JPWO2016136592A1 - 光コネクタプラグ、光コネクタ用レセプタクル、および光コネクタ接続構造 - Google Patents

光コネクタプラグ、光コネクタ用レセプタクル、および光コネクタ接続構造 Download PDF

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Abstract

光コネクタプラグ(1)は、光ファイバが内蔵される光コネクタ(2)と、光コネクタ(2)が収容されるカバー部材(3)と、を備えている。カバー部材(3)は、光コネクタ(2)の前端面よりも前方に突出するように設けられた一組の張出部(33,34)を備えている。一組の張出部(33,34)同士の間には、空間部である一組の切り欠き部(35,36)が設けられ、一組の切り欠き部(35,36)同士は光コネクタ(2)を中心に対向する位置に配置されている。

Description

本発明は、光ファイバコードの端部に取り付けられる光コネクタを内蔵する光コネクタプラグ、当該光コネクタプラグと接続する光コネクタ用レセプタクル、および光コネクタ接続構造に関する。
特許文献1には、フェルールを支持するコネクタ部材と、フェルールの突き合わせ方向に沿って張り出して相手コネクタと結合する結合部材と、コネクタ部材および結合部材を支持する本体部とを備えた防水コネクタが開示されている。
また、特許文献2には、内蔵された光コネクタの前端面よりも突出する円筒状の張出部を備えた光コネクタ用ハウジングが開示されている。
日本国特許4577793号公報 日本国意匠登録1490817号公報
特許文献1に記載された防水コネクタは、コネクタ部材の端面がコネクタ部材を支持する本体部の端面よりも突出しているため、コネクタ部材の端面に汚れや傷がつきやすい。
また、特許文献2に図示された光コネクタ用ハウジングにおいては、光コネクタの端面が光コネクタの周囲に設けられた円筒状の張出部の端面よりも内側に後退しているため、光コネクタの端面の観察や清掃作業が困難である。
本発明は、光コネクタの前端面を保護することができるとともに、光コネクタの前端面および側面の状態が容易に観察可能で、光コネクタ端面の清掃作業も容易な光コネクタプラグを提供することを目的とする。併せて、当該光コネクタプラグと接続する光コネクタ用レセプタクル、および光コネクタプラグと光コネクタ用レセプタクルとが接続された状態の光コネクタ接続構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光コネクタプラグは、
光ファイバを内蔵する光コネクタと、
前記光コネクタが収容されるカバー部材と、を備えた光コネクタプラグであって、
前記カバー部材は、前記光コネクタの前端面よりも前方に突出するように設けられた一組の張出部を備え、
前記一組の張出部同士の間には、空間部である一組の切り欠き部が設けられ、
前記一組の切り欠き部同士は前記光コネクタを中心に対向する位置に配置されている。
上記の目的を達成するために、本発明の光コネクタ用レセプタクルは、
上記に記載の光コネクタプラグに内蔵される前記光コネクタと接続可能なアダプタと、前記アダプタを収容する収容部と、を備えた光コネクタ用レセプタクルであって、
前記収容部の内面に弾性部材が設けられ、
前記弾性部材は、前記光コネクタと前記アダプタとが接続された状態で、前記カバー部材を前記アダプタとは反対側に付勢する。
上記の目的を達成するために、本発明の光コネクタ接続構造は、
上記に記載の光コネクタプラグと、上記に記載の光コネクタ用レセプタクルとが互いに結合可能である。
本発明によれば、光コネクタの前端面を保護することができるとともに、光コネクタの前端面および側面の状態が容易に観察可能で、光コネクタ端面の清掃作業も容易な光コネクタプラグ、当該光コネクタプラグと接続する光コネクタ用レセプタクル、および光コネクタ接続構造を提供することができる。
本発明に係る光コネクタプラグが光コネクタ用レセプタクルに取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1の光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。 光コネクタ用レセプタクルの斜視図である。 図1の光コネクタプラグが備える光コネクタの斜視図である。 (a)は図4の光コネクタを覆うカバー部材の正面斜視図であり、(b)は当該カバー部材の背面斜視図である。 (a)は光コネクタをカバー部材へ取り付けるための取付部材の正面斜視図であり、(b)は当該取付部材の背面斜視図である。 光コネクタが取付部材を介してカバー部材に取り付けられた状態を示す斜視図である。 (a)は図7の取付状態を示す側面図であり、(b)は図7の取付状態を示す正面図である。 第二実施形態に係る光コネクタプラグ、および光コネクタプラグと嵌合可能な光コネクタ用レセプタクルを示す斜視図である。 図9に示す光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。 (a)は、図10に示す取付部材の正面斜視図であり、(b)は取付部材の底面斜視図である。 図10に示す押さえ部材の斜視図である。 第二実施形態に係る光コネクタプラグが組立てられた状態を示す断面図である。 第三実施形態に係る光コネクタプラグ、および光コネクタ用レセプタクルの分解図である。 第三実施形態に係る光コネクタプラグが組立てられた状態を示す断面図である。 第四実施形態に係る光コネクタプラグ、および光コネクタプラグと嵌合可能な光コネクタ用レセプタクルを示す斜視図である。 図16に示す光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。 (a)は、図16に示す光コネクタ用レセプタクルの斜視図であり、(b)は、光コネクタ用レセプタクルの内面に弾性部材が取り付けられた状態の斜視図であり、(c)は、光コネクタ用レセプタクルの内面に弾性部材が取り付けられた状態の後面図である。 (a)は、図16に示す外部ハウジングの前面側斜視図であり、(b)は、外部ハウジングの後面側斜視図であり、(c)は、外部ハウジングにOリングが取り付けられた状態の側面図である。 (a)は、図16に示す係合部材の斜視図であり、(b)は、係合部材と外部ハウジングとの組付状態を示す斜視図である。 (a)は、図17に示すコネクタホルダの側面図であり、(b)は、コネクタホルダの後面図である。 (a)は、図17に示す保護部材の前面側斜視図であり、(b)は、保護部材の後面側斜視図である。 光コネクタが取り付けられた取付部材と外部ハウジングとの組立状態を示す斜視図である。 第四実施形態に係る光コネクタプラグが組立てられ、光コネクタ用レセプタクルと嵌合した状態を示す断面斜視図である。 第五実施形態に係る光コネクタプラグ、および光コネクタプラグと嵌合可能な光コネクタ用レセプタクルを示す斜視図である。 図25に示す光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。 (a)は図25に示す光コネクタプラグの保護管およびケーブルグラントを示す側面図であり、(b)は、(a)のA−A線断面図である。 第六実施形態に係る光コネクタプラグの斜視図である。 (a)は、図28に示す光コネクタプラグの結合部材の斜視図であり、(b)は、図28に示す光コネクタプラグのカバー部材に取り付けられる係合部材の斜視図である。 (a)は、図28に示す光コネクタプラグのB−B線断面図であり、(b)は、係合部材が結合部材と非係合である場合の(a)と同様の断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る光コネクタプラグは、
(1)光ファイバを内蔵する光コネクタと、
前記光コネクタが収容されるカバー部材と、を備えた光コネクタプラグであって、
前記カバー部材は、前記光コネクタの前端面よりも前方に突出するように設けられた一組の張出部を備え、
前記一組の張出部同士の間には、空間部である一組の切り欠き部が設けられ、
前記一組の切り欠き部同士は前記光コネクタを中心に対向する位置に配置されている。
この構成によれば、光コネクタの前端面をカバー部材の張出部によって簡易的に保護することができる。また、張出部が光コネクタの周方向における全周を覆っていないため、光コネクタの前端面および側面の状態が一組の切欠き部から容易に観察可能である。さらに、一組の切欠き部があることにより、光コネクタ前端面の清掃作業も容易に行うことができる。
(2)前記カバー部材は、外部ハウジングと、前記光コネクタを前記外部ハウジングに取付けるための取付部材とを含み、
前記取付部材は、前記一組の張出部を一体的に備えているとともに、前記外部ハウジングの内部に挿入可能であって、前記光コネクタの形状に応じた構造を有している。
この構成によれば、光コネクタプラグの組立時の作業効率を向上させることができる。
(3)前記取付部材は、前記外部ハウジング内に挿入された状態で前記外部ハウジングの長手方向に沿って移動可能である。
この構成によれば、取付部材が備える一組の張出部の接続先であるレセプタクルの形状の差異や寸法誤差を吸収することができ、光コネクタプラグとレセプタクルとの適切な接続を図ることができる。
(4)前記外部ハウジングは、前記光コネクタが光コネクタ用レセプタクルに収容されたアダプタと結合されるときに前記長手方向に沿って前記光コネクタ用レセプタクルとは反対側へ付勢される。
この構成によれば、光コネクタプラグが光コネクタ用レセプタクルと嵌合される際に光コネクタに対して加えられる押圧力を適切に開放することができる。
(5)前記外部ハウジングの前面部には前記光コネクタ用レセプタクル側に突出する突起部が設けられ、
前記突起部は、前記光コネクタと前記アダプタとの結合時に、前記光コネクタ用レセプタクルの内面に設けられた弾性部材と当接する。
この構成によれば、光コネクタプラグと光コネクタ用レセプタクルとの嵌合時に光コネクタへ加えられる押圧力の開放を容易に行うことができる。
(6)前記突起部は、前記一組の切欠き部の一方または両方に相当する位置に配置されている。
この構成によれば、一組の張出部と干渉しない位置に少なくとも一つの突起部を設けることができる。
(7)前記外部ハウジングと前記取付部材とは、互いに係合する凹凸構造を備え、当該凹凸構造によって前記取付部材が前記長手方向に沿って移動可能である。
この構成によれば、外部ハウジングに対して取付部材を容易に摺動させることができる。
(8)前記光コネクタを前記カバー部材に取付けるための取付部材であって、前記カバー部材の内部であって前記カバー部材の長手方向における中央部近傍に挿入可能な取付部材を、さらに備え、
前記取付部材は、前記光コネクタの形状に応じた構造を有している。
この構成によれば、一般的に普及している様々な光コネクタの形状に応じて異なる構造の取付部材を用いることで、光コネクタプラグのその他の部品を共通化することができる。
(9)前記取付部材は、前記張出部と係合されて前記カバー部材に固定可能である。
この構成によれば、光コネクタをカバー部材に取り付けた後でも、張出部に固定された取付部材を容易に取り外すことができる。
(10)前記カバー部材は、前記一組の張出部を一体的に備えている。
この構成によれば、異なる形状の光コネクタを、カバー部材を介してレセプタクルに容易に接続することができる。
(11)前記一組の張出部の外面には前記カバー部材の長手方向に沿って溝部が形成され、前記溝部は光コネクタ用レセプタクルの内面に形成される凸部と係合可能である。
この構成によれば、一組の張出部が光コネクタ用レセプタクルと適切な位置で係合可能である。
(12)可撓性を有する保護管であって、その一端側が前記カバー部材の後端側に結合され、他端側にはケーブルグランドを備えた保護管をさらに備えている。
この構成によれば、可塑性を備えた保護管を備えることで、光コネクタプラグ内の光コネクタに接続される光ファイバを適切に保護しつつ、ケーブルグランド後端側に導出する光ファイバケーブルが曲げられた際にも当該ケーブルの曲げに追随して保護管を曲げることができ、光コネクタに与えられる歪みを低減させることができる。
(13)光コネクタ用レセプタクルと結合可能であって前記カバー部材が挿通される結合部材をさらに備え、
前記カバー部材の外周には前記結合部材と互いに着脱容易に係合する係合部が設けられている。
この構成によれば、結合部材の回転や摺動をロックすることができ、光コネクタとアダプタとが適切に接続されていない状態での結合部材の光コネクタ用レセプタクルへの誤嵌合を防ぐことができる。
本願発明の実施形態に係る光コネクタ用レセプタクルは、
(14)上記に記載の光コネクタプラグに内蔵される前記光コネクタと接続可能なアダプタと、前記アダプタを収容する収容部と、を備えた光コネクタ用レセプタクルであって、
前記収容部の内面に弾性部材が設けられ、
前記弾性部材は、前記光コネクタと前記アダプタとが接続された状態で、前記カバー部材を前記アダプタとは反対側に付勢する。
この構成によれば、光コネクタプラグが光コネクタ用レセプタクルと嵌合される際に光コネクタへ加えられる押圧力を適切に開放することができる。
(15)前記弾性部材は、その一部が前記内面から露出されている。
この構成によれば、光コネクタ用レセプタクルに対する弾性部材の取付性を向上させることができる。
(16)前記収容部の内面には、前記光コネクタプラグの前記一組の張出部と係合可能な凸部が設けられている。
この構成によれば、光コネクタ用レセプタクルと一組の張出部とが適切な位置で係合可能である。
本願発明の実施形態に係る光コネクタ接続構造は、
(17)上記に記載の光コネクタプラグと、上記に記載の光コネクタ用レセプタクルとが互いに結合可能である。
この構成によれば、光コネクタプラグが光コネクタ用レセプタクルと嵌合される際に光コネクタに対して与えられる押圧力を適切に開放することができる光コネクタ接続構造を提供することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係る光コネクタプラグが光コネクタ用レセプタクルに取り付けられた状態を示す斜視図である。図2は、図1に示す光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。以下、光コネクタ用レセプタクル側(図1の左側)を光コネクタプラグの前方側とし、反対側(図1の右側)を光コネクタプラグの後方側として説明する。
図1および図2に示すように、光コネクタプラグ1は、光コネクタ用レセプタクル(以下、レセプタクルとする)10に着脱自在に取り付け可能である。
光コネクタプラグ1は、光コネクタ2と、光コネクタ2が収容されるカバー部材3と、を備えている。さらに、光コネクタプラグ1は、取付部材4と、結合部材5と、ブーツ6とを備えている。結合部材5は、光コネクタプラグ1をレセプタクル10と結合させるための部材であって、カバー部材3の周囲に摺動可能に設けられている。ブーツ6は、カバー部材3の後端部に連結され、後述の光ファイバコードCを覆っている。これにより、光ファイバコードCに急激な曲げが作用しないように光ファイバコードCが保護されている。なお、各部材間にはOリング7が配置され、光コネクタプラグ1を組み立てた際および光コネクタプラグ1をレセプタクル10に取り付けた際の防水性を担保している。
図3は、レセプタクル10の斜視図である。
図3に示すように、レセプタクル10は、ネジ穴を貫通させたネジSによって例えば壁面(不図示)に固定して用いられる。レセプタクル10は、光コネクタプラグ1側に張り出した筒状部12を有している。筒状部12内には、光コネクタ2と接続可能なアダプタ14が設けられている。筒状部12の内周面には、後述のカバー部材3の張出部を受け入れるための凹部12Aおよび凸部12Bが設けられている。筒状部12の外周面の後端側には、略L字状の固定溝16が設けられている。本例においては、固定溝16は、筒状部12の外周に沿って例えば3箇所に配置されている。一方、光コネクタプラグ1の結合部材5の内部には、レセプタクル10の各固定溝18に対応する不図示の突起部が設けられている。光コネクタプラグ1をレセプタクル10に固定する際には、筒状部12の固定溝16に沿って結合部材5の突起を押し込む。これにより、光コネクタプラグ1は、いわゆるバヨネットロック方式でレセプタクル10に接続される。
図4は、光コネクタ2の斜視図である。
図4に示すように、光コネクタ2は、フェルール21と、フェルール21を保持するコネクタハウジング22と、コネクタハウジング22の後端側に連結されるリアハウジング23と、を備えている。光コネクタ2は、光ケーブルに内包された光ファイバコードCが組み付けられるSCコネクタである。光ファイバコードCは、不図示の光ファイバ心線、光ファイバ心線を覆う抗張力繊維、および抗張力繊維を被覆する外被を有している。光ファイバ心線は、コアとクラッドを有する例えば直径125μmのガラス光ファイバの周囲に紫外線硬化型樹脂(UV樹脂)が被覆され、その外径が例えば250μmとされ、用途に応じて更にその周囲をナイロン樹脂等で直径900μmに被覆されている。外被を構成する樹脂としては、特に、難燃ポリエチレンが用いられることが好ましい。光コネクタ2は、レセプタクル10に内蔵されるアダプタ14に装着可能である。
フェルール21は、その前端面がコネクタハウジング22の前端面から突出して配置されている。フェルール21にはその周方向の中央部に、不図示の挿入孔がフェルール21の長手方向に沿って設けられている。この挿入孔に、光ファイバコードCから引き出された光ファイバ心線からさらに露出されたガラスファイバが挿入される。
コネクタハウジング22は、中空の部材であり、その内部にフェルール21を保持する。コネクタハウジング22のフェルール21が突出する側と反対側を後端部24とする。また、リアハウジング23は、コネクタハウジング22の後端側から後方に向けて突出するように、コネクタハウジング22に連結されている。リアハウジング23には、その後端側から光ファイバコードCが導入される。
図5(a)は、光コネクタ2を覆うカバー部材3の正面斜視図であり、図5(b)はカバー部材3の背面斜視図である。
図5(a),(b)に示すように、カバー部材3は、樹脂製の部材であって、収容部31と、フランジ部32と、一組の張出部33,34とを有している。収容部31は略円筒状であって、その内部に光コネクタ2の後端側が収容される。フランジ部32は、収容部31の前端面において収容部31の外周よりも拡径するように設けられている。フランジ部32の外周には、溝部32Aが例えば3箇所に設けられている。これに対し、結合部材5の内側には、フランジ部32の各溝部32Aに対応する位置に不図示の突起が設けられている。結合部材5の突起がフランジ部32の溝部32Aを通過することで、カバー部材3の周囲を覆う結合部材5が、カバー部材3に対してスライド可能な構造を有している。
一組の張出部33,34は、収容部31およびフランジ部32と一体的に形成されている。一組の張出部33,34は、フランジ部32を介して、収容部31の前方に向けて突出するように配置されている。一組の張出部33,34のうち図5(a)の上部に配置された上部張出部33は、その長手方向に直交する断面において横長状の四角柱である。上部張出部33の上面部には、その長手方向中央部に沿って凸部33Aが設けられている。当該凸部33Aは、レセプタクル10の筒状部12に設けられた凹部12Aの形状と一致するように形成されている。また、張出部33には、凸部33Aをその長手方向において分断するように、開口部33Bが設けられている。
図5(a)の下部に配置された下部張出部34は、図5(a),(b)および図8(b)に示すように、上部張出部33と対向するように略平行に設けられている。下部張出部34の下面部には、その長手方向中央部に沿って凹部34Aが設けられている。当該凹部34Aは、レセプタクル10の筒状部12に設けられた凸部12Bの形状と一致するように形成されている。また、下部張出部34には、凹部34Aをその長手方向において分断するように、開口部34Bが設けられている。
上部張出部33と下部張出部34との間には、収容部31から突出する光コネクタ2の前端部が収容される空間部が設けられている。本実施形態においては、上部張出部33の一方の側面33Cと下部張出部34の一方の側面34Cとの間の空間部を切欠き部35とし、上部張出部33の他方の側面33Dと下部張出部34の他方の側面34Dとの間の空間部を切り欠き部36とする。一組の切欠き部35,36同士は、光コネクタ2がカバー部材3に取り付けられた状態において、光コネクタ2を中心として対向する位置に設けられている。すなわち、光コネクタ2の長手方向に直交する方向の同一平面において、光コネクタ2と、切欠き部35および切欠き部36とが直線上に配置されている。
図6(a)は取付部材4の正面斜視図であり、図6(b)は取付部材4の背面斜視図である。
取付部材4は、光コネクタ2をカバー部材3へ取り付けるための部材である。取付部材4は、カバー部材3の内部であってカバー部材3の長手方向における中央部近傍に挿入可能な部材である。図6(a),(b)に示すように、取付部材4は、樹脂製の部材であって、フレーム41を有している。フレーム41は、光コネクタ2が挿通される開口部42を備えている。フレーム41の開口部42を構成する断面四角形状の内周面のうち互いに対向する面から光コネクタプラグ1の後方へ向けて突出するように一対の第一係合爪43aが設けられている。一対の第一係合爪43aは、光コネクタ2のコネクタハウジング22の後端部24と係合され、また一対の第一係合爪の基部43bで挟み込むことで、光コネクタ2を固定する。フレーム41の外周面のうち、一対の第一係合爪43aおよび基部43bが設けられた面と直交する面から光コネクタプラグ1の前方へ向けて突出するように一対の第二係合爪44が設けられている。一対の第二係合爪44は、カバー部材3の張出部33,34に設けられた開口部33B,34Bと係合する。これにより、取付部材4に固定された光コネクタ2をカバー部材3に取り付けることができる。
なお、本実施形態に係る取付部材4は、光コネクタ2の形状に応じた構造とすることができる。光コネクタ2としては、本実施形態で一例として示したSC型光コネクタの他に、例えばLC型光コネクタやMPO型光コネクタを用いることができる。カバー部材3に係合される一対の第二係合爪44の形状は維持しつつ、これらの光コネクタの形状に合わせて、取付部材4の形状を適宜変更してもよい。
図7および図8(a),(b)は、光コネクタ2が取付部材4を介してカバー部材3に取り付けられた状態を示している。
図7に示すように、光コネクタ2が固定された取付部材4をカバー部材3に取り付けることで、光コネクタ2はその前方部がカバー部材3の収容部31から突出した状態で、カバー部材3に固定される。
このように光コネクタ2がカバー部材3に固定された状態では、図8(a)に示すように、カバー部材3の張出部33,34の前端面33E,34Eが、光コネクタ2の前端面2Aよりも前方に突出する。また、図8(b)に示すように、カバー部材3に収容された光コネクタ2を中心として対向する位置に、上部張出部33と下部張出部34との間に設けられた一組の切欠き部35,36同士が配置されている。すなわち、光コネクタ2がカバー部材3に固定された状態において、光コネクタ2の外周面における互いに対向する側面部はカバー部材3には覆われていない。
以上説明した第一実施形態の構成によれば、光コネクタ2の前端面2Aよりも前方に突出するカバー部材3の張出部33,34によって光コネクタ2の前端面を簡易的に保護することができる。また、張出部33,34は光コネクタ2の周方向における全周を覆っているわけではなく、光コネクタ2を中心に対向する位置には空間部である一組の切欠き部35,36が設けられている。そのため、光コネクタ2の前端面および側面の状態が一組の切欠き部35,36から容易に観察可能であるとともに、一組の切欠き部35,36を介して光コネクタ2の前端面の清掃作業も容易に行うことができる。
また、第一実施形態に係る光コネクタプラグ1は、光コネクタ2をカバー部材3に取付けるための部材であって、カバー部材3の内部であってカバー部材3の長手方向における中央部近傍に挿入可能な取付部材4を備えている。そして、本実施形態に係る取付部材4は、光コネクタ2の形状に応じた構造とすることができる。カバー部材に光コネクタを直接固定する構成では、SC型光コネクタではなくLC型光コネクタやMPO型光コネクタを用いたい場合にカバー部材自体の構造を各光コネクタの形式に合わせて変更しなければならない。しかし、本実施形態においては、光コネクタ2は取付部材4を介してカバー部材3に取り付けられるため、様々な光コネクタに応じて取付部材4の構造を変更することで、光コネクタプラグ1のその他の部品(例えばカバー部材3)を共通化することができる。
また、第一実施形態においては、取付部材4は、作業者が容易に触れることのできるカバー部材3の張出部33,34に設けられた開口部33B,34Bと係合されてカバー部材3に固定されている。
そのため、光コネクタ2をカバー部材3に取り付けた後でも、張出部33,34に係合された取付部材4の係合爪43を開口部33B,34Bの外側から内側に向けて押し込むことで、カバー部材3に固定された取付部材4を容易に取り外すことができる。
さらに、第一実施形態においては、カバー部材3が一組の張出部33,34を一体的に備えているため、異なる形状の光コネクタを、カバー部材3を介してレセプタクル10に容易に接続することができる。
(第二実施形態)
図9は、第二実施形態に係る光コネクタプラグ、および光コネクタプラグと嵌合可能な光コネクタ用レセプタクルを示す斜視図である。図10は、図9に示す光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。以下、光コネクタ用レセプタクル側(図10の左側)を光コネクタプラグの前方側とし、反対側(図10の右側)を光コネクタプラグの後方側として説明する。なお、第一実施形態と共通の部材については詳細な説明は省略する。
図9および図10に示すように、光コネクタプラグ101は、光コネクタ用レセプタクル(以下、レセプタクルとする)110に着脱自在に取り付け可能である。
光コネクタプラグ101は、光コネクタ102と、光コネクタ102が収容されるカバー部材103と、を備えている。カバー部材103は、外部ハウジング103aと、水密部材103bと、取付部材104とから構成される。外部ハウジング103aは円筒状の部材であって、光コネクタ102が取付部材104とともにその内部に収容される。また、水密部材103bは、光コネクタプラグ101をレセプタクル110に取り付けた際の防水性を担保するための部材である。
光コネクタプラグ101は、さらに、結合部材105と、押さえ部材106と、ブーツ107とを備えている。結合部材105は、光コネクタプラグ101をレセプタクル110と結合させるための部材であって、カバー部材103の外部ハウジング103aの周囲に摺動可能に設けられている。ブーツ107は、外部ハウジング103aの後端部に連結され、後述の光ファイバコードCを覆っている。なお、カバー部材103とブーツ107との間にはOリング108が配置され、光コネクタプラグ101を組み立てた際の防水性を担保している。
レセプタクル110は、ネジ穴を貫通させたネジSによって例えば壁面(不図示)に固定して用いられる。レセプタクル110は、光コネクタプラグ101側に張り出した筒状部112を有している。筒状部112内には、光コネクタ102と接続可能なアダプタ114が挿入されて保持される。筒状部112は、その内部にアダプタ114が挿入された状態で、光コネクタプラグ101の取付部材104が備える後述の一組の張出部を受け入れるための開口部112A,112Bを備えている。なお、第一実施形態と同様に、光コネクタプラグ101は、いわゆるバヨネットロック方式でレセプタクル110に接続される。
図11(a)は、取付部材104の正面斜視図であり、図11(b)は取付部材104の底面斜視図である。
取付部材104は、光コネクタ102を外部ハウジング103aへ取り付け固定するための部材である。取付部材104は、外部ハウジング103aの内部に挿入可能な部材である。図11(a),(b)に示すように、取付部材4は、樹脂製の部材であって、収容部141と、一組の張出部143,144とを有している。収容部141は略円筒状であって、その内部に光コネクタ102の後端側が収容される。収容部141には、当該収容部141から光コネクタプラグ101の前方へ向けて突出するように配置された一対の係合爪142が設けられている。この一対の係合爪142は、取付部材104に固定された状態の光コネクタ102を中心として互いに対向するように配置されており、光コネクタ102を両側から挟み込むことで光コネクタ102を取付部材104に固定する。
一組の張出部143,144は、収容部141と一体的に形成され、収容部141の前方に向けて突出するように配置されている。一組の張出部143,144のうち上部張出部143の上面部には、その長手方向中央部に沿って凸部143Aが設けられている。当該凸部143Aは、レセプタクル110の筒状部112に設けられた上側の開口部112Aの形状と一致するように形成されている。
下部張出部144は、上部張出部143と対向するように略平行に設けられている。下部張出部144の下面部には、その長手方向中央部に沿って凸部144Aが設けられている。当該凸部144Aは、レセプタクル110の筒状部112に設けられた下側の開口部112Bの形状と一致するように形成されている。
上部張出部143と下部張出部144との間には、収容部141から突出する光コネクタ102の前端部が収容される空間部が設けられている。ここで、上部張出部143の一方の側面と下部張出部144の一方の側面との間の空間部を切欠き部145とし、上部張出部143の他方の側面と下部張出部144の他方の側面との間の空間部を切り欠き部146とする。一組の切欠き部145,146同士は、光コネクタ102が取付部材104に固定された際に、光コネクタ102を中心として対向する位置に設けられている。すなわち、光コネクタ102の取付状態において、光コネクタ102の長手方向に直交する方向の同一平面において、光コネクタ102と、切欠き部145および切欠き部146とが直線上に配置されている。
なお、第二実施形態に係る取付部材104は、第一実施形態と同様に、光コネクタ102の形状に応じた構造とすることができる。なお、本例の光コネクタ102は、例えばSC型光コネクタであるが、LC型光コネクタやMPO型光コネクタを用いることもできる。外部ハウジング103aに取付部材104が適切に収容されるように取付部材104の外部形状は維持しつつ、光コネクタ102の形状に応じて取付部材104の筒内形状および/または一対の係合爪142の形状を適宜変更してもよい。
図12は、押さえ部材106の斜視図である。
押さえ部材106は、取付部材104とともに外部ハウジング103a内に収容される部材であって、外部ハウジング103a内において取付部材104と当接する当接部106aを備えている。押さえ部材106は、当接部106aが取付部材104の後端部と当接することで取付部材104を外部ハウジング103a内で位置決めおよび固定する。押さえ部材106にはその長手方向に沿って切り欠かれたスリット106bが形成されている。当該スリット106bを介して、光ファイバコードCから引き出された光ファイバ心線を押さえ部材106の内部に収容可能である。
図13は、光コネクタプラグ101が組立てられた状態を示す断面図である。
光コネクタプラグ101を組み立てる際には、まず、光ファイバコードCから引き出された光ファイバ心線(不図示)を光コネクタ102へ導入する。次に、光コネクタ102を取付部材104に固定し、光コネクタ102が固定された状態の取付部材104を外部ハウジング103aの後方から外部ハウジング103a内に挿入する。水密部材103bは、外部ハウジング103aとレセプタクル110から張り出した筒状部112との間に挟み込まれる。このとき、外部ハウジング103aの円筒内の前端部に形成された突起部(不図示)に取付部材104の前端部が当接することで、取付部材104(および光コネクタ102)のさらに前方への移動が規制される。すなわち、図13に示すように、一組の張出部143,144および光コネクタ102の前面部が外部ハウジング103aから突出した状態で、外部ハウジング103aに固定される。次に、光コネクタ102と連結されている光ファイバ心線を、スリット106bを介して押さえ部材106内に収容する。そして、押さえ部材106を外部ハウジング103aの後方から挿入して、押さえ部材106の当接部106aを取付部材104の後端部と当接させる。最後に、外部ハウジング103aの後端部にブーツ107を連結させる。このようにして、光コネクタプラグ101が組立てられる。
図9および図13に示されるように、光コネクタ102が取付部材104を介して外部ハウジング103a内部に固定された状態では、光コネクタ102の前端面および取付部材104の張出部143,144の前端面は外部ハウジング103aの前端面よりも前方に突出している。また、取付部材104の張出部143,144の前端面は、光コネクタ2の前端面2Aよりもわずかに前方に突出している。
また、外部ハウジング103aに収容された光コネクタ102を中心として対向する位置に、取付部材104の上部張出部143と下部張出部144との間に設けられた一組の切欠き部145,146同士が配置されている。すなわち、光コネクタ102が取付部材104を介して外部ハウジング103aに固定された状態において、光コネクタ102の外周面における互いに対向する側面部は外部ハウジング103aおよび取付部材104には覆われていない。
以上説明した第二実施形態の構成によれば、第一実施形態と同様に、一組の張出部143,144によって光コネクタ102の前端を簡易的に保護することができるとともに、光コネクタ102の前端面および側面の状態が一組の切欠き部145,146から容易に観察可能で、一組の切欠き部145,146を介して光コネクタ102の前端面の清掃作業も容易に行うことができる。
また、第二実施形態に係る光コネクタプラグ101においては、カバー部材103は、外部ハウジング103aと、光コネクタ102を外部ハウジング103aに固定するための取付部材104とを含み、取付部材104は、一組の張出部143,144を一体的に備えている。収容部141および一組の張出部143,144を備えた取付部材104は、第一実施形態の取付部材104に比べて大きいため、外部ハウジング103aへ挿入して固定する際の組立性が良好である。これにより、光コネクタプラグ101の組立時の作業効率を向上させることができる。
(第三実施形態)
図14は、第三実施形態に係る、光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。図15は、第三実施形態に係る光コネクタプラグが組立てられた状態を示す断面図である。なお、第一実施形態および/または第二実施形態と共通の部材については詳細な説明は省略する。
第三実施形態に係る光コネクタプラグ201は、光コネクタ202と、光コネクタ202が収容されるカバー部材203と、を備えている。カバー部材203は、外部ハウジング203aと、取付部材204とから構成される。光コネクタプラグ201は、さらに、結合部材205と、押さえ部材206と、ブーツ207とを備えている。
第三実施形態に係る光コネクタ202は、いわゆるLC型光コネクタである。カバー部材203のうち、外部ハウジング203aおよび水密部材203bは、第二実施形態の外部ハウジング103aおよび水密部材103bと同形状の部材である。取付部材204は、収容部241および一組の張出部243,244を備えている。収容部241は、光コネクタ202の形状に応じた構造を有しているため、第二実施形態の取付部材104の収容部141とは異なる形状を採用している。また、一組の張出部243,244は、第二実施形態と同様に、レセプタクル210の筒状部212に挿入されるのに適した形状を備えている。
押さえ部材206は、弾性部材206aと、ガイド部材206bとを備えている。弾性部材206aは、本例においては例えばコイルバネである。ガイド部材206bは、光ファイバコードCから引き出される不図示の光ファイバ心線を外部ハウジング203a内で案内するものである。ガイド部材206bにより案内された光ファイバ心線は、光コネクタ202の後端側から光コネクタ202内に導入される。弾性部材206aは、図15の断面図に示される光コネクタプラグ201の組立状態において、外部ハウジング203aの内部に収容され、取付部材204の後端部とブーツ207の前端部との間に配置される。また、ガイド部材206bは、弾性部材206aがその外周に配置された状態で外部ハウジング203aの内部に収容され、その後端部がブーツ207の前端部近傍に固定される。このように、第三実施形態に係る光コネクタプラグ201においては、取付部材204は、弾性部材206aによって付勢されているため、外部ハウジング203a内に挿入された状態で外部ハウジング203aの長手方向に沿って移動可能である。
ところで、取付部材204が備える一組の張出部243,244の接続先であるレセプタクル210は、その形状がアダプタ214の種類によって異なっていたり、一組の張出部243,244の受け入れる開口部の前後方向における寸法誤差が生じたりする場合がある。
これに対して、第三実施形態に係る光コネクタプラグ201においては、取付部材204は、外部ハウジング203a内に挿入された状態で外部ハウジング203aの長手方向に沿って移動可能であるため、レセプタクル210の形状差や寸法誤差を吸収することができる。これにより、光コネクタプラグ201とレセプタクル210との適切な接続を図ることができる。
(第四実施形態)
図16は、第四実施形態に係る光コネクタプラグと光コネクタ用レセプタクルとが嵌合された状態を示す斜視図である。図17は、図16に示す光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルの分解図である。図17は、図16に示される光コネクタプラグおよび光コネクタ用レセプタクルから、それらの周方向に90度回転させた状態で示している。以下、光コネクタ用レセプタクル側(図17の左側)を光コネクタプラグの前方側とし、反対側(図17の右側)を光コネクタプラグの後方側として説明する。なお、第一実施形態と共通の部材については詳細な説明は省略する。
図16および図17に示すように、光コネクタプラグ301は、光コネクタ用レセプタクル(以下、レセプタクルとする)310に着脱自在に取り付け可能である。
光コネクタプラグ301は、光コネクタ302と、光コネクタ302が収容されるカバー部材303と、結合部材308と、ケーブルグランド309とを備えている。ケーブルグランド309は、外部ハウジング304の後端部に連結され、図16に示されるように光ファイバコードCを覆っている。なお、各部材間にはOリング320が配置され、光コネクタプラグ301を組み立てた際および光コネクタプラグ301をレセプタクル310に取り付けた際の防水性を担保している。
カバー部材303は、外部ハウジング304と、取付部材305とから構成される。取付部材305は、光コネクタ302を直接保持するコネクタホルダ306と、コネクタホルダ306がその内部に収容される保護部材307とから構成されている。
図18(a)は、レセプタクル310の斜視図であり、図18(b)は、レセプタクル310の内面に後述のバネ(弾性部材)が取り付けられた状態の斜視図であり、図18(c)は、レセプタクル310の内面にバネが取り付けられた状態の後面図である。
レセプタクル310は、例えば壁面(不図示)に固定して用いられる。レセプタクル310は、光コネクタプラグ301側に張り出した筒状部312(収容部の一例)を有している。第一実施形態と同様に、光コネクタプラグ301は、いわゆるバヨネットロック方式でレセプタクル310に接続される。図16に示されるように、光コネクタプラグ301とレセプタクル310との嵌合時には、筒状部312の内部に光コネクタプラグ301の外部ハウジング304が収容されるとともに外部ハウジング304内に収容された光コネクタ302および保護部材307の一組の張出部(後述)が筒状部312の前面から前方へ向けて突出する。また、本実施形態での図示は省略するが、筒状部312内には、光コネクタ302と接続可能なアダプタ(図9、図10参照)が挿入可能である。
筒状部312の内面には、バネ315を取り付けるための一組のバネ収容部313、および後述の保護部材307の一組の張出部と係合可能な一組の凸部314が設けられている。一組のバネ収容部313の各々は、図18(c)に示されるように、筒状部312の内面において上下方向で互いに対向する位置に設けられている。一組の凸部314は、一組のバネ収容部313を繋ぐ仮想線とは直交する仮想線上の位置、すなわち、筒状部312の内面において左右方向で互いに対向する位置に設けられている。
各バネ収容部313は、その前方側にバネ315の周囲全体を覆うような円筒状の部分313aを有し、その後方側にバネ315の一部を覆うような断面半円状の部分313bを有している。半円状の部分313bには筒状部312の後面側から前面側に向けて突出する突起313cが設けられている。
図18(b)に示されるように、この一組のバネ収容部313にバネ315がそれぞれ収容される。バネ315は、その一端が、バネ収容部313の半円状の部分313b側から円筒状の部分313aに差し込まれ、その他端が、半円状の部分313bの内部に設けられた突起313cに嵌合することで収容される。このように、バネ315は、その一部が半円状の部分313bからレセプタクル310の内面に露出した状態でバネ収容部313へ収容されている。
図19(a)は、外部ハウジング304の前面斜視図であり、図19(b)は、外部ハウジング304の後面斜視図であり、図19(c)は、外部ハウジング304にOリング320が取り付けられた状態の側面図である。
外部ハウジング304は、略円筒状の部材であって、光コネクタ302が取付部材305とともにその内部に収容される。外部ハウジング304は、円筒状の本体部304aと、本体部304aの前端面に設けられたフランジ304bと、フランジ304bから前方側(レセプタクル310側)に向けて突出する一組の突起部304cと、を備えている。フランジ304bは本体部304aよりも拡径された部分である。フランジ304bの内周面には、一組の爪部304b1が設けられている。一組の突起部304cは、レセプタクル310のバネ収容部313に収容されたバネ315と当接する部材であって、当該バネ収容部313に対応する位置に設けられている。なお、一組の爪部304b1同士をつなぐ仮想線と、一組の突起部304c同士をつなぐ仮想線とが略直交するように、一組の爪部304b1および一組の突起部304cが配置されている。また、本体部304aの外周面には、長手方向に沿って長尺凸部304dが2箇所に設けられている。この長尺凸部304dは、本体部304aの後端部から前方へかけて延びている(ただし、本体部304aの前端部までは延びていない)。なお、図19(c)に示すように、外部ハウジング304のフランジ304bの後方にはOリング320が取り付けられる。
図20(a)は、結合部材308の斜視図であり、図20(b)は、結合部材308と外部ハウジング304との組付状態を示す斜視図である。
結合部材308は、光コネクタプラグ301をレセプタクル310と結合(嵌合)させるための部材であって外部ハウジング304の周囲に摺動可能に設けられている。図20(a)に示すように、結合部材308は、前方側の大径部308aおよび後方側の小径部308bから構成されており、大径部308aと小径部308bとの間には段部308cが形成されている。結合部材308の内面には、外部ハウジング304の外周面に設けられた2箇所の長尺凸部304dと対応する位置に凹部308dが設けられている。
図20(b)に示すように、外部ハウジング304は、結合部材308の前方から挿入され、外部ハウジング304の長尺凸部304dが結合部材308の凹部308dに嵌合されることで、結合部材308は外部ハウジング304の周囲で前後方向に摺動可能となる。前方から結合部材308に挿入された外部ハウジング304は、そのフランジ304bが結合部材308の段部308cとOリング320を介して当接することで、結合部材308に対して後方へのさらなる移動が規制される。このとき、外部ハウジング304の長尺凸部304dは本体部304aの前方側には設けられていないため、結合部材308の凹部308dは長尺凸部304dから外れた状態となる。そのため、外部ハウジング304のフランジ304bと結合部材308の段部308cとが当接された状態で、結合部材308を周方向に回転させることが可能となる。結合部材308を周方向に少し回転させると、長尺凸部304dと凹部308dとの位置が周方向においてずれることとなり、外部ハウジング304の結合部材308に対する前方への移動が規制される。このようにして、外部ハウジング304と結合部材308とがロック状態で組み立てられる。
図21(a)は、コネクタホルダ306の側面図であり、図21(b)はコネクタホルダ306の後面図である。
コネクタホルダ306は、光コネクタ302を後述の保護部材307を介して外部ハウジング304へ取り付け固定するための部材である。コネクタホルダ306は、外部ハウジング304の内部に後方から挿入可能な部材である。図21(b)に示すように、コネクタホルダ306は、光コネクタ302(ここでは、一組のLCコネクタ)を収容可能な一組の開口部306aを有している。そして各開口部306aの斜め下方には外部と連通するスリット306bがそれぞれ設けられている。コネクタホルダ306に光コネクタ302を収容する際には、まず、光コネクタ302に接続された光ファイバ心線(図示省略)をスリット306bから開口部306a内に挿入し、次に、光ファイバ心線を後方へ向けて引っ張る。これにより、光コネクタ302を開口部306aに収容することができる。なお、図21(a)に示されるようにコネクタホルダ306の外周面には上下一組の爪部306cが突出して設けられている。
図22(a)は、保護部材307の前面側斜視図であり、図22(b)は保護部材307の後面側斜視図である。また、図23は、光コネクタ302が取り付けられた取付部材305(コネクタホルダ306および保護部材307)と外部ハウジング304との組立状態の斜視図である。
保護部材307は、光コネクタ302が収容されたコネクタホルダ306を外部ハウジング304へ取り付け固定するとともに、光コネクタ302の前端面を保護するための部材である。保護部材307は、外部ハウジング304の内部に前方から挿入可能な部材である。保護部材307は、収容部307aと、一組の張出部307bとを有している。収容部307aは、コネクタホルダ306の外形に対応する形状を有しており、その内部にコネクタホルダ306(および光コネクタ302)が収容される。収容部307aには、その周方向における四隅にスリット307a1が設けられている。コネクタホルダ306が収容される際に、このスリット307a1が外側に少し広がることでコネクタホルダ306が収容部307a内に容易に挿入される。収容部307aの上面および下面には、コネクタホルダ306の一組の爪部306cと係合可能な第一開口部307a2が設けられている。また、収容部307aの左側面および右側面には、外部ハウジング304の一組の爪部304b1と係合可能な第二開口部307a3が設けられている。第二開口部307a3は、光コネクタプラグ301の長手方向に沿って一定の長さを有している。そのため、図23に示すように、保護部材307が外部ハウジング304に収容されたときには、各爪部304b1が各第二開口部307a3と係合した状態で保護部材307は外部ハウジング304に対して前後方向に移動可能となる。
一組の張出部307bは、収容部307aと一体的に形成され、収容部307aの前方に向けて突出するように配置されている。一組の張出部307bの外面には、それぞれ、その長手方向中央部に沿って溝部307b1が設けられている。当該溝部307b1は、レセプタクル310の筒状部312の内面に設けられた一組の凸部314の形状と一致するように形成されている。
一組の張出部307bの間には、収容部307aから突出する光コネクタ302の前端部が収容される空間部が設けられている。一組の張出部307bと当該一組の張出部307bの間に設けられた切欠き部との関係は、第一〜第三実施形態と同様である。
図24は、光コネクタプラグ301が組立てられ、当該光コネクタプラグ301がレセプタクル310と嵌合した状態を示す断面斜視図である。
本実施形態に係る光コネクタプラグ301を組み立てる際には、まず、光ファイバコードC(図16参照)に結合部材308およびケーブルグランド309を挿通しておく。次に、光ファイバコードCから引き出された光ファイバ心線(図示省略)を光コネクタ302へ導入する。次に、光コネクタ302に接続された光ファイバ心線をコネクタホルダ306のスリット306bから挿入し後方へ引っ張ることで光コネクタ302をコネクタホルダ306の開口部306a内に収容する。次に、保護部材307を外部ハウジング304の前方から外部ハウジング304内に挿入しておく。このとき、外部ハウジング304のフランジ304bの内面に形成された爪部304b1と保護部材307の第二開口部307a3とが係合することで、保護部材307は、第二開口部307a3の長さ分だけ前後方向への移動が担保されつつ、外部ハウジング304へ取り付けられる。
そして、光コネクタ302が固定された状態のコネクタホルダ306を外部ハウジング304の後方から外部ハウジング304内に挿入し、さらに、外部ハウジング304へ収容されている保護部材307の内部にコネクタホルダ306を挿入する。このとき、保護部材307の収容部307aに形成された第一開口部307a1とコネクタホルダ306の爪部306cとが係合することで、コネクタホルダ306が保護部材307に固定される。このようにして、図23および図24に示すように、光コネクタ302の前面部および保護部材307の一組の張出部307bが外部ハウジング304から突出した状態で、光コネクタ302、コネクタホルダ306および保護部材307が外部ハウジング304内に収容される。
次に、光ファイバコードCに挿通された状態の結合部材308を前方に移動し、外部ハウジング304の周囲に挿通する。このとき、外部ハウジング304の長尺凸部304dが結合部材308の凹部308dに嵌合された状態で、外部ハウジング304は結合部材308に通され、フランジ304bが結合部材308の段部308cとOリング320を介して当接する。この状態で、結合部材308を周方向に回転させることで、外部ハウジング304の結合部材308に対する前後方向への移動が規制され、外部ハウジング304と結合部材308とがロック状態で組み付けられる。最後に、外部ハウジング304の後端部に光ファイバコードCに挿通されていたケーブルグランド309を連結させる。このようにして、光コネクタプラグ301が組立てられる。なお、レセプタクル310と外部ハウジング304のフランジ304b前端面との間、フランジ304b後端面と結合部材308の段差308cとの間、および外部ハウジング304の本体部304a後端面とケーブルグランド309との間には、それぞれOリング320が配置され、光コネクタプラグ301とレセプタクル310との接続構造における防水性が担保されている。
上記の通り組立てられた光コネクタプラグ301をレセプタクル310に接続する際には、保護部材307の一組の張出部307bがレセプタクル310の一組の凸部314と係合した状態で、レセプタクル310の筒状部312内に光コネクタプラグ301の前端部が挿入される。このとき、光コネクタ302がレセプタクル310内のアダプタ(不図示)と接続されるとともに、図24に示されるように、外部ハウジング304の一組の突起部304cがレセプタクル310の内面からその一部が露出したバネ315と当接する。一組の突起部304cとバネ315とが当接した状態で、光コネクタプラグ301の結合部材308がレセプタクル310側にさらに押し込まれて回転されることで、上述のバヨネットロック方式により光コネクタプラグ301とレセプタクル310とが接続される。
このように、光コネクタプラグ301とレセプタクル310との嵌合時、すなわち、光コネクタ302がレセプタクル310に収容されたアダプタと接続されるときに、外部ハウジング304の一組の突起部304cがレセプタクル310の内面のバネ315と当接することで、外部ハウジング304は光コネクタプラグ301の長手方向に沿って後方(レセプタクル310とは反対側)へ付勢されることとなる。また、このとき、図23に示すように、保護部材307は、外部ハウジング304内に挿入された状態で外部ハウジング304の長手方向に沿って第二開口部307a3の長さ分だけ移動可能となっている。
ところで、保護部材307が備える一組の張出部307bの係合先であるレセプタクル310は、その形状がアダプタの種類によって異なっていたり、一組の張出部307bを受け入れる開口部の前後方向における寸法誤差が生じたりする場合がある。そのため、光コネクタをアダプタへ接続する際の押圧力が掛かり続けた状態となってしまい、光コネクタとアダプタとの接続不良や破損等が発生し得る。
これに対して、第四実施形態に係る光コネクタプラグ301は、レセプタクル310との嵌合時において、取付部材305(保護部材307)が外部ハウジング304内に挿入された状態で外部ハウジング304の長手方向に沿って移動可能であるとともに、外部ハウジング304が光コネクタプラグ301の長手方向に沿って後方へ付勢される。そのため、光コネクタ302とアダプタとの接続時に加えられた押圧力を開放することができる。これにより、レセプタクル310の形状差や寸法誤差を吸収して、光コネクタプラグ301とレセプタクル310との適切な接続を図ることができる。
また、本実施形態では、外部ハウジング304の前面部にレセプタクル310側に突出する突起部304cが設けられるとともに、レセプタクル310の内面にバネ315が設けられ、突起部304cとバネ315が当接することで、外部ハウジング304が後方に付勢される構成となっている。これにより、嵌合時に光コネクタ302へ加えられる押圧力の開放を容易に行うことができる。
また、外部ハウジング304の突起部304cは、保護部材307の一組の張出部307bの間に形成された一組の切欠き部に相当する位置に配置されている。このように、突起部304cを一組の張出部307bと干渉しない位置に設けることで、光コネクタプラグ301のレセプタクル310への適切な嵌合と外部ハウジング304の後方への付勢を両立させることができる。
また、外部ハウジング304と保護部材307とは、互いに係合する凹凸構造を備えている。具体的には、外部ハウジング304のフランジ304bに形成された爪部304b1と保護部材307の第二開口部307a3とが係合することで、外部ハウジング304に保護部材307が取り付けられた状態で、保護部材307は第二開口部307a3の長さ分だけ前後方向への移動が可能となる。
また、保護部材307の一組の張出部307bの外面には外部ハウジング304の長手方向に沿って溝部307b1が形成され、溝部307b1はレセプタクル310の内面に形成される凸部314と係合可能である。この構成によれば、一組の張出部307b1をレセプタクル310と適切な位置で係合させることが可能となる。
また、レセプタクル310の内面に設けられたバネ収容部313に収容されるバネ315は、その一部がレセプタクル310の内面から露出されている。この構成によれば、レセプタクル310に対するバネ315の取付性を向上させることができる。
なお、上記の第四実施形態では、外部ハウジング304にレセプタクル310側に突出する突起部304cが設けられるとともに、レセプタクル310の内面にバネ315が設けられた構成となっているが、この例に限られない。例えば、レセプタクルに光コネクタプラグ側に突出する突起部を設ける一方、外部ハウジングに当該突起部と当接する弾性部材を取り付ける構成としても良い。
また、上記の第四実施形態では、外部ハウジング304と保護部材307とは、互いに係合する凹凸構造を備えている構成となっているが、この例に限られない。例えば、保護部材の外面の断面形状(および、それに対応する外部ハウジングの内面の断面形状)が非軸対称形状(例えば四角形)である場合には凹凸構造を備えなくとも保護部材の前後方向への移動は外部ハウジングによりガイドされ得る。
(第五実施形態)
図25は、第五実施形態に係る光コネクタプラグを示す斜視図であり、図26は、図25に示す光コネクタプラグ、および光コネクタプラグと嵌合可能な光コネクタ用レセプタクルの分解図である。以下、光コネクタ用レセプタクル側(図26の左側)を光コネクタプラグの前方側とし、反対側(図26の右側)を光コネクタプラグの後方側として説明する。なお、第一実施形態から第四実施形態と共通の部材については詳細な説明は省略する。
図25および図26に示すように、光コネクタプラグ401は、光コネクタ用レセプタクル(以下、レセプタクルとする)410に着脱自在に取り付け可能である。光コネクタプラグ401は、光コネクタ402と、光コネクタ402が収容されるカバー部材403と、結合部材405と、第一ケーブルグランド406と、を備えている。カバー部材403は、外部ハウジング403aと、外部ハウジング403a内に収容される取付部材404aおよびコネクタホルダ404bとから構成される。第一ケーブルグランド406は、外部ハウジング403aの後端部に連結されている。各部材間にはOリング420が配置され、光コネクタプラグ401を組み立てた際および光コネクタプラグ401をレセプタクル410に取り付けた際の防水性を担保している。
本実施形態において、光コネクタプラグ401は、さらに、保護チューブ407と、保護管408と、第二ケーブルグランド409とを備えている。保護チューブ407は、例えば樹脂製の部材であって、光コネクタ402が保持する短尺ガラスファイバと、光コネクタプラグ401の後方側から挿入される光ファイバコードC(図27参照)から露出された光ファイバ心線との融着接続部を保護するためのものである。例えば、現場にて光ファイバの融着接続作業を行う場合には、作業者は、光コネクタ402のフェルールに予め挿入保持された短尺ガラスファイバと、他の伝送用ケーブル(例えば、光ファイバコードC)から露出されたガラスファイバ部分とを融着接続する。そして、作業者は、当該融着接続部を保護チューブ408で覆ってから、光コネクタ402および光コネクタ402に接続された光ファイバコードCを外部ハウジング403a内に収容する。このように、ガラスファイバの融着接続部を保護チューブ408で保護することで、光コネクタプラグ401をレセプタクル410に嵌合する現場で融着接続作業が必要となった場合にも、融着接続部の保護を適切に行うことができる。
保護管408は、第一ケーブルグランド406の後端に連結されており、図27(a),(b)に示すように、その内部に光ファイバコードCが収容される。保護管408は、硬質プラスチックあるいは金属から構成されており、蛇腹状の構造を有していることが好ましい。保護管408は、柔らかすぎると保護管としての役目を果たさないが、固すぎると光コネクタプラグ401に大きな歪を与えてしまう虞があるため光コネクタプラグ401の全長を長大化させる必要が出てきてしまう。これに対して、本実施形態においては、保護管408は、硬質プラスチックあるいは金属から構成され、さらに蛇腹状構造を有している。そのため、第二ケーブルグランド409の後端側に導出する光ファイバコードCが曲げられた際に、保護管508が光ファイバコードCに追随して曲がる程度の柔軟さ(可撓性)を有することができる。
第二ケーブルグランド409は、図27(b)に示すように、その前半部において密閉部材410(例えば、樹脂パッキン)を介して保護管408の後端に連結されている。また、第二ケーブルグランド409は、その後半部において、密閉部材410を介して光ファイバコードCを固定している。このように、第二ケーブルグランド409は、密閉部材410を介して、保護管408と連結されるとともに光ファイバコードCを固定しているため、防水性が維持されている。なお、第一ケーブルグランド406や第二ケーブルグランド409(これらを構成するナット部品)は、保護管408と同様に、硬質プラスチックあるいは金属から構成されていることが好ましいが、必ずしも保護管408と同一材料で構成される必要はない。
以上説明したように、第五実施形態に係る光コネクタプラグ401は、可撓性を有する保護管408をさらに備え、当該保護管408は、その一端側がカバー部材403の後端側に結合され、他端側には第二ケーブルグランド409が連結されている。このように、可撓性を備えた保護管408を設けることで、光コネクタプラグ401内の光コネクタ402に接続される光ファイバを適切に保護しつつ、第二ケーブルグランド409の後端側に導出する光ファイバコードCが曲げられた際にも当該コードの曲げに追随して保護管408を曲げることができ、光コネクタ402に与えられる歪みを低減させることができる。
(第六実施形態)
図28は、第六実施形態に係る光コネクタプラグの斜視図である。なお、第一実施形態から第五実施形態と共通の部材については詳細な説明は省略する。
図28に示すように、光コネクタプラグ501は、カバー部材503と、カバー部材503がその内部に挿通される結合部材505と、を備えている。カバー部材503の内部には、第一実施形態等と同様の光コネクタ(不図示)が収容される。結合部材505は、カバー部材503の周囲で回転および摺動可能であるとともに、光コネクタ用レセプタクル(不図示)とバヨネットロック方式で結合可能である。カバー部材503の外周には、結合部材505と係合可能な係合部材507が設けられている。以下、レセプタクル側を光コネクタプラグ501の前方側とし、反対側を光コネクタプラグ501の後方側として説明する。
図29(a)に示すように、本実施形態に係る結合部材505の後端には後方に向けて突出する突出部506が設けられており、突出部506に開口部506Aが形成されている。図29(b)に示すように、カバー部材503の外周に設けられる係合部材507は、カバー部材503の外周形状に沿った環状部508と、当該環状部508から前方に突出する突出部509とを備えている。係合部材507は、環状部508によってカバー部材503に取り付け可能である。突出部509の先端部には、結合部材505の開口部505Aに係合可能な係合凸部509Aが形成されている。また、突出部509の中間部には、当該突出部509を押圧するための押圧凸部509Bが形成されている。
図30(a)に示すように、本実施形態においては、カバー部材503が挿通された結合部材505の開口部506Aに、カバー部材503の周囲に取り付けられた係合部材507の係合凸部509Aが係合する。これにより、カバー部材503に対して回転および摺動可能に設けられている結合部材505の回転および摺動をロックすることができる。また、図30(b)に示すように、係合部材507の押圧凸部509Bを押圧することで、結合部材505の開口部506Aと係合部材507の係合凸部509Aとの係合を解除することができる。
ところで、第一実施形態から第五実施形態に記載の光コネクタプラグをレセプタクルと係合させる場合には、壁面等に固定されているレセプタクルのアダプタに光コネクタプラグの光コネクタを接続させてから、結合部材をバヨネットロック方式でレセプタクルに嵌合させる必要がある。このとき、作業者が結合部材を持って光コネクタプラグをレセプタクルと嵌合させると、光コネクタプラグ側の光コネクタとレセプタクル側のアダプタとが接続していない状態で結合部材とレセプタクルとが嵌合してしまうおそれがあった。
これに対して、本実施形態の光コネクタプラグ501は、レセプタクルと結合可能であってカバー部材503が挿通される結合部材505を備え、カバー部材503の外周には結合部材505と互いに着脱容易に係合する係合部材509が設けられている。この構成により、結合部材505の回転や摺動をロックすることができる。そのため、光コネクタプラグ501をレセプタクルに嵌合させるためには、まず、光コネクタとアダプタとを接続させてから結合部材505のカバー部材503に対するロックを解除して、結合部材505を回転および摺動させつつレセプタクルに嵌合させることとなる。したがって、光コネクタとアダプタとが適切に接続されていない状態での結合部材505のレセプタクルへの誤嵌合を防ぐことができる。
図30(a),(b)に示すように、係合部材507はカバー部材503の外周に着脱可能に取り付けられる部材であるため、結合部材505をロックしておくことが必要な場合にのみ、係合部材507をカバー部材503に取り付けるようにしても良い。なお、本実施形態では、係合部材507は、カバー部材503とは別体で構成されているが、カバー部材503の外周に一体的に形成されていても良い。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
本出願は、2015年2月23日出願の日本特許出願(特願2015−032875)、2015年9月25日出願の日本特許出願(特願2015−188115)、および2015年11月6日出願の日本特許出願(特願2015−218264)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

Claims (17)

  1. 光ファイバを内蔵する光コネクタと、
    前記光コネクタが収容されるカバー部材と、を備えた光コネクタプラグであって、
    前記カバー部材は、前記光コネクタの前端面よりも前方に突出するように設けられた一組の張出部を備え、
    前記一組の張出部同士の間には、空間部である一組の切り欠き部が設けられ、
    前記一組の切り欠き部同士は前記光コネクタを中心に対向する位置に配置されている、光コネクタプラグ。
  2. 前記カバー部材は、外部ハウジングと、前記光コネクタを前記外部ハウジングに取付けるための取付部材とを含み、
    前記取付部材は、前記一組の張出部を一体的に備えているとともに、前記外部ハウジングの内部に挿入可能であって、前記光コネクタの形状に応じた構造を有している、請求項1に記載の光コネクタプラグ。
  3. 前記取付部材は、前記外部ハウジング内に挿入された状態で前記外部ハウジングの長手方向に沿って移動可能である、請求項2に記載の光コネクタプラグ。
  4. 前記外部ハウジングは、前記光コネクタが光コネクタ用レセプタクルに収容されたアダプタと結合されるときに前記長手方向に沿って前記光コネクタ用レセプタクルとは反対側へ付勢される、請求項3に記載の光コネクタプラグ。
  5. 前記外部ハウジングの前面部には前記光コネクタ用レセプタクル側に突出する突起部が設けられ、
    前記突起部は、前記光コネクタと前記アダプタとの結合時に、前記光コネクタ用レセプタクルの内面に設けられた弾性部材と当接する、請求項4に記載の光コネクタプラグ。
  6. 前記突起部は、前記一組の切欠き部の一方または両方に相当する位置に配置されている、請求項5に記載の光コネクタプラグ。
  7. 前記外部ハウジングと前記取付部材とは、互いに係合する凹凸構造を備え、当該凹凸構造によって前記取付部材が前記長手方向に沿って移動可能である、請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の光コネクタプラグ。
  8. 前記光コネクタを前記カバー部材に取付けるための取付部材であって、前記カバー部材の内部であって前記カバー部材の長手方向における中央部近傍に挿入可能な取付部材を、さらに備え、
    前記取付部材は、前記光コネクタの形状に応じた構造を有している、請求項1に記載の光コネクタプラグ。
  9. 前記取付部材は、前記張出部と係合されて前記カバー部材に固定可能である、請求項8に記載の光コネクタプラグ。
  10. 前記カバー部材は、前記一組の張出部を一体的に備えている、請求項8または9に記載の光コネクタプラグ。
  11. 前記一組の張出部の外面には前記カバー部材の長手方向に沿って溝部が形成され、前記溝部は光コネクタ用レセプタクルの内面に形成される凸部と係合可能である、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の光コネクタプラグ。
  12. 可撓性を有する保護管であって、その一端側が前記カバー部材の後端側に結合され、他端側にはケーブルグランドを備えた保護管をさらに備えている、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の光コネクタプラグ。
  13. 光コネクタ用レセプタクルと結合可能であって前記カバー部材が挿通される結合部材をさらに備え、
    前記カバー部材の外周には前記結合部材と互いに着脱容易に係合する係合部が設けられている、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の光コネクタプラグ。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光コネクタプラグに内蔵される前記光コネクタと接続可能なアダプタと、前記アダプタを収容する収容部と、を備えた光コネクタ用レセプタクルであって、
    前記収容部の内面に弾性部材が設けられ、
    前記弾性部材は、前記光コネクタと前記アダプタとが接続された状態で、前記カバー部材を前記アダプタとは反対側に付勢する、光コネクタ用レセプタクル。
  15. 前記弾性部材は、その一部が前記内面から露出されている、請求項14に記載の光コネクタ用レセプタクル。
  16. 前記収容部の内面には、前記光コネクタプラグの前記一組の張出部と係合可能な凸部が設けられている、請求項14または請求項15に記載の光コネクタ用レセプタクル。
  17. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光コネクタプラグと、請求項14から請求項16のいずれか一項に記載の光コネクタ用レセプタクルとが互いに結合可能である、光コネクタ接続構造。
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