JPWO2017010043A1 - 機能水濃度センサ - Google Patents

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Abstract

機能水濃度センサ(1)は、機能水(90)が入れられる容器(40)と、紫外光(11)を発する光源(10)と、光源(10)から発せられて容器(40)内を通過した紫外光(11)によって励起されて蛍光(21)を発する蛍光体(20)と、蛍光(21)を受光する受光素子(30)とを備え、光源(10)が発する紫外光(11)のピーク波長は、機能水(90)に固有の吸収ピークを含む所定の範囲内に存在する。

Description

本発明は、機能水濃度センサに関する。
従来、除菌、脱臭、脱色などにオゾンが利用されている。オゾンは強力な酸化力を有するので、その濃度を制御する必要がある。そのため、オゾン濃度を測定するオゾン濃度計が開発されている。例えば、特許文献1に記載の光吸収式オゾン濃度計では、試料を収納する試料セルに紫外光を照射し、試料セルを透過した透過光の強度を検出することで、オゾン濃度を測定する。
特開2002−5826号公報
ところで、オゾンに限らず、所定の機能を有する機能水の濃度を小型で安価なセンサで検出することが求められている。小型のセンサであれば、例えば、除菌能力を有する機能水を利用した除菌装置などに組み込むことが可能となる。除菌装置内で機能水の濃度を検出することで、当該除菌装置などの除菌能力の低下などを適切に把握することができる。しかしながら、例えば、上記従来のオゾン濃度計では、紫外領域に感度を有する高価なフォトダイオードが用いられており、小型で安価なセンサを実現することはできない。
そこで、本発明は、小型で安価な機能水濃度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る機能水濃度センサは、機能水が入れられる容器と、紫外光を発する光源と、前記光源から発せられて前記容器内を通過した紫外光によって励起されて蛍光を発する蛍光体と、前記蛍光を受光する受光素子とを備え、前記光源が発する紫外光のピーク波長は、前記機能水に固有の吸収ピークを含む所定の範囲内に存在する。
本発明によれば、小型で安価な機能水濃度センサを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る機能水濃度センサの動作を説明するための模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る蛍光体の一例による蛍光のスペクトルを示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る蛍光体の別の一例による蛍光のスペクトルを示す図である。 図5Aは、本発明の実施の形態1に係る次亜塩素酸水の濃度毎の吸光スペクトルを示す図である。 図5Bは、本発明の実施の形態1に係る次亜塩素酸水の濃度に対する紫外光の透過度を示す図である。 図6Aは、本発明の実施の形態1に係るオゾン水の濃度毎の吸光スペクトルを示す図である。 図6Bは、本発明の実施の形態1に係るオゾン水の濃度に対する紫外光の透過度を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1に係る蛍光体を備えない場合の次亜塩素酸水の濃度と紫外光の透過度との関係を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る次亜塩素酸水の濃度と紫外光の透過度との関係を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図10は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図11は、本発明の実施の形態1の変形例3に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図12は、本発明の実施の形態1の変形例4に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図13は、本発明の実施の形態2に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図14は、本発明の実施の形態2に係る機能水濃度センサにおける光路長毎のオゾン水の濃度に対する紫外光の透過度を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態2の変形例1に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図16は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図17は、本発明の実施の形態2の変形例3に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図18は、本発明の実施の形態2の変形例4に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図19は、本発明の実施の形態2の変形例5に係る機能水濃度センサの構成及び動作を説明するための模式図である。 図20は、本発明の実施の形態3に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。 図21は、本発明の実施の形態3の変形例1に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。 図22は、本発明の実施の形態3の変形例2に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。 図23は、本発明の実施の形態3の変形例3に係る機能水濃度センサの構成を示す模式図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る機能水濃度センサについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略全て又は略一致などの表現を用いている。例えば、略一致は、完全に一致することを意味するだけでなく、実質的に一致する、すなわち、数%程度の誤差を含むことも意味する。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態1)
[機能水濃度センサの概要]
まず、本実施の形態に係る機能水濃度センサの概要について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1の構成を示す模式図である。図2は、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1の動作を説明するための模式図である。
本実施の形態に係る機能水濃度センサ1は、容器40に入れられた機能水90の濃度を測定するセンサである。具体的には、機能水濃度センサ1は、機能水90に紫外光を照射し、機能水90を透過中に吸収された後の紫外光(透過光)を蛍光体20によって波長変換する。機能水濃度センサ1は、波長変換後の光(例えば、可視光)を検出することで、機能水90の濃度を測定する。
機能水90は、人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与された水溶液の中で、処理と機能とに関して科学的根拠が明らかにされたもの、及び、されようとしているものである。具体的には、機能水90は、次亜塩素酸水、又は、オゾン水などである。
図1に示すように、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1は、光源10と、蛍光体20と、受光素子30と、容器40と、制御回路50とを備える。なお、図1には示していないが、機能水濃度センサ1は、外光が受光素子30に入射するのを抑制するために、遮光性の筐体の内部に収納されている。このとき、光源10が発した紫外光11のうち入射窓41に入射されなかった光(すなわち、迷光)を吸収するように、筐体の内面は、紫外光を吸収する材料から形成されていてもよい。
以下では、機能水濃度センサ1が備える各構成要素について詳細に説明する。
[光源]
光源10は、紫外光11を発する。紫外光11は、例えば、ピーク波長が350nm以下の光である。紫外光11の詳細については、後で説明する。
光源10は、紫外光11のピーク波長を変更可能であってもよい。具体的には、光源10は、測定対象である機能水90に応じて異なるピーク波長を有する紫外光11を発してもよい。つまり、光源10は、機能水90に固有の吸光スペクトルに基づいて予め定められたピーク波長の光を紫外光11として発してもよい。
光源10は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子などの固体発光素子であるが、これに限定されない。光源10は、半導体レーザ、小型の水銀ランプなどでもよい。
図1に示すように、光源10は、容器40の入射窓41に近接配置されている。近接とは、互いの距離が所定の範囲内であることを意味し、接触している場合も含む。例えば、光源10は、入射窓41との間の距離が5mm以内になるように配置されている。つまり、光源10は、発した紫外光11の略全てが入射窓41に入射するように、すなわち、発した紫外光11が容器40の外部にほとんど漏れないように配置されている。光源10からの紫外光11は、図2に示すように、入射窓41に対して略垂直に入射する。なお、光源10と入射窓41との間の距離は、5mm以内に限らず、特に限定されない。
[蛍光体]
蛍光体20は、光源10から発せられて容器40内を通過した紫外光11によって励起されて蛍光21を発する。具体的には、蛍光体20は、機能水90を透過した後の紫外光11(透過光)を波長変換することで、波長変換後の光として蛍光21を発する。蛍光21は、例えば可視光である。具体的には、蛍光体20は、紫外光11を受けて、ピーク波長が可視光領域(380nm〜780nm)に存在する蛍光21を発する。
蛍光体20は、受光素子30の感度に応じたピーク波長を有する光を蛍光21として発してもよい。具体的には、蛍光体20は、受光素子30の感度が高い波長領域にピーク波長を有する蛍光21を発する。例えば、受光素子30が緑色領域(500nm〜570nm)に高い感度を有する場合、蛍光体20は、500nm以上570nm以下の範囲にピーク波長を有する光を蛍光21として発してもよい。
図3及び図4は、本実施の形態に係る蛍光体20の一例による蛍光のスペクトルを示す図である。図3及び図4において、破線が、励起光である紫外光11のスペクトルを示しており、実線が、蛍光21のスペクトルを示している。
図3に示す蛍光体20は、YPV蛍光体(ユーロピウム賦活リン・バナジン酸イットリウム; Y(P,V)O:Eu3+)である。蛍光体20は、図3に示すように、350nm以下の紫外光11を受けた場合に、約620nmにピーク波長を有する蛍光21(赤色光)を発する。
図4に示す蛍光体20は、LAP蛍光体(セリウム、テルビウム賦活リン酸ランタン蛍光体; LaPO:Ce3+,Tb3+)である。蛍光体20は、図4に示すように、300nm以下の紫外光11を受けた場合に、約550nmにピーク波長を有する蛍光21(緑色光)を発する。
本実施の形態では、蛍光体20は、例えば、出射窓42に近接配置されたガラス板などの透光性板に設けられている。具体的には、蛍光体20は、ガラス板の表面に塗布された樹脂材料に含有されている。あるいは、蛍光体20は、ガラス板の内部に分散されて含有されてもよい。あるいは、蛍光体20は、板状のセラミック(例えば、アルミナなど)に分散されて含有されてもよい。
[受光素子]
受光素子30は、蛍光21を受光する。具体的には、受光素子30は、受光した蛍光21を光電変換することで、蛍光21の受光量(すなわち、強度)に応じた電気信号を生成する。生成された電気信号は、制御回路50に出力される。
受光素子30は、所定の波長領域に高い感度を有する。本実施の形態では、受光素子30は、可視光領域に高い感度を有する。すなわち、受光素子30は、紫外光に対する感度よりも可視光に対して高い感度を有する。なお、受光素子30は、紫外領域(380nm以下)に感度を有しなくてもよい。
受光素子30は、例えば、フォトダイオードであるが、これに限定されない。受光素子30は、フォトトランジスタなどでもよい。受光素子30としては、紫外領域に感度をほとんど有しない汎用の安価なフォトダイオードを用いることができる。
受光素子30は、蛍光体20に近接配置されている。例えば、受光素子30は、蛍光体20との間の距離が5mm以内になるように、又は、蛍光体20に接触して配置されている。具体的には、受光素子30は、蛍光体20が発する蛍光21のうち、受光素子30側に進行する光の略全てを受光するように配置されている。なお、受光素子30と蛍光体20との間の距離は、5mm以内に限らず、特に限定されない。
[容器]
容器40は、機能水90が入れられる容器である。容器40は、例えば有底円筒又は有底角筒などの有底筒状のセルであるが、特に限定されない。容器40は、紫外光11を透過させる2つの透過窓を備える。具体的には、図1に示すように、容器40は、入射窓41と、出射窓42とを備える。
入射窓41は、光源10から発せられた紫外光11が入射する窓である。入射窓41は、容器40に形成された開口に設けられた、紫外光11を透過させる透光部材から形成される。入射窓41(透光部材)は、例えば、石英ガラス、サファイアガラスなどから形成されている。具体的には、入射窓41は、入射面及び出射面が略平面である板状のガラスから形成される。入射窓41には、紫外光11が略垂直に入射する。具体的には、紫外光11は、板状のガラス(入射窓41)の厚み方向に沿って入射する。つまり、紫外光11は、入射面の法線方向に入射する。
出射窓42は、容器40に入射した紫外光11が蛍光体20に向けて出射する窓である。出射窓42は、容器40に形成された開口に設けられた、紫外光11を透過させる透光部材から形成される。出射窓42(透光部材)は、例えば、石英ガラス、サファイアガラスなどから形成されている。具体的には、出射窓42は、入射面及び出射面が略平面である板状のガラスから形成される。出射窓42からは、紫外光11が略垂直に出射される。具体的には、紫外光11は、板状のガラス(出射窓42)の厚み方向に沿って出射する。つまり、紫外光11は、出射面の法線方向に出射される。
本実施の形態では、容器40の本体(具体的には、2つの透過窓以外の部分)は、紫外光を遮蔽(吸収又は反射)する材料から形成される。例えば、容器40の本体は、アクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)などの樹脂材料、又は、金属材料などから形成される。なお、容器40全体が紫外光11に対して透光性を有してもよい。具体的には、容器40全体が石英ガラスなどから形成されてもよい。
本実施の形態では、光源10、容器40、蛍光体20及び受光素子30は、この順で略同一直線上に配置されている。図1に示すように、容器40の入射窓41及び出射窓42も当該直線上に配置されている。これにより、図2に示すように、光源10から発せられた紫外光11は、途中、蛍光体20によって波長変換されるものの、最短距離で受光素子30に到達する。したがって、光源10から受光素子30までの間で光漏れ(迷光)が発生するのを抑制するので、蛍光21の強度を精度良く検出することができ、機能水90の濃度を精度良く測定することができる。
なお、容器40は、所定の配管の一部でもよい。具体的には、容器40内を機能水90が流れていてもよい。例えば、機能水90は、容器40と反応槽(図示せず)との間で循環されてもよい。反応槽は、機能水90の機能を発揮させるための容器である。例えば、機能水90が除菌、脱臭などの機能を有する場合、機能水90は、反応槽内で対象物(例えば、空気などの気体)に接触することで、当該対象物の除菌、脱臭などを行う。この場合、機能水90が除菌、脱臭などを行いながら、機能水濃度センサ1が機能水90の濃度を測定することができる。つまり、機能水濃度センサ1を脱臭装置などに組み込んで用いることができる。
[制御回路]
制御回路50は、光源10及び受光素子30を制御するコントローラである。制御回路50は、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサなどを有する。制御回路50は、例えば、マイコン(マイクロコントローラ)などで実現される。
制御回路50は、受光素子30から出力された電気信号に基づいて、機能水90の濃度を測定(算出)する。具体的には、制御回路50は、電気信号に基づいて蛍光21の強度を算出し、算出した蛍光21の強度に基づいて機能水90の透過度(又は吸光度)を算出する。制御回路50は、後述するランベルト・ベールの法則に基づいて、算出した透過度から機能水90の濃度を算出する。なお、制御回路50は、蛍光21の強度と機能水90の濃度とを対応付けたテーブルを予めメモリに記憶しており、当該テーブルを参照することで、機能水90の濃度を決定してもよい。
また、制御回路50は、光源10の点灯及び消灯、紫外光11の強度及び波長などを制御してもよい。すなわち、制御回路50は、ユーザ指示又はプログラムなどに基づいて所定のタイミングで所定の強度及び波長の紫外光11を光源10に発光させる。例えば、制御回路50は、機能水90の種類に基づいて紫外光11の強度及び波長を変更してもよい。
また、制御回路50は、機能水90の濃度の測定結果に基づいて光源10をフィードバック制御してもよい。例えば、受光素子30によって検出された受光量が小さすぎる場合、すなわち、機能水90の濃度が高すぎる場合には、紫外光11の強度を強くする、又は、波長を異ならせてもよい。
[紫外光]
続いて、本実施の形態に係る光源10が発する紫外光11の詳細について説明する。
光源10が発する紫外光11(機能水90を透過する前の紫外光)のピーク波長は、機能水90に固有の吸収ピークを含む所定の範囲内に存在する。吸収ピークは、機能水90が有する吸光スペクトルにおいて、吸光度の極大値を示す波長である。言い換えると、吸収ピークは、機能水90による吸収量が極大となる光の波長である。
ここで、機能水90の濃度と、機能水90による紫外光11の吸光度との関係について示す。一般的に、ランベルト・ベールの法則により、媒質に入射する前の光の強度をI、長さLの媒質を透過した後の光の強度をIとしたとき、以下の(式1)及び(式2)を満たす。
Figure 2017010043
ここで、“a”は吸光係数であり、“C”は媒質のモル濃度である。“L”は、紫外光11が透過する媒質(すなわち、機能水90)の長さ(すなわち、光路長)であり、本実施の形態では、容器40の入射窓41から出射窓42までの距離に相当する。
吸光度は、機能水90による紫外光11の吸収率を示しており、値が大きい程、機能水90による吸収が盛んであることを示している。例えば、吸光度が「1」であれば、紫外光11の全てが吸収され、吸光度が「0」であれば、紫外光11は全く吸収されないことを示している。なお、透過度は、機能水90による紫外光11の透過率を示している。
図5Aは、本実施の形態に係る次亜塩素酸水の濃度毎の吸光スペクトルを示す図である。図5Aにおいて、横軸は、機能水90(次亜塩素酸水)に照射する光(紫外光11)の波長を示し、縦軸は、機能水90の吸光度を示している。
図5Aに示すように、次亜塩素酸水は、その濃度に依存せずに、約292nmが吸収ピークであり、当該吸収ピークを含む所定の範囲の光を多く吸収している。所定の範囲は、吸収ピークにおける吸光度の所定の割合以上の吸光度を有する範囲である。所定の割合は、例えば、5%〜20%である。例えば、次亜塩素酸水が吸収可能な紫外光の所定の範囲は、250nm以上350nm以下である。したがって、本実施の形態では、機能水90が次亜塩素酸水である場合、光源10は、ピーク波長が250nm以上350nmの範囲にある紫外光11を発する。
吸収ピークを含む所定の範囲内では、所定の波長の光に対する吸光度は、次亜塩素酸水の濃度が高い程大きく、濃度が低い程小さい。図5Aに示すように、吸収ピークである約292nmの近傍では、この傾向が顕著に現れている。
図5Bは、本実施の形態に係る次亜塩素酸水の濃度に対する紫外光の透過度を示す図である。図5Bにおいて、横軸は、機能水90の濃度であり、縦軸は、機能水90の紫外光11に対する透過度を示している。
図5Bにおいて、黒丸は実測値であり、実線及び破線は(式1)に基づき、最小二乗法によって求めた実測値の指数近似曲線を示している。
また、波長が292nmの光の方が、波長が275nmの光に比べて、濃度変化に対する透過度の変化の割合が大きい。すなわち、紫外光11が、吸光スペクトルにおける吸収ピークに近い光である程、透過度に基づいて機能水90の濃度を算出しやすい。
図6Aは、本実施の形態に係るオゾン水の濃度毎の吸光スペクトルを示す図である。図6Aにおいて、横軸は、機能水90(オゾン水)に照射する光(紫外光11)の波長を示し、縦軸は、機能水90の吸光度を示している。
図6Aに示すように、オゾン水は、その濃度に依存せずに、約260nmが吸収ピークであり、当該吸収ピークを含む所定の範囲の光を多く吸収している。例えば、オゾン水が吸収可能な紫外光の所定の範囲は、220nm以上300nm以下である。したがって、本実施の形態では、機能水90がオゾン水である場合、光源10は、ピーク波長が220nm以上300nm以下の範囲にある紫外光11を発する。
次亜塩素酸水の場合と同様に、吸収ピークを含む所定の範囲内では、所定の波長に対する吸光度は、オゾン水の濃度が高い程大きく、濃度が低い程小さい。図6Aに示すように、吸収ピークである約260nmの近傍では、この傾向が顕著に現れている。
図6Bは、本実施の形態に係るオゾン水の濃度に対する紫外光の透過度を示す図である。図6Bにおいて、横軸は、機能水90の濃度であり、縦軸は、機能水90の紫外光11に対する透過度を示している。なお、黒丸は実測値であり、実線は最小二乗法によって求めた実測値の指数近似曲線を示している。
図6Bでは、波長が260nmの光を照射したときのオゾン濃度に対する透過度を示している。図6Bに示すように、オゾン濃度が高い程、透過度が小さくなっている。
図5B及び図6Bに示したように、透過度と機能水90の濃度とは、ランベルト・ベールの法則に基づいて、互いに依存関係を有する。したがって、機能水90を透過する前の入射光の強度と、機能水90を透過した後の透過光(出射光)の強度とを取得することで、(式1)に基づいて、機能水90による吸光度(又は透過度)を算出することができる。
以上のように、本実施の形態では、機能水90が次亜塩素酸水である場合、光源10は、ピーク波長が250nm以上350nmの範囲に存在する光を、紫外光11として発する。例えば、光源10は、ピーク波長が275nmの光を紫外光11として発する。
また、機能水90がオゾン水である場合、光源10は、ピーク波長が220nm以上300nm以下の範囲に存在する光を、紫外光11として発する。例えば、光源10は、ピーク波長が260nmの光を紫外光11として発する。
[機能水の濃度の測定]
上述したように、本実施の形態では、紫外光11の入射前の強度と透過後の強度とに基づいて、機能水90の濃度を測定する。具体的には、透過光である紫外光11を直接検出するのではなく、蛍光体20によって蛍光21に変換した後、変換後の蛍光21を受光素子30が検出する。本実施の形態では、蛍光21の強度を、透過光(紫外光11)の強度の代わりに用いることで、機能水90の濃度を測定する。
以下では、まず、紫外光11の強度に基づいて機能水90の濃度が正しく測定できることを確認するために、蛍光体20を用いずに紫外光11の透過後の強度を直接検出した結果について、図7を用いて説明する。
図7は、本実施の形態に係る蛍光体20を備えない場合の次亜塩素酸水の濃度と紫外光11の透過度との関係を示す図である。図7において、黒丸及び黒三角は実測値であり、実線は最小二乗法によって求めた実測値の指数近似曲線である。
図7では、蛍光体20を備えずに、出射窓42から出射された透過光(紫外光11)を、紫外領域に感度を有するフォトダイオードを用いて検出した。図7の(a)は、紫外光11のピーク波長が275nmである場合を示しており、図5Bに示したグラフと同じである。図7の(b)は、(a)に示すグラフの縦軸を対数で換算したものである。
ランベルト・ベールの法則に基づいた場合、透過度は、(式1)で示したように、濃度の指数関数として表される。このため、透過度と濃度との関係は、対数グラフ上では、直線で表される。図7の(b)に示すように、実測値(黒丸及び黒三角)は、近似直線に略一致しており、紫外光11を検出することで、機能水90の濃度が測定できることが分かる。
続いて、蛍光体20を用いた結果について、図8を用いて説明する。
図8は、本実施の形態に係る次亜塩素酸水の濃度と紫外光の透過度との関係を示す図である。図8において、黒四角は実測値であり、実線は最小二乗法によって求めた実測値の指数近似曲線である。
図8では、蛍光体20として、YPV蛍光体を用いた。蛍光体20は、励起光である紫外光11の強度に応じた強さの蛍光21を発する。具体的には、励起光である紫外光11と蛍光21とは比例関係にある。したがって、制御回路50は、受光素子30によって検出された蛍光21の強度を紫外光11の強度に変換することで、紫外光11の透過度を算出した。
図8の(a)は、紫外光11のピーク波長が275nmの場合を示しており、図8の(b)は、(a)に示すグラフを対数グラフに変換したものである。図8の(b)に示すように、蛍光21を検出した場合も、紫外光11を直接検出した場合と同様に、実測値(黒四角)は、近似曲線(実線)に略一致している。したがって、蛍光21を検出することで、機能水90の濃度を測定することができることが分かる。つまり、紫外光11を直接検出する必要はないことが分かる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1は、機能水90が入れられる容器40と、紫外光11を発する光源10と、光源10から発せられて容器40内を通過した紫外光11によって励起されて蛍光21を発する蛍光体20と、蛍光21を受光する受光素子30とを備え、光源10が発する紫外光11のピーク波長は、機能水90に固有の吸収ピークを含む所定の範囲内に存在する。
このように、蛍光体20が紫外光11を波長変換することで蛍光21を発し、受光素子30は、蛍光体20によって発せられた蛍光21を受光する。蛍光21は、紫外光11より長波長の光であり、例えば、可視光である。このため、受光素子30としては、紫外領域に感度を有する必要がなく、可視光領域に感度を有する安価なフォトダイオードを利用することができる。
また、光源10として小型で長寿命なLED素子などを利用することができるので、機能水濃度センサ1を小型化及び長寿命化することができる。
さらに、本実施の形態では、光源10が発する紫外光11は、機能水90に固有の吸収ピークを含む所定の範囲内にピーク波長が含まれるように、例えば、機能水90に固有の吸光スペクトルに基づいて決定される。つまり、紫外光11を機能水90によって吸収させることで、紫外光11の強度の変化を検出することで、機能水90の濃度を測定する。このため、検知剤などの濃度の測定を目的とした物質を機能水90に添加する必要がない。したがって、機能水90が検知剤と反応して化学変化を起こすこともないので、濃度を測定後(紫外光11が照射された後)の機能水90であっても、本来の機能を発揮することができる。つまり、機能水濃度センサ1は、機能水90の機能を維持しながら濃度の測定が可能なので、機能水90を利用する装置などに組み込むことが可能になる。
例えば、機能水90が次亜塩素酸水などの除菌能力を有する液体である場合、機能水90の除菌能力などを失わないので、機能水90をそのまま除菌に利用することができる。例えば、機能水90を循環させながら濃度の測定と除菌とを行うことができるので、濃度の測定結果を除菌に反映させるなどのフィードバック制御が可能となる。このように、機能水濃度センサ1は、除菌装置などの機器への組み込みが可能である。
このとき例えば、機能水90が除菌などに利用されて機能水90の濃度が低下した場合、機能水90を追加するなどのフィードバック制御を行う。これにより、機能水90の濃度を高め、除菌などの機能を充分に発揮させることができる。また、フィードバック制御により、機能水90の濃度が高くなりすぎるのを防止することで、有害なガス又は臭気ガスなどの発生を防止することができる。
また、例えば、蛍光体20は、受光素子30の感度に応じたピーク波長を有する光を蛍光21として発する。
これにより、例えば、受光素子30の感度が高い領域を有効に利用することができるので、検出可能な光量の範囲が大きくなる。したがって、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができ、あるいは、濃度の測定精度を高めることができる。
また、本実施の形態において、蛍光体20は、全方向へ均等に蛍光する。つまり、蛍光体20から発せられる蛍光21は全方向に放出されるので、蛍光体20と受光素子30とが離れている場合、受光素子30が受光する蛍光21の光量が小さくなる。
これに対して、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1では、例えば、受光素子30は、蛍光体20に近接配置されている。
これにより、蛍光体20が発した蛍光21のうち受光素子30に入射する光の量を多くすることができるので、蛍光21が弱い場合でも検出することができる。したがって、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができる。また、受光素子30に入射されずに機能水濃度センサ1の筐体(図示せず)内を進行する光(迷光)を少なくすることができる。このため、迷光が受光素子30に入射することによる検出誤差を抑制し、蛍光21を精度良く検出することができる。
また、例えば、光源10、容器40、蛍光体20及び受光素子30は、この順で略同一直線上に配置されている。
これにより、反射又は屈折などにより紫外光11又は蛍光21の進行方向を変化させる必要がないので、レンズ又はミラーなどの部材を設けなくてもよく、小型化及び低コスト化を実現することができる。また、レンズ又はミラーなどの部材によって光の進行方向を変化させた場合、迷光の発生、あるいは、部材による光の吸収などにより受光素子30に入射する蛍光21の光量が減少する恐れがある。これに対して、機能水濃度センサ1は、レンズ又はミラーなどを備えないので、受光素子30に入射する蛍光21の光量の減少を抑制し、機能水90の濃度を精度良く測定することができる。
また、例えば、容器40は、光源10から発せられた紫外光11が入射する入射窓41を備え、光源10からの紫外光11は、入射窓41に略垂直に入射する。
これにより、入射窓41への入射面での紫外光11の屈折及び反射を抑制することができる。つまり、光源10が発した光を容器40内の機能水90に効率良く照射させることができるので、機能水90の濃度を精度良く測定することができる。
以下では、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1の変形例について図面を用いて説明する。なお、各変形例の説明において、本実施の形態に係る機能水濃度センサ1と同じ点については、説明を省略又は簡略化する。
[変形例1]
図9は、本実施の形態の変形例1に係る機能水濃度センサ1aの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ1aは、図1に示す機能水濃度センサ1と比較して、新たにスリット部60を備える点が異なっている。
スリット部60は、光源10と入射窓41との間に設けられて、紫外光11の照射範囲を制限する。具体的には、スリット部60は、入射窓41と形状が略同一の開口を有する。スリット部60は、例えば、開口(スリット)が設けられた板である。スリット部60は、光源10から見た時に、開口と入射窓41とが略一致するように設けられている。
スリット部60は、紫外光11を遮蔽(反射又は吸収)する材料から形成されている。スリット部60は、例えば、容器40の本体と同じ材料から形成される。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ1aによれば、光源10から発せられた紫外光11のうち開口以外に照射された光は、スリット部60によって遮蔽されて容器40内に進行しない。開口を通った光は、入射窓41に入射し、機能水90を透過して出射窓42から出射される。このように、不要領域へ紫外光が照射されることによる迷光を低減し、検出精度を高めることができる。
[変形例2]
図10は、本実施の形態の変形例2に係る機能水濃度センサ1bの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ1bは、図1に示す機能水濃度センサ1と比較して、新たにレンズ部61を備える点が異なっている。
レンズ部61は、光源10と入射窓41との間に設けられて、紫外光11の発散を抑制する。レンズ部61は、例えば、蛍光体20に集光する集光レンズ、又は、紫外光11を平行光として出射するコリメートレンズなどである。レンズ部61は、例えば、透光性を有する石英ガラスから形成される。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ1bによれば、機能水90を透過する紫外光11の光量を増加させることができるので、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができ、あるいは、濃度の測定精度を高めることができる。
[変形例3]
図11は、本実施の形態の変形例3に係る機能水濃度センサ1cの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ1cは、図1に示す機能水濃度センサ1と比較して、蛍光体20の代わりに蛍光体20cを備える点と、容器40の出射窓42の代わりに出射窓42cを備える点とが異なっている。
蛍光体20cは、容器40の出射窓42cに設けられている。例えば、出射窓42cは、蛍光体20cを含有する蛍光体含有ガラスから形成されている。出射窓42cでは、蛍光体粒子が分散されて含まれている。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ1cによれば、蛍光体20cと出射窓42cとを共通化しているので、容器40と受光素子30との間の距離を短くすることができる。これにより、機能水濃度センサ1cを小型化することができる。また、出射窓42cから出射された蛍光21の迷光を少なくすることができるので、検出精度を高めることができる。
[変形例4]
図12は、本実施の形態の変形例4に係る機能水濃度センサ1dの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ1dは、図1に示す機能水濃度センサ1と比較して、蛍光体20の代わりに蛍光体20dを備える点が異なっている。
蛍光体20dは、受光素子30の表面に設けられている。具体的には、蛍光体20dは、受光素子30の表面に塗布された樹脂材料に含有されている。樹脂材料は、例えば、シリコーン樹脂などの透光性を有する材料である。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ1dによれば、蛍光体20dを受光素子30の表面に設けているので、蛍光体20dが発した蛍光21の受光量を大きくすることができる。これにより、出射窓42cから出射された蛍光21の迷光を少なくすることができるので、検出精度を高めることができる。また、容器40と受光素子30との間の距離を短くすることができるので、機能水濃度センサ1dを小型化することができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る機能水濃度センサについて、図13を用いて説明する。なお、以下では、上記の実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と同じ点については、説明を省略又は簡略化する。
図13は、本実施の形態に係る機能水濃度センサ2の構成及び動作を説明するための模式図である。図13に示すように、機能水濃度センサ2は、実施の形態1に係る機能水濃度センサ1と比較して、新たに反射部70を備える点が異なっている。
[反射部(第1反射部)]
反射部70は、容器40の内部に設けられた、紫外光11を反射する第1反射部の一例である。反射部70は、紫外光11を鏡面反射する。具体的には、反射部70は、光源10から発せられ、入射窓41を通過した紫外光11を、蛍光体20に向けて反射する。反射された紫外光11は、出射窓42を通過して蛍光体20に照射されて、蛍光体20を励起する。蛍光体20は、励起されて蛍光21を発し、蛍光21が受光素子30に入射される。反射部70が設けられていることで、図13に示すように、紫外光11の光路長が容器40の幅の約2倍になる。
反射部70は、容器40の内面である。具体的には、反射部70は、容器40の内面を鏡面処理することにより形成される。例えば、容器40が金属材料から形成されている場合は、内面を研磨することにより鏡面化することで、反射部70が形成される。容器40が樹脂材料から形成されている場合は、内面に金属蒸着膜などを形成することにより、反射部70が形成される。
なお、反射部70は、容器40とは別体でもよい。すなわち、反射部70は、容器40の所定の位置に配置された反射板でもよい。反射部70は、例えば、表面が鏡面処理されたガラス板又は樹脂板でもよい。反射部70は、容器40の内面に固定されている。
[光路長と濃度との関係]
ここで、機能水90がオゾン水である場合において、その濃度と透過度との関係を光路長毎に測定した結果について、図14を用いて説明する。図14は、本実施の形態に係る機能水濃度センサ2における光路長毎のオゾン水の濃度に対する紫外光11の透過度を示す図である。
図14の(a)及び(b)において、横軸はオゾン水(機能水90)の濃度であり、縦軸は紫外光11の透過度を示している。図14の(b)は、オゾン濃度が0〜0.05mg/Lで、かつ、透過度が、0.96〜1の範囲(図14の(a)の破線の枠)を拡大した図である。
図14に示すように、光路長Lが長い程、透過度が小さくなっていることが分かる。光路長が長い程、紫外光11が透過する時間が長くなり、機能水90と接触する時間が長くなる。このため、機能水90によって吸収される紫外光11の光量も多くなり、透過度が小さくなる。
この傾向は、オゾン水の濃度が低い場合でも現れている。図14の(b)に示すように、オゾン水の濃度が低くても透過度の変化量が大きくなるので、透過度の変化を検出しやすくなる。すなわち、検出分解能が高くなるので、透過度に基づいて精度良くオゾン水の濃度を測定することができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る機能水濃度センサ2は、さらに、容器40の内部に設けられた、紫外光11を反射する反射部70を備える。
これにより、容器40の内部に設けられた反射部70によって容器40の内部で紫外光11を反射させることで、紫外光11の光路長を長くすることができる。このため、機能水90の濃度が低くて吸光度が低い場合であっても、紫外光11の光路長を長くすることで紫外光11が多く吸収されるので、紫外光11の強度の変化を受光素子30によって検出することができる。つまり、機能水90の濃度の測定範囲を大きくすることができる。このように、機能水濃度センサ2のサイズを大きくすることなく、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができる。
また、例えば、反射部70は、容器40の内面である。
これにより、容器40の内面を反射部70として利用するので、別部材が必要とならずにコストを削減することができる。また、別部材として反射板などを設ける場合に比較して、容器40内の空間を有効に利用することができ、例えば、光路長をより長く確保することができる。
なお、本実施の形態に係る機能水濃度センサ2は、蛍光体20を備えなくてもよい。すなわち、受光素子30は、紫外領域に感度を有するフォトダイオードであり、機能水90を透過した紫外光11を直接検出してもよい。この場合でも、本実施の形態によれば、サイズを大きくすることなく、測定可能な濃度の範囲を大きくし、また、測定精度を高めることができる。すなわち、機能水濃度センサ2の小型化、高精度化、高感度化を実現することができる。
以下では、本実施の形態に係る機能水濃度センサ2の変形例について図面を用いて説明する。なお、各変形例の説明において、本実施の形態に係る機能水濃度センサ2と同じ点については、説明を省略又は簡略化する。
[変形例1]
図15は、本実施の形態の変形例1に係る機能水濃度センサ2aの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ2aは、図13に示す機能水濃度センサ2と比較して、複数の反射部70を備える点が異なっている。複数の反射部70は、紫外光11を多重反射させるように配置されている。
また、図15では、機能水90が容器40内を流れている場合、すなわち、容器40が機能水の90の流路を形成する配管の一部である例について示している。容器40の形状、すなわち、配管の形状は、例えば円筒又は角筒であるが、特に限定されない。例えば、図15における紙面上下方向に機能水90が流れている。なお、これは、以下の変形例2〜5についても同様である。
本変形例では、機能水濃度センサ2aは、複数の反射部70として3つの反射部71〜73を備える。反射部71〜73の機能及び材料などは、図13に示す反射部70と同様である。反射部71及び72は、容器40の内面のうち、光源10及び受光素子30に対向する面に設けられおり、反射部73は、容器40の内面のうち、光源10及び受光素子30と同じ側の面に設けられている。
図15に示すように、反射部71は、光源10から発せられ、入射窓41を通過した紫外光11を反射部73に向けて反射する。反射部73は、反射部71によって反射された紫外光11を反射部72に向けて反射する。反射部72は、反射部73によって反射された紫外光11を蛍光体20に向けて反射する。反射部72によって反射された紫外光11は、出射窓42を通過して蛍光体20に照射されて、蛍光体20を励起する。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ2aは、複数の第1反射部70を備え、複数の反射部70は、紫外光11を多重反射させるように配置されている。
これにより、3つの反射部71〜73によって紫外光11は多重反射されるので、容器40の内部を進行する紫外光11の光路長をより長くすることができる。光路長を長くすることで、より薄い機能水90の濃度を測定することができる。つまり、機能水濃度センサ2aの高感度化を実現することができる。
なお、本変形例において、容器40の内面の全てを鏡面化してもよい。
[変形例2]
図16は、本実施の形態の変形例2に係る機能水濃度センサ2bの構成及び動作を説明するための模式図である。本変形例に係る機能水濃度センサ2bは、機能水90の濃度に応じて光源10及び受光素子30の配置位置又は向きが可変である。図16の(a)は、機能水90の濃度が高い場合を示しており、(b)は、機能水90の濃度が低い場合を示している。
本変形例に係る機能水濃度センサ2bは、図13に示す機能水濃度センサ2と比較して、制御回路50の代わりに制御回路50bを備える点が異なっている。また、容器40の内面の全面に、反射部70が設けられている。なお、反射部70は、容器40の内面の全面に設けられていなくてもよく、紫外光11が照射される範囲内に設けられていればよい。
制御回路50bは、制御回路50の機能に加えて、さらに、光源10及び受光素子30の少なくとも一方の配置位置又は向きを機能水90の濃度に応じて変更する。なお、光源10及び受光素子30の少なくとも一方には、例えば、アクチュエータなどの可動機構(図示せず)が設けられている。制御回路50bは、アクチュエータを介して光源10及び受光素子30の少なくとも一方の配置位置又は向きを変更する。これにより、制御回路50bは、光源10から受光素子30までの光路長を変更する。光路長は、紫外光11が機能水90を透過する長さ、すなわち、入射窓41から機能水90中に入射してから出射窓42に入射するまでの距離に相当する。
具体的には、制御回路50bは、機能水90の濃度が高い場合、図16の(a)に示すように、光路長が短くなるように、光源10又は受光素子30の配置位置又は向きを変更する。本変形例では、制御回路50bは、紫外光11の容器40内での反射回数が少なくなるように、光源10の向きを変更する。具体的には、制御回路50bは、光源10が発する紫外光11の入射窓41に対する入射角が大きくなるように、すなわち、紫外光11が入射窓41に対してより斜めに入射するように、光源10の向きを変更する。
このとき、制御回路50bは、出射窓42から出射される紫外光11の向きに応じて受光素子30の向きを変更する。具体的には、制御回路50bは、紫外光11が受光面に垂直に入射するように受光素子30の向きを変更する。なお、本実施の形態では、蛍光体20が設けられており、受光素子30は、紫外光11ではなく、蛍光21を受光する。蛍光体20は、全方位に蛍光21を発するので、制御回路50bは、受光素子30の向きを変更しなくてもよい。
また、制御回路50bは、機能水90の濃度が低い場合、図16の(b)に示すように、光路長が長くなるように、光源10又は受光素子30の配置位置又は向きを変更する。本変形例では、制御回路50bは、紫外光11の容器40内での反射回数が多くなるように、光源10の向きを変更する。具体的には、制御回路50bは、光源10が発する紫外光11の入射窓41に対する入射角が小さくなるように、すなわち、紫外光11が入射窓41に対してより垂直に近い角度で入射するように、光源10の向きを変更する。このとき、制御回路50bは、受光素子30の向きを変更してもよいが、上述したように本変形例では、蛍光21を検出するので、変更しなくてもよい。
なお、制御回路50bは、機能水90の濃度の予測値(例えば、前回の測定値)に基づいて、光源10から受光素子30までの光路長が、当該予測値近辺の濃度を最適に測定可能な光路長になるように、光源10又は受光素子30の配置位置又は向きを変更する。
例えば、機能水90の濃度が高すぎる場合には、紫外光11のほとんどが吸収されてしまうので、受光素子30は蛍光21をほとんど受光できなくなる。受光素子30が蛍光21をほとんど受光できなかった場合に、光路長を短くすることで、機能水90による紫外光11の吸収を抑制することができ、受光素子30によって蛍光21を受光させることができる。これにより、より濃い機能水90の濃度を測定することができる。
逆に、機能水90の濃度が低すぎる場合には、紫外光11がほとんど吸収されずに、受光素子30によって検出された蛍光21の光量が、機能水90がない場合と略同じになる。あるいは、受光素子30の検出域を超えて飽和してしまう場合もある。この場合に、光路長を長くすることで、機能水90による紫外光11の吸収を促進することができ、受光素子30によって適切な光量の蛍光21を受光させることができる。これにより、より薄い機能水90の濃度を測定することができる。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ2bでは、さらに、光源10及び受光素子30の少なくとも一方の配置位置又は向きを機能水90の濃度に応じて変更することで、光源10から受光素子30までの光路長を変更する制御回路50bを備える。
これにより、機能水90の濃度の測定精度を向上させることができ、測定範囲を大きくすることができる。
[変形例3]
図17は、本実施の形態の変形例3に係る機能水濃度センサ2cの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ2cは、図13に示す機能水濃度センサ2と比較して、新たにスリット部60cを備える点が異なっている。
スリット部60cは、光源10と入射窓41との間に設けられて、紫外光11の照射範囲を制限する。本変形例では、スリット部60cは、紫外光11を平行光に変換するコリメート部の一例である。具体的には、光源10から発せられた紫外光11は、スリット部60cの開口を通過することで平行光として出射される。スリット部60cは、例えば、開口(スリット)が設けられた板である。
スリット部60cは、紫外光11を遮蔽(反射又は吸収)する材料から形成されている。スリット部60cは、例えば、容器40の本体と同じ材料から形成される。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ2cによれば、スリット部60cによって、紫外光11を平行光に変換するので、紫外光11の減衰を抑制することができ、紫外光11の利用効率を高めることができる。これにより、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができ、あるいは、濃度の測定精度を高めることができる。また、本変形例では、例えば、開口が設けられた板などの簡易な構成でコリメート機構を実現することができるので、機能水濃度センサ2cの小型化及び低コスト化を実現することができる。
[変形例4]
図18は、本実施の形態の変形例4に係る機能水濃度センサ2dの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ2dは、図13に示す機能水濃度センサ2と比較して、新たにレンズ部61dを備える点が異なっている。
レンズ部61dは、光源10と入射窓41との間に設けられて、紫外光11の照射範囲を制限する。本変形例では、レンズ部61dは、紫外光11を平行光に変換するコリメート部の一例である。具体的には、光源10から発せられた紫外光11は、レンズ部61dを透過することで平行光として出射される。レンズ部61dは、コリメートレンズであり、例えば、透光性を有する石英ガラスから形成される。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ2dによれば、レンズ部61dによって、紫外光11を平行光に変換するので、紫外光11の減衰を抑制することができ、紫外光11の利用効率を高めることができる。これにより、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができ、あるいは、濃度の測定精度を高めることができる。また、本変形例では、簡易な構成でコリメート機構を実現することができるので、機能水濃度センサ2dの小型化及び低コスト化を実現することができる。
[変形例5]
図19は、本実施の形態の変形例5に係る機能水濃度センサ2eの構成及び動作を説明するための模式図である。
本変形例に係る機能水濃度センサ2eは、図13に示す機能水濃度センサ2と比較して、光源10及び受光素子30の組を複数備える点と、制御回路50の代わりに制御回路50eを備える点とが異なっている。
本変形例では、複数の光源10及び複数の受光素子30がアレイ化されている。例えば、複数の光源10は、機能水90の流れる方向に沿って一次元にアレイ化されている。複数の光源10は、二次元又は三次元にアレイ化されていてもよい。複数の受光素子30についても同様である。
図19に示すように、機能水濃度センサ2eは、複数の光源10として、光源10e1及び10e2を備える。また、機能水濃度センサ2eは、複数の受光素子30として、受光素子30e1及び30e2を備える。光源10e1及び10e2並びに受光素子30e1及び30e2はそれぞれ、光源10及び受光素子30と機能は同じである。
本変形例では、光源10e1と受光素子30e1とが対応付けられており、光源10e2と受光素子30e2とが対応付けられている。言い換えると、光源10e1と受光素子30e1とが組(例えば、第1組)を構成し、光源10e2と受光素子30e2とが別の組(例えば、第2組)を構成する。具体的には、光源10e1から発せられた紫外光11は、受光素子30e1に入射し、光源10e2から発せられた紫外光11は、受光素子30e2に入射する。
光源10と受光素子30との複数の組は、光源10から対応する受光素子30までの光路長が互いに異なるように配置されている。図19に示すように、光源10e1と受光素子30e1との組(第1組)の光路長は、光源10e2と受光素子30e2との組(第2組)の光路長より長い。
制御回路50eは、制御回路50の機能に加えて、さらに、機能水90の濃度に応じて、光源10と受光素子30との複数の組を選択的に変更する。これにより、制御回路50eは、機能水90の濃度に応じて光路長を変更する。
例えば、制御回路50eは、機能水90の濃度が高い場合、光路長が長い光源10e1と受光素子30e1との組(第1組)を選択する。逆に、制御回路50eは、機能水90の濃度が低い場合、光路長が短い光源10e2と受光素子30e2との組(第2組)を選択する。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ2eは、光源10及び受光素子30の組を複数備え、光源10及び受光素子30の複数の組は、光源10から対応する受光素子30までの光路長が互いに異なるように配置され、機能水濃度センサ2eは、さらに、機能水90の濃度に応じて複数の組を選択的に変更する制御回路50eを備える。
これにより、光源10又は受光素子30の配置位置又は向きを変更する場合(本実施の形態の変形例2)と同様に、濃度に応じて適切な組を選択することで、適切な光路長を選択することができる。よって、機能水90の濃度の測定精度を向上させることができ、測定範囲を大きくすることができる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3に係る機能水濃度センサについて、図20を用いて説明する。なお、以下では、上記の実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と同じ点については、説明を省略又は簡略化する。
図20は、本実施の形態に係る機能水濃度センサ3の構成を示す模式図である。具体的には、図20の(a)は、機能水濃度センサ3の断面図であり、配管の一部を構成する容器40内を機能水90が流れる方向に直交する断面を示している。図20の(b)は、(a)のXX−XX線における断面を示している。つまり、機能水90は、(a)では紙面奥行き方向に流れており、(b)では紙面上下方向に流れている(白抜き矢印を参照)。
図20に示すように、機能水濃度センサ3は、実施の形態1に係る機能水濃度センサ1と比較して、新たに反射部80を備える点が異なっている。
[反射部(第2反射部)]
反射部80は、蛍光体20が設けられた反射面を有し、反射面によって蛍光21を受光素子30に向けて反射する第2反射部の一例である。反射部80は、容器40の外部に設けられている。
具体的には、反射部80は、容器40の外部に配置された反射板である。反射部80は、例えば、少なくとも一方の主面(反射面)が鏡面処理されたガラス板又は樹脂板である。反射部80の反射面には、蛍光体20を含有する樹脂材料が塗布されている。
なお、本実施の形態では、反射面に蛍光体20を含有する樹脂材料を塗布する例について示したが、これに限らない。蛍光体20を含むガラス板などを反射面に取り付けてもよい。
[効果など]
以上のように、本実施の形態に係る機能水濃度センサ3は、さらに、蛍光体20が設けられた反射面を有し、容器40の外部に設けられ、反射面によって蛍光21を受光素子30に向けて反射する反射部80を備える。
例えば、実施の形態1などに示す構成では、蛍光体20が発する蛍光21の約半分は出射窓42側に発せられて受光素子30には入射しない。これに対して、本実施の形態では、反射部80が蛍光21を受光素子30に向けて反射するので、より多くの蛍光21を受光素子30に入射させることができる。これにより、蛍光体20が発した蛍光21を有効に利用することができる。したがって、紫外光11の強度が弱く、蛍光21の強度が弱い場合でも多くの光を受光素子30は受光できるので、機能水90の濃度を測定することができる。つまり、機能水90の濃度の測定可能な範囲を大きくすることができる。
以下では、本実施の形態に係る機能水濃度センサ3の変形例について図面を用いて説明する。なお、各変形例の説明において、本実施の形態に係る機能水濃度センサ3と同じ点については、説明を省略又は簡略化する。
[変形例1]
図21は、本実施の形態の変形例1に係る機能水濃度センサ3aの構成を示す模式図である。具体的には、図21の(a)は、機能水濃度センサ3aの配管の一部を構成する容器40内を機能水90が流れる方向に直交する断面を示しており、(b)は、(a)のXXI−XXI線における断面を示している。
本変形例に係る機能水濃度センサ3aは、図20に示す機能水濃度センサ3と比較して、新たにスリット部60cを備える点が異なっている。スリット部60cは、実施の形態2の変形例3で示したものと同じである。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ3aによれば、スリット部60cによって、紫外光11を平行光に変換するので、紫外光11の減衰を抑制することができ、紫外光11の利用効率を高めることができる。これにより、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができ、あるいは、濃度の測定精度を高めることができる。また、本変形例では、例えば、開口が設けられた板などの簡易な構成でコリメート機構を実現することができるので、機能水濃度センサ3aの小型化及び低コスト化を実現することができる。
[変形例2]
図22は、本実施の形態の変形例2に係る機能水濃度センサ3bの構成を示す模式図である。具体的には、図22の(a)は、機能水濃度センサ3bの配管の一部を構成する容器40内を機能水90が流れる方向に直交する断面を示しており、(b)は、(a)のXXII−XXII線における断面を示している。
本変形例に係る機能水濃度センサ3bは、図20に示す機能水濃度センサ3と比較して、新たにレンズ部61dを備える点が異なっている。レンズ部61dは、実施の形態2の変形例4で示したものと同じである。
以上のように、本変形例に係る機能水濃度センサ3bによれば、レンズ部61dによって、紫外光11を平行光に変換するので、紫外光11の減衰を抑制することができ、紫外光11の利用効率を高めることができる。これにより、測定可能な濃度の範囲を大きくすることができ、あるいは、濃度の測定精度を高めることができる。また、本変形例では、簡易な構成でコリメート機構を実現することができるので、機能水濃度センサ3bの小型化及び低コスト化を実現することができる。
[変形例3]
図23は、本実施の形態の変形例3に係る機能水濃度センサ3cの構成を示す模式図である。具体的には、図23は、機能水濃度センサ3cの配管の一部を構成する容器40内を機能水90が流れる方向に直交する断面を示している。
本変形例に係る機能水濃度センサ3cは、図20に示す機能水濃度センサ3と比較して、反射部80の代わりに反射部80cを備える点が異なっている。
反射部80cは、凹面ミラーである。具体的には、反射部80cは、受光素子30に焦点を有する楕円ミラーである。つまり、反射部80cの反射面が楕円面の一部である。なお、反射部80cは、反射面が放物面である放物面ミラーなどでもよい。
これにより、より多くの蛍光21を受光素子30に入射させることができるので、機能水90の濃度の測定可能な範囲を大きくすることができる。
(その他)
以上、本発明に係る機能水濃度センサについて、上記実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、容器40の外部に光源10及び受光素子30を配置したが、これに限らない。例えば、光源10が入射窓41に取り付けられていてもよい。すなわち、光源10の発光面が容器40内に露出していてもよい。同様に、受光素子30が出射窓42に取り付けられていてもよい。すなわち、受光素子30の受光面が容器40内に露出していてもよい。この場合、蛍光体20も容器40内に配置される。あるいは、容器40の内部に光源10及び受光素子30を配置してもよい。この場合、容器40は、入射窓41及び出射窓42を備えなくてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1a、1b、1c、1d、2、2a、2b、2c、2d、2e、3、3a、3b、3c 機能水濃度センサ
10、10e1、10e2 光源
11 紫外光
20、20c、20d 蛍光体
21 蛍光
30、30e1、30e2 受光素子
40 容器
41 入射窓
42、42c 出射窓
50、50b、50e 制御回路
60、60c スリット部
61、61d レンズ部
70、71、72、73 反射部(第1反射部)
80、80c 反射部(第2反射部)
90 機能水

Claims (17)

  1. 機能水が入れられる容器と、
    紫外光を発する光源と、
    前記光源から発せられて前記容器内を通過した紫外光によって励起されて蛍光を発する蛍光体と、
    前記蛍光を受光する受光素子とを備え、
    前記光源が発する紫外光のピーク波長は、前記機能水に固有の吸収ピークを含む所定の範囲内に存在する
    機能水濃度センサ。
  2. 前記蛍光体は、前記受光素子の感度に応じたピーク波長を有する光を前記蛍光として発する
    請求項1に記載の機能水濃度センサ。
  3. 前記受光素子は、前記蛍光体に近接配置されている
    請求項1又は2に記載の機能水濃度センサ。
  4. 前記光源、前記容器、前記蛍光体及び前記受光素子は、この順で略同一直線上に配置されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  5. さらに、
    前記容器の内部に設けられた、前記紫外光を反射する第1反射部を備える
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  6. 前記機能水濃度センサは、複数の前記第1反射部を備え、
    複数の前記第1反射部は、前記紫外光を多重反射させるように配置されている
    請求項5に記載の機能水濃度センサ。
  7. さらに、
    前記光源及び前記受光素子の少なくとも一方の配置位置又は向きを前記機能水の濃度に応じて変更することで、前記光源から前記受光素子までの光路長を変更する制御回路を備える
    請求項5又は6に記載の機能水濃度センサ。
  8. 前記第1反射部は、前記容器の内面である
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  9. 前記機能水濃度センサは、前記光源及び前記受光素子の組を複数備え、
    前記光源及び前記受光素子の複数の組は、前記光源から対応する前記受光素子までの光路長が互いに異なるように配置され、
    前記機能水濃度センサは、さらに、前記機能水の濃度に応じて前記複数の組を選択的に変更する制御回路を備える
    請求項5〜8のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  10. さらに、
    前記蛍光体が設けられた反射面を有し、前記容器の外部に設けられ、前記反射面によって前記蛍光を前記受光素子に向けて反射する第2反射部を備える
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  11. 前記第2反射部は、凹面ミラーである
    請求項10に記載の機能水濃度センサ。
  12. 前記第2反射部は、前記受光素子に焦点を有する楕円ミラーである
    請求項11に記載の機能水濃度センサ。
  13. 前記容器は、前記光源から発せられた紫外光が入射する入射窓を備え、
    前記機能水濃度センサは、さらに、
    前記光源と前記入射窓との間に設けられた、前記紫外光の照射範囲を制限するスリット部を備える
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  14. 前記スリット部は、前記入射窓と形状が略同一の開口を有する
    請求項13に記載の機能水濃度センサ。
  15. 前記容器は、前記光源から発せられた紫外光が入射する入射窓を備え、
    前記機能水濃度センサは、さらに、
    前記光源と前記入射窓との間に設けられた、前記紫外光の発散を抑制するレンズ部を備える
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  16. 前記容器は、前記光源から発せられた紫外光が入射する入射窓を備え、
    前記機能水濃度センサは、さらに、
    前記光源と前記入射窓との間に設けられた、前記紫外光を平行光に変換するコリメート部を備える
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
  17. 前記容器は、前記光源から発せられた紫外光が入射する入射窓を備え、
    前記光源からの紫外光は、前記入射窓に略垂直に入射する
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の機能水濃度センサ。
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