JPWO2013175945A1 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Abstract

内部電極層の途切れによる性能の低下を招くことがなく、耐熱衝撃性が良好で、信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供する。積層部10のうち、外層部20に接する領域を含む外層部近傍領域を、湾曲したセラミック層1(1a)と、位置によって厚みが滑らかに変化する内部電極層2(2a)とを備えた熱衝撃緩和部11とし、熱衝撃緩和部より内側の領域を、熱衝撃緩和部11のセラミック層1(1a)よりも湾曲の程度が小さいセラミック層1(1b)と、熱衝撃緩和部11の内部電極層2(2b)よりも、外層部20の主面に沿う方向の位置による厚みの変化の程度が小さい内部電極層2(2b)とを備えた通常積層部12とし、熱衝撃緩和部では、セラミック層の厚みのCV値を15%以下、少なくとも一層の内部電極層の厚みのCV値を40%以上、隣り合う一組のセラミック層についてみた場合の、中点間距離のCV値を40%以上とする。

Description

本発明は、積層された複数のセラミック層と、セラミック層間に位置する内部電極層とを有する積層部と、積層部を両主面側から挟み込むように配設され、内部電極層を備えていないセラミック層からなる外層部とを備えた積層セラミック電子部品に関する。
代表的な積層セラミック電子部品の一つに、チップ型の積層セラミックコンデンサがある。そして、近年の電子機器の小型化、高性能化に伴い、この積層セラミックコンデンサに対して、これまで以上に、単位体積当たりの静電容量が大きく、小型で大容量を取得できることが望まれるようになっている。
この小型化および大容量化を実現するためには、通常、セラミック層および内部電極層の薄層化とともに、積層部のセラミック層および内部電極層の積層数を増やすこと、すなわち、多層化を図ることが必要になる。
しかし、多層化した場合、積層セラミックコンデンサの単位体積当たりの内部電極層の割合が増大する。その結果、セラミック層と内部電極層との間の焼結収縮温度の差により、デラミネーションが生じやすくなるという問題点がある。
また、セラミック層を構成するセラミックと、内部電極層部分を構成する金属とでは、各々の熱膨張係数が異なる。そのため、焼成工程を経て得られる積層セラミックコンデンサには、熱膨張係数の差に起因する内部応力が存在する。そして、この内部応力は上述の多層化により内部電極層の割合が増化するのに伴って大きくなり、熱衝撃が加わった場合にクラック発生の原因になるという問題点がある。
そこで、このような問題点を解決するものとして、図8および9に示すように、セラミック層107と内部電極層105,106とが交互に積層された積層体103と、この積層体103の端部に設けられ、内部電極層105,106にそれぞれ接続された外部電極102,102とを有し、内部電極層105、106に、その導体粒子の平均粒径と同等かそれ以下の平均粒径を有する第一のセラミック粒子(図示せず)が存在し、また、内部電極層105,106の厚さより大きな平均粒径を有する第二のセラミック粒子108(図9)が存在するようにした積層セラミック電子部品が提案されている(特許文献1参照)。
そして、この特許文献1の発明によれば、セラミック層107間の熱膨張率の差が小さくなり、またそれらの間の結合力が強くなるため、積層セラミック電子部品を回路基板上に搭載し、外部電極102,102を半田付けする場合おけるヒートショックなどに伴う積層体103の耐熱応力が高く、積層体103の内部でのクラックやデラミネーション不良が生じにくい積層セラミック電子部品を得ることができるとされている(特許文献1、段落0045)。
しかしながら、特許文献1の場合、内部電極層105,106に存在する、内部電極層105,106の厚さより大きな平均粒径を有する第二のセラミック粒子により、内部電極層に途切れが生じることになるため、積層セラミック電子部品が積層セラミックコンデンサである場合には、静電容量の低下を招くという、大容量化への要望に反する事態が生じることになる。
また、同様の問題は、積層セラミックコンデンサ以外の積層セラミック電子部品についてもあてはまるものである。
特開2000−277369号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、内部電極層の途切れによる性能の低下を招くことがなく、また、耐熱衝撃性が良好で、信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の積層セラミック電子部品は、
積層された複数のセラミック層と前記セラミック層間に位置する内部電極層とを有する積層部と、積層方向に沿う方向から前記積層部を挟み込むように配設された1層以上のセラミック層からなる外層部とを備えた積層セラミック電子部品であって、
前記積層部のうち、
前記外層部に接する領域を含む外層部近傍領域が、湾曲した前記セラミック層と、前記外層部の主面に沿う方向の位置によって厚みが滑らかに変化する前記内部電極層とを備えた熱衝撃緩和部を構成するとともに、
前記熱衝撃緩和部より内側の領域が、前記熱衝撃緩和部の前記セラミック層よりも湾曲の程度が小さい前記セラミック層と、前記熱衝撃緩和部の前記内部電極層よりも、前記外層部の主面に沿う方向の位置による厚みの変化の程度が小さい前記内部電極層とを備えた通常積層部を構成しているとともに、
前記熱衝撃緩和部において、
前記セラミック層の厚みのCV値が15%以下であり、
少なくとも1層の前記内部電極層の厚みのCV値が40%以上であり、
互いに隣り合う一組のセラミック層についてみた場合の、一方および他方のセラミック層の厚み方向の中央に位置する点を、前記積層部の積層方向に沿って結ぶ直線の長さである中点間距離のCV値が40%以上であること
を特徴としている。
また、前記通常積層部において、
前記セラミック層の厚みのCV値が15%以下であり、
前記内部電極層の厚みのCV値が20%以下であり、
互いに隣り合う一組のセラミック層についてみた場合の、一方および他方のセラミック層の厚み方向の中央に位置する点を、前記積層部の積層方向に沿って結ぶ直線の長さである中点間距離のCV値が20%以下であること
が好ましい。
通常積層部を上述の構成とすることにより、上述の基本構成(熱衝撃緩和部の構成)に基づく、優れた耐熱衝撃性を備えるとともに、通常積層部において内部電極層とセラミック層が歪みなく確実に積層されていることに基づく、優れた電気的特性を備えた積層セラミック電子部品を得ることが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができる。
また、本発明の積層セラミック電子部品は、表面実装型の積層セラミックコンデンサであることが好ましい。
表面実装型の積層セラミックコンデンサは特に、小型化、高性能化(大容量化)を実現するため、多層化が進んでいる。その結果、セラミック層と内部電極層との間の焼結収縮温度の差により、デラミネーションが生じやすくなるという問題点があるが、本発明を適用することにより、耐熱衝撃性を向上させることが可能になり、小型であるにもかかわらず、大きな静電容量を得ることが可能で、信頼性の高い積層セラミックコンデンサを提供することが可能になり、特に有意義である。
本発明の積層セラミック電子部品は、上述のように、積層部のうち、外層部に接する領域を含む外層部近傍領域を、湾曲したセラミック層と、外層部の主面に沿う方向の位置によって厚みが滑らかに変化する内部電極層とを備えた熱衝撃緩和部とし、熱衝撃緩和部より内側の領域を、熱衝撃緩和部のセラミック層よりも湾曲の程度が小さいセラミック層と、熱衝撃緩和部の内部電極層よりも、外層部の主面に沿う方向の位置による厚みの変化の程度が小さい内部電極層とを備えた通常積層部とし、熱衝撃緩和部において、セラミック層の厚みのCV値が15%以下、少なくとも1層の内部電極層の厚みのCV値が40%以上、互いに隣り合う一組のセラミック層についてみた場合の中点間距離のCV値が40%以上という要件を満たすようにしているので、熱衝撃に対する耐性が高く、例えば、積層セラミックコンデンサである場合においては、小型で大きな静電容量を得ることが可能な、信頼性が高く、小型高性能の積層セラミック電子部品を提供することが可能になる。
すなわち、本発明の積層セラミック電子部品においては、
(a)セラミック層が湾曲しているとともに、
(b)1つの内部電極層内の、外層部の主面に沿う方向の位置によって厚みが滑らかに変化している(厚み分布を有している)
ことから、熱衝撃を効率よく分散させることが可能になり、耐熱衝撃性を向上させることができる。
また、内部電極層は、熱衝撃緩和部および通常積層部のいずれにおいても連続性が高く、途切れがないため、例えば、積層セラミックコンデンサである場合においては、小型で大きな静電容量を得ることが可能な、高特性の積層セラミック電子部品を得ることができる。
本発明の実施形態にかかる積層セラミック電子部品(積層セラミックコンデンサ)を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサの要部を拡大して示す図である。 本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサのセラミック層の厚みの測定方法を説明する図である。 本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサの内部電極層の厚みの測定方法を説明する図である。 本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサの互いに隣り合うセラミック層の中点間距離の測定方法を説明する図である。 本発明の実施例において作製した条件1にかかる積層セラミックコンデンサ(実施例の試料)を樹脂固め研磨して露出させた断面(LT断面)の金属顕微鏡写真を示す図である。 本発明の実施例において作製した条件5にかかる積層セラミックコンデンサ(比較例の試料)を樹脂固め研磨して露出させた断面(LT断面)の金属顕微鏡写真を示す図である。 従来の積層セラミックコンデンサの例を示す一部切欠斜視図である。 図7の積層セラミックコンデンサのA部を示す要部拡大断面図である。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる積層セラミック電子部品(チップ型の積層セラミックコンデンサ)の構成を示す断面図、図2はその要部を拡大して示す図である。
図1および2に示すように、この積層セラミックコンデンサは、積層された複数のセラミック層1とセラミック層1間に位置する内部電極層2とを有する積層部10と、積層方向に沿う方向から積層部10を挟み込むように配設された、内部電極を備えていない1層以上のセラミック層からなる外層部20(20a,20b)とを備えた積層セラミックコンデンサである。
そして、上述のように積層部10と外層部20とを備えた積層体30の一対の端面31(31a,31b)には、それぞれ、複数の内部電極2の各端部が露出しており、これら内部電極2と導通するように、一対の外部電極33(33a,33b)が形成されている。
また、図2に示すように、上述の積層部10のうち、外層部20に接する領域を含む外層部近傍領域が、湾曲したセラミック層1(1a)と、外層部20の主面に沿う方向の位置によって厚みが滑らかに変化する内部電極層2(2a)とを備えた熱衝撃緩和部11を構成している。
また、図2に示すように、積層部10のうち、上述の熱衝撃緩和部11より内側の領域が、熱衝撃緩和部11のセラミック層1(1a)よりも湾曲の程度が小さいセラミック層1(1b)と、熱衝撃緩和部11の内部電極層2(2a)よりも、外層部20の主面に沿う方向の位置による厚みの変化の程度が小さい内部電極層2(2b)とを備えた通常積層部12を構成している(図2)。
そして、熱衝撃緩和部11に存在するセラミック層1(1a)の厚みのCV値は、いずれも15%以下とされている。
また、熱衝撃緩和部11に存在する内部電極層2(2a)のうち、少なくとも1層については、厚みのCV値が40%以上となるように構成されている。
さらに、熱衝撃緩和部11に存在する、互いに隣り合う一対のセラミック層2(2a)についてみた場合の、一方および他方のセラミック層2(2a)の厚み方向の中央に位置する点を、積層部10の積層方向に沿って結ぶ直線の長さである中点間距離のCV値が40%以上となるように構成されている。
また、通常積層部12に存在するセラミック層1(1b)の厚みのCV値は、いずれも15%以下とされている。
また、通常積層部12に存在する内部電極層2(2b)の厚みのCV値は、いずれも20%以下とされている。
さらに、通常積層部12に存在する互いに隣り合う一対のセラミック層1(1b)についてみた場合の、一方および他方のセラミック層1の厚み方向の中央に位置する点を、積層部10の積層方向に沿って結ぶ直線の長さである中点間距離のCV値は、20%以下とされている。
このように構成された本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサは、熱衝撃緩和部11において、(1)セラミック層1(1a)が湾曲しているとともに、(2)1つの内部電極層2(2a)内の、外層部20の主面に沿う方向の位置によって厚みが滑らかに変化している(厚み分布を有している)ことから、熱衝撃を効率よく分散させることが可能になり、耐熱衝撃性を向上させることができる。
特に、セラミック層1(1a)の湾曲の状態、および、内部電極の厚みの変化の状態が不規則(ランダム)である場合には、より効率よく熱衝撃を分散させることができて好ましい。
また、通常積層部12における内部電極層2(2b)と、熱衝撃緩和部11における内部電極層2(2a)のいずれも、内部電極2の途切れがなく、連続性が確保されているため、小型で大きな静電容量を得ることが可能になる。
さらに、通常積層部12におけるセラミック層1(1b)、内部電極層2(2b)および中間点距離を上述のように調整しているので、確実に所望の特性を備えた積層セラミック電子部品を提供することが可能になる。
なお、熱衝撃緩和部11における、
(a)セラミック層1(1a)の厚みのCV値、
(b)内部電極層2(2a)の厚みのCV値、および、
(c)互いに隣り合う一対のセラミック層1(1a)の中点間距離のCV値
は以下に説明する方法により求められる。
また、通常積層部12における、
(a’)セラミック層1(1b)の厚みのCV値、
(b’)内部電極層2(2b)の厚みのCV値、および、
(c’)互いに隣り合う一対のセラミック層1(1b)の中点間距離のCV値、
も以下に説明する方法により求められる。
<1>セラミック層および内部電極層の厚み測定のための試料の前処理
試料である積層セラミックコンデンサを樹脂で固めて研磨する(以下単に「樹脂固め研磨」ともいう)ことにより、積層セラミックコンデンサの素子の、高さ(積層)方向と長さ方向に平行な面(LT面)を研磨して得られる研磨端面を露出させる。
ただし、積層セラミックコンデンサの素子の、高さ(積層)方向と幅方向に平行な面(WT面)で厚み測定を行なうことも可能である。
一方、0.5mol%のFeCl3水溶液(塩化第二鉄水溶液)を準備する。
そして、この塩化第二鉄水溶液中に樹脂固め研磨した積層セラミックコンデンサを30秒間浸漬し、研磨端面に露出した内部電極層(Ni電極層)を溶出させる(化学エッチング)。
このとき、内部電極層が溶け出た分だけ、研磨端面に凹みが形成されることから、内部電極層とセラミック層との界面が明瞭になる。
そして、化学エッチング処理を施した積層セラミックコンデンサの研磨端面を、SEM観察するとともに、3000〜5000倍のSEM像を得る。
次に、得られたSEM像を用いて、以下に説明するような測定を行う。
<2>セラミック層の厚みの測定
以下、図3を参照しつつ、セラミック層の厚みの測定方法について説明する。。
セラミック層1(1a,1b)と内部電極層2(2a,2b)との界面に適当に点P1をとり、この点においてセラミック層に接線Lt1を引く。この接線Lt1に垂線Lp1を立て、セラミック層1の逆側の面(界面)に向けて延長し、界面との交点P2を求める。この交点P2を通り、初めの接線Lt1と平行に線Lt2を引く。これら平行の2直線Lt1,Lt2の間の距離を測定し、セラミック層の厚みを求める。
なお、測定は、熱衝撃緩和部11の湾曲したセラミック層1(1a)、通常積層部12の、熱衝撃緩和部11のセラミック層1(1a)よりも湾曲の程度の小さいセラミック層1(1b)とも、一層のセラミック層につき、20点の測定を行う。
そして、これらの測定データからセラミック層の厚みの平均値、標準偏差、およびCV値((標準偏差/平均値)×100(%))を求める。
なお、熱衝撃緩和部11の湾曲したセラミック層1(1a)、通常積層部12のセラミック層1(1b)のいずれについても、それぞれ、測定は3層のセラミック層について行い、最大CV値を求める。
<3>内部電極層の厚みの測定
以下、図4を参照しつつ、内部電極層の厚みの測定方法について説明する。
外層部の主面に沿う方向の位置による厚みの変化の程度が小さい内部電極層2である通常積層部12の内部電極層2(2a)とほぼ平行になるように、参照線Lr1を引く(位置は任意)。図4では参照線Lr1を外層部20(20a)に引いたが、SEM像の1視野内には外層部20を含んでいないことがあるので、積層部10に引くこともある。
それから、参照線Lr1に垂線Lp2を立てる。この垂線Lp2上にある、内部電極層2(2a,2b)の一方の主面と垂線Lp2との交点P3と、内部電極層2の他方の主面と垂線Lp2との交点P4を結ぶ直線の長さ(すなわち、P3とP4の間の距離)を、内部電極層2(2a,2b)の厚みとして測定する。
熱衝撃緩和部11の厚みが滑らかに変化する内部電極層2(2a)、厚みが変化の程度が、熱衝撃緩和部11の内電極層2(2a)に比べて小さい通常積層部12の内部電極層2(2b)とも、一層の内部電極層2(2a,2b)につき、20点の測定を行う。
このデータから内部電極層2(2a,2b)の平均値、標準偏差、およびCV値((標準偏差/平均値)×100(%))を求める。
なお、熱衝撃緩和部11の内部電極層2(2a)、通常積層部12の内部電極層2(2b)のいずれについても、それぞれ、測定は3層の内部電極層2(2a,2b)について行う。
そして、熱衝撃緩和部11の内部電極層2(2a)については、3組のうち最大となるCV値を、熱衝撃緩和部11の内部電極層2(2a)の厚みの最大CV値とする。
また、通常積層部12の内部電極層2(2b)については、3組のうち最大となるCV値を、通常積層部12の内部電極層2(2b)の厚みの最大CV値とする。
<4>互いに隣り合うセラミック層における中点間距離の測定
以下、図5を参照しつつ、互いに隣り合う2つのセラミック層の中点間距離の測定方法について説明する。
通常積層部12のセラミック層1(1b)とほぼ平行になるように、参照線Lr2を引く(位置は任意)。図5では参照線Lr2を外層部20(20a)に引いたが、SEM像の1視野内には外層部20を含んでいないことがあるので、積層部10に引くこともある)。
それから、参照線Lr2に垂線Lp3を立てる。
次に、互いに隣り合う一方および他方の、2つのセラミック層1(1a,1b)の中点Pc1,Pc2を指定する。中点Pc1,Pc2は、2つのセラミック層11(1a,1b)の厚み方向の中央に位置する点であり、上述の垂線Lp3上に位置する。
そして、指定した2つの中点Pc1,Pc2間の距離(中点間距離)を測定する。
中点間距離の測定を行うにあたっては、熱衝撃緩和部11の湾曲したセラミック層1(1a)、および、熱衝撃緩和部11のセラミック層1(1a)よりも湾曲の程度が小さい通常積層部12のセラミック層1(1b)について、隣り合う一組のセラミック層に対し、それぞれ20点の中点間距離の測定を行う。
そして、これらの測定データから中間点距離の平均値、標準偏差、およびCV値((標準偏差/平均値)×100(%))を求める。
なお、熱衝撃緩和部11の湾曲したセラミック層1(1a)、通常積層部12のセラミック層1(1b)のいずれについても、中点間距離の測定は3組のセラミック層について行う。そして、熱衝撃緩和部11における中点間距離ついては、3組のうち最大となる中点間距離のCV値を求め、通常部積層部12についても、3組のうち最大となる中点間距離のCV値を求める。
<5>本発明の積層セラミック電子部品における熱衝撃緩和部および通常積層部の状態を把握する方法および手順について
(1)上述の方法で、熱衝撃緩和部について、湾曲したセラミック層の厚み、および、厚みが滑らかに変化する内部電極層の厚みを測定し、平均値、標準偏差、CV値((標準偏差/平均値)×100(%))を求める。
(2)次に、上述の方法で、通常積層部の、湾曲の程度の小さいセラミック層の厚み、および、位置による厚みの変化の程度の小さい内部電極層の厚みを測定し、平均値、標準偏差、CV値((標準偏差/平均値)×100(%))を求める。
(3)セラミック層の厚み、および、内部電極層の厚みは任意に選択できるので、CV値をもって熱衝撃緩和部および通常積層部それぞれについて、セラミック層厚みと内部電極厚みを定義する。
(4)セラミック層の厚みが測定されると、厚みの中点を求めることができる。そこで、上述の方法で、熱衝撃緩和部および通常積層部のそれぞれについて、隣り合うセラミック層の厚みの中点間距離を測定し、得られた測定データから、平均値、標準偏差を求め、標準偏差からCV値を算出する。
(5)そして、セラミック層の厚みの中点間距離のCV値が、通常積層部と、熱衝撃緩和部とにおいて異なることをもって、熱衝撃緩和部のセラミック層が湾曲していることがわかり、また、CV値の差から、湾曲の程度(状況)を知ることができる。
また、熱衝撃緩和部の内部電極層の厚みのCV値が20%を超えることを持って、内部電極層の厚みの位置が、外層部の主面に沿う方向の位置によって変化していることがわかり、内部電極層の厚みのCV値が40%以上であることをもって、十分な厚み分布を有していることがわかる。
以下に、実施例を示して本願発明をより具体的に説明する。
この実施例では、積層セラミック電子部品として、チップ型の積層セラミックコンデンサを製造し、焼成工程における焼成昇温速度と、積層部の構造、熱衝撃試験でのクラック発生率、静電容量の関係などを調べた。
(A)セラミック層(誘電体層)用のセラミック原料粉末の作製
まず、誘電体層として機能するセラミック層用の原料粉末(セラミック原料粉末)を以下の手順で作製した。
まず、BaCO3粉末とTiO2粉末を、BaとTiの比(Ba/Ti)が1.001になるよう秤量し、ジルコニアボールを用いたミルにより湿式粉砕、混合した。
それから、これを乾燥した後、900℃以上に加熱し熱処理(仮焼)することにより、平均粒子径が0.20μmのペロブスカイト型複合酸化物(BaTiO3系セラミック粉末)を作製した。
このBaTiO3系セラミック粉末100モル部に対し、0.6モル部のDy23、1.2モル部のMgCO3、0.2モル部のMnCO3、1.0モル部のBaCO3をそれぞれ粉末として添加し、さらにSiO2換算で0.7モル部のSiO2ゾルを添加して、ジルコニアボールを用いたミルにより、粉砕、混合することにより、セラミック層(誘電体層)用のセラミック原料粉末を作製した。
(B)Niペーストの作製
平均粒子径が0.25μmのNi粉末と、有機ビヒクル(エチルセルロース/テルピネオール=1/9(重量比))と、テルピオネールとを混合し、3本ロールミルを用いて分散、混合処理を行うことにより、内部電極層の形成に用いられるNiペーストを作製した。
(C)積層セラミックコンデンサの作製
(C−1)上述のようにして作製したセラミック原料粉末に、ポリブチラール系バインダと可塑剤を添加し、トルエンとエチルアルコールを加えて、ジルコニア(ZrO2)ボールを用いたミルによりスラリー化し、グラビアコーターで厚みが1.9μmのシート状に成形することによりセラミックグリーンシートを得た。
(C−2)それから、このセラミックグリーンシート上に、上述のようにして作製したNiペーストをスクリーン印刷し、内部電極(層)となる導電ペーストパターンを形成した。
(C−3)その後、導電ペーストパターンが形成されたグセラミックグリーンシートを、該導電ペーストパターンの引き出されている側が、交互に逆側になるように300枚積層する。そして、形成された積層構造体を両面側から挟み込むように、導体ペーストパターン(内部電極層)が形成されていない外層部用セラミックグリーンシートを所定の枚数だけ積み重ねて積層ブロックを作製した。
(C−4)それから、この積層ブロックを、焼結により緻密化した後のサイズが、長さL:2.0mm、幅W:1.25mmとなるような大きさの積層体(グリーン積層チップ)が得られるように切り分けた。
そして、得られたグリーン積層チップを、N2気流中、280℃に加熱し、バインダを燃焼除去した。引き続き、N2−H2−H2O気流中で、カーボン換算で1000ppm以下になるまで加熱を継続し、バインダを十分に燃焼除去した。
(C−5)その後、N2中で、平均昇温速度40℃/sec、最高温度1220℃、保持時間10秒の条件で焼成を行うことにより、焼結済みの積層体(積層セラミックコンデンサ素子)を得た。
(C−6)それから、積層体の内部電極層が引き出された端面に、銅を主成分とする導電ペーストを塗布して、800℃で焼き付けることにより外部電極を形成した。さらに、外部電極の表面に、湿式めっきによってNiめっき膜、Snめっき膜を順次形成した。
これにより、図1および2に示すように、積層された複数のセラミック層1と、セラミック層1間に位置する内部電極層2とを有する積層部10と、積層部10を挟み込むように配設された、セラミック層からなる外層部20(20a,20b)とを備えた積層体30の一対の端面31(31a,31b)に内部電極2と導通するように一対の外部電極33(33a,33b)が配設された構造を有する積層セラミックコンデンサが得られる。
なお、得られた積層セラミックコンデンサのセラミック層(誘電体層)の厚み(素子厚)は1.6μmであった。
なお、この実施例では上述のように、平均昇温速度=40℃/sec(条件1)の条件で焼成を行って積層セラミックコンデンサを作製したが、以下の条件2〜5の条件でも焼成を行って積層セラミックコンデンサを作製した。
平均昇温速度:100℃/sec(条件2)
平均昇温速度:270℃/sec(条件3)
平均昇温速度:5℃/sec(条件4)
平均昇温速度:0.17℃/sec(条件5)
なお、条件2〜5の積層セラミックコンデンサは、平均昇温速度を上記のように異ならせたことを除いて、上述の条件1の場合と同じ条件で作製した。
(D)特性評価
上記の条件1〜5の各条件で作製した各積層セラミックコンデンサに関し、それぞれ100個の試料について、樹脂固め研磨を行い、積層セラミックコンデンサの端面(LT端面)を研磨端面として露出させ、金属顕微鏡にて外層から積層部の中心に向かう領域におけるセラミック層と内部電極層の状態を確認した。
また、各積層セラミックコンデンサに関し、100個の積層セラミックコンデンサについて、325℃のはんだ槽に2秒間浸漬する熱衝撃試験を実施し、金属顕微鏡観察により、クラック発生の有無を調べた。
また、各積層セラミックコンデンサに関し、それぞれ100個の試料について、LCRメーターを用い、120Hz、0.5Vrmsの条件で静電容量を測定した。
また、上述の条件1(平均昇温速度=40℃/sec)で作製した積層セラミックコンデンサを樹脂固め研磨して露出させた研磨端面(LT端面)の金属顕微鏡写真を図6に示す。
また、表1に、上述の条件1〜5の条件で作製した積層セラミックコンデンサについて求めた、
(a)熱衝撃緩和部11におけるセラミック層1(1a)の厚みのCV値(の最大値)、
(b)熱衝撃緩和部11における内部電極層2(2a)の厚みのCV値(の最大値)、
(c)熱衝撃緩和部11における互いに隣り合う一組のセラミック層1(1a)の中点間距離のCV値(の最大値)、
(d)通常積層部12におけるセラミック層1(1b)の厚みのCV値(の最大値)、
(e)通常積層部12における内部電極層2(2b)の厚みのCV値(の最大値)、
(f)通常積層部12における互いに隣り合う一組のセラミック層1(1b)の中点間距離のCV値(の最大値)、
(g)熱衝撃試験におけるクラックの発生率、
(h)静電容量の値、
を示す。
Figure 2013175945
表1の条件1の積層セラミックコンデンサは、40℃/secの昇温速度で焼成する工程を経て作製された積層セラミックコンデンサである。
そして、表1に示すように、熱衝撃緩和部11のセラミック層1(1a)は、厚みのCV値(最大値)が15%、内部電極層の厚みのCV値(最大値)が45%となっており、互いに隣り合う一組のセラミック層1(1a)についてみた場合の中点間距離のCV値(最大値)が46%となっている。
また、通常積層部12において、セラミック層1(1b)の厚みのCV値(最大値)が15%、内部電極層2(2b)の厚みのCV値(最大値)が20%であり、互いに隣り合う一組のセラミック層1(1b)についてみた場合の中点間距離のCV値(最大値)が20%となっている。
すなわち、この条件1の積層セラミックコンデンサにおいては、図6および図2〜5からもわかるように、外層部20に接する領域を含む外層部近傍領域が、湾曲したセラミック層1(1a)と、外層部20の主面に沿う方向の位置によって厚みが滑らかに変化する内部電極層2(2a)とを備えた熱衝撃緩和部11を構成しているとともに、熱衝撃緩和部11より内側の領域が、熱衝撃緩和部11の内部電極層2(2a)よりも、外層部20の主面に沿う方向の位置による厚みの変化の程度が小さい内部電極層2(2b)とを備えた通常積層部12を構成している。また、内部電極層2(2a,2b)は途切れがなく、高い連続性を有している。
その結果、この条件1の積層セラミックコンデンサの場合、表1に示すように、耐熱衝撃に優れ、熱衝撃試験においてもクラックが発生せず、しかも大きな静電容量が得られることが確認された。
なお、条件1の積層セラミックコンデンサの場合、図6の金属顕微鏡写真および図2〜5からわかるように、衝撃緩和部11におけるセラミック層1(1a)の湾曲の状態、および、内部電極層2(2a)の厚みの変化の状態が不規則(ランダム)になっており、より高い耐熱衝撃性が実現されているものと考えられる。
また、焼成工程における平均昇温速度を100℃/secとした条件2、および、平均昇温速度:270℃/secとした条件3の積層セラミックコンデンサの場合も、表1に示すように、熱衝撃緩和部および通常積層部におけるセラミック層や内部電極層が、本発明の要件を満たしており、条件1の積層セラミックコンデンサの場合と同様に、耐熱衝撃に優れ、熱衝撃試験においてもクラックが発生せず、しかも大きな静電容量が得られることが確認された。
一方、焼成工程における平均昇温速度を5℃/secとした条件4、および、平均昇温速度を0.17℃/secとした条件5の積層セラミックコンデンサの場合、表1に示すように、熱衝撃緩和部における、セラミック層の厚みのCV値(の最大値)、内部電極層の厚みのCV値(の最大値)、および、互いに隣り合う一組のセラミック層の中点間距離のCV値(の最大値)のいずれかにおいて、本発明の要件が満たすことができず、得られる静電容量が小さく、また、熱衝撃試験でクラックが発生することが確認された。なお、条件4および5の積層セラミックコンデンサにおいて静電容量が小さくなるのは、内部電極層の途切れと、クラックの発生の両方を原因とするものであると考えられる。
なお、図7に、条件5(平均昇温速度=0.17℃/sec)で作製した積層セラミックコンデンサを樹脂固め研磨して露出させた研磨端面(LT端面)の金属顕微鏡写真を示す。
図7より、条件1で作製した積層セラミックコンデンサ(図6)の場合には形成されていた熱衝撃緩和部11が、条件4で作製した積層セラミックコンデンサの場合には形成されないこと、および積層部10の内部電極層に途切れが生じていることがわかる。
上記実施形態および実施例では、積層セラミックコンデンサを例にとって説明したが、本発明は、積層セラミックコンデンサに限らず、積層された複数のセラミック層と、該セラミック層間に位置する内部電極層とを備えた、例えば、積層LC複合部品や、積層バリスタなどの種々の積層セラミック電子部品に適用することが可能である。
本発明は、さらにその他の点においても上記の実施形態および実施例に限定されるものではなく、セラミック層および内部電極層を構成する材料や積層数、内部電極や外部電極の構成材料や配設態様などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1(1a,1b) セラミック層
2(2a,2b) 内部電極層
10 積層部
11 衝撃緩和部
12 通常積層部
20(20a,20b) 外層部
30 積層体
31(31a,31b) 積層体の端面
33(33a,33b) 外部電極
1 セラミック層と内部電極層との界面の適当な点
2 セラミック層の逆側の面と内部電極層との界面との交点
3 内部電極層の一方の主面と垂線Lp2との交点
4 内部電極層の他方の主面と垂線Lp2との交点
Pc1,Pc2 中点
Lt1 セラミック層に引かれた接線
Lt2 接線Lt1と平行な線
Lp1 接線Lt1に立てた垂線
Lp2 参照線Lr1に立てた垂線
Lp3 参照線Lr2に立てた垂線
Lr1,Lr2 参照線

Claims (3)

  1. 積層された複数のセラミック層と前記セラミック層間に位置する内部電極層とを有する積層部と、積層方向に沿う方向から前記積層部を挟み込むように配設された1層以上のセラミック層からなる外層部とを備えた積層セラミック電子部品であって、
    前記積層部のうち、
    前記外層部に接する領域を含む外層部近傍領域が、湾曲した前記セラミック層と、前記外層部の主面に沿う方向の位置によって厚みが滑らかに変化する前記内部電極層とを備えた熱衝撃緩和部を構成するとともに、
    前記熱衝撃緩和部より内側の領域が、前記熱衝撃緩和部の前記セラミック層よりも湾曲の程度が小さい前記セラミック層と、前記熱衝撃緩和部の前記内部電極層よりも、前記外層部の主面に沿う方向の位置による厚みの変化の程度が小さい前記内部電極層とを備えた通常積層部を構成しているとともに、
    前記熱衝撃緩和部において、
    前記セラミック層の厚みのCV値が15%以下であり、
    少なくとも1層の前記内部電極層の厚みのCV値が40%以上であり、
    互いに隣り合う一組のセラミック層についてみた場合の、一方および他方のセラミック層の厚み方向の中央に位置する点を、前記積層部の積層方向に沿って結ぶ直線の長さである中点間距離のCV値が40%以上であること
    を特徴とする積層セラミック電子部品。
  2. 前記通常積層部において、
    前記セラミック層の厚みのCV値が15%以下であり、
    前記内部電極層の厚みのCV値が20%以下であり、
    互いに隣り合う一組のセラミック層についてみた場合の、一方および他方のセラミック層の厚み方向の中央に位置する点を、前記積層部の積層方向に沿って結ぶ直線の長さである中点間距離のCV値が20%以下であること
    を特徴とする請求項1記載の積層セラミック電子部品。
  3. 表面実装型の積層セラミックコンデンサであることを特徴とする請求項1または2記載の積層セラミック電子部品。
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