JPWO2014192625A1 - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

測定対象の電流が流れるバスバー(110)と、バスバー(110)を流れる電流により発生する磁界の強さを検出する第1磁気センサ(120)および第2磁気センサ(121)とを備える。バスバー(110)は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部(111)、第2バスバー部および第3バスバー部(113)を含み、第1バスバー部(111)と第3バスバー部(113)とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在し、かつ第2バスバー部によって互いに接続されている。

Description

本発明は、電流センサに関し、特に、測定対象の電流に応じて発生する磁界を検出することで測定対象の電流の値を測定する電流センサに関する。
ホール素子などの磁電変換素子の特性劣化を検出できる磁界検出用半導体集積回路を開示した先行文献として、特開2008−151530号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された磁界検出用半導体集積回路においては、電流の経路となるバスバーがホール素子の周縁部に沿って形成されている。
出力信号が測定すべき電流に比例し、かつ温度および外部磁界により妨害され難く安定した感度を維持することを図ったセンサチップを開示した先行文献として、特開平6−294854号公報(特許文献2)がある。
特許文献2に記載されたセンサチップには、磁界強度の勾配を測定するためのホイートストンブリッジ型のブリッジ回路が設けられている。センサチップは、中心軸線に対して間隔を置いた第1および第2の範囲に配置された第1〜第4磁気感応抵抗を有している。
また、センサチップにおいては、第1磁気感応抵抗と第2磁気感応抵抗とが直列接続されて第1ブリッジ分路を形成するとともに、第3磁気感応抵抗と第4磁気感応抵抗とが直列接続されて第2ブリッジ分路を形成している。
さらに、センサチップにおいては、第1の範囲に第1および第4磁気感応抵抗が配置されるとともに、第2の範囲に第2および第3磁気感応抵抗が配置され、第1の範囲に配置された第1および第4磁気感応抵抗と、第2の範囲に配置された第2および第3磁気感応抵抗とが、中心軸線を基準に対称的に配置されている。
導体と磁気センサ間の位置ずれに対する耐性を高めた電流検出装置を開示した先行文献として、特開2010−223722号公報(特許文献3)がある。
特許文献3に記載された電流検出装置においては、1対の磁気センサが互いの間にバスバーを挟んで配置されている。また、1対の磁気センサの一方がバスバーに近づく場合、1対の磁気センサの他方がバスバーから離れる状態となるようにされている。
この状態における一対の磁気センサの出力においては、一方が増加して他方が減少することになるため、磁気算出部により一対の磁気センサの出力の和を算出することにより、バスバーと磁気センサとの位置ずれの影響の低減を図っている。
検出精度の向上を図った電流センサを開示した先行文献として、特開2007−218729号公報(特許文献4)がある。
特許文献4に記載された電流センサは、嵌合溝が形成されたバスバーと、ホール素子をモールドするとともにホール素子に接続されたリードフレームの端部が突出するように、嵌合溝に嵌合固定されたパッケージとを備えている。
特開2008−151530号公報 特開平6−294854号公報 特開2010−223722号公報 特開2007−218729号公報
特許文献1,4に記載された磁界検出用半導体集積回路および電流センサにおいては、1つのホール素子を用いて、測定対象の電流に応じて発生する磁界を検出しているため、外部磁界により誤作動することがある。
特許文献2に記載されたセンサチップにおいては、第1〜第4磁気感応抵抗が検出する磁界の強さは、第1〜第4バスバーからの距離の2乗に反比例する。そのため、バスバーに対して磁気感応抵抗を所望の位置に正確に配置する必要があり、センサチップの製造が困難である。
また、センサチップにおいては、第1の範囲に配置された第1および第4磁気感応抵抗と、第2の範囲に配置された第2および第3磁気感応抵抗とに、外部磁界源からの距離の2乗に反比例した強度の外部磁界が印加される。
センサチップの近傍に外部磁界源が存在する場合、第1の範囲に配置された第1および第4磁気感応抵抗と第2の範囲に配置された第2および第3磁気感応抵抗とにおいて外部磁界源からの距離が異なるため、外部磁界源から発せられる外部磁界がセンサチップの出力信号に作用を及ぼす。
センサチップと外部磁界源との距離が近くになるに従って、第1〜第4磁気感応抵抗に印加される外部磁界の磁界強度が高くなるため、外部磁界によるセンサチップの出力信号への影響が大きくなる。
たとえば、3相交流インバータの出力電流の制御などにおいて、大電流が流れる複数の経路が互いに集合して配置される場合に、各経路を流れる電流の値をセンサチップを用いて正確に検出するうえで、各経路を流れる電流によって発生する磁界の影響が障害となっていた。
特許文献3に記載された電流検出装置においては、一方の磁気センサの出力の増加量と他方の磁気センサの出力の減少量とが一致するための磁気センサ同士の位置関係が限られているため、互いに所望の位置関係となるように磁気センサ同士を正確に配置する必要があり、電流検出装置の製造が困難である。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、外部磁界による影響を低減でき、容易に製造可能な電流センサを提供することを目的とする。
本発明に基づく電流センサは、測定対象の電流が流れるバスバーと、バスバーを流れる電流により発生する磁界の強さを検出する第1磁気センサおよび第2磁気センサとを備える。バスバーは、電気的に直列に接続されている第1バスバー部、第2バスバー部および第3バスバー部を含む。第1バスバー部と第3バスバー部とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在し、かつ第2バスバー部によって互いに接続されている。第1バスバー部を上記電流が流れる方向と第3バスバー部を上記電流が流れる方向とは同じである。第1磁気センサは、第1バスバー部と第2バスバー部との間に位置する。第2磁気センサは、第2バスバー部と第3バスバー部との間に位置する。第1磁気センサは、第1バスバー部と第3バスバー部とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。第2磁気センサは、第1バスバー部と第3バスバー部とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。
本発明の一形態においては、第2バスバー部は、第1バスバー部および第3バスバー部の各々に対して間隔を置いて平行に並んで延在する平行部を含む。第1バスバー部を上記電流が流れる方向および第3バスバー部を上記電流が流れる方向と、第2バスバー部の平行部を上記電流が流れる方向とは反対である。第1磁気センサは、互いに対向する第1バスバー部と第2バスバー部の平行部との間に位置する。第2磁気センサは、互いに対向する第2バスバー部の平行部と第3バスバー部との間に位置する。第1磁気センサおよび第2磁気センサの各々は、第1バスバー部と第2バスバー部の平行部と第3バスバー部とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する。
本発明の一形態においては、上記検出軸の方向において、第1バスバー部、第2バスバー部および第3バスバー部の各幅の寸法は、互いに平行に対向して隣接するバスバー部同士の間の間隔の寸法の1.5倍以上である。
本発明の一形態においては、上記検出軸の方向において、第1バスバー部と第2バスバー部の平行部との間の間隔と、第2バスバー部の平行部と第3バスバー部との間の間隔とが等しい。
本発明の一形態においては、第2バスバー部の平行部の延在方向の長さの寸法は、第2バスバー部の幅の寸法以上である。
本発明の一形態においては、第1バスバー部および第3バスバー部は横断面において、第2バスバー部の平行部の中心点を中心として互いに点対称に位置している。第1磁気センサおよび第2磁気センサは横断面において、第2バスバー部の平行部の中心点を中心として互いに点対称に位置している。
本発明の一形態においては、第1バスバー部および第3バスバー部は横断面において、上記検出軸の方向における第2バスバー部の平行部の中心線を中心として互いに線対称に位置している。第1磁気センサおよび第2磁気センサは横断面において、上記検出軸の方向における第2バスバー部の平行部の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
本発明の一形態においては、第2バスバー部は、第1バスバー部の他端と第2バスバー部の平行部の一端とを連結する第1連結部と、第2バスバー部の平行部の他端と第3バスバー部の一端とを連結する第2連結部とを含む。第2バスバー部の第1連結部は、側面視にて直線状に延在して第1バスバー部および第2バスバー部の平行部の各々と直交している。第2バスバー部の第2連結部は、側面視にて直線状に延在して第2バスバー部の平行部および第3バスバー部の各々と直交している。
本発明の一形態においては、第2バスバー部は、第1バスバー部の他端と第2バスバー部の平行部の一端とを連結する第1連結部と、第2バスバー部の平行部の他端と第3バスバー部の一端とを連結する第2連結部とを含む。第2バスバー部の第1連結部および第2連結部の各々は、側面視にて第2バスバー部の平行部から離れる側に凸状に湾曲した形状を有している。
本発明の一形態においては、第2バスバー部は、第1バスバー部の他端と第3バスバー部の一端とを連結する連結部からなる。連結部は、第1バスバー部の他端と連結され、第1バスバー部の延在方向にて第1バスバー部から離れる側に凸状に湾曲した形状を有する第1連結部と、第3バスバー部の一端と連結され、第3バスバー部の延在方向にて第3バスバー部から離れる側に凸状に湾曲した形状を有する第2連結部とを含む。
本発明の一形態においては、第2バスバー部は、第1バスバー部の他端と第3バスバー部の一端とを連結する連結部からなる。連結部は平板状の形状を有する。
本発明の一形態においては、第1磁気センサおよび第2磁気センサの各々は、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する。
本発明の一形態においては、第1磁気センサおよび第2磁気センサの各検出値を演算することにより上記電流の値を算出する算出部をさらに備える。
本発明の一形態においては、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサの検出値の位相と第2磁気センサの検出値の位相とが逆相である。算出部が減算器または差動増幅器である。
本発明の一形態においては、バスバーを流れる上記電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサの検出値の位相と第2磁気センサの検出値の位相とが同相である。算出部が加算器または加算増幅器である。
本発明によれば、外部磁界による影響を低減可能な電流センサを容易に製造できる。
本発明の実施形態1に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態の第1の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態の第2の例を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサを図1のIV−IV線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。 第1バスバー部と第2バスバー部の平行部とを互いに点対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに点対称に配置した状態を示す断面図である。 第1バスバー部と第2バスバー部の平行部とを互いに線対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに線対称に配置した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサの構成を示す側面図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサを図8のIX−IX線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す磁束線図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す等高線図である。 比較例に係る電流センサが備えるバスバーの形状を示す平面図である。 比較例に係る電流センサのバスバー周辺における、バスバーを流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を、図12のXIII−XIII線矢印方向から見た断面に示した等高線図である。 本発明の実施形態2に係る電流センサにおいて、図11中の左右方向における第2バスバー部の平行部の中央部から図11中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。 比較例に係る電流センサにおいて、図13中の左右方向における第1バスバー部の中央部または第2バスバー部の中央部から図13中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態3に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態4に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態5に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態6に係る電流センサの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態7に係る電流センサの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態1に係る電流センサについて図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態の第1の例を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係る電流センサのバスバーと外部配線とを接続する状態の第2の例を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の実施形態1に係る電流センサ100は、測定対象の電流が流れるバスバー110を備える。また、電流センサ100は、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121を備える。
さらに、電流センサ100は、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出部である、減算器130を備える。
以下、各構成について詳細に説明する。
バスバー110は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部111、第2バスバー部および第3バスバー部113を含む。第1バスバー部111と第3バスバー部113とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在し、第2バスバー部によって互いに接続されている。
本実施形態においては、第2バスバー部は、第1バスバー部111および第3バスバー部113の各々に対して間隔を置いて平行に並んで延在する平行部112を含む。また、第2バスバー部は、第1バスバー部111の長手方向の他端と第2バスバー部の平行部112の長手方向の一端とを連結する第1連結部114と、第2バスバー部の平行部112の長手方向の他端と第3バスバー部113の長手方向の一端とを連結する第2連結部115とを含む。
第1バスバー部111と第2バスバー部の平行部112と第3バスバー部113とは、等間隔に配置されている。第1バスバー部111、第2バスバー部の平行部112および第3バスバー部113の各々は、直方体状の形状を有している。ただし、第1バスバー部111、第2バスバー部の平行部112および第3バスバー部113の各々の形状は直方体状に限られず、たとえば円柱状であってもよい。
第2バスバー部の第1連結部114は、側面視にて直線状に延在して第1バスバー部111および第2バスバー部の平行部112の各々と直交している。第2バスバー部の第2連結部115は、側面視にて直線状に延在して第2バスバー部の平行部112および第3バスバー部113の各々と直交している。
第2バスバー部の第1連結部114および第2連結部115の各々は、直方体状の形状を有している。ただし、第2バスバー部の第1連結部114および第2連結部115の各々の形状は直方体状に限られず、たとえば円柱状であってもよい。
上記のように、バスバー110は、側面視にてS字状の形状を有している。本実施形態のように、折り返すように曲折した形状を有する1つのバスバー部材によってバスバー110を構成することにより、機械的強度が高くシンメトリーな形状を有するバスバー110を得ることができる。ただし、バスバー110の形状はこれに限られず、第1バスバー部111と第2バスバー部と第3バスバー部113とを有していればよい。
本実施形態においては、バスバー110は、アルミニウムで構成されている。ただし、バスバー110の材料はこれに限られず、銀、銅などの金属、またはこれらの金属を含む合金でもよい。
また、バスバー110は、表面処理を施されていてもよい。たとえば、ニッケル、錫、銀、銅などの金属またはこれらの金属を含む合金からなる、少なくとも1層のめっき層が、バスバー110の表面に設けられていてもよい。
本実施形態においては、薄板をプレス加工することによりバスバー110が形成されている。ただし、バスバー110の形成方法はこれに限られず、切削,鋳造または鍛造などの方法でバスバー110が形成されていてもよい。
第1バスバー部111を電流が流れる方向11と、第3バスバー部113を電流が流れる方向15とは同じである。第1バスバー部111を電流が流れる方向11、および第3バスバー部113を電流が流れる方向15と、第2バスバー部の平行部112を電流が流れる方向13とは反対である。第2バスバー部の第1連結部114を電流が流れる方向12と、第2バスバー部の第2連結部115を電流が流れる方向14とは同じである。
図2または図3に示すようにバスバー110a,110bと外部配線とを接続することで、上記のように電流が流れる。外部配線は、入力端子を有する入力配線170と、出力端子を有する出力配線171とを含む。入力配線170の入力端子と、出力配線171の出力端子とは、それぞれ、円環状の部分を有している。
第1の例に係るバスバー110aにおいては、図2に示すように、第1バスバー部111の長手方向の一端に第1貫通孔111hが設けられており、第3バスバー部113の長手方向の他端に第2貫通孔113hが設けられている。第1貫通孔111hおよび第2貫通孔113hの各々は、バスバー110aの幅方向に延在している。
入力配線170の入力端子の円環状の部分と第1貫通孔111hとワシャ181とにボルト190を挿通して、該ボルト190とナット180とを締結することにより、第1バスバー部111と入力配線170とが接続される。
出力配線171の出力端子の円環状の部分と第2貫通孔113hとワシャ181とにボルト190を挿通して、該ボルト190とナット180とを締結することにより、第3バスバー部113と出力配線171とが接続される。
第2の例に係るバスバー110bにおいては、図3に示すように、第1バスバー部111の長手方向の一端に第1雌ねじ111sが設けられており、第3バスバー部113の長手方向の他端に第2雌ねじ113sが設けられている。第1雌ねじ115sおよび第2雌ねじ113sの各々は、第1バスバー部111と第2バスバー部の平行部112と第3バスバー部113とが並ぶ方向に延在している。
入力配線170の入力端子の円環状の部分にボルト190を挿通して、該ボルト190と第1雌ねじ111sとを締結することにより、第1バスバー部111と入力配線170とが接続される。出力配線171の出力端子の円環状の部分にボルト190を挿通して、該ボルト190と第2雌ねじ113sとを締結することにより、第3バスバー部113と出力配線171とが接続される。
第2の例に係るバスバー110bにおいては、外部配線との接続用のナットが不要となるため、第1の例に係るバスバー110aに比較して外部配線との接続が容易になる。
上記の第1の例または第2の例のように接続することにより、第1バスバー部111に入力された電流は、第2バスバー部の第1連結部114、平行部112および第2連結部115をこの順に流れて第3バスバー部113から出力される。
なお、バスバー110と外部配線との接続方法は上記に限られず、第1バスバー部111を電流が流れる方向、および第3バスバー部113を電流が流れる方向と、第2バスバー部の平行部112を電流が流れる方向とが、反対となるように接続されていればよい。
よって、第1バスバー部111が出力配線に接続され、第3バスバー部113が入力配線に接続されていてもよい。
図1に示すように、第1磁気センサ120は、互いに対向する第1バスバー部111と第2バスバー部の平行部112との間に位置している。第2磁気センサ121は、互いに対向する第2バスバー部の平行部112と第3バスバー部113との間に位置している。
第1磁気センサ120は、第1バスバー部111と第3バスバー部113とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1バスバー部111の延在方向に対して直交する方向である、図1中の矢印120aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第1磁気センサ120は、第1バスバー部111と第2バスバー部の平行部112と第3バスバー部113とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部112の延在方向に対して直交する方向である、図1中の矢印120aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ121は、第1バスバー部111と第3バスバー部113とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部113の延在方向に対して直交する方向である、図1中の矢印121aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第2磁気センサ121は、第1バスバー部111と第2バスバー部の平行部112と第3バスバー部113とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部112の延在方向に対して直交する方向である、図1中の矢印121aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。すなわち、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ120の検出値の位相と、第2磁気センサ121の検出値の位相とは、逆相である。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121としては、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)、GMR(Giant Magneto Resistance)、TMR(Tunnel Magneto Resistance)、BMR(Balistic Magneto Resistance)、CMR(Colossal Magneto Resistance)などの磁気抵抗素子を有する磁気センサを用いることができる。特に、奇関数入出力特性を有するバーバーポール構造のAMR素子を用い、ホイートストンブリッジ型のブリッジ回路またはその半分の回路構成であるハーフ・ブリッジ回路を構成した磁気センサを用いることができる。
その他にも、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121として、ホール素子を有する磁気センサ、磁気インピーダンス効果を利用するMI(Magneto Impedance)素子を有する磁気センサまたはフラックスゲート型磁気センサなどを用いることができる。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121にバイアスをかける場合は、バーバーポール構造を用いる方法に限られず、コイルの周囲に発生する誘導磁界、永久磁石の磁界、またはこれらを組み合わせた磁界を用いてバイアスをかけてもよい。
第1磁気センサ120および第2磁気センサ121においては、励磁コイル部を有さない開ループ式の磁界測定を行なってもよい。この場合、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は、上記の素子の出力を直線的に増幅するまたは補正しつつ増幅する増幅器および変換器を経由して出力する。
または、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121においては、励磁コイル部を有する閉ループ式の磁界測定を行なってもよい。この場合、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の各々は、励磁コイルの閉ループが構成されたセンサ回路を含む。
このセンサ回路においては、励磁コイル部に、励磁コイル駆動部から駆動電流が供給される。この駆動電流が励磁コイルを流れることにより発生する磁界は、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に印加される。第1磁気センサ120および第2磁気センサ121にはバスバー110を流れた測定対象の電流によって発生する磁界も印加される。そのため、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121には、励磁コイルから発生する磁界とバスバー110を流れた測定対象の電流によって発生する磁界とが重なって印加される。
このように第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に重なって印加された磁界の強さは、いわゆる重ねの理にしたがって、それらを重ね合わせた値となる。励磁コイル駆動部は、負帰還の働きにより第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に重なって印加される磁界の強さが0となるように、励磁コイル部に駆動電流を供給する。このときの駆動電流を電流検出抵抗器と増幅器とによって測定することにより、バスバー110を流れた測定対象の電流によって発生する磁界の強さを間接的に測定することができる。
このように、閉ループ式の磁界測定を行なう場合は、一定の強さ(略0)の磁界が第1磁気センサ120および第2磁気センサ121に印加された状態で測定を行なうため、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の入出力特性(入力磁界と出力電圧との関係)の非線形性が測定結果の直線性に及ぼす影響を低減できる。
第1磁気センサ120は、第1接続配線141によって減算器130と電気的に接続されている。第2磁気センサ121は、第2接続配線142によって減算器130と電気的に接続されている。
減算器130は、第1磁気センサ120の検出値から、第2磁気センサ121の検出値を減算することにより、バスバー110を流れる測定対象の電流の値を算出する。なお、本実施形態においては、算出部として減算器130を用いているが、算出部はこれに限られず、差動増幅器などでもよい。
以下、電流センサ100の動作について説明する。
図4は、本実施形態に係る電流センサ100を図1のIV−IV線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。図4においては、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の検出軸方向をX方向、第1バスバー部111と第2バスバー部の平行部112と第3バスバー部113とが並ぶ方向をY方向として示している。なお、第2バスバー部の平行部112の延在方向がZ方向である。
図4に示すように、第1バスバー部111に電流が流れることにより、いわゆる右ねじの法則によって図中の右回りに周回する磁界111eが発生する。同様に、第2バスバー部の平行部112に電流が流れることにより、図中の左回りに周回する磁界112eが発生する。第3バスバー部113に電流が流れることにより、図中の右回りに周回する磁界113eが発生する。
その結果、第1磁気センサ120には、矢印120aで示す検出軸の方向において、図中の左向きの磁界が印加される。一方、第2磁気センサ121には、矢印121aで示す検出軸の方向において、図中の右向きの磁界が印加される。
よって、第1磁気センサ120の検出した磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ121の検出した磁界の強さを示す検出値は負の値となる。第1磁気センサ120の検出値と第2磁気センサ121の検出値とは、減算器130に送信される。
減算器130は、第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算する。その結果、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー110を流れた測定対象の電流の値が算出される。
本実施形態に係る電流センサ100においては、第1磁気センサ120と第2磁気センサ121との間に、第2バスバー部が位置しているため、外部磁界源は、物理的に第1磁気センサ120と第2磁気センサ121との間に位置することができない。
そのため、外部磁界源から第1磁気センサ120に印加される磁界のうちの矢印120aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きと、外部磁界源から第2磁気センサ121に印加される磁界のうちの矢印121aで示す検出軸の方向における磁界成分の向きとは、同じ向きとなる。よって、第1磁気センサ120の検出した外部磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ121の検出した外部磁界の強さを示す検出値も正の値となる。
その結果、減算器130が第1磁気センサ120の検出値から第2磁気センサ121の検出値を減算することにより、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
本実施形態の変形例として、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121において、検出値が正となる検出軸の方向を互いに反対方向(180°反対)にしてもよい。この場合、第1磁気センサ120の検出した外部磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ121の検出した外部磁界の強さを示す検出値は負の値となる。
一方、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについて、第1磁気センサ120の検出値の位相と、第2磁気センサ121の検出値の位相とは同相となる。
本変形例においては、算出部として減算器130に代えて加算器または加算増幅器を用いる。外部磁界の強さについては、加算器または加算増幅器が第1磁気センサ120の検出値と第2磁気センサ121の検出値とを加算することにより、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが減算される。これにより、外部磁界源からの磁界は、ほとんど検出されなくなる。すなわち、外部磁界の影響が低減される。
一方、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さについては、加算器または加算増幅器が第1磁気センサ120の検出値と第2磁気センサ121の検出値とを加算することにより、第1磁気センサ120の検出値の絶対値と、第2磁気センサ121の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー110を流れた測定対象の電流の値が算出される。
このように、第1磁気センサ120と第2磁気センサ121との入出力特性を互いに逆の極性にしつつ、減算器130に代えて加算器または加算増幅器を算出部として用いてもよい。
なお、本実施形態における電流センサ100においては、第1バスバー部111および第3バスバー部113は横断面において、第2バスバー部の平行部112の中心点を中心として互いに点対称に位置している。かつ、第1バスバー部111および第3バスバー部113は横断面において、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の検出軸の方向における第2バスバー部の平行部112の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
また、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は横断面において、第2バスバー部の平行部112の中心点を中心として互いに点対称に位置している。かつ、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121は横断面において、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の検出軸の方向における第2バスバー部の平行部112の中心線を中心として互いに線対称に位置している。
ここで、上記の配置により得られる効果について説明する。
図5は、第1バスバー部と第2バスバー部の平行部とを互いに点対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに点対称に配置した状態を示す断面図である。図5においては、図4と同一の断面視で示している。
図5に示すように、第1バスバー部111および第3バスバー部113は横断面において、第2バスバー部の平行部112の中心点112cを中心として互いに点対称に位置している。また、第1磁気センサ120yおよび第2磁気センサ121yは横断面において、第2バスバー部の平行部112の中心点112cを中心として互いに点対称に位置している。
この配置の場合、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生し、第2バスバー部の平行部112を周回する磁界112eは、第1磁気センサ120yおよび第2磁気センサ121yの各々に、等価で逆方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120yの検出値から第2磁気センサ121yの検出値を減算することにより、磁界112eの検出値は2倍になる。
一方、外部磁界源が第1磁気センサ120yおよび第2磁気センサ121yに対して十分遠方にある場合、外部磁界は、第1磁気センサ120yおよび第2磁気センサ121yの各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120yの検出値から第2磁気センサ121yの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
このように点対称に配置された第1磁気センサ120yおよび第2磁気センサ121yは、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界を等しく反映した検出値を示す。そのため、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー110を流れる測定対象の電流の値との線形性を高めることができる。
図6は、第1バスバー部と第2バスバー部の平行部とを互いに線対称に配置し、かつ、第1磁気センサと第2磁気センサとを互いに線対称に配置した状態を示す断面図である。図6においては、図4と同一の断面視で示している。
図6に示すように、第1バスバー部111および第3バスバー部113は横断面において、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の検出軸の方向における第2バスバー部の平行部112の中心線112xを中心として互いに線対称に位置している。
また、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zは横断面において、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの検出軸の方向における第2バスバー部の平行部112の中心線112xを中心として互いに線対称に位置している。
この配置の場合、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生し、第2バスバー部の平行部112を周回する磁界112eは、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの各々に、等価で逆方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120zの検出値から第2磁気センサ121zの検出値を減算することにより、磁界112eの検出値は2倍になる。
一方、外部磁界源が第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zに対して十分遠方にある場合、外部磁界は、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120zの検出値から第2磁気センサ121zの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
さらに、外部磁界源10が第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zに対して近傍にある場合、矢印120aで示す第1磁気センサ120zの検出軸の方向における外部磁界源10と第1磁気センサ120zとの距離L1と、矢印121aで示す第2磁気センサ121zの検出軸の方向における外部磁界源10と第2磁気センサ121zとの距離L2とは等しくなる。
よって、外部磁界源10が近傍にある場合も、外部磁界は、第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの各々に、等価で等方向に印加される。その結果、減算器130が第1磁気センサ120zの検出値から第2磁気センサ121zの検出値を減算することにより、外部磁界の検出値は0になる。
なお、矢印120aで示す第1磁気センサ120zの検出軸の方向に対して直交する方向における外部磁界源10と第1磁気センサ120zとの距離L3と、矢印121aで示す第2磁気センサ121zの検出軸の方向に対して直交する方向における外部磁界源10と第2磁気センサ121zとの距離L4とは異なるが、この方向の磁界成分は第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zにおいて検出されない。
このように線対称に配置された第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zは、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界を等しく反映した検出値を示す。そのため、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー110を流れる測定対象の電流の値との線形性を高めることができる。さらに、外部磁界源10が第1磁気センサ120zおよび第2磁気センサ121zの近傍に位置する場合にも、外部磁界の影響を低減することができる。
本実施形態に係る電流センサ100は、上記の点対称配置および線対称配置の両方を満たしているため、外部磁界源10の位置に関わらず、バスバー110を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さとそれから算出されるバスバー110を流れる測定対象の電流の値との線形性を高めつつ、外部磁界の影響を低減することができる。
また、電流センサ100において、バスバー110を流れる測定対象の電流によって第1バスバー部111と第2バスバー部の平行部112との間に発生する磁界は、各バスバー部からの距離による変化が比較的小さい。そのため、第1磁気センサ120の配置に高い精度は要求されない。
同様に、バスバー110を流れる測定対象の電流によって第2バスバー部の平行部112と第3バスバー部113との間に発生する磁界は、各バスバー部からの距離による変化が比較的小さい。そのため、第2磁気センサ121の配置に高い精度は要求されない。よって、電流センサ100は容易に製造できる。
本実施形態においては、第2バスバー部の平行部112の延在方向の長さの寸法は、第2バスバー部の幅の寸法以上である。これにより、第1磁気センサ120を第2バスバー部の第1連結部114から所定の距離以上離して配置することができる。また、第2磁気センサ121を第2バスバー部の第2連結部115から所定の距離以上離して配置することができる。その結果、第2バスバー部の平行部112の延在方向において、第1磁気センサ120および第2磁気センサ121の配置に高い精度は要求されない。よって、電流センサ100は容易に製造できる。
以下、本発明の実施形態2に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ200は、バスバーの幅を広くしている点のみ実施形態1に係る電流センサ100と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2に係る電流センサ200の構成を示す斜視図である。図8は、本実施形態に係る電流センサ200の構成を示す側面図である。図7,8に示すように、本発明の実施形態2に係る電流センサ200は、測定対象の電流が流れるバスバー210を備える。また、電流センサ200は、バスバー210を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221を備える。
さらに、電流センサ200は、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出部である、減算器230を備える。
バスバー210は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部211、第2バスバー部および第3バスバー部213を含む。第1バスバー部211と第3バスバー部213とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在し、第2バスバー部によって互いに接続されている。
本実施形態においては、第2バスバー部は、第1バスバー部211および第3バスバー部213の各々に対して間隔を置いて平行に並んで延在する平行部212を含む。また、第2バスバー部は、第1バスバー部211の長手方向の他端と第2バスバー部の平行部212の長手方向の一端とを連結する第1連結部214と、第2バスバー部の平行部212の長手方向の他端と第3バスバー部213の長手方向の一端とを連結する第2連結部215とを含む。
第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213とは、等間隔に配置されている。すなわち、第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212との間の間隔の寸法G1と、第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213との間の間隔の寸法G2とは等しい。
第2バスバー部の第1連結部214は、側面視にて直線状に延在して第1バスバー部211および第2バスバー部の平行部212の各々と直交している。第2バスバー部の第2連結部215は、側面視にて直線状に延在して第2バスバー部の平行部212および第3バスバー部213の各々と直交している。
図7,8に示すように、第1磁気センサ220は、互いに対向する第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212との間に位置している。第2磁気センサ221は、互いに対向する第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213との間に位置している。
第1磁気センサ220は、第1バスバー部211と第3バスバー部213とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1バスバー部211の延在方向に対して直交する方向である、図7中の矢印220aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第1磁気センサ220は、第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部212の延在方向に対して直交する方向である、図7中の矢印220aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ221は、第1バスバー部211と第3バスバー部213とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部213の延在方向に対して直交する方向である、図7中の矢印221aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第2磁気センサ221は、第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部212の延在方向に対して直交する方向である、図7中の矢印221aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ220および第2磁気センサ221は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
第1磁気センサ220は、第1接続配線241によって減算器230と電気的に接続されている。第2磁気センサ221は、第2接続配線242によって減算器230と電気的に接続されている。
減算器230は、第1磁気センサ220の検出値から、第2磁気センサ221の検出値を減算することにより、バスバー210を流れる測定対象の電流の値を算出する。
図7中の矢印220a,221aで示す第1および第2磁気センサ220,221の検出軸の方向において、第1バスバー部211、第2バスバー部および第3バスバー部213の各幅の寸法Hは、互いに隣接するバスバー部同士の間の間隔の寸法G1,G2の1.5倍である。
よって、第1バスバー部211の幅の寸法H、第2バスバー部の幅の寸法H、および、第3バスバー部213の幅の寸法Hは、各々1.5G1である。後述するように、第1バスバー部211の幅の寸法H、第2バスバー部の幅の寸法H、および、第3バスバー部213の幅の寸法Hは、各々1.5G1以上であることが好ましく、各々2.0G1以上であることがさらに好ましい。なお、第1バスバー部211、第2バスバー部および第3バスバー部213の各幅の寸法は、互いに異なっていてもよい。
本実施形態においては、1つの板状のバスバー部材を曲げ加工することによってバスバー210が形成されている。
第1バスバー部211を電流が流れる方向21と、第3バスバー部213を電流が流れる方向25とは同じである。第1バスバー部211を電流が流れる方向21、および第3バスバー部213を電流が流れる方向25と、第2バスバー部の平行部212を電流が流れる方向23とは反対である。第2バスバー部の第1連結部214を電流が流れる方向22と、第2バスバー部の第2連結部215を電流が流れる方向24とは同じである。
本実施形態では、図2,3に示す実施形態1に係る電流センサ100と同様に、バスバー210は、入力配線と出力配線とを含む外部配線に接続されている。このため、第1バスバー部211に入力された電流は、第2バスバー部の第1連結部214、平行部212および第2連結部215をこの順に流れて第3バスバー部213から出力される。
図9は、本実施形態に係る電流センサ200を図8のIX−IX線矢印方向から見た断面図において、発生する磁界を模式的に示す図である。図9においては、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の検出軸方向をX方向、第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213とが並ぶ方向をY方向として示している。なお、第2バスバー部の平行部212の延在方向がZ方向である。
図9に示すように、第1バスバー部211に電流が流れることにより、図中の右回りに周回する磁界211eが発生する。同様に、第2バスバー部の平行部212に電流が流れることにより、図中の左回りに周回する磁界212eが発生する。第3バスバー部213に電流が流れることにより、図中の右回りに周回する磁界213eが発生する。
その結果、第1磁気センサ220には、矢印220aで示す検出軸の方向において、図中の左向きの磁界が印加される。一方、第2磁気センサ221には、矢印221aで示す検出軸の方向において、図中の右向きの磁界が印加される。
よって、第1磁気センサ220の検出した磁界の強さを示す検出値を正の値とすると、第2磁気センサ221の検出した磁界の強さを示す検出値は負の値となる。第1磁気センサ220の検出値と第2磁気センサ221の検出値とは、減算器230に送信される。
減算器230は、第1磁気センサ220の検出値から第2磁気センサ221の検出値を減算する。その結果、第1磁気センサ220の検出値の絶対値と、第2磁気センサ221の検出値の絶対値とが加算される。この加算結果から、バスバー210を流れた測定対象の電流の値が算出される。
図10は、本実施形態に係る電流センサ200のバスバー210周辺における、バスバー210を流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す磁束線図である。図11は、本実施形態に係る電流センサ200のバスバー210周辺における、バスバー210を流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を示す等高線図である。図10,11においては、図9と同一の断面を示している。
ここで、比較例に係る電流センサを用意する。比較例に係る電流センサは、測定対象の電流が流れるバスバー910を備える。図12は、比較例に係る電流センサが備えるバスバー910の形状を示す平面図である。図13は、比較例に係る電流センサのバスバー910周辺における、バスバー910を流れる測定対象の電流により発生する磁界の磁束密度をシミュレーションした結果を、図12のXIII−XIII線矢印方向から見た断面に示した等高線図である。
図12に示すように、比較例に係る電流センサが備えるバスバー910は、互いの間に間隔を置いて平行に位置する、第1バスバー部911および第2バスバー部912を含む。バスバー910では、第1バスバー部911の一端と第2バスバー部912の一端とは、連結部913により連結されている。図13に示すように、バスバー910は、薄板状に形成されている。電流は、第1バスバー部911から連結部913を通じて第2バスバー部912へ流れる。
図14は、本実施形態に係る電流センサ200において、図11中の左右方向における第2バスバー部の平行部212の中央部から図11中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。図14においては、縦軸に磁束密度(mT)、横軸に第2バスバー部の平行部212の表面からの距離(mm)を示している。
図15は、比較例に係る電流センサにおいて、図13中の左右方向における第1バスバー部911の中央部または第2バスバー部912の中央部から図13中の上下方向に離れた距離と、磁束密度との関係を示すグラフである。図15においては、縦軸に磁束密度(mT)、横軸にバスバー910の表面からの距離(mm)を示している。
シミュレーションにおいては、本実施形態および比較例における各バスバー部の横断面寸法を2mm×10mmとし、バスバーを流れる測定対象の電流の値を100Aとした。
図11においては、磁束密度が、0.7mTである線をE11、1.4mTである線をE12、2.1mTである線をE13、2.8mTである線をE14、3.5mTである線をE15、4.2mTである線をE16、4.9mTである線をE17、5.6mTである線をE18、6.3mTである線をE19で示している。
図13においては、磁束密度が、0.6mTである線をE1、1.2mTである線をE2、1.8mTである線をE3、2.4mTである線をE4、3.0mTである線をE5、3.6mTである線をE6、4.2mTである線をE7、4.8mTである線をE8、5.4mTである線をE9、6.0mTである線をE10で示している。
上述の通り、本実施形態においては、第1バスバー部211、第2バスバー部および第3バスバー部213の各幅の寸法Hは、互いに隣接するバスバー部同士の間の間隔の寸法G1,G2の1.5倍である。
これにより、図10に示すように、第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212との間に発生する磁界の磁束線、および、第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213との間に発生する磁界の磁束線は、図中の左右方向において各バスバー部に沿って略直線状に延びている。図中の左右方向は、第1および第2磁気センサ220,221の検出軸の方向である。
図11,14に示すように、本実施形態に係るバスバー210では、第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212との間において、第1バスバー部211の近傍に磁束密度が6.3mTより高い領域が形成されている。
また、第1バスバー部211と第2バスバー部の平行部212との間において、第2バスバー部の平行部212側で図中の左右方向の中央部に、磁束密度が6.1mT程度でほとんど変化していない領域が形成されている。
同様に、第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213との間において、第3バスバー部213の近傍に磁束密度が6.3mTより高い領域が形成されている。
また、第2バスバー部の平行部212と第3バスバー部213との間において、第2バスバー部の平行部212側で図中の左右方向の中央部に、磁束密度が6.1mT程度でほとんど変化していない領域が形成されている。
図13に示すように、比較例のバスバー910では、第1バスバー部911と第2バスバー部912との間において、第1バスバー部911と第2バスバー部912との中間の位置までは、第1バスバー部911の近傍から離れるに従って磁束密度が急激に低下しており、磁束密度がほとんど変化していない領域が存在しない。同様に、第1バスバー部911と第2バスバー部912との間において、第1バスバー部911と第2バスバー部912との中間の位置までは、第2バスバー部912の近傍から離れるに従って磁束密度が急激に低下しており、磁束密度がほとんど変化していない領域が存在しない。
また、図15に示すように、比較例のバスバー910では、第1バスバー部911の中央部または第2バスバー部912の中央部から図13中の上下方向に離れるに従って磁束密度は急激に低下している。
よって、本実施形態に係る電流センサ200において、第1磁気センサ220を第2バスバー部の平行部212より第1バスバー部211の近くに配置し、第2磁気センサ221を第2バスバー部の平行部212より第3バスバー部213の近くに配置することにより、磁束密度が高い領域に第1磁気センサ220および第2磁気センサ221を配置できるため、電流センサ200のSN比(signal-noise ratio)を高くすることができる。この場合、電流センサ200の感度を向上できる。
または、本実施形態に係る電流センサ200において、第1磁気センサ220を第1バスバー部211より第2バスバー部の平行部212の近くに配置し、第2磁気センサ221を第3バスバー部213より第2バスバー部の平行部212の近くに配置することにより、磁束密度がほとんど変化していない領域に第1磁気センサ220および第2磁気センサ221を配置できるため、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の配置に高い精度が要求されない。この場合、電流センサ200を容易に製造できる。この効果は、第1バスバー部211、第2バスバー部および第3バスバー部213の各幅の寸法Hが、1.5G1以上である場合に安定して得られ、2.0G1以上である場合に顕著となる。
本実施形態においては、図7,8に示すように、第2バスバー部の平行部212の延在方向の長さの寸法L10は、第2バスバー部の幅の寸法H以上である。このようにすることにより、第1磁気センサ220を第2バスバー部の第1連結部214から所定の距離以上離して配置することができる。また、第2磁気センサ221を第2バスバー部の第2連結部215から所定の距離以上離して配置することができる。その結果、第2バスバー部の平行部212の延在方向において、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の配置に高い精度は要求されない。よって、電流センサ200は容易に製造できる。
本実施形態に係る電流センサ200においても、外部磁界の影響を低減することができる。また、上記のように、第1磁気センサ220および第2磁気センサ221の配置に高い精度を要求されないため、電流センサ200は容易に製造可能である。
さらに、図11,13に示すように、本実施形態に係るバスバー210は、比較例のバスバー910に比較して、磁束密度が0.6mTより低い領域がバスバーの近くに形成されている。すなわち、本実施形態に係るバスバー210の漏れ磁界は、比較例のバスバー910の漏れ磁界より小さい。
バスバーの漏れ磁界を小さくすることにより、電流センサ200自体が、電流センサ200に近接して配置される他の電流センサなどに対して外部磁界源として与える影響を低減することができる。
よって、3相交流インバータの出力電流の制御などにおいて、大電流が流れる複数の経路が互いに集合して配置される場合に、本実施形態に係る電流センサ200を用いることにより、各経路を流れる電流の値をより正確に検出することができる。
以下、本発明の実施形態3に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ300は、入力端子部と出力端子部とが互いに反対方向に引き出されている点のみ実施形態2に係る電流センサ200と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態3)
図16は、本発明の実施形態3に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図16においては、電流センサのバスバーのみを図示している。図16に示すように、本発明の実施形態3に係る電流センサは、測定対象の電流が流れるバスバー310を備える。
また、電流センサは、バスバー310を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、図示しない第1磁気センサおよび第2磁気センサを備える。
さらに、電流センサは、第1磁気センサおよび第2磁気センサの各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出部である、図示しない減算器を備える。
本実施形態においては、バスバー310は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部311、第2バスバー部および第3バスバー部313を含む。第1バスバー部311と第3バスバー部313とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在し、第2バスバー部によって互いに接続されている。
第2バスバー部は、第1バスバー部311および第3バスバー部313の各々に対して間隔を置いて平行に並んで延在する平行部312を含む。また、第2バスバー部は、第1バスバー部311の長手方向の他端と第2バスバー部の平行部312の長手方向の一端とを連結する第1連結部314と、第2バスバー部の平行部312の長手方向の他端と第3バスバー部313の長手方向の一端とを連結する第2連結部315とを含む。
さらに、バスバー310は、第1バスバー部311に電流を入力するための入力端子部317と、入力端子部317の他端と第1バスバー部311の長手方向の一端とを連結する引出部316とを含む。本実施形態においては、第3バスバー部313が出力端子部となる。
入力端子部317と出力端子部である第3バスバー部313とは、同一平面上に位置し、かつ、互いに反対向きに延在している。入力端子部317の一端に第1貫通孔317hが設けられており、第3バスバー部313の長手方向の他端に第2貫通孔313hが設けられている。
本実施形態においては、第1バスバー部311と第2バスバー部の平行部312と第3バスバー部313とは、等間隔に配置されている。第2バスバー部の第1連結部314は、側面視にて直線状に延在して第1バスバー部311および第2バスバー部の平行部312の各々と直交している。第2バスバー部の第2連結部315は、側面視にて直線状に延在して第2バスバー部の平行部312および第3バスバー部313の各々と直交している。引出部316は、側面視にて直線状に延在して第1バスバー部311および入力端子部317の各々と直交している。
本実施形態に係る電流センサにおいては、入力端子部317と出力端子部である第3バスバー部313とが互いに反対方向に引き出されているため、バスバー310に接続される外部配線の短絡を抑制できるとともに、外部配線との接続を容易にできる。
本実施形態に係る電流センサにおいても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサおよび第2磁気センサの配置に高い精度を要求されないため、電流センサは容易に製造可能である。
なお、絶縁樹脂を用いてバスバー310をインサート成型してもよい。この場合、第1貫通孔317hおよび第2貫通孔313hの周囲のみを露出させて、バスバー310のその他の部分を絶縁樹脂でモールドする。このようにすることにより、バスバー310の外部配線との接続部以外の部分を絶縁封止することができる。
絶縁樹脂の材料としては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であって、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリフェニレンスルファイド(PPS)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂またはポリアミド樹脂(PA)などが,耐熱性およびモールド精度の観点から好ましい。
バスバー310をインサート成型する場合、バスバー310と共に磁気センサをインサート成型してもよいし、成型された絶縁樹脂に設けられた凹部に磁気センサが収容されるようにしてもよい。
以下、本発明の実施形態4に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ400は、第2バスバー部の第1連結部および第2連結部が湾曲している点のみ実施形態2に係る電流センサ200と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態4)
図17は、本発明の実施形態4に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図17においては、算出部を図示していない。
図17に示すように、本発明の実施形態4に係る電流センサ400は、測定対象の電流が流れるバスバー410を備える。また、電流センサ400は、バスバー410を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する第1磁気センサ420および第2磁気センサ421を備える。
さらに、電流センサ400は、第1磁気センサ420および第2磁気センサ421の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出部である図示しない減算器を備える。
バスバー410は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部411、第2バスバー部および第3バスバー部413を含む。第1バスバー部411と第3バスバー部413とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在して第2バスバー部によって互いに接続されている。
第2バスバー部は、第1バスバー部411および第3バスバー部413の各々に対して間隔を置いて平行に並んで延在する平行部412を含む。また、第2バスバー部は、第1バスバー部411の長手方向の他端と第2バスバー部の平行部412の長手方向の一端とを連結する第1連結部414と、第2バスバー部の平行部412の長手方向の他端と第3バスバー部413の長手方向の一端とを連結する第2連結部415とを含む。
本実施形態においては、第1バスバー部411と第2バスバー部の平行部412と第3バスバー部413とは、等間隔に配置されている。第2バスバー部の第1連結部414および第2連結部415の各々は、側面視にて第2バスバー部の平行部412から離れる側に凸状に湾曲した形状を有している。具体的には、第2バスバー部の第1連結部414は、図17中の右側に凸状に湾曲している。第2バスバー部の第2連結部415は、図17中の左側に凸状に湾曲している。
本実施形態のように、折り返すように湾曲した形状を有する1つのバスバー部材によってバスバー410を構成することにより、機械的強度が高くシンメトリーな形状を有するバスバー410を得ることができる。
また、本実施形態に係る電流センサ400のバスバー410においては、実施形態2に係る電流センサ200のバスバー210のように第2バスバー部の第1連結部214および第2連結部215において曲折しているのではなく、第1連結部414および第2連結部415において湾曲している。これにより、硬度の高い材料からなる1つの板状のバスバー部材を曲げ加工することによってバスバー410を形成することが可能となり、バスバー410の機械的強度を実施形態2のバスバー210より高くすることができる。
図17に示すように、第1磁気センサ420は、互いに対向する第1バスバー部411と第2バスバー部の平行部412との間に位置している。第2磁気センサ421は、互いに対向する第2バスバー部の平行部412と第3バスバー部413との間に位置している。
第1磁気センサ420は、第1バスバー部411と第3バスバー部413とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1バスバー部411の延在方向に対して直交する方向である、図17中の矢印420aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第1磁気センサ420は、第1バスバー部411と第2バスバー部の平行部412と第3バスバー部413とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部412の延在方向に対して直交する方向である、図17中の矢印420aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ421は、第1バスバー部411と第3バスバー部413とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部413の延在方向に対して直交する方向である、図17中の矢印421aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第2磁気センサ421は、第1バスバー部411と第2バスバー部の平行部412と第3バスバー部413とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部412の延在方向に対して直交する方向である、図17中の矢印421aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ420および第2磁気センサ421は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
第1磁気センサ420は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。第2磁気センサ421は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。減算器は、第1磁気センサ420の検出値と、第2磁気センサ421の検出値とを減算することにより、バスバー410を流れる電流の値を算出する。
本実施形態に係る電流センサにおいても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサおよび第2磁気センサの配置に高い精度を要求されないため、電流センサは容易に製造可能である。
以下、本発明の実施形態5に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ500は、バスバーが厚い点が主に実施形態2に係る電流センサ200と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態5)
図18は、本発明の実施形態5に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図18においては、算出部を図示していない。
図18に示すように、本発明の実施形態5に係る電流センサ500は、測定対象の電流が流れるバスバー510を備える。また、電流センサ500は、バスバー510を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521を備える。
さらに、電流センサ500は、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出部である、図示しない減算器を備える。
バスバー510は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部511、第2バスバー部および第3バスバー部513を含む。第1バスバー部511と第3バスバー部513とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在し、第2バスバー部によって互いに接続されている。
第2バスバー部は、第1バスバー部511および第3バスバー部513の各々に対して間隔を置いて平行に並んで延在する平行部512を含む。また、第2バスバー部は、第1バスバー部511の長手方向の他端と第2バスバー部の平行部512の長手方向の一端とを連結する第1連結部514と、第2バスバー部の平行部512の長手方向の他端と第3バスバー部513の長手方向の一端とを連結する第2連結部515とを含む。
さらに、バスバー510は、第1バスバー部511に電流を入力するための入力端子部516と、第3バスバー部513から電流を出力するための出力端子部517とを含む。
本実施形態においては、第1バスバー部511と第2バスバー部の平行部512と第3バスバー部513とは、等間隔に配置されている。すなわち、第1バスバー部511と第2バスバー部の平行部512との間の間隔の寸法G1と、第2バスバー部の平行部512と第3バスバー部513との間の間隔の寸法G2とは等しい。
第2バスバー部の第1連結部514は、側面視にて直線状に延在して第1バスバー部511および第2バスバー部の平行部512の各々と直交している。第2バスバー部の第2連結部515は、側面視にて直線状に延在して第2バスバー部の平行部512および第3バスバー部513の各々と直交している。入力端子部516は、側面視にて直線状に延在して第1バスバー部511と直交している。出力端子部517は、側面視にて直線状に延在して第3バスバー部513と直交している。
図18に示すように、第1磁気センサ520は、互いに対向する第1バスバー部511と第2バスバー部の平行部512との間に位置している。第2磁気センサ521は、互いに対向する第2バスバー部の平行部512と第3バスバー部513との間に位置している。
第1磁気センサ520は、第1バスバー部511と第3バスバー部513とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1バスバー部511の延在方向に対して直交する方向である、図18中の矢印520aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第1磁気センサ520は、第1バスバー部511と第2バスバー部の平行部512と第3バスバー部513とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部512の延在方向に対して直交する方向である、図18中の矢印520aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ521は、第1バスバー部511と第3バスバー部513とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部513の延在方向に対して直交する方向である、図18中の矢印521aで示す方向に検出軸を有する。
本実施形態においては、第2磁気センサ521は、第1バスバー部511と第2バスバー部の平行部512と第3バスバー部513とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第2バスバー部の平行部512の延在方向に対して直交する方向である、図18中の矢印521aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ520および第2磁気センサ521は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
第1磁気センサ520は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。第2磁気センサ521は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。減算器は、第1磁気センサ520の検出値から、第2磁気センサ521の検出値を減算することにより、バスバー510を流れる測定対象の電流の値を算出する。
本実施形態に係る電流センサ500においては、バスバー510の厚さの寸法Tを大きくしつつ、第1バスバー部511における第3バスバー部513側とは反対側の面と、第3バスバー部513における第1バスバー部511側とは反対側の面との間の距離Laを小さくしている。
具体的には、距離Laを、第1磁気センサ520および第2磁気センサ521の配置に高い精度を要求されない範囲内で小さくしている。
このようにすることにより、バスバー510の幅の寸法Hと厚さの寸法Tとの積によって決まる断面積が大きくなってバスバー510の許容電流を増加しつつ、バスバー510の大型化を抑制することができる。その結果、電流センサ500によって測定可能な電流値を増加しつつ、電流センサ500の大型化を抑制することができる。
本実施形態に係る電流センサにおいても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサおよび第2磁気センサの配置に高い精度を要求されないため、電流センサは容易に製造可能である。
以下、本発明の実施形態6に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ600は、第2バスバー部に平行部が存在しない点のみ実施形態4に係る電流センサ400と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態6)
図19は、本発明の実施形態6に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図19においては、算出部を図示していない。
図19に示すように、本発明の実施形態6に係る電流センサ600は、測定対象の電流が流れるバスバー610を備える。また、電流センサ600は、バスバー610を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ620および第2磁気センサ621を備える。
さらに、電流センサ600は、第1磁気センサ620および第2磁気センサ621の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出部である図示しない減算器を備える。
バスバー610は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部611、第2バスバー部および第3バスバー部613を含む。第1バスバー部611と第3バスバー部613とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在して第2バスバー部によって互いに接続されている。
第2バスバー部は、第1バスバー部611の長手方向の他端と第3バスバー部613の長手方向の一端とを連結する連結部からなる。連結部は、第1バスバー部611の長手方向の他端と連結され、第1バスバー部611の延在方向にて第1バスバー部611から離れる側に凸状に湾曲した形状を有する第1連結部614と、第3バスバー部613の長手方向の一端と連結され、第3バスバー部613の延在方向にて第3バスバー部613から離れる側に凸状に湾曲した形状を有する第2連結部615とを含む。
具体的には、第2バスバー部の第1連結部614は、図19中の右側に凸状に湾曲している。第2バスバー部の第2連結部615は、図19中の左側に凸状に湾曲している。第2バスバー部の第1連結部614の他端と第2連結部615の一端とが連結されている。
本実施形態のように、折り返すように湾曲した形状を有する1つのバスバー部材によってバスバー610を構成することにより、機械的強度が高くシンメトリーな形状を有するバスバー610を得ることができる。
また、本実施形態に係る電流センサ600のバスバー610においては、実施形態2に係る電流センサ200のバスバー210のように第2バスバー部の第1連結部214および第2連結部215において曲折しているのではなく、第1連結部614および第2連結部615において湾曲している。これにより、硬度の高い材料からなる1つの板状のバスバー部材を曲げ加工することによってバスバー610を形成することが可能となり、バスバー610の機械的強度を実施形態2のバスバー210より高くすることができる。
図19に示すように、第1磁気センサ620は、第1バスバー部611と第2バスバー部の第1連結部614との間に位置している。第2磁気センサ621は、第2バスバー部の第2連結部615と第3バスバー部613との間に位置している。
第1磁気センサ620は、第1バスバー部611と第3バスバー部613とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1バスバー部611の延在方向に対して直交する方向である、図19中の矢印620aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ621は、第1バスバー部611と第3バスバー部613とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部613の延在方向に対して直交する方向である、図19中の矢印621aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ620および第2磁気センサ621は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
第1磁気センサ620は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。第2磁気センサ621は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。減算器は、第1磁気センサ620の検出値から、第2磁気センサ621の検出値を減算することにより、バスバー610を流れる測定対象の電流の値を算出する。
本実施形態に係る電流センサにおいても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサおよび第2磁気センサの配置に高い精度を要求されないため、電流センサは容易に製造可能である。
以下、本発明の実施形態7に係る電流センサについて図を参照して説明する。本実施形態に係る電流センサ700は、第2バスバー部の連結部が平板状である点のみ実施形態6に係る電流センサ600と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態7)
図20は、本発明の実施形態7に係る電流センサの構成を示す斜視図である。図20においては、算出部を図示していない。
図20に示すように、本発明の実施形態7に係る電流センサ700は、測定対象の電流が流れるバスバー710を備える。また、電流センサ700は、バスバー710を流れる測定対象の電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、第1磁気センサ720および第2磁気センサ721を備える。
さらに、電流センサ700は、第1磁気センサ720および第2磁気センサ721の各検出値を減算することにより上記電流の値を算出する算出部である、図示しない減算器を備える。
バスバー710は、電気的に直列に接続されている第1バスバー部711、第2バスバー部および第3バスバー部713を含む。第1バスバー部711と第3バスバー部713とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在して第2バスバー部によって互いに接続されている。
第2バスバー部は、第1バスバー部711の長手方向の他端と第3バスバー部713の長手方向の一端とを連結する連結部714からなる。第2バスバー部の連結部714は、平板状の形状を有する。
図20に示すように、第1磁気センサ720は、第1バスバー部711と第2バスバー部の連結部714との間に位置している。第2磁気センサ721は、第2バスバー部の連結部714と第3バスバー部713との間に位置している。
第1磁気センサ720は、第1バスバー部711と第3バスバー部713とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第1バスバー部711の延在方向に対して直交する方向である、図20中の矢印720aで示す方向に検出軸を有する。
第2磁気センサ721は、第1バスバー部711と第3バスバー部713とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、第3バスバー部713の延在方向に対して直交する方向である、図20中の矢印721aで示す方向に検出軸を有する。
第1磁気センサ720および第2磁気センサ721は、検出軸の一方向に向いた磁界を検出した場合に正の値で出力し、かつ、検出軸の一方向とは反対方向に向いた磁界を検出した場合に負の値で出力する、奇関数入出力特性を有している。
第1磁気センサ720は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。第2磁気センサ721は、図示しない接続配線によって減算器と電気的に接続されている。減算器は、第1磁気センサ720の検出値から、第2磁気センサ721の検出値を減算することにより、バスバー710を流れる電流の値を算出する。
本実施形態に係る電流センサにおいても、外部磁界の影響を低減することができる。また、第1磁気センサおよび第2磁気センサの配置に高い精度を要求されないため、電流センサは容易に製造可能である。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 外部磁界源、100,200,300,400,500,600,700 電流センサ、110,110a,110b,210,310,410,510,610,710,910 バスバー、111,211,311,411,511,611,711,911 第1バスバー部、111e,112e,113e,211e,212e,213e 磁界、111h,317h 第1貫通孔、111s,115s 第1雌ねじ、112,212,312,412,512,912 第2バスバー部の平行部、112c 中心点、112x 中心線、113,213,313,413,513,613,713 第3バスバー部、113h,313h 第2貫通孔、113s 第2雌ねじ、114,214,314,414,514,614 第2バスバー部の第1連結部、115,215,315,415,515,615 第2バスバー部の第2連結部、120,120y,120z,220,420,520,620,720 第1磁気センサ、121,121y,121z,220,221,421,521,621,721 第2磁気センサ、130,230 減算器、141,241 第1接続配線、142,242 第2接続配線、170 入力配線、171 出力配線、180 ナット、181 ワシャ、190 ボルト、316 引出部、317,516 入力端子部、517 出力端子部、714 連結部、913 連結部。

Claims (15)

  1. 測定対象の電流が流れるバスバーと、
    前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さを検出する第1磁気センサおよび第2磁気センサと
    を備え、
    前記バスバーは、電気的に直列に接続されている第1バスバー部、第2バスバー部および第3バスバー部を含み、
    前記第1バスバー部と前記第3バスバー部とは、互いの間に間隔を置いて平行に並んで延在し、かつ前記第2バスバー部によって互いに接続されており、
    前記第1バスバー部を前記電流が流れる方向と、前記第3バスバー部を前記電流が流れる方向とは同じであり、
    前記第1磁気センサは、前記第1バスバー部と前記第2バスバー部との間に位置し、
    前記第2磁気センサは、前記第2バスバー部と前記第3バスバー部との間に位置し、
    前記第1磁気センサは、前記第1バスバー部と前記第3バスバー部とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、前記第1バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有し、
    前記第2磁気センサは、前記第1バスバー部と前記第3バスバー部とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、前記第3バスバー部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する、電流センサ。
  2. 前記第2バスバー部は、前記第1バスバー部および前記第3バスバー部の各々に対して間隔を置いて平行に並んで延在する平行部を含み、
    前記第1バスバー部を前記電流が流れる方向および前記第3バスバー部を前記電流が流れる方向と、前記第2バスバー部の前記平行部を前記電流が流れる方向とは反対であり、 前記第1磁気センサは、互いに対向する前記第1バスバー部と前記第2バスバー部の前記平行部との間に位置し、
    前記第2磁気センサは、互いに対向する前記第2バスバー部の前記平行部と前記第3バスバー部との間に位置し、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサの各々は、前記第1バスバー部と前記第2バスバー部の前記平行部と前記第3バスバー部とが並ぶ方向に対して直交する方向、かつ、前記第2バスバー部の前記平行部の延在方向に対して直交する方向に検出軸を有する、請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記検出軸の方向において、前記第1バスバー部、前記第2バスバー部および前記第3バスバー部の各幅の寸法は、互いに平行に対向して隣接するバスバー部同士の間の間隔の寸法の1.5倍以上である、請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記検出軸の方向において、前記第1バスバー部と前記第2バスバー部の前記平行部との間の間隔と、前記第2バスバー部の前記平行部と前記第3バスバー部との間の間隔とが等しい、請求項2または3に記載の電流センサ。
  5. 前記第2バスバー部の前記平行部の前記延在方向の長さの寸法は、前記第2バスバー部の幅の寸法以上である、請求項2から4のいずれか1項に記載の電流センサ。
  6. 前記第1バスバー部および前記第3バスバー部は横断面において、前記第2バスバー部の前記平行部の中心点を中心として互いに点対称に位置し、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサは前記横断面において、前記第2バスバー部の前記平行部の前記中心点を中心として互いに点対称に位置している、請求項2から5のいずれか1項に記載の電流センサ。
  7. 前記第1バスバー部および前記第3バスバー部は横断面において、前記検出軸の方向における前記第2バスバー部の前記平行部の中心線を中心として互いに線対称に位置し、
    前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサは前記横断面において、前記検出軸の方向における前記第2バスバー部の前記平行部の前記中心線を中心として互いに線対称に位置している、請求項2から6のいずれか1項に記載の電流センサ。
  8. 前記第2バスバー部は、前記第1バスバー部の他端と前記第2バスバー部の前記平行部の一端とを連結する第1連結部と、前記第2バスバー部の前記平行部の他端と前記第3バスバー部の一端とを連結する第2連結部とを含み、
    前記第2バスバー部の前記第1連結部は、側面視にて直線状に延在して前記第1バスバー部および前記第2バスバー部の前記平行部の各々と直交し、
    前記第2バスバー部の前記第2連結部は、側面視にて直線状に延在して前記第2バスバー部の前記平行部および前記第3バスバー部の各々と直交している、請求項2から7のいずれか1項に記載の電流センサ。
  9. 前記第2バスバー部は、前記第1バスバー部の他端と前記第2バスバー部の前記平行部の一端とを連結する第1連結部と、前記第2バスバー部の前記平行部の他端と前記第3バスバー部の一端とを連結する第2連結部とを含み、
    前記第2バスバー部の前記第1連結部および前記第2連結部の各々は側面視にて前記第2バスバー部の前記平行部から離れる側に凸状に湾曲した形状を有している、請求項2から7のいずれか1項に記載の電流センサ。
  10. 前記第2バスバー部は、前記第1バスバー部の他端と前記第3バスバー部の一端とを連結する連結部からなり、
    前記連結部は、前記第1バスバー部の他端と連結され、前記第1バスバー部の延在方向にて前記第1バスバー部から離れる側に凸状に湾曲した形状を有する第1連結部と、前記第3バスバー部の一端と連結され、前記第3バスバー部の延在方向にて前記第3バスバー部から離れる側に凸状に湾曲した形状を有する第2連結部とを含む、請求項1に記載の電流センサ。
  11. 前記第2バスバー部は、前記第1バスバー部の他端と前記第3バスバー部の一端とを連結する連結部からなり、
    前記連結部は平板状の形状を有する、請求項1に記載の電流センサ。
  12. 前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサの各々は、前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さを奇関数入出力特性を有して検出する、請求項1から11のいずれか1項に記載の電流センサ。
  13. 前記第1磁気センサおよび前記第2磁気センサの各検出値を演算することにより前記電流の値を算出する算出部をさらに備える、請求項1から12のいずれか1項に記載の電流センサ。
  14. 前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さについて、前記第1磁気センサの検出値の位相と前記第2磁気センサの検出値の位相とが逆相であり、
    前記算出部が減算器または差動増幅器である、請求項13に記載の電流センサ。
  15. 前記バスバーを流れる前記電流により発生する磁界の強さについて、前記第1磁気センサの検出値の位相と前記第2磁気センサの検出値の位相とが同相であり、
    前記算出部が加算器または加算増幅器である、請求項13に記載の電流センサ。
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