JPWO2018029917A1 - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

内視鏡1は、パイプ形状であって、一端面33aからパイプ長手軸a33に沿って突出した凸部34、および、他端面33bに設けられ凸部34とは周方向に予め定めた角度位置ずれした位置に窪んで設けられた凹部35、を有する複数の中間節輪33と、複数の節輪32、33をパイプ長手軸a33に沿って配列して形成され、隣接して配置された一方の節輪33Xと他方の節輪33Yとに一方の節輪33Xの凸部34を他方の節輪33Yの凹部35に予め定めた状態に係入して構成される収容部40を設けて連結状態にされる、節輪群30と、収容部40にパイプ長手軸a33に沿ってそれぞれ形成されたワイヤ用貫通孔36に挿通されて収容部40の凸部34と凹部35との係入状態を維持しつつ節輪群30を含む湾曲部6を湾曲させる湾曲ワイヤ26と、を具備する。

Description

本発明は、挿入部の中途に湾曲部を備える内視鏡に関する。
近年、内視鏡は、医療分野および工業分野等において利用されている。内視鏡において、細長な挿入部の先端部には観察部位の観察画像を撮像するための観察光学系が設けられている。また、挿入部の先端側には体内深部への挿入を容易に行えるようにするため、および先端部に設けられた観察光学系を所望する方向に向けることを可能にするための湾曲部が設けられている。
一般的に湾曲部は、節輪同士をリベットによって回動自在に連結して湾曲するように構成された.湾曲駒組を備える。WO2013/084985号公報には、硬質パイプを切断しつつ係合部を設けて隣り合う駒同士を回動自在に連結させて湾曲するように構成した湾曲駒組が開示されている。
また、日本国特許第4179932号公報には、複数の節輪を軸方向に沿って直列に積み重ねた節輪群、を備えた湾曲部が開示されている。節輪群は、第1の節輪の第1***部を第2の節輪の凹部内に収容し、第1***部の先端部を凹部の平面部に当接させ、節輪のワイヤ挿通部に挿通した牽引ワイヤによって各節輪を互いに組み付けて形成されている。そして、節輪群は、網管によって被覆されている。
上述した湾曲部は、内視鏡の操作部に設けられた湾曲操作装置である、例えば回転レバーを操作して湾曲ワイヤを牽引弛緩させることによって上下の二方向、或いは、上下左右の四方向に湾曲する構成になっている。
近年、腎盂尿管鏡の細径な挿入部に、上下方向にそれぞれ275度湾曲可能な、湾曲部を有するものがある。この腎盂尿管鏡によれば、上方向に対して180度湾曲する機能を用いることによって上腎杯および中腎杯へのアクセスが可能であり、下方向に対して275度湾曲する機能を用いることによって下腎杯へのアクセスが可能である。
上記した腎盂尿管鏡においては、上下二方向に湾曲する湾曲部を上下左右の四方向に湾曲する湾曲部に変更することによって広範囲なアクセスを可能にして更なる観察性の向上を図れる。
しかしながら、湾曲部を上下の二方向に湾曲する構成から上下左右の四方向に湾曲する構成に変更する場合、以下の不具合が生じることが考えられる。すなわち、湾曲駒同士をリベットによって連結した湾曲駒組では、上下に加えてさらに左右に湾曲させるためのリベットを設けることによって、内視鏡内蔵物を挿通させるため内部空間が制限される。
一方、WO2013/084985号公報に示されている湾曲駒組では、上下に加えてさらに左右に湾曲させるために硬質パイプを切断して湾曲駒を形成しつつ湾曲駒同士を回動自在に連結する必要がある。つまり、湾曲部を構成する予め定めた長さの硬質パイプに対して、上下に加えてさらに左右に湾曲させるためにレーザー光による切断によって形成される係合部を設けなければならない。すると、硬質パイプにさらに係合部が設けられて湾曲駒組の機械的強度が低下する。
これらに対して、日本国特許第4179932号公報に示された湾曲部においては、該節輪群を被覆する網管を不要にすることによって細径化を図れる。しかし、節輪群を被覆する網管を不要にした湾曲部においては、網管を取り去ることによって捻り耐性を確保することが難しくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、捻り耐性を確保しつつ細径化を実現する湾曲部を備えた内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の一態様における内視鏡は、パイプ形状であって、一端面側に設けられ該一端面からパイプ長手軸に沿って突出した凸部、および、他端面側に設けられ前記凸部とは周方向に予め定めた角度位置ずれした位置に窪んで設けられた凹部、を有する複数の節輪と、前記複数の節輪を前記パイプ長手軸に沿って配列して形成され、隣接して配置された一方の節輪と他方の節輪とに該一方の節輪の凸部を該他方の節輪の凹部に予め定めた状態に係入して構成される収容部を設けて連結状態にされる、節輪群と、前記収容部に前記パイプ長手軸に沿ってそれぞれ形成されたワイヤ用貫通孔に挿通されて該収容部の前記凸部と前記凹部との係入状態を維持しつつ前記節輪群を含む湾曲部を湾曲させる湾曲ワイヤと、を具備している。
内視鏡を説明する図 内視鏡の先端部及び湾曲部の先端側を説明する図 中間節輪を説明する図 中間節輪を説明する、正面図、側面図、および、背面図 隣り合って配置された中間節輪を説明する図 一方の中間節輪の凸部の接触部が他方の中間節輪の凹部の嵌合溝内に配置した状態および作用を説明する図 複数の中間節輪を配列した状態を説明する図 図6Aの配列された中間節輪を矢印Y6B方向から見た図 配列された複数の中間節輪が例えば上方向に湾曲された場合を説明する図 他の構成の中間節輪にかかり、一端面側から見た中間節輪を説明する図 図7Aの節輪を他端面側から見た図 図7A、図7Bの中間節輪を説明する、正面図、側面図、および、背面図 中間節輪を隣り合わせ配置して説明する図 一方の中間節輪の凸部を他方の中間節輪の凹部の側面凹部内に配置して当接面が第2壁面に接触した状態および作用を説明する図 一方の中間節輪の凸部を他方の中間節輪の凹部の側面凹部内に配置して凹部形成突起が一端面に接触した状態および作用を説明する図 複数の中間節輪を配列した状態を説明する図 別の構成の中間節輪にかかり、一端面側から見た中間節輪を説明する図 図8Aの節輪を他端面側から見た図 中間節輪を隣り合わせ配置して説明する図 一方の中間節輪の凸部を他方の中間節輪の凹部の側面凹部内に配置した状態を説明する図 一方の中間節輪の凸部を他方の中間節輪の凹部の側面凹部内に配置した状態における作用を説明する図 また他の構成の中間節輪にかかり、一端面側から見た中間節輪を説明する図 図9Aの節輪を他端面側から見た図 一方の中間節輪の凸部を他方の中間節輪の凹部の側面凹部内に配置した状態における作用を説明する図 節輪群を硬質パイプを切断して構成される湾曲駒組とした内視鏡の中間節輪を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図において、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものもある。また、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
図1に示す内視鏡1は、例えば、腎盂尿管鏡であって、挿入部2と、操作部3と、接眼部4と、を主に設けて構成されている。接眼部4は、操作部3の基端側に設けられている。
挿入部2は、先端側から順に、硬質な先端部5、上下左右方向に湾曲するように構成された湾曲部6、および、可撓性を備えたチューブ体である可撓管部7を連設して構成されている。符号8は折れ止め部であって、可撓管部7の基端側に設けられている。
操作部3には、漏水検知口金9、処置具挿通口10、および湾曲操作レバー11、12等が設けられている。湾曲操作レバー11、12は、操作部3に対して回動自在に構成されている。
本実施形態において、第1湾曲操作レバー11が時計回り、或いは、反時計回りに回動されると、湾曲ワイヤ(不図示)が牽引弛緩されて湾曲部6が例えば上下の何れか一方向に湾曲する。これに対して、第2湾曲操作レバー12が回動されると、湾曲ワイヤ(不図示)が牽引弛緩されて湾曲部6が例えば左右の何れか一方向に湾曲する。
なお、湾曲部6を、湾曲ワイヤの牽引弛緩によって湾曲動作する能動湾曲部と、外力を受けることによって湾曲する受動湾曲部と、を設けて構成するようにしてもよい。また、操作部3に湾曲レバー11、12の代わりに1つのジョイスティックレバー設け、該レバーの傾倒操作によって湾曲部6が上下左右方向を含む全方向に湾曲する構成にしてもよい。また、腎盂尿管鏡は、接眼部4を有するタイプに限定されるものでは無く、撮像装置を先端部5に内蔵したいわゆる電子式の内視鏡であってもよい。また、内視鏡1は、腎盂尿管鏡に限定されるものでは無く、気管支内視鏡等であってもよい。
図2に示すように先端部5内には金属製の先端硬質部20が設けられている。先端硬質部20内には対物光学系21を備えた撮像ユニット22、図示されていない照明光学系となる例えばライトガイドファイバ束(不図示)が配設されている。撮像ユニット22には対物光学系21を通過した光学像を撮像するためのCCD,CMOS等の撮像素子(不図示)が備えられている。
符号23は、信号ケーブルであって撮像ユニット22から延出されている。符号24は処置具チャンネル用チューブであって、その先端部が先端硬質部20のチャンネル孔5hに固設された連結パイプ25に固設されている。処置具(不図示)は、処置具挿通口10から挿入されて処置具チャンネルチューブ24内を通過してチャンネル孔5hの先端開口5mから外部に導出されるようになっている。符号26は湾曲ワイヤである。
湾曲部6は、節輪群30と、湾曲カバー31と、で構成されている。節輪群30は、先端側から順にパイプ形状の先端節輪32、複数の中間節輪33、基端節輪(不図示)、を配列して構成されている。一方、湾曲カバー31は、予め定めた弾発性を有するチューブ体であって、節輪群30を被覆している。
節輪群30を被覆するカバー先端部は、先端硬質部20に基端側の一部を被覆した状態で固定されている。一方、カバー他端部は、可撓管部7の先端部に固設された連結パイプ(不図示)に固定されている。
ここで、節輪群30を構成する先端節輪、複数の中間節輪、基端節輪について説明する。まず、図3、図4を参照して中間節輪33の構成を説明する。図4は節輪の三面図であっ左側の図が節輪正面図、中央の図が節輪側面図、右側の図が節輪背面図、である。
図3、図4に示すように中間節輪33は、パイプ長手軸a33に対して直交する一端面33a側に2つの凸部34を備え、一端面33aの長手方向反対面である他端面33b側に2つの凹部35を備えている。なお、一端面33a、他端面33bをパイプ長手軸a33に対して直交する平面としている。しかし、一端面33a、他端面33bは、パイプ長手軸a33に直角以外の所定の角度で交差する平面、あるいは、直角又は直角以外の所定の角度で交差する曲面であってもよい。
図4の側面図に示すように2つの凸部34は、一端面33aからパイプ長手軸a33に沿って予め定めた量突出している。図4の背面図に示すように2つの凸部34は、パイプ長手軸a33を挟んで対向した位置関係で設けられている。
一方、図4の側面図に示すように2つの凹部35は、他端面33bに設けられ、該他端面33bに対して予め定めた形状の窪みである。図4の正面図に示すように2つの凹部35は、パイプ長手軸a33を挟んで対向した位置関係で設けられている。また、2つの凹部35は、破線で示す2つの凸部34に対して周方向に対して角度θ1位置ずれした位置関係で設けられている。
図4において角度θ1を90度としている。しかし、角度θ1を90度とは異なる予め定めた角度にそれぞれ設定するようにしてもよい。
なお、図3、図4の符号33hは軸方向貫通孔であって、内視鏡内蔵物が挿通される空間となる。符号36はワイヤ用貫通孔であって、湾曲ワイヤ26が摺動自在に配置される。ワイヤ用貫通孔36は、パイプ長手軸a33に沿って4つ設けられている。本実施形態において、4つのワイヤ用貫通孔36のうち2つは凸部34の頂部に開口を有し、残りの2つは凹部35の底面に開口を有している。
また、湾曲部6が上下の二方向に湾曲する構成の場合には、2つの凸部34と2つの凹部35とは周方向に対して位置ずれさせることなく同位置、すなわち、パイプ長手軸a33に沿って並べた位置関係で配置される。そして、ワイヤ用貫通孔36は、1つの凸部34に対して時計方向と反時計方向とにそれぞれ90度、または、略90度位置ずれした位置関係で2つ設けられる。
図5Aに示すように隣り合って配置された中間節輪33において、図中左側に位置する一方の中間節輪33(ここでは、第1中間節輪33Xと記載する)の一対の凸部34は、図中右側に位置する他方の中間節輪33(ここでは、第2中間節輪33Yと記載する)の一対の凹部35に図5Bに示すように予め定めた状態で収容されて連結される。
図5Aに示すように凸部34は、主に、凸部先端側を構成する接触部34aと、凸部根本側を構成する突出部34bと、を備えている。突出部34bは、凸部34の一端面33a側に位置して形成されている。接触部34aは、予め定めた半径rの円弧である。
これに対して、凹部35は、嵌合溝35aと逃がし溝35bとを備えて形成されている。接触部34aは、矢印Y5Aに示すようにパイプ長手軸a33に沿って移動されて、嵌合溝35a内に係入されて図5Bに示す収容部40を構成して連結状態になる。そして、連結状態において、収容部40の嵌合溝35aと接触部34aとの間には、接触部34aが嵌合溝35a内においてスムーズに回転するように、予め定めたクリアランスが設定してある。
本実施形態において、接触部34aと嵌合溝35aとは回転部と捻れ規制部とを兼用している。接触部34aは、円弧としているが、中心角θ2が180度の円弧形状部としてもよい。なお、中心角θ2としては接触部34aの強度、あるいは、湾曲部6の湾曲角度を考慮して、さまざまな角度を設定できる
図5Bの実線に示すように隣接して配置された第1中間節輪33Xと第2中間節輪33Yとが収容部40を設けて連結された状態において、一端面33aと他端面33bとの間には予め定めた隙間が形成される。
接触部34aが嵌合溝35a内に収容された連結状態において、接触部34aと嵌合溝35とは回転部として機能する。すなわち、隣接する節輪同士が直線状態において、接触部34aの外周面と嵌合溝35の内周面との接触点を湾曲支点にして回動自在となっている。
具体的に、第1中間節輪33Xは、実線に示された状態から時計回りに回転され、二点鎖線に示すように第1中間節輪33Xの一端面33aが第2中間節輪33Yの他端面33bに当接するまで回転する。一方、第1中間節輪33Xは、実線の状態から反時計回りに回転され、破線に示すように第1中間節輪33Xの一端面33aが第2中間節輪33Yの他端面33bに当接するまで回転する。
また、図5Bの実線、二点鎖線、破線に示すように収容部40は、凸部34の接触部34aが凹部35の嵌合溝35a内に収容された連結状態において、パイプ長手軸a33周り、すなわち、節輪軸周り方向へ捻り力が作用した場合、接触部34aの外周面と嵌合溝35aの内周面とが瞬時に面接触(当接ともいう)した状態になって反発力が生じて軸周り方向へ回転することを抑制するようになっている。
そして、複数の中間節輪33は、複数の収容部40を備えて、図6A、図6Bに示すようにパイプ長手軸a33に沿って隣り合わせに配列された節輪群30を構成する。この配列状態において、隣り合う一方側の第1中間節輪33Xの一対の凸部34が隣り合う他方側の第2中間節輪33Yの一対の凹部35内にそれぞれ収容されて連結される。本実施形態においては、図3で示した角度θ1が90度であるため第1収容部41と第2収容部42とは90度位置ずれした関係になっている。
なお、図6A−図6Cに示す節輪群30において、符号41は第1収容部であって収容部の一つである。符号42は第2収容部であって収容部40の一つである。符号43は第3収容部であって収容部40の一つである。符号44は第4収容部であって収容部40の一つである。
また、第1中間節輪33Xと第2中間節輪33Yとが回転可能に構成され、かつ、角度θ1が90度とは異なる他の角度に設定されている場合、第1収容部41と第2収容部42との位置ずれ角度は90度より小さくても大きくてもよい。
このように複数配列された複数の中間節輪33は、図6Cに示すように例えば図中の上方向に湾曲する。この湾曲状態において、第1収容部41の接触部34a及び嵌合溝35aは、回転部であって接触部34aの外周面が嵌合溝35aの内周面に対して回転移動する。一方、第2収容部42は傾動部であって、接触部34aは嵌合溝35a内でパイプ長手軸a33に対して平行な状態から傾動される。
なお、複数配列された複数の中間節輪33は、図示は省略しているが下方向、或いは、右方向、或いは、左方向にも湾曲自在である。
また、図6Cに示すように湾曲部6を構成する先端節輪32は、一端面33a側に2つの凸部34を有し、他端面33b側は平面である。そして、先端節輪32には湾曲ワイヤ26の端部が固定されるようになっている。一方、基端節輪(不図示)は、パイプ長手軸a33に対して直交する他端面33b側に2つの凹部35を有し、一端面33a側は平面である。
節輪群30は、例えば以下の手順で組み立てられる。
作業者は、湾曲ワイヤ26の端部固定された先端節輪32と、複数の中間節輪33と、基端節輪と、を用意する。
まず、作業者は、先端節輪32の一対の凸部34に対して一つの中間節輪33の一対の凹部35を対向させる。この状態で作業者は、先端節輪32から延出されている4つの湾曲ワイヤ26を中間節輪33に形成されているワイヤ用貫通孔36にそれぞれ挿通する。このことによって、先端節輪32に対して1つの中間節輪33が並べて設けられる。このとき、先端節輪32の凸部34は、中間節輪33の凹部35に収容可能である。
次に、作業者は、先端節輪32に並設された中間節輪33の一対の凸部34に対して別の中間節輪33の一対の凹部を対向させる。そして、この状態で並設された中間節輪33から延出されている4つの湾曲ワイヤ26を別の中間節輪33のワイヤ用貫通孔36にそれぞれ挿通させていく。このことによって、先端節輪32に対して2つの中間節輪33が並べて設けられる。また、隣接する中間節輪33の隣り合う面の凸部34は、凹部35に収容可能である。そして、作業者は、予め定めた数の中間節輪33を上述したように並設させる。
次いで、作業者は、先端節輪32に並設された複数の中間節輪33の基端に位置する中間節輪33の一対の凸部34に対して基端節輪の一対の凹部を対向させ、この状態で中間節輪33から延出されている4つの湾曲ワイヤ26を基端節輪のワイヤ用貫通孔にそれぞれ挿通させる。
その後、作業者は、全ての節輪同士を連結するため凸部34が凹部35に収容された収容部40を構成して、先端節輪32と先端側に位置する中間節輪33、複数の中間節輪33同士、および、基端側に位置する中間節輪33と基端節輪とをパイプ長手軸a33に沿って係入状態を維持しつつ連結された節輪群30が構成される。
そして、作業者によって湾曲カバー31が節輪群30の外周に被覆されることによって湾曲部6が形成される。
このように、本実施形態の湾曲部6は、凸部34を有する先端節輪32と、凹部35及び凸部34を有する中間節輪と、凹部35を有する基端節輪と、を配列して構成されている。そして、複数の節輪を配列した状態において、凸部34の接触部34aが凹部35の嵌合溝35a内に係入配置された係入部を設けて連結している。そして、嵌合溝35aと接触部34aとの間には予め定めたクリアランスを設けている。
この結果、湾曲部6は、例えば、湾曲ワイヤが牽引されることによって、湾曲カバー31の弾発力に抗して中間節輪33等が図6Cに示したように湾曲する。また、湾曲部6に可撓管部7から軸周り方向の捻り力が作用した場合、接触部34aと嵌合溝35aとが瞬時に当接状態になって湾曲部6が軸周り方向に回転されることを阻止して湾曲部6が捻られることを抑制することができる。
つまり、四方向または二方向に湾曲する湾曲部6から網管を不要にして捻り耐性の向上を図りつつ、挿入部2の細径化を図れる。
なお、上述した実施形態においては、一端面33a側に凸部34を設け、他端面33b側に凹部35を設けるとしているが一端面33a側に凹部35を設け、他端面33b側に凸部34を設けるようにしてもよい。
また、湾曲部6を構成する節輪は上述した実施形態に限定されるものでは無く、図7A−図7Gに示す節輪であってもよい。なお、以下の説明において節輪は、上下左右の四方向に湾曲する中間節輪である。
図7A、図7B、図7Cに示す中間節輪50は、パイプ長手軸a50に対して交差する一端面51a側に2つの凸部52を備え、一端面51aの長手方向反対面である他端面51b側に2つの側面凹部53を備えている。符号50hは軸方向貫通孔である。
なお、一端面51a、他端面51bは、上述した一端面33a、他端面33bと同様にパイプ長手軸a50に直角な平面又は直角以外の所定の角度で交差する平面、あるいは、直角又は直角以外の所定の角度で交差する曲面である。
2つの側面凹部53は凹部であって、基端側外周部51cの外周面に対して窪んで設けられている。基端側外周部51cは、凹部形成突起54を含み、凹部形成突起54は、図7Cの側面図に示すようにパイプ長手軸a50に沿って予め定めた量突出した突起であって、予め定めた形状に形成されている。
2つの凸部52は、一端面51aからパイプ長手軸a50に沿って予め定めた量突出している。凸部52は、バイブ長手軸a50側に内方平面部(以下、平面部と略記する)52fを有している。
また、2つの凸部52は、図7Cの背面図に示すようにパイプ長手軸a50を挟んで対向した位置関係で設けられている。そして、図7C、図7Dに示すように平面部52fは、対向する平面であって、その平面間距離はdに設定されている。
なお、図7Dで示すように凸部52の先端面は、曲面形状の当接面52aであって回転部となる。また、凸部52の幅は、wに設定されている。凸部52の幅寸法を決定する側面は捻れ規制面52bであって、捻れ規制部である。
一方、図7Cの上面図に示すように2つの側面凹部53が形成されている2つの凹部形成突起54は、パイプ長手軸a50を挟んで対向した位置関係で設けられている。図7C、図7Dに示すように凹部形成突起54に形成された側面凹部53の幅はWであって、凸部52の幅wより予め大きく設定されている。
側面凹部53は、平面で形成された底面53dと、底面53dより立設して対向する一対の第1壁面53w1と、第2壁面53w2とを有している。第1壁面53w1は、パイプ長手軸a50に沿った面であり、第2壁面53w2はパイプ長手軸a50に直交する面である。2つの側面凹部53の底面53d間の距離はDであって、対向する平面部52fの平面間距離dと略同寸法であって、平面部52fは底面53dに対して接触するように設定されている。
そして、図7Dに示すように隣り合って配置された中間節輪50において、図中左側に位置する一方の中間節輪50(ここでは、第1中間節輪50Xと記載する)の一対の凸部52は、パイプ長手軸a50に沿って矢印Y7Dに示すように移動されて、図中右側に位置する他方の中間節輪50(ここでは、第2中間節輪50Yと記載する)の一対の側面凹部53内に係入されて図7Eに示す収容部60が構成されて連結状態になる。この連結状態において、2つの凸部52が2つの側面凹部53に対して挟持配置されて、平面部52fが底面53d上に位置する。
図7Eの実線で示すように凸部52の平面部52fが側面凹部53の底面53d上に配置された駒同士が直線状態において、当接面52aが第2壁面53w2に当接することによって回転部として機能する。すなわち、隣接する節輪同士が直線状態において、湾曲ワイヤが牽引されて当接面52aが第2壁面53wに接触して生じる接触点が湾曲支点になって回動を開始するようになっている。
具体的に、第1中間節輪50Xは、実線に示された状態から時計回りに回転され、二点鎖線に示すように第1中間節輪50Xの一端面51aが第2中間節輪50Yの他端面51bに当接するまで回転する。一方、第1中間節輪50Xは、実線の状態から反時計回りに回転され、破線に示すように第1中間節輪50Xの一端面33aが第2中間節輪50Yの他端面51bに当接するまで回転する。
一方、図7Eの実線で示すように凸部52の平面部52fが側面凹部53の底面53d上に配置されて、駒同士が直線状に配置された状態において、捻れ規制面52bと第1壁面53w1との間に隙間cが形成される。
この収容状態において、パイプ長手軸a50周り、すなわち、節輪軸周り方向へ捻り力が作用した場合、凸部52の平面部52fが側面凹部53の底面53dに接触していることによって発生する摩擦力によって節輪軸周り方向へ回転することが抑制される。加えて、捻り力がさらに増大した場合には凸部52の平面部52fが側面凹部53の底面53d上を摺動して一方の捻れ規制面52bが一方の第1壁面53w1に面接触(当接ともいう)した状態になって、軸周り方向へ回転することを抑制するようになっている。
すなわち、凸部52の平面部52fと側面凹部53の底面53dとが捻れ規制部として機能するとともに、捻れ規制面52bと第1壁面53w1とは捻れ規制部として機能する。
なお、第1中間節輪50Xと第2中間節輪50Yとでは当接面52aが第2壁面53w2に接触して生じる接触点が湾曲支点として機能している。しかし、第1中間節輪50Xと第2中間節輪50Yにおいて、図7Fに示すように凹部形成突起54の頂部54aが一端面51aに接触して生じる接触点を湾曲支点として機能する構成であってもよい。
この構成においては、凹部形成突起54の頂部54aが一端面51aに接触するように当接面52aと第2壁面53w2との間には予め定めた隙間が形成されている。
この構成によれば、上述と同様に時計回り、および、反時計回りに回転されると共に、節輪軸周り方向へ捻り力が作用した場合には、凸部52の平面部52fと側面凹部53の底面53dとが捻れ規制部として機能するとともに、捻れ規制面52bと第1壁面53w1とは捻れ規制部として機能する。
複数の中間節輪50X、50Yは、図7Gに示すようにパイプ長手軸に沿って隣り合わせに配列される。この配列状態において、隣り合う一方側の第1中間節輪50Xの一対の凸部52が隣り合う他方側の第2中間節輪50Yの一対の側面凹部53内にそれぞれ収容された収容部60を構成している。
この節輪配列状態において、符号61は第1収容部であって収容部60の一つである。符号62は第2収容部であって収容部60の一つである。符号63は第3収容部であって収容部60の一つである。符号64は第4収容部であって収容部60の一つである。符号65は第5収容部であって収容部60の一つである。符号66は第6収容部であって収容部60の一つである。符号67は第7収容部であって収容部60の一つである。そして、奇数示された収容部61、63、65、67と偶数で示された収容部62、64、66とは90度位置ずれした関係である。
このように複数配列された複数の中間節輪33において、例えば図7Gの上方に設けられたワイヤ用貫通孔36uに挿通された湾曲ワイヤ(不図示)、あるいは、下方に設けられたワイヤ用貫通孔36dに挿通された湾曲ワイヤ(不図示)が牽引されたとすると、これら複数の中間節輪33は、第2収容部62、第4収容部64、第6収容部を回転部にして湾曲する。
つまり、第2収容部62を湾曲支点にして第1中間節輪50Xと第2中間節輪50Yとが一体な第2上下節輪組62UDが湾曲し、第4収容部64を湾曲支点にして第1中間節輪50Xと第2中間節輪50Yとが一体な第4上下節輪組64UDが湾曲し、第6収容部66を湾曲支点にして第1中間節輪50Xと第2中間節輪50Yとが一体な第6上下節輪組66UDが湾曲する。符号68は、第8上下節輪組であって、第8収容部68を湾曲支点にして湾曲する。
また、例えば図7Gの左方に設けられたワイヤ用貫通孔36lに挿通された湾曲ワイヤ(不図示)、あるいは、右方に設けられたワイヤ用貫通孔36rに挿通された湾曲ワイヤ(不図示)が牽引されたとすると、これら複数の中間節輪33は、第1収容部61、第3収容部63、第5収容部、第7収容部を回転部にして湾曲する。
つまり、第1収容部61を湾曲支点にして第1左右節輪組61LRを構成する第1中間節輪50Xが湾曲し、第3収容部63を湾曲支点にして第2中間節輪50Yと第1中間節輪50Xとが一体な第3左右節輪組63LRが湾曲し、第5収容部65を湾曲支点にして第2中間節輪50Yと第1中間節輪50Xとが一体な第5左右節輪組65LRが湾曲し、第7収容部67を湾曲支点にして第2中間節輪50Yと第1中間節輪50Xとが一体な第7左右節輪組67LRが湾曲する。
その他の構成は上述した実施形態と同様であり、湾曲部6を構成する先端節輪32は、一端面51a側に2つの凸部52を有し、他端面51b側は平面である。そして、先端節輪32には湾曲ワイヤ26の端部が固定されるようになっている。一方、基端節輪は、他端面51b側に2つの側面凹部53を有し、一端面51a側は平面である。
このように本実施形態の湾曲部6は、凸部52を有する先端節輪32と、側面凹部53及び凸部52を有する中間節輪と、側面凹部53を有する基端節輪と、を配列して構成されている。そして、複数の節輪を配列した状態において、凸部52の平面部52fが側面凹部53の底面53d上に配置されて収容されている。そして、凸部52には曲面形状の当接面52aが設けられ、側面凹部53の幅が凸部52の幅より幅広に設定されている。
この結果、湾曲部6は、例えば、湾曲ワイヤが牽引されることによって、湾曲カバー31の弾発力に抗して2つの節輪で構成された隣り合う上下節輪組、あるいは、隣り合う左右節輪組がそれぞれ湾曲されていく。
また、湾曲部6に可撓管部7から軸周り方向の捻り力が作用した場合には、まず、凸部52の平面部52fと側面凹部53の底面53dとの摩擦力によって湾曲部6が軸周り方向に回転されることを阻止して湾曲部6が捻られることを抑制することができる。
そして、さらに湾曲部6に可撓管部7から軸周り方向へ大きな捻り力が作用した場合には、凸部52の平面部52fが側面凹部53の底面53d上を摺動して捻れ規制面52bと第1壁面53w1とが当接状態になって湾曲部6が軸周り方向に回転されることを阻止して湾曲部6が捻られることを抑制することができる。
このように、凸部52を側面凹部53に収容する構成においても、四方向または二方向に湾曲する湾曲部6から網管を不要にして捻り耐性の向上を図りつつ、挿入部2の細径化を図れる。
図8A、図8B、図8Cに示す中間節輪50Aは、パイプ長手軸a50に対して交差する一端面51a側に2つの凸部52を備え、他端面51b側に2つの側面凹部53Aを備えている。この2つの側面凹部53Aは、上述と同様に基端側外周部51cの外周面に対して窪んで設けられている。しかし、本実施形態において、側面凹部53Aの外周面から底面53Adまでの深さが側面凹部53の深さより深く設定されている。
この結果、図8Cに示すように2つの側面凹部53Aの底面53Ad間の距離はDより短いD1であって、対向する平面部52fの平面間距離dよりさらに短く設定されている。そして、図8Dに示すように平面部52fと底面53Adとの間にはそれぞれ隙間c1が設けられるようになっている。
なお、本実施形態において、凸部52の幅は、凹部形成突起54に形成された側面凹部53の幅Wより予め小さいw1に設定してある。また、本実施形態においては、外周面から底面53Adまでの深さを深くするため、側面凹部53Aが設けられる部分の節輪の肉厚を厚くしてある。
加えて、ワイヤ用貫通孔36の配置位置は、前述とは異なり周方向に位置ずれしている。具体的に、各ワイヤ用貫通孔36の配置位置は、該孔36の開口が凸部52と凹部形成突起54との中間に位置するように設定されている。この結果、底面53dの反対側面にワイヤ用貫通孔36を設けるための肉厚部を形成することによって軸方向貫通孔50hの一部が局所的に小さくなることが防止されている。
その他の構成は上述した図7A−図7Cに示した中間節輪50の構成と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略している。
図8Cに示すように隣り合って配置された中間節輪50Aにおいて、図中左側に位置する一方の中間節輪50A(ここでは、第1中間節輪50AXと記載する)の一対の凸部52は、パイプ長手軸a50に沿って矢印Y8Cに示すように移動されて右側に位置する他方の中間節輪50A(ここでは、第2中間節輪50AYと記載する)の一対の側面凹部53A内にそれぞれ収容された収容部60Aを構成(図8D参照)している。この収容部60Aにおいて、2つの凸部52は、2つの側面凹部53に対して遊嵌配置される。
この結果、隣り合う節輪同士は、上述したように当接面52aが第2壁面53w2に当接して得られる回転部を湾曲支点に回動するのでは無く、側面凹部53Aに配置された凸部52が側面凹部53A内でパイプ長手軸a50方向に対して傾動することによって回動する。
すなわち、隣接する節輪同士が直線状態において、凸部52は、側面凹部53A内においてパイプ長手軸a33に対して平行な状態で配置されている。そして、湾曲ワイヤが牽引されことによって側面凹部53A内の凸部52がパイプ長手軸a33に対して傾動されて回動を開始する。
具体的に、図8Eに示すように第1中間節輪50AXは、時計回りに回転されて二点鎖線に示すように第1中間節輪50AXの凸部52が第2中間節輪50AYの底面53Adに当接するまで回転する。一方、第1中間節輪50AXは、反時計回りに回転されて破線に示すように第1中間節輪50AXの凸部52が第2中間節輪50AYの底面53Adに当接するまで回転する。
一方、この収容状態において、パイプ長手軸a50周り、すなわち、節輪軸周り方向へ捻り力が作用した場合、凸部52の平面部52fが側面凹部53の底面53d上を摺動して一方の捻れ規制面52bが一方の第1壁面53w1に面接触(当接ともいう)した状態になって、軸周り方向へ回転することを抑制するようになっている。
この構成によれば、隣り合う各節輪が湾曲することによって湾曲部の湾曲角度が大きくなることを防止することができる。その他の作用および効果は上述した図7A−図7Gに示した実施形態と同様である。
なお、湾曲部を例えば上下の二方向に湾曲させる構成の場合には節輪を図9A−図9Cに示すように構成する。なお、以下の説明において節輪は、中間節輪である。
図9A、図9B、図9Cに示す中間節輪50Bは、一端面51a側に2つの凸部52を備え、他端面51b側に2つの側面凹部53Bを備えている。凸部52と側面凹部53Bとは、周方向に対して同位置、あるいは、僅かに位置ずれした位置に設けてある。
これは、軸方向貫通孔50hの孔形状を扁平形状、すなわち、横長な形成にするためである。軸方向貫通孔50hを横長形状にすることによって、節輪50Bに肉厚が薄い薄肉部50Baと肉厚の厚い厚肉部50Bbと、を容易に得られる。
そして、肉厚部50Bbには凸部52と側面凹部53Bと2つのワイヤ用貫通孔36とを設けている。つまり、2つのワイヤ用貫通孔36の間に凸部52および側面凹部53Bが設けられている。
この構成によれば、2つの側面凹部53Bの深さを容易に側面凹部53Aの深さより深く設定することができる。そして、側面凹部53Bの深さを側面凹部53Aの深さより深く設定したことによって、凸部52が側面凹部53Bから脱落することをより確実に防止しつつ隣り合う節輪同士を側面凹部53B内においてパイプ長手軸a50に対して大きく傾動させて湾曲部の湾曲角度を大きく設定することができる。
その他の構成および作用、効果は上述した図8A−図8Eに示した実施形態と同様である。
なお、上述した実施形態では、複数の節輪32、33を組み付けて節輪群30を構成するとしている。しかし、節輪群30をWO2013/084985号公報のように硬質パイプを切断して構成される湾曲駒組とする場合においては、以下の構成を採ることによって捩れを規制することができる。
図10に示すように切断によって形成されて隣接する節輪60の一端面61a側には凸部62が設けられ、他端面61b側はに凹部63が設けられている。これら凸部62は、凹部63内に係合されており、一方の節輪と他方の節輪とを係合する係合部になっている。
凸部62は、凸部先端側に位置する円形状部62aと、一端面61a側から延出する根本部61bと、を有する。円形状部62aは、半径r1であって、根本部62bの幅はw2であって、円形状部62aより小さく設定してある。
一方、凹部63は、収容孔63aと、一対の逃がし部63bと、を有する。収容孔63a内には円形状部62aが回動自在に配置され、一対の当接部63bの間には根本部62bが配置される。
収容孔63aの内径は、予め円形状部62aの直径より大きく設定してある。一方、当接部63b間の距離D2は、根本部62bの幅w2より予め定めた寸法幅広に設定されている。この構成によれば、円形状部62aが収容孔63a内に回動自在に配置される。
本実施形態において、円形状部62aと収容孔63aとは回転部、および、捻れ規制部とを兼用している。つまり、湾曲ワイヤ(不図示)が牽引されたとき湾曲駒組の係合部を構成する円形状部62aが収容孔63a内を時計回り、あるいは、反時計回りに回転移動する。この結果、隣り合う駒のうちの一方が他方の駒に対して湾曲されていく。
一方、一方の節輪から他方の節補に節輪軸周り方向へ捻り力が作用した場合には、円形状部62aの外周面と収容孔63aの内周面とが瞬時に面接触状態になって反発力が生じて軸周り方向へ回転することを抑制するようになっている。
このように、収容孔63aの内径を円形状部62aの直径より予め定めた量大きく設定して円形状部62aを収容孔63a内に回動自在に配置している。この結果、円形状部62aが収容孔63a内を回転移動されて湾曲状態になると共に、節輪軸周り方向へ捻り力が作用した場合には、円形状部62aと収容孔63aとが面接触状態になって軸周り方向に回転することを抑制することができる。
その他の構成、および、作用効果は上述した実施形態と同様である。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明によれば、捻り耐性を確保しつつ細径化を実現した湾曲部を備えた内視鏡を実現できる。
本出願は、2016年8月9日に日本国に出願された特願2016−156766号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。
本発明の一態様における内視鏡は、パイプ形状であって、一端面側に設けられ該一端面からパイプ長手軸に沿って突出した凸部、および、他端面側に設けられ前記凸部とは周方向に予め定めた角度位置ずれした位置に窪んで設けられた凹部、を有する複数の節輪と、前記複数の節輪を前記パイプ長手軸に沿って配列して形成され、隣接して配置された一方の節輪と他方の節輪とに該一方の節輪の前記凸部を該他方の節輪の前記凹部に予め定めた状態に係入して構成されると共に前記凸部が前記凹部に係入した状態で前記一方の節輪が回転可能に維持される収容部を設けて連結状態にされる、節輪群と、前記収容部に前記パイプ長手軸に沿ってそれぞれ形成されたワイヤ用貫通孔に挿通されて該収容部の前記凸部と前記凹部との係入状態を維持しつつ前記節輪群を含む湾曲部を湾曲させる湾曲ワイヤと、を具備し、前記連結状態において前記節輪群の前記収容部を構成する前記一方の節輪の前記凸部と前記他方の節輪の前記凹部との間に予め定めたクリアランスが設けられている。

Claims (14)

  1. パイプ形状であって、一端面側に設けられ該一端面からパイプ長手軸に沿って突出した凸部、および、他端面側に設けられ前記凸部とは周方向に予め定めた角度位置ずれした位置に窪んで設けられた凹部、を有する複数の節輪と、
    前記複数の節輪を前記パイプ長手軸に沿って配列して形成され、隣接して配置された一方の節輪と他方の節輪とに該一方の節輪の凸部を該他方の節輪の凹部に予め定めた状態に係入して構成される収容部を設けて連結状態にされる、節輪群と、
    前記収容部に前記パイプ長手軸に沿ってそれぞれ形成されたワイヤ用貫通孔に挿通されて該収容部の前記凸部と前記凹部との係入状態を維持しつつ前記節輪群を含む湾曲部を湾曲させる湾曲ワイヤと、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記凸部は、前記パイプ長手軸を挟んで2つ設けられ、前記凹部は、前記パイプ長手軸を挟んで2つ設けられ、
    前記湾曲部は、前記2つの凸部と前記2つの凹部とが周方向に対して予め定めた角度位置ずれした位置関係に設けられて四方向に湾曲する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記凸部は、前記パイプ長手軸を挟んで2つ設けられ、前記凹部は、前記パイプ長手軸を挟んで2つ設けられ、
    前記湾曲部は、前記2つの凸部と前記2つの凹部とが周方向に対して同位置或いは僅かに位置ずれして設けられて二方向に湾曲する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記節輪群の収容部は、隣接する一方の節輪を隣接する他方の節輪に向けて前記パイプ長手軸に沿って移動することによって構成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記凸部は、凸部先端側に予め定めた半径の円弧を有し、
    前記凹部は、前記他端面に対して窪んだ窪みであって、前記円弧が収容される嵌合溝を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
  6. 前記円弧が前記嵌合溝に収容された状態において、前記円弧と前記嵌合溝とは、
    前記隣接する一方の節輪が前記他方の節輪に対して回転する際の回転部と、
    前記隣接する一方の節輪から前記他方の節輪に対して作用する前記パイプ長手軸周りへの捻り力によって該他方の節輪が該パイプ長手軸周りに回転されることを抑制する捻れ規制部と、
    を兼用することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
  7. 前記凹部は、前記節輪の外周面に対して窪んだ底面から立設する一対の第1壁面と第2壁面とを有する側面凹部であって、
    前記側面凹部の幅は、前記凸部の幅より大きく、前記側面凹部の底面には前記凸部の対向する平面部が接触して配置される
    ことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
  8. 前記側面凹部内に前記凸部を収容した状態において、
    前記隣接する一方の節輪と他方の節輪とは、前記凸部の当接面が前記第2壁面に接触して回動する
    ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡。
  9. 前記側面凹部内に前記凸部を収容した状態において、
    前記隣接する一方の節輪と他方の節輪とは、前記側面凹部が形成される凹部形成突起の頂部が前記一端面に接触して回動する
    ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡。
  10. 前記節輪に作用する節輪軸周り方向への捻り力は、前記凸部の平面部と前記側面凹部の底面とが接触していることによって発生する摩擦力によって抑制されることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡。
  11. 前記節輪に作用する節輪軸周り方向への捻り力は、前記摩擦力に加えて、
    前記凸部の捻れ規制面が前記第1壁面に当接することによって抑制されることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡。
  12. 前記凹部は、前記節輪の外周面に対して窪んだ底面から立設する一対の第1壁面と第2壁面とを有する側面凹部であって、
    前記側面凹部内に前記凸部を収容した状態において該側面凹部の底面と該凸部の平面部との間に隙間が設けられ、
    前記隣接する一方の節輪と他方の節輪とは、該節輪の前記凸部が前記他方の節輪の側面凹部内においてパイプ長手軸方向に対して傾動することによって回動することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
  13. 前記節輪群は、硬質パイプを切断して構成される湾曲駒組であって、
    前記凸部と前記凹部とは前記湾曲駒組の係合部を構成し、
    前記凸部は、凸部先端側に予め定めた半径の円形状部を有し、
    前記凹部は、前記円形状部が収容される収容孔を有する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の内視鏡。
  14. 前記円形状部が前記収容孔内に係合された状態において、
    前記円形状部と前記該収容孔とは、前記一方の節輪が前記他方の節輪に対して回転する際の回転部と、
    前記一方の節輪から前記他方の節輪に対して作用する前記パイプ長手軸周りへの捻り力によって該他方の節輪が該パイプ長手軸周りに回転されることを抑制する捻れ規制部と、
    を兼用することを特徴とする請求項13に記載の内視鏡。
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