JPWO2017164201A1 - 冷却システムおよび冷却システムの制御方法 - Google Patents

冷却システムおよび冷却システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

複数の冷凍サイクルを組み合わせた冷却システムにおいては、冷却対象の発熱量に応じて効率よく冷却することが困難であるため、本発明の冷却システムは、冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備えた第1の冷却手段と、第1の冷媒輸送手段と接続し、第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する第2の冷媒輸送手段と、第2の冷媒を介して、第1の冷媒輸送手段を循環する第1の冷媒から受熱し、分岐冷媒を冷却する第2の冷却手段と、第2の冷媒が輸送する熱を蓄える蓄熱手段、とを有する。

Description

本発明は、電子機器などの冷却に用いられる冷却システムおよび冷却システムの制御方法に関し、特に、冷媒の相変化を用いた冷却システムおよび冷却システムの制御方法に関する。
近年、電子機器の小型化、高性能化にともなって、その発熱量および発熱密度が増大している。このような電子機器等を効率的に冷却するため、冷却能力が高い冷却方式を採用する必要がある。冷却能力が高い冷却システムの一つとして、冷媒の相変化を用いた冷却システムがある。
冷媒の相変化を用いた冷却システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された関連する冷凍装置は、蒸気圧縮式冷凍機と吸着式冷凍機とを組み合わせた冷却システムである。
関連する冷凍装置は、第1吸着器と第2吸着器を備えた吸着式冷凍機、第1蒸気圧縮式冷凍機、および第2蒸気圧縮式冷凍機を有する。
第1および第2蒸気圧縮式冷凍機は、第1および第2圧縮機、第1および第2凝縮器(放熱器)、第1および第2減圧器、蒸発器、および第1および第2アキュームレータを備える。なお、第1および第2蒸気圧縮式冷凍機の蒸発器は一体化されている。
また、吸着式冷凍機は、第1および第2吸着器、第1および第2吸着剤熱交換器、第1および第2水熱交換器、および室外熱交換器等を備える。
関連する冷凍装置では、第1蒸気圧縮式冷凍機が備える第1凝縮器により再生状態にある吸着器内の吸着剤を加熱し、かつ、吸着状態にある吸着器の冷却作用により第2蒸気圧縮式冷凍機の第2凝縮器を冷却する。そして、第1吸着器と第2吸着器を吸着状態と吸着された蒸気冷媒を脱離再生する再生状態とに一定時間毎に切り替える構成としている。
このような構成としたことにより、第2蒸気圧縮式冷凍機の凝縮器内の圧力を下げることができるので、第2蒸気圧縮式冷凍機の圧縮機の動力(圧縮仕事)を低減することができる。したがって、関連する冷凍装置によれば、第1および第2蒸気圧縮式冷凍機と吸着式冷凍機とを組み合わせた冷凍装置において、少ない動力で十分な冷凍能力を得ることができる、としている。
特開平11−190566号公報(段落[0005]〜[0019]、図1)
上述したように、特許文献1に記載された関連する冷凍装置は、第1蒸気圧縮式冷凍機の排熱を用いて吸着した冷媒を脱離させる吸着式冷凍機によって、第2蒸気圧縮式冷凍機が備える凝縮器を冷却する構成としている。すなわち、圧縮式冷凍サイクルなどの1次冷却装置が冷却対象から熱を奪うことにより温熱を生成し、吸着式冷凍サイクルなどの2次冷却装置がこの温熱を冷熱に変換する。このような1次冷却装置と2次冷却装置を備えた関連する冷却装置は、1次冷却装置と2次冷却装置がそれぞれ生成した冷熱を合わせて一の冷却対象を効率よく冷却することが可能である。
冷却装置は一般に、必要な冷熱量を最小の電力で得るために、最も効率が良い定格電力で運転する。しかし、冷却対象の冷却に必要な冷熱量が、1次冷却装置の定格冷却能力以下、すなわち定格運転時の1次冷却装置が生成する冷熱量以下である場合、冷熱の余剰が生じてしまう。
具体的には例えば、図4Aに示すように、1次冷却装置が定格冷却能力である20kWで運転しているとする。2次冷却装置が生成する冷熱量は、一般的には1次冷却装置の生成する冷熱量などに依存して変化する。ここでは簡単のため、1次冷却装置が生成する冷熱の50%の冷熱を2次冷却装置が生成するものとする。すなわち、2次冷却装置は定格冷却能力である10kWで運転している。このとき、冷却対象を冷却するのに必要な冷熱量(必要冷熱)が、1次冷却装置の定格冷却能力以下、例えば15kWであるとする。この場合、1次冷却装置および2次冷却装置をそれぞれ定格冷却能力である20kWおよび10kWで運転すると、余剰な冷熱(余剰冷熱)が生じてしまう。
一方、図4Bに示すように、1次冷却装置および2次冷却装置が生成する冷熱の総和が、冷却対象を冷却するのに必要な冷熱と一致するように、1次冷却装置および2次冷却装置を運転する場合、余剰な冷熱は発生しない。しかし、この場合は、定格運転時に比べて冷却能力が大幅に低下した状態での運転となるので、冷却効率が著しく低下してしまう。
このように、複数の冷凍サイクルを組み合わせた冷却システムにおいては、冷却対象の発熱量に応じて効率よく冷却することが困難である、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、複数の冷凍サイクルを組み合わせた冷却システムにおいては、冷却対象の発熱量に応じて効率よく冷却することが困難である、という課題を解決する冷却システムおよび冷却システムの制御方法を提供することにある。
本発明の冷却システムは、冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備えた第1の冷却手段と、第1の冷媒輸送手段と接続し、第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する第2の冷媒輸送手段と、第2の冷媒を介して、第1の冷媒輸送手段を循環する第1の冷媒から受熱し、分岐冷媒を冷却する第2の冷却手段と、第2の冷媒が輸送する熱を蓄える蓄熱手段、とを有する。
本発明の冷却システムの制御方法は、冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備えた第1の冷却手段と、第1の冷媒輸送手段と接続し、第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する第2の冷媒輸送手段と、第2の冷媒を介して、第1の冷媒輸送手段を循環する第1の冷媒から受熱し、分岐冷媒を冷却する第2の冷却手段と、第2の冷却手段が生成する冷熱を輸送する第2の冷媒を蓄える蓄熱タンク、とを有する冷却システムに対して、蓄熱タンクを経由する第2の冷媒の流量を制御する。
本発明の冷却システムおよび冷却システムの制御方法によれば、複数の冷凍サイクルを組み合わせた構成とした場合であっても、冷却対象の発熱量に応じて効率よく冷却することができる。
本発明の第1の実施形態に係る冷却システムの構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却システムの構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却システムの動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却システムの別の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷却システムのさらに別の動作を説明するための図である。 関連する冷却装置の動作を説明するための図である。 関連する冷却装置の別の動作を説明するための図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る冷却システム100の構成を示す概略図である。同図中の破線矢印は、熱の移動を示す。
本実施形態による冷却システム100は、第1の冷却手段110、第2の冷却手段120、第2の冷媒輸送手段121、および蓄熱手段130を有する。
第1の冷却手段110は、冷却対象10から受熱(H1)した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段111を備える。第2の冷媒輸送手段121は第1の冷媒輸送手段111と接続しており、第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する。第2の冷却手段120は、第2の冷媒を介して、第1の冷媒輸送手段111を循環する第1の冷媒から受熱(H2)し、分岐冷媒を冷却(H3)する。そして、蓄熱手段130は、第2の冷媒が輸送する熱を蓄える。
上述したように、本実施形態による冷却システム100は蓄熱手段130を備えた構成としている。そのため、第1の冷却手段110および第2の冷却手段120の冷却能力と冷却対象10からの受熱量に応じて、余剰な熱が生じる場合であっても、蓄熱手段130がこの熱を蓄熱することができる。その結果、蓄熱手段130が必要となる蓄熱を行った後には、第1の冷却手段110および第2の冷却手段120の動作を停止し、蓄熱手段130が蓄えている熱、例えば冷熱によって冷却を行うことが可能になる。
ここで、蓄熱手段130は、第2の冷媒を蓄える蓄熱タンクを備え、この蓄熱タンクは第2の冷媒が循環する流路内に位置する構成とすることができる。また、第2の冷媒は、第2の冷却手段120が生成する冷熱を輸送する構成とすることができる。これに限らず、第2の冷媒は、第1の冷媒輸送手段111を循環する第1の冷媒から受熱した温熱を輸送する構成としてもよい。
第1の冷却手段110は蒸気圧縮冷凍サイクルを用いた構成とすることができる。また、第2の冷却手段120は、吸着冷凍サイクルおよび吸収冷凍サイクルのいずれかを用いた構成とすることができる。このとき、第1の冷媒として、低沸点の材料を使用することができる。例えば、ハイドロフルオロカーボンやハイドロフルオロエーテルなどの有機冷媒を用いることができる。また、第2の冷媒として、典型的には水を用いることができる。
次に、本実施形態による冷却システムの制御方法について説明する。本実施形態による冷却システムの制御方法は、第1の冷却手段、第2の冷媒輸送手段、第2の冷却手段、および蓄熱タンクを有する冷却システムに対する制御方法である。
ここで、第1の冷却手段は、冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備える。第2の冷媒輸送手段には、第1の冷媒輸送手段と接続し、第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する。第2の冷却手段は、第2の冷媒を介して、第1の冷媒輸送手段を循環する第1の冷媒から受熱し、分岐冷媒を冷却する。そして、蓄熱タンクは、第2の冷却手段が生成する冷熱を輸送する第2の冷媒を蓄える。このように構成された冷却システムに対して、上記の蓄熱タンクを経由する第2の冷媒の流量を制御する。これにより、第1の冷却手段および第2の冷却手段の冷却能力と冷却対象からの受熱量に応じて生じる余剰な冷熱を、蓄えることができる。その結果、第1の冷却手段および第2の冷却手段の動作を停止し、蓄熱タンクが蓄えている第2の冷媒の冷熱によって冷却を行うことが可能になる。
ここで、冷却対象からの受熱量が、第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、第1の冷却手段が生成する冷熱量が、受熱量と等しくなるように第1の冷却手段を制御することとしてもよい。そして、第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する第2の冷媒を、蓄熱タンクに蓄えるように、蓄熱タンクを経由する第2の冷媒の流量を制御する構成とすることができる。ここで、上述した基準冷却能力は、典型的には定格冷却能力である。
この場合、図4Bを用いて説明したような制御方法、すなわち第1の冷却手段および第2の冷却手段が生成する冷熱の総和が、受熱量と一致するように制御する場合に比べ、第1の冷却手段は基準冷却能力(定格冷却能力)により近い状態で動作する。そのため、効率よく冷却することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の冷却システム100および冷却システムの制御方法によれば、第1の冷却手段と第2の冷却手段といった複数の冷凍サイクルを組み合わせた構成とした場合であっても、冷却対象の発熱量に応じて効率よく冷却することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2に、本発明の第2の実施形態に係る冷却システム1000の構成を模式的に示す。同図中、実線および破線の矢印は冷媒の流れを、白抜き矢印は熱の流れをそれぞれ示す。
本実施形態による冷却システム1000は、第1の冷却装置(第1の冷却手段)1100、第2の冷却装置(第2の冷却手段)1200、第2の冷媒輸送部(第2の冷媒輸送手段)1210、および蓄熱装置(蓄熱手段)1300を有する。
ここで、本実施形態による冷却システム1000は、第1の冷却装置1100と第2の冷却装置1200を有する複数の冷凍サイクルを組み合わせた構成である。すなわち、冷却システム1000は、第1の冷却装置1100が冷却対象10を冷却することによって回収した熱をエネルギー源として、第2の冷却装置1200がさらに冷却対象10の冷却を行う排熱回収型の冷却システムである。ここで、冷却対象10は例えばサーバ等の電子機器である。
第1の冷却装置1100は、蒸発器(蒸発手段)1110、圧縮機(圧縮手段)1120、凝縮器(凝縮手段)1130、膨張弁(膨張手段)1140、および第1の冷媒輸送部(第1の冷媒輸送手段)1150を備え、蒸気圧縮冷凍サイクルを構成している。
蒸発器1110はラジエータ等により構成され、第1の冷媒が受熱して気化した冷媒蒸気を生成する。圧縮機1120は冷媒蒸気を断熱圧縮して高圧冷媒蒸気を生成する。凝縮器1130は高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液を生成する。そして、膨張弁1140は高圧冷媒液を膨張させて低圧の冷媒液を生成する。
第1の冷媒輸送部1150は、蒸発器1110から、圧縮機1120、凝縮器1130、および膨張弁1140を経由して蒸発器1110に還流する第1の冷媒の流路を構成する。第1の冷媒として、低沸点の材料、例えば、ハイドロフルオロカーボンやハイドロフルオロエーテルなどの有機冷媒を用いることができる。図2中の実線矢印は、この第1の冷媒の流れを示す。
第2の冷却装置1200は、吸着冷凍サイクルおよび吸収冷凍サイクルのいずれかを構成する。本実施形態では、第2の冷却装置1200として、吸着冷凍サイクルを備えた吸着式冷凍機1201を用いる場合について説明する。吸着式冷凍機1201は、第2の冷媒としての水等をポンプ1202によって循環させ、冷却塔1203等により温水を冷却する。図2中の破線矢印は、吸着式冷凍機1201の第2の冷媒としての水の流れを示す。
第2の冷媒輸送部1210は、蒸発器1110と圧縮機1120の間から、蒸発器1110と膨張弁1140の間に、第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する流路を構成する。
凝縮器1130は、第1の冷媒輸送部1150を流動する高圧冷媒蒸気と第2の冷却装置1200の受熱側の第2の冷媒を熱交換させる。また、第2の冷媒輸送部1210により循環する分岐冷媒と第2の冷却装置1200の冷却側の第2の冷媒を熱交換させる熱交換器(熱交換手段)1220を備えた構成とすることができる。
蓄熱装置1300は、第2の冷媒が輸送する熱を蓄える。蓄熱装置1300は第2の冷媒を蓄える蓄熱タンクを備え、第2の冷媒が循環する流路内に位置する構成とすることができる。また、図2に示すように、蓄熱装置1300が、第2の冷却装置1200の冷却側の第2の冷媒の流路内に位置する構成とすることができる。すなわち図2では、蓄熱装置1300が、吸着式冷凍機1201と熱交換器1220との間の水循環路に設置されている場合を示す。この場合、第2の冷媒としての水は、第2の冷却装置1200が生成する冷熱を輸送する。
次に、本実施形態による冷却システム1000の動作について説明する。以下では、冷却システム1000をサーバ等の冷却に使用する場合を例として説明する。したがって、以下に記す温度は、この場合における典型的な数値例である。
まず、第1の冷却装置1100の動作について説明する。ラジエータ等からなる蒸発器1110に流入した冷媒液(第1の冷媒)は、サーバ等の冷却対象10から送出される約40〜50℃の排熱によって気化し冷媒蒸気となる。冷媒蒸気は圧縮機1120により断熱圧縮されることにより圧力が上昇するとともに、冷媒蒸気の温度は約50〜100℃に上昇する。温度が上昇した冷媒蒸気が有する熱を第2の冷却装置1200で使用するため、凝縮器1130によって冷媒と水(第2の冷媒)を熱交換させる。これにより、冷媒の熱が水に移動し、約50〜100℃の温水が生成されるとともに、冷媒の温度は低下する。温度が低下することによって凝縮液化した冷媒は、膨張弁1140により圧力を低減される。その後に再び、蒸発器1110に流入する。
次に、第2の冷却装置1200の動作について説明する。凝縮器1130における熱交換によって受熱した約50〜100℃の温水を介して、熱が吸着式冷凍機1201に移動する。吸着式冷凍機1201は、その温熱を利用して約5〜20℃程度の冷水を生成し、熱交換器1220を介して分岐冷媒を冷却する。
熱交換器1220によって冷却された分岐冷媒は凝縮液化し、第2の冷媒輸送部1210により循環する。第2の冷媒輸送部1210は蒸発器1110と膨張弁1140の間に接続されているので、凝縮液化した分岐冷媒は膨張弁1140により低圧になった冷媒液と合流し、蒸発器1110に還流する。なお、図2に示すように、第2の冷媒輸送部1210が構成する分岐冷媒の流路内に、分岐冷媒を循環させるポンプ等の駆動部1230を備えた構成としてもよい。
蒸発器1110に還流した冷媒液は、サーバ等の冷却対象10からの排熱により気化する。蒸発器1110において気化した冷媒蒸気は、蒸発器1110と圧縮機1120の間に接続された第2の冷媒輸送部1210と第1の冷媒輸送部1150に分岐して流動する。第2の冷媒輸送部1210によって循環する分岐冷媒は、再び熱交換器1220に流入する。
冷却システム1000は、蓄熱装置1300が備える蓄熱タンクを経由する第2の冷媒の流量を制御する流量制御部(流量制御手段)を有する構成とすることができる。流量制御部(図示せず)は、典型的には流量制御バルブを用いて構成することができる。
また、冷却システム1000は、第1の冷却装置1100、第2の冷却装置1200、および流量制御部を制御する制御部(制御手段)を有する構成とすることができる。このとき制御部(図示せず)は、第1の冷媒の流量と温度、第2の冷媒の流量と温度、および冷却対象の消費電力の少なくとも一つに基づいて、冷却システム1000が以下の動作をするように、流量制御部を制御する構成とすることができる。
以下に、冷却システム1000が備える制御部の動作、および冷却システム1000の制御方法について説明する。
まず、冷却対象10からの受熱量が、第1の冷却装置1100が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量よりも大きい場合について説明する。このときの受熱量は、第1の冷却装置1100と第2の冷媒輸送部1210がそれぞれ基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量の合計である合計冷熱量よりも小さいものとする。ここで、基準冷却能力は、典型的には定格冷却能力であり、以下では基準冷却能力は定格冷却能力であるとして説明する。
具体的には例えば、第1の冷却装置1100の定格冷却能力は20kWであり、そのときに生じる温熱によって第2の冷却装置1200の定格冷却能力が設定される。ここでは、第2の冷却装置1200の定格冷却能力は10kWであるとする。そして、冷却対象10が、第1の冷却装置1100定格冷却能力(20kW)よりも大きい25kWの発熱をしているとする。
このとき、図3Aに示すように、第1の冷却装置1100および第2の冷却装置1200がそれぞれ定格冷却能力で動作するように第1の冷却装置1100と第2の冷却装置1200を制御する。そして、第1の冷却装置1100と第2の冷却装置1200が生成する冷熱量の合計である合計冷熱量(30kW)と冷却対象10からの受熱量(25kW)の差である余剰冷熱量(5kW)を蓄熱する。
すなわち、第1の冷却装置1100と第2の冷却装置1200はそれぞれ定格冷却能力で動作して20kWおよび10kWの冷熱を生成する。生成された合計30kWの冷熱のうち25kWは冷却対象10の冷却に使用し(必要冷熱)、残りの5kWの冷熱を蓄熱することができる。具体的には、余剰冷熱量(5kW)を輸送する容量の水(第2の冷媒)を、蓄熱タンクに蓄えるように流量制御部を制御する。
次に、冷却対象10からの受熱量が、第1の冷却装置1100が定格冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合について説明する。具体的には例えば、図3Bに示すように、冷却対象10が、第1の冷却装置1100の定格冷却能力(20kW)よりも小さい15kWの発熱をしているとする。
このとき、第1の冷却装置1100および第2の冷却装置1200がそれぞれ定格冷却能力で動作するように第1の冷却装置1100と第2の冷却装置1200を制御する。そして、第2の冷却装置1200が生成する冷熱(10kW)を蓄熱する。具体的には、第2の冷却装置1200によって生成される冷熱(10kW)を輸送する水(第2の冷媒)を、蓄熱タンクに蓄えるように流量制御部を制御する。
ここで、蓄熱タンクは容積に比例して蓄熱量を増大させることができるので、第2の冷却装置1200によって生成される冷熱の全てを輸送する容量の水を蓄熱タンクに蓄えることが可能である。また、第2の冷媒としての水は安価であるため、第1の冷却装置1100が第1の冷媒として用いる低沸点の有機冷媒を貯蔵する場合に比べ、冷却システム1000のコストを大幅に低減することができる。
次に、冷却対象10からの受熱量が、第1の冷却装置1100が定格冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合について、別の制御方法による動作を説明する。
この場合、第1の冷却装置1100が生成する冷熱量が、冷却対象10からの受熱量と等しくなるように第1の冷却装置1100を制御する。具体的には例えば、図3Cに示すように、冷却対象10の発熱量が15kWである場合、冷却に必要なだけの冷熱(15kW)を生成するように第1の冷却装置1100を制御する。そして、蓄熱装置1300は、このとき第2の冷却装置1200が生成する冷熱を蓄える。具体的には、第2の冷却装置1200によって生成される冷熱(7.5kW)を輸送する水(第2の冷媒)を、蓄熱タンクに蓄えるように流量制御部を制御する。
冷却システム1000がこのような動作をするように制御することによって、第1の冷却装置1100が生成する冷熱に余剰が生じないようにすることができる。また、第1の冷却装置1100と第2の冷却装置1200が生成する冷熱の総和が、必要な冷熱と一致するように第1の冷却装置1100を動作させた場合(図4B参照)と比較すると、第1の冷却装置1100は定格冷却能力(20kW)により近い運転を行う。そのため、冷却システム1000は高効率な動作が可能となる。
上述した冷却システム1000の動作により、蓄熱装置1300に必要となる蓄熱を行った後には、第1の冷却装置1100および第2の冷却装置1200の動作を停止し、蓄熱装置1300が蓄えている冷熱によって冷却を行うことが可能になる。
上記の説明では、冷却システム1000は、蓄熱装置1300が備える蓄熱タンクを経由する水(第2の冷媒)の流量を制御する構成とした。しかしこれに限らず、蓄熱タンク内に蓄える水温を下げることによって、冷熱の蓄熱量を増加させることとしてもよい。これは、吸着冷凍サイクルを構成する第2の冷却装置1200は、生成する冷水(第2の冷媒)の温度を調整することが可能だからである。
以上説明したように、本実施形態の冷却システム1000および冷却システムの制御方法によれば、複数の冷凍サイクルを組み合わせた構成とした場合であっても、冷却対象の発熱量に応じて効率よく冷却することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備えた第1の冷却手段と、前記第1の冷媒輸送手段と接続し、前記第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する第2の冷媒輸送手段と、第2の冷媒を介して、前記第1の冷媒輸送手段を循環する前記第1の冷媒から受熱し、前記分岐冷媒を冷却する第2の冷却手段と、
前記第2の冷媒が輸送する熱を蓄える蓄熱手段、とを有する冷却システム。
(付記2)付記1に記載した冷却システムにおいて、前記蓄熱手段は、前記第2の冷媒を蓄える蓄熱タンクを備え、前記蓄熱タンクは、前記第2の冷媒が循環する流路内に位置する冷却システム。
(付記3)付記2に記載した冷却システムにおいて、前記第2の冷媒は、前記第2の冷却手段が生成する冷熱を輸送する冷却システム。
(付記4)付記3に記載した冷却システムにおいて、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する流量制御手段を有する冷却システム。
(付記5)付記4に記載した冷却システムにおいて、前記第1の冷却手段と、前記第2の冷却手段と、前記流量制御手段とを制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量よりも大きく、前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量の合計である合計冷熱量よりも小さい場合、前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、前記合計冷熱量と前記受熱量の差である余剰冷熱量を輸送する容量の前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように前記流量制御手段を制御する冷却システム。
(付記6)付記4に記載した冷却システムにおいて、前記第1の冷却手段、前記第2の冷却手段、および前記流量制御手段を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように前記流量制御手段を制御する冷却システム。
(付記7)付記4に記載した冷却システムにおいて、前記第1の冷却手段、前記第2の冷却手段、および前記流量制御手段を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、前記第1の冷却手段が生成する冷熱量が、前記受熱量と等しくなるように前記第1の冷却手段を制御し、前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように前記流量制御手段を制御する冷却システム。
(付記8)付記5から7のいずれか一項に記載した冷却システムにおいて、前記制御手段は、前記第1の冷媒の流量と温度、前記第2の冷媒の流量と温度、および前記冷却対象の消費電力の少なくとも一つに基づいて、前記流量制御手段を制御する冷却システム。
(付記9)付記1から8のいずれか一項に記載した冷却システムにおいて、前記第1の冷却手段は、蒸気圧縮冷凍サイクルを構成し、前記第1の冷媒が受熱して気化した冷媒蒸気を生成する蒸発手段と、前記冷媒蒸気を圧縮して高圧冷媒蒸気を生成する圧縮手段と、前記高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液を生成する凝縮手段と、前記高圧冷媒液を膨張させて低圧の冷媒液を生成する膨張手段、とを備え、前記第1の冷媒輸送手段は、前記蒸発手段から、前記圧縮手段、前記凝縮手段、および前記膨張手段を経由して前記蒸発手段に還流する前記第1の冷媒の流路を構成し、前記第2の冷媒輸送手段は、前記蒸発手段と前記圧縮手段の間から、前記蒸発手段と前記膨張手段の間に前記分岐冷媒が循環する流路を構成する冷却システム。
(付記10)付記9に記載した冷却システムにおいて、前記分岐冷媒と前記第2の冷却手段の冷却側の前記第2の冷媒を熱交換させる熱交換手段を備え、前記凝縮手段は、前記高圧冷媒蒸気と前記第2の冷却手段の受熱側の前記第2の冷媒を熱交換させる冷却システム。
(付記11)付記1から10のいずれか一項に記載した冷却システムにおいて、前記第2の冷却手段は、吸着冷凍サイクルおよび吸収冷凍サイクルのいずれかを構成する冷却システム。
(付記12)冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備えた第1の冷却手段と、前記第1の冷媒輸送手段と接続し、前記第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する第2の冷媒輸送手段と、第2の冷媒を介して、前記第1の冷媒輸送手段を循環する前記第1の冷媒から受熱し、前記分岐冷媒を冷却する第2の冷却手段と、前記第2の冷却手段が生成する冷熱を輸送する前記第2の冷媒を蓄える蓄熱タンク、とを有する冷却システムに対して、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する冷却システムの制御方法。
(付記13)付記12に記載した冷却システムの制御方法において、前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量よりも大きく、前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量の合計である合計冷熱量よりも小さい場合、前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、前記合計冷熱量と前記受熱量の差である余剰冷熱量を輸送する容量の前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する冷却システムの制御方法。
(付記14)付記12に記載した冷却システムの制御方法において、前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する冷却システムの制御方法。
(付記15)付記12に記載した冷却システムの制御方法において、前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、前記第1の冷却手段が生成する冷熱量が、前記受熱量と等しくなるように前記第1の冷却手段を制御し、前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する冷却システムの制御方法。
(付記16)付記13から15のいずれか一項に記載した冷却システムの制御方法において、前記第1の冷媒の流量と温度、前記第2の冷媒の流量と温度、および前記冷却対象の消費電力の少なくとも一つに基づいて、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する冷却システムの制御方法。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2016年3月25日に出願された日本出願特願2016−062225を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 冷却システム
110 第1の冷却手段
111 第1の冷媒輸送手段
120 第2の冷却手段
121 第2の冷媒輸送手段
130 蓄熱手段
1000 冷却システム
1100 第1の冷却装置
1110 蒸発器
1120 圧縮機
1130 凝縮器
1140 膨張弁
1150 第1の冷媒輸送部
1200 第2の冷却装置
1201 吸着式冷凍機
1202 ポンプ
1203 冷却塔
1210 第2の冷媒輸送部
1220 熱交換器
1230 駆動部
1300 蓄熱装置
10 冷却対象

Claims (16)

  1. 冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備えた第1の冷却手段と、
    前記第1の冷媒輸送手段と接続し、前記第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する第2の冷媒輸送手段と、
    第2の冷媒を介して、前記第1の冷媒輸送手段を循環する前記第1の冷媒から受熱し、前記分岐冷媒を冷却する第2の冷却手段と、
    前記第2の冷媒が輸送する熱を蓄える蓄熱手段、とを有する
    冷却システム。
  2. 請求項1に記載した冷却システムにおいて、
    前記蓄熱手段は、前記第2の冷媒を蓄える蓄熱タンクを備え、
    前記蓄熱タンクは、前記第2の冷媒が循環する流路内に位置する
    冷却システム。
  3. 請求項2に記載した冷却システムにおいて、
    前記第2の冷媒は、前記第2の冷却手段が生成する冷熱を輸送する
    冷却システム。
  4. 請求項3に記載した冷却システムにおいて、
    前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する流量制御手段を有する
    冷却システム。
  5. 請求項4に記載した冷却システムにおいて、
    前記第1の冷却手段と、前記第2の冷却手段と、前記流量制御手段とを制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量よりも大きく、前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量の合計である合計冷熱量よりも小さい場合、
    前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、
    前記合計冷熱量と前記受熱量の差である余剰冷熱量を輸送する容量の前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように前記流量制御手段を制御する
    冷却システム。
  6. 請求項4に記載した冷却システムにおいて、
    前記第1の冷却手段、前記第2の冷却手段、および前記流量制御手段を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、
    前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、
    前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように前記流量制御手段を制御する
    冷却システム。
  7. 請求項4に記載した冷却システムにおいて、
    前記第1の冷却手段、前記第2の冷却手段、および前記流量制御手段を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、
    前記第1の冷却手段が生成する冷熱量が、前記受熱量と等しくなるように前記第1の冷却手段を制御し、
    前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように前記流量制御手段を制御する
    冷却システム。
  8. 請求項5から7のいずれか一項に記載した冷却システムにおいて、
    前記制御手段は、前記第1の冷媒の流量と温度、前記第2の冷媒の流量と温度、および前記冷却対象の消費電力の少なくとも一つに基づいて、前記流量制御手段を制御する
    冷却システム。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載した冷却システムにおいて、
    前記第1の冷却手段は、蒸気圧縮冷凍サイクルを構成し、
    前記第1の冷媒が受熱して気化した冷媒蒸気を生成する蒸発手段と、
    前記冷媒蒸気を圧縮して高圧冷媒蒸気を生成する圧縮手段と、
    前記高圧冷媒蒸気を凝縮させ高圧冷媒液を生成する凝縮手段と、
    前記高圧冷媒液を膨張させて低圧の冷媒液を生成する膨張手段、とを備え、
    前記第1の冷媒輸送手段は、前記蒸発手段から、前記圧縮手段、前記凝縮手段、および前記膨張手段を経由して前記蒸発手段に還流する前記第1の冷媒の流路を構成し、
    前記第2の冷媒輸送手段は、前記蒸発手段と前記圧縮手段の間から、前記蒸発手段と前記膨張手段の間に前記分岐冷媒が循環する流路を構成する
    冷却システム。
  10. 請求項9に記載した冷却システムにおいて、
    前記分岐冷媒と前記第2の冷却手段の冷却側の前記第2の冷媒を熱交換させる熱交換手段を備え、
    前記凝縮手段は、前記高圧冷媒蒸気と前記第2の冷却手段の受熱側の前記第2の冷媒を熱交換させる
    冷却システム。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載した冷却システムにおいて、
    前記第2の冷却手段は、吸着冷凍サイクルおよび吸収冷凍サイクルのいずれかを構成する
    冷却システム。
  12. 冷却対象から受熱した第1の冷媒が循環する第1の冷媒輸送手段を備えた第1の冷却手段と、
    前記第1の冷媒輸送手段と接続し、前記第1の冷媒の一部である分岐冷媒が循環する第2の冷媒輸送手段と、
    第2の冷媒を介して、前記第1の冷媒輸送手段を循環する前記第1の冷媒から受熱し、前記分岐冷媒を冷却する第2の冷却手段と、
    前記第2の冷却手段が生成する冷熱を輸送する前記第2の冷媒を蓄える蓄熱タンク、とを有する冷却システムに対して、
    前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する
    冷却システムの制御方法。
  13. 請求項12に記載した冷却システムの制御方法において、
    前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量よりも大きく、前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量の合計である合計冷熱量よりも小さい場合、
    前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、
    前記合計冷熱量と前記受熱量の差である余剰冷熱量を輸送する容量の前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する
    冷却システムの制御方法。
  14. 請求項12に記載した冷却システムの制御方法において、
    前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、
    前記第1の冷却手段および前記第2の冷却手段がそれぞれ基準冷却能力で動作するように前記第1の冷却手段と前記第2の冷却手段を制御し、
    前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する
    冷却システムの制御方法。
  15. 請求項12に記載した冷却システムの制御方法において、
    前記冷却対象からの受熱量が、前記第1の冷却手段が基準冷却能力で動作するとき生成する冷熱量以下である場合、
    前記第1の冷却手段が生成する冷熱量が、前記受熱量と等しくなるように前記第1の冷却手段を制御し、
    前記第2の冷却手段によって生成される冷熱を輸送する前記第2の冷媒を、前記蓄熱タンクに蓄えるように、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する
    冷却システムの制御方法。
  16. 請求項13から15のいずれか一項に記載した冷却システムの制御方法において、
    前記第1の冷媒の流量と温度、前記第2の冷媒の流量と温度、および前記冷却対象の消費電力の少なくとも一つに基づいて、前記蓄熱タンクを経由する前記第2の冷媒の流量を制御する
    冷却システムの制御方法。
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