JPWO2014129522A1 - 眼底撮像装置および網膜組織特徴量測定方法 - Google Patents

眼底撮像装置および網膜組織特徴量測定方法 Download PDF

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Abstract

眼底撮像装置は、電子撮像手段と、光路分割手段と、眼底像をそれぞれ左右に分離して電子撮像手段の撮像面に結像する結像光学系と、第一の光路に配置され第一の波長域のみ実質透過させる第一の光学フィルタと、第二の光路に配置され第二の波長域のみ実質透過させる第二の光学フィルタと、第一の光学フィルタを通過して電子撮像手段の撮像面に結像した第一の画像と、第二の光学フィルタを通過して電子撮像手段の撮像面に結像した第二の画像とから被検眼眼底の網膜組織の特徴量を算出する特徴量算出手段とを備える。

Description

本発明は、被検眼の眼底を撮像し、得られた画像から酸素飽和度等の網膜組織特徴量を測定する眼底撮像装置および特徴量の測定方法に関する。
特許文献1と特許文献2には、被検眼の眼底から反射された光を二つの光路に分け視差を利用して眼底の立体的な画像を生成する眼科撮影装置が記載されている。眼底の立体画像は緑内障や網膜色素変性症の早期発見に有用である。
近年、眼底の酸素飽和度測定による緑内障の早期発見が期待されている。特許文献3には、酸素飽和度を測定することができる眼底検査装置が記載されている。図7に、従来の酸素飽和度測定方法の原理を示す。眼底100からの反射光101を例えばハーフミラー102により分離して、異なる波長領域の光を透過させる光学フィルタ103、104を介して二つの撮像手段105、106に結像させて眼底100の同一部分の視差のない2つの画像を撮像する。そして、これら2つの画像に対して演算処理を行うことにより酸素飽和度を測定する。特許文献4にも同様の方法で酸素飽和度を測定する網膜機能カメラが記載されている。
国際公開第2010/087046号 国際公開第2010/140246号 特開平8−71045号公報 特許第4197953号公報
特許文献3、4に記載の装置によれば眼底の酸素飽和度の測定をすることができるが、得られる画像は視差のないものであるから眼底立体撮影は別の撮像装置で行わなければならなかった。そのため、酸素飽和度測定のための撮影と立体眼底画像生成のための撮影を別に行わなければならず、無散瞳状態で撮影しようと思えば、先に行ったどちらかの撮影で被検眼の瞳孔が縮小するため、ある程度の間を取って、もう一方の撮影をしなければならない、という煩わしさがあった。また、異なる装置で撮影された場合、立体眼底画像と酸素飽和度測定画像の拡大率や画角が異なるため、それらを考慮して検査結果を統合し診断する必要があった。
本発明は上記課題に鑑み、立体眼底撮影と網膜組織特徴量測定の両方が可能な眼底撮影装置、および立体眼底撮影を行う装置を用いて行うことができる網膜組織特徴量測定方法を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の眼底撮影装置は、
電子撮像手段と、被検眼の前眼部共役位置に配置され被検眼眼底からの反射光束を視差のある左右一対の光束に分割するための光路分割手段と、分割された光束から左右一対の眼底像をそれぞれ左右に分離して電子撮像手段の撮像面に結像する結像光学系と、を備え被検眼眼底の画像を撮影する眼科撮像装置において、
左右一対の光束の一方が進む第一の光路に配置され第一の波長域のみ実質透過させる第一の光学フィルタと、
左右一対の光束の一方が進む第二の光路に配置され第二の波長域のみ実質透過させる第二の光学フィルタと、
第一の光学フィルタを通過して電子撮像手段の撮像面に結像した第一の画像と、第二の光学フィルタを通過して電子撮像手段の撮像面に結像した第二の画像とについて電子撮像手段から得られる画像信号を演算することにより被検眼眼底の網膜組織の特徴量を算出する特徴量算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の特徴量測定方法は、
被検眼の前眼部共役位置に配置された光路分割手段により被検眼眼底からの反射光束を視差のある左右一対の光束に分割し、
左右一対の光束の一方を第一の波長域のみ実質透過させる第一の光学フィルタを通過させて電子撮像手段の撮像面に結像させた第一の画像と、
左右一対の光束の他方を第二の波長域のみ実質透過させる第二の光学フィルタを通過させて電子撮像手段の撮像面に結像させた第二の画像とについて電子撮像手段から得られる画像信号を演算することにより被検眼眼底の網膜組織の特徴量を算出することを特徴とする。
本発明の眼底撮像装置によれば、二つに分割した眼底からの反射光を異なる波長領域を通過させる光学フィルタを通過させ、電子撮像手段に結像した二つの視差のある画像に基づいて特徴量算出手段が網膜の特徴量を算出する。そのため、立体眼底撮影と網膜組織特徴量測定を同一の装置を用いて行うことができる。
眼底撮像装置の全体の構成を示す光学図である。 (a)は2孔絞りの正面図である。(b)は撮影マスクの正面図である。 眼底撮像装置の機能ブロック図である。 (a)は第一の光学フィルタを介して撮像された眼底像の例である。(b)は第二の光学フィルタを介して撮像された眼底像の例である。(c)は特徴量画像の例である。 本発明における特徴量の測定方法の原理を示す図である。 本発明における特徴量の測定を行った結果を示した図である。 従来の特徴量の測定方法の原理を示す図である。
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の眼底撮像装置を詳細に説明する。
図1は、ステレオ撮影(立体撮影)が可能な眼底撮像装置10の全体構造を示す光学図である。図1において、被検眼1の眼底1aと共役な位置がRで、また前眼部(特に瞳)と共役な位置がPで図示されている。
図5は、眼底撮像装置10による網膜組織の特徴量の算出方法を原理的に示したものである。被検眼1の眼底1aからの反射光束を視差のある左右一対の光束110、111に分割し、左右一対の光束の一方110を第一の波長域のみ実質透過させる第一の光学フィルタ53を通過させて電子撮像手段57の撮像面に結像させた第一の画像と、 左右一対の光束の他方111を第二の波長域のみ実質透過させる第二の光学フィルタ54を通過させて電子撮像手段57の撮像面に結像させた第二の画像とについて電子撮像手段57から得られる画像信号を演算することにより被検眼1の眼底1aの網膜組織の特徴量を算出する。
眼底撮像装置10は、本体2と画像処理装置3により構成され、本体2には眼底を照明する照明光学系と、照明された眼底を結像する結像光学系が設けられている。照明光学系では、ステレオ撮影時には、ハロゲンランプなどの光源11から発せられた光並びに凹面鏡12で反射した光は、光路に挿脱可能な可視カット赤外透過フィルタ13を介して赤外光となり、ストロボ14を通過して拡散板15に入射して拡散され、被検眼1の前眼部(瞳)1bと共役な位置に配置されたリングスリット16を照明する。
酸素飽和度の測定時には、可視カット赤外透過フィルタ13が光路から取り除かれ、代わりに光学フィルタ23が拡散板15とリングスリット16の間に挿入される。光学フィルタ23は、赤外光と後述する第一の波長域と第二の波長域の光を通過させ、その他の波長域の光を遮断する特性を持ったフィルタである。なお、後述するように電子撮像手段57の前にも光学フィルタ53、54が設けられるので、その他の波長域の遮断は完全なものでなく多少の通過があってもかまわない。
リングスリット16を通過した照明光は、レンズ17、対物レンズ22の反射を除去するための黒点板18、ハーフミラー19、リレーレンズ20を通過し、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラー21で反射される。黒点板18は、透明な正方形のガラス板中心に黒点を蒸着したものとして構成される。
また、照明光学系には、フォーカスドット光源30が設けられ、この光源30からの光束がハーフミラー19を介して眼底1aに入射され、フォーカスレンズ32の移動に応じてフォーカスドット位置が変化するので、検者はフォーカスドットを観察することにより被検眼眼底1aにピントを合わせることができる。
穴あき全反射ミラー21で反射された照明光は対物レンズ22を経て、被検眼1の前眼部1bより眼底1aに入射し、眼底1aを照明する。
眼底1aからの反射光は、対物レンズ22を介して受光され、穴あき全反射ミラー21の穴を通過して、図2(a)に示したような円形の2つの孔31aと31bを有する撮影絞りとしての2孔絞り31に入射する。2孔絞り31は、光路分割手段の一例で、その中心31cを撮影光軸48に合わせて被検眼1の前眼部1bとほぼ共役な位置に配置され、2孔絞り31の2つの孔31a、31bにより眼底からの反射光はその光路が左右に分割される。光路が分割された眼底1aからの視差のある左右一対の光束は撮影光軸48に沿って移動可能で被検眼視度の個体差による眼底結像位置のずれを補正するフォーカスレンズ32に入射する。
フォーカスレンズ32を通過した眼底像は、続いて結像レンズ33を通過して、ハーフミラー34で反射され、眼底1aと共役な位置に配置され眼底の撮影範囲を定める撮影マスク42を介して赤外透過可視反射ミラー36に入射する。フォーカスレンズ32と結像レンズ33は、2孔絞り31を介した視差のある左右一対の2つの眼底像を撮影マスク42の位置に中間像として結像する第一の結像光学系を構成する。
撮影マスク42は、図2(b)に図示したように、正方形の開口部42aと赤外光のみを透過させる外周が円形な領域42bと全波長不透過の遮光部42cからなる薄板状の部材である。撮影マスク42はその中心42dを撮影光軸48に合わせて光路に固定配置されている。
図1に戻って、赤外透過可視反射ミラー36を透過した赤外光は、ミラー38で反射され、レンズ37と例えばガラス板により構成される光路長調整手段39を通過して赤外光に感度を有する赤外CCDなどで構成される電子撮像手段40に入射される。電子撮像手段40の出力信号は、モニタ41に入力される。眼底1aにピントが合っていると、モニタ41には、撮影マスク42の位置に結像された一対の眼底像が重なり合って一つの眼底像として表示される。一対の眼底像がずれて2重像として表示される場合には、2重像が解消するように、フォーカスレンズ32を調節して再度ピント合わせを行う。
また、アライメントの初期段階では、前眼部レンズ44が光路に挿入されるので、検者は被検眼1の前眼部1bの画像をモニタ41で確認することができる。また、アライメントや合焦操作のときは、複数のLED光源45aからなる内部固視灯45のいずれかのLED光源が点灯され、検者は被検者にこの固視灯を注視させることによりアライメントや合焦操作を確実にすることができる。
撮影マスク42の領域42bは、赤外光のみを透過する領域であり、矩形開口部42aは、すべての帯域の光束を透過させるので、撮像素子40で撮像され、モニタ41に表示される画像には、図1の右上のAで示したように、矩形開口部42aに対応した矩形の輪郭線43cが表示され、検者はステレオ撮影時の撮影範囲がどの程度であるかを確認することができる。
リレーレンズ47が、第一の結像光学系の射出瞳像を後述の第二の結像光学系に結ぶために配置されている。赤外透過ミラー36で反射された可視光が、このリレーレンズ47を介して前眼部1bと共役位置に配置され被検眼眼底1bからの反射光束を視差のある左右一対の光束に分割する2孔絞り50に入射する。2孔絞り50は、図2(a)に示した2孔絞り31と同様な絞りであり、2孔絞り50に近接して(つまり2孔絞り31とほぼ共役な位置に)一対の光路分割レンズ51、52が配置される。この一対の光路分割レンズ51、52は、撮影マスク42からの光路を分割し、撮影マスク42の位置に中間像として結像された左右一対の眼底像を互いに重ならないように左右に分離して再結像する第二の結像光学系を構成する。ここで光路分割レンズ51、52は撮影光軸48に対して軸対称に配置されることが最適である。
光路分割レンズ51の後には第一の波長域のみ実質透過させる第一の光学フィルタ53が、 光路分割レンズ52の後には第二の波長域のみ実質透過させる第二の光学フィルタ54がそれぞれ配置される。ここで、特徴量として酸素飽和度を測定する際には、第一の波長域は可視光の緑(495〜570nm)の領域、第二の波長域は可視光の橙(590〜620nm)の領域とする。
第一の光学フィルタ53、第二の光学フィルタ54の後には色収差を補正する光学素子として色収差補正レンズ55、56が配置される。これは、二つの光路の間の色収差を補正するためのものであるから、第一の光学フィルタ53と第二の光学フィルタ54の一方の後にだけ色収差補正レンズを配置するようにしてもよい。
第一の光学フィルタ53、第二の光学フィルタ54、色収差補正レンズ55、56は光路に挿脱可能に構成されている。これらの光学素子は、ディスプレイ41または接眼レンズ62で眼底1bを観察する際には光路から離脱され、網膜組織の特徴量を算出する際には光路に挿入される。
この第二の結像光学系による結像面に、可視光に感度を有する可視CCDなどで構成される電子撮像手段57の撮像面57aが配置され、光路分割レンズ51、52と電子撮像手段57との間にはリターンミラー60が配置される。電子撮像手段57は、本体1の筐体に設けられたシャッタスイッチ46と連動して動作する。光学フィルタ23、53、54および色収差補正レンズ55、56が光路から離脱され、リターンミラー60が光路に挿入される場合には、検者は分離された左右一対の眼底像をミラー61を介して接眼レンズ62により肉眼観察することができる。このとき、観察される眼底像は、図1の右上のBで示したように、分離された左右一対の視差のある眼底像1c、1dであり、検者は眼底を立体視することができる。
電子撮像手段57で撮像された眼底像は、メモリ54に記憶することがでる。メモリ54に記憶された眼底像は、モニタ41に表示したり、不図示のプリンタに出力したりする。また、光学フィルタ23、53、54および色収差補正レンズ55、56が光路に配置された状態で撮像された眼底像は、例えばパーソナルコンピュータにより構成される画像処理装置3に取り込まれて、特徴量の算出に用いられる。
図3に、画像処理装置3の機能ブロック図を示す。制御部70は、CPUにより構成され画像処理装置3の各ハードウェアを制御する。表示部72は、液晶ディスプレイ装置等により構成され、画像処理部80により生成された画像の表示を行う。操作部73は、キーボード、マウス等により構成され検者が画像処理装置3を操作するためのインターフェースとなる。記憶部74は、半導体メモリ、ハードディスク装置等の記憶装置により構成され、画像処理部80により生成された画像、制御部71が実行するプログラム等を記憶する。
画像処理部80は、特徴量算出手段81、立体画像生成手段82、特徴量画像生成手段83を備えている。特徴量算出手段81は、第一の光学フィルタ53を通過して電子撮像手段57の撮像面57aに結像した第一の画像と、第二の光学フィルタ54を通過して電子撮像手段57の撮像面57aに結像した第二の画像について電子撮像手段57から得られる画像信号を演算することにより被検眼眼底1aの網膜組織の特徴量、例えば酸素飽和度を算出する。
図4(a)に第一の画像の例を、図4(b)に第二の画像の例を、それぞれ示す。中心付近に略円形の黄斑部121が表れ、ここから放射状に血管120が伸びている状態が視認できる。ここでは、模式的に線図としているが、実際には第一の画像は緑色のグレースケール画像、第二の画像は赤色のグレースケール画像として得られる。第一の波長領域の光と第二の波長領域の光との間の網膜組織の透過率の違いにより血管120の形状は二つの画像の間で異なっている。また、視差があるため、黄斑部121の位置が二つの画像の間で若干ずれている。
酸素飽和度を算出する場合、特徴量算出手段81は次のような処理を行う。第一の画像と第二の画像は若干の視差がある画像である。そのため、まず視差情報等に基づいて両画像の位置合わせ処理を行う。第一の波長領域と第二の波長領域とでは網膜への透過率が異なるが、両画像に共通して表れている血管領域、例えば図4(a)、(b)の符号121aを付した部分、の情報に基づいて位置合わせを行えば通常は透過率の影響を無視することができる。無視することができない場合には、色収差の程度に基づいて補正をするようにしてもよい。そして、位置合わせ後の両画像について画像信号の強度比に基づいて網膜組織の酸素飽和度を算出する。黄斑組織密度等の他の特徴量も上記と同様の方法で算出することができる。
立体画像生成手段82は、第一の画像と第二の画像について、電子撮像手段57から得られる画像信号を演算することにより、被検眼眼底1aのステレオ画像または立体画像を生成する。第一の画像と第二の画像を肉眼で見た場合は、異なる色のグレースケール画像であるが、基本的には、従来例と同様な同一箇所を撮影した視差のある画像であるから、ステレオスコープ等によって立体視することができるステレオ画像や表示装置に表示したとき立体感が得られる立体画像を、視差の計算を行うことにより単色のグレースケール画像として生成することができる。
特徴量画像生成手段83は、被検眼眼底1aの網膜組織の特徴量の測定結果と立体画像とを対応付けた特徴量画像を生成する。図4に(c)に特徴量画像の一例を示す。この例では、血管を表す線の太さで酸素飽和度を示しており、符号120で示したように太線となっている箇所は酸素飽和度が大きい箇所である。ここでは、線の太さを2段階としているが、実際にはもっと多くの段階に分けて表示するとよい。このほか、特徴量画像として、白黒のグレースケールで生成された立体画像を酸素飽和度の大小に対応して色分けして表示した画像、各部の酸素飽和度をグラフ表示した画像を立体画像に重ねて、あるいは立体画像と並べて表示した画像等を生成してもよい。
画像処理部80の各手段は前述のCPUが記憶部74に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
この実施例では、画像処理装置3は本体2とは別筐体のパーソナルコンピュータ等で構成されるものとしたが、本体2に内蔵したマイクロコンピュータにより画像処理部80を構成し、生成した立体画像等をディスプレイ41に表示するようにしてもよい。
また、上記実施例では、網膜上で血管と認識できる部位に注目した特徴量算出手法について述べたが、図6のように、毛細血管の特徴量を算出する方法として、画像全域で特徴量算出を行ってもよい。なお図6は、図面様式の制約のため白黒のグレースケール画像としてあるが、実際には、画像の全領域の画素について特徴量の大きさに応じて暗い赤、赤、橙、黄、緑、水色、青の7色に色分けして表示している。
そして、眼底撮像装置10では、2孔絞り31により眼底1aからの反射光を左右一対の光束に分割し、第一の光学フィルタ53を通過して電子撮像手段57の撮像面57aに結像した第一の画像と、第二の光学フィルタ54を通過して電子撮像手段57の撮像面57aに結像した第二の画像について電子撮像手段57から得られる画像信号を特徴量算出手段81が演算処理することにより被検眼眼底1aの網膜組織の特徴量を算出する。そのため、眼底撮像装置10によれば、1回の撮影で特徴量の算出と立体画像の生成の両方を行うことができる。
また、立体画像生成手段82は、特徴量の算出に用いたものと同じ第一の画像、第二の画像から眼底の立体画像を生成する。すなわち、特徴量の算出と立体画像の生成を同一の装置で撮像された同一の画像に基づいて行っているので、検者は拡大率や画角の相違を考慮することなく診断を行うことができる。
また、 第一の光学フィルタ53、第二の光学フィルタ54、色収差補正レンズ55、56は光路に挿脱可能に構成されているから、検者は従来と同様に接眼レンズ62により眼底の立体画像を観察することができる。
光路分割レンズ51、52と電子撮像手段57の間には色収差補正レンズ55、56が設けられているから、特徴量の算出精度を高めることができる。
また、特徴量画像生成手段83は立体画像と特徴量を関連づけた特徴量画像を生成するので、検者はこれを観察し診断に役立てることができる。特に、特徴量が酸素飽和度である場合は緑内障の早期発見に役立てることができる。
1 被検眼
2 本体
3 画像処理装置
10 眼底撮像装置
11 光源
12 凹面鏡
13 可視カット赤外透過フィルタ
14 ストロボ
15 拡散板
16 リングスリット
17 レンズ
18 黒点板
19 ハーフミラー
20 リレーレンズ
21 穴あき全反射ミラー
22 対物レンズ
23 光学フィルタ
31 2孔絞り
32 フォーカスレンズ
33 結像レンズ
34 ハーフミラー
36 赤外透過可視反射ミラー
37 レンズ
38 ミラー
39 光路長調整手段
40 電子撮像手段
41 ディスプレイ
42 撮影マスク
46 シャッタスイッチ
47 リレーレンズ
48 撮影光軸
50 2孔絞り
51、52 光路分割レンズ
53 第一の光学フィルタ
54 第二の光学フィルタ
55、56 色収差補正レンズ
57 電子撮像手段
58 メモリ
60 リターンミラー
61 ミラー
62 接眼レンズ
71 制御部
72 表示部
73 操作部
74 記憶部
80 画像処理部
81 特徴量算出手段
82 立体画像生成手段
83 特徴量画像生成手段

Claims (9)

  1. 電子撮像手段と、被検眼の前眼部共役位置に配置され被検眼眼底からの反射光束を視差のある左右一対の光束に分割するための光路分割手段と、分割された光束から左右一対の眼底像をそれぞれ左右に分離して電子撮像手段の撮像面に結像する結像光学系とを備え被検眼眼底の画像を撮影する眼科撮像装置において、
    左右一対の光束の一方が進む第一の光路に配置され第一の波長域のみ実質透過させる第一の光学フィルタと、
    左右一対の光束の他方が進む第二の光路に配置され第二の波長域のみ実質透過させる第二の光学フィルタと、
    第一の光学フィルタを通過して電子撮像手段の撮像面に結像した第一の画像と、第二の光学フィルタを通過して電子撮像手段の撮像面に結像した第二の画像とについて電子撮像手段から得られる画像信号を演算することにより被検眼眼底の網膜組織の特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    を備えることを特徴とする眼底撮像装置。
  2. 光路分割手段が2孔絞りであることを特徴とした、請求項1に記載の眼底撮像装置。
  3. 前記第一の画像と第二の画像とについて電子撮像手段から得られる画像信号を演算することにより被検眼眼底の立体画像を生成する立体画像生成手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の眼底撮像装置。
  4. 第一の光路と第二の光路の一方または両方に、色収差を補正する光学素子が挿入されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼底撮像装置。
  5. 網膜組織の特徴量と立体画像とを対応付けた特徴量画像を生成する特徴量画像生成手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の眼底撮像装置。
  6. 第一の光学フィルタは第一の光路に、第二の光学フィルタは第二の光路にそれぞれ挿脱可能に構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼底撮像装置。
  7. 網膜組織の特徴量が酸素飽和度であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の眼底撮像装置。
  8. 網膜組織の特徴量が黄斑色素密度であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の眼底撮像装置。
  9. 被検眼の前眼部共役位置に配置された光路分割手段により被検眼眼底からの反射光束を視差のある左右一対の光束に分割し、
    左右一対の光束の一方を第一の波長域のみ実質透過させる第一の光学フィルタを通過させて電子撮像手段の撮像面に結像させた第一の画像と、
    左右一対の光束の他方を第二の波長域のみ実質透過させる第二の光学フィルタを通過させて電子撮像手段の撮像面に結像させた第二の画像とについて電子撮像手段から得られる画像信号を演算することにより被検眼眼底の網膜組織の特徴量を算出する特徴量測定方法。
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