JPWO2011096564A1 - 二次電池用ゲル電解質複合フィルム、及び、二次電池 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、イオン伝導性が向上し、更に、耐着火性にも優れ、着色しにくい二次電池用ゲル電解質複合フィルムを提供することにある。本発明は、フッ化ビニリデン単位とテトラフルオロエチレン単位をフッ化ビニリデン単位/テトラフルオロエチレン単位がモル比で55/45〜95/5で含み、かつヘキサフルオロプロピレン単位を0〜10モル%含む(ただし、フッ化ビニリデン単位とテトラフルオロエチレン単位とヘキサフルオロプロピレン単位の合計量は100モル%である)フッ化ビニリデン系共重合体樹脂を含む電解液保持フィルムに非水電解液が含浸されてなる二次電池用ゲル電解質と、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドよりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる多孔質フィルムと、からなる二次電池用ゲル電解質複合フィルムである。

Description

本発明は、イオン伝導度が向上し、耐着火性に優れ、着色しにくい二次電池用ゲル電解質複合フィルム及びそれを用いた二次電池に関する。
二次電池、特にリチウム二次電池は電気自動車(EV)を初め、地球温暖化対策の決め手の1つとしてその性能の改良が強く求められている。
リチウム二次電池は、正極と負極との間に非水電解液を、要すればセパレータを介して配置するものが基本構造であり、電解質を溶媒に溶解した電解液を使用するタイプと固体状の電解質を使用するタイプに大別される。さらに電解液を使用するタイプにも、電解液をそのまま封入するタイプと、電解液を高分子ゲルの膜に保持させたゲル電解質のタイプがある。
ゲル電解質を構成する電解液保持フィルムには電解液を安全にかつ電気的特性を落とさないことが要求され、これらの観点から、電解液の保持能力が高いこと、イオン伝導性が高いこと、熱的・化学的に安定であること、機械的強度に優れることが必要とされている。
これらの要求に対して、非フッ素系のポリエーテル樹脂が従来使用されていたが、安全性やイオン伝導度の点で、高性能化に対応することが難しくなり、熱的・化学的に安定なフッ素ポリマーが検討された(特許文献1〜11)。
特許文献1および2には、フッ化ビニリデン(VdF)とヘキサフルオロプロピレン(HFP)の共重合体を用いる電解液保持フィルムが記載されている。しかし、これらの特許文献に記載されているVdF/HFP共重合体は電解液の保持性は高いが、特に高温で電解液への膨潤が激しく、電池セル膨れの原因になってしまう。
特許文献3では、電解液の保持性と膜強度の両立を図るため、膜強度を与えるセグメントと電解液に湿潤するセグメントからなるフッ素系のセグメント化ポリマーを用いることが提案されている。
また、特許文献4では、VdF35〜85モル%、HFP13〜45モル%およびテトラフルオロエチレン(TFE)0〜35モル%のVdF系共重合体エラストマーを用いることにより、電解液の保持性と膜強度の両立を図っている。
そのほか、VdF共重合体やポリフッ化ビニリデン(PVdF)とポリオキシエチレン(PEO)などを混合したポリマー組成物(ポリマーアロイ)を用いる提案(特許文献5、6)、PVdF−PMVE共重合体を用いて膜強度を向上させる提案(特許文献7)、PEOやアクリレートなどを側鎖にもつPVdFを用いる提案(特許文献8)、PVdFやVdF/HFP共重合体を架橋することで多孔膜にする提案(特許文献9、10)などがなされている。また、二次電池用結着剤と電池合剤に関する特許文献11に、VdFとTFEの共重合体が高分子ゲル電解質としても有用であると示唆されているが、ゲル電解質についての具体的な記載や課題については記載されていない。ポリマー電解質二次電池に関する特許文献12には、ゲル状のポリマー電解質用のポリマー樹脂として、PVdFを主成分とするPVdF共重合体が挙げられている。
また、特許文献13では、フィルム強度、耐熱性および非水電解液の保持性に優れたポリマー電解質を提供することを目的とする、VdFから誘導される繰り返し単位35〜99モル%、TFEから誘導される繰り返し単位1〜50モル%、これらと共重合し得る単量体0〜20モル%からなり、融点が80℃以上、結晶化度が20〜80%であるビニリデン系共重合体に非水電解質を含浸させたポリマー電解質が記載されているが、特許文献13には、ポリマー電解質と多孔質フィルムとからなる複合フィルムは記載されていない。
特許文献14には、高強度耐熱性樹脂からなる厚さ100μm以下の多孔質補強部材(A)、該多孔質補強部材に保持されたVdFから誘導される繰り返し単位50〜99モル%、TFEから誘導される繰り返し単位1〜50モル%からなり、融点が80℃以上、結晶化度が20〜80%であるVdF系共重合体(B)、及び該VdF系共重合体と一体化してゲル状化した極性有機溶媒(c1)と電解質(c2)とからなる電解液(C)を有してなる、厚さ200μm以下、イオン伝導度0.05S/m(25℃)以上、突刺強度100g以上、力学的耐熱温度200℃以上の電解液担持ポリマー膜が記載されている。特許文献14では、イオン伝導度と、強度と、耐熱性の三者を兼ね備えた、過充電時の安全性の高いリチウムイオン二次電池用の電解液担持ポリマー膜を提供することを目的として、上記の高強度耐熱性樹脂として芳香族ポリアミドを用いている。
特表平08−507407号公報 特開平09−022727号公報 特開平11−067274号公報 特開平11−162513号公報 特開平09−097618号公報 特開平08−315814号公報 特開2001−135353号公報 特開2002−117899号公報 特開2000−048639号公報 特開2001−023694号公報 国際公開第98/27605号パンフレット 特開平11−354162号公報 国際公開第99/28916号パンフレット 特開2001−266942号公報
ところで、従来のセパレータは、通常、ポリエチレン、ポリプロピレンなどで作製されており、着火性がある。また、高電圧または高温で電池動作した場合に正極側が変質し着色するという現象が起こる。
本発明の目的は、イオン伝導性が向上し、更に、耐着火性にも優れ、着色しにくい二次電池用ゲル電解質複合フィルムを提供することにある。
すなわち本発明は、フッ化ビニリデン単位とテトラフルオロエチレン単位をフッ化ビニリデン単位/テトラフルオロエチレン単位がモル比で55/45〜95/5で含み、かつヘキサフルオロプロピレン単位を0〜10モル%含む(ただし、フッ化ビニリデン単位とテトラフルオロエチレン単位とヘキサフルオロプロピレン単位の合計量は100モル%である)フッ化ビニリデン系共重合体樹脂を含む電解液保持フィルムに非水電解液が含浸されてなる二次電池用ゲル電解質と、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドよりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる多孔質フィルムと、からなる二次電池用ゲル電解質複合フィルムに関する。
フッ化ビニリデン系共重合体樹脂は、フッ化ビニリデン単位およびテトラフルオロエチレン単位のみからなるフッ化ビニリデン系2元共重合体樹脂であることが好ましい。
フッ化ビニリデン系共重合体樹脂は、ヘキサフルオロプロピレン単位を1〜5モル%含むフッ化ビニリデン系3元共重合体樹脂であることが好ましい。
電解液保持フィルムは、上記フッ化ビニリデン系共重合体樹脂以外の他の樹脂および/またはゴムを含むことが好ましい。
他の樹脂は、ポリアクリロニトリル、ポリアミドイミド、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体樹脂、またはこれらの2種以上の混合樹脂であることが好ましい。
他のゴムは、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体ゴム、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体ゴム、アクリルゴム、またはこれらの2種以上の混合ゴムであることが好ましい。
他の樹脂および/またはゴムの含有量は、上記フッ化ビニリデン系共重合体樹脂100質量部に対して400質量部以下であることが好ましい。
電解液保持フィルムは、金属酸化物粒子を含むことが好ましい。
金属酸化物粒子は、酸化アルミニウム粒子または酸化ケイ素粒子であることが好ましい。
金属酸化物粒子の平均粒子径は、20μm以下であることが好ましい。
また本発明は、二次電池用ゲル電解質複合フィルムと電極を備える二次電池にも関する。
本発明によれば、イオン伝導度が向上し、更に、耐着火性にも優れ、着色しにくい二次電池用ゲル電解質複合フィルム、およびこの二次電池用ゲル電解質複合フィルムを用いた二次電池、特にリチウム二次電池を提供することができる。
本発明の二次電池用ゲル電解質複合フィルムは、二次電池用ゲル電解質と、多孔質フィルムとからなる。
上記二次電池用ゲル電解質は、特定のVdF/TFE系共重合体樹脂を含む電解液保持フィルムに非水電解液が含浸されてなるものである。
本発明で用いる電解液保持フィルムは、VdF単位とTFE単位をVdF単位/TFE単位がモル比で55/45〜95/5で含み、かつHFP単位を0〜10モル%含む(ただし、VdF単位とTFE単位とHFP単位の合計量は100モル%である)VdF/TFE系共重合体樹脂を含む。
VdF/TFE系共重合体樹脂としては、VdF/TFEの2元共重合体と、VdF/TFE/HFPの3元共重合体がある。
VdF/TFE2元共重合体の場合、VdF単位/TFE単位がモル比で55/45〜95/5である。VdF単位/TFE単位がモル比で55/45よりも小さくなると、電解液への膨潤性が低く、かつ、溶媒への溶解性も低くなるため膜の形成が困難となり、好ましくない。VdF単位/TFE単位の下限はモル比で55/45であり、さらには60/40が、伸びが良好で、かつ電解液への膨潤性が適切に低いため、好ましい。上限は95/5であるが、これよりも大きくなると伸びが小さくなり、また、N−メチルピロリドンやジメチルホルムアミドといったアミド系の高沸点溶剤にしか溶解しなくなるため膜の形成の自由度が狭くなり、好ましくない。VdF単位/TFE単位の上限はモル比で95/5であり、さらには90/10が好ましく、特に85/15が好ましい。
VdF/TFE/HFP3元共重合体の場合、VdF単位/TFE単位がモル比で55/45〜95/5であり、HFP単位を10モル%以下含む。VdF単位/TFE単位がモル比で55/45よりも小さくなると、電解液への膨潤性が低く、かつ、溶媒への溶解性も低くなるため膜の形成が困難となり、好ましくない。VdF単位/TFE単位の下限はモル比で60/40が、伸びが良好で、かつ電解液への膨潤性が適切に低いため、好ましい。上限は95/5であるが、これよりも大きくなると伸びが小さくなり、また、N−メチルピロリドンやジメチルホルムアミドといったアミド系の高沸点溶剤にしか溶解しなくなるため膜の形成の自由度が狭くなり、好ましくない。HFP単位は10モル%を超えると電解液への膨潤性が高くなり、好ましくない。好ましいHFP単位の含有量は5モル%以下、さらには4モル%以下である。HFP単位の含有量の好ましい下限は1モル%である。
電解液への膨潤性であるが、膨潤性が低いと結果的にイオン伝導性が低くなってしまう。また、膨潤性が高くなるとイオン伝導度は高くなるもののゲル電解質の膨れも大きくなるため電池セル自体が膨れてしまう。よって、適切な膨潤率はイオン伝導性を維持しつつ、できるだけ低いことが望ましく、膨潤率が低く、イオン伝導度が高いゲル電解質ポリマーが望ましい。ただ、イオン伝導度は膨潤性のみにより決定されるわけではなく、ポリマーの結晶性にも依存し、たとえばPVdFに対してTFE/VdF/HFP共重合体の中には膨潤率は低いものの結晶性が低いためにイオン伝導率が高いものがある。
VdF/TFE系共重合体樹脂は、融点が100〜200℃であることが好ましい。上記融点は、示差走査熱量測定(DSC)装置を用い、10℃/分の速度で昇温したときの融解熱曲線における極大値に対応する温度として求めることができる。
本発明において、電解液保持フィルムには上記のVdF/TFE系共重合体樹脂以外に、改善された伸びを維持しつつイオン伝導性や引張強度を向上させるために、他の樹脂やゴムを併用してもよい。なお、本明細書において、樹脂は、室温(例えば、25℃)以上で融点を有するものであり、ゴムは、室温以上で明確な融点を有しないものである。
併用する好ましい樹脂としては、たとえばポリアクリロニトリル、ポリアミドイミド、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、VdF/HFP共重合体樹脂の1種または2種以上などがあげられ、好ましいゴムとしては、たとえば、VdF/HFP共重合体ゴム、VdF/TFE/HFP共重合体ゴム、アクリルゴムなどの1種または2種以上があげられる。これらのゴムは、架橋されていてもされていなくてもよい。
併用する樹脂またはゴムとして、特に好ましいものは、イオン伝導性の向上の点からはアクリルゴムが、またイオン伝導性の向上と耐酸化性の向上の点からは、VdF/HFP共重合体ゴム、VdF/TFE/HFP共重合体ゴム、VdF/HFP樹脂があげられる。
VdF/HFP共重合体ゴムは、VdF単位/HFP単位がモル比で80/20〜65/35であることが好ましい。
VdF/TFE/HFP共重合体ゴムは、VdF単位/TFE単位/HFP単位がモル比で80/5/15〜60/30/10であることが好ましい。
VdF/HFP樹脂は、VdF単位/HFP単位がモル比で98/2〜85/15であることが好ましい。
VdF/HFP樹脂は、融点が100〜200℃であることが好ましい。
他の樹脂またはゴムの配合量は、上記特定のVdF/TFE系共重合体樹脂100質量部に対して好ましくは400質量部以下、より好ましくは200質量部以下、更に好ましくは150質量部以下である。下限は目的とする効果によって異なるが、10質量部程度である。
また、電解液保持フィルムは、金属酸化物粒子を含んでいてもよい。金属酸化物は特に限定されないが、イオン伝導性、シャットダウン効果を向上させる観点からアルカリ金属またはアルカリ土類金属以外の酸化物が好ましく、特に酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化銅などが好ましい。粒子径としては、平均粒子径が20μm以下、さらには10μm以下、特に5μm以下の微粒子が好ましい。
特に好ましい金属酸化物粒子は、イオン伝導性に優れる点から、平均粒子径が5μm以下の酸化アルミニウム粒子または酸化ケイ素粒子である。
電解液保持フィルムの製造は、特に限定されず、従来公知の方法が採用できる。具体的には、VdF/TFE系共重合体を溶剤に溶解させ、ポリエステルフィルムやアルミフィルムなどの平滑な表面を有するフィルム上にキャストしたのち剥離するという手法が例示できる。また、直接電極に塗布して使用してもよい。
溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶剤;メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフランなどの環状エーテル系溶剤などが使用できる。なお、PVdFは高沸点で高極性のアミド系溶剤にしか溶解しないが、VdF/TFE系共重合体はより低沸点で低極性のケトン類や環状エーテル類に溶解するので、比較的低沸点で低極性の溶剤を用いることが望ましい。
電解液保持フィルムの厚さは、5〜50μm程度の通常の厚さでよい。
この電解液保持フィルムは単独で使用することもできる。
本発明の二次電池用ゲル電解質複合フィルムは、上記電解液保持フィルムと多孔質フィルムとを複合化して使用したものである。
多孔質フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドよりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる樹脂フィルムである。多孔質フィルムは、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドの合計重量が、多孔質フィルムの50質量%以上であることが好ましい。多孔質フィルムは、ポリエチレンからなるものであることがより好ましい。多孔質フィルムは、更に、ポリアミド、ポリアミドイミド等からなるものであってもよい。
多孔質フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、また、必要に応じてポリアミド、ポリアミドイミドなどを不織布にキャストして得られる多孔質フィルム;またはこれらの合成樹脂と水溶性の無機酸化物とを混合したのちフィルム化し、ついで水洗により無機酸化物を除去するなどの方法により多孔質化して得られるフィルムが、電解液が透過しやすいためイオン伝導性が高くなり、好ましい。
複合化する方法としては、多孔質フィルムにVdF/TFE系共重合体溶液をロールコーティングする方法、VdF/TFE系共重合体溶液にディッピングする方法などが好ましい。また、電解液保持フィルムと多孔質フィルムをラミネートなどの方法により、積層してもよい。
二次電池用ゲル電解質複合フィルムとしては、従来のセパレータ上に本願のゲル電解質ポリマー溶液を塗布、またはディッピングし、セパレータを電解液保持フィルム層で被覆する形態が好ましい。従来のポリエチレン、ポリプロピレン又はポリイミドで作製されたセパレータは着火性がある。また、高電圧または高温で電池動作した場合に正極側が変質し着色するという現象が起こるが、電解液保持フィルム層をセパレータ上に形成することにより着火性を抑えることができる。また、正極側に塗布することにより高電圧、または高温でのセパレータの着色を抑えることができる。
電解液保持フィルムに含浸させる非水電解液としては、公知の電解質塩を公知の電解質塩溶解用有機溶媒に溶解したものが使用できる。
電解質溶解用有機溶媒としては、特に限定されるものではないが、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの公知の炭化水素系溶媒;フルオロエチレンカーボネート、フルオロエーテル、フッ素化カーボネートなどのフッ素系溶媒の1種もしくは2種以上が使用できる。
電解質塩としては、リチウム二次電池用としては、たとえばLiClO、LiAsF、LiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SOなどがあげられ、サイクル特性が良好な点から特にLiPF、LiBF、LiN(SOCF、LiN(SOまたはこれらの組合せが好ましい。
電解質塩の濃度は、0.8モル/リットル以上、さらには1.0モル/リットル以上が必要である。上限は電解質塩溶解用有機溶媒にもよるが、通常1.5モル/リットルである。
本発明の二次電池は、正極および負極と本発明のゲル電解質を電池ケースに収め封止することで作製できる。リチウム二次電池とする場合は、正極および負極として公知のリチウム二次電池用の活物質を用いればよい。なお、正極と負極の間にセパレータを介在させてもよい。
つぎに合成例、実施例および比較例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
参考例1
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体をテトラヒドロフラン(THF)に溶解させ、ポリエステル(PET)フィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム(電解液保持フィルム1)を作製した。当該ポリマーの融点は140℃であった。
得られた電解液保持フィルム1からダンベル(5cm×3cmの短冊)を作製し、引張試験機(オリエンテック社製のRTC−1225A)にて引張破断伸びを測定した。結果を表1に示す。
また、以下の要領で得られた電解液保持フィルム1の電解液膨潤率、イオン伝導度および着火性を調べた。結果を表1に示す。
(電解液膨潤性)
電解液保持フィルムを5×20mmの大きさに切り取り、電解液(エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの3/7(体積比)の溶媒にLiPFを1M濃度で溶解した溶液)が入ったサンプル瓶に入れ、90℃で2日間静置し、投入前からの質量増加(%)を算出する。
(イオン伝導度)
電解液保持フィルムを電解液(エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの3/7(体積比)の溶媒にLiPFを1M濃度で溶解した溶液)に10分間浸漬したのち、SUS電極で挟み、ガルバノ・ポテンシオスタット(周波数アナライザー:ソーラトロン社製1260型、ポテンシオスタット:ソーラトロン社製1287型)に接続し交流インピーダンス法(周波数:10−3〜10Hz、交流電圧:10mV)よりイオン伝導度(S/cm)を測定する。
(着火性)
電解液保持フィルムを電解液(エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの3/7(体積比)の溶媒にLiPFを1M濃度で溶解した溶液)に10分間浸漬したのち、アルコールランプの炎であぶり、着火するかどうかを観察する。
つぎに、得られた電解液保持フィルムを用いてつぎの要領でリチウム二次電池を作製し、高温動作時の着色および高電圧動作時の着色を調べた。結果を表1に示す。
(リチウム二次電池の作製)
<正極の作製>
LiMnとカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン((株)クレハ製。商品名KF−1000)を94/3/3(質量%比)で混合した正極活物質をN−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状としたものを正極集電体(厚さ20μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥して正極を作製した。この正極はつぎの高温試験の場合に用いた。一方、つぎの高電圧試験の際の正極としては、正極活物質をLiNi0.5Mn1.5に変えたほかは上記と同様の手順にて作製した正極を用いた。
<負極の作製>
人造黒鉛粉末(日立化成(株)製。商品名MAG−D)に、蒸留水で分散させたスチレン−ブタジエンゴムを固形分で6質量%となるように加え、ディスパーザーで混合してスラリー状としたものを負極集電体(厚さ18μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥して負極を作製した。
作製した正極および負極をそれぞれ50mm×100mmの長方形に切り取り、上記で作製した電解液保持フィルム1を正極/負極の間にセパレータとして挟んで積層体とした。ついで正極および負極に幅5mm長さ150mmのアルミニウム箔をリード線として溶接したのち、この積層体を上記電解液(エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)の3/7(体積比)の溶媒にLiPFを1M濃度で溶解した溶液)に浸漬し、ついでラミネータで密封してラミネートセル型リチウム二次電池を作製した。
<高温試験>
つぎの充放電測定条件で60℃に保持し、50サイクル後の電解液保持フィルムの着色の有無を観察する。
充放電電圧:2.5〜4.2V
充電:0.5C、4.2Vにて充電電流が1/10になるまで一定電圧を保持
放電:0.5C
<高電圧試験>
つぎの充放電測定条件で50サイクル後の電解液保持フィルムの着色の有無を観察する。
充放電電圧:2.5〜4.9V
充電:0.5C、4.9Vにて充電電流が1/10になるまで一定電圧を保持
放電:0.5C
参考例2
参考例1において、電解液保持フィルムとして、つぎの方法で作製した電解液保持フィルム2を用いたほかは同様にして、引張破断伸び、電解液膨潤率、イオン伝導度、着火性、高温動作時の着色、および高電圧動作時の着色を調べた。結果を表1に示す。
(電解液保持フィルム2の作製)
TFE/VdF(20/80モル%比)共重合体をメチルイソブチルケトンに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム2を作製した。当該ポリマーの融点は120℃であった。
比較例1
参考例1において、電解液保持フィルムとして、つぎの方法で作製した比較電解液保持フィルム1を用いたほかは同様にして、引張破断伸び、電解液膨潤率、イオン伝導度、着火性、高温動作時の着色、および高電圧動作時の着色を調べた。結果を表1に示す。
(比較電解液保持フィルム1の作製)
PVdFをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて30分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの比較電解液保持フィルム1を作製した。
比較例2
参考例1において、電解液保持フィルムとして、つぎの方法で作製した比較電解液保持フィルム2を用いたほかは同様にして、引張破断伸び、電解液膨潤率、イオン伝導度、着火性、高温動作時の着色、および高電圧動作時の着色を調べた。結果を表1に示す。
(比較電解液保持フィルム2の作製)
VdF/HFP(88/12モル%比)共重合体をNMPに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて30分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの比較電解液保持フィルム2を作製した。
Figure 2011096564
表1から、TFE/VdF共重合体およびTFE/VdF/HFP共重合体は、PVdFおよびVdF/HFP共重合体よりも伸びが高く、膨潤率が低くてもイオン伝導性が高いことが分かる。
参考例3〜10
参考例1において、電解液保持フィルムとして、つぎの方法で作製した電解液保持フィルム3〜10を用いたほかは同様にして、引張破断伸び、電解液膨潤率、イオン伝導度、着火性、高温動作時の着色、および高電圧動作時の着色を調べた。結果を表2に示す。
(電解液保持フィルム3の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で75/25でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム3を作製した。共重合体ゴムでは室温以上で明確な融点は観測できなかった。
(電解液保持フィルム4の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で50/50でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム4を作製した。共重合体ゴムでは室温以上で明確な融点は観測できなかった。
(電解液保持フィルム5の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とVdF/HFP(78/22モル%比)共重合体を質量比で75/25でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム5を作製した。このVdF/HFP(78/22)共重合体ゴムでは室温以上で明確な融点は観測できなかった。
(電解液保持フィルム6の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とVdF/HFP(78/22モル%比)共重合体を質量比で50/50でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム6を作製した。このVdF/HFP(78/22)共重合体ゴムでは室温以上で明確な融点は観測できなかった。
(電解液保持フィルム7の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とアクリルゴム粒子(三菱レイヨン(株)製のW450A)を質量比で80/20でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム7を作製した。
(電解液保持フィルム8の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とポリアクリロニトリル粒子(アルドリッチ社製のポリアクリロニトリル)を質量比で80/20でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム8を作製した。
(電解液保持フィルム9の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とSiO粒子(扶桑化学工業(株)製のSP03F。粒子径約0.3μm)を質量比で90/10でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム9を作製した。
(電解液保持フィルム10の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とAl粒子(マイクロン(株)製のAX3−15。粒子径約0.3μm)を質量比で90/10でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、PETフィルムに塗布し、100℃にて15分間乾燥させたのちに剥離し、厚さ30μmの電解液保持フィルム10を作製した。
Figure 2011096564
表2から、TFE/VdF共重合体樹脂は組成の異なるものをブレンドすることで伸びを維持しつつ、膨潤率を調整することで高いイオン伝導度を保つことができること、また、着火性がなく、高温/高電圧動作での着色もないことが分かる。さらには、アクリル微粒子/アクリロニトリル、シリカ/アルミナなどと複合することでイオン伝導率を向上させることができることが分かる。
実施例1〜6
参考例1において、電解液保持フィルムに代えて、つぎの方法で作製した電解液保持フィルム被覆セパレータ1〜6を用いたほかは同様にして、イオン伝導度、着火性、高温動作時の着色、および高電圧動作時の着色を調べた。結果を表3に示す。
(電解液保持フィルム被覆セパレータ1の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体をTHFに溶解させ、ポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、電解液保持フィルム層(厚さ1μm)で被覆されたセパレータ1を作製した(セパレータ/電解液保持フィルム層中のVdF/TFE系共重合体の質量比:約1/0.5)。
(電解液保持フィルム被覆セパレータ2の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で75/25でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、ポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、電解液保持フィルム層で被覆された厚さ23μmのセパレータ2を作製した(セパレータ/電解液保持フィルム層中のVdF/TFE系共重合体の質量比:約1/0.5)。
(電解液保持フィルム被覆セパレータ3の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で50/50でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、ポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、電解液保持フィルム層(厚さ1μm)で被覆されたセパレータ3を作製した(セパレータ/電解液保持フィルム層中のVdF/TFE系共重合体の質量比:約1/0.5)。
(電解液保持フィルム被覆セパレータ4の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とアクリルゴム粒子(三菱レイヨン(株)製のW−450A)を質量比で80/20でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、ポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、電解液保持フィルム層(厚さ1μm)で被覆されたセパレータ4を作製した(セパレータ/電解液保持フィルム層中のVdF/TFE系共重合体の質量比:約1/0.5)。
(電解液保持フィルム被覆セパレータ5の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で50/50でブレンドし、さらにAl粒子(マイクロン(株)製のAX3−15。粒子径約0.3μm)をブレンド物に対して10質量%となるようにブレンドし、得られたブレンド物をTHFに溶解させ、ポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、電解液保持フィルム層(厚さ1μm)で被覆されたセパレータ5を作製した(セパレータ/電解液保持フィルム層中のVdF/TFE系共重合体の質量比:約1/0.5)。
(電解液保持フィルム被覆セパレータ6の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で25/75でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、ポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、電解液保持フィルム層(厚さ1μm)で被覆されたセパレータ3を作製した(セパレータ/電解液保持フィルム層中のVdF/TFE系共重合体の質量比:約1/0.5)。
比較例3
実施例1において、電解液保持フィルム層で被覆されていないポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)を用いたほかは同様にして、イオン伝導度、着火性、高温動作時の着色、および高電圧動作時の着色を調べた。結果を表3に示す。
Figure 2011096564
表3から、セパレータ上にゲル電解質を塗布することで着火性、高温高電圧時の着色を防止できることがわかる。また、適切なポリマーを選定することにより高いイオン伝導度を示すことがわかる。
実施例7
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で50/50でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、参考例1で作製した正極に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、厚さ約2μmの電解液保持フィルム層で被覆された正極を作製した。この電解液保持フィルム被覆正極を用い、セパレータとしてポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)を用いたほかは、参考例1同様の手法でラミネートセルを作製し、高温高電圧試験を行ったところ、正極での着色は観測されなかった。
実施例8
参考例1において、電解液として、EC/ジメチルカーボネート(DMC)/EMC/HCFCFCHOCFCFH(体積比20/50/10/20)にLiPFを1M濃度で溶解した電解液に添加剤として、ビニレンカーボネート(VC)を0.1質量%、フルオロエチレンカーボネート(FEC)を3質量%加えた電解液を用い、セパレータとして電解液保持フィルム被覆セパレータ3を用いたほかは参考例1と同様にしてラミネートセルを作製し、つぎの条件で高温試験を行い、セパレータの着色の有無および容量維持率を調べた。結果を表4に示す。
<高温試験>
つぎの充放電測定条件で60℃に保持し、100サイクル後の電解液保持フィルムの着色の有無、5サイクル目と比較した容量維持率を観察する。
充放電電圧:2.5〜4.3V
充電:0.5C、4.3Vにて充電電流が1/10になるまで一定電圧を保持
放電:0.5C
比較例4
実施例8において、電解液として、EC/DMC/EMC/HCFCFCHOCFCFH(体積比20/50/10/20)にLiPFを1M濃度で溶解した電解液に添加剤として、ビニレンカーボネート(VC)を0.1質量%、フルオロエチレンカーボネート(FEC)を3質量%加えた電解液を用い、セパレータとして電解液保持フィルムで被覆する前のポリエチレン製セパレータを用いたほかは実施例8と同様にしてラミネートセルを作製し、実施例8の高温試験を行い、セパレータの着色の有無および容量維持率を調べた。結果を表4に示す。
実施例9
実施例8において、電解液として、EC/EMC(体積比30/70)にLiPFを1M濃度で溶解した電解液を用いたほかは実施例8と同様にセパレータとして電解液保持フィルム被覆セパレータ3を用いてラミネートセルを作製し、実施例8の高温試験を行い、セパレータの着色の有無および容量維持率を調べた。結果を表4に示す。
比較例5
実施例9において、セパレータとして電解液保持フィルムで被覆する前のポリエチレン製セパレータを用いたほかは実施例9と同様にしてラミネートセルを作製し、実施例8の高温試験を行い、セパレータの着色の有無および容量維持率を調べた。結果を表4に示す。
実施例10
実施例8において、電解液保持フィルム被覆セパレータとして電解液保持フィルム被覆セパレータ6を用いたほかは実施例8と同様にしてラミネートセルを作製し、実施例8の高温試験を行い、セパレータの着色の有無および容量維持率を調べた。結果を表4に示す。
Figure 2011096564
表4より、電解液を変更しても通常のセパレータよりゲル電解質を塗布した正極を用いる方が、着色がなく、容量維持率もよいことが分かる。
ゴムは、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体ゴム、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体ゴム、アクリルゴム、またはこれらの2種以上の混合ゴムであることが好ましい。
本発明の二次電池は、正極および負極と本発明のゲル電解質複合フィルムを電池ケースに収め封止することで作製できる。リチウム二次電池とする場合は、正極および負極として公知のリチウム二次電池用の活物質を用いればよい。なお、正極と負極の間にセパレータを介在させてもよい。
つぎに参考例、実施例および比較例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(電解液保持フィルム被覆セパレータ6の作製)
TFE/VdF/HFP(38/60/2モル%比)共重合体とTFE/VdF/HFP(6/77/17モル%比)共重合体ゴムを質量比で25/75でブレンドし、このブレンド物をTHFに溶解させ、ポリエチレン製のセパレータ(厚さ22μm)に塗布し、80℃にて15分間乾燥させて、電解液保持フィルム層(厚さ1μm)で被覆されたセパレータを作製した(セパレータ/電解液保持フィルム層中のVdF/TFE系共重合体の質量比:約1/0.5)。
表3から、セパレータ上にゲル電解質を塗布することで着火、高温高電圧時の着色を防止できることがわかる。また、適切なポリマーを選定することにより高いイオン伝導度を示すことがわかる。

Claims (11)

  1. フッ化ビニリデン単位とテトラフルオロエチレン単位をフッ化ビニリデン単位/テトラフルオロエチレン単位がモル比で55/45〜95/5で含み、かつヘキサフルオロプロピレン単位を0〜10モル%含む(ただし、フッ化ビニリデン単位とテトラフルオロエチレン単位とヘキサフルオロプロピレン単位の合計量は100モル%である)フッ化ビニリデン系共重合体樹脂を含む電解液保持フィルムに非水電解液が含浸されてなる二次電池用ゲル電解質と、
    ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドよりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂からなる多孔質フィルムと、
    からなる二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  2. フッ化ビニリデン系共重合体樹脂が、フッ化ビニリデン単位およびテトラフルオロエチレン単位のみからなるフッ化ビニリデン系2元共重合体樹脂である請求項1記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  3. フッ化ビニリデン系共重合体樹脂が、ヘキサフルオロプロピレン単位を1〜5モル%含むフッ化ビニリデン系3元共重合体樹脂である請求項1記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  4. 電解液保持フィルムが、請求項1記載のフッ化ビニリデン系共重合体樹脂以外の他の樹脂および/またはゴムを含む請求項1〜3のいずれかに記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  5. 他の樹脂が、ポリアクリロニトリル、ポリアミドイミド、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体樹脂、またはこれらの2種以上の混合樹脂である請求項4記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  6. 他のゴムが、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体ゴム、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体ゴム、アクリルゴム、またはこれらの2種以上の混合ゴムである請求項4記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  7. 他の樹脂および/またはゴムの含有量が、請求項1記載のフッ化ビニリデン系共重合体樹脂100質量部に対して400質量部以下である請求項4記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  8. 電解液保持フィルムが、金属酸化物粒子を含む請求項1〜7のいずれかに記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  9. 金属酸化物粒子が、酸化アルミニウム粒子または酸化ケイ素粒子である請求項8記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  10. 金属酸化物粒子の平均粒子径が20μm以下である請求項8または9記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルム。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の二次電池用ゲル電解質複合フィルムと電極を備える二次電池。
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