JP5849914B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気検出素子と、この磁気検出素子にバイアス磁界を印加するバイアス磁石とを備える電流センサに関するものである。
従来より、印加される磁界に応じたセンサ信号を出力する磁気検出素子と、この磁気検出素子にバイアス磁界を印加するバイアス磁石とを備える電流センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような電流センサは、例えば、被検出電流経路としてのバスバー等に流れる被検出電流を測定するのに用いられる。具体的には、電流センサは、被検出電流の電流方向とバイアス磁界とが平行となるようにバスバーに組み付けられる。そして、バスバーに被検出電流が流れると当該被検出電流に比例する電流磁界がバイアス磁界と垂直方向に形成されるため、磁気検出素子には、バイアス磁界と電流磁界とによって構成される合成磁界が印加される。したがって、磁気検出素子から合成磁界に応じたセンサ信号が出力される。
特開2007−155399号公報
ところで、最近では、矩形板状のいわゆる棒磁石からなるバイアス磁石の中心に磁気検出素子を直接搭載してなる電流センサが提案されている。これによれば、バイアス磁石上に磁気検出素子を搭載しているため、平面方向における小型化を図ることができる。
しかしながら、このような電流センサでは、バイアス磁石上における磁気検出素子の取付位置がバイアス磁石の中心からずれると、検出精度が低下してしまうという問題がある。
すなわち、上記バイアス磁石における磁気検出素子を搭載する一面上では、図5に示されるように、N極およびS極の配列方向をX方向(図5中紙面左右方向)とし、このX方向と直交し、一面の面方向と平行な方向をY方向(図5中紙面上下方向)とすると、磁界は、バイアス磁石の中心を通り、X方向に延びる磁力線と、この磁力線に対してY方向に膨らんだ磁力線とにより構成される。言い換えると、X方向に延びる磁力線は、バイアス磁石の中心上にしか形成されない。
そして、上記電流センサは、被検出電流経路としてのバスバー等に流れる被検出電流の電流方向がX方向と平行となるように配置されて用いられる。このため、磁気検出素子J20が、例えば、バイアス磁石J30の中心からずれた領域Aに配置されると、磁気検出素子J20を通過する磁力線と電流磁界とが垂直とならずに検出精度が低下してしまう。
なお、バイアス磁石の一面上に位置する空間には、バイアス磁石の一面に形成される磁力線と同じ方向の磁力線が構成される。このため、上記では、バイアス磁石上に磁気検出素子を直接搭載してなる電流センサを例に挙げて説明したが、例えば、基板の一面側にバイアス磁石を搭載し、基板の他面側に、バイアス磁石の中心と対向するように磁気検出素子を搭載してなる電流センサにおいても同様の問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、磁気検出素子の取付位置がずれても検出精度の低下を抑制できる電流センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、バイアス磁石は、一面(31a)を有する底部(31)と、底部の一面に備えられ、一面の面方向と垂直方向に突出するN極の第1側部(32)と、底部の一面のうち第1側部と異なる領域に備えられ、一面の面方向と垂直方向に突出すると共に第1側部と対向配置されたS極の第2側部(33)と、を有し、底部は、一面側において、第1、第2側部の配列方向と直交する方向であって一面に沿った方向に極性が分割され、第1側部側の領域(31b)がN極とされていると共に、第2側部側の領域(31d)がS極とされており、磁気検出素子は、第1、第2側部の配列方向と平行な方向に延びる磁力線が通過する状態で配置されていることを特徴としている。
これによれば、底部の一面には、第1側部の中央部と第2側部の中央部との間に配置されている部分に第1、第2側部の配列方向に延びる磁力線が構成される(図6参照)。つまり、従来のバイアス磁石に対して、第1、第2側部の配列方向に延びる磁力線を増加させることができる。このため、磁気検出素子の取付位置が底部の一面の中心から多少ずれたとしても、磁気検出素子には第1、第2側部の配列方向と平行な方向の磁力線が通過することになり、検出精度の低下を抑制できる。言い換えると、検出精度を低下させずに、磁気検出素子の取付範囲を広くすることができる。
この場合、請求項2に記載の発明のように、バイアス磁石は、第1側部が、一面の面方向と垂直方向に延びる第1中央領域(32a)と、第1中央領域を挟む2つの第1端部領域(32b)とが一体となって構成され、第2側部が、一面の面方向と垂直方向に延び、第1中央領域と対向配置される第2中央領域(33a)と、第2中央領域を挟み、第1端部領域とそれぞれ対向配置される2つの第2端部領域(33b)とが一体となって構成され、第1、第2中央領域の間に構成される磁界は、対向する第1、第2端部領域の間に構成される磁界より弱くされているものとすることができる。
これによれば、第1、第2中央領域の間に構成される磁力線のうち第1、第2端部領域側の磁力線は、対向する第1、第2端部領域の間に構成される磁力線のうち第1、第2中央領域側の磁力線に干渉されて第1、第2側部の配列方向と平行になりやすい。このため、第1、第2側部の配列方向と平行となる磁力線をさらに増加させることができ、より磁気検出素子の取付位置のずれに対する検出精度の低下を抑制できる。
また、請求項6に記載の発明のように、バイアス磁石は、底部が、第1、第2側部の配列方向と直交する方向であって一面に沿った方向に極性が分割されていると共に極性が厚さ方向に分割され、一面側における第1側部側の領域であるN極とされた第1領域(31b)、第1領域と厚さ方向に連結されている第2領域(31c)、一面側における第2側部側の領域であるS極とされた第3領域(31d)、第3領域と厚さ方向に連結されている第4領域(31e)を有し、第2領域がS極、第4領域がN極とされているものとすることができる。
これによれば、バイアス磁石を4極構造としているため、小型化しつつ、第1、第2側部の配列方向と平行な方向に平行磁界をつくるための制御精度を向上させることができる。すなわち、バイアス磁石が2極構造の場合には、磁極面が第1、第2側部の配列方向と平行な方向を向くことで、第1側部または第2側部の部分で構成される磁石着磁面間方向(図3中のX方向)の磁石長さが短く、発生する磁力が弱いのに対し、バイアス磁石が4極構造の場合には、第1側部または第2側部の部分で構成される磁石の磁石着磁面間方向(図3中のZ方向)の磁石長さを長くすることが可能となる。したがって、バイアス磁石が4極構造の場合には、小さな体積で磁界の強さを大きくすることができ、小型な磁石で必要な磁力を得ることで、第1、第2側部の配列方向と平行な方向に平行磁界をつくるための制御精度を向上させることができる。言い換えれば、検出精度を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における電流センサを被検出電流経路としてのバスバーに組みつけたときの模式図である。 図1中のII−II線に沿った電流センサの矢視断面図である。 バイアス磁石を一面上から視た平面図である。 図3中のIV−IV線に沿った断面図である。 従来のバイアス磁石の一面上に形成される磁界を示す図である。 図3に示すバイアス磁石の一面上に形成される磁界を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるバイアス磁石を一面側から視た図である。 図7中の二点鎖線部分の磁力線の干渉を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるバイアス磁石を一面側から視た図である。 本発明の他の実施形態におけるバイアス磁石を一面側から視た図である。 本発明の他の実施形態におけるバイアス磁石を一面側から視た図である。 本発明の他の実施形態におけるバイアス磁石を一面側から視た図である。 本発明の他の実施形態における電流センサの断面図である。 本発明の他の実施形態における電流センサとバスバーとの関係を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態における電流センサは、例えば、車載バッテリ等に接続されるバスバーに流れる被検出電流を検出するものに用いられると好適である。
図1および図2に示されるように、電流センサは、基板10上に、磁気検出素子20、バイアス磁石30、回路チップ40が搭載され、回路チップ40と電気的に接続される接続端子50のアウターリード部が露出するように各部材10〜50がモールド樹脂60に封止されて構成されている。
基板10は、CuやFe等の板材をエッチングやプレス加工等によって形成されるアイランドや接続リード等を有するリードフレームのアイランドにて構成されるものであり、一面10aおよび他面10bを有する矩形板状とされている。
磁気検出素子20は、例えば、異方性磁気抵抗素子(AMR)、巨大磁気抵抗素子(GMR)、トンネル磁器抵抗素子(TMR)等が形成された周知のセンサチップを用いて構成されており、印加される磁界に応じたセンサ信号を出力するものである。
バイアス磁石30は、磁気検出素子20にバイアス磁界Bbを印加するものであってフェライト等で構成されており、図3および図4に示されるように、矩形板状の底部31と、底部31の一面31aに備えられた第1、第2側部32、33とにより構成される断面U字型とされている。
具体的には、底部31の面方向における長手方向をX方向(図3中紙面左右方向)、X方向と直交し、かつ底部31の面方向と平行な方向をY方向(図3中紙面上下方向)、X方向およびY方向と直交する方向をZ方向(図4中紙面上下方向)とすると、底部31のX方向における一端部にZ方向に突出する柱状の第1側部32が備えられ、底部31のX方向における他端部にZ方向に突出する柱状の第2側部33が備えられ、第1、第2側部32、33は対向して配置されている。つまり、X方向とは、言い換えると、第1、第2側部32、33の配列方向といえる。また、第1、第2側部32、33は、それぞれY方向の長さが底部31のY方向の長さと同じとされている。
そして、図4に示されるように、バイアス磁石30は、第1側部32がN極、第2側部33がS極とされている。また、底部31は、極性がX方向およびZ方向(図4中紙面上下方向)にそれぞれ均等に2分割されており、第1、第2側部33、33が備えられる一面31a側であって第1側部32と連結されている第1領域31bがN極、この第1領域31bと厚さ方向に連結されている第2領域31cがS極、一面31a側であって第2側部33と連結されている第3領域31dがS極、この第3領域31dと厚さ方向に連結されている第4領域31eがN極とされている。
つまり、本実施形態のバイアス磁石30は、4極構造の磁石とされている。そして、バイアス磁石30における底部31の一面31aの略中央部に、具体的には後述するが、X方向に延びる磁力線が通過するように上記磁気検出素子20が配置されている。
なお、磁気検出素子20に印加されるバイアス磁界Bbとは、磁気検出素子20を通過する磁力線によって構成されるものである。
回路チップ40は、図1および図2に示されるように、基板10の一面10a上にバイアス磁石30と並べて配置されている。この回路チップ40は、磁気検出素子20に所定の電圧を印加する電源回路や磁気検出素子20から出力されるセンサ信号に対して所定の演算処理を行う演算回路が形成された周知のものが用いられ、図示しないワイヤを介して磁気検出素子20と電気的に接続されている。
接続端子50は、リードフレームの接続リードで構成され、基板10の端部の外側にて基板10とは分離して配置されている。そして、回路チップ40と図示しないワイヤを介して電気的に接続されている。
モールド樹脂60は、例えば、エポキシ樹脂等からなり、接続端子50のうちアウターリード部(基板10側と反対側の部分)が露出するように、基板10、磁気検出素子20、バイアス磁石30、回路チップ40、接続端子50のうちインナーリード部(基板10側の部分)を封止している。
以上が本実施形態における電流センサの構成である。次に、バイアス磁石30の底部31の一面31a上に形成される磁界について、従来の電流センサにおけるバイアス磁石の一面上に形成される磁界と比較しつつ説明する。
なお、バイアス磁石30の底部31の一面31a上に位置する空間には、バイアス磁石30の一面31aに形成される磁力線と同じ方向の磁力線が構成される。つまり、図5は、バイアス磁石J30の一面J31a上における磁界を示す図であると共に、バイアス磁石J30を一面J31a側から視た磁界を示す図である。同様に、図6は、バイアス磁石30の一面31a上における磁界を示す図であると共に、バイアス磁石30の一面31a側から視た磁界を示す図である。
まず、図5に示されるように、従来の電流センサにおけるバイアス磁石J30は、矩形板状とされているため、上記のように、一面J31aには、バイアス磁石J30の中心を通り、X方向に延びる磁力線と、この磁力線に対してY方向に膨らんだ磁力線が構成される。つまり、X方向に延びる磁力線は、バイアス磁石J30の中心上にしか形成されない。
これに対し、本実施形態では、バイアス磁石30は、底部31に、N極である第1側部32とS極である第2側部33とが対向して備えられている。このため、底部31の一面31aには、第1側部32の中央部と第2側部33の中央部との間に配置されている部分にX方向に延びる磁力線が構成される。
つまり、従来のバイアス磁石J30に対して、底部31の一面31aに形成される磁力線のうちX方向の磁力線を増加させることができる。このため、磁気検出素子20の取付位置が底部31の中心から領域Aにずれたとしても、磁気検出素子20にはX方向に延びる磁力線が通過する。
以上説明したような電流センサは、図1に示されるように、本発明の被検出電流経路に相当するバスバー70に組みつけられて用いられる。具体的には、電流センサは、バスバー70に流れる電流方向(図1中紙面左右方向)と、第1、第2側部32、33の配列方向(図6中X方向)とが平行となるように、バスバー70に組み付けられる。そして、磁気検出素子20は、バイアス磁界Bb(磁気検出素子20を通過する磁力線)と電流磁界Biとによって構成される合成磁界Bsが印加されるため、合成磁界Bsに応じたセンサ信号を出力する。これにより、センサ信号が回路チップ40で所定の演算をされた後に接続端子50を介して外部回路に出力され、外部回路で被検出電流が測定される。
以上説明したように、本実施形態の電流センサでは、バイアス磁石30が第1、第2側部32、33を有する断面U字型とされている。このため、底部31の一面31aには、第1側部32の中央部と第2側部33の中央部との間に配置されている部分にX方向に延びる磁力線が構成される(図6参照)。つまり、従来のバイアス磁石J30に対して、底部31の一面31aに形成される磁力線のうちX方向の磁力線を増加させることができる。このため、磁気検出素子20の取付位置が底部31の一面31aの中心から多少ずれたとしても、磁気検出素子20にはX方向の磁力線が通過することになり、検出精度が低下することを抑制できる。言い換えると、検出精度を低下させずに磁気検出素子20の取付範囲を広くすることができる。
また、本実施形態では、バイアス磁石30を4極構造としているため、小型化しつつX方向に平行磁界をつくるための制御精度を向上させることができる。すなわち、バイアス磁石30が2極構造の場合には、磁極面がX方向を向くことで、第1側部32または第2側部33の部分で構成される磁石着磁面間方向(図3中のX方向)の磁石長さが短く、発生する磁力が弱いのに対し、バイアス磁石30が4極構造の場合には、第1側部32または第2側部33の部分で構成される磁石の磁石着磁面間方向(図3中のZ方向)の磁石長さを長くすることが可能となる。したがって、バイアス磁石30が4極構造の場合には、小さな体積で磁界の強さを大きくすることができ、小型な磁石で必要な磁力を得ることで、X方向に平行磁界をつくるための制御精度を向上させることができる。言い換えれば、検出精度を向上させることができる。
なお、2極構造のバイアス磁石30とは、底部31の極性がX方向に2分割され、第1側部32と連なる領域がN極、第2側部33と連なる領域がS極とされた磁石のことである。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してバイアス磁石30の構成を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態のバイアス磁石30は、第1側部32において、第2側部33と対向する面のうち中央部に底部31の一面31aと反対側の端部から底部31の一面31aに達する溝34がZ方向に延設されている。また、第2側部33において、第1側部32と対向する面のうち中央部に底部31の一面31aと反対側の端部から底部31の一面31aに達する溝35がZ方向に延設されている。そして、これら各溝34、35は同じ形状とされており、溝34、35同士が対向している。
言い換えると、本実施形態の第1側部32は、Y方向に3分割された3つの領域からなり、第1中央領域32aと、この第1中央領域32aを挟み、第2側部33に向かって突出する2つの第1端部領域32bとが一体化されて構成されているといえる。また、第2側部33は、Y方向に3分割された3つの領域からなり、第2中央領域33aと、この第2中央領域33aを挟み、第1側部32に向かって突出する2つの第2端部領域33bとが一体化されて構成されているといえる。
すなわち、本実施形態のバイアス磁石30は、対向する第1、第2中央領域32a、33aの間隔が、対向する第1、第2端部領域32b、33bの間隔より長くされている。このため、対向する第1、第2中央領域32a、33aの間に構成される磁界が対向する第1、第2端部領域32b、33bの間に構成される磁界より弱くなる。
これによれば、図8に示されるように、対向する第1、第2中央領域32a、33aの間に構成される磁力線のうち第1、第2端部領域32b、33b側の磁力線は、第1、第2端部領域32b、33b側に膨らんだ磁力線となり、対向する第1、第2端部領域32b、33bの間に構成される磁力線のうち第1、第2中央領域32a、33a側の磁力線は第1、第2中央領域32a、33a側に膨らんだ磁力線となる。また、対向する第1、第2中央領域32a、33aの間に構成される磁界は対向する第1、第2端部領域32b、33bの間に構成される磁界より弱くされている。
このため、図7および図8に示されるように、対向する第1、第2中央領域32a、33aの間に構成される磁力線のうち第1、第2端部領域32b、33b側の磁力線は、対向する第1、第2端部領域32b、33bの間に構成される磁力線のうち第1、第2中央領域32a、33a側の磁力線に干渉されてX方向と平行になりやすい。
したがって、X方向に延びる磁力線をさらに増加させることができ、より磁気検出素子20の取付位置のずれに対して検出精度が低下することを抑制できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対してバイアス磁石30の構成を変更したものであり、その他に関しては第2実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図9に示されるように、本実施形態のバイアス磁石30は、第1側部32に溝34が形成されておらず、第1中央領域32aおよび第1端部領域32bにおけるX方向の長さが同じとされている。また、第2側部33に溝35が形成されておらず、第2中央領域33aおよび第2端部領域33bにおけるX方向の長さが同じとされている。
そして、本実施形態では、第1、第2側部32、33の第1、第2中央領域32a、33aは弱磁性材料であるフェライト等で構成されている。また、第1、第2側部32、33の第1、第2端部領域32b、33bは、第1、第2中央領域32a、33aを構成する材料よりも磁性が強い強磁性材料であるネオジウムやサマリウムコバルト等で構成されている。
このような電流センサとしても、対向する第1、第2中央領域32a、33aの間に構成される磁界が対向する第1、第2端部領域32b、33bの間に構成される磁界より弱くなるため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態において、バイアス磁石30の全体を弱磁性体材料で構成し、第1端部領域32bのうち第2端部領域33bと対向する面および第2端部領域33bのうち第1端部領域32bと対向する面に強磁性材料で構成されたシート等を貼り付けるようにしても同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第3実施形態では、磁気検出素子20およびバイアス磁石30がモールド樹脂60で封止されたものを説明したが、磁気検出素子20およびバイアス磁石30はモールド樹脂60で封止されていなくてもよい。この場合、例えば、磁気検出素子20のみをモールド樹脂等で封止するようにしてもよい。
また、上記各実施形態を組み合わせた電流センサとしてもよい。すなわち、上記第2実施形態と上記第3実施形態を組み合わせ、第1側部32に溝34を形成すると共に第2側部33に溝35を形成しつつ、第1、第2中央領域32a、33aを弱磁性材料で構成すると共に第1、第2端部領域32b、33bを強磁性材料で構成するようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態において、バイアス磁石30を2極構造の磁石としてもよい。
(2)上記第2、第3実施形態では、対向する第1、第2中央領域32a、33aの間に構成される磁界が対向する第1、第2端部領域32b、33bの間に構成される磁界より弱くなるバイアス磁石30を用いた電流センサを説明したが、このようなバイアス磁石30の構成は上記第2、第3実施形態に限られるものではない。
例えば、図10に示されるように、第1側部32のうち第2側部33と対向する面と反対側の面の中央部に溝34をZ方向に延設し、第2側部33のうち第1側部32と対向する面と反対側の面の中央部に溝34をZ方向に延設してもよい。第1、第2側部32、33の間に形成される磁界は、第1、第2側部32、33のX方向の長さにも依存し、第1、第2側部32、33の間隔がY方向に一定である場合には、X方向の長さが長くなる部分ほど磁界が強くなるため、このようなバイアス磁石30を用いた電流センサとしても上記第2、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記第2実施形態の変形例として、図11に示されるように、底部31の一面31aにおいて、第1側部32の中心と第2側部33の中心との間隔が最も長くなり、第1側部32のY方向における端部と第2側部33のY方向における端部との間隔が最も短くなるようなバイアス磁石30を用いてもよい。つまり、第1側部32のうち第2側部33と対向する面および第2側部33のうち第1側部32と対向する面をテーパ状にしてもよい。
同様に、図10の変形例として、図12に示されるように、第1側部32のうち第2側部33と対向する一面と反対側の面および第2側部33のうち第1側部32と対向する一面と反対側の面をテーパ状にしてもよい。
また、上記各実施形態では、底部31が基板10と接合されているものを説明したが、次のようにしてもよい。すなわち、図13(a)に示されるように、基板10の一面10aに磁気検出素子20を直接搭載すると共に、磁気検出素子20と底部31の中央部とが対向するように、バイアス磁石30のうち第1、第2側部32、33における一面31aと反対側の端部を基板10に接合するようにしてもよい。また、図13(b)に示されるように、図13(a)の変形例として、底部31の一面31aに磁気検出素子20を搭載した状態で、バイアス磁石30のうち第1、第2側部32、33における一面31aと反対側の端部を基板10に接合するようにしてもよい。
さらに、図13(c)に示されるように、基板10の一面10aに磁気検出素子20を直接搭載すると共に、基板10の他面10bに、磁気検出素子20と底部31の中央部とが対向するように、バイアス磁石30のうち第1、第2側部32、33における一面31aと反対側の端部を接合するようにしてもよい。
このような電流センサとしても、上記のように、バイアス磁石30の底部31の一面31a上に位置する空間には、バイアス磁石30の一面31aに形成される磁力線と同じ方向の磁力線が構成されるため、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、図14(a)に示されるように、底部31の一面31aに磁気検出素子20を搭載したバイアス磁石30の底部31をバスバー70に直接接合してもよい。また、図14(b)に示されるように、磁気検出素子20をバスバー70に直接搭載すると共に、磁気検出素子20と底部31の中央部とが対向するように、バイアス磁石30のうち第1、第2側部32、33における一面31aと反対側の端部をバスバー70に接合するようにしてもよい。そして、図14(c)に示されるように、図14(b)の変形例として、底部31の一面31aに磁気検出素子20を搭載した状態で、バイアス磁石30のうち第1、第2側部32、33における一面31aと反対側の端部をバスバー70に接合するようにしてもよい。さらに、図14(d)に示されるように、バスバー70の一面に磁気検出素子20を直接搭載すると共に、バスバー70の他面に、磁気検出素子20の中心と底部31の中央部とが対向するように、バイアス磁石30のうち第1、第2側部32、33における一面31aと反対側の端部を接合するようにしてもよい。
なお、このような電流センサとした場合には、磁気検出素子20、バイアス磁石30、バスバー70のうち磁気検出素子20およびバイアス磁石30を搭載する部分をモールド樹脂等で封止するようにしてもよい。また、磁気検出素子20のみをモールド樹脂等で封止するようにしてもよい。
10 基板
20 磁気検出素子
30 バイアス磁石
31 底部
31a 一面
32 第1側部
33 第2側部

Claims (7)

  1. 被検出電流経路(70)に被検出電流が流れることによって生じる電流磁界(Bi)と共に合成磁界(Bs)を構成するバイアス磁界(Bb)を生成するバイアス磁石(30)と、
    前記合成磁界に応じたセンサ信号を出力する磁気検出素子(20)と、を備え、
    前記バイアス磁石は、一面(31a)を有する底部(31)と、前記底部の一面に備えられ、前記一面の面方向と垂直方向に突出するN極の第1側部(32)と、前記底部の一面のうち前記第1側部と異なる領域に備えられ、前記一面の面方向と垂直方向に突出すると共に前記第1側部と対向配置されたS極の第2側部(33)と、を有し、
    前記底部は、前記一面側において、前記第1、第2側部の配列方向と直交する方向であって前記一面に沿った方向に極性が分割され、前記第1側部側の領域(31b)がN極とされていると共に、前記第2側部側の領域(31d)がS極とされており、
    前記磁気検出素子は、前記第1、第2側部の配列方向と平行な方向に延びる磁力線が通過する状態で配置されていることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記バイアス磁石は、前記第1側部が、前記一面の面方向と垂直方向に延びる第1中央領域(32a)と、前記第1中央領域を挟む2つの第1端部領域(32b)とが一体となって構成され、前記第2側部が、前記一面の面方向と垂直方向に延び、前記第1中央領域と対向配置される第2中央領域(33a)と、前記第2中央領域を挟み、前記第1端部領域とそれぞれ対向配置される2つの第2端部領域(33b)とが一体となって構成され、前記第1、第2中央領域の間に構成される磁界は、対向する前記第1、第2端部領域の間に構成される磁界より弱くされていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記バイアス磁石は、対向する前記第1、第2中央領域の間隔が対向する前記第1、第2端部領域の間隔より長くされていることを特徴とする請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記バイアス磁石は、前記第1、第2中央領域が前記第1、第2端部領域に対して弱磁性材料で構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の電流センサ。
  5. 前記バイアス磁石は、前記第1、第2中央領域の前記配列方向と平行な方向の長さが前記第1、第2端部領域の前記配列方向と平行な方向の長さより短くされていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の電流センサ。
  6. 前記バイアス磁石は、前記底部が、前記第1、第2側部の配列方向と直交する方向であって前記一面に沿った方向に極性が分割されていると共に極性が厚さ方向に分割され、前記一面側における前記第1側部側の領域であるN極とされた第1領域(31b)、前記第1領域と厚さ方向に連結されている第2領域(31c)、前記一面側における前記第2側部側の領域であるS極とされた第3領域(31d)、前記第3領域と厚さ方向に連結されている第4領域(31e)を有し、前記第2領域がS極、前記第4領域がN極とされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電流センサ。
  7. 前記磁気検出素子は、前記一面の中央部に搭載されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の電流センサ。
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