JPWO2016113892A1 - 点灯故障判定装置及び点灯故障判定方法 - Google Patents

点灯故障判定装置及び点灯故障判定方法 Download PDF

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Abstract

点灯装置の故障について判定の精度を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。映像取得部(11)は、点灯装置(91)の照射対象エリアを含むエリアの映像を取得する。判定部(13)は、点灯装置(91)にON信号が付与され、かつ、位置取得部(12)で取得された現在位置が故障の判定を行うべき予め定められた判定位置である場合に、映像取得部(11)で取得された映像のうちの照射対象エリアの映像に基づいて、点灯装置(91)が故障しているか否かを判定する。

Description

本発明は、車両外部を照射可能な車載の点灯装置の故障を判定する点灯故障判定装置、及び、点灯故障判定方法に関する。
従来、車載の点灯装置のランプに供給される電流に基づいて、当該点灯装置の故障が判定(検出)されている。一方、近年、車載カメラで取得された車両外部の映像に基づいて、点灯装置の故障を判定する技術が提案されている(例えば特許文献1)。また、照度センサで検出された車両周囲の明るさや、導光ケーブルを使用したランプ光の検知の有無に基づいて、点灯装置の故障を判定する技術も提案されている。
特開2010−137757号公報
しかしながら、車載カメラで映像を取得する周囲環境、具体的には場所や位置などが変化すれば、道路の路面状況及び路面による光の反射具合などが変化する。このため、点灯装置の照度が一定であっても、周囲環境が変わると、車載カメラで撮像された映像の明るさや、照度センサで検出された明るさも変化してしまう。この結果、明るさに基づいて点灯装置の故障を精度よく判定することができないという問題があった。また、導光ケーブルを使用した場合には構成が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、点灯装置の故障について判定の精度を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る点灯故障判定装置は、車両外部を照射可能な車載の点灯装置の故障を判定する点灯故障判定装置であって、点灯装置の照射対象エリアを含むエリアの映像を取得する映像取得部と、車両の現在位置を取得する位置取得部と、点灯装置にON信号が付与され、かつ、位置取得部で取得された現在位置が故障の判定を行うべき予め定められた判定位置である場合に、映像取得部で取得された映像のうちの照射対象エリアの映像に基づいて、点灯装置が故障しているか否かを判定する判定部とを備える。
本発明に係る点灯故障判定方法は、車両外部を照射可能な車載の点灯装置の故障を判定する点灯故障判定方法であって、点灯装置の照射対象エリアを含むエリアの映像を取得し、車両の現在位置を取得し、点灯装置にON信号が付与され、かつ、取得された現在位置が故障の判定を行うべき予め定められた判定位置である場合に、取得された映像のうちの照射対象エリアの映像に基づいて、点灯装置が故障しているか否かを判定する。
本発明によれば、点灯装置の故障について判定の精度を高めることができる。
本発明の目的、特徴、態様及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係るナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るカメラで取得される映像の一例を示す図である。 実施の形態1に係るナビゲーション装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る判定位置記憶部及び位置比較部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るフィルタ処理部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る算出対象エリアを示すブロック図である。 実施の形態2に係る算出対象エリアを示すブロック図である。 実施の形態2に係る判定処理部の判定処理を説明するための図である。 実施の形態2に係る参照値取得部の算出処理を説明するための図である。 実施の形態2に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。 変形例1に係る判定位置記憶部及び位置比較部の構成を示すブロック図である。 変形例2に係るナビゲーション装置の機能構成を示すブロック図である。 変形例2に係る判定位置決定部の構成を示すブロック図である。 変形例2に係る判定位置決定部の別構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係るサーバの構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る通信端末の構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
以下の説明では、本発明に係る点灯故障判定装置が、車両に搭載可能なナビゲーション装置の一機能として適用された場合を例にして説明する。以下、当該ナビゲーション装置が搭載され、着目の対象となる車両を「自車」と記載して説明する。
<ハードウェア構成>
図1は、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1のナビゲーション装置1は、点灯装置91と、ライトスイッチ92及びECU(Electronic Control Unit)93を介して接続されているとともに、カメラ94及び表示装置95と接続されている。
以下の説明で明らかとなるように、ナビゲーション装置1は、カメラ94で取得された映像に基づいて、点灯装置91の故障(例えばランプ切れなど)を判定することが可能となっている。ここでナビゲーション装置1の構成について詳細に説明する前に、ナビゲーション装置1と接続されている各構成要素について詳細に説明する。
点灯装置91は、自車に搭載されており、自車外部を照射可能となっている。具体的には、故障が無い点灯装置91にON信号が付与されると、当該点灯装置91は自車外部を照射する。図1の点灯装置91は、ヘッドランプ91a、ブレーキランプ91b、自車後退時にON信号が付与されるリバースランプ91c、ウィンカー91dといった複数種類のランプを含んでいる。なお、点灯装置91はこれらに限ったものではなく、これらランプの少なくとも1つを含む構成であってもよいし、これらランプと同種のランプ(例えばテールランプなど)をさらに含む構成であってもよい。
ライトスイッチ92は、ECU93の制御に応じて、ON信号を点灯装置91に付与する。図1のライトスイッチ92は、ヘッドランプ91a、ブレーキランプ91b、リバースランプ91c、ウィンカー91dにそれぞれON信号を付与可能なヘッドランプSW(スイッチ)92a、ブレーキSW(スイッチ)92b、リバースSW(スイッチ)92c、ウィンカーSW(スイッチ)92dを含んでいる。なお、ライトスイッチ92は、これらに限ったものではなく、点灯装置91のランプに対応するスイッチを含んでいればよい。
ECU93は、自車ボディを統括的に制御する。ECU93は、ライトスイッチ92が点灯装置91にON信号を付与したか否かを示す情報を、例えばCAN(Controller Area Network)経由でナビゲーション装置1に送信する。
カメラ94は、映像を取得し、その映像データを生成する。
図2は、カメラ94で取得される映像の一例を示す図である。図2に示すように、カメラ94が取得する映像のエリアは、点灯装置91の照射対象エリア71と、点灯装置91の非照射対象エリア72とを含んでいる。
照射対象エリア71は、故障していない点灯装置91がON信号を受けた場合に、点灯装置91からの光の照射が期待されるエリアである。非照射対象エリア72は、故障していない点灯装置91がON信号を受けた場合であっても、点灯装置91からの光の照射が期待されないエリアである。なお、非照射対象エリア72は必須ではなく、カメラ94で取得される映像のエリアが非照射対象エリア72を含まなくても、点灯装置91の故障を判定することは可能である。
図1に戻って、上述の映像を取得するカメラ94として、フロントカメラ94a及びリアカメラ94bが適用されている。フロントカメラ94aは、自車のフロント側に設けられ、ヘッドランプ91a及びウィンカー91dの照射対象エリア71を含むエリアの映像を取得する。リアカメラ94bは、自車のリア側に設けられ、ブレーキランプ91b、リバースランプ91c及びウィンカー91dの照射対象エリア71を含むエリアの映像を取得する。なお、カメラ94としては、点灯装置91の故障判定以外の目的で設けられたカメラ、例えば事故及び盗難などを記録するためのカメラなどを適用すること想定しているが、もちろん点灯装置91の故障判定に用いる専用のカメラを適用してもよい。
表示装置95は、例えば液晶表示装置などからなり、ナビゲーション装置1からの制御により各種情報を表示する。
次に、図1のナビゲーション装置1のハードウェア構成について説明する。ナビゲーション装置1は、映像受信装置81と、位置算出装置82と、メモリ83と、プロセッサ84と、記憶装置85とを備えている。
映像受信装置81は、例えばインターフェースなどから構成され、カメラ94で取得された映像(点灯装置91の照射対象エリア71を含むエリアの映像)を、カメラ94から受信する。
位置算出装置82は、自車の現在位置を算出する。図1の例では、位置算出装置82は、GPS(Global Positioning System)受信装置82aと、センサ82bとから構成されている。GPS受信装置82aは、自車の現在位置を算出するためのGPS信号を、GPS衛星から受信する。センサ82bは、例えばジャイロセンサや車速センサなどから構成され、自車の現在位置を算出するための自車の方位及び速度を検出する。なお、位置算出装置82の構成はこれに限ったものではなく、例えば、これらのうちいずれか1つから構成されてもよい。また、位置の算出処理は、GPS信号とセンサデータとに基づいてプロセッサ84によって行われる構成であってもよい。
メモリ83は、例えば半導体メモリなどから構成され、記憶装置85は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などから構成される。メモリ83及び記憶装置85(以下「メモリ83等」と記す)には、ナビゲーション装置1がナビゲーション機能及び点灯故障判定機能を有するために必要な情報が記憶される。プロセッサ84は、例えばSoC(System on a Chip)のモジュールやシステムLSI(Large Scale Integration)などに含まれるCPU(Central Processing Unit)などから構成される。
<機能構成>
図3は、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1の機能構成を示すブロック図である。なお、図3以降の図では、ライトスイッチ92、ECU93及び表示装置95の図示は省略する。
図3のナビゲーション装置1は、映像取得部11と、位置取得部12と、判定部13とを備えている。なお、映像取得部11は、例えば図1の映像受信装置81に対応する。位置取得部12は、例えば図1の位置算出装置82に対応する。判定部13は、例えば図1のプロセッサ84がメモリ83等に記憶されたプログラムを実行することにより、当該プロセッサ84の機能として実現される。ただし、判定部13はこれに限ったものではなく、例えば、複数のプロセッサ84が連携して実現されてもよい。
次に、本実施の形態1に係るナビゲーション装置1の機能構成について詳細に説明する。映像取得部11は、図2に示すような、点灯装置91の照射対象エリア71を含むエリアの映像を取得する。位置取得部12は、自車の現在位置を取得する。
判定部13は、点灯装置91にON信号が付与され、かつ、位置取得部12で取得された現在位置が判定位置である場合に、映像取得部11で取得された映像のうちの照射対象エリア71の映像に基づいて、点灯装置91が故障しているか否かを判定する。判定部13において点灯装置91が故障していると判定した場合には、その判定結果が図1の表示装置95に表示される。
<実施の形態1のまとめ>
以上のような本実施の形態1に係るナビゲーション装置1によれば、自車の現在位置が、予め定められた判定位置である場合に、映像取得部11で取得された映像に基づいて、点灯装置91が故障しているか否かを判定する。これにより、点灯装置91の故障判定に用いられる映像を取得する位置を、判定位置に制限することができるので、周囲環境、例えば道路の路面状況及び路面による光の反射具合などを統一化することができる。よって、映像取得部11で取得された映像の明るさにおける、周囲環境の影響を抑制することができることから、映像に基づく点灯装置91の故障判定の精度を高めることができる。
<実施の形態2>
図4は、本発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置1の機能構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態2に係るナビゲーション装置1において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、異なる部分について主に説明する。
本実施の形態2に係るナビゲーション装置1は、図3の構成に加えて、輝度変換部14と、地図データ記憶部16と、判定位置記憶部17と、参照値取得部23とを備えている。また、本実施の形態2に係る判定部13は、非照射エリア輝度判定部15と、位置比較部18と、処理フラグ生成部19と、フィルタ処理部20と、照射エリア平均輝度取得部21と、判定処理部22とを備えている。なお、地図データ記憶部16及び判定位置記憶部17は、図1のメモリ83及び記憶装置85の少なくともいずれか1つに対応する。また、輝度変換部14及び参照値取得部23は、判定部13と同様に図1のプロセッサ84の機能として実現される。
以下、本実施の形態2に係る構成要素について詳細に説明する前に、全体の概要について説明する。
点灯装置91にON信号が付与されたか否かを示す情報と、位置取得部12で取得された現在位置が判定位置であるか否かを示す情報と、非照射対象エリア72(図2)の輝度が予め定められた閾値よりも大きいか否かを示す情報とが、処理フラグ生成部19に出力される。処理フラグ生成部19は、これら情報に基づいて点灯装置91の故障判定を行うか否かを判定する。
点灯装置91の故障判定を行うと処理フラグ生成部19にて判定された場合、フィルタ処理部20は、映像取得部11で取得された映像の輝度にフィルタ処理を行い、照射エリア平均輝度取得部21は、フィルタ処理部20によるフィルタ処理後の輝度のうち照射対象エリア71(図2)内の輝度の平均値を算出(取得)する。そして、判定処理部22が、照射エリア平均輝度取得部21により算出された平均値と予め定められた参照値とに基づいて、点灯装置91が故障しているか否かを判定する。
次に本実施の形態2に係る構成要素の詳細について説明する。
輝度変換部14は、映像取得部11で取得された映像を、当該映像の輝度情報に変換し、当該輝度情報を、非照射エリア輝度判定部15及びフィルタ処理部20に出力する。以下、輝度変換部14から出力される輝度情報を、「映像取得部11で取得された映像の輝度」と記すこともある。
非照射エリア輝度判定部15は、映像取得部11で取得された映像の輝度のうち、非照射対象エリア72(図2)の映像における輝度が、予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する。そして、非照射エリア輝度判定部15は、その判定結果を処理フラグ生成部19に出力する。なお、予め定められた閾値は、例えばユーザや装置の学習機能などにより適宜変更されてもよい。
地図データ記憶部16は、地図データを記憶している。本実施の形態2に係る位置取得部12は、GPS信号、自車の現在の方位及び速度に基づいて自車の現在位置を取得するだけでなく、地図データ記憶部16に記憶された地図データを用いてマップマッチングを行う。これにより、自車の現在位置の検出精度が高められている。なお以下では、現在位置は、緯度及び経度であるものとして説明するが、これに限ったものではない。
図5は、本実施の形態2に係る判定位置記憶部17及び位置比較部18の構成を示すブロック図である。
判定位置記憶部17は、予め定められた判定位置の緯度及び経度をテーブル形式で記憶している。判定位置記憶部17において、異なるテーブル番号(No1,No2,…)には、異なる判定位置が記憶されており、テーブル番号によって判定位置を特定することが可能となっている。
位置比較部18は、位置取得部12が取得した自車の現在位置(緯度及び経度)が、判定位置記憶部17に記憶された判定位置(緯度及び経度)であるか否かを判定する。位置比較部18は、自車の現在位置が判定位置であると判定した場合には、自車の現在位置が判定位置と一致したことを示すテーブル一致フラグを、処理フラグ生成部19に出力するとともに、当該判定位置のテーブル番号を、フィルタ処理部20に出力する。
図4に戻って、処理フラグ生成部19は、以上に説明した、点灯装置91にON信号が付与されたか否かを示す情報、テーブル一致フラグ、非照射エリア輝度判定部15の判定結果を受け取ることが可能となっている。
処理フラグ生成部19は、点灯装置91にON信号が付与されたことを示す情報を受け取り、かつ、位置比較部18からテーブル一致フラグを受け取った場合に、フィルタ処理を行うことを示す処理フラグをフィルタ処理部20に出力する。ただし、本実施の形態2に係る処理フラグ生成部19は、点灯装置91にON信号が付与されたことを示す情報を受け取り、かつ、位置比較部18からテーブル一致フラグを受け取った場合であっても、非照射対象エリアの映像における輝度が予め定められた閾値よりも大きい場合には、処理フラグをフィルタ処理部20に出力しないように構成されている。
つまり、処理フラグ生成部19は、点灯装置91にON信号が付与されたことを示す情報を受け取り、位置比較部18からテーブル一致フラグを受け取り、かつ、非照射対象エリアの映像における輝度が予め定められた閾値以下である場合に、処理フラグをフィルタ処理部20に出力する。この結果、フィルタ処理部20以降において処理が実行され、点灯装置91の故障判定が行われることになる。
一方、処理フラグ生成部19は、上記以外の場合には処理フラグをフィルタ処理部20に出力しない。この結果、フィルタ処理部20以降において処理が実行されずに、点灯装置91の故障判定が行われないことになる。
フィルタ処理部20は、処理フラグ生成部19から処理フラグを受け取った場合に、映像取得部11で取得された映像内の画素の輝度に、時間方向のローパスフィルタによるフィルタ処理を行う。このフィルタ処理により、時間方向の輝度変化が低減するため、輝度におけるノイズの影響を抑制することが可能となるとともに、照射対象エリアは明るくなり、非照射対象エリアは暗くなるという単純化された情報を得ることができる。
ここで本実施の形態2では、映像取得部11は、図2の映像を時々刻々と取得するように構成され、フィルタ処理部20は、映像取得部11で時々刻々と取得された映像内の画素の輝度に、時間方向のローパスフィルタでフィルタ処理を行う。なお、このようなフィルタ処理を実現するためには、自車が測定位置を通過している間に複数フレームの映像が得られるように設計すればよい。例えば、測定位置の範囲を十分広く、または、映像の取得速度を十分速く設計すればよい。
図6には、本実施の形態2に係るフィルタ処理部20の構成の一例として、ローパスフィルタの一種である積分型のIIR(Infinite Impulse Response)フィルタが図示されている。
フィルタ処理部20は、データ選択部20aと、減算器20dと、乗算器20eと、加算器20fとを備える。このうちデータ選択部20aは、メモリ制御部20bと、1フレーム遅延用のフレームメモリ20cとを備える。
減算器20dには、映像取得部11からの映像の輝度(入力Vn)が入力されるとともに、入力Vnの1フレーム前の輝度であるフィルタ処理後の輝度(出力Vout)が入力される。減算器20dは、出力Voutから入力Vnを減算し、乗算器20eは、減算器20dでの減算によって得られた値と係数k(k<1)とを乗算する。加算器20fは、乗算器20eでの乗算によって得られた値と入力Vnとを加算し、それによって得られた値を出力Voutとして出力する。
メモリ制御部20bには、位置比較部18からのテーブル番号が入力される。メモリ制御部20bは、フレームメモリ20cの複数の記憶領域のうち、当該テーブル番号に対応する記憶領域に、フィルタ処理部20のフィルタ処理後の輝度(出力Vout)を書き込む。また、メモリ制御部20bは、書き込んだ出力Voutをフレームメモリ20cから読み込み、当該出力Voutを減算器20dに出力する。以上のフィルタ処理部20の処理は画素単位で行われる。これにより、フィルタ処理部20は、テーブル番号ごと、つまり測定位置ごとに、輝度について時間方向の積分処理を画素単位で行うことができる。
また、メモリ制御部20bには、上述の位置比較部18からのテーブル番号だけでなく、処理フラグ生成部19からの処理フラグも入力される。メモリ制御部20bは、処理フラグがメモリ制御部20bに入力された場合には上述の書き込みを行い、処理フラグがメモリ制御部20bに入力されなかった場合には上述の書き込みを行わない。この結果、フィルタ処理部20が処理フラグを受けた場合には、フィルタ処理部20にてローパスフィルタによるフィルタ処理が行われ、フィルタ処理部20が処理フラグを受けていない場合には、フィルタ処理部20にてローパスフィルタによるフィルタ処理が行われないように構成されている。
以上、フィルタ処理部20に積分型のIIRフィルタを適用した例について説明した。しかし、フィルタ処理部20は、これに限ったものではなく、例えば、チェビシェフフィルタ、バターワースフィルタ、ベッセルフィルタなどの他のローパスフィルタが適用されてもよい。また、フィルタ処理部20に対して後続の照射エリア平均輝度取得部21では、非照射対象エリア72(図2)内の輝度は処理対象としない。そこで、演算負荷が軽減されるように、フィルタ処理部20は、照射対象エリア71(図2)内の輝度についてのみフィルタ処理を行ってもよい。
図4に戻って、照射エリア平均輝度取得部21は、照射対象エリア71のうち予め定められたエリア内の画素に関して、上記フィルタ処理後の輝度の平均値を算出(取得)する。
図7及び図8は、照射エリア平均輝度取得部21による平均値の算出対象となる、上記予め定められたエリア(以下「算出対象エリア」と記す)の一例を示す図である。図7には、故障判定の対象が図1のヘッドランプ91a、ブレーキランプ91b及びリバースランプ91cである場合の、算出対象エリア73aが示されている。図8には、故障判定の対象が図1のウィンカー91dである場合の、算出対象エリア73bが示されている。
ヘッドランプ91a等の輝度は、照射対象エリア71の左側から右側までの全体において高くなる傾向があることを考慮して、図7の算出対象エリア73aは、照射対象エリア71の左部分から右部分までの全体に亘って設定されている。一方、ウィンカー91dの輝度は、照射対象エリア71の左部分及び右部分に偏在して高くなる傾向があることを考慮して、図8の算出対象エリア73bは、照射対象エリア71の左部分及び右部分に偏在して設定されている。このように、本実施の形態2では、算出対象エリア73a,73bはランプの種類ごとに規定されている。
図4に戻って、判定処理部22は、照射エリア平均輝度取得部21で取得された平均値(以下「平均輝度」と記す)と、予め定められた参照値とに基づいて、点灯装置91が故障しているか否かを判定する。本実施の形態2に係る判定処理部22は、この判定を、点灯装置91のランプの種類ごとに行う。
図9は、本実施の形態2に係る判定処理部22の判定処理を説明するための図である。判定処理部22は、平均輝度が、図9の一点鎖線に対応する参照値のn(n<100)%の値(図9の二点鎖線に対応する値)以下であるか否かを判定する。判定処理部22は、平均輝度が、参照値のn%の値以下であると判定した場合には、点灯装置91が故障していると判定し、そうでない場合には点灯装置91が故障していないと判定する。判定処理部22において点灯装置91が故障していると判定した場合には、故障している旨と、故障しているランプの種類とが図1の表示装置95にて表示される。
なお、上述の判定処理はこれに限ったものではなく、例えば、数フレームの映像で連続して、平均輝度が参照値のn%の値以下である場合に、点灯装置91が故障していると判定し、そうでない場合には点灯装置91が故障していないと判定してもよい。このように構成した場合には、誤判定を抑制することができる。
図4に戻って、参照値取得部23は、現在より遡る予め定められた複数のフレーム単位の平均輝度が、許容ばらつき範囲(予め定められた範囲)内にある場合に、上記予め定められた複数のフレーム単位の平均輝度に基づいて、判定処理部22で用いる参照値を算出する。以下、予め定められた複数のフレーム単位は、m(mは2以上の整数)フレーム単位であるものとして説明する。
図10は、本実施の形態2に係る参照値取得部23の算出処理を説明するための図である。なお、図10の破線で規定されている許容ばらつき範囲は、直近の参照値を基準にして、例えばユーザや装置の学習機能などにより適宜変更されてもよい。
参照値取得部23は、照射エリア平均輝度取得部21からの平均輝度のばらつきが安定するまで参照値の算出を行わずに待機する。なお、その期間において、判定処理部22は、故障判定を行わずに待機してもよいし、デフォルトの参照値を用いて故障判定を行ってもよい。
参照値取得部23は、mフレーム連続して、平均輝度が許容ばらつき範囲内にある場合にばらつきが安定したと判定して、当該mフレームの平均輝度に基づいて参照値を算出する。例えば、参照値取得部23は、mフレームの平均輝度の平均値、中央値または最頻値などを参照値として算出する。なお、この算出に用いられる平均輝度のばらつきを抑えるために、当該平均輝度に時間方向の積分処理を行ってから、参照値を算出してもよい。参照値取得部23は、初回に算出された参照値を、判定処理部22で用いられる参照値として設定する。
参照値が設定された後、参照値取得部23は、照射エリア平均輝度取得部21からの新たな平均輝度が、許容ばらつき範囲内である場合(または参照値のn%よりも大きい場合)に、上記と同様にして参照値を算出する。そして、参照値取得部23は、2回目以降に算出された参照値を、判定処理部22で用いられる参照値として更新する。
<動作>
図11は、本実施の形態2に係るナビゲーション装置1の動作を示すフローチャートである。この図11の動作は、例えばナビゲーション装置1の起動後に開始される。
まず、ステップS1にて、映像取得部11は、カメラ94から図2のような映像を取得する。
ステップS2にて、処理フラグ生成部19は、点灯装置91にON信号が付与されたか否かを示す情報を参照する。当該情報が点灯装置91にON信号が付与されたことを示す場合にはステップS3に進み、そうでない場合にはステップS1に戻る。
ステップS3にて、位置取得部12は、自車の現在位置を取得する。
ステップS4にて、位置比較部18は、位置取得部12が取得した自車の現在位置が、判定位置記憶部17に記憶された判定位置であるか否かを判定する。自車の現在位置が判定位置であると判定した場合にはステップS5に進み、そうでない場合にはステップS1に戻る。
ステップS5にて、輝度変換部14は、映像取得部11で取得された映像を、当該映像の輝度情報に変換する。
ステップS6にて、非照射エリア輝度判定部15は、非照射対象エリア72(図2)の映像における輝度が、予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定する。当該輝度が予め定められた閾値よりも大きいと判定した場合にはステップS1に戻り、そうでない場合にはステップS7に進む。
ステップS7にて、処理フラグ生成部19は、フィルタ処理部20に処理フラグを出力し、フィルタ処理部20は、映像取得部11で取得された映像の輝度に、画素単位で時間方向のローパスフィルタによるフィルタ処理を行う。
ステップS8にて、照射エリア平均輝度取得部21は、平均輝度、つまり算出対象エリア内の画素に関してフィルタ処理後の輝度の平均値を算出する。その後、ステップS9及びステップS11に進む。
ステップS9及びS10では、故障判定処理などが行われる。具体的には、ステップS9にて、判定処理部22は、平均輝度と参照値とに基づいて点灯装置91が故障しているか否かを判定する。故障していると判定した場合にはステップS10に進んで、故障している旨等が表示された後、ステップS1に戻る。故障していないと判定した場合にはステップS10に進まずに、ステップS1に戻る。
ステップS11及びS12では、参照値の設定処理または更新処理などが行われる。具体的には、ステップS11にて、参照値取得部23は、mフレーム連続して、平均輝度が許容ばらつき範囲内にあるか否かを判定する。平均輝度が許容ばらつき範囲内にあると判定した場合にはステップS12に進んで、参照値の算出と、参照値の設定または更新とが行われた後、ステップS1に戻る。平均輝度が許容ばらつき範囲内にないと判定した場合にはステップS12に進まずに、ステップS1に戻る。
<実施の形態2のまとめ>
以上のような本実施の形態2に係るナビゲーション装置1によれば、実施の形態1と同様に、点灯装置91の故障判定に用いられる映像を取得する位置を、判定位置に制限することができ、その結果として周囲環境による影響を抑制することができる。よって、映像に基づく点灯装置91の故障判定の精度を高めることができる。
また本実施の形態2では、非照射対象エリアの映像における輝度が予め定められた閾値よりも大きい場合には、点灯装置91の故障判定を行わない。これにより、点灯装置91が故障しているにもかかわらず、点灯装置91が故障していないと判定してしまいそうな、照射対象エリア71が明るい夕方などには、点灯装置91の故障判定を行わない。よって、点灯装置91の故障判定の精度を高めることができる。
さらに本実施の形態2では、映像取得部11で取得された映像内の複数の画素の輝度に、時間方向のローパスフィルタでフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の輝度の平均値と参照値とに基づいて点灯装置91の故障判定を行う。これにより、突発的なノイズの影響を抑制することができるので、点灯装置91の故障判定の精度を高めることができる。
また本実施の形態2では、現在より遡るmフレーム単位の平均輝度が、許容ばらつき範囲内にある場合に、上記mフレーム単位の平均輝度に基づいて参照値を算出する。したがって、適切な参照値を用いて点灯装置91の故障判定を行うことができるので、故障判定の精度を高めることができる。
さらに本実施の形態2では、算出対象エリア73a,73b(図7及び図8)はランプの種類ごとに規定されている。したがって、不要なエリアにおける輝度の影響を抑制することができるので、点灯装置91の故障判定の精度を高めることができる。
<変形例1>
位置比較部18は、位置取得部12で取得された現在位置が、判定位置記憶部17に記憶された判定位置であるか否かを判定した。しかしこれに限ったものではなく、位置比較部18はさらに、位置取得部12で取得された自車の現在の向き(方位)が、判定位置に対して予め定められた向きであるか否かをさらに判定してもよい。
図12は、本変形例1に係る判定位置記憶部17及び位置比較部18の構成を示すブロック図である。
本変形例1に係る判定位置記憶部17は、判定位置(緯度及び経度)を記憶しているだけでなく、判定位置に対して予め定められた向き(方位)も記憶している。
本変形例1に係る位置比較部18は、位置取得部12が取得した自車の現在位置が判定位置であり、かつ、位置取得部12が取得した自車の現在の向きが、判定位置に対して予め定められた向きであるかを判定する。そして、位置比較部18は、自車の現在位置が判定位置であり、かつ、自車の現在の向きが、当該判定位置に対して予め定められた向きであると判定した場合には、テーブル一致フラグを処理フラグ生成部19に出力するとともに、当該判定位置のテーブル番号をフィルタ処理部20に出力する。ただし、位置比較部18は、自車の現在位置が判定位置であっても、自車の現在の向きが、当該判定位置に対して予め定められた向きでないと判定した場合には、テーブル一致フラグ及びテーブル番号を出力しない。
この結果として、処理フラグ生成部19は、点灯装置91にON信号が付与され、かつ、自車の現在位置が判定位置であっても、位置取得部12で取得された自車の現在の向きが、当該判定位置に対して予め定められた向きでない場合には、処理フラグをフィルタ処理部20に出力しないことになる。
以上のような本変形例1に係るナビゲーション装置1によれば、自車の現在の向きが、判定位置に対して予め定められた向きでない場合には、点灯装置91の故障判定を行わない。これにより、点灯装置91の故障判定に用いられる映像を取得する状態をさらに制限することができ、その結果として周囲環境による影響をより抑制することができる。よって、映像に基づく点灯装置91の故障判定の精度をより高めることができる。なお、以上の説明では、自車の現在の位置は、緯度及び経度であるものとして説明したが、これに限ったものではなく、自車の現在の高度等の別要素をさらに追加してもよい。
<変形例2>
図13は、本変形例2に係るナビゲーション装置1の機能構成を示すブロック図である。図13のナビゲーション装置1は、図4のナビゲーション装置1の構成要素に加えて、判定位置決定部24を備えている。なお、判定位置決定部24は、判定部13と同様に図1のプロセッサ84の機能として実現される。
図14は、本変形例2に係る判定位置決定部24の構成を示すブロック図である。この判定位置決定部24は、現在位置である各位置にて映像取得部11で取得される映像のうちの非照射対象エリア72の映像における輝度と、自車が各位置を通過する回数とに基づいて、判定位置とすべき位置を上記各位置の中から決定する。図14の判定位置決定部24は、非照射エリア輝度測定部24aと、第1比較部24bと、カウンタ24cと、第2比較部24dとを備えている。
非照射エリア輝度測定部24aは、映像取得部11で取得された映像の輝度のうち、非照射対象エリア72(図2)の映像における輝度を測定する。第1比較部24bは、非照射エリア輝度測定部24aで測定された輝度が、予め定められた第1閾値以下であるか否かを判定する。なお、非照射エリア輝度測定部24a及び第1比較部24bは、非照射エリア輝度判定部15と実質的に同じであるため、非照射エリア輝度測定部24a及び第1比較部24bに非照射エリア輝度判定部15を適用してもよい。
カウンタ24cは、各位置(位置取得部12で取得された現在位置)について、非照射エリア輝度測定部24aで測定された輝度が、予め定められた第1閾値以下となった回数を計数する。なお、各位置(位置取得部12で取得された現在位置)について、非照射エリア輝度測定部24aで測定された輝度が、予め定められた第1閾値よりも大きい場合には、カウンタ24cは、計数していた回数を減じてもよい。
第2比較部24dは、カウンタ24cで計数された回数が、予め定められた第2閾値以上になったか否かを判定する。当該回数が第2閾値以上と判定された位置は、判定位置とすべき位置として判定位置記憶部17に出力される。判定位置記憶部17は、判定位置決定部24で決定された位置を、故障判定が行われる判定位置として記憶する。
以上のような本変形例2に係るナビゲーション装置1によれば、トンネルや街中のように明るい場所を除き、通勤経路、自宅周辺の道路などように頻繁に通過する場所を測定位置として自動的に登録することができる。したがって、故障判定が行われる判定位置を適切化することができる。
図15は、判定位置決定部24の別構成を示すブロック図である。図15の判定位置決定部24は、図14の判定位置決定部24の非照射エリア輝度測定部24aの代わりに、自車に搭載された照度センサ24e(車載の照度センサ)を備えている。
照度センサ24eは、自車周囲の照度を取得する。なお、自車周囲としては、自車の前方、後方、側方のいずれであってもよい。
図15の第1比較部24b、カウンタ24c、第2比較部24dの動作は、処理対象が、非照射対象エリア72の映像における輝度から、照度センサ24eで取得された照度に変更された点を除けば、図14と同様である。
以上のように構成された図15の判定位置決定部24は、現在位置である各位置にて照度センサ24eで取得される自車周囲の照度と、自車が各位置を通過する回数とに基づいて、判定位置とすべき位置を上記各位置の中から決定する。そして、判定位置記憶部17は、判定位置決定部24で決定された位置を、故障判定が行われる判定位置として記憶する。このような図15の構成によれば、図14の構成と同様に、故障判定が行われる判定位置を適切化することができる。
また、以上では装置が自動的に判定位置を判定位置記憶部17に記憶(登録)する構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、ユーザが、表示装置95に表示された登録画面を参照しつつ、ナビゲーション装置1を操作することによって、所望の位置(例えば自宅駐車場など)を、判定位置として判定位置記憶部17に記憶するように構成されてもよい。
<その他の変形例>
以上の説明では、映像受信装置81は、インターフェースなどから構成されるものとして説明した。しかし映像受信装置81は、これに限ったものではなく、例えばカメラ94などから構成されてもよい。また以上の説明では、位置算出装置82は、GPS受信装置82a及びセンサ82bから構成されるものとして説明した。しかし位置算出装置82は、これに限ったものではなく、例えばインターフェースなどから構成されてもよい。
さらに、以上の説明では、判定部13、輝度変換部14、参照値取得部23及び判定位置決定部24は、図1のプロセッサ84がメモリ83等に記憶されたソフトウェアプログラムに従って動作することにより実現された。しかしこれに代えて、判定部13、輝度変換部14、参照値取得部23及び判定位置決定部24は、当該動作をハードウェアの電気回路で実現する信号処理回路により実現されてもよい。ソフトウェアの判定部13、輝度変換部14、参照値取得部23及び判定位置決定部24と、ハードウェアの判定部13、輝度変換部14、参照値取得部23及び判定位置決定部24とを合わせた概念として、「部」という語に代えて「処理回路」という語を用いることもできる。
また、実施の形態1などで説明したナビゲーション装置1は、車両に搭載可能なナビゲーション装置だけでなく、PND(Portable Navigation Device)、通信端末、及びこれらにインストールされるアプリケーションの機能、並びにサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構成されるナビゲーションシステムも含む。この場合、以上で説明したナビゲーション装置1の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。
図16は、本変形例に係るサーバ41の構成を示すブロック図である。図16のサーバ41は、通信部41aと判定部41bとを備えており、自車のナビゲーション装置1と無線通信を行うことが可能となっている。なお、自車には、ナビゲーション装置1と接続された上述の点灯装置91及びカメラ94が設けられている。
通信部41a(映像取得部及び位置取得部)は、ナビゲーション装置1と無線通信を行うことにより、点灯装置91の照射対象エリアを含むエリアの映像と、点灯装置91にON信号が付与されたか否かを示す情報と、自車の現在位置とを受信する。
判定部41bは、サーバ41の図示しないプロセッサなどが、サーバ41の図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、上述の判定部13と同様の機能を有している。つまり、判定部41bは、点灯装置91にON信号が付与され、かつ、自車の現在位置が判定位置である場合に、通信部41aで受信された映像のうちの照射対象エリアの映像に基づいて、点灯装置91が故障しているか否かを判定する。そして、通信部41aは、判定部41bの判定結果をナビゲーション装置1に送信する。
このように構成されたサーバ41によれば、実施の形態1及び2で説明したナビゲーション装置1と同様に、点灯装置91の故障判定に用いられる映像を取得する位置を、判定位置に制限することができ、その結果として周囲環境による影響を抑制することができる。よって、映像に基づく点灯装置91の故障判定の精度を高めることができる。
図17は、本変形例に係る通信端末46の構成を示すブロック図である。図17の通信端末46は、通信部41aと同様の通信部46aと、判定部41bと同様の判定部46bとを備えており、自車のナビゲーション装置1と無線通信を行うことが可能となっている。なお、通信端末46には、例えば自車の運転者が携帯する携帯電話機、スマートフォン、及びタブレットなどの携帯端末が適用される。このように構成された通信端末46によっても、実施の形態1及び2で説明したナビゲーション装置1、並びに、図16のサーバ41と同様に、映像に基づく点灯装置91の故障判定の精度を高めることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 ナビゲーション装置、11 映像取得部、12 位置取得部、13 判定部、15
非照射エリア輝度判定部、17 判定位置記憶部、20 フィルタ処理部、21 照射エリア平均輝度取得部、22 判定処理部、23 参照値取得部、24 判定位置決定部、71 照射対象エリア、72 非照射対象エリア、73a,73b 算出対象エリア、81 映像受信装置、82 位置算出装置、91 点灯装置。

Claims (11)

  1. 車両外部を照射可能な車載の点灯装置の故障を判定する点灯故障判定装置であって、
    前記点灯装置の照射対象エリアを含むエリアの映像を取得する映像取得部と、
    前記車両の現在位置を取得する位置取得部と、
    前記点灯装置にON信号が付与され、かつ、前記位置取得部で取得された前記現在位置が前記故障の判定を行うべき予め定められた判定位置である場合に、前記映像取得部で取得された前記映像のうちの前記照射対象エリアの映像に基づいて、前記点灯装置が故障しているか否かを判定する判定部と
    を備える、点灯故障判定装置。
  2. 請求項1に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記エリアは、前記点灯装置の非照射対象エリアをさらに含み、
    前記判定部は、
    前記点灯装置に前記ON信号が付与され、かつ、前記位置取得部で取得された前記現在位置が前記予め定められた判定位置であっても、前記映像取得部で取得された前記映像のうちの前記非照射対象エリアの映像における輝度が予め定められた閾値よりも大きい場合には、前記判定を行わない、点灯故障判定装置。
  3. 請求項1に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記位置取得部は、前記車両の現在の向きをさらに取得し、
    前記判定部は、
    前記点灯装置に前記ON信号が付与され、かつ、前記位置取得部で取得された前記現在位置が前記予め定められた判定位置であっても、前記位置取得部で取得された前記車両の現在の向きが、当該予め定められた判定位置に対して予め定められた向きでない場合には、前記判定を行わない、点灯故障判定装置。
  4. 請求項1に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記現在位置である各位置にて車載の照度センサで取得される前記車両周囲の照度と、前記車両が前記各位置を通過する回数とに基づいて、前記予め定められた判定位置とすべき位置を前記各位置の中から決定する判定位置決定部をさらに備える、点灯故障判定装置。
  5. 請求項4に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記判定位置決定部で決定された各位置を、前記予め定められた判定位置として記憶する判定位置記憶部をさらに備える、点灯故障判定装置。
  6. 請求項1に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記エリアは、前記点灯装置の非照射対象エリアをさらに含み、
    前記現在位置である各位置にて前記映像取得部で取得される前記映像のうちの前記非照射対象エリアの映像における輝度と、前記車両が前記各位置を通過する回数とに基づいて、前記予め定められた判定位置とすべき位置を前記各位置の中から決定する判定位置決定部をさらに備える、点灯故障判定装置。
  7. 請求項6に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記判定位置決定部で決定された各位置を、前記予め定められた判定位置として記憶する判定位置記憶部をさらに備える、点灯故障判定装置。
  8. 請求項1に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記映像取得部は、前記映像を時々刻々と取得し、
    前記判定部は、
    前記点灯装置に前記ON信号が付与され、かつ、前記位置取得部で取得された前記現在位置が前記予め定められた判定位置である場合に、前記映像取得部で時々刻々と取得された前記映像内の複数の画素の輝度に、時間方向のローパスフィルタでフィルタ処理を行うフィルタ処理部と、
    前記照射対象エリアのうち予め定められたエリア内の画素に関して、前記フィルタ処理が行われた前記輝度の平均値を取得する平均輝度取得部と、
    前記平均輝度取得部で取得された前記平均値と、予め定められた参照値とに基づいて、前記点灯装置が故障しているか否かを判定する判定処理部と
    を備える、点灯故障判定装置。
  9. 請求項8に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記判定部は、
    前記平均輝度取得部で取得された現在より遡る予め定められた複数のフレーム単位の前記平均値が、予め定められた範囲内にある場合に、前記予め定められた複数のフレーム単位の前記平均値に基づいて前記参照値を取得する参照値取得部をさらに備える、点灯故障判定装置。
  10. 請求項8に記載の点灯故障判定装置であって、
    前記点灯装置は複数種類のランプを含み、
    前記予め定められたエリアは前記ランプの種類ごとに規定されている、点灯故障判定装置。
  11. 車両外部を照射可能な車載の点灯装置の故障を判定する点灯故障判定方法であって、
    前記点灯装置の照射対象エリアを含むエリアの映像を取得し、
    前記車両の現在位置を取得し、
    前記点灯装置にON信号が付与され、かつ、取得された前記現在位置が前記故障の判定を行うべき予め定められた判定位置である場合に、取得された前記映像のうちの前記照射対象エリアの映像に基づいて、前記点灯装置が故障しているか否かを判定する、点灯故障判定方法。
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