地域における翌日の天気情報を取得する。そして、制御部41は、発電予測モデルに予測した天気を入力し、入力した天気に対応する各時間帯の発電量を、翌日の発電量として予測する。
発電電力を予測すると、制御部41は、消費予測モデルに基づいて、家屋Hにおける翌日の消費電力量を予測する(ステップS405)。具体的に説明すると、制御部41は、消費量予測モデルに翌日の曜日を入力し、入力した曜日に対応する各時間帯の消費電力量を、翌日の消費電力量として予測する。
消費電力を予測すると、制御部41は、予測した発電量と消費電力量とに基づいて、家屋Hにおける翌日の余剰電力を予測する(ステップS406)。具体的に説明すると、制御部41は、発電量が消費電力量を超える期間を、余剰電力が生じる期間として予測する。更に、制御部41は、余剰電力が生じる期間に含まれる各時間帯において、発電量から消費電力量を減じた量を、余剰電力量として予測する。以上によって、図14に示す余剰電力予測処理を終了する。
図13に戻る。このようにして家屋Hにおける余剰電力を予測した後、夜の21頃になると、制御部41は、余剰電力の予測情報を、広域ネットワークNを介して制御装置20に送信する(ステップS5)。制御装置20において、制御部21は、管理サーバ40から送信された予測情報を受信する。ステップS5において、制御部41は、予測情報送信部440として機能し、制御部21は、予測情報受信部230として機能する。
予測情報を受信すると、制御部21は、受信した予測情報に基づいて、昼間わき上げを調整する(ステップS6)。ステップS6において、制御部21は、動作設定部240として機能する。ステップS6における昼間わき上げ調整処理の詳細については、図15に示すフローチャートを参照して説明する。
図15に示す昼間わき上げ調整処理を開始すると、制御部21は、余剰電力が給湯機6の消費電力を超える期間を設定する(ステップS601)。そして、制御部21は、特定した期間のうちの最長の期間を、昼間わき上げ期間として決定する(ステップS602)。具体的に説明すると、制御部21は、管理サーバ40から受信した予測情報を参照して、余剰電力が生じる期間の各時間帯における余剰電力が給湯機6の消費電力より大きいことが予測される期間を特定する。そして、制御部21は、特定した期間のうちから、最も長く連続する期間を、昼間わき上げ期間として設定する。
昼間わき上げ期間を設定すると、制御部21は、昼間わき上げ量を計算する(ステップS603)。具体的に説明すると、制御部21は、設定した昼間わき上げ期間の長さに給湯機6のわき上げ能力を乗じることによって、昼間わき上げ期間において給湯機6がわき上げ可能な量を計算する。
昼間わき上げ量を計算すると、制御部21は、昼間わき上げ量が上限値より大きいか否かを判定する(ステップS604)。昼間わき上げ量が上限値より大きい場合(ステップS604;YES)、制御部21は、計算した昼間わき上げ量に代えて、上限値を昼間わき上げ量に設定する(ステップS605)。
これに対して、昼間わき上げ量が上限値以下である場合(ステップS604;NO)、制御部21は、ステップS605の処理をスキップする。言い換えると、制御部21は、ステップS603において計算した昼間わき上げ量を、最終的な昼間わき上げ量として設定する。以上によって、図15に示す昼間わき上げ調整処理を終了する。
図13に戻って、昼間わき上げを調整すると、制御部21は、給湯機6と協働して、夜間及び翌日の昼間におけるわき上げを実行する(ステップS7)。ステップS7における夜間及び昼間わき上げ処理の詳細については、図16に示すフローチャートを参照して説明する。
図16に示す処理を開始すると、制御部21は、給湯機6から夜間わき上げ量を取得できたか否かを判定する(ステップS701)。具体的に説明すると、制御部21は、給湯機6に任意電文で夜間わき上げ量の要求を送信し、要求に対する応答を給湯機6から受信したか否かを判定する。これにより、制御部21は、給湯機6が任意電文での通信に対応しているか否かを判定する。ステップS701において、制御部21は、判定部250として機能する。
給湯機6から夜間わき上げ量を取得できた場合(ステップS701;YES)、制御部21は、取得した夜間わき上げ量から昼間わき上げ量を減じた量を、新たな夜間わき上げ量として給湯機6に送信する(ステップS702)。言い換えると、制御部21は、給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、給湯機6において当初設定されていた夜間わき上げ量から、昼間にわき上げるべき湯量を減じた量を夜間にわき上げるよう、任意電文で給湯機6に指令を送信する。
給湯機6の給湯コントローラ64は、制御装置20から新たな夜間わき上げ量の指令を受信すると、受信した新たな夜間わき上げ量の湯を夜間にわき上げる。その後、給湯コントローラ64は、1日に必要な湯量が不足しないように、当初の夜間わき上げ量から新たな夜間わき上げ量を減じた量の湯を、昼間わき上げ期間にわき上げる。
これに対して、給湯機6から夜間わき上げ量を取得できなかった場合(ステップS701;NO)、制御部21は、規定量から昼間わき上げ量を減じた量を、夜間わき上げ量として設定する(ステップS703)。言い換えると、制御部21は、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、給湯機6において現在設定されている夜間わき上げ量の情報を取得できないため、制御装置20側で予め規定されている量を用いて、夜間わき上げ量を設定する。
夜間わき上げ量を設定すると、制御部21は、23時頃から開始する夜間わき上げの最中において、給湯機6のわき上げ量が、設定した夜間わき上げ量に達したか否かを判定する(ステップS704)。具体的に説明すると、制御部21は、夜間わき上げ期間が開始すると、規定電文での通信によって、給湯機6の残湯量をモニタリングする。そして、制御部21は、夜間わき上げ期間において、ステップS703において設定した夜間わき上げ量の湯がわき上げられたか否かを判定する。
わき上げ量が設定した夜間わき上げ量に達していない場合(ステップS704;NO)、制御部21は、わき上げ量が設定した夜間わき上げ量に達するまで、処理をステップS704に留める。
最終的に、わき上げ量が設定した夜間わき上げ量に達すると(ステップS704;YES)、制御部21は、給湯機6にわき上げ停止を指示する(ステップS705)。具体的に説明すると、制御部21は、規定電文での通信によって、給湯機6にわき上げ停止の指令を送信する。給湯機6は、わき上げ停止の指令を受信すると、夜間わき上げを停止する。
夜間わき上げの後、制御部21は、昼間わき上げの開始時刻が到来したか否かを判定する(ステップS706)。具体的に説明すると、制御部21は、ステップS602において設定した昼間わき上げ期間が到来したか否かを判定する。昼間わき上げの開始時刻が到来していない場合(ステップS706;NO)、制御部21は、開始時刻が到来するまで、処理をステップS706に留める。
昼間わき上げの開始時刻が到来すると(ステップS706;YES)、制御部21は、給湯機6にわき上げ開始を指示する(ステップS707)。具体的に説明すると、制御部21は、規定電文での通信によって、給湯機6にわき上げ開始の指令を送信する。給湯機6は、わき上げ開始の指令を受信すると、昼間わき上げを開始する。
昼間わき上げを開始すると、制御部21は、昼間わき上げの終了時刻が到来したか否かを判定する(ステップS708)。昼間わき上げの終了時刻が到来していない場合(ステップS708;NO)、制御部21は、終了時刻が到来するまで、処理をステップS708に留める。
昼間わき上げの終了時刻が到来すると(ステップS708;YES)、制御部21は、給湯機6にわき上げ停止を指示する(ステップS709)。具体的に説明すると、制御部21は、規定電文での通信によって、給湯機6にわき上げ停止の指令を送信する。給湯機6は、わき上げ停止の指令を受信すると、昼間わき上げを停止する。
以上によって、図16に示したわき上げ処理、及び図13に示した電力管理システム1において1日単位で実行される処理は終了する。ステップS702〜S709において、制御部21は、動作制御部260として機能する。
以上説明したように、実施の形態1に係る電力管理システム1は、家屋Hにおける翌日の余剰電力を予測し、余剰電力が生じる昼間に給湯機6に湯をわき上げさせる。その際に、制御装置20は、給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、任意電文での通信によって、給湯機6に昼間わき上げを実行させ、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、規定電文での通信によって、給湯機6に昼間わき上げを実行させる。これにより、制御装置20と給湯機6との間で通信可能な電文が異なる場合であっても、給湯機6を的確に動作させることができる。その結果、たとえ給湯機6が他社製又は旧式のものである場合でも、給湯機6に昼間わき上げを実行させることができるため、余剰電力を有効に利用することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1と同様の特徴については説明を省略する。
図17に、実施の形態2に係る電力管理システム1aの機能的な構成を示す。図17に示すように、電力管理システム1aは、電力計測装置4と、給湯機6と、ルータ31と、管理サーバ40aと、気象サーバ50と、を備える。実施の形態1に係る電力管理システム1は、家屋Hに設置され、給湯機6を制御する制御装置20を備えていた。これに対して、実施の形態2に係る電力管理システム1aは、制御装置20を備えない。その代わりに、管理サーバ40aが、ルータ31を介して給湯機6を制御する制御装置として機能する。
図17に示すように、管理サーバ40aは、機能的に、気象情報取得部410と、計測値取得部420と、予測部430と、動作設定部240と、判定部250と、動作制御部260と、を備える。制御部41において、CPUが、ROM又は記憶部42に記憶されたプログラムを実行することによって、各部の機能を実現する。
管理サーバ40aに備えられた各機能は、実施の形態1で説明した機能と同様である。但し、計測値取得部420は、電力計測装置4からルータ31を介して発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を取得する。言い換えると、計測値取得部420は、制御装置20を経由せずに、発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を取得する。動作設定部240、判定部250及び動作制御部260は、実施の形態1では制御装置20に備えられていたが、実施の形態2では、管理サーバ40aに備えられている。また、管理サーバ40aは、データベース490を備える。データベース490は、実施の形態1で説明したものと同様である。
以上のように構成された電力管理システム1aにおいて実行される処理の流れについて、図18を参照して説明する。図18は、ある1日において、気象サーバ50、管理サーバ40a、電力計測装置4及び給湯機6によって実行される処理の流れを示している。
図18に示す処理が開始すると、管理サーバ40aにおいて、制御部41は、気象サーバ50から気象情報を取得する(ステップS21)。ステップS21の処理は、実施の形態1におけるステップS1の処理と同様である。
気象情報を取得した後、制御部41は、夜の19時頃になると、広域ネットワークNを介して電力計測装置4から、発電設備3による発電電力P2の計測値、及び家屋Hにおける消費電力Pcの計測値を取得する(ステップS22,S23)。電力計測装置4は、規定のタイミングで、又は管理サーバ40aからの要求に応じて、発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を、広域ネットワークNを介して管理サーバ40aに送信する。制御部41は、このようにして電力計測装置4から送信された発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を取得し、取得した計測値をデータベース490に格納する。
発電電力P2及び消費電力Pcの計測値を取得すると、制御部41は、家屋Hにおける余剰電力を予測する(ステップS24)。その後、夜の21頃になると、制御部41は、昼間わき上げを調整する(ステップS26)。昼間わき上げを調整すると、制御部41は、広域ネットワークNを介して給湯機6を制御して、夜間及び翌日の昼間におけるわき上げを実行する(ステップS27)。ステップS24,S26,S27の処理は、それぞれ実施の形態1におけるステップS4,S6,S7の処理と同様である。
以上説明したように、実施の形態2に係る電力管理システム1aでは、管理サーバ40aが、家屋Hにおける電力の計測値を取得し、家屋Hにおける翌日の余剰電力を予測して、給湯機6の昼間わき上げを調整する。そして、管理サーバ40aは、遠隔から給湯機6に昼間わき上げを実行させる。その結果、家屋Hに制御装置20が設置されていない場合でも、給湯機6に昼間わき上げを実行させることができるため、電力管理システム1aの構成を簡略化することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。なお、実施の形態2,3と同様の特徴については説明を省略する。
図19に、実施の形態3に係る電力管理システム1bの機能的な構成を示す。図19に示すように、電力管理システム1bは、給湯機6と、ルータ31と、通信アダプタ80と、を備える。通信アダプタ80は、給湯機6に外付けされ、給湯機6に電気的に接続されており、給湯機6と外部との間での通信を中継する。実施の形態3では、通信アダプタ80が、給湯機6を制御する制御装置として機能する。
図19に示すように、通信アダプタ80は、機能的に、指示受信部270と、変換部280と、判定部250と、動作制御部260と、を備える。通信アダプタ80は、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを備える。CPUが、ROMに記憶されたプログラムを実行することによって、上記の各部の機能を実現する。
指示受信部270は、広域ネットワークN及びルータ31を介してアグリゲータ90と通信し、アグリゲータ90から給湯機6を動作させる指示を受信する。アグリゲータ90は、例えば電力会社又は電力の売買を仲介する電力事業者である。例えば、指示受信部270は、夜間わき上げ量の指示、昼間わき上げ時刻の指示等を、アグリゲータ90から受信する。指示受信部270は、指示受信手段として機能する。
変換部280は、指示受信部270によって受信された指示を、対応する任意電文又は規定電文に変換する。具体的に説明すると、アグリゲータ90からは様々な形式及び内容の指示が送信されるため、そのままでは給湯機6に制御指令を送信できない場合がある。そのため、変換部280は、アグリゲータ90から送信された指示の内容を解釈する。そして、変換部280は、指示の内容に従って給湯機6を動作させるために、給湯機6と通信可能な形式の電文であって、指示の内容に対応する任意電文又は規定電文を選択する。変換部280は、変換手段として機能する。
判定部250は、給湯機6が任意電文での通信に対応しているか否かを判定する。判定部250の機能は、実施の形態1,2と同様である。
動作制御部260は、指示受信部270によって受信された指示に対応する任意電文又は規定電文で、宅内通信部24に給湯機6と通信させる。これにより、動作制御部260は、アグリゲータ90からの指示に従って、余剰電力で給湯機6を動作させる。具体的に説明すると、判定部250による判定の結果、給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、任意電文での通信によって、給湯機6に制御指令を送信する。これに対して、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、規定電文での通信によって、給湯機6に制御指令を送信する。
例えば、指示受信部270がアグリゲータ90から夜間わき上げ量の指示を受信した場合、給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、動作制御部260は、指示された夜間わき上げ量を、任意電文で給湯機6に送信する。これに対して、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、動作制御部260は、規定電文で給湯機6にわき上げの開始及び停止の指令を送信する。これにより、動作制御部260は、給湯機6に昼間わき上げを実行させる。
また、指示受信部270がアグリゲータ90から昼間わき上げ時刻の指示を受信した場合、動作制御部260は、規定電文で給湯機6にわき上げの開始及び停止の指令を送信する。具体的に説明すると、動作制御部260は、指示された昼間わき上げ時刻が到来すると、規定電文で給湯機6にわき上げの開始の指令を送信する。そして、動作制御部260は、わき上げ量が規定の湯量に達したら、規定電文で給湯機6にわき上げの停止の指令を送信する。
以上説明したように、実施の形態3に係る電力管理システム1bでは、通信アダプタ80が、アグリゲータ90から指示を受信し、受信した指示に従って給湯機6を動作させる。その際、通信アダプタ80は、アグリゲータ90から受信した指示を、給湯機6に送信可能な形式に変換して、給湯機6に制御指令を送信する。これにより、アグリゲータ90が給湯機6を直接制御する場合に、アグリゲータ90から様々な形式及び内容の指示が送信されても、柔軟に給湯機6を動作させることができる。その結果、余剰電力をより有効に利用することにつながる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。なお、実施の形態1〜3と同様の特徴については説明を省略する。
実施の形態1〜3では、動作制御部260は、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、規定電文での通信によって、給湯機6に昼間わき上げを実行させた。これに対して、実施の形態4では、判定部250は、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、給湯機6が、任意電文とも規定電文とも異なる第3の電文での通信に対応しているか否かを判定する。判定部250による判定の結果、給湯機6が第3の電文での通信に対応していれば、動作制御部260は、第3の電文による通信によって給湯機6に昼間わき上げを実行させる。一方、給湯機6が第3の電文での通信に対応していなければ、動作制御部260は、規定電文による通信によって給湯機6に昼間わき上げを実行させる。
第3の電文は、具体的には、エコーネットライトのRelease Iで通信可能な電文である。Release Iは、エコーネットライトのバージョンの1つである。第3の電文は、Release Iにおいて新たに追加された「昼間わき上げシフト時刻」、「昼間わき上げ予測電力量」、「時間当たり消費電力量」等の項目に対応している。Release Iに対応している機器は、第3の電文での通信によって、このような項目の情報を送信することができる。
図20に、実施の形態4に係る制御装置20によって実行される夜間及び昼間わき上げ処理(ステップS7)の流れを示す。
図20に示す処理を開始すると、制御部21は、給湯機6から夜間わき上げ量を取得できたか否かを判定する(ステップS701)。ステップS701の処理は、実施の形態1と同様である。制御部21は、給湯機6に任意電文で夜間わき上げ量の要求を送信し、要求に対する応答を給湯機6から受信したか否かを判定する。これにより、制御部21は、給湯機6が任意電文での通信に対応しているか否かを判定する。
給湯機6から夜間わき上げ量を取得できた場合(ステップS701;YES)、制御部21は、取得した夜間わき上げ量から昼間わき上げ量を減じた量を、新たな夜間わき上げ量として給湯機6に送信する(ステップS702)。ステップS702の処理は、実施の形態1と同様である。制御部21は、給湯機6が任意電文での通信に対応している場合、給湯機6において当初設定されていた夜間わき上げ量から、昼間にわき上げるべき湯量を減じた量を夜間にわき上げるよう、任意電文で給湯機6に指令を送信する。
これに対して、給湯機6から夜間わき上げ量を取得できなかった場合(ステップS701;NO)、制御部21は、給湯機6がRelease Iに対応しているか否かを判定する(ステップS710)。具体的に説明すると、制御部21は、Release Iで新たに追加された「昼間わき上げシフト時刻」、「昼間わき上げ予測電力量」、「時間当たりの消費電力量」等の情報を、給湯機6から取得できるか否かを判定する。例えば、制御部21は、給湯機6に第3の電文でこれらの情報の要求を送信し、要求に対する応答を給湯機6から受信した場合に、給湯機6がRelease I及び第3の電文での通信に対応していると判定する。ステップS710において、制御部21は、判定部250として機能する。
給湯機6がRelease Iに対応している場合(ステップS710;YES)、制御部21は、Release Iで給湯機6を制御する(ステップS711)。言い換えると、制御部21は、第3の電文での通信によって、給湯機6に夜間及び昼間わき上げを実行させる。ステップS711において、制御部21は、動作制御部260として機能する。
具体的に説明すると、制御部21は、第3の電文での通信によって、昼間わき上げシフト時刻を給湯機6に送信する。給湯機6は、夜間わき上げ期間において、自動的に夜間わき上げを開始する。制御部21は、夜間わき上げ期間において、給湯機6のわき上げ量を監視し、給湯機6のわき上げ量が夜間わき上げ量に達したタイミングで、給湯機6にわき上げ停止の指令を送信して夜間わき上げを停止させる。そして、制御部21は、給湯機6が昼間わき上げを自動的に開始できるように、給湯機6にわき上げの自動設定を送信する。その後、給湯機6は、制御装置20から送信された昼間わき上げシフト時刻が到来すると、自動的に昼間わき上げを開始する。制御部21は、昼間わき上げ期間が終了するタイミングで、給湯機6にわき上げ停止の指令を送信して夜間わき上げを停止させる。このようにして、制御部21は、給湯機6に夜間及び昼間わき上げを実行させる。昼間わき上げ期間、昼間わき上げ量及び夜間わき上げ量を設定する方法は、実施の形態1において給湯機6が任意電文に対応していない場合と同様である。
或いは、制御部21は、第3の電文での通信によって得られた情報に基づいて、規定電文での通信によって給湯機6を制御しても良い。例えば、第3の電文での通信によって、「昼間わき上げシフト時刻」が14時であり、「昼間わき上げ予測電力量」が2kWhであり、「時間当たりの消費電力量」が1kWhであることが通知された場合、制御部21は、昼間わき上げ期間を14時から16時の2時間と設定し、且つ、昼間わき上げ量を2時間でわき上げ可能な湯量と設定する。そして、制御部21は、実施の形態1と同様の規定電文での通信によって、給湯機6に夜間及び昼間わき上げを実行させる。
これに対して、給湯機6がRelease Iに対応していない場合(ステップS710;NO)、制御部21は、実施の形態1におけるステップS703〜S709と同様の処理を実行する。言い換えると、給湯機6が任意電文にもRelease Iにも対応していない場合、制御部21は、規定電文での通信によって、給湯機6に夜間及び昼間わき上げを実行させる。
以上説明したように、実施の形態4に係る制御装置20は、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合、給湯機6がRelease Iに対応しているか否かを判定する。そして、制御装置20は、給湯機6がRelease Iに対応している場合に、Release Iによる通信電文での通信によって、給湯機6に昼間わき上げを実行させる。このように、給湯機6と通信可能な電文を2段階で判定することによって、制御装置20と給湯機6との間で通信可能な電文が異なる場合であっても、給湯機6をより的確に動作させることができる。その結果、余剰電力をより有効に利用することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、任意電文が第1の電文であり、規定電文が第2の電文であるとして説明した。しかしながら、本発明において、第1の電文と第2の電文とは、形式が異なっており、設備機器に送信可能な指令内容が異なるものであれば、他の形式の電文であっても良い。また、上記実施の形態4において、第3の電文は、Release Iで通信可能な電文に限らず、他の形式の電文であっても良い。また、制御装置20が設備機器と通信するためのネットワークは、エコーネットライトに限らない。
上記実施の形態では、予測部430は、過去の規定期間における消費電力Pcの計測値に基づいて消費予測モデルを作成した。しかしながら、本発明において、予測部430は、モデルの精度を高めるために、ユーザのスケジュール、気象情報等にも基づいて消費予測モデルを作成しても良い。また、予測部430は、発電予測モデル及び消費予測モデルを作成する際に、発電量及び消費電力量の平均値を算出することに限らず、統計分析、機械学習等の手法を用いて発電量及び消費電力量を予測しても良い。なお、消費電力Pcは、家屋H全体で消費される消費電力(P1+P2)に限らず、家屋H全体で消費される消費電力から給湯機6の消費電力P3を除いた電力(P1+P2−P3)として定めても良い。この場合、余剰電力は、発電電力P2が、家屋H全体で消費される消費電力から給湯機6の消費電力P3を除いた消費電力Pcより大きい場合に生じる。CT1〜CT3によって計測された電力P1,P2,P3から消費電力Pcを算出する処理は、電力計測装置4が実行しても良いし、制御装置20が実行しても良いし、管理サーバ40が実行しても良い。
上記実施の形態では、判定部250は、給湯機6から任意電文での通信によって特定の情報を取得できた場合に、給湯機6が任意電文での通信に対応していると判定した。しかしながら、本発明において、判定部250は、給湯機6の機種コード、機種番号等を確認することによって、給湯機6が第1の電文での通信に対応しているか否かを判定しても良い。上記実施の形態4において、給湯機6が第3の電文での通信に対応しているか否かを判定する処理についても同様である。
上記実施の形態では、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合の夜間わき上げ期間において、給湯機6は自動的に夜間わき上げを開始し、動作制御部260は、わき上げ量が設定量に達したタイミングで給湯機6にわき上げを停止させた。しかしながら、本発明において、給湯機6が自動的に夜間わき上げを実行する機能を停止しても良い。この場合、給湯機6は自動的に夜間わき上げを開始しないため、動作制御部260は、夜間わき上げを開始するタイミングで、宅内通信部24によって、規定電文で給湯機6にわき上げ開始の指令を送信する。
上記実施の形態では、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合の昼間わき上げ期間において、動作制御部260は、昼間わき上げ期間の終了時刻が到来すると、給湯機6にわき上げを停止させた。しかしながら、本発明において、動作制御部260は、給湯機6の残湯量を監視し、わき上げ量が、動作設定部240によって設定された昼間沸き上げ量に達したタイミングで、給湯機6にわき上げを停止させても良い。
また、動作制御部260は、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合の夜間わき上げ期間において、給湯機6に夜間わき上げを停止させた後、宅内通信部24によって、給湯機6に自動わき上げの指令を送信しても良い。同様に、動作制御部260は、給湯機6が任意電文での通信に対応していない場合の昼間わき上げ期間において、給湯機6に昼間わき上げを停止させた後、宅内通信部24によって、給湯機6に自動わき上げの指令を送信しても良い。自動わき上げの指令は、湯切れを防止するためわき上げを給湯機6に許可するための指令であって、規定電文で送信される。
上記実施の形態では、電力管理システム1,1a、1bにおける制御対象の機器は給湯機6であった。しかしながら、本発明において、制御対象の機器は、蓄電設備、空調機等であっても良い。蓄電設備は、定置型の蓄電池、電気自動車等である。空調機は、ルームエアコン、氷蓄熱機器、温水を利用した床暖房システム等である。
例えば、制御対象の機器が蓄電設備である場合、動作制御部260は、余剰電力を蓄電設備に充電させることによって、蓄電設備を動作させる。この場合、上記実施の形態におけるわき上げ量及び残湯量は、それぞれ充電量及び残電池量と置き換えることにより、上記実施の形態と同様に説明可能である。給湯機6に湯をわき上げさせる場合と同様、余剰電力を蓄電設備に充電させることによって、余剰電力を有効に利用することができる。
また、制御対象の機器が空調機である場合、動作制御部260は、余剰電力で空調機に空調させることによって、空調機を動作させる。余剰電力で空調機に空調させることによって、部屋、躯体等に蓄熱されるため、余剰電力を熱に変換して利用することができる。そのため、給湯機6及び蓄電設備の場合と同様に説明可能である。
上記実施の形態では、電力管理システム1が適用される対象として、家屋Hを例に挙げて説明した。しかしながら、本発明において、電力管理システム1が適用される対象は、家屋Hのような一般住宅であることに限らず、集合住宅、施設、ビル、工場等であっても良い。
上記実施の形態では、制御装置20の制御部21及び管理サーバ40,40aの制御部41において、CPUがROM又は記憶部22に記憶されたプログラムを実行することによって、図7、図17及び図19に示した各部として機能した。しかしながら、本発明において、制御部21,41は、専用のハードウェアであってもよい。専用のハードウェアとは、例えば単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせである。制御部21,41が専用のハードウェアである場合、各部の機能それぞれを個別のハードウェアで実現してもよいし、各部の機能をまとめて単一のハードウェアで実現してもよい。
また、各部の機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよい。このように、制御部21,41は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
本発明に係る制御装置20及び管理サーバ40の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置等のコンピュータに適用することで、当該コンピュータを、本発明に係る制御装置20及び管理サーバ40として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、電力の管理を行うシステム等に好適に採用され得る。
1,1a,1b 電力管理システム、3 発電設備、4 電力計測装置、6 給湯機、7(7a,7b,…) 電気機器、8 商用電力系統、9 分電盤、10 PVパネル、11 PV−PCS、20 制御装置、21 制御部、22 記憶部、23 計時部、24 宅内通信部、25 宅外通信部、29 バス、30 操作端末、31 ルータ、40,40a 管理サーバ、41 制御部、42 記憶部、43 通信部、49 バス、50 気象サーバ、60 ヒートポンプユニット、61 タンクユニット、62 水配管、63 貯湯タンク、64 給湯コントローラ、65 リモコン、66 混合弁、67 シャワー、68 蛇口、69 通信線、70 冷媒配管、71 圧縮機、72 第1の熱交換器、73 膨張弁、74 第2の熱交換器、75 送風機、76 水ポンプ、79 制御基板、80 通信アダプタ、90 アグリゲータ、210 計測値取得部、220 計測値送信部、230 予測情報受信部、240 動作設定部、250 判定部、260 動作制御部、270 指示受信部、280 変換部、410 気象情報取得部、420 計測値取得部、430 予測部、440 予測情報送信部、490 データベース、491 気象予報情報、492 気象実績情報、493 発電電力情報、494 消費電力情報、D1〜D5 電力線、H 家屋、N 広域ネットワーク

Claims (15)

  1. 電力需要家の発電設備によって生じた余剰電力で機器を動作させる制御装置であって、
    前記機器と通信する通信手段と、
    前記機器が第1の電文での通信に対応している場合、前記通信手段に前記第1の電文で前記機器と通信させることにより、第1の期間において前記余剰電力で前記機器に第1の量の動作させ、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、前記通信手段に第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記第1の期間において前記余剰電力で前記機器に前記第1の量の動作させる動作制御手段と、を備え
    前記動作制御手段は、前記第1の期間より前の第2の期間において前記機器が動作する第2の量を、前記第1の量に基づいて設定し、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記機器に、前記第2の期間において前記第2の量の動作をさせ、
    前記動作制御手段は、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、規定量から前記第1の量を減じた量を、前記第2の量として設定する、
    制御装置。
  2. 前記機器から前記第1の電文で特定の情報の取得に成功した場合に、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していると判定する判定手段、を更に備え、
    前記動作制御手段は、前記判定手段による判定結果に応じて、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記余剰電力で前記機器を動作させる、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記動作制御手段は、前記機器から前記特定の情報の取得に成功した場合、前記第1の電文での通信によって、前記特定の情報に基づく第1の指令を前記機器に送信し、前記機器から前記特定の情報の取得に失敗した場合、前記第2の電文での通信によって、前記第1の指令とは異なる第2の指令を前記機器に送信する、
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記機器は、給湯機であり、
    前記動作制御手段は、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記給湯機と通信させることにより、前記余剰電力で前記給湯機に湯をわき上げさせる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記余剰電力で前記給湯機が湯をわき上げる前記第1の期間と、前記第1の期間において前記給湯機がわき上げる第1の湯量と、を設定する動作設定手段、を更に備え、
    前記動作制御手段は、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記給湯機と通信させることにより、前記給湯機に、前記動作設定手段によって設定された前記第1の期間において前記動作設定手段によって設定された前記第1の湯量の湯をわき上げさせる、
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記動作設定手段は、前記余剰電力が前記給湯機の消費電力を超える期間を前記第1の期間として設定し、前記第1の期間の長さに前記給湯機のわき上げ能力を乗じた値を前記第1の湯量として設定する、
    請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記動作制御手段は、前記第2の期間において前記給湯機がわき上げる第2の湯量を、前記第1の湯量に基づいて設定し、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記給湯機と通信させることにより、前記給湯機に、前記第2の期間において前記第2の湯量の湯をわき上げさせる、
    請求項5又は6に記載の制御装置。
  8. 前記動作制御手段は、前記給湯機が前記第1の電文での通信に対応している場合、前記第2の期間において前記給湯機がわき上げる湯量として前記給湯機に設定された湯量から前記第1の湯量を減じた量を、前記第2の湯量として設定する、
    請求項7に記載の制御装置。
  9. 前記動作制御手段は、前記給湯機が前記第1の電文での通信に対応していない場合、規定量から前記第1の湯量を減じた量を、前記第2の湯量として設定する、
    請求項7又は8に記載の制御装置。
  10. 前記機器を動作させる指示を受信する指示受信手段と、
    前記動作制御手段は、前記指示受信手段によって受信された前記指示に対応する前記第1の電文又は前記第2の電文で、前記通信手段に前記機器と通信させることにより、前記余剰電力で前記機器を動作させる、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記動作制御手段は、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、前記機器が第3の電文での通信に対応していれば、前記通信手段に前記第3の電文で前記機器と通信させることにより、前記余剰電力で前記機器を動作させ、前記機器が前記第3の電文での通信に対応していなければ、前記通信手段に前記第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記余剰電力で前記機器を動作させる、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 気象情報を取得する気象情報取得手段と、
    前記発電設備の発電電力の計測値、及び、前記電力需要家の電力消費地における消費電力の計測値を取得する計測値取得手段と、
    前記気象情報取得手段によって取得された前記気象情報と、前記計測値取得手段によって取得された前記発電電力の計測値及び前記消費電力の計測値と、に基づいて、前記余剰電力を予測する予測手段と、を更に備え、
    前記動作制御手段は、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記予測手段によって予測された前記余剰電力が生じる期間に前記機器を動作させる、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の制御装置。
  13. 請求項1から11のいずれか1項に記載の制御装置と、管理サーバと、を備える電力管理システムであって、
    前記管理サーバは、
    気象情報を取得する気象情報取得手段と、
    前記発電設備の発電電力の計測値、及び、前記電力需要家の電力消費地における消費電力の計測値を取得する計測値取得手段と、
    前記気象情報取得手段によって取得された前記気象情報と、前記計測値取得手段によって取得された前記発電電力の計測値及び前記消費電力の計測値と、に基づいて、前記余剰電力を予測する予測手段と、
    前記予測手段によって予測された前記余剰電力を示す予測情報を、前記制御装置に送信する予測情報送信手段と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記管理サーバから送信された前記予測情報を受信する予測情報受信手段、を更に備え、
    前記動作制御手段は、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記予測情報受信手段によって受信された前記予測情報によって示される前記余剰電力が生じる期間に前記機器を動作させる、
    電力管理システム。
  14. 電力需要家の発電設備によって生じた余剰電力で機器を動作させる制御方法であって、
    前記機器が第1の電文での通信に対応している場合、前記第1の電文で前記機器と通信することにより、第1の期間において前記余剰電力で前記機器に第1の量の動作させ、
    前記機器が前記第1の電文での通信に対応してない場合、第2の電文で前記機器と通信することにより、前記第1の期間において前記余剰電力で前記機器に前記第1の量の動作させ
    前記第1の期間より前の第2の期間において前記機器が動作する第2の量を、前記第1の量に基づいて設定し、前記第1の電文又は前記第2の電文で前記機器と通信することにより、前記機器に、前記第2の期間において前記第2の量の動作をさせ、
    前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、規定量から前記第1の量を減じた量を、前記第2の量として設定する、
    機器の制御方法。
  15. 機器と通信する通信手段を備えるコンピュータを、
    前記機器が第1の電文での通信に対応している場合、前記通信手段に前記第1の電文で前記機器と通信させることにより、第1の期間において電力需要家の発電設備によって生じた余剰電力で前記機器に第1の量の動作させ、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、前記通信手段に第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記第1の期間において前記余剰電力で前記機器に前記第1の量の動作させる動作制御手段、として機能させ
    前記動作制御手段は、前記第1の期間より前の第2の期間において前記機器が動作する第2の量を、前記第1の量に基づいて設定し、前記通信手段に前記第1の電文又は前記第2の電文で前記機器と通信させることにより、前記機器に、前記第2の期間において前記第2の量の動作をさせ、
    前記動作制御手段は、前記機器が前記第1の電文での通信に対応していない場合、規定量から前記第1の量を減じた量を、前記第2の量として設定する、
    プログラム。
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