JPWO2017051517A1 - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

本モータ制御装置は、モータの回転動作を制御する回転制御部と、PWM信号を生成するPWM生成部と、PWM信号に応じた駆動パルス信号を出力する駆動回路と、駆動パルス信号に応じてスイッチ素子をオン/オフ制御してモータの駆動電圧を生成するインバータと、駆動回路への動作電源の供給を指示に応じて遮断する遮断回路と、遮断回路の遮断を制御することで遮断回路を診断するための診断パルス信号を生成する診断パルス生成部と、駆動回路の動作電源の供給の有無を検出する遮断診断部とを備える。そして、本モータ制御装置は、診断パルス生成部から遮断回路に対して、診断パルス信号に基づく遮断指示信号を与えることにより、遮断診断部が駆動回路の動作電源の有無を検出し、遮断回路の異常を診断する。

Description

本発明は、外部指令に基づきモータへの電力の通電を遮断する通電遮断回路を備えたモータ制御装置に関し、特に、この通電遮断回路を診断することで通電遮断回路異常を検出する診断機能をも備えたモータ制御装置に関する。
近年、モータを制御する方式では、マイクロプロセッサを用いたディジタル処理を利用したPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御が広く行われている。このようなモータ制御の一例として、例えば、PWMでのスイッチングタイミングの周期毎にモータの巻線に流れるモータ電流を検出し、検出したモータ電流が電流指令値と一致するようにPI制御(比例+積分制御)などを用いたモータ制御の技術がある。また、FAサーボで使用される表面磁石構造の同期モータ(Surface Permanent Magnet Synchronous Motor)が出力するトルクはモータ電流と比例関係にあるので、モータ電流の値をPWM制御によって制御することで、モータから出力されるトルクを自在にコントロールすることができる。
一方、従来、非常時にモータを停止させる非常停止回路を含む構成とし、さらに、この非常停止回路の故障リスクをも低減する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、モータ制御装置におけるこのような従来の非常停止回路部900の構成を示すブロック図である。この従来の非常停止回路部900は、非常停止スイッチ911、912の少なくとも一方が開放操作されると、入力回路921、922いずれかを介して、CPU931、932のいずれかから非常停止指令が出力される。この非常停止指令に応答して、出力回路941、942のいずれかにより、モータ99への電力供給を開閉する開閉器SW91、SW92のいずれかが開放されて、モータ99を動作させるシステムが非常停止する。このように、非常停止回路部900は、非常停止指令を入力する入力回路を2つにして非常停止回路の構成を2重化している。そして、この2重化によって、いずれか1系統の非常停止回路が故障した場合でも、他の系統によりモータ99を停止できるような構成としている。
さらに、この非常停止回路部900では、入力回路921、922のそれぞれに、この入力機能をオフするための開閉手段が設けられている。この開閉手段はそれぞれ、CPU931、932からのオフ信号Off1、Off2により制御される。よって、2重化された非常停止回路に対して、開閉手段を一方ずつ開閉すれば、個々の非常停止回路を一方ずつ検査することができる。これにより、非常停止のための入力回路921、922の検査を随時行なうことが可能となる。すなわち、この従来の非常停止回路部900では、非常停止回路に検査機能を設けることで、非常停止回路の故障リスクを低減し、さらに、システムを停止させることなく、非常停止信号の入力回路921、922の検査をも可能としている。
しかしながら、従来の非常停止回路の構成では、システムを停止させることなく、非常停止信号の入力回路を検査できるものの、検査する入力回路については、その検査時にはその入力機能を停止させて非常停止回路の動作確認を行う必要がある。このため、この従来の構成では、検査している入力回路からは非常停止させることができず、検査時には2重化の効果がなくなるという課題があった。例えば、図8において、CPU931がオフ信号Off1により入力回路921の入力機能をオフにして検査しているときには、非常停止スイッチ911を作動させてもモータ99を非常停止させることができない。さらに、この従来のシステムは、入力回路のみの故障検出を行うシステムであり、例えば図8の出力回路941、942の検査はできない。
特開2006−268130号公報
本モータ制御装置は、モータを駆動制御するとともに、外部からの非常停止指令によりモータへの通電を停止させる通電遮断機能を有したモータ制御装置である。本モータ制御装置は、モータの回転動作を制御するための回転制御信号を生成する回転制御部と、回転制御信号に応じたPWM信号を生成するPWM生成部と、PWM信号に応じてスイッチ素子をオン/オフ制御する駆動パルス信号を出力する駆動回路と、スイッチ素子を有し、駆動パルス信号に応じてスイッチ素子がオン/オフされるPWM制御によりモータへ印加する電圧を生成するインバータと、駆動回路の動作電源の供給を指示に応じて遮断する遮断回路と、遮断回路の遮断を制御することで遮断回路を診断するための診断パルス信号を生成する診断パルス生成部と、駆動回路の動作電源の有無を検出する遮断診断部とを備える。そして、本モータ制御装置は、診断パルス生成部から遮断回路に対して、診断パルス信号に基づく遮断指示信号を与えることにより、遮断診断部が駆動回路の動作電源の有無を検出することで遮断回路の異常を診断する。
このようなモータ制御装置によれば、モータを駆動している状態においてもモータへの通電を停止させる遮断回路の異常を診断することができる。しかも、診断中であっても、非常停止機能の2重化や多重化の効果も確保できる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、通電遮断部の詳細な構成、および遮断診断部と診断パルス生成部との構成を含むブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1における遮断部の診断方法を説明するための動作波形図である。 図4は、本発明の実施の形態1におけるその他のモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態2におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態3におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態4におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図8は、従来例のモータ制御装置における遮断回路のブロック構成図である。
以下、本発明の実施の形態におけるモータ制御装置について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるモータ制御装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態のモータ制御装置10には、モータ40が接続されている。モータ40は、モータ制御装置10により3相の正弦波を印加することで回転する誘導電動機や3相ブラシレスモータであり、最近では効率や制御性の点から、ロータに磁石を配置した3相のブラシレスモータが広く利用されている。本実施の形態では、図1に示すように、モータ制御装置10が、ブラシレスモータであるモータ40の回転を制御する構成例を挙げて説明する。
モータ40は、永久磁石を保持したロータと鉄心に巻線41を巻回して構成されるステータとを備えており、巻線41を通電駆動することでロータが回転する。本実施の形態では、互いに120度位相が異なるU相、V相、W相とする3相でモータ40を駆動するブラシレスモータの一例を挙げて説明する。このような3相駆動を行うため、モータ40は、U相、V相、W相それぞれの巻線41を有している。
また、モータ制御装置10は、これら巻線41に対して所定の波形の駆動電圧Vdを相ごとに印加することで、これら巻線41を通電駆動する。これによって、ロータが、モータ制御装置10からの通電駆動による回転制御に従って回転する。また、このような回転制御を行うため、モータ制御装置10には、例えば外部のコントローラなどから回転指令信号Rcが供給される。回転指令信号Rcは、例えば、回転速度やトルクなどを指令する信号である。モータ制御装置10は、この指令による回転速度やトルクで回転するような所定の波形の駆動電圧Vdを生成し、これによってモータ40が所望の回転動作をするように制御している。
さらに、モータ制御装置10には、制御回路などの小電力回路を動作させるための動作電源としての制御用電源(図示せず)から正側の制御用電圧Vccと、巻線41への通電駆動を主目的として比較的電力容量の大きな電源である駆動用電源(図示せず)から正側の駆動用電圧Vddとが、負側のグランドGNDとともに供給されている。図1では、制御用電圧Vccが制御用電源端子11cに供給され、駆動用電圧Vddが駆動用電源端子11dに供給され、グランドGNDがグランド端子11gに接続された構成例を示している。なお、図1では、煩雑さを避けるため、モータ制御装置10内において、制御用電圧Vccおよび駆動用電圧Vddを主要部のみへ供給するような接続を示しているが、当然のことながら、適宜、必要な回路に電源供給されている。
そして、本実施の形態ではさらに、非常時にモータ40への電力の通電を遮断するため、モータ制御装置10には、外部からの非常停止の指令である非常停止信号が2系統分、停止信号入力端子に供給されている。図1では、一方の非常停止信号StPが停止信号入力端子16pに供給され、他方の非常停止信号StNが停止信号入力端子16nに供給される構成例を示している。
次に、モータ制御装置10の構成について説明する。モータ制御装置10は、モータ40のロータが回転指令信号Rcに応じた回転動作を行うように制御するため、回転制御部21、PWM生成部22、P側駆動回路23p、N側駆動回路23n、およびインバータ24を備えている。また、本実施の形態では、非常時にモータ40への電力の供給を遮断してモータ40を緊急停止させるために、モータ制御装置10は、2系統の通電遮断回路で構成したそれぞれの通電遮断部30p、30nを備えている。そして、本実施の形態では、通電遮断部30p、30nを診断することで通電遮断回路の異常を検出する診断機能として、モータ制御装置10が遮断診断部31、および診断パルス生成部33をさらに備えている。
このように構成されたモータ制御装置10において、まず、回転指令信号Rcが供給される回転制御部21は、この回転指令信号Rcに基づきモータ40の回転動作を制御するため、例えばトルク量など巻線41への駆動量を示すような信号である回転制御信号Ddを生成する。回転制御部21は、このような回転制御信号DdをPWM生成部22に供給する。
次に、PWM(パルス幅変調)生成部22は、この回転制御信号Ddに応じてパルス幅変調された信号であるPWM信号Pdを、各相それぞれに生成する。すなわち、より具体的には、PWM生成部22は、巻線41を駆動するための駆動波形を相ごとに生成し、生成した駆動波形をそれぞれパルス幅変調し、PWM信号Pdとして出力する。例えば、巻線41を正弦波駆動する場合には駆動波形は正弦波波形であり、駆動波形の振幅は、回転制御信号Ddに応じて決定される。PWM生成部22は、相ごとに生成した駆動波形を変調信号として、それぞれにパルス幅変調を行い、駆動波形でパルス幅変調したパルス列のPWM信号Pdを、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nに供給する。
次に、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nは、3相のインバータ24の6つのパワー動作のスイッチ素子をオン/オフ制御する回路である。P側駆動回路23pは、PWM生成部22からのPWM信号Pdを、P側(正極側)のスイッチ素子をスイッチング駆動するための駆動パルス信号Dppに変換する。そして、P側駆動回路23pは、駆動パルス信号Dppを、それぞれ対応したスイッチ素子に伝達する。また、N側駆動回路23nは、PWM生成部22からのPWM信号Pdを、N側(負極側)のスイッチ素子をスイッチング駆動するための駆動パルス信号Dpnに変換する。そして、N側駆動回路23nは、駆動パルス信号Dpnを、それぞれ対応したスイッチ素子に伝達する。
また、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nには、インバータ24などの高電圧の1次側の回路に電源供給する駆動用電圧Vddと、制御信号や外部との接続素子などの低電圧の2次側の回路に電源供給する制御用電圧Vccとが供給される。そして、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nは、駆動用電圧Vdd側と制御用電圧Vcc側とを絶縁する機能も有しており、オプトカプラなどの絶縁素子が用いられる。
ここで、特に、P側駆動回路23pで使用する制御用電圧Vccは、通電遮断部30pを介して供給される。図1では、通電遮断部30pを介した制御用電圧Vccsとして、制御用電圧VccがP側駆動回路23pに供給される例を示している。さらに、通電遮断部30pは、2系統の遮断回路A、Bを有しており、少なくともどちらかの遮断回路から制御用電圧Vccが供給されればP側駆動回路23pは動作する。そして、2系統の遮断回路A、Bそれぞれが制御用電圧Vccを遮断することによって、P側駆動回路23pは停止する。このように、通電遮断部30pによる遮断機能は、全ての遮断回路が遮断したときのみに制御用電圧Vccの供給が遮断されるような論理和の構成となっている。すなわち、全遮断回路のうち少なくとも1つの遮断回路が遮断されていないときは、制御用電圧Vccが制御用電圧VccsとしてP側駆動回路23pに供給される構成である。この構成については、以下でさらに詳細に説明する。また、N側の回路である通電遮断部30nも同様な構成であり、N側駆動回路23nへは、2系統の遮断回路A、Bを有した通電遮断部30nを介して、制御用電圧Vccが制御用電圧Vccsとして供給される。
次に、インバータ24は、駆動パルス信号Dpp、Dpnに基づいて、相ごとに巻線41への通電を行い、巻線41を通電駆動する。インバータ24は、駆動用電源の正極側、すなわち駆動用電圧Vddに接続されたスイッチ素子24pと、負極側、すなわちグランドGNDに接続されたスイッチ素子24nとを、U相、V相、W相それぞれに備えている。そして、それぞれの相において、駆動パルス信号Dppによりスイッチ素子24p、駆動パルス信号Dpnによりスイッチ素子24nがオン/オフ制御される。すると、駆動用電源端子11dからオンのスイッチ素子を介し、さらに駆動出力から巻線41に対して駆動電圧Vdが供給される。この駆動電圧Vdの供給によって、巻線41に駆動電流が流れる。ここで、駆動パルス信号Dpp、Dpnを生成するPWM信号Pdは、駆動波形をパルス幅変調した信号であるため、インバータ24によって、駆動波形に応じた駆動電流でそれぞれの巻線41が通電される。
以上、モータ制御装置10が、回転制御部21、PWM生成部22、P側駆動回路23p、N側駆動回路23n、およびインバータ24を備えた構成により、インバータ24が駆動電圧Vdにより巻線41を通電駆動し、これによって、モータ40のロータが回転指令信号Rcに応じた回転動作を行う。
次に、図1のように構成されたモータ制御装置10において、非常時にモータ40への通電を遮断するための通電遮断部30p、30nの構成について説明する。
まず、上述したように、本実施の形態では、非常停止機能の信頼性を上げるために、信号および回路を複数用いた冗長回路で構成している。すなわち、図1では、正極側の通電遮断部30pと負極側の通電遮断部30nとの2系統とした例であり、さらに3系統以上の複数の構成としてもよい。そして、詳細については以下で説明するが、本実施の形態では、複数で構成した通電遮断部への非常停止信号は、モータ40を停止させる場合には各入力回路へ同時に非常停止信号を与えるような構成としている。すなわち、図1の非常停止信号StP、StNが同時に供給され、通電遮断部30p、30nのそれぞれも同時に動作するような構成としている。このため、通電遮断部30p、30nの2系統のうちのいずれか一方の系統が故障であったとしても、他方の系統で非常停止させることができ、これによって非常停止機能の信頼性を高めている。また、通電遮断部30pは、具体的には、外部からの非常停止信号StPによって非常停止が指示されると、P側駆動回路23pへの制御用電圧Vccの供給を切断するように動作する。これによって、インバータ24への駆動パルス信号Dppの供給も切断され、巻線41に対する駆動電圧Vdの供給も切断されて、モータ40の回転が停止する。さらに、通電遮断部30nも、同様に、外部からの非常停止信号StNによって非常停止が指示されると、N側駆動回路23nへの制御用電圧Vccの供給を切断するように動作して、モータ40の回転が停止する。このような2重の構成により、外部から、非常停止信号StPと非常停止信号StNとの少なくとも一方の信号で非常停止が指示されると、モータ40の回転が停止する。さらに、本実施の形態では、非常停止信号StPと非常停止信号StNとが同時に供給されるよう構成しており、これにより、上述のように非常停止機能の信頼性を高めている。
次に、このような動作を行うため、通電遮断部30pは、入力回路26pと、合成部27pと、遮断部28pとを備え、通電遮断部30nは、入力回路26nと、合成部27nと、遮断部28nとを備えている。
入力回路26pは、外部からの一方の非常停止の指示を示す非常停止信号StPを入力する回路であり、入力回路26nは、外部からの他方の非常停止の指示を示す非常停止信号StNを入力する回路である。入力回路26pは、外部からの非常停止信号StPを、内部での非常停止の指示を示す非常停止信号StPpに変換して出力する。また、入力回路26nは、外部からの非常停止信号StNを、内部での非常停止の指示を示す非常停止信号StNnに変換して出力する。
また、合成部27pおよび合成部27nは、それぞれに合成回路A、Bを備えている。これら合成部27pの合成回路A、B、および合成部27nの合成回路A、Bは、それぞれ、入力回路26pおよび入力回路26nからの非常停止信号StPp、StNnと診断パルス生成部33からの診断パルス信号Diagとを合成して、遮断部28pおよび遮断部28nへそれぞれ停止信号SswP、SswNとして出力する。
また、遮断部28pおよび遮断部28nは、それぞれに遮断回路A、Bを備えている。これら遮断部28pの遮断回路A、B、および遮断部28nの遮断回路A、Bは、それぞれに対応した合成回路A、Bが出力する遮断指示信号としての停止信号SswP、SswNに応じて、制御用電圧Vccの供給を遮断するように動作する。すなわち、遮断部28pおよび遮断部28nは、並列に接続された遮断回路Aと遮断回路Bとを備えており、それぞれに制御用電圧Vccが接続されている。このため、遮断部28pでは、停止信号SswPによって、遮断回路Aと遮断回路Bとのそれぞれを遮断状態とすることにより制御用電圧Vccの出力が停止し、遮断部28nでは、停止信号SswNによって、遮断回路Aと遮断回路Bとのそれぞれを遮断状態とすることにより制御用電圧Vccの出力が停止する。このような遮断部28pおよび遮断部28nを介した制御用電圧VccsがP側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nに供給される。
ここで、合成回路A、Bは、入力の非常停止信号StPp、StNn、および診断パルス信号Diagの論理によって回路構成が決まる。例えば、非常停止信号StPp、StNnのレベルが”H”で非常停止の指示を示し、かつ、診断パルス信号Diagのレベルが”H”で診断を示す場合は、合成回路A、Bを論理和として、遮断回路A、Bをレベル”H”で遮断させるように構成している。また、他の例として、非常停止信号StPp、StNnのレベルが”L”で非常停止の指示を示し、かつ、診断パルス信号Diagのレベルが”L”で診断を示す場合は、論理積として、遮断回路A、Bをレベル”L”で遮断するように構成してもよい。なお、非常停止信号StPp、StNnのレベルが”H”(”H”を真理値でいう”1”とする)で、診断パルス信号Diagのレベルも”H”で、遮断回路A、Bの停止を示す場合には、上述のように、合成回路A、Bを論理和で構成する。このように構成すれば、診断パルス信号Diagのレベルに関わらず、非常停止信号StPp、StNnによって、遮断回路A、Bを遮断させることができる。
以上、モータ制御装置10が通電遮断部30pおよび通電遮断部30nを備えた構成により、少なくとも一方の非常停止の指示によって、駆動回路への制御用電圧Vccの供給を遮断し、非常時において即座にモータ40を停止させることができる。
次に、図1のように構成されたモータ制御装置10において、通電遮断部30p、30nの遮断部28p、28nを診断するための遮断診断部31および診断パルス生成部33の構成について説明する。
診断パルス生成部33は、遮断回路A、Bが正しく動作することを確認するために、以下で説明するように定期的に診断パルス信号Diagを生成して、合成回路A、Bへそれぞれ個別に出力する。診断パルス信号Diagは、遮断回路A、Bの遮断を制御することで遮断回路A、Bを診断するための信号であり、診断パルス生成部33は、合成部27pと合成部27nとに対して、合成回路Aと合成回路Bとでパルス出力のタイミングが異なる合計4つの診断パルス信号Diagを出力している。診断パルス信号Diagでの診断用のパルスを生成する周期は、遮断回路A、BのMTFB(平均故障時間)内に診断を実施すればよいが、より信頼性を高めるために1分間隔などで診断してもよい。
遮断診断部31は、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nの動作電源の供給の有無を検出するために設けている。すなわち、遮断診断部31は、遮断回路A、Bの出力側の制御用電圧Vccsの供給の有無を検出し、その結果を診断パルス生成部33に出力する。すなわち、遮断診断部31には、遮断部28pと遮断部28nとから、遮断回路A、Bでの制御用電圧Vccsの供給の有無を示す合計4つの遮断情報信号Detが供給されている。そして、遮断診断部31は、遮断情報信号Detに基づき、制御用電圧Vccsの供給の情報を示す診断情報信号Dettを生成し、診断パルス生成部33に出力する。遮断回路A、Bの異常を診断するための診断パルス生成部33では、遮断診断部31からの診断情報信号Dettにより遮断回路A、Bの異常を判定する。そして、診断パルス生成部33は、この異常判定の結果を示す異常判定信号Abnを出力する。また、遮断診断部31が直接に、遮断情報信号Detに基づいて遮断回路A、Bの異常を検出する構成としてもよい。
次に、以上のように構成された通電遮断部30pおよび通電遮断部30nの詳細な構成について説明する。
図2は、通電遮断部30pおよび通電遮断部30nの詳細な構成、および遮断診断部31と診断パルス生成部33との構成を含むブロック図である。図2では通電遮断部30pおよび通電遮断部30nの一方のみを示しており、図2おいて、通電遮断部30が通電遮断部30p、30nのいずれか、駆動回路23がP側駆動回路23p、N側駆動回路23nのいずれか、入力回路26が入力回路26p、26nのいずれか、合成部27が合成部27p、27nのいずれか、遮断部28が遮断部28p、28nのいずれかに対応し、さらに、非常停止信号Sttは、非常停止信号StPpおよび非常停止信号StNnのいずれかに対応している。また、図2では、外部からの非常停止信号St、および入力回路26が出力する非常停止信号Sttのレベルが”H”のときに非常停止を示すとともに、診断パルス信号Diagのレベルが”H”のときに遮断部28の診断を示す構成例を挙げている。
まず、このような信号に対応するため、図2に示すように、合成部27の合成回路A、Bのそれぞれを、論理和を論理演算するOR回路で構成している。また、合成回路A、BのそれぞれのOR回路の一方の入力には、入力回路26からの非常停止信号Sttが供給され、他方の入力には、診断パルス生成部33から診断パルス信号Diagが合成回路A、B別に供給されている。
次に、遮断部28を構成する遮断回路A、Bのそれぞれは、スイッチSWと、ダイオードDと、抵抗Rとで構成されている。スイッチSWの一方の端子は制御用電圧Vccに接続され、他方の端子はダイオードDのアノード端子に接続される。また、スイッチSWの切替端子に、合成回路A、Bからの停止信号Sswが供給されている。図2では、OR回路である合成回路A、Bの入力が”H”のときに非常停止を示すことに対応させて、停止信号Sswのレベルが”H”のときスイッチSWがオフ状態となる場合の例を示している。さらに、抵抗Rの一方がダイオードDのアノード端子に接続され、他方がグランドに接続されている。そして、スイッチSWの他方の端子から制御用電圧Vccの供給の有無の検出結果を示す遮断情報信号Detを出力している。
また、遮断部28において、遮断回路Aが有するダイオードDのカソード端子と、遮断回路Bが有するダイオードDのカソード端子とが接続される。この両カソード端子の接続部は、遮断部28を介した制御用電圧Vccsとして駆動回路23に供給される。
このように構成された通電遮断部30において、まず、上述のように、合成部27の合成回路A、BのそれぞれをOR回路で構成している。このため、非常停止信号Sttと診断パルス信号Diagとのレベルがいずれも”L”のとき、すなわち、通常状態の場合には、合成回路A、Bのそれぞれからは、レベルが”L”の停止信号Sswが出力される。よって、この場合には、遮断回路A、BのそれぞれのスイッチSWはオン状態であり、駆動回路23には遮断部28を介した制御用電圧Vccsが供給される。
このような通常状態に対して、外部から非常停止信号Stのレベルが”H”となる非常停止が指示された場合、非常停止信号Sttを合成回路A、Bそれぞれの入力に供給しているため、合成回路A、Bのそれぞれからは、レベルが”H”の停止信号Sswが出力される。よって、このように非常停止が指示された場合には、遮断回路A、BのそれぞれのスイッチSWはオフ状態となって、制御用電圧Vccの供給が遮断される。そして、この状態になると、駆動回路23には制御用電圧Vccsが供給されず、上述のように、モータ40が停止することになる。
さらに、診断パルス生成部33からの診断パルス信号Diagの一方のレベルのみが”H”の場合、一方のスイッチSWのみがオフ状態となる。このとき、他方のスイッチSWはオン状態であり、駆動回路23には他方のスイッチSWを介して制御用電圧Vccsが供給されるため、通常状態と同様にモータ40は動作する。しかも、本実施の形態では、合成回路A、BのそれぞれにダイオードDを設けた構成としているため、スイッチSWとダイオードDのアノード端子との接続箇所である遮断情報信号Detは、スイッチSWの状態に応じたレベルとなる。例えば、合成回路BのスイッチSWがオン状態で、合成回路AのスイッチSWをオフ状態にした場合には、次のようになる。すなわち、合成回路Bの遮断情報信号Detについては、オン状態のスイッチSWを介して制御用電圧Vccに電気的に接続されるため、レベルが”H”となる。また、合成回路Aの遮断情報信号Detについては、スイッチSWがオフ状態であるため、抵抗Rを介してグランドGNDが電気的に接続されることになり、レベルが”L”となる。特に、本実施の形態では、ダイオードDを設けているため、合成回路Bの遮断情報信号Det(レベルが”H”)から合成回路Aの遮断情報信号Det(レベルが”L”)に向けては、ダイオードDが逆方向バイアスとなる。このため、合成回路A、B間の遮断情報信号Detどうしが干渉しあうことはなく、合成回路A、BそれぞれのスイッチSWの他方の端子側のレベルを検出でき、この検出レベルに基づいてスイッチSWのオン/オフ状態も検出することができる。
本実施の形態は、このような通電遮断部30を備えた構成であるため、モータ40を動作させながら、一方のスイッチSWの遮断情報信号DetのレベルによりスイッチSWの開閉状態を確認できる。さらに、スイッチSWの開閉状態を確認できるため、遮断部28の遮断回路A、Bが非常停止の指示に応じて正常に動作するかどうかの診断も行うことができる。
次に、図3を用いて遮断部28の診断方法について説明する。図3は、遮断部28の診断方法を説明するための動作波形図である。
診断パルス生成部33は、定期的に診断パルス信号Diagを出力する。この診断パルス信号Diagは、図3での診断パルス信号DiagAと診断パルス信号DiagBとで示すように、合成回路Aと合成回路Bとに対して同時に診断用のパルスを出力しないように構成する。例として、診断パルス生成部33が合成回路Aに診断パルス信号Diagを出力した場合、遮断診断部31には、遮断回路Aから出力する遮断情報信号Detが通知される。ここで、遮断情報信号Detは、遮断回路AのスイッチSWがオフ状態のときのスイッチSWの他方の端子のレベルを示している。すなわち、この場合、遮断情報信号Detのレベルが”L”であれば、この遮断回路Aが正常に動作している。よって、遮断診断部31は、図3の遮断診断部による状態の検出に示すように、遮断情報信号Detの電圧が0V、または駆動回路23の動作可能電圧を下回ったことを検出することで、正常なレベルである”L”と判断する。そして、遮断診断部31は、診断パルス生成部33に、この判断による診断結果を診断情報信号Dettとして出力する。診断パルス生成部33は、この結果により遮断回路が正常に動作していることを確認し、次に合成回路Bに対して同様の動作を実施する。
また、この一連の動作において、例えば、診断パルス生成部33が合成回路Aに診断パルス信号Diagを出力し、遮断診断部31が検出する遮断回路Aから遮断情報信号Detの電圧が、図3に示すように、駆動回路23の動作可能電圧内であるとする。このような場合、遮断診断部31は、異常なレベルである”H”と判断し、診断パルス生成部33に、異常を示す診断結果の診断情報信号Dettを出力する。そして、診断パルス生成部33は、遮断回路Aの異常と判断し、例えば、異常判定信号Abnを合成部27に出力しモータ40への通電を停止させる。
また、診断パルス信号Diagの診断用のパルスを出力していない合成回路に対して、遮断回路が出力する遮断情報信号Detのレベルが”L”の場合にも、診断パルス生成部33は、遮断回路の異常と判断してもよい。
診断パルス生成部33が遮断回路の異常と判断した場合、駆動回路23に出力するPWM信号を停止する。また、同様の場合に、各遮断回路が駆動回路への制御用電圧Vccsの供給を停止するように、各合成回路に対して停止信号を出力してもよい。
また、図1では、入力回路26pから非常停止信号StPpを合成部27pの合成回路A、Bそれぞれに、また入力回路26nから非常停止信号StNnを合成部27nの合成回路A、Bそれぞれに分岐している構成例を挙げて説明した。これに代えて、図4に示すように、正極側を入力回路26pAと入力回路26pBに分離し、負極側を入力回路26nAと入力回路26nBに分離するような構成としてもよい。すなわち、図4では、停止信号入力端子16pAに入力された非常停止信号StPAが、入力回路26pAに供給される。停止信号入力端子16pBに入力された非常停止信号StPBが、入力回路26pBに供給される。停止信号入力端子16nAに入力された非常停止信号StNAが、入力回路26nAに供給される。そして、停止信号入力端子16nBに入力された非常停止信号StNBが、入力回路26nBに供給される。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することが可能となる。しかも、診断中であっても、通電遮断部30pおよび通電遮断部30nのどちらも作動可能であるため、非常停止機能の2重化の効果を確保できる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるモータ制御装置50の構成を示すブロック図である。図5を用いて本実施の形態について説明する。図4で示した実施の形態1の構成と異なるのは、診断パルス信号Diagによって遮断回路A、Bを遮断させる構成であり、以下に説明する。
本実施の形態では、図5に示すように、外部からの非常停止信号StPA、StPB、StNA、StNBを遮断するスイッチ51、52、53、54を備えており、診断パルス生成部33からの診断パルス信号Diagによってオン/オフ制御されるように構成している。また、入力回路26pA、26pB、26nA、26nBからの信号SswP、SswNは、遮断部28p、28nの遮断回路A、Bにそれぞれ直接接続している。
診断パルス生成部33の動作は実施の形態1と同様な動作であり、例えば、次のように動作する。まず、入力回路26pAに接続された非常停止信号StPAを遮断するように診断パルス信号Diagを出力して遮断回路Aへの制御用電圧Vccを遮断し、遮断診断部31が遮断情報信号Detのレベルを検出することにより遮断回路Aの異常の有無を判定する。次に、入力回路26pBに対して同様の診断を行う。また、入力回路26nAおよび入力回路26nBに対しても前述と同じ方法で診断し、異常を検出した場合には、モータ40への通電を停止させる。
診断パルス生成部33が遮断回路の異常と判断した場合、駆動回路23に出力するPWM信号を停止する。また、同様の場合に各遮断回路が駆動回路への制御用電圧Vccsの供給を停止するように各合成回路に対して停止信号を出力してもよい。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することに加え、入力回路を含めた遮断回路の診断を行うことが可能となる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3におけるモータ制御装置60の構成を示すブロック図である。図6を用いて本実施の形態について説明する。図1で示した実施の形態1の構成と異なるのは、非常停止信号が入力された時および遮断診断器31が異常と判定した場合にモータ40を停止させるための構成であり、以下に説明する。
本実施の形態では、遮断診断部31が遮断回路を異常と診断した場合、診断パルス生成部33は、各合成回路に遮断信号を出力するとともに、PWM生成部22へ異常判定信号Abnを出力し、PWM生成部22は、異常判定信号Abnが示す異常判定に基づいて、PWM信号Pdの出力を停止しモータ40への通電を停止させる。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することに加え、異常時にはPWM信号Pdの出力も停止させるため、より安全な遮断回路の診断装置を構成することが可能となる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4におけるモータ制御装置70の構成を示すブロック図である。図7を用いて本実施の形態について説明する。図6で示した実施の形態3の構成と異なるのは非常停止信号が入力された場合にモータ40を停止させるための構成であり、以下に説明する。
外部からの非常停止信号StP、StNは、入力回路26pおよび入力回路26nから合成部27p、27nに入力されるとともに、PWM生成部22にも入力されるように構成している。本実施の形態では、このような構成とすることにより、非常停止信号StP、StNの入力時に、PWM生成部22はPWM信号Pdの出力を停止しモータ40への通電を停止させる。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することに加え、入力回路26pおよび入力回路26nからPWM生成部22が直ぐにPWM信号Pdの出力も停止させるため、入力回路26pおよび入力回路26n以降の回路の故障を考慮することなく、安全な遮断回路の診断装置を構成することが可能となる。
また、診断パルス生成部33からの異常判定信号AbnをPWM生成部22に出力し、診断異常時にはPWM生成部22はPWM信号Pdの出力を停止するような構成としてもよい。
モータの駆動を停止させることなく、非常停止指令によりモータへの通電を遮断する遮断回路の故障を検出するような診断ができるため、一旦電源を投入した後に停止させることなく連続運転をさせるモータ制御装置に有効である。
10,50,60,70 モータ制御装置
11c 制御用電源端子
11d 駆動用電源端子
11g グランド端子
16,16p,16pA,16pB,16n,16nA,16nB 停止信号入力端子
21 回転制御部
22 PWM生成部
23 駆動回路
23n N側駆動回路
23p P側駆動回路
24 インバータ
24n,24p スイッチ素子
26,26n,26p,26nA,26nB,26pA,26pB,921,922 入力回路
27,27n,27p 合成部
28,28n,28p 遮断部
30,30n,30p 通電遮断部
31 遮断診断部
33 診断パルス生成部
40,99 モータ
41 巻線
51,52,53,54 スイッチ
900 非常停止回路部
911 非常停止スイッチ
941 出力回路
本発明は、外部指令に基づきモータへの電力の通電を遮断する通電遮断回路を備えたモータ制御装置に関し、特に、この通電遮断回路を診断することで通電遮断回路異常を検出する診断機能をも備えたモータ制御装置に関する。
近年、モータを制御する方式では、マイクロプロセッサを用いたディジタル処理を利用したPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御が広く行われている。このようなモータ制御の一例として、例えば、PWMでのスイッチングタイミングの周期毎にモータの巻線に流れるモータ電流を検出し、検出したモータ電流が電流指令値と一致するようにPI制御(比例+積分制御)などを用いたモータ制御の技術がある。また、FAサーボで使用される表面磁石構造の同期モータ(Surface Permanent Magnet Synchronous Motor)が出力するトルクはモータ電流と比例関係にあるので、モータ電流の値をPWM制御によって制御することで、モータから出力されるトルクを自在にコントロールすることができる。
一方、従来、非常時にモータを停止させる非常停止回路を含む構成とし、さらに、この非常停止回路の故障リスクをも低減する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、モータ制御装置におけるこのような従来の非常停止回路部900の構成を示すブロック図である。この従来の非常停止回路部900は、非常停止スイッチ911、912の少なくとも一方が開放操作されると、入力回路921、922いずれかを介して、CPU931、932のいずれかから非常停止指令が出力される。この非常停止指令に応答して、出力回路941、942のいずれかにより、モータ99への電力供給を開閉する開閉器SW91、SW92のいずれかが開放されて、モータ99を動作させるシステムが非常停止する。このように、非常停止回路部900は、非常停止指令を入力する入力回路を2つにして非常停止回路の構成を2重化している。そして、この2重化によって、いずれか1系統の非常停止回路が故障した場合でも、他の系統によりモータ99を停止できるような構成としている。
さらに、この非常停止回路部900では、入力回路921、922のそれぞれに、この入力機能をオフするための開閉手段が設けられている。この開閉手段はそれぞれ、CPU931、932からのオフ信号Off1、Off2により制御される。よって、2重化された非常停止回路に対して、開閉手段を一方ずつ開閉すれば、個々の非常停止回路を一方ずつ検査することができる。これにより、非常停止のための入力回路921、922の検査を随時行なうことが可能となる。すなわち、この従来の非常停止回路部900では、非常停止回路に検査機能を設けることで、非常停止回路の故障リスクを低減し、さらに、システムを停止させることなく、非常停止信号の入力回路921、922の検査をも可能としている。
しかしながら、従来の非常停止回路の構成では、システムを停止させることなく、非常停止信号の入力回路を検査できるものの、検査する入力回路については、その検査時にはその入力機能を停止させて非常停止回路の動作確認を行う必要がある。このため、この従来の構成では、検査している入力回路からは非常停止させることができず、検査時には2重化の効果がなくなるという課題があった。例えば、図8において、CPU931がオフ信号Off1により入力回路921の入力機能をオフにして検査しているときには、非常停止スイッチ911を作動させてもモータ99を非常停止させることができない。さらに、この従来のシステムは、入力回路のみの故障検出を行うシステムであり、例えば図8の出力回路941、942の検査はできない。
特開2006−268130号公報
本モータ制御装置は、モータを駆動制御するとともに、外部からの非常停止指令によりモータへの通電を停止させる通電遮断機能を有したモータ制御装置である。本モータ制御装置は、モータの回転動作を制御するための回転制御信号を生成する回転制御部と、回転制御信号に応じたPWM信号を生成するPWM生成部と、PWM信号に応じてスイッチ素子をオン/オフ制御する駆動パルス信号を出力する駆動回路と、スイッチ素子を有し、駆動パルス信号に応じてスイッチ素子がオン/オフされるPWM制御によりモータへ印加する電圧を生成するインバータと、駆動回路の動作電源の供給を指示に応じて遮断する遮断回路と、遮断回路の遮断を制御することで遮断回路を診断するための診断パルス信号を生成する診断パルス生成部と、駆動回路の動作電源の有無を検出する遮断診断部とを備える。そして、本モータ制御装置は、診断パルス生成部から遮断回路に対して、診断パルス信号に基づく遮断指示信号を与えることにより、遮断診断部が駆動回路の動作電源の有無を検出することで遮断回路の異常を診断する。
このようなモータ制御装置によれば、モータを駆動している状態においてもモータへの通電を停止させる遮断回路の異常を診断することができる。しかも、診断中であっても、非常停止機能の2重化や多重化の効果も確保できる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、通電遮断部の詳細な構成、および遮断診断部と診断パルス生成部との構成を含むブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1における遮断部の診断方法を説明するための動作波形図である。 図4は、本発明の実施の形態1におけるその他のモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態2におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態3におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態4におけるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図8は、従来例のモータ制御装置における遮断回路のブロック構成図である。
以下、本発明の実施の形態におけるモータ制御装置について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるモータ制御装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態のモータ制御装置10には、モータ40が接続されている。モータ40は、モータ制御装置10により3相の正弦波を印加することで回転する誘導電動機や3相ブラシレスモータであり、最近では効率や制御性の点から、ロータに磁石を配置した3相のブラシレスモータが広く利用されている。本実施の形態では、図1に示すように、モータ制御装置10が、ブラシレスモータであるモータ40の回転を制御する構成例を挙げて説明する。
モータ40は、永久磁石を保持したロータと鉄心に巻線41を巻回して構成されるステータとを備えており、巻線41を通電駆動することでロータが回転する。本実施の形態では、互いに120度位相が異なるU相、V相、W相とする3相でモータ40を駆動するブラシレスモータの一例を挙げて説明する。このような3相駆動を行うため、モータ40は、U相、V相、W相それぞれの巻線41を有している。
また、モータ制御装置10は、これら巻線41に対して所定の波形の駆動電圧Vdを相ごとに印加することで、これら巻線41を通電駆動する。これによって、ロータが、モータ制御装置10からの通電駆動による回転制御に従って回転する。また、このような回転制御を行うため、モータ制御装置10には、例えば外部のコントローラなどから回転指令信号Rcが供給される。回転指令信号Rcは、例えば、回転速度やトルクなどを指令する信号である。モータ制御装置10は、この指令による回転速度やトルクで回転するような所定の波形の駆動電圧Vdを生成し、これによってモータ40が所望の回転動作をするように制御している。
さらに、モータ制御装置10には、制御回路などの小電力回路を動作させるための動作電源としての制御用電源(図示せず)から正側の制御用電圧Vccと、巻線41への通電駆動を主目的として比較的電力容量の大きな電源である駆動用電源(図示せず)から正側の駆動用電圧Vddとが、負側のグランドGNDとともに供給されている。図1では、制御用電圧Vccが制御用電源端子11cに供給され、駆動用電圧Vddが駆動用電源端子11dに供給され、グランドGNDがグランド端子11gに接続された構成例を示している。なお、図1では、煩雑さを避けるため、モータ制御装置10内において、制御用電圧Vccおよび駆動用電圧Vddを主要部のみへ供給するような接続を示しているが、当然のことながら、適宜、必要な回路に電源供給されている。
そして、本実施の形態ではさらに、非常時にモータ40への電力の通電を遮断するため、モータ制御装置10には、外部からの非常停止の指令である非常停止信号が2系統分、停止信号入力端子に供給されている。図1では、一方の非常停止信号StPが停止信号入力端子16pに供給され、他方の非常停止信号StNが停止信号入力端子16nに供給される構成例を示している。
次に、モータ制御装置10の構成について説明する。モータ制御装置10は、モータ40のロータが回転指令信号Rcに応じた回転動作を行うように制御するため、回転制御部21、PWM生成部22、P側駆動回路23p、N側駆動回路23n、およびインバータ24を備えている。また、本実施の形態では、非常時にモータ40への電力の供給を遮断してモータ40を緊急停止させるために、モータ制御装置10は、2系統の通電遮断回路で構成したそれぞれの通電遮断部30p、30nを備えている。そして、本実施の形態では、通電遮断部30p、30nを診断することで通電遮断回路の異常を検出する診断機能として、モータ制御装置10が遮断診断部31、および診断パルス生成部33をさらに備えている。
このように構成されたモータ制御装置10において、まず、回転指令信号Rcが供給される回転制御部21は、この回転指令信号Rcに基づきモータ40の回転動作を制御するため、例えばトルク量など巻線41への駆動量を示すような信号である回転制御信号Ddを生成する。回転制御部21は、このような回転制御信号DdをPWM生成部22に供給する。
次に、PWM(パルス幅変調)生成部22は、この回転制御信号Ddに応じてパルス幅変調された信号であるPWM信号Pdを、各相それぞれに生成する。すなわち、より具体的には、PWM生成部22は、巻線41を駆動するための駆動波形を相ごとに生成し、生成した駆動波形をそれぞれパルス幅変調し、PWM信号Pdとして出力する。例えば、巻線41を正弦波駆動する場合には駆動波形は正弦波波形であり、駆動波形の振幅は、回転制御信号Ddに応じて決定される。PWM生成部22は、相ごとに生成した駆動波形を変調信号として、それぞれにパルス幅変調を行い、駆動波形でパルス幅変調したパルス列のPWM信号Pdを、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nに供給する。
次に、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nは、3相のインバータ24の6つのパワー動作のスイッチ素子をオン/オフ制御する回路である。P側駆動回路23pは、PWM生成部22からのPWM信号Pdを、P側(正極側)のスイッチ素子をスイッチング駆動するための駆動パルス信号Dppに変換する。そして、P側駆動回路23pは、駆動パルス信号Dppを、それぞれ対応したスイッチ素子に伝達する。また、N側駆動回路23nは、PWM生成部22からのPWM信号Pdを、N側(負極側)のスイッチ素子をスイッチング駆動するための駆動パルス信号Dpnに変換する。そして、N側駆動回路23nは、駆動パルス信号Dpnを、それぞれ対応したスイッチ素子に伝達する。
また、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nには、インバータ24などの高電圧の1次側の回路に電源供給する駆動用電圧Vddと、制御信号や外部との接続素子などの低電圧の2次側の回路に電源供給する制御用電圧Vccとが供給される。そして、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nは、駆動用電圧Vdd側と制御用電圧Vcc側とを絶縁する機能も有しており、オプトカプラなどの絶縁素子が用いられる。
ここで、特に、P側駆動回路23pで使用する制御用電圧Vccは、通電遮断部30pを介して供給される。図1では、通電遮断部30pを介した制御用電圧Vccsとして、制御用電圧VccがP側駆動回路23pに供給される例を示している。さらに、通電遮断部30pは、2系統の遮断回路A、Bを有しており、少なくともどちらかの遮断回路から制御用電圧Vccが供給されればP側駆動回路23pは動作する。そして、2系統の遮断回路A、Bそれぞれが制御用電圧Vccを遮断することによって、P側駆動回路23pは停止する。このように、通電遮断部30pによる遮断機能は、全ての遮断回路が遮断したときのみに制御用電圧Vccの供給が遮断されるような論理和の構成となっている。すなわち、全遮断回路のうち少なくとも1つの遮断回路が遮断されていないときは、制御用電圧Vccが制御用電圧VccsとしてP側駆動回路23pに供給される構成である。この構成については、以下でさらに詳細に説明する。また、N側の回路である通電遮断部30nも同様な構成であり、N側駆動回路23nへは、2系統の遮断回路A、Bを有した通電遮断部30nを介して、制御用電圧Vccが制御用電圧Vccsとして供給される。
次に、インバータ24は、駆動パルス信号Dpp、Dpnに基づいて、相ごとに巻線41への通電を行い、巻線41を通電駆動する。インバータ24は、駆動用電源の正極側、すなわち駆動用電圧Vddに接続されたスイッチ素子24pと、負極側、すなわちグランドGNDに接続されたスイッチ素子24nとを、U相、V相、W相それぞれに備えている。そして、それぞれの相において、駆動パルス信号Dppによりスイッチ素子24p、駆動パルス信号Dpnによりスイッチ素子24nがオン/オフ制御される。すると、駆動用電源端子11dからオンのスイッチ素子を介し、さらに駆動出力から巻線41に対して駆動電圧Vdが供給される。この駆動電圧Vdの供給によって、巻線41に駆動電流が流れる。ここで、駆動パルス信号Dpp、Dpnを生成するPWM信号Pdは、駆動波形をパルス幅変調した信号であるため、インバータ24によって、駆動波形に応じた駆動電流でそれぞれの巻線41が通電される。
以上、モータ制御装置10が、回転制御部21、PWM生成部22、P側駆動回路23p、N側駆動回路23n、およびインバータ24を備えた構成により、インバータ24が駆動電圧Vdにより巻線41を通電駆動し、これによって、モータ40のロータが回転指令信号Rcに応じた回転動作を行う。
次に、図1のように構成されたモータ制御装置10において、非常時にモータ40への通電を遮断するための通電遮断部30p、30nの構成について説明する。
まず、上述したように、本実施の形態では、非常停止機能の信頼性を上げるために、信号および回路を複数用いた冗長回路で構成している。すなわち、図1では、正極側の通電遮断部30pと負極側の通電遮断部30nとの2系統とした例であり、さらに3系統以上の複数の構成としてもよい。そして、詳細については以下で説明するが、本実施の形態では、複数で構成した通電遮断部への非常停止信号は、モータ40を停止させる場合には各入力回路へ同時に非常停止信号を与えるような構成としている。すなわち、図1の非常停止信号StP、StNが同時に供給され、通電遮断部30p、30nのそれぞれも同時に動作するような構成としている。このため、通電遮断部30p、30nの2系統のうちのいずれか一方の系統が故障であったとしても、他方の系統で非常停止させることができ、これによって非常停止機能の信頼性を高めている。また、通電遮断部30pは、具体的には、外部からの非常停止信号StPによって非常停止が指示されると、P側駆動回路23pへの制御用電圧Vccの供給を切断するように動作する。これによって、インバータ24への駆動パルス信号Dppの供給も切断され、巻線41に対する駆動電圧Vdの供給も切断されて、モータ40の回転が停止する。さらに、通電遮断部30nも、同様に、外部からの非常停止信号StNによって非常停止が指示されると、N側駆動回路23nへの制御用電圧Vccの供給を切断するように動作して、モータ40の回転が停止する。このような2重の構成により、外部から、非常停止信号StPと非常停止信号StNとの少なくとも一方の信号で非常停止が指示されると、モータ40の回転が停止する。さらに、本実施の形態では、非常停止信号StPと非常停止信号StNとが同時に供給されるよう構成しており、これにより、上述のように非常停止機能の信頼性を高めている。
次に、このような動作を行うため、通電遮断部30pは、入力回路26pと、合成部27pと、遮断部28pとを備え、通電遮断部30nは、入力回路26nと、合成部27nと、遮断部28nとを備えている。
入力回路26pは、外部からの一方の非常停止の指示を示す非常停止信号StPを入力する回路であり、入力回路26nは、外部からの他方の非常停止の指示を示す非常停止信号StNを入力する回路である。入力回路26pは、外部からの非常停止信号StPを、内部での非常停止の指示を示す非常停止信号StPpに変換して出力する。また、入力回路26nは、外部からの非常停止信号StNを、内部での非常停止の指示を示す非常停止信号StNnに変換して出力する。
また、合成部27pおよび合成部27nは、それぞれに合成回路A、Bを備えている。これら合成部27pの合成回路A、B、および合成部27nの合成回路A、Bは、それぞれ、入力回路26pおよび入力回路26nからの非常停止信号StPp、StNnと診断パルス生成部33からの診断パルス信号Diagとを合成して、遮断部28pおよび遮断部28nへそれぞれ停止信号SswP、SswNとして出力する。
また、遮断部28pおよび遮断部28nは、それぞれに遮断回路A、Bを備えている。これら遮断部28pの遮断回路A、B、および遮断部28nの遮断回路A、Bは、それぞれに対応した合成回路A、Bが出力する遮断指示信号としての停止信号SswP、SswNに応じて、制御用電圧Vccの供給を遮断するように動作する。すなわち、遮断部28pおよび遮断部28nは、並列に接続された遮断回路Aと遮断回路Bとを備えており、それぞれに制御用電圧Vccが接続されている。このため、遮断部28pでは、停止信号SswPによって、遮断回路Aと遮断回路Bとのそれぞれを遮断状態とすることにより制御用電圧Vccの出力が停止し、遮断部28nでは、停止信号SswNによって、遮断回路Aと遮断回路Bとのそれぞれを遮断状態とすることにより制御用電圧Vccの出力が停止する。このような遮断部28pおよび遮断部28nを介した制御用電圧VccsがP側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nに供給される。
ここで、合成回路A、Bは、入力の非常停止信号StPp、StNn、および診断パルス信号Diagの論理によって回路構成が決まる。例えば、非常停止信号StPp、StNnのレベルが”H”で非常停止の指示を示し、かつ、診断パルス信号Diagのレベルが”H”で診断を示す場合は、合成回路A、Bを論理和として、遮断回路A、Bをレベル”H”で遮断させるように構成している。また、他の例として、非常停止信号StPp、StNnのレベルが”L”で非常停止の指示を示し、かつ、診断パルス信号Diagのレベルが”L”で診断を示す場合は、論理積として、遮断回路A、Bをレベル”L”で遮断するように構成してもよい。なお、非常停止信号StPp、StNnのレベルが”H”(”H”を真理値でいう”1”とする)で、診断パルス信号Diagのレベルも”H”で、遮断回路A、Bの停止を示す場合には、上述のように、合成回路A、Bを論理和で構成する。このように構成すれば、診断パルス信号Diagのレベルに関わらず、非常停止信号StPp、StNnによって、遮断回路A、Bを遮断させることができる。
以上、モータ制御装置10が通電遮断部30pおよび通電遮断部30nを備えた構成により、少なくとも一方の非常停止の指示によって、駆動回路への制御用電圧Vccの供給を遮断し、非常時において即座にモータ40を停止させることができる。
次に、図1のように構成されたモータ制御装置10において、通電遮断部30p、30nの遮断部28p、28nを診断するための遮断診断部31および診断パルス生成部33の構成について説明する。
診断パルス生成部33は、遮断回路A、Bが正しく動作することを確認するために、以下で説明するように定期的に診断パルス信号Diagを生成して、合成回路A、Bへそれぞれ個別に出力する。診断パルス信号Diagは、遮断回路A、Bの遮断を制御することで遮断回路A、Bを診断するための信号であり、診断パルス生成部33は、合成部27pと合成部27nとに対して、合成回路Aと合成回路Bとでパルス出力のタイミングが異なる合計4つの診断パルス信号Diagを出力している。診断パルス信号Diagでの診断用のパルスを生成する周期は、遮断回路A、BのMTFB(平均故障時間)内に診断を実施すればよいが、より信頼性を高めるために1分間隔などで診断してもよい。
遮断診断部31は、P側駆動回路23pおよびN側駆動回路23nの動作電源の供給の有無を検出するために設けている。すなわち、遮断診断部31は、遮断回路A、Bの出力側の制御用電圧Vccsの供給の有無を検出し、その結果を診断パルス生成部33に出力する。すなわち、遮断診断部31には、遮断部28pと遮断部28nとから、遮断回路A、Bでの制御用電圧Vccsの供給の有無を示す合計4つの遮断情報信号Detが供給されている。そして、遮断診断部31は、遮断情報信号Detに基づき、制御用電圧Vccsの供給の情報を示す診断情報信号Dettを生成し、診断パルス生成部33に出力する。遮断回路A、Bの異常を診断するための診断パルス生成部33では、遮断診断部31からの診断情報信号Dettにより遮断回路A、Bの異常を判定する。そして、診断パルス生成部33は、この異常判定の結果を示す異常判定信号Abnを出力する。また、遮断診断部31が直接に、遮断情報信号Detに基づいて遮断回路A、Bの異常を検出する構成としてもよい。
次に、以上のように構成された通電遮断部30pおよび通電遮断部30nの詳細な構成について説明する。
図2は、通電遮断部30pおよび通電遮断部30nの詳細な構成、および遮断診断部31と診断パルス生成部33との構成を含むブロック図である。図2では通電遮断部30pおよび通電遮断部30nの一方のみを示しており、図2おいて、通電遮断部30が通電遮断部30p、30nのいずれか、駆動回路23がP側駆動回路23p、N側駆動回路23nのいずれか、入力回路26が入力回路26p、26nのいずれか、合成部27が合成部27p、27nのいずれか、遮断部28が遮断部28p、28nのいずれかに対応し、さらに、非常停止信号Sttは、非常停止信号StPpおよび非常停止信号StNnのいずれかに対応している。また、図2では、外部からの非常停止信号St、および入力回路26が出力する非常停止信号Sttのレベルが”H”のときに非常停止を示すとともに、診断パルス信号Diagのレベルが”H”のときに遮断部28の診断を示す構成例を挙げている。
まず、このような信号に対応するため、図2に示すように、合成部27の合成回路A、Bのそれぞれを、論理和を論理演算するOR回路で構成している。また、合成回路A、BのそれぞれのOR回路の一方の入力には、入力回路26からの非常停止信号Sttが供給され、他方の入力には、診断パルス生成部33から診断パルス信号Diagが合成回路A、B別に供給されている。
次に、遮断部28を構成する遮断回路A、Bのそれぞれは、スイッチSWと、ダイオードDと、抵抗Rとで構成されている。スイッチSWの一方の端子は制御用電圧Vccに接続され、他方の端子はダイオードDのアノード端子に接続される。また、スイッチSWの切替端子に、合成回路A、Bからの停止信号Sswが供給されている。図2では、OR回路である合成回路A、Bの入力が”H”のときに非常停止を示すことに対応させて、停止信号Sswのレベルが”H”のときスイッチSWがオフ状態となる場合の例を示している。さらに、抵抗Rの一方がダイオードDのアノード端子に接続され、他方がグランドに接続されている。そして、スイッチSWの他方の端子から制御用電圧Vccの供給の有無の検出結果を示す遮断情報信号Detを出力している。
また、遮断部28において、遮断回路Aが有するダイオードDのカソード端子と、遮断回路Bが有するダイオードDのカソード端子とが接続される。この両カソード端子の接続部は、遮断部28を介した制御用電圧Vccsとして駆動回路23に供給される。
このように構成された通電遮断部30において、まず、上述のように、合成部27の合成回路A、BのそれぞれをOR回路で構成している。このため、非常停止信号Sttと診断パルス信号Diagとのレベルがいずれも”L”のとき、すなわち、通常状態の場合には、合成回路A、Bのそれぞれからは、レベルが”L”の停止信号Sswが出力される。よって、この場合には、遮断回路A、BのそれぞれのスイッチSWはオン状態であり、駆動回路23には遮断部28を介した制御用電圧Vccsが供給される。
このような通常状態に対して、外部から非常停止信号Stのレベルが”H”となる非常停止が指示された場合、非常停止信号Sttを合成回路A、Bそれぞれの入力に供給しているため、合成回路A、Bのそれぞれからは、レベルが”H”の停止信号Sswが出力される。よって、このように非常停止が指示された場合には、遮断回路A、BのそれぞれのスイッチSWはオフ状態となって、制御用電圧Vccの供給が遮断される。そして、この状態になると、駆動回路23には制御用電圧Vccsが供給されず、上述のように、モータ40が停止することになる。
さらに、診断パルス生成部33からの診断パルス信号Diagの一方のレベルのみが”H”の場合、一方のスイッチSWのみがオフ状態となる。このとき、他方のスイッチSWはオン状態であり、駆動回路23には他方のスイッチSWを介して制御用電圧Vccsが供給されるため、通常状態と同様にモータ40は動作する。しかも、本実施の形態では、合成回路A、BのそれぞれにダイオードDを設けた構成としているため、スイッチSWとダイオードDのアノード端子との接続箇所である遮断情報信号Detは、スイッチSWの状態に応じたレベルとなる。例えば、合成回路BのスイッチSWがオン状態で、合成回路AのスイッチSWをオフ状態にした場合には、次のようになる。すなわち、合成回路Bの遮断情報信号Detについては、オン状態のスイッチSWを介して制御用電圧Vccに電気的に接続されるため、レベルが”H”となる。また、合成回路Aの遮断情報信号Detについては、スイッチSWがオフ状態であるため、抵抗Rを介してグランドGNDが電気的に接続されることになり、レベルが”L”となる。特に、本実施の形態では、ダイオードDを設けているため、合成回路Bの遮断情報信号Det(レベルが”H”)から合成回路Aの遮断情報信号Det(レベルが”L”)に向けては、ダイオードDが逆方向バイアスとなる。このため、合成回路A、B間の遮断情報信号Detどうしが干渉しあうことはなく、合成回路A、BそれぞれのスイッチSWの他方の端子側のレベルを検出でき、この検出レベルに基づいてスイッチSWのオン/オフ状態も検出することができる。
本実施の形態は、このような通電遮断部30を備えた構成であるため、モータ40を動作させながら、一方のスイッチSWの遮断情報信号DetのレベルによりスイッチSWの開閉状態を確認できる。さらに、スイッチSWの開閉状態を確認できるため、遮断部28の遮断回路A、Bが非常停止の指示に応じて正常に動作するかどうかの診断も行うことができる。
次に、図3を用いて遮断部28の診断方法について説明する。図3は、遮断部28の診断方法を説明するための動作波形図である。
診断パルス生成部33は、定期的に診断パルス信号Diagを出力する。この診断パルス信号Diagは、図3での診断パルス信号DiagAと診断パルス信号DiagBとで示すように、合成回路Aと合成回路Bとに対して同時に診断用のパルスを出力しないように構成する。例として、診断パルス生成部33が合成回路Aに診断パルス信号Diagを出力した場合、遮断診断部31には、遮断回路Aから出力する遮断情報信号Detが通知される。ここで、遮断情報信号Detは、遮断回路AのスイッチSWがオフ状態のときのスイッチSWの他方の端子のレベルを示している。すなわち、この場合、遮断情報信号Detのレベルが”L”であれば、この遮断回路Aが正常に動作している。よって、遮断診断部31は、図3の遮断診断部による状態の検出に示すように、遮断情報信号Detの電圧が0V、または駆動回路23の動作可能電圧を下回ったことを検出することで、正常なレベルである”L”と判断する。そして、遮断診断部31は、診断パルス生成部33に、この判断による診断結果を診断情報信号Dettとして出力する。診断パルス生成部33は、この結果により遮断回路が正常に動作していることを確認し、次に合成回路Bに対して同様の動作を実施する。
また、この一連の動作において、例えば、診断パルス生成部33が合成回路Aに診断パルス信号Diagを出力し、遮断診断部31が検出する遮断回路Aから遮断情報信号Detの電圧が、図3に示すように、駆動回路23の動作可能電圧内であるとする。このような場合、遮断診断部31は、異常なレベルである”H”と判断し、診断パルス生成部33に、異常を示す診断結果の診断情報信号Dettを出力する。そして、診断パルス生成部33は、遮断回路Aの異常と判断し、例えば、異常判定信号Abnを合成部27に出力しモータ40への通電を停止させる。
また、診断パルス信号Diagの診断用のパルスを出力していない合成回路に対して、遮断回路が出力する遮断情報信号Detのレベルが”L”の場合にも、診断パルス生成部33は、遮断回路の異常と判断してもよい。
診断パルス生成部33が遮断回路の異常と判断した場合、駆動回路23に出力するPWM信号を停止する。また、同様の場合に、各遮断回路が駆動回路への制御用電圧Vccsの供給を停止するように、各合成回路に対して停止信号を出力してもよい。
また、図1では、入力回路26pから非常停止信号StPpを合成部27pの合成回路A、Bそれぞれに、また入力回路26nから非常停止信号StNnを合成部27nの合成回路A、Bそれぞれに分岐している構成例を挙げて説明した。これに代えて、図4に示すように、正極側を入力回路26pAと入力回路26pBに分離し、負極側を入力回路26nAと入力回路26nBに分離するような構成としてもよい。すなわち、図4では、停止信号入力端子16pAに入力された非常停止信号StPAが、入力回路26pAに供給される。停止信号入力端子16pBに入力された非常停止信号StPBが、入力回路26pBに供給される。停止信号入力端子16nAに入力された非常停止信号StNAが、入力回路26nAに供給される。そして、停止信号入力端子16nBに入力された非常停止信号StNBが、入力回路26nBに供給される。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することが可能となる。しかも、診断中であっても、通電遮断部30pおよび通電遮断部30nのどちらも作動可能であるため、非常停止機能の2重化の効果を確保できる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるモータ制御装置50の構成を示すブロック図である。図5を用いて本実施の形態について説明する。図4で示した実施の形態1の構成と異なるのは、診断パルス信号Diagによって遮断回路A、Bを遮断させる構成であり、以下に説明する。
本実施の形態では、図5に示すように、外部からの非常停止信号StPA、StPB、StNA、StNBを遮断するスイッチ51、52、53、54を備えており、診断パルス生成部33からの診断パルス信号Diagによってオン/オフ制御されるように構成している。また、入力回路26pA、26pB、26nA、26nBからの信号SswP、SswNは、遮断部28p、28nの遮断回路A、Bにそれぞれ直接接続している。
診断パルス生成部33の動作は実施の形態1と同様な動作であり、例えば、次のように動作する。まず、入力回路26pAに接続された非常停止信号StPAを遮断するように診断パルス信号Diagを出力して遮断回路Aへの制御用電圧Vccを遮断し、遮断診断部31が遮断情報信号Detのレベルを検出することにより遮断回路Aの異常の有無を判定する。次に、入力回路26pBに対して同様の診断を行う。また、入力回路26nAおよび入力回路26nBに対しても前述と同じ方法で診断し、異常を検出した場合には、モータ40への通電を停止させる。
診断パルス生成部33が遮断回路の異常と判断した場合、駆動回路23に出力するPWM信号を停止する。また、同様の場合に各遮断回路が駆動回路への制御用電圧Vccsの供給を停止するように各合成回路に対して停止信号を出力してもよい。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することに加え、入力回路を含めた遮断回路の診断を行うことが可能となる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3におけるモータ制御装置60の構成を示すブロック図である。図6を用いて本実施の形態について説明する。図1で示した実施の形態1の構成と異なるのは、非常停止信号が入力された時および遮断診断器31が異常と判定した場合にモータ40を停止させるための構成であり、以下に説明する。
本実施の形態では、遮断診断部31が遮断回路を異常と診断した場合、診断パルス生成部33は、各合成回路に遮断信号を出力するとともに、PWM生成部22へ異常判定信号Abnを出力し、PWM生成部22は、異常判定信号Abnが示す異常判定に基づいて、PWM信号Pdの出力を停止しモータ40への通電を停止させる。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することに加え、異常時にはPWM信号Pdの出力も停止させるため、より安全な遮断回路の診断装置を構成することが可能となる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4におけるモータ制御装置70の構成を示すブロック図である。図7を用いて本実施の形態について説明する。図6で示した実施の形態3の構成と異なるのは非常停止信号が入力された場合にモータ40を停止させるための構成であり、以下に説明する。
外部からの非常停止信号StP、StNは、入力回路26pおよび入力回路26nから合成部27p、27nに入力されるとともに、PWM生成部22にも入力されるように構成している。本実施の形態では、このような構成とすることにより、非常停止信号StP、StNの入力時に、PWM生成部22はPWM信号Pdの出力を停止しモータ40への通電を停止させる。
以上のような構成とすることにより、モータ40を駆動している状態においてもモータ40への通電を停止させる遮断回路の異常を診断することに加え、入力回路26pおよび入力回路26nからPWM生成部22が直ぐにPWM信号Pdの出力も停止させるため、入力回路26pおよび入力回路26n以降の回路の故障を考慮することなく、安全な遮断回路の診断装置を構成することが可能となる。
また、診断パルス生成部33からの異常判定信号AbnをPWM生成部22に出力し、診断異常時にはPWM生成部22はPWM信号Pdの出力を停止するような構成としてもよい。
モータの駆動を停止させることなく、非常停止指令によりモータへの通電を遮断する遮断回路の故障を検出するような診断ができるため、一旦電源を投入した後に停止させることなく連続運転をさせるモータ制御装置に有効である。
10,50,60,70 モータ制御装置
11c 制御用電源端子
11d 駆動用電源端子
11g グランド端子
16,16p,16pA,16pB,16n,16nA,16nB 停止信号入力端子
21 回転制御部
22 PWM生成部
23 駆動回路
23n N側駆動回路
23p P側駆動回路
24 インバータ
24n,24p スイッチ素子
26,26n,26p,26nA,26nB,26pA,26pB,921,922 入力回路
27,27n,27p 合成部
28,28n,28p 遮断部
30,30n,30p 通電遮断部
31 遮断診断部
33 診断パルス生成部
40,99 モータ
41 巻線
51,52,53,54 スイッチ
900 非常停止回路部
911 非常停止スイッチ
941 出力回路

Claims (6)

  1. モータを駆動制御するとともに、外部からの非常停止指令により前記モータへの通電を停止させる通電遮断機能を有したモータ制御装置であって、
    前記モータの回転動作を制御するための回転制御信号を生成する回転制御部と、
    前記回転制御信号に応じたPWM信号を生成するPWM生成部と、
    前記PWM信号に応じてスイッチ素子をオン/オフ制御する駆動パルス信号を出力する駆動回路と、
    前記スイッチ素子を有し、前記駆動パルス信号に応じて前記スイッチ素子がオン/オフされるPWM制御により、前記モータへ印加する電圧を生成するインバータと、
    前記駆動回路への動作電源の供給を指示に応じて遮断する遮断回路と、
    前記遮断回路の遮断を制御することで前記遮断回路を診断するための診断パルス信号を生成する診断パルス生成部と、
    前記駆動回路の前記動作電源の供給の有無を検出する遮断診断部とを備え、
    前記診断パルス生成部から前記遮断回路に対して、前記診断パルス信号に基づく遮断指示信号を与えることにより、前記遮断診断部が前記駆動回路の前記動作電源の有無を検出することで前記遮断回路の異常を診断することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記インバータの前記スイッチ素子は、P側スイッチ素子とN側スイッチとを有し、
    前記駆動回路は、前記P側スイッチ素子をオン/オフ制御するP側駆動回路と前記N側スイッチ素子をオン/オフ制御するN側駆動回路とからなり、
    前記P側駆動回路および前記N側駆動回路はそれぞれ複数個の前記遮断回路から前記動作電源が供給され、
    前記診断パルス生成部は、
    前記P側駆動回路の前記動作電源を供給する複数個の前記遮断回路に対して時間差を持って前記診断パルス信号を与え、
    前記N側駆動回路の前記動作電源を供給する複数個の前記遮断回路に対して時間差を持って前記診断パルス信号を与え、
    前記遮断診断部が各々の前記遮断回路から供給する前記動作電源の有無を検出することで前記遮断回路の異常を診断することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記診断パルス生成部からの前記診断パルス信号は、前記非常停止指令と論理合成し、前記非常停止指令が与えられたときは前記遮断回路が前記駆動回路の前記動作電源の供給を停止し、前記診断パルス生成部から前記遮断回路に前記診断パルス信号に基づく前記遮断指示信号を与えることにより、前記遮断診断部が前記駆動回路の前記動作電源の有無を検出することで前記遮断回路の異常を診断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記診断パルス生成部からの前記診断パルス信号は、前記非常停止指令を遮断する構成とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記P側駆動回路および前記N側駆動回路の少なくともいずれかへの前記動作電源の供給が停止の場合、前記インバータを駆動するためのPWM信号を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
  6. 前記非常停止指令が与えられた場合に前記インバータを駆動するためのPWM信号を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
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