JPWO2015068189A1 - 鞍乗型車両の車体フレーム構造 - Google Patents

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Abstract

車体フレーム構造が、駆動源(103)の回転出力を後輪(102)に伝達する動力伝達機構(104)を車幅中心線から見て車幅方向一方側に配置した鞍乗型車両(100)に適用される。車体フレーム構造は、ヘッドパイプ(2)と、ヘッドパイプ(2)から車幅方向に分かれて後方に延びる一対のメインフレーム(3(3R,3L))と、を備える。一対のメインフレーム(3(3R,3L))は、動力伝達機構(104)と車幅方向に対向する対向部分(45R,45L)をそれぞれ有し、車幅方向他方側の対向部分(45R)が、車幅方向一方側の対向部分(45L)に比べて低剛性である。

Description

本発明は、自動二輪車のような鞍乗型車両の車体フレーム構造に関する。
特許文献1に開示されるように、鞍乗型車両は、後輪を回転自在に軸支して車体フレームに揺動自在に支持されるスイングアームと、エンジンの回転出力を後輪に伝達する動力伝達機構とを備える。
欧州特許出願公開第1382521号明細書
鞍乗型車両の車体フレーム構造は、後輪を回転可能に支持するために十分な強度が必要である。また、運動性の向上のため更なる軽量化が望まれる。
そこで本発明は、強度低下を防ぎつつ軽量化を実現する鞍乗型車両の車体フレーム構造を実現する。
本発明に係る鞍乗型車両の車体フレーム構造は、駆動源の回転出力を後輪に伝達する動力伝達機構を車幅中心線から見て車幅方向一方側に配置した鞍乗型車両の車体フレーム構造であって、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから車幅方向に分かれて後方に延びる一対のメインフレームと、を備え、前記一対のメインフレームは、前記動力伝達機構と車幅方向に対向する対向部分をそれぞれ有し、車幅方向他方側の前記対向部分が、前記車幅方向一方側の前記対向部分に比べて低剛性である。
前記構成によれば、車幅方向他方側のメインフレームは、車幅方向一方側のメインフレームに比べて回転駆動における反力を受けにくい。このことから、剛性を低くしても駆動力反力を受け止めつつ軽量化を図ることができる。また、設計の自由度を向上することができる。
前記一対のメインフレームは、前記後輪を軸支するスイングアームを揺動可能に支持する一対のアーム支持部を備え、前記一対のアーム支持部のうち前記車幅方向他方側のアーム支持部が、前記車幅方向一方側のアーム支持部よりも低剛性であってもよい。
前記構成によれば、スイングアームから入力される荷重も高剛性のアーム支持部で受け止めることができる。
前記一対のアーム支持部に隣接するパイプ部材の外形、肉厚又は材質が異なってもよい。
前記構成によれば、左右で剛性を異ならせやすい。
前記アーム支持部よりも下方部分は前記アーム支持部よりも上方部分に比べて前後方向に屈曲してもよい。
前記構成によれば、動力伝達機構との干渉を防止して路面との上下距離を確保しつつ剛性を向上することができる。
前記メインフレームが、複数のパイプ部材が連結されて形成されるトレリスフレームで実現されてもよい。
前記構成によれば、フレームの剛性がもともと低いが、本発明では支持剛性低下の抑制と軽量化とを両立することができる。
前記車幅方向他方側の前記対向部分が、前記車幅方向一方側の前記対向部分に比べて肉厚が薄くてもよい。
前記構成によれば、剛性を異ならせながら見た目が変わらず、剛性に変化を与えることで美観が損なわれるおそれを抑えることができる。
前記車幅方向一方側のメインフレームは、駆動ユニットの後下部を支持してもよい。
前記構成によれば、剛性が向上している部分で駆動ユニットを安定的に支持することができる。動力伝達機構から作用する荷重を駆動ユニットに流しやすくなる。
前記メインフレームに、駆動ユニットに対して上下方向に間隔をあけた2個所で連結される上下のケース連結部が設けられ、前記アーム支持部が前記上下のケース連結部の間に配置されてもよい。
前記構成によれば、アーム支持部に入力された荷重を分散して駆動ユニットに流しやすくなる。
本発明によれば、強度低下を防ぎつつ軽量化を実現する鞍乗型車両の車体フレーム構造を提供することができる。
実施形態に係る車体フレーム構造を適用した鞍乗型車両の一例として示す自動二輪車の左側面図である。 ヘッドパイプ及びメインフレームの斜視図である。 下方延在部の正面図である。 支持部材を後方から見て示す斜視図である。 サイドスタンドブラケットの前方突出部の断面図である。 サイドスタンドの背面図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。同一の又は対応する要素については、全図を通じて同一符号を付して重複説明を省略する。方向は、車体フレーム構造を適用した鞍乗型車両の搭乗者から見る方向を基準とする。車高方向、車長方向及び車幅方向は、上下方向、前後方向及び左右方向に対応する。車幅方向外側及び外方は、車幅中心から遠ざかる側及び方向である。車幅方向内側及び内方は、車幅中心に近づく側及び方向である。
図1は、実施形態に係る車体フレーム構造を鞍乗型車両の一例である自動二輪車100への適用状態で示す左側面図である。まず、自動二輪車100の構成を簡単に説明する。図1に示すように、自動二輪車100は、前輪101、後輪102、駆動ユニット103及び動力伝達機構104を備える。
前輪101は、ステアリングシャフト105等の操舵系部品を介して操舵軸線A1周りに転向可能に車体フレーム1に支持される。操舵軸線A1は、概略上向きに延び、キャスター角を形成するように後傾する。本実施形態の操舵系部品はフロントフォーク106を含み、フロントフォーク106は、その下端部で前輪101の前車軸101aを回転可能に支持する。
後輪102は、スイングアーム107を介して揺動軸線A2周りに揺動可能に車体フレーム1に支持される。揺動軸線A2は車幅方向に延びる。後輪102は、車体フレーム1よりも後方に配置される。スイングアーム107は、その前端部で車体フレーム1に揺動可能に支持され、その後端部で後輪102の後車軸102aを回転可能に両持ち支持する。車体フレーム1及びスイングアーム107の間にはリアサスペンション108が架け渡される。スイングアーム107及びリアサスペンション108の間には梃子構造(図示せず)が介在し、梃子構造は車体フレーム1及びスイングアーム107それぞれに角変位可能に支持される。なお、符号107aは、スイングアーム107の下部で梃子構造を角変位可能に支持するための支持孔、符号39は、車体側(例えば、後述の支持部材30)で梃子構造を角変位可能に支持するための支持孔である。
後輪102は駆動輪である。駆動ユニット103は回転出力を発生する駆動源を有し、動力伝達機構104は駆動源からの回転出力を後車軸102aに伝達する。これにより後輪102が駆動源により発生された回転出力で回転駆動される。駆動ユニット103のケーシング部材103aは車体フレーム1に支持される。
駆動ユニット103は、駆動源の一例としてエンジン110を有し、ケーシング部材103aの一例としてクランクケース111及びシリンダアセンブリ112を有する。シリンダアセンブリ112は、シリンダブロック113、シリンダヘッド114及びヘッドカバー115を含む。クランクケース111は、クランクシャフトを回転可能に支持する。シリンダアセンブリ112は、ピストンや動弁機構を収容して燃焼室を形成する。シリンダブロック113は、クランクケース112に結合され、ピストンをシリンダ軸線A3方向に往復動可能に収容する。シリンダヘッド114は、シリンダ軸線A3方向においてクランクケース112とは反対側でシリンダブロック113に結合され、燃焼室を形成する。ヘッドカバー115は、シリンダ軸線A3方向においてシリンダブロック113とは反対側でシリンダヘッド114を覆い、シリンダヘッド114と共に動弁機構を収容する。
エンジン110は横置き型であり、クランクシャフトが車幅方向に延びる。エンジン110はL型であり、単一のシリンダアセンブリ112がクランクケース111の前上部に結合され、シリンダ軸線A3が当該前上部から上向きに(詳細には僅かに前傾しつつ)延びる。エンジン110は並列多気筒型であり、各気筒のシリンダ軸線A3同士が側面視で重なり、シリンダアセンブリ112が車幅方向に比較的長寸である。
駆動ユニット103は、駆動源とユニット化されて駆動源からの回転出力を後輪102に伝達するための装置の一例として、変速機を有する。クランクケース111は、シリンダアセンブリ112から見て後方に突出し、その後部で変速機を収容する変速機ケース117を形成する。変速機は、駆動源からの回転出力を変速して変速機出力軸118に出力する。変速機出力軸118の車幅方向一端部(例えば、左端部)は、変速機ケース117の車幅方向一方側の側壁(例えば、左側壁)から車幅方向外方へ突出する。
動力伝達機構104は、変速機出力軸118に固定された駆動要素104aと、後車軸102bに固定された従動要素104bと、駆動要素104aの回転を従動要素104bに伝達する伝達要素104cとを備える。駆動要素104aは変速機出力軸118の車幅方向一端部(例えば左端部)に固定され、従動要素104bは後車軸102bの車幅方向一端部(例えば、左端部)に固定される。動力伝達機構104は、駆動ユニット103から後輪102に向けて車長方向に延び、車幅中心線から見て車幅方向一方側(例えば、左側)に配置される。動力伝達機構104は例えばチェーン伝動機構である。その場合、駆動要素及び従動要素がスプロケットであり、伝動要素は2つのスプロケットに巻回されたチェーンである。
次に、上記構成の自動二輪車100に好適に適用される本実施形態に係る車体フレーム構造について説明する。車体フレーム1は、ヘッドパイプ2、メインフレーム3及びリアフレーム4を備える。
ヘッドパイプ2は、両端で開放される金属製円筒状であり、車体フレーム1の前端部に位置する。前述のステアリングシャフト105は、ハンドル121と接続され、ヘッドパイプ2に挿通される。ステアリングシャフト105はヘッドパイプ2と同軸上に配置され、その共通軸線が前述の操舵軸線A1を成し、ヘッドパイプ2に操舵軸線A1周りに回転可能に支持される。ステアリングシャフト105の上端は、ブラケット122の下面に連結され、ハンドル121は、このブラケット122の上面に取り付けられる。ハンドル121は、左方及び右方それぞれに突出した一対のグリップ121a,121b(右グリップ121bは図2参照)を有する。運転者がグリップ121a,121bを把持してハンドル121を回動すると、ステアリングシャフト105が操舵軸線A1周りに回転し、前輪101が転向する。
メインフレーム3はヘッドパイプ2から後方へ延びる。リアフレーム4は、ボルト等の締結具でメインフレーム3に接続されてメインフレーム3から後方へ延びる。本実施形態では、メインフレーム3及びリアフレーム4がどちらも車幅方向に対を成す。メインフレーム3上にはハンドル121の後方に配置される燃料タンク123が設置され、リアフレーム4上には燃料タンク123の後方に配置されるシート124が設置される。
一対のメインフレーム3は、ヘッドパイプ2に溶接され、ヘッドパイプ2から車幅方向に分かれて後方へ延びる。各メインフレーム3は、ヘッドパイプ2から後方へ延びる後方延在部と、この後方延在部の後端部に位置する屈曲部6と、屈曲部6から下方に延びる下方延在部7とを有する。後方延在部は、駆動ユニット103が取り付けられるユニットマウント部10a,10bを含む前フレーム部8と、前フレーム部8よりも後方の後フレーム部9とを含む。屈曲部6は、後フレーム部9の後端部に設けられる。後ユニットマウント部10aには、シリンダアセンブリ112(例えば、シリンダヘッド114)の側壁後端部がボルト等の締結具81を用いて結合され、前ユニットマウント部10bには、シリンダアセンブリ112(例えば、シリンダブロック113)の側壁前端部がボルト等の締結具82を用いて結合される。締結具81,82は、マウント部10a,10bの車幅方向外側から内向きに挿入される。
図2は、ヘッドパイプ2及びメインフレーム3の斜視図である。各メインフレーム3は、複数の棒状フレーム部材又はパイプ部材を互いに接続してなる。パイプ部材は線状(直線状又は曲線状)に延び、金属製で中空に形成される。パイプ部材は、互いに直接に溶接され又はジョイント部材に溶接される。ジョイント部材は、車幅方向に中心軸線を向けた筒体又は管体である。ジョイント部材の外周面は1以上のパイプ部材の端部と溶接される。
メインフレーム3、特に前フレーム部8は、複数のパイプ部材を連結して形成されるトレリスフレームで実現されている。換言すると、一対の前フレーム部8は、ヘッドパイプ2から車幅方向に分かれた一対の仮想面に沿って異なる向きに配置された複数のパイプ部材を互いに接続してなる。複数のパイプ部材は、仮想面上に格子(より詳細には車長方向に並ぶ複数の三角形)を形成する。このような格子を形成すべく、前フレーム部8は、上側フレーム11,下側フレーム12,アームフレーム15及び多数の接続フレームを有する。上側フレーム11は、ヘッドパイプ2の上部から後方に延び、下側フレーム12は、ヘッドパイプ2の下部から後方に延び、アームフレーム15は、下側フレーム12の前端部から下方に延びる。接続フレームは、上側及び下側フレーム11,12の間を車高方向に結合し又は下側フレーム12とアームフレーム15との間を車高方向に結合する。
下側フレーム12は、上側フレーム11よりも前側で終端する。下側フレーム12の終端部にはジョイント部材13が設けられている。ガセットフレーム14がこのジョイント部材13の外周面から延び、上側フレーム11に溶接されている。後エンジンマウント部10aは、下側フレーム12の終端部に設けられており、ジョイント部材13がマウント部10aを兼ねている。前エンジンマウント部10bは、ジョイント部材16によって構成され、アームフレーム15の後端部に設けられている。
後フレーム部9は上側フレーム11から連続している。すなわち、上側フレーム11を構成するパイプ部材は後フレーム部9も構成している。後フレーム部9は、1本のパイプ部材によって構成されて線状に延びており、車幅方向に柔軟に構成されている。
屈曲部6は、ジョイント部材のうちの一つである屈曲ジョイント部材21によって構成され、後フレーム部9を構成するパイプ部材は、その後端部において屈曲ジョイント部材21の外周面に溶接される。屈曲ジョイント部材21には、締結具83(図1参照)を用いてリアフレーム4を取外し可能に連結するためのナット22が設けられる。
下方延在部7は、屈曲ジョイント部材21の外周面に溶接され、屈曲ジョイント部材21から下向きに延在する。下方延在部7は、屈曲ジョイント部材21よりも下方で車高方向に並ぶ複数のジョイント部材23〜25と、車高方向に隣接したジョイント部材21,23〜25同士を接続する複数本のパイプ部材26〜28とを有する。上パイプ部材26は、屈曲ジョイント部材21の外周面から下方に延び、上ジョイント部材23の外周面に溶接される。中パイプ部材27は、上ジョイント部材23の外周面から下方に延び、中ジョイント部材24の外周面に溶接される。下パイプ部材28は、中ジョイント部材24の外周面から下方に延び、下ジョイント部材25の外周面に溶接される。
上記のとおり、メインフレーム3は、複数のパイプ部材及びジョイント部材を連結することで構成され、この連結には典型的には溶接が用いられる。一対のメインフレーム3はヘッドパイプ2を介して剛結合される。換言すれば、メインフレーム3は後方延在部同士、屈曲部6同士、下方延在部7同士を車幅方向に剛結合するクロスメンバを備えていない。このため、溶接歪などによって寸法誤差が生じても、メインフレーム3を容易に矯正することができる。例えば、シリンダアセンブリ112に設定された計4つの締結点を対応する第1マウント部と車幅方向に重なるようにメインフレーム3を容易に矯正することができる。駆動ユニット103以外の部品(リアフレーム4や後述の支持部材30)も同様である。このため、自動二輪車100を容易に組み立てることができる。
図3は、下方延在部7の正面図である。図3に示すように、車体フレーム構造は、ボルト等の締結具でメインフレーム3と接続される支持部材30を備える。支持部材30は、一対のメインフレーム3の間、特に一対の下方延在部7(7R,7L)の間に配置される。支持部材30は、概略矩形板状に形成され、その2つの面が前及び後に向く状態で、その左縁部にて左下方延在部7Lと接続され、右縁部にて右下方延在部7Rと接続される。
本実施形態に係る支持部材30は、ケーシング部材103a(図1参照)を車体フレーム1に結合するためのブラケット又はステーとして機能し、駆動ユニット103に連結されるケース連結部41を有する。また、支持部材30は、スイングアーム107を支持するアーム支持部42の一部を有し、リアサスペンション108を支持するサスペンション支持部43を有する。
支持部材30は、アーム支持部42の一環として、軸挿通孔31を有する。軸挿通孔31は車幅方向に貫通し、ピボットシャフト32がこの軸挿通孔31に挿通される。ピボットシャフト32の右端部には雄ネジが形成され、左端部にはボルト頭部が形成されている。ピボットシャフト32は、左の中ジョイント部材24に車幅方向外方から挿し込まれ、軸挿通孔31を貫通し、雄ネジを右の中ジョイント部材24内に突出させた状態でボルト頭部が左の中ジョイント部材24の内側面に突き当てられる。雄ネジは、中ジョイント部材24内で車幅方向外方からナット等の締結具84と螺合し、それによりピボットシャフト32がメインフレーム3に連結される。ただし、ピボットシャフト32を右から挿し込んで締結具84を左に設けてもよい。ピボットシャフト32の中心軸線は前述の揺動軸線A2を成し、車幅方向に延びる。一方、スイングアーム107の前端部は、車幅方向に一対のボス125を有する。ボス125は、ピボットシャフト32のうちメインフレーム3と支持部材30との間に位置するジャーナル部33に外嵌し、それにより揺動軸線A2周りに回転可能に支持される。
軸受構造34が、ボス125の内周面とジャーナル部33の外周面との間に介在し、スイングアーム107の揺動時に発生する荷重を支持する。車幅方向一方側(動力伝達機構104と同じ側、例えば左側)の軸受構造34Lは、車幅方向他方側(動力伝達機構104と反対側、例えば右側)の軸受構造34Rよりも負荷容量が大きい。一例として、左軸受構造34Lは、ピボットシャフト32に外嵌するカラーと、カラーの外周面とボス125の内周面との間に介在すると共に軸線方向に並んだ2つのニードルベアリングとを有する。右軸受構造34Rは、ピボットシャフト32に外嵌するカラーと、カラーの外周面とボス125の内周面との間に介在する転がり軸受とを有する。
ピボットシャフト32は、中ジョイント部材24に車幅方向外方から挿し込まれる締結具84でメインフレーム3に連結される。このように、本実施形態に係る車体フレーム構造及びスイングアーム支持構造では、メインフレーム3の下方延在部7(特に中ジョイント部材24)と、支持部材30の軸挿通孔31とがアーム支持部42を構成している。
メインフレーム3において、アーム支持部42よりも下方部分はアーム支持部42よりも上方部分に比べて前後方向に屈曲する。より具体的には、下方部分は下パイプ部材28に相当し、上方部分は中パイプ部材27に相当し、ひいては上パイプ部材26も相当する。中パイプ部材27及び上パイプ部材26は、アーム支持部42を構成する中ジョイント部材24から見て上向きに延びている。一方、下パイプ部材28(特に、車幅方向一方側(例えば、左側)の下パイプ部材28L)は、中ジョイント部材24から前傾しながら下方へ延びている。
図4は、支持部材30を後方から見て示す斜視図である。図3及び図4を併せて参照すると、支持部材30は、上下のフレーム孔36,37を有する。上フレーム孔36は、左右に対を成し、軸挿通孔31よりも上方で、更に言えば支持部材30の上縁部で車幅方向に延びている。左右の上ジョイント部材23R,23Lは、上フレーム孔36,36と車幅方向に重ね合わされ、上フレーム孔36よりも車幅外方に配置される。車幅方向に長尺のボルト等の締結具85aが、車幅方向外側から左の上ジョイント部材23へと挿し込まれて上フレーム孔36を順次通過し、右の上ジョイント部材23内へ突出する。支持部材30は、ナット等の締結具85bを車幅方向外側から右の上ジョイント部材23内に挿し込み、締結具85aの右端部に係合させることで、メインフレーム3に着脱可能に連結される。締結具85aの左端部は頭部を有し、左の上ジョイント部材23内の座面に支持される。締結具85bは右の上ジョイント部材23内の座面に支持される。ただし、締結具85aを右から挿し込んで締結具85bを左に設けてもよい。
下フレーム孔37は、軸挿通孔31よりも下方で更に言えば支持部材の下縁部で車幅方向に延び、支持部材30の車幅方向他方側(例えば、右側)のみに設けられる。当該他方側の下ジョイント部材25Rは、この下フレーム孔37に車幅方向に重ね合わされる。支持部材30は、ボルト等の締結具86を車幅方向外方から車幅方向他方側の下ジョイント部材25Rに挿し込んで下フレーム孔37に係合させることで、メインフレーム3に着脱可能に連結される。
なお、車幅方向一方側の下ジョイント部材25Lは、支持部材30の替わりに、ボルト等の締結具87を用いてサイドスタンド125(図1参照)を揺動可能に支持するスタンドブラケット126と連結される。スタンドブラケット126は前方に突出してケーシング103の下後部と側面視で重ねられる前方突出部126aを有し、この前方突出部126aに車幅方向外側からボルト等の締結具88を車幅方向内方へ挿し込むことでケーシング103はスタンドブラケット126にも締結される。
支持部材30は、サスペンション支持部43の一環として、サスペンション取付部38及び支持孔39を有する。サスペンション取付部38は、支持部材30の後面に取り付けられ、リアサスペンション108(図1参照)の車体側端部を車幅方向の軸線周りに揺動可能に取り付ける。支持孔39は、支持部材30の下縁部に設けられ、梃子構造(図示せず)を角変位可能に支持する。
支持部材30は、ケース連結部41の一環として、駆動ユニット103に固定するためのボルト等の締結具89を挿通するための複数(一例として4つ)の挿通孔40を有している。挿通孔40は車長方向に延びており、締結具は後方から前向きに挿通孔40内に挿入される。ケーシング部材103aの後面は支持部材30の前面と対向しており、後方から挿入された締結具がケーシング部材103aの後部に係合する。
本実施形態では、4つの挿通孔40が車高方向の対辺及び車幅方向の対辺を有する長方形の頂点位置にそれぞれ配置される。車高方向を基準に4つの挿通孔40を分けると、2つの挿通孔40が上側に配置され、2つの挿通孔40が下側に配置されている。このように、ケース連結部41は、車高方向に間隔を空けた2個所で駆動ユニット103と連結され、上側2つの挿通孔40は上ケース連結部41aを構成し、下側2つの挿通孔40は下ケース連結部41bを構成する。上側2つの挿通孔40は、アーム支持部42の一部を成す軸挿通孔31よりも上方に位置し、下側2つの挿通孔40は、軸挿通孔31よりも下方に位置する。アーム支持部42は車高方向において上下2つのケース連結部41a,41bの間に配置される。また、上下それぞれにおいて、2つの挿通孔40は車幅方向に間隔を空けて配置されている。一方が車幅中心線よりも車幅方向一方側に配置され、他方が車幅中心線よりも車幅方向他方側に配置される。これにより、車高方向及び車幅方向それぞれにおいて、支持部材30がケーシング部材103aに強力に固定される。
前述したように動力伝達機構104は、車幅中心から見て車幅方向一方側(例えば、左側)に配置され、駆動ユニット103(図1参照)から後輪102(図1参照)へと車長方向に延びている。この途中で動力伝達機構104は、車幅方向一方側の下方延在部7Lの車幅方向外方を通過する。本実施形態では、メインフレーム3において下方延在部7(7L,7R)が、動力伝達機構104と車幅方向に対向する対向部分45(45R,45L)を構成する。より詳細には、下方延在部7(7L,7R)のうち中パイプ部材27(27R,27L)及び中ジョイント部材23(23R,23L)が対向部分45(45R,45L)を構成する。別の言い方をすれば、中ジョイント部材23(23R,23L)によって部分的に構成されるアーム支持部42が対向部分45(45R,45L)を構成する。
車幅方向他方側(動力伝達機構104とは反対側)のメインフレーム3Rは、この対向部分45において車幅方向一方側(動力伝達機構104と同じ側)のメインフレーム3Lよりも低剛性である。このように剛性を違えるため、アーム支持部42を構成するパイプ部材の外形(外輪郭形状及び外形寸法を含む)、肉厚又は材質が異なる。一例として、他方側のパイプ部材の外形は、一方側のパイプ部材の外形よりも大きくてもよい。他方側のパイプ部材の肉厚が、一方側のパイプ部材の肉厚よりも大きくてもよい。他方側のパイプ部材の材料が、一方側のパイプ部材の材料よりも高剛性を有していてもよい。本実施形態では、材料及び外形(外輪郭形状及び外形寸法の両方)を同一とし、肉厚のみを異ならせている。
このように構成される車体フレーム構造の自動二輪車100への適用状態においては、後輪102と路面との間で生じる作用力は、後輪102、スイングアーム107を介してアーム支持部42に伝わる。また、後輪102、動力伝達機構104、駆動ユニット103を介して左右のメインフレーム3R,3Lに伝わる。動力伝達機構104が車幅方向一方側に配置されているために、作用力は車幅方向他方側よりも車幅方向一方側に大きく伝わる。
本実施形態に係る車体フレーム構造は、このような自動二輪車(鞍乗型車両)に好適に適用されるものであり、ヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2から車幅方向に分かれて後方に延びる一対のメインフレーム3R,3Lとを備える。一対のメインフレーム3R,3Lは、動力伝達機構104と車幅方向に対向する対向部分45R,45Lをそれぞれ有し、車幅方向他方側の対向部分45Rが、車幅方向一方側の対向部分45Lに比べて低剛性である。
車幅方向他方側のメインフレーム3Rは、車幅方向一方側のメインフレーム3Lに比べて反力を受けにくい。このことから、剛性を低くしても反力を受け止めつつ軽量化を図ることができる。また、設計の自由度を向上することができる。
特に、一対のメインフレーム3R,3Lは、後輪102を軸支するスイングアーム107を揺動可能に支持する一対のアーム支持部42を備えており、一対のアーム支持部42のうち車幅方向他方側のアーム支持部42が、車幅方向一方側のアーム支持部42よりも低剛性である。このため、スイングアーム107から入力される荷重も高剛性のアーム支持部42で受け止めることができる。
メインフレーム3は複数本のパイプ部材を互いに連結してなり、一対のアーム支持部42に隣接するパイプ部材27,28の外形、肉厚又は材質を異ならせている。このようにすれば、左右で剛性を異ならせるのを容易に実現することができる。また、本実施形態では、車幅方向他方側の対向部分45Rの肉厚が、車幅方向一方側の対向部分45Lに比べて薄い。これにより、剛性を異ならせながら見た目を同じとすることができ、剛性に変化を与えることで外観に影響が出るのを防ぐことができる。
アーム支持部42よりも下方部分がアーム支持部42よりも上方部分に比べて車長方向に屈曲している。こうすれば、動力伝達機構104との干渉を防止して路面との車長方向距離を確保しつつ剛性を向上することができる。
メインフレーム3R,3Lは、複数のパイプ部材が連結されて形成されるトレリスフレームで実現されている。それにより、支持剛性の低下抑制と軽量化とを両立している。
車幅方向一方側のメインフレーム3Lは、サイドスタンドブラケット126を介し、駆動ユニット103の後下部を支持している。こうすると、剛性を向上させている部分で駆動ユニット103を安定的に支持することができる。また、動力伝達機構104から作用する荷重を駆動ユニット103に流しやすくなる。
メインフレーム3R,3Lに駆動ユニット103の上下方向に間隔をあけた2個所で連結される上下のケース連結部41a,41bが設けられ、アーム支持部42が2つのケース連結部41a,41bの上下方向間に配置されてもよい。これにより、アーム支持部42に入力された荷重を分散して駆動ユニット103に流しやすくなる。本実施形態では、メインフレームの別部品であってメインフレームに結合される支持部材30にケース連結部41a,41bが設けられたが、ケース連結部41a,41bはメインフレームに一体に設けられていてもよい。
動力伝達機構104と同じ側に配置された軸受構造34Lは、動力伝達機構104と反対側に配置された軸受構造34Rよりも負荷容量が大きい。このため、動力伝達機構104から作用する偏荷重を軸受構造34Lで好適に支持することができるとともに、軸受構造34Rを簡素化することができる。
また、スイングアーム支持構造は、パワーユニット(駆動ユニット103)が収納されるケース(ケーシング部材103a)と、車軸102aを支持するスイングアーム107を、ピボットシャフト32を介して上下に揺動自在に支持するブラケット(支持部材30)とを備えており、前記ブラケットは、前記ピボットシャフト32に交差する固定方向から前記ケースに着脱可能に固定される。
ケースとは別体にブラケットが形成されるので、ケースのピボット軸付近にブラケットから付与される応力が集中することを防ぐことができ、ケースでスイングアームを直接支持する場合に比べて、ケース剛性が過剰となることを防ぐことができる。またブラケットが、ピボット軸に交差する交差方向からケースに装着固定される。これによってケースのうちで、スイングアームに対向する面にブラケットの固定位置を配置することができる。したがって取付位置が比較的制限されるケース側面にブラケットの固定位置を配置する場合に比べて、ブラケットの固定位置の選択肢を増やすことができ、設計の自由度を向上することができる。
スイングアーム支持構造は、ヘッドパイプフレーム(ヘッドパイプ2)から後方に延びて前記ケースを支持するメインフレーム3を備えており、前記メインフレーム3と前記ブラケットが個別に形成されている。
メインフレーム3とブラケットが個別に形成されているので、メインフレーム3及びケースの形状に合わせて、ブラケットの形状を変更できる。このため、スイングアーム支持構造は、ブラケットの形状を変更することにより、異なる形状のメインフレーム3及びケースに対応でき、製造の自由度が向上する。メインフレーム3にピボットシャフト32が形成される場合に比べて、ブラケットを小型化することができ、車両を軽量化および小型化することができる。またブラケットとメインフレーム3とを異なる成形方法で形成することができ、利便性を向上することができる。たとえばメインフレーム3とブラケットとが一体成形される場合、両方を成形加工で一体形成する場合には、成形型が大きくなることで作業性が悪い。また両方を溶接接合で一体成形する場合には、製造誤差が生じやすい。本実施形態では、パイプ部材の溶接接合により、メインフレーム3を形成することで、成形型を用いる必要がなく、作業性を向上できる。またブラケットを型成形することで、溶接成形に比べて、ケースに対するピボットシャフト32の位置ずれを防ぐことができる。またメインフレーム3をケースに固定する場合に生じるフレーム変形の影響を受けることなく、ブラケットをケースに固定することができ、ケースに対するピボットシャフト32の位置ずれを防ぐことができる。
スイングアーム支持構造は、前記ブラケットを前記ケースに固定する複数の締結部材(締結具89)を備えており、前記複数の締結部材を用いて前記ブラケットが前記ケースに固定されているときに、前記複数の締結部材は、間隔を空けて配置されており、前記固定方向に前記ブラケットを前記ケースに押し付ける。
複数の締結部材は、ともに固定方向にブラケットをケースに押し付けて固定する。これによって、ブラケットは、ボルトの位置にかかわらず、同じ方向に押し付けられることになり、ボルト位置のずれに起因するブラケットのたわみを防ぐことができる。比較例として、クランクケース112の車幅方向両側からボルトでそれぞれ固定する場合には、ブラケットとケースとの左右間の隙間をなくすために、ブラケットを変形させたり、隙間を埋めるスペーサを必要とする。ブラケットを変形させる場合には、ピボットシャフト32を精度よく配置できないし、スペーサを配置する場合には、作業性が悪い。これに対して上述したように、本実施形態では、ボルトの押付け方向を同一とすることで、比較例のような状況を防ぐことができる。
また好ましくは、ブラケットとケースとが互いに当接する、ボルトごとに設定される当接面は、単一の仮想平面上にすべて配置されることが好ましい。当接面が同一平面上に形成される場合、誤差の影響を受けにくい。言換えると、ブラケットは、ケースの左右方向両側位置で固定される場合に比べて、当接面を一つの共通面として形成することができる。これによってボルト締め付けによるブラケットの変形を抑えて、ピボット軸の位置ずれをさらに抑えることができる。
また複数のボルトは、互いに間隔をあけて配置されており、たとえばクランクケースの分割面に対して両側にそれぞれボルト固定位置が配置されることで、クランクケースの分割を防ぐ補強部材としてブラケットを機能させることができる。また分割面に対して一方側にそれぞれボルト固定位置が配置されることで、ブラケットをクランクケースから取り外すことなく、クランクケースのうち一方を車体から取り外すことができる。
前記ブラケットは、前記ピボットシャフト32を角変位自在に支持するピボット孔(軸支持孔31)を備えており、前記ブラケットにおいて、前記ピボット孔を形成する部分と、前記ケースに接触する面を形成する部分とが型成形品を基に形成されている。
型成形品により形成することで、溶接形成した場合に比べた各部位での誤差を抑えることができるとともに、厚みの設定が容易となる。したがって、ケースとピボットシャフト32との位置ずれを防ぐと共に、強度低下を抑えつつ軽量化を図ることができる。好ましくは、ブラケットとケースとが互いに当接面およびピボット孔は、型成形部品を基に、同一の基準位置に基づいて切削加工によって形成されることが好ましい。これによってケースに対するピボットシャフト32の位置ずれをさらに抑えることができる。さらに型成形品は、重力鋳造品よりもダイキャスト鋳造品が用いられることが好ましい。
前記ケースは、本体部分と、前記ブラケットを固定する固定部分とを有しており、前記固定部分は、前記本体部分から前記固定方向に突出するように形成されている。
このため、スイングアーム支持構造は、ケースの本体部分の強度が低下することを防止できる。本体部と固定部とでケースの厚みを異ならせてもよい。こうすることで、本体部によって内容物のケーシング機能として必要な厚みを持たせ、固定部によってブラケットの支持機能としての必要な厚みを持たせることができ、重量化を防ぎつつブラケットを支持することができる。本実施形態では、ケース内面において、本体部から固定部がケース中心に向かって固定方向に突出させることで、ケース外面とブラケットとを近づけることができ、当接面積を大きくすることができる。またたとえばケース内空間の仕切り壁、内部構造物の支持、冷却水の供給などの目的で、ケース中心に向かって車幅方向に直交する突出部分がケース本来の機能として形成される場合には、その突出部分をボルト固定用の固定部として兼用することで、ケーシングとしてのケース本来の剛性を維持しやすく、ケースの肉厚増加を抑えることができる。
スイングアーム支持構造は、前記スイングアーム107を前記ブラケットに対して弾性的に支持するショックアブソーバ(リアサスペンション108)を備え、前記ブラケットは前記ショックアブソーバを支持するアブソーバ支持部(サスペンション支持部43)を備えている。
ピボットシャフト32とショックアブソーバとの両方をブラケットに支持させることで、ピボットシャフト32とショックアブソーバ接続位置との位置関係を精度よく設定できる。本実施例では、さらにアブソーバ支持部が、ブラケットから着脱自在に構成されることで、支持位置が異なるアブソーバ支持部を用意することで、アブソーバ支持部を変更するだけで、ショックアブソーバのレバー比を容易に調整することができる。
スイングアーム支持構造は、前記ブラケットは、前記ショックアブソーバのレバー比を調整するためのリンク機構を支持するリンク支持部(支持孔39)を備えている。
ピボットシャフト32とショックアブソーバとリンク機構のそれぞれをブラケットに支持させることで、ピボットシャフト32、ショックアブソーバ接続位置、リンク機構接続位置との位置関係を精度よく設定できる。
スイングアーム支持構造は、前記スイングアーム107を前記ブラケットに対して弾性的に支持するショックアブソーバ(リアサスペンション108)を備えており、前記固定方向から見て、前記複数の締結部材は、前記ショックアブソーバによって隠される領域から離れた位置に配置される。
ブラケットにショックアブソーバが取り付けられていても、ブラケットをケースに固定するための締結部材が固定方向で露出する。このため、スイングアーム支持構造は、ブラケットとショックアブソーバの取付順序に関係なく、ブラケットをケースに固定することができ、組立作業性を向上できる。
スイングアーム支持構造は、パワーユニット(駆動ユニット103)を収納するケース(ケーシング部材103a)と、車軸102aを支持するスイングアーム107をピボットシャフト32を介して上下に揺動自在に支持するブラケットと、ヘッドパイプフレーム(ヘッドパイプ2)から後方に延びて前記ケースを支持するメインフレーム3とを備えており、前記ブラケットは、前記メインフレーム3とは別体に形成されており、前記ケースに着脱可能に固定される。
ケースとは別体にブラケットが形成されるので、ケースのピボットシャフト32付近にブラケットから付与される応力が集中することを防ぐことができ、ケースでスイングアーム107を直接支持する場合に比べて、ケース剛性が過剰となることを防ぐことができる。またブラケットがメインフレーム3と別体に形成されることで設計の自由度を向上することができる。例えばメインフレーム3にピボットシャフト32が形成される場合に比べて、ブラケットを小型化することができ、車両を軽量化および小型化することができる。
そして、メインフレーム3のうち左側のフレームの下端(すなわち、左側の下方延在部の下ジョイント部材)が、車体左側のサイドスタンド127を支持するサイドスタンドブラケット126に締結され、サイドスタンドブラケット126がエンジン110に締結されている。これにより、車体左側に配置された伝動要素104cからトルクが左側のフレームに入力されても、そのトルクをサイドスタンドブラケット126を介してエンジン110に伝達することができ、フレームの強度要求を緩和することができる。よって、車体フレーム1を大型化せずに済み、車体フレーム1による車体運動の吸収性能を向上させることができる。また、メインフレーム3のうち左側の後下端は、エンジン110に直接固定されるのではなく、サイドスタンドブラケット126のどこかに締結すればよいので、メインフレーム3とエンジン110との位置関係の設計自由度を良好に保つことができる。
図5に示すように、エンジン110の左側面は車幅方向外方に突出する突出部130を有し、サイドスタンドブラケット126の前方突出部126aの車幅方向内面は突出部130に突き当てられる。これにより締結具88で締め付けてもサイドスタンドブラケット126に倒れが生ずるのを防ぐことができる。
図6に示すように、サイドスタンド127は、サイドスタンドブラケット126に車幅方向に挿し込まれるボルト131を用いて連結され、当該ボルト131の軸線の周りに回動することができる。サイドスタンド127は、コイルバネ132によって付勢されている。コイルバネ132の下端部はサイドスタンド127に係止される。コイルバネ132の上端部は、サイドスタンド127の回動支点側の部分に設けられた中継ブラケット133に形成される。中継ブラケット133は、サイドスタンド127の回動支点近傍に設けられたスイッチ機構134を鉛直平面内で迂回するように配置される。中継ブラケット133をスイッチ機構134の車幅方向内方に配置せずに済むことで、コイルバネ132をサイドスタンド127に近付けて沿わすことができる。よって、サイドスタンド127の回動時に回動支点においてコジることがなく、サイドスタンドがスムーズに回動する。
サイドスタンド127のスイッチ機構134はサイドスタンドの回動支点のボルト131の真横に配置される。万一ボルト131が緩んでもスイッチ機構134と干渉してボルト131が脱落するのを防止することができる。サイドスタンド127のコイルバネ132をサイドスタンド127の車幅方向内側の面に沿わせ、車幅方向外方から見てコイルバネ132がサイドスタンド127に隠れるように配置されている。このため、車両の美観を向上することができる。
これまで本発明の実施形態を説明したが、上記構成は本発明の範囲内で適宜変更可能である。
本発明は強度低下を防ぎつつ軽量化を実現する鞍乗型車両の車体フレーム構造を提供することができるとの作用効果を奏し、後輪を軸支するスイングアームを備える車体フレーム構造に広く適用することができる。
1 車体フレーム
2 ヘッドパイプ
3 メインフレーム
24 中ジョイント部材
27 中パイプ部材
31 軸挿通孔
40 挿通孔
45 対向部分
100 自動二輪車
104 動力伝達機構
102 後輪
103 駆動ユニット
107 スイングアーム

Claims (8)

  1. 駆動源の回転出力を後輪に伝達する動力伝達機構を車幅中心線から見て車幅方向一方側に配置した鞍乗型車両の車体フレーム構造であって、
    ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから車幅方向に分かれて後方に延びる一対のメインフレームと、を備え、
    前記一対のメインフレームは、前記動力伝達機構と車幅方向に対向する対向部分をそれぞれ有し、車幅方向他方側の前記対向部分が、前記車幅方向一方側の前記対向部分に比べて低剛性である、鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  2. 前記一対のメインフレームは、前記後輪を軸支するスイングアームを揺動可能に支持する一対のアーム支持部を備え、
    前記一対のアーム支持部のうち前記車幅方向他方側のアーム支持部が、前記車幅方向一方側のアーム支持部よりも低剛性である、請求項1に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  3. 前記一対のアーム支持部に隣接するパイプ部材の外形、肉厚又は材質が異なる、請求項2に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  4. 前記アーム支持部よりも下方部分は前記アーム支持部よりも上方部分に比べて前後方向に屈曲する、請求項2又は3に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  5. 前記メインフレームが、複数のパイプ部材が連結されて形成されるトレリスフレームで実現される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  6. 前記車幅方向他方側の前記対向部分が、前記車幅方向一方側の前記対向部分に比べて肉厚が薄い、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  7. 前記車幅方向一方側のメインフレームは、駆動ユニットの後下部を支持する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
  8. 前記メインフレームに、駆動ユニットに対して上下方向に間隔をあけた2個所で連結される上下のケース連結部が設けられ、
    前記アーム支持部が前記上下のケース連結部の間に配置される、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の車体フレーム構造。
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