JPWO2017002173A1 - シート固定方法、及び、シート固定装置 - Google Patents

シート固定方法、及び、シート固定装置 Download PDF

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Abstract

吸収性物品に係るシートを固定するシート固定方法であって、表示要素が繰り返し設けられた連続シートを該表示要素の間でカッター部がカットし単葉シートを生成することと、生成された前記単葉シートを他のシートとの合流位置まで移動させることと、前記単葉シートのカットされた後端が前記他のシートの所定位置に位置するように前記単葉シートを前記他のシートに前記合流位置にて固定することと、前記カッター部に向けて前記連続シートを搬送方向に搬送することと、前記連続シートに設けられた前記表示要素の基準位置からのずれ情報を取得することと、前記ずれ情報に基づいて前記連続シートの搬送速度を変更することと、前記単葉シートの長さの変動情報を取得することと、前記変動情報に基づいて、前記カッター部を制御し前記所定位置を変更することと、を有することを特徴とする。

Description

本発明は、シート固定方法、及び、シート固定装置に関する。
吸収性物品に係るシートを固定するシート固定装置は、既によく知られている。かかるシート固定装置の中には、表示要素が繰り返し設けられた連続シートを該表示要素の間でカットし単葉シートを生成するカッター部と、生成された単葉シートを他のシートとの合流位置まで移動させ、単葉シートのカットされた後端が他のシートの所定位置に位置するように単葉シートを他のシートに合流位置にて固定する固定部と、カッター部に向けて連続シートを搬送方向に搬送する搬送部と、を備えているものがある。
国際公開第2010/150357号
このようなシート固定装置の中には、連続シートに設けられた表示要素の基準位置からのずれ情報を取得するためのずれ情報取得部が設けられているものがある。そして、このようなずれ情報取得部が設けられたシート固定装置においては、連続シートの長さ(すなわち、連続シートをカットする際の分割単位長さ)が連続シートの僅かな伸縮により変動したとしても、連続シートを当該変動に応じた適切な長さにカットできるように(すなわち、当該変動に応じた長さの単葉シートが生成されるように)、当該ずれ情報取得部が取得したずれ情報に基づいて、搬送部による連続シートの搬送速度を変更するような制御が行われている。
しかしながら、適切にカットされた当該単葉シートが他のシートに固定された際には、製品において単葉シートの位置がずれるという問題が発生していた。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製品において単葉シートの位置がずれる問題に対処することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収性物品に係るシートを固定するシート固定方法であって、
表示要素が繰り返し設けられた連続シートを該表示要素の間でカッター部がカットし単葉シートを生成することと、
生成された前記単葉シートを他のシートとの合流位置まで移動させることと、
前記単葉シートのカットされた後端が前記他のシートの所定位置に位置するように前記単葉シートを前記他のシートに前記合流位置にて固定することと、
前記カッター部に向けて前記連続シートを搬送方向に搬送することと、
前記連続シートに設けられた前記表示要素の基準位置からのずれ情報を取得することと、
前記ずれ情報に基づいて前記連続シートの搬送速度を変更することと、
前記単葉シートの長さの変動情報を取得することと、
前記変動情報に基づいて、前記カッター部を制御し前記所定位置を変更することと、
を有することを特徴とするシート固定方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、製品において単葉シートの位置がずれる問題に対処することが可能となる。
本実施の形態に係るおむつ1の展開状態の平面図である。 図2A〜図2Cは、本実施の形態に係るおむつ1の各部の分解説明図である。図2Aは、前部3の分解説明図である。図2Bは、股下部5の分解説明図である。図2Cは、後部7の分解説明図である。 おむつ1の製造装置50の一部を示した模式図である。 おむつ1の製造装置50の一部を示したブロック図である。 カッター61aが防漏シート基材100をカットする様子を示した模式図である。 防漏シート基材100のカットに係る問題点を説明するための説明図である。 防漏シート基材100の搬送制御のフローチャートを示した図である。 製品において単葉防漏シート104の位置がずれる問題点を説明するための説明図である。 防漏シート基材100のカット制御のフローチャートを示した図である。 変動情報に基づいてカッターローラー61を制御し所定位置Pを変更する例を示した概念図である。 変形例に係る防漏シート基材100の搬送制御のフローチャートを示した図である。 所定位置Pを変更する変更情報に基づいて第一基準位置を変更する例を示した概念図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収性物品に係るシートを固定するシート固定方法であって、
表示要素が繰り返し設けられた連続シートを該表示要素の間でカッター部がカットし単葉シートを生成することと、
生成された前記単葉シートを他のシートとの合流位置まで移動させることと、
前記単葉シートのカットされた後端が前記他のシートの所定位置に位置するように前記単葉シートを前記他のシートに前記合流位置にて固定することと、
前記カッター部に向けて前記連続シートを搬送方向に搬送することと、
前記連続シートに設けられた前記表示要素の基準位置からのずれ情報を取得することと、
前記ずれ情報に基づいて前記連続シートの搬送速度を変更することと、
前記単葉シートの長さの変動情報を取得することと、
前記変動情報に基づいて、前記カッター部を制御し前記所定位置を変更することと、
を有することを特徴とするシート固定方法。
このようなシート固定方法によれば、製品において単葉シートの位置がずれる問題に対処することが可能となる。
かかるシート固定方法であって、
前記所定位置を変更する変更情報に基づいて前記基準位置を変更することをさらに有することが望ましい。
このようなシート固定方法によれば、単葉シートのみを移動させ、表示要素はなるべく移動させたくない場合に、かかる問題に対処することが可能となる。
かかるシート固定方法であって、
前記基準位置を変更する際には、
前記所定位置の変更量と同量だけ前記基準位置を変更することが望ましい。
このようなシート固定装置によれば、単葉シートのみを移動させ、表示要素はなるべく移動させたくない場合に、精度良く当該問題に対処することが可能となる。
かかるシート固定方法であって、
前記ずれ情報を取得することは、前記連続シートに設けられた前記表示要素の第一基準位置からの第一ずれ情報を取得することであり、
前記変動情報を取得する際には、
前記単葉シートに設けられた前記表示要素の第二基準位置からの第二ずれ情報を得ることにより、前記変動情報を取得することが望ましい。
このようなシート固定方法によれば、より精度良く変動情報を取得することができる。
かかるシート固定方法であって、
前記変動情報を取得する際には、
前記単葉シートに設けられた前記表示要素をカメラにより撮影し、撮影された前記表示要素に基づいて前記第二ずれ情報を得ることが望ましい。
このようなシート固定方法によれば、表示要素が複雑なものであっても、製品において単葉シートの位置がずれる問題に対して適切に対処することが可能となる。
かかるシート固定方法であって、
前記変動情報を取得する際には、
前記ずれ情報から前記単葉シートの長さを得ることにより、前記変動情報を取得することが望ましい。
このようなシート固定方法によれば、部品点数を削減することが可能となる。
かかるシート固定方法であって、
前記所定位置を変更する際には、
取得された変動量の半分を、前記所定位置の変更量とすることが望ましい。
このようなシート固定方法によれば、製品上のより適切な位置に単葉シートを位置させることが可能となる。
次に、吸収性物品に係るシートを固定するシート固定装置であって、
表示要素が繰り返し設けられた連続シートを該表示要素の間でカットし単葉シートを生成するカッター部と、
生成された前記単葉シートを他のシートとの合流位置まで移動させ、前記単葉シートのカットされた後端が前記他のシートの所定位置に位置するように前記単葉シートを前記他のシートに前記合流位置にて固定する固定部と、
前記カッター部に向けて前記連続シートを搬送方向に搬送する搬送部と、
前記連続シートに設けられた前記表示要素の基準位置からのずれ情報を取得するためのずれ情報取得部と、
前記ずれ情報取得部が取得した前記ずれ情報に基づいて、前記搬送部による前記連続シートの搬送速度を変更する制御部と、を有するシート固定装置であって、
前記単葉シートの長さの変動情報を取得する変動情報取得部を備え、
前記制御部は、前記変動情報取得部が取得した前記変動情報に基づいて、前記カッター部を制御し前記所定位置を変更することを特徴とするシート固定装置。
このようなシート固定装置によれば、製品において単葉シートの位置がずれる問題に対処することが可能となる。
===本実施の形態に係る使い捨ておむつの概要について===
本実施の形態に係る吸収性物品の一例としての使い捨ておむつは、テープ型(オープンタイプ)の使い捨ておむつ(以下、単におむつ1とも呼ぶ)である。
図1は、本実施の形態に係るおむつ1の展開状態(おむつ1にしわが無いように伸ばした状態を意味する)の平面図である。図2A〜図2Cは、本実施の形態に係るおむつ1の各部の分解説明図である。図2Aは、前部3の分解説明図である。図2Bは、股下部5の分解説明図である。図2Cは、後部7の分解説明図である。
本実施の形態のおむつ1は、図1に示すように、前部3と、股下部5と、後部7とを有する。前部3は、着用者の前部(腹側)に位置することになる部分(胴回り部)である。また、後部7は、着用者の後部(背側)に位置することになる部分(胴回り部)である。股下部5は、前部3と後部7との間に位置することになる部分である。
以下の説明では、図1に示すように、各方向を定義する。すなわち、前部3から後部7に向かう方向を「製品長手方向L」とし、製品長手方向Lと交差する方向を「製品幅方向W」とする。図1に示されているCLは、製品長手方向Lにおけるおむつ1の中央(おむつ中央CLとする)を示す線である。また、図2に示すように、製品長手方向L及び製品幅方向Wと交差する方向を「厚み方向」とし、着用者の肌の側を「肌側」とし、その逆側を「非肌側」とする。
おむつ1は、吸収体21と、トップシート22と、防漏シート23と、バックシート24と、肌側シート26と、ウェストギャザーフィルム28と、ファスニングテープ30と、ターゲットテープ29を有している。
吸収体21は、液体を吸収するためのものである。すなわち、吸収体21は、尿等の***物を吸収することが可能な液体吸収性素材を積層してなる部材(吸収性コア)であり、前部3、股下部5及び後部7にわたって配置されている。図1の網掛け部で表示された領域は、吸収体21の占める領域を示している。
吸収体21は、長方形状を有する。但し、吸収体21の形状は、図1に示す形状に限定されない。また、吸収体21は、少なくとも股下部5に設けられていれば良い。
吸収体21は、液透過性シート(不織布)からなるコアラップ25に包まれ、厚み方向においてトップシート22と防漏シート23に挟まれて配置されている。吸収体21を構成する液体吸収性素材としては、例えばパルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー等の液体吸収性粒状物を使用することができる。また、液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物以外の液体吸収性素材を含んでいても良い。
トップシート22は、吸収体21の肌側に配置された液透過性の部材である。
防漏シート23は、吸収体21の非肌側に配置された液不透過性の部材である。なお、この防漏シート23の非肌側には、キャラクター図柄などの表示要素が印刷されている。
バックシート24は、おむつ1の非肌側の外装を構成する部材(外装シート)であり、例えば不織布で構成されている。防漏シート23の非肌側にはバックシート24が配置されている(図2A〜図2C参照)。
また、おむつ1の製品幅方向Wの両側部、かつ、後部7には、フラップ部14が設けられている。このフラップ部14は、主に、肌側シート26とバックシート24から構成されている(図2C参照)。肌側シート26は、前部3、股下部5及び後部7にわたって形成された肌側の部材であり、例えば不織布で構成されている。肌側シート26は、後述するレッグサイドギャザー16(立体ギャザーに相当)を構成する部材でもあり、肌側シート26の外側の部位がフラップ部14を構成する。
また、おむつ1の脚回り開口部を形成する端縁部には、製品長手方向Lに伸縮する一対のレッグギャザー15(脚回り伸縮部)が当該製品長手方向Lに沿って備えられている。本実施の形態において、当該レッグギャザー15は肌側シート26とバックシート24との間に設けられた糸ゴムからなり、この糸ゴムが肌側シート26及びバックシート24に伸縮性を付与している。また、この糸ゴムは、製品長手方向Lにおいて前部3から後部7に亘って設けられている。なお、レッグギャザー15は、糸ゴムにより構成することに限られず、例えば、伸縮シート(フィルム)により構成することとしてもよい。
また、製品幅方向Wにおいて、レッグギャザー15よりも内側には、製品長手方向Lに伸縮する一対のレッグサイドギャザー16が当該製品長手方向Lに沿って備えられている。このレッグサイドギャザー16は、脚繰りの隙間からの液漏れを防ぐためのものであり、主に肌側シート26の内側の部位から構成されている。
レッグサイドギャザー16(肌側シート26)は、製品長手方向Lにおける両端部に位置する端接合部17(図1において、矩形状の部分)にて接合されている。また、一対の端接合部17の間の部分(以下、便宜上、本体部18と呼ぶ)は、製品幅方向Wにおける外側部分のみが接合されている(本体接合部18aと呼ぶ)。そのため、当該本体部18は、一対の端接合部17と本体接合部18aに囲まれてポケット状になっており、本体接合部18aを支点にして立ち上がるようになっている。なお、本体部18の製品幅方向Wにおける内側部分には、糸ゴム19が設けられているので、当該内側部分は伸縮性を有している。このように、レッグサイドギャザー16は、端接合部17と本体部18からなり、レッグギャザー15と同様、製品長手方向Lにおいて前部3から後部7に亘って設けられている。
また、後部7においては、吸収体21とバックシート24との間に、ウェストギャザーフィルム28が配置されている(図2C参照)。このウェストギャザーフィルム28は、製品幅方向Wに沿って伸縮する帯状の部材である。ウェストギャザーフィルム28がバックシート24等に伸縮性を付与することによって、ウェストギャザーが構成される。ウェストギャザーフィルム28の製品幅方向Wの長さは、吸収体21よりも長い。このため、ウェストギャザーは、吸収体21から製品幅方向Wの外側にも突出して形成されている。
一対のファスニングテープ30は、後部7のフラップ部14に固定部32にて固定されている。本実施の形態においては、フラップ部14を構成する肌側シート26とバックシート24との間にファスニングテープ30の一部が挟み込まれることによって(図2C参照)、ファスニングテープ30が取り付けられている。
ファスニングテープ30は、前記固定部32と係合部31とを備えている。そして、当該係合部31が後述するターゲットテープ29と係合することにより、おむつ1を着用者に着用させることができるようになっている。なお、固定部32の製品長手方向Lにおける幅は、係合部31の製品長手方向Lにおける幅よりも大きくなっている。そして、本実施の形態においては、係合部31の一部に、面ファスナーが備えられている。
ターゲットテープ29は、前部3のバックシート24の非肌側に配置されている(図2A参照)。ターゲットテープ29は、ファスニングテープ30と係合可能な部材であり、例えば不織布で形成されている。また、本実施の形態に係るターゲットテープ29は、図1に示すように、製品幅方向Wに沿った長方形状の部材となっている。
===おむつ1の製造装置50について===
次に、上述したおむつ1の製造装置50について説明する。
本実施の形態においては、長尺シート状の防漏シート基材100がカットされ、カットされた防漏シート基材100が長尺シート状のバックシート基材110に貼り合わされる。そして、貼り合わされた防漏シート基材100及びバックシート基材110に、さらにターゲットテープ基材が貼り合わされる。そして、この3つが貼り合わされた基材に他の基材等(吸収体21、トップシート基材、肌側シート基材など)が貼り合わされて、最終的に製品形状にカットされる。
以下では、主に、製造装置50のうちシートを固定する部分(シート固定装置)、すなわち、カットされた防漏シート基材100をバックシート基材110に固定する部分について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、おむつ1の製造装置50の一部を示した模式図である。図4は、おむつ1の製造装置50の一部を示したブロック図である。図5は、カッター61aが防漏シート基材100をカットする様子を示した模式図である。
製造装置50(シート固定装置)は、搬送ユニット52と、カッターローラー61(カッター部に相当)と、アンビルローラー62と、接着剤塗布部63と、ダンサーユニット64と、コントローラー70と、検出器群と、を備えている。
搬送ユニット52は、防漏シート基材100の搬送に係るユニットであり、防漏シート基材100を搬送方向に搬送する第一搬送部54乃至第三搬送部58と、複数のフリーロール(従動ローラー)と、を有している。なお、防漏シート基材100は不図示の巻軸に巻かれており、搬送ユニット52により防漏シート基材100が搬送されると、防漏シート基材100が巻軸から繰り出されるようになっている。
第一搬送部54(搬送部に相当)は、カッターローラー61に向けて防漏シート基材100を搬送方向に搬送する搬送部である。この第一搬送部54は、搬送方向において、カッターローラー61の上流側かつ直前に設けられている。
第一搬送部54は、防漏シート基材100と接触した状態で該防漏シート基材100を搬送するベルトコンベアとなっており、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー54aと、当該第一駆動ローラー54aよりも搬送方向において下流側に位置する第一従動ローラー54bと、第一駆動ローラー54aと第一従動ローラー54bに掛け渡されたベルト54cとを有している。そして、モーターにより駆動された第一駆動ローラー54aが回転することによりベルト54cが移動し、ベルト54cに接触している防漏シート基材100が搬送されるようになっている。なお、本実施の形態に係る第一搬送部54は、サクションコンベアとなっており、ベルト54cに接触している防漏シート基材100が、ベルト54cに吸着された状態で搬送されるようになっている。
第二搬送部56は、搬送方向において第一搬送部54及び後述する第三搬送部58よりも上流側に設けられ、防漏シート基材100を搬送方向に搬送する搬送部である。この第二搬送部56は、搬送方向において、ダンサーユニット64(ダンサー部65)の上流側かつ直前に設けられている。
第二搬送部56は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー56aと、当該第二駆動ローラー56aに対して防漏シート基材100を挟んで対向するように配置された第二従動ローラー56bとを有している。そして、モーターにより駆動された第二駆動ローラー56aが回転することにより、第二駆動ローラー56aに接触している防漏シート基材100が搬送されるようになっている。
第三搬送部58は、搬送方向において第一搬送部54と第二搬送部56との間(換言すれば、第一搬送部54とダンサーユニット64(ダンサー部65)との間)に設けられ、防漏シート基材100を搬送方向に搬送する搬送部である。この第三搬送部58は、搬送方向において、接着剤塗布部63の上流側かつ直前に設けられている。
第三搬送部58も、第二搬送部56と同様、不図示のモーターにより駆動される第三駆動ローラー58aと、当該第三駆動ローラー58aに対して防漏シート基材100を挟んで対向するように配置された第三従動ローラー58bとを有している。そして、モーターにより駆動された第三駆動ローラー58aが回転することにより、第三駆動ローラー58aに接触している防漏シート基材100が搬送されるようになっている。
カッターローラー61は、搬送ユニット52により搬送される長尺シート状の防漏シート基材100をカットして、短尺シート状の防漏シート基材100を生成するためのものである。ここでは、便宜上、長尺シート状の防漏シート基材100を連続防漏シート102(連続シートに相当)と、カット後の短尺シート状の防漏シート基材100を単葉防漏シート104(単葉シートに相当)と呼ぶ。連続防漏シート102には、前述した表示要素が繰り返し設けられており、カッターローラー61は、当該表示要素の間で連続防漏シート102をカットするようになっている。なお、「表示要素の間で連続防漏シート102をカットする」とは、表示要素が印刷されていない部分でカットすることを必須とすることを意味するものではない。
カッターローラー61には、カッター61aが備えられており、アンビルローラー62が、カッターローラー61に対して防漏シート基材100を挟んで対向するように配置されている。つまり、防漏シート基材100が、カッターローラー61とアンビルローラー62の隙間Gに位置するようになっている。なお、カッター61aは、カッターローラー61の外周面に、カッターの長手方向が回転軸方向に沿うように設けられている。
カッターローラー61及びアンビルローラー62については、それぞれが不図示のモーターにより駆動され回転可能となっている。なお、双方の回転軸方向は平行となっている。
カッターローラー61とアンビルローラー62が回転している状態で、搬送ユニット52による連続防漏シート102の搬送が継続されると、前記隙間Gよりも搬送方向下流側に位置する部分の連続防漏シート102の長さが徐々に長くなり、やがて、カッターローラー61の回転によりカッター61aが前記隙間G(すなわち、アンビルローラー62に対向する位置)に到達する(図5参照)。そして、カッター61aが、当該隙間Gに到達すると、連続防漏シート102をカットし、単葉防漏シート104が生成されることとなる。
アンビルローラー62(固定部に相当)は、生成された単葉防漏シート104を担持してバックシート基材110との合流位置Cまで移動させ、単葉防漏シート104をバックシート基材110に合流位置Cにて固定する。つまり、生成された単葉防漏シート104は、アンビルローラー62に載置された状態でアンビルローラー62の回転に伴って移動し、やがて、バックシート基材110との合流位置Cに到達する。そして、当該合流位置で、単葉防漏シート104は、バックシート基材110に貼り合わされることとなる。
なお、本実施の形態においては、アンビルローラー62の周長が、カッターローラー61の周長の2倍に設定されている。さらには、アンビルローラー62の半周長(カッターローラー61の周長)が、製品(おむつ1)1ピースの製品長手方向Lにおける長さ(この長さを、符号L1で表す。換言すれば、バックシート24の製品長手方向Lにおける長さ)と同じになるように設定されている。
したがって、カッターローラー61が1周(アンビルローラー62が半周)する間に、製品(おむつ1)1ピースの長さL1分のバックシート基材110への、単葉防漏シート104の固定動作が行われる。したがって、図5に示した状態で、連続防漏シート102をカットする際には、連続防漏シート102の先端E1からカット位置(換言すれば、隙間Gの位置)までの搬送方向における長さが、製品(おむつ1)1ピースにおける防漏シート23の長さ(この長さを、符号L2で表す。当然のことながら、L2の大きさは、L1よりも小さい)となるように、連続防漏シート102が搬送される。
なお、防漏シート基材100(連続防漏シート102)も、防漏シート23の長さL2毎にカットされる想定で、製造されている。すなわち、連続防漏シート102の分割単位長さが長さL2となるように、前述した表示要素が連続防漏シート102に繰り返し印刷されている。換言すれば、表示要素が長さL2のピッチで繰り返し印刷されている(図6の上図参照)。
接着剤塗布部63は、防漏シート基材100(単葉防漏シート104)をバックシート基材110へ貼り合わせるための接着剤を、防漏シート基材100(連続防漏シート102)に塗布するためのものである。この接着剤塗布部63は、搬送方向において、第一搬送部54と第三搬送部58との間に設けられている。換言すれば、接着剤塗布部63は、搬送方向において、第三搬送部58の下流側かつ直後に設けられている。なお、本実施の形態に係る接着剤塗布部63は、ホットメルト接着剤を防漏シート基材100に塗布するようになっている。
ダンサーユニット64は、前述した第二搬送部56と協働して、防漏シート基材100のテンション(張力)をコントロールするためのものである。ダンサーユニット64は、ダンサー部65と、位置情報取得部66とを備えている。
ダンサー部65は、その位置(本実施の形態においては、上下方向における位置)を変えることができるようになっている。すなわち、ダンサー部65は、上下方向に移動することができるようになっている。なお、ダンサー部65は、搬送方向において第一搬送部54と第二搬送部56との間に設けられている。
位置情報取得部66は、ダンサー部65の位置情報を取得するためのものである。本実施の形態に係る位置情報取得部66は、ダンサー部65の上下方向における位置を検知する位置検出センサーである。
ここで、テンションをどのようにコントロールするかについて説明する。第二搬送部56は、防漏シート基材100を搬送方向に搬送するものであるが、前述したとおり、ダンサーユニット64(ダンサー部65)の上流側かつ直前に設けられており、ダンサーユニット64と協働して、防漏シート基材100のテンション(張力)をコントロールする。すなわち、ダンサーユニット64の位置情報取得部66(位置検出センサー)は、所定のタイミングで、取得したダンサー部65の位置情報を後述するコントローラー70へ出力する。そして、コントローラー70は、当該位置情報に基づいて、第二搬送部56による連続防漏シート102の搬送速度を変更する。例えば、コントローラー70は、ダンサー部65が所定の基準位置に位置するように、前記搬送速度を変更する。基準位置よりもダンサー部65が高い位置に位置する場合には、ダンサー部65が下がるように搬送速度を上昇させる。逆に、基準位置よりもダンサー部65が低い位置に位置する場合には、ダンサー部65が上がるように搬送速度を下降させる。このことにより、防漏シート基材100のテンション(張力)をコントロールすることが可能となる。
コントローラー70は、製造装置50(シート固定装置)の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー70は、CPUやメモリ等を有する。CPUは、製造装置50(シート固定装置)全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリは、CPUのプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPUは、メモリに格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御する。
検出器群は、検出結果をコントローラー70に出力する。コントローラー70は、検出器群から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。本実施の形態においては、当該検出器群として、2つのカメラ、すなわち、カット前の連続防漏シート102に設けられた表示要素を検知するカメラ(第一カメラ72と呼ぶ)と、カット後の単葉防漏シート104に設けられた表示要素を検知するカメラ(第二カメラ74と呼ぶ)と、が設けられている。なお、これらのカメラがどのように使われるかについては、後述する。また、前述したダンサーユニット64(位置情報取得部66)も検出器群の中の一つである。
===第一搬送部54による防漏シート基材100の搬送制御について===
次に、第一搬送部54による防漏シート基材100の搬送制御について、説明する。なお、第三搬送部58に係る搬送制御は、第一搬送部54に係る搬送制御と同様である。つまり、第一搬送部54による搬送速度と第三搬送部58による搬送速度は常に同じ速度となるように制御される。そのため、第三搬送部58に係る搬送制御の説明は省略する。また、第二搬送部56に係る搬送制御については、既に説明した通りである。
図6は、防漏シート基材100のカットに係る問題点を説明するための説明図である。図7は、防漏シート基材100の搬送制御のフローチャートを示した図である。
前述したとおり、防漏シート基材100(連続防漏シート102)は、防漏シート23の長さL2毎にカットされる想定で、設計されている。すなわち、連続防漏シート102の分割単位長さが長さL2となるように、前述した表示要素が連続防漏シート102に繰り返し印刷されている。換言すれば、表示要素が長さL2のピッチで繰り返し印刷されている。
しかしながら、防漏シート基材100は巻軸に巻かれるため、巻軸の径方向内側に位置する防漏シート基材100は強く巻かれ、径方向外側に位置する防漏シート基材100は緩く巻かれることになる。そのため、径方向内側と径方向外側とでは、分割単位長さ(表示要素のピッチ)が異なってしまう事象が生じ得る。すなわち、防漏シート基材100が僅かに伸縮し、その伸縮度合いが径方向内側と径方向外側とで異なるため、このような事象が生じることとなる。
また、防漏シート基材100が、巻軸に巻かれた状態ではなく、巻軸から繰り出されて搬送される際にも、このような事象が生じ得る。すなわち、かかる際には、防漏シート基材100が加減速されるため、この加減速により防漏シート基材100に対する引っ張り力が異なってしまう。特に、巻軸に巻かれた防漏シート基材100が無くなって新しい物に交換した直後には、停止した状態から急に防漏シート基材100が加速されるので強い引っ張り力がかかる。このように防漏シート基材100の加減速によっても分割単位長さ(表示要素のピッチ)が場所によって異なってしまう事象が生じることとなる。
図6の上図には、前記事象が発生していないときの防漏シート基材100の様子が示されている。当該防漏シート基材100においては、分割単位長さや表示要素のピッチがどの場所でも一定(長さL2)となっている。なお、図を簡略化するために、便宜上、表示要素を、分割単位の中央部に位置する黒丸と白丸の二重円で表している。
一方、図6の下図には、当該事象が発生しているときの防漏シート基材100の様子が示されている。当該防漏シート基材100においては、分割単位長さや表示要素のピッチが右から左へ向かうほど徐々に大きくなっている。また、表示要素自体も、右から左へ向かうほど、前記事象が発生していないときとのずれが大きくなるようになっている。なお、図6は、分かり易く説明するためのイメージ図であり、実際の様子とは異なる。
ここで、上述の例において示したとおり、連続防漏シート102をカットする際には、連続防漏シート102の先端E1からカット位置(隙間G)までの搬送方向における長さが、所定の長さ、すなわち、製品(おむつ1)1ピースにおける防漏シート23の長さL2になる必要がある。したがって、前記事象が発生していない場合には、当該長さL2になるように、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度が設定されればよいことになる。例えば、搬送速度が、仮に等速であり、連続防漏シート102をカットしてから次のカットまでの時間がT秒である場合には、搬送速度はL2/Tに設定すればよいこととなる。
しかしながら、前記事象が発生している場合に、先端E1から隙間Gまでを常に長さL2とするような搬送を行うと、図6の下図の上向き矢印で示すように、適切なカットができなくなる。
そこで、本実施の形態においては、適切なカット、すなわち、前記事象の発生による分割単位長さの変動に応じたカットを行うために、連続防漏シート102に設けられた表示要素の第一基準位置からの第一ずれ情報を第一ずれ情報取得部(本実施の形態においては、前記第一カメラ72と前記コントローラー70により構成される)が取得し、取得された第一ずれ情報に基づいて、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度を変更するようにしている。
図7のフローチャートを参照しつつ、説明する。先ず、所定のタイミングで前記第一カメラ72により表示要素を撮影する(ステップS1)。表示要素の撮影は全体であっても、その一部であってもよい。ここでは、分割単位の中央部に位置する黒丸を撮像対象とする例に基づいて説明する。また、当該タイミングとしては、定期的な(一定の)タイミングであればよいが、一例として、前記隙間G等にカッター61aが近接することを検知する近接センサーを設置し、当該近接センサーの信号に基づいて撮影を行う例を挙げることができる。また、第一ずれ情報取得部(第一カメラ72)は、図3に示すように、連続防漏シート102の第一搬送部54(すなわち、ベルトコンベア)と接触した部分上に位置する表示要素を検知するようになっている。
次に、第一カメラ72は、撮影結果(撮影された表示要素)をコントローラー70に出力し(ステップS3)、コントローラー70は、画像を分析する(ステップS5)。そして、コントローラー70は、画像の分析により表示要素(黒丸)の第一基準位置(すなわち、前記事象が発生していなかった際に表示要素(黒丸)が位置すべき位置)からの第一ずれ情報を取得する(ステップS7)。本実施の形態においては、搬送方向を正(プラス)方向としたときに、表示要素(黒丸)が第一基準位置よりもプラス(マイナス)方向にどれだけずれているか(第一ずれ量)を第一ずれ情報として取得する。
次に、コントローラー70は、第一ずれ情報取得部が取得した第一ずれ情報に基づいて、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度を変更する(ステップS9)。
例えば、表示要素(黒丸)が第一基準位置よりもマイナス方向にaだけずれていたとすれば(第一基準位置よりも遅れている場合)、連続防漏シート102の先端E1からカット位置(隙間G)までの搬送方向における長さが、L2+aとなるように、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度を設定する(上昇させる)。例えば、搬送速度が、仮に等速であり、連続防漏シート102をカットしてから次のカットまでの時間がT秒である場合には、搬送速度を(L2+a)/Tに設定する。逆に、表示要素(黒丸)が第一基準位置よりもプラス方向にaだけずれていたとすれば(第一基準位置よりも先行している場合)、連続防漏シート102の先端E1からカット位置(隙間G)までの搬送方向における長さが、L2−aとなるように、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度を設定する(下降させる)。
なお、本例においては、取得された第一ずれ量aとL2に加減する量aを同じ値としたが、これに限定されるものではなく、違う量としても構わない。
また、第一ずれ情報として、第一ずれ量を取得する例を挙げたが、第一ずれ量は取得せずに、プラスかマイナスか(先行するか遅れるか)のみの情報を取得するようにしてもよい。そして、かかる際には、プラスの場合には、一定の値(一律の値)をL2から引き算し、マイナスの場合には、一定の値(一律の値)をL2に加算するようにしてもよい。
また、第一ずれ量aに対し閾値を設け、閾値を超えた場合に、L2に対し加算や減算をするようにしてもよい。また、過去何回分かの第一ずれ量の平均値を求め、求められた平均値に基づいて、L2に対し加算や減算をすることとしてもよい。
そして、カッター61aが、当該隙間Gに到達すると、連続防漏シート102を補正後の長さ(例えば、L2+aやL2−a)でカットし、分割単位長さの変動に応じた単葉防漏シート104が生成されることとなる(ステップS11)。
===防漏シート基材100のカット制御について===
図8は、製品において単葉防漏シート104の位置がずれる問題点を説明するための説明図である。図9は、防漏シート基材100のカット制御のフローチャートを示した図である。図10は、変動情報に基づいてカッターローラー61を制御し所定位置Pを変更する例を示した概念図である。
上述したとおり、本実施の形態においては、前記事象が発生して分割単位長さの変動が生じたとしても、当該変動に応じて適切なカットが実現される(当該変動に応じた長さの単葉防漏シート104が生成される)ようになっている。しかしながら、当該単葉防漏シート104がバックシート基材110に貼り合わされた際に、当該バックシート基材110における(換言すれば、製品(おむつ1)1ピースにおける)単葉防漏シート104の位置がずれる、すなわち、製品において単葉防漏シート104の位置がずれるという別の問題が発生し得る。
当該別の問題について、図8を用いて説明する。図8の上図及び下図には、単葉防漏シート104がバックシート基材110に貼り合わされた様子を示している。なお、図を簡略化するために、便宜上、単葉防漏シート104の中央部に位置する黒丸で表示要素を表している。また、バックシート基材110については、製品(おむつ1)1ピースの長さL1分のバックシート基材110を表している。
図8の上図には、前記事象が発生していないときの様子が示されている。すなわち、連続防漏シート102の分割単位長さが変動せずに一定の長さL2となっているため、連続防漏シート102をカットする際に前述した補正がされず、単葉防漏シート104の長さがL2となっている。
一方、図8の下図には、前記事象が発生しているときの様子が示されている。すなわち、前記事象が発生すると、連続防漏シート102の分割単位長さが変動する。なお、ここでは、分割単位長さが変動して長くなった(伸びた)例を挙げて説明する。そして、分割単位長さが長くなったため、連続防漏シート102をカットする際に前述した補正がかかり、単葉防漏シート104もL2よりも長い長さ(L2+Δとする)となる。
ここで、バックシート基材110(製品(おむつ1)1ピース)における単葉防漏シート104の位置について図8の上図と下図を比較しつつ考察すると、単葉防漏シート104の先端については、単葉防漏シート104の長さが異なることに起因して、双方がバックシート基材110(製品(おむつ1)1ピース)上の異なる位置に位置しているのに対し、単葉防漏シート104の後端については、いずれもバックシート基材110(製品(おむつ1)1ピース)上の同じ位置に位置している。
この理由について説明すると、単葉防漏シート104の当該後端は、連続防漏シート102が切断された際のカットされた部分に相当する。つまり、当該後端は、図5において、連続防漏シート102の隙間Gに位置する部分に相当する。一方で、単葉防漏シート104の当該先端は、図5において、連続防漏シート102の先端E1に相当する。
ここで、図3及び図5に示したように、アンビルローラー62は、生成された単葉防漏シート104をバックシート基材110との合流位置Cまで移動させるが、かかる際に、カットされた後端は、隙間Gから合流位置Cまで移動することとなる。そして、この移動距離は、連続防漏シート102の分割単位長さ(単葉防漏シート104の長さ)の変動によらず一定なので、単葉防漏シート104の後端は、当該変動の影響を受けずに、バックシート基材110(製品(おむつ1)1ピース)上の所定位置(決まった位置)に位置することとなる。
一方で、アンビルローラー62が、生成された単葉防漏シート104をバックシート基材110との合流位置Cまで移動させる際には、単葉防漏シート104の先端は、図5におけるE1で示された位置から合流位置Cまで移動することとなるが、この位置E1は、連続防漏シート102の分割単位長さ(単葉防漏シート104の長さ)の変動に応じて変動する。例えば、分割単位長さ(単葉防漏シート104の長さ)がL2より長くなっている場合には、E1の位置もより合流位置Cに近い位置になっている。したがって、位置E1から合流位置Cまでの移動距離は、連続防漏シート102の分割単位長さ(単葉防漏シート104の長さ)の変動によって変わるため、単葉防漏シート104の先端は、当該変動の影響を受けて、バックシート基材110(製品(おむつ1)1ピース)上の所定位置(決まった位置)には位置しないこととなる。
このように、本実施の形態においては、アンビルローラー62が、単葉防漏シート104のカットされた後端がバックシート基材110の所定位置に位置するように、単葉防漏シート104をバックシート基材110に合流位置Cにて固定するようになっている。そのため、図5に示したように、単葉防漏シート104の先端の位置が、単葉防漏シート104の長さの変動分だけ、移動することとなる。すなわち、図8に示すように、単葉防漏シート104の長さがL2からL2+Δになれば、当該先端の位置は、Δだけ搬送方向下流側へずれることとなる。
そして、かかる場合には、図8の上図と下図を比較することにより明らかなように、製品において単葉防漏シート104の位置がずれる(バックシート基材110における単葉防漏シート104の位置がずれる)という問題が生じる。図8の例では、製品において中央に位置していた単葉防漏シート104(図8の上図参照)が、全体的にプラス側(搬送方向下流側)へ偏って配置されるようになる(図8の下図参照)。
そこで、本実施の形態においては、当該ずれ(偏り)の発生を抑えるための対策を実行している。すなわち、単葉防漏シート104の長さの変動情報を変動情報取得部が取得し、取得された変動情報に基づいて、カッターローラー61を制御し前述した所定位置を変更するようにしている。なお、本実施の形態においては、変動情報取得部(前記第二カメラ74と前記コントローラー70により構成される)が、単葉防漏シート104に設けられた表示要素の第二基準位置からの第二ずれ情報を得ることにより、変動情報を取得することとしている。
図9のフローチャートを参照しつつ、説明する。先ず、所定のタイミングで前記第二カメラ74により表示要素を撮影する(ステップS1)。表示要素の撮影は全体であっても、その一部であってもよい。ここでは、単葉防漏シート104の中央部に位置する黒丸(図8参照)を撮像対象とする例に基づいて説明する。また、変動情報取得部(第二カメラ74)は、図3に示すように、単葉防漏シート104をバックシート基材110に貼り合わせた後の単葉防漏シート104上の表示要素を撮影(検知)するようになっている。
次に、第二カメラ74は、撮影結果(撮影された表示要素)をコントローラー70に出力し(ステップS3)、コントローラー70は、画像を分析する(ステップS5)。そして、コントローラー70は、画像の分析により表示要素(黒丸)の第二基準位置(すなわち、前記事象が発生していなかった際に表示要素(黒丸)が位置すべき位置)からの第二ずれ情報を取得する。本実施の形態においては、搬送方向を正(プラス)方向としたときに、表示要素(黒丸)が第二基準位置よりもプラス(マイナス)方向にどれだけずれているか(第二ずれ量)を第二ずれ情報として取得する(例えば、図8の例では、上図と下図を比較することにより明らかなとおり、表示要素(黒丸)がプラス方向にずれている)。そして、コントローラー70は、第二ずれ量を得ることにより、変動情報を把握することができる。例えば、図8のように、撮影された表示要素が単葉防漏シート104の中央に位置する表示要素であるケースにおいては、第二ずれ量の2倍の量が変動量となり、第二ずれ情報から変動情報が取得される(ステップS7)
次に、コントローラー70は、変動情報に基づいて、カッターローラー61を制御し前述した所定位置(すなわち、単葉防漏シート104のカットされた後端のバックシート基材110上の位置)を変更する(ステップS9)。
ここで、図10に着目する。例えば、図10の上図に示すように、単葉防漏シート104の長さがプラス方向に変動している(長くなっている)場合には、単葉防漏シート104が製品において全体的にプラス側(搬送方向下流側)へ偏って配置される(バックシート基材110に単葉防漏シート104がプラス側へずれた状態で貼り合わされる)こととなる。そこで、かかる問題に対処するため、図10の下図に示すように、単葉防漏シート104が、製品において、よりマイナス側(搬送方向上流側)に配置されるように、単葉防漏シート104の製品上の位置を変更する。すなわち、図10の上図の状態よりも単葉防漏シート104がよりマイナス側へずれるように、単葉防漏シート104のバックシート基材110上の位置を変更する。なお、図10の上図は、図9の下図と同様の図である(以下の説明上の都合のため、L2との差分のみをΔからbに変更している)。
そして、このことを実現するためには、図10において記号Pで示した前記所定位置(すなわち、単葉防漏シート104のカットされた後端のバックシート基材110上の位置)を変更する制御を実行すればよい。所定位置(後端の位置)Pを、図10の下図に示したように、マイナス側(搬送方向上流側)にずらすには、カッターローラー61の回転速度を一時的に遅くして、カッターローラー61の角度調整を行う。つまり、所定角度分カットタイミングを遅らすことにより、カットされた後端が、隙間Gから合流位置Cまで移動したときに(図5参照)、バックシート基材110のより搬送方向下流側の位置にてバックシート基材110に合流するようになるため、所定位置Pをマイナス側(搬送方向上流側)にずらすことが可能となる。
より具体的に説明すると、例えば、図10に示すように、変動情報がプラス方向(つまり、L2より大きくなる方向)にbだけ変動していることを示している場合には、所定位置Pをb/2だけマイナス側(搬送方向上流側)にずらす制御を実行する。ここで、前述したとおり、本実施の形態においては、カッターローラー61の周長が製品(おむつ1)1ピースの長さL1に相当するため、カッターローラー61の角度1度が、長さL1/360に相当する。そのため、(b/2)÷(L1/360)=180・b/L1が調整する角度(前記所定角度)となる。つまり、カッターローラー61の回転速度を一時的に遅くして、カッターローラー61の角度を180・b/L1度分シフトさせることにより、所定位置Pをb/2だけマイナス側(搬送方向上流側)にずらすこととなる。
一方、変動情報がマイナス方向(つまり、L2より小さくなる方向)にbだけ変動していることを示している場合には、所定位置Pをb/2だけプラス側(搬送方向下流側)にずらす制御を実行する。つまり、カッターローラー61の回転速度を一時的に速くして、カッターローラー61の角度を180・b/L1度分シフトさせることにより、所定位置Pをb/2だけプラス側(搬送方向下流側)にずらすこととなる。
なお、カッターローラー61の回転速度を一時的に遅くして(速くして)、所定位置Pを変更した後には、カッターローラー61の速度は通常の速度に戻る(回転速度の一時的な変更は、カッターローラー61の角度調整のためだけのものである)。また、図10の上図と下図を比較することにより明らかなとおり、前述した第一搬送部54による防漏シート基材100の搬送制御が働いているため、所定位置Pが変更されたとしても、このことに基づいて単葉防漏シート104の長さが変更されることはない(単葉防漏シート104の長さは、あくまでも前記搬送制御に依存することとなる)。
なお、本例においては、変動量がbであるときに、所定位置Pの変更量をb/2とした。これは、バックシート基材110(製品)上のより適切な位置に単葉防漏シート104を位置させる(図10に例においては、単葉防漏シート104をバックシート基材110の中央に位置させる)ためであるが、必ずしも前記変動量の半分を所定位置Pの変更量とする例に限定されるものではない。
また、変動情報として、変動量を取得する例を挙げたが、変動量は取得せずに、プラスかマイナスかのみの情報を取得するようにしてもよい。そして、かかる際には、プラスの場合には、一定の値(一律の値)だけ所定位置Pをマイナス側(搬送方向上流側)にずらし、マイナスの場合には、一定の値(一律の値)だけ所定位置Pをプラス側(搬送方向下流側)にずらすようにしてもよい。
また、変動量bに対し閾値を設け、閾値を超えた場合に、所定位置Pをずらすようにしてもよい。また、過去何回分かの変動量の平均値を求め、求められた平均値に基づいて、所定位置Pをずらす量を決めてもよい。
===本実施の形態に係るシート固定装置及びシート固定方法の有効性について===
上述したとおり、本実施の形態においては、コントローラー70が、変動情報に基づいて、カッターローラー61を制御し前述した所定位置(すなわち、単葉防漏シート104のカットされた後端のバックシート基材110上の位置)を変更することとした。
そのため、前述したとおり、製品において単葉防漏シート104の位置がずれる問題に対処することが可能となる。
また、本実施の形態において、第一ずれ情報取得部は(第一ずれ情報を取得する際には)、連続防漏シート102に設けられた表示要素を第一カメラ72により撮影し、撮影された表示要素に基づいて第一ずれ情報を得ることとした。
そのため、表示要素が複雑なものであっても、第一ずれ情報を適切に取得することができる。したがって、前記事象が発生して分割単位長さの変動が生じた際に、当該変動に応じたカットがより適切に実現されることとなる。
また、同様に、本実施の形態において、変動情報取得部は(変動情報を取得する際には)、単葉防漏シート104に設けられた表示要素を第二カメラ74により撮影し、撮影された表示要素に基づいて第二ずれ情報を得ることとした。
そのため、表示要素が複雑なものであっても、第二ずれ情報を適切に取得することができる。したがって、製品において単葉防漏シート104の位置がずれる問題に対してより適切に対処することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、変動量がbであるときに、所定位置Pの変更量をb/2とした。すなわち、取得された変動量の半分を所定位置Pの変更量とすることとした。
そのため、上述したとおり、バックシート基材110(製品)上のより適切な位置に単葉防漏シート104を位置させることが可能となる。
===第一搬送部54による防漏シート基材100の搬送制御の変形例について===
次に、第一搬送部54による防漏シート基材100の搬送制御の変形例について、図11及び図12を用いて説明する。図11は、変形例に係る防漏シート基材100の搬送制御のフローチャートを示した図である。図12は、所定位置Pを変更する変更情報に基づいて第一基準位置を変更する例を示した概念図である。
上述した例においては、図10に示したとおり、変動情報に基づいてカッターローラー61を制御して所定位置Pを変更することにより、単葉防漏シート104の製品上の位置を適切な位置に変更することができる(単葉防漏シート104を製品上の適切な位置に移動させることができる)。しかしながら、かかる場合には、単葉防漏シート104の移動に伴って、単葉防漏シート104に設けられた表示要素(図10の黒丸参照)も移動してしまう(ずれてしまう)。したがって、単葉防漏シート104のみを移動させ、表示要素はなるべく移動させたくない場合には、かかる問題に対処する必要がある。
そこで、当該変形例においては、当該表示要素のずれ(移動)の発生を抑えるための対策を実行する。すなわち、前記所定位置Pを変更する変更情報に基づいて、前述した第一基準位置を変更するようにしている。
図11のフローチャートを参照しつつ、説明する。先ず、図7のフローチャートで示した例と同様、所定のタイミングで前記第一カメラ72により表示要素を撮影する(ステップS1)。 第一カメラ72は、撮影結果(撮影された表示要素)をコントローラー70に出力し(ステップS3)、コントローラー70は、画像を分析する(ステップS5)。そして、コントローラー70は、画像の分析により表示要素(黒丸)の第一基準位置からの第一ずれ情報を取得する。本実施の形態においては、搬送方向を正(プラス)方向としたときに、表示要素(黒丸)が第一基準位置よりもプラス(マイナス)方向にどれだけずれているか(第一ずれ量)を第一ずれ情報として取得する。
ここで、コントローラー70は、表示要素(黒丸)の第一基準位置からの第一ずれ情報を取得する際に、防漏シート基材100のカット制御に係る図9のフローチャートのステップS9で求めた前記所定位置Pを変更する変更情報に基づいて、第一基準位置を変更する(ステップS7)。例えば、当該変更情報が、図10に示すように、所定位置Pをマイナス側(搬送方向上流側)にb/2だけずらすことを示している場合には、図12の右図に示すように、第一基準位置をプラス方向にb/2だけずらす。逆に、変更情報が、所定位置Pをプラス側(搬送方向下流側)にb/2だけずらすことを示している場合には、図12の左図に示すように、第一基準位置をマイナス方向にb/2だけずらす。
なお、本例においては、所定位置Pの変更量b/2と同量だけ第一基準位置を変更することとした。すなわち、所定位置Pの変更量b/2と第一基準位置をずらす量b/2を同じ値としたが、これに限定されるものではなく、違う量としても構わない。
このように、コントローラー70は、所定位置Pを変更する変更情報に基づいて第一基準位置を変更し(ずらし)、変更された第一基準位置からの、表示要素(黒丸)の第一ずれ情報を取得する(ステップS9)。すなわち、図12に示すように、第一基準位置を画像上の操作(つまり、ソフトウェア的な操作)によりずらし、ずらした第一基準位置よりも表示要素(黒丸)がプラス(マイナス)方向にどれだけずれているか(第一ずれ量)を第一ずれ情報として取得する。なお、図12の上図には、便宜上、第一基準位置に表示要素(黒丸)が位置している様子を示したが、必ずしもこのように双方の位置が一致しているわけではない。当然のことながら、第一基準位置をずらす前に、双方の位置が一致していない場合もあり得る。
次に、コントローラー70は、図7のフローチャートで示した例と同様、第一ずれ情報取得部が取得した第一ずれ情報に基づいて、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度を変更する(ステップS11)。そして、カッター61aが、当該隙間Gに到達すると、連続防漏シート102を補正後の長さでカットし、分割単位長さの変動に応じた単葉防漏シート104が生成されることとなる(ステップS13)。
このように、本変形例においては、コントローラー70が、第一ずれ情報取得部(第一カメラ72及びコントローラー70)が取得した第一基準位置からの第一ずれ情報に基づいて、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度を変更することとした。そして、かかる際に、所定位置Pを変更する変更情報に基づいて、当該第一基準位置を変更することとした。
すなわち、図10に示したように、所定位置P(換言すれば、単葉防漏シート104)をマイナス側(搬送方向上流側)に移動させる場合には、表示要素(図10の黒丸参照)もマイナス側(搬送方向上流側)に移動してしまう(ずれてしまう)。そして、このようなずれの発生を抑えるために、図12の右図に示したように、第一基準位置をプラス方向にずらして表示要素をより遅らせる。このことで、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度がコントローラー70により変更されて、表示要素がマイナス側(搬送方向上流側)にずれた状態から戻る方向に制御が働くこととなる。
一方、所定位置P(換言すれば、単葉防漏シート104)をプラス側(搬送方向下流側)に移動させる場合には、表示要素もプラス側(搬送方向下流側)に移動してしまう(ずれてしまう)。そして、このようなずれの発生を抑えるために、図12の左図に示したように、第一基準位置をマイナス方向にずらして表示要素をより先行させる。このことで、第一搬送部54による連続防漏シート102の搬送速度がコントローラー70により変更されて、表示要素がプラス側(搬送方向下流側)にずれた状態から戻る方向に制御が働くこととなる。
このように、本変形例によれば、単葉防漏シート104のみを移動させ、表示要素はなるべく移動させたくない場合に、かかる問題に対処することが可能となる。
また、本変形例に係るコントローラー70は、所定位置Pの変更量と同量だけ第一基準位置を変更することとした。そのため、所定位置Pの変更度合いを第一基準位置の変更に的確に反映させることができ、精度良く当該問題に対処することが可能となる。
なお、本変形例においては、コントローラー70が、所定位置Pを変更する変更情報に基づいて第一基準位置を変更し(ずらし)、変更された第一基準位置からの、表示要素(黒丸)の第一ずれ情報を取得する(ステップS9)際に、図12に示したように、第一基準位置を画像上の操作(つまり、ソフトウェア的な操作)により、ずらすこととした。しかし、これに限定されるものではなく、検知部材により検知する検知タイミング(つまり、第二カメラ74により撮影する撮影タイミング)を変更することにより、第一基準位置を変更することとしてもよい。
例えば、図12の左図のように表示要素を第一基準位置からより先行させる(すなわち、第一基準位置をマイナス方向にずらす)ためには、前記検知タイミング(撮影タイミング)を遅らせればよい。逆に、図12の右図のように表示要素を第一基準位置からより遅らせる(すなわち、第一基準位置をプラス方向にずらす)ためには、前記検知タイミング(撮影タイミング)を早めればよい。このように、画像上の操作(ソフトウェア的な操作)の代わりに、検知タイミング(撮影タイミング)を変えることによっても、第一基準位置をずらすことが可能となるため、このような形態も本発明の範疇である。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
上記実施の形態においては、吸収性物品に係るシートとして防漏シート基材100とバックシート基材110とを例に挙げたが、これに限定されるものではなく、吸収性物品に係るシートであればどのようなものでも構わない。
また、上記実施の形態においては、生成された単葉防漏シート104をバックシート基材110との合流位置Cまで移動させ、単葉防漏シート104のカットされた後端がバックシート基材110の所定位置に位置するように単葉防漏シート104をバックシート基材110に合流位置Cにて固定する固定部として、アンビルローラー62を例に挙げたがこれに限定されるものではない。
例えば、生成された単葉防漏シート104をバックシート基材110との合流位置Cまで移動させる部材と、単葉防漏シート104のカットされた後端がバックシート基材110の所定位置に位置するように単葉防漏シート104をバックシート基材110に合流位置Cにて固定する部材とは、別部材であっても構わない。
また、上記実施の形態に係る第二カメラ74は、カットされた単葉防漏シート104をバックシート基材110に貼り合わせた後の単葉防漏シート104上の表示要素を撮影(検知)することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、カットされた単葉防漏シート104をバックシート基材110に貼り合わせる前の単葉防漏シート104上の表示要素を撮影(検知)することとしてもよい。
また、上記実施の形態に係る第二カメラ74は、カットされた単葉防漏シート104をバックシート基材110に貼り合わせた直後の単葉防漏シート104上の表示要素を撮影(検知)することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、貼り合わされた防漏シート基材100及びバックシート基材110に、さらにターゲットテープ基材が貼り合わされた後の単葉防漏シート104上の表示要素を撮影(検知)することとしてもよいし、この3つが貼り合わされた基材に他の基材等(吸収体21、トップシート基材、肌側シート基材など)が貼り合わされた後の単葉防漏シート104上の表示要素を撮影(検知)することとしてもよい。
また、上記実施の形態において、第一ずれ情報取得部は、連続防漏シート102に設けられた表示要素を検知部材(第一カメラ72)により検知することにより、表示要素の第一基準位置からの第一ずれ情報を取得することとしたが、これに限定されるものではない。
前述したとおり、前記事象が発生すると、連続防漏シート102の分割単位長さや表示要素のピッチが変動し、これに伴って連続防漏シート102に設けられた表示要素の位置ずれも発生することとなる。そのため、分割単位長さや表示要素のピッチを得て、その変動を把握することにより、表示要素の第一基準位置からの第一ずれ情報を求めることもできる。そして、このような方法で第一ずれ情報を求め、求められた第一ずれ情報に基づいて連続防漏シート102の搬送速度を変更する形態も、本発明の範疇である。
また、分割単位長さや表示要素のピッチを得て、その変動を把握すれば、表示要素が第一基準位置よりどれだけずれているかを求めなくてもよい。例えば、分割単位長さについて一例を挙げると、分割単位長さがプラス方向に変動しているかマイナス方向に変動しているかを取得し、プラスの場合には、一定の値(一律の値)をL2から引き算し、マイナスの場合には、一定の値(一律の値)をL2に加算するようにしてもよい。このように、発明の目的を考えると、ずれを取得することと、分割単位長さ(表示要素のピッチ)を取得することは、等価な事項と言える。したがって、広義には、上述した分割単位長さ(表示要素のピッチ)の取得(変動の把握)も、表示要素の第一基準位置からの第一ずれ情報の取得の範疇内に含まれる。そのため、分割単位長さ(表示要素のピッチ)を取得し、把握された分割単位長さ(表示要素のピッチ)に基づいて連続防漏シート102の搬送速度を変更する形態も、本発明の範疇である。
また、上記実施の形態において、変動情報取得部(第二カメラ74及びコントローラー70)は、単葉防漏シート104に設けられた表示要素の第二基準位置からの第二ずれ情報を得ることにより、変動情報を取得することとしたが、これに限定されるものではない。
前述したとおり、表示要素の第一ずれ情報(分割単位長さ(表示要素のピッチ)も含む)を取得すれば、単葉防漏シート104の長さを得る(推定する)こともできる。そのため、第二カメラ74を用いて変動情報を得るのではなく、第一ずれ情報取得部が取得した第一ずれ情報から単葉防漏シート104の長さを得ることにより、変動情報取得部が変動情報を取得することとしてもよい。
後者の場合には、前者と比べて、第二カメラ74を省略することができる(部品点数を削減することができる)メリットが生ずる(すなわち、この場合に、変動情報取得部は、第二カメラ74を含まずコントローラー70のみとなる)。一方、前者の場合には、後者と比べて、より精度良く変動情報を取得することができるメリットが生ずる。
また、第二ずれ情報(第一ずれ情報)を得れば、それに基づいて単葉防漏シート104の長さの変動量を求めなくてもよい。例えば、第二ずれ情報がプラス方向に変動しているかマイナス方向に変動しているかを取得し、プラスの場合には、一定の値(一律の値)だけ所定位置Pをマイナス側(搬送方向上流側)にずらし、マイナスの場合には、一定の値(一律の値)だけ所定位置Pをプラス側(搬送方向下流側)にずらすようにしてもよい。このように、発明の目的を考えると、ずれ情報を取得することと、単葉防漏シート104の長さの変動情報を取得することは、等価な事項と言える。したがって、広義には、上述したずれ情報の取得も、単葉防漏シート104の長さの変動情報の取得の範疇内に含まれる。そのため、第二ずれ情報(第一ずれ情報)を取得し、第二ずれ情報(第一ずれ情報)に基づいて、所定位置Pを変更する形態も、本発明の範疇である。
1 おむつ
3 前部、5 股下部、7 後部
14 フラップ部、15 レッグギャザー
16 レッグサイドギャザー、17 端接合部
18 本体部、18a 本体接合部
19 糸ゴム
21 吸収体
22 トップシート、23 防漏シート、24 バックシート
25 コアラップ、26 肌側シート
28 ウェストギャザーフィルム
29 ターゲットテープ
30 ファスニングテープ、31 係合部、 32 固定部
50 製造装置
52 搬送ユニット
54 第一搬送部、54a 第一駆動ローラー
54b 第一従動ローラー、54c ベルト
56 第二搬送部
56a 第二駆動ローラー、56b 第二従動ローラー
58 第三搬送部
58a 第三駆動ローラー、58b 第三従動ローラー
61 カッターローラー、61a カッター
62 アンビルローラー
63 接着剤塗布部
64 ダンサーユニット
65 ダンサー部、66 位置情報取得部
70 コントローラー
72 第一カメラ、74 第二カメラ
100 防漏シート基材
102 連続防漏シート、104 単葉防漏シート
110 バックシート基材
C 合流位置、E1 先端、G 隙間、P 所定位置

Claims (8)

  1. 吸収性物品に係るシートを固定するシート固定方法であって、
    表示要素が繰り返し設けられた連続シートを該表示要素の間でカッター部がカットし単葉シートを生成することと、
    生成された前記単葉シートを他のシートとの合流位置まで移動させることと、
    前記単葉シートのカットされた後端が前記他のシートの所定位置に位置するように前記単葉シートを前記他のシートに前記合流位置にて固定することと、
    前記カッター部に向けて前記連続シートを搬送方向に搬送することと、
    前記連続シートに設けられた前記表示要素の基準位置からのずれ情報を取得することと、
    前記ずれ情報に基づいて前記連続シートの搬送速度を変更することと、
    前記単葉シートの長さの変動情報を取得することと、
    前記変動情報に基づいて、前記カッター部を制御し前記所定位置を変更することと、
    を有することを特徴とするシート固定方法。
  2. 請求項1に記載のシート固定方法であって、
    前記所定位置を変更する変更情報に基づいて前記基準位置を変更することをさらに有することを特徴とするシート固定方法。
  3. 請求項2に記載のシート固定方法であって、
    前記基準位置を変更する際には、
    前記所定位置の変更量と同量だけ前記基準位置を変更することを特徴とするシート固定方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシート固定方法であって、
    前記ずれ情報を取得することは、前記連続シートに設けられた前記表示要素の第一基準位置からの第一ずれ情報を取得することであり、
    前記変動情報を取得する際には、
    前記単葉シートに設けられた前記表示要素の第二基準位置からの第二ずれ情報を得ることにより、前記変動情報を取得することを特徴とするシート固定方法。
  5. 請求項4に記載のシート固定方法であって、
    前記変動情報を取得する際には、
    前記単葉シートに設けられた前記表示要素をカメラにより撮影し、撮影された前記表示要素に基づいて前記第二ずれ情報を得ることを特徴とするシート固定方法。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシート固定方法であって、
    前記変動情報を取得する際には、
    前記ずれ情報から前記単葉シートの長さを得ることにより、前記変動情報を取得することを特徴とするシート固定方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のシート固定方法であって、
    前記所定位置を変更する際には、
    取得された変動量の半分を、前記所定位置の変更量とすることを特徴とするシート固定方法。
  8. 吸収性物品に係るシートを固定するシート固定装置であって、
    表示要素が繰り返し設けられた連続シートを該表示要素の間でカットし単葉シートを生成するカッター部と、
    生成された前記単葉シートを他のシートとの合流位置まで移動させ、前記単葉シートのカットされた後端が前記他のシートの所定位置に位置するように前記単葉シートを前記他のシートに前記合流位置にて固定する固定部と、
    前記カッター部に向けて前記連続シートを搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記連続シートに設けられた前記表示要素の基準位置からのずれ情報を取得するためのずれ情報取得部と、
    前記ずれ情報取得部が取得した前記ずれ情報に基づいて、前記搬送部による前記連続シートの搬送速度を変更する制御部と、を有するシート固定装置であって、
    前記単葉シートの長さの変動情報を取得する変動情報取得部を備え、
    前記制御部は、前記変動情報取得部が取得した前記変動情報に基づいて、前記カッター部を制御し前記所定位置を変更することを特徴とするシート固定装置。
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