JPWO2013191217A1 - コンベア装置及びコンベア装置による重量検知方法 - Google Patents

コンベア装置及びコンベア装置による重量検知方法 Download PDF

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Abstract

ロードセル等の重量を直接測定する機器を使用せずに、搬送物の重量を搬送中に推定することができるコンベア装置を提案することを目的とする。コンベア装置は、一連の搬送路を形成する複数のゾーンを有する。複数のゾーンのうち、助走用のゾーンと重量測定用のゾーンは互いに搬送方向に隣接しており、互いに異なる駆動用モータを備えている。そして、助走用ゾーンに属する駆動用モータと、重量測定用ゾーンに属する駆動用モータは、それぞれ異なる所定の回転速度を目標回転速度として制御される。そして、回転速度検知手段によって、助走用ゾーンから重量測定用ゾーンに搬送物が搬送された際の重量測定用ゾーンにおける駆動用モータの回転速度変動が取得され、重量検知手段によって、その変動した回転速度に基づいた搬送物の重量が算出される。

Description

本発明は工場や物流倉庫で使用されるコンベア装置に関するものである。本発明は、特にローラコンベアに採用することが推奨される。また本発明は、コンベア装置による重量検知方法に関するものである。
工場や物流倉庫において、コンベア装置が広く活用されている。コンベア装置には、回転するローラによって搬送物を搬送するローラコンベアや、無端ベルトによって搬送物を搬送するローラコンベア、及びチェーンに取り付けられたバケット等によって搬送物を搬送するチェーン等の種類がある。
コンベア装置に関連する先行技術として、駆動モータの電流値を逐一捕らえ、モータの電流値の変化からコンベア装置の故障診断を行うもの(特許文献1)、モータの回転速度の変化からコンベア装置の故障診断を行うもの(特許文献2)、ベルトコンベアにおいて電流値と共にベルトスリップを検出して故障診断を行うもの(特許文献3)等が知られている。
また、搬送物の重量測定部(秤量部)を設け、重量測定により、搬送物の検査を行うと共に、測定した重量から推定されるコンベアの速度低下を自動的に補正する装置(特許文献4)が知られている。さらに特許文献4には公知技術として、コンベア装置の測定部の後ろ(測定部を基準に搬送方向上流側)に助走部を設け、助走部を通過後、助走部の前(助走部を基準に搬送方向下流側)に設置された物品検出器に到達するまでの所要時間の測定結果で重量測定部の重量測定結果の補正を行い重量測定精度を向上させる技術が紹介されている。
しかしこれらの技術は、電流値または回転速度の変化で故障診断を行うものであったり、重量測定のために重量測定部(秤量部)を設けることを必要とする技術である。
特開平11−326147号公報 特開2012−71988号公報 特開平11−326146号公報 特開2004−28892号公報
以上のように、従来技術においては、コンベアによって載置される搬送物の重量を測定するには、コンベア装置の一部に重量測定部(秤量部)を設けることが必要であった。
そして重量測定部(秤量部)には、ロードセル等の高価な部品が必要であった。またそれに伴う制御も複雑なものとなっていた。
したがって、従来では、コンベア上で、搬送物の重量を測定しようとした場合、前記したロードセル等の新たな部品等を要するため、製造コストが増大するばかりか、制御の煩雑化により、不具合が発生し易い嫌いがあった。
そこで本発明は、従来技術の問題点に鑑み、ロードセル等の重量を直接測定する機器を使用せずに、搬送物の重量を搬送中に推定することができるコンベア装置を提案することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための本発明の1つの様相は、一連の搬送路を形成するコンベア装置であって、モータによって駆動される第1ゾーンと、当該第1ゾーンに隣接し他のモータによって駆動される第2ゾーンとを有し、第1ゾーンに属するモータは回転速度が一定回転速度となる様に制御されており、第2ゾーンに属するモータは回転速度が第1ゾーンとは異なる一定回転速度となる様に制御されており、少なくともいずれか一方のゾーンに属するモータ又はモータと共に回転する部材の回転速度を直接的または間接的にモニターする回転速度検知手段を備え、搬送物が一方のゾーンから他方のゾーンの移動する際におけるモータの回転速度の変動に基づいて搬送物の重量を検知する重量検知手段を備えたことを特徴とするコンベア装置である。
本発明は、ローラコンベアに適用することが推奨されるが、ベルトコンベア等の他の形式のコンベアに応用することもできる。
また本発明でいう、「重量」は、物理的な意味の「重量」とは異なり、概念的なものである。
即ち物理的な意味の「重量」とは、「質量」に重力加速度を掛けたものであるが、本発明で言う「重量」は、「質量」と区別されるものではない。
本発明のコンベア装置では、第1ゾーンに属するモータと、第2ゾーンに属するモータは、共に回転しており、搬送物を搬送することができる。
その一方で、本発明のコンベア装置では、第1ゾーンに属するモータと、第2ゾーンに属するモータは、異なる回転速度に制御されている。
そのため一方のゾーンから他方のゾーンに搬送物が移動すると、移動元(前記他方のゾーンに対する搬送方向上流側)のゾーンの速度によって付された慣性の影響で、移動先(前記一方のゾーンに対する搬送方向下流側)のゾーンのモータの回転速度が変動する。しかしながら、移動先のゾーンのモータについても、一定の回転速度に制御されているから、移動先のモータは、元の回転速度に戻ろうとする。
例えば、移動元のモータが高速回転しており、移動先のモータが低速回転している場合を想定すると、移動先のモータは、搬送物の慣性によって回転速度がオーバーシュートする。続いて移動先のモータは、回転速度を元に戻す様に動作するが、このとき、本来の目標回転速度よりも回転速度が下回る現象が発生する。即ち移動先のモータは、アンダーシュート状態となり、回転速度が一時的に低下することとなる。移動先のモータは、このように、オーバーシュートとアンダーシュートとを繰り返して、次第に本来の目標回転速度に収斂してゆく。
そして本発明者らの研究によると、オーバーシュートとアンダーシュートの大きさ等は、搬送物の重量と相関があり、オーバーシュート等を解析することにより、重量を検知することができることが判った。
本発明は、この知見に基づくものであり、搬送物が一方のゾーンから他方のゾーンへ移動する際における回転速度検知手段の回転変動に基づいて搬送物の重量を検知する重量検知手段を備えている。
好ましくは、前記回転速度の変動の振幅に基づいて搬送物の重量を検知する。
本発明者らの実験によると、オーバーシュート等の振幅の大きさと、搬送物の重量との相関が大きいことが判明した。この好ましい様相は、この知見に基づくものである。
好ましくは、前記回転速度の低周波の変動を検知し、当該低周波の変動における振幅に基づいて搬送物の重量を検知する。
モータの回転速度変動は、各種のノイズの影響を受けやすく、目まぐるしく変動する。しかしながら、低周波の回転変動はノイズの影響が小さく、搬送物の重量との相関関係がより明確に現れる。この好ましい様相は、この知見に基づくものである。
好ましくは、回転速度の変動を一定周波数の振幅波に近似してその振幅を演算する。
本発明者らの実験によると、オーバーシュートとアンダーシュートの周期(周波数)は、重量に係わらず略一定であった。そのため回転変動を一定周波数の振幅波に近似してその振幅を演算すれば、再現性よく、オーバーシュートとアンダーシュートの様子を解析することができる。この好ましい様相は、この知見に基づくものである。
好ましくは、フーリエ変換により前記近似を行う。
好ましくは、前記回転速度の経時変化を表す曲線と、前記回転速度の制御目標回転速度又はそれに相関する速度を表す線とで囲まれた領域の面積に基づいて、搬送物の重量を検知する。
本発明者らの実験によると、オーバーシュート等により生じる前記領域の面積と、搬送物の重量との相関が大きいことが判明した。この好ましい様相は、この知見に基づくものである。本様相による面積に基づく重量検知は、単独で行われてもよいし、上記した変動の振幅に基づく重量検知と併用されてもよい。
好ましくは、搬送される搬送物の重量と、前記回転速度の変動の振幅又は前記領域の面積との関係を記憶する変換関係記憶手段を備え、一方のゾーンから他方のゾーンに移動する際に回転速度検知手段がモニターした実際の検出値と、変換関係記憶手段に記憶された関係に基づいて搬送物の重量を検知する。
変換関係記憶手段に記憶された関係は、演算式であってもよく、データテーブルであってもよい。
この好ましい様相のコンベア装置では、変換関係記憶手段に記憶された関係に基づいて搬送物の重量を検知することとしたので、迅速に重量を検知することができる。これにより、例えば、搬送物の重量に基づいて搬送方向を変更するような制御を行ったとしても、搬送物の重量が迅速且つ的確に得られるため、搬送効率が低減するおそれがない。
好ましくは、搬送物が一方のゾーンから他方のゾーンに移動するタイミングを検知するタイミング検知手段を備えている。
この好ましい様相によると、搬送物が移行する時期を検知することができるので、より正確に重量検知を行うことができる。
好ましくは、モータは回転子の位置を検知する回転位置検知手段を有するブラシレスモータであり、回転速度検知手段は、前記回転位置検知手段の検知信号に基づいてモータの回転速度をモニターする。
この好ましい様相では、ブラシレスモータの回転位置検知手段を利用して回転速度をモニターするので、回転速度検知手段として新たに用意するべき部品がほぼない。
好ましくは、回転位置検知手段はホール素子であり、モータには複数のホール素子があり、個々のホール素子の位置検出信号の時間間隔を検知し、当該時間間隔に基づいてモータの回転速度をモニターする。
この好ましい様相によると、回転速度を正確に検知することができ、重量もより正確に測定することができる。
好ましくは、第1ゾーンのモータの回転速度の制御目標回転速度と、第2ゾーンのモータの回転速度の制御目標回転速度の差は、低い側の制御目標回転速度の30パーセント以上である。
本発明の他の様相は、コンベア装置に載置された搬送物の重量を検知する重量検知方法であって、コンベア装置をモータによって駆動される第1ゾーンと、当該第1ゾーンに隣接し他のモータによって駆動される第2ゾーンとに区分し、第1ゾーンに属するモータをその回転速度が一定回転速度となる様に制御し、第2ゾーンに属するモータは回転速度が第1ゾーンとは異なる一定回転速度となる様に制御し、搬送物を一方のゾーンから他方のゾーンへ移動させ、その際における少なくともいずれか一方に属するモータの回転速度の変動をモニターし、回転速度の低周波の変動を検知し、当該低周波の変動における振幅に基づいて搬送物の重量を検知することを特徴とするコンベア装置による重量検知方法である。
本様相によると、搬送物を搬送しつつその重量を検知することができる。
好ましくは、回転速度の変動を一定周波数の振幅波に近似してその振幅を演算する。
好ましくは、フーリエ変換により前記近似を行う。
好ましくは、さらに、前記モータの回転速度の変動をモニターして当該回転速度の経時変化を表す曲線を取得し、当該曲線と、前記回転速度の制御目標回転速度又はそれに相関する速度を表す線とで囲まれた領域の面積に基づいて、搬送物の重量を検知する。
本発明の他の様相は、コンベア装置に載置された搬送物の重量を検知する重量検知方法であって、コンベア装置をモータによって駆動される第1ゾーンと、当該第1ゾーンに隣接し他のモータによって駆動される第2ゾーンとに区分し、第1ゾーンに属するモータをその回転速度が一定回転速度となる様に制御し、第2ゾーンに属するモータは回転速度が第1ゾーンとは異なる一定回転速度となる様に制御し、搬送物を一方のゾーンから他方のゾーンへ移動させ、その際における少なくともいずれか一方に属するモータの回転速度の変動をモニターして当該回転速度の経時変化を表す曲線を取得し、当該曲線と、前記回転速度の制御目標回転速度又はそれに相関する速度を表す線とで囲まれた領域の面積に基づいて、搬送物の重量を検知することを特徴とするコンベア装置による重量検知方法である。
本様相によっても、搬送物を搬送しつつその重量を検知することができる。
本発明のコンベア装置は、搬送物を搬送しつつ搬送物の重量を測定することができる。また本発明のコンベア装置は、ロードセル等の特別の重量測定機器を必要としない上、搬送物の重量を測定するために要する部品点数が少ない。
本発明の第一実施形態に係るコンベア装置を示す斜視図である。 図1のコンベア装置のゾーンコンベアを示す斜視図である。 図1のコンベア装置で採用するモータ内蔵ローラを示す断面図である。 図1のコンベア装置の配線を示す説明図である。 図1のコンベア装置で採用するゾーンコントローラと駆動用モータ及び在荷センサの関係を示す概念図である。 図1のコンベア装置で採用する重量検知装置を示す概念図である。 図6の重量検知装置の回転速度演算部の動作を示す説明図である。 図1のコンベア装置の助走用コンベアの駆動用モータと、重量測定用コンベアの駆動用モータの回転速度を示すグラフである。 (a)〜(d)は、図1のコンベア装置における搬送物の位置を示す図であり、(e)は、重量測定用コンベアの駆動用モータの回転速度を示すグラフである。 重量測定用コンベアの駆動用モータの回転速度の変化パターンを示すグラフである。 第一実施形態の重量測定装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例のコンベア装置を示す概念図である。 回転速度の変化曲線を示すグラフである。 第二実施形態における、回転速度の変化曲線と基準線の一例を表すグラフである。 第二実施形態における、回転速度の変化曲線と基準線の他の例を表すグラフである。 実施例1において、図12のコンベア装置に搬送物を通過させた場合の重量測定用コンベアの駆動用モータの回転速度を示すグラフである。 実施例1において、図12のコンベア装置に搬送物を通過させた場合における、搬送物の重量と、重量測定用コンベアの駆動用モータの回転速度変化の振幅との関係を示すグラフである。 実施例2で得られた、面積Eと搬送物質量との関係を示すグラフである。 実施例3で得られた、1Hz成分の振幅値と搬送物質量との関係を示すグラフである。 実施例3で得られた、実際の搬送物質量と算出された搬送物質量との関係を示すグラフである。 実施例4で得られた、面積Eと搬送物質量との関係を示すグラフである。 実施例4で得られた、実際の搬送物質量と算出された搬送物質量との関係を示すグラフである。
以下さらに本発明の実施形態のコンベア装置1について説明する。
本実施形態(第一実施形態)のコンベア装置1は、分散制御と称される制御方式を採用するものであり、複数の制御ゾーンに区分され、搬送物を上流側のゾーンから下流側のゾーンに向かって搬送することができる。即ち本実施形態のコンベア装置1は、分散制御による搬送機能を備えている。
また本実施形態のコンベア装置1は、上記した搬送機能に加えて搬送物の重量を測定する重量測定機能を備えている。
最初に、コンベア装置1の機械的構成と、分散制御による搬送機能について説明する。
コンベア装置1は、図1に示すように、複数のゾーンコンベア2(2a,2b,2c・・・)が搬送方向に直列に配置されたものである。各ゾーンコンベア2(2a,2b,2c・・・)は、主に搬送ローラ5と、在荷センサS(Sa,Sb,Sc・・・)と、ゾーンコントローラ10(10a,10b,10c・・・)とによって構成されており、それぞれ搬送機能を備えている。なお、各ゾーンコンベア2(2a,2b,2c,2d・・・)の機械的構造やサイズは、いずれも同一であるから、代表として図面中央のゾーンコンベア2bの構造について詳細に説明する。
ゾーンコンベア2bは、図2で示されるように、平行に配置された左右の一対のサイドフレーム3,3間に搬送物を搬送する複数の搬送ローラ5が搬送方向に所定間隔で軸支されたものである。この搬送ローラ5は、自由に回転する従動ローラ5bと、駆動用モータ12(図2では図示せず、図3参照)を内蔵するモータ内蔵ローラ5aとからなる。本実施形態では、モータ内蔵ローラ5aは1本だけであり、他の6本は従動ローラ5bである。
モータ内蔵ローラ5aは、例えば図3に示す様な内部構造を備えている。即ちモータ内蔵ローラ5aは、ローラ本体20内に、駆動用モータ12と減速機13が内蔵され、モータ12が回転することによってローラ本体20が回転するものである。
本実施形態で採用するモータ内蔵ローラ5aでは、内蔵する駆動用モータ12としてブラシレスモータが採用されている。
即ち本実施形態で採用する駆動用モータ12は、図5の様なブラシレスモータであり、永久磁石を有する回転子21と、その周囲を取り巻く3系統の固定子用コイル(U,V,W)を有している。また回転子21の位置を検知する回転位置検知手段として3個のホール素子P,G,Oを有している。
また、ゾーンコンベア2b内で隣接する搬送ローラ5同士は伝動ベルト6で巻回されている。そのため、モータ内蔵ローラ5aの回転駆動力を全ての従動ローラ5bに伝動することができる。本実施形態では、中央部にモータ内蔵ローラ5aを配している。
また、図2に示すように、ゾーンコンベア2bには在荷センサSbが設けられている。在荷センサSbは、サイドフレーム3上に設けられている。なお、在荷センサSbの位置は、搬送方向下流側の端部の近傍である。
在荷センサSbは、光電センサであって、対向するサイドフレーム3に発光ダイオードや赤外線ダイオード等の発光素子22が設けられている。これにより、搬送物が搬送されてくると、発光素子22からの光が遮られてオン(Hレベル)信号を出力し、被搬送物が存在しない場合にはオフ(Lレベル)信号を出力する。この様に光電センサがオン/オフされ、搬送物が所定位置まで搬送されたことを検知可能となっている。
ゾーンコンベア2bの一方のサイドフレーム3には、図4で示されるように、モータ内蔵ローラ5a内に内蔵された駆動用モータ12(図3参照)の駆動制御を行うためのゾーンコントローラ10bが取り付けられている。
即ちゾーンコントローラ10bは、モータ駆動回路部23、ホール素子信号入力部24、センサ信号入力部25、信号入出力部26及び制御部27を有している。
ここでモータ駆動回路部23は、駆動用モータ12の固定子用コイル(U,V,W)に順次通電するためのスイッチンク回路である。
ホール素子信号入力部24は、駆動用モータ12のホール素子P,G,Oからの信号が入力される回路である。
制御部27は、図示しないCPUとメモリを有し、PWM制御と、回転速度算出と、搬送モード制御を行うものである。
信号入出力部26は、隣接するゾーンコントローラ10a、10cと通信を行うための回路である。
ゾーンコントローラ10bは、前記した様に駆動用モータ12(図3参照)の駆動制御を行うものであり、具体的には駆動用モータ12を円滑に回転させる機能と、駆動用モータ12の回転速度を一定に維持する機能と、駆動用モータ12の起動・停止させる機能を有している。
即ち駆動用モータ12は、前記した様にブラシレスモータであり、永久磁石を有する回転子21と、その周囲を取り巻く3系統の固定子用コイル(U,V,W)と、回転位置検知手段としてのホール素子P,G,Oを有している。
そしてゾーンコントローラ10bは、回転子21の位置(回転姿勢)に応じて固定子用コイル(U,V,W)に順次通電して回転磁界を発生させ、回転子21を円滑に回転させる。即ちゾーンコントローラ10bは、駆動用モータ12を円滑に回転させる機能を備えている。
また本実施形態で採用するゾーンコントローラ10は、駆動用モータ12の回転速度をフィードバックさせる機能と、PWM制御機能を有し、駆動用モータ12の回転速度を一定に維持することができる。
即ち本実施形態のゾーンコントローラ10は、ホール素子P,G,Oから出力される信号をカウントすることにより、駆動用モータ12の回転速度を監視している。そのため本実施形態で採用するゾーンコントローラ10では、ホール素子P,G,Oによって駆動用モータ12の回転速度がフィードバックされる。
そして制御目標回転速度と、実際の駆動用モータ12の回転速度との差異に応じて固定子用コイル(U,V,W)に入力される電圧が変更される。
より具体的には、ゾーンコントローラ10はPWM制御機能を有し、制御目標回転速度と、実際の駆動用モータ12の回転速度との差異に応じて入力パルスの幅が増減される。例えば、制御目標回転速度と、実際の駆動用モータ12の回転速度が一致している場合には、50パーセントのパルス幅で、固定子用コイル(U,V,W)に通電され、実際の駆動用モータ12の回転速度が低下すると、それに応じてパルス幅を増大させる。その結果、固定子用コイル(U,V,W)に対する通電量が増大し、回転子21のトルクが増大して回転速度が上昇傾向となる。また逆に駆動用モータ12の実際の回転速度が、制御目標回転速度よりも早い場合には、パルス幅が減少される。その結果、固定子用コイル(U,V,W)に対する通電量が減少し、回転子21のトルクが低下して回転速度が下降傾向となる。
したがって、コンベア装置1の駆動用モータ12は、実際の回転速度が、制御目標回転速度よりも遅くなると、固定子用コイル(U,V,W)に流れる電流が増大して回転子21の回転トルクが増大し、次第に回転速度が増加する。一方、実際の回転速度が、制御目標回転速度よりも早い場合は、固定子用コイル(U,V,W)に流れる電流が減少して回転子21の回転トルクが減少し、次第に回転速度が遅くなる。
この様に、ゾーンコントローラ10bは、駆動用モータ12を円滑に回転させる機能を備えている。
また本実施形態のゾーンコントローラ10bは、各種の搬送モードに応じたプログラムを内蔵しており、搬送モードに応じて駆動用モータ12を起動・停止させる。
例えば、上流側のゾーンに搬送物が存在し、自己のゾーンに搬送物が存在しないという様な条件が揃った場合に、自己の駆動用モータ12を起動する。また例えば、自己のゾーンから搬送物が搬出されたことを条件として自己の駆動用モータ12を停止する。
なお、搬送モードには各種あるが、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態のコンベア装置1では、隣接するゾーンコンベア2(2a,2b,2c,2d・・・)にそれぞれ設けられたゾーンコントローラ10(10a,・・・10c,・・・10n)同士の間が、図1,4に示すように、信号線7で相互に接続されている。また、ゾーンコントローラ10(10a・・・10n)のうちの少なくとも一つ(本実施形態ではゾーンコンベア2a)と、上位制御装置50とは、信号線8を介して接続されている。なお、本実施形態では、図4に示す様に、上位制御装置50へ入力される全ての信号がゾーンコントローラ10を介して入力される訳ではなく、図5に示す様に、駆動用モータ12のホール素子G,O,Pから出力される信号は、ゾーンコントローラ10を介することなく、直接的に上位制御装置50へ入力される。
そして、図4の矢印が示すように、本実施形態のゾーンコントローラ10(ゾーンコントローラ10b)は、搬送物の流れ方向の上流側に隣接するゾーンコントローラ10(ゾーンコントローラ10a)の在荷信号、下流側に隣接するゾーンコントローラ10(ゾーンコントローラ10c)の在荷信号および下流側のゾーンの駆動状態信号が、信号入出力部26を介してゾーンコントローラ10bに入力される。
また、ゾーンコントローラ10bから出力される在荷信号および駆動状態信号は、信号入出力部26を介して他のゾーンコントローラ10a,10cに伝送される。
ここで、在荷信号は、各制御ゾーンに設けられた在荷センサSa〜Sc(図1、図4参照)の検知信号である。
本実施形態のコンベア装置1では、各ゾーンコントローラ10は、上流側および下流側の在荷信号と、下流側の駆動状態信号とを参照可能となっている。
また、上位制御装置50からの指令信号は、信号線8を介して所定のゾーンコントローラ10(ゾーンコントローラ10a)に伝送され、さらに、この所定のゾーンコントローラ10(ゾーンコントローラ10a)からコンベア装置1を構成する全てのゾーンコントローラ10に伝送される(図4参照)。
そして、各ゾーンコントローラ10は、隣接するゾーンの在荷センサSのオン・オフ状態や、隣接するゾーンの駆動用モータ12が起動しているか否かの情報が交換される。
そして例えば自己のゾーンに搬送物が存在し、下流側のゾーンに搬送物が存在しないといった所定の条件が揃うと、自己のゾーンの駆動用モータ12を起動し、搬送物を下流側のゾーンに送る。
また本実施形態のコンベア装置1では、中央のゾーンコンベア2bに、本実施形態に特有の構成たる重量検出装置30が接続されている。
以下、図6に示す重量検出装置30の構造及び機能について説明する。
重量検出装置30は、ホール素子信号入力回路(回転速度検知手段)33とパルス生成回路(回転速度検知手段)35を有すると共に、図示しないCPUと、メモリを内蔵するものであり、回転速度演算プログラム(回転速度検知手段)36と、フーリエ変換プログラム37と、重量演算プログラム38を備えている。
回転速度演算プログラム36は、ホール素子信号入力回路33から入力されたホール素子P,G,Oの信号に基づいて駆動用モータ12の回転数を演算するものである。
ここで本実施形態では、重量検出装置30の回転速度演算プログラム36は、前記したゾーンコントローラ10bの回転速度算出方法とは別個であり、方式も異なる。
即ち重量検出装置30の回転速度演算プログラム36は、各ホール素子P,G,Oの位置検出信号の時間間隔を検知し、当該時間間隔に基づいてモータの回転速度を演算するものである。
具体的には、検知信号の時間間隔は、回転子21の同一の極によって発生する検知信号の間隔である。そして、本実施形態では、回転子21が2極であるから、極数に合わせて、検知信号2個分の時間間隔を測定する。
より詳細に説明すると、本実施形態で採用する駆動用モータ12は、回転子21は永久磁石であり、N,Sをそれぞれ一極ずつ備えている。そのため回転子21が一回転すると、各ホール素子P,G,Oの近傍をN極とS極が一回ずつ通過する。従って、回転子21が一回転すると、各ホール素子P,G,Oからそれぞれ2回、起電力が生じる。
また、本実施形態で採用する重量検出装置30では、この起電力をホール素子信号入力回路33に入力し、パルス生成回路35でパルス信号に変換される。
そして回転速度演算プログラム36では、図7の様に、各ホール素子P,G,Oの信号に由来するパルス信号の立ち上がり時を基準点とし、各ホール素子P,G,Oの信号の2パルス分の時間間隔を検知する。より具体的には、図7の様に第1パルスの立ち上がり時刻と、第3パルスの立ち上がり時刻との差gを求める。また同様に、第2パルスの立ち上がり時刻と、第4パルスの立ち上がり時刻との差hを求める。
即ち前記した様に、本実施形態では、回転子21はN,Sをそれぞれ一極ずつ備えた2極の回転子であるから、第1パルスと第3パルスあるいは第2パルスと第4パルスは、回転子21の同一の極に由来するものである。そのためホール素子P,G,Oの取り付け位置による誤差や、回転子21の極の位置による誤差が相殺される。
本実施形態では、各ホール素子P,G,Oごとに、回転子21の極性に合わせて、パルス2個分の時間間隔を測定し、この平均値から駆動用モータ12の回転数を演算する。
フーリエ変換プログラム37は、駆動用モータ12の回転数の変動をモニターし、この変動曲線をフーリエ変換して低周波成分を抽出するプログラムである。例えば、モータの回転速度の変動曲線から、1Hzといった成分を抽出する。なお、抽出する周波数の選定については後記する。
重量演算プログラム38は、フーリエ変換された曲線から、振幅を演算する振幅演算と、演算された振幅から搬送物の重量を演算する重量演算を行うプログラムである。
即ち重量演算プログラム38は、特定の演算式又は対象表(データテーブル)に基づいて、前記した振幅に対応する重量値を特定する。
例えば、フーリエ変換後の曲線が、図10の様な曲線であるならば、振幅の最大値から最小値までの振れ幅(全振幅)Vaが演算され、さらにこの全振幅Vaに対応する重量値が特定される。
また重量検出装置30には、表示装置32が接続されており、特定された重量が表示される。
本実施形態のコンベア装置1では、前記した様に中央のゾーンコンベア2bに、本実施形態に特有の構成たる重量検出装置30が接続されており、重量検出装置30によって搬送物の重量を、搬送中に検知することができる。
以下、重量を検知する際の動作について説明する。
本実施形態のコンベア装置1では、ゾーンコンベア(Aゾーンのゾーンコンベア)2aを助走用コンベアとして機能させ、ゾーンコンベア(Bゾーンのゾーンコンベア)2bを重量測定用コンベアとして機能させる。以下、Aゾーンのゾーンコンベアを助走用コンベアAと称し、Bゾーンのゾーンコンベアを重量測定用コンベアBと称する(図1)。
搬送物の重量を測定する場合には、助走用コンベアAの速度と、重量測定用コンベアBの速度を異ならせる。即ち助走用コンベアAを駆動するモータの制御目標回転速度と、重量測定用コンベアBを駆動するモータの制御目標回転速度に差を付ける。
本実施形態では、図8に示す様に、助走用コンベアAのモータを高速回転(速度A)し、重量測定用コンベアBを低速回転(速度B)させる。
この回転差は、低速側を基準として、30パーセント以上であることが望ましく、より好ましくは、40パーセント以上である。
本実施形態では、助走用コンベアAのモータの制御目標回転速度を、毎分4556回転とし、重量測定用コンベアBを毎分3106回転とした。両者の差は、1450回転であり、重量測定用コンベアBの回転速度の47パーセントである。
前記した様に、ゾーンコントローラ10は、駆動用モータ12の回転速度をフィードバックさせる機能と、PWM制御機能を有し、駆動用モータ12の回転速度を一定に維持することができるから、無負荷状態であるならば、助走用コンベアAのモータは、制御目標回転速度たる毎分4556回転し、重量測定用コンベアBは毎分3106回転する。
また急激な負荷が掛かったり、負荷変動があった場合には、モータの回転数が変動するが、時間の経過と共に制御目標回転速度に収斂する。
搬送物の重量を測定する場合には、図9に示す様に、上流側から搬送物を搬送させる。搬送物は、図9(a)の様に助走用コンベアAに至り、助走用コンベアAによって下流側に搬送される。
その中途で、搬送物は助走用コンベアAの在荷センサSaで存在を検知され(図9(b))、さらに、図9(c)の様に在荷センサSaで検知され続ける状態を経て、図9(d)の様に在荷センサSaの検知エリアを離れて、重量測定用コンベアB側に移動する。
そして搬送物は図9(e)の様に、重量測定用コンベアB上を移動する。このとき、助走用コンベアAのモータは、毎分4556回転で回転しているから、助走用コンベアAにおいては、搬送物は毎分4556回転に相当する速度で移動する。そして搬送物は、その慣性により、毎分4556回転に相当する速度で下流側の重量測定用コンベアBに突入することとなる。
また同時に、本実施形態のコンベア装置1では、図9の下のグラフの様に、重量測定用コンベアBの駆動用モータ12の回転数をモニターしている。
重量測定用コンベアBの駆動用モータ12の回転数と、搬送物の位置との相関関係を説明すると次の通りである。
即ち図9(a)(b)(c)の様に搬送物が助走用コンベアAにある間は、重量測定用コンベアBは無負荷であるから、制御目標回転速度たる毎分3106回転で回転している。この状態から、図9(d)の様に重量測定用コンベアB側に搬送物が移動し、さらにその搬送物が図9(e)の様に至ると、その搬送物の慣性力によって重量測定用コンベアBに外力が作用し、重量測定用コンベアBのモータの回転数が増大傾向となる。しかしながら、ゾーンコントローラ10は、駆動用モータ12の回転速度をフィードバックさせる機能と、PWM制御機能を有しているから、回転速度は一様に上昇するのではなく、図の様に細かな上昇下降を繰り返しつつ、全体的に上昇傾向となる。
そして回転速度がピークに至ると、回転速度は下降傾向となる。即ち前記した様に、ゾーンコントローラ10は、駆動用モータ12の回転速度をフィードバックさせる機能と、PWM制御機能を有しているから、駆動用モータ12の回転数が増大するとフィードバック機能が働いて駆動用モータ12に通電する電流値が低下し、回転子21のトルクが低下して重量測定用コンベアBのモータの回転速度が低下傾向となる。
回転速度が低下する場合においても、一様に低下するのではなく、図の様に細かな上昇下降を繰り返しつつ、全体的に下降傾向となる。
そして回転速度は、制御目標回転速度たる毎分3106回転を下回る速度まで低下する。
本実施形態では、駆動用モータ12における上記した一連の回転速度変化をモニターしており、この変化曲線が重量演算プログラム38で、フーリエ変換され、1Hzの成分が抽出される。
そして、図10に示す様なフーリエ変換後の回転速度変化曲線から、振幅(全振幅)Vaが検出され、この振幅に対応する重量値が特定される。そして具体的な数値が表示装置32に表示される。
上記した一連の流れをフローチャートに表示すると図11の通りである。
即ち、ステップ1では、助走用コンベアAよりも上流側のゾーンコンベア(以下、単に上流側コンベアという)に搬送物が搬送されているか否かが確認される。具体的には、上流側コンベアの駆動用モータ12が駆動(電源オン)されているか否かが確認される。そして、ステップ1で、上流側コンベアの駆動用モータ12の駆動状態が確認されると、ステップ2に移行して、助走用コンベアA及び重量測定用コンベアBの駆動用モータ12のそれぞれが、所定の目標回転速度で駆動される。即ち、ステップ2では、助走用コンベアAの駆動用モータ12aは制御目標回転速度が毎分4556回転とされ、重量測定用コンベアBの駆動用モータ12bは制御目標回転速度が毎分3106回転とされる。
そして、助走用コンベアA及び重量測定用コンベアBの駆動用モータ12が駆動されると、ステップ3に移行して、重量測定用コンベアBの駆動用モータ12bの回転速度が監視される。即ち、ステップ3では、駆動用モータ12bの挙動から、搬送物が重量測定用コンベアBに搬入されたか否かが確認され、その搬送物の搬入により、重量測定用コンベアBの駆動用モータ12bの回転速度が変化するか否かが確認される。そして、ステップ3において、重量測定用コンベアBの駆動用モータ12bの回転速度の変化が確認されれば、その回転速度変化時からの一定時間(本実施形態では1秒間)内における駆動用モータ12bの回転数を記憶する(ステップ4)。
そして、ステップ4で、駆動用モータ12bの一定時間内の回転数が記憶されると、その回転数に基づいて、駆動用モータ12bの回転速度が算出される(ステップ5)。即ち、ステップ5では、回転速度演算プログラム36を介して、回転速度変化時の駆動用モータ12bの実際の回転速度が算出される。そして、その実際の回転速度を用いて、回転速度と時間との関係を示したグラフを作成し、そのグラフをフーリエ変換プログラム37によってフーリエ変換する。
そして、ステップ6に移行して、回転速度と時間との関係を示すグラフをフーリエ変換した結果から、駆動用モータ12bの回転速度の最大値と最小値の振り幅(全振幅)Vaが算出される。そして、ステップ7において、ステップ6で算出された駆動用モータ12bの回転速度の全振幅Vaを用いて、搬送物の重量が算出される。即ち、ステップ7では、後記する関係式(1)と、駆動用モータ12bの回転速度の全振幅Vaから、搬送物の重量が算出される。
以上のような流れで、搬送物の重量が算出される。
以上説明した実施形態では、助走用コンベアAの長さと、重量測定用コンベアBの長さを揃えたが、重量測定用コンベアBに突入する際の搬送物の速度を一定にするという観点からは、図12に示す様な助走用コンベアAの長さが重量測定用コンベアBの長さよりも長いことが望ましい。なお、このコンベア装置に関しては下記の実施例に詳述する。
また上記した実施形態では、助走用コンベアAの速度を重量測定用コンベアBの速度よりも早くしたが、本発明では逆でもよい。即ち助走用コンベアAの速度を重量測定用コンベアBの速度よりも遅くすることも可能である。この場合、重量測定用コンベアBのモータの回転速度変化は、一旦、回転速度が低下し、その後に上昇傾向となる(後述の図15参照)。
また双方のコンベアに属するモータの回転数をモニターし、この両者の回転速度の変化から搬送物の重量を求めてもよい。
また重量測定用コンベアBに替えて、助走用コンベアAの回転速度をモニターし、当該助走用コンベアAから得られた回転速度の変化から搬送物の重量を求めてもよい。
上記実施形態では、重量測定用コンベアBのモータの回転速度の変化曲線に基づいて、回転速度の最大値と最小値の振り幅(全振幅)を算出して、その全振幅を用いて重量を算出したが、本発明では最大側あるいは最小側の振幅を用いて重量を算出しても構わない。
上記実施形態(第一実施形態)は、モータの回転速度の変動の振幅に基づいて、搬送物の重量を検知するものであった。一方、次に説明する実施形態(第二実施形態)では、モータの回転速度の変化曲線(回転速度の経時変化を表す曲線)から得られる面積に基づいて搬送物の重量を検知する。以下、第二実施形態について説明する。
例えば、第一実施形態と同様に、助走用コンベアAを駆動するモータの制御目標回転速度(速度A)を毎分4556回転、重量測定用コンベアBを駆動するモータの制御目標回転速度(速度B)を毎分3106回転に設定する。そして、重量測定用コンベアBの駆動用モータ12の回転数をモニターし、図9の下及び図13に示すようなモータの回転速度の変化曲線を得る。即ち、モータの回転数を縦軸、時間を横軸とし、モータの回転速度の経時変化を表す曲線を描く。
次に、重量測定用コンベアBの制御目標回転速度(毎分3106回転)を表す直線(基準線)を引く。即ち、図13に示すように、毎分3106回転(速度B)の位置で水平に直線を描く。
次に、変化曲線と基準線に囲まれた領域(図13のハッチングで示した領域)を特定し、各領域の面積(E1,E2,E3,・・・・)の総和(面積E)を算出する。そして、この面積Eから、搬送物の重量を算出する。
本実施形態の一連の流れは、図11に示すフローチャートと基本的に同じである。ただし、ステップ6においては、ステップ5で算出されたモータの実際の回転速度に基づいて、面積Eを算出する。そして、ステップ7において、当該面積Eを用いて搬送物の質量を算出する。
前記した基準線は、制御目標回転速度そのものを表す直線であってもよいが、「制御目標回転速度に相関する速度」を表す直線であってもよい。例えば、制御目標回転速度に相関する速度として、制御目標回転速度に所定の係数を掛けた値や、所定の速度値を加減した値を採用してもよい。
本実施形態では、面積Eそのものの値のほか、補正された面積Eの値を用いてもよい。例えば、制御目標回転速度を中心とした一定範囲については回転速度の変化を無視する補正を行ってもよい。例えば、図14に示すような変化曲線が得られた場合に、制御目標回転速度(毎分3106回転)を中心として、制御目標回転速度プラス・マイナスK(例えば、K=毎分170回転)の範囲については回転速度の変化を無視し、図14のハッチングで示した領域の面積を採用することができる。
第二実施形態の他の構成は、第一実施形態と同じであるので、説明を省略する。
第一実施形態と同様に、第二実施形態においても、助走用コンベアAの速度を重量測定用コンベアBの速度よりも遅くしてもよい。例えば、助走用コンベアAを駆動するモータの制御目標回転速度(速度A)を毎分1657回転、重量測定用コンベアBを駆動するモータの制御目標回転速度(速度B)を毎分4556回転に設定することができる。この場合に得られる回転速度の変化曲線は、例えば図15のようになる。
この場合も、基準線は、制御目標回転速度(毎分4556回転)そのものを表す直線であってもよいし、「制御目標回転速度に相関する速度」を表す直線であってもよい。
さらに、面積Eそのものの値のほか、補正された面積Eの値を用いてもよい。例えば、図15に示すように、制御目標回転速度(毎分4556回転)を中心として、制御目標回転速度プラス・マイナスK(例えば、K=毎分170回転)の範囲については回転速度の変化を無視し、図15のハッチングで示した領域の面積を採用することができる。
また第二実施形態においても、双方のコンベアに属するモータの回転数をモニターし、この両者の回転速度の変化曲線から得られる2つの面積Eから搬送物の重量を求めてもよい。さらに、重量測定用コンベアBに替えて、助走用コンベアAの回転速度をモニターし、当該助走用コンベアAから得られた回転速度の変化曲線から面積Eを算出し、搬送物の重量を求めてもよい。
第一実施形態と第二実施形態を併用する実施形態も可能である。即ち、モータの回転速度の変動の振幅に基づいて搬送物の重量を検知すると共に、モータの回転速度の変化曲線から得られた面積に基づいて搬送物の重量を検知する。この場合には、2種類の重量検知値が得られるが、最終的な重量の算出には様々な方法が適用できる。1つは、両者の平均値を採用することである。その他、一方をメインの値とし、他方を補正値として採用することである。その他、両者が極端に異なる値となった場合には、測定エラーと判断することができる。
上記した実施形態では、モータの回転速度をモータ自体が内蔵するホール素子から演算したが、本発明では他の方策によってもよい。例えばモータにエンコーダを取り付けてモータの回転速度を検知してもよい。またローラ本体の回転速度をモータの回転数としてもよい。
またモータに流れる電流値等から間接的にモータの回転速度を検知するものであってもよい。
上記した実施形態では、助走用コンベアAや重量測定用コンベアBを駆動する駆動用モータ12が、ローラ本体20に内蔵したモータ内蔵ローラ5aを形成した構成を示したが、本発明では駆動用モータ12をローラ本体20に内蔵しない構成であっても構わない。即ち、駆動用モータ12をローラ本体20の外部に配置し、その外部からローラ本体20を駆動できる構成である。
次に本発明者らが試作したコンベア装置51及び本発明の効果を確認するために行った実験について説明する。
本発明者らが試作したコンベア装置51は、上記したコンベア装置1と同様、搬送路が複数のゾーンコンベアにより構成されているが、助走用コンベアが他のゾーンコンベアの構造と異なるため、その異なる点に注目して説明する。
なお、ここで言う「他のゾーンコンベア」は、上記したゾーンコンベア2の構造と同一であるため、同一の部材には同一の番号を付して説明を省略する。
即ち、試作したコンベア装置51における助走用コンベアαは、図12で示されるように、他のゾーンコンベア(重量測定用コンベアβを含む)よりも搬送方向の長さが長く、設置される搬送ローラ5の数も多い構成とされている。具体的には、助走用コンベアαは、他のゾーンコンベアの搬送方向長さ、つまり他のゾーンコンベアのサイドフレーム3,3の長さに対して、約2倍の長さのサイドフレーム53,53を有する。そして、助走用コンベアαは、そのサイドフレーム53,53の間に、15本の搬送ローラ5が軸支されている。そして、その15本の搬送ローラ5は、搬送方向に沿って所定間隔(他のゾーンコンベアと同一間隔)で軸支されている。そして、この15本の搬送ローラ5の内訳は、モータ内蔵ローラ5aが1本で、従動ローラ5bが14本とされている。また、助走用コンベアαは、搬送方向下流側の端部寄りに在荷センサSが設けられている。
そして、以下に示す条件の下、実験を実施した。
〔実施例1〕
試作したコンベア装置51の助走用コンベアαの駆動用モータ12aの制御目標回転速度を毎分4556回転(4556rpm)とし、重量測定用コンベアβの駆動用モータ12bの制御目標回転速度を毎分3106回転(3106rpm)とした。
そして試作したコンベア装置51に異なる重量(重量x、重量y、重量z)の搬送物を搬送した。なお搬送物は、同一形状のパレットに乗せた上でコンベア上に載置した。
そして重量測定用コンベアβの駆動用モータ12bの回転速度をモニターしたところ、図16に示す様なグラフ(変化量が大きいものから重量x、重量y、重量z)が得られた。
即ち駆動用モータ12bの回転速度は、細かな上下動を繰り返しつつ、上昇傾向となり、その後に細かな上下動を繰り返しつつ下降傾向となった。
また実験によると、搬送物の重量に係わらず、上昇傾向と下降傾向の周期は同一であった。本実施形態では、上昇傾向と下降傾向の周波数は、概ね1Hzであった。
そこで、回転速度変化をフーリエ変換し、低周波成分を抽出した。より具体的には、1Hzの成分を抽出した。続いて、抽出した駆動用モータ12bの回転速度変化曲線の振幅を計算した。その結果、駆動用モータ12bの回転速度の振幅の大小と、搬送物の重量とは、図17の様に直線的な相関関係があることが判明した。
また、図17に示す駆動用モータ12bの回転速度の振幅の大小(振幅値A)と、搬送物の重量Mとは、以下に示す関係式(1)を満たすことが導かれた。
M=0.0544A−0.0946・・・(1)
そこで、図17から導き出された関係式(1)をデータとして記憶した。
そして続いて重量が既知の搬送物を多数搬送し、表示装置32に重量を表示させたところ、表示装置32は正確な重量を示した。
〔実施例2〕
実施例1と同じ条件で、搬送物質量ごとに、モータの回転速度の変化曲線を取得した。この際、高周波ノイズを除去するために、測定した回転速度データに対してローパスフィルタをかけて、150Hz以上のデータを除去した。図14に示すように基準線を設定し、変化曲線と基準線に囲まれた各領域の面積の総和(面積E)を算出した。この際、K=170rpmとして面積値を補正した(図14のハッチング部分参照)。搬送物質量は、1kg刻みで1〜20kgの範囲とした(20点)。
その結果、面積Eと搬送物質量(kg)の関係は図18に示すとおりとなった。即ち、0〜10kgの範囲、並びに、11〜20kgの範囲で、面積Eと搬送物質量との間に直線的な相関関係が認められた。また、0〜10kgの範囲と11〜20kgの範囲とでは直線の傾きが異なっており、10〜11kgの間でモードが切り替わるものと考えられた。
そして、0〜9kgの範囲で以下の関係式(2)、10,11kgで以下の関係式(3)、12〜20kgの範囲で以下の関係式(4)を満たすことが導かれた。
M=0.0201E+0.8341・・・(2)
M=0.0279E−2.4237・・・(3)
M=0.0546E−15.577・・・(4)
〔実施例3〕
本実施例では、助走用コンベアαの駆動用モータ12aの制御目標回転速度を、重量測定用コンベアβの駆動用モータ12bの制御目標回転速度よりも小さくした。具体的には、助走用コンベアαの駆動用モータ12aの制御目標回転速度を毎分1657回転(1657rpm)、重量測定用コンベアβの駆動用モータ12bの制御目標回転速度を毎分4556回転(4556rpm)に設定し、実施例1と同様の実験を行った。搬送物質量は、1kg刻みで1〜20kgの範囲とした(20点)。また、全てのローラに滑り止め用のラバーを巻いた。
1Hz成分の振幅値Aと搬送物質量Mとの関係を図19に示す。即ち、0〜9kgの範囲、並びに、12〜20kgの範囲で、振幅値Aと搬送物質量Mとの間に直線的な相関関係が認められた。また0〜9kgの範囲と12〜20kgの範囲とでは直線の傾きが異なっており、10〜11kgの間でモードが切り替わるものと考えられた。
そして、0〜9kgの範囲で以下の関係式(5)、10,11kgで以下の関係式(6)、12〜20kgの範囲で以下の関係式(7)を満たすことが導かれた。
M=0.0581A−0.7159・・・(5)
M=0.6201A−98.649・・・(6)
M=0.3791A−55.47 ・・・(7)
また、図20に、実際の搬送物質量と、算出された搬送物質量との関係を示す。即ち、両者の間に良好な相関関係が認められた。
〔実施例4〕
本実施例では、実施例3と同じ条件で、搬送物質量ごとに、モータの回転速度の変化曲線を取得した。図15に示すように基準線を設定し、変化曲線と基準線に囲まれた各領域の面積の総和(面積E)を算出した。この際、K=170rpmとして面積値を補正した(図15のハッチング部分参照)。搬送物質量は、1kg刻みで1〜20kgの範囲とした(20点)。
その結果、面積Eと搬送物質量(kg)の関係は図21に示すとおりとなった。即ち、0〜9kgの範囲、並びに、12〜20kgの範囲で、面積Eと搬送物質量との間に直線的な相関関係が認められた。また0〜9kgの範囲と12〜20kgの範囲とでは直線の傾きが異なっており、10〜11kgの間でモードが切り替わるものと考えられた。
そして、0〜9kgの範囲で以下の関係式(8)、10,11kgで以下の関係式(9)、12〜20kgの範囲で以下の関係式(10)を満たすことが導かれた。
M=0.0226A−0.5779・・・(8)
M=0.1023A−30.582・・・(9)
M=0.0471A−7.8504・・・(10)
また、図22に、実際の搬送物質量と、算出された搬送物質量との関係を示す。即ち、両者の間に良好な相関関係が認められた。
本発明のコンベア装置は、搬送動作に並行して搬送物の重量測定が可能な重量測定機能が付加されているため、搬送物の重量に基づいた搬送物の誤搬送を防止あるいは検出することが可能である。また、重量測定機能を付加するべく、センサ等の新たな部材を設ける必要がないため、搬送物の自動振り分け等を行う場合に、新たな搬送工程等が増加することがない。また、搬送物の実際の重量と、上記関係式(1)等から算出された搬送物の重量との比較から、コンベア装置の故障や異常の検出を行うことも可能である。
1,51 コンベア装置
2 ゾーンコンベア
5 搬送ローラ
10 ゾーンコントローラ
12 駆動用モータ
30 重量検出装置
32 表示装置
33 ホール素子信号入力回路
35 パルス生成回路
36 回転速度演算プログラム
37 フーリエ変換プログラム
38 重量演算プログラム
A,α 助走用コンベア
B,β 重量測定用コンベア
G,O,P ホール素子
Va 全振幅
E 面積

Claims (17)

  1. 一連の搬送路を形成するコンベア装置であって、モータによって駆動される第1ゾーンと、当該第1ゾーンに隣接し他のモータによって駆動される第2ゾーンとを有し、
    第1ゾーンに属するモータは回転速度が一定回転速度となる様に制御されており、第2ゾーンに属するモータは回転速度が第1ゾーンとは異なる一定回転速度となる様に制御されており、
    少なくともいずれか一方のゾーンに属するモータ又はモータと共に回転する部材の回転速度を直接的または間接的にモニターする回転速度検知手段を備え、
    搬送物が一方のゾーンから他方のゾーンの移動する際におけるモータの回転速度の変動に基づいて搬送物の重量を検知する重量検知手段を備えたことを特徴とするコンベア装置。
  2. 前記回転速度の変動の振幅に基づいて搬送物の重量を検知することを特徴とする請求項1に記載のコンベア装置。
  3. 前記回転速度の低周波の変動を検知し、当該低周波の変動における振幅に基づいて搬送物の重量を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンベア装置。
  4. 回転速度の変動を一定周波数の振幅波に近似してその振幅を演算することを特徴とする請求項2又は3に記載のコンベア装置。
  5. フーリエ変換により前記近似を行うことを特徴とする請求項4に記載のコンベア装置。
  6. 前記回転速度の経時変化を表す曲線と、前記回転速度の制御目標回転速度又はそれに相関する速度を表す線とで囲まれた領域の面積に基づいて、搬送物の重量を検知することを特徴とする請求項1に記載のコンベア装置。
  7. さらに、前記回転速度の経時変化を表す曲線と、前記回転速度の制御目標回転速度又はそれに相関する速度を表す線とで囲まれた領域の面積に基づいて、搬送物の重量を検知することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のコンベア装置。
  8. 搬送される搬送物の重量と、前記回転速度の変動の振幅又は前記領域の面積との関係を記憶する変換関係記憶手段を備え、一方のゾーンから他方のゾーンに移動する際に回転速度検知手段がモニターした実際の検出値と、変換関係記憶手段に記憶された関係に基づいて搬送物の重量を検知することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のコンベア装置。
  9. 搬送物が一方のゾーンから他方のゾーンに移動するタイミングを検知するタイミング検知手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のコンベア装置。
  10. モータは回転子の位置を検知する回転位置検知手段を有するブラシレスモータであり、回転速度検知手段は、前記回転位置検知手段の検知信号に基づいてモータの回転速度をモニターすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のコンベア装置。
  11. 回転位置検知手段はホール素子であり、モータには複数のホール素子があり、個々のホール素子の位置検出信号の時間間隔を検知し、当該時間間隔に基づいてモータの回転速度をモニターすることを特徴とする請求項10に記載のコンベア装置。
  12. 第1ゾーンの回転速度の制御目標回転速度と、第2ゾーンの回転速度の制御目標回転速度の差は、低い側の制御目標回転速度の30パーセント以上であることを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のコンベア装置。
  13. コンベア装置に載置された搬送物の重量を検知する重量検知方法であって、コンベア装置をモータによって駆動される第1ゾーンと、当該第1ゾーンに隣接し他のモータによって駆動される第2ゾーンとに区分し、
    第1ゾーンに属するモータをその回転速度が一定回転速度となる様に制御し、第2ゾーンに属するモータは回転速度が第1ゾーンとは異なる一定回転速度となる様に制御し、
    搬送物を一方のゾーンから他方のゾーンへ移動させ、その際における少なくともいずれか一方に属するモータの回転速度の変動をモニターし、回転速度の低周波の変動を検知し、当該低周波の変動における振幅に基づいて搬送物の重量を検知することを特徴とするコンベア装置による重量検知方法。
  14. 回転速度の変動を一定周波数の振幅波に近似してその振幅を演算することを特徴とする請求項13に記載のコンベア装置による重量検知方法。
  15. フーリエ変換により前記近似を行うことを特徴とする請求項14に記載のコンベア装置による重量検知方法。
  16. さらに、前記モータの回転速度の変動をモニターして当該回転速度の経時変化を表す曲線を取得し、当該曲線と、前記回転速度の制御目標回転速度又はそれに相関する速度を表す線とで囲まれた領域の面積に基づいて、搬送物の重量を検知することを特徴とするコンベア装置による請求項13乃至15のいずれかに記載の重量検知方法。
  17. コンベア装置に載置された搬送物の重量を検知する重量検知方法であって、コンベア装置をモータによって駆動される第1ゾーンと、当該第1ゾーンに隣接し他のモータによって駆動される第2ゾーンとに区分し、
    第1ゾーンに属するモータをその回転速度が一定回転速度となる様に制御し、第2ゾーンに属するモータは回転速度が第1ゾーンとは異なる一定回転速度となる様に制御し、
    搬送物を一方のゾーンから他方のゾーンへ移動させ、その際における少なくともいずれか一方に属するモータの回転速度の変動をモニターして当該回転速度の経時変化を表す曲線を取得し、
    当該曲線と、前記回転速度の制御目標回転速度又はそれに相関する速度を表す線とで囲まれた領域の面積に基づいて、搬送物の重量を検知することを特徴とするコンベア装置による重量検知方法。
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