JPWO2014083596A1 - 発電機の発電制御装置と発電制御方法 - Google Patents

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Abstract

車両10では、その搭載した前照灯21やワイパーモーター31等の電気負荷機器E1〜電気負荷機器ENごとに、出力変動に起因する違和感が許容される許容電圧Vをメモリー210に予め記憶する。車両操作者が出力を要求する出力要求電気機器をスイッチ操作に基づいて特定し、その特定した出力要求電気負荷機器についての許容電圧Vをメモリー210から読み出し、読み出した許容電圧Vが重複する重複電圧範囲を、発電機60を発電制御する際の発電電圧範囲Vpとする。そして、発電機60の発電電圧を発電電圧範囲Vpに収めて、発電機60を発電制御する。

Description

本発明は、発電機の発電制御装置と発電制御方法に関する。
発電機の発電電力は、種々の電気負荷機器に供給される。例えば、車両搭載の発電機の発電電力は、車両の前照灯や室内灯、インストルメントパネル(以下、インパネ)の照明灯等の各種照明機器の他、ワイパーやブロアーの駆動モーター等の駆動機器にも供給される。照明機器や駆動機器といった電気負荷機器の出力は、供給電圧である発電機の発電電圧が変動すると、この電圧変動の影響を受けて変動する。照明機器であれば、光量の変動が生じ、駆動機器であれば、駆動速度の変動が生じる。こうした発電電圧変動による照明機器の出力変動は、ちらつきとして認知され、違和感をもたらすことが危惧される。このため、前照灯の点灯時と前照灯の非点灯時とにおいて発電電圧の変化幅に差を持たせた上で、前照灯点灯時には発電電圧の変化幅を小さく設定して違和感の緩和を図る手法が提案されている(例えば、特許文献1)。なお、駆動機器であれば、発電電圧変動による出力変動は、動作不良や作動音異常と認知されて、違和感をもたらすことが危惧される。
特開2002−369403号公報
ところで、発電機の発電電力の供給を受ける電気負荷機器は、前照灯以外にも複数存在し、その全部、もしくは一部の電気負荷機器が同時に使用されることは多々ある。そして、電気負荷機器のそれぞれは、達成すべき機能から、電力消費形態や出力形態が相違するので、発電電圧変動による出力変動の発生状況は相違すると共に、違和感をもたらし得る出力変動を招く発電電圧変動の帯域も相違する。よって、前照灯の点灯時と非点灯時を考慮した発電電圧制御では、前照灯以外の電気負荷機器において、出力変動に基づく違和感の緩和が十分とは言えないことが危惧されるに到った。この他、発電機の発電制御の簡便化や、特異な制御機器を用いることによる部品点数の増加や重量増加の回避、コスト低下等についても要請されている。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、発電機の発電制御装置が提供される。この発電機の発電制御装置は、前記発電機の発電電圧の印加を受ける複数の電気負荷機器と、該電気負荷機器への印加が許容される許容電圧範囲を前記電気負荷機器ごとに記憶する記憶部と、電圧印加の対象となる印加対象電気負荷機器を、前記複数の電気負荷機器から特定する機器特定部と、該特定した前記印加対象電気負荷機器についての前記許容電圧範囲を前記記憶部から読み出し、該読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記許容電圧範囲が重複する重複電圧範囲を算出する重複範囲算出部と、前記発電機の発電電圧を前記重複電圧範囲に収めて、前記発電機を発電制御する発電制御部とを備える。よって、本発明の上記形態の発電機の発電制御装置によれば、印加対象電気負荷機器ごとの許容電圧範囲より狭い重複電圧範囲に収まった発電機の発電電圧を、印加対象電気負荷機器に印加する。このため、これら印加対象電気負荷機器の出力変動を、許容電圧範囲に対応して定まる許容出力変動範囲に収めることができる。この結果、出力の要求対象となる印加対象電気負荷機器の全てについて、出力変動に基づく違和感を緩和することが可能となる。また、出力の要求対象となる印加対象電気負荷機器の個々について、印加する電圧の変動を抑制する特有の機器を要しない。よって、部品点数の増加や重量増加についてもこれを回避でき、コスト的にも有益となる。そして、本発明の上記形態の発電機の発電制御装置が車両に搭載されれば、重複電圧範囲に収まって安定した発電電圧により、充電器を安定して充電できるので、充電制御の動作率の向上と、上記した重量増加の抑制とにより、燃費の向上を図ることができる。発電機の発電電圧を重複電圧範囲に収めるに当たっては、発電電圧を重複電圧範囲の下限から上限までの全範囲に収めるようする態様と、発電電圧を重複電圧範囲に含まれる一部の範囲に収めるようする態様のいずれの態様としてもよい。
(2)上記形態の発電機の発電制御装置において、前記発電制御部は、前記重複範囲算出部によって前記重複電圧範囲が算出できなかった場合には、前記発電機の発電電圧を予め定めた所定の電圧範囲に収めて、前記発電機を発電制御するようにできる。こうすれば、発電機の発電電圧を定める所定の電圧範囲と合致した重複電圧範囲の電気負荷機器のそれぞれについては、出力変動に基づく違和感を緩和することが可能となる。また、発電機に大きな負荷を与えないので、発電効率を高めることができる。
(3)上記形態の発電機の発電制御装置において、前記記憶部は、出力変動の抑制が求められる優先度を前記電気負荷機器ごとに記憶し、前記重複範囲算出部は、前記重複電圧範囲が算出できなかった場合には、前記読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記優先度を前記記憶部から読み出した上で、該読み出した前記優先度の低い前記印加対象電気負荷機器を除外して、前記重複電圧範囲を算出するようにできる。こうすれば、出力変動の抑制が求められる優先度が高い方の電気負荷機器のそれぞれについて、出力変動に基づく違和感を緩和することが可能となる。
(4)本発明の他の形態によれば、発電機の発電制御装置が提供される。この発電機の発電制御装置は、前記発電機の発電電圧の印加を受ける複数の電気負荷機器と、該電気負荷機器に電圧を変化させて印加する際に許容される許容電圧変化の速度範囲を前記電気負荷機器ごとに記憶する記憶部と、電圧印加の対象となる印加対象電気負荷機器を、前記複数の電気負荷機器から特定する機器特定部と、該特定した前記印加対象電気負荷機器についての前記許容電圧変化の速度範囲を前記記憶部から読み出し、該読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記許容電圧変化の速度範囲のうちで最も低速度範囲のものを選定速度範囲として選定する低速度範囲選定部と、前記発電機の発電電圧の変化速度を前記低速度範囲選定部の選定した前記選定速度範囲に収めて、前記発電機を発電制御する発電制御部とを備える。よって、本発明の上記形態の発電機の発電制御装置によれば、選定速度範囲に収まった変化速度でしか発電機の発電電圧を変化させないので、当該発電電力の印可を受ける印加対象電気負荷機器の出力変動を、印加対象電気負荷機器ごとの許容電圧変化の速度範囲に対応した許容出力変動範囲に収めることができる。この結果、出力の要求対象となる印加対象電気負荷機器の全てについて、出力変動の変化に基づく違和感を緩和することが可能となる。
(5)本発明の他の形態によれば、発電機の発電制御方法が提供される。この発電機の発電制御方法は、電圧印加の対象となる印加対象電気負荷機器を、前記発電機の発電電圧の印加を受ける複数の電気負荷機器から特定する工程(1)と、前記電気負荷機器への印加が許容される許容電圧範囲を前記電気負荷機器ごとに記憶した記憶部から、前記工程(1)で検出した前記印加対象電気負荷機器についての前記許容電圧範囲を読み出し、該読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記許容電圧範囲が重複する重複電圧範囲を算出する工程(2)と、前記発電機の発電電圧を前記重複範囲算出部の算出した前記重複電圧範囲に収めて、前記発電機を発電制御する工程(3)とを備える。よって、本発明の上記形態の発電機の発電制御方法によれば、印加対象電気負荷機器ごとの許容電圧範囲より狭い重複電圧範囲に収まった発電機の発電電圧を、印加対象電気負荷機器に印加する。このため、これら印加対象電気負荷機器の出力変動を、許容電圧範囲に対応して定まる許容出力変動範囲に収めることができる。この結果、出力の要求対象となる印加対象電気負荷機器の全てについて、出力変動に基づく違和感を緩和することが可能となる。
本発明は、発電機とその発電制御装置とを搭載した車両としても適用できる。
本発明の一実施形態としての車両10をその有する各種電気負荷機器と共に概略的に示す説明図である。 制御装置200を中心に車両10の電気的な構成を示すブロック図である。 電気負荷機器ごとの許容変動範囲の下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxの様子を示す説明図である。 電気負荷入力調整部220と発電機電圧指示部230を機能ブロック図にて表す説明図である。 発電機60の発電制御処理を表すフローチャートである。 電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENが出力要求電気機器とされた場合の許容電圧範囲の重複算出の様子を示す説明図である。 電気負荷機器E1と電気負荷機器E3および電気負荷機器EN−2が出力要求電気機器とされた場合の許容電圧範囲の重複算出の様子を示す説明図である。 出力変動の抑制が求められる優先度に優劣を定めた実施形態における許容電圧範囲の重複算出の様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態としての車両10をその有する各種電気負荷機器と共に概略的に示す説明図である。車両10は、出力要求対象たる電気負荷機器として、照明機器と駆動機器とを、それぞれ次のように複数備える。車両10は、複数の照明機器として、車両前方側から、前照灯21と、車幅灯を含むフロント方向指示灯22と、室内灯23と、ドア照明灯24と、パネル照明灯25と、リア方向指示灯26と、ブレーキランプ27と、車幅灯とバックランプを含むリア照明灯28とを備える。これら照明灯は、車両操作者のスイッチ操作や機器操作により、後述の制御装置200にて点灯制御される。そして、これら照明灯の内、室内灯23とパネル照明灯25を除く各照明灯は、車両の左右に設けられており、個別に点灯する。また、車両10は、複数の駆動機器として、ワイパーモーター31と、フロントブロアーモーター41と、リアブロアーモーター42とを備える。ワイパーモーター31は、ワイパーWと連結され、制御装置200の制御下で、ワイパーWを駆動する。フロントブロアーモーター41は、制御装置200の制御下で、フロントブロアーBfを駆動して当該ブロアーから送風する。リアブロアーモーター42は、制御装置200の制御下で、リアブロアーBrを駆動して当該ブロアーから送風する。上記した照明機器および駆動機器は、車両10が備える電気負荷機器としての一例であり、これ以外の照明機器や駆動機器を、後述する発電制御処理の制御対象に含んでもよい。例えば、車両10がいわゆる4ドア車両であれば、バックドア用の照明灯を含んでもよい。また、電動式のシート調整機構を搭載した車両10であれば、シート前後駆動用および傾斜駆動用のモーターを含んでもよい。
制御装置200は、論理演算を実行するCPUや、ROM、RAM等を有するマイクロコンピュータとして構成され、図示しない照明灯スイッチやブレーキセンサー等の信号を入力し、上記した照明機器や駆動機器のそれぞれを制御する。図2は制御装置200を中心に車両10の電気的な構成を示すブロック図である。
図示するように、制御装置200は、出力要求スイッチ群80と接続され、当該スイッチ群に含まれる各スイッチからのオン信号、オフ信号を入出力ポート240を経て入力する。出力要求スイッチ群80に含まれるスイッチは、前照灯21等の各種照明灯の点灯スイッチや、ワイパー駆動スイッチ、送風スイッチ、ブレーキスイッチ等である。この他、制御装置200は、入出力ポート240を介して発電機60、エンジン62、回転伝達機器64、充電給電器66、バッテリーセンサー72とも接続され、後述の電気負荷入力調整部220と発電機電圧指示部230を協働作動させて、発電機60の発電制御、詳しくはエンジン62の運転制御と回転伝達機器64による駆動力伝達制御を行う。これら制御については後述する。制御装置200は、バッテリーセンサー72のセンサー出力を受けてバッテリー70の充放電の状態を検知し、充電が必要な場合には、充電給電器66を制御して発電機60の発電電力にてバッテリー70を充電する。
発電機60は、制御装置200の制御を受けて発電し、その発電電力を前照灯21等に供給する。車両10は、発電機60の発電電力を供給すべく、前照灯21〜リア照明灯28の照明灯が属する照明機器群120と、ワイパーモーター31が属する第1駆動機器群130と、フロントブロアーモーター41とリアブロアーモーター42が属する第2駆動機器群140と、照明灯リレーボックス122と、第1駆動機器リレーボックス132と、第2駆動機器リレーボックス142とを備える。照明灯リレーボックス122は、照明機器群120に属する各照明機器に対応したリレーを有し、制御装置200の制御を受けて各リレーの開放・電通を図る。第1駆動機器リレーボックス132は、第1駆動機器群130に属するワイパーモーター31に対応したリレーを有し、制御装置200の制御を受けてリレーの開放・電通を図る。第2駆動機器リレーボックス142は、第2駆動機器群140に属するフロントブロアーモーター41とリアブロアーモーター42に対応したリレーを有し、制御装置200の制御を受けて各リレーの開放・電通を図る。
このように前照灯21等と接続された制御装置200は、メモリー210と、電気負荷入力調整部220と、発電機電圧指示部230と、入出力ポート240とを備え、これらを、相互に信号伝達が可能なバス250にて接続する。メモリー210は、不揮発的に情報を記憶するよう構成され、既述した前照灯21等の複数の照明機器、および、ワイパーモーター31等の複数の駆動機器を、電気負荷機器E1〜電気負荷機器ENとして、それぞれの機器についての許容電圧Vと許容電圧可変速度Sを記憶する。
許容電圧Vは、下限許容電圧Vmin〜上限許容電圧Vmaxの範囲を持って規定されている。こうした規定範囲は、ある電気負荷機器、例えば、電気負荷機器E1としての前照灯21を点灯した場合に、その点灯出力の変動である光量変動(ちらつき)に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容変動範囲として予め定められている。また、電気負荷機器Eiとしてのワイパーモーター31にあっては、ワイパーモーター31によりワイパーWを駆動した場合に、モーター出力の変動で起きるワイパーWの駆動速度変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容変動範囲として予め定められている。他の電気負荷機器としてのフロントブロアーモーター41やリアブロアーモーター42にあっては、これらモーターによりブロアーから送風した場合に、モーター出力の変動で起きる風量変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容変動範囲として予め定められている。図3は電気負荷機器ごとの許容変動範囲の下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxの様子を示す説明図である。そして、メモリー210は、電気負荷機器E1〜電気負荷機器EN(前照灯21、ワイパーモーター31等)のそれぞれについて、図3の許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxを記憶する。
許容電圧可変速度Sは、例えば、前照灯21への印加電圧を可変しつつ行ってこの前照灯21を点灯した場合に、印加電圧の速度変化に起因して光量変動(ちらつき)が生じても、その光量変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容電圧可変速度として予め定められている。また、駆動機器であるワイパーモーター31にあっては、ワイパーモーター31によりワイパーWを駆動した場合に、印加電圧の速度変化に起因してワイパーWの駆動速度変動が生じても、その駆動速度変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容電圧可変速度として予め定められている。他の電気負荷機器としてのフロントブロアーモーター41やリアブロアーモーター42にあっては、これらモーターによりブロアーから送風した場合に、印加電圧の速度変化に起因してブロアーからの風量変動が生じても、その風量変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容電圧可変速度として予め定められている。この場合、許容電圧可変速度Sについても、許容電圧Vのように下限許容可変速度Smin〜上限許容可変速度Smaxの範囲をもって規定してもよい。本実施形態では、演算処理の簡便化のため、許容電圧可変速度Sを、電気負荷機器E1〜電気負荷機器EN(前照灯21、ワイパーモーター31等)ごとの可変速度として定めた。そして、メモリー210は、この許容電圧可変速度Sを各電気負荷機器ごとに記憶する。
電気負荷入力調整部220と発電機電圧指示部230は、協働して、発電機60を発電制御し、その発電電力を、出力要求スイッチ群80の属するスイッチ操作に対応した前照灯21等の電気負荷機器に供給する。図4は電気負荷入力調整部220と発電機電圧指示部230を機能ブロック図にて表す説明図である。図示するように、電気負荷入力調整部220は、出力要求対象判定部221と、電圧重複範囲算出部225と、調整非実行判定部226とを備える。出力要求対象判定部221は、ランプ点灯判定部222と、ワイパー作動判定部223と、ブロアー作動判定部224とを有する。ランプ点灯判定部222は、出力要求スイッチ群80のスイッチの内で各照明等についてのスイッチからの点灯要求信号1〜点灯要求信号nの入力を受け、各信号の状態から、前照灯21等の各照明機器ごとにランプフラグflumのセット・リセットを行う。ランプフラグflumは、スイッチ信号により点灯出力が要求された照明機器を点灯させる旨を表し、電圧重複範囲算出部225に出力される。ワイパー作動判定部223は、出力要求スイッチ群80に属するワイパー作動スイッチからのワイパー作動要求信号w1の入力を受け、その状態から、ワイパーフラグfwiのセット・リセットを行う。ワイパーフラグfwiは、スイッチ信号によりワイパー作動出力が要求されたワイパーモーター31を駆動させる旨を表し、電圧重複範囲算出部225に出力される。ブロアー作動判定部224は、出力要求スイッチ群80のスイッチの内でフロントおよびリアのブロアースイッチからの作動要求信号(送風要求信号)b1〜作動要求信号b2の入力を受け、各信号の状態から、フロントブロアーモーター41とリアブロアーモーター42の各モーターごとにブロアーフラグfblwのセット・リセットを行う。ブロアーフラグfblwは、スイッチ信号により送風出力が要求されたフロントブロアーBf或いはリアブロアーBrを送風駆動させる旨を表し、電圧重複範囲算出部225に出力される。
電圧重複範囲算出部225は、メモリー210の記憶した電気負荷機器E1〜電気負荷機器ENごとの許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmax(図3参照)と許容電圧可変速度Sとを読み込み、発電機60を発電制御する際の発電電圧範囲Vp、および、電圧可変する際の可変速度Vsを算出する。調整非実行判定部226は、バッテリー70の充放電状況や出力要求スイッチ群80のスイッチからの出力要求の有無等に基づいて、発電機60の発電電圧範囲Vpと可変速度Vsの算出要否を決定する。発電機電圧指示部230は、電気負荷入力調整部220で算出した発電電圧範囲Vpに発電機60の発電電圧を収めた上で、可変速度Vsで発電機60の発電電圧を可変するための指令信号を生成し、この信号を発電機60に出力して発電機60を発電制御する。以下、電気負荷入力調整部220と発電機電圧指示部230による発電機60の発電制御について説明する。図5は発電機60の発電制御処理を表すフローチャートである。
図示する発電制御処理は、車両10の図示しないイグニッションスイッチがオンされてから所定時間ごとに制御装置200にて繰り返し実行され、制御装置200は、まず、発電機60の電圧可変制御が可能な状況か否かを判定する(ステップS100)。バッテリー70(図2参照)の充電電力が枯渇したり充電電力が不足している状況では、バッテリー70の充電が優先され、発電機60の電圧可変制御を行うことは得策でない。よって、制御装置200は、ステップS100において、バッテリー70の充電状況をバッテリーセンサー72のセンサー出力にて把握して、その状況から、発電機60の電圧可変制御の可否を判定する。この場合、電圧可変制御の可否判定は、図4に示した調整非実行判定部226にてなされる。
制御装置200は、ステップS110にて発電機60の電圧可変制御が可能であると肯定判定すると、出力要求スイッチ群80の各スイッチをスキャンし(ステップS110)、そのスキャン結果に基づいて、換言すれば、車両操作者によるスイッチ操作に基づいて、当該操作者が出力を要求している電気負荷機器(出力要求電気機器)を特定する(ステップS120)。このスイッチスキャンとそのスキャン結果による機器特定は、図4に示した出力要求対象判定部221にて行われ、出力要求電気機器については、ランプフラグflum、ワイパーフラグfwi或いはブロアーフラグfblwがセットされる。
次いで、制御装置200は、上記の各フラグがセットされた個々の出力要求電気機器についての許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmax(図3参照)および許容電圧可変速度Sを読み込む(ステップS130)。制御装置200は、個々の出力要求電気機器について読込済みの許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxとから、許容電圧Vの範囲の重複算出が可能か否かを判定する(ステップS135)。以下、ステップS110〜120にて、電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENの三つの負荷機器が出力要求電気機器とされた場合(第1状況)と、電気負荷機器E1と電気負荷機器E3および電気負荷機器EN−2の三つの負荷機器が出力要求電気機器とされた場合(第2状況)とについて、ステップS135の処理の様子を説明する。この両状況における三つの電気負荷機器の組み合わせは車両操作者のスイッチ操作により異なるものとなる。例えば、図1に示した前照灯21等の各照明機器のいずれか三つの照明機器の組み合わせとなり得るほか、ワイパーモーター31とフロントブロアーモーター41とリアブロアーモーター42の各モーターの組み合わせ、或いは、照明機器とモーターの組み合わせともなり得る。
図6は電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENが出力要求電気機器とされた場合の許容電圧範囲の重複算出の様子を示す説明図、図7は電気負荷機器E1と電気負荷機器E3および電気負荷機器EN−2が出力要求電気機器とされた場合の許容電圧範囲の重複算出の様子を示す説明図である。まず、図6の場合について説明する。なお、上記の図においては、車両操作者のスイッチ操作により出力要求電気機器とされた電気負荷機器を下線にて区別することとした。
図6に示す第1状況では、その下段に示すように、電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENについて読み込まれた許容電圧Vは、一部の範囲において全て重複する。よって、制御装置200は、図6に示す第1状況では、ステップS135にて肯定判定し、その重複範囲を発電電圧範囲Vpとして算出する(ステップS140)。この発電電圧範囲Vpの算出は、図4に示した電圧重複範囲算出部225にて行われる。つまり、電圧重複範囲算出部225は、電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENについての許容電圧Vの下限許容電圧Vminの内で最も大きい下限許容電圧Vmin、この場合は電気負荷機器E2についての下限許容電圧V2minを、発電電圧範囲Vpの下限値Vlowとする。上限値については、電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENについての許容電圧Vの上限許容電圧Vmaxの内で最も小さい上限許容電圧Vmax、この場合は電気負荷機器ENについての上限許容電圧Vnmaxを、発電電圧範囲Vpの上限値Vhighとする。そして、下限値Vlow(=下限許容電圧V2min)から上限値Vhigh(=上限許容電圧Vnmax)までの範囲を発電電圧範囲Vpとする(ステップS140)。次いで、制御装置200は、電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENについて読込済みの許容電圧可変速度Sから、発電機60の発電電圧を可変する際の可変速度Vsを選定する(ステップS150)。この可変速度Vsの選定は、図4に示した電圧重複範囲算出部225にて行われ、電圧重複範囲算出部225は、読み込まれ許容電圧可変速度Sのうちで最も低速の許容電圧可変速度Sを、可変速度Vsとして選定する。
制御装置200は、ステップS135の肯定判定を経て既述したように発電電圧範囲Vpと可変速度Vsを定めると(ステップS140〜150)、発電機60の発電電圧指令信号を作製し、当該指令信号により、発電機60を発電制御する(ステップS160)。この場合の発電電圧指令信号は、ステップS140〜150で定めた発電電圧範囲Vp(下限値Vlow〜上限値Vhigh)に、発電機60の発電電圧が収まり、その上で、発電機60を電圧可変で発電させる際の電圧変化速度が可変速度Vsとなる制御信号を含む。これにより、発電機60は、発電電圧範囲Vp(下限値Vlow〜上限値Vhigh)に収まる発電電圧であって可変速度Vsで電圧可変の状態で発電運転し、その発電電圧を、出力要求電気機器である電気負荷機器E1と電気負荷機器E2および電気負荷機器ENに印加する。この場合、発電電圧指令信号は、図4に示した発電機電圧指示部230にて作製され、発電機60に制御信号として出力される。
一方、図7に示す第2状況では、その下段に示すように、出力要求電気機器である電気負荷機器E1と電気負荷機器E3および電気負荷機器EN−2について読み込まれた許容電圧Vの重複は生じない。よって、制御装置200は、図7に示す第2状況では、ステップS135にて否定判定してステップS160に移行する。この場合のステップS160では、上記の各電気負荷機器について読み込んだ許容電圧Vと許容電圧可変速度Sに拘わらず、発電機60の発電電圧範囲Vpと電圧可変制御する際の可変速度Vsとを、予め定めた所定の電圧範囲と可変速度に設定し、これに対応する発電電圧指令信号にて発電機60を発電制御する。この場合、発電電圧指令信号は、図4に示した調整非実行判定部226での調整非実行の判定を受けて発電機電圧指示部230にて作製され、発電機60に制御信号として出力される。また、発電制御処理の当初のステップS100において、バッテリー70の充電状況により発電機60の電圧可変制御を実行しないと判定した場合にあっても、制御装置200は、発電機60の発電電圧範囲Vpと電圧可変制御する際の可変速度Vsとを、予め定めた所定の電圧範囲と可変速度に設定し、これに対応する発電電圧指令信号にて発電機60を発電制御する。上記の所定の電圧範囲と可変速度は、発電機60の発電性能に適した定格電圧範囲と可変速度に規定されている。
以上説明したように、本実施形態の車両10では、その搭載した前照灯21やワイパーモーター31等の電気負荷機器E1〜電気負荷機器ENごとに、各電気負荷機器の許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmax(図3参照)および許容電圧可変速度Sをメモリー210に予め記憶する。許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxは、各電気負荷機器ごとに次のように予め規定されている。前照灯21等の照明機器については、その照明機器を点灯した場合に、その点灯出力の変動である光量変動(ちらつき)に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容変動範囲として、許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxが照明機器ごとに予め規定されている。また、ワイパーモーター31等の駆動機器については、その駆動機器によりワイパーW等の駆動対象物を駆動した場合に、モーター出力の変動で起きるワイパーW等の駆動対象物の駆動速度変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容変動範囲として、許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxが駆動機器ごとに予め規定されている。各電気負荷機器ごとの許容電圧可変速度Sは、前照灯21等の照明機器については、その照明機器への印加電圧を可変しつつ行ってその照明機器を点灯した場合に、印加電圧の速度変化に起因して光量変動(ちらつき)が生じても、その光量変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容電圧可変速度として予め定められている。また、ワイパーモーター31等の駆動機器については、その駆動機器によりワイパーW等の駆動対象物を駆動した場合に、印加電圧の速度変化に起因してワイパーW等の駆動対象物の駆動速度変動が生じても、その駆動速度変動に基づいた違和感が車両操作者に許容される許容電圧可変速度として予め定められている。
本実施形態の車両10では、上記のように各電気負荷機器の許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxおよび許容電圧可変速度Sをメモリー210に予め記憶した上で、車両操作者が前照灯21等の電気負荷機器の出力を要求する出力要求電気機器を車両操作者のスイッチ操作に基づいて特定する(ステップS110〜120)。本実施形態の車両10では、その特定した出力要求電気負荷機器についての許容電圧Vの下限許容電圧Vminと上限許容電圧Vmaxおよび許容電圧可変速度Sをメモリー210から読み出し(ステップS130)、読み出した出力要求電気負荷機器ごとの許容電圧Vが重複する重複電圧範囲を発電電圧範囲Vpとして算出する(ステップS135:図6参照)。そして、本実施形態の車両10では、発電機60の発電電圧を上記の重複電圧範囲である発電電圧範囲Vpに収めて、発電機60を発電制御する。また、読み出した出力要求電気負荷機器ごとの許容電圧可変速度Sのうちで最も低速の許容電圧可変速度Sとなるように、発電機60の発電電圧を可変させる際の変化速度として、その変化速度(最低の許容電圧可変速度S)で発電機60を発電制御する。この結果、本実施形態の車両10によれば、上記の重複電圧範囲である発電電圧範囲Vpに収まった発電電圧を個々の出力要求電気負荷機器に印加するので、これら出力要求電気負荷機器の出力変動を許容出力変動範囲に収めて、出力要求電気負荷機器の全てについて、出力変動に基づく違和感を緩和できる。しかも、本実施形態の車両10によれば、発電機60を電圧可変制御する際には、出力要求電気負荷機器のうちで最も低速の許容電圧可変速度Sでしか発電電圧を変化させないので、出力要求電気負荷機器の全てについて、出力変動の変化に基づく違和感についても、これを緩和できる。
また、本実施形態の車両10では、前照灯21等のそれぞれの出力要求電気負荷機器について、発電機60との電源供給ラインに、印加する電圧の変動を抑制する特有の機器を必要としない。よって本実施形態の車両10によれば、部品点数の増加や重量増加を回避でき、低コスト化を図ることができる。そして、重複電圧範囲である発電電圧範囲Vp(図6)に収まって安定した発電電圧により、バッテリー70を安定して充電できるので、充電制御の動作率の向上と、上記した重量増加の抑制とにより、燃費の向上を図ることができる。
また、本実施形態の車両10では、図7で説明したように、個々の出力要求電気機器について読み出した許容電圧Vが重複しないと、読み込んだ許容電圧Vと許容電圧可変速度Sに拘わらず、発電機60の発電電圧範囲Vpと電圧可変制御する際の可変速度Vsとを、発電機60の発電性能に適した定格電圧範囲と可変速度に設定する。よって、本実施形態の車両10によれば、発電機60をその発電性能に適した定格電圧範囲と可変速度で発電制御するので、発電機60に掛かる負荷を軽減できる。しかも、発電機60の定格電圧範囲と合致した許容電圧Vを有する出力要求電気機器のそれぞれについては、出力変動に基づく違和感を緩和できる。
次に、他の実施形態について説明する。この実施形態では、前照灯21を始めとする各種電気負荷機器の担う機能の上から、出力変動の抑制が求められる優先度を定めた点に特徴がある。前照灯21は、車両前方を照射して夜間の視認性を高める機能を担うことから、その出力変動たる光量変動(ちらつき)が小さく、光量変動に基づいた違和感も抑制することが望ましい。室内灯23は、車室内の照度確保を担い、車室内には車両操作者がシートに着座していることから、光量変動(ちらつき)は小さく、光量変動に基づいた違和感も抑制することが望ましい。パネル照明灯25は、各種メーター等を照明してこれらの視認性を確保する機能を担うことから、光量変動(ちらつき)は小さく、光量変動に基づいた違和感も抑制することが望ましい。その一方、リア方向指示灯26、ブレーキランプ27およびリア照明灯28は、車両後方に位置する都合上、車両操作者は、通常、これらランプの光を視認しない。よって、車両後方のこれらランプについては、前照灯21ほど光量変動を抑制する必要性は高くない。フロント方向指示灯22についても同様であり、ドア照明灯24にあっては、ドア開閉に伴う点灯でよいことから、光量変動を抑制する必要性は低い。また、ワイパーモーター31は、ワイパーWによる雨滴の除去を図って車両前方の視認性を高める機能を担うことから、その出力変動で起きるワイパーWの駆動速度の変動は小さく、駆動速度変動に基づいた違和感も抑制することが望ましい。フロントブロアーモーター41とリアブロアーモーター42については、車室内への送風の風量確保を担い、車室内には車両操作者がシートに着座していることから、風量変動は小さく、風量変動に基づいた違和感も抑制することが望ましい。こうしたことを勘案し、この実施形態では、出力変動の抑制が求められる優先度に優劣を定めた。表1は、電気負荷機器ごとに定めた優先度を表しており、メモリー210は、この優先度の高低を、既述した許容電圧Vや許容電圧可変速度Sと関連付けて記憶している。
Figure 2014083596
このように優先度を定めた実施形態では、図5の発電制御処理のステップS135において、出力要求電気機器について読み込まれた許容電圧Vが重複すれば、ステップS140以降の処理を実行する。その一方、ステップS135において、許容電圧Vの重複は生じないと否定判定すると、表1の優先度を考慮して、次のように発電電圧範囲Vpを算出する。図8は出力変動の抑制が求められる優先度に優劣を定めた実施形態における許容電圧範囲の重複算出の様子を示す説明図である。この図8では、電気負荷機器E1と電気負荷機器E3および電気負荷機器EN−3が出力要求電気機器とされ、電気負荷機器E1と電気負荷機器EN−3は、出力変動の抑制が求められる優先度が高く、電気負荷機器E3では、この優先度が低い。
図8に示す状況では、その下段に示すように、出力要求電気機器である電気負荷機器E1と電気負荷機器E3および電気負荷機器EN−3について読み込まれた許容電圧Vの重複は生じない。よって、制御装置200は、これら出力要求電気機器についての優先度についてもこれをメモリー210から読み出し、優先度が低い電気負荷機器E3を除外して、電気負荷機器E1と電気負荷機器EN−3についての許容電圧Vの重複範囲を発電電圧範囲Vpとして算出する。この発電電圧範囲Vpは、電気負荷機器E1と電気負荷機器EN−3についての許容電圧Vの下限許容電圧Vminの内で最も大きい下限許容電圧Vn−3minを、下限値Vlowとする。上限値については、電気負荷機器E1と電気負荷機器EN−3についての許容電圧Vの上限許容電圧Vmaxの内で最も小さい上限許容電圧V1maxを、発電電圧範囲Vpの上限値Vhighとする。そして、下限値Vlow(=下限許容電圧Vn−3min)から上限値Vhigh(=上限許容電圧V1max)までの範囲を発電電圧範囲Vpとする。また、許容電圧可変速度Sについても、優先度が高い電気負荷機器E1と電気負荷機器EN−3について読込済みの許容電圧可変速度Sのうちで低速の許容電圧可変速度Sを、可変速度Vsとする。このように優先度を定めた実施形態では、出力変動の抑制が求められる優先度が高い電気負荷機器、具体的には表1に示す前照灯21やワイパーモーター31等にあっては、その出力変動に基づく違和感を確実に緩和することができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記の実施形態では、図6のように発電電圧範囲Vpを求めて、その下限値Vlowと上限値Vhighの範囲に発電機60の発電電圧を収めたが、下限値Vlowと上限値Vhighの発電電圧範囲Vpに含まれる一部の範囲に、発電機60の発電電圧を収めるようにしてもよい。
上記の実施形態では、出力変動の抑制が求められる優先度を考慮するに当たり、優先度を高低の2段階としたが、3段階以上の多段階に優先度を定めて、優先度の低い順に許容電圧Vの重複範囲の算出対象から除外するようにするにしてもよい。
上記の実施形態では、各電気負荷機器の許容電圧可変速度Sを機器ごとに規定したが、この許容電圧可変速度Sについても、許容電圧Vのように下限許容可変速度Smin〜上限許容可変速度Smaxの範囲をもって規定してもよい。そして、このように範囲規定した上で、発電機60を電圧可変で制御する際に、その発電電圧の変化速度を、出力要求電気負荷機器ごとの許容電圧可変速度Sのうちで最も許容電圧可変速度Sの範囲に収めて、発電機60を発電制御するようにしてもよい。
10…車両
21…前照灯
22…フロント方向指示灯
23…室内灯
24…ドア照明灯
25…パネル照明灯
26…リア方向指示灯
27…ブレーキランプ
28…リア照明灯
31…ワイパーモーター
41…フロントブロアーモーター
42…リアブロアーモーター
60…発電機
62…エンジン
64…回転伝達機器
66…充電給電器
70…バッテリー
72…バッテリーセンサー
80…出力要求スイッチ群
120…照明機器群
122…照明灯リレーボックス
130…第1駆動機器群
132…第1駆動機器リレーボックス
140…第2駆動機器群
142…第2駆動機器リレーボックス
200…制御装置
210…メモリー
220…電気負荷入力調整部
221…出力要求対象判定部
222…ランプ点灯判定部
223…ワイパー作動判定部
224…ブロアー作動判定部
225…電圧重複範囲算出部
226…調整非実行判定部
230…発電機電圧指示部
240…入出力ポート
250…バス
W…ワイパー
Bf…フロントブロアー
Br…リアブロアー
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
車両に搭載された発電機の発電制御装置であって、
前記車両に搭載され、前記発電機の発電電圧の印加を受ける複数の電気負荷機器と、
該電気負荷機器への印加が許容される許容電圧範囲を前記電気負荷機器ごとに記憶する記憶部と、
前記複数の電気負荷機器ごとに設けられ、車両操作者により操作される複数の出力要求スイッチと、
電圧印加の対象となる印加対象電気負荷機器を、前記車両操作者による前記複数の出力要求スイッチのスイッチ操作に基づいて、前記複数の電気負荷機器から特定する機器特定部と、
該特定した前記印加対象電気負荷機器についての前記許容電圧範囲を前記記憶部から読み出し、該読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記許容電圧範囲が重複する重複電圧範囲を算出する重複範囲算出部と、
前記発電機の発電電圧を前記重複電圧範囲に収めて、前記発電機を発電制御する発電制御部とを備える。

Claims (5)

  1. 発電機の発電制御装置であって、
    前記発電機の発電電圧の印加を受ける複数の電気負荷機器と、
    該電気負荷機器への印加が許容される許容電圧範囲を前記電気負荷機器ごとに記憶する記憶部と、
    電圧印加の対象となる印加対象電気負荷機器を、前記複数の電気負荷機器から特定する機器特定部と、
    該特定した前記印加対象電気負荷機器についての前記許容電圧範囲を前記記憶部から読み出し、該読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記許容電圧範囲が重複する重複電圧範囲を算出する重複範囲算出部と、
    前記発電機の発電電圧を前記重複電圧範囲に収めて、前記発電機を発電制御する発電制御部とを備える
    発電機の発電制御装置。
  2. 前記発電制御部は、前記重複範囲算出部によって前記重複電圧範囲が算出できなかった場合には、前記発電機の発電電圧を予め定めた所定の電圧範囲に収めて、前記発電機を発電制御する請求項1に記載の発電機の発電制御装置。
  3. 請求項1に記載の発電機の発電制御装置であって、
    前記記憶部は、出力変動の抑制が求められる優先度を前記電気負荷機器ごとに記憶し、
    前記重複範囲算出部は、前記重複電圧範囲が算出できなかった場合には、前記読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記優先度を前記記憶部から読み出した上で、該読み出した前記優先度の低い前記印加対象電気負荷機器を除外して、前記重複電圧範囲を算出する
    発電機の発電制御装置。
  4. 発電機の発電制御装置であって、
    前記発電機の発電電圧の印加を受ける複数の電気負荷機器と、
    該電気負荷機器に電圧を変化させて印加する際に許容される許容電圧変化の速度範囲を前記電気負荷機器ごとに記憶する記憶部と、
    電圧印加の対象となる印加対象電気負荷機器を、前記複数の電気負荷機器から特定する機器特定部と、
    該特定した前記印加対象電気負荷機器についての前記許容電圧変化の速度範囲を前記記憶部から読み出し、該読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記許容電圧変化の速度範囲のうちで最も低速度範囲のものを選定速度範囲として選定する低速度範囲選定部と、
    前記発電機の発電電圧の変化速度を前記選定速度範囲に収めて、前記発電機を発電制御する発電制御部とを備える
    発電機の発電制御装置。
  5. 発電機の発電制御方法であって、
    電圧印加の対象となる印加対象電気負荷機器を、前記発電機の発電電圧の印加を受ける複数の電気負荷機器から特定する工程(1)と、
    前記電気負荷機器への印加が許容される許容電圧範囲を前記電気負荷機器ごとに記憶した記憶部から、前記工程(1)で検出した前記印加対象電気負荷機器についての前記許容電圧範囲を読み出し、該読み出した前記印加対象電気負荷機器ごとの前記許容電圧範囲が重複する重複電圧範囲を算出する工程(2)と、
    前記発電機の発電電圧を前記重複範囲算出部の算出した前記重複電圧範囲に収めて、前記発電機を発電制御する工程(3)とを備える
    発電機の発電制御方法。
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