JPWO2014163135A1 - 光学フィルム及び面発光体 - Google Patents

光学フィルム及び面発光体 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014163135A1
JPWO2014163135A1 JP2014517287A JP2014517287A JPWO2014163135A1 JP WO2014163135 A1 JPWO2014163135 A1 JP WO2014163135A1 JP 2014517287 A JP2014517287 A JP 2014517287A JP 2014517287 A JP2014517287 A JP 2014517287A JP WO2014163135 A1 JPWO2014163135 A1 JP WO2014163135A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
optical film
layer
mass
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014517287A
Other languages
English (en)
Inventor
剛 森中
剛 森中
俊明 服部
俊明 服部
大地 奥野
大地 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Publication of JPWO2014163135A1 publication Critical patent/JPWO2014163135A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0205Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties
    • G02B5/0236Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place within the volume of the element
    • G02B5/0242Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place within the volume of the element by means of dispersed particles
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0273Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use
    • G02B5/0278Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use used in transmission
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • H10K50/854Arrangements for extracting light from the devices comprising scattering means
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • H10K50/858Arrangements for extracting light from the devices comprising refractive means, e.g. lenses
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

光学フィルムは、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、凹凸構造層は、凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、粘着層は、粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1〜40質量%含む。面発光体は、前記光学フィルムを含む。

Description

本発明は、光学フィルム及び面発光体に関する。
本願は、2013年4月5日に、日本に出願された特願2013−079071号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
面発光体の中でも、有機EL(エレクトロルミネッセンス)発光素子は、フラットパネルディスプレイや蛍光灯等の代わりとなる次世代照明に用いられることが期待されている。
有機EL発光素子の構造は、発光層となる有機薄膜を2つの電極で挟んだだけの単純な構造のものから、発光層を含み、有機薄膜を多層化した構造のものまで、多様化されている。後者の多層化した構造としては、例えば、ガラス基板上に設けられた陽極に、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、陰極が積層されたものが挙げられる。陽極と陰極に挟まれた層は、すべて有機薄膜で構成され、各有機薄膜の厚さは、数十nmと非常に薄い。
有機EL発光素子は、薄膜の積層体であり、各薄膜の材料の屈折率の差により、薄膜間での光の全反射角が決まる。現状では、発光層で発生した光の約80%が、有機EL発光素子内部に閉じ込められ、外部に取り出すことができていない。具体的には、ガラス基板の屈折率を1.5とし、空気層の屈折率を1.0とすると、臨界角θは41.8°であり、この臨界角θよりも小さい入射角の光はガラス基板から空気層へ出射するが、この臨界角θよりも大きい入射角の光は全反射してガラス基板内部に閉じ込められる。そのため、有機EL発光素子表面のガラス基板内部に閉じ込められた光をガラス基板外部に取り出す、即ち、光取り出し効率や法線輝度を向上することが要請されている。
また、等方的発光を行うような有機EL発光素子に関しては、光取り出し効率や法線輝度の向上とともに、有機EL発光素子からの出射光波長の出射角度依存性を抑制することが要請されている。即ち、発光層からの出射光がガラス基板を通過してガラス基板から光が出射される際、波長による出射角度の違いが小さいこと、言い換えれば、ガラス基板からの出射光分布に波長依存性ができるだけ抑制されることが要請されている。
前記課題を解決するために、特許文献1には凹凸構造に微粒子を含む光学フィルムを有機EL発光素子に貼り合わせた面発光体が提案されている。また、特許文献2には凹凸構造を有する光学フィルムを微粒子含有粘着剤で有機EL発光素子に貼り合わせた面発光体が提案されている。
特開2010−212204号公報 特開2012−18873号公報
しかしながら、特許文献1に提案されている面発光体は、微粒子の含有率が高いと光学フィルムが反り、微粒子の含有率が低いと出射光波長の出射角度依存性が十分抑制されないという課題を有する。また、特許文献2に提案されている面発光体は、光取り出し効率や法線輝度に劣るという課題を有する。
特に、光学フィルムの反り量が大きいと、光学フィルムを有機EL発光素子に貼り合わせるプロセスにおいて、生産性を大きく低下させる要因となる。
そこで、本発明の目的は、反りの抑制、面発光体の光取り出し効率や法線輝度の向上及び面発光体の出射光波長の出射角度依存性の抑制を達成する光学フィルムを提供することにある。
[1]一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含む、光学フィルム。
[2]前記粘着層全質量に対する前記第2光拡散微粒子の含有率が、20質量%〜40質量%である、[1]に記載の光学フィルム。
[3]前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の体積平均粒子径が、0.5μm〜20μmである、[1]又は[2]に記載の光学フィルム。
[4]前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の体積平均粒子径が、0.5μm〜20μmである、[1]〜[3]のいずれかに記載の光学フィルム。
[5]前記凹凸構造層を構成する材料の屈折率と前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の屈折率との差が、0.02〜0.30である、[1]〜[4]のいずれかに記載の光学フィルム。
[6]前記粘着層を構成する材料の屈折率と前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の屈折率との差が、0.02〜0.30である、[1]〜[5]のいずれかに記載の光学フィルム。
[7]前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の前記凹凸構造層全質量に対する含有率に対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の前記粘着層全質量に対する含有率の比が、0.05〜10である、[1]〜[6]のいずれかに記載の光学フィルム。
[8]前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の体積平均粒子径に対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の体積平均粒子径の比が、0.125〜1.25である、[1]〜[7]のいずれかに記載の光学フィルム。
[9]前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の屈折率に対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の屈折率の比が、0.80〜1.05である、[1]〜[8]のいずれかに記載の光学フィルム。
[10]さらに前記凹凸構造層と接するベース層を含み、前記凹凸構造層及び前記ベース層の合計の厚さが、20μm〜80μmである、[1]〜[9]のいずれかに記載の光学フィルム。
[11]前記粘着層の厚さが、5μm〜50μmである、[1]〜[10]のいずれかに記載の光学フィルム。
[12]前記粘着層の厚さに対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の体積平均粒子径の比が、0.05〜0.5である、[1]〜[11]のいずれかに記載の光学フィルム。
[13]前記凹凸構造層を構成する材料が、アクリル樹脂、スチレン樹脂、オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料である、[1]〜[12]のいずれかに記載の光学フィルム。
[14]前記粘着層を構成する材料が、アクリル系粘着剤である、[1]〜[13]のいずれかに記載の光学フィルム。
[15]前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の材料が、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料である、[1]〜[14]のいずれかに記載の光学フィルム。
[16]前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の材料が、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料である、[1]〜[15]のいずれかに記載の光学フィルム。
[17]さらに基材を有し、前記粘着層、前記基材及び前記凹凸構造層が順次積層される、[1]〜[16]のいずれかに記載の光学フィルム。
[18][1]〜[17]のいずれかに記載の光学フィルム及びEL発光素子を含む面発光体。
[19]基材の一方の表面に、粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含む粘着層を設け、前記基材の他方の表面に、凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含む前記凹凸構造層を設ける、光学フィルムの製造方法。
また、本発明は、前記光学フィルムを含む面発光体に関する。
本発明の光学フィルムは、反りを抑制し、面発光体の光取り出し効率や法線輝度を向上させ、出射光波長の出射角度依存性を抑制させる。
また、本発明の面発光体は、生産性に優れ、光取り出し効率や法線輝度が向上し、出射光波長の出射角度依存性を抑制する。
本発明の光学フィルムの断面の一例を示す模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の配置例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の配置例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の配置例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の配置例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の配置例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の配置例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の一例を示す模式図である。 本発明の光学フィルムの凹凸構造の一例を示す模式図である。 本発明の光学フィルムの一例を光学フィルムの上方から見た模式図である。 本発明の光学フィルムの製造装置の一例を示す図である。 本発明の面発光体の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いながら説明するが、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。
(光学フィルム10)
本発明の光学フィルム10は、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する。
本発明の光学フィルム10は、例えば、図1に示すような光学フィルム10等が挙げられる。
図1に示す光学フィルム10は、基材15と、表面層19と、粘着層12と、保護フィルム17を含む。表面層19は、凹凸構造層11と、ベース層14を含む。詳細は後述するが、凹凸構造層11は、第1微粒子(第1光拡散微粒子)112と材料111とで構成される。
本発明の光学フィルム10は、凹凸構造層11の凹凸構造13の形状の維持に優れることから、図1に示すようなベース層14を設けることが好ましい。また、本発明の光学フィルム10は、取り扱い性、生産性に優れることから、基材15の一方の面に凹凸構造層11を、基材15の他方の面に粘着層12を設けることが好ましい。これらを勘案し、本発明の光学フィルム10は、粘着層12、基材15、ベース層14及び凹凸構造層11が順次積層されるフィルムが特に好ましい。
(凹凸構造層11)
凹凸構造層11には、後述する凹凸構造13の突起(凸部)又は窪み(凹部)が配置されている。
凹凸構造層11の突起又は窪みは、光学フィルム10の生産性に優れることから、突起が好ましい。本明細書では、凹凸構造13の突起又は窪みのいずれか一方が存在する場合、又はそれらの両方が混在する場合も、単に凹凸構造13と表現する。
凹凸構造13の形状としては、例えば、球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状(回転楕円体を1つの平面で切り取った形状)、楕円体球欠台形状(回転楕円体を互いに平行な2つの平面で切り取った形状)、角錐形状、角錐台形状、円錐形状、円錐台形状、これらに関連する屋根型形状(球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状、楕円体球欠台形状、角錐形状、角錐台形状、円錐形状又は円錐台形状が底面部に沿って伸長したような形状)等が挙げられる。これらの凹凸構造13の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの凹凸構造13の形状の中でも、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、球欠形状、球欠台形状、楕円体球欠形状、楕円体球欠台形状等の球状が好ましく、球欠形状、楕円体球欠形状がより好ましい。
なお、前記球状は真球状でなくてもよく、略球状であればよい。略球状とは、球状の表面が当該球状に外接する仮想の真球の表面から前記仮想の真球の中心から法線方向に対してずれた形状であり、そのずれ量は、前記仮想の真球の半径に対し、0〜20%であってもよい。
また、本明細書において形状を「楕円」と表現する場合においては、真円を一方向又は多方向に伸長させた円形も含む。
凹凸構造13の配置例を、図2A〜図2Fに示す。
凹凸構造13の配置としては、例えば、六方配列(図2A)、矩形配列(図2B)、菱形配列(図2C)、直線状配列(図2D)、円状配列(図2E)、ランダム配置(図2F)等が挙げられる。六方配列とは、六角形の各頂点および中点に凹凸構造13が配置され、該六角形の配置が連続的に配列されることを示す。矩形配列とは、矩形の各頂点に凹凸構造13が配置され、該矩形の配置が連続的に配列されることを示す。菱形配列とは、菱形の各頂点に凹凸構造13が配置され、該菱形の配置が連続的に配列されることを示す。直線状配列とは、直線状に凹凸構造13が配置されることを示す。円状配列とは、円に沿って凹凸構造13が配置されることを示す。
これらの凹凸構造13の配置の中でも、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、六方配列、矩形配列、菱形配列が好ましく、六方配列、矩形配列がより好ましい。
凹凸構造13の一例を、図3A及び図3Bに示す。
本明細書において、凹凸構造13の底面部16とは、凹凸構造13の底部(ベース層14を有する場合は、ベース層14との接面)の外周縁により囲まれる仮想的な面状部分をいう。
また、本明細書において、凹凸構造13の底面部16の最長径Aとは、凹凸構造13の底面部16における最も長い部分の長さをいい、凹凸構造13の底面部16の平均最長径Aaveは、光学フィルム10の凹凸構造13を有する表面を電子顕微鏡にて撮影し、任意の凹凸構造13の底面部16の最長径Aを5箇所測定し、その平均値とする。
更に、本明細書において、凹凸構造13の高さBとは、突起構造の場合は凹凸構造13の底面部16から最も高い部位までの高さをいい、窪み構造の場合は凹凸構造13の底面部16から最も低い部位までの高さをいい、凹凸構造13の平均高さBaveは、光学フィルム10の断面を電子顕微鏡にて撮影し、任意の凹凸構造13の高さBを5箇所測定し、その平均値とする。
凹凸構造13の底面部16の平均最長径Aaveは、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、0.5μm〜150μmが好ましく、1μm〜130μmがより好ましく、2μm〜100μmが更に好ましい。
凹凸構造13の平均高さBaveは、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、0.25μm〜75μmが好ましく、0.5μm〜65μmがより好ましく、1μm〜50μmが更に好ましい。
なお、凹凸構造層11とベース層14とを合わせた表面層19の厚さは、第1微粒子112を含有することが可能で光拡散性に優れることから、5μm〜120μmが好ましく、10μm〜110μmがより好ましく、15μm〜100μmがさらに好ましく、20μm〜80μmであることが特に好ましい。ここで、表面層19の厚さは、以下のように算出する。光学フィルム10の断面を電子顕微鏡にて撮影し、凹凸構造13が突起構造の場合はベース層14の底面部から凹凸構造13の最も高い部位までの寸法を任意の5箇所測定し、その平均値を求める。
凹凸構造13のアスペクト比は、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、0.3〜1.4が好ましく、0.35〜1.3がより好ましく、0.4〜1.0が更に好ましい。
尚、凹凸構造13のアスペクト比は、凹凸構造13の平均高さBave/凹凸構造13の底面部16の平均最長径Aaveから算出する。
凹凸構造13の底面部16の形状としては、例えば、円形、楕円形等が挙げられる。これらの凹凸構造13の底面部16の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの凹凸構造13の底面部16の形状の中でも、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、円形、楕円形が好ましく、円形がより好ましい。
なお、前記円形は真円でなくてもよく、略円形であればよい。略円形とは、円形の表面が当該円形に外接する仮想の真円の円周から、前記仮想の真円の法線方向に対してずれた形状であり、そのずれ量は、前記仮想の真円の半径に対し、0〜20%であってもよい。
また、本明細書において形状を「楕円」と表現する場合においては、真円を一方向又は多方向に伸長させた円形も含む。
上方から見た光学フィルムの一例を、図4に示す。
光学フィルム10の面積(図4でいう実線で囲まれた面積)に対する凹凸構造13の底面部16の面積(図4でいう点線で囲まれた面積)の割合は、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れることから、20〜99%が好ましく、25〜95%がより好ましく、30〜93%が更に好ましい。
尚、凹凸構造13の底面部16がすべて同一の大きさの円形である場合、光学フィルム10の面積に対する凹凸構造13の底面部16の面積の割合の最大値は、91%程度となる。
凹凸構造層11は、第1微粒子(第1光拡散微粒子)112と材料111とで構成される。
凹凸構造層を構成する材料111としては、可視光波長域(概ね400nm〜700nm)の光透過率が高い樹脂であれば特に限定されないが、例えば、樹脂、ガラス等が挙げられる。これらの凹凸構造層を構成する材料111の材料の中でも、取り扱い性、光学フィルムの生産性に優れることから、樹脂が好ましい。なお、本明細書において、「凹凸構造層を構成する材料」は、第1微粒子を含まないものとする。凹凸構造層を構成する材料111の透過率は、JIS K7361に準拠して測定した値が、50%以上であることが好ましい。
樹脂としては、可視光波長域(概ね400nm〜700nm)の光透過率が高い樹脂であれば特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン樹脂;塩化ビニル樹脂等が挙げられる。これらの樹脂の中でも、可視光波長域の光透過率が高く、耐熱性、力学特性、成形加工性に優れることから、アクリル樹脂が好ましい。
樹脂は、光学フィルム10の生産性に優れることから、活性エネルギー線硬化性組成物を活性エネルギー線を照射して硬化させた硬化樹脂が好ましい。
活性エネルギー線としては、例えば、紫外線、電子線、X線、赤外線、可視光線等が挙げられる。これらの活性エネルギー線の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れ、光学フィルム10の劣化を抑制することができることから、紫外線、電子線が好ましく、紫外線がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物としては、活性エネルギー線により硬化できれば特に限定されないが、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性、硬化性に優れ、光学フィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、重合性単量体(A)、架橋性単量体(B)及び重合開始剤(C)を含む活性エネルギー線硬化性組成物が好ましい。
重合性単量体(A)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、テトラシクロドデカニル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチルビシクロヘプタン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジオキソラン、トリメチロールプロパンホルマール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性リン酸(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリロニトリル;(メタ)アクリルアミド、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類;ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA等)とエピクロルヒドリンとの縮合反応で得られるビスフェノール型エポキシ樹脂に、(メタ)アクリル酸又はその誘導体を反応させた化合物等のエポキシ(メタ)アクリレート類;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル類;エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン等のオレフィン類等が挙げられる。これらの重合性単量体(A)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合性単量体(A)の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性、硬化性に優れ、光学フィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、(メタ)アクリレート類、エポキシ(メタ)アクリレート類、芳香族ビニル類、オレフィン類が好ましく、(メタ)アクリレート類、エポキシ(メタ)アクリレート類がより好ましい。
本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートをいう。
活性エネルギー線硬化性組成物中の重合性単量体(A)の含有率は、活性エネルギー線硬化性組成物全質量に対し、0.5質量%〜60質量%が好ましく、1質量%〜57質量%がより好ましく、2質量%〜55質量%が更に好ましい。重合性単量体(A)の含有率が0.5質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性に優れる。また、重合性単量体(A)の含有率が60質量%以下であると、活性エネルギー線硬化性組成物の架橋性、硬化性に優れ、光学フィルム10の耐溶剤性に優れる。
架橋性単量体(B)としては、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のヘキサ(メタ)アクリレート類;ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート等のペンタ(メタ)アクリレート類;ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシ変性テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールペンタ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリスエトキシレーテッドトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシレーテッドペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、炭素数2〜5の脂肪族炭化水素変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート類;トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、メチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル)プロパン、1,2−ビス(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)エタン、1,4−ビス(3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ブタン、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)−2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッドシクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッドシクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッドビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッドビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエトキシレーテッド水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリプロポキシレーテッド水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノキシフルオレンエタノールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε−カプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのγ−ブチロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタンジオールのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのカプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、ジエチレングリコールジアリルカーボネート等のジアリル類;アリル(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン;メチレンビスアクリルアミド;多塩基酸(フタル酸、コハク酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、テレフタル酸、アゼライン酸、アジピン酸等)と、多価アルコール(エチレングリコール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等)及び(メタ)アクリル酸又はその誘導体との反応で得られる化合物等のポリエステルジ(メタ)アクリレート類;ジイソシアネート化合物(トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等)と、水酸基含有(メタ)アクリレート(2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート等)とを反応させた化合物、アルコール類(アルカンジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステルジオール、スピログリコール化合物等の1種又は2種以上)の水酸基にジイソシアネート化合物を付加し、残ったイソシアネート基に、水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させた化合物等のウレタン多官能(メタ)アクリレート類;ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル等のジビニルエーテル類;ブタジエン、イソプレン、ジメチルブタジエン等のジエン類等が挙げられる。これらの架橋性単量体(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの架橋性単量体(B)の中でも、光学フィルム10の柔軟性、耐熱性、耐擦傷性、耐溶剤性、光透過性等の諸物性に優れることから、ヘキサ(メタ)アクリレート類、ペンタ(メタ)アクリレート類、テトラ(メタ)アクリレート類、トリ(メタ)アクリレート類、ジ(メタ)アクリレート類、ジアリル類、アリル(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メタ)アクリレート類、ウレタン多官能(メタ)アクリレート類が好ましく、ヘキサ(メタ)アクリレート類、ペンタ(メタ)アクリレート類、テトラ(メタ)アクリレート類、トリ(メタ)アクリレート類、ジ(メタ)アクリレート類、ポリエステルジ(メタ)アクリレート類、ウレタン多官能(メタ)アクリレート類がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物中の架橋性単量体(B)の含有率は、活性エネルギー線硬化性組成物全質量に対し、30質量%〜98質量%が好ましく、35質量%〜97質量%がより好ましく、40質量%〜96質量%が更に好ましい。架橋性単量体(B)の含有率が30質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の架橋性、硬化性に優れ、光学フィルム10の耐溶剤性に優れる。また、架橋性単量体(B)の含有率が98質量%以下であると、光学フィルム10の柔軟性に優れる。
重合開始剤(C)としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、メチルフェニルグリオキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−エチルアントラキノン等のカルボニル化合物;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド類等が挙げられる。これらの重合開始剤(C)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合開始剤(C)の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性、硬化性、光学フィルム10の光透過性に優れることから、カルボニル化合物、アシルフォスフィンオキサイド類が好ましく、カルボニル化合物がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性組成物中の重合開始剤(C)の含有率は、活性エネルギー線硬化性組成物全質量に対し、0.1質量%〜10質量%が好ましく、0.5質量%〜8質量%がより好ましく、1質量%〜5質量%が更に好ましい。重合開始剤(C)の含有率が0.1質量%以上であると、活性エネルギー線硬化性組成物の取り扱い性、硬化性に優れる。また、重合開始剤(C)の含有率が10質量%以下であると、光学フィルム10の光透過性に優れる。
凹凸構造層11を構成する材料111の屈折率は、光学フィルム10の光透過性に優れることから、1.40〜2.00が好ましく、1.43〜1.95がより好ましく、1.46〜1.90が更に好ましい。凹凸構造層11を構成する材料111の屈折率は、20℃でナトリウムD線を用いて測定した値である。
凹凸構造層11全質量に対する凹凸構造層11を構成する材料111の含有率は、72質量%〜99質量%であり、75質量%〜98質量%が好ましく、77質量%〜97質量%がより好ましく、79質量%〜96質量%が更に好ましい。凹凸構造層11全質量に対する凹凸構造層11を構成する材料111の含有率が72質量%以上であると、光学フィルム10の反りを抑制し、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。また、凹凸構造層11全質量に対する凹凸構造層11を構成する材料111の含有率が99質量%以下であると、光学フィルム10の光拡散性に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。
凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112は、可視光波長域(概ね400nm〜700nm)の光拡散効果を有する微粒子であれば特に限定されることはなく、公知の微粒子を用いることができる。凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
第1微粒子112の材料としては、例えば、金、銀、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、ジルコニウム、チタン、亜鉛、ゲルマニウム、インジウム、スズ、アンチモン、セリウム等の金属;酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ゲルマニウム、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムスズ酸化物、酸化アンチモン、酸化セリウム等の金属酸化物;水酸化アルミニウム等の金属水酸化物;炭酸マグネシウム等の金属炭酸化物;窒化ケイ素等の金属窒化物;アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂等が挙げられる。これらの微粒子の材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの微粒子の材料の中でも、光学フィルム10の製造時の取り扱い性に優れることから、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂が好ましく、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂の粒子が好ましい。
凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の屈折率は、光学フィルム10の光透過性に優れることから、1.30〜2.00が好ましく、1.35〜1.95がより好ましく、1.40〜1.90が更に好ましい。第1微粒子112の屈折率は、20℃でナトリウムD線を用いて測定した値である。
凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の体積平均粒子径は、0.5〜20μmが好ましく、1μm〜15μmがより好ましく、1.5μm〜10μmが更に好ましい。凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の体積平均粒子径が0.5μm以上であると、可視波長域の光を効果的に散乱させることができる。また、凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の体積平均粒子径が20μm以下であると、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。
尚、本明細書において、体積平均粒子径は、コールターカウンターにより測定したものを用いる。
凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の形状としては、例えば、球状、円柱状、立方体状、直方体状、角錐状、円錐状、星型状、不定形状が挙げられる。これらの凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の形状は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の形状の中でも、可視波長域の光を効果的に散乱させることができることから、球状、立方体状、直方体状、角錐状、星型状が好ましく、球状がより好ましい。
凹凸構造層11全質量に対する凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の含有率は、1質量%〜28質量%であり、2質量%〜25質量%が好ましく、3質量%〜23質量%がより好ましく、4質量%〜21質量%が更に好ましい。凹凸構造層11全質量に対する凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の含有率が1質量%以上であると、光学フィルム10の光拡散性に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。また、凹凸構造層11全質量に対する凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の含有率が28質量%以下であると、光学フィルム10の反りを抑制し、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
なお、凹凸構造層11全質量に対する凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の含有率は、表面層19全質量に対する表面層19に含まれる第1微粒子112の含有率と実質的に同じであってもよく、異なってもよい。
材料111と第1微粒子112の屈折率差を有することで、第1微粒子112の光拡散効果が生じる。材料111と第1微粒子112の屈折率差は、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができることから、0.02〜0.30が好ましく、0.03〜0.25がより好ましく、0.04〜0.20が更に好ましい。
材料111と第1微粒子112の組合せとしては、例えば、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がケイ素微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がアルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がマグネシウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化ケイ素微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化アルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化マグネシウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が水酸化アルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が炭酸マグネシウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がアクリル樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がスチレン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がシリコーン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がウレタン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がメラミン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がエポキシ樹脂微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がケイ素微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がアルミニウム微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がマグネシウム微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112が酸化ケイ素微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112が酸化アルミニウム微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112が酸化マグネシウム微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112が水酸化アルミニウム微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112が炭酸マグネシウム微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がアクリル樹脂微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がスチレン樹脂微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がシリコーン樹脂微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がウレタン樹脂微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がメラミン樹脂微粒子、材料111がポリカーボネート樹脂で第1微粒子112がエポキシ樹脂微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がケイ素微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がアルミニウム微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がマグネシウム微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112が酸化ケイ素微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112が酸化アルミニウム微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112が酸化マグネシウム微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112が水酸化アルミニウム微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112が炭酸マグネシウム微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がアクリル樹脂微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がスチレン樹脂微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がシリコーン樹脂微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がウレタン樹脂微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がメラミン樹脂微粒子、材料111がポリエチレンテレフタレートで第1微粒子112がエポキシ樹脂微粒子等が挙げられる。これらの材料111と第1微粒子112の組合せの中でも、光学フィルム10の耐熱性、力学特性、成形加工性に優れ、屈折率差が前記好ましい範囲であり、面発光体の光取り出し効率に優れることから、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がケイ素微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がアルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がマグネシウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化ケイ素微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化アルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化マグネシウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が水酸化アルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が炭酸マグネシウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がアクリル樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がスチレン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がシリコーン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がウレタン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がメラミン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がエポキシ樹脂微粒子が好ましく、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化ケイ素微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が酸化アルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が水酸化アルミニウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112が炭酸マグネシウム微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がアクリル樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がスチレン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がシリコーン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がウレタン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がメラミン樹脂微粒子、材料111がアクリル樹脂で第1微粒子112がエポキシ樹脂微粒子がより好ましい。
凹凸構造層11は、性能を損なわない範囲で、材料111や第1微粒子112以外にも他の成分を含んでもよい。
他の成分としては、例えば、離型剤、難燃剤、帯電防止剤、レべリング剤、防汚性向上剤、分散安定剤、粘度調整剤、光安定剤、酸化防止剤、染料・顔料等の着色剤等の各種添加剤が挙げられる。
凹凸構造層11全質量に対する他の成分の含有率は、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下が更に好ましい。凹凸構造層11中の他の成分の含有率が凹凸構造層11を構成する材料の全質量に対して3質量%以下であると、光学フィルム10の性能の低下を抑制できる。
本発明の光学フィルム10は、凹凸構造13を保護し、光学フィルム10の取り扱い性を高めるため、凹凸構造13を有する表面に保護フィルムを設けてもよい。前記保護フィルムは、光学フィルム10を使用する際に、光学フィルム10から剥がせばよい。
保護フィルムとしては、例えば、公知の保護フィルム等が挙げられる。
(ベース層14)
凹凸構造層11の凹凸構造13の形状の維持のために、凹凸構造層11と基材15の間にベース層14を設けてもよい。
ベース層14の材料は、光学フィルム10の生産性に優れることから、凹凸構造層11と同一の組成であることが好ましい。
ベース層14の厚さは、3μm〜70μmが好ましく、5μm〜60μmがより好ましく、10μm〜50μmが更に好ましい。ベース層14の厚さが3μm以上であると、凹凸構造層11と同一の組成である(第1微粒子を含む)ことで面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。また、ベース層14の厚さが40μm以下であると、光学フィルム10の反りを抑制し、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。なお、本実施形態におけるベース層14の厚さは、ベース層14における任意の5点の厚さの平均値である。
(基材15)
光学フィルム10の取り扱い性、生産性を高めるために、凹凸構造層11(ベース層14を有する場合はベース層14)と粘着層12の間に、基材15を設けてもよい。
基材15としては、活性エネルギー線硬化組成物の硬化性に優れることから、活性エネルギー線を透過する基材が好ましい。また、表面凹凸構造層11へ光を透過するため、基材18は可視光を透過することが好ましい。具体的には、基材18へ入射する可視光に対する基材18を透過する可視光の透過率は、50%以上であることが好ましい。なお光透過率は、JIS K7361に準拠して測定した値である。
基材15の材料としては、例えば、アクリル樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン樹脂;塩化ビニル樹脂;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース樹脂;ポリイミド、ポリイミドアミド等のイミド樹脂;ガラスが挙げられる。これらの基材15の材料の中でも、柔軟性に優れ、活性エネルギー線の透過性に優れることから、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、セルロース樹脂、イミド樹脂が好ましく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、イミド樹脂がより好ましい。
基材15の厚さは、活性エネルギー線硬化組成物の硬化性に優れることから、10μm〜1,000μmが好ましく、20μm〜500μmがより好ましく、25μm〜300μmが更に好ましい。
基材15は、凹凸構造層11(ベース層14を有する場合はベース層14)と基材15との密着性を向上させるため、必要に応じて、基材15の表面に易接着処理を施してもよい。
易接着処理の方法としては、例えば、基材15の表面にポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等からなる易接着層を形成する方法、基材15の表面を粗面化処理する方法等が挙げられる。
基材15は、易接着処理以外にも、必要に応じて、帯電防止、反射防止、基材同士の密着防止等の表面処理を施してもよい。
(粘着層12)
粘着層12は、第2微粒子(第2光拡散微粒子)122と材料121とで構成される。
粘着層12を構成する材料121としては、EL発光素子30等に貼り合わせることができれば特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、エポキシ系粘着剤等が挙げられる。これらの粘着層12を構成する材料121は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの粘着層12を構成する材料121の中でも、粘着力が高く、光学フィルム10の耐候性、柔軟性、耐熱性に優れることから、アクリル系粘着剤が好ましい。
なお、本明細書において、「粘着層を構成する材料」は、第2微粒子を含まないものとする。
粘着層12をEL発光素子30等に貼り合わせる際、その界面は、光学密着していることが好ましい。
アクリル系粘着剤としては、例えば、主成分となるアルキル(メタ)アクリレート、極性単量体、必要に応じて、架橋剤を含む単量体組成物を共重合した共重合体が挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらのアルキル(メタ)アクリレートは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのアルキル(メタ)アクリレートの中でも、ガラス転移温度が低く、低温でも粘着力が高いことから、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートが好ましい。
極性単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有単量体類;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有単量体類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホルン、(メタ)アクリルアミド等の窒素含有単量体類;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有単量体類等が挙げられる。これらの極性単量体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの極性単量体は、架橋剤を用いて共重合する場合には、架橋点として作用する。
架橋剤としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチロールプロパントリレンジイソシアネート、ジフェニルメタントリイソシアネート等のイソシアネート架橋剤;ビスフェノールA、エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレングリコールグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル等のエポキシ架橋剤;ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン等のアミン架橋剤;アルミニウム、鉄、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル等の多価金属がアセチルアセトンやアセト酢酸エチルに配位した金属キレート架橋剤;N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキサイド)、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキサミド)、トリエチレンメラミン、ビスイソフタロイル−1−(2−メチルアジリジン)、トリ−1−アジリジニルホスフィンオキサイド等のアジリジン架橋剤等が挙げられる。これらの架橋剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
単量体組成物全質量に対する架橋剤の含有率は、0.01質量%〜20質量%が好ましく、0.05質量%〜15質量%がより好ましい。単量体組成物全質量に対する架橋剤の含有率が0.01質量%以上であると、粘着層12を構成する材料121が軟らか過ぎず、EL発光素子30等に貼り合わせる際に粘着層12がはみ出ることを抑制することができる。単量体組成物全質量に対する架橋剤の含有率が20質量%以下であると、粘着力が高い。
共重合体の質量平均分子量は、粘着力が高く、剪断力が高いことから、30万〜200万が好ましく、50万〜150万がより好ましい。
単量体組成物の重合方法としては、例えば、バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等が挙げられる。
単量体組成物を重合する際に、必要に応じて、重合開始剤を用いてもよい。
重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ重合開始剤;過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル等の過酸化物重合開始剤;ベンゾフェノン等のベンゾフェノン重合開始剤;2−メチルチオキサントン等のチオキサントン重合開始剤;ベンゾインエチルエーテル等のベンゾインエーテル重合開始剤等が挙げられる。これらの重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの重合開始剤の中でも、重合性に優れることから、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ重合開始剤が好ましい。
粘着層12の積層方法としては、例えば、粘着層12を構成する材料121を溶媒に溶解し、得られた溶液に粘着層に含まれる第2微粒子122を分散させ、基材15に塗布し、溶媒を乾燥させる方法が挙げられる。
粘着層12を構成する材料121を溶解させる溶媒としては、例えば、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等が挙げられる。これらの溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
溶媒に粘着層12を構成する材料121を溶解させた溶液には、性能を損なわない範囲で、他の成分を含んでもよい。
他の成分としては、粘度調整剤、可塑剤、充填剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、光安定剤、酸化防止剤、染料・顔料等の着色剤等の各種添加剤が挙げられる。
溶媒に粘着層12を構成する材料121を溶解させた溶液の粘度は、23℃において、500mPa・s〜6,000mPa・sが好ましく、1,000mPa・s〜5,000mPa・sがより好ましい。溶媒に粘着層12を構成する材料121を溶解させた溶液の粘度が500mPa・s以上であると、粘着層に含まれる第2微粒子122の分散安定性に優れる。また、溶媒に粘着層12を構成する材料121を溶解させた溶液の粘度が6,000mPa・s以下であると、粘着層21の積層が容易である。
粘着層12の厚さは、5μm〜50μmが好ましく、7〜40μmがより好ましく、10μm〜30μmが更に好ましい。粘着層12の厚さが5μm以上であると、貼り合わせる材料との密着性に優れる。また、粘着層12の厚さが50μm以下であると、粘着層21の積層が容易である。なお、本実施形態における粘着層12の厚さは、粘着層12における任意の5点の厚さの平均値である。
粘着層12を構成する材料121の屈折率は、EL発光素子30等の表面のガラス等の基板に貼り合わせるため、そのガラス等の基板に近い屈折率が好ましく、具体的には1.40〜2.00が好ましく、1.43〜1.95がより好ましく、1.46〜1.90が更に好ましい。
粘着層12全質量に対しする粘着層12を構成する材料121の含有率は、60質量%〜99質量%であり、62質量%〜98質量%が好ましく、65質量%〜97質量%がより好ましく、68質量%〜96質量%が更に好ましい。粘着層12中の粘着層12を構成する材料121の含有率が60質量%以上であると、光学フィルム10の光透過性に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。また、粘着層12中の粘着層12を構成する材料121の含有率が99質量%以下であると、光学フィルム10の光拡散性に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。
粘着層12に含まれる第2微粒子122の材料、体積平均粒子径、形状は、先述した凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112と同様のものを用いることができ、同様の理由で同様の範囲が好ましい。
第1微粒子112と第2微粒子122の材料の体積平均粒子径、形状は、それぞれ同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。
なお、凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の屈折率に対する粘着層12に含まれる第2微粒子122の屈折率の比が、0.80〜1.05であることが好ましい。
また、粘着層12の厚さに対する粘着層12に含まれる第2微粒子122の体積平均粒子径の比が、0.05〜0.5であることが好ましい。
粘着層12に含まれる第2微粒子122の屈折率は、光学フィルム10の光透過性に優れることから、1.30〜2.00が好ましく、1.35〜1.95がより好ましく、1.40〜1.90が更に好ましい。
また、凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の屈折率に対する粘着層12に含まれる第2微粒子122の屈折率の比が、0.80〜1.05であることが好ましい。
粘着層12の全質量に対する粘着層12に含まれる第2微粒子122の含有率は、1質量%〜40質量%であり、2質量%〜38質量%が好ましく、3質量%〜35質量%がより好ましく、4質量%〜32質量%が更に好ましい。粘着層12の全質量に対する粘着層12に含まれる第2微粒子122の含有率が1質量%以上であると、光学フィルム10の光拡散性に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができる。また、粘着層12の全質量に対する粘着層12に含まれる第2微粒子122の含有率が40質量%以下であると、光学フィルム10の光透過性に優れ、面発光体の光取り出し効率や法線輝度に優れる。
材料121と第2微粒子122の屈折率差を有することで、第2微粒子122の光拡散効果が生じる。材料121と第2微粒子122の屈折率差は、面発光体の出射光波長の出射角度依存性を抑制することができることから、0.02〜0.30が好ましく、0.03〜0.25がより好ましく、0.04〜0.20が更に好ましい。
材料121と第2微粒子122の組合せとしては、例えば、先述した材料111と第1微粒子112の組合せが挙げられ、同様の理由で同様の範囲が好ましい。
また、凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112の凹凸構造層11全質量に対する含有率に対し、粘着層12に含まれる第2微粒子122の粘着層12全質量に対する含有率の比が、0.05〜10であることが好ましい。
さらに、粘着層12は、2層構造であってもよい。具体的には、粘着層12は、粘着層12を構成する材料121と第2微粒子122の含有率がそれぞれ異なる第1の層及び第2の層を含んでいてもよい。
第1の層及び第2の層のうち、基材15と接する層を第1の層とすると、第1の層の全質量に対する、第1の層に含まれる第2の微粒子122の含有率は、0質量%〜50質量%が好ましい。第1の層上に配置される層を第2の層とすると、第2の層の全質量に対する、第2の層に含まれる第2の微粒子122の含有率は、0質量%〜50質量%が好ましい。
第1の層の全質量に対する、第1の層に含まれる第2の微粒子122の含有率が0質量%〜20質量%であり、第2の層に含まれる第2の微粒子122の含有率が0質量%〜20質量%である場合は、基材15と第1の層との接着力が、第1の層と第2の層との接着力及び第2の層と第2の層と接着するEL発光素子との接着力より小さくなる傾向がある。第1の層の全質量に対する、第1の層に含まれる第2の微粒子122の含有率が0質量%〜20質量%であり、第2の層に含まれる第2の微粒子122の含有率が20質量%〜50質量%である場合は、第2の層と接着するEL発光素子との接着力が、基材15と第1の層との接着力及び第1の層と第2の層との接着力より小さくなる傾向がある。
第1の層の全質量に対する、第1の層に含まれる第2の微粒子122の含有率が20質量%〜50質量%であり、第2の層に含まれる第2の微粒子122の含有率が0質量%〜5質量%である場合は、第1の層と第2の層との接着力が、基材15と第1の層との接着力及び第2の層と第2の層と接着するEL発光素子との接着力より小さくなる傾向がある。
接着力の大小は、適宜設定することができる。接着力の大小を制御することで、面発光体やその製造において、以下のような利点がある。
基材15と第1の層との接着力が小さい場合や第1の層と第2の層との接着力が小さい場合、第2の層と接着するEL発光素子との接着力が大きく、EL発光素子のガラス基板との接着面が強固な面発光体を作成することが可能である。
第2の層と接着するEL発光素子との接着力が小さい場合、EL発光素子のガラス基板に光学フィルムを貼り直す必要が生じた場合にも、光学フィルムを破壊することがないため、面発光体を製造する際の生産性を向上することが可能である。
本発明の光学フィルム10は、粘着層12を保護し、光学フィルム10の取り扱い性を高めるため、粘着層12を有する表面に保護フィルム17を設けてもよい。すなわち、本発明の光学フィルムは、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層とを含み、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含んでおり、さらに前記粘着層上に位置する保護フィルムを有する光学フィルムであってもよい。
保護フィルム22は、EL発光素子30の表面に光学フィルム10を貼り合わせる際に、光学フィルム10から剥がせばよい。
保護フィルム22としては、例えば、公知の保護フィルム等が挙げられる。
(光学フィルム10の製造方法)
本発明の光学フィルム10の製造方法は、例えば、図5に示すような装置50を用いる方法が挙げられる。
以下、図5に示す装置50を用いた本発明の光学フィルム10の製造方法について説明するが、図5に示す装置50を用いた製造方法に限定されるものではない。
凹凸構造層11を構成する材料111の原料となる活性エネルギー線樹脂組成物、凹凸構造層11に含まれる第1微粒子112、必要に応じて他の成分を所望の配合量にて混合し、得られた混合物51を貯蔵タンク55に予め入れておく。
凹凸構造13を形成するための円筒形のロール型52とゴム製のニップロール53との間に、粘着層12を積層した基材15を導入する。この状態で、回転するロール型52と粘着層12を積層した基材15との間に、タンク55から先端にノズルを取り付けた配管56を通して、混合物51を供給する。
回転するロール型52と粘着層12を積層した基材15との間に挟まれた混合物51は、活性エネルギー線照射装置54付近で活性エネルギー線により硬化される。得られた硬化物をロール型52から離型することで、光学フィルム10が得られる。
混合物51の粘度は、光学フィルム10の製造時の取り扱い性に優れることから、10mPa・s〜3000mPa・sが好ましく、20mPa・s〜2500mPa・sがより好ましく、30mPa・s〜2000mPa・sが更に好ましい。
ロール型52としては、例えば、アルミニウム、黄銅、鋼等の金型;シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等の樹脂型;樹脂にめっきを施した型;樹脂に各種金属粉を混合した材料で作製した型等が挙げられる。これらのロール型52の中でも、耐熱性や機械強度に優れ、連続生産に適していることから、金型が好ましい。具体的には、金型は、重合発熱に強い、変形しにくい、傷が付きにくい、温度制御が可能である、精密成形に適している等の多くの点で好ましい。
ロール型52は、光学フィルム10の凹凸構造13を形成するための突起又は窪みを有する転写面を形成する必要がある。
転写面の製造方法としては、例えば、ダイヤモンドバイトによる切削、国際公開2008/069324号パンフレットに記載されるようなエッチング等が挙げられる。これらの転写面の製造方法の中でも、曲面を有する突起又は窪みを形成するのに容易であることから、国際公開2008/069324号パンフレットに記載されるようなエッチングが好ましい。
また、転写面の製造方法としては、転写面の突起又は窪みと反転した突起又は窪みを有するマスター型から、電鋳法を用いて作製した金属薄膜をロール芯部材に巻きつけて、円筒形のロール型52を製造する方法を用いることができる。
ロール型52の内部又は外部には、表面温度を維持するために、必要に応じて、シーズヒータや温水ジャケット等の熱源設備を設けてもよい。
活性エネルギー線照射装置54から発生する活性エネルギー線としては、例えば、紫外線、電子線、X線、赤外線、可視光線等が挙げられる。これらの活性エネルギー線の中でも、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れ、光学フィルム10の劣化を抑制することができることから、紫外線、電子線が好ましく、紫外線がより好ましい。
活性エネルギー線照射装置54の活性エネルギー線の発光光源としては、例えば、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極紫外線ランプ、可視光ハロゲンランプ、キセノンランプ等が挙げられる。
活性エネルギー線照射装置54の活性エネルギー線の積算光量は、特に限定されないが、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化性に優れ、光学フィルム10の劣化を抑制することから、0.01J/cm〜10J/cmが好ましく、0.5J/cm〜8J/cmがより好ましい。
タンク55の内部又は外部には、混合物51の保管温度を維持するために、必要に応じて、シーズヒータや温水ジャケット等の熱源設備を設けてもよい。
つまり、本発明の一側面として、光学フィルムの製造方法は、基材の一方の表面に、粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含む粘着層を設け、前記基材の他方の表面に、凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含む前記凹凸構造層を設けることを含む。
また、本発明の他の側面として、光学フィルムの製造方法は、基材の一方の表面に、粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含む粘着層を積層し、前記基材の他方の表面に、凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含む前記凹凸構造層を塗布及び硬化することで形成することを含む。
上述した光学フィルム10は、後述する面発光体の光射出側に設けることができる。具体的には、EL発光素子の光射出側に設け、フラットパネルディスプレイとして利用したり、照明器具として使用したりすることができる。
(面発光体)
本発明の面発光体は、本発明の光学フィルム10を含む。
本発明の面発光体は、例えば、図6に示すような面発光体が挙げられる。
以下、図6に示す本発明の面発光体について説明するが、図6に示す面発光体に限定されるものではない。
図6に示す面発光体は、ガラス基板31、陽極32、発光層33、陰極34を順次積層しているEL発光素子30と、粘着層21と、光学フィルム10を含む。ガラス基板31のEL発光素子30が形成されている面と反対側の表面に、粘着層21を介して、光学フィルム10が設けられている。
EL発光素子30に本発明の光学フィルム10を設けた面発光体は、生産性に優れ、光取り出し効率や法線輝度が向上し、出射光波長の出射角度依存性を抑制する。
なお、本発明の光学フィルムの他の側面は、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含み、前記凹凸構造を構成する材料がアクリル樹脂であり、前記粘着層を構成する材料がアクリル系粘着剤であってもよい。
本発明の光学フィルムの他の側面は、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含み、前記凹凸構造を構成する材料がアクリル樹脂であり、前記粘着層を構成する材料がアクリル系粘着剤であり、前記第1光拡散微粒子及び第2光拡散微粒子がシリコーン樹脂であってもよい。
本発明の光学フィルムの他の側面は、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を5質量%〜20質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含み、前記凹凸構造を構成する材料がアクリル樹脂であり、前記粘着層を構成する材料がアクリル系粘着剤であってもよい。
本発明の光学フィルムの他の側面は、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を2質量%〜30質量%含み、前記凹凸構造を構成する材料がアクリル樹脂であり、前記粘着層を構成する材料がアクリル系粘着剤であってもよい。
本発明の光学フィルムの他の側面は、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を5質量%〜20質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を2質量%〜30質量%含み、前記凹凸構造を構成する材料がアクリル樹脂であり、前記粘着層を構成する材料がアクリル系粘着剤であってもよい。
本発明の光学フィルムの他の側面は、一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含み、前記凹凸構造を構成する材料がアクリル樹脂であり、前記粘着層を構成する材料がアクリル系粘着剤であり、前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の前記凹凸構造層全質量に対する含有率に対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の前記粘着層全質量に対する含有率の比が、0.18〜10であってもよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例中の「部」及び「%」は、「質量部」及び「質量%」を示す。
(反りの評価)
実施例・比較例で得られた光学フィルムを13cm角サイズにカットし、平らな面上に凹凸構造を有する面が上になるように静置した。この状態で、光学フィルムの4隅それぞれにおける平らな面からの距離をものさしで測定し、その距離の平均値をその光学フィルムの反り量とした。
(光取り出し効率の測定)
実施例・比較例・参考例で得られた面発光体上に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置し、これを、積分球(ラブスフェア社製、大きさ6インチ)のサンプル開口部に配置した。この状態で、有機EL発光素子に10mAの電流を通電して点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、分光計測器(分光器:機種名「PMA−12」(浜松フォトニクス社製)、ソフトウェア:ソフト名「PMA用基本ソフトウェアU6039−01ver.3.3.1」)にて測定し、標準視感度曲線による補正を行って、面発光体の光子数を算出した。
参考例で得られた面発光体の光子数を100%としたときの、実施例・比較例で得られた面発光体の光子数の割合を、光取り出し効率とした。
(法線輝度の測定)
実施例・比較例・参考例で得られた面発光体上に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置した。この状態で、有機EL発光素子に10mAの電流を通電した点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、輝度計(機種名「BM−7」、トプコン社製)にて、面発光体の法線方向から測定し、面発光体の輝度値を得た。
参考例で得られた面発光体の輝度値を100%としたときの、実施例・比較例で得られた面発光体の輝度値の割合を、法線輝度とした。
(色度変化量の測定)
実施例・比較例・参考例で得られた面発光体上に、直径10mmの穴の空いた厚さ0.1mmの遮光シートを配置した。この状態で、有機EL発光素子に10mAの電流を通電した点灯した時の、遮光シートの直径10mmの穴から出射する光を、輝度計(機種名「BM−7」、トプコン社製)にて、面発光体の法線方向(0°)、面発光体の法線方向から10°傾けた方向、面発光体の法線方向から20°傾けた方向、面発光体の法線方向から30°傾けた方向、面発光体の法線方向から40°傾けた方向、面発光体の法線方向から50°傾けた方向、面発光体の法線方向から60°傾けた方向、面発光体の法線方向から70°傾けた方向、面発光体の法線方向から75°傾けた方向、面発光体の法線方向から80°傾けた方向から、それぞれL表色系の色度u’、v’を測定した。各角度のu’の値及びu’の平均値を横軸に、各角度のv’の値及びv’の平均値を縦軸にプロットし、u’及びv’の平均値をプロットした点から各角度のu’及びv’の値をプロットした点までの距離を算出し、その距離が最も長くなる時の値を色度変化量とした。
尚、色度変化量が小さいほど、面発光体の出射光波長の出射角度依存性が抑制されたことを意味する。
(剥離力の測定)
実施例で得られた粘着層積層基材の剥離剤が塗布されたポリエチレンテレフタレート基材(保護フィルム)を剥がし、粘着層積層基材をアルコール拭きガラスに2kgのローラーにて貼り合わせ、23±5℃、60±20%RHの室内に24時間放置した。
180度剥離強度試験機、IPT200−50N(株式会社イマダ製)を用い、ポリエチレンテレフタレート基材を保持しながら、引張スピード300mm/minで180°方向に粘着層積層基板を剥離した。サンプル採取部分は、粘着層積層基材の幅方向端部中央部とした。剥離力の値は、2回の剥離力測定値の平均値とした。
(材料)
粘着剤溶液A:後述する実施例1で製造した粘着剤溶液(乾燥後の屈折率1.47)
活性エネルギー線硬化性組成物A:後述する実施例1で製造した活性エネルギー線硬化性組成物(硬化物の屈折率1.52)
微粒子A:シリコーン樹脂球状微粒子(商品名「トスパール120」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、屈折率1.42、体積平均粒子径2μm)
微粒子B:架橋ポリメタクリル酸メチル微粒子(商品名「MBX−8」、積水化成品工業株式会社製、屈折率1.49、体積平均粒子径8μm)
微粒子C:架橋ポリスチレン微粒子(商品名「SBX−8」、積水化成品工業株式会社製、屈折率1.59、体積平均粒子径8μm)
有機EL発光素子A:Symfos OLED−010K(コニカミノルタ社製、白色OLED素子)の光出射面側の表面の光学フィルムを剥離した有機EL発光素子)の光出射面側の表面の光学フィルムを剥離した有機EL発光素子
[参考例1]
有機EL発光素子Aを、そのまま面発光体とした。
[実施例1]
(粘着剤溶液Aの製造)
酢酸エチルに、n−ブチルアクリレート99部、2−ヒドロキシエチルアクリレート1部、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を溶解し、70℃で5時間反応させ、固形分30%のアクリル系樹脂溶液を得た。得られたアクリル系樹脂溶液の固形分100部に対し、トリメチロールポロパントリレンジイソシアネートを0.5部添加し、粘着剤溶液Aを得た。
(混合物Aの製造)
粘着剤溶液Aを98%、微粒子Aを2%混合し、混合物Aを得た。
(粘着層積層基材の製造)
片面にシリコーン系剥離剤が塗布された38μmのポリエチレンテレフタレート基材(保護フィルム)からなる剥離フィルムの剥離剤塗布面上に、コンマコーターを用いて得られた混合物Aを、乾燥後の粘着層の厚さが25μmとなるよう塗布し、100℃にて1分間乾燥した後、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート基材(商品名「ダイヤホイルT910E125」、三菱樹脂(株)製)に貼り合わせ、粘着層積層基材を得た。
(活性エネルギー線硬化性組成物Aの製造)
ガラス製のフラスコに、ジイソシアネート化合物としてヘキサメチレンジイソシアネート117.6g(0.7モル)及びイソシアヌレート型のヘキサメチレンジイソシアネート3量体151.2g(0.3モル)、水酸基含有(メタ)アクリレートとして2−ヒドロキシプロピルアクリレート128.7g(0.99モル)及びペンタエリスリトールトリアクリレート693g(1.54モル)、触媒としてジラウリル酸ジ−n−ブチルスズ22.1g、並びに重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.55gを仕込み、75℃に昇温し、75℃に保ったまま攪拌を続け、フラスコ内の残存イソシアネート化合物の濃度が0.1モル/L以下になるまで反応させ、室温に冷却し、ウレタン多官能アクリレートを得た。
得られたウレタン多官能アクリレート35部、下記式(1)で表されるジメタクリレート(商品名「アクリエステルPBOM」、三菱レイヨン(株)製)20部、下記式(2)で表されるジメタクリレート(商品名「ニューフロンティアBPEM−10」、第一工業製薬(株)製)40部、下記式(3)で表されるアクリレート(商品名「ニューフロンティアPHE」、第一工業製薬(株)製)5部及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名「イルガキュア184」、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)1.2部を混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物Aを得た。
Figure 2014163135
Figure 2014163135
Figure 2014163135
(混合物Bの製造)
活性エネルギー線硬化性樹脂組成物Aを80%、微粒子Aを20%混合し、混合物Bを得た。
(ロール型の製造)
外径200mm、軸方向の長さ320mmの鋼製のロールの外周面に、厚さ200μm、ビッカース硬度230Hvの銅めっきを施した。銅めっき層の表面に感光剤を塗布し、レーザ露光、現像及びエッチングを行い、銅めっき層に直径50μm、深さ25μmの半球状の窪みが最小間隔10μmで六方配列に並んでいる転写部が形成された型を得た。得られた型の表面に、防錆性及び耐久性を付与するため、クロムめっきを施し、ロール型を得た。
(光学フィルムの製造)
得られたロール型に、得られた混合物Bを塗布し、その上に得られた粘着層積層基材の粘着層面の反対面に混合物Bが存在するように配置し、ベース層の厚さが20μmになるようにニップロールで均一に伸ばした。その後、基材の上から紫外線を照射し、ロール型と基材に挟まれた混合物Bを硬化させ、ロール型と混合物Bの硬化物を剥離し、光学フィルムを得た。
電子顕微鏡にて撮影した画像から算出した光学フィルムの凹凸構造の大きさは、平均最長径Aaveが49.5μm、平均高さBaveが25.9μmで、ほぼロール型の窪みの大きさに対応した球欠形状の突起が得られた。また、電子顕微鏡にて撮影した画像から、得られた光学フィルムの凹凸構造は、ロール型に対応し最小間隔10μmで六方配列に並び、光学フィルムの面積に対する球状突起の底面部の面積の割合は、76%であった。
(面発光体の製造)
得られた光学フィルムの剥離剤が塗布されたポリエチレンテレフタレート基材(保護フィルム)を剥がし、有機EL発光素子Aの光出射面側に粘着層の面を光学密着させ、面発光体を得た。得られた光学フィルムの反り量、得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量を表1に示す。
[実施例2〜6、比較例1〜5]
凹凸構造層や粘着層の組成を表1のように変更した以外は、実施例1と同様に操作を行い、光学フィルム及び面発光体を得た。得られた光学フィルムの反り量、得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量を表1に示す。
Figure 2014163135
[実施例7〜12、比較例6〜10]
混合物Bの製造において、微粒子Aの代わりに微粒子Bを用い、凹凸構造層や粘着層の組成を表2のように変更した以外は、実施例1と同様に操作を行い、光学フィルム及び面発光体を得た。得られた光学フィルムの反り量、得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量を表2に示す。
Figure 2014163135
[実施例13〜18、比較例11〜15]
混合物Bの製造において、微粒子Aの代わりに微粒子Cを用い、凹凸構造層や粘着層の組成を表3のように変更した以外は、実施例1と同様に操作を行い、光学フィルム及び面発光体を得た。得られた光学フィルムの反り量、得られた面発光体の光取り出し効率、法線輝度、色度変化量を表3に示す。
Figure 2014163135
[実施例19]
(粘着層積層基材の製造)
片面にシリコーン系剥離剤が塗布された38μmのポリエチレンテレフタレート基材(保護フィルム)からなる剥離フィルムの剥離剤塗布面上に、コンマコーターを用いて実施例1の混合物Aを、乾燥後の粘着層の厚さが25μmとなるよう塗布し、100℃にて1分間乾燥し、粘着層2を形成した。その後、粘着層2上に、コンマコーターを用いて実施例1の接着材溶液Aを、乾燥後の粘着層の厚さが25μmとなるよう塗布し、100℃にて1分間乾燥し、粘着層1を形成した。その後、25mm×150mm、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート基材(商品名「ダイヤホイルT910E125」、三菱樹脂(株)製)に貼り合わせ、粘着層積層基材を得た。 得られた粘着層積層基材の剥離力を表4に示す。
なお表4中、「剥離力」の「基材−粘着層1」に数値がある場合は、ポリエチレンテレフタレート基材と粘着層1との界面で剥離されたことを示す。すなわち、「ポリエチレンテレフタレート基材−粘着層1」、「粘着層1−粘着層2」、「粘着層2−ガラス基板」の界面のうち、最も剥離力の小さい界面であるポリエチレンテレフタレート基材と粘着層1との界面で剥離が起こり、その数値が測定されたことを示す。
「粘着層1−粘着層2」に数値がある場合は、粘着層1−粘着層2との界面で剥離されたことを示す。すなわち、「ポリエチレンテレフタレート基材−粘着層1」、「粘着層1−粘着層2」、「粘着層2−ガラス基板」の界面のうち、最も剥離力の小さい界面である粘着層1−粘着層2との界面で剥離が起こり、その数値が測定されたことを示す。
「粘着層2−ガラス基板」に数値がある場合は、粘着層2−ガラス基板との界面で剥離されたことを示す。すなわち、「ポリエチレンテレフタレート基材−粘着層1」、「粘着層1−粘着層2」、「粘着層2−ガラス基板」の界面のうち、最も剥離力の小さい界面である粘着層2−ガラス基板との界面で剥離が起こり、その数値が測定されたことを示す。
[実施例20〜42]
粘着層1に含まれる微粒子Aの含有率および粘着層2に含まれる微粒子Aの含有率を表4のように変更した以外は、実施例19と同様に操作を行い、粘着層積層基材を得た。得られた粘着層積層基材の剥離力を表4に示す。
Figure 2014163135
表1から分かるように、実施例1〜6で得られた本発明の光学フィルムは、反り量が小さく、面発光体の光取り出し効率、法線輝度に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性が抑制された。一方、比較例1〜3で得られた光学フィルムは、反り量が大きく、比較例4で得られた面発光体は、法線輝度に劣り、比較例5で得られた面発光体は、出射光波長の出射角度依存性の抑制が不十分であった。
表2から分かるように、実施例7〜12で得られた本発明の光学フィルムは、反り量が小さく、面発光体の光取り出し効率、法線輝度に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性が抑制された。一方、比較例6〜8で得られた光学フィルムは、反り量が大きく、比較例9で得られた面発光体は、法線輝度に劣り、比較例10で得られた面発光体は、色度変化量に劣った。
表3から分かるように、実施例13〜18で得られた本発明の光学フィルムは、反り量が小さく、面発光体の光取り出し効率、法線輝度に優れ、面発光体の出射光波長の出射角度依存性が抑制された。一方、比較例11〜13で得られた光学フィルムは、反り量が大きく、比較例14で得られた面発光体は、法線輝度に劣り、比較例15で得られた面発光体は、出射光波長の出射角度依存性の抑制が不十分であった。
表4から分かるように、実施例19〜21、23〜26、28〜31、33〜36、38〜40で得られた粘着層積層基材は、ポリエチレンテレフタレート基材と粘着層1の界面又は粘着層1と粘着層2の界面にて剥離が生じているため、粘着層2とガラス基板の界面の粘着力は、比較的大きいと言える。すなわち、実施例19〜21、23〜26、28〜31、33〜36、38〜40で得られた粘着層積層基材を含む本発明の光学フィルムは、EL発光素子のガラス基板との接着面が強固な面発光体を作成することが可能である。
表4から分かるように、実施例22、27、32、37、41,42で得られた粘着層積層基材は、粘着層2とガラス基板の界面にて剥離が生じている。よって、EL発光素子のガラス基板に光学フィルムを貼り直す必要が生じた場合にも、光学フィルムを破壊することがないため、面発光体を製造する際の生産性を向上することが可能である。
本発明の光学フィルムにより、光取り出し効率や法線輝度に優れ、出射光波長の出射角度依存性を抑制する面発光体を得ることができ、この面発光体は、例えば、照明、ディスプレイ、スクリーン等に好適に用いることができる。
10 光学フィルム
11 凹凸構造層
111 凹凸構造層を構成する材料
112 凹凸構造層に含まれる微粒子
12 粘着層
121 粘着層を構成する材料
122 粘着層に含まれる微粒子
13 凹凸構造
14 ベース層
15 基材
16 凹凸構造の底面部
17 保護フィルム
30 EL発光素子
31 ガラス基板
32 陽極
33 発光層
34 陰極
50 装置
51 混合物
52 ロール型
53 ニップロール
54 活性エネルギー線照射装置
55 タンク
56 配管

Claims (19)

  1. 一方の表面を形成する凹凸構造層と、他方の表面を形成する粘着層を有する光学フィルムであって、
    前記凹凸構造層は、前記凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含み、
    前記粘着層は、前記粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含む、光学フィルム。
  2. 前記粘着層全質量に対する前記第2光拡散微粒子の含有率が、20質量%〜40質量%である、請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の体積平均粒子径が、0.5μm〜20μmである、請求項1又は2に記載の光学フィルム。
  4. 前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の体積平均粒子径が、0.5μm〜20μmである、請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム。
  5. 前記凹凸構造層を構成する材料の屈折率と前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の屈折率との差が、0.02〜0.30である、請求項1〜4のいずれかに記載の光学フィルム。
  6. 前記粘着層を構成する材料の屈折率と前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の屈折率との差が、0.02〜0.30である、請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルム。
  7. 前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の前記凹凸構造層全質量に対する含有率に対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の前記粘着層全質量に対する含有率の比が、0.05〜10である、請求項1〜6のいずれかに記載の光学フィルム。
  8. 前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の体積平均粒子径に対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の体積平均粒子径の比が、0.125〜1.25である、請求項1〜7のいずれかに記載の光学フィルム。
  9. 前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の屈折率に対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の屈折率の比が、0.80〜1.05である、請求項1〜8のいずれかに記載の光学フィルム。
  10. さらに前記凹凸構造層と接するベース層を含み、前記凹凸構造層及び前記ベース層の合計の厚さが、20μm〜80μmである、請求項1〜9のいずれかに記載の光学フィルム。
  11. 前記粘着層の厚さが、5μm〜50μmである、請求項1〜10のいずれかに記載の光学フィルム。
  12. 前記粘着層の厚さに対する前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の体積平均粒子径の比が、0.05〜0.5である、請求項1〜11のいずれかに記載の光学フィルム。
  13. 前記凹凸構造層を構成する材料が、アクリル樹脂、スチレン樹脂、オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料である、請求項1〜12のいずれかに記載の光学フィルム。
  14. 前記粘着層を構成する材料が、アクリル系粘着剤である、請求項1〜13のいずれかに記載の光学フィルム。
  15. 前記凹凸構造層に含まれる前記第1光拡散微粒子の材料が、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料である、請求項1〜14のいずれかに記載の光学フィルム。
  16. 前記粘着層に含まれる前記第2光拡散微粒子の材料が、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料である、請求項1〜15のいずれかに記載の光学フィルム。
  17. さらに基材を有し、前記粘着層、前記基材及び前記凹凸構造層が順次積層される、請求項1〜16のいずれかに記載の光学フィルム。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の光学フィルム及びEL発光素子を含む面発光体。
  19. 基材の一方の表面に、粘着層全質量に対し第2光拡散微粒子を1質量%〜40質量%含む粘着層を設け、前記基材の他方の表面に、凹凸構造層全質量に対し第1光拡散微粒子を1質量%〜28質量%含む前記凹凸構造層を設ける、光学フィルムの製造方法。
JP2014517287A 2013-04-05 2014-04-03 光学フィルム及び面発光体 Pending JPWO2014163135A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013079071 2013-04-05
JP2013079071 2013-04-05
PCT/JP2014/059826 WO2014163135A1 (ja) 2013-04-05 2014-04-03 光学フィルム及び面発光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2014163135A1 true JPWO2014163135A1 (ja) 2017-02-16

Family

ID=51658426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014517287A Pending JPWO2014163135A1 (ja) 2013-04-05 2014-04-03 光学フィルム及び面発光体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20160041312A1 (ja)
EP (1) EP2983018A4 (ja)
JP (1) JPWO2014163135A1 (ja)
KR (1) KR20150140696A (ja)
CN (1) CN105190370A (ja)
WO (1) WO2014163135A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101530047B1 (ko) * 2013-12-06 2015-06-22 주식회사 창강화학 광학 부재 및 이를 구비하는 표시 장치
JP6627783B2 (ja) * 2015-02-09 2020-01-08 日本ゼオン株式会社 光学積層体及びその製造方法
WO2016157050A1 (en) * 2015-03-31 2016-10-06 Sabic Global Technologies B.V. Multi-functional substrate for oled lighting application
JP6676325B2 (ja) * 2015-10-01 2020-04-08 リンテック株式会社 粘着シート
CN109844975A (zh) * 2016-07-20 2019-06-04 华为技术有限公司 有机发光显示器以及用于制造有机发光显示器的方法
US9960389B1 (en) 2017-05-05 2018-05-01 3M Innovative Properties Company Polymeric films and display devices containing such films
JP6773063B2 (ja) 2018-02-22 2020-10-21 日亜化学工業株式会社 透光性部材の形成方法
KR102058865B1 (ko) * 2018-04-12 2019-12-24 (주)아이엠 초가속 열소재를 이용한 발열 디바이스 및 이의 제조방법
CN109581554B (zh) * 2019-01-23 2021-04-13 京东方科技集团股份有限公司 结构化光发生器
CN113406739B (zh) * 2021-07-15 2023-04-25 江西古川胶带有限公司 一种光学扩散膜及其制备方法和应用

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108432A1 (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Mitsui Chemicals, Inc. 光学フィルムおよびその製造方法
US8273273B2 (en) * 2006-08-31 2012-09-25 Konica Minolta Opto, Inc. Manufacturing method for optical film
JPWO2008069324A1 (ja) 2006-12-08 2010-03-25 三菱レイヨン株式会社 光拡散性光学フィルム及びその製造方法、プリズムシート、並びに面光源装置
JP2009063905A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Toppan Printing Co Ltd 光学シートとそれを用いるバックライトユニットおよびディスプレイ
JP2010212204A (ja) 2009-03-12 2010-09-24 Toppan Printing Co Ltd El素子、表示装置、ディスプレイ装置及び液晶ディスプレイ装置
JP5545086B2 (ja) 2010-07-09 2014-07-09 凸版印刷株式会社 El素子
JP5520752B2 (ja) * 2010-09-01 2014-06-11 株式会社日立製作所 粘着シート,粘着シートを用いた光学部材,有機発光素子および照明装置並びにそれらの製造方法
WO2012132691A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 日立化成工業株式会社 多層樹脂シート、樹脂シート積層体、多層樹脂シート硬化物及びその製造方法、金属箔付き多層樹脂シート、並びに半導体装置
WO2014017363A1 (ja) * 2012-07-27 2014-01-30 日本ゼオン株式会社 光学シート及び面光源装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014163135A1 (ja) 2014-10-09
EP2983018A4 (en) 2016-04-20
US20160041312A1 (en) 2016-02-11
KR20150140696A (ko) 2015-12-16
CN105190370A (zh) 2015-12-23
EP2983018A1 (en) 2016-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5474263B1 (ja) El素子用光取り出しフィルム、面発光体及びel素子用光取り出しフィルムの製造方法
WO2014163135A1 (ja) 光学フィルム及び面発光体
US9891354B2 (en) Light-extraction film for EL, method for manufacturing light-extraction film for EL, and planar light-emitting body
TWI533033B (zh) 光學膜、面發光體以及光學膜的製造方法
WO2014157379A1 (ja) 光学フィルム、光学フィルムの製造方法及び面発光体
WO2014189037A1 (ja) 光取り出しフィルム及びその製造方法、並びに面発光体
TWI574033B (zh) 光提取膜、面發光體及光提取膜的製造方法
JP2015206957A (ja) 光学フィルム、積層体、照明及びディスプレイ
JP2017069208A (ja) エレクトロルミネッセンス素子用光取り出し構造体及び面発光体
JP6394309B2 (ja) 光学フィルムの製造方法、光学フィルム及び面発光体
JP2016081614A (ja) El素子用光取り出しフィルム及び面発光体
JP2016143612A (ja) エレクトロルミネッセンス素子用光取り出しフィルム及び面発光体
JP2015176640A (ja) 拡散フィルム、拡散フィルムの製造方法、積層体、照明及びディスプレイ
JP2015219332A (ja) 光学フィルム及び面発光体
JP2015159033A (ja) 光取り出しフィルム、面発光体及び光取り出しフィルムの製造方法
JP2014102370A (ja) 光学フィルム及び面発光体
JP2016018024A (ja) 光学フィルム、面発光体及び光学フィルムの製造方法
JP2017191694A (ja) 光取出し構造体
JP2016045386A (ja) 光学フィルム、面発光体及び光学フィルムの製造方法
JP2016001207A (ja) 光学フィルム、面発光体及び光学フィルムの製造方法
JP2016018050A (ja) 光学フィルム、面発光体及び光学フィルムの製造方法