JPWO2015128918A1 - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

本開示の撮像装置は、光の進行方向と前記進行方向に対する強度で構成される光線情報が記録可能な撮像装置であって、メインレンズと、撮像素子と、メインレンズと撮像素子の間に配置されるマイクロレンズと、撮像素子上の画素を、メインレンズ上に存在する複数の部分開口に対して分離し視差方向へ並べたエピポーラ平面画像上の直線の傾きに基づいて、メインレンズ付近の汚れ領域を検出する汚れ検出部と、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて再構成する汚れ除去部と、を備える。

Description

本開示は、マイクロレンズにより光線方向を分離して記録するライトフィールドカメラに関する。
近年、光学系と撮像素子を一体化し、撮影後に好みの位置にピントを合わせ、任意の焦点位置の画像を生成するリフォーカス処理が可能なライトフィールドカメラ(Light−field camera)あるいはプレノプティックカメラ(Plenoptic Camera)とも呼ばれるカメラが登場している。ライトフィールドカメラは、例えば、非特許文献1に開示されている。
また、特許文献1には、ライトフィールドカメラにおいて、多視点からの画像データを用いて、リフォーカス処理と高解像度化処理とを同時に行う場合に、視点による被写体上の同一の点の輝度の違いや、被写体が仮想的なピントを合わせる面上に存在しないことによって生じる画像劣化を抑制する構成が開示されている。
さらに、特許文献2には、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要画像成分を精度良く決定する画像処理方法が開示されている。
特開2013−110711号公報 特開2013−179564号公報
Ren. Ng, et al, "Light Field Photography with a Hand−Held Plenoptic Camera", Stanford Tech Report CTSR 2005−2
本開示は、メインレンズ付近に付着する、大きな汚れや繰り返しの汚れを除去する撮像装置を提供する。
本開示の撮像装置は、光の進行方向と前記進行方向に対する強度で構成される光線情報が記録可能な撮像装置であって、メインレンズと、撮像素子と、メインレンズと撮像素子の間に配置されるマイクロレンズと、撮像素子上の画素を、メインレンズ上に存在する複数の部分開口に対して分離し視差方向へ並べたエピポーラ平面画像上の直線の傾きに基づいて、メインレンズ付近の汚れ領域を検出する汚れ検出部と、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて再構成する汚れ除去部と、を備える。
本開示における撮像装置は、メインレンズ付近に付着した汚れ等を除去した画像を生成できる。
図1は、従来のライトフィールドカメラの構成を示す図である。 図2は、実施の形態1におけるライトフィールドカメラの構成を示す図である。 図3は、実施の形態1における信号処理部の動作を説明するフローチャートである。 図4は、実施の形態1におけるEPIの生成を説明する図である。 図5は、実施の形態1におけるEPIの生成を説明する別の図である。 図6は、実施の形態1におけるライトフィールドカメラで撮影した際の、任意の部分開口画像の全体像を示す図である。 図7は、図6の任意の部分開口画像の、y座標=90付近の複数の部分開口画像を視差順番に並べた画像を示す図である。 図8は、実施の形態1における複数の部分開口画像から生成されるEPIを示す図である。 図9Aは、従来の汚れ除去を行わない場合の出力画像を示す図である。 図9Bは、実施の形態1における汚れ除去を行った場合の再構成画像を示す図である。 図10Aは、EPI上の汚れ領域が狭い場合のEPIの一例を示す図である。 図10Bは、EPI上の汚れ領域が広い場合のEPIの一例を示す図である。 図10Cは、EPI上の汚れ領域が繰り返しパターンで出現する場合のEPIの一例を示す図である。 図11は、汚れが位置合わせを計算するブロックよりも大きい場合を説明する図である。 図12は、汚れがパターンとなって現れる場合を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜12を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.課題]
まず、従来のライトフィールドカメラの課題について説明する。図1は、従来のライトフィールドカメラの構成を示す図である。図1において、ライトフィールドカメラ100は、被写体101を撮影する。ライトフィールドカメラ100は、メインレンズ102、マイクロレンズアレイ103、は撮像素子104で構成される。被写体101が発する光は、メインレンズ102を通過し、その後、マイクロレンズアレイ103を通過し、撮像素子104に記録される。
この時、撮像素子104には光の方向毎に区別されて記録される。そのため、一般的なカメラと異なり、撮像素子の受光面には光の強度に加えて、その光の進行方向の情報も含んで記録される。従って、光の進行方向を考慮して撮像信号を処理する事で、撮影後に任意の焦点位置の画像を生成することができる。
従来のライトフィールドカメラ100において、例えばメインレンズ102付近に汚れが付着した場合、ライトフィールドカメラ100で撮影した画像に、メインレンズ102付近に付着した汚れが含まれてしまい、画質が劣化してしまう。
[1−2.構成]
実施の形態1において、撮像装置としてライトフィールドカメラを用いて説明する。図2は、実施の形態1におけるライトフィールドカメラの構成図である。図2において、ライトフィールドカメラ200は、撮像部210と、信号処理部220で構成される。撮像部210は、メインレンズ102、マイクロレンズアレイ103、撮像素子104で構成される。信号処理部220は、汚れ検出部221と汚れ除去部222で構成され、LSI(large Scale Integration)などのプロセッサを用いて実現される。
被写体101が発する光は、メインレンズ102を通過し、その後、マイクロレンズアレイ103を通過し、撮像素子104に記録される。この時、撮像素子104の各画素は、光の強度だけでなく、光の進行方向も同時に記録される。
撮像素子104で受光した光を電気信号に変換した画素は、汚れ検出部221に送られ、撮像素子104の画素を、メインレンズ102内の複数の部分開口に分離し視差方向へ順番に並べたエピポーラ平面画像(EPI:Epipolara Plane Image)から汚れ領域を検出する。
汚れ除去部222は、汚れ検出部221から送られる撮像素子104の画素と、汚れ検出部221で検出された汚れ領域を受け、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて画像を再構成する。
[1−3.動作]
次に、ライトフィールドカメラ200のメインレンズ102付近の汚れの除去について説明する。メインレンズ付近の汚れとは、メインレンズ102上に付着している塵、埃、水滴、等の汚れだけではなく、メインレンズ102の外側に存在する汚れも含む。メインレンズ102の外側に存在する汚れとしては、例えば、メインレンズ102の外部にレンズを保護するためのプラスチック又はガラス等で構成されるレンズプロテクター上やフィルター上、あるいは近辺に存在する汚れも含む。さらに、被写体101とライトフィールドカメラ200の間でライトフィールドカメラ200の直近に置かれた障害物等も含む。
図3は、信号処理部220の動作を説明するフローチャートである。
(S301)汚れ検出部221は、撮像素子104から、受光した光を電気信号に変換された各画素の値で構成されるロー(Raw)画像データを取得する。
(S302)次に、汚れ検出部221は、Raw画像データ内の各画素を並び替えてEPIを生成する。
(S303)次に、汚れ検出部221は、生成したEPIに対しハフ変換等の画像処理を行い、傾きを検出する。
(S304)次に、汚れ検出部221は、検出した傾きの量に応じて汚れ領域を検出し、汚れ除去部222へ検出した汚れ領域を出力する。汚れ領域は、例えば、傾きが所定の値以上と判定した場合に、その傾きで囲まれた領域を汚れ領域とする。
(S305)汚れ除去部222は、汚れ領域とRaw画像データから、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて再構成を行い、汚れ領域を除去した画像を出力する。
[1−3−1.EPI生成]
次に、S302のEPIの生成について詳細に説明する。図4、図5は、EPIの生成を説明する図である。
図4に示すように、メインレンズ102は、メインレンズ102を仮想的に分割した部分開口102a、102b、102cを有する。また図5に示すように、マイクロレンズアレイ103は、マイクロレンズ103a、103b、103cを有する。また、撮像素子104は、マイクロレンズ103aを通過した光を受光する撮像素子104aa、104ab、104ac、マイクロレンズ103bを通過した光を受光する撮像素子104ba、104bb、104bc、マイクロレンズ103cを通過した光を受光する撮像素子104ca、104cb、104ccを有し、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれを通過した光を3方向、すなわち3画素分に分離して記録できる。
この、光の3方向は、メインレンズ102内を分割した部分開口102a、102b、102cのいずれから光が入射したかという情報であり、視差方向に相当する。EPI401は、撮像素子104aa、104ab、104ac、104ba、104bb、104bc、104ca、104cb、104ccを、横方向を空間方向に、縦方向を視差方向に並び替えた画像である。
ここで、撮像素子104aaに入射する光は、マイクロレンズ103aを通過した光であり、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光である。
同様に、撮像素子104baに入射する光は、マイクロレンズ103bを通過した光であり、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光である。
また、撮像素子104caに入射する光は、マイクロレンズ103cを通過した光であり、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光である。
従って、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光で画像、すなわち、部分開口画像を構成するには、マイクロレンズ103a、103b、103c毎に、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれの中心より上の画素を集めることで合成できる。この時、マイクロレンズ103a、103b、103cの位置が、そのまま部分開口画像の画像座標となり、空間方向に相当する。
同様に、メインレンズ102内の部分開口102bを通過した部分開口画像は、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれの中心の画素を集める事で合成でき、メインレンズ102内の部分開口102cを通過した部分開口画像は、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれの中心より下の画素を集める事で合成できる。
なお、EPIは、図4で説明したように、メインレンズ102の部分開口が3つ部分開口を有するものとして説明したが、これに限らない。部分開口は、2つ以上であればよい。
図6は、ライトフィールドカメラ200で撮影した際の、任意の部分開口画像500の全体像を示す図である。x軸は空間方向、y軸は空間方向である。
図7は、図6の部分開口画像500の、y座標=90付近の複数の部分開口画像を視差順番に並べた画像を示す図である。図7では、部分開口画像500のy=90となる1ライン付近の複数の部分開口画像のうち、3つの部分開口画像511、512、513を代表例として視差方向であるu軸に順に並べて表示した。部分開口画像511、512、513には汚れ514、515が存在する。
図8は、複数の部分開口画像から生成されるEPIを示す図である。x軸は空間方向、u軸は視差方向である。EPI520は、複数の部分開口画像を、y座標が一定、ここではy=90、で1ラインずつ取り出して視差方向順に縦に並べた画像である。図8において、斜めに傾いた領域521、522が生成される。
なお、本実施の形態では、部分開口画像を作成後、EPIを作成したが、撮像素子104から部分開口画像を生成せず、直接EPIを生成してもよい。その場合、EPIの各画素が、撮像素子104のどの画素から生成できるかを事前に計算しておけばよい。
また、本実施の形態では、マイクロレンズの位置が空間方向、撮像素子内のマイクロレンズ中心位置からの相対位置が視差方向として説明したが、撮像素子104の配置を変える事で、空間方向と視差方向が逆転する場合もある。具体的には、本実施の形態では、マイクロレンズの焦点面に撮像素子が配置されている構成であるが、マイクロレンズを、メインレンズの焦点が合う像側焦点面を複眼的に撮影する位置に配置してもよい。
[1−3−2.傾き検出と汚れ領域検出]
次に、EPI画像傾きを検出するS303と汚れ領域を検出するS304ついて詳細に説明する。
ライトフィールドカメラ200で被写体101にピントを合わせて撮影すると、ピントがあった距離に存在する被写体101は、視差がない状態で撮影される。逆に、ピントが合った距離から遠い、メインレンズ102付近の汚れは大きな視差のある状態で撮影される。
部分開口画像511内のメインレンズ102に着いた汚れ514や515は、視差が大きいため、部分開口画像512や513では、メインレンズ102に着いた汚れ514や515は、空間方向に視差量分だけずれた位置に存在する。
従って、EPI520において、ピントの合った被写体101の画像は視差方向に縦に並ぶが、メインレンズ102に着いた汚れ514や515は、視差が大きいため、EPI520において領域521、522のように斜めに傾いて並ぶ。
このEPI520上の領域521、522の傾きは、ピントが合った被写体101の距離である視差ゼロ、からの距離である視差量、で変化するため、ハフ変換等で直線検出をした後、予め決めておいた閾値を超える傾きで囲まれた領域を、メインレンズ102付近の汚れとして検出する。
例えば、EPI520をエッジ強度の強い画素で二値化した後、各エッジ強度の強い画素に対し、原点から直線に引いた法線の長さrと角度θとを表す(r、θ)空間に変換して投票し、投票の累積値が高いパラメータ(r、θ)を直線として求める。
次に、EPI520上の傾きは視差量で決まるため、被写体101までピントを合わせた際のフォーカス値からメインレンズ102付近の視差量に対する傾きが10度と計算された場合、EPI520上の直線の傾きが10度以上で囲まれた直線同士で囲まれた領域521や領域522を汚れ領域として検出する。
なお、EPI上の傾きは、ハフ変換以外で傾きを求めてもよい。例えばEPIを輝度値等で領域分割した後、領域毎にエッジ検出して、エッジの傾きに対するヒストグラムから領域毎の傾きを求めてもよい。EPI上の傾きを算出する方法としては、これらの方法に限定されない。
[1−3−3.汚れ除去]
次に、S305の汚れ除去について詳細に説明する。汚れ領域が検出できると、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を使って再構成すればよい。
図9Aは汚れ除去を行わない場合の出力画像を示す図であり、図9Bは、汚れ除去を行った場合の再構成画像を示す図である。図9Aの汚れ除去を行わない場合と比較して、図9Bに示すように汚れが除去された画像が再構成できたことがわかる。
この場合、図8のEPI520において、領域521、522以外の領域に対し、視差方向、即ち縦方向、に画素を加算して出来た空間方向、即ちx座標の1ラインが、あるy座標におけるx座標の1ラインに相当するので、残りのy座標も同様に計算して求めることで再構成できる。
また、縦方向がすべて汚れ領域の場合、メインレンズ102内のどの部分空間から見ても汚れが映っている状況に相当する。その際は、マスク処理等で該当の座標を記憶し、マスク領域以外で汚れ領域を除去して一旦画像を再構成する。その後、インペインティング(InPainting)アルゴリズムなどの画像処理で、マスク以外の周辺からマスク領域内の画素を補完して求める。InPaintingアルゴリズムとは、マスク領域境界付近のピクセルを利用してマスク内の領域を再構成する処理で、パッチベースの方法や境界付近の画像を折り返す方法、ナビエーストーク方程式(Navier−Stakes equations)を用いた方法等がある。
[1−4.効果等]
次に、特許文献2で開示されているブロックマッチングの位置合わせで視差量を抽出し汚れ領域を検出する場合と、本実施の形態のEPIの傾きで汚れ領域を検出する場合の比較を行った。図10Aは、EPI上の汚れ領域が狭い場合のEPIの一例を示す図であり、図10Bは、EPI上の汚れ領域が広い場合のEPIの一例を示す図であり、図10Cは、EPI上の汚れ領域が繰り返しパターンで出現する場合のEPIの一例を示す図である。
図10Aにおいて、EPI1001の領域601は、汚れ領域が狭い場合である。図10Bにおいて、EPI1002の領域602は、汚れ領域が広い場合である。図10Cにおいて、EPI1003の領域603a、603b、603cは、汚れ領域が繰り返しパターンで出現する場合である。
本実施の形態におけるライトフィールドカメラ200の汚れ領域の検出では、被写体までピントを合わせた際のフォーカス値からメインレンズ付近の視差量に対する傾きが自動的に決まるため、汚れの大きさや繰り返しパターンに左右されず、閾値以上の傾きの直線で囲まれた領域601、602、603a、603b、603cは比較的容易に検出可能である。
つまり、本実施の形態におけるライトフィールドカメラ200による汚れ検出では、EPIの汚れ領域の大きさや繰り返しに関係なく検出できる。
一方、特許文献2で開示されている位置合わせで視差量を抽出し汚れ領域を検出する場合を、図11及び図12を用いて、L画像とR画像を用いたブロックマッチングによる視差計算を一例として説明する。図11は、汚れが位置合わせを計算するブロックよりも大きい場合を説明する図であり、図12は、汚れがパターンとなって現れる場合を説明する図である。
図11は、位置合わせを計算するブロック611よりも汚れ領域610が大きい場合の2視点画像を示す図である。基準となるL画像上の汚れ領域610が位置合わせを計算するブロック611よりも大きい場合、視差を求める対象のR画像上のブロックの位置は、ブロック612aかブロック612bかどちらか区別ができない。従って、視差を正しく求める事ができず、視差量から汚れ領域を検出する事ができない。
図12は、汚れがパターンとなって現れる場合の2視点画像である。図11と同様に、基準となるL画像上の繰り返し汚れ領域620に対して位置合わせを計算するブロックがブロック621の場合、視差を求める対象のR画像上のブロック位置は、ブロック622aかブロック622bかどちらか区別ができない。
以上より、図11、図12に示したような汚れが存在する場合、実施の形態1におけるライトフィールドカメラ200の汚れ検出に比べて、位置合わせでは正しく汚れを検出できない。したがって、特許文献2で開示されている位置合わせで視差量を抽出し汚れ領域を検出する場合では、汚れが検出できず、画質を向上させることができない。
以上のように、実施の形態における撮像装置は、光の進行方向と前記進行方向に対する強度で構成される光線情報が記録可能な撮像装置であって、メインレンズと、撮像素子と、メインレンズと撮像素子の間に配置されるマイクロレンズと、撮像素子上の画素を、メインレンズ上に存在する複数の部分開口に対して分離し視差方向へ並べたエピポーラ平面画像上の直線の傾きに基づいて、メインレンズ付近の汚れ領域を検出する汚れ検出部と、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて再構成する汚れ除去部と、を備える。
これにより、メインレンズ付近の汚れを取り除いた画像を生成でき、車載カメラや監視カメラにおいて画像認識を行う場合、レンズ付近の汚れにより認識精度が低下するのを防ぐ事ができる。
本開示は、ライトフィールドカメラでメインレンズ付近の汚れを除去して撮影を行う撮像装置に適応可能である。具体的には、車載カメラや監視カメラ、デジタルカメラ、ムービー、ウェアラブルカメラ、内視鏡等の医療用カメラなどに適用可能である。
100,200 ライトフィールドカメラ
101 被写体
102 メインレンズ
102a,102b,102c 部分開口
103 マイクロレンズアレイ
103a,103b,103c マイクロレンズ
104,104aa,104ab,104ac,104ba,104bb,104bc,104ca,104cb,104cc 撮像素子
210 撮像部
220 信号処理部
221 汚れ検出部
222 汚れ除去部
401 EPI
500,511,512,513 部分開口画像
514,515 汚れ
520 EPI
521,522,601,602,603a,603b,603c 領域
610,620 汚れ領域
611,612a,612b,621,622a,622b ブロック
1001,1002,1003 EPI
本開示は、マイクロレンズにより光線方向を分離して記録するライトフィールドカメラに関する。
近年、光学系と撮像素子を一体化し、撮影後に好みの位置にピントを合わせ、任意の焦点位置の画像を生成するリフォーカス処理が可能なライトフィールドカメラ(Light−field camera)あるいはプレノプティックカメラ(Plenoptic Camera)とも呼ばれるカメラが登場している。ライトフィールドカメラは、例えば、非特許文献1に開示されている。
また、特許文献1には、ライトフィールドカメラにおいて、多視点からの画像データを用いて、リフォーカス処理と高解像度化処理とを同時に行う場合に、視点による被写体上の同一の点の輝度の違いや、被写体が仮想的なピントを合わせる面上に存在しないことによって生じる画像劣化を抑制する構成が開示されている。
さらに、特許文献2には、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要画像成分を精度良く決定する画像処理方法が開示されている。
特開2013−110711号公報 特開2013−179564号公報
Ren. Ng, et al, "Light Field Photography with a Hand−Held Plenoptic Camera", Stanford Tech Report CTSR 2005−2
本開示は、メインレンズ付近に付着する、大きな汚れや繰り返しの汚れを除去する撮像装置を提供する。
本開示の撮像装置は、光の進行方向と前記進行方向に対する強度で構成される光線情報が記録可能な撮像装置であって、メインレンズと、撮像素子と、メインレンズと撮像素子の間に配置されるマイクロレンズと、撮像素子上の画素を、メインレンズ上に存在する複数の部分開口に対して分離し視差方向へ並べたエピポーラ平面画像上の直線の傾きに基づいて、メインレンズ付近の汚れ領域を検出する汚れ検出部と、汚れ領域の画素を汚れ領域以外の画素を用いて再構成する汚れ除去部と、を備える。
本開示における撮像装置は、メインレンズ付近に付着した汚れ等を除去した画像を生成できる。
図1は、従来のライトフィールドカメラの構成を示す図である。 図2は、実施の形態1におけるライトフィールドカメラの構成を示す図である。 図3は、実施の形態1における信号処理部の動作を説明するフローチャートである。 図4は、実施の形態1におけるEPIの生成を説明する図である。 図5は、実施の形態1におけるEPIの生成を説明する別の図である。 図6は、実施の形態1におけるライトフィールドカメラで撮影した際の、任意の部分開口画像の全体像を示す図である。 図7は、図6の任意の部分開口画像の、y座標=90付近の複数の部分開口画像を視差順番に並べた画像を示す図である。 図8は、実施の形態1における複数の部分開口画像から生成されるEPIを示す図である。 図9Aは、従来の汚れ除去を行わない場合の出力画像を示す図である。 図9Bは、実施の形態1における汚れ除去を行った場合の再構成画像を示す図である。 図10Aは、EPI上の汚れ領域が狭い場合のEPIの一例を示す図である。 図10Bは、EPI上の汚れ領域が広い場合のEPIの一例を示す図である。 図10Cは、EPI上の汚れ領域が繰り返しパターンで出現する場合のEPIの一例を示す図である。 図11は、汚れが位置合わせを計算するブロックよりも大きい場合を説明する図である。 図12は、汚れがパターンとなって現れる場合を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜12を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.課題]
まず、従来のライトフィールドカメラの課題について説明する。図1は、従来のライトフィールドカメラの構成を示す図である。図1において、ライトフィールドカメラ100は、被写体101を撮影する。ライトフィールドカメラ100は、メインレンズ102、マイクロレンズアレイ103、は撮像素子104で構成される。被写体101が発する光は、メインレンズ102を通過し、その後、マイクロレンズアレイ103を通過し、撮像素子104に記録される。
この時、撮像素子104には光の方向毎に区別されて記録される。そのため、一般的なカメラと異なり、撮像素子の受光面には光の強度に加えて、その光の進行方向の情報も含んで記録される。従って、光の進行方向を考慮して撮像信号を処理する事で、撮影後に任意の焦点位置の画像を生成することができる。
従来のライトフィールドカメラ100において、例えばメインレンズ102付近に汚れが付着した場合、ライトフィールドカメラ100で撮影した画像に、メインレンズ102付近に付着した汚れが含まれてしまい、画質が劣化してしまう。
[1−2.構成]
実施の形態1において、撮像装置としてライトフィールドカメラを用いて説明する。図2は、実施の形態1におけるライトフィールドカメラの構成図である。図2において、ライトフィールドカメラ200は、撮像部210と、信号処理部220で構成される。撮像部210は、メインレンズ102、マイクロレンズアレイ103、撮像素子104で構成される。信号処理部220は、汚れ検出部221と汚れ除去部222で構成され、LSI(large Scale Integration)などのプロセッサを用いて実現される。
被写体101が発する光は、メインレンズ102を通過し、その後、マイクロレンズアレイ103を通過し、撮像素子104に記録される。この時、撮像素子104の各画素は、光の強度だけでなく、光の進行方向も同時に記録される。
撮像素子104で受光した光を電気信号に変換した画素は、汚れ検出部221に送られ、撮像素子104の画素を、メインレンズ102内の複数の部分開口に分離し視差方向へ順番に並べたエピポーラ平面画像(EPI:Epipolara Plane Image)から汚れ領域を検出する。
汚れ除去部222は、汚れ検出部221から送られる撮像素子104の画素と、汚れ検出部221で検出された汚れ領域を受け、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて画像を再構成する。
[1−3.動作]
次に、ライトフィールドカメラ200のメインレンズ102付近の汚れの除去について説明する。メインレンズ付近の汚れとは、メインレンズ102上に付着している塵、埃、水滴、等の汚れだけではなく、メインレンズ102の外側に存在する汚れも含む。メインレンズ102の外側に存在する汚れとしては、例えば、メインレンズ102の外部にレンズを保護するためのプラスチック又はガラス等で構成されるレンズプロテクター上やフィルター上、あるいは近辺に存在する汚れも含む。さらに、被写体101とライトフィールドカメラ200の間でライトフィールドカメラ200の直近に置かれた障害物等も含む。
図3は、信号処理部220の動作を説明するフローチャートである。
(S301)汚れ検出部221は、撮像素子104から、受光した光を電気信号に変換された各画素の値で構成されるロー(Raw)画像データを取得する。
(S302)次に、汚れ検出部221は、Raw画像データ内の各画素を並び替えてEPIを生成する。
(S303)次に、汚れ検出部221は、生成したEPIに対しハフ変換等の画像処理を行い、傾きを検出する。
(S304)次に、汚れ検出部221は、検出した傾きの量に応じて汚れ領域を検出し、汚れ除去部222へ検出した汚れ領域を出力する。汚れ領域は、例えば、傾きが所定の値以上と判定した場合に、その傾きで囲まれた領域を汚れ領域とする。
(S305)汚れ除去部222は、汚れ領域とRaw画像データから、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて再構成を行い、汚れ領域を除去した画像を出力する。
[1−3−1.EPI生成]
次に、S302のEPIの生成について詳細に説明する。図4、図5は、EPIの生成を説明する図である。
図4に示すように、メインレンズ102は、メインレンズ102を仮想的に分割した部分開口102a、102b、102cを有する。また図5に示すように、マイクロレンズアレイ103は、マイクロレンズ103a、103b、103cを有する。また、撮像素子104は、マイクロレンズ103aを通過した光を受光する撮像素子104aa、104ab、104ac、マイクロレンズ103bを通過した光を受光する撮像素子104ba、104bb、104bc、マイクロレンズ103cを通過した光を受光する撮像素子104ca、104cb、104ccを有し、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれを通過した光を3方向、すなわち3画素分に分離して記録できる。
この、光の3方向は、メインレンズ102内を分割した部分開口102a、102b、102cのいずれから光が入射したかという情報であり、視差方向に相当する。EPI401は、撮像素子104aa、104ab、104ac、104ba、104bb、104bc、104ca、104cb、104ccを、横方向を空間方向に、縦方向を視差方向に並び替えた画像である。
ここで、撮像素子104aaに入射する光は、マイクロレンズ103aを通過した光であり、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光である。
同様に、撮像素子104baに入射する光は、マイクロレンズ103bを通過した光であり、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光である。
また、撮像素子104caに入射する光は、マイクロレンズ103cを通過した光であり、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光である。
従って、メインレンズ102内の部分開口102aを通過した光で画像、すなわち、部分開口画像を構成するには、マイクロレンズ103a、103b、103c毎に、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれの中心より上の画素を集めることで合成できる。この時、マイクロレンズ103a、103b、103cの位置が、そのまま部分開口画像の画像座標となり、空間方向に相当する。
同様に、メインレンズ102内の部分開口102bを通過した部分開口画像は、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれの中心の画素を集める事で合成でき、メインレンズ102内の部分開口102cを通過した部分開口画像は、マイクロレンズ103a、103b、103cのそれぞれの中心より下の画素を集める事で合成できる。
なお、EPIは、図4で説明したように、メインレンズ102の部分開口が3つ部分開口を有するものとして説明したが、これに限らない。部分開口は、2つ以上であればよい。
図6は、ライトフィールドカメラ200で撮影した際の、任意の部分開口画像500の全体像を示す図である。x軸は空間方向、y軸は空間方向である。
図7は、図6の部分開口画像500の、y座標=90付近の複数の部分開口画像を視差順番に並べた画像を示す図である。図7では、部分開口画像500のy=90となる1ライン付近の複数の部分開口画像のうち、3つの部分開口画像511、512、513を代表例として視差方向であるu軸に順に並べて表示した。部分開口画像511、512、513には汚れ514、515が存在する。
図8は、複数の部分開口画像から生成されるEPIを示す図である。x軸は空間方向、u軸は視差方向である。EPI520は、複数の部分開口画像を、y座標が一定、ここではy=90、で1ラインずつ取り出して視差方向順に縦に並べた画像である。図8において、斜めに傾いた領域521、522が生成される。
なお、本実施の形態では、部分開口画像を作成後、EPIを作成したが、撮像素子104から部分開口画像を生成せず、直接EPIを生成してもよい。その場合、EPIの各画素が、撮像素子104のどの画素から生成できるかを事前に計算しておけばよい。
また、本実施の形態では、マイクロレンズの位置が空間方向、撮像素子内のマイクロレンズ中心位置からの相対位置が視差方向として説明したが、撮像素子104の配置を変える事で、空間方向と視差方向が逆転する場合もある。具体的には、本実施の形態では、マイクロレンズの焦点面に撮像素子が配置されている構成であるが、マイクロレンズを、メインレンズの焦点が合う像側焦点面を複眼的に撮影する位置に配置してもよい。
[1−3−2.傾き検出と汚れ領域検出]
次に、EPI画像傾きを検出するS303と汚れ領域を検出するS304ついて詳細に説明する。
ライトフィールドカメラ200で被写体101にピントを合わせて撮影すると、ピントがあった距離に存在する被写体101は、視差がない状態で撮影される。逆に、ピントが合った距離から遠い、メインレンズ102付近の汚れは大きな視差のある状態で撮影される。
部分開口画像511内のメインレンズ102に着いた汚れ514や515は、視差が大きいため、部分開口画像512や513では、メインレンズ102に着いた汚れ514や515は、空間方向に視差量分だけずれた位置に存在する。
従って、EPI520において、ピントの合った被写体101の画像は視差方向に縦に並ぶが、メインレンズ102に着いた汚れ514や515は、視差が大きいため、EPI520において領域521、522のように斜めに傾いて並ぶ。
このEPI520上の領域521、522の傾きは、ピントが合った被写体101の距離である視差ゼロ、からの距離である視差量、で変化するため、ハフ変換等で直線検出をした後、予め決めておいた閾値を超える傾きで囲まれた領域を、メインレンズ102付近の汚れとして検出する。
例えば、EPI520をエッジ強度の強い画素で二値化した後、各エッジ強度の強い画素に対し、原点から直線に引いた法線の長さrと角度θとを表す(r、θ)空間に変換して投票し、投票の累積値が高いパラメータ(r、θ)を直線として求める。
次に、EPI520上の傾きは視差量で決まるため、被写体101までピントを合わせた際のフォーカス値からメインレンズ102付近の視差量に対する傾きが10度と計算された場合、EPI520上の直線の傾きが10度以上で囲まれた直線同士で囲まれた領域521や領域522を汚れ領域として検出する。
なお、EPI上の傾きは、ハフ変換以外で傾きを求めてもよい。例えばEPIを輝度値等で領域分割した後、領域毎にエッジ検出して、エッジの傾きに対するヒストグラムから領域毎の傾きを求めてもよい。EPI上の傾きを算出する方法としては、これらの方法に限定されない。
[1−3−3.汚れ除去]
次に、S305の汚れ除去について詳細に説明する。汚れ領域が検出できると、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を使って再構成すればよい。
図9Aは汚れ除去を行わない場合の出力画像を示す図であり、図9Bは、汚れ除去を行った場合の再構成画像を示す図である。図9Aの汚れ除去を行わない場合と比較して、図9Bに示すように汚れが除去された画像が再構成できたことがわかる。
この場合、図8のEPI520において、領域521、522以外の領域に対し、視差方向、即ち縦方向、に画素を加算して出来た空間方向、即ちx座標の1ラインが、あるy座標におけるx座標の1ラインに相当するので、残りのy座標も同様に計算して求めることで再構成できる。
また、縦方向がすべて汚れ領域の場合、メインレンズ102内のどの部分空間から見ても汚れが映っている状況に相当する。その際は、マスク処理等で該当の座標を記憶し、マスク領域以外で汚れ領域を除去して一旦画像を再構成する。その後、インペインティング(InPainting)アルゴリズムなどの画像処理で、マスク以外の周辺からマスク領域内の画素を補完して求める。InPaintingアルゴリズムとは、マスク領域境界付近のピクセルを利用してマスク内の領域を再構成する処理で、パッチベースの方法や境界付近の画像を折り返す方法、ナビエーストーク方程式(Navier−Stakes equations)を用いた方法等がある。
[1−4.効果等]
次に、特許文献2で開示されているブロックマッチングの位置合わせで視差量を抽出し汚れ領域を検出する場合と、本実施の形態のEPIの傾きで汚れ領域を検出する場合の比較を行った。図10Aは、EPI上の汚れ領域が狭い場合のEPIの一例を示す図であり、図10Bは、EPI上の汚れ領域が広い場合のEPIの一例を示す図であり、図10Cは、EPI上の汚れ領域が繰り返しパターンで出現する場合のEPIの一例を示す図である。
図10Aにおいて、EPI1001の領域601は、汚れ領域が狭い場合である。図10Bにおいて、EPI1002の領域602は、汚れ領域が広い場合である。図10Cにおいて、EPI1003の領域603a、603b、603cは、汚れ領域が繰り返しパターンで出現する場合である。
本実施の形態におけるライトフィールドカメラ200の汚れ領域の検出では、被写体までピントを合わせた際のフォーカス値からメインレンズ付近の視差量に対する傾きが自動的に決まるため、汚れの大きさや繰り返しパターンに左右されず、閾値以上の傾きの直線で囲まれた領域601、602、603a、603b、603cは比較的容易に検出可能である。
つまり、本実施の形態におけるライトフィールドカメラ200による汚れ検出では、EPIの汚れ領域の大きさや繰り返しに関係なく検出できる。
一方、特許文献2で開示されている位置合わせで視差量を抽出し汚れ領域を検出する場合を、図11及び図12を用いて、L画像とR画像を用いたブロックマッチングによる視差計算を一例として説明する。図11は、汚れが位置合わせを計算するブロックよりも大きい場合を説明する図であり、図12は、汚れがパターンとなって現れる場合を説明する図である。
図11は、位置合わせを計算するブロック611よりも汚れ領域610が大きい場合の2視点画像を示す図である。基準となるL画像上の汚れ領域610が位置合わせを計算するブロック611よりも大きい場合、視差を求める対象のR画像上のブロックの位置は、ブロック612aかブロック612bかどちらか区別ができない。従って、視差を正しく求める事ができず、視差量から汚れ領域を検出する事ができない。
図12は、汚れがパターンとなって現れる場合の2視点画像である。図11と同様に、基準となるL画像上の繰り返し汚れ領域620に対して位置合わせを計算するブロックがブロック621の場合、視差を求める対象のR画像上のブロック位置は、ブロック622aかブロック622bかどちらか区別ができない。
以上より、図11、図12に示したような汚れが存在する場合、実施の形態1におけるライトフィールドカメラ200の汚れ検出に比べて、位置合わせでは正しく汚れを検出できない。したがって、特許文献2で開示されている位置合わせで視差量を抽出し汚れ領域を検出する場合では、汚れが検出できず、画質を向上させることができない。
以上のように、実施の形態における撮像装置は、光の進行方向と前記進行方向に対する強度で構成される光線情報が記録可能な撮像装置であって、メインレンズと、撮像素子と、メインレンズと撮像素子の間に配置されるマイクロレンズと、撮像素子上の画素を、メインレンズ上に存在する複数の部分開口に対して分離し視差方向へ並べたエピポーラ平面画像上の直線の傾きに基づいて、メインレンズ付近の汚れ領域を検出する汚れ検出部と、汚れ領域を汚れ領域以外の画素を用いて再構成する汚れ除去部と、を備える。
これにより、メインレンズ付近の汚れを取り除いた画像を生成でき、車載カメラや監視カメラにおいて画像認識を行う場合、レンズ付近の汚れにより認識精度が低下するのを防ぐ事ができる。
本開示は、ライトフィールドカメラでメインレンズ付近の汚れを除去して撮影を行う撮像装置に適応可能である。具体的には、車載カメラや監視カメラ、デジタルカメラ、ムービー、ウェアラブルカメラ、内視鏡等の医療用カメラなどに適用可能である。
100,200 ライトフィールドカメラ
101 被写体
102 メインレンズ
102a,102b,102c 部分開口
103 マイクロレンズアレイ
103a,103b,103c マイクロレンズ
104,104aa,104ab,104ac,104ba,104bb,104bc,104ca,104cb,104cc 撮像素子
210 撮像部
220 信号処理部
221 汚れ検出部
222 汚れ除去部
401 EPI
500,511,512,513 部分開口画像
514,515 汚れ
520 EPI
521,522,601,602,603a,603b,603c 領域
610,620 汚れ領域
611,612a,612b,621,622a,622b ブロック
1001,1002,1003 EPI

Claims (3)

  1. 光の進行方向と前記進行方向に対する強度で構成される光線情報が記録可能な撮像装置であって、
    メインレンズと、
    撮像素子と、
    前記メインレンズと前記撮像素子の間に配置されるマイクロレンズと、
    前記撮像素子上の画素を、前記メインレンズ上に存在する複数の部分開口に対して分離し視差方向へ並べたエピポーラ平面画像上の直線の傾きに基づいて、前記メインレンズ付近の汚れ領域を検出する汚れ検出部と、
    前記汚れ領域を前記汚れ領域以外の画素を用いて再構成する汚れ除去部と、を備える、
    撮像装置。
  2. 前記汚れ検出部は、ハフ変換を用いて、前記直線の傾きを算出する、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記汚れ検出部は、前記エピポーラ平面画像を領域分割し、領域毎のエッジ情報から前記直線の傾きを算出する、
    請求項1に記載の撮像装置。
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