JPWO2012165255A1 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

不要電荷の排出先の確保と、3D撮影時の視差角度の調節とを可能にする。固体撮像装置(10)は、複数のフォトダイオード(21)、裏面電極(15)、電荷排出路(32)が形成された素子基板(14)を有する。素子基板(14)は、表面にフォトダイオードを制御する配線層(13)が形成されるとともに、裏面からフォトダイオードに光が入射される。裏面電極(15)は、フォトダイオード(21)の動作制御のタイミングに応じた電圧が印加されることにより、素子基板の裏面近傍のポテンシャルを変調する。電荷排出路(32)は、裏面電極(15)に正電圧が印加されたときに素子基板の裏面近傍に形成される電子反転層(38)と信号電荷を蓄積する領域(36)とが単調に変化するポテンシャル勾配にて連結されることにより、電子反転層(38)に流入した電荷を排出する。

Description

本発明は、素子基板の裏面から光を照射する裏面照射型の固体撮像装置及びその製造方法に関する。
従来、デジタルカメラ等に搭載する固体撮像装置として、CMOS型が知られている。CMOS型固体撮像装置(以下、単に固体撮像装置という)は、表面にフォトダイオード(以下、PDという)を形成したシリコンの基板(素子基板)上に、PDを制御する電極や配線等からなる配線層が設けられ、さらに配線層上にカラーフィルタやマイクロレンズ等が配置される。したがって、被写体からの光はマイクロレンズやカラーフィルタを通過した後、多層に重なる金属配線の間を通ってPDに入射する。このような、いわゆる表面照射型撮像装置では、金属配線によって開口率が制限されてしまう。また、表面照射の撮像装置では、高画素化により個々の画素が小さくなると、電極や配線を重ねて設けなければならないことから、配線層がより深化せざるを得ず、開口率が低下してしまうことになる。
こうしたことから、近年では、高画素化しても配線層によって開口率が低下しない裏面照射型の撮像装置が採用されるようになってきている。裏面照射型撮像装置は、光の入射方向から見てPDの背面にトランジスタや多層配線層を設けた撮像装置であり、入射光はPDが設けられた素子基板の裏面から入射され、マイクロレンズやカラーフィルタを通過した後、多層金属配線に妨げられることなくPDに到達する。
裏面照射型撮像装置では、光電変換領域となるシリコンと、裏面(光の入射面)に設けられた絶縁膜との界面準位によって暗電流や白キズが発生しノイズの原因になる。このため、裏面照射型撮像装置では、この界面にホールを蓄積する方法を用いることで、これらのノイズを抑制している。
素子基板の裏面近傍である裏面側シリコン−絶縁層界面にホールを蓄積する方法は、複数知られている。例えば、裏面側シリコン−絶縁層界面にホウ素等のアクセプターをドーピングする方法が知られている。
また、裏面側の絶縁膜上に透明電極を設け、この透明電極に負電圧を印加することによって裏面側シリコン−絶縁層界面にホールを蓄積させる方法が知られている(特許文献1−3)。同様に、裏面側絶縁膜上にMOS半導体では、ゲートリーク電流を抑制するためにゲート絶縁膜として利用するhigh−k膜(高い比誘電率を持つ絶縁膜)として知られているHfO等の強誘電体薄膜を設け、これを加熱して分極させることにより、裏面側シリコン−絶縁層界面にホールを蓄積するようにしたものや、紫外線の照射や電界の印加により固定電子を注入した誘電体薄膜(窒化シリコン膜)を設けたものも知られている。
特開2006−261638号公報 特開2007−258684号公報 特開2009−278129号公報
裏面照射型撮像装置は、素子基板の裏面近傍である裏面側シリコン−絶縁層界面にホールを蓄積することにより、ノイズとなる不要な電荷を排出する。しかし、裏面照射型撮像装置では、高画素化にともなって、別の問題が生じる。すなわち、強い入射光によって画素の電荷蓄積容量を超え、隣接画素に電荷が溢れて画像劣化を引き起こすことがあり、この不要な電荷の排出先を大面積にて確保することが困難である。
表面照射型撮像装置で、例えば、表面にPDを形成する素子基板としてn型素子基板を用いるものは、いわゆる縦型オーバーフロードレイン構造が形成され、裏面側の大面積n型素子基板に不要な電荷を排出することができる。しかし、裏面照射型撮像装置では、過剰な電荷は、正電位が印加された一部分の表面側小面積のn+領域に排出される。しかし、この面(表面)にはゲート電極や配線等が設けられ、n+領域を拡大するのは、微細画素になればなるほど困難になるとともに、さらに、光の入射面は電荷蓄積のためp型半導体である必要があり、また、薄型化のための縦型オーバーフロードレイン構造を形成することはできない。
以上のように、高画素化が進んでいないものであれば、各画素からn+領域への経路を十分な大きさで形成することができるが、高画素化が進むと、n+領域への経路を十分な大きさで確保することが難しくなっているとともに、裏面照射型撮像装置では特有であるが、裏面側をp型シリコンで形成する必要があり、電荷排出用にn型素子基板を利用できない。
こうしたことから、高画素化が進んだ裏面照射型撮像装置では、オーバーフロードレイン構造の形成が困難であり、不要電荷の排出先を確保することが難しい。
加えて、特許文献1−3のように、裏面側シリコン−絶縁層界面にホールを蓄積する場合、裏面近傍(特に、シリコン−絶縁層界面)には一定の電位が一様に印加されるので、裏面近傍やフォトダイオード(光電変換領域)のポテンシャル分布は一定であり、時間的な変化を伴わない。このため、単眼3D素子(1つの撮像部で立体視用の画像を得る撮像装置)を用いて、2D撮影と3D撮影の切り替えを行なったり、3D撮影での視差角度を調整したい場合には、光電変換領域のポテンシャルを変調することが必要であるが、特許文献1−3の素子では対応できない。
本発明は、不要電荷の排出先の確保と、3D撮影時の視差角度の調節とを可能にすることができる裏面照射型撮像装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、素子基板、裏面電極、電荷排出路を備える。素子基板は、入射光量に応じた信号電荷を発生し、信号電荷を蓄積するフォトダイオードが複数形成されている。そして、表面にフォトダイオードを制御する配線層が形成されるとともに、裏面からフォトダイオードに光が入射される。裏面電極は、素子基板の裏面に設けられ、フォトダイオードの動作制御のタイミングに応じた電圧が印加されることにより、素子基板の裏面近傍のポテンシャルを変調する。電荷排出路は、素子基板に設けられ、裏面電極に正電圧が印加されたときに素子基板の裏面近傍に形成される電子反転層と信号電荷を蓄積する領域とが単調に変化するポテンシャル勾配にて連結されることにより、電子反転層に流入した電荷を排出する。電子反転層は、キャリアとしての電子が存在した場合には、p型シリコン裏面近傍に形成される反転層に類似するものであり、電子に対するポテンシャルが深い部分である。
裏面電極には、フォトダイオードが光の入射を受けて信号電荷を蓄積する蓄積期間に正電圧が印加されることが好ましい。これにより、素子基板の裏面近傍に電子反転層が、フォトダイオードが信号電荷を蓄積する蓄積領域と分離して形成される。
裏面電極には、フォトダイオードが光の入射を受けて信号電荷を蓄積する蓄積期間に負電圧が印加されることが好ましい。これにより、素子基板の裏面近傍にホール蓄積層が形成される。
裏面電極には、信号電荷を破棄するリセット期間に正電圧が印加されることが好ましい。これにより、フォトダイオードが信号電荷を蓄積する蓄積領域と連結するように、素子基板の裏面近傍に電子反転層が形成される。
裏面電極には、信号電荷を破棄するリセット期間に正電圧と負電圧が交互に印加されることが好ましい。
裏面電極は、複数のフォトダイオードを覆うように、一様に設けられていることが好ましい。
裏面電極として、複数のフォトダイオードを分離する素子分離領域上に設けられた第1電極と、フォトダイオード上に設けられた第2電極とを備えることが好ましい。そして、第1電極はフォトダイオードの動作に応じた電圧が印加し、素子分離領域の近傍のポテンシャルをフォトダイオードの動作に応じて変調する。第2電極はフォトダイオード上の裏面近傍にホール蓄積層を形成する。
第2電極は、負電圧が印加されることが好ましい。これにより、フォトダイオード上の裏面近傍にホール蓄積層が形成される。
第2裏面電極は、強誘電体薄膜で形成されていても良い。この場合、第2裏面電極が分極することにより、フォトダイオード上の裏面近傍にホール蓄積層が形成される。
第2電極は、固定電荷が注入された薄膜で形成されていても良い。この場合、固定電荷によってフォトダイオード上の裏面近傍にホール蓄積層が形成される。
第1電極及び第2電極は、フォトダイオードの配列の列方向に沿って設けられていることが好ましい。
裏面電極は、フォトダイオードの行毎に設けられた複数の個別電極を備えることが好ましい。そして、各々の個別電極は、各々に電圧を印加する。
この場合、各々の個別電極に印加する電圧を調節して、電子反転層に流入した電荷を、フォトダイオードの列方向に転送しても良い。
裏面電極には所定の正電圧を印加して、信号電荷の蓄積領域と連結するように電子反転層を形成することが好ましい。これにより、信号電荷は電子反転層に流入し、電子反転層によって信号電荷が転送される。
電子反転層によって信号電荷を転送するときに、複数のフォトダイオードから取得した信号電荷を加算しても良い。
裏面電極は、フォトダイオード上に開口が位置するように、複数のフォトダイオードを分離する素子分離領域上に網目状に設けられていることが好ましい。
裏面電極は、フォトダイオードの列毎または行毎に分離して設けられた複数の個別電極を備えることが好ましい。この場合、裏面電極は、遮光材料からなることが好ましい。
フォトダイオードが配列された画素部の周囲に、固体撮像装置の動作を制御する周辺回路を備え、周辺回路に対応する裏面に、第2の裏面電極が設けられていることが好ましい。
第2の裏面電極は、表面のデジタル回路領域とアナログ回路領域とに分けて設けられていることが好ましい。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、絶縁膜形成工程、成膜工程、MOS構造形成工程、素子形成工程、配線層形成工程を備える。絶縁膜形成工程では、シリコン基板上に絶縁膜を形成する。成膜工程では、絶縁膜上に不純物をドープしたアモルファスシリコンを成膜する。MOS構造形成工程では、アモルファスシリコンを成膜したシリコン基板に熱処理を施す。これにより、アモルファスシリコンを多結晶シリコン化し、表面にMOS構造が形成される。素子形成工程では、フォトダイオードを、MOS構造を有するシリコン基板の光入射面と反対側に形成する。配線層形成工程では、さらにフォトダイオードを制御する配線層を、MOS構造を有するシリコン基板の光入射面と反対側に形成する。
本発明によれば、裏面側シリコン−絶縁層界面や光電変換領域のポテンシャル分布を時間的に変調することにより、不要な電荷を効率良く排出したり、視差角度の調節をしたりすることができる。
本発明の撮像装置の構成を模式的に示す断面図である。 撮像装置の構成を示す説明図である。 裏面電極によって形成されるポテンシャルの例を示す説明図である。 撮像装置の動作と裏面電極に印加する電圧の例を示す説明図である。 蓄積期間において、裏面電極に負電圧を印加する動作態様を示す説明図である。 リセット期間において、裏面電極に正電圧と負電圧を交互に印加する動作態様を示す説明図である。 絶縁膜形成工程を示す断面図である。 成膜工程を示す断面図である。 MOS構造形成工程を示す断面図である。 イオン注入工程を示す断面図である。 第1支持基板貼合工程を示す断面図である。 分割工程を示す断面図である。 素子形成工程を示す断面図である。 配線層形成工程及び第2支持基板接合工程を示す断面図である。 第1支持基板除去工程を示す断面図である。 配線接続工程と、その後のカラーフィルタ形成工程及びマイクロレンズ形成工程を示す断面図である。 第2実施形態の撮像装置の構成を示す断面図である。 第2実施形態の撮像装置の画素配列を示す説明図である。 第2実施形態の裏面電極の態様を示す説明図である。 第2実施形態の撮像装置の動作態様を示す説明図である。 強誘電体薄膜を裏面電極として用いる変形例の断面図である。 変形例の裏面電極の態様を示す説明図である。 変形例の動作態様を示す説明図である。 第3実施形態の撮像装置の構成を示す断面図である。 第3実施形態の裏面電極の態様を示す説明図である。 裏面電極で電荷を転送するための態様を示す説明図である。 裏面電極で各画素の電荷を区別して転送する変形例を示す説明図である。 裏面電極で電荷を転送する変形例を示す説明図である。 裏面電極の他の態様を示す説明図である。 裏面電極の他の態様を示す説明図である。 裏面電極の他の態様を示す説明図である。 裏面電極の他の態様を示す説明図である。 周辺回路等に対応して裏面電極を設ける例を示す説明図である。 周辺回路等に対応して裏面電極を設ける例を示す説明図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、撮像装置10は、裏面照射型撮像装置であり、配線層13、素子基板14、裏面電極15、カラーフィルタ16、マイクロレンズ17等を備える。配線層13、素子基板14、カラーフィルタ16、マイクロレンズ17は、この順に支持基板49(図16参照)上に積層される。支持基板は、後述するように例えばシリコン基板からなる。
配線層13は、PD21による信号電荷の蓄積や信号電荷の読み出しを制御するゲート電極22や、PD21から取得される信号を増幅回路等に導くための配線23が、層間絶縁膜24を介して積層されている。また、配線層13は、素子基板14との界面に絶縁膜24aを有し、ゲート電極22は絶縁膜24a上に設けられる。表面照射型撮像装置にならって、PD21に対して配線層13が設けられた側を撮像装置10の表面とすると、支持基板が撮像装置10の最表面にあり、配線層13は、その下層に設けられる。また、撮像装置10の最裏面にはマイクロレンズ17が設けられる。被写体からの入射光は、裏面側から撮像装置10に入射される。
素子基板14は、PD21やフローティングディフュージョンFD、リセットドレインRD、各種MOSトランジスタ等が形成されるシリコン基板であり、これら素子側表面に配線層13が設けられる。配線層13のゲート電極22や配線23は、PD21やフローティングディフュージョンFD,リセットドレインRDの位置等に応じて形成される。PD21の周囲には、素子分離領域25が形成される。通常、素子分離領域25は、p+層で形成されるが、撮像装置10の場合、表面側ではp+層で形成され、裏面側ではp層により素子分離領域25が形成される。これは、後述する電子反転層38を形成しやすくするためである。また、素子基板14の最裏面には、SiOからなる絶縁層26が形成される。1個の画素31には、1つのPD21が含まれる。
PD21は、光電変換により、入射光量に応じた量の信号電荷を発生し、発生した信号電荷は、概ねn−層に形成されるポテンシャルの井戸に蓄積される。PD21による信号電荷の蓄積は、露光量等に応じた所定の信号電荷蓄積期間に行われる。PD21の信号電荷は、ゲート電極22による制御により、フローティングディフュージョン(FD)に移動され、配線23を通じて電圧に変換されるとともに、アンプトランジスタ(図示しない)により増幅され、撮像信号として読み出される。また、信号電荷に応じた撮像信号が出力されると、不要になった信号電荷は、ゲート電極22の制御によって、フローティングディフュージョン(FD)から電源電圧VDDが印加されたリセットドレイン(RD)に排出される。
裏面電極15は、素子基板14の裏面側表面である絶縁層26上に設けられた透明電極であり、例えば、ITO(酸化インジウムスズ)膜や多結晶シリコン等からなる。裏面電極15は、素子基板14のシリコンと絶縁層26とによってMOS構造を形成する。裏面電極15には、撮像装置10の動作タイミングや入射光量に応じた電圧φBG(図2参照)が印加される。これにより裏面電極15は、素子基板14のシリコンと絶縁層26の界面に電子反転層やホール蓄積層を形成する。また、裏面電極15上には、SiO等からなる絶縁層27が形成される。
カラーフィルタ16は、例えばBGR3色の色セグメントを有する原色のカラーフィルタであり、マイクロレンズ17から入射し、PD21に到達する光をBGRの何れかの色に制限する。カラーフィルタ16は、絶縁層27上に設けられ、撮像装置10では1個のPD21に1つの色セグメントが対応するように設けられている。
マイクロレンズ17は、入射光をそれぞれ対応する位置に設けられたPD21に集光させる。マイクロレンズ17は、光の入射面である撮像装置10の最裏面に、各PD21に対応するように複数設けられる。
図2に示すように、画素31は、例えば、正方格子状の配列を45度傾けたいわゆるハニカム配列となるように複数設けられ、カラーフィルタ16は、緑色(G)画素数が赤色(R)画素数及び青色(B)画素数の2倍となっている。
また、撮像装置10は、画素31が配列された画素部に隣接して、n+拡散層32を備える。n+拡散層32は、素子基板14内に設けられ、電源電圧(VDD)が印加される。n+拡散層32は、電荷(電子)を排出する排出路であり、裏面電極15に正電圧が印加されることによって素子基板14のシリコンと絶縁層26の界面に形成される電子反転層(後述)と結合される。これにより、各画素から電子反転層に流入した電荷が排出される。
裏面電極15は、画素部31とn+拡散層32を覆うように一面に一様に設けられ、電圧φBGがパルス印加される。裏面電極15に印加される電圧φBGは可変となっており、裏面電極15に印加される電圧φBGの正負や大きさは、蓄積期間、読出期間、リセット等の各種動作タイミングや露光量等に応じて決定される。
図3に示すように、裏面電極15に4種類の電圧φBG1〜4が印加されるとする。電圧φBG1〜φBG3は正電圧であり、各電圧の大小関係は、φBG1>φBG2>φBG3>0とする。一方、電圧φBG4は負電位(φBG4<0)とする。裏面電極15に正電圧φBG1〜φBG3が印加されると、素子基板14のシリコンと絶縁層26の界面(裏面近傍に位置しており、以下、シリコン−絶縁層界面という)37には、電子に対するポテンシャルの深い部分38が形成される。この電子に対するポテンシャルの深い部分38は、キャリアとしての電子が存在した場合には、p型シリコン裏面近傍に形成される反転層に類似していることから、以下では電子に対するポテンシャルの深い層38を電子反転層38という。電子反転層38の電子密度、あるいはポテンシャル深さは、裏面電極15に印加される正電圧φBGの大きさに応じて異なり、印加される正電圧φBGが大きいほど大きくなる。
例えば、裏面電極15に正電圧φBG3によって形成される電子反転層38は浅く、電圧に応じたポテンシャル障壁によって、PD21のn−領域近傍に形成されるポテンシャルの井戸(以下、蓄積層という)36と分離形成される。このため、裏面電極15に正電圧φBG3を印加した状態でPD21に光が入射すると、PD21で発生する信号電荷(電子)は蓄積層36に蓄積される。一方、光の入射とは無関係にシリコン−絶縁層界面37で発生する暗電流は、電子反転層38に流入する。また、入射光強度が強すぎる場合に、蓄積層36の蓄積容量を超えて発生した余剰の信号電荷は、電子反転層38との間のポテンシャル障壁を乗り越え、電子反転層38に流入する。
素子分離領域25の裏面側がp層で形成されているので、正電圧φBGが大きい場合、電子反転層38は、素子分離領域25においてもPD21上の部分とほぼ同様の電子反転層が連続して形成される。また、前述のように裏面電極15がn+拡散層32上にまで設けられている。このため、電子反転層38は、複数の画素31にまたがって連続的に形成され、単調に変化するポテンシャル勾配によってn+拡散層32に連結される。したがって、上述のように電子反転層38に流入した信号電荷は、電子反転層38を通じてn+拡散層32に排出される。
裏面電極15に、より大きい正電圧φBG2が印加されると、電子反転層38はより深くなるが、電子反転層38は正電圧φBG2に応じたポテンシャル障壁によって蓄積層36に対して分離して形成される。したがって、裏面電極15に正電圧φBG2が印加された場合も、PD21で発生する信号電荷は蓄積層36に蓄積されるとともに、暗電流や余剰の信号電荷は、電子反転層38に流入し、n+拡散層32に排出される。但し、蓄積層36との間のポテンシャル障壁は、正電圧φBG3を印加した場合よりも低下し、蓄積層36の蓄積容量は減少する。
裏面電極15にさらに大きい正電圧φBG1が印加されると、電子反転層38は正電圧φBG2を印加した場合よりもさらに深くなる。同時に、蓄積層36との間のポテンシャル障壁はなくなり、電子反転層38と蓄積層36は単調に変化するポテンシャル勾配によって連結される。このため、裏面電極15に正電圧φBG1が印加されると、蓄積層36に蓄積されていた信号電荷や、PD21より発生する信号電荷、シリコン−絶縁層界面37で発生する暗電流は全て電子反転層38に流入し、n+拡散層32に排出される。
一方、裏面電極15に負電圧φBG4が印加されると、ポテンシャルは、絶縁層26近傍で下降せず、蓄積層36からシリコン−絶縁層界面37にかけて上昇し、蓄積層36の蓄積容量は最大となり、各画素31の感度が向上する。また、裏面電極15に負電圧φBG4が印加されると、シリコン−絶縁層界面37にはホール(正孔)が誘引され、ホール蓄積層39が形成され、シリコン−絶縁層界面37で発生する暗電流はホール蓄積層39のホールと再結合して消滅する。
上述のように構成される撮像装置10は、以下に説明するように動作する。図4に示すように、例えば、被写体からの光を受け、蓄積層36に信号電荷を蓄積する蓄積期間と、蓄積期間に蓄積した信号電荷をFDに読み出し、撮像信号を出力する読出し期間においては、裏面電極15に正電圧φBG3を印加する。また、信号電荷等を破棄して画素31をリセットするリセット期間においては、裏面電極15に正電圧φBG1が印加される。
蓄積期間は、蓄積層36に入射光量に応じた信号電荷が蓄積される。同時に、裏面電極15に正電圧φBG3が印加されていることによってシリコン−絶縁層界面37には電子反転層38が形成される。このため、シリコン−絶縁層界面37で発生した暗電流は、電子反転層38を通じてn+拡散層32に排出される。また、入射光量が強く、蓄積層36の蓄積容量を超えるほどの信号電荷が発生した場合、蓄積層36から溢れる余剰の信号電荷は、電子反転層38との間のポテンシャル障壁を越え、電子反転層38に流入し、n+拡散層32に排出される。したがって、余剰の信号電荷は、他の画素の蓄積層36に流入することなく、電子反転層38を通じて排出される。
読出期間は、ゲート電極22に印加する電圧の制御により、蓄積層36に蓄積された信号電荷がフローティングディフュージョンFDに移される。撮像装置10は、フローティングディフュージョンFDに移された信号電荷の量に応じた電圧信号を撮像信号として出力する。このとき、裏面電極15に正電圧φBG3が印加されていることによって、シリコン−絶縁層界面37で発生する暗電流は電子反転層38を通じてn+拡散層32に排出され続ける。
リセット期間は、ゲート電極22に印加する電圧の制御により、フローティングディフュージョンFDに移された信号電荷が、さらにリセットドレインRDに移されることにより破棄される。このとき、裏面電極15に印加される電圧が正電圧φBG1に上昇されることによって、電子反転層38と蓄積層36が単調に変化するポテンシャル勾配によって連結される。これにより、読出期間中に発生した信号電荷は、電子反転層38を介してn+拡散層32に排出され、画素31の信号電荷が全て破棄される。
このように、撮像装置10は、裏面電極15を備え、裏面電極15に動作タイミングに応じた電圧φBGを印加することにより、シリコン−絶縁層界面37に必要に応じた態様の電子反転層38を形成し、暗電流や余剰な信号電荷等の不要な電荷を、電子反転層38を通じてn+拡散層32に排出する。
したがって、撮像装置10は、蓄積層36とn+拡散層32を結ぶ経路を、イオン注入や電極の形成等によって予め固定的に設けておかなくても、不要な電荷は適切に排出される。このため、撮像装置10は、高画素化しても、不要な電荷の排出を適切に行うことができる。
また、n+拡散層32と、裏面電極15に正電荷を印加することによって形成される電子反転層38とからなる電荷の排出路は、いわゆるオーバーフロードレインとして機能している。このため、単にシリコン−絶縁層界面37で発生した暗電流等のノイズ成分を除去するだけでなく、入射光量が強すぎて、発生した信号電荷が蓄積層36におさまらない場合であっても、余剰な信号電荷が他の画素31に溢れ出すことはなく、適切に排出される。
なお、ここでは、蓄積期間及び読出期間に裏面電極15に印加する正電圧をφBG3としたが、蓄積期間及び読出期間に裏面電極15に印加する正電圧はφBG2でも良い。電子反転層38とn+拡散層32による電荷の排出路を、オーバーフロードレインとして機能させる場合、蓄積期間及び読出期間に裏面電極15に印加する正電圧の大きさは、蓄積層36と電子反転層38が分離形成される範囲であれば任意であり、露光量や撮影条件等に応じて決定される。
また、ここでは撮像装置10の動作態様として、蓄積期間及び読出期間では裏面電極15に正電圧を印加したが、これに限らない。例えば、図5に示すように、蓄積期間及び読出期間は、負電圧φBG4を裏面電極15に印加しても良い。この場合、電子反転層38が形成されないので、オーバーフロードレイン構造が形成されないが、蓄積層36の蓄積容量が最大となり、画素31の感度が向上する。同時に、裏面電極15に負電圧φBG4を印加することによって、シリコン−絶縁層界面37にホール蓄積層39が形成されるので、シリコン−絶縁層界面37で発生する暗電流は、ホール蓄積層39に誘引されたホールの存在により、自由電子密度が低下し電子の発生が抑えられる。このため、界面37で発生する暗電流によるノイズも抑えられる。
さらに、撮像装置10の動作態様として、リセット期間に正電圧φBG1を印加し続ける例を説明したが、例えば、図6に示すように、リセット期間は、正電圧φBG1と負電圧φBG4を交互に印加しても良い。
このように、リセット期間中に、正電圧φBG1と負電圧φBG4を交互に印加するクロッキング動作を行うと、シリコン−絶縁層界面37には電子反転層38とホール蓄積層39とが交互に形成され、排出する電荷と、ホール蓄積層39に誘引されるホールとの再結合による消滅が促される。したがって、蓄積層36からフローティングディフュージョンFDへの距離等と比べると、蓄積層36からシリコン−絶縁層界面37の距離や蓄積層36から電子反転層38を介したn+拡散層32への距離は長く、電荷の排出に相応の時間を要するが、クロッキング動作により、電子が発生した場所に近いシリコン−絶縁層界面37での再結合により、より短時間で電荷を排出(消滅)させることができる。
また、こうして正電圧φBG1と負電圧φBG4を交互に印加するクロッキング動作は、いわゆる交流動作であり、シリコン−絶縁層界面37に所定の電位分布を発生させる。このクロッキング動作による電位分布は、裏面電極15と素子基板(シリコン)14との間の電気容量と、裏面電極15の電気抵抗とで定まる分布定数回路で定まり、クロッキング動作の周波数を適切に選べばポテンシャル分布が移動される。すなわち、クロッキング動作は、絶縁層26側に下るポテンシャル勾配と分布を制御することに相当するので、実質的に電荷の排出領域の体積を変化させることができる。ポテンシャル分布を移動させることができない裏面電極15に単に正電圧φBG1を印加する場合と比較すれば、クロッキング動作をすることにより、電荷の排出を促進することができる。
< 撮像装置の製造方法 >
まず、図7に示すように、素子基板14の表裏に絶縁膜26を形成する(絶縁膜形成工程)。絶縁膜26は、熱酸化膜(SiO)であり、厚さは、例えば10〜50nm程度である。また、図示しないが、反射防止膜(SiN等)を設ける場合には、ここで形成する絶縁膜26上、あるいは、後述の裏面電極15上に設けても良く、絶縁膜27上に設けても良い。以下では、反射防止膜を形成しない例を説明する。
なお、素子基板14としては、例えば、両面研磨シリコンウェハを用いる。ここでは素子基板14として両面研磨シリコンウェハを用いるが、後述する第1支持基板47を貼り付ける表面だけが研磨された片面研磨シリコンウェハを用いても良く、PD21等を形成する表面にシリコンをエピタキシャル成長させた基板を用いても良い。
素子基板14上に絶縁膜26を形成した後、図8に示すように、絶縁膜26上に不純物をドープしたアモルファスシリコン膜42を成膜する(成膜工程)。アモルファスシリコン膜42は、不純物としてリン(P)をドープしたものであり、減圧CVD法によって成膜される。次いで、アモルファスシリコン膜42が成膜された素子基板14はアニールされ、図9に示すように、絶縁膜27と裏面電極15が形成される(MOS構造形成工程)。すなわち、絶縁膜27は、アモルファスシリコン膜42の表面が熱酸化することによって形成される熱酸化膜(SiO)である。また、裏面電極15はアモルファスシリコン膜42がアニールによって多結晶化した多結晶シリコン膜である。したがって、この工程の時点で、素子基板14、絶縁膜26、裏面電極15による撮像装置10の光照射側のMOS構造が形成される。
こうしてMOS構造が形成されると、図10に示すように、支持基板14の一方の面から水素イオン(H)が注入される(イオン注入工程)。水素イオンは、PD21等が形成されるSOI層となる厚さが、イオン飛程Rpとなるようなエネルギーで素子基板14に注入することにより、所定の深さに損傷面46が形成される。水素イオンは、例えば、1016cm−2程度の濃度で注入される。
そして、図11に示すように、第1支持基板47を、水素イオンを注入した面に貼り合わせる(第1支持基板貼合工程)。第1支持基板47は、表面に熱酸化膜48が形成されたシリコンウェハであり、室温(あるいは後の工程で剥離しない程度の温度)で素子基板14に貼り合わせる。また、素子基板14に素子基板47を貼り合わせた後、必要に応じて、素子基板14及び第1支持基板47の周辺余剰部分を切除する。
その後、図12に示すように、第1支持基板47が下方になるように、素子基板14と第1支持基板47の接合体の表裏を反転させ、熱処理を施す。そして、熱処理で生じた損傷面46の水素脆性(ボイドの発生)を利用して素子基板14を分割する(分割工程)。ここで行う熱処理は、不活性ガス雰囲気で行われ、温度は例えば500度以上である。なお、ここでは損傷面46で素子基板14を剥離する例を挙げたが、水素イオンを注入しないで同様のことを行う場合には、露呈された素子基板14の表面を、例えば、機械的研磨、KOH,TMAH等を用いたウェットエッチング、化学的研磨(CMP)等を組み合わせて、素子基板14の厚さを整えれば良い。
素子基板14を分割すると、図示しないが、第1支持基板47と素子基板14の接合を強化するための熱処理(例えば1000〜1300度)を施したり、欠陥を除去するために露呈された損傷面46を酸化し、除去する処理を施す。また、平坦性を上げるため、HまたはHとArを用いて、損傷面46であった表面に還元熱処理を施す。
露呈された素子基板14の表面には、図13に示すように、PD21やフローティングディフュージョンFD、リセットドレインRD等が作りこまれる(素子形成工程)。そして、図14に示すように、素子基板14に作りこんだPD21等に合わせてゲート電極22や配線23、その他回路等を絶縁膜24aや層間絶縁膜24を介しながら形成することにより、配線層13を形成する(配線層形成工程)。なお、素子基板14内の構造は、ゲート電極22を形成した後に、作りこまれる場合もある。そして、配線層13の表面はCMPにより平坦化され、その上に、第2支持基板49が接合される(第2支持基板接合工程)。光入射側の加工工程では、第2支持基板49の接合には接着剤等は用いず、平坦化された表面同士を接触させることにより貼り合わせ、熱処理を施すことにより、その接触を強化することにより接合する。これは、加工によって生じる損傷を低減し、また、メタルとメタル、あるいはメタルと多結晶シリコンとのコンタクト抵抗を安定化させる目的で400℃程度の熱処理を後に行うときに不具合を生じさせないためである。なお、第2支持基板49は、例えばシリコンウェハである。
このように第2支持基板49を接合すると、図15に示すように、第2支持基板49が下方となるように再び表裏を反転し、第1支持基板47を除去する(第1支持基板除去工程)。第1支持基板47は、例えば、機械研磨により概ね除去された後、ウェットエッチングにより、エッチングすることにより除去される。ウェットエッチングは、熱酸化膜48(及び絶縁膜26)をエッチストッパーとして行われる。
そして、図16に示すように、貫通孔51を形成するとともに、貫通孔51の周囲の裏面電極51を露呈させ、所定の配線23aと裏面電極15を接続する(配線接続工程)。裏面電極15への電圧の印加は、この所定の配線23aを通じて行われる。所定の配線23と裏面電極15は、Cu/TiNやAlCu/TiN等の金属薄膜52により接続される。また、貫通孔51の内面に絶縁膜53を設けることにより、素子基板14と金属薄膜52の短絡が防止される。その後、金属薄膜52が露呈されないように素子基板14上に絶縁膜27aを設け、その上にPD21の配列等に応じてカラーフィルタ16やマイクロレンズ17を形成することにより、撮像装置10となる(カラーフィルタ形成工程及びマイクロレンズ形成工程)。
上述のように、撮像装置10は、PD21等の素子基板14に埋め込み形成される素子や信号読み出し用の回路等を含む配線層13の形成前に、素子基板14のシリコン、絶縁層26、裏面電極15によるMOS構造が形成される。良質な熱酸化膜の形成には約800〜900度の高温処理が必要である一方で、配線層13で形成される、金属薄膜は、高温処理を施すと、金属の拡散による素子への汚染や、コンタクト部分の損傷、金属へのシリコン溶け込みなどが起こり、素子が損傷してしまう。このため、上述のように、撮像装置10を製造することによって、良質な熱酸化膜(絶縁層26)を用いたMOS構造と、PD21や回路等の形成を両立することができる。
[第2実施形態]
なお、上述の第1実施形態では、全ての画素31に対して共通に1つの裏面電極15が設けられている例を説明したが、裏面電極15を、複数に区分けされた個別電極で構成しても良い。この構成は、立体視用の画像(いわゆる3D画像)や位相差AFのために、2つの画素31を一組にして、左右(あるいは上下)に視差のある像を撮像する撮像装置に特に好適である。
図17に示すように、撮像装置61は、2つの画素31を1組の画素ペア62として用いる撮像装置であり、カラーフィルタ16は1つの画素ペア62に対して1つの色セグメントが対応するように設けられている。また、マイクロレンズ17も、画素ペア62に対して1つ設けられている。
なお、図17では簡単のために省略しているが、素子基板14の下(表面側)には、前述の第1実施形態の撮像装置10と同様、配線層13等が設けられている。また、素子基板14にも、PD21とともに、前述の実施形態と同様、フローティングディフュージョンFDやリセットドレインRDが設けられているが、図17ではこれらが表れない行方向(X方向)の断面を示している。
撮像装置61は、光の入射側である裏面に絶縁層26を介して裏面電極63を備える。裏面電極63は、素子基板14の裏面にある絶縁層26を介して設けられた透明電極であり、第1裏面電極63aと第2裏面電極63bの2種の電極からなる。第1裏面電極63a及び第2裏面電極63bは、例えば多結晶シリコンやITO膜からなる。
これら裏面電極の形成方法を簡単に説明する。裏面電極63a,63bを多結晶シリコンで形成する場合、第1支持基板除去工程(図15参照)で第1支持基板47が除去されると、絶縁膜27が露出した状態となっているので、第1支持基板除去工程後にさらにリソグラフィーと異方性ドライエッチングを行なうことで、絶縁膜27と裏面電極(多結晶シリコン透明電極)15を加工し、所望の第1裏面電極63a、第2裏面電極63bを形成することができる。裏面電極63a,63bをITO膜で形成する場合、ゲート絶縁膜26が残されるように第1支持基板除去工程を行い、その後ITO膜をスパッタリングなどの400℃以下の低温にて形成する。その後さらに、リソグラフィーと異方性ドライエッチングを行い、所望の裏面電極63a,63bを形成することができる。リソグラフィーと異方性ドライエッチングは、多結晶シリコンと同様である。なお、裏面電極63a,63bをITO膜で形成する場合には、第1実施形態において裏面電極15の形成する成膜工程(図8参照)及びMOS構造形成工程(図9)は行わなくても良い。裏面電極63a,63bをITO膜で形成する場合は、上述のITO膜のスパッタリングする工程がMOS構造形成工程である。
第1裏面電極63aは、各画素31のPD21を区切る素子分離領域25上に設けられ、第2裏面電極63bは、各画素31のPD21上(素子分離領域25の間)に設けられる。また、第1裏面電極63aと第2裏面電極63bの間は絶縁層27によって絶縁される。
図18に示すように、画素31が正方格子状に配列され、各行毎に1画素ずつずらしながら画素ペア62が設けられている場合に、図19に示すように、第1裏面電極63a及び第2裏面電極63bは、各々列方向(Y方向)に沿って帯状にほぼ隙間なく交互に配列される。また、撮像装置61は、第1実施形態の撮像装置10と同様に、画素31が配列された画素部に隣接して電荷の排出路となるn+拡散層32を備え、第1裏面電極63a及び第2裏面電極63bは、いずれもn+拡散層32上に重畳するように設けられている。
撮像装置61では、素子分離領域25上に設けられた第1裏面電極63aに、撮像装置61の動作タイミング等に応じて可変電圧φBGがパルス印加され、PD21上に設けられた第2裏面電極63bには所定の負電圧NDCが印加される。
図20に示すように、撮像装置61は、素子分離領域25上に設けられた第1裏面電極63aに印加する可変電圧φBG1〜φBG4に応じて、素子分離領域25近傍のシリコン−絶縁層界面37におけるポテンシャルが変化する。第1裏面電極63aに正電圧φBG1〜φBG3(φBG1>φBG2>φBG3)が印加されると、素子分離領域25近傍のシリコン−絶縁層界面37には電子反転層38が形成される。
ここで形成される電子反転層38の深さ等は、印加される正電圧φBG1〜φBG3の大きさに応じて変化する。例えば、正電圧φBG1が印加されるとPD21の蓄積層36と連結するように電子反転層38が形成され、電子反転層38を通じてn+拡散層32に電荷が排出される。また、正電圧φBG1よりも小さい正電圧φBG2,φBG3を印加すれば、電子反転層38は蓄積層36と分離される。また、正電圧φBG1よりも小さい範囲内で第1裏面電極63aに正電圧を印加する場合、印加される電圧の大きさが大きくなるほど、第1裏面電極63a下に形成される電子反転層38は幅方向(X方向)及び深さ方向に拡張される。第1裏面電極63aに負電圧φBG4を印加すると、素子分離領域25近傍のシリコン−絶縁層界面37にはホール蓄積層39が形成される。
第2裏面電極63bには、所定の負電圧NDCが印加される。これにより、PD21上のシリコン−絶縁層界面37には常に所定のホール蓄積層39が形成される。
上述のように構成される撮像装置61は次のように動作する。例えば、画素ペア62によって左右(あるいは上下)に視差のある1組の画像(3D画像)を取得する場合、信号電荷を蓄積する蓄積期間及び信号電荷の読出期間では、第1裏面電極63aに正電圧φBG3(またはφBG2)が印加される。こうすると、負電圧NDCが印加される第2裏面電極63bが設けられたPD21の中央近傍では最大感度となって入射光のほぼすべてが信号電荷となる。同時に、第1裏面電極63aが設けられた素子分離領域25近傍では、電子反転層38が形成され、電子反転層38内で発生した信号電荷はPD21に流れこむことなく、発生次第、n+拡散層32に排出される。これは、各画素31の実効的な光電変換領域が、第1裏面電極63aに印加される正電圧φBG3に応じて素子分離領域25側から狭窄されることに等しい。このため、画素ペア62内の左右の画素31に入射する光のうち、信号電荷に変換される光の入射角が大きくなって(より斜め入射の光の感度が相対的に高くなって)、視差角が大きくなる。したがって、上述のように、第2裏面電極63bに負電圧NDCを印加しながら、第1裏面電極63aに正電圧φBG3(φBG2)を印加すれば、画素ペア62の左右の各画素31で得られる撮像信号は、単眼3Dや位相差AFの視差角を、第1裏面電極63aの印加電圧により制御できる。
また、入射光量が強すぎる場合に、蓄積層36から溢れ出る余剰の信号電荷は、他の画素31の蓄積層36に流入することなく、第1裏面電極63aによって形成される電子反転層38からn+拡散層32に排出されることは、第1実施形態の撮像装置10と同様である。
撮像装置61は、リセット期間に、正電圧φBG1を第1裏面電極63aに印加する。これにより、リセット期間では電子反転層38が蓄積層36と連結されるので、前述の第1実施形態の撮像装置10と同様に、不要な電荷が排出される。また、リセット期間中に、第1裏面電極63aに正電圧φBG1と負電圧φBG4を交互に印加すれば、より電荷の排出が促進されることも同様である。
なお、ここでは、蓄積期間及び読出期間に、第1裏面電極63aに正電圧φBG3(φBG2)を印加することにより、視差角がより大きくなるようにする例を説明したが、これに限らない。例えば、蓄積期間及び読出期間に、第1裏面電極63aに負電圧φBG4を印加しても良い。この場合、シリコン−絶縁層界面37の全範囲にホール蓄積層39が形成されるので、ホール蓄積層39に誘引されるホールとシリコン−絶縁層界面37で発生する暗電流等を再結合して、ノイズを低減しつつ、蓄積層36を拡大して高感度撮影を行うことができる。
また、撮像装置61は、3D画像を得る場合や、位相差AFを行う場合に、第1裏面電極63aに正電圧φBG(<φBG1)を印加して左右の画素31の視差角を大きくし、通常の2D画像を得る場合には、第1裏面電極63aに負電圧φBG4を印加して高感度撮影をするように切り替えても良い。
なお、上述の第2実施形態では、第2裏面電極63bに一定の負電圧NDCを印加する例を説明したが、第2裏面電極63bに印加する電圧を可変としても良い。但し、第1裏面電極63aと第2裏面電極63bには各々独立に電圧を印加できるようにしておく。この場合、例えば、蓄積期間及び読出期間には、第1裏面電極63aに正電圧を、第2裏面電極63bには負電圧を印加することにより、上述の第2実施形態と同様に動作させ、リセット期間に、第2裏面電極63bにも正電圧φBG1を印加することによって、不要な電荷の排出をより促進することができる。
また、上述の第2実施形態では、第2裏面電極63bも第1裏面電極63aと同様に透明電極を形成する例を説明したが、これに限らない。例えば、図21及び図22に示す撮像装置66のように、第2実施形態の裏面電極63a,63bの代わりに、裏面電極67と強誘電体薄膜68からなる裏面電極を設けても良い。
裏面電極67は、前述の撮像装置61における第1裏面電極63aと同様に、多結晶シリコン等からなる透明電極であり、素子分離領域25上に設けられる。また、裏面電極67は、少なくともn+拡散層32上にまで延設され、可変電圧φBG(φBG1〜φBG4)がパルス印加される。
強誘電体薄膜68は、HfO等からなる透明な薄膜であり、裏面電極67を覆うように設けられる。強誘電体薄膜68は、加工時の熱処理により、素子基板14側が正(+)に、光の入射側である撮像装置66の裏面側が負(−)に分極させる。これにより、強誘電体薄膜68は、シリコン−絶縁層界面37に、常に一定の電圧が印加された電極と同様のポテンシャルを形成する。加工時に強誘電体薄膜68に施す熱処理は、例えば400℃以下の低温の熱処理であり、HfOの結晶化を進行させるものである。強誘電体薄膜68は、HfOの結晶化が進行することにより分極する。
このように構成される撮像装置66は、図23に示すように、蓄積期間及び読出期間に、正電圧φBG(<φBG1)を裏面電極67に印加し、リセット期間に、正電圧φBG1を裏面電極67に印加することによって、上述の第2実施形態の撮像装置61と同様に機能する。
なお、ここでは、強誘電体薄膜68を用いる例を説明したが、強誘電体薄膜68の代わりに、紫外線の照射や電界の印加、イオン注入等により固定電荷を注入した誘電体薄膜(窒化シリコン等)を用いても良い。
[第3実施形態]
なお、上述の第2実施形態では、列方向(Y方向)に帯状の裏面電極63a,63bを設ける例を説明したが、以下に第3実施形態として説明するように、個別裏面電極が行方向(X方向)に帯状に分割して設けられている。
図24及び図25に示すように、撮像装置71は、画素31の行方向に沿って帯状に分離して設けられた裏面電極72を備える。裏面電極72は、多結晶シリコンやITO膜からなる透明電極であり、PD21上に、ほぼ全ての光電変換領域を覆うように設けられる。また、撮像装置71は、画素31が配列される画素部の横に、画素31の列方向(Y方向)に沿って長いn+拡散層73を備える。n+拡散層73は、電源電圧VDDに接続され、電荷の排出路として機能する。裏面電極72は、画素部からn+拡散層73上にまで延設されるとともに、撮像装置71の動作タイミングに応じて可変電圧φBG(φBG1〜φBG4)が印加される。
例えば、裏面電極72に正電圧φBG3(またはφBG2)が印加されると、シリコン−絶縁層界面37に、蓄積層36と分離して電子反転層38が形成され、正電圧φBG1が印加されると、蓄積層36に連結した電子反転層38が形成される。また、負電圧φBG4が印加されると、シリコン−絶縁層界面37にホール蓄積層39が形成される。
上述のように構成される撮像装置71は、蓄積期間及び読出期間に正電圧φBG3やφBG2(<φBG1)を印加することにより、シリコン−絶縁層界面37に発生する暗電流や、蓄積層36から溢れる余剰の信号電荷を、電子反転層38を通じてn+拡散層73に排出することができる。また、撮像装置71は、リセット期間に裏面電極72に正電圧φBG1を印加することにより、電子反転層38を通じて、n+拡散層73に不要な電荷を排出することができる。
なお、ここでは行毎に裏面電極72を設ける場合に、全ての裏面電極72に一様な電圧φBG(φBG1〜φBG4)を印加する例を説明したが、これに限らない。例えば、図26に示す撮像装置76のように、行毎に設けられた裏面電極72a〜72dの各々に個別に可変電圧φBGa〜φBGdを印加するようにしても良い。この場合、列方向(Y方向)に沿って設けられたn+拡散層73の代わりに、行方向(X方向)に沿ってn+拡散層32を設ける。
こうすると、撮像装置76の裏面には、裏面電極72a〜72dで電子反転層38の深さを制御することによって駆動されるCCD(以下、裏面CCDという)が形成される。すなわち、各裏面電極72a〜72dは電荷排出路であるn+拡散層に連接されていないので、各画素31で発生した不要な電荷は電子反転層38に蓄積されるが、電子反転層38の深さが列方向に沿って順にシフトするように、各裏面電極72a〜72dに印加する各電圧φBGa〜φBGdを周期的に変化させると、電子反転層38に蓄積された電荷77が列方向に沿って転送される。このため、電子反転層38に蓄積された電荷77をn+拡散層32に排出することができる。
また、上述のように裏面CCDを形成する場合、各画素31の素子分離領域25のシリコン−絶縁層界面37付近がp層で形成されているために、各裏面電極72a〜72dに正電圧φBG1〜φBG3を印加すると、各行で排出される電荷が一体となってしまう。しかし、図27に示す撮像装置81のように、各画素31の列間の素子分離領域25aをp+層で形成し、各画素31の行間の素子分離領域25bをp層で形成するようにすれば、各画素31で排出される電荷を列毎に分離した状態で電子反転層38に蓄積することができる。
こうして各画素31の電荷を裏面CCDで各々分離しておくことが可能な場合には、図28に示すように、末端の列に、水平CCD等からなるCCD読み出し用の回路(以下、CCD読出回路という)82を設けておけば、各裏面電極72a〜72dに各々正電圧φBGa〜dを印加して、電荷77をCCD読出回路82に転送することにより、各画素31の信号電荷を読み出すことができる。すなわち、各画素31の電荷77を分離して読み出し可能な裏面CCDを形成しておけば、表面側に形成された配線層13による信号電荷の読み出しとともに、裏面CCDによっても信号電荷を読み出せる。
例えば、裏面電極72b,72dが設けられたR画素及びB画素の信号電荷は表面側のCMOS回路(配線層13)で読み出しを行い、裏面電極72a,72cが設けられたG画素の信号電荷の読み出しを裏面CCDによって行うようにすることができる。この場合、裏面CCDによってG画素の信号電荷を読み出すときには、裏面電極72a下のG画素と、裏面電極72c下のG画素の信号電荷を加算する。こうすると、各G画素の信号をCMOS回路で読み出して加算する場合よりも、S/N比が向上する。
このため、撮像装置81では、画素混合が必要な場合には、上述のように表面のCMOSによる読み出しと裏面CCDによる読み出しを併用して信号電荷の読み出しを行うとともに、画素混合が不要な場合には、裏面CCDによって不要な電荷を排出するように動作を切り替えて使用することができる。
なお、CMOS型の撮像装置は、通常、行毎に信号の読み出しを行うので、上述のように行毎に裏面電極を設け、この裏面電極によって形成される裏面CCDで信号電荷を転送する例を説明したが、列毎に信号の読み出しを行う場合には、裏面電極を列毎に設けておくことで、同様のことを行うことができる。また、上述の第3実施形態の変形例では、裏面電極72a〜72dで制御される裏面CCDが4相駆動される例を説明したが、3相駆動でも良い。
なお、上述の第2,第3実施形態では、裏面電極を列方向または行方向に設ける例を説明したが、これに限らない。例えば、図29に示すように、各画素31の周囲を囲むように、素子分離領域25上に、画素31の部分が開口された格子状の裏面電極91を設けても良い。この場合、行方向に設けられたn+拡散層32又は列方向に設けられたn+拡散層73のいずれか一方を画素31の周辺に設けるとともに、裏面電極91をn+拡散層32またはn+拡散層73の少なくとも一方の上に重なるように設け、可変電圧φBGを印加する。こうすると、上述の第2実施形態と同様に、蓄積期間においては、入射光量が強すぎる場合に生じる余剰な信号電荷を素子分離領域25近傍に形成される電子反転層38を通じてn+拡散層32(またはn+拡散層73)に排出しつつ、各画素31間の視差に基づく信号量を向上させることができる。同時に、リセット期間においては電子反転層38を形成して、不要な電荷の排出を促進することができる。また、図示を省略するが、第2実施形態と同様に、さらに強誘電体薄膜を設ければ、各PD21上のシリコン−絶縁層界面37にホール蓄積層39を形成して、暗電流等の界面で生じるノイズを除去することができる。
また、図29では、各画素31が独立して用いられる撮像装置の例を図示したが、第2,第3実施形態で説明した撮像装置のように、2つの画素31を1組とした画素ペア62としても良い。この場合には、上述のように全ての画素31間を囲むように格子状(網目状)の裏面電極91を設けても良く、図30に示すように、各画素ペア62を囲む網目状の裏面電極92を設けても良い。
また、こうして格子状(あるいは網目状)の裏面電極91,92を用いることによって、各画素31の分離性を向上させる場合には、裏面電極91,92が透明電極である必要はなく、裏面電極91,92を遮光性のある材料で形成しても良い。裏面電極91,92を遮光性のある材料で形成する場合、例えば、構造的に薄膜化が必要な場合にはTiN/Ti膜やTiN膜を用いることが好適である。また、低抵抗が重要なら、タングステンやアルミニウム膜を用いることが好適である。
なお、ここでは、画素31の列方向及び行方向に、格子状あるいは網目状に一体化された裏面電極91,92の例を説明したが、全ての行及び列の裏面電極が接続されていない場合でも、画素31間あるいは画素ペア62間の分離性を向上させることができる。例えば、図31及び図32に示すように、行方向に沿って、画素31の列間を遮光するように張出部95が設けられた裏面電極93a〜93d,94a〜94dを用いても上述とほぼ同様の画素31(または画素ペア62)の分離性を得ることができる。
この場合、図示を省略したが、各裏面電極93a〜93d,94a〜94dは、n+拡散層73上まで延設され、各裏面電極93a〜93d,94a〜94dで形成される電子反転層38は、n+拡散層73に連結される。これらの各裏面電極93a〜93d,94a〜94dには、各々独立に、可変電圧φBGa〜φBGdを印加しても良く、一律に可変電圧φBGを印加しても良い。また、図31及び図32では、行方向に設けられた裏面電極の列方向に、張出部95を設ける例を説明したが、列方向に設けられた裏面電極の行方向に、張出部95を設けても良い。
なお、上述の第1〜第3実施形態では、画素31が配列された画素部及びn+拡散層32,73に裏面電極を設ける例を説明したが、裏面電極は画素部以外の部分にも設けて良い。
例えば、図33に示すように、撮像装置10は、画素部101の周囲に、垂直選択回路102、タイミングジェネレータ(TG)103、水平選択回路104、サンプリングホールド回路(S/H)105、相関二重サンプリング回路(CDS)106、自動ゲイン調節回路(AGC)107、デジタルA/D変換回路(A/D)108、デジタルアンプ(AMP)109等、種々の回路等が設けられている。
例えば、上述の第1実施形態では、画素部101に裏面電極15を設ける例を説明したが、図33に示すように、これらの周辺回路等102〜109上にも裏面電極110を設けることが好ましい。但し、画素部101に設ける裏面電極15とは独立に電圧を印加することができるようにしておく。こうして周辺回路等102〜109上に裏面電極110を設け、所定の電圧VBGを印加しておくと、周辺回路等102〜109で発生するノイズを遮蔽し、あるいは画素部101で生じるノイズから周辺回路等102〜109が遮蔽され、各周辺回路等102〜109を安定動作させることができる。これにより、S/N比が向上した画像をより容易に得ることができる。
周辺回路等102〜109上に設ける裏面電極110に印加する電圧VBGは、正電圧でも負電圧でも良い。また、裏面電極110を接地(VBG=GND)しても良い。周辺回路等102〜109上に設ける裏面電極110に、正電圧を印加すると、シリコン−絶縁層界面37に形成される電子反転層38と裏面電極110によって、各周辺回路等102〜109で発生するノイズが遮蔽(吸収)される。周辺回路等102〜109上に設ける裏面電極110に負電圧を印加すると、シリコン−絶縁層界面37に形成されるホール蓄積層39と裏面電極110によって、各周辺回路等102〜109で発生するノイズが遮蔽(吸収)される。周辺回路等102〜109上に設ける裏面電極110を接地する場合には、裏面電極110によって、各周辺回路等102〜109で発生するノイズが遮蔽される。
また、図33では、周辺回路等102〜109に一様に1つの裏面電極110を設ける例を説明したが、これに限らない。例えば、図34に示すように、アナログ回路とデジタル回路で各々別個の裏面電極を設けることが好ましい。例えば、垂直選択回路102,TG103,水平選択回路104,A/D108,AMP109はデジタル回路であり、S/H105,CDS106,AGC107はアナログ回路である。したがって、例えば、垂直選択回路102,TG103,水平選択回路104を覆うように裏面電極111aを、A/D108,AMP109を覆うように裏面電極111bを、S/H105,CDS106,AGC107を応用に裏面電極111cを設ける。そして、裏面電極111a及び裏面電極111bには電圧VBG1を、裏面電極111cには電圧VBG2をそれぞれ印加する。電圧VBG1及びVBG2は正電圧でも負電圧でも良く、接地しても良い。また、各々に印加する電圧が等しくても良く、異なっても良い。
こうしてデジタル回路とアナログ回路とで裏面電極を分けておくと、電子反転層38やホール蓄積層39を通じて、アナログ回路で生じたノイズがデジタル回路に、あるいはデジタル回路で生じたノイズがアナログ回路に流入することをより確実に防止し、S/N比が向上した画像を得ることができる。特に、アナログ回路ではノイズを除去し難いので、デジタル回路で生じたノイズのアナログ回路への流入が防止されることは、S/N比の向上に効果的である。
なお、図34では、デジタル回路が2箇所に分断されて配置されているので、裏面電極111aと裏面電極111bが設けられているが、デジタル回路が1箇所に集まって配置されているときには、デジタル回路の全体にひとつの裏面電極を設けても良い。
なお、上述の第2〜第3実施形態では、各撮像装置の製造方法の説明を省略したが、裏面電極をパターニングしたり、強誘電体等を成膜する工程が加わる以外は、第1実施形態で説明した製造方法と同様である。
なお、上述の第1実施形態では画素配列がハニカム状である例を、第2〜第3実施形態では画素配列が正方格子状の例を説明したが、画素配列は任意であり、本発明は画素配列によらず好適に用いることができる。
なお、上述の第1〜第3実施形態では、裏面照射型のCMOS型撮像装置を例に説明したが、裏面照射型のCCD型撮像装置においても本発明を好適に用いることができる。
10,61,66,71,76,81 撮像装置
13 配線層
14 素子基板
15,63,67,72 裏面電極
31 画素
32,73 n+拡散層
36 蓄積層
37 シリコン−絶縁層界面
38 電子反転層
39 ホール蓄積層
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、素子基板、裏面電極、電荷排出路を備える。素子基板は、入射光量に応じた信号電荷を発生し、信号電荷を蓄積するフォトダイオードが複数形成されている。そして、表面にフォトダイオードを制御する配線層が形成されるとともに、裏面からフォトダイオードに光が入射される。裏面電極は、素子基板の裏面に設けられ、フォトダイオードの動作制御のタイミングに応じた電圧が印加されることにより、素子基板の裏面近傍のポテンシャルを変調する。電荷排出路は、素子基板に設けられ、裏面電極に正電圧が印加されたときに素子基板の裏面近傍に形成される電子反転層と信号電荷を蓄積するフォトダイオードとを、単調に変化するポテンシャル勾配にて連結し、電子反転層に流入した信号電荷を排出する。電子反転層は、キャリアとしての電子が存在した場合には、p型シリコン裏面近傍に形成される反転層に類似するものであり、電子に対するポテンシャルが深い部分である。
第2電極は、負電圧が印加されることが好ましい。これにより、フォトダイオード上の裏面近傍にホール蓄積層が形成される。また、第1電極及び第2電極は、フォトダイオードの配列の列方向に沿って設けられていることが好ましい。
裏面電極は、複数のフォトダイオードを分離する素子分離領域上に設けられ、フォトダイオード上には、分極によりフォトダイオードの裏面近傍にホール蓄積層を形成する強誘電体薄膜を備えることが好ましい。
裏面電極は、複数のフォトダイオードを分離する素子分離領域上に設けられ、フォトダイオード上には、固定電荷が注入された誘電体薄膜を備えることが好ましい。誘電体薄膜は、固定電荷によってフォトダイオード上の裏面近傍にホール蓄積層を形成する。
この場合、各々の個別電極に印加する電圧を調節して、電子反転層に流入した信号電荷を、フォトダイオードの列方向に転送しても良い。
裏面電極には所定の正電圧を印加して、フォトダイオードと連結するように電子反転層を形成することが好ましい。これにより、信号電荷は電子反転層に流入し、電子反転層によって信号電荷が転送される。
裏面電極には、信号電荷を破棄するリセット期間に正電圧が印加されることが好ましい。これにより、フォトダイオードと連結するように、素子基板の裏面近傍に電子反転層が形成される。

Claims (21)

  1. 入射光量に応じた信号電荷を発生し、前記信号電荷を蓄積するフォトダイオードが複数形成され、表面に前記フォトダイオードを制御する配線層が形成されるとともに、裏面から前記フォトダイオードに光が入射される素子基板と、
    前記素子基板の前記裏面に設けられ、前記フォトダイオードの動作制御のタイミングに応じた電圧が印加されることにより、前記素子基板の前記裏面近傍のポテンシャルを変調する裏面電極と、
    前記素子基板に設けられ、前記裏面電極に正電圧が印加されたときに前記素子基板の前記裏面近傍に形成される電子反転層と前記信号電荷を蓄積する領域とが、単調に変化するポテンシャル勾配にて連結され、前記電子反転層に流入した電荷を排出する電荷排出路と、
    を備える固体撮像装置。
  2. 前記裏面電極には、前記フォトダイオードが光の入射を受けて前記信号電荷を蓄積する蓄積期間に正電圧が印加され、前記フォトダイオードが前記信号電荷を蓄積する蓄積領域と分離して、前記素子基板の前記裏面近傍に電子反転層を形成する請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  3. 前記裏面電極には、前記フォトダイオードが光の入射を受けて前記信号電荷を蓄積する蓄積期間に負電圧が印加され、前記素子基板の前記裏面近傍にホール蓄積層を形成する請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  4. 前記裏面電極には、前記信号電荷を破棄するリセット期間に正電圧が印加され、前記フォトダイオードが前記信号電荷を蓄積する蓄積領域と連結するように、前記素子基板の前記裏面近傍に電子反転層を形成する請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記裏面電極には、前記信号電荷を破棄するリセット期間に正電圧と負電圧が交互に印加される請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記裏面電極は、複数の前記フォトダイオードを覆うように一様に設けられている請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記裏面電極として、複数の前記フォトダイオードを分離する素子分離領域上に設けられた第1電極と、前記各フォトダイオード上に設けられた第2電極とを備え、
    前記第1電極は前記フォトダイオードの動作に応じた電圧が印加され、前記素子分離領域の近傍のポテンシャルを前記フォトダイオードの動作に応じて変調し、
    前記第2電極は前記フォトダイオード上の前記裏面近傍にホール蓄積層を形成する請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2電極は、負電圧が印加されることにより、前記フォトダイオード上の前記裏面近傍にホール蓄積層を形成する請求の範囲第7項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第2電極は、強誘電体薄膜からなり、分極することにより前記フォトダイオード上の前記裏面近傍にホール蓄積層を形成する請求の範囲第7項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記第2電極は、固定電荷が注入された薄膜であり、前記固定電荷によって前記フォトダイオード上の前記裏面近傍にホール蓄積層を形成する請求の範囲第7項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記第1電極及び前記第2電極は、前記フォトダイオードの配列の列方向に沿って設けられている請求の範囲第7項に記載の固体撮像装置。
  12. 前記裏面電極は、前記フォトダイオードの行毎に設けられ、各々に電圧が印加される複数の個別電極を備える請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  13. 各々の前記個別電極に印加する電圧を調節して、前記電子反転層に流入した電荷を、前記フォトダイオードの列方向に転送する請求の範囲第12項に記載の固体撮像装置。
  14. 前記個別電極には所定の正電圧を印加して、前記信号電荷の前記蓄積領域と連結するように前記電子反転層を形成することにより、前記信号電荷を前記電子反転層に流入させ、前記電子反転層によって前記信号電荷を転送する請求の範囲第13項に記載の固体撮像装置。
  15. 前記電子反転層によって前記信号電荷を転送するときに、複数の前記フォトダイオードから取得した前記信号電荷を加算する請求の範囲第14項に記載の固体撮像装置。
  16. 前記裏面電極は、前記フォトダイオード上に開口が位置するように、複数の前記フォトダイオードを分離する素子分離領域上に網目状に設けられている請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  17. 前記裏面電極は、前記フォトダイオードの列毎または行毎に分離して設けられた複数の個別電極を備える請求の範囲第16項に記載の固体撮像装置。
  18. 前記裏面電極は遮光材料からなる請求の範囲第16項に記載の固体撮像装置。
  19. 前記フォトダイオードが配列された画素部の周囲に、当該固体撮像装置の動作を制御する周辺回路を備え、
    前記周辺回路に対応する前記裏面に、第2の裏面電極が設けられている請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。
  20. 前記第2の裏面電極は、表面のデジタル回路領域とアナログ回路領域とに分けて設けられている請求の範囲第19項に記載の固体撮像装置。
  21. シリコン基板上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記絶縁膜上に不純物をドープしたアモルファスシリコンを成膜する成膜工程と、
    前記アモルファスシリコンを成膜した前記シリコン基板に熱処理を施すことにより、前記アモルファスシリコンを多結晶シリコン化することで、表面にMOS構造を形成するMOS構造形成工程と、
    フォトダイオードを、前記MOS構造を有する前記シリコン基板の光入射面と反対側に形成する素子形成工程と、
    さらに前記フォトダイオードを制御する配線層を、前記MOS構造を有する前記シリコン基板の光入射面と反対側に形成する配線層形成工程と、
    を備える固体撮像装置の製造方法。
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