JPWO2018110153A1 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク吐出制御方法 - Google Patents

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Abstract

吐き捨てによるインク吐出面の汚染を抑制することができるインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク吐出制御方法を提供する。インクジェット記録装置(1)は、インクを吐出するノズルが設けられたインク吐出面を有するインク吐出部(20)と、記録対象の画像の画像データに基づかずにノズルからインクを吐出させる吐き捨て制御を行う吐き捨て制御手段(30,21)と、ノズルのうちインクを正常に吐出しない不良ノズルに係る不良ノズル情報を記憶する記憶部(34)と、を備え、吐き捨て制御手段は、吐き捨て制御において、ノズルのうち不良ノズル情報により不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させるか否かを選択可能である。

Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク吐出制御方法に関する。
従来、インク吐出部のインク吐出面に設けられたノズルの開口部から記録媒体に対してインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置がある。このようなインクジェット記録装置では、ノズル開口部からノズル内に異物が流入したりノズル開口部においてインクが凝固したりすることにより、インクを正常に吐出しない不良ノズルが生じる場合がある。不良ノズルにおけるインク吐出不良の態様としては、インクの吐出量や吐出方向の異常などがある。また、不良ノズルでは、インク吐出動作に伴って微小な霧状のインク(インクミスト)が正常ノズルよりも多く発生する場合がある。
このような不良ノズルは、記録画像の画質低下に繋がる。このため、従来、記録対象の画像の画像データに基づかないインク吐出(インクの吐き捨て)を所定のタイミングで、又はユーザーの指示に基づいて行うことで、異物の流入やインクの凝固を妨げて不良ノズルの発生を抑制したり、ノズルの目詰まりを解消させて不良ノズルの正常な状態への回復を図ったりする技術がある(例えば特許文献1)。
特開2008−149629号公報
しかしながら、不良ノズルのノズル開口部の開口状態によっては、吐き捨てにおいて不良ノズルから異常吐出されたインクやインクミストがインク吐出面に付着してインク吐出面が汚染されるという課題がある。このようにインク吐出面が汚染されると、インク吐出面に付着したインクやインクミストが記録媒体上に落下して記録媒体を汚損させたり、ノズル開口部の一部を塞いだ状態で凝固して新たな不良ノズルを生じさせたりする。
この発明の目的は、吐き捨てによるインク吐出面の汚染を抑制することができるインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク吐出制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
インクを吐出するノズルの開口部が設けられたインク吐出面を有するインク吐出部と、
記録対象の画像の画像データに基づかずに前記ノズルからインクを吐出させる吐き捨て制御を行う吐き捨て制御手段と、
前記ノズルのうちインクを正常に吐出しない不良ノズルに係る不良ノズル情報を記憶する記憶部と、
を備え、
前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、前記ノズルのうち前記不良ノズル情報により不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させるか否かを選択可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記ノズルからのインクの吐出状態を検出する吐出状態検出部と、
前記吐出状態検出部による前記検出の結果から不良ノズルを特定し、当該不良ノズルの特定結果に基づいて前記不良ノズル情報を前記記憶部に記憶させる不良ノズル特定手段と、
を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、所定の条件が満たされている場合に、前記ノズルのうち前記不良ノズル情報により不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させないように選択する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御によるインク吐出の後に続けて画像の記録が行われる場合に前記所定の条件が満たされていると判別する。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク吐出面を清掃する清掃部と、
前記清掃部により前記インク吐出面の清掃動作を行わせる清掃制御手段と、
を備え、
前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御によるインク吐出の後、前記清掃動作が行われる前に画像の記録が行われる場合に前記所定の条件が満たされていると判別する。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、記録媒体における画像の記録領域外にノズルからインクを吐出させる場合に前記所定の条件が満たされていると判別する。
請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記吐き捨て制御手段は、異なる複数の種別の前記吐き捨て制御を行うことが可能であり、当該複数の種別の吐き捨て制御のうち所定の吐き捨て制御を行う場合に前記所定の条件が満たされていると判別する。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記不良ノズル情報は、前記インク吐出部の初期不良に伴う初期不良ノズルに係る初期不良ノズル情報を含み、
前記記憶部は、前記初期不良ノズル情報を記憶する初期不良ノズル情報記憶部を有し、
前記初期不良ノズル情報記憶部は、前記インク吐出部と一体的に設けられている。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記不良ノズル情報は、前記インク吐出部の初期不良に伴う初期不良ノズルに係る初期不良ノズル情報を含み、
前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、前記初期不良ノズル情報により初期不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させないように選択する。
また、上記目的を達成するため、請求項10に記載のインクジェット記録装置のインク吐出制御方法の発明は、
インクを吐出するノズルの開口部が設けられたインク吐出面を有するインク吐出部と、前記ノズルのうちインクを正常に吐出しない不良ノズルに係る不良ノズル情報を記憶する記憶部と、を備えたインクジェット記録装置のインク吐出制御方法であって
記録対象の画像の画像データに基づかずに前記ノズルからインクを吐出させる吐き捨てステップを含み、
前記吐き捨てステップにおいて、前記ノズルのうち前記不良ノズル情報により不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させるか否かを選択する。
本発明に従うと、吐き捨てによるインク吐出面の汚染を抑制することができるという効果がある。
本発明の実施形態であるインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 清掃ローラーの構成を示す模式図である。 検査部の構成を示す模式図である。 不良ノズルの検出動作について説明する図である。 記録媒体においてインクの吐き捨てが行われる吐き捨て領域を説明する図である。 ヘッド制御部における吐き捨ての制御に係る機能構成を示すブロック図である。 画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。 変形例1に係る画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク吐出制御方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
図2は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、搬送部10と、ヘッドユニット20(インク吐出部)と、制御部30(不良ノズル特定手段、清掃制御手段)と、ヘッドユニット移動部41と、メンテナンス部42と、検査部43(吐出状態検出部)と、操作表示部44と、入出力インターフェース45と、バス46などを備える。
搬送部10は、駆動ローラー11と、従動ローラー12と、搬送ベルト13などを備える。
駆動ローラー11は、図示しない搬送モーターの駆動によって回転軸を中心に回転する。搬送ベルト13は、駆動ローラー11及び従動ローラー12により内側が支持された輪状のベルトであり、駆動ローラー11が回転動作するのに従って周回移動する。従動ローラー12は、搬送ベルト13の周回移動に伴って駆動ローラー11の回転軸と平行な回転軸を中心に回転する。搬送ベルト13としては、駆動ローラー11及び従動ローラー12との接触面で柔軟に屈曲し、かつ確実に記録媒体Mを支持する材質のものが用いられ、例えば、ゴムなどの樹脂製のベルトや、スチールベルトなどを用いることができる。この搬送ベルト13は、記録媒体Mが吸着される材質及び/又は構成を有することで、より記録媒体Mを安定して搬送ベルト13に載置可能とすることができる。搬送部10は、搬送ベルト13の搬送面上に記録媒体Mが載置された状態で、駆動ローラー11の回転速度に応じた速度で搬送ベルト13が周回移動することで記録媒体Mを搬送ベルト13の移動方向(搬送方向:図1のY方向)に搬送する搬送動作を行う。駆動ローラー11の駆動軸には、図示略のエンコーダー(ロータリーエンコーダー)が設けられ、搬送ベルト13の周回移動距離を計測可能とされている。
なお、記録媒体Mの搬送は、例えば搬送部10によるインク吐出が行われる期間一時停止させるといった態様で間欠的に行われても良い。搬送部10による搬送動作は、上記のように搬送を一時停止させる動作を含むものとする。
本実施形態では、記録媒体Mとして布帛が用いられる。記録媒体Mは、記録媒体Mが巻き取られたロールから巻き出されて(繰り出されて)搬送ベルト13上に供給される。記録媒体Mは、搬送方向と直交する幅方向(図1のX方向)の幅が約2[m]、搬送方向の長さが約4000[m]の矩形状をなしている。なお、搬送部10により、幅方向の幅が2[m]より小さい記録媒体Mを搬送しても良い。また、搬送部10は、幅方向の幅が2[m]より大きい(例えば、約4[m])記録媒体Mを搬送可能な構成とされていても良く、また、搬送可能な記録媒体Mの幅方向の最大幅が2[m]より小さい構成とされていても良い。
なお、記録媒体Mは、上述の布帛に限定されず、紙やシート状の樹脂等、表面に吐出されたインクを固着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
ヘッドユニット20は、搬送部10により搬送される記録媒体Mに対して画像データに基づいてノズルからインクを吐出して記録媒体M上に画像を記録する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット20が記録媒体Mの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。
各ヘッドユニット20は、複数の記録素子が記録媒体Mの搬送方向と交差する方向(本実施形態では搬送方向と直交する幅方向、即ちX方向)に各々配列された複数(本実施形態では7つ)の記録ヘッド22と、記録ヘッド22によるインク吐出動作を制御するヘッド制御部21とを備える。各記録ヘッド22は、ノズルの開口部が設けられたインク吐出面を有し、当該インク吐出面が搬送ベルト13の搬送面と対向する位置に配置される。また、各ヘッドユニット20には、当該ヘッドユニット20と一体的に第1の記憶部23(記憶部、初期不良ノズル情報記憶部)が設けられている。
記録ヘッド22に含まれる記録素子の各々は、インクを貯留する圧力室と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、インクを吐出するノズルとを含む。記録ヘッド22内の駆動回路から圧電素子に駆動信号が印加されると、この駆動信号に応じて圧電素子が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズルからインクが吐出される。以下では、駆動信号に応じたノズルからのインクの吐出に係る動作をインク吐出動作とも記す。なお、ノズルが後述する不良ノズルとなっており駆動信号に応じたインク吐出が行われない場合の動作もインク吐出動作に含まれるものとする。
ヘッドユニット20に含まれる記録素子のX方向についての配置範囲は、搬送部10により搬送される記録媒体Mのうち画像が記録可能な領域のX方向についての幅をカバーしており、ヘッドユニット20は、画像の記録時には搬送部10に対して位置が固定されて用いられる。即ち、インクジェット記録装置1は、シングルパス方式で画像を記録する。
ヘッドユニット20では、ノズル形成時の加工ばらつきや圧電素子の特性ばらつきなどに起因して、ヘッドユニット20が製造された時点でノズルの一部がインクを正常に吐出しない不良ノズルとなっている場合がある。また、インクジェット記録装置1においてヘッドユニット20が使用された結果、ノズル開口部からノズル内に異物が流入して詰まったり、ノズル開口部においてインクが凝固したりすることにより後発的に不良ノズルとなる場合がある。不良ノズルにおけるインク吐出不良の態様としては、インクの不吐出や、インクの吐出量及び吐出方向の異常がある。また、インクの吐出量や吐出方向に異常を有する不良ノズルでは、インク吐出に伴って微小な霧状のインク(インクミスト)が正常ノズルよりも多く発生する場合がある。
本実施形態では、ヘッドユニット20として、製造後に初期不良に係る不良ノズル(初期不良ノズル)の検出が行われたものが用いられる。また、本実施形態では、この初期不良ノズルの検出時より後に初めて検出された不良ノズルを後発不良ノズルと記す。
初期不良ノズルの検出は、外部の(インクジェット記録装置1とは別個の)検査装置により行われる。例えば、ヘッドユニット20の各ノズルからインク(又は検査用の液滴)を吐出させ、吐出されたインクをインク吐出方向の側方から当該検査装置により撮影してインクの吐出状態を判定する。撮影データにおいてインクが検出されない場合にはインクの非吐出と判定され、インクの吐出方向が曲がっている場合にはインク吐出方向の異常と判定され、インクの飛翔速度が正常でない場合にはインク吐出量の異常と判定され、これらの判定が行われたノズルが初期不良ノズルとして検出される。ここで、インクの吐出方向が曲がっているとは、インクが本来の吐出方向に対して曲がった向きに吐出されていることを言う。
ヘッド制御部21は、制御部30からの制御信号や、駆動ローラーに取り付けられたロータリーエンコーダーから入力されたパルス信号のカウント数に応じた適切なタイミングで、記録ヘッド22のヘッド駆動部に対して各種制御信号や画像データを出力する。記録ヘッド22のヘッド駆動部は、ヘッド制御部21から入力された制御信号及び画像データに応じて、記録ヘッド22の記録素子に対して圧電素子を変形動作させる駆動信号を供給し、各ノズルの開口部からインクを吐出させる。本実施形態では、制御部30及びヘッド制御部21により吐き捨て制御手段が構成される。
第1の記憶部23は、フラッシュメモリーやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった不揮発性メモリーにより構成され、上述した初期不良ノズルに係る初期不良ノズルデータD1(初期不良ノズル情報)が記憶される。初期不良ノズルデータD1では、初期不良ノズルがヘッドユニット20におけるノズルの配列番号により特定される。なお、第1の記憶部23は、ROM(Read Only Memory)により構成されていても良い。
ヘッドユニット移動部41は、ヘッドユニット20を搬送ベルト13の搬送面と垂直なZ方向(距離方向)に上昇又は下降させる。また、ヘッドユニット移動部41は、Z方向に所定位置まで上昇したヘッドユニット20を、後述するメンテナンス部42のインク受容部に対向する位置までX方向に移動させる。ヘッドユニット移動部41のうちヘッドユニット20をZ方向に昇降させる機構は、例えばZ方向に延びる支柱部、及びヘッドユニット20が固定されステッピングモーターの回転により支柱部に沿ってZ方向に移動可能な移動部によって構成することができる。また、ヘッドユニット移動部41のうちヘッドユニット20をX方向に移動させる機構は、例えばX方向に延在するガイドレール、及びヘッドユニット20が固定されガイドレールに沿って移動するスライド部材によって構成することができる。
ヘッドユニット移動部41は、4つのヘッドユニット20に各々対応して4つ設けられる。
メンテナンス部42は、ヘッドユニット20のノズルからのインクの吐き捨て(フラッシング)により吐出されるインクを受ける図示しないインク受容部を備える。ここで、吐き捨ては、不良ノズルのうち正常にインクが吐出される正常状態に回復可能なノズルを当該正常状態に回復させたり、新たな不良ノズルの発生を抑えたりする目的でノズルからインクを吐出させるヘッドユニット20の動作である。この吐き捨てには、インクジェット記録装置1における記録対象の画像(プリントジョブにより記録が指示される通常画像や、各種のテスト画像等)の画像データに基づかずにヘッドユニット20のノズルからインクを吐出させる動作全般が含まれる。例えば、メンテナンス部42のインク受容部に対して行われる吐き捨て(以下では第2の吐き捨てとも記す)の他に、プリントジョブの実行中に、記録媒体Mの画像の記録領域外に対して行われる吐き捨て(以下では第1の吐き捨てとも記す)などがある。吐き捨ての詳細については後述する。
また、メンテナンス部42は、ヘッドユニット20のインク吐出面を拭って清掃する清掃動作(以下では、「ワイピング」とも記す)を行う清掃ローラー(清掃部)を備える。
図3は、清掃ローラー421の構成を示す模式図である。
清掃ローラー421は、所定の薬液を含ませたワイピングクロスが外周面に巻かれており、また回転軸がY方向と平行になるように配置されている。メンテナンス部42は、図示略の回転モーター及び搬送モーターを有し、清掃ローラー421は、回転モーターの動作に応じて回転するとともに、搬送モーターの動作に応じてZ方向及びX方向に移動される。上述のワイピングが行われる場合には、清掃ローラー421は、搬送モーターの動作によりZ方向に移動されることでヘッドユニット20のインク吐出面に当接し、この状態で回転モーターの動作により回転しながら搬送モーターの動作に応じてX方向に移動することでヘッドユニット20のインク吐出面を拭う。清掃ローラー421は、4つのヘッドユニット20に各々対応して4つ設けられる。
検査部43は、各ノズルからのインクの吐出状態を検出するための所定の測定動作を行う。
図4は、検査部43の構成を示す模式図である。
検査部43は、発光部431と、受光部432と、移動ユニット433と、移動ベルト434と、ローラー435a,435bと、モーター436と、リニアエンコーダー437などを備える。検査部43は、発光部431によりノズルからのインクの飛翔経路に光を照射し、当該光の光量を受光部432により測定する。測定された光量がインクによってノズルに応じた適切な位置で低下するか否かを判別することにより、各ノズルからのインクの吐出状態が検査される。検査部43による測定動作は、例えば図4に示されるようにヘッドユニット移動部41により記録動作時よりも+Z方向側に移動したヘッドユニット20に対して行われる。あるいは、当該測定動作は、ヘッドユニット20を検査部43の位置に移動させて行っても良い。
発光部431は、光軸L方向に光(ここでは、可視光線)を出力する。受光部432は、発光部431から出力された光を検出する。発光部431から出力される光は、指向性を有し、間に遮光物、即ち、インクがない状態では、出力された光の大部分が受光部432で検出される。一方、受光部432は、検出対象のインクが受光面積内に入った場合の減光量が全入射光量に対して検出可能な割合以上となる範囲で狭く、かつ、検査部43の取り付け精度やモーター436の回転動作精度に係る位置ずれが生じた場合にインクの位置が受光面積から外れない範囲で広くなるように定められる。
移動ユニット433は、板状部材であり、板面上に発光部431及び受光部432を固定している。移動ユニット433は、一端が移動ベルト434に固定されている。
移動ベルト434は、輪状になっており、内周面に設けられたローラー435a,435bにより回転駆動される。移動ベルト434は、回転駆動されることにより移動ユニット433をX方向に移動させる。
モーター436は、ローラー435aを回転動作させる。モーター436の回転速度は、制御部30からの制御信号に基づいて適宜変更可能となっている。
リニアエンコーダー437は、移動ユニット433の移動を示す信号を出力する。リニアエンコーダー437としては、特には限られないが、例えば、光学式センサーにより目盛を読み取る形式のものが用いられる。
操作表示部44は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部44は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部30に出力する。
入出力インターフェース45は、外部装置2との間でデータの送受信を行う手段であり、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス46は、制御部30と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
制御部30は、CPU31(Central Processing Unit)、RAM32(Random Access Memory)、ROM33及び第2の記憶部34(記憶部)を有する。
CPU31は、ROM33に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM32に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。CPU31は、これによりインクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。例えば、CPU31は、搬送部10により記録媒体Mを搬送させながら、第2の記憶部34に記憶された画像の画像データに基づいてヘッドユニット20によりノズルからインクを当該記録媒体Mに対して吐出させて画像を記録させる。
RAM32は、CPU31に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM32には、メンテナンス動作の実施状況の判別に用いられるメンテナンス済みフラグが記憶される。ここで、メンテナンス済みフラグは、1ビットで示される2値データである。なお、RAM32は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM33は、CPU31により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM33に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
第2の記憶部34は、第1の記憶部23の初期不良ノズルデータD1により示される初期不良ノズル、及び検査部43の動作により検出された後発不良ノズルを含む不良ノズルに係る不良ノズルデータD2(不良ノズル情報)を記憶する。不良ノズルデータD2では、不良ノズルが各ヘッドユニット20におけるノズルの配列番号により特定される。不良ノズルデータD2は、後述する不良ノズルの検出動作において生成されるデータである。なお、不良ノズルデータD2は、初期不良ノズルを除いた不良ノズル(即ち後発不良ノズル)に係るデータのみを含んでいても良い。この場合には、初期不良ノズルは、第1の記憶部23の初期不良ノズルデータD1を参照することにより特定される。
また、第2の記憶部34には、入出力インターフェース45を介して外部装置2から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)及び画像データや、CPU31により補正された画像データが記憶される。第2の記憶部34としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されても良い。
外部装置2は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース45を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部30に供給する。
次に、インクジェット記録装置1における不良ノズルの管理に係る各種動作ついて説明する。ここで、不良ノズルの管理には、不良ノズルの検出、画像データの補正による不良ノズルからのインクの非吐出の補完の設定、プリントジョブの実行中における吐き捨て、ヘッドユニット20のメンテナンス動作、及びヘッドユニット20の交換が含まれる。
まず、インクジェット記録装置1において実行される不良ノズルの検出動作について説明する。
インクジェット記録装置1では、所定の不良ノズル検出開始条件が満たされる場合にヘッドユニット20の不良ノズルの検出が行われる。ここで、不良ノズル検出開始条件は、例えば最後に行われた不良ノズルの検出動作の後にヘッドユニット20による記録動作が所定回数以上行われていることとすることができる。あるいは、最後に行われた不良ノズルの検出動作の後にインクが所定量以上消費されていることとしても良い。また、不良ノズルの検出は、ユーザーの指示により開始されても良い。
図5は、不良ノズルの検出動作について説明する図である。
この図では、ヘッドユニット20の記録ヘッド22及び検査部43の移動ユニット433を搬送ベルト13の搬送面に相対する側から見た平面図において、記録ヘッド22のインク吐出面222におけるノズル221の位置を模式的に示している。
不良ノズルの検出を開始する場合には、ヘッドユニット20がヘッドユニット移動部41により記録動作時よりも+Z方向側に移動され、ヘッドユニット20と搬送ベルト13との間に検査部43が配置される。あるいは、ヘッドユニット20が検査部43の上方の位置に移動されても良い。
そして、リニアエンコーダー437の計測に係る信号に基づいて移動ユニット433が記録ヘッド22と対向する位置に移動される。即ち、発光部431から出力されて受光部432により検出される光の光軸Lが先頭のノズル221からのインク飛翔経路を横切るような位置に移動ユニット433が移動される。ここで、先頭のノズル221は、最も+X方向側の記録ヘッド22のうち+X方向側の端部(図5における左端)に位置するノズル221である。続いて、記録ヘッド22の各ノズル221から所定時間ずつ順番にインクを吐出させながら、当該ノズル221に対応する位置に移動された発光部431及び受光部432を動作させて受光部432による光量の測定結果に基づいてインクの吐出状態の検査を行う。即ち、ノズル221に対応する位置でインクによる光量の低下が検出されない場合にインクの非吐出が検出され、光量の低下が検出された位置がノズル221に対応する位置からずれている場合にインクの吐出方向の曲がりが検出される。インクが吐出されるノズル221は、図5の−X方向に順番に1つずつ変更されていき、最も−X方向側の記録ヘッドの末尾(図5で右端)のノズル221まで変化する。このときの変更速度は、一定になるように設定され、この一定の変更速度に合わせて移動ユニット433が等速で移動される。
不良ノズルの検出動作は、既に不良ノズルデータD2により不良ノズルとして特定されているノズルを含む全てのノズルを対象として行われる。また、上述の不良ノズルの検出動作が4つのヘッドユニット20に対してそれぞれ行われる。
このように、発光部431及び受光部432の動作により、各ヘッドユニット20のノズル221からのインクの吐出状態を反映した光量が測定され、当該測定の結果によりノズル221からのインクの吐出状態が検査される。当該検査の結果、インクの不吐出又はインクの吐出方向の曲がりが検出された場合には、対応するノズルが不良ノズルとして特定される。不良ノズルが特定されると、特定されたノズル221のヘッドユニット20における配列番号に基づいて不良ノズルを示す不良ノズルデータD2が生成されて第2の記憶部34に記憶される。
ここで、既に第2の記憶部34に不良ノズルデータD2が記憶されている場合には、新たな不良ノズルデータD2が既存の不良ノズルデータD2に上書きされる。なお、後発不良ノズルの発生状況の履歴を参照する必要がある場合には、既存の不良ノズルデータとは別個の新たな不良ノズルデータD2を生成して記憶させても良い。
次に、不良ノズルデータD2に基づく画像データの補正について説明する。
インクジェット記録装置1では、不良ノズルデータD2により不良ノズルが特定されている場合に、プリントジョブにより指定された画像の画像データに対して、不良ノズルに起因する記録画像の乱れを抑える補正を行った上で当該画像が記録される。例えば、図5に示されるノズル221aが不良ノズルとして特定されている場合に、当該ノズル221aからインクが吐出されないように画像の画像データが補正されるとともに、当該不良ノズルに隣接するノズル(図5におけるノズル221b)又は当該不良ノズルの近傍のノズル(例えば図5におけるノズル221b,123c)からの吐出インク量の増加により不良ノズルからのインクの非吐出が補完されるように画像の画像データが補正される。そして、補正後の画像データに基づいてヘッドユニット20からインクが記録媒体Mに吐出されることにより、不良ノズルに起因する画質低下が抑制された画像が記録される。
なお、ヘッドユニット20が交換されて未使用のヘッドユニット20により画像が記録される場合には、当該ヘッドユニット20に係る不良ノズルデータD2がリセットされる。即ち、当該ヘッドユニット20は、後発不良ノズルが存在しない状態であるため、当該ヘッドユニット20の第1の記憶部23に記憶された初期不良ノズルデータD1に基づいて不良ノズルデータD2が生成されて第2の記憶部34に記憶される。そして、当該新たな不良ノズルデータD2に基づいて画像の画像データが補正される。従って、ヘッドユニット20が未使用のものに交換された場合には、不良ノズルの検出動作を行うことなく画像データの補正を行うことが可能であり、当該補正された画像データに基づいて画像が記録される。
次に、プリントジョブの実行中に行われるインクの吐き捨て(第1の吐き捨て)について説明する。
インクジェット記録装置1では、ノズル221の開口部近傍におけるインクの溶媒の気化により当該開口部近傍のインクの粘度が増大すると、吐出されるインクの量、飛翔方向、及び飛翔速度等が本来の設定からずれるインク吐出不良の不良ノズルが生じる。特に、本実施形態では、4000mもの長尺の記録媒体Mに対して連続して記録対象の通常画像が記録されるため、画像記録動作が開始されると、例えば搬送速度が60[m/min]である場合には1時間余り画像記録動作が継続される。この画像記録動作では、通常画像の内容によっては、インクの吐出頻度が極めて低いかインクの吐出が行われないノズル221が生じ、このようなノズル221は、画像記録動作の継続期間において上述したインクの増粘に起因して不良ノズルとなり易い。
そこで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、このような不良ノズルの発生を抑制するために、搬送中の記録媒体Mにおける通常画像の記録領域外に対して、ノズル221からインクを吐出する第1の吐き捨てが行われる。
図6は、記録媒体Mにおいてインクの吐き捨てが行われる吐き捨て領域を説明する図である。
図6に示されるように、本実施形態では、記録媒体MにおいてX方向に延びる帯状の吐き捨て領域52に対して第1の吐き捨てが行われる。Y方向について吐き捨て領域52の上流側及び下流側には、通常画像51が記録される。即ち、吐き捨て領域52は、通常画像51の記録領域外に設定される。通常画像51は、Y方向の先端と後端とが繋がる単位画像がY方向に複数繋げられた長尺の画像であり、通常画像51の記録領域において一繋がりに連続するように記録される。
吐き捨て領域52は、Y,M,C,Kに対応するヘッドユニット20によりそれぞれインクの吐き捨てが行われる色別吐き捨て領域52Y,52M,52C,52Kからなる。色別吐き捨て領域52Y,52M,52C,52Kは、Y方向に互いに隣接しX方向についてヘッドユニット20におけるノズル221の記録範囲に亘って延在する帯状の領域である。また、色別吐き捨て領域52Y,52M,52C,52Kに対しては、それぞれヘッドユニット20の各ノズルから約1000回のインク吐出が連続して行われる。吐き捨て領域52のX方向の範囲は、通常画像51のX方向の記録範囲と等しくなっている。色別吐き捨て領域52Y,52M,52C,52Kを互いに重ならない範囲としているのは、主に単位面積当たりのインク吐出量を抑えてインクの裏映りを抑制するためであり、インクの裏映りが生じないか問題とならない場合などでは互いに重複させても良い。
第1の吐き捨てでは、各記録ヘッド22に設けられたノズル221のY方向の位置に応じて、記録媒体M上のY方向についての帯状の(長矩形状の)範囲に対してインクが吐出されるようにインク吐出タイミングが調整される。
また、本実施形態では、インクの吐き捨てを行う場合に、不良ノズルデータD2において不良ノズルとして特定されているノズル221からインクを吐出させるか否かが選択可能とされている。上述の第1の吐き捨てでは、不良ノズルデータD2において不良ノズルとして特定されているノズル221からのインク吐出が行われず、正常なノズル221のみからインクが吐出される。これにより、第1の吐き捨てにより不良ノズルから異常吐出されたインクやインクミストがインク吐出面222に付着してインク吐出面222がインクにより汚染され、当該インクが気流や布粉などの影響で意図しないタイミングで記録媒体M上に落下したり、ノズル開口部の一部を塞いだ状態で凝固して新たな不良ノズルを生じさせたりする不具合の発生が抑制される。特に、図6に示されるように記録媒体Mの通常画像51の記録領域外に対して吐き捨てを行う場合には、当該吐き捨ての直後に、インク吐出面222の清掃を行うことなく通常画像51の記録動作が行なわれるため、不良ノズルからのインクに起因するインク吐出面222の汚染がインク落下による記録媒体Mの汚損に繋がるが、吐き捨てにおいて不良ノズルからのインク吐出を行わないことでこのような不具合の発生が効果的に抑制される。
このように、本実施形態では、吐き捨てによるインク吐出の後に続けて画像の記録が行われるとの条件(所定の条件)、吐き捨てによるインク吐出の後に、インク吐出面222を清掃する清掃動作が行われる前に画像の記録が行われるとの条件(所定の条件)、あるいは記録媒体Mにおける画像の記録領域外にノズル221からインクを吐出させるとの条件(所定の条件)が満たされる場合の吐き捨てでは、不良ノズルデータD2において不良ノズルとして特定されているノズル221からのインク吐出が行われない。
以下では、インクジェット記録装置1における第1の吐き捨ての制御動作について説明する。
プリントジョブの実行中において、搬送部10による記録媒体Mの搬送により、吐き捨ての対象となる所定位置(色別吐き捨て領域52Y、52M,52C,52Kの先端)が各ヘッドユニット20によるインクの吐出位置に移動すると、各ヘッドユニット20による吐き捨てが開始される(以下では、上記所定位置を吐き捨て開始位置とも記す)。吐き捨て開始位置がインク吐出位置に移動したことは、駆動ローラーに取り付けられたロータリーエンコーダーから、ヘッドユニット20ごとに予め定められた数のパルス信号が出力されたことにより判別される。
図7は、ヘッド制御部21における吐き捨ての制御に係る機能構成を示すブロック図である。
図7に示されるように、ヘッド制御部21は、制御回路21a、切替部21b及び画像データ記憶部21cを備える。ヘッド制御部21は、例えば、回路基板と、当該回路基板上に実装されたFPGA(Field Programmable Gate Array)とを含む構成とすることができ、本実施形態では、当該FPGA内に制御回路21a、切替部21b及び画像データ記憶部21cが設けられている。なお、画像データ記憶部21cは、FPGAの外部に設けられていても良い。また、FPGAに代えてASIC(Application Specific Integrated Circuits)といった他の半導体集積回路が用いられても良い。
画像データ記憶部21cには、通常画像51の画像データDaと、吐き捨てに用いられる吐き捨て用データDbとが記憶されている。このうち吐き捨て用データDbは、各ヘッドユニット20のノズル221によりインクの吐き捨てを行わせるための駆動信号の生成に用いられるデータであって、全ての画素の階調値が最大となっているべた画像データと同様のデータである。
画像データDa及び吐き捨て用データDbは、制御回路21aの制御下で切替部21bに出力される。切替部21bからは、制御回路21aから切替部21bに出力される切替制御信号に応じて、画像データDa及び吐き捨て用データDbの何れか一方が記録ヘッド22のヘッド駆動部22aに出力される。
制御回路21aは、インク吐出動作を適切なタイミングで行わせるための制御信号をヘッド駆動部22aに対して出力する。また、制御回路21aは、切替部21bに対して切替制御信号を出力して、切替部21bからヘッド駆動部22aに、画像データDa及び吐き捨て用データDbのいずれか一方を1ラインごとに出力させる。即ち、制御回路21aは、通常画像51の記録時においては、切替部21bから画像データDaをヘッド駆動部22aに出力させる。また、制御回路21aは、吐き捨ての開始時に、切替部21bの切り替えを行ってヘッド駆動部22aに対する吐き捨て用データDbの供給を開始させ、吐き捨て動作の終了タイミングまで吐き捨て用データDbの供給を継続させる。また、制御回路21aは、第2の記憶部34に記憶された不良ノズルデータD2を参照し、不良ノズルとして特定されているノズル221を有する記録素子に対してヘッド駆動部22aから駆動信号が供給されないように制御信号をヘッド駆動部22aに供給する。
なお、吐き捨て用データDbは、同一の画素データからなるべた画像データと同様の構成のデータであるため、画像データ記憶部21cから吐き捨て用データDbを読み出して切替部21bに供給する態様に代えて、予め定められた画素データを制御回路21aの制御下で繰り返し切替部21bに供給する態様としても良い。
このような制御が行われることで、通常画像51の記録領域において通常画像51が記録される一方、通常画像51の記録領域外において吐き捨てが行われる。
次に、不良ノズルデータD2に基づくヘッドユニット20のメンテナンス動作について説明する。
インクジェット記録装置1では、不良ノズルデータD2により示される各ヘッドユニット20における不良ノズルの数及び当該ヘッドユニット20における不良ノズルの配置の少なくとも一方が所定のメンテナンス開始条件を満たす場合に、所定のメンテナンス動作が開始される。本実施形態のメンテナンス動作では、第2の吐き捨て及びワイピングが続けて行われる。
ここで、不良ノズルの数に係るメンテナンス開始条件は、不良ノズルデータD2により示される不良ノズルの数が所定の第1基準数を超えていることとすることができる。この第1基準数は、不良ノズルからのインク非吐出を周囲のノズルにより補完することによって記録画像における不良ノズルによる画質不良がほとんど視認されない程度に画質低下を抑制することができるような不良ノズルの数の範囲で設定され、メンテナンス動作の頻度を下げるためにより大きな値とすることが好ましい。
また、不良ノズルの配置に係るメンテナンス開始条件は、所定の第2基準数を超える不良ノズルが連続しており、これらの不良ノズルに後発不良ノズルが含まれていることとすることができる。ここで、第2基準数は、複数の隣接する不良ノズルからのインクの非吐出を周囲のノズルにより補完することによって記録画像における不良ノズルによる画質不良がほとんど視認されない程度に画質低下を抑制することができるような不良ノズルの連続数の範囲で設定される。
上記メンテナンス動作のうち第2の吐き捨ては、ヘッドユニット20をメンテナンス部42のインク受容部と対向する位置に移動させた状態で、各ノズル221からインクを吐出させることにより行われる。第2の吐き捨てにおけるインク吐出動作の回数は、特には限られないが、上述の第1の吐き捨てと同様に、1000回程度とすることができる。
ここで、第2の吐き捨てでは、不良ノズルを含む全てのノズルからインクが吐出される。これは、第2の吐き捨てにける不良ノズルからのインク吐出によりインク吐出面222がインクやインクミストで汚染されても、第2の吐き捨てに続けてワイピングが行われてインク吐出面222を清掃することができるためである。インクジェット記録装置1における第2の吐き捨ての制御動作は、不良ノズルに対しても駆動信号を供給してインクを吐出させる点を除いて第1の吐き捨ての制御動作と同様である。
メンテナンス動作では、第2の吐き捨てが終了すると、ワイピングが行われる。このワイピングでは、ヘッドユニット20は、清掃ローラー421が配置された所定の清掃位置に移動され、またヘッドユニット20のインク吐出面222に清掃ローラー421が当接するように清掃ローラー421が移動される。この状態から、メンテナンス部42の回転モーター及び搬送モーターの動作に応じて清掃ローラー421がインク吐出面222に当接しつつ回転しながらX方向に移動することで、インク吐出面222全体が清掃ローラー421の外周面に巻かれたワイピングクロスにより拭われてインク吐出面222及びノズル221の開口部に付着したインクや異物が除去される。
本実施形態のメンテナンス動作は、後発的に生じたノズルの目詰まりや汚れなどによるノズル開口部の閉塞を解消させるものであるため、通常、当該メンテナンス動作により正常な状態に回復する可能性があるのは後発不良ノズルであり、初期不良ノズルが正常な状態に回復することは稀である。
次に、ヘッドユニット20の交換を促すヘッドユニット交換情報の表示について説明する。
インクジェット記録装置1では、上述のメンテナンス動作が行われた後、次に通常画像の記録が行われる前に、検査部43による検査結果に基づく不良ノズルの検出が行われる。この結果検出された後発不良ノズルは、メンテナンス動作によっては正常な状態に回復しない後発不良ノズル(以下では後発不良固定ノズルと記す)である。インクジェット記録装置1では、各ヘッドユニット20におけるこの後発不良固定ノズルの数及び当該ヘッドユニット20における後発不良固定ノズルの配置の少なくとも一方が上記のメンテナンス動作が開始される条件と同一の所定条件を満たす場合に、操作表示部44によりヘッドユニット20の交換時期であることを示すヘッドユニット交換情報の表示が行われて、ユーザーに対してヘッドユニット20の交換が促される。
なお、後発不良固定ノズルの数や配置に初期不良ノズルの数や配置を加味した条件に基づいてヘッドユニット20の交換要否の判断がなされても良い。
次に、インクジェット記録装置1において実行される画像記録処理について説明する。
図8は、画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。
この画像記録処理は、記録媒体Mに記録される通常画像の画像データ及び当該通常画像の記録を指示するプリントジョブが入出力インターフェース45を介して外部装置2から供給されて第2の記憶部34に記憶された場合に開始される。
画像記録処理が開始されると、制御部30は、未実行のプリントジョブが第2の記憶部34に記憶されているか否かを判別する(ステップS101)。未実行のプリントジョブが第2の記憶部34に記憶されていないと判別された場合には(ステップS101で“NO”)、制御部30は、画像記録処理を終了させる。
未実行のプリントジョブが第2の記憶部34に記憶されていると判別された場合には(ステップS101で“YES”)、制御部30は、不良ノズル検出開始条件が満たされているか否かを判別する(ステップS102)。ここでは、制御部30は、例えば最後に不良ノズルの検出(ステップS103)が行われた後にヘッドユニット20による画像記録動作が所定回数以上行われている場合に不良ノズル検出開始条件が満たされていると判別する。
不良ノズル検出開始条件が満たされていると判別された場合には(ステップS102で“YES”)、制御部30は、不良ノズルの検出を行う(ステップS103)。即ち、制御部30は、ヘッドユニット移動部41のモーターを動作させてヘッドユニット20を+Z方向に移動させるとともに、検査部43をヘッドユニット20と搬送ベルト13との間に移動させる。そして、制御部30及びヘッド制御部21は、記録ヘッド22のヘッド駆動部22aから記録素子に駆動信号を出力させることで記録素子のノズル221からインクを吐出させる。ここで、制御部30及びヘッド制御部21が各ノズル221から行わせるインク吐出の回数は、数回ないしは数十回程度とされ、これにより、インク吐出面の汚染がないか、ごく僅かに抑えられる。また、制御部30は、このインクの吐出に合わせて、検査部43のモーター436を動作させて移動ユニット433を移動させつつ、インクの吐出タイミングと同期するように発光部431及び受光部432を動作させて受光部432から出力された光の検出信号を取得する。制御部30は、取得した検出信号に基づいて後発不良ノズルを検出し、不良ノズルデータD2を生成して(既に不良ノズルデータD2がある場合には上書きして)第2の記憶部34に記憶させる。
制御部30は、メンテナンス開始条件が満たされているか否かを判別する(ステップS104)。ここでは、制御部30は、不良ノズルデータD2により示される不良ノズルの数が第1基準数より大きい場合に不良ノズルの数に係るメンテナンス開始条件が満たされていると判別する。また、制御部30は、第2基準数を超える数の不良ノズルが連続していることが不良ノズルデータD2により示されている場合に不良ノズルの配置に係るメンテナンス開始条件が満たされると判別する。
メンテナンス開始条件が満たされていないと判別された場合(ステップS104で“NO”)、又はステップS102において不良ノズル検出開始条件が満たされていないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、制御部30は、何れかのヘッドユニット20に不良ノズルがあるか否かを判別する(ステップS105)。
何れかのヘッドユニット20に不良ノズルがあると判別された場合には(ステップS105で“YES”)、制御部30は、不良ノズルデータD2に基づいて画像データを補正する(ステップS106)。即ち、制御部30は、不良ノズルデータD2を参照して、不良ノズルからインクが吐出されないように、かつ当該不良ノズルによるインクの非吐出が補完されるようにプリントジョブに係る通常画像の画像データを補正して第2の記憶部34に記憶させる。
制御部30は、ステップS106で補正された画像データに基づいてプリントジョブに係る画像記録動作を開始する。
即ち、制御部30は、搬送部10による記録媒体Mの搬送動作を開始させる。また、制御部30及びヘッド制御部21は、吐き捨て開始位置が各ヘッドユニット20のインク吐出位置に移動すると、各ヘッドユニット20における不良ノズルを除いた各ノズル221により吐き捨て領域52に対して第1の吐き捨てを行わせる(ステップS107:吐き捨てステップ)。また、制御部30及びヘッド制御部21は、通常画像51の記録領域が各ヘッドユニット20のインク吐出位置に移動したタイミングで、補正後の画像データに基づいてノズル221からのインク吐出を開始させて記録媒体M上に通常画像51を記録させる(ステップS108)。
なお、制御部30は、ステップS105において全てのヘッドユニット20に不良ノズルがないと判別された場合には(ステップS105で“NO”)、プリントジョブに係る画像データを補正せずに当該画像データに基づいて通常画像51を記録させる。
制御部30は、一の通常画像51の記録が終了すると、プリントジョブで指示された全ての通常画像51の記録が終了したか否かを判別し(ステップS109)、未記録の通常画像51がある場合には、処理をステップS107に移行させ(ステップS109で“NO”)、全ての通常画像51の記録が終了している場合には、処理をステップS101に移行させる(ステップS109で“YES”)。
ステップS104においてメンテナンス開始条件が満たされていると判別された場合には(ステップS104で“YES”)、制御部30は、メンテナンス済みフラグがオフに設定されているか否かを判別する(ステップS110)。
メンテナンス済みフラグがオフに設定されていると判別された場合には(ステップS110で“YES”)、制御部は、所定のメンテナンス動作を行わせる。即ち、制御部30は、ヘッドユニット移動部41を動作させてヘッドユニット20をメンテナンス部42のインク受容部と対向する位置に移動させる。そして、制御部30及びヘッド制御部21は、ヘッドユニット20における不良ノズルを含む全ノズルからインク受容部にインクを吐出させて第2の吐き捨てを行わせる(ステップS111:吐き捨てステップ)。制御部30は、第2の吐き捨てが終了すると、ヘッドユニット20を所定の清掃位置に移動させ、メンテナンス部42の回転モーター及び搬送モーターを動作させて清掃ローラー421によるワイピングを行わせる(ステップS112)。
ステップS112の処理が終了すると、制御部30は、メンテナンス済みフラグをオンに設定する(ステップS113)。ステップS113の処理が終了すると、制御部30は、処理をステップS103に移行させる。
ステップS110においてメンテナンス済みフラグがオンに設定されていると判別された場合には(ステップS110で“NO”)、制御部30は、操作表示部44にヘッドユニット交換情報の表示を行わせる(ステップS114)。
ステップS114の処理が終了すると、制御部30は、画像記録処理を終了させる。
上記画像記録処理のうちステップS107及びステップS111における吐き捨てを行わせる制御が、制御部30及びヘッド制御部21による吐き捨て制御に対応する。
(変形例1)
続いて上記実施形態の変形例1について説明する。本変形例は、不良ノズルの検出がメンテナンス動作の直後においてのみ行われる点で上記実施形態と異なる。その他の点は上記実施形態と同様である。
図9は、本変形例に係る画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。図9に示される画像記録処理は、図8に示される上記実施形態の画像記録処理においてステップS102がステップS115に変更され、ステップS103の前にステップS111及びステップS112が実施されるように変更され、ステップS110及びステップS113が削除されたものである。以下では、図8に示される画像記録処理との差異点を中心に説明する。
制御部30は、ステップS101の処理が終了すると、初期メンテナンス開始条件が満たされているか否かを判別する(ステップS115)。ここでは、制御部30は、最後にメンテナンス動作(ステップS111及びステップS112)が行われた後にヘッドユニット20において画像の記録によりインクが所定量以上消費されている場合に初期メンテナンス開始条件が満たされていると判別する。初期メンテナンス開始条件が満たされていないと判別された場合には(ステップS115で“NO”)、制御部30は、処理をステップS105に移行させる。
初期メンテナンス開始条件が満たされていると判別された場合には(ステップS115で“YES”)、制御部30は、メンテナンス動作を行わせる(ステップS111及びステップS112)。ステップS112の処理が終了すると、制御部30は、不良ノズルの検出を行う(ステップS103)。また、ステップS103の後に行われるステップS104において、メンテナンス開始条件が満たされていると判別された場合には(ステップS104で“YES”)、制御部30は、操作表示部44にヘッドユニット交換情報の表示を行わせる(ステップS114)。
このような本変形例に係る画像記録処理によれば、不良ノズルの検出がメンテナンス動作の直後においてのみ行われるため、不良ノズルの検出の実行頻度を抑えることができる。
(変形例2)
続いて上記実施形態の変形例2について説明する。
本変形例は、第2の吐き捨てにおいて初期不良ノズルからインクを吐出させない点で上記実施形態と異なる。初期不良ノズルは、記録素子の製造工程における不具合に起因するため、ノズル開口部の目詰まりなどに起因して後発的に生じる不良ノズルとは異なり、吐き捨てによっては正常ノズルに回復する可能性が低い。この点に鑑みて、本変形例では、第2の吐き捨てにおいて初期不良ノズルからのインク吐出を行わせないこととし、これにより、吐き捨てによるインクの消費量を低減させる。
初期不良ノズルは、第1の吐き捨てや各種画像の記録動作においても使用されない(インク吐出動作が行なわれない)ため、本変形例の初期不良ノズルは、常に使用されず、固定された(回復しない)不良ノズルとして扱われる。このため、本変形例では、初期不良ノズルを不良ノズルの検出対象から外しても良い。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクを吐出するノズル221の開口部が設けられたインク吐出面222を有するヘッドユニット20と、記録対象の通常画像51の画像データに基づかずにノズル221からインクを吐出させる吐き捨て制御を行う制御部30及びヘッド制御部21(吐き捨て制御手段)と、ノズル221のうちインクを正常に吐出しない不良ノズルに係る初期不良ノズルデータD1及び不良ノズルデータD2をそれぞれ記憶する第1の記憶部23及び第2の記憶部34(記憶部)と、を備え、制御部30及びヘッド制御部21は、吐き捨て制御において、ノズル221のうち不良ノズルデータD2により不良ノズルとして特定されているノズル221からインクを吐出させるか否かを選択可能である(吐き捨て制御手段)。
これにより、吐き捨て制御において、必要に応じて不良ノズルからインクを吐出させないことで、不良ノズルから異常吐出されたインクやインクミストがインク吐出面222に付着することによるインク吐出面222の汚染を抑制することができる。この結果、インク吐出面222に付着したインクが記録媒体Mや搬送ベルト13に落下して汚損が生じたり、インク吐出面222に付着したインクがノズル開口部の一部を塞いだ状態で凝固して新たな不良ノズルを生じさせたりする不具合の発生を抑制することができる。
また、インクジェット記録装置1は、ノズル221からのインクの吐出状態を検出する検査部43を備え、制御部30は、検査部43による検出の結果から不良ノズルを特定し、当該不良ノズルの特定結果に基づいて不良ノズルデータD2を第2の記憶部34に記憶させる(不良ノズル特定手段)。このような構成により、ノズル221からのインクの吐出状態に基づいて不良ノズルを正確に特定することができる。また、この不良ノズルの検出結果に基づく不良ノズルデータD2を参照して、吐き捨て制御においてインク吐出を行わせない不良ノズルを決定することで、直近の不良ノズルの検出結果を反映した適切な吐き捨て制御を行うことができる。例えば、過去に不良ノズルとして特定されたノズルであっても直近の不良ノズルの検出結果で正常ノズルに回復したと判定されているノズルについて、吐き捨て制御においてインクを吐出させて再び不良ノズルとなるのを抑制させることができる。また、直近の不良ノズルの検出結果で新たに不良ノズルと判定されたノズルについて、吐き捨て制御におけるインク吐出を中止させることでインク吐出面222の汚染を確実に抑制することができる。
また、制御部30及びヘッド制御部21は、吐き捨て制御において、所定の条件が満たされている場合に、ノズル221のうち不良ノズルデータD2により不良ノズルとして特定されているノズル221からインクを吐出させないように選択する(吐き捨て制御手段)。これにより、予め定められた条件に応じて不良ノズルからのインク吐出を中止させて、インク吐出面222の汚染を抑制と、吐き捨てによる不良ノズルの発生の抑制及び不良ノズルからの回復との双方を効果的に実現させることができる。
また、制御部30及びヘッド制御部21は、吐き捨て制御によるインク吐出の後に続けて通常画像51の記録が行われる場合に上記所定の条件が満たされていると判別する(吐き捨て制御手段)。これにより、インク吐出面222の汚染が抑制されたヘッドユニット20により通常画像51を記録することができる。この結果、通常画像51の記録中に、インク吐出面222に付着したインクが記録媒体M上に落下する不具合の発生を抑制することができる。
また、インクジェット記録装置1は、インク吐出面222を清掃する清掃ローラー421を備え、制御部30は、清掃ローラー421によりインク吐出面222の清掃動作を行わせ(清掃制御手段)、制御部30及びヘッド制御部21は、吐き捨て制御によるインク吐出の後、清掃動作が行われる前に通常画像51の記録が行われる場合に上記所定の条件が満たされていると判別する(吐き捨て制御手段)。これにより、インク吐出面222の汚染が抑制されたヘッドユニット20により通常画像51を記録することができる。この結果、通常画像51の記録中に、インク吐出面222に付着したインクが記録媒体M上に落下する不具合の発生を抑制することができる。
また、制御部30及びヘッド制御部21は、吐き捨て制御において、記録媒体Mにおける通常画像51の記録領域外にノズル221からインクを吐出させる場合に上記所定の条件が満たされていると判別する(吐き捨て制御手段)。これによれば、同一の記録媒体M上に吐き捨て及び通常画像51の記録を続けて行う場合において、ヘッドユニット20のインク吐出面222を、汚染が抑制された状態で維持することができる。この結果、通常画像51の記録中に、インク吐出面222に付着したインクが記録媒体M上に落下する不具合の発生を抑制することができる。
また、制御部30及びヘッド制御部21は、異なる複数の種別の吐き捨て制御(第1及び第2の吐き捨て)を行うことが可能であり、当該複数の種別の吐き捨て制御のうち所定の吐き捨て制御(第1の吐き捨て)を行う場合に上記所定の条件が満たされていると判別する(吐き捨て制御手段)。これにより、インク吐出面222の汚染が問題とならないタイミングでは吐き捨て制御において不良ノズルからのインク吐出を行って、不良ノズルの正常ノズルへの回復を図ることができる。
また、初期不良ノズルに係る初期不良ノズルデータD1を記憶する第1の記憶部23は、ヘッドユニット20と一体的に設けられている。これにより、ヘッドユニット20が交換された場合に当該ヘッドユニット20の不良ノズルの検出を行うことなく当該ヘッドユニット20が有する不良ノズル(即ち初期不良ノズル)を特定することができる。
また、不良ノズルデータD2は、ヘッドユニット20の初期不良に伴う初期不良ノズルに係る情報を含み、制御部30及びヘッド制御部21は、吐き捨て制御において、初期不良ノズルに係る情報により初期不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させないように選択する(吐き捨て制御手段)。これにより、正常ノズルへ回復する可能性の低い初期不良ノズルからのインク吐出を省略してインクの消費を抑えることができる。
また、上記実施形態のインクジェット記録装置1のインク吐出制御方法は、記録対象の通常画像51の画像データに基づかずにノズル221からインクを吐出させる吐き捨てステップを含み、吐き捨てステップにおいて、所定の条件が満たされている場合に、ノズル221のうち不良ノズルデータD2により不良ノズルとして特定されているノズル221からインクを吐出させるか否かを選択する。これにより、吐き捨てステップにおいて、必要に応じて不良ノズルからインクを吐出させないことで、不良ノズルから異常吐出されたインクやインクミストがインク吐出面222に付着することによるインク吐出面222の汚染を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態及び各変形例では、メンテナンス動作として第2の吐き捨て及びワイピングを行う例を用いて説明したが、メンテナンス動作では、第2の吐き捨てに代えて、又は第2の吐き捨てに加えて、ノズル221からインクを強制的に吐出させる加圧パージを行っても良い。加圧パージを行う場合は、メンテナンス部42に加圧ポンプを設け、記録素子の圧力室と連通するインクの供給経路のうち所定の加圧位置で加圧ポンプによりインクを加圧すれば良い。このインクの加圧により、記録素子のノズル221から強制的にインクが吐出されてノズル221の目詰まりが解消される。加圧パージは、ヘッドユニット20のインク吐出面222がインク受容部と対向した状態で行われる。
また、加圧パージに続けてワイピングが行われた後に、さらに吐き捨てを行っても良い。この場合には、当該吐き捨ての後、通常画像51の記録動作の前には、通常、インク吐出面222のワイピングが行われないため、インク吐出面222が汚染されないように、当該吐き捨てでは不良ノズルからのインク吐出を行わないことが好ましい。
また、上記実施形態及び各変形例では、吐き捨て制御の例として、記録媒体M上の通常画像51の記録領域外に正常ノズルからインクを吐出する第1の吐き捨てを行わせる吐き捨て制御、及びインク受容部に対して全ノズルからインクを吐出する第2の吐き捨てを行わせる吐き捨て制御を挙げて説明したが、これらに限られない。例えば、吐き捨て制御は、通常画像51の記録中において通常画像51の記録領域内に、目視で確認できない程度の頻度で少量のインクを吐出する態様で吐き捨てを行わせるものであっても良い。この吐き捨てでは、ヘッドユニット20のインク吐出面222が記録媒体Mと対向した状態であるので、インク吐出面222へのインクの付着、及び付着したインクの記録媒体M上への落下を防ぐために、不良ノズルからのインク吐出を行わないことが好ましい。
これらの吐き捨て制御に加え、又はこれらの吐き捨て制御に代えて、開始条件、各ノズル221からのインク吐出回数、インク吐出に用いられる駆動信号、インクを吐出する対象などの少なくとも一部が互いに異なる複数の種別の吐き捨て制御が行われても良い。これらの複数の種別の吐き捨て制御のうち、不良ノズルから異常吐出されるインクによるインク吐出面222の汚染がないか僅かである吐き捨て制御や、後にインク吐出面222が清掃されるタイミングでインク吐出を行う吐き捨て制御では全ノズル221からのインク吐出を行い、それ以外の所定の吐き捨て制御では不良ノズルからのインク吐出を行わせないことにより、インク吐出面222の汚染を抑制することができる。
上記実施形態及び各変形例では、各ヘッドユニット20に第1の記憶部23を設けて初期不良ノズルに係る初期不良ノズルデータD1を記憶させる例を用いて説明したが、ヘッドユニット20に第1の記憶部23を設けず、制御部30の第2の記憶部34に初期不良ノズル及び後発不良ノズルに係る不良ノズルデータD2を記憶させても良い。この場合には、ヘッドユニット20の交換時に初期不良ノズルの検出を行って不良ノズルデータD2を更新すれば良い。あるいは、予め外部の検出装置で検出された初期不良ノズルに係る情報に基づいて不良ノズルデータD2を生成して第2の記憶部34に記憶させても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、検査部43において、ノズル221からのインクの吐出状態を反映した物理量としての光量を測定し、その測定結果から後発不良ノズルを特定する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、不良ノズルの特定は、記録媒体Mに所定の検査画像を記録し、この検査画像をラインセンサーやエリアセンサーといった画像読取部により撮像して得られた撮像データを解析することにより行われても良い。ここで、所定の検査画像は、例えばヘッドユニット20が有する複数のノズル221の各々から吐出されたインクにより記録された複数のラインからなるラインパターンとすることができる。このラインパターンを撮像して得られた撮像データにおいて、欠損したラインやノズル221と対応する適正な位置に記録されていないラインがある場合には、当該ラインに対応するノズル221を不良ノズルとして特定することができる。
また、検査部43における不良ノズルの検出に先立って、不良ノズルを含む各ノズルにより吐き捨てを行っても良い。これにより、容易に正常な状態に回復するノズルが不良ノズルとして判定されてしまうのを抑制することができる。この場合は、吐き捨ての後、不良ノズルの検出前にワイピングによりインク吐出面222を清掃することが望ましいが、吐き捨てにおけるインクの吐出回数が十分に少ない場合など、インク吐出面222が汚染されないか汚染が僅かである場合にはワイピングを省略しても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、インク吐出面222を清掃する清掃部として清掃ローラー421を例に挙げて説明したが、清掃部の構成はこれに限られず、例えばインク吐出面222上の異物やインクを掻き取るブレードなどを有するものであっても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、ロールから巻き出された長尺の記録媒体Mに対して記録を行う例を挙げて説明したが、これに限られない。例えば、記録媒体は、ロールから巻き出されるものに限られず、例えば九十九折に畳まれた状態から巻き出されたものであっても良い。また、記録媒体は、枚葉紙などの短尺のものであっても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、搬送ベルト13を備える搬送部10により記録媒体Mを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、搬送部10は、例えば回転する搬送ドラムの外周面上で記録媒体Mを保持して搬送するものであっても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、シングルパス形式のインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、記録ヘッドを走査させながら画像の記録を行うインクジェット記録装置に本発明を適用しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク吐出制御方法に利用することができる。
1 インクジェット記録装置
2 外部装置
10 搬送部
11 駆動ローラー
12 従動ローラー
13 搬送ベルト
20 ヘッドユニット
21 ヘッド制御部
21a 制御回路
21b 切替部
21c 画像データ記憶部
22 記録ヘッド
22a ヘッド駆動部
221 ノズル
222 インク吐出面
23 第1の記憶部
30 制御部
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 第2の記憶部
41 ヘッドユニット移動部
42 メンテナンス部
421 清掃ローラー
43 検査部
431 発光部
432 受光部
433 移動ユニット
434 移動ベルト
435a,435b ローラー
436 モーター
437 リニアエンコーダー
44 操作表示部
45 入出力インターフェース
46 バス
51 通常画像
52 吐き捨て領域
52Y,52M,52C,52K 色別吐き捨て画像
D1 初期不良ノズルデータ
D2 不良ノズルデータ
Da 通常画像の画像データ
Db 吐き捨て用データ
L 光軸
M 記録媒体

Claims (10)

  1. インクを吐出するノズルの開口部が設けられたインク吐出面を有するインク吐出部と、
    記録対象の画像の画像データに基づかずに前記ノズルからインクを吐出させる吐き捨て制御を行う吐き捨て制御手段と、
    前記ノズルのうちインクを正常に吐出しない不良ノズルに係る不良ノズル情報を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、前記ノズルのうち前記不良ノズル情報により不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させるか否かを選択可能であるインクジェット記録装置。
  2. 前記ノズルからのインクの吐出状態を検出する吐出状態検出部と、
    前記吐出状態検出部による前記検出の結果から不良ノズルを特定し、当該不良ノズルの特定結果に基づいて前記不良ノズル情報を前記記憶部に記憶させる不良ノズル特定手段と、
    を備える請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、所定の条件が満たされている場合に、前記ノズルのうち前記不良ノズル情報により不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させないように選択する請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御によるインク吐出の後に続けて画像の記録が行われる場合に前記所定の条件が満たされていると判別する請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク吐出面を清掃する清掃部と、
    前記清掃部により前記インク吐出面の清掃動作を行わせる清掃制御手段と、
    を備え、
    前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御によるインク吐出の後、前記清掃動作が行われる前に画像の記録が行われる場合に前記所定の条件が満たされていると判別する請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、記録媒体における画像の記録領域外にノズルからインクを吐出させる場合に前記所定の条件が満たされていると判別する請求項3〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記吐き捨て制御手段は、異なる複数の種別の前記吐き捨て制御を行うことが可能であり、当該複数の種別の吐き捨て制御のうち所定の吐き捨て制御を行う場合に前記所定の条件が満たされていると判別する請求項3〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記不良ノズル情報は、前記インク吐出部の初期不良に伴う初期不良ノズルに係る初期不良ノズル情報を含み、
    前記記憶部は、前記初期不良ノズル情報を記憶する初期不良ノズル情報記憶部を有し、
    前記初期不良ノズル情報記憶部は、前記インク吐出部と一体的に設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記不良ノズル情報は、前記インク吐出部の初期不良に伴う初期不良ノズルに係る初期不良ノズル情報を含み、
    前記吐き捨て制御手段は、前記吐き捨て制御において、前記初期不良ノズル情報により初期不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させないように選択する請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. インクを吐出するノズルの開口部が設けられたインク吐出面を有するインク吐出部と、前記ノズルのうちインクを正常に吐出しない不良ノズルに係る不良ノズル情報を記憶する記憶部と、を備えたインクジェット記録装置のインク吐出制御方法であって
    記録対象の画像の画像データに基づかずに前記ノズルからインクを吐出させる吐き捨てステップを含み、
    前記吐き捨てステップにおいて、前記ノズルのうち前記不良ノズル情報により不良ノズルとして特定されているノズルからインクを吐出させるか否かを選択するインクジェット記録装置のインク吐出制御方法。
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