JPWO2015199044A1 - コア部材、リアクトル、及びコア部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

要求特性に良好に対応できるコア部材を提供する。軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物を成形したコア部材であって、特定面として、前記コア部材の設置対象に対向する設置面及びコイルで励磁される磁束が交差する鎖交面の少なくとも一方の面を有する特定部位と、前記特定面の反対側の反対面とを備え、前記特定部位の密度が前記反対面の近傍の密度に比べて高密度であるコア部材。

Description

本発明は、軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物をゲートから成形型に充填し樹脂を固化させて得られるコア部材、このコア部材を備えるリアクトル、及びこのコア部材を製造する製造方法に関する。特に、要求特性に良好に対応できるコア部材に関する。
電圧の昇圧動作や降圧動作を行う回路の部品の一つに、リアクトルがある。リアクトルは、ハイブリッド自動車などの車両に搭載されるコンバータに利用される。そのリアクトルとして、例えば、特許文献1に示すものがある。
特許文献1のリアクトルは、コイルと、磁性体粉末と樹脂とを含む複合材料で構成された磁性コア(コア部材)とを備える(明細書0105〜0116)。この複合材料は、磁性体粉末と未固化(未硬化)の樹脂とを含む混合物を成形型に充填して樹脂を硬化させることで製造される。
特開2013−118352号公報
リアクトルなどの磁性部材の要求特性として、放熱特性や磁気特性などが挙げられ、これら要求特性の更なる改善が望まれる。特に、磁性コアの構成を工夫することで放熱特性や磁気特性を改善する技術の検討は十分になされていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、磁性部材の要求特性に良好に対応できるコア部材を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記コア部材を備えるリアクトルを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記コア部材を製造するコア部材の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るコア部材は、軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物を成形してなる。このコア部材は、特定面として、コア部材の設置対象に対向する設置面及びコイルで励磁される磁束が交差する鎖交面の少なくとも一方の面を有する特定部位と、特定面の反対側の反対面とを備える。そして、特定部位の密度が反対面の近傍の密度に比べて高密度である。
本発明の一態様に係るリアクトルは、巻線を巻回してなるコイルと、コイルが配置される磁性コアとを備える。磁性コアの少なくとも一部は、上記コア部材である。
本発明の一態様に係るコア部材の製造方法は、軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物をゲートから金型内に注入して樹脂を硬化させてコア部材を成形する工程を備える。金型は、コア部材の表面のうち、コア部材の設置対象に対向する設置面及びコイルで励磁される磁束が交差する鎖交面の少なくとも一方となる特定面を成形する特定内周面と、特定面の反対側の反対面を成形する反対内周面とを備える。そして、金型におけるゲートの位置が、特定内周面に対して反対内周面側に偏在している。
上記コア部材は、磁性部材の要求特性に良好に対応できる。
上記リアクトルは、要求特性に優れる。
上記コア部材の製造方法は、要求特性に良好に対応できるコア部材を製造できる。
実施形態1に係るコア部材を示し、左図は外端面側から見た概略斜視図であり、右図は鎖交面側から見た概略斜視図である。 実施形態1に係るリアクトルを示し、上図は概略斜視図、下図は分解斜視図である。 変形例1−1に係るコア部材を示し、左図は外端面側から見た概略斜視図であり、右図は鎖交面側から見た概略斜視図である。 実施形態2に係るコア部材を示し、左図は外端面側から見た概略斜視図であり、右図は鎖交面側から見た概略斜視図である。 実施形態2に係るリアクトルを示し、上図は概略斜視図、下図は分解斜視図である。 実施形態3に係るコア部材を示し、左図は外端面側から見た概略斜視図であり、右図は鎖交面側から見た概略斜視図である。 実施形態3に係るリアクトルを示し、上図は概略斜視図、下図は分解斜視図である。 試料No.1のコア部材の密度測定部位を示す説明図である。 試料No.2のコア部材の密度測定部位を示す説明図である。 試料No.1の試験結果を示すグラフである。 試料No.2の試験結果を示すグラフである。
《本発明の実施形態の説明》
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)実施形態に係るコア部材は、軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物を成形してなる。このコア部材は、特定面として、コア部材の設置対象に対向する設置面及びコイルで励磁される磁束が交差する鎖交面の少なくとも一方の面を有する特定部位と、特定面の反対側の反対面とを備える。そして、特定部位の密度が反対面の近傍の密度に比べて高密度である。
上記の構成によれば、要求特性に良好に対応できる。特定部位が特定面として設置面を有すると、設置面側に軟磁性粉末を多く含むため、熱伝導性を高められ、設置面を介してコア部材の放熱特性を向上できるからである。また、特定部位が特定面として鎖交面を有すると、鎖交面側に軟磁性粉末を多く含むため、透磁率を高められ、鎖交面での漏れ磁束を低減してコア部材の磁気特性を向上できるからである。特定部位が特定面として設置面及び鎖交面の両面を有すると、放熱特性及び磁気特性の両方を向上できる。
(2)上記コア部材の一形態として、コア部材は、混合物をゲートから金型内に注入して成形され、コア部材の外表面のうち、特定面に対して反対面側に偏在するゲートの痕跡部を備えることが挙げられる。特定部位の密度が痕跡部の近傍の密度に比べて高密度である。
上記の構成によれば、ゲートの痕跡部が特定面に対して反対面側に偏在していることで、特定部位から離れた箇所にゲートの痕跡部が形成されているため、特定部位を高密度にできる。
コア部材の製造は、上記のように上記混合物を金型のゲートからキャビティに充填した後、樹脂を固化(硬化)することで行うが、従来、コア部材の要求特性の改善と成形時のゲートの位置との関係性については検討されていなかった。本発明者は、磁性部材の要求特性を改善するべく、上記混合物をゲートから金型内に注入して成形して作製したコア部材を分析したところ、以下の知見を得た。上記効果は、この知見に基づく。
(a)コア部材の各部で密度に差異がある。
(b)コア部材の各部のうち、ゲートから離れた位置が高密度になり易い。
(c)軟磁性粉末の充填率が高く高密度であれば、放熱性の向上や漏れ磁束の低減の観点から好ましい。
(d)放熱性の向上や漏れ磁束の低減など、磁性部材としての特定の特性が求められる箇所をゲートから離れた位置とすれば、その特性が求められる箇所を高密度にできる。
(3)痕跡部を備える上記コア部材の一形態として、特定面が設置面を含み、痕跡部は、設置面とその反対面とをつなぐ外端面に形成されていることが挙げられる。
上記の構成によれば、痕跡部が設置面とその反対面とをつなぐ外端面に形成されていることで、設置面を含むコア部材の設置面側端部を高密度にでき、コア部材の放熱特性を向上できる。
(4)痕跡部を備える上記コア部材の一形態として、特定面が鎖交面を含み、痕跡部は、鎖交面の反対面に形成されていることが挙げられる。
上記の構成によれば、痕跡部が鎖交面の反対面に形成されていることで、鎖交面を含むコア部材の鎖交面側端部を高密度にでき、コア部材の磁気特性を向上できる。
(5)痕跡部を備える上記コア部材の一形態として、基部と、一対の張出部とを備えることが挙げられる。基部は、設置面と、その反対面と、設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する。張出部は、外端面の反対側の鎖交面を有すると共に、基部から設置面と平行な方向に突出してコイル内に挿入される。この場合、痕跡部は、外端面のうち反対面側に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、痕跡部が外端面のうち反対面側に設けられていることで、鎖交面を含む鎖交面側端部と設置面を含む設置面側端部とをそれぞれ高密度にできるため磁気特性及び放熱特性を向上できる。
(6)痕跡部を備える上記コア部材の一形態として、基部と、内側張出部と、外側張出部とを備えることが挙げられる。基部は、設置面と、その反対面と、設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する。内側張出部は、外端面の反対側の鎖交面を有すると共に、基部から設置面と平行な方向に突出してコイルに挿入される。外側張出部は、コイルの外周で、内側張出部を挟んで基部から設置面と平行な方向に突出する。この場合、痕跡部は、外端面のうち反対面側に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、痕跡部が外端面のうち反対面側に設けられていることで鎖交面を含む鎖交面側端部と設置面を含む設置面側端部とをそれぞれ高密度にできるため磁気特性及び放熱特性を向上できる。
(7)痕跡部を備える上記コア部材の一形態として、設置面とその反対面とをつなぐ外端面を備え、痕跡部は、外端面のうち設置面から反対面までの距離の2/3となる位置よりも反対面側に形成されていることが挙げられる。
上記の構成によれば、ゲートから離れた位置になるほど密度を高くできるため、痕跡部が上記位置に形成されていることで、特定部位をより一層高密度にできる。
(8)実施形態に係るリアクトルは、巻線を巻回してなるコイルと、コイルが配置される磁性コアとを備える。磁性コアの少なくとも一部は、上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のコア部材である。
上記の構成によれば、上述のコア部材を備えることで磁気特性及び放熱特性などの要求特性に優れる。
(9)実施形態に係るコア部材の製造方法は、軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物をゲートから金型内に注入して樹脂を硬化させてコア部材を成形する工程を備える。金型は、コア部材の表面のうち、コア部材の設置対象に対向する設置面及びコイルで励磁される磁束が交差する鎖交面の少なくとも一方となる特定面を成形する特定内周面と、特定面の反対側の反対面を成形する反対内周面とを備える。そして、金型におけるゲートの位置が、特定内周面に対して反対内周面側に偏在している。
上記の構成によれば、要求特性に良好に対応できるコア部材を製造できる。上述したように金型におけるゲートの位置を、特定面を含む特定部位から離れた箇所とすることで特定部位を高密度にできるからである。
(10)上記コア部材の製造方法の一形態として、コア部材は、設置面と、その反対面と、設置面とその反対面とをつなぐ外端面とを有し、ゲートは、外端面に対応する位置に設けられていることが挙げられる。
上記の構成によれば、設置面側に軟磁性粉末を多く含み、設置面の熱伝導性を高められて放熱特性に優れるコア部材を製造できる。
(11)上記コア部材の製造方法の一形態として、コア部材は、鎖交面と、その反対面とを有し、ゲートは、反対面に対応する位置に設けられていることが挙げられる。
上記の構成によれば、鎖交面側に軟磁性粉末を多く含み、鎖交面で漏れ磁束を低減できて磁気特性に優れるコア部材を製造できる。
(12)上記コア部材の製造方法の一形態として、コア部材は、基部と一対の張出部とを備え、ゲートは、基部の外端面の反対面側に対応する位置に設けられていることが挙げられる。基部は、設置面と、その反対面と、設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する。一対の張出部は、外端面の反対側の鎖交面を有すると共に、基部から設置面と平行な方向に突出してコイル内に挿入される。
上記の構成によれば、鎖交面を含む鎖交面側端部と設置面を含む設置面側端部とをそれぞれ高密度にできて、磁気特性及び放熱特性に優れるコア部材を製造できる。
(13)上記コア部材の製造方法の一形態として、コア部材は、基部と、内側張出部と、一対の外側張出部とを備え、ゲートは、基部の外端面の反対面側に対応する位置に設けられていることが挙げられる。基部は、設置面と、その反対面と、設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する。内側張出部は、外端面の反対側の鎖交面を有すると共に、基部から設置面と平行な方向に突出してコイルに挿入される。一対の外側張出部は、コイルの外周で、内側張出部を挟んで基部から設置面と平行な方向に突出する。
上記の構成によれば、鎖交面を含む鎖交面側端部と設置面を含む設置面側端部とをそれぞれ高密度にできて、磁気特性及び放熱特性に優れるコア部材を製造できる。
(14)上記コア部材の製造方法の一形態として、コア部材は、設置面と、その反対面と、設置面及びその反対面とをつなぐ外端面とを有し、ゲートは、外端面のうち設置面から反対面までの距離の2/3となる位置よりも反対面側に対応する位置に設けられていることが挙げられる。
上記の構成によれば、特定部位がより一層高密度なコア部材を製造できる。
《本発明の実施形態の詳細》
本発明の実施形態の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
《実施形態1》
〔コア部材〕
実施形態に係るコア部材は、軟磁性粉末と樹脂とを含む複合材料で構成される。このコア部材は、軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物の樹脂を固化(硬化)したものであり、代表的にはリアクトルに備わる磁性コアの少なくとも一部を構成する。リアクトルは、詳しくは後述するが、例えば、図2に示すコイル2Aと磁性コア1Aとを備える。コイル2Aは、巻線20wを螺旋状に巻回した一対の巻回部20a、20bを互いに並列状態で接続してなる。磁性コア1Aは、同一の形状を有する二つのコア部材10Aを組み合わせて環状に構成される。ここでは、両コア部材10Aとも複合材料で構成される。コア部材10Aは、金型のキャビティ内にゲートから流動性のある状態の構成材料を充填して樹脂を固化して作製する。コア部材10Aの主たる特徴とするところは、放熱特性や磁気特性などが要求される特定部位を備え、この特定部位がその反対面の近傍に比較して高密度である点にある。ここでは、この特定部位がその反対面の近傍に比較して高密度となるようにゲートを配置し、特定部位とゲートの痕跡部とが特定の位置関係を満たす形態を説明する。以下、主として図1を参照してコア部材の詳細を説明する。ここでは、コア部材10Aをコイル2Aに組み付けてリアクトル100Aを構築し、リアクトル100Aを冷却ベースなどの設置対象に設置した際の設置対象側を下、設置対象の反対側を上、上下方向を高さとして説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
[全体構成]
コア部材10Aは、基部11Aと、基部11Aの一端面から突出する一対の張出部12Aとで構成されている。コア部材10Aの上方から見た形状は、略U字状である。基部11Aは、コア部材10Aをコイル2A(図2)に組み付けた際、コイル2Aの端面から突出される。基部11Aは、下面15dと、上面15uと、下面15d及び上面15uをつなぐ外端面15o(張出部12Aとは反対側の面)とを有する。外端面15oは、張出部12Aの鎖交面15i(後述)と平行で中央に位置する平面部と、その両側に位置する傾斜部とを有する。基部11Aの形状は、略台形柱状である。張出部12Aは、基部11Aから下面15dと平行な方向で外端面15oから離れる方向に突出して、コア部材10Aをコイル2Aに組み付けた際、コイル2A内に挿入される。張出部12Aは、基部11Aの外端面15oの反対側で、コイル2Aで励磁される磁束が交差する鎖交面15iを有する。張出部12Aの形状は、直方体状であり、その角部が巻回部20a,20b(図2)の内周面に沿うように丸まっている。
基部11Aの上面15uと両張出部12Aの上面15uとは面一であるが、基部11Aの下面15dは両張出部12Aの下面15dよりも低い。コア部材10Aをコイル2Aに組み付けたとき、基部11Aの下面15dがコイル2Aの下面と面一になる。即ち、コア部材10Aの設置対象側面は基部11Aの下面15dで構成され、この下面15dがコア部材10Aの放熱経路となる設置面15hを形成する。張出部12Aの長さ(基部11Aに対する突出方向の長さ)は、巻回部20a,20bの約半分の長さである。
[特定部位]
特定部位13は、コア部材10Aの一部であって、コア部材10Aを磁心として用いた場合に、特定の特性が他の箇所に比べて顕著に要求される箇所である。求められる特性の具体例としては、放熱特性や磁気特性などが挙げられる。図1では、特定部位13をクロスハッチングで示す。特定部位13は、放熱特性や磁気特性など要求される特性を達成するために特定面13fとして、例えば、設置面15h、及び鎖交面15iの少なくとも一方の面を有する。特定部位13の位置は、要求される特性に応じて適宜選択できる。
要求される特性が放熱特性の場合、特定部位13の位置は基部11Aの設置面15hを含む基部11Aの下端部が挙げられる。そうすれば、特定部位13が鉄などの金属を多く含むため、熱伝導性を高められ、設置面15hを介してコア部材10Aを冷却し易い。設置面15hを含む基部11Aの下端部とは、基部11Aの設置面15hから基部11Aの高さの1/7程度までの領域が挙げられる。
要求される特性が磁気特性の場合、特定部位13の位置は張出部12Aの鎖交面15i(他の張出部12Aと対向する端面)を含む張出部12Aの端部が挙げられる。そうすれば、特定部位13が鉄などの軟磁性体を多く含むため、透磁率が高く漏れ磁束を低減して磁気特性を向上できる。鎖交面15iを含む張出部12Aの端部とは、張出部12Aの鎖交面15iから張出部12Aの長さの1/2程度までの領域が挙げられる。
要求される特性が放熱特性及び磁気特性の両方の場合、特定部位13の位置は基部11Aの設置面15hを含む基部11Aの下端部と張出部12Aの鎖交面15iを含む張出部12Aの端部のそれぞれとすることが挙げられる。即ち、要求特性が複数ある場合、特定部位13もそれに応じて複数箇所に位置していてもよい。
ここでは、特定部位13の位置は、基部11Aの設置面15hを含む基部11Aの下端部(設置面15hから上記高さの1/7程度までの領域)と、一対の張出部12Aの鎖交面15iを含む張出部12Aの端部(鎖交面15iから上記長さの1/2程度までの領域)としている。
特定部位13は、この要求特性を満たすために、特定面13fの反対側の反対面14の近傍に比べて高密度である。反対面14とは、コア部材10Aを挟んで特定面13fの反対側に位置する面を言う。反対面14は、特定面13fの反対側で、特定面13f又は特定面13fの延長面に直交する直交軸に交差する交差面のうち、特定面13f又は延長面から最も遠い面(最も長い直交軸に交差する面)と、その遠い面に隣接する隣接面とのいずれかの面とすることが好ましい。特定面13fと延長面が曲面で構成されている場合、直交軸は、特定面13f又は延長面の法線とする。上記遠い面と上記隣接面は、特定面13fと非平行な傾斜面又は湾曲面の場合と、特定面13fと平行な平行面の場合とを含むが、反対面14は、上記遠い面と上記隣接面のうち平行面とすることが好ましい。反対面14の近傍とは、反対面14を含む面から、特定面13f(鎖交面15f又は設置面15h)までの距離の1/5までの間の領域とする。特定部位13は、特に、ゲートの痕跡部16の近傍に比べて高密度であることが好ましい。特定部位13の高密度化は、コア部材10Aの成形時にゲートの配置箇所を所定の位置に設けることで行える。詳しくは後述する。なお、ゲートの痕跡部16の近傍とは、痕跡部16を含む面(ゲート形成面)から、ゲート形成面とその反対側の鎖交面15iまでの距離の1/5までの間の領域であって、痕跡部16を含んでゲート形成面の高さの1/5の領域とする。このとき、痕跡部16の近傍の幅は、痕跡部16の幅に対応した領域とする。
[ゲートの痕跡部]
ゲートの痕跡部16は、コア部材10Aの成形時に金型のキャビティ内にコア部材10Aの構成材料(後述)を充填するためのゲートに対応する箇所である。コア部材10Aの製造は、射出成形やMIM(Metal Injection Molding)で行える。これらの手法により作製された成形体には、ゲートに対応する部分を有する付属部が形成され、この付属部を除去することでゲートの痕跡部16が形成される。この付属部は、ゲートに対応する部分の他、スプルーに対応する部分を有することがあり、更にはランナーに対応する部分を有することもある。付属部の除去は、例えば、付属部を折り取ることで行える。
痕跡部16は、付属部を除去した後、その箇所に熱処理を施していてもよい。この痕跡部16は、付属部を除去した際、構成材料である軟磁性粒子が局所的に露出する場合がある。熱処理を施すことにより、痕跡部16の表面近傍の樹脂を流動させ、露出した軟磁性粒子を樹脂の流動に伴って樹脂の表面から内部に移動して樹脂に埋め込まれた状態とすることができる。なお、図1では、説明の便宜上、痕跡部16を強調して突出した状態に示している。痕跡部16は、その周辺と面一でもよいし、周辺よりも突出してもよい。痕跡部16がその周辺よりも突出していると、上記熱処理を施し易いが、その突出量は極僅かでよい。
痕跡部16の形成箇所は、特定部位13の位置により決まる。痕跡部16はゲートの位置に依存し、特定部位13から離れた箇所にゲートを設ければ、特定部位13を高密度にできるからである。痕跡部16の形成箇所は、コア部材10Aの外表面のうち特定部位13が有する特定面13fに対して反対面14側に偏在する位置とすることが挙げられる。反対面14側に偏在するとは、反対面14に位置する場合や、その反対面14以外の面に位置する場合は、特定面13fよりも反対面14側に近い箇所に位置する場合を言う。ゲートから離れた位置になるほど軟磁性粉末の充填量が高くなって密度が高くなるため、痕跡部16の形成箇所を特定面13fに対して反対面14側に偏在する位置とすることで、特定部位13を痕跡部16近傍に比べて高密度にできる。
(特定部位が鎖交面を含む場合)
特定部位13が張出部12Aの端部に位置し、特定面13fとして鎖交面15iを含む場合、痕跡部16の形成箇所は、鎖交面15iに対して反対側である基部11Aの上面15u、設置面15h、及び外端面15o(鎖交面15iの反対面14)の少なくとも一面であることが好ましい。即ち、コア部材10Aの成形時、この痕跡部16の形成箇所が基部11Aの上面15u、設置面15h、及び外端面15oの少なくとも一面となるようにゲートを設けることが好ましい。そうすれば、鎖交面15iを含む張出部12Aの端部である特定部位13を高密度にできる。特に、痕跡部16の形成箇所は、基部11Aの外端面15oが好ましく、中でも外端面15oのうち鎖交面15iと平行な平面部が好ましい。即ち、反対面14は、外端面15oの平面部とすることが好ましい。痕跡部16の形成箇所が外端面15oであれば、コア部材10Aをコイル2Aに組み付け易く、コア部材10Aを設置対象へ設置し易いからである。
特定部位13を複数備える場合、痕跡部16の形成箇所は、これら特定部位13の対称軸上とすることが挙げられる。例えば、図1のコア部材10Aでは、張出部12Aを一対備え、各張出部12Aの端部に特定部位13が形成されている。その場合、痕跡部16の形成箇所を外端面15oのうち特定部位13同士の間の略中央とすることが好ましい。即ち、反対面14は、外端面15oの平面部とすることが好ましい。そうすれば、対称な位置の特定部位13のいずれをも略同程度の高密度にできる。
(特定部位が設置面を含む場合)
特定部位13が基部11Aの下端に位置し、特定面13fとして設置面15hを含む場合、痕跡部16の形成箇所は、設置面15hに対して反対側である基部11Aの上面15u、及び基部11Aの外端面15oの上面15u側(設置面15hから上面15uまでの距離の1/2超となる位置)の少なくとも一方であることが好ましい。そうすれば、設置面15hを含む基部11Aの下端部である特定部位13を高密度にできる。痕跡部16の形成箇所は、基部11Aの外端面15oのうち上面15u側とする場合、設置面15hから上面15uまでの距離の2/3程度となる位置が好ましく、設置面15hから上面15uまでの距離の3/4程度となる位置が特に好ましい。
(特定部位が鎖交面と設置面を含む場合)
特定部位13が張出部12Aの端部と基部11Aの下端のそれぞれに位置し、それぞれの特定部位13が特定面13fとして設置面15hと鎖交面15iとを含む場合、痕跡部16の形成箇所は、設置面15h及び鎖交面15iの両面に対して反対側である基部11Aの上面15u、及び基部11Aの外端面15oの上面15u側が好ましい。そうすれば、設置面15hを含む基部11Aの下端部と、鎖交面15iを含む張出部12Aの端部とを高密度にできる。特に、痕跡部16の形成箇所は、基部11Aの外端面15oの上面15u側が好ましい。
ここでは、痕跡部16の形成箇所は、基部11Aの外端面15oにおける上記平面部の上面15u側(設置面15hから上面15uまでの距離の5/7程度となる位置)としている。痕跡部16の形状は、上記平面部の幅方向全長に及ぶ突条である。幅方向とは、両張出部12Aが並列する方向をいう。ここでは、痕跡部16は、痕跡部16の近傍の中心に位置している。
痕跡部16の所定箇所への形成は、金型のキャビティへコア部材10Aの構成材料を充填するゲートの位置を所定の位置に設けることで行える。
痕跡部16の数は、図1に示すように単数としているが、複数でもよい。複数とする場合、互いの位置関係は、特定部位13に対して同程度離れていることが挙げられる。痕跡部16の形状は、図1に示すように細長い直方体状としているが、痕跡部16が形成される面が湾曲面であれば、痕跡部16の形状は円弧状の突条であってもよい。
[構成材料]
(軟磁性粉末)
軟磁性粉末は、例えば、鉄や鉄合金といった鉄基材料が挙げられる。鉄合金としては、Fe−Si系合金、Fe−Al系合金、Fe−N系合金、Fe−Ni系合金、Fe−C系合金、Fe−B系合金、Fe−Co系合金、Fe−P系合金、Fe−Ni−Co系合金、及びFe−Al−Si系合金などが挙げられる。その他、フェライトなどの非金属材料が挙げられる。特に、透磁率及び磁束密度の点からみれば、99質量%以上がFeである純鉄が好ましい。
軟磁性粉末の平均粒径は、1μm以上1000μm以下、特に10μm以上500μm以下とすることが好ましい。軟磁性粉末は、粒径が異なる複数種の粉末が混合されたものでも良い。微細な粉末と粗大な粉末とを混合した軟磁性粉末をコア部材の材料に用いた場合、飽和磁束密度が高く、低損失なリアクトルが得られ易い。
複合材料中の軟磁性粉末の含有量は、複合材料を100体積%とするとき、30体積%以上85体積%以下が挙げられる。軟磁性粉末が30体積%以上であることで、特定部位13を高密度化し易い。また、磁性成分の割合が十分に高いため、コア部材10Aを用いてリアクトル100Aを構築した場合、飽和磁束密度を高め易い。軟磁性粉末が85体積%以下であると、軟磁性粉末と樹脂との混合物の流動性に優れ、コア部材10Aの製造性に優れる。軟磁性粉末の含有量は、50体積%以上、更に55体積%以上、特に60体積%以上が挙げられる。特に、軟磁性粉末の含有量60体積%以上のとき、上述のようにゲートの位置を特定部位13から離れた位置に設けてコア部材10Aを成形することに効果的である。軟磁性粉末の含有量が高いと、密度の偏りが生じ易いためである。軟磁性粉末の含有量は、80体積%以下、75体積%以下、特に70体積%以下が挙げられる。
(樹脂)
樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂や、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン9T)、液晶ポリマー(LCP)、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。その他、常温硬化性樹脂、不飽和ポリエステルに炭酸カルシウムやガラス繊維が混合されたBMC(Bulk molding compound)、ミラブル型シリコーンゴム、ミラブル型ウレタンゴムなどを用いることもできる。
(その他)
複合材料には、軟磁性粉末及び樹脂に加えて、アルミナやシリカなどのセラミックスといった非磁性材料からなる粉末(フィラー)が含有されていても良い。フィラーは、放熱性の向上に寄与する。フィラーの含有量は、複合材料を100質量%とするとき、0.2質量%以上20質量%以下が好ましく、更に0.3質量%以上15質量%以下が好ましく、特に0.5質量%以上10質量%以下が好ましい。
[製造方法]
コア部材10Aの製造は、上述のように射出成形、MIMで行える。射出成形の場合は、上述の軟磁性粉末と流動性のある状態の上述の樹脂とを混合し、この混合物を、所定の圧力をかけて、所定の形状の成形用金型に流し込んで成形した後、上記樹脂を硬化(固化)する。MIMの場合も、上記混合物を成形用金型に充填して成形を行う。
この金型は、図示は省略するが、コア部材10Aの表面のうち、設置面15h及び鎖交面15iの少なくとも一方となる特定面13fを成形する特定内周面と、特定面13fの反対側の反対面14を成形する反対内周面とを備える。この金型におけるゲートの位置は、特定内周面に対して反対内周面側に偏在していて、高密度である特定部位13の所望の位置に応じて適宜選択できる。ゲートの位置は、例えば、コア部材10Aの表面のうち、設置面15hとその反対面14(上面15u)とを繋ぐ外端面15oに対応する位置とすることが挙げられる。そうすれば、特定面13fが設置面15hを含むコア部材10A、即ち、設置面15h側に軟磁性粉末を多く含み、設置面15hの熱伝導性を高められて放熱特性に優れるコア部材10Aを製造し易い。また、ゲートの位置は、例えば、コア部材10Aの表面のうち、鎖交面15iの反対面14(外端面15o)に対応する位置とすることが挙げられる。そうすれば、特定面13fが鎖交面15iを含むコア部材10A、即ち、鎖交面15i側に軟磁性粉末を多く含み、鎖交面15iで漏れ磁束を低減できて磁気特性に優れるコア部材10Aを製造できる。
本例のように基部11Aと一対の張出部12Aとを備え、特定部位13が鎖交面15iと設置面15hの両方を有するコア部材10Aの製造は、ゲートの位置を基部11Aの設置面15hとその反対面14(上面15u)とを繋ぐ外端面15o(平面部)のうち、反対面14側に対応する位置として行うことが挙げられる。この場合、ゲートの位置は、外端面15oのうち設置面15hから反対面14までの距離の2/3となる位置よりも反対面14側に対応する位置とすることがより好ましい。そうすれば、特定部位13をより一層高密度にし易く、磁気特性及び放熱特性に優れるコア部材10Aを製造し易い。ここでは、ゲートの位置は、外端面15oのうち設置面15hから反対面14までの距離の5/7程度となる位置に対応する位置としている。
〔コア部材の作用効果〕
上述のコア部材10Aによれば、ゲートの痕跡部16を特定面13fに対して反対面14側に偏在させて特定部位13から離れた箇所にゲートの痕跡部16が形成されていることで、特定部位13を反対面14の近傍(ゲートの痕跡部16の近傍)に比較して高密度にできる。その特定部位13が特定面13fとして基部11Aの設置面15hを有することで、設置面15h側に軟磁性粉末を多く含むため、熱伝導性を高められ、設置面15hを介してコア部材10Aの放熱特性を向上できる。また、特定部位13が特定面13fとして鎖交面15iを有することで、鎖交面15i側に軟磁性粉末を多く含むため、透磁率を高められ、鎖交面15iでの漏れ磁束を低減してコア部材10Aの磁気特性を向上できる。そのため、このコア部材10Aは要求特性に良好に対応できる。
〔リアクトル〕
上述のコア部材10Aは図2に示すリアクトル100Aの磁性コア1Aに好適に利用できる。リアクトル100Aは、実施形態1の冒頭で説明したように、一対の巻回部20a、20bを備えるコイル2Aと、同一の形状を有する二つのコア部材10Aで構成される磁性コア1Aとを備える。図2では、特定部位13を示すクロスハッチングは省略しているが、上述した箇所と同様、即ち、特定部位13は、設置面15hを含む基部11Aの下端部と、鎖交面15iを含む張出部12Aの端部とに位置している。
[コイル]
一対の巻回部20a、20bは、接合部の無い1本の連続する巻線20wを螺旋状に巻回してなり、連結部20rを介して連結されている。巻線20wは、銅やアルミニウム、その合金といった導電性材料からなる平角線や丸線などの導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被覆を備える被覆線を好適に利用できる。本例では、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線を利用している。各巻回部20a,20bは、この被覆平角線をエッジワイズ巻きにしたエッジワイズコイルで構成している。巻回部20a、20bの配置は、各軸方向が平行するように並列(横並び)した状態としている。巻回部20a、20bの形状は、互いに同一の巻数の中空の筒状体(四角筒)である。巻回部20a、20bの端面形状は、矩形枠の角部を丸めた形状である。連結部20rは、コイル2Aの一端側(図2紙面右側)において巻線の一部をU字状に屈曲して構成している。連結部20rの上面は、コイル2Aのターン形成部分の上面と略面一である。巻回部20a、20bの巻線20wの両端部20eは、ターン形成部から引き延ばされている。両端部20eは、図示しない端子部材に接続され、この端子部材を介して、コイル2Aに電力供給を行なう電源などの外部装置(図示せず)が接続される。
[磁性コア]
各コア部材10Aの基部11Aは、コア部材10Aをコイル2Aに組み付けた際、コイル2Aから突出するように配置される。各コア部材10Aの一対の張出部12Aは、同様にコイル2Aに組み付けた際、一対の巻回部20a,20bの内側に配置される。一方と他方のコア部材10Aの張出部12Aの鎖交面15i同士を巻回部20a,20b内で連結することで環状の磁性コア1Aが形成される。このコア部材10A同士の連結により、コイル2Aを励磁したとき、閉磁路を形成し、磁束は鎖交面15iに直交する。コア部材10A同士は、張出部12Aの鎖交面15i同士の間にギャップ材を介在させることなく連結されていてもよいし、ギャップ材を介在させて連結させてもよい。コア部材10A同士の連結には、接着剤を利用できる。コア部材10A同士の間には、隙間(エアギャップ)を設けていてもよい。いずれの場合でも、両コア部材10Aの張出部12Aの鎖交面15iを含む特定部位13が高密度であるため、漏れ磁束を低減できて磁気特性を向上できる。ギャップ材の材質はアルミナや不飽和ポリエステルなどの非磁性材料、PPS樹脂などの非磁性材料と磁性材料(鉄粉など)とを含む混合物などが挙げられる。ギャップ材の厚さやエアギャップの間隔は、2.5mm以下が挙げられる。
[放熱板]
リアクトル100Aは、組合体110Aを放熱する放熱板4を備えることができる。放熱板4は、コイル2Aと磁性コア1Aとを含む組合体110Aの設置面全面に接触可能な大きさを有する矩形板状の部材で構成している。そのため、リアクトル100Aは、コイル2Aと磁性コア1Aの熱を設置対象に伝えられる。特に、各コア部材10Aの基部11Aの設置面15hを含む特定部位13が高密度であることで、放熱板4を介して磁性コア1Aの熱を設置対象により伝え易い。放熱板4の四隅には、放熱板4を設置対象に固定するためのボルト(図示略)などを挿通させる貫通孔41hを有するフランジ部41を設けるとよい。放熱板4の厚さは、適宜選択することができ、例えば、2mm以上5mm以下程度が挙げられる。放熱板4の構成材料は、アルミニウムやその合金といった金属や、アルミナなどの非金属などの熱伝導性に優れるものを利用できる。放熱板4と組合体110Aとの固定は、例えば、接合層5によって行える。
[接合層]
接合層5は、組合体110Aの設置面のうち少なくともコイル2Aの設置面に介在することが挙げられる。接合層5を備えることで、設置対象又は上述の放熱板4を備える場合には放熱板4にコイル2Aを強固に固定でき、コイル2Aの動きの規制、放熱性の向上、設置対象又は放熱板4への固定の安定性などを図ることができる。接合層5の大きさは、組合体110Aの設置面全面に介在される程度としている。接合層5の構成材料は、絶縁性樹脂、特にセラミックスフィラーなどを含有して放熱性に優れるもの(例えば、熱伝導率は、0.1W/m・K以上、更に1W/m・K以上、特に2W/m・K以上)が好ましい。具体的な樹脂は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、PPS樹脂、LCPなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。
〔作用効果〕
上述のリアクトル100Aによれば、鎖交面15iを含む張出部12Aの端部と設置面15hを含む基部11Aの下端部がそれぞれ高密度なコア部材10Aを備えることで、磁気特性及び放熱特性に優れる。
《変形例1−1》
変形例1−1として、図3に示すように、特定部位13が張出部12Aの端部に位置して、特定面13fとして鎖交面15iを含み、痕跡部16が基部11Aの設置面15hに位置するコア部材10Aとすることができる。痕跡部16が基部11Aの設置面15hに位置することで、鎖交面15iを含む張出部12Aの端部である特定部位13がゲートの痕跡部16の近傍に比べて高密度なコア部材10Aとすることができる。痕跡部16の形状は、台形状の設置面15hの長底辺の全長に沿った突条である。変形例1−1では、痕跡部16の近傍とは、痕跡部16を含む面(ゲート形成面)から、ゲート形成面とその反対側の上面15uまでの距離の1/5までの間の領域とする。即ち、痕跡部16の近傍は、設置面15h全面を含む。このコア部材10Aは、特定部位13及び痕跡部16の形成箇所を除き、その他の構成は実施形態1のコア部材10Aと同様である。このコア部材10Aの製造は、ゲートの位置をコア部材10Aの設置面15hに対応する位置として行うことが挙げられる。また、このコア部材10Aを備えるリアクトルも同様、コア部材10Aにおける特定部位13及び痕跡部16の形成箇所を除き、その他の構成は、実施形態1のリアクトル100Aと同様であるため、説明と共に図示を省略する。変形例1−1のコア部材10Aによれば、痕跡部16が基部11Aの設置面15hに形成されていることで、鎖交面15iを含む張出部12Aの端部である特定部位13を高密度にできる。そのため、漏れ磁束を低減できて磁気特性を向上できる。リアクトル100Aは、このコア部材10Aを備えるため、磁気特性に優れる。
《実施形態2》
実施形態1、変形例1−1では、基部11Aと一対の張出部12Aとを備えるU側のコア部材10A及びそのコア部材10Aを備えるリアクトル100Aを説明した(図1〜3)。実施形態2では、まず、主として図4を参照して、基部11Bと内側張出部12Bと一対の外側張出部12Bとを備えるE型のコア部材10Bを説明する。その後、図5を参照して、このコア部材10Bを備えるリアクトル100Bを説明する。以下の説明は、実施形態1と相違する構成を中心に説明し、実施形態1と同様の構成及び効果の説明は省略する。この点は、後述の実施形態3でも同様である。
〔コア部材〕
[全体構成]
基部11Bは、実施形態1の基部11Aと同様、コア部材10Bをコイル2B(図5)に組み付けた際、コイル2Bの端面から突出される。基部11Bは下面15dと、上面15uと、下面15d及び上面15uをつなぐ外端面15oとを有する。外端面15oは、内側張出部12Bの内側鎖交面15i(後述)と平行な平面部を有する。基部11Bの形状は、薄い角柱体状である。内側張出部12Bは、基部11Bから下面15dと平行な方向で外端面15oから離れる方向に突出し、コア部材10Bをコイル2Bに組み付けた際、コイル2B内に挿入される。内側張出部12Bは、基部11Bの外端面15oの反対側で、コイル2Bで励磁される磁束が直交する内側鎖交面15iを有する。内側張出部12Bの形状は、直方体状であり、その角部が巻回部20c(図5)の内周面に沿うように丸まっている。外側張出部12Bは、コイル2Bの外周で、内側張出部12Bを挟んで基部11Bから下面15dと平行な方向に突出する。外側張出部12Bは、基部11Bの外端面15oの反対側で、コイル2Bで励磁される磁束が直交する外側鎖交面15iと、下面15dとを有する。外側張出部12Bの形状は、薄い角柱体状である。
基部11Bと外側張出部12Bのそれぞれの上面15u、15u同士、それぞれの下面15d、15d同士は面一である。これらの上面15u、15uは、内側張出部12Bの上面15uよりも高く、これらの下面15d、15dは、内側張出部12Bの下面15dよりも低い。コア部材10Bをコイル2Bに組み付けたとき、基部11B及び外側張出部12Bの下面15d、15dがコイル2Bの下面と面一になる。即ち、コア部材10Bの設置対象側面は基部11Bの下面15dと一対の外側張出部12Bの下面15dとで構成され、この下面15dと下面15dとがコア部材10Bの放熱経路となる設置面15hと設置面15hとを形成する。外側張出部12Bの長さ(基部11Bに対する突出方向の長さ)は、巻回部20cの約半分の長さであり、内側張出部12Bの長さは、外側張出部12Bよりも若干短い。
[特定部位・ゲートの痕跡部]
特定部位13の位置は、実施形態1と同様、基部11Bの設置面15hを含む基部11Bの下端部、外側張出部12Bの設置面15hを含む外側張出部12Bの下端部、内側鎖交面15iを含む内側張出部12Bの端部、及び外側鎖交面15iを含む外側張出部12Bの端部が挙げられる。ここでは、特定部位13の位置は、内側鎖交面15iを含む内側張出部12Bの端部と、外側鎖交面15iを含む外側張出部12Bの端部と、外側張出部12Bの設置面15hを含む外側張出部12Bの下端部としている。内側張出部12Bの端部は、内側鎖交面15iから、内側張出部12Bの長さの1/2程度までの領域である。外側張出部12Bの端部は、外側鎖交面15iから外側張出部12Bの長さの1/2程度までの領域である。外側張出部12Bの下端部は、設置面15hから外側張出部12Bの高さの1/2程度までの領域である。痕跡部16の形成箇所は、基部11Bの上面15u、基部11Bの下面15d、或いは基部11Bの外端面15oが挙げられる。ここでは、痕跡部16の形成箇所は、基部11Bの外端面15oの上面15u側(設置面15hから上面15uまでの距離の5/7程度となる位置)としている。そうすれば、上記特定部位13を高密度にできる。痕跡部16の形状は、基部11Bの外端面15oの幅方向全長に及ぶ突条である。幅方向とは、両外側張出部12Bが並列する方向をいう。このコア部材10Bの製造は、ゲートの位置を、基部11Bの外端面15oのうち設置面15hの反対面14(上面15u)側に対応する位置として行うことが挙げられる。ゲートの位置は、実施形態1のコア部材10Aの製造と同様、外端面15oのうち設置面15hから反対面14までの距離の2/3となる位置よりも反対面14側に対応する位置とすることがより好ましい。ここでは、ゲートの位置は、外端面15oのうち設置面15hから反対面14までの距離の5/7程度となる位置に対応する位置としている。
〔リアクトル〕
リアクトル100Bは、巻回部20cを一つ備えるコイル2Bと、同一の形状を有する二つのコア部材10Bで構成される磁性コア1Bとの組合体110Bを備える。
[コイル]
巻回部20cは、接合部の無い1本の連続する巻線20wを螺旋状に巻回して構成される。巻線20wの両端部20eは、コイル2Bの一端側に配置している。具体的には、巻線20wの一端部20eは、コイル2Bの一端側でコイル2Bの径方向に引き出され、巻線20wの他端部20eは、コイル2Bの他端側から一端側に向かって折り曲げ、一端側で更にコイルの径方向に引き出すように折り曲げている。このように巻線20wの両端部20eをコイル2Bの一端側に配置しているので、端子部材などの取り付けを行い易い。
[磁性コア]
各コア部材10Bの基部11Bは、コア部材10Bをコイル2Bに組み付けた際、実施形態1のコア部材10Aと同様、コイル2Bの端面から突出するように配置される。各コア部材10Bの内側張出部12Bは、巻回部20cの内側に配置され、各コア部材10Bの外側張出部12Bは、巻回部20の外周に配置される。コア部材10B同士の連結は、例えば、外側張出部12Bの外側鎖交面15i同士を接着剤などで接続することで行える。このとき、内側張出部12B同士の間にはエアギャップが形成されている。
実施形態2のコア部材10Bによれば、痕跡部16が基部11Bの外端面15oの上面15u側に形成されていることで、内側鎖交面15iを含む特定部位13と、外側鎖交面15iを含む特定部位13とをそれぞれ高密度にできる。そのため、漏れ磁束の低減により磁気特性を向上できる。また、外側張出部12Bの設置面15hを含む特定部位13を高密度にできる。そのため、放熱特性を向上できる。リアクトル100Bは、このコア部材10Bを備えるため、磁気特性及び放熱特性に優れる。
《実施形態3》
実施形態1,変形例1−1ではU型のコア部材及びU型のコア部材を備えるリアクトル、実施形態2ではE型のコア部材及びE型のコア部材を備えるリアクトルをそれぞれ説明した。実施形態3では、まず、主として図6を参照して、上面・下面が略ドーム状(鎖交面から外方に向かって断面積が小さくなる変形台形状)の柱状体のコア部材10Cを説明する。その後、図7を参照して、コア部材1Cを備えるリアクトル100Cを説明する。
〔コア部材〕
[全体構成]
コア部材10Cは、コイル2Aに組み付けた際、コイル2Aの端面から突出(露出)される。コア部材10Cは、設置面15hと、上面15uと、設置面15h及び上面15uをつなぐ外端面15oと、コイル2Aで励磁される磁束が交差する鎖交面15iを含む内端面とで構成されている。外端面15oは、鎖交面15iと平行で中央に位置する平面部と、その両側に位置する湾曲部とを有する。コア部材10Cの上面15uは、他のコア部材(内側コア部31)とコイル2A(図7)と組み合わせた際、内側コア部31の上面と面一になる。コア部材10Cの下面15dは、内側コア部31の下面よりも低く、コイル2Aの下面と面一となる。即ち、コア部材10Cの設置対象側面は下面15dで構成され、この下面15dがコア部材10Cの放熱経路となる設置面15hを形成する。
[特定部位・ゲートの痕跡部]
特定部位13の位置は、設置面15hを含むコア部材10Cの下端部、及び鎖交面15iを含むコア部材10Cの端部が挙げられ、ここでは、これら下端部と端部のそれぞれとしている。設置面15hを含むコア部材10Cの下端部は、設置面15hからコア部材10Cの高さの1/10程度までの領域である。鎖交面15iを含むコア部材10Cの端部は、鎖交面15iから、鎖交面15iとその反対面14(外端面15o)までの距離の1/20程度までの領域である。ゲートの痕跡部16の形成箇所は、コア部材10Cの上面15u、又はコア部材10Cの外端面15oが挙げられる。本例のように特定部位13の位置が下端部と端部の両方のように複数ある場合、痕跡部16の形成箇所は、上面15uの外端面15o側、又は外端面15oの上面15u側が好ましい。ここでは、ゲートの痕跡部16の形成箇所は、コア部材10Cの外端面15o(平面部)の上面15u側としている。痕跡部16の形状は、上記平面部の幅方向全長に及ぶ突条である。幅方向とは、両内側コア部31が並列する方向をいう。このコア部材10Cの製造は、ゲートの位置を外端面15oの上面15u側に対応する位置として行うことが挙げられる。
〔リアクトル〕
リアクトル100Cは、実施形態1と同様の一対の巻回部20a,20bを有するコイル2Aと、上述のコア部材10Cを含む複数のコア部材を有する磁性コア1Cとの組合体110Cを備える。具体的には、磁性コア1Cは、巻回部20a,20bの内側に配置される一対のコア部材(以下、内側コア部31と言う)、及び巻回部20a,20bが配置されず、巻回部20a,20bから突出(露出)される一対のコア部材10Cを有する。
[磁性コア]
磁性コア1Cは、一方のコア部材10Cの鎖交面15i(内端面)と一対の内側コア部31,31の一方の端面、他方のコア部材10Cの鎖交面15iと一対の内側コア部31,31の他方の端面の4箇所を接合して環状に組み合わされる。これら内側コア部31,31及びコア部材10C,10Cにより、コイル2Aを励磁したとき、環状の閉磁路を形成する。内側コア部31,31はそれぞれ、各巻回部20a,20bの内周形状に沿った外形を有する柱状体(ここでは、直方体の角部を丸めた形状(図7下図))である。コア部材10C、10Cはそれぞれ、上述したように略ドーム形状の上面と下面を有する柱状体である。
内側コア部31,31は、複数のコア片31mと、コア片31mよりも透磁率が小さい材料からなるギャップ材31gとが交互に積層配置された積層体である。これら内側コア部31,31のコア片31mは少なくとも一つを上述した複合材料で構成できる。
実施形態3のコア部材10Cによれば、痕跡部16がコア部材10Cの外端面15oの上面15u側に形成されていることで、鎖交面15iを含む特定部位13と、設置面15hを含む特定部位13とをそれぞれ高密度にできる。そのため、磁気特性及び放熱性を向上できる。リアクトル100Cは、このコア部材10Cを備えるため、磁気特性及び放熱特性に優れる。
《試験例》
軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物をゲートから金型内に注入してコア部材を作製し、コア部材を複数の部位に分割して各部位の密度を測定した。
[試料No.1]
試料No.1のコア部材として、図8に示すように、上述の実施形態1や変形例1−1で説明した基部と一対の張出部とを備えるU型のコア部材のサンプルを3つ作製した。コア部材を作製する際、得られるコア部材におけるゲートの痕跡部の形成箇所がコア部材の下面となるようにゲートを設けた。
[試料No.2]
試料No.2のコア部材として、図9に示すように、上述の実施形態2で説明した基部と内側張出部と一対の外側張出部とを備えるE型のコア部材のサンプルを3つ作製した。コア部材を作製する際、得られるコア部材におけるゲートの痕跡部の形成箇所がコア部材の外端面のうち高さの略中央となるようにゲートを設けた。
[密度測定]
試料No.1,2のコア部材の各サンプルを複数の部位に分割し、各部位の密度を測定する。図8,9中の二点鎖線は切断箇所を示し、丸付き数字は部位No.を示す。
試料No.1のサンプル1〜3は、図8に示すように、基部をその高さ方向に三分割、張出部をその突出方向及び高さ方向の各方向に均等に二分割して計11個の分割片を作製した。基部のゲートを含み、基部における基部の下面から張出部の下面までの部位をNo.1、基部のうち部位No.1を除いたその高さ方向の下面側半分の部位をNo.2、上面側半分の部位をNo.3とした。また、両張出部の基部側かつ下面側の部位をそれぞれNo.4,5、その上面側の部位をNo.6,7、両張出部の鎖交面(端面)側かつ下面側の部位をそれぞれNo.8,9、上面側の部位をそれぞれNo.10,11とした。
試料No.2のサンプル1〜3は、図9に示すように、基部を高さ方向に三分割、内側張出部を突出方向に均等に二分割、外側張出部を突出方向及び高さ方向の各方向に均等に二分割して計13個の分割片を作製した。ゲートの痕跡部(外端面のうち高さの中央部)を含み、高さ方向の長さが内側張出部と同程度の部位をNo.1、基部のうち部位No.1の上面側の部位をNo.2、基部のうち部位No.1の下面側の部位をNo.3とした。また、内側張出部の基部側の部位をNo.4、基部と端面側の部位をNo.9とした。更に、両外側張出部の基部側かつ上面側の部位をそれぞれNo.5、6、その下面側の部位をそれぞれNo.7,8とし、両外側張出部の基部と反対側かつ上面側の部位をそれぞれNo.10、11、その下面側の部位をそれぞれNo.12、13とした。
各試料において、作製した各サンプルの各部位の密度(g/cm)と、全サンプルの各部位ごとの平均値(g/cm)と、部位No.1の密度の平均値に対するその他の部位(試料No.1では部位No.2〜11、試料No.2では部位No.2〜13)の密度の平均値の増加割合(%)とを算出した。試料No.1における上記密度と上記平均値と上記増加割合の結果を表1に示し、試料No.2における上記密度と上記平均値と上記増加割合の結果を表2に示す。表1、2では、小数点以下第3位を丸めて示している。また、試料No.1における上記密度と上記平均値の結果を図10にグラフで示し、試料No.2における上記密度と上記平均値の結果を図11にグラフで示す。図10、11の横軸は部位No.を示し、縦軸は密度(g/cm)を示す。図10、11において、○はサンプル1の結果、×はサンプル2の結果、△はサンプル3の結果、「黒塗り四角」はサンプル1〜3の平均値を示す。
Figure 2015199044
Figure 2015199044
表1や図10、表2や図11に示すように、試料No.1と試料No.2は両方とも、各部位で密度に差異が生じていた。また、試料No.1では、例えば部位No.8〜11のようにゲートから離れた部位ほど、例えば部位No.1,2,4,5のようなゲート近傍に位置する部位に比べて高密度になる傾向にあることがわかった。一方、試料No.2でも同様に、例えば部位No.7〜13のようにゲートから離れた部位ほど、例えば部位No.1〜3のようなゲート近傍に位置する部位に比べて、高密度になる傾向にあることがわかった。
本発明のコア部材は、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC−DCコンバータ)や空調機のコンバータなどの種々のコンバータ、電力変換装置の構成部品に利用できるリアクトルに備わるコアに好適に利用できる。本発明のコア部材の製造方法は、上記コア部材の製造に好適に利用できる。本発明のリアクトルは、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC−DCコンバータ)や、空調機のコンバータなどの種々のコンバータ、並びに電力変換装置の構成部品に好適に利用できる。
10A,10B,10C コア部材
11A、11B 基部
12A 張出部 12B 内側張出部 12B 外側張出部
13 特定部位 13f 特定面
14 反対面
15u、15u、15u 上面
15d、15d、15d 下面
15h、15h 設置面
15i 鎖交面 15i 内側鎖交面 15i 外側鎖交面
15o 外端面
16 痕跡部
100A,100B,100C リアクトル
110A、110B、110C 組合体
1A、1B、1C 磁性コア
2A、2B コイル
20a、20b、20c 巻回部
20r 連結部 20w 巻線 20e 端部
31 内側コア部 31m コア片 31g ギャップ材
4 放熱板
41 フランジ部 41h 貫通孔
5 接合層
特許文献1のリアクトルは、コイルと、磁性体粉末と樹脂とを含む複合材料で構成された磁性コア(コア部材)とを備える(明細書0105〜0116)。この磁性コアは、磁性体粉末と未固化(未硬化)の樹脂とを含む混合物を成形型に充填して樹脂を硬化させることで製造される。
特定部位13は、この要求特性を満たすために、特定面13fの反対側の反対面14の近傍に比べて高密度である。反対面14とは、コア部材10Aを挟んで特定面13fの反対側に位置する面を言う。反対面14は、特定面13fの反対側で、特定面13f又は特定面13fの延長面に直交する直交軸に交差する交差面のうち、特定面13f又は延長面から最も遠い面(最も長い直交軸に交差する面)と、その遠い面に隣接する隣接面とのいずれかの面とすることが好ましい。特定面13fと延長面が曲面で構成されている場合、直交軸は、特定面13f又は延長面の法線とする。上記遠い面と上記隣接面は、特定面13fと非平行な傾斜面又は湾曲面の場合と、特定面13fと平行な平行面の場合とを含むが、反対面14は、上記遠い面と上記隣接面のうち平行面とすることが好ましい。反対面14の近傍とは、反対面14を含む面から、特定面13f(鎖交面15又は設置面15h)までの距離の1/5までの間の領域とする。特定部位13は、特に、ゲートの痕跡部16の近傍に比べて高密度であることが好ましい。特定部位13の高密度化は、コア部材10Aの成形時にゲートの配置箇所を所定の位置に設けることで行える。詳しくは後述する。なお、ゲートの痕跡部16の近傍とは、痕跡部16を含む面(ゲート形成面)から、ゲート形成面とその反対側の鎖交面15iまでの距離の1/5までの間の領域であって、痕跡部16を含んでゲート形成面の高さの1/5の領域とする。このとき、痕跡部16の近傍の幅は、痕跡部16の幅に対応した領域とする。
《実施形態2》
実施形態1、変形例1−1では、基部11Aと一対の張出部12Aとを備えるUのコア部材10A及びそのコア部材10Aを備えるリアクトル100Aを説明した(図1〜3)。実施形態2では、まず、主として図4を参照して、基部11Bと内側張出部12Bと一対の外側張出部12Bとを備えるE型のコア部材10Bを説明する。その後、図5を参照して、このコア部材10Bを備えるリアクトル100Bを説明する。以下の説明は、実施形態1と相違する構成を中心に説明し、実施形態1と同様の構成及び効果の説明は省略する。この点は、後述の実施形態3でも同様である。
[特定部位・ゲートの痕跡部]
特定部位13の位置は、実施形態1と同様、基部11Bの設置面15hを含む基部11Bの下端部、外側張出部12Bの設置面15hを含む外側張出部12Bの下端部、内側鎖交面15iを含む内側張出部12Bの端部、及び外側鎖交面15iを含む外側張出部12Bの端部が挙げられる。ここでは、特定部位13の位置は、内側鎖交面15i を含む内側張出部12Bの端部と、外側鎖交面15iを含む外側張出部12Bの端部と、外側張出部12Bの設置面15hを含む外側張出部12Bの下端部としている。内側張出部12Bの端部は、内側鎖交面15iから、内側張出部12Bの長さの1/2程度までの領域である。外側張出部12Bの端部は、外側鎖交面15iから外側張出部12Bの長さの1/2程度までの領域である。外側張出部12Bの下端部は、設置面15hから外側張出部12Bの高さの1/2程度までの領域である。痕跡部16の形成箇所は、基部11Bの上面15u、基部11Bの下面15d、或いは基部11Bの外端面15oが挙げられる。ここでは、痕跡部16の形成箇所は、基部11Bの外端面15oの上面15u側(設置面15hから上面15uまでの距離の5/7程度となる位置)としている。そうすれば、上記特定部位13を高密度にできる。痕跡部16の形状は、基部11Bの外端面15oの幅方向全長に及ぶ突条である。幅方向とは、両外側張出部12Bが並列する方向をいう。このコア部材10Bの製造は、ゲートの位置を、基部11Bの外端面15oのうち設置面15hの反対面14(上面15u)側に対応する位置として行うことが挙げられる。ゲートの位置は、実施形態1のコア部材10Aの製造と同様、外端面15oのうち設置面15hから反対面14までの距離の2/3となる位置よりも反対面14側に対応する位置とすることがより好ましい。ここでは、ゲートの位置は、外端面15oのうち設置面15hから反対面14までの距離の5/7程度となる位置に対応する位置としている。
[磁性コア]
各コア部材10Bの基部11Bは、コア部材10Bをコイル2Bに組み付けた際、実施形態1のコア部材10Aと同様、コイル2Bの端面から突出するように配置される。各コア部材10Bの内側張出部12Bは、巻回部20cの内側に配置され、各コア部材10Bの外側張出部12Bは、巻回部20の外周に配置される。コア部材10B同士の連結は、例えば、外側張出部12Bの外側鎖交面15i同士を接着剤などで接続することで行える。このとき、内側張出部12B同士の間にはエアギャップが形成されている。
《実施形態3》
実施形態1,変形例1−1ではU型のコア部材及びU型のコア部材を備えるリアクトル、実施形態2ではE型のコア部材及びE型のコア部材を備えるリアクトルをそれぞれ説明した。実施形態3では、まず、主として図6を参照して、上面・下面が略ドーム状(鎖交面から外方に向かって断面積が小さくなる変形台形状)の柱状体のコア部材10Cを説明する。その後、図7を参照して、コア部材1Cを備えるリアクトル100Cを説明する。

Claims (14)

  1. 軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物を成形したコア部材であって、
    特定面として、前記コア部材の設置対象に対向する設置面及びコイルで励磁される磁束が交差する鎖交面の少なくとも一方の面を有する特定部位と、
    前記特定面の反対側の反対面とを備え、
    前記特定部位の密度が前記反対面の近傍の密度に比べて高密度であるコア部材。
  2. 前記コア部材は、前記混合物をゲートから金型内に注入して成形され、
    前記コア部材の外表面のうち、前記特定面に対して前記反対面側に偏在する前記ゲートの痕跡部を備え、
    前記特定部位の密度が前記痕跡部の近傍の密度に比べて高密度である請求項1に記載のコア部材。
  3. 前記特定面が前記設置面を含み、
    前記痕跡部は、前記設置面とその反対面とをつなぐ外端面に形成されている請求項2に記載のコア部材。
  4. 前記特定面が前記鎖交面を含み、
    前記痕跡部は、前記鎖交面の反対面に形成されている請求項2又は請求項3に記載のコア部材。
  5. 前記設置面と、その反対面と、前記設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する基部と、
    前記外端面の反対側の前記鎖交面を有すると共に、前記基部から前記設置面と平行な方向に突出して前記コイル内に挿入される一対の張出部とを備え、
    前記痕跡部は、前記外端面のうち、前記反対面側に設けられている請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のコア部材。
  6. 前記設置面と、その反対面と、前記設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する基部と、
    前記外端面の反対側の前記鎖交面を有すると共に、前記基部から前記設置面と平行な方向に突出して前記コイルに挿入される内側張出部と、
    前記コイルの外周で、前記内側張出部を挟んで前記基部から前記設置面と平行な方向に突出する一対の外側張出部とを備え、
    前記痕跡部は、前記外端面のうち、前記反対面側に設けられている請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のコア部材。
  7. 前記設置面とその反対面とをつなぐ外端面を備え、
    前記痕跡部は、前記外端面のうち、前記設置面から反対面までの距離の2/3となる位置よりも反対面側に形成されている請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載のコア部材。
  8. 巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルが配置される磁性コアとを備えるリアクトルであって、
    前記磁性コアの少なくとも一部は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のコア部材であるリアクトル。
  9. 軟磁性粉末と樹脂とを含む混合物をゲートから金型内に注入して前記樹脂を硬化させてコア部材を成形する工程を備えるコア部材の製造方法であって、
    前記金型は、
    前記コア部材の表面のうち、前記コア部材の設置対象に対向する設置面及びコイルで励磁される磁束が交差する鎖交面の少なくとも一方となる特定面を成形する特定内周面と、
    前記特定面の反対側の反対面を成形する反対内周面とを備え、
    前記金型における前記ゲートの位置が、前記特定内周面に対して前記反対内周面側に偏在しているコア部材の製造方法。
  10. 前記コア部材は、前記設置面と、その反対面と、前記設置面とその反対面とをつなぐ外端面とを有し、
    前記ゲートは、前記外端面に対応する位置に設けられている請求項9に記載のコア部材の製造方法。
  11. 前記コア部材は、前記鎖交面と、その反対面とを有し、
    前記ゲートは、前記反対面に対応する位置に設けられている請求項9又は請求項10に記載のコア部材の製造方法。
  12. 前記コア部材は、
    前記設置面と、その反対面と、前記設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する基部と、
    前記外端面の反対側の前記鎖交面を有すると共に、前記基部から前記設置面と平行な方向に突出して前記コイル内に挿入される一対の張出部とを備え、
    前記ゲートは、前記外端面の反対面側に対応する位置に設けられている請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載のコア部材の製造方法。
  13. 前記コア部材は、
    前記設置面と、その反対面と、前記設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有する基部と、
    前記外端面の反対側の前記鎖交面を有すると共に、前記基部から前記設置面と平行な方向に突出して前記コイルに挿入される内側張出部と、
    前記コイルの外周で、前記内側張出部を挟んで前記基部から前記設置面と平行な方向に突出する一対の外側張出部とを備え、
    前記ゲートは、前記外端面の反対面側に対応する位置に設けられている請求項9〜請求項11のいずれか1項に記載のコア部材の製造方法。
  14. 前記コア部材は、前記設置面と、その反対面と、前記設置面及びその反対面をつなぐ外端面とを有し、
    前記ゲートは、前記外端面のうち前記設置面から前記反対面までの距離の2/3となる位置よりも前記反対面側に対応する位置に設けられている請求項9〜請求項13のいずれか1項に記載のコア部材の製造方法。
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