JPWO2014087623A1 - 乗物用暖房装置および暖房付き乗物用シート - Google Patents

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Abstract

乗物用暖房装置(100A)は、乗物用シート(11)の座部(S)より下方で乗物用シート(11)に装着または内蔵されるべき暖房装置である。乗物用暖房装置(100A)は、吸気口(2)、吹出し口(3)および吸気口(2)から吹出し口(3)への空気の流路としての内部空間(4)を有する筐体(10A)と、筐体(10A)の内部空間(4)に設けられているファン(6)と、筐体(10A)の内部空間(4)に設けられているヒータ(7)と、を備える。吹出し口(3)は、乗物用暖房装置(100A)が乗物用シート(11)に装着または内蔵された使用状態において、吸気口(2)よりも上方に位置し、かつ、水平方向よりも下方に向かって開口している。これによりヒータに要求される加熱量がより低減される。

Description

本発明は、乗物用シートに装着または内蔵されるべき乗物用暖房装置に関する。また、その乗物用暖房装置を備える暖房付き乗物用シートに関する。
従来、車両等の乗物用のシートとして、乗員の下腿に温風を供給可能な暖房付き乗物用シートが提案されている。
図17に示すように、特許文献1には、空気調節装置210がシートクッション211Bの内部に配置された暖房付き乗物用シート200が開示されている。空気調節装置210は、吸気口202、吸気ダクト204A、送風機206、1対の排気ダクト204B、1対のヒータ207および1対の排気口203を有している。ヒータ207は1対の排気ダクト204Bのそれぞれの内部に設けられている。吸気口202および1対の排気口203は、暖房付き乗物用シート200の前方に向かって開口しており、これらは水平方向に並んで配置されている。また、排気口203には、排気口203から排出される空気を下方に向けるためのフィン203Aが設けられている。
図18に示すように、特許文献2には、シートクッション311B、足当て部材308、送風機306およびダクト304を備えた暖房付き乗物用シート300が開示されている。ダクト304の一部は足当て部材308に形成されている。送風機306から送風された温風がダクト304を通って乗員の下腿に向かって供給される。
特開2011−254882号公報 特開2012−183154号公報
特許文献1および特許文献2に記載の暖房付き乗物用シートは、ヒータに要求される加熱量に関してさらなる性能向上の余地を有する。そこで、本発明は、ヒータに要求される加熱量がより少ない乗物用暖房装置および暖房付き乗物用シートを提供することを目的とする。
本開示は、
乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着または内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
吸気口、吹出し口および前記吸気口から前記吹出し口への空気の流路としての内部空間を有する筐体と、
前記筐体の前記内部空間に設けられているファンと、
前記筐体の前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
前記吹出し口は、当該乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着または内蔵された使用状態において、前記吸気口よりも上方に位置し、かつ、水平方向よりも下方に向かって開口している、
乗物用暖房装置を提供する。
上記の乗物用暖房装置によれば、ヒータに要求される加熱量がより少ない乗物用暖房装置を提供することができる。
本開示の第1実施形態に係る暖房付きシートの斜視図 第1実施形態に係る乗物用暖房装置の斜視図 図2に示す乗物用暖房装置の内部での空気の流れを示す側面図 図2に示す乗物用暖房装置によって生じる空気の流れを概念的に示す側面図 本開示の第2実施形態に係る乗物用暖房装置の斜視図 本開示の第3実施形態に係る乗物用暖房装置の斜視図 図6に示す乗物用暖房装置によって生じる空気の流れを概念的に示す側面図 本開示の第4実施形態に係る乗物用暖房装置の正面図 図8に示す乗物用暖房装置によって生じる空気の流れを概念的に示す正面図 本開示の第5実施形態に係る乗物用暖房装置の正面図 図10に示す乗物用暖房装置の要部を拡大した正面図 図10に示す乗物用暖房装置の周辺で生じる空気の流れを概念的に示す正面図 本開示の変形例に係る乗物用暖房装置の斜視図 図13Aの乗物用暖房装置の側面図 本開示の別の変形例に係る乗物用暖房装置の斜視図 本開示のさらに別の変形例に係る乗物用暖房装置の斜視図 本開示のさらに別の変形例に係る暖房付き乗物用シートの斜視図 従来の暖房付き乗物用シートの斜視図 別の従来の暖房付き乗物用シートの側面図
特許文献1の暖房付き乗物用シート200によれば、乗物の室内空間において以下のような空気の流れが生じると考えられる。まず、排気口203からフィン203Aによって下方に供給された温風は、乗員の足元を流れて乗物の床面で速度を弱める。床面に達した温風は浮力により室内空間へ拡散するように上昇するので、温風はほとんど吸気口202に到達しない。このため、吸気口202に供給される空気の温度は温風の温度からかなり低下している。
上記の場合、排気口203から排出される温風の温度を所定の温度以上に維持するためには、大きい加熱能力を有するヒータ207を用いる必要がある。そのため、空気調節装置210は、ヒータに要求される加熱量をより少なくするためにさらなる性能向上の余地を有している。
本開示の第1態様は、
乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着または内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
吸気口、吹出し口および前記吸気口から前記吹出し口への空気の流路としての内部空間を有する筐体と、
前記筐体の前記内部空間に設けられているファンと、
前記筐体の前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
前記吹出し口は、当該乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着または内蔵された使用状態において、前記吸気口よりも上方に位置し、かつ、水平方向よりも下方に向かって開口している、
乗物用暖房装置を提供する。
第1態様によれば、吸気口が吹出し口よりも下方に位置する。さらに、吹出し口は、水平方向よりも下方に向かって開口している。このため、吹出し口から吹出された温風が、乗員の足元で循環気流を形成し、吸気口に到達しやすい。従って、吸気口に吸い込まれる空気の温度を高めることができ、ヒータに要求される加熱量を低減できる。
本開示の第2態様は、第1態様に加えて、前記使用状態において前記座部の前方側から当該乗物用暖房装置を平面視したとき、前記吹出し口および前記吸気口が幅方向で互いに重なっている、乗物用暖房装置を提供する。第2態様によれば、吹出し口から吹出された温風の流れの経路上に吸気口が位置するので、吹出し口から吹出された温風が吸気口に到達しやすい。
本開示の第3態様は、第1または第2態様に加えて、前記ファンは、前記ヒータよりも前記吸気口の近くに位置している、乗物用暖房装置を提供する。第3態様によれば、吸気口とファンとの間の空気の流路における空気の流れの圧力損失を低減できる。
本開示の第4態様は、第1または第2態様に加えて、前記ヒータは、前記ファンよりも前記吸気口の近くに位置している、乗物用暖房装置を提供する。第4態様によれば、吹出し口から吹出される温風の流速を高めることができ、吹出し口と吸気口との間での温風の循環が促進される。
本開示の第5態様は、第1〜4態様のいずれか1つに加えて、前記使用状態において幅方向における前記筐体の一端側と他端側とのそれぞれに前記吹出し口が設けられている、乗物用暖房装置を提供する。第5態様によれば、吹出し口が乗員の下腿後面と対向するように位置する。このため、吹出し口から吹出された温風が乗員の下腿後面に沿って下方に流れるので、吹出し口から吹出された温風が吸気口に到達しやすい。
本開示の第6態様は、第5態様に加えて、前記筐体の前記一端側に設けられた前記吹出し口を左吹出し口、前記筐体の前記他端側に設けられた前記吹出し口を右吹出し口と定義したとき、前記筐体は、前記左吹出し口と前記右吹出し口とを前記幅方向において仕切り、空気の吹出しを遮断する仕切部をさらに有する、乗物用暖房装置を提供する。第6態様によれば、左吹出し口と右吹出し口との間の仕切部から温風が吹出されないので、左吹出し口および右吹出し口から吹出される温風の流量を大きくすることができる。また、乗員の左足の下腿と右足の下腿との間に温風が供給されることに伴って吸気口に到達する温風の量が低下することを抑制できる。
本開示の第7態様は、第6態様に加えて、前記幅方向における前記筐体の前記一端側と前記他端側とのそれぞれに前記吸気口が設けられており、前記筐体の前記一端側に設けられた前記吸気口を左吸気口、前記筐体の前記他端側に設けられた前記吸気口を右吸気口と定義し、前記座部の前方側から当該乗物用暖房装置を平面視したとき、前記左吹出し口の下方に前記左吸気口が位置し、前記右吹出し口の下方に前記右吸気口が位置している、乗物用暖房装置を提供する。第7態様によれば、左吹出し口から吹出された温風が左吸気口に到達しやすく、右吹出し口から吹出された温風が右吸気口に到達しやすい。このため、吹出し口から吹出された温風が吸気口により到達しやすい。
本開示の第8態様は、第7態様に加えて、前記左吹出し口の幅および前記右吹出し口の幅は、それぞれ、前記左吸気口の幅および前記右吸気口の幅よりも大きい、乗物用暖房装置を提供する。第8態様によれば、乗員のふくらはぎの温感と吸気口における空気の効率的な吸込みを両立させることができる。
本開示の第9態様は、第6〜第8態様に加えて、前記流路が、前記左吸気口から前記左吹出し口への左流路と前記右吸気口から前記右吹出し口への右流路とを含み、前記左流路を流れる空気および前記右流路を流れる空気を加熱するように前記ヒータが前記幅方向に延びている、または、前記左流路および前記右流路のそれぞれに前記ヒータが個別に配置されている、乗物用暖房装置を提供する。第9態様によれば、左流路および右流路を流れる空気を適切に加熱することができる。場合によっては、左流路の空気と右流路の空気とを個別に加熱することができる。例えば、左吹出し口から吹出される温風の温度と右吹出し口から吹出される温風の温度とを意図的に相違させることも可能である。
本開示の第10態様は、第9態様に加えて、前記左流路および前記右流路のそれぞれに前記ヒータが個別に配置されており、前記左流路のヒータの加熱量および前記右流路のヒータの加熱量の一方が他方よりも大きい、乗物用暖房装置を提供する。第10態様によれば、乗物の窓に近い吹出し口からより高温の温風を吹き出すことができる。
本開示の第11態様は、第5〜第10態様のいずれか1つに加えて、前記使用状態において、前記筐体は、(i)前記筐体の前記一端側に設けられた前記吹出し口と前記筐体の前記他端側に設けられた前記吹出し口との間で上方に向かって開口している第1上方吹出し口、(ii)前記筐体の前記一端側に設けられた前記吹出し口および前記筐体の前記他端側に設けられた前記吹出し口のぞれぞれの両端近傍で上方に向かって開口している第2上方吹出し口、(iii)および前記幅方向外側、かつ、斜め上に空気が吹出されるように形成された第3上方吹出し口、からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに有する、乗物用暖房装置を提供する。第11態様によれば、乗物用暖房装置の上方または幅方向外側の斜め上に温風を供給することができるので、乗員の温感を高めることができる。
本開示の第12態様は、第1〜第11態様のいずれか1つに加えて、前記使用状態において、前記吸気口は、前方または下方に向かって開口している、乗物用暖房装置を提供する。第12態様によれば、吹出し口から吹出された温風が吸気口に到達しやすい。
本開示の第13態様は、第12態様に加えて、前記使用状態において、前記筐体は、後方および側方から前記吸気口への吸気を抑制する隔壁をさらに備える、乗物用暖房装置を提供する。第13態様によれば、後方および側方から比較的低温である室内空間の空気を吸気することを抑制できるので、ヒータに要求される加熱量を低減できる。
本開示の第14態様は、第1〜第13態様のいずれか1つに加えて、前記使用状態において、前記吹出し口の開口面に対する法線が水平面に対して30°〜70°の範囲で下方に傾いている、乗物用暖房装置を提供する。第14態様によれば、吹出し口から吹出された温風の吸気口への到達しやすさと、乗員の下腿における温感の確保とを両立させることができる。
本開示の第15態様は、第1〜第14態様のいずれか1つに加えて、前記ヒータと前記吹出し口との間の温風と熱交換して外部に熱を輻射する輻射部材をさらに備え、前記使用状態において、前記輻射部材は、前方に向かって熱を輻射する、乗物用暖房装置を提供する。第15態様によれば、乗員の下腿の温感を高めることができる。
本開示の第16態様は、
座部を有する乗物用シートと、
前記座部より下方で前記乗物用シートに装着または内蔵された第1〜第15態様のいずれか1つの乗物用暖房装置と、を備える、
暖房付き乗物用シートを提供する。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は本発明の一例に関するものであり、本発明はこれらによって限定されるものではない。以下の説明において、乗物は水平面に載置されているものとする。
<第1実施形態>
図1に示すように、暖房付き乗物用シート1は、背面クッション11Aおよび座面クッション11Bを有する乗物用シート11と、乗物用暖房装置100Aとを備えている。暖房付き乗物用シート1は、乗物の床面に設けられたベース部材12に取り付けられている。背面クッション11Aは乗員の背面を支持する。座面クッション11Bは乗員の上腿を支持する座部Sを形成している。乗物用暖房装置100Aは、座部Sより下方で乗物用シート11に装着されている。すなわち、暖房付き乗物用シート1は、座部Sを有する乗物用シート11と、座部Sより下方で乗物用シート11に装着された乗物用暖房装置100Aを備えている。乗物用暖房装置100Aは、乗物用シート11の前方(X軸の正方向)の端部に設けられており、主として乗員の下腿に温風を供給する。なお、添付の図面において、XY平面が水平である。暖房付き乗物用シート1の前方をX軸の正方向とする。また、暖房付き乗物用シート1の幅方向をY方向とし、乗員の右足から左足に向かう方向をY軸の正方向とする。また、XY平面に垂直な鉛直方向をZ方向とし、鉛直上向きをZ軸の正方向とする。また、本明細書において「左」および「右」は、暖房付き乗物用シート1に着座する乗員を基準にして定めている。
上記のように、乗物用暖房装置100Aは、乗物用シート11の座部Sより下方で乗物用シート11に装着されるべき暖房装置である。図2に示すように、乗物用暖房装置100Aは、筐体10Aと、ファン6と、ヒータ7とを備えている。筐体10Aは、吸気口2、吹出し口3、吸気口2から吹出し口3への空気の流路としての内部空間4を有する。ファン6およびヒータ7は、筐体10Aの内部空間4に設けられている。図3に示すように、吹出し口3は、乗物用暖房装置100Aが乗物用シート11に装着された使用状態(以下、「使用状態」という)において、吸気口2よりも上方に位置し、かつ、水平方向よりも下方に向かって開口している。つまり、吹出し口3は、斜め下に向かって開口している。使用状態において、吸気口2は、前方または下方に向かって開口している。また、筐体10Aは、使用状態において、後方または側方から吸気口2への吸気を抑制する隔壁9を備えている。
図3に示すように、流路4は、使用状態において、吸気口2から上方に向かって延びており、筐体10Aの上端で斜め下に向きを変えて吹出し口3まで延びている。筐体10Aは、吹出し口3が形成されている部分として、鉤状に曲がっている部分を有する。ファン6が作動することによって、吸気口2の周辺の空気が吸気口2から吸い込まれ、内部空間4(流路)に供給される。ファン6によって上方に送り出された空気は流路4を流れる過程でヒータ7によって加熱される。ヒータ7によって加熱された空気(温風)は、吹出し口3から筐体10Aの外部へ吹出される。本実施形態では、ファン6は、ヒータ7よりも吸気口2の近くに位置している。つまり、本実施形態によれば、流路4のファン6よりも上流側の部分でヒータ7が存在しない。このような構成によれば、ファン6よりも上流側の流路4の空気流れの圧力損失が低減されるので、ファン6の吸引力が低下することが抑制される。また、ヒータ7は流路4のファン6よりも下流側の部分に位置するので、ヒータ7と吹出し口3との間の流路4の長さが比較的短い。このため、ヒータ7によって加熱された空気の熱損失が低減される。さらに、ファン6から吹出された空気がヒータ7を必ず通過するので、吹出し口3から吹出される温風の流速分布がばらつくことを抑制できる。なお、図2に示すように、ファン6は吸気口2に隣り合う位置に設けられていてもよい。
ヒータ7は、ファン6よりも吸気口2の近くに位置してもよい。このような構成によれば、ファン6と吹出し口3との距離が比較的短いので、吹出し口3から吹出される温風の流速を高めることができ、吹出し口3と吸気口2との間での温風の循環が促進される。
図4に示すように、吹出し口3から外部に吹出された温風は、乗員の下腿に沿って下方に流れて乗物の床面に到達する。乗物の床面に到達した温風は、吹出し口3からさらに吹出された温風に押し出されるように上方かつ後方に向かって流れて吸気口2の周辺に到達する。この吸気口2の周辺に到達した温風の一部が吸気口2に吸い込まれて筐体10Aの内部の流路に供給される。すなわち、吹出し口3から吹出された温風は、乗員の足元で循環気流を形成し、吸気口2に到達しやすい。従って、吸気口2に吸い込まれる空気の温度を高めることができ、ヒータ7に要求される加熱量を低減できる。これにより、乗物用暖房装置100Aは、より少ない電力で暖房可能である。
ファン6としては、軸流ファンまたは遠心ファンを用いることができる。ファン6による風量は特に制限されないが、例えばファン6から送り出された直後の空気の流速が0.4〜2.0m/secであるとよい。これによれば、上記のような温風の循環流が形成されやすい。ヒータ7は、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ、セラミックヒータ等の電気ヒータである。この場合、ヒータ7は、電源(図示省略)から電力の供給を受けることによって発熱して流路4を流れている空気を加熱する。ヒータ7の出力は特に制限されないが、例えば、50〜300Wである。なお、ヒータ7は、乗物用暖房装置100Aの外部の熱源(例えば、水冷式エンジン)と熱交換したクーラントによって加熱を行う温水ヒータ等であってもよい。
図2に示すように、吹出し口3は、筐体10Aの上端部で幅方向に連続的に延びている。また、吸気口2は、筐体10Aの下端部に2つ形成されている。使用状態において座部Sの前方側から乗物用暖房装置100Aを平面視したとき、吹出し口3および吸気口2が幅方向で互いに重なっている。前方側から乗物用暖房装置100Aを平面視したときの平面図上で吸気口2を鉛直方向に平行移動させると吹出し口3に重なる。このような位置関係によれば、吹出し口3から下方に向かって吹出された温風が吸気口2に到達しやすい。このため、吹出し口3と吸気口2との間で温風の循環が促進される。2つの吸気口2は、筐体10Aの一端側(左側)に位置する左吸気口2Aと筐体10Aの他端側(右側)の端部に位置する右吸気口2Bとを含む。このため、左吸気口2Aが乗員の左足の下腿後面に対向しやすく、右吸気口2Bが乗員の右足の下腿後面に対向しやすい。その結果、温風が、乗員の下腿後面に沿って流れて左吸気口2Aまたは右吸気口2Bに到達しやすい。これにより、吹出し口3と吸気口2との間で温風の循環が促進される。
本実施形態において、ヒータ7は、左吸気口2Aの真上および右吸気口2Bの真上に位置するように幅方向に延びている。従って、左吸気口2Aから吸い込まれた空気および右吸気口2Bから吸い込まれた空気の両方がヒータ7によって十分に加熱される。
図3に示すように、使用状態において吹出し口3の開口面に対する法線Bが水平面Aに対して角度(吹出し角度)θだけ下方に傾いている。吹出し角度θは0°を超え90°未満であれば特に限定されない。吹出し角度θは、例えば30°〜70°の範囲である。吹出し角度θがこの範囲であれば、吹出し口から吹出された温風が乗員の下腿に沿って流れやすく、かつ、温風が吸気口2に到達しやすい。このため、温風の吸気口への到達しやすさと乗員の下腿における温感の確保との両立を実現しやすい。この効果をより高めるためには、吹出し角度θは、35°〜60°の範囲が望ましく、40°〜50°の範囲がより望ましい。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態に係る乗物用暖房装置100Bについて説明する。なお、特に説明する場合を除き、第2実施形態は第1実施形態と同様に構成される。第1実施形態と同一または対応する第2実施形態の構成要素には、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明を省略することがある。すなわち、第1実施形態に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、本実施形態にも適用されうる。このことは、後述する実施形態および変形例についても同様である。
図5において、筐体10Aの幅方向(Y方向)は、使用状態における乗物用シート11の幅方向(Y方向)と一致している。図5に示すように、本実施形態においては、使用状態において、幅方向における筐体10Aの一端側(左側)と他端側(右側)とのそれぞれに吹出し口3が設けられている。筐体10Aの一端側(左側)に設けられた吹出し口3を左吹出し口3A、筐体10Aの他端側(右側)に設けられた吹出し口3を右吹出し口3Bとする。左吹出し口3Aは乗員の左足の下腿と対向し、右吹出し口3Bは乗員の右足の下腿と対向する。このため、左吹出し口3Aまたは右吹出し口3Bから吹出された温風が乗員の下腿に沿って流れやすい。その結果、温風が吸気口2に到達しやすい。
本実施形態では、筐体10Aは、左吹出し口3Aと右吹出し口3Bとを幅方向において仕切り、空気の吹出しを遮断する仕切部10Bをさらに有している。このため、左吹出し口3Aと右吹出し口3Bとの間の仕切部10Bから温風が吹出されないので、左吹出し口3Aまたは右吹出し口3Bから吹出される温風の流速を大きくすることができる。もしくは、第1実施形態の乗物用暖房装置100Aの吹出し口3から吹出される温風の流速と同程度の流速で左吹出し口3Aまたは右吹出し口3Bから温風を吹き出す場合に、ファン6に必要とされるファンの大きさ、回転速度等を低減することができる。また、乗員の左足の下腿と右足の下腿との間に温風が供給されることが抑制されるので、吸気口2に到達する温風の量が低下しにくい。
本実施形態では、幅方向における筐体10Aの一端側(左側)と他端側(右側)のそれぞれに吸気口2が設けられている。筐体10Aの一端側(左側)に設けられた吸気口2を左吸気口2A、筐体10Aの他端側(右側)に設けられた吸気口2を右吸気口2Bとする。座部Sの前方側から本実施形態の乗物用暖房装置100Bを平面視したとき、左吹出し口3Aの下方に左吸気口2Aが位置し、右吹出し口3Bの下方に右吸気口2Bが位置している。そのため、左吹出し口3Aから吹出された温風が左吸気口2Aに到達しやすく、右吹出し口3Bから吹出された温風が右吸気口2Bに到達しやすい。その結果、吹出し口3から吹出された温風の全体が吸気口2に到達しやすい。
詳細には、左吹出し口3Aの真下に左吸気口2Aが位置し、右吹出し口3Bの真下に右吸気口2Bが位置している。左吹出し口3Aの幅および右吹出し口3Bの幅は、それぞれ、左吸気口2Aの幅および右吸気口2Bの幅よりも大きい。左吸気口2Aの幅W1に対する左吹出し口3Aの幅W2の比率(W2/W1)は、例えば、1.2〜10の範囲にある。このことは、右吸気口2Bおよび右吹出し口3Bにもあてはまる。幅方向において、左吸気口2Aが左吹出し口3Aの範囲内に収まっており、右吸気口2Bが右吹出し口3Bの範囲内に収まっている。このような構成によれば、上記した効果がより十分に得られることに加えて、以下のような効果を得ることができる。吹出し口3は、乗員のふくらはぎを温める必要があるので一定の幅を要する。一方、吸気口2の近傍の流路4における空気の流速を高めて吸気口2において効率的に空気を吸い込むためには、吸気口2の開口面積は小さいことが望ましい。比率(W2/W1)が上記の範囲であれば、乗員のふくらはぎの温感と吸気口2における空気の効率的な吸込みとを両立させることができる。
図5に示すように、本実施形態では、筐体10Aの内部空間の空気の流路4が、左吸気口2Aから左吹出し口3Aへの左流路4Aと、右吸気口2Bから右吹出し口3Bへの右流路4Bとを含んでいる。筐体10Aの内部空間において、左流路4Aと右流路4Bとの間には、仕切壁10Cによって中央空間4Cが形成されている。また、左流路4Aおよび右流路4Bのそれぞれにヒータ7が個別に配置されている。このため、ヒータ7の幅方向の長さを短くすることができるので、ヒータ7に要求される加熱量を抑制することができる。左流路4Aと右流路4Bのそれぞれにファン6が個別に配置されている。中央空間4Cは、左流路4Aのヒータ7および右流路4Bのヒータ7の加熱量を制御するサーモスタット(図示省略)、ファン6のコントローラ(図示省略)等を配置するための空間として利用してもよい。
上記の構成によれば、左流路4Aの空気と右流路4Bの空気とを個別に加熱することができる。場合によっては、左吹出し口3Aから吹出される温風の温度と右吹出し口3Bから吹出される温風の温度とを意図的に相違させることも可能である。例えば、左流路4Aのヒータ7の加熱量および右流路4Bのヒータ7の加熱量の一方が他方よりも大きくてもよい。このような構成によれば、乗物の窓に近い流路に設けられたヒータの加熱量をより高めることによって乗物の窓に近い吹出し口からより高温の温風を吹き出すことができるので、乗物の窓の周辺における冷気の影響を緩和させることができる。その結果、乗員の温感を官能的にバランスさせることができる。この場合に、左流路4Aのファン6の送風量および右流路4Bのファンの送風量の一方が他方よりも大きくてもよい。このような構成によれば、乗物の窓に近い流路に設けられたファンの送風量をより高めることによって乗物の窓に近い吹出し口からより高い流速で温風を吹き出すことができるので、乗物の窓の周辺における冷気の影響を緩和できる。
乗物の室内空間における左吸気口2Aおよび右吸気口2Bの位置関係に起因して、左吸気口2Aから吸い込まれる空気の温度と右吸気口2Bから吸い込まれる空気の温度とが大きく異なる可能性がある。この場合に、上記の構成によれば、左吹出し口3Aおよび右吹出し口3Bから吹出される温風の温度をバランスさせるために、左流路4Aおよび右流路4Bのいずれか一方に設けられたヒータ7の加熱量を他方に設けられたヒータ7の加熱量よりも高くすることができる。なお、筐体10Aの内部空間に仕切壁10Cが設けられていなくてもよい。ヒータ7は、左流路4Aを流れる空気および右流路4Bを流れる空気を加熱するように幅方向に連続的に延びていてもよい。さらに、筐体10Aは、左流路4Aを形成する筐体と右流路4Bを形成する筐体とが別個に独立に存在するように構成されていてもよい。すなわち、左右に独立している部分から構成された筐体10Aが乗物用シート11に装着されていてもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る乗物用暖房装置100Cについて説明する。図6に示すように、筐体10Aは、幅方向において筐体10Aの一端側と他端側とのそれぞれに吹出し口3を有している。また、筐体10Aは、筐体10Aの上端部に第1上方吹出し口5Aを有している。第1上方吹出し口5Aは、筐体10Aの一端側に設けられた吹出し口3と筐体10Aの他端側に設けられた吹出し口3との間で、幅方向に延びており、かつ上方に向かって開口している。ヒータ7は、筐体10Aの内部空間の幅方向において、一端部から他端部まで連続的に延びている。
吸気口2から吸い込まれてヒータ7によって加熱された温風の一部は、第1上方吹出し口5Aを通って上方に吹出される。このため、本実施形態では、図7に示すような温風の流れが形成される。本実施形態によれば、吹出し口3と吸気口2との間で循環する温風の流れに加えて、上方に向かう温風の流れが形成される。その結果、乗員の温感を高めることができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る乗物用暖房装置100Dについて説明する。図8に示すように、筐体10Aは、幅方向において筐体10Aの一端側と他端側とのそれぞれに吹出し口3を有している。筐体10Aは、さらに、上方に向かって開口している複数の第2上方吹出し口5Bを有している。第2上方吹出し口5Bは、筐体10Aの一端側に設けられた吹出し口3および筐体10Aの他端側に設けられた吹出し口3のそれぞれの両端近傍で上方に向かって開口している。すなわち、筐体10Aの一端側に設けられた吹出し口3が2つの第2上方吹出し口5Bによって挟まれている。筐体10Aの他端側に設けられた吹出し口3が2つの第2上方吹出し口5Bによって挟まれている。また、筐体10Aは、幅方向中央側に位置する2つの第2上方吹出し口5Bの間に仕切部10Bを有する。ヒータ7は、筐体10Aの内部空間の幅方向において、一端部から他端部まで連続的に延びている。
本実施形態によれば、図9に示すように、吹出し口3から下方に温風が吹出されるともに、吹出し口3の両端近傍から上方に温風が吹出される。これにより、乗員の上腿を包み込むように温風が吹出されるので、乗員の温感を高めることができる。さらに、仕切部10Bによって上方に吹出される温風の量は制限されるので、吸気口2に到達する温風の量が低下することを抑制できる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態に係る乗物用暖房装置100Eについて説明する。図10に示すように、筐体10Aは、幅方向において筐体10Aの一端側と他端側のそれぞれに吹出し口3が設けられている。筐体10Aは、さらに、幅方向外側、かつ、斜め上に空気が吹出されるように形成された第3上方吹出し口5Cを有している。具体的には、第3上方吹出し口5Cは、幅方向のいずれかの端部(図10においては両端部)であり、かつ、上方に向かって流路断面が幅方向の外側へ拡大している流路4Dの上端である位置で上方に開口している。本実施形態では、第3上方吹出し口5Cは、幅方向において吹出し口3よりも外側に位置している。ヒータ7は、筐体10Aの内部空間の幅方向において、一端部から他端部まで連続的に延びている。図11に示すように、吸気口2から吸い込まれてヒータ7によって加熱された温風の一部は、第3上方吹出し口5Cを通過して幅方向外側、かつ、斜め上に吹出される。図12に示すように、暖房付き乗物用シート1は、乗物の室内空間と外気とを隔てる乗物の窓20としばしば隣り合う。上記の構成によれば、第3上方吹出し口5Cから温風が窓20に向かって吹出される。このため、窓20を温風によって温めることができるので、窓20からの冷気輻射が軽減される。その結果、乗員の温感を高めることができる。
筐体10Aは、上記の第3〜第5実施形態を任意に採用することによって構成されてよい。換言すると、使用状態において、筐体10Aは、第1上方吹出し口5A、第2上方吹出し口5B、および第3上方吹出し口5Cからなる群より選ばれる少なくとも1つを有していてもよい。
<変形例>
上記の実施形態は様々な観点から変形可能である。図13Aおよび図13Bに示すように、使用状態において、乗物用暖房装置100Fのファン6は筐体10Aの後方に設けられていてもよい。本変形例では、使用状態において、筐体10Aはファン6の下方に、後方、側方及び下方からの吸気を抑制する隔壁によって形成された流路4Eを有している。使用状態における流路4Eの右側および左側のそれぞれに吸気口2が形成されており、これらの吸気口2が前方に開口している。ファン6としては、軸流ファンまたは遠心ファンを用いることができる。このような構成によっても、吹出し口3から下方に吹出された温風を、吹出し口3と吸気口2との間で循環させることができる。
図14に示すように、使用状態において、乗物用暖房装置100Gのファン6および吸気口2は筐体10Aの前方に設けられていてもよい。吸気口2は、前方に開口している。ファン6は、遠心ファンであり、より詳細にはシロッコファンである。吸気口2から吸い込まれた空気はファン6によって上方に送り出される。本変形例によれば吸気口2が前方に開口し、ファン6が筐体10Aの前方に位置しているので、吹出し口3から下方に吹出された温風を、吹出し口3と吸気口2との間で循環させやすい。
図15に示すように、乗物用暖房装置100Hは、筐体10Aの表面に輻射部材8を備えていてもよい。輻射部材8は、ヒータ7と吹出し口3との間の温風と熱交換して外部に熱を輻射する。また、使用状態において、輻射部材8は前方に向かって熱を輻射する。輻射部材8は、アルミ、鉄等で作られた金属の板である。大きな輻射面積を確保するために、輻射部材8の前面には凹凸が形成されている。輻射部材8の裏面が筐体10Aと接触することによって、ヒータ7と吹出し口3との間の温風によって加熱される。また、筐体10Aの前面に輻射部材8の大きさに応じた開口が設けられており、この開口を塞ぐように輻射部材8が取り付けられていてもよい。この場合、輻射部材8の裏面が流路4の一部を形成している。本変形例によれば、輻射部材8によって前方に熱を輻射することができるので、乗員の温感を高めることができる。
図15に示す乗物用暖房装置100Hにおいて、輻射部材8に代えて、または輻射部材8とともに、PTCヒータ、セラミックヒータ等の板状の電気ヒータ(図示省略)を筐体10Aの表面に取り付けてもよい。このような構成によっても乗員の温感を高めることができる。
図16に示すように、乗物用暖房装置100Iは、吹出し口3および吸気口2を除いて、乗物用シート11に内蔵されていてもよい。すなわち、乗物用暖房装置100Iは、乗物用シート11の座部Sより下方で乗物用シート11に内蔵されるべき暖房装置であってもよい。本変形例によれば、乗物用シート11の前方の空間を拡大できる。また、流路4を流れる空気が持つ熱が筐体10Aの表面から逃げにくいので、ヒータ7に要求される加熱量を低減できる。
乗物用暖房装置100A〜100Iの使用状態における姿勢は、添付の図面においてXY平面が水平である場合の乗物用暖房装置100A〜100Iの姿勢に限られない。乗物用暖房装置100A〜100Iの使用状態における姿勢は、添付の図面におけるXY平面が水平面に対して例えば5°以下の角度をなすように傾いた場合の乗物用暖房装置100A〜100Iの姿勢であってもよい。
本明細書に開示された乗物用暖房装置は、自動車、電車、飛行機、船舶等の乗物のシートに適用できる。

Claims (16)

  1. 乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着または内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
    吸気口、吹出し口および前記吸気口から前記吹出し口への空気の流路としての内部空間を有する筐体と、
    前記筐体の前記内部空間に設けられているファンと、
    前記筐体の前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
    前記吹出し口は、当該乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着または内蔵された使用状態において、前記吸気口よりも上方に位置し、かつ、水平方向よりも下方に向かって開口している、
    乗物用暖房装置。
  2. 前記使用状態において前記座部の前方側から当該乗物用暖房装置を平面視したとき、前記吹出し口および前記吸気口が幅方向で互いに重なっている、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
  3. 前記ファンは、前記ヒータよりも前記吸気口の近くに位置している、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
  4. 前記ヒータは、前記ファンよりも前記吸気口の近くに位置している、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
  5. 前記使用状態において、幅方向における前記筐体の一端側と他端側とのそれぞれに前記吹出し口が設けられている、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
  6. 前記筐体の前記一端側に設けられた前記吹出し口を左吹出し口、前記筐体の前記他端側に設けられた前記吹出し口を右吹出し口と定義したとき、
    前記筐体は、前記左吹出し口と前記右吹出し口とを前記幅方向において仕切り、空気の吹出しを遮断する仕切部をさらに有する、請求項5に記載の乗物用暖房装置。
  7. 前記幅方向における前記筐体の前記一端側と前記他端側とのそれぞれに前記吸気口が設けられており、
    前記筐体の前記一端側に設けられた前記吸気口を左吸気口、前記筐体の前記他端側に設けられた前記吸気口を右吸気口と定義し、前記座部の前方側から当該乗物用暖房装置を平面視したとき、前記左吹出し口の下方に前記左吸気口が位置し、前記右吹出し口の下方に前記右吸気口が位置している、請求項6に記載の乗物用暖房装置。
  8. 前記左吹出し口の幅および前記右吹出し口の幅は、それぞれ、前記左吸気口の幅および前記右吸気口の幅よりも大きい、請求項7に記載の乗物用暖房装置。
  9. 前記流路が、前記左吸気口から前記左吹出し口への左流路と前記右吸気口から前記右吹出し口への右流路とを含み、
    前記左流路を流れる空気および前記右流路を流れる空気を加熱するように前記ヒータが前記幅方向に延びている、または、前記左流路および前記右流路のそれぞれに前記ヒータが個別に配置されている、請求項6に記載の乗物用暖房装置。
  10. 前記左流路および前記右流路のそれぞれに前記ヒータが個別に配置されており、前記左流路のヒータの加熱量および前記右流路のヒータの加熱量の一方が他方よりも大きい、請求項9に記載の乗物用暖房装置。
  11. 前記使用状態において、前記筐体は、
    (i)前記筐体の前記一端側に設けられた前記吹出し口と前記筐体の前記他端側に設けられた前記吹出し口との間で上方に向かって開口している第1上方吹出し口、(ii)前記筐体の前記一端側に設けられた前記吹出し口および前記筐体の前記他端側に設けられた前記吹出し口のぞれぞれの両端近傍で上方に向かって開口している第2上方吹出し口、および(iii)前記幅方向外側、かつ、斜め上に空気が吹出されるように形成された第3上方吹出し口、からなる群より選ばれる少なくとも1つをさらに有する、請求項5に記載の乗物用暖房装置。
  12. 前記使用状態において、前記吸気口は、前方または下方に向かって開口している、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
  13. 前記使用状態において、前記筐体は、後方および側方から前記吸気口への吸気を抑制する隔壁をさらに備える、請求項12に記載の乗物用暖房装置。
  14. 前記使用状態において、前記吹出し口の開口面に対する法線が水平面に対して30°〜70°の範囲で下方に傾いている、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
  15. 前記ヒータと前記吹出し口との間の温風と熱交換して外部に熱を輻射する輻射部材をさらに備え、
    前記使用状態において、前記輻射部材は、前方に向かって熱を輻射する、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
  16. 座部を有する乗物用シートと、
    前記座部より下方で前記乗物用シートに装着または内蔵された請求項1に記載の乗物用暖房装置と、を備える、
    暖房付き乗物用シート。
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