JPWO2016208556A1 - リラックス用組成物 - Google Patents

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Abstract

本出願は、貴金属微粒子を含むリラックス用組成物および前記組成物により対象をリラックスさせる方法を提供する。

Description

本発明は、貴金属微粒子の新規用途に関する。
脳波は、脳神経細胞におけるさまざまな電気的活動を総合的に頭皮上からみたものであり、周波数によって、4Hz未満のδ波、4Hz以上8Hz未満のθ波、8Hz以上13Hz未満のα波、および13Hz以上のβ波に大別される。このうちα波は、閉眼の安静時、後頭部に大きく現れる10Hz前後の波で、脳の活動抑制系の指標である。α波は、リラックスするほど大きくなるが、目を開けたり、暗算などで脳を使ったり、思考したりすると小さくなる。そのため、α波はリラックス状態の有効な指標とされている。
貴金属微粒子がコロイドとして水中に分散すると、還元力、即ち電子供与性を有することが知られている(特許文献1、2)。白金コロイド含有水溶液は、体内活性酸素消去能を有し、生体に有益な種々の作用を有することが報告されている(特許文献2〜5)。また、白金コロイドを含む化粧品は、各種の皮膚症状を改善することが報告されている(特許文献6,7)。しかしながら、かかる化粧品がリラックス効果を有することは知られていない。
特開2001−079382号公報 特開2002−212102号公報 国際公開第2006/038528号公報 特開2007−297281号公報 特開2009−001525号公報 特開2001−122723号公報 特開2002−356415号公報 特開2005−163117号公報
本発明は、貴金属微粒子の新規用途を提供することを目的とする。
本発明者は、脳波測定により貴金属微粒子がリラックス効果を有することを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下を提供する。
1.貴金属微粒子を含む、リラックス用組成物。
2.貴金属微粒子が白金微粒子である、前記1に記載のリラックス用組成物。
3.貴金属微粒子の平均単一粒子径が約2〜約5nmである、前記1または2に記載のリラックス用組成物。
4.さらに基剤を含み、貴金属微粒子がコロイド粒子として基剤中に分散している、前記1〜3のいずれかに記載のリラックス用組成物。
5.貴金属微粒子が金属塩還元反応法により製造されたものである、前記1〜4のいずれかに記載のリラックス用組成物。
6.皮膚に外用されるものである、前記1〜5のいずれかに記載のリラックス用組成物。
7.前記1〜6のいずれかに規定される組成物を対象に適用することを含む、対象をリラックスさせる方法。
8.対象をリラックスさせるための、前記1〜6のいずれかに規定される組成物の使用。
9.リラックス用組成物としての、前記1〜6のいずれかに規定される組成物の使用。
10.リラックス用組成物の製造のための、前記1〜6のいずれかに規定される組成物の使用。
本発明により、貴金属微粒子を含むリラックス用組成物および前記組成物により対象をリラックスさせる方法が提供される。
脳波計測に用いた電極位置を示す。 実験試料によるα波平均パワーの相対変化を示す。右のグラフは各被験者の結果、左のグラフは2名の被験者の結果の平均±標準誤差を示す。 対照試料によるα波平均パワーの相対変化を示す。右のグラフは各被験者の結果、左のグラフは2名の被験者の結果の平均±標準誤差を示す。 使用経験者群の塗布17分後のα波平均パワーの比較を示す。右のグラフは各被験者の結果、左のグラフは8名の被験者の結果の平均±標準誤差を示す。 未使用者群の塗布17分後のα波平均パワーの比較を示す。右のグラフは各被験者の結果、左のグラフは8名の被験者の結果の平均±標準誤差を示す。 使用経験者群のα波平均パワーの相対変化を示す。 未使用者群のα波平均パワーの相対変化を示す。 各使用経験者(8名)のα波平均パワーの相対変化を示す。 各未使用者(8名)のα波平均パワーの相対変化を示す。 全被験者の塗布17分後のα波平均パワーの比較を示す。右のグラフは各被験者の結果、左のグラフは16名の被験者の結果の平均±標準誤差を示す。 全被験者のα波平均パワーの相対変化を示す。 各被験者(16名)のα波平均パワーの相対変化を示す。
本発明における貴金属微粒子は、平均単一粒子径がナノメートルオーダーであり、好ましくは約2〜約20nm、より好ましくは約2〜約10nm、さらにより好ましくは約2〜約5nmである。貴金属微粒子の粒子径は、電子顕微鏡観察(TEM観察)により、例えばHF−2000形電界放出透過電子顕微鏡(日立株式会社)を用いて測定することができる(特開2002−212102号)。
本明細書において、「約」とは、±20%、好ましくは±10%の範囲を意味する。
貴金属としては、白金、パラジウム、金または銀が例示される。本発明における貴金属微粒子は、好ましくは、白金微粒子である。
貴金属微粒子の製造方法としては、特に限定されないが、金属塩還元反応法が例示される。例えば、特開2001−079382号および特開2005−163117号に記載の方法が好適である。本方法は、水、貴金属イオン溶液、還元剤、pH補償剤、および界面活性剤を使用して、貴金属コロイド含有水溶液を製造する。
貴金属イオン溶液は、貴金属ハロゲン化物の水溶液、例えば塩化白金酸、塩化パラジウム酸、塩化金酸、または硝酸銀の水溶液である。貴金属イオン溶液は、市販の貴金属ハロゲン化物を水に溶解することにより調製される。本発明においては、塩化白金酸水溶液が好適に用いられる。
界面活性剤は、分散安定剤として貴金属コロイドの沈殿および凝集を防止するために添加するものである。界面活性剤としては公知のものいずれを用いても良いが、ポリソルベート80およびグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン系界面活性剤が例示される。グリセリン脂肪酸エステルは、HLBが10以上のものが好適であり、例えば重合度が10前後、脂肪酸がラウリン酸、ステアリン酸またはオレイン酸、エステル化度が8〜9%のものを使用することができる。グリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、L−10D(三菱化学フーズ株式会社)、J−0381V(理研ビタミン株式会社)、およびMSW−7S(坂本薬品工業株式会社)が市販されている。また、界面活性剤に代えて、デンプンのような糖類を分散安定剤として使用できる。本発明においては、ポリソルベート80が好適に用いられる。
還元剤は、貴金属イオンを還元するためのものであり、例えばエタノール等の低分子アルコールが好適に用いられる。
pH補償剤は、貴金属イオン溶液の添加により酸性となる反応液のpHを中性又は弱アルカリ性に調整するものである。したがって、pH補償剤は貴金属イオン溶液と同時に添加するのが好ましい。pH補償剤は、アルカリ金属類、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムが好ましく、特に炭酸水素ナトリウムが好ましい。
貴金属コロイドを調製する操作は、例えば以下のとおりである。はじめに、水を攪拌しつつ加温し、一定の温度に達したのち界面活性剤または分散安定剤と還元剤とを添加する。次いでこの液に貴金属イオン溶液とpH補償剤とを同時に添加する。還元剤が貴金属イオンに作用し、水中で貴金属イオンの還元反応が進行する。液の温度を一定に保持したまま攪拌を続け、貴金属イオンが還元された時点で加温および攪拌を終了する。貴金属イオンの還元は、白金、パラジウムなどの場合は液色の黒色への変色、金の場合は赤紫色への変色、銀の場合は黄色味のある黒色への変色により確認し得る。還元処理温度は50〜75℃の範囲であり、70℃付近が望ましい。還元処理の結果、反応液中に貴金属コロイドが得られる。
貴金属イオン溶液の貴金属濃度は限定的ではない。例えば、実施例において「塩化白金酸水溶液(20%w/v)」と示されるように、質量(g)/容量(ml)比で1/5の量の貴金属イオンを含むものが例示される。水の量(ml)は、前記貴金属イオン溶液1に対し400〜2000倍である。還元剤およびpH補償剤の量は、貴金属の種類によって適宜定めればよい。例えば貴金属イオン溶液1に対し水を400〜2000倍用いる場合、還元剤の量(ml)は99.5%アルコールの場合で貴金属イオン溶液の20〜100倍、pH補償剤の量(ml)は5%(wt%)濃度のもので貴金属イオン溶液の10〜30倍である。界面活性剤の量(g)は、貴金属イオン溶液中の貴金属量(g)の1〜10倍である。界面活性剤としてグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合、使用量(g)は貴金属イオン溶液中の貴金属量(g)の1〜3倍、好ましくは2倍である(特開2005−163117号公報)。デンプンの場合もグリセリン脂肪酸エステルとほぼ同量である。
界面活性剤もしくは分散安定剤の量を貴金属イオン溶液中の貴金属量の1〜10倍にコントロールすることによって、生成した貴金属コロイドの安定性が確保される。貴金属イオン溶液の量に比べて水の量が多いと、反応液における貴金属イオン、還元剤、pH補償剤の濃度が相対的に低下し、生成される貴金属コロイドの分散安定性に問題が生じる。さらに、還元処理工程において貴金属濃度が2000ppmを超えると分散安定性が悪くなる。
本明細書の参考例では、水に還元剤と界面活性剤とを添加し還元性雰囲気を液中に形成した後に貴金属イオン溶液を添加したが、或いは、逆に水の温度を上げて界面活性剤を添加し、一定温度に達した後に貴金属イオン溶液とpH補償剤とを添加し、その後還元剤を添加して液中に還元性雰囲気を形成してもよい。
上記の還元処理後、埃などの混入防止、貴金属コロイド以外の低分子イオンの除去、および脱塩のため、ろ過による洗浄精製処理を行う。脱塩処理は、常套の方法で、例えば限外ろ過膜を用いた透析により達成できる。透過水に電解質が検出されないことを確認し、洗浄精製処理を終了する。使用する濾紙および限外ろ過膜の孔径の選択により、貴金属コロイドの粒子径を保証することができる。貴金属コロイド含有水溶液の貴金属濃度は当該工程で任意に調整することができるが、経済性を考慮して200〜5000ppmの範囲内の濃度を限外ろ過装置で指定して調整することが好ましい。指定した濃度に対して95〜105重量%の濃度を許容することとし、200ppm、500ppmまたは2000ppmを指定した場合、それぞれ190〜210ppm、475〜525ppmまたは1900〜2100ppmの貴金属コロイド含有水溶液が得られる。
貴金属コロイドの周囲の水分子は、貴金属微粒子のマイナス電荷により、プラス(H+)側を貴金属微粒子側に、マイナス(OH−)側を外側に向けて電気二重層を形成する。貴金属コロイドの電荷は、この電気二重層を考慮したゼータ電位で表される。前記方法により製造された貴金属コロイドは、マイナス(−)20mV〜マイナス(−)60mVのゼータ電位を有することが好ましい。ゼータ電位は、電気泳動光散乱法により測定することができる(特開2002−212102号)。また、本発明の組成物の製造に用いる貴金属コロイド含有水溶液は、実質的に電解質を含まないことが好ましい。本明細書において「実質的に電解質を含まない」とは、電解質濃度がNaClに換算して0.001wt%未満であることを意味する。
好ましくは、貴金属微粒子は、白金イオン溶液、水、非イオン系界面活性剤、pH補償剤および還元剤を用いて、白金イオンを還元することにより白金コロイドを製造する方法であって、水および非イオン系界面活性剤を含む処理液に白金イオン溶液およびpH補償剤を同時に添加することを特徴とする方法により製造される白金微粒子である。本方法において、好ましくは、白金イオン溶液として塩化白金酸水溶液、非イオン系界面活性剤としてポリソルベート80、pH補償剤として炭酸水素ナトリウム、還元剤としてエタノールが用いられる。
本発明の組成物は、貴金属微粒子に加えて、その剤型や製品形態に一般的な基剤および/または添加剤を含むことができる。例えば、上記のようにして得られた貴金属コロイド含有水溶液を、必要な場合はさらに濃縮または脱水し、他の成分と混合することにより、本発明の組成物を得ることができる。
本発明の組成物中の貴金属微粒子の量は、限定はされないが、例えば、約0.0001〜約1重量%、好ましくは約0.001〜約0.1重量%、より好ましくは約0.001〜約0.03重量%、さらにより好ましくは約0.01〜約0.03重量%である。
本発明において、貴金属微粒子はコロイド粒子として基剤中に分散していることが好ましい。基剤は、水性基剤であることが好ましく、水、グリセリン、ジクリセリン、ポリエチレングリコール、カルボマー、ブチレングリコール、ソルビトールなど、およびこれらの2種またはそれ以上の混合物が例示される。特に、本発明の組成物は基剤として水を含むことが好ましい。その場合、例えば、上記のようにして得られた貴金属コロイド含有水溶液を水以外の基剤および/または添加剤と混合すればよい。一態様において、本発明の組成物は、50重量%以上、好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上の水を含む。水と乳化していれば、油性成分を含んでいてもよい。
本発明の組成物は、皮膚、頭皮、または毛髪に外用されるものであり、化粧品、医薬部外品、または医薬品として提供されうる。本発明の組成物が適用される対象は、哺乳動物、典型的にはヒトである。本発明の組成物の剤型および製品形態は、特に限定されず、一般的な剤型および製品形態であってよい。本発明の組成物の剤型としては、水中油型、油中水型、水分散型、プレス状、固形、パウダーが例示される。製品形態としては、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、シャンプー、整髪料、香水、洗顔料などが例示される。製品形態は、本発明の組成物を含浸させたシート形態のものであってもよい。本発明の組成物は、好ましくは皮膚または頭皮に、より好ましくは皮膚に外用される。
本発明の組成物は、α波を増大させることができ、リラックス効果を有する。α波は、実施例に記載の方法に準じて、あるいは他の一般的な脳波測定の方法により、測定することができる。
本発明はまた、対象に、特に対象の皮膚、頭皮、または毛髪に本発明の組成物を適用させることを含む、対象をリラックスさせる方法を提供する。
本発明を以下の実施例によりさらに説明するが、本発明はいかなる意味においてもこれら実施例に限定されるものではない。
1.白金微粒子の製造
特開2001−079382号に記載の方法に準じて、白金イオン溶液として塩化白金酸水溶液(20%w/v)、非イオン系界面活性剤としてポリソルベート80(Tween−80)、pH補償剤として炭酸水素ナトリウム水溶液(5%w/v)、還元剤としてエタノール(99.5%)を用いて、白金コロイド含有水溶液を製造した。HF−2000形電界放出透過電子顕微鏡(日立株式会社)で観察した白金コロイドの平均単一粒子径は2〜3nmであった。得られた白金コロイド含有水溶液を、下記の実験試料および対照試料の製造に使用した。実験試料および対照試料において、白金微粒子はコロイド粒子として基剤中に分散していた。
2.脳波測定
2.1.計測方法
脳波の大きさ(振幅)は個人差が大きく、ある人で得られた脳波の大きさを、そのまま他の人の脳波の大きさと比較することはできない。一般的には、同一人物で実験課題の前後に比較対象となる対照実験を行い、実験課題中の脳波と対照課題中の脳波を比較することで、試験品の効果を検出する。
今回の計測に用いた電極位置を図1に示す。両耳朶(A1、A2)と各頭皮上電極との電位差を取り、その時系列変化をサンプリング周波数200Hzでコンピュータに取り込んだ。
解析は、それぞれの状況ごとにアーティファクト(眼や体の動きによる電位のゆれや筋電図、外部ノイズなど)がなく、脳波がきれいに出現している個所を選んで1024ポイントを1単位とした高速フーリエ変換(FFT)を窓関数ハミングで行い、その6単位の平均(約30秒間)からパワースペクトラムを求めて、周波数帯域ごとのパワー値を計算した。各帯域のマップは、その値を元に電位表示で作成した。使用した周波数帯域は以下の通りである。
δ波:2.0〜 3.8Hz θ波: 4.0〜 7.8Hz
α波:8.0〜12.8Hz β波:13.0〜29.8Hz
ピーク周波数はO1、O2から算出した。通常、左右ほとんど同じだが、多少違う場合はO1、O2の平均、またはPzなども参考にして求めた。前頭部は後頭部より周波数が低いことが多いが、全チャネルのピーク周波数はそれほど大きく相違しない。
2.2.計測内容
実験試料:プレミアムブリリアントエッセンス[美容液](発売元:プラチナブブ株式会社、製造販売元:東洋ビューティ株式会社)(成分:水、ジクリセリン、グリセリン、BG、ソルビトール、ペンチレングリコール、マルチトール、白金、ヒアルロン酸Na、ポリクオタニウムー51、カニナバラ果実油、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、アルギニン、カルボマー)。顎、頬などの顔面に塗布。
対照試料:上記と同様の成分の美容液で白金微粒子を含まない(製造元:東洋ビューティ株式会社)。顎、頬などの顔面に塗布。
2.3.計測手順
(1)脳波測定
国際10−20法による12極単極誘導
Fp1、Fp2、F7、F8、C3、C4、T5、T6、O1、O2、Fz、Pz
(2)被験者
Y008(女性、52歳)、S020(女性、46歳)
両者とも化粧の習慣があり、実験試料の美容液の使用経験があった。2名を同時に試験した。
(3)塗布
塗布の前に被験者は目隠しをした。実験者が無作為に選んだ1名の手ひらに実験試料を、もう1名の手ひらに対照試料を出し、被験者は目隠し状態で顎、頬などの顔面に均一に塗布した。実験試料および対照試料の量は0.44±0.01gであり、実験試料において白金0.088±0.002mgに相当する量であった。塗布後、目隠しをはずした。第2試行では塗布する試料を被験者間で入れ替えた。
(4)ストレス課題
リラックス効果を検出しやすくするために、試料塗布の前にストレス課題として内田クレペリン検査(登録商標)を10分間行った。その他の課題を含む一連の実験進行を、表1に示す。
Figure 2016208556
2.4.結果
実験試料を使用した場合と対照試料を使用した場合のアルファ帯域の脳波変化を検討した。α波の大きさは人によって異なるため、以下の解析では、各試行の最初の安静閉眼(安静1)のFp1、Fp2、O1、O2、Fz、Pz極のα波帯域平均パワーを基準とする相対変化をデシベルdBで表して分析した。分析対象は安静閉眼のデータとした。
実験試料では、両被験者において、塗布直後にα波平均パワーの減少があり、塗布17分後に増大するという共通の傾向が見られた。塗布直後と17分後との間に統計的に有意傾向の差があった(p=0.053、Welch検定、両側)(表2上、図2)。この結果は、実験試料により、ストレスを負荷した状態からα波が有意に増加することを示す。一方、対照試料では、Y008は塗布前よりもα波平均パワーの増大が、S020は減少が起こった(表2下、図3)。この違いは個人差によるものと推定される。対照試料では、各被験者とも、塗布直後と塗布17分後のα波平均パワーに顕著な違いは見られなかった。
Figure 2016208556
以上のとおり、実験試料を塗布した場合、2名の被験者のα波平均パワーは同じ変化パターンを示した。両者とも塗布直後にα波平均パワーの減少があり、塗布17分後に平均パワーの上昇が見られた。実験試料に特徴的なリラックス効果が、α波平均パワーの変化において観察された。
実施例1と同様にして、化粧の習慣がある33〜52歳までの女性16名(平均年齢41.9±6.3歳)を被験者として、実験を行った。8名(S1〜S8)は実験試料の美容液の数週間〜約2年間の使用経験があり(使用経験者群)、残り8名(S9〜S16)は使用経験がなかった(未使用者群)。結果を図4〜9および表3〜6に示す。
使用経験者群では、塗布直後(安静2)および塗布17分後(安静3)のいずれにおいても、実験試料により対照試料と比較してα波平均パワーが増大した(塗布直後 p=0.025;塗布17分後 p=0.025;片側、ウィルコクソン符号付順位和検定)(図4、6、8、表3)。未使用者群では、塗布直後(安静2)および塗布17分後(安静3)のいずれにおいても、実験試料と対照試料の間でα波平均パワーに差がなかった(塗布直後 順位和に差なし;塗布17分後 p=0.663;片側、ウィルコクソン符号付順位和検定)。(図5、7、9、表4)。使用経験者群および未使用者群のいずれにおいても、実験試料または対照試料の塗布直後(安静2)と塗布17分後(安静3)との間に有意差はなかった(ウィルコクソン符号付順位和検定、両側)(表5、6)。また、使用経験者群および未使用者群のいずれにおいても、対照試料の塗布によるα波平均パワーの増大は見られなかった。
Figure 2016208556
Figure 2016208556
Figure 2016208556
Figure 2016208556
16名の被験者全員で解析した場合、有意な差ではなかったが、塗布直後(安静2)および塗布17分後(安静3)のいずれにおいても、実験試料は対照試料と比較してα波平均パワーが増大する傾向がみられた(塗布直後 p=0.0739;塗布17分後 p=0.2040;片側、ウィルコクソン符号付順位和検定)(図10〜12、表7)。実験試料または対照試料の塗布直後(安静2)と塗布17分後(安静3)との間に有意差はなかった(ウィルコクソン符号付順位和検定、両側)(表7)。
Figure 2016208556
美容液(試料)の塗布という化粧行為自体や美容液基剤にも心理効果があることが想定される。試料の塗布前に実施したストレス課題によって被験者の状態は初期状態から変化していたはずだが、対照試料塗布後にα波平均パワーが初期安静と同水準にまで回復したのは、これらの効果によると考えられる。しかしながら、対照試料ではα波平均パワーの増大がみられなかったことから、この効果は、化粧行為等によるものではなく、実験試料に固有の効果であることがわかる。未使用者群ではα波平均パワーの増大が検出されなかったが、未使用者群にも実験試料によりα波平均パワーが顕著に増大した被験者がおり、全体ではα波平均パワーが増大する傾向が観察された。実験試料である美容液に好ましい効果を感じた者がこれを常用することを考慮すると、使用経験者群は実験試料への感受性の高い被験者で構成されていると考えられる。本試験により、実験試料に特有のリラックス効果が確認された。

Claims (10)

  1. 貴金属微粒子を含む、リラックス用組成物。
  2. 貴金属微粒子が白金微粒子である、請求項1に記載のリラックス用組成物。
  3. 貴金属微粒子の平均単一粒子径が約2〜約5nmである、請求項1または2に記載のリラックス用組成物。
  4. さらに基剤を含み、貴金属微粒子がコロイド粒子として基剤中に分散している、請求項1〜3のいずれかに記載のリラックス用組成物。
  5. 貴金属微粒子が金属塩還元反応法により製造されたものである、請求項1〜4のいずれかに記載のリラックス用組成物。
  6. 皮膚に外用されるものである、請求項1〜5のいずれかに記載のリラックス用組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに規定される組成物を対象に適用することを含む、対象をリラックスさせる方法。
  8. 対象をリラックスさせるための、請求項1〜6のいずれかに規定される組成物の使用。
  9. リラックス用組成物としての、請求項1〜6のいずれかに規定される組成物の使用。
  10. リラックス用組成物の製造のための、請求項1〜6のいずれかに規定される組成物の使用。
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