JPWO2018110381A1 - 電子モジュール - Google Patents

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Abstract

スペースを有効に活用して電子部品が配置され、かつ、ボイドの発生などのない均質な封止樹脂を備えた電子モジュールを提供する。基板1と、回路配線パターン2、3、4と、電子部品5、6、8、9、12と、封止樹脂15と、を備え、基板1に、両主面間を貫通して、少なくとも1つの貫通孔10が形成され、少なくとも1つの電子部品12が、貫通孔10の内部に配置され、かつ、電子部品12の電極12aと、回路配線パターン4とが、金属端子11によって接続され、貫通孔10の内壁と、電子部品12との間に、封止樹脂15が充填されたものとする。

Description

本発明は、基板と、基板に実装された電子部品と、電子部品を覆うように基板上に形成された封止樹脂と、を備えた電子モジュールに関する。
基板と、基板に実装された電子部品と、を備えた電子モジュールにおいて、種々の理由により、基板に貫通孔を設け、貫通孔の内部に電子部品を実装する場合がある。たとえば、特許文献1(特開2008‐166485号公報)には、背の高い電子部品を実装するために、基板に貫通孔を設け、その貫通孔の内部に電子部品を配置した電子モジュールが開示されている。また、特許文献2(特開平11‐261180号公報)には、基板の上下両主面に回路配線パターンを形成し、それぞれに電子部品を実装するとともに、基板に貫通孔を設け、その貫通孔の内部に電子部品の一種であるノイズフィルタを配置し、上下両主面の回路配線パターン間で、信号のみを通過させ、ノイズを遮断するようにした電子モジュールが開示されている。
図15に、特許文献1に開示された電子モジュール(モジュール)1100を示す。
電子モジュール1100は、基板101を備える。基板101の両主面には、回路配線パターン(図示せず)が形成されている。そして、それぞれの回路配線パターンに、複数の電子部品102が実装されている。
また、基板101には、両主面間を貫通して、貫通孔103が形成されている。
電子モジュール1100は、背の高い電子部品104を備える。背の高い電子部品104は、上側主面に回路配線パターン(図示せず)が形成された中継基板105に実装され、中継基板105を基板101の下側から貫通孔103に取付けることによって、貫通孔103の内部に配置されている。なお、中継基板105は、貫通孔103を塞いでいる。
電子モジュール1100では、電子部品102、104を覆うように、基板101にカバー106が取付けられている。また、基板101の下側主面には、複数の接続端子(接続ランド)107が形成されている。
電子モジュール1100は、背の高い電子部品104を実装しても、モジュールの高さが大きくならないようにするために、基板101に貫通孔103を設け、貫通孔103の内部に背の高い電子部品104を配置したものである。
図16に、特許文献2に開示された電子モジュール(電子装置)1200を示す。
電子モジュール1200は、基板201を備える。基板201の上側主面に回路配線パターン(配線電極)202aが形成され、基板201の下側主面に回路配線パターン202bが形成されている。そして、回路配線パターン202a、202bに、それぞれ電子部品203が実装されている。
また、基板201には、両主面間を貫通して、貫通孔204が形成されている。貫通孔204の内壁に、接地された回路配線パターン(接地電極)202cが形成されている。
電子モジュール1200は、電子部品の1つとして、ノイズフィルタ205を備えている。ノイズフィルタ205は、一方の端面に電極206aが形成され、他方の端面に電極206bが形成されている。また、ノイズフィルタ205の側面に、接地電極206cが形成されている。
ノイズフィルタ205は、基板201の貫通孔204に挿入されている。ノイズフィルタ205の接地電極206cが、接地された回路配線パターン202cに接続されている。また、ノイズフィルタ205の電極206aが、基板201の上側主面に露出している。ノイズフィルタ205の電極206bが、基板201の下側主面に露出している。
そして、回路配線パターン202aと、ノイズフィルタ205の電極206aとが、リード線207aによって接続されている。また、回路配線パターン202bと、ノイズフィルタ205の電極206bとが、リード線207bによって接続されている。
電子モジュール1200では、電子部品203、ノイズフィルタ205が実装された基板201に、カバー(シャーシ)208が取付けられている。
電子モジュール1200は、回路配線パターン202aと回路配線パターン202bとの間で、信号のみを通過させ、ノイズの伝搬を防止するために、基板201に貫通孔204を形成し、貫通孔204にノイズフィルタ205を配置したものである。
なお、電子モジュール1200において、ノイズの伝搬をより効果的に防止するためには、ノイズフィルタ205と貫通孔204との間に隙間がない方が好ましいことが示唆されている。すなわち、ノイズフィルタ205と貫通孔204との間の隙間に電気導電体を充填することによって、ノイズの伝搬をより効果的に防止することができると明記されている。
特開2008‐166485号公報 特開平11‐261180号公報
上述した、特許文献1に開示された電子モジュール1100や、特許文献2に開示された電子モジュール1200には、次のような問題があった。
電子モジュール1100は、背の高い電子部品104を、厚みの大きな中継基板105に実装したうえで、中継基板105を基板101の下側主面に取付けて、電子部品104を貫通孔103の内部に配置しているため、電子部品104の高さと中継基板105の厚みとの合計寸法が余り小さくならず、電子モジュールの高さ方向の寸法を十分に小さくすることができないという問題があった。すなわち、電子モジュール1100の高さ方向の寸法は、接続端子107の厚みと、中継基板105の厚みと、中継基板105と電子部品104との間の寸法と、電子部品104の高さと、電子部品104とカバー106との間の寸法と、カバー106の厚みとの合計寸法により定まるが、これらのうち、中継基板105の厚みと、電子部品104の高さとが、それぞれ大きいため、電子モジュール1100の高さ方向の寸法を十分に小さくすることができないという問題があった。
また、電子モジュール1100では、中継基板105への電子部品104の実装を、中継基板105の上側主面に形成された回路配線パターン(図示せず)に、電子部品104の電極をはんだ付けすることによりおこなっているが、一般に、基板に形成された回路配線パターンは、金属端子などに比べて、はんだ濡れ性が悪く、中継基板105と電子部品104との間の寸法が大きくなってしまうという問題があった。このことも、電子モジュール1100の高さ方向の寸法を十分に小さくすることができない原因になっていた。
一方、電子モジュール1200は、基板201の貫通孔204に、ノイズフィルタ205を挿入して固定しているため、基板201の両主面において、ノイズフィルタ205の飛び出し量がばらつくという問題があった。そして、電子モジュール1200では、回路配線パターン202aとノイズフィルタ205の電極206aとをリード線207aによって接続し、回路配線パターン202bとノイズフィルタ205の電極206bとをリード線207bによってワイヤー接続しているが、基板201の両主面においてノイズフィルタ205の飛び出し量にばらつきが発生すると、これら部分の接続に、接続不良が発生する虞があった。すなわち、回路配線パターン202aと電極206aとの接続、回路配線パターン202bと電極206bとの接続は、ワイヤーボンディング装置を使って、ワイヤーボンディングにおこなうことが一般的であり、ワイヤーボンディング装置には、通常、予め、基板201に対する電極206a、206bの相対的な位置を記憶させておく。しかしながら、ノイズフィルタ205の基板201からの飛び出し量にばらつきが発生し、電極206aや電極206bが予め定められた位置に存在しないと、ワイヤー(リード線207a、207b)を電極206a、206bに接続できず、接続不良が発生してしまう場合があった。また、基板201の両主面においてノイズフィルタ205の飛び出し量にばらつきが発生すると、電子モジュール1200全体の高さ寸法にばらつきが発生してしまうという問題もあった。
また、電子モジュール1200は、リード線207a、207bを接続するための空間が必要であり、他の電子部品の実装を妨げ、かつ、平面方向および高さ方向に大型化するという問題があった。
さらに、電子モジュール1200は、回路配線パターン202aと電極206aとの接続、回路配線パターン202bと電極206bとの接続に、上記のように、たとえば、ワイヤーボンディング工程が必要であり、製造が煩雑であるという問題があった。
また、電子モジュール1100と電子モジュール1200との共通の問題として、カバーに代えて、封止樹脂を設けた場合に、基板に設けた貫通孔を、樹脂の流動性を高めるために利用することができないという問題があった。すなわち、電子モジュール1100では基板101にカバー106を取付け、電子モジュール1200では基板201にカバー208を取付けているが、近時の電子モジュールにおいては、カバーの代わりに、基板上に封止樹脂を形成する場合が多い。カバーを取り付けるよりも封止樹脂を形成した方が、実装部品を製品端部まで配置することが可能である。また、カバーの場合、カバー本体の厚みおよびカバーの組み付け精度を考慮する必要があるのに対し、封止樹脂はカット精度のみを考慮すれば良い。一般的に、組み付け精度よりもカット精度の方が優れている。なお、封止樹脂の表面にシールド膜を形成して、シールド性を持たせることも可能である。
基板に封止樹脂を形成する方法としては、通常、トランスファ成形、コンプレッション成形、液状樹脂による成形、シート樹脂による成形のいずれかを用いることが多い。トランスファ成形では、電子部品が実装された基板を金型内に収容し、樹脂注入孔から金型内に樹脂を注入して成形する。コンプレッション成形では、金型内に、電子部品が実装された基板と、秤量した樹脂の両方を同時に収容し、加圧することによって成形する。液状樹脂による成形では、電子部品が実装された基板の主面上に樹脂が洩れないような枠型冶具を貼り付け、その中に液状樹脂を流し込み硬化させる。必要であれば、厚み出しおよび天面の平滑性を向上させるために、硬化後の樹脂表面を研削する。シート樹脂による成形では、電子部品が実装された基板の一方の主面、または、両方の主面に、半溶融状態の樹脂シートを重ね、加圧することによって成形する。
いずれの成形方法においても、基板に貫通孔が形成されている方が、樹脂の流動性を高めることができ、ボイドの発生などのない均質な封止樹脂を形成するうえで有利である。しかしながら、電子モジュール1100では、基板101に形成された貫通孔103が、中継基板105によって塞がれているため、貫通孔103を樹脂の流動性を高めるために利用できないという問題があった。また、電子モジュール1200では、基板201に形成された貫通孔204に、ノイズフィルタ205が間隙なく挿入されているか、あるいは間隙に電気導電体が充填されているため、貫通孔204を樹脂の流動性を高めるために利用できないという問題があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明の電子モジュールは、基板と、基板の少なくとも一方の主面上に形成された回路配線パターンと、基板に実装された複数の電子部品と、電子部品を覆って、基板の少なくとも一方の主面上に形成された封止樹脂と、を備え、基板に、両主面間を貫通して、少なくとも1つの貫通孔が形成され、少なくとも1つの電子部品が、貫通孔の内部に配置され、かつ、その電子部品の電極と、基板に形成された回路配線パターンとが、金属端子によって接続保持され、貫通孔の内壁と、貫通孔に配置された電子部品との間に、封止樹脂が充填されたものとした。
なお、本発明において、金属端子とは、板状、または、柱状の金属からなり、他の支持なく自らの形状を保つことができる独立した端子をいう。ワイヤーボンディングによるワイヤーは、自ら形状を保つことができないので、本発明における金属端子には含まれない。また、基板上に形成された回路配線パターンは、板状および柱状のいずれでもなく、また自ら形状を保つことができないので、本発明における金属端子には含まれない。
金属端子は、たとえば、途中で折り曲げられた屈曲部を備え、屈曲部を挟んだ一方側が、電子部品の電極に接続される電子部品接続部を構成し、屈曲部を挟んだ他方側が、基板に形成された回路配線パターンに接続される基板接続部を構成し、電子部品接続部が貫通孔の内部に配置され、基板接続部が基板の主面上に配置されたものとすることができる。この場合には、金属端子は、たとえばL字形状となり、接続された電子部品を、容易に、基板に形成された貫通孔の内部に配置することができる。また、この金属端子を使えば、容易に、貫通孔の内壁と、貫通孔の内部に配置された電子部品との間に空隙を形成することができ、形成された空隙を封止樹脂を成形する際に、樹脂の流動性を高めるために利用することができる。
この場合において、貫通孔の内壁と、電子部品接続部との間にクリアランスが形成されることも好ましい。この場合には、金属端子に接続された電子部品を、貫通孔に挿入するのが容易になる。
金属端子の電子部品接続部の、電子部品の電極に接続される側の面に、突起が形成されていることが好ましい。この場合には、金属端子による電子部品の保持が容易になるからである。
また、本発明の電子モジュールは、別の実施形態として、複数の金属端子が、貫通孔の外部において、貫通孔の開口部にかかるように配置され、それらの金属端子に、貫通孔の内部に配置された電子部品の電極が接続されたものとすることができる。この場合にも、接続された電子部品を、容易に、基板に形成された貫通孔の内部に配置することができる。また、容易に、貫通孔の内壁と、貫通孔の内部に配置された電子部品との間に空隙を形成することができ、形成された空隙を、封止樹脂を成形する際に、樹脂の流動性を高めるために利用することができる。なお、金属端子が貫通孔の開口部にかかるとは、金属端子が貫通孔の開口部を一部覆うように、または貫通孔の内壁を一部覆うように、両持ち固定される場合はもちろん、片持ち固定される場合も含む。
この場合において、貫通孔の開口部にかかるように配置された複数の金属端子が、絶縁性部材によって相互に一体化されていることが好ましい。この場合には、各金属端子の配置位置が安定し、金属端子への電子部品の電極の接続、回路配線パターンへの金属端子の接続がそれぞれ容易になり、生産性が向上するからである。
貫通孔の内部に配置された電子部品と、貫通孔の外部に配置された別の電子部品とを備え、貫通孔にかかるように配置された金属端子に、貫通孔の内部に配置された電子部品の電極と、貫通孔の外部に配置された別の電子部品の電極との両方を接続するようにしても良い。この場合には、貫通孔の内部に配置された電子部品と、貫通孔の外部に配置された別の前記電子部品とを、上下方向に重ねて配置することができ、電子モジュールの内部のスペースを有効に活用することができる。また、金属端子を兼用することができるので、部品点数を削減することもできる。
さらに、本発明の電子モジュールは、さらに別の実施形態として、貫通孔の内部に配置された電子部品と、貫通孔の外部に配置された別の電子部品とを備え、貫通孔の内部に配置された電子部品の電極と、基板に形成された回路配線パターンが、途中で折り曲げられた屈曲部を備え、屈曲部を挟んだ一方側が、電子部品の前記電極に接続される電子部品接続部を構成し、屈曲部を挟んだ他方側が、基板に形成された回路配線パターンに接続される基板接続部を構成する金属端子によって接続され、貫通孔の外部に配置された別の電子部品の電極と、基板に形成された回路配線パターンが、貫通孔の外部において、貫通孔にかかるように配置された別の金属端子によって接続されたものとすることができる。この場合も、貫通孔の内部に配置された電子部品と、貫通孔の外部に配置された別の電子部品とが、それぞれ異なる金属端子に接続されるが、上下方向に重ねて配置することができ、の内部のスペースを有効に活用することができる。
なお、本発明の電子モジュールにおいては、基板の少なくとも一方の主面上に、回路配線パターンが形成され、電子部品(貫通孔の内部に配置された電子部品以外の電子部品)が実装され、封止樹脂が形成されていれば良いが、基板の両方の主面上に、回路配線パターンが形成され、電子部品が実装され、封止樹脂が形成されていることが好ましい。この場合には、基板により多くの電子部品を実装することができ、電子モジュールの高機能化をはかることができるからである。
本発明の電子モジュールは、背の高い電子部品を備える場合においても、背の高い電子部品を貫通孔の内部に配置することができるため、電子モジュール全体としての高さ方向の寸法を小さくすることができる。また、金属端子は、濡れ性に優れるため、電子部品の電極を金属端子にはんだ付けした場合においても、金属端子と電子部品との距離、いわゆるスタンドオフを小さくすることができるため、電子モジュールの高さ方向の寸法、または、電子モジュールの平面方向の寸法を小さくすることができる。
また、本発明の電子モジュールは、貫通孔の内壁と、貫通孔に配置された電子部品との間に空隙を形成することが可能であり、形成された空隙を、封止樹脂を成形する際に、樹脂の流動性を高めるための空隙として活用することができる。また、封止樹脂を成形する際に、その空隙を使って、不要な気体を反対側に逃がすことができる。したがって、本発明の電子モジュールは、ボイドの発生などのない均質な封止樹脂を備えている。
さらに、本発明の電子モジュールは、煩雑なワイヤーボンディング工程が不要であるため、生産性が高い。
第1実施形態にかかる電子モジュール100の断面図である。 図2(A)は、電子モジュール100の、金属端子11が接続された電子部品12を示す断面図である。図2(B)は、電子モジュール100の、金属端子11が接続された電子部品12を示す平面図である。 図3(A)は、封止樹脂15、金属端子11、電子部品12を取り除いた、電子モジュール100の分解平面図である。図3(B)は、封止樹脂15を取り除いた、電子モジュール100の分解平面図である。 第2実施形態にかかる電子モジュール200の断面図である。 図5(A)は、電子モジュール200の、金属端子21が接続された電子部品22を示す断面図である。図5(B)は、電子モジュール200の、金属端子21が接続された電子部品22を示す平面図である。 図6(A)は、封止樹脂15、金属端子21、電子部品22を取り除いた、電子モジュール200の分解平面図である。図6(B)は、封止樹脂15を取り除いた、電子モジュール200の分解平面図である。 電子モジュール200の変形例に使用した、金属端子21、31が接続された電子部品22を示す平面図である。 第3実施形態にかかる電子モジュール300の断面図である。 図9(A)は、電子モジュール300の、金属端子21に接続された電子部品22、42を示す断面図である。図9(B)は、電子モジュール300の金属端子21および電子部品22、42を示す平面図である。 第4実施形態にかかる電子モジュール400の断面図である。 第5実施形態にかかる電子モジュール500の断面図である。 第6実施形態にかかる電子モジュール600の断面図である。 図13(A)は、第7実施形態にかかる電子モジュール700に使用した、L字状の金属端子91A、平板状の金属端子91Bが接続された電子部品92を示す断面図である。図13(B)は、L字状の金属端子91A、平板状の金属端子91Bが接続された電子部品92を示す平面図である。 第8実施形態にかかる電子モジュール800の断面図である。 特許文献1に開示された電子モジュール1100を示す断面図である。 特許文献2に開示された電子モジュール1200を示す断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)に、第1実施形態にかかる電子モジュール100を示す。ただし、図1は、電子モジュール100の断面図である。図2(A)は、電子モジュール100の、金属端子11が接続された電子部品12を示す断面図である。図2(B)は、電子モジュール100の、金属端子11が接続された電子部品12を示す平面図である。図3(A)は、封止樹脂15、金属端子11、電子部品12を取り除いた、電子モジュール100の分解平面図である。図3(B)は、封止樹脂15を取り除いた、電子モジュール100の分解平面図である。
第1実施形態にかかる電子モジュール100は、基板1を備える。基板1の材質は任意であり、たとえば、PCB(Poly Chlorinated Biphenyl;ポリ塩化ビフェニル)などを用いた樹脂基板や、LTCC(Low Temperature Co‐fired Ceramics;低温同時焼成セラミックス)などを用いたセラミックス基板を使用することができる。また、基板1の構造も任意であり、多層基板であっても良いし、単層基板であっても良い。
基板1の下側主面に、回路配線パターン2が形成されている。また、基板1の上側主面に、回路配線パターン3が形成されている。さらに、基板1の上側主面に、後述する金属端子11を接続するための、回路配線パターン4が形成されている。回路配線パターン2、3、4は、たとえば、銀、銅などの金属からなる。
図示しないが、基板1には、両主面間を貫通して、必要に応じて回路配線パターン2、3、4の所定の個所どうしを接続するビア導体が形成されている。
回路配線パターン2に、電子部品5、6が実装されている。電子部品5は、両端に電極5a、5aが形成されたチップ状部品である。電子部品6は、底面に複数の電極6aが形成されたLGA(Land grid array)型部品である。電子部品5の電極5a、5aは、はんだ7によって、回路配線パターン2に接続されている。電子部品6の電極6aは、リフロー処理された、はんだ7によって、回路配線パターン2に接続されている。ただし、電子部品6の電極6aの回路配線パターン2への接続は、リフロー処理された、はんだ7に代えて、バンプ(金バンプやはんだバンプなど)によっておこなっても良い。
回路配線パターン3に、電子部品8、9が実装されている。電子部品8は、両端に電極8a、8aが形成されたチップ状部品である。電子部品9は、底面に複数の電極9aが形成されたLGA型部品である。電子部品8の電極8a、8aは、はんだ7によって、回路配線パターン3に接続されている。電子部品9の電極9aは、リフロー処理された、はんだ7によって、回路配線パターン3に接続されている。ただし、電子部品9の電極9aの回路配線パターン3への接続は、リフロー処理された、はんだ7に代えて、バンプ(金バンプやはんだバンプなど)によっておこなっても良い。
基板1には、両主面間を貫通して、貫通孔10が形成されている。
貫通孔10の内部には、金属端子11に接続された電子部品12が配置されている。図2(A)、(B)に示すように、金属端子11は、屈曲部11aを備えたL字形状からなり、屈曲部11aを挟んだ一方側が電子部品接続部11bを構成し、屈曲部11aを挟んだ他方側が基板接続部11cを構成している。電子部品12は、両側面にそれぞれ電極12aが形成されている。電子部品12の電極12aに、それぞれ、金属端子11の電子部品接続部11bが、はんだ7によって接続されている。なお、金属端子11の厚みは、10μm〜1000μm程度で実用化が可能であるが、50μm〜500μm程度であることが好ましい。50μmに満たないと材質によっては必要な硬度を維持できない虞があり、また500μmを超えると加工に負担がかかるとともに、貫通孔10の内部に大きな配置空間が必要になるからである。
なお、金属端子11は、電子部品接続部11bの電子部品12の電極12aに当接する部分に、突起11dが形成されていることが好ましい。この場合には、金属端子11による電子部品12の保持が容易になる。なお、突起11dの形状は、円錐形状、三角錐形状などを、任意に選定することができる。
図1、図3(B)に示すように、電子部品12に接続された金属端子11の基板接続部11cが、はんだ7によって、貫通孔10の周囲に形成された回路配線パターン4に接続されている。この結果、貫通孔10の内部に、金属端子11に接続された電子部品12が配置されている。
貫通孔10の平面方向の寸法は、電子部品12の平面方向の寸法よりも、100〜1000μm大きく設定されている。貫通孔10の内壁と、電子部品12との間に、空隙13を形成するためである。空隙13は、後述する封止樹脂15を成形する際に、樹脂の流動性を高める役割を果たす。また、封止樹脂15を成形する際に、不要な気体を、空隙13を使って反対側に逃がすことができるため、封止樹脂15にボイドなどが発生しにくくなり、均質な封止樹脂15を形成することが可能になる。なお、後述するように、完成した状態においては、空隙13にも封止樹脂15が充填される。また、貫通孔10の内壁と、金属端子11との間に、図1に示すように、クリアランス14が形成されることが好ましい。クリアランス14を形成することにより、金属端子11に接続された電子部品12を、貫通孔10へ容易に配置(挿入)することが可能になる。
図1に示すように、電子部品5、6、8、9、12を実装した基板1に、封止樹脂15が形成されている。封止樹脂15は、貫通孔10の内壁と電子部品12との間に形成された空隙13の内部にも充填されている。封止樹脂15の底面には、複数の接続端子16が形成されている。接続端子16は、たとえば、銀、銅などの金属からなる。封止樹脂15には、たとえば、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などを使用することができる。図示しないが、基板1に形成された回路配線パターン2の所定の個所と、接続端子16とが、必要に応じて、封止樹脂15を貫通して形成された導体ビアによって接続されている。
接続端子16を形成した底面(下側主面)を除く、封止樹脂15の表面に、シールド膜17が形成されている。シールド膜17は、図示しないが、Ti、Ni、Cr、SUS、またはそれらの合金からなる密着層、Cu、Al、Ag、またはそれらの合金からなる導電層、Ti、Ni、Cr、またはそれらの合金からなる耐食層の3層構造に形成されている。シールド膜17を、グランド電位の接続端子16に接続しても良い。
以上の構造からなる、第1実施形態にかかる電子モジュール100は、たとえば、次の方法によって作製することができる。
まず、予め回路配線パターン2、3、4が形成された基板1を用意する。なお、基板1は、多数個の電子モジュール100を一括して作製できるように、マザー基板として用意される。
基板1が、PCBなどからなる樹脂基板である場合は、基板1に貫通孔10を形成する。具体的には、レーザの照射や、ルーターなどによる切削により、基板1に貫通孔10を形成する。レーザとしては、UVレーザ、COレーザなどを使用することができる。必要に応じて、貫通孔10を形成した後に、基板1の洗浄をおこなう。洗浄は、乾式洗浄、湿式洗浄のいずれでも良い。湿式洗浄の場合には、超音波洗浄をおこなうことができる。
基板1が、LTCCなどからなるセラミックス基板である場合は、焼成によって基板1を作製する前に、貫通孔10を形成する。基板1が多層構造である場合は、積層前の各セラミックグリーンシートにくり貫き孔を形成しても良いし、セラミックグリーンシートを積層した後の積層体に対してレーザ照射やルーターなどによる切削によって貫通孔10を形成しても良い。
上述したように、貫通孔10の平面方向の寸法は、空隙13を形成するために、電子部品12の平面方向の寸法よりも、100〜1000μm大きくしておく。
基板1の用意と並行して、金属端子11を作製する。まず、金属端子11の材料を用意する。金属端子11の材料としては、板状の、たとえば、Cu、Ni、SUS、真鍮、燐青銅などを用いることができる。次に、板状の材料に打抜き加工を施し、板状または柱状の、個々の材料を得る。次に、曲げ加工を施し、屈曲部11a、電子部品接続部11b、基板接続部11cを形成する。次に、絞り加工により、電子部品接続部11bに突起11dを形成する。最後に、はんだ濡れ性を向上させるために、表面にめっき層を形成し、金属端子11を完成させる。なお、めっき層としては、たとえば、下地層をNi、表面層をSnの2層構造とすることができる。あるいは、下地層をNi、表面層をAuの2層構造とすることができる。
次に、電子部品12に金属端子11を接続する。具体的には、各金属端子11の電子部品接続部11bに高温はんだを供給した後、当該部分を電子部品12の電極12aに当接させた状態で、リフロー処理をおこない、はんだ7によって、電子部品12の電極12aと、金属端子11の電子部品接続部11bとを接続する。高温はんだに代えて、導電性ペーストによって、電子部品12に金属端子11を接続しても良い。なお、金属端子11の幅は、電子部品12の電極12aの幅よりも小さくても良く、同じであっても良く、大きくても良い。
次に、基板1の回路配線パターン3、4に、電子部品8、9、および金属端子11に接続された電子部品12を実装する。具体的には、回路配線パターン3、4上の所定の個所にはんだを供給し、その上に、電子部品8、9、および、電子部品12に接続された金属端子11の基板接続部11cを載置し、リフロー処理をおこない、はんだ7によって、回路配線パターン3、4と、電子部品8、9、および、電子部品12に接続された金属端子11とを接続する。なお、電子部品12の電極12aと金属端子11の電子部品接続部11bとを接続するはんだ7に、高温はんだを使用した場合には、これらの部分の接続に用いるはんだ7には、低温はんだを使用する。また、上述したとおり、回路配線パターン3への電子部品9の実装においては、はんだ7に代えて、バンプを使用しても良い。
この結果、金属端子11に接続された電子部品12が、基板1の貫通孔10内に配置される。貫通孔10の内壁と、電子部品12との間には、空隙13が形成される。
続いて、同様の方法により、基板1の回路配線パターン2に、電子部品5、6を実装する。具体的には、回路配線パターン2上の所定の個所にはんだを供給し、その上に、電子部品5、6を載置し、リフロー処理をおこない、はんだ7によって、回路配線パターン2と、電子部品5、6とを接続する。なお、電子部品12の電極12aと金属端子11の電子部品接続部11bとを接続するはんだ7に、高温はんだを使用した場合には、これらの部分の接続に用いるはんだ7には、低温はんだを使用する。また、上述したとおり、回路配線パターン2への電子部品6の実装においては、はんだ7に代えて、バンプを使用しても良い。
基板1に、電子部品5、6、8、9、および金属端子11に接続された電子部品12を実装した後、必要に応じて、基板1の洗浄をおこなう。洗浄には、有機系洗浄剤を使用することができる。
次に、基板1上に、封止樹脂15を成形する。封止樹脂15の成形は、トランスファ成形、コンプレッション成形、液状樹脂による成形、シート樹脂による成形などによっておこなわれる。トランスファ成形では、電子部品5、6、8、9、12が実装された基板1を金型(図示せず)内に収容し、樹脂注入孔から金型内に樹脂を注入して成形する。コンプレッション成形では、金型内に、電子部品5、6、8、9、12が実装された基板1と、秤量した樹脂の両方を同時に収容し、加圧することによって成形する。液状樹脂による成形では、電子部品5、6、8、9、12が実装された基板1の主面上に樹脂が洩れないような枠型冶具を貼り付け、その中に液状樹脂を流し込み硬化させる。必要であれば、厚み出しおよび天面の平滑性を向上させるため、硬化後の樹脂表面を研削する。シート樹脂による成形では、電子部品5、6、8、9、12が実装された基板1の一方の主面、または、両方の主面に、半溶融状態の樹脂シートを重ね、加圧することによって成形する。なお、封止樹脂15を成形する際に、貫通孔10の内壁と電子部品12との間に形成された空隙13が、樹脂の流動性を高める役割を果たす。また、封止樹脂15を成形する際に、空隙13が不要な気体を反対側に逃がすため、封止樹脂15は、ボイドなどの発生がない均質なものになる。封止樹脂15は、必要に応じて硬化される。
次に、封止樹脂15に貫通孔を設け、その貫通孔の内部に導電性物質を充填して、回路配線パターン2の所定の個所と、この後に形成する接続端子16とを接続するビア導体(図示せず)を形成する。
これまでの工程は、多数個の電子モジュール100を一括して作製するために、マザー基板を使用しておこなってきたが、この段階において、マザー基板を、個々の電子モジュール100の個片に分割する。分割は、たとえば、ダイサーカット、レーザカットによっておこなうことができる。
次に、スパッタリングや、導電性ペーストの印刷や、銅箔を貼り付けた後にフォトリソグラフィにより加工するなどの方法により、封止樹脂15の底面に、接続端子16を形成する。また、封止樹脂15の表面に、シールド膜17を形成する。
最後に、必要に応じて、洗浄、品番などの印字などを経て、第1実施形態にかかる電子モジュール100が完成する。
[第2実施形態]
図4、図5(A)、(B)、図6(A)、(B)に、第2実施形態にかかる電子モジュール200を示す。ただし、図4は、電子モジュール200の断面図である。図5(A)は、電子モジュール200の、金属端子21が接続された電子部品22を示す断面図である。図5(B)は、電子モジュール200の、金属端子21が接続された電子部品22を示す平面図である。図6(A)は、封止樹脂15、金属端子21、電子部品22を取り除いた、電子モジュール200の分解平面図である。図6(B)は、封止樹脂15を取り除いた、電子モジュール200の分解平面図である。
第2実施形態にかかる電子モジュール200は、第1実施形態にかかる電子モジュール100の構成に変更を加えた。具体的には、電子モジュール100では、基板1に形成された貫通孔10の内部に、L字形状の金属端子11に接続された、側面に電極12aが形成された電子部品12を配置していたが、電子モジュール200では、これに変更を加え、底面に電極22aが形成された電子部品22を、平板状の金属端子21に接続したうえで、基板1に形成された貫通孔10の内部に配置するようにした。なお、金属端子21の厚みは、10μm〜1000μm程度で実用化が可能であるが、50μm〜500μm程度であることが好ましい。50μmに満たないと材質によっては必要な硬度を維持できない虞があり、また500μmを超えると加工に負担がかかるからである。
図5(A)、(B)に示すように、電子部品22は、底面に6個の電極22aが形成されており、各電極22aに、平板状の金属端子21が、はんだ7によって接続されている。
そして、図4、図6(B)に示すように、電子部品22に接続された金属端子21が、はんだ7によって、貫通孔10の周囲に形成された回路配線パターン4に接続されている。この結果、貫通孔10の内部に、金属端子21に接続された電子部品22が配置されている。貫通孔10の内壁と、電子部品22との間に、空隙13が形成されている。
電子モジュール200においても、封止樹脂15を成形する際に、貫通孔10の内壁と電子部品22との間に形成された空隙13が、樹脂の流動性を高める役割を果たす。また、封止樹脂15を成形する際に、空隙13が不要な気体を反対側に逃がすため、封止樹脂15は、ボイドなどの発生がない均質なものになる。なお、完成した状態においては、空隙13にも封止樹脂15が充填されている。
なお、図7に示すように、たとえば、電子部品22の底面に形成された1対の電極22aがそれぞれグランド電位であるような場合には、各電極22aにそれぞれ金属端子21を接続するのではなく、金属端子21よりも長さの長い1本の金属端子31を、1対の電極22aの両方に接続するようにしても良い。
[第3実施形態]
図8、図9(A)、(B)に、第3実施形態にかかる電子モジュール300を示す。ただし、図8は、電子モジュール300の断面図である。図9(A)は、電子モジュール300の、金属端子21に接続された電子部品22、42を示す断面図である。図9(B)は、電子モジュール300の、金属端子21に接続された電子部品22、42を示す平面図である。
第3実施形態にかかる電子モジュール300は、第2実施形態にかかる電子モジュール200の構成に、さらに変更を加えた。具体的には、電子モジュール200においては、電子部品22の底面に形成された6個の電極22aに、それぞれ、はんだ7によって平板状の金属端子21を接続していた。電子モジュール300では、上記接続によって、対向して配置された3組の金属端子21それぞれに、両端に電極42a、42aが形成された電子部品42を、はんだ7によって実装した。
電子モジュール300では、基板1に形成された貫通孔10の内部に配置された電子部品22の上側の空いたスペースを利用して、3個の電子部品42が追加して実装されており、電子部品が高密度実装されたものになっている。
なお、本実施形態においては、対向する1組の金属端子21に、1個の電子部品を実装したが、これに変更を加え、たとえば、対向する1組の金属端子21に、2個の電子部品42を並列に実装するようにしても良い。あるいは、2個の電子部品42を、中継金属端子(図示せず)を介して相互に接続し、これを対向する1組の金属端子21に実装することにより、対向する1組の金属端子21に、2個の電子部品42を直列に実装するようにしても良い。
[第4実施形態]
図10に、第4実施形態にかかる電子モジュール400を示す。ただし、図10は、電子モジュール400の断面図である。
第4実施形態にかかる電子モジュール400も、第2実施形態にかかる電子モジュール200の構成に、さらに変更を加えた。具体的には、電子モジュール200においては、電子部品22の底面に形成された6個の電極22aに、それぞれ、はんだ7によって平板状の金属端子21を接続していた。電子モジュール300では、この接続に使用した6個の金属端子21を、絶縁性部材(樹脂部材)55によって一体化させた。
なお、各金属端子21の先端部分は、絶縁性部材55の下側主面から露出しており、その露出した部分に、電子部品22の電極22aが、はんだ7によって接続されている。
電子モジュール400では、各金属端子21の配置位置が安定しているため、金属端子21への電子部品22の電極22aの接続、回路配線パターン4への金属端子21の接続がそれぞれ容易になっており、生産性が向上している。
[第5実施形態]
図11に、第5実施形態にかかる電子モジュール500を示す。ただし、図11は、電子モジュール500の断面図である。
第5実施形態にかかる電子モジュール500は、第3実施形態にかかる電子モジュール300の特徴部分と、第4実施形態にかかる電子モジュール400の特徴部分の両方を兼ね備えている。
電子モジュール500は、電子モジュール300、400の金属端子21よりも厚みの大きい、平板状の金属端子61を備える。そして、6個の金属端子61を、絶縁性部材65によって一体化させている。各金属端子61の先端部分は、絶縁性部材55の下側主面および上側主面の両方から露出している。そして、下側主面から露出した金属端子61に、電子部品22の電極22aを、はんだ7によって接続した。また、上側主面から露出した金属端子61に、電子部品42の電極42aを、はんだ7によって接続した。
電子モジュール500は、電子部品22の上側の空いたスペースを利用して、3個の電子部品42が追加して実装されており、電子部品が高密度実装されたものになっている。また、電子モジュール500は、各金属端子61の配置位置が安定しており、金属端子61への電子部品22の電極22aの接続、金属端子61への電子部品42の電極42aの接続、回路配線パターン4への金属端子21の接続がそれぞれ容易になっており、生産性が向上している。
[第6実施形態]
図12に、第6実施形態にかかる電子モジュール600を示す。ただし、図12は、電子モジュール600の断面図である。
電子モジュール600では、基板1に形成された貫通孔10の内部に、両側面にそれぞれ電極72aが形成された電子部品72が配置(実装)されている。また、電子部品72の上側の空間に、両端に電極82aが形成された電子部品82が配置(実装)されている。
電子部品72の電極72aに、それぞれ、L字形状の金属端子71が、はんだ7によって接続されている。そして、金属端子71を、基板1の上側主面の貫通孔10の周囲に形成された回路配線パターン74に、はんだ7によって接続することによって、電子部品72が貫通孔10の内部に配置されている。
また、電子部品82の電極82aに、それぞれ、厚みが大きく途中で高さが変わる金属端子81(段差形状の金属端子81)が、はんだ7によって接続されている。そして、金属端子81を、回路配線パターン74の外側に形成された回路配線パターン84に、はんだ7によって接続することによって、電子部品82が、電子部品72(貫通孔10)の上側の空間に配置されている。
電子モジュール600は、内部のスペースを有効に活用して、電子部品72、82を含む、多数の電子部品が基板1に実装されている。
また、電子モジュール600においても、封止樹脂15を成形する際に、貫通孔10の内壁と電子部品72との間に形成された空隙13が、樹脂の流動性を高めるとともに、不要な気体を反対側に逃がする役割を果たす。したがって、電子モジュール600は、ボイドなどの発生がない均質な封止樹脂15を備えている。
[第7実施形態]
図13(A)、(B)に、第7実施形態にかかる電子モジュール700に使用した、L字状の金属端子91A、平板状の金属端子91Bが接続された電子部品92を示す。ただし、図13(A)は断面図、図13(B)は平面図である。なお、本実施形態においては、電子モジュール700の全体を示す図は省略している。
電子モジュール700は、電子部品92を備える。電子部品92は、両側面に、それぞれ3個ずつ、合計6個の電極92aが形成されている。また、電子部品92は、底面に、2個の電極92bが形成されている。
電子部品92の電極92aに、それぞれ、L字状の金属端子91Aが、はんだ7によって接続されている。また、電子部品92の電極92bに、それぞれ、平板状の金属端子91Bが、はんだ7によって接続されている。
そして、電子部品92は、金属端子91A、91Bを、基板(図示せず)に形成された配線電極パターン(図示せず)に接続することによって、基板に形成された貫通孔(図示せず)の内部に配置(実装)されている。
このように、本発明の電子モジュールにおいて、貫通孔の内部に配置される電子部品は、どの面に電極が形成されていても良い。すなわち、金属端子の形状にバリエーションをもたせることにより、電子部品のどの面に電極が形成されていても、電極に金属端子を接続することができる。
[第8実施形態]
図14に、第8実施形態にかかる電子モジュール800を示す。ただし、図14は、電子モジュール800の断面図である。
第8実施形態にかかる電子モジュール800は、第1実施形態にかかる電子モジュール100の構成に変更を加えた。具体的には、電子モジュール100では、基板1の下側主面に回路配線パターン2を形成し、上側主面に回路配線パターン3を形成し、回路配線パターン2に電子部品5、6を実装し、回路配線パターン3に電子部品8、9を実装していたが、電子モジュール800では、これに変更を加え、上側主面のみに回路配線パターン53が形成された、基板1よりも厚みの寸法が大きい基板51を用意し、基板51の上側主面に電子部品8、9を実装した。
電子モジュール800は、電子モジュール100で使用した基板1よりも厚みの寸法が大きい基板51を使用しているため、強度が向上している。
このように、本発明の電子モジュールは、基板の両主面に電子部品(貫通孔の内部に配置された電子部品以外の電子部品)が実装されている必要はなく、基板の一方の主面だけに電子部品が実装されていても良い。
以上、第1実施形態〜第8実施形態にかかる電子モジュール100〜800について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、上記実施形態では、基板に1個の貫通孔を設け、その貫通孔の内部に電子部品を配置したが、基板に複数の貫通孔を設け、複数の貫通孔それぞれの内部に電子部品を配置するようにしても良い。
また、上記実施形態では、1個の貫通孔の内部に1個の電子部品を配置したが、たとえば、基板の下側と上側とからそれぞれ電子部品を配置し、1個の貫通孔に2個の電子部品を配置するようにしても良い。
1、51・・・基板
2、3、4、53・・・回路配線パターン
5、6、8、9、12、22、42、72、82、92・・・電子部品
5a、6a、8a、9a、12a、22a、42a、72a、82a、92a、92b・・・電極
7・・・はんだ
10・・・貫通孔
11、21、31、61、71、81、91A、91B・・・金属端子
11a・・・屈曲部
11b・・・電子部品接続部
11c・・・基板接続部
11d・・・突起
13・・・空隙
14・・・クリアランス
15・・・封止樹脂
16・・・接続端子
17・・・シールド膜
55、65・・・絶縁性部材(樹脂部材)

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板の少なくとも一方の主面上に形成された回路配線パターンと、
    前記基板に実装された複数の電子部品と、
    前記電子部品を覆って、前記基板の少なくとも一方の主面上に形成された封止樹脂と、を備えた電子モジュールであって、
    前記基板に、両主面間を貫通して、少なくとも1つの貫通孔が形成され、
    少なくとも1つの前記電子部品が、前記貫通孔の内部に配置され、かつ、当該電子部品の電極と、前記基板に形成された前記回路配線パターンとが、金属端子によって接続保持され、
    前記貫通孔の内壁と、前記貫通孔に配置された前記電子部品との間に、前記封止樹脂が充填された電子モジュール。
  2. 前記金属端子は、途中で折り曲げられた屈曲部を備え、前記屈曲部を挟んだ一方側が、前記電子部品の前記電極に接続される電子部品接続部を構成し、前記屈曲部を挟んだ他方側が、前記基板に形成された前記回路配線パターンに接続される基板接続部を構成し、
    前記電子部品接続部が前記貫通孔の内部に配置され、前記基板接続部が前記基板の主面上に配置された、請求項1に記載された電子モジュール。
  3. 前記電子部品の前記電極に、前記金属端子の前記電子部品接続部が接続され、
    前記貫通孔の内壁と、前記電子部品接続部との間に、クリアランスが形成された、請求項2に記載された電子モジュール。
  4. 前記電子部品接続部の、前記電子部品の前記電極に接続される側の面に突起が形成された、請求項2または3に記載された電子モジュール。
  5. 複数の前記金属端子が、前記貫通孔の外部において、前記貫通孔の開口部にかかるように配置され、当該金属端子に、前記貫通孔の内部に配置された前記電子部品の前記電極が接続された、請求項1に記載された電子モジュール。
  6. 前記貫通孔の前記開口部にかかるように配置された複数の前記金属端子が、絶縁性部材によって相互に一体化された、請求項5に記載された電子モジュール。
  7. 前記貫通孔の内部に配置された前記電子部品と、前記貫通孔の外部に配置された別の前記電子部品とを備え、
    前記貫通孔にかかるように配置された前記金属端子に、前記貫通孔の内部に配置された前記電子部品の前記電極と、前記貫通孔の外部に配置された別の前記電子部品の前記電極との両方が接続された、請求項5または6に記載された電子モジュール。
  8. 前記貫通孔の内部に配置された前記電子部品と、前記貫通孔の外部に配置された別の前記電子部品とを備え、
    前記貫通孔の内部に配置された前記電子部品の前記電極と、前記基板に形成された前記回路配線パターンとが、途中で折り曲げられた屈曲部を備え、前記屈曲部を挟んだ一方側が、前記電子部品の前記電極に接続される電子部品接続部を構成し、前記屈曲部を挟んだ他方側が、前記基板に形成された前記回路配線パターンに接続される基板接続部を構成する前記金属端子によって接続され、
    前記貫通孔の外部に配置された別の前記電子部品の前記電極と、前記基板に形成された前記回路配線パターンとが、前記貫通孔の外部において、前記貫通孔にかかるように配置された別の前記金属端子によって接続された、請求項1に記載された電子モジュール。
  9. 前記基板の両主面上に、それぞれ、前記回路配線パターンが形成され、前記電子部品が実装され、前記封止樹脂が形成された、請求項1ないし8のいずれか1項に記載された電子モジュール。
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