JPWO2017018334A1 - 液体冷却装置及び飲料生成装置 - Google Patents

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Abstract

液体収容容器内の液体を効率的に冷却することができる液体冷却装置、及びそれを備えた飲料生成装置を提供する。液体冷却装置は、開放部を有する液体収容容器と、当該液体収容容器を設置する容器設置部と、通風路と、気流発生部と、を備える。通風路は、開放部(4b)の直上に位置し、少なくとも一部の外周が開放部(4b)の周縁に沿って延びる。気流発生部は、通風路内に当該通風路に沿った気流を発生させる。そして、通風路の下面には、開放部(4b)に連通する孔部(33)が設けられている。

Description

本発明は、液体冷却装置、及びそれを備えた飲料生成装置に関する。
近年、WHO(世界保健機関:World Health Organization)とFAO(国連食糧農業機関:Foodand Agriculture Organization of the United Nations)とによって、「乳児用乾燥粉末乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」が共同作成された。
このガイドラインによれば、乳児用乾燥粉末乳つまり乳児用の粉ミルクと、エンテロバクター・サカザキ等への感染による乳児の重篤な疾患や死亡との関連が報告されている。
上記感染への防止対策として、乳児に与える乾燥粉末乳は、沸騰させた水を70℃以上の温度で用いて調乳されなければならないと報告されている。具体的な調乳方法として、ガイドラインには以下の方法が記載されている。
(1)乾燥粉末乳(粉ミルク)を調乳するところの表面を清掃し消毒する。
(2)石鹸と清浄な水とで手指を洗い、清潔な布又は使い捨てのナプキンを用いて水分を拭き取る。
(3)十分な量の安全な水を沸騰させる。
(4)火傷に気をつけて、70℃以上にまで冷却した適量の沸騰させた水を、清潔で滅菌済みのコップ又は哺乳ビンに注ぐ。
(5)表示された量の乾燥粉末乳を正確に量って加える。
(6)水道の流水の下に置くか、冷水又は氷水の入った容器に静置することにより、授乳に適した温度まで短時間で冷却する。
(7)哺乳用コップ又は哺乳ビンの外側を清潔な布又は使い捨ての布で拭き、乾燥粉末乳の種類、乳児の名前若しくは識別番号、調乳した日付と時刻、又は調乳した職員の名前等の必要な情報を表示する。
(8)非常に高温の湯が調乳に使用されるため、乳児の口に火傷を負わさないよう、授乳する前に授乳温度を確認することが不可欠である。
(9)調乳後2時間以内に消費されなかった乾燥粉末乳は、全て廃棄すること。
ここで、乳児に与えるミルクの温度は、母乳の温度や体温等を勘案し、人肌温度である40℃程度が適温とされている。このため、乾燥粉末乳を調乳し、乳児に与えるミルクとするためには、70℃以上の一度沸騰させた液体を用いて調乳した後、ミルクを40℃程度にまで冷却する必要がある。
乳児用のミルクを調乳するための従来の装置及び方法としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている技術が知られている。
特許文献1に開示された調乳ポット加熱装置100は調乳用の湯を作るための装置であり、図16(A)及び(B)に示すように、ケース101と、ケース101内において調乳ポット120が載置される熱板102とを備えている。熱板102は、ケース101内に設けられた冷却ファン103により支持されており、ケースの内壁である耐熱カバー101aによって囲まれている。熱板102と耐熱カバー101aとの間には、空気通路110が形成されている。熱板102上に調乳ポット120が載置され、調乳ポット120が熱板102により加熱されると、調乳ポット120内の水から沸騰水が生成される。冷却ファン103を回転させ、空気取入口104から流入する空気によって調乳ポット120を冷却する。
次に、特許文献2に開示されている調乳装置では、ある量の温水によって混合物の総量に必要な量の調合乳を混合した濃縮物を調製する。そして、その濃縮物に対して混合物の最終体積に達するように、低い温度の液体を加えることによって、適温のミルクを調整するように構成されている。
特開2005−110937号公報 特開2010−524550号公報
しかしながら、上記従来の飲料生成装置における液体の冷却機構では、以下の問題点を有している。
まず、特許文献1に開示された調乳ポット加熱装置100は、ケース101内の冷却ファン103の回転により、空気取入口104から流入する空気が空気通路110を経て調乳ポット120の外壁を冷却するものである。このため、調乳ポット120における内部の湯の放熱経路は、調乳ポット120の外壁への伝熱のみであり、冷却に時間を要する。また、調乳ポット加熱装置100では、沸騰させた湯を55℃まで冷却することを目的としており、70℃以上で調乳したミルクを飲みごろの40℃まで冷却することには不向きである。
また、特許文献1に開示された調乳ポット加熱装置100では、調乳ポット120の外壁を空気により冷却しているので、外壁を介して間接的に水を冷却することになる。それゆえ、調乳ポット120自体の熱伝導性が悪いことから、効率的な冷却が困難である。
次に、特許文献2に開示された調乳装置では、ミルクの作製から冷却までの一連の作業を自動で行うことはできるが、濃縮物を希釈する必要がある。このため、ミルクを冷却するために、温水と冷却水とを混ぜ合わせるための撹拌・混合工程を必要とする。しかしながら、乾燥粉末乳の溶け残りを防ぐためには、多量の高温水を用いて濃縮物を作製する必要がある。そのため、調乳後のミルクを一定温度かつ一定量に調整するためには、常温以下の冷却水を用いる必要がある。それゆえ、調乳装置内には必ず冷却装置を備えておく必要がある。冷却装置により冷却水の水温を下げて一定に保持するためには、電源ONから調乳を開始することが可能となるまでに長時間必要となる。また、冷却装置や冷却水の殺菌装置等を備える必要がある等、コスト的な観点においても課題がある。さらに、調乳方法としては、冷却水を追加混入する点等で「乳児用乾燥粉末乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」による安全な調乳方法とは異なる。また、特許文献2に開示された調乳装置においても、ミルクを冷却するために、温水と冷却水とを混ぜ合わせるための撹拌・混合工程を必要とするため、効率的な冷却が困難である。
そこで本発明の目的は、液体を効率的に冷却することができる液体冷却装置、及びそれを備えた飲料生成装置を提供することにある。
本発明に係る液体冷却装置は、開放部を有する液体収容容器と、当該液体収容容器を設置する容器設置部と、通風路と、気流発生部と、を備える。通風路は、開放部の直上に位置し、少なくとも一部の外周が開放部の周縁に沿って延びる。気流発生部は、通風路内に当該通風路に沿った気流を発生させる。そして、通風路の下面には、開放部に連通する孔部が設けられている。
本発明の一態様によれば、液体を効率的に冷却することができる。
本発明の実施形態1に係る液体冷却装置と、それを備えた粉末乳調乳装置の構成を示す断面図である。 (A)は本発明の実施形態1に係る液体冷却装置を示す斜視図であり、(B)は側面断面図であり、(C)は上面図である。 (A)は液体冷却装置における調乳用ポットの撹拌子が停止している状態での調乳用ポット内部の液面状態を示す断面図であり、(B)は撹拌子が回転動作している状態での調乳用ポット内部の液面状態を示す断面図である。 (A)は液体冷却装置における調乳用ポットの撹拌子が回転動作している状態での調乳用ポット内部の放熱及び消泡の様子を示すものであって、撹拌子の回転方向と調乳用ポット内に発生する気流の方向とが対向し混合されている状態を示す断面図であり、(B)は撹拌子の回転方向と調乳用ポット内に発生する気流の方向とが同じ方向の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る液体冷却装置を示す上面図である。 (A)は本発明の実施形態3に係る液体冷却装置を示す上面図であり、(B)は(A)中のA−A線矢視断面図である。 (A)は本発明の実施形態4に係る液体冷却装置を示す斜視図であり、(B)は上面図である。 (A)は本発明の実施形態5に係る液体冷却装置を示す上面図であり、(B)はガイド部を説明するために模式的に示した断面図である。 本発明の実施形態6に係る液体冷却装置を示す上面図である。 本発明の実施形態7に係るガイド部を模式的に示した断面図である。 本発明の実施形態8に係るガイド部を模式的に示した断面図である。 本発明のその他の実施形態に係るガイド部を模式的に示した断面図である。 本発明のその他の実施形態に係るガイド部を模式的に示した断面図である。 (A)及び(B)は、従来の飲料生成装置の構成、及び冷却機構を示す断面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。本発明の一実施形態について、図1〜4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施形態では、例えば、混合抽出用原料としての乳児用の粉ミルクと加熱した液体とを自動で混合して飲料としてのミルクを生成する粉末乳調乳装置(飲料生成装置)、及びそれに備えられた液体冷却装置について説明する。尚、本実施形態では、飲料生成装置として、粉末乳調乳装置を例に挙げて説明するが、本発明の飲料生成装置は、必ずしもこれに限らない。例えば、混合抽出用原料としての挽きコーヒー豆に加熱した液体を注いで混合物としてのコーヒーを自動で生成する飲料生成装置としてのコーヒーメーカーに適用することができる。その他、混合抽出用原料としての茶葉に加熱した液体を注いで混合物としての日本茶又は紅茶を自動で生成する飲料生成装置としての茶メーカーに適用することができる。そして、本発明の液体冷却装置は、コーヒーメーカーまたは茶メーカーに対し、コーヒーまたは日本茶若しくは紅茶を冷却する冷却部に適用することができる。また、本発明の液体冷却装置は、埃等の異物混入を低減しながら液体の冷却を素早く行うことができ、例えば、その他飲料の冷却または食品製造工程や化学プロセスにおける冷却等に適用することができる。
(粉末乳調乳装置1Aの構成)
まず、図1に基づいて、粉末乳調乳装置(飲料生成装置)1Aの構成について説明する。
本実施形態の粉末乳調乳装置1Aは、図1に示されるように、筐体としての装置本体2と、液体Lを貯留する容器3と、混合物調製部としての調乳用ポット4とを備えている。
容器3は、装置本体2の上部に配置されていると共に、装置本体2に対して着脱可能となっている。容器3には、調乳に用いるための液体Lが貯留される。液体Lとして、例えば、水道水の他、赤ちゃん用の飲用水、純水又は天然水といった赤ちゃんが飲むのに適した水等が挙げられる。また、容器3の下部には給水弁3aが設けられている。給水弁3aは、容器3が装置本体2から取り外したときに閉まる。このため、容器3を装置本体2から取り外して水道から給水すること、及び給水後持ち運びをすることができる。その後、容器3を装置本体2に設置すると給水弁3aは開き、供給配管10及びヒーター12に液体Lが供給される。
ここで、容器3の側面には水量を把握できるように目盛りが付けられている。ユーザーは、この目盛を用いて調乳量を調節することができる。なお、目盛りは容器3の内側側面に付けてもよいし、容器3を透明にして外側から確認できるようにしてもよい。
また、容器3には、例えば図示しない活性炭やイオン交換膜からなるフィルタ等を設置し、注がれた液体L内の不純物や塩素、バクテリアや細菌、イオン系金属類等の成分を除去可能とする構成としてもよい。さらに、液体Lを長時間貯留することを想定して、例えば紫外線照射装置等の殺菌装置を容器3の上部に設置してもよい。これにより、貯留する液体Lに紫外線を照射し、殺菌することができる。
装置本体2には、調乳用ポット4を載置する載置部2aが設けられている。ユーザーは、調乳用ポット4にて、湯と飲料原料としての粉ミルクPMとの調製混合といったミルクMの生成作業を行う。また、調乳用ポット4内には、液体Lと粉ミルクPMとを混合するための撹拌子4aが設けられている。
装置本体2における調乳用ポット4の下方には、ユーザーが粉末乳調乳装置1Aを操作するための操作パネル6が設けられている。この操作パネル6は、装置本体2の各部の動作を制御する制御部7に接続されている。
装置本体2の内部には、供給配管10、供給配管10にて供給された液体Lを加熱するヒーター12と、ヒーター12により加熱された液体Lを調乳用ポット4へ供給する給湯口13と、調乳用ポット4内の撹拌子4aを回転させるためのモーター5と、調乳用ポット4内のミルクMの温度を測定するサーミスタTMと、が設けられている。供給配管10は、液体Lの容器3への逆流を防ぐフロート式逆止弁11を備えている。また、装置本体2には、調乳用ポット4内にて生成されるミルクMを冷却する冷却部30Aが組み込まれている。このため、容器3に貯留された液体Lは、容器3から供給配管10の内部においてフロート式逆止弁11を経由してヒーター12の入口へと流入され、ヒーター12の出口からは冷却部30Aを経由して給湯口13へ流出される。
供給配管10としては、例えばステンレス鋼(SUS)等の金属配管、またはシリコン系若しくはテフロン(登録商標)系の樹脂配管等の配管を使用することができる。供給配管10の材質として、好ましくは、食品用途の供給に適した例えばシリコン系の部材を選定することが望ましい。本実施形態では、供給配管10として、例えば内径φ10mmのシリコンチューブを使用している。チューブの材質や内径等のサイズは任意に設定することができる。また、粉末乳調乳装置1Aにおいて、供給配管10と各パーツとの接続は、供給配管10のサイズ等に適した任意の固定方法を選択することができる。
フロート式逆止弁11は、液体Lのヒーター12から容器3への逆流を防止する機能、及び液体Lの供給をフロート式逆止弁11の水位レベルで止める機能を有している。
ヒーター12は、本実施形態では、図1に示すように、例えばU字状の配管形状となっており、供給配管10の一部を周囲から覆うように形成されている。ヒーター12には、例えば、ニクロム線が内蔵されており、ミルク生成用の液体Lを加熱して煮沸させ、殺菌し、給湯口13へ供給する機能を有している。具体的には、以下の(1)〜(5)のとおりである。
(1)容器3から液体Lが、フロート式逆止弁11を通して、供給配管10における、ヒーター12に覆われた、U字状の部分へ流入する。
(2)供給配管10における、ヒーター12に覆われた、U字状の部分へ流入された液体Lは、フロート式逆止弁11が取り付けられている高さまで満たされる。
(3)ヒーター12による加熱が開始されると、液体Lは沸騰し、その蒸気圧でヒーター12から押し上げられる。
(4)ヒーター12の入口側にはフロート式逆止弁11があるため、逆側のヒーター12出口からのみ液体Lが押し出され、該液体Lは供給配管10を経由して給湯口13に供給される。
(5)供給配管10におけるヒーター12に覆われた部分内の液体Lが減少することによって、供給配管10におけるヒーター12に覆われた部分内部の圧力が低下し、フロート式逆止弁11が開く。この結果、(1)に戻って加熱前の液体Lが流入する。
尚、本実施形態のヒーター12には、図示しない温度センサーが設置されており、ヒーター12の加熱温度を常に測定できるようになっている。
以上の(1)〜(5)が、液体Lが容器3から無くなるまで繰り返され、ヒーター12にて加熱された液体Lが給湯口13に圧送される。供給配管10の内部に液体Lが無くなると、ヒーター12からの熱が外部に伝わり難くなり、ヒーター12自体の温度が液体Lの沸騰温度以上まで上昇し易くなる。この結果、この上限となる温度を設定して検知することによって、ヒーター12の加熱が停止できるようになっている。
尚、液体Lはヒーター12から散水ノズル及びファンネル(図示せず)に圧送されるようになっていてもよい。散水ノズルからファンネルに液体Lが噴き出すことにより、液体Lの温度を下げることができる。この場合、給湯口13はファンネル下部に設けられ、給湯口13から調乳用ポット4に液体Lが滴下される。
給湯口13の下側には、調乳用ポット4が装置本体2の載置部2aに載置される。調乳用ポット4は、予め内部にセットしておいた乾燥粉末乳つまり粉ミルクPMとミルク生成用の煮沸済の液体Lとを調製混合することにより、ミルクMを生成するものである。
本実施形態では、調乳用ポット4の内部には、粉ミルクPMと液体Lとを撹拌混合するための撹拌子4aが設けられている。
撹拌子4aは、内部に磁石が配されており、磁石の表面が樹脂により覆われた形態となっている。磁石の表面を覆う樹脂は、食品用に適した樹脂であることが好ましく、材料として、例えば、前述した供給配管10の材質と同様のシリコン系若しくはテフロン(登録商標)系の樹脂、またはポリプロピレンなどを用いることが望ましい。
撹拌子4aの形状は、細長い繭状、八角棒状、円盤状、風車の羽根状など、様々な形状であってもよい。本実施形態では、撹拌子4aとして、Φ70〜Φ80mmの円盤状のものを用いている。
撹拌子4a内部の磁石は、調乳用ポット4の下方の装置本体2の内部に配置されるモーター5の回転軸に配置された図示しない磁石と対になっている。それゆえ、撹拌子4aは、モーター5の動作に対応して回転することになる。
モーター5は上述のように磁石を具備しており、モーター5が回転することにより磁石が回転する。この磁石の回転によって、撹拌子4aが回転する。すなわち、モーター5は撹拌子4aを回転させる機能を有している。したがって、撹拌子4a及びモーター5は、液体Lと粉ミルクPMとを回転させて混合する回転機構としての機能を有している。
本実施形態において、モーター5は、粉末乳調乳装置1Aの動作における、調乳用ポット4へ液体Lを滴下する動作と独立して制御される。すなわち、液体Lの滴下時にモーター5が動いていてもよいし、停まっていてもよい。加えて、モーター5の回転方向及び回転速度は可変となっており、後述するように、ミルクMを生成する際に制御部7により適時制御される。これにより、モーター5の制御を介して撹拌子4aの回転方向と回転速度とが制御される。
ここで、モーター5への給電系統には電流検知回路が設けられていることが好ましい。撹拌子4aが設置されていない状態でミルクMを生成する場合や、撹拌子4aが何らかの異常によりモーター5の磁石との位置ずれを起こした場合には、モーター5への負荷が減少する。この負荷の減少を電流検知回路によって検出することにより、粉末乳調乳装置1Aの動作の異常を検出することができる。
冷却部30Aは、吸気口部31と、送風用のファン32と、孔部33を有する送風流路34と、を備え、混合後のミルクMを冷ます温度調節部として機能している。また、送風流路34には、下流側出口34cが設けられている。この冷却部30Aの構成について、詳しくは後述する。
サーミスタTMは、調乳用ポット4内の液体LまたはミルクMの温度を間接的に計測するためのものである。調乳用ポット4内のミルクMの温度とサーミスタTMでの計測温度とを予め計測しておくことにより、ユーザー側で出来上がりのミルク温度を設定しておくことが可能となる。これにより、サーミスタTMで検知した温度から調乳完了の判断を行い、音またはランプ表示によりユーザーに出来上がりを知らせる。
また、調乳用ポット4内のミルクMの温度の推移からミルクMの量を予測することができる。このため、ミルクMと調乳用ポット4内面との接触面積及びミルクMの表面積ができる限り大きくなるように、撹拌子4aの回転速度を設定することが可能である。
ここで、サーミスタTMは、調乳用ポット4外表面の温度から内部の液体LまたはミルクMの温度を計測する。このため、サーミスタTMは、サーミスタTMと調乳用ポット4との伝熱を確実にするために、バネなどにより押付けて調乳用ポット4に当接されている。さらに、調乳用ポット4と装置本体2との位置関係を一定とするために、位置決めピンやガイドが設けられていることが望ましい。
出来上がったミルクMは、哺乳瓶に移され、赤ちゃんに与えられることになる。このため、音またはランプ表示によりユーザーに出来上がりを知らせる場合には、授乳の目安である40℃よりも高めの温度、目安としては45℃前後で検知するように設定しておくことが望ましい。
このような飲料生成装置としての粉末乳調乳装置1Aでは、所望の量のミルクMを調乳するために必要な液体Lと粉ミルクPMとを、それぞれ容器3と調乳用ポット4とに秤量し、粉末乳調乳装置1Aを動作させることによって、自動でミルクMを調乳することができる。
(液体冷却装置10Aの構成)
ここで、本実施形態の粉末乳調乳装置1Aに備えられた液体冷却装置10Aの構成について、説明する。
ここでいう「液体冷却装置10A」とは、少なくとも調乳用ポット4を載置する載置部2aと、冷却部30Aと、を備えた構成のことをいう。なお、液体冷却装置10Aは、用途に応じて、調乳用ポット4を備えた構成であってもよい。
本実施形態に係る液体冷却装置10Aについて、図2(A)〜(C)に基づいて説明する。尚、図2においては、図面をより簡潔にするため、「載置部2a」を省略している。
液体冷却装置10Aは、冷却部30Aと、調乳用ポット4(液体収容容器)と、調乳用ポット4を設置する載置部2a(不図示)と、を備えている。そして、冷却部30Aは、吸気口部31と、送風用のファン32と、下面に孔部33が形成された送風流路34(通風路)と、を備え、混合後のミルクMを冷ます温度調節部として機能している。また、送風流路34には、吸気口部31と連通する上流側入口34b、及び外部の空間と連通する下流側出口34cが設けられている。下流側出口34cは、送風流路34内の空気を装置本体2から外部へ排出するための出口である。
調乳用ポット4は、上部に開放部4bを有する円筒容器である。開放部4bの周縁の形状は、円形状となっている。なお、開放部4bの周縁の形状は、図2(A)〜(C)に示す円形状に限定されず、例えば、楕円形状、多角形状であってもよい。
吸気口部31は、その内部にファン32が収容されており、ファン32により外部から空気を吸気し、送風流路34へ送風するように構成されている。ファン32は、調乳用ポット4内のミルクMを目的の温度まで空冷するための送風機能を有している。図2(A)に示すように、ファン32はフィルタ31aを介して外部の空気を吸い込む。また、ファン32は、送風流路34の上流側入口34bと接続している。このように、液体冷却装置10Aでは、フィルタ31aによって、送風流路34の内部に大きな埃や異物等が送風流路34へ入り込むことを防止している。
送風流路34は、調乳用ポット4の真上に配置されている。また、調乳用ポット4の開放部4bの円形状の直径と送風流路34の外周の直径とは、略同じである。そして、送風流路34の少なくとも一部の外周は、調乳用ポット4における開放部4bの周縁の円形状に沿って延びている。より具体的には、送風流路34は、図2(C)に示される上面視において、少なくとも一部が円環状であり、外周側の外周内壁34f及び内周側の内周内壁34gによって構成されている。また、送風流路34における調乳用ポット4の開放部4bと対向する対向下面34aには、開放部4bに連通する孔部33が設けられている。
ここで、調乳用ポット4内のミルクMを冷却する方法として、フィルタ31aを介してファン32から送られる風を直接ミルクMに当てることが考えられる。しかし、ファン32から送られる風を直接ミルクMに当てると、フィルタ31aでは除去しきれない、より細かい埃等の異物がミルクMに混入するおそれがある。埃等は、ミルクMに触れると表面張力によってミルクM中にトラップされて取り込まれてしまう。このため、ファン32から送られる風を直接ミルクMに当てる方法は、赤ちゃんに飲ませる飲み物を作成する方法として不適切である。
また、ファン32からミルクMに直接気流をあてたとしても、通常は、液面の一部分のみに気流が強く当たる。このため、ミルクMにおける冷却に寄与する部分は、気流が当たる一部分のみとなる。それゆえ、ミルクMの液面全体を効率的に冷却に利用することができない。
そこで、本実施形態の液体冷却装置10Aでは、上述したように、送風流路34は、調乳用ポット4の真上に位置し、少なくとも一部の外周が調乳用ポット4における開放部4bの周縁の円形状に沿って延びている。さらに、送風流路34における調乳用ポット4の開放部4bと対向する対向下面34aには、開放部4bに連通する孔部33が設けられている。この孔部33は、対向下面34aにおける上流側端部34dから下流側端部34eにわたって設けられている。なお、「対向下面34a」とは、図2(C)に示されるような上面視において、送風流路34の下面と送風流路34の開放部4bとの重複領域ともいえる。
また、「上流側端部34d」とは、対向下面34aにおける上流側入口34b側の端の部分のことをいい、「下流側端部34e」とは、対向下面34aにおける下流側出口34c側の端の部分のことをいう。
また、「上流側端部34dから下流側端部34eにわたって孔部33が設けられている」とは、対向下面34aにおける上流側端部34dから下流側端部34eまでの領域において、孔部33が所定の箇所に局在していないことを意味する。図2(A)〜(C)に示された構成では、孔部33は、複数形成されているが、1つ形成されてもよい。孔部33が1つ形成されている場合、孔部33は、上流側入口34b側の端が上流側端部34dまで延び、下流側出口34c側の端が下流側端部34eまで延びた開口部の形態をとる。また、孔部33が複数成されている場合、孔部33は全て、対向下面34a内に形成され、送風流路34の延びる方向に一列に配されている。そして、複数の孔部33のうち、最も上流側入口34b側に配された孔部33は上流側端部34dに近接し、最も下流側出口34c側に配された孔部33は下流側端部34eに近接している。
また、送風流路34は、調乳用ポット4の真上に、かつ、調乳用ポット4の開放部4bに隣接して設けられている。調乳用ポット4を密閉状態に近づけるため、開放部4bと送風流路34の対向下面34aとの間の隙間dは、5mm以下であることが好ましく、具体的には1mmであることがなお好ましい。この隙間dを確保するために、調乳用ポット4は、スライド操作のみで装置本体2の載置部2aに設置できる構造になっている。
なお、調乳用ポット4は、載置部2aに対しスライド操作のみによって設置できる構造に限定されない。このような場合、開放部4bの周縁と送風流路34の対向下面34aとは、密着されている、すなわち隙間dが0mmであってもよい。そして、開放部4bの周縁と送風流路34とが密着するように、適切な方法を選択すればよい。例えば、開放部4bの周縁部分にゴムパッキンやシールリングを設けてもよいし、送風流路34に開放部4bの周縁が押し付けられるように金具のパッキンにて固定してもよいが、これに限らない。
さらに、図2(C)に示されるように、送風流路34は、上面視において、環状形状になっている。調乳用ポット4の開放部4bの直上において、送風流路34が存在しない部分は、蓋部35によって覆われている。これにより、調乳用ポット4内の密封性が更に向上するとともに、送風流路34が存在しない部分を通って調乳用ポット4の上方からミルクMに埃等の異物が降下し、ミルクMに混入する恐れが無くなる。
同様の冷却性能およびミルクMへの異物の混入防止は、次のような構成でも実現可能である。すなわち、送風流路34の複数の孔部33が配置された対向下面34aと蓋部35とが、送風流路34から切り離し可能であり、対向下面34aと蓋部35とが1つの部品として構成された構成である。この1つの部品として構成された対向下面34a及び蓋部35は、調乳用ポット4の開放部4bに取り付けることが可能であり、調乳用ポット4のカバーとなる。
上記の構成の場合、送風流路34の下方部分は、対向下面34aが切り離されたことにより、完全に開放されていることになる。そして、対向下面34a及び蓋部35が1つの部品として構成されたカバーを調乳用ポット4の開放部4bに取り付けた状態で調乳用ポット4を載置部2aに設置することによって、送風流路34の下方部分が塞がれ、気流の流路が形成される。このような構成とすることによって、送風流路34の下方部分が開放した状態とすることができるので、送風流路34内部の清掃性が向上する。その結果、送風流路34内部の雑菌の繁殖などを抑制することができる。
なお、送風流路34から切り離される下面は、孔部33が形成された送風流路面34aを少なくとも含んでいればよい。例えば、対向下面34aを含む下面全体が送風流路34から切り離し可能となった構成であってもよい。
また、図2(A)〜(C)では、送風流路34は、少なくとも一部が円環形状であった。しかし、送風流路34は、図2(A)〜(C)に示された構成に限定されず、少なくとも一部の外周が開放部4bの周縁に沿って延びた構成であればよく、開放部4bの周縁の形状に依存する。
(液体冷却装置10Aの冷却機構)
以下に、液体冷却装置10Aの冷却機構について、図1〜4に基づいて説明する。
ファン32が稼働しているとき、送風流路34内に水平方向の成分の比較的流速が速い主気流AF1が発生する。この主気流AF1は、図2(C)に示されるように、送風流路34の外周内壁34fに沿った旋回気流であり、上流側入口34bから下流側出口34cへ向かって水平方向に流れる。換言すると、主気流AF1は、調乳用ポット4内にて静置されたミルクMの液面と略平行な面内を流れる旋回流である。それゆえ、主気流AF1は、調乳用ポット4内のミルクMに直接当たることがない。
ここで、送風流路34の対向下面34aには、開放部4bに連通する孔部33が設けられている。このため、図1に示されるように、孔部33を介して、送風流路34内と調乳用ポット4内の空気との間で空気の交換が行われる。この空気の交換により、主気流AF1は、送風流路34の外周内壁34fに沿って、孔部33から調乳用ポット4内へ分流した副気流AF2が発生する。副気流AF2は、水平成分の流速が比較的速く維持されており、図1に示されるように、調乳用ポット4内のミルクMの液面上を旋回する旋回流である。
調乳用ポット4内にて、旋回流である副気流AF2がミルクMの液面に対して水平方向からあたることによって、ミルクMは冷却される。より詳細には、調乳用ポット4内に分流された旋回流である副気流AF2は、調乳用ポット4の内壁に沿って旋回しながらミルクMの液面にあたり、ミルクMの熱気を誘引する。これにより、ミルクMから熱が奪われる。このようにミルクMから熱を奪った副気流AF2は、暖気となるため、送風流路34へ向けて上昇する。そして、副気流AF2は、孔部33を介した送風流路34内の空気との交換により、主気流AF1と合流し、最終的に下流側出口34cから装置本体2の外部へ排出される。
調乳用ポット4内にて発生する旋回流である副気流AF2は、送風流路34内の旋回流である主気流AF1の分流である。それゆえ、副気流AF2は、主気流AF1と同様に、上流側端部34dから下流側端部34eへ向かって、すなわち、主気流AF1の上流側から下流側へ向かって、ミルクMの液面に対して水平にあたる。このため、主気流AF1の上流側にあるミルクMの液面にあたった副気流AF2は、ミルクMから熱を奪い、暖気となって、主気流AF1の下流側へ流れる。
ここで、孔部33は、送風流路34の上流側端部から下流側端部にわたって設けられている。そのため、主気流AF1の上流側にあるミルクMの液面にあたった副気流AF2は、ミルクMから熱を奪い、主気流AF1の下流側にある孔部33へ排出される。すなわち、副気流AF2には、送風流路34の上流側にて、送風流路34から孔部33を通じて調乳用ポット4に入り、調乳用ポット4の上部を流れて、送風流路34の下流側にて孔部33を通じて送風流路34に戻るという気流成分ができる。この気流成分により、副気流AF2により誘引されたミルクMの熱気を、円滑に孔部33から送風流路34へ排出することができる。
なお、本実施形態に係る液体冷却装置10Aでは、複数の孔部33のうち、主気流AF1の上流側に配された孔部33では、ミルクMから熱を奪い調乳用ポット4から送風流路34に排出される副気流AF2の量よりも、調乳用ポット4内へ入り副気流AF2となる空気の量の方が多くなる。一方、複数の孔部33のうち、主気流AF1の下流側に配された孔部33では、調乳用ポット4内へ入り副気流AF2となる空気の量よりも、ミルクMから熱を奪い調乳用ポット4から送風流路34に排出される副気流AF2の量の方が多くなる。
このように、液体冷却装置10Aは、ミルクMの液面に対し垂直な方向から直接的にファン32により発生した気流をあてるのではなく、ファン32により発生した水平方向の主気流AF1を間接的に分流して調乳用ポット4内にて副気流AF2を発生させる構成である。そして、液体冷却装置10Aでは、間接的に分流した副気流AF2をミルクMの液面にあてることによってミルクMを冷却している。調乳用ポット4内の副気流AF2は、ミルクMの液面に沿って流れる水平方向の気流成分の流速が比較的速いので、液面の一部分ではなく、液面全体にあたる。その結果、液体冷却装置10Aによれば、ミルクMの液面全体から効率的よく熱を奪うことができ、効率的なミルクMの冷却を実現できる。
また、副気流AF2の水平方向の気流成分の流速が比較的速いので、液体冷却装置10Aは、ミルクMの液面に対し垂直な方向から気流をあてる構成と比較して、ミルクM中にトラップされる埃等の異物を低減することができる。
また、調乳用ポット4の開放部4bの周縁の形状は、円形状であることが好ましい。この場合、送風流路34は、図2(C)に示すように、開放部4bの中央を中心とした、開放部4bの周縁の円弧形状に沿って延びる。それゆえ、送風流路34の形状は、一部が円環状となっている。したがって、送風流路34を流れる主気流AF1は、旋回流となり、主気流AF1には遠心力が発生する。
そのため、主気流AF1に埃等の異物が含まれているとしても、異物は遠心力により送風流路34の外周側の外周内壁34fに沿って流れ、異物が孔部33から調乳用ポット4に侵入することが抑制される。
また、本実施形態に係る液体冷却装置10Aにおいて、送風流路34の上流側入口34bは、送風流路34の円環形状の接線方向に開口していることが好ましい。これにより、効率的に、送風流路34内にて旋回流である主気流AF1を発生させることができる。
また、送風流路34の形状の一部が円環状となっている場合、上述した旋回流である副気流AF2を形成するためには、送風流路34は、開放部4bの周縁のうち、開放部4bの中央を中心とする角度180度以上に相当する周縁の領域に沿って延びていることが好ましい。この場合、孔部33も同様に、送風流路34の上流側端部34dから下流側端部34eにかけて、開放部4bの中央を中心とする角度180度以上にわたって形成される。
また、図2(C)に示されるように、送風流路34の対向下面34aに形成されている孔部33は、その外周側の周縁が、送風流路34の外周内壁34fに沿うように、かつ、上面視において調乳用ポット4の内周に沿うように配置されている。孔部33を上記のように配置すれば、送風流路34内の主気流AF1が分流し孔部33を介して調乳用ポット4内へ分流するとき、及び、調乳用ポット4内の副気流AF2が孔部33を介して送風流路34内の主気流AF1へ合流するとき、気流を乱す部材が存在しない。このため、送風流路34の主気流AF1は、流れを乱されることなく指向性を維持したまま、孔部33を介して旋回流として調乳用ポット4内に入る。また、調乳用ポット4内の副気流AF2は、流れを乱されることなく指向性を維持したまま、孔部33を介して旋回流として調乳用ポット4から排出され、主気流AF1と合流する。それゆえ、ミルクMへの埃等の異物の混入が少ないことに加えて、非常に効率の良い空冷を実現することができる。
また、送風流路34の対向下面34aに形成されている孔部33の内周側の周縁は、送風流路34の内周内壁34gから離間するように配置されている。また、図2(C)に示すように、孔部33の中心位置33Mは、送風流路34における幅方向Wの中心位置34Mよりも外側に位置している。ここでいう「幅方向W」とは、主気流AF1の方向に対し垂直な方向、または、送風流路34が構成する円環の半径方向であるともいう。
主気流AF1に含まれる埃等の異物は、遠心力により外周内壁34fに沿って流れる。それゆえ、孔部33の周縁が外周内壁34fから離間していることにより、埃等の異物が孔部33から調乳用ポット4に侵入しにくくなる。これにより、ミルクMに埃等の異物が混入することが抑制される。ここで、孔部33は複数設けられており、全ての孔部33の外周縁が外周内壁34fから離間して設けられていてもよい。これにより、送風流路34を流れる埃等の異物を含む主気流AF1と調乳用ポット4に進入する副気流AF2の流れとが別々に形成される。その結果、副気流AF2によって効率的にミルクMを冷却しつつ、ミルクMへの埃等の異物の混入を抑制することができる。
また、孔部33の周縁の形状は、送風流路34の延びる方向に長尺な形状である。これにより、主気流AF1と副気流AF2の気流の交換がおこりやすくなり、ミルクMを効率的に冷却することができる。
また、開放部4bと送風流路34の対向下面34aとの間の隙間dは、5mm以下であり、極めて微小である。このため、隙間dから調乳用ポット4内部へ外気とともに埃等の異物が混入する危険が低減される。また、開放部4bと送風流路34の対向下面34aとの間の隙間dが5mm以上である場合、隙間dから気流が漏れてしまい、調乳用ポット4内にて、ミルクMの液面に沿った旋回流である副気流AF2が発生しにくくなる。
また、本実施形態の液体冷却装置10Aは、送風用のファン32が気流発生部として送風流路34の上流側入口34bと接続されている構成である。しかし、本実施形態に係る液体冷却装置10Aの気流発生部は、ファン32に限定されず、送風流路34内に主気流AF1を発生させることができる構成であれば特に限定されない。例えば、気流発生部は、送風流路34の下流側出口34cに接続された吸引ポンプであってもよい。
さらに、ファン32による冷却過程は、撹拌子4aによる撹拌工程と同時に行うことによって、より冷却し易くなる。この原理について、図3の(A)及び(B)に基づいて説明する。
図3(A)に示すように、撹拌子4aが停止している状態での調乳用ポット4内部のミルクMの液面状態は水平である。これに対して、図3の(B)に示すように、撹拌子4aが回転動作していると、遠心力により外側の液面が上昇し、中央部は下降する。このような状態となることによって、ミルクMと調乳用ポット4内面との接触面積及びミルクMの表面積がいずれも増加する。このため、ミルクMの放熱面積が増加し、ミルクMが冷え易くなる。また、このような液面の変化があるため、調乳用ポット4のサイズはミルクMの調乳量よりも十分大きくしておく必要がある。
ここで、撹拌子4aの回転速度をできる限り大きくし、ミルクMと調乳用ポット4内面との接触面積及びミルクMの表面積ができる限り大きくなるようにすることによって、ミルクMをさらに素早く冷却することができる。しかしながら、回転速度を大きくするとミルクMのしぶきやうねり等が発生し易くなり、ミルクM内に気泡が多量に取り込まれてしまう。気泡を含有するミルクMは、授乳時に赤ちゃんの胃内に入る空気を増大させる。その結果、赤ちゃんから大きなげっぷが出易くなり、げっぷが未だ上手くできない赤ちゃんにおいては、げっぷの拍子にミルクMを吐き戻し易くなる。そのようなミルクMの吐き戻しは、赤ちゃんへの再度の授乳又は頻繁な授乳を必要とし、母親等の授乳する者の負担を非常に増大させる。したがって、気泡を大量に含むミルクMを生成する方法は、赤ちゃんに与えるミルクMを作る方法としては非常に不適切である。そこで、ミルクMへの気泡の含有を軽減可能な液体冷却方法が望まれる。
具体的には、ミルクMへの気泡の含有を軽減する方法として、本実施形態では、冷却部30Aによる冷却過程は、撹拌子4aによる撹拌過程と同時に行い、かつ撹拌子4aの回転方向と副気流AF2の方向とを対向させている。これによって、ミルクMをより冷却し易くすると共に、気泡の含有を軽減することができるものとなっている。
この原理について、図4(A)及び(B)に基づいて説明する。図4(A)は、粉末乳調乳装置1Aにおける調乳用ポット4の撹拌子4aが回転動作している状態での調乳用ポット4内部の放熱及び消泡の様子を示すものであって、撹拌子4aの回転方向と調乳用ポット4内に発生する副気流AF2の方向とが対向し混合されている状態(以後、「向流混合状態」と記す)を示す断面図である。図4(B)は、撹拌子4aの回転方向と調乳用ポット4内に発生する副気流AF2の方向とが同じ方向の状態(以後、「並流混合状態」と記す)を示す断面図である。
図4(A)に示すように、本実施形態における向流混合状態では、撹拌子4aの回転方向と送風流路34内の主気流AF1によって調乳用ポット4内に間接的に発生する副気流AF2の方向とは対向している。これにより、撹拌中のミルクMの液面に当たる風速が、撹拌子4aの回転速度に副気流AF2の風速を加えたものに増大する。この結果、ミルクMの液面と液面近傍の空気との熱交換が促進され、熱気Sは副気流AF2とともに孔部33から送風流路34へと排出される。また、ミルクMの撹拌によって調乳用ポット4内に僅かに生じる気流を、副気流AF2が吸収することで、調乳用ポット4内の熱気Sが誘引され、調乳用ポット4の上方へと送られる。調乳用ポット4の上方に送られた熱気は、送風流路34内を速い流速で流れる主気流と合流して下流側出口34cへと順次送られる。この結果、混合中に発生した湯気や熱気の除去が促進される。したがって、ミルクMと空気との熱交換が促進され、より速くミルクMを冷却することができる。
また、本実施形態における向流混合状態では、撹拌子4aの回転方向と副気流AF2の方向とが対向していることによって、図4(B)に示す並流混合状態に比べて、混合中に発生した気泡の消泡が促進される。これは、副気流AF2によって調乳用ポット4内に生じる気流の流れが、ミルクMの液面の気泡とぶつかって気泡に圧力を及ぼすと共に、気泡を動かすことによって気泡同士の摩擦等が生じ気泡が弾け易くなるためである。したがって、本実施形態では、気泡含有量の少ないミルクMを生成することができる。このとき、ミルクMの液面とぶつかるのは、ミルクMから放出されミルクMの液面近傍にある湯気であって、副気流AF2それ自体がミルクMの液面とぶつかることは少ない。そのため、ミルクMに埃等の異物が混入することは抑制される。
改めて、図1〜図4(A)及び(B)を参照すると、本実施形態の粉末乳調乳装置1Aでは、供給される液体Lを加熱する液体加熱部としてのヒーター12と、混合物原料としての粉ミルクPMにヒーター12にて加熱された液体Lを加えて混合物としてのミルクMを調製する混合物調製部としての調乳用ポット4と調乳用ポット4で調製されたミルクMを適温まで冷やすための冷却部30Aとを備えている。
調乳用ポット4は、粉ミルクPMと液体Lとを回転させて混合する回転機構としての撹拌子4aを備えており、調乳用ポット4の外壁には、ミルクMの温度を検知する温度計測器としてのサーミスタTMが接触している。さらに、サーミスタTMの温度値によって撹拌子4aの回転を変化させる制御部7が設けられている。
また、本実施形態に係る液体冷却装置10Aは、開放部4bを有する調乳用ポット4と、調乳用ポット4を設置する載置部2aと、送風流路34と、送風流路34内に送風流路34に沿った主気流AF1を発生させるファン32と、を備えている。送風流路34は、開放部4bの直上に位置し、少なくとも一部の外周が開放部4bの周縁に沿って延びている。また、送風流路34の下面には、開放部4bに連通する孔部33が送風流路34の上流側端部34dから下流側端部34eにわたって設けられている。粉末乳調乳装置1Aの冷却部30Aは、ファン32と、送風流路34と、を備えている。
この種の粉末乳調乳装置1Aでは、調乳用ポット4にて調製されたミルクMは熱いので、適度の温度に冷ます必要がある。従来、調乳用ポット4の外壁への直接送風、または、調乳用ポット4の上方空間への送風によるミルクMの熱気の誘引排気といった技術が提案されている。しかし、このような従来の技術では、調乳用ポット4のミルクMを効率よく冷却することはできなかった。
そこで、本実施形態では、送風流路34は、開放部4bの直上に位置し、少なくとも一部の外周が開放部4bの周縁に沿って延びている。また、送風流路34の下面には、開放部4bに連通する孔部33が送風流路34の上流側端部34dから下流側端部34eにわたって設けられている。
上記の構成によれば、ファン32から送られる気流が送風流路34に入ると、送風流路34を水平方向に流れる主気流AF1と、送風流路34の下面の孔部33から調乳用ポット4の内壁に沿って旋回しながら調乳用ポット4へ進入する副気流AF2とが生成される。調乳用ポット4の内壁に沿って旋回しながら調乳用ポット4へ進入した副気流AF2は、水平方向成分の流速が速い旋回流を形成し、ミルクMの熱気を誘引しながら上昇する。そして、再度、送風流路34の下面の孔部33を通って送風流路34の主気流AF1に合流する。送風流路34の底面の孔部33は、調乳用ポット4の円筒容器の内周に沿うように配置されているため、送風流路34内の主気流AF1から調乳用ポット4内の副気流AF2へ分流する際、および、調乳用ポット4の副気流AF2から送風流路34の主気流AF1へ合流する際に、旋回流は乱されることなく、指向性を維持したまま流出入する。このため、ミルクMへの埃等の異物の混入が少ないことに加えて、非常に効率の良い空冷を実現することができる。
さらに、本実施形態では、調乳用ポット4の内部にて粉ミルクPMと液体Lとを回転させて混合する撹拌子4aを設けているため、ファン32による送風に加えて、撹拌子4aにより調乳用ポット4の内部の粉ミルクPMと液体Lとを撹拌混合する。それゆえ、送風のみによる冷却よりも効率よくミルクMを冷却することができる。
以上のことから、本実施形態によって、冷却効率が向上した液体冷却装置10A及びそれを備えた粉末乳調乳装置1Aを提供することができる。
また、図2(A)〜(C)に示された液体冷却装置10Aでは、孔部33の中心位置33Mは、送風流路34における幅方向Wの中心位置34Mよりも外側に位置していた。しかし、本実施形態に係る液体冷却装置10Aにおける孔部33は、図2(A)〜(C)に示された構成に限定されない。
孔部33の中心位置33Mは、送風流路34における幅方向Wの中心位置34Mよりも内側に位置していてもよい。この場合、外周内壁34fに沿って流される埃等の異物が、孔部33から調乳用ポット4のミルクMへ混入することをさらに抑制することができる。このとき、孔部33は複数であり、その全ての孔部33の中心位置が、送風流路34における幅方向の中心位置よりも内側に位置していてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について説明する。尚、実施形態1と同じ構成については説明を省略する。
図5に示されるように、本実施形態の液体冷却装置10Bは、実施形態1で説明した冷却部30A〜30Dとは異なった冷却部30Bを備える。具体的には、冷却部30Bに設けられている送風流路34Bは、対向下面34aに孔部33が複数設けられている。本実施形態の液体冷却装置10Bは、複数の孔部33それぞれが、送風流路34を流れる主気流AF1の上流側から下流側へ向かうに従い、孔部33の中心位置33M1〜33M4が送風流路34の内周内壁34gに近づくように、段階的にシフトして設けられている点が、実施形態1の冷却部30Aと異なっている。
この構成によれば、吸気口部31に取り付けられたフィルタの目よりも細かい埃等の異物がファン32の送風によって送風流路34に混入した場合でも、埃等の異物は、孔部33を介して調乳用ポット4内へ進入することなく下流側出口34cから排気され得る。
すなわち、送風流路34の主気流AF1に含まれる微細な埃等の異物は、送風流路34内の旋回流である主気流AF1により、遠心力がかかり、送風流路34の外周内壁34fに沿って流されていく。ここで、孔部33は、下流側にいくにしたがって送風流路34の外周内壁34fから離れていくように配置されているため、孔部33を通って埃等の異物が調乳用ポット4内へ進入する確率が大幅に下がることになる。このため、ミルクMへの埃等の異物の混入がより抑制されたミルクMの冷却を実現することができる。
さらに、ミルクMへの埃等の異物の混入を防ぐために、フィルタの目を必要以上に細かく設定する必要がなくなることで、ファン32の小型化が可能になるばかりか、ファン32の送風量を充分に確保することができ、効率的な空冷を実現することができる。
ただし、本実施形態に基づく図3においては、調乳用ポット4の外径と、送風流路34の外径とを互いに同程度とした場合の孔部33の配置を示している。そのため、孔部33の配置が、送風流路34の下流側に向かうにつれて内周内壁34g側にずれていくと、調乳用ポット4の開放部4bの周縁から離間していくことを表す。
そのため、調乳用ポット4の外径に対して、送風流路34の外径が大きくなることが許容される場合、送風流路34の下面に形成された孔部33の配置は、送風流路34の上流側から下流側に向かうにつれて徐々に内側へずれていくことに加えて、孔部33の周縁の外周側が調乳用ポット4の開放部4bの周縁に沿うように配置されることが好ましい。
このようにすることで、副気流AF2が旋回流となるとともに、孔部33を通って送風流路34内の主気流AF1へ合流する際に、調乳用ポット4の内周に沿って孔部33を通り、滑らかに送風流路34の主気流に合流することができるため、ミルクMへの埃等の異物の混入が少ないことに加えて、非常に効率の良い空冷を実現することができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図6(A)及び(B)に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1及び2と同じである。また、説明の便宜上、前記実施形態1及び2にて説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6の(A)は、本実施形態に係る液体冷却装置10Cを示す上面図であり、(B)は図6(A)中のA−A線矢視断面図である。
液体冷却装置10Cは、冷却部30Cと、調乳用ポット4と、載置部2aとを備える。前記実施形態1の液体冷却装置10Aにおける冷却部30A、及び実施形態2の液体冷却装置10Bにおける冷却部30Bにおいては、送風流路34の孔部33は、送風流路34の対向下面34aに貫通穴を設けただけであった。これに対して、本実施形態の冷却部30Cでは、送風流路34の孔部33は、送風流路34から調乳用ポット4への流れを形成する送出整流板36aが設けられた孔部33a、及び調乳用ポット4から送風流路34への流れを形成する取込整流板36bが設けられた孔部33bという2種類に分類される点が異なっている。
以下では、主気流AF1から分流して調乳用ポット4へ流入する気流を分流気流AF3、調乳用ポット4から排出され主気流AF1と合流する気流を合流気流AF4と称する。図6(B)に示されるように、各々の孔部33において分流気流AF3と合流気流AF4との両方が生じている。
また、孔部33における分流気流AF3と合流気流AF4との割合は、次のようになっている。すなわち、送風流路34の上流側に位置する孔部33ほど、分流気流AF3の量が多く、合流気流AF4の量が少なくなっている。一方で、送風流路34の下流側に位置する孔部33ほど、分流気流AF3の量が少なく、合流気流AF4の量が多くなっている。これにより全体としては、主気流AF1から孔部33を通じて調乳用ポット4に送入された気流が、副気流AF2を形成するようになっている。
ここで、本実施形態では、送風流路34の上流側に位置する孔部33aには、送風流路34から調乳用ポット4への流れを形成する送出整流板36aが設けられている。このため、孔部33aには、分流気流AF3のみが生じている。そして、送風流路34の下流側に位置する孔部33bには、調乳用ポット4から送風流路34への流れを形成する取込整流板36bが設けられている。このため、孔部33bには、合流気流AF4のみが生じている。
このような送出整流板36a及び取込整流板36bの構造の一例について、図6(B)に基づいて、以下に説明する。尚、送出整流板36a及び取込整流板36bは、上記のような機能を有していればよく、以下に説明する構造に限らない。
送出整流板36aは、図6(B)に示すように、送風流路34の下面において、上流側から下流側への方向に、調乳用ポット4側方向に折れ曲がった第1の送出整流板36a1を有する。また、送出整流板36aは、下流側から上流側への方向に、送風流路34の内部方向に折れ曲がった第2の送出整流板36a2を有する。そして、第1の送出整流板36a1と第2の送出整流板36a2とは、折れ曲がった部分が互いに隣接した隣接部を備え、当該隣接部の空間が主気流AF1を調乳用ポット4へと案内する通路である孔部33aを形成している。
ここで、調乳用ポット4内の副気流AF2は、主気流AF1と同じ方向に流れる旋回流となっている。そのため、副気流AF2は、孔部33aを介して送風流路34に入ろうとしても、第1の送出整流板36a1によって進路が完全に妨げられる。よって、調乳用ポット4内の副気流AF2は、孔部33aを通って送風流路34内に入ることができない。
取込整流板36bは、送風流路34の下面において、下流側から上流側への方向に、調乳用ポット4側方向に折れ曲がった構造となっている。この折れ曲がった取込整流板36bと、送風流路34の下面との間の空間が、調乳用ポット4内の空気を送風流路34へと案内する通路である孔部33bを形成している。
ここで、主気流AF1の方向と、孔部33bを通って主気流AF1に合流する合流気流AF4の方向とは略同じである。主気流AF1が孔部33bから調乳用ポット4へと入ろうとしても、孔部33bから合流気流AF4が連続的に流れてくるとともに、取込整流板36bによって、調乳用ポット4への進路が妨げられる。よって、主気流AF1は、孔部33bを通って、調乳用ポット4内へと流れることができない。
したがって、孔部33a及び孔部33bによって、送風流路34と調乳用ポット4内の空気との交換が、円滑かつ効率的に行われる。これにより、主気流AF1の流れ及び副気流AF2の流れが、より指向性に優れた流れとなり、非常に効率の良い空冷を実現することができる。
さらに、送出整流板36aの、調乳用ポット4方向へと気流を送出する部分における第1の送出整流板36a1の角度を水平に近づけることで、分流気流AF3が形成する副気流AF2は、ミルクMの液面に当たり難くなり、ミルクMへの埃等の異物の混入をより抑制することができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図7(A)及び(B)に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施形態において説明すること以外の構成は、前記実施形態1〜3と同じである。また、説明の便宜上、前記実施形態1〜3にて説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7(A)は本実施形態に係る液体冷却装置10Dを示す斜視図であり、(B)は上面図である。
液体冷却装置10Dは、冷却部30Dと、調乳用ポット4と、載置部2aとを備える。本実施形態の冷却部30Dでは、送風流路34は、開放部4bの周縁全周に沿って延びた循環経路40となっており、循環経路40の一部に、一部の空気を外部へ排出する下流側出口34cを備えている点が、実施形態1〜3の冷却部30A〜30Cと異なっている。
つまり、前記実施形態1〜3の冷却部30A〜30Cの送風流路34は、ファン32によって吸気口部31から吸い込まれた空気を、下流側出口34cへと送る一方向の流路であるのに対して、本実施形態の送風流路としての循環経路40は、吸気口部31から吸い込まれた空気を、下流側出口34cへと送るのみではなく、空気の一部を、再度、上流側入口34b近傍に戻す流路を形成している。
このようにすることで、循環経路40の孔部33は、調乳用ポット4の内周に沿って360°に渡って配置することが可能となる。よって、孔部33の開口面積の合計が増加するとともに、循環経路40内と調乳用ポット4内の両方で強い水平方向の旋回流が生成され、ミルクMとの効率的な熱交換を可能とする。
また、主気流AF1に含まれ得る埃等の異物は、旋回流である主気流AF1に生じる遠心力によって外周内壁34fに沿って運動する。ここで、循環経路40においては、外周内壁34fに沿って運動した場合には、上流側入口34bから下流側出口34cへと案内されるようになっている。そのため、外周内壁34fに沿って運動した埃等の異物は、循環経路40を循環することなく、下流側出口34cから装置本体2の外部に排出される。
したがって、強い水平方向の旋回流によって、ミルクMを効率的に冷却しつつ、埃等の異物を外周内壁34fに沿って運動させ、ミルクMへの混入を抑制することができる。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5について説明する。尚、実施形態1〜4と同じ構成については、説明を省略する。
図8(A)及び(B)に示されるように、本実施形態の液体冷却装置10Eは、実施形態1〜4で説明した冷却部30A〜30Dとは異なった冷却部30Eを備える。具体的には、冷却部30Eは、送風流路34にガイド部37が設けられた構成を有する。
ここで、本実施形態の孔部33の配置に関して説明する。本実施形態の孔部33は、対向下面34aにおける上流側端部34dから下流側端部34eにわたって設けられている。実施形態1〜4では、一例として、孔部33が4つ形成されているものについて説明したが、本実施形態では、他の例として、孔部33が3つ形成されているものについて説明する。
図8(A)に示されるように、本実施形態では、対向下面34aにおいて、上流側端部34d側に孔部33a、及び下流側端部34e側に孔部33cが配置されている。また、本実施形態では、液体冷却装置10Eの背面側から正面側に向かって延びると共に、液体冷却装置10Eの正面側で湾曲して背面側へ延びており、送風流路34における液体冷却装置10Eの正面側の位置に、孔部33bが配置されている。
尚、実施形態1に係る孔部33と同様に、本実施形態の孔部33a〜33cの外周側の周縁は、送風流路34の外周内壁34f、及び上面視における調乳用ポット4の内周に沿うように配置されている。また、本実施形態の孔部33a〜33cの内周側の周縁は、送風流路34の外周内壁34fから離間するように配置されている。孔部33a〜33cの周縁の形状は、実施形態1〜4に係る孔部33と同様に、送風流路34の延びる方向に長尺な形状である。
図8(A)に示されるように、ガイド部37は、最も上流側端部34d側に配置されている孔33aの上方領域に配置されている。また、ガイド部37は、孔部33aの上方領域のうち、中央部分に配置されている。
図8(B)に示されるように、ガイド部37は、その上端部37aが送風流路34の上面に接した状態で設けられており、送風流路34の上面から下面(対向下面34aを含む。)に向けて突出している。ガイド部37の突端37b(図8(B)において下端。)は、送風流路34の下面に接触してらず、突端37bと送風流路34の下面との間には、主気流AF1が通過するための間隙37cが形成されている。
具体的には、ガイド部37は、送風流路34の上流側に、上流側から下流側へかけて送風流路34の下面との距離が徐々に小さくなるように形成された第1傾斜面37dを有する。また、ガイド部37は、その下流側に、上流側から下流側へかけて送風流路34の下面との距離が徐々に大きくなるように形成された第2傾斜面37eを有する。即ち、ガイド部37は、送風流路34に沿う縦断面の形状が逆三角形状となっている。
上記ガイド部37によれば、送風流路34内を水平方向に流れようとする主気流AF1の流れる向きを変えることができる。具体的には、主気流AF1が第1傾斜面37dに沿って流れのことにより、主気流AF1の流れの向きが斜め下方(調乳用ポット4側)へ変化する。これにより、主気流AF1の一部が、副気流AF2となって、孔部33から調乳用ポット4内へと導かれ、調乳用ポット4に進入する。そして、副気流AF2は、調乳用ポット4内で旋回流となって調乳用ポット4内の空気を撹拌すると共に、ミルクMの熱気を誘引しながら上昇して、再び、孔部33から送風流路34の主気流AF1に合流する。このように、送風流路34にガイド部37を設けることにより、主気流AF1から分流した副気流AF2を積極的に調乳用ポット4へ導くことができる。よって、調乳用ポット4内のミルクMが効率良く冷却される。
主気流AF1のうち、副気流AF2とならなかった気流成分は、間隙37cを通過して、ガイド部37を越えて、第2傾斜面37eに沿って送風流路34の上面へと案内される。このとき、気流成分は、流速をある程度維持した状態で、ミルクMの熱気を誘引した副気流AF2と再び合流し、スムーズに下流側へ流れていく。これにより、ミルクMの熱気を誘引した副気流AF2の排出を促進することができる。また、ガイド部37の下流側において、空気の滞留が生じ難くなる。よって、第2傾斜面37e付近において、結露の発生を抑制することができる。その結果として、液体冷却装置10Eを清潔な状態で維持することができる。
上記の液体冷却装置10Eにおいて、ガイド部37を設けた場合と設けなかった場合とで、ミルクMの温度が45℃まで冷却される所要時間を比較したところ、ガイド部37を設けた場合の方が、約1分10秒早かった。これにより、ガイド部37により、ミルクMの冷却効果が高められたことが分かる。従って、本実施形態の液体冷却装置10Eによれば、調乳用ポット4内に効率良く旋回流を生じさせて、ミルクMを理想の温度まで速やかに冷却することができる。
ここで、主気流AF1は、送風流路34の上流側から下流側へと流れるにつれて、徐々に流速が減衰する。本実施形態のように、ガイド部37が設けられている箇所は、送風流路34において、最も上流側端部34d側に配置されている孔33aの上方領域である。このため、ガイド部37は、流速が大きい状態の主気流AF1をダイレクトに調乳用ポット4内へ副気流AF2として導くことができる。このため、調乳用ポット4内に進入する副気流AF2は、早い流速を有している。よって、調乳用ポット4内で生じる旋回流の流速も早くなり、その結果、ミルクMの冷却効率が良好となる。
なお、本実施形態では、図8(B)に示されるように、ガイド部37を孔部33aの上方領域であって、孔部33aの中央部分に設けていたが、この部分に限られない。つまり、孔部33aの上方領域であって、孔部33aの上流部分、または、下流部分に配置してもよい。
また、本実施形態では、送風流路34の上流側端部34d側の孔部33aの上方領域にガイド部37を設けていたが、下流側端部34e側の孔部33cの上方領域にガイド部を設けても構わない。
〔実施形態6〕
本発明の実施形態6は、実施形態5の液体冷却装置10Eの設けられているガイド部37の配置を異ならせて構成されている。従って、実施形態1〜5と同じ構成については、説明を省略する。
図9に示されるように、本実施形態の液体冷却装置10Fのガイド部38は、孔33bの上方領域(図8(B)を参照。)に配置されている。また、ガイド部37は、孔部33bの上方領域のうち、中央部分に配置されている。
図9に示されるように、ガイド部38の形状は、実施形態5のガイド部37の形状と同様である。即ち、ガイド部38の上端部38aが送風流路34の上面に接した状態で設けられており、送風流路34の上面から下面(対向下面34aを含む。)に向けて突出する突端38b(図8(B)を参照。)が形成されている。突端38bと送風流路34の下面との間には、主気流AF1が通過するための間隙38cが形成されている。また、ガイド部38は、第1傾斜面38d及び第2傾斜面38eを有しており、断面の形状が逆三角形状となっている。
更に、図9に示されるように、上記ガイド部38が設けられた箇所は、液体冷却装置10Fの正面側であり、ユーザの手が届き易い位置である。よって、清掃が容易であり、液体冷却装置10Fを清潔な状態に維持することができる。
ここで、本実施形態の液体冷却装置10Fにおいて、ガイド部38を設けた場合と設けなかった場合とで、ミルクMの温度が45℃まで冷却される所要時間を比較したところ、ガイド部38を設けた場合の方が、約1分早かった。これにより、ガイド部38により、ミルクMの冷却効果を高めることが分かる。従って、本実施形態の液体冷却装置10Fによれば、調乳用ポット4内に効率良く旋回流を生じさせて、ミルクMを理想の温度まで速やかに冷却することができる。
〔実施形態7〕
本発明の実施形態7のガイド部39は、実施形態5のガイド部37とは形状が異なるように形成されている。従って、実施形態1〜5と同じ構成については、説明を省略する。
図10に示されるように、実施形態7のガイド部39は、ガイド部37において、送風流路34の下面に平行な下端面が形成されたものである。即ち、ガイド部39は、送風流路34の下面と平行な水平面39bが形成されている。また、ガイド部39は、実施形態5のガイド部37と同様に、間隙39c、第1傾斜面39d、及び第2傾斜面39eを有する。
上記ガイド部39によれば、主気流AF1が第1傾斜面39dに沿って流れることにより、主気流AF1の一部が、副気流AF2となって、孔部33aから調乳用ポット4内へと導かれ、調乳用ポット4内に進入する。また、水平面39bによって間隙39cが広がるため、送風流路34において、主気流AF1のうち副気流AF2とならなかった気流成分の通流可能な空間を十分に確保することができる。これにより、主気流AF1は、送風流路34をスムーズに流れることができ、適度に調乳用ポット4内に導かれる。このため、ガイド部39の下流側において、空気の滞留が生じ難くなる。よって、第2傾斜面39e付近において、結露の発生を抑制することができる。
〔実施形態8〕
本発明の実施形態8のガイド部40は、実施形態5のガイド部37とは形状が異なるように形成されている。従って、実施形態1〜5と同じ構成については、説明を省略する。
図11に示されるように、本発明の実施形態8のガイド部40は、ガイド部37と同様に、突端40b、間隙40c、第1傾斜面40d、及び第2傾斜面40eを有しており、送風流路34に沿う縦断面が逆三角形状である。
また、ガイド部40は、主気流AF1の一部を送風流路34の上流側から下流側へと通過させる気流通過部40fを有する。気流通過部40fは、貫通孔であってもよく、切欠き部であってもよい。これにより、主気流AF1の一部が気流通過部40fを通過して、送風流路34をスムーズに流れることができる。このため、ガイド部40の下流側において、空気の滞留が生じ難くなる。よって、第2傾斜面40e付近において、結露の発生を抑制することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態5は、ガイド部と孔との位置関係に関して、ガイド部を孔部の上方領域であって、孔部の上流部分、中央部分、又は下流部分の夫々の場合における実施形態であった。これと同様に、実施形態6〜8においても、ガイド部を、孔部の上方領域であって、孔部の上流部分又は下流部分に配置しても構わない。また、主気流AF1を孔部から調乳用ポット4内に進入させることができるのであれば、ガイド部は、孔部の上方領域から若干外れた位置に配置されていても構わない。
(2)上記実施形態5〜8では、第1傾斜面及び第2傾斜面を平面状としていたが、曲面で構成されてもよく、例えば、所定の曲率で湾曲するように形成してもよい。また、凹面状や凸面状であってもよい。
(3)上記実施形態5〜8では、ガイド部の形状に関して、第1傾斜面及び第2傾斜面を構成要素としていたが、少なくとも、第1傾斜面を有するガイド部であればよい。例えば、ガイド部の下流側の面は、垂直な面であってもよい。
(4)上記実施形態8において、ガイド部40の突端40bを、実施形態7のような送風流路34の下面と平行な水平面に代えてもよい。
(5)上記実施形態5〜8では、ガイド部と孔部との間に間隙が設けられていた。その他の実施形態として、図12に示されるように、孔部33の上流部分と下流部分とは少なくとも残しながら、送風流路34を塞ぐようなガイド部を送風流路34の上面に設けてもよい。この場合、ガイド部と送風流路34とは、一体成型される。
(6)上記実施形態5〜8では、例えば、ガイド部の突端と孔との間に間隙が設けられていたが、図13に示されるように、ガイド部の突端が対向下面34aと接触するように形成してもよい。
(7)上記実施形態5〜8において、液体冷却装置のサイズによって、適宜、ガイド部の突端(又は水平面)と孔との距離を変更して、間隙のサイズを調整することが可能である。
(8)上記実施形態5〜8は、互いに組み合わせることが可能である。これにより、一層、ミルクMの冷却効率を高めることができる。また、ガイド部は、複数設けることができる。
以上のように、本発明は、適切な調乳方法を順守しかつ冷却水等を用いずに短時間で自動調乳することができる粉末乳調乳装置又はコーヒーやお茶等の液体抽出装置等の飲料生成装置に適用できる。具体的には、衛生的な飲料の加温及び冷却、特に、調乳後の高温ミルクの適温への冷却及び気泡の含有量が低減されたミルクの生成に利用することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る液体冷却装置10Aは、開放部4bを有する液体収容容器(調乳用ポット4)と、当該液体収容容器(調乳用ポット4)を設置する容器設置部(載置部2a)と、開放部4bの直上に位置し、少なくとも一部の外周が開放部4bの周縁に沿って延びる通風路(送風流路34)と、通風路(送風流路34)内に当該通風路(送風流路34)に沿った気流を発生させる気流発生部(ファン32)と、を備え、通風路(送風流路34)の下面には、開放部4bに連通する孔部33が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、液体収容容器の直上に通風路が設けられており、通風路の下面には開放部4bに連通する孔部33が上流側端部34dから下流側端部34eにわたって設けられている。このため、気流発生部によって、液体収容容器内に発生する主気流AF1と、液体収容容器内の熱気とは、孔部33を介して空気の交換を行うことができる。そして、この空気の交換により、主気流AF1は、孔部33から液体収容容器内へ分流した副気流AF2が発生する。副気流AF2は、水平成分の流速が比較的速く維持されており、液体収容容器内の液体の液面上を流れる。そして、上記の構成によれば、液体収容容器内にて、副気流AF2が液体の液面に対して水平方向からあたることによって、液体は冷却される。
液体収容容器内の副気流AF2は、液体の液面に沿って流れる水平方向の気流成分の流速が比較的速いので、液面の一部分ではなく、液面全体にあたる。その結果、上記の構成によれば、液体の液面全体から効率的よく熱を奪うことができ、効率的な液体の冷却を実現できる。
本発明の態様2に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1において、開放部4bの周縁の形状は、円形状であることが好ましい。
上記の構成のように、開放部4bの周縁の形状が円形状である場合、送風流路34は、開放部4bの中央を中心とした、開放部4bの周縁の円弧形状に沿って延びる。それゆえ、通風路の形状は、一部が円環状となっている。したがって、上記の構成によれば、通風路を流れる主気流AF1は、旋回流となり、主気流AF1には遠心力が発生する。
それゆえ、上記の構成によれば、主気流AF1に埃等の異物が含まれているとしても、異物は遠心力により通風路の外周側の外周内壁34fに沿って流れ、異物が孔部33から液体収容容器に侵入することが抑制される。
したがって、上記の構成によれば、効率的な液体の冷却を実現できるとともに、液体への埃等の異物の混入が少ない。
本発明の態様3に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1または2において、孔部33の周縁の形状は、通風路(送風流路34)の延びる方向に長尺な形状であることが好ましい。
上記構成によれば、主気流AF1と副気流AF2の気流の交換がおこりやすくなり、液体を効率的に冷却することができる。
本発明の態様4に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜3において、孔部33は、通風路(送風流路34)の下面に、通風路(送風流路34)の上流側端部34dから下流側端部34eにわたって配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、送風流路34の下面には、1つの孔部33が形成される。孔部33は、上流側入口34b側の端が上流側端部34dまで延び、下流側出口34c側の端が下流側端部34eまで延びた開口部の形態をとる。これにより、調乳用ポット4に進入する副気流AF2が増加する。また、孔部33は1つで良いため、送風流路34の下面の成形が容易である。
本発明の態様5に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜4において、孔部33は、複数設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、送風流路34を流れる埃等の異物を含む主気流AF1と調乳用ポット4に進入する副気流AF2とが別々に形成される。その結果、上記構成によれば、副気流AF2によって効率的にミルクMを冷却しつつ、ミルクMへの埃等の異物の混入を抑制することができる。
本発明の態様6に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜5において、孔部33の外周側の周縁は、通風路(送風流路34)側から見て、開放部4bの内周に沿うように配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、通風路の主気流AF1は、流れを乱されることなく指向性を維持したまま、孔部33を介して液体収容容器(調乳用ポット4)内に入る。また、液体収容容器内の副気流AF2は、流れを乱されることなく指向性を維持したまま、孔部33を介して液体収容容器から排出され、主気流AF1と合流する。それゆえ、上記の構成によれば、効率の良い空冷を実現することができる。
本発明の態様7に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜6において、孔部33の周縁は、通風路(送風流路34)の外周側の側壁(外周内壁34f)から離間していることが好ましい。
主気流AF1に含まれる埃等の異物は、遠心力により外周内壁34fに沿って流れる。そのため、上記構成によれば、孔部33の周縁が外周内壁34fから離間しているので、埃等の異物が孔部33から調乳用ポット4に侵入しにくくなる。これにより、液体に埃等の異物が混入することが更に抑制される。
本発明の態様8に係る液体冷却装置10Aは、上記態様7において、孔部33は、複数設けられており、全ての孔部33の周縁は、通風路(送風流路34)の外周側の側壁(外周内壁34f)から離間していることが好ましい。
上記構成によれば、複数の孔部33によって効率的に液体を冷却しつつ、液体への埃等の異物の混入を抑制することができる。
本発明の態様9に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜8において、孔部33の中心位置は、通風路(送風流路34)における幅方向の中心位置よりも内側に位置していてもよい。
上記構成によれば、外周内壁34fに沿って流される埃等の異物が、孔部33から液体収容容器に侵入することが更に難しくなり、液体への混入が更に抑制される。
本発明の態様10に係る液体冷却装置10Aは、上記態様9において、孔部33は、複数設けられており、全ての孔部33の中心位置は、通風路(送風流路34)における幅方向の中心位置よりも内側に位置していることが好ましい。
上記構成によれば、複数の孔部33によって効率的に液体を冷却しつつ、液体への埃等の異物の混入を抑制することができる。
本発明の態様11に係る液体冷却装置10Bは、上記態様1〜10において、孔部33は、複数設けられており、孔部33それぞれは、通風路(送風流路34)を流れる気流(主気流AF1)の上流側から下流側へ向かうに従い、孔部33の中心位置が通風路(主気流AF1)の内周側の側壁(内周内壁34g)に近づくように、段階的にシフトして設けられていてもよい。
送風流路34の主気流AF1に含まれる微細な埃等の異物は、通風路内の主気流AF1の遠心力によって、通風路の外周内壁34fに沿って流されていく。ここで、上記構成によれば、孔部33は下流側にいくにしたがって通風路の外周内壁34fから離れていくように配置されているため、孔部33を通って埃等の異物が調乳用ポット4内へ進入する確率が大幅に下がることになる。このため、液体への埃等の異物の混入がより抑制された液体の冷却を実現することができる。
本発明の態様12に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜11において、液体収容容器(調乳用ポット4)の開放部4bと通風路(送風流路34)の下面との間隔は、5mm以下であることが好ましい。
上記構成によれば、送風流路34と開放部4bとの隙間は微小であるため、外気が混入するおそれが大幅に抑制される。よって、ミルクMへの埃等の異物の混入が抑制される。
本発明の態様13に係る液体冷却装置10Cは、上記態様1〜12において、孔部33は、複数設けられており、少なくとも1つの孔部(孔部33a)は、通風路(送風流路34)から液体収容容器(調乳用ポット4)へ向かう気流(分流気流AF3)を発生させる第1の整流板(送出整流板36a)を備え、第1の整流板(送出整流板36a)を備えていない別の少なくとも1つの孔部(孔部33b)は、液体収容容器(調乳用ポット4)から通風路(送風流路34)へ向かう気流(合流気流AF4)を発生させる第2の整流板(取込整流板36b)を備えていることが好ましい。
上記構成によれば、通風路と液体収容容器内の空気との交換が、円滑かつ効率的に行われる。これにより、主気流AF1の流れ及び副気流AF2の流れが、より指向性に優れた流れとなり、非常に効率の良い空冷を実現することができる。
本発明の態様14に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜13において、通風路(送風流路34)は、開放部4bの周縁のうち、開放部4bの中央を中心とする角度180度以上に相当する周縁の領域に沿って延びていることが好ましい。
上記構成により、ファン32から送風流路34内に送られる風は、送風流路34内を水平方向に旋回する速い流速の主気流AF1を形成する。また、この場合、孔部33も同様に、送風流路34の上流側端部から下流側端部にかけて、開放部4bの中央を中心とする角度180度以上にわたって形成される。
そのため、主気流AF1は、孔部33を介して調乳用ポット4内に分流され、水平方向成分の速い流速を維持した副気流AF2を調乳用ポット4内に形成する。この副気流AF2は、旋回流となる。調乳用ポット4内に形成された水平方向成分の速い副気流の旋回流は、調乳用ポット4の内壁に沿って回転をしながら、ミルクMの熱気を誘引する。その後、暖気となった副気流は上昇し、送風流路34の下面の孔部33を通って送風流路34内を流れる主気流に合流し下流側出口34cから装置本体2の外へ排気される。
よって、ミルクMを効率的に冷却する。また、ミルクMの液面に対して垂直方向から風を吹き付けることなく、ミルクM中にトラップされる埃等の異物を最小数に抑えることができる。
本発明の態様15に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜14において、通風路(送風流路34)は、該通風路(送風流路34)を流れる気流(主気流AF1)の下流側の終端部に、外部へ空気を排出する空気排出部(下流側出口34c)を備えている。
本発明の態様16に係る液体冷却装置10Dは、上記態様1〜15において、通風路(送風流路34)は、開放部4bの周縁全周に沿って延びた循環経路40となっており、循環経路40の一部に、一部の空気を外部へ排出する空気排出部(下流側出口34c)を備えていてもよい。
上記構成により、循環経路40は、吸気口部31から吸い込まれた空気を、下流側出口34cへと送るのみではなく、空気の一部を、再度、上流側入口34b近傍に戻す流路を形成している。
これにより、送風流路34の孔部33は、調乳用ポット4の内周に沿って360°に渡って配置することが可能となる。よって、孔部33の開口面積の合計が増加するとともに、送風流路34内と調乳用ポット4内の両方で強い水平方向の旋回流が生成され、ミルクMとの効率的な熱交換を可能とする。
本発明の態様16に係る液体冷却装置10Aは、上記態様1〜15において、通風路(送風流路34)の上流側入口34bは、通風路の円環形状の接線方向に開口していることが好ましい。
上記の構成によれば、効率的に、通風路内にて旋回流である主気流AF1を発生させることができる。
本発明の態様17に係る液体冷却装置10Eは、通風路(送風流路34)に、気流の少なくとも一部を孔部33aから液体収容容器(調乳用ポット4)内へ導くガイド部37が設けられていることが好ましい。
上記構成により、主気流AF1から分流した副気流AF2を積極的に調乳用ポット4内へと導くことができる。これにより、調乳用ポット4内に効率良く旋回流を生じさせて、ミルクMを理想の温度まで速やかに冷却することができる。
本発明の態様18に係る液体冷却装置10Eは、上記態様17において、ガイド部37は、その上流側に形成された第1傾斜面37dを有し、第1傾斜面37dは、液体収容容器(調乳用ポット4)へ向かう気流の流れを生じさせることが好ましい。
上記構成により、主気流AF1から分流した副気流AF2を、第1傾斜面37dに沿ってスムーズに調乳用ポット4内へと導くことができる。
本発明の態様19に係る液体冷却装置10Eは、上記態様18において、第1傾斜面37dは、上流側から下流側にかけて通風路(送風流路34)の下面との距離が徐々に小さくなるように傾斜した形状であることが好ましい。
上記構成により、主気流AF1を第1傾斜面37dに沿ってスムーズに調乳用ポット4内へと導くことができる。
本発明の態様20に係る液体冷却装置10Eは、上記態様17〜19において、孔部33aは、通風路(送風流路34)が延びる方向において複数設けられており、ガイド部37は、通風路(送風流路34)において最も上流側に設けられた孔部33aの上方領域に配置されていることが好ましい。
上記構成により、ファン32から流入してきた主気流AF1の多くを孔33aから調乳用ポット4内へと導くことができる。これにより、調乳用ポット4内に効率良く旋回流を生じさせて、ミルクMを理想の温度まで速やかに冷却することができる。
本発明の態様21に係る液体冷却装置10Fは、上記態様17〜20において、通風路(送風流路34)は、装置背面側から装置正面側に向かって延びると共に、装置正面側で湾曲して背面側へ延びており、孔部33cは、通風路(送風流路34)における装置正面側の位置に設けられ、当該孔部33cの上方領域にガイド部38が配置されていることが好ましい。
上記構成により、ユーザは液体冷却装置10Fを清掃し易くなる。
本発明の態様22に係る液体冷却装置10Eは、上記態様17〜21において、ガイド部37は、その下流側に形成され、上流側から下流側にかけて通風路(送風流路34)の下面との距離が徐々に大きくなるように傾斜した第2傾斜面37eを有することが好ましい。
上記構成により、調乳用ポット4内の副気流AF2は、孔33を通過した後、第2傾斜面37eに沿って流れる易くなるため、主気流AF1と合流し易くなる。よって、ガイド部37の下流側で主気流AF1が滞留することがなく、送風流路34を流れていくことができる。
本発明の態様23に係る液体冷却装置10Aは、上記態様17〜22において、ガイド部37は、通風路(送風流路34)の上面に設けられ、通風路(送風流路34)の上面から下面に向けて突出した形状であることが好ましい。
上記構成により、主気流AF1は、ガイド部37の突端37bを境界として、第2傾斜面37eに沿って送風流路34の上面へと案内されながら、スムーズに下流側へ流れていく。
本発明の態様24に係る液体冷却装置10Eは、上記態様17〜23において、ガイド部37は、通風路(送風流路34)に沿う縦断面の形状が逆三角形状であることが好ましい。
上記構成により、ガイド部37は、主気流AF1を第1傾斜面37dに沿ってスムーズに調乳用ポット4内へと導くことができる。
本発明の態様25に係る液体冷却装置10Eは、上記態様17〜23において、ガイド部41は、下端の部分に通風路(送風流路34)の下面と平行な面39bを有することが好ましい。
上記構成により、間隙39cが広がるため、主気流AF1が送風流路34をスムーズに流れることができる。
本発明の態様26に係る液体冷却装置10Aは、上記態様17〜25において、ガイド部42は、気流の少なくとも一部を通風路(送風流路34)の上流側から下流側へと通過させる気流通過部40fを有することが好ましい。
上記構成により、主気流AF1の一部が気流通過部40fを通過して、送風流路34をスムーズに流れることができる。
本発明の態様27に係る飲料生成装置(粉末乳調乳装置1A)は、上記態様1〜26において、液体冷却装置10A〜10Fを備えていることが好ましい。上記構成により、液体収容容器内の液体としての飲料を効率的に冷却することができる飲料生成装置を実現できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1A 粉末乳調乳装置(飲料生成装置)
2 装置本体
2a 載置部(容器設置部)
4 調乳用ポット(液体収容容器)
4a 撹拌子
4b 開放部
10A〜10F 液体冷却装置
30A〜30F 冷却部
31 吸気口
31a フィルタ
32 ファン(気流発生部)
33 孔部
33a〜33c 孔部
34 送風流路(通風路)
34a 対向下面
34b 上流側入口
34c 下流側出口
34f 外周内壁
34g 内周内壁
36a 送出整流板(第1の整流板)
36a1 第1の送出整流板
36a2 第2の送出整流板
36b 取込整流板(第2の整流板)
37 ガイド部
37a 上端部
37b 突端
37c 間隙
37d 第1傾斜面
37e 第2傾斜面
39b 水平面
40f 気流通過部
AF1 主気流
AF2 副気流
AF3 分流気流
AF4 合流気流
d 隙間
L 液体
M ミルク
PM 粉ミルク
TM サーミスタ

Claims (27)

  1. 開放部を有する液体収容容器と、
    前記液体収容容器を設置する容器設置部と、
    前記開放部の直上に位置し、少なくとも一部の外周が前記開放部の周縁に沿って延びる通風路と、
    前記通風路内に該通風路に沿った気流を発生させる気流発生部と、を備え、
    前記通風路の下面には、前記開放部に連通する孔部が設けられている、液体冷却装置。
  2. 前記開放部の周縁の形状は、円形状である、請求項1に記載の液体冷却装置。
  3. 前記孔部の周縁の形状は、前記通風路の延びる方向に長尺な形状である、請求項1または2に記載の液体冷却装置。
  4. 前記孔部は、前記通風路の下面に、前記通風路の上流側端部から下流側端部にわたって配置されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  5. 前記孔部は、複数設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  6. 前記孔部の外周側の周縁は、前記通風路側から見て、前記開放部の内周に沿うように配置されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  7. 前記孔部の周縁は、前記通風路の外周側の側壁から離間している、請求項1〜6の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  8. 前記孔部は、複数設けられており、
    全ての孔部の周縁は、前記通風路の外周側の側壁から離間している、請求項7に記載の液体冷却装置。
  9. 前記孔部の中心位置は、前記通風路における幅方向の中心位置よりも内側に位置している、請求項1〜8の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  10. 前記孔部は、複数設けられており、
    全ての孔部の中心位置は、前記通風路における幅方向の中心位置よりも内側に位置している、請求項9に記載の液体冷却装置。
  11. 前記孔部は、複数設けられており、
    前記孔部それぞれは、前記通風路を流れる気流の上流側から下流側へ向かうに従い、孔部の中心位置が前記通風路の内周側の側壁に近づくように、段階的にシフトして設けられている、請求項1〜10の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  12. 前記液体収容容器の開放部と前記通風路の下面との間隔は、5mm以下である、請求項1〜11の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  13. 前記孔部は、複数設けられており、
    少なくとも1つの孔部は、前記通風路から前記液体収容容器へ向かう気流を発生させる第1の整流板を備え、
    前記第1の整流板を備えていない別の少なくとも1つの孔部は、前記液体収容容器から前記通風路へ向かう気流を発生させる第2の整流板を備える、請求項1〜12の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  14. 前記通風路は、前記開放部の周縁のうち、前記開放部の中央を中心とする角度180度以上に相当する周縁の領域に沿って延びている、請求項1〜13の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  15. 前記通風路は、該通風路を流れる気流の下流側の終端部に、外部へ空気を排出する空気排出部を備える、請求項1〜13の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  16. 前記通風路は、前記開放部の周縁全周に沿って延びた循環経路となっており、
    前記循環経路の一部に、一部の空気を外部へ排出する空気排出部を備える、請求項1〜14の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  17. 前記通風路に、前記気流の少なくとも一部を前記孔部から前記液体収容容器内へ導くガイド部が設けられている、請求項1に記載の液体冷却装置。
  18. 前記ガイド部は、その上流側に形成された第1傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面は、前記液体収容容器へ向かう前記気流の流れを生じさせる、請求項17に記載の液体冷却装置。
  19. 前記第1傾斜面は、上流側から下流側にかけて前記通風路の下面との距離が徐々に小さくなるように傾斜した形状である、請求項18に記載の冷却装置。
  20. 前記孔部は、前記通風路が延びる方向において複数設けられており、
    前記ガイド部は、前記通風路において最も上流側に設けられた前記孔部の上方領域に配置されている、請求項17〜19の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  21. 前記通風路は、装置背面側から装置正面側に向かって延びると共に、前記装置正面側で湾曲して前記背面側へ延びており、
    前記孔部は、前記通風路における前記装置正面側の位置に設けられ、当該孔部の上方領域に前記ガイド部が配置されている、請求項17〜20の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  22. 前記ガイド部は、その下流側に形成され、上流側から下流側にかけて前記通風路の下面との距離が徐々に大きくなるように傾斜した第2傾斜面を有する、請求項17〜21の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  23. 前記ガイド部は、前記通風路の上面に設けられ、前記通風路の上面から下面に向けて突出した形状である、請求項17〜22の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  24. 前記ガイド部は、前記通風路に沿う縦断面の形状が逆三角形状である、請求項17〜23の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  25. 前記ガイド部は、下端の部分に前記通風路の下面と平行な面を有する、請求項17〜23の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  26. 前記ガイド部は、前記気流の少なくとも一部を前記通風路の上流側から下流側へと通過させる気流通過部を有する、請求項17〜25の何れか1項に記載の液体冷却装置。
  27. 請求項1〜26の何れか1項に記載の液体冷却装置を備えた、飲料生成装置。
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