JPWO2017122256A1 - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

洗濯機は、本体（１）内に設けられた表示部に表示される画像が、投影表示部（２１）で透過、屈折および反射されて、空中表示面（２２）で結像され、表示されるよう構成されている。また、洗濯機は、赤外線センサ等からなる操作検知部(２３)が本体（１）上部に設置され、操作検知部（２３）で空中表示面（２２）における使用者の指を検知するよう構成されている。さらに、洗濯機は、指の位置情報が表示部にフィードバックされ、空中表示面（２２）の画面遷移が実行されるよう構成されている。

Description

本開示は、洗濯機の操作画面表示に関する。

近年、洗濯機はドラム式が主流となってきており、使い勝手をよくするために、操作表示板は、本体の上部前面に設置されたものがほとんどである。

従来、この種の洗濯乾燥機は、図９に示すように、本体の前面上部に、操作部および表示部を備えたパネル１１１を有する。表示部は液晶パネルで構成され、操作部はタッチセンサで構成されている（例えば、特許文献１参照）。

しかしながら、上記のような従来のドラム式洗濯乾燥機では、洗濯物を投入する投入口を開閉するための蓋部が、本体の前面の大部分を占めており、操作部および表示部を備えたパネル１１１の表示面積が小さく、入力等の操作がし難く、使い難いという問題がある。

また、パネル１１１の操作部を指で触れて入力等の操作をする時に、指が汚れていると、パネル１１１の操作部自体に汚れが付着してしまい、操作部が汚くなり、次にきれいな指で触った時に逆に指が汚れたり、また指で正しく触れてもうまく動作しなかったり、誤動作したりする原因にもなる。

さらに、操作部および表示部を備えたパネル１１１の表面が汚れると、パネル１１１の表示画面が見にくくなり、操作しにくくなるという課題がある。

特開２０１１−５６１４５号公報

本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、操作画面が大きくて見やすく、入力等の操作が行ないやすいとともに、液晶パネル等に指で直接触れることなく入力等の操作を非接触で容易に行うことができる洗濯機を提供する。

具体的には、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、本体と、本体内に設けられ、被洗濯物を収容する回転ドラムと、回転ドラムが回転可能に内装された外槽と、回転ドラムの前面に配設された開閉部とを有する。本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、さらに、本体内に設けられ、本体内の機器の動作を制御する制御部と、本体内に設けられ、画像（操作画面等）を表示する操作表示部とを備える。本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、さらに、表示部に表示される画像を本体周辺の空中に投影表示させるよう構成された投影表示部と、本体周辺の空中に表示された画像における入力等の操作を非接触で検知する操作検知部とを備えた洗濯機を提供する。

このような構成により、本体の周辺の空中に、表示部に表示される画像（操作画面等）を拡大して投影表示させることができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができる。また、使用者が見やすくかつ操作しやすい位置に、操作画面が大きく表示される為、操作画面における入力等の操作が容易となり、使い勝手のよい洗濯機を提供することができる。

また、このような構成により、操作検知部（赤外線センサ等の非接触センサ）により、空中に投影表示される操作画面における物体（使用者の指等）の動作（入力等の操作）の検知が行われる。これにより、洗剤等が付着した指等で操作画面において入力等の操作が行われても、操作画面を汚すことなく、また、誤動作を引き起こすことなく、操作画面における入力等の操作が可能となる。よって、効率良く正確に操作画面における入力等の操作が行われることができ、操作画面における操作性および信頼性を向上させることができる。

さらに、このような構成により、表示部に表示される操作画面が、宙に浮いた状態で本体周辺の空中に拡大されて投影表示されるため、操作画面を表示させるための大きな表示部が、本体の前面上部等に設けられる必要がない。これにより、衣類等の被洗濯物の出し入れが行われる開口が本体前面に大きく設けられることができる。これにより、衣類等の被洗濯物の出し入れのしやすい洗濯機を提供することができる。

さらに、このような構成により、押圧およびタッチ操作等に物理的に操作ボタンまたはタッチパネル等を操作する必要がなくなるため、入力等の操作が容易となり、洗濯乾燥機の使い勝手を格段に向上させることができる。これにより、効率良く正確に操作画面において入力等の操作が行われることができ、操作画面における操作の正確性および信頼性を向上させることができる。

図１は、本開示の実施の形態１の洗濯乾燥機の斜めから見た概略模式図である。 図２は、本開示の実施の形態１の洗濯乾燥機の側方から見た概略断面図である。 図３は、本開示の実施の形態１の洗濯乾燥機における動作を示すフローチャートである。 図４は、本開示の実施の形態２の洗濯乾燥機の斜めから見た概略模式図である。 図５は、本開示の実施の形態２の洗濯乾燥機の側方から見た概略断面図である。 図６は、本開示の実施の形態２の洗濯乾燥機における動作を示すフローチャートである。 図７は、本開示の実施の形態３の洗濯乾燥機の側方から見た概略断面図である。 図８は、本開示の実施の形態３の洗濯乾燥機における動作を示すフローチャートである。 図９は、従来の洗濯乾燥機の概略模式図である。

本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、本体と、本体内に設けられ、被洗濯物を収容する回転ドラムと、回転ドラムが回転可能に内装された外槽とを有する。本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、さらに、回転ドラムの前面に配設された開閉部と、本体内に設けられ、本体内の各種機器の動作を制御する制御部とを有する。本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、さらに、本体内に設けられ、画像を表示する表示部と、表示部に表示される画像を本体周辺の空中に投影表示させるよう構成された投影表示部と、本体周辺の空中に表示された画像における入力等の操作を非接触で検知する操作検知部とを備える。

このような構成により、本体の周辺の空中に、表示部に表示される画像（操作画面等）を拡大して投影表示させることができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができる。また、使用者が見やすくかつ操作しやすい位置に、操作画面が大きく表示される為、操作画面における入力等の操作が容易となり、使い勝手のよい洗濯機を提供することができる。

また、このような構成により、操作検知部（赤外線センサ等の非接触センサ）により、空中に投影表示される操作画面における物体（使用者の指等）の動作（入力等の操作）の検知が行われる。これにより、洗剤等が付着した指で操作画面において入力等の操作が行われても、操作画面を汚すことなく、また、誤動作を引き起こすことなく、操作画面における入力等の操作が可能となる。よって、効率良く正確に操作画面における入力等の操作が行われることができ、操作画面における操作性および信頼性を向上させることができる。

さらに、このような構成により、表示部に表示される操作画面が、宙に浮いた状態で本体周辺の空中に拡大されて投影表示されるため、操作画面を表示させるための大きな表示部が、本体前面上部等に設けられる必要がない。これにより、衣類等の被洗濯物の出し入れが行われる開口が本体前面に大きく設けられることができる。これにより、衣類等の被洗濯物の出し入れのしやすい洗濯機を提供することができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、本体が天板を有し、天板の下方に表示部が設けられていてもよい。このような構成により、本体の上面または前面等に操作画面を表示させるための大きな表示部が設けられる必要がない。これにより、衣類等の被洗濯物の出し入れが行われる開口が本体前面に大きく設けられることができる。また、これにより、衣類等の被洗濯物の出し入れのしやすい洗濯機を提供することができる。また、このような構成により、本体上面に破損しやすい液晶画面等で構成された表示部および操作部を設ける必要がない。これにより、操作画面を表示する表示部等の故障および破損等を回避することができ、より安全性および信頼性の高い洗濯機を提供することができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、操作検知部が本体下部に設けられていてもよい。より好ましくは、操作検知部は、本体前面の下部に設けられていてもよい。このような構成により、本体周囲に来た使用者が背の低い使用者である場合でも、本体下部に設けられた操作検知部により、より確実に使用者を検知することができる。また、このような構成により、表示部に表示される画像（操作画面等）が開閉部の前面に投影表示される場合でも、より確実に操作画面における使用者の指等の動作を検知することができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、操作検知部により、本体周囲に人体が検知されたとき、表示部に表示される画像が、制御部により、投影表示部を介して本体の上方の空中に投影表示されるよう構成されていてもよい。このような構成により、操作画面が常時表示されず、必要なときのみ表示されるので、省エネルギになる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、表示部が、開閉部の内部に設けられていてもよい。このような構成により、本体内の限られたスペースにおいて表示部を配置することが難しい場合でも、開閉部の内部のスペースを有効活用して表示部が設けられることができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、表示部で表示される画像（操作画面等）が、投影表示部を介して開閉部の前方かつ上方に投影表示されるよう構成されていてもよい。このような構成により、開閉部の前方かつ上方の使用者の見やすい位置に操作画面を投影させることができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができるとともに、操作画面における入力等の操作が行われやすくなる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、操作検知部が本体下部、より好ましくは、本体前面下部に設けられた操作検知部により、開閉部の前方上部に投影表示される操作画面における使用者の指の動作が検知されるよう構成されていてもよい。このような構成により、開閉部の前方かつ上方に投影表示された操作画面における使用者の指等の動作をより確実に検知することができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、開閉部が閉じられた状態で、操作検知部により人体が検知されたとき、表示部で表示される画像が本体周辺の空中に投影表示されるよう構成されていてもよい。このような構成により、開閉部の内部に表示部が配置されている場合、開閉部が閉じられているときに、操作画面が開閉部の前方かつ上方の使用者の見やすい位置に確実に投影表示されることができる。また、被洗濯物が洗濯機内に投入されて開閉部が閉じられている間、操作検知部により人体が検知されない場合は、操作画面が表示されない為、省エネルギになる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、洗濯機の運転中に、操作検知部により人体が検知されたとき、表示部で表示される画像が本体周辺の空中に投影表示されるよう構成されていてもよい。このような構成により、操作画面が常時表示されず、必要なときのみ表示されるので、省エネルギになる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、洗濯機の運転中等に発生する本体の振動による画像の揺れを検知し、画像の揺れを補正する振動補正部をさらに備えていてもよい。この場合、振動補正部により補正され、本体の振動等による揺れのない画像が、投影表示部を介して本体周辺の空中に投影表示されるよう構成されていてもよい。このような構成により、本体の振動により表示部に表示される画像（操作画面等）が揺れることなく本体の周辺の空中に投影表示されることができる。これにより、洗濯機が運転中でも操作画面に表示される文字等が見やすくなるとともに、操作画面が揺れることによる誤入力等を防ぐことができる。これにより、より操作性および信頼性の高い洗濯機を提供することができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、操作検知部は、赤外線センサから成り、赤外線センサは、本体周辺の空中に投影表示される画像に存在する物体（使用者の指等）を検知する測距センサで構成されていてもよい。このような構成により、空中に投影表示された操作画面における使用者の指等の動作（入力等の操作）を非接触で、すなわち、使用者の指等がタッチパネル等に触れることなく、検知することができる。また、このような構成により、洗剤等が付着した指等で操作画面において入力等の操作が行われても、操作画面を汚すことなく、また、誤動作を引き起こすことなく、操作画面における操作が可能となる。よって、効率良く正確に操作画面における操作が行われることができ、操作画面における操作性および信頼性を向上させることができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、投影表示部は、２面コーナリフレクタを利用した光制御パネルで構成されていてもよい。このような構成により、表示部に表示される画像を精度良くかつ効率的に、空中に投影表示させることができる。

また、本開示の実施の形態の一例による洗濯機は、洗濯機の運転、および、洗濯機を構成する各種機器の動作を実行させるためのプログラムにより、制御部における制御が実行されるよう構成されていてもよい。例えば、制御部における制御が、衣類等の被洗濯物の容量および質を検知する衣類検知ステップ、衣類検知ステップの後、乾燥状態を判定する乾燥判定ステップ、および、衣類検知結果と乾燥判定結果とに基づき、乾燥運転の遅延時間を制御する乾燥ステップのうち、少なくとも一部を実行させるためのプログラムにより、実行されるよう構成されていてもよい。

このような構成により、制御部における制御がプログラムにより実行されるため、電気情報機器、コンピュータおよびサーバ等のハードリソースと協働させて、洗濯機の動作に関わる制御を容易に実現および更新等することができる。また、プログラムを記録媒体に記録したり、通信回線を用いて制御部にプログラムをインストールしたりすることにより、洗濯機の制御部へのプログラムの追加または更新、およびプログラムのインストール作業を簡単に行うことができる。

以下、本開示の実施の形態の例を、図面を参照しながら説明する。

（実施の形態１）
本開示の実施の形態の一例による洗濯乾燥機１００の構成について、図１および図２を参照しながら説明する。

図１は、本開示の実施の形態１の洗濯乾燥機の斜めから見た概略模式図である。図２は、本開示の実施の形態１の洗濯乾燥機の側方から見た概略模式図である。

図１および図２において、洗濯乾燥機１００は、洗濯乾燥機本体（本体）１と、本体１内部に設けられた回転ドラム２と、回転ドラム２を回転可能に内装した外槽３とを有する。回転ドラム２には、衣類などの被洗濯物が収容される。また、回転ドラム２の前面には、開閉部である扉４が配設されている。洗濯乾燥機１００は、さらに、本体１内に設けられた制御部１３を有する。制御部１３は、後述する空中表示面２２に投影される操作画面（画像）における使用者の入力等の操作に基づき、洗濯乾燥機１００の運転および洗濯乾燥機１００を構成する各種機器の動作を制御する。洗濯乾燥機１００は、さらに、本体１内に設けられ、洗濯乾燥機１００の運転の内容等を表示する表示部２０を有する。表示部２０は、例えば液晶ディスプレイまたは有機ＥＬディスプレイなどからなる。また、表示部２０は、より好ましくは、本体１内の、後述する投影表示部２１の下方に配設される。表示部２０が本体1内の投影表示部２１の下方に配設されることにより、大きな操作画面を表示させる表示部２０が本体１の上面または前面等に設けられる必要がない。よって、被洗濯物を出し入れする開口が本体１に大きく設けられることが可能となる。また、故障しやすい液晶画面等を本体１の上面または前面等に設けられる必要がない。よって、洗濯乾燥機１００の安全性および信頼性を向上させることができる。

洗濯乾燥機１００は、さらに、表示部２０に表示された画像を、本体１の空中に表示させる投影表示部２１を備える。投影表示部２１は、本体１に設けられ、例えば本体１の天板５などに設けられる。投影表示部２１は、例えばガラス等の板に、画像を空中に表示させるための特殊加工が施された投影パネルが用いられる。より具体的には、２面コーナリフレクタを利用した光制御パネルなどが用いられる。この場合、表示部２０に表示される画像は、まず投影パネルに投影される。投影パネルに投影された画像は、投影パネルにおいて、透過、屈折および反射されて、実体のない空中表示面２２で結像される。これにより、表示部２０に表示される画像が、宙に浮いた状態で本体１周辺の空中における空中表示面２２に投影表示される。

なお、空中表示面２２は、本体１周辺の空中の、使用者が視認しやすく、画面での入力等の操作のしやすい任意の位置に設定される。例えば、空中表示面２２は、開閉部である扉４の上方または前方に表示されるよう、投影表示される位置が設定される。また、空中表示面２２の大きさも、任意の大きさに設定することができる。例えば、空中表示面２２が、表示部２０の画面の大きさの２倍の大きさを有するよう設定されることができる。

なお、空中表示面２２は、上述のとおり、実体がなく、物理的に存在しない表示面である。すなわち、空中表示面２２は、表示部２０に表示される画像が投影表示部２１を介して空中に投影されることにより、あたかも表示画面が存在するかのように視認できる仮想的な表示面である。

なお、投影表示部２１には、平面に映し出された画像を立体的に表示させる３Ｄ技術が用いられた３Ｄ投影装置が用いられていてもよい。この場合、３Ｄ投影装置は、天板５または扉４等に設けられることができる。

洗濯乾燥機１００は、さらに、操作検知部である指検知センサ２３を有する。指検知センサ２３は、例えば赤外線測距センサ等からなる非接触センサで構成される。指検知センサ２３（光センサ）は、空中に表示される画像（操作画面等）における物体（使用者の指等）の動作（入力等の操作）を検知する。また、本実施の形態においては、指検知センサ２３は、本体１の周辺に使用者（人体）が存在するか否かも検知する。なお、洗濯乾燥機１００は、指検知センサ２３とは別に、人感センサを有し、人感センサにより、本体１の周辺に使用者が存在するか否かを検知するよう構成されていてもよい。

赤外線センサ等からなる指検知センサ２３は、本体１の外周面、例えば本体１の上面等に設置される。指検知センサ２３により、空中表示面２２における使用者の指の動作が検知されると、指検知センサ２３から、指の位置情報が制御部１３を介して表示部２０にフィードバックされ、表示部２０において画面遷移が実行される。これに伴い、空中表示面２２においても画面が遷移する。

本実施の形態の洗濯乾燥機１００においては、洗濯乾燥機１００の前に使用者が来て洗濯乾燥機１００を使用しようとすると、赤外線センサ等からなる指検知センサ２３が使用者の存在を検知し、本体１周辺の空中に空中表示面２２が投影表示される。空中表示面２２に投影表示された画像（操作画面等）上で使用者が指を動かすと、その指の位置を指検知センサ２３が検知し、指の位置情報が制御部１３に送られる。制御部１３に送られた指の位置情報は、本体１内に設けられた演算部１２に送られ、演算部１２により、空中表示面２２に投影表示される操作画面における指の位置と、表示部２０の操作画面における位置とが対応付けられ、入力等の操作情報として、演算部１２から制御部１３を介して、表示部２０にフィードバックされる。フィードバックされた入力等の操作情報に基づき、表示部２０において画面遷移が実行される。これに伴い、空中表示面２２においても画面が遷移する。なお、洗濯乾燥機１００は、演算部１２が制御部１３に組み込まれて一体に構成されていてもよいし、演算部１２における処理が制御部１３により行われるよう構成されていてもよい。

このような構成により、操作画面を、本体１の周辺の空中の、使用者が見やすい位置、例えば本体１の上方の空中に、表示部２０に表示される操作画面よりも大きく表示させることができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができる。例えば、操作画面上の視認し難い小さい文字なども、操作画面が使用者の見やすい位置で大きく表示されるため、容易に視認することが可能となる。

また、このような構成により、表示部２０に表示される操作画面が、宙に浮いた状態で空中に投影表示されるため、指が洗剤等で汚れている場合でも、表示部２０を汚すことなく、空中表示面２２に表示された操作画面において入力等の操作が容易に行われることができる。よって、誤動作を防ぐとともに、操作性を向上させることができる。

また、このような構成により、押圧およびタッチ操作等に物理的に操作ボタンまたはタッチパネル等を操作する必要がなくなるため、入力等の操作が容易となり、洗濯乾燥機１００の使い勝手を格段に向上させることができる。これにより、効率良く正確に操作画面において入力等の操作が行われることができ、操作画面における操作の正確性および信頼性を向上させることができる。

次に、本実施の形態の洗濯乾燥機１００の動作について、図面を参照しながら説明する。

図３は、本開示の実施の形態の一例による洗濯乾燥機における動作を示すフローチャートである。なお、以下に説明する本実施の形態の洗濯乾燥機１００の動作の制御は、制御部１３により行われる。

まず、本実施の形態の洗濯乾燥機１００の動作の概要を、図２も参照しながら説明する。図２に示すような本実施の形態の洗濯乾燥機１００において、本体１の上面に設置された赤外線センサ等からなる指検知センサ２３が、本体１の周囲に来た使用者を検知する。或いは、使用者により洗濯乾燥機１００の電源がＯＮされる。操作検知部である指検知センサ２３により使用者の存在が検知されると、或いは、使用者により洗濯乾燥機１００の電源がＯＮされると、本体１の内部に設けられている表示部２０に操作画面が表示される。表示部２０に表示された操作画面（画像）は、本体１の天板５に設けられた投影表示部２１を介して、本体１の周辺の空中に表示される空中表示面２２に投影表示される。

以下、本実施の形態の洗濯乾燥機１００における動作フローの詳細を説明する。

まず、洗濯乾燥機１００の使用者が本体１の周囲に来て、指検知センサ２３が、本体１の周囲に来た使用者を検知する、或いは、使用者により本体１の電源がＯＮされる（ステップＳ０）と、空中表示面２２に表示部２０に表示される画像（操作表示画面）が表示される（ステップＳ１）。

次に、使用者により、空中表示面２２に投影表示される操作画面において、従来の（物理的に存在する）液晶画面における入力操作と同様に、洗濯乾燥機１００の運転に関わる様々の条件（以下、略して洗濯条件という）の設定（例えば洗濯レベルの設定等）が行われる（ステップＳ２）。

洗濯条件が設定され、使用者により扉４が開けられて、衣類等の被洗濯物が回転ドラム２内に投入される（ステップＳ３）。なお、ステップＳ３はステップＳ２の前に行われてもよい。

被洗濯物が投入された後、扉４が閉じられ、空中表示面２２に表示される操作画面において、使用者により洗濯乾燥機１００の運転を開始させる運転開始メニューが選択されたと、指検知センサ２３が検知したとき、制御部１３により洗濯乾燥機１００の運転が開始される（ステップＳ４）。

洗濯乾燥機１００の運転開始後、本体１周囲に使用者（人体）が居なくなったと指検知センサ２３が検知したら（ステップＳ５でＹｅｓ（以下、Ｙと略記する））、制御部１３により空中表示面２２への画像表示が終了され、空中表示面２２も見えない状態となる（ステップＳ６）。一方、洗濯乾燥機１００の運転開始後、本体１周囲に使用者が居なくなったと指検知センサ２３が検知しない場合（ステップＳ５でＮｏ（以下、Ｎと略記する））、制御部１３により空中表示面２２への画像表示が継続される。

ステップＳ６において、制御部１３により空中表示面２２への画像の投影表示が終了された後、洗濯乾燥機１００の運転が終了する（ステップＳ９）と、制御部１３により空中表示面２２が再び空中に表示されて（ステップＳ１０）、洗濯乾燥機１００の運転終了が報知される。

また、洗濯乾燥機１００の運転途中で、制御部１３により、本体１周囲に使用者が来たと判断された場合（ステップＳ７でＹ）は、空中表示面２２が空中に表示されて（ステップＳ８）、洗濯乾燥機１００の現在の運転状況等が表示された操作画面が空中表示面２２に投影表示される。その後、所定時間内に本体１周囲に使用者が来たと制御部１３により判断された場合、すなわち、指検知センサ２３により検知されなければ、制御部１３により空中表示面２２への投影表示は終了される。

洗濯乾燥機１００の運転開始後、本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知しない場合（ステップＳ７でＮ）、空中表示面２２への画像表示は行われない。なお、洗濯乾燥機２００の運転開始後、空中表示面２２への画像表示が終了された後に、再び本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知したときは、ステップＳ７およびステップＳ８が実行される。

その後、洗濯乾燥機１００の運転が終了する（ステップＳ９）と、制御部１３により空中表示面２２が再び空中に表示されて（ステップＳ１０）、洗濯乾燥機１００の運転終了が報知される。

なお、本実施の形態の洗濯乾燥機１００におけるステップＳ０からステップＳ５までの動作フローは、後述する実施の形態２におけるステップＳ０からステップ１５までの動作フロー（図６参照）に置き換えられて実行されてもよい。

また、本開示において、本体１周囲に人が居るか居ないかについては、指検知センサ２３により検知され、指検知センサ２３の検知結果に基づき、制御部１３により判断される。

このように、本体１内に設けられた表示部２０に表示される操作画面を、本体１周辺の空中に大きく投影表示させることによって、操作画面が非常に見やすくなり、操作画面の視認性を向上させることができる。

さらに、本実施の形態の洗濯乾燥機１００は、赤外線センサ等の反射型光センサで構成された指検知センサ２３により、空中に投影表示された操作画面における指等の位置を検知するよう構成されている。これにより、洗剤等が付着した手等でも操作画面における入力等の操作を容易に行うことができ、操作画面を汚すこともなく、より使い勝手のよい洗濯機を提供することができる。

さらに、高齢者などにとっては、本実施の形態の洗濯乾燥機１００によれば、使用者の見やすく操作しやすい位置に、表示部２０に表示される操作画面が、投影表示部２１により拡大されて大きく投影表示される。このため、従来のような小さい液晶画面に表示される操作画面の小さい文字等を読むことを回避することができ、利便性をさらに向上させることができる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機１００は、使用者が洗濯乾燥機１００の周囲にいないときには、空中表示面２２に操作画面が表示されず、使用者が本体１の前面に来たとき、および、洗濯乾燥機１００の運転が終了したときに、操作画面が表示されるよう構成されている。このような構成により、操作画面が常時表示されず、必要なときのみ表示されるので、省エネルギにもなる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機１００においては、表示部２０が本体１の内部に配置されている。表示部２０に表示される操作画面（画像）は、空中表示面２２に投影表示される操作画面よりも小さい。また、本実施の形態の洗濯乾燥機１００においては、表示部２０に表示される操作画面が、投影表示部２１を介して、本体１の周辺の空中に、拡大されて投影表示される。このような構成により、本体１に操作画面を表示させるための大きな表示部２０が、本体の上面または前面等に設けられる必要がない。これにより、本体１の前面の扉４を大きくすることができる。すなわち、本体１の前面の開口を大きくすることができる。これにより、衣類等の被洗濯物を洗濯乾燥機１００に出し入れしやすい洗濯機を提供することができる。

以上述べたように、本実施の形態の洗濯乾燥機１００によれば、操作画面を本体１の周辺の空中に大きく投影表示させることができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができる。また、本実施の形態の洗濯乾燥機１００によれば、使用者の見やすくかつ操作しやすい位置に、操作画面が大きく表示される為、操作画面における入力操作が容易となり、使い勝手が非常によくなる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機１００によれば、本体１の周辺（例えば天板５の上方）の空中に、表示部２０に表示される操作画面を投影表示させ、赤外線センサなどの非接触センサで構成された操作検知部により操作画面における使用者の指等の動作（入力等の操作）の検知が非接触で行われる。これにより、洗剤等が付着した指で操作画面において入力等の操作が行われても、操作画面を汚すようなことなく、また、誤動作を引き起こすことなく、操作画面における入力等の操作が可能となる。よって、効率良く正確に操作画面における操作が行われることができ、操作画面における操作性および信頼性を向上させることができる。

（実施の形態２）
次に、本開示の実施の形態２の洗濯乾燥機２００について、図面を参照しながら説明する。図４は、本開示の実施の形態２の洗濯乾燥機の斜めから見た概略模式図である。図５は、本開示の実施の形態２の洗濯乾燥機の側方から見た概略模式図である。

まず、本実施の形態の洗濯乾燥機２００の構成を説明する。

本実施の形態における洗濯乾燥機２００は、以下に詳述する特徴的な部分を除き、実施の形態１の洗濯乾燥機１００と同様の構成であるため、同様の構成については、実施の形態１における符号と同じ符号を引用し、その説明を省略する。

本実施の形態における洗濯乾燥機２００は、少なくとも以下の点で実施の形態１の洗濯乾燥機１００と異なる。すなわち、図４および図５に示すように、本実施の形態における洗濯乾燥機２００においては、操作検知部である指検知センサ（光センサ）２３が本体１下部、より好ましくは、本体１の前面の下部に設置されている。また、本実施の形態における洗濯乾燥機２００においては、表示部２０が開閉部である扉４の内部に配設されている（図５参照）。また、表示部２０に表示される画像を本体１の周辺の空中に投影表示させる投影表示部２１は、本体１の前面に設けられる開閉部である扉４の外表面側に配設される。このような構成により、投影表示部２１が水に濡れる等して故障したりする不具合を回避することができる。

なお、表示部２０および投影表示部２１の少なくとも一方は、防水機能を有していることが望ましい。防水機能を有していることにより、表示部２０および投影表示部２１が水で濡れた場合および湿気等の影響により、表示部２０および投影表示部２１が故障したり、洗濯乾燥機２００を正常に運転させることができない等の不具合を回避することができる。

さらに、本実施の形態における洗濯乾燥機２００は、空中表示面２２が、開閉部である扉４の前面の上方の空中に表示されるよう構成されている。そして、扉４の前面の上方の空中に投影表示される空中表示面２２に、扉４内部に設けられた表示部２０に表示される操作画面が投影表示される。

本実施の形態の洗濯乾燥機２００においては、本体１下部に設置された指検知センサ２３により、扉４の前面の上方の空中に投影表示される空中表示面２２の操作画面における使用者の指等を非接触で検知することによって、指の位置情報が制御部１３を介して入力等の操作情報として表示部２０にフィードバックされる。これにより、表示部２０の画面遷移が実行される。また、これに伴い、空中表示面２２においても画面遷移する。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機２００において、洗濯乾燥機２００の前に使用者が来て洗濯乾燥機２００を使用しようとすると、本体１下部に設置された操作検知部である指検知センサ２３が使用者の存在を検知し、制御部１３により本体１の扉４の上方の空中に空中表示面２２が投影表示される。指検知センサ２３は、例えば赤外線センサ等からなる。空中表示面２２に表示される画像（操作画面等）上で使用者が指を動かすと、その指の位置を指検知センサ２３が検知し、指の位置情報が制御部１３に送られる。制御部１３に送られた指の位置情報は、演算部１２に送られ、演算部１２により、空中表示面２２の操作画面における指の位置と、表示部２０の操作画面における位置とが対応付けられ、入力等の操作情報として、演算部１２から制御部１３を介して、表示部２０フィードバックされる。フィードバックされた指の位置情報に基づき、表示部２０において画面遷移が実行される。これに伴い、空中表示面２２においても画面が遷移する。

このような構成により、表示部２０に表示される操作画面が、宙に浮いた状態で本体１周辺の空中に拡大されて投影表示されるため、本体１に操作画面を表示させるための大きな表示部２０が、本体１における扉４の上部等に設けられる必要がない。これにより、本体１の前面の扉４を大きくすることができる。すなわち、被洗濯物を投入するための本体１前面の開口部を大きくすることができる。これにより、衣類等の被洗濯物を洗濯乾燥機２００に入れやすくなる。

また、このような構成により、本体１周囲に来た使用者が背の低い使用者である場合でも、本体１下部に設けられた指検知センサ２３により確実に使用者を検知することができる。

また、このような構成により、操作画面を、本体１周辺の空中の、使用者の見やすい位置、例えば本実施の形態では、本体１の扉４の前方かつ上方の空中に、表示部２０に表示される操作画面よりも大きく表示させることができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができる。また、これにより、表示部２０に表示される小さい操作画面における視認し難い小さい文字等も、操作画面が使用者の見やすい位置で大きく表示されるため、容易に視認することが可能となる。

さらに、このような構成により、表示部２０に表示される操作画面が、宙に浮いた状態で本体１周辺の空中に投影表示されるため、使用者の指等に洗剤等が付着している場合でも、表示部２０の操作画面を汚すことなく、投影表示面２２に表示された操作画面において入力等の操作が容易に行われることができる。よって、誤動作を防ぐとともに、操作性を向上させることができる。

さらに、このような構成により、押圧およびタッチ操作等に物理的に操作ボタンまたはタッチパネル等を操作する必要がなくなるため、入力等の操作が容易となり、洗濯乾燥機２００の使い勝手を格段に向上させることができる。これにより、効率良く正確に操作画面において入力等の操作が行われることができ、操作画面における入力等の操作の正確性および信頼性を向上させることができる。

次に、本実施の形態の洗濯乾燥機２００の動作について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する本実施の形態の洗濯乾燥機２００の動作の制御は、制御部１３により行われる。

まず、本実施の形態の洗濯乾燥機２００の動作の概要を、図５も参照しながら説明する。図５に示すような本実施の形態の洗濯乾燥機２００においては、本体１の前面下部に配設された指検知センサ２３が、本体１の周囲に来た使用者を検知する。或いは、使用者により洗濯乾燥機２００の電源がＯＮされる。操作検知部である指検知センサ２３により使用者の存在が検知されると、或いは、使用者により洗濯乾燥機２００の電源がＯＮされると、本体１の内部に設けられている表示部２０に操作画面（画像）が表示される。表示部２０に表示された操作画面は、本体１の前面の扉４に設けられた投影表示部２１を介して、本体１の周辺の空中、例えば本実施の形態では、扉４の上方の空中の、空中表示面２２に投影表示される。なお、空中表示面２２の投影表示位置は、制御部１３において予め設定されている。

図６は、本開示の実施の形態２の洗濯乾燥機における動作を示すフローチャートである。以下に本実施の形態の洗濯乾燥機２００における動作フローを、図６を参照しながら説明する。

まず、洗濯乾燥機２００の使用者が本体１の周囲に来たら、指検知センサ２３が、本体１の周囲に来た使用者を検知する、或いは、使用者により本体１の電源がＯＮされる（ステップＳ０）。次に、使用者により本体１前面の扉４が開けられ、衣類等の被洗濯物が回転ドラム２内に投入される（ステップＳ１１）。扉４が閉められたと制御部１３が判断すると（ステップＳ１２でＹ）、空中表示面２２に表示部２０に表示される画像（操作表示画面等）が表示される（ステップＳ１３）。扉４が閉められたと制御部１３が判断しない場合（ステップＳ１２でＮ）、扉４が閉じられるまで制御部１３は待機する。

次に、空中表示面２２に投影表示される操作画面において、使用者により、従来の（物理的に存在する）液晶画面において行われる入力等の操作と同様に、洗濯乾燥機２００の運転に関わる様々の条件（洗濯条件）の設定が行われる（ステップＳ１４）。

洗濯条件が設定された後、空中表示面２２に表示される操作画面において、使用者により洗濯乾燥機２００の運転を開始させる運転開始メニューが選択されたと、指検知センサ２３が検知したとき、洗濯乾燥機２００の運転が開始される（ステップＳ１５）。

なお、本実施の形態の洗濯乾燥機２００におけるステップＳ０およびステップＳ１１からステップＳ１５までの動作フローは、上述した実施の形態１におけるステップＳ０からステップ５までの動作フロー（図３参照）に置き換えられて実行されてもよい。

洗濯乾燥機２００の運転開始後、本体１周囲に使用者（人体）が居なくなったと指検知センサ２３が検知したら（ステップＳ１６でＹ）、制御部１３により空中表示面２２への画像表示が終了され、空中表示面２２も見えない状態となる（ステップＳ１７）。洗濯乾燥機２００の運転開始後、本体１周囲に使用者が居なくなったと指検知センサ２３が検知しない場合（ステップＳ１６でＮ）、空中表示面２２への画像表示が継続される。

洗濯乾燥機２００の運転開始後、本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知したら（ステップＳ１８でＹ）、空中表示面２２が視認できる状態で表示される（ステップＳ１９）。洗濯乾燥機２００の運転開始後、本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知しない場合（ステップＳ１８でＮ）、空中表示面２２への画像表示は行われない。なお、洗濯乾燥機２００の運転開始後、空中表示面２２への画像表示が終了された後に、再び本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知したときは、ステップＳ１８およびステップＳ１９が実行される。

本体１周囲に人が居ない状態で、洗濯乾燥機２００の運転が終了する（ステップＳ２０）と、制御部１３により空中表示面２２が再び空中に表示されて（ステップＳ２１）、洗濯乾燥機２００の運転終了が報知される。

なお、洗濯乾燥機２００の運転途中で本体１周囲に使用者が来たと指検知センサ２３により検知された場合は、空中表示面２２が空中に表示されて、空中表示面２２に洗濯乾燥機２００の現在の運転状況および過去の運転履歴等を表示させることもできる。

このように、本実施の形態の洗濯乾燥機２００は、操作画面が、本体１周辺の空中の使用者の見やすい位置に表示されるよう構成されている。このような構成により、操作画面が非常に見やすくなり、操作画面の視認性を向上させることができる。

さらに、本実施の形態の洗濯乾燥機２００は、赤外線センサ等の反射型光センサで構成された指検知センサ２３により、空中に投影表示された操作画面における使用者の指等の位置を非接触で検知するよう構成されている。このような構成により、洗剤等が付着した手等でも操作画面における入力等の操作が容易に行われることができ、操作画面を汚すこともなく、より使い勝手のよい洗濯機を提供することができる。

さらに、高齢者などにとっては、本実施の形態の洗濯乾燥機２００によれば、見やすく操作しやすい位置に大きく表示される操作画面で操作することができるため、従来の液晶画面に表示される小さい操作画面上の小さい文字等を読むことを回避することができ、利便性が向上される。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機２００は、使用者が洗濯乾燥機２００の周囲にいないときには、空中表示面２２に操作画面が投影表示されず、使用者が本体１の周囲に来たとき、および、洗濯乾燥機２００の運転が終了したときに、操作表示面が投影表示されるよう構成されている。このような構成により、操作画面が常時表示されず、必要なときのみ表示されるので、省エネルギにもなる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機２００においては、表示部２０が本体１の内部に配置されている。また、本実施の形態の洗濯乾燥機２００の表示部２０に表示される操作画面は、空中表示面２２に表示される操作画面よりも小さい。また、本実施の形態の洗濯乾燥機２００においては、表示部２０に表示される操作画面が、投影表示部２１により拡大されて、本体１の周辺の空中に投影表示される。このような構成により、本体１に操作画面を表示させるための大きな表示部２０が設けられる必要がないので、本体１の前面の扉４を大きくすることができる。これにより、衣類等の被洗濯物を洗濯乾燥機２００に出し入れしやすくなるというメリットもある。

以上述べたように、本実施の形態の洗濯乾燥機２００によれば、操作画面を本体１の周辺の空中に大きく投影表示させることができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができる。また、操作画面が使用者の見やすくかつ操作しやすい位置に大きく投影表示されるため、入力等の操作が容易となり、使い勝手が非常によくなる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機２００によれば、本体１の周辺（本実施の形態では、扉４の前面上方）の空中に、表示部２０に表示される操作画面を投影表示させ、非接触センサにより操作画面における使用者の指の動作（入力等の操作）の検知が行われる。これにより、洗剤等が付着した指で操作画面における入力等の操作が行われても、操作画面を汚すことなく、また、誤動作を引き起こすことなく、操作画面における入力等の操作が可能となる。よって、効率良く正確に操作画面における入力等の操作が行われることができ、操作画面における操作性および信頼性を向上させることができる。

（実施の形態３）
次に、本開示の実施の形態３の洗濯乾燥機１００について、図面を参照しながら説明する。

本実施の形態における洗濯乾燥機１００の構成は、以下に詳述する特徴的な部分を除き、実施の形態１の洗濯乾燥機１００または実施の形態２の洗濯乾燥機２００と同様である。よって、実施の形態１の洗濯乾燥機１００または実施の形態２の洗濯乾燥機２００と同様の構成については、実施の形態１または実施の形態２における符号と同じ符号を引用し、その説明を省略する。

図７は、本開示の実施の形態３の洗濯乾燥機の側方から見た概略断面図である。図８は、本開示の実施の形態３の洗濯乾燥機における動作を示すフローチャートである。

本実施の形態における洗濯乾燥機３００は、少なくとも以下の点で実施の形態１の洗濯乾燥機１００または実施の形態２の洗濯乾燥機２００と異なる。すなわち、本実施の形態における洗濯乾燥機３００は、洗濯乾燥運転途中で本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知したら、本体１の振動による操作画面の画像の揺れをなくす補正がなされて、空中表示面２２に、揺れのない画像（操作画面）を投影表示させるよう構成されている。具体的には、図７に示すように、本実施の形態における洗濯乾燥機３００は、本体１の振動による操作画面の揺れを補正して、揺れのない操作画面を空中表示面２２に投影表示させるために、本体１内に振動補正部２４が配設されている。振動補正部２４は、本体１の振動を検知する加速度センサ等を有する。また、振動補正部２４は、加速度センサ等により検知された本体１の振動の大きさおよび方向等の情報に基づき、表示部２０に表示される画像の揺れを補正する補正処理部を有する。振動補正部２４の加速度センサ等により、本体１の振動が検知され、検知された振動の大きさおよび方向等の情報の基づき、補正処理部により、本体１の振動による揺れが補正された画像情報が生成される。補正処理部により補正された画像情報が、制御部１３を介して表示部２０にフィードバックされる。これにより、本体１の振動による揺れが補正された、揺れのない画像（操作画面等）が空中表示面２２に投影表示されることができる。これにより、洗濯乾燥機３００が運転中でも操作画面に表示される文字等が見やすくなるとともに、操作画面が揺れることによる誤入力等を防ぐことができる。これにより、より操作性および信頼性の高い洗濯機を提供することができる。

次に、本実施の形態の洗濯乾燥機３００における動作フローを説明する。なお、以下に説明する本実施の形態の洗濯乾燥機３００の動作の制御は、制御部１３により行われる。

図８に示す、本実施の形態の洗濯乾燥機３００におけるステップＳ０からステップＳ４までの動作フローは、図３に示す、実施の形態１の洗濯乾燥機１００の動作フローと同じである。よって、これらのステップの詳細な説明はここでは省略する。

なお、本実施の形態の洗濯乾燥機３００におけるステップＳ０からステップＳ４までの動作フローは、図６に示す、実施の形態２の洗濯乾燥機２００のステップＳ０およびステップＳ１１からステップＳ１５までの動作フローに置き換えられて実行されてもよい。

本実施の形態の洗濯乾燥機３００において、まず、洗濯乾燥機３００の使用者が本体１の周囲に来て、指検知センサ２３が、本体１の周囲に来た使用者を検知する、或いは、使用者により本体１の電源がＯＮされる（ステップＳ０）。

扉４が閉められ、本体１周囲に人が居なくなったと指検知センサ２３が検知したら（ステップＳ２５でＮ）、制御部１３により空中表示面２２への画像表示が終了され、空中表示面２２も見えない状態となる（ステップＳ２６）。

一方、洗濯乾燥機３００の運転途中で本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知したら（ステップＳ２５でＹ）、空中表示面２２が見やすくなるように、振動補正部２４により、本体１の振動による表示部２０に表示される画像（操作画面等）の揺れを検知して、演算部１２および制御部１３により、本体１の振動に対する画像の揺れを補正する（ステップＳ２７）。これにより、洗濯乾燥機３００の現在の運転状況等が表示された操作画面が、空中表示面２２に見やすい状態で（本体１の振動による画像の揺れが補正された状態で）投影表示される（ステップＳ２８）。

空中表示面２２に操作画面が表示された後、本体１周囲に人が居なくなったと指検知センサ２３が検知したら（ステップＳ３０でＹ）、制御部１３により空中表示面２２への操作画面の投影表示が終了され、空中表示面２２も見えない状態となる（ステップＳ３１）。空中表示面２２に操作画面が表示された後、本体１周囲に人が居なくなったと指検知センサ２３が検知しない場合（ステップＳ３０でＮ）、空中表示面２２への画像表示が継続される。

ステップＳ２６において空中表示面２２への画像表示が終了した後に、洗濯乾燥機３００の運転途中で本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知したら（ステップＳ２９でＹ）、ステップＳ２７からステップＳ３１の動作フローが実行される。ステップＳ２６において空中表示面２２への画像表示が終了した後、本体１周囲に人が居ると指検知センサ２３が検知しない場合（ステップＳ２９でＮ）は、ステップＳ３２に進む。

本体１周囲に人が居ない状態で洗濯乾燥機３００の運転が終了する（ステップＳ３２）と、制御部１３により空中表示面２２が再び空中に投影表示されて（ステップＳ３３）、洗濯乾燥機３００の運転終了が報知される。

なお、本実施の形態の洗濯乾燥機３００におけるステップＳ２５からステップＳ３３までの動作フローは、実施の形態１の洗濯乾燥機１００におけるステップＳ５からステップＳ１０（図３参照）の動作フローの代替として、実施の形態１の洗濯乾燥機１００において実行されてもよい。また、本実施の形態の洗濯乾燥機３００におけるステップＳ２５からステップＳ３３までの動作フローは、実施の形態２の洗濯乾燥機２００におけるステップＳ１６からステップＳ２１（図６参照）の動作フローの代替として、実施の形態２の洗濯乾燥機２００において実行されてもよい。

このように、本実施の形態の洗濯乾燥機３００では、本体１の振動に対する画像（操作画面等）の揺れが補正されて、揺れのない画像が、空中表示面２２に投影表示される。これにより、操作画面が、使用者の見やすい位置に、本体１の振動による画像の揺れがない状態で、投影表示されることができる。よって、操作画面が非常に見やすくなり、操作画面の視認性を向上させることができる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機３００は、洗濯乾燥運転中でも、操作画面が揺れない状態で本体１周辺の空中に投影表示されるよう構成されていることにより、操作画面が安定して表示される為、使用者が誤ったメニューを選択する等の誤入力等も回避することもできる。これにより、操作画面における入力等の操作の操作性および信頼性を向上させることができる。

さらに、高齢者などにとっては、本実施の形態の洗濯乾燥機３００によれば、見やすく操作しやすい位置に大きく表示される操作画面で入力等の操作を行うことができる。このため、従来の小さい液晶画面に表示される操作画面上の小さい文字等を読むことを回避することができ、利便性を向上させることができる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機３００は、使用者が洗濯乾燥機３００の周囲にいないときには、空中表示面２２に操作画面が表示されず、使用者が本体１の周囲に来たとき、および、洗濯乾燥機３００の運転が終了したときに、操作表示面が表示されるよう構成されている。このような構成により、操作画面が常時表示されず、必要なときのみ表示されるので、省エネルギにもなる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機３００においては、表示部２０が本体１の内部に配置されている。表示部２０に表示される操作画面は、空中表示面２２に表示される操作画面よりも小さい。また、本実施の形態の洗濯乾燥機３００においては、表示部２０に表示される操作画面が、投影表示部２１により、本体１の周辺の空中に拡大されて投影表示される。このような構成により、操作画面を表示させるための大きな表示部２０が本体１の上面または前面等に設けられる必要がないので、本体１の前面の扉４を大きくすることができる。すなわち、本体１の前面の開口を大きくすることができる。これにより、衣類等の被洗濯物を洗濯乾燥機３００に入れやすくなるというメリットもある。

以上のように、本実施の形態の洗濯乾燥機３００によれば、表示部２０に表示される画像（操作画面等）を本体１周辺の空中に大きく、かつ、揺れのない状態で投影表示することができる。これにより、操作画面の視認性を向上させることができる。また、本実施の形態の洗濯乾燥機３００によれば、大きな操作画面が見やすくかつ操作しやすい位置に表示されるため、入力等の操作が容易となる。これにより、操作画面における入力等の操作の操作性を向上させることができる。

また、本実施の形態の洗濯乾燥機３００によれば、本体１の周辺の空中に、表示部２０に表示される操作画面が投影表示され、非接触センサの操作検知部２３により操作画面における使用者の指等の動作（入力等の操作）の検知が非接触で行われる。これにより、洗剤等が付着した指で操作画面において入力等の操作が行われても、操作画面を汚すことなく、また、誤動作を引き起こすことなく、操作画面における入力等の操作が可能となる。よって、効率良く正確に操作画面における入力等の操作が行われることができ、操作画面における操作性および信頼性を向上させることができる。

以上述べた実施の形態１から実施の形態３における洗濯乾燥機１００，２００，３００において、上述した動作フローを行うために、制御部１３、演算部１２および振動補正部２４において実行可能なプログラムが用いられてもよい。すなわち、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）コンピュータに実行させるためのプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能なプログラムが用いられてもよい。なお、洗濯乾燥機１００，２００，３００は、制御部１３、演算部１２および振動補正部２４における各種制御が、プログラムではなく、ハード回路等により行なわれるよう構成されていてもよい。

本開示で説明した制御部１３、演算部１２および振動補正部２４における各種制御は、ＣＰＵ（またはマイコン）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ−Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、記憶記録装置、およびＩ／Ｏ（Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ）などを備えた電気情報機器、コンピュータ並びにサーバ等のハードリソースを協働させるプログラムにより実行されるよう構成されていてもよい。制御部１３、演算部１２および振動補正部２４における各種制御が、プログラムにより実行されるよう構成されていることにより、磁気メディアおよび光メディアなどの記録媒体に記録されたプログラムを利用したり、インターネットなどの通信回線を用いて配信されるプログラムを洗濯乾燥機１００，２００，３００の制御部１３等インストールしたりすることが可能となる。これにより、洗濯乾燥機１００，２００，３００において、新しい機能の追加または更新、および新しい機能を実行するプログラムのインストール作業が簡単に行われることができる。

また、本開示は、洗濯乾燥機１００，２００，３００を例に実施の形態を説明したが、乾燥機能のない洗濯機にも適用できる。また、本開示の洗濯機は、ドラム式洗濯乾燥機に限られず、縦型の洗濯機または洗濯乾燥機にも適用できる。

以上述べたように、本開示は、操作画面を本体の周辺の空中に大きく投影表示させることができ、操作画面に指を接触させずに入力等の操作を行うことができる洗濯機を提供する。よって、本開示は、家庭用および業務用の洗濯機、並びに、乾燥機能のない洗濯機にも利用できる。

１ 洗濯乾燥機本体（本体）
２ 回転ドラム
３ 外槽
４ 扉（開閉部）
５ 天板
１２ 演算部
１３ 制御部
２０ 表示部
２１ 投影表示部
２２ 空中表示面
２３ 指検知センサ（操作検知部）
２４ 振動補正部
１００，２００，３００ 洗濯乾燥機（洗濯機）

Claims (10)

1. 本体と、前記本体内に設けられ、被洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムが回転可能に内装された外槽と、前記回転ドラムの前面に配設された開閉部と、前記本体内に設けられ、前記本体内の機器の動作を制御する制御部と、前記本体内に設けられ、画像を表示する表示部と、前記表示部に表示される前記画像を前記本体周辺の空中に投影表示させる投影表示部と、前記本体周辺の空中に表示された前記画像に対する操作を非接触で検知する操作検知部とを備えた洗濯機。
2. 前記本体は天板を有し、前記天板の下方に前記表示部が設けられ、前記操作検知部により、前記本体周囲に人体が検知されたとき、前記表示部に表示される前記画像が、前記制御部により、前記投影表示部を介して前記本体の上方の空中に投影表示されるよう構成された請求項１に記載の洗濯機。
3. 前記表示部は、前記開閉部の内部に設けられ、前記表示部で表示される前記画像が前記制御部により前記投影表示部を介して前記開閉部の前方かつ上方に投影表示されるよう構成された請求項１に記載の洗濯機。
4. 前記開閉部が閉じられた状態で、前記操作検知部により人体が検知されたとき、前記表示部で表示される前記画像が前記本体周辺の空中に投影表示されるよう構成された請求項１に記載の洗濯機。
5. 前記洗濯機の運転中に、前記操作検知部により人体が検知されたとき、前記表示部で表示される前記画像が前記本体周辺の空中に投影表示されるよう構成された請求項１に記載の洗濯機。
6. 前記本体の振動による前記画像の揺れを検知し、前記画像の前記揺れを補正する振動補正部をさらに備え、前記振動補正部により補正され、前記本体の振動による揺れのない前記画像が、前記投影表示部を介して前記本体周辺の空中に投影表示されるよう構成された請求項１または２に記載の洗濯機。
7. 前記操作検知部は、赤外線センサから成り、前記赤外線センサは、前記本体周辺の空中に投影表示される前記画像に存在する物体を検知する測距センサで構成されている請求項１または２に記載の洗濯機。
8. 前記操作検知部は、赤外線センサから成り、前記赤外線センサは、前記本体周辺の空中に投影表示される前記画像に存在する物体を検知する測距センサで構成されている請求項６に記載の洗濯機。
9. 前記投影表示部は、２面コーナリフレクタを利用した光制御パネルで構成されている請求項１または２に記載の洗濯機。
10. 前記投影表示部は、２面コーナリフレクタを利用した光制御パネルで構成されている請求項６に記載の洗濯機。

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