JPWO2011074106A1 - 押出プレス - Google Patents

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Abstract

完全電動式の押出プレスを提供して、消費電力を削減し、保守性、操作性を改善し、環境への悪影響を排除する。押出プレス(10)は、エンドプラテン(1)と、その後方に配置される固定プラテン(2)と、エンドプラテンと固定プラテン(2)とを連結するタイロッド(4)と、ダイ(20)と、ビレット(8)が装填されるコンテナ(3)と、ビレット(8)を押圧する押出ステム(13)と、押出ステム(13)が取り付けられるクロスヘッド(7)と、押出ステム(13)を往復動させる押出駆動装置とを具備する。押出駆動装置は、電動式押出用メインモータ(39)により駆動される回動自在なワイヤドラム(31)を具備し、ワイヤドラム(31)を回転させてワイヤ(32)を巻き取ることにより、押出ステム(13)を駆動して押出成形を実施する。

Description

本発明は、押出プレスに係り、特には、アルミニウム合金等をダイ(又はダイス)を介して押出成形する押出プレス装置に係わり、より詳しくは、合成樹脂の射出成形機(又は、アルミニウム合金を金型鋳造するダイカストマシン)に採用されている電動駆動式を適用した電動駆動押出プレスに関する。
押出プレスは、アルミサッシ等の金属製品を押出成形するために使用される。従来の押出プレスにおいては、材料であるビレットを、固定されたコンテナ内に装填し、これをラムシリンダにより駆動されるステム(又は、押出ステム)によって押出し、コンテナの出口に取付けられたダイ(金型)を通過させることによって所定の断面形状に成形するようになっている。このような成形機に装填されるビレットは、ビレットローダにより供給されるようになっており、ビレットローダは、成形機の側方に配置されたビレットキャリアから送られてくるビレットを1本づつ掴み、これをコンテナのビレット装填口に移送し、ビレットと装填口との芯合わせした状態でステムにより送り出してコンテナに装填され、押出加圧して成形されるように構成されている。
押出プレスで押出成形される製品は、アルミサッシ等の長尺ものが少なくないが、長尺製品の場合、ステムによってビレットを長時間押出すことになり、このためステムを押すラムシリンダは、高圧で長ストロークが可能な油圧式となっていた。しかしこの様な従来の押出プレス装置は、油圧を動力として採用している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)ため、環境保護(騒音、油漏れなど)、省エネルギ(ランニングコスト)等において課題を有していた。この課題を解決するために合成樹脂の射出成形機(又は、アルミニウム合金を金型鋳造するダイカストマシン)に採用されている電動駆動の実現が要望されている。電動駆動の場合、一般的に第1段階の駆動装置である、電動モータの回転運動を直進運動又は往復直進運動に変換する必要がある。
しかし、押出プレスに要求される大きな出力容量、例えば9800kN(キロニュートン:1000tf)以上を連続して出力することが出来る従来の油圧シリンダ装置に代わる回転運動を直線運動に変換する機構(ボールねじとボールナット等)や、大出力の電動サーボモータは、実現されていない。このために、押出プレスには電動駆動式が適用されていなかった。
更に押出プレスは、押出ステムスライド、シャー装置、ダイスライド装置(シャー)、ダイチェンジャー、ビレットローダ等の種々の移動する装置を具備するが、従来において、これらの装置もラムシステムと同様に油圧式であった。
従来の押出プレスは、モータとポンプにより、複数の油圧機器を駆動して電力消費し押出製品を生産する機械である。押出工程中はもとより押出工程以外の工程においても、例えば、ディスカード切断除去、次ビレットの投入などの工程においても同じポンプ・モータを駆動源として使用している。ここで油圧機器を利用した押出用ポンプ・モータおよび補助ポンプ・モータは、装置の動作に直接的に必要でないときも常にアイドリング運転しており電力消費ロスが発生する。
また、マシンユーザーは機械を長年使用する際、維持管理していくために必然的に保守点検をしていかなければならないが、駆動源が油圧源の場合と電動モータのみの場合では保守時間に要する時間は、油圧源の場合の方が圧倒的に長いと考えられている。なぜなら油圧機器を長年使用していく場合、作動油の劣化、バルブの磨耗、配管接続部からの油漏れなどのトラブルはポンプ、バルブ、マニホールド、配管など多くの部品が関わっており原因の特定、対策などに時間を多く要する。
さらに、油圧源使用の場合、保守時などは作動油がかならず外部へ流出する(漏洩、排出等)ためマシン操作、作業環境の悪化及び、コンテナとダイ(金型)を高温環境で使用しているため火災の危険性が存在する。もちろん難燃性の作動油(水グリなど)が使用可能だがマシンをコンパクトにするため通常、高圧で作動油を使用しており難燃性の作動油(水グリなど)不向きであり使用することは一般的ではない。
このように、従来の油圧駆動式の欠点としては、以下の問題があった。(1)作動油を媒体としているため、機械的動作のような絶対的な速度や位置の実現が難しい。(2)エネルギの消費量が比較的多く、また、油温の上昇をふせぐのに冷却水を必要とし、ランニングコストがかさむ。(3)回路圧力の高い構成要素が多く、運転時の騒音が高い。(4)作動油を使用するため、作動油の漏洩による保守、環境、コスト上の問題、作動油の廃棄に伴う環境、コスト上の問題が存在する。
押出プレスを分類すると、従来式(コンベンショナルタイプ:コンテナの端面とステムの先端面との間にビレットを供給するタイプで、直接型と間接型がある)(例えば、特許文献1参照)、ショートストローク式(ビレットを供給する位置によりフロントローディング式(例えば、特許文献2参照)とリアローディング式がある)等のタイプがあるが、本発明はこれらの何れのタイプにも適用できる。フロントローディング型は、コンテナをステム側に移動させコンテナの端面とダイとの隙間にビレットを供給し、リアローディング型はステムを水平又は垂直方向に移動させ、ステムが移動した隙間(コンテナとクロスヘッド間)にビレットを供給する点において異なる。
特開平第8−206727号 特開平第10−5853号 特開第2007−160335号
上述したように、従来の油圧式押出プレスでは、精度・エネルギ消費の悪さ、環境への悪影響等の問題があるため、これらの問題を解決する電動式押出プレスの必要性があった。本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、電動式押出プレスを提供して、精度に優れ、エネルギ消費が改善され、環境に悪影響を与えず、更に保守性・操作性を向上し、騒音を低減することを目的とする。
本発明は、完全に電動化された押出プレスを提供することを更なる目的とする。
本発明の第1の形態では、上述した目的を達成するために、押出プレス(10)は、押出プレス(10)の長手方向において前端部に配置されるエンドプラテン(1)と、エンドプラテン(1)に対向して長手方向において後方に配置される固定プラテン(2)と、エンドプラテン(1)と固定プラテン(2)とを連結するタイロッド(4)と、エンドプラテン(1)の後面に接触するように配置されるダイ(20)と、ダイ(20)に対向するように配置されていて且つビレット(8)が装填されるコンテナ(3)と、コンテナ(3)内に装着されたビレット(8)を押圧する押出ステム(13)と、固定プラテン(2)の前方に配置されていて且つ押出ステム(13)がその前面に取り付けられる、クロスヘッド(7)と、クロスヘッド(7)及びそれに取り付けられた押出ステム(13)を前後方向に往復動するように駆動する押出駆動装置と、を具備する。押出プレス(10)において、押出駆動装置による押出力によって押出ステム(13)を押すことにより、ビレット(8)が加圧されてダイ(20)を介して押し出されることにより、所定の製品が押出成形される。押出駆動装置は、回動自在に設けられた1つ又は複数のワイヤドラム(31)を具備しており、1つ又は複数本のワイヤ(32)の一方の端部がワイヤドラム(31)に固着されるとともに、ワイヤ(32)のもう一方の端部がクロスヘッド(7)に機械的に接続しており、ワイヤドラム(31)を回転させてワイヤ(32)を巻き取ることにより、クロスヘッド(7)及び押出ステム(13)は、前進駆動させられており、ワイヤドラム(31)は、電動式押出用メインモータ(39)により駆動されることを特徴とする。
好適な形態において、押出駆動装置は、クロスヘッド(7)に一方の端部で連結する押出移動部品(15)と、押出移動部品(15)のもう一方の端部に取り付けられていて且つワイヤ(32)のもう一方の端部が固着する押出部品(16)と、を更に具備する。押出プレス(10)は、押出移動部品(15)を前後に往復動させることが出来る、クロスヘッド高速移動用機構(40)と、押出駆動装置とは別に、ワイヤドラム(31)を正逆回転させて、ワイヤドラム(31)にワイヤ(32)を巻き取り及び繰り出すことが出来る、ワイヤ巻取り装置(42)と、を更に具備する。押出成形工程の開始時においてビレット(8)が前進してダイ(20)に当接するまでで押出ステム(13)に押出成形の負荷が作用していない段階において、及び押出ステム(13)の後退時において、押出ステム(13)を高速で前後進させる際に、クロスヘッド高速移動用機構(40)により、押出移動部品(15)を介して押出ステム(13)を高速で駆動すると共に、ワイヤ巻取り装置(42)を作動させてワイヤ(32)の巻き取り及び繰り出しを行う。
押出ステム(13)を高速で駆動する際の運転開始時において、クロスヘッド高速移動用機構(40)と共に、押出駆動装置を作動させることが好ましい。
押出プレス(10)は、電動モータを駆動源としていてコンテナ(3)を前後方向に駆動可能なコンテナ動作用装置(14)と、電動モータを駆動源としていてディスカードを切断するためのシャー装置(27)と、電動モータを駆動源としていてダイ(20)を移動自在なダイスライド装置(21)と、を更に具備することが好ましい。押出用メインモータ(39)は、クラッチカップリング(38)と減速機(36)を介してワイヤドラム(31)に接続することが好ましい。
押出プレス(10)は、クロスヘッド(7)とダイ(20)との間にビレット(8)を搬入するためのスペースを設けるために、押出ステム(13)を移動可能であって、電動モータを駆動源とするステムスライダ(11)を更に具備する。
上記の本発明の説明において、カッコ()内の記号又は数字は、以下に示す実施の形態との対応を示すために添付される。
本発明の押出プレスは、電動モータ駆動式であるので、油圧式のようなアイドリング運転が必要なく、個別の要素装置も作動させることが必要な時のみに、モータを運転することが出来るため電力削減効果が期待できる。
電動モータを駆動源としているので、駆動そのものが電動モータであり電動モータそのものの保守をしていればよく、保守する部品も油圧源のものと比較すれば多岐に渡らないため保守管理のための時間、費用とも少なくなる。
作動油の漏洩が生じず、騒音の低減が可能であるので、作業環境の改善が実現し、さらに火災の危険性からも免れる。
更に、位置制御等の制御性及び操作性に優れている。
本発明は、添付図と共に、下記の本発明の好適な実施の形態の説明によって、より十分に理解されても良い。
図1は、第1の実施の形態の押出プレスの概略的な構成を示す側面図である。
図2は、図1の装置を上から見た平面図である。
図3は、図1の装置を後から見た後面図である。
図4は、図1の装置を前から見たA−A断面図である。
図5は、図1の装置を後から見たB−B断面図である。
図6は、本発明の第1の実施の形態の押出プレスの作動工程を示すフロー図である。
図7は、本発明の第2の実施の形態の押出プレスの作動工程を示すフロー図である。
図8は、本発明の第3の実施の形態の押出プレスの作動工程を示すフロー図である。
図9は、ダイスライド装置の作動の説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施の形態の押出プレスを詳細に説明する。図1、図2、図3及び図4は、本発明に係る押出プレスの第1の実施の形態(ステムスライド式押出プレス)を図解的に示しており、図1は、第1の実施の形態の押出プレスの概略的な構成を示す側面図であり、図2は図1の装置を上から見た平面図、図3は図1の装置を後から見た後面図、図4と5は図1の装置の前から見たA−A断面図及び後から見たB−B断面図を示す。本発明の押出プレスは、回転運動を直線運動に変換する電動式押出駆動装置(機構)による押出力によって押出ステム(又は、ステム)を押すことにより、一般的に約400〜500℃のビレットを加圧してダイを介して所定の製品を押出成形する。
まず図1及び2を参照すると、本発明の第1の実施の形態の押出プレス10は、前端部に位置するエンドプラテン1と、装置の中央付近に位置する固定プラテン2とを具備する。エンドプラテン1には、ビレット8がダイ20を介して押出されて所定の形状に成形される、製品を通過させる貫通孔9がその中央に設けられる。本実施の形態において、エンドプラエテン1と固定プラテン2は、図4で良く分かるように、4隅に配置された4本のタイロッド4により連結されている。エンドプラエテン1と固定プラテン2の間において、エンドプラテン1付近には、ビレット8が装填されるコンテナ3が、コンテナホルダ(図示されない)により支持されるように配置されており、固定プラテン2側には、クロスヘッド7が4本のタイロッド4により支持されるように配置される。タイロッド4は、クロスヘッド7の4隅をそれぞれ貫通する。エンドプラエテン1とコンテナ3との間には、ダイ(又は、ダイス)20が配置される。コンテナ3は、コンテナ動作用モータ17を具備するコンテナ動作装置14により駆動されて前後に移動する。
クロスヘッド7のコンテナ側の中心に押出ステム(又は、ステム)13が取り付けられる。本実施の形態の押出プレス10は、ステムスライド式であり、押出ステム13は、ステムスライド用モータ12を具備するステムスライダ11により上下に移動可能である。本実施の形態において、押出ステム13は、ステムスライド用モータ12により駆動されるが、ステムスライド用モータ12は、速度可変なインバータモータ又はACサーボモータであることが好ましい。
クロスヘッド7の固定プラテン側には、中空円筒状(多角形状等の別の形状で、中実であっても良い)の押出移動部品15が連結されており、押出移動部品15は、固定プラテン2の中央を貫通しながら、固定プラテン2により摺動可能に支持される。押出移動部品15の他方の端部には、図1に示すように、翼型(他の形状でも良い)の押出部品16が取り付けられている。
本実施の形態において、図1及び2に示されるように、上下左右に配置されていて回転自在な4基のワイヤドラム(又は、ドラム)31が固定プラテン2の反押出ステム側に配置される。ワイヤドラム31には、複数本(本実施の形態では10本)のワイヤ32が一方の端部でそれぞれ固着され巻きかけられており、ワイヤ32の他方の端部はそれぞれ、押出部品16に連結する。本実施の形態においては、複数本のワイヤ32がドラム31に巻き取られることにより回転運動を直線運動に変換する(ドラム31等を含む押出駆動装置は、油圧駆動式の場合のメインシリンダ部分に相当する)。ワイヤドラム31は、ワイヤ32を介し、更に押出移動部品15、クロスヘッド7を介して押出ステム13を前進させる。ワイヤドラム31は、装置(押出プレス10)の容量に基づいて1基又は複数基が搭載されてもよく、各ワイヤドラム31におけるワイヤ32の本数についても、装置の容量に基づいて1本又は複数本であって良い。各ワイヤドラム31は、減速機36、クラッチカップリング38を介して、ACサーボモータが好ましい電動式押出用メインモータ39により駆動される。押出駆動装置において、ワイヤドラム31は、減速機36の出力軸に連結され、減速機36の入力軸は、クラッチカップリング38を介して押出用メインモータ39の出力軸に接続する。減速機36、クラッチカップリング38は、別の動力伝達構成要素であっても良い。
ワイヤドラム31により押出ステム13を移動させる場合の速度は、減速機36で大幅に減速されているため低速である。しかし、押出ステム13をビレット8に接触させるまでは、高速で動かして作動時間を短縮することが好ましい。更に、ワイヤドラム31による押出ステム13の移動方向は、押出(前進)方向のみであるので、押出ステム13の引き戻し(後退)方向の移動も必要である。このためにクロスヘッド高速移動用機構40が設けられる。本実施の形態においては、クロスヘッド高速移動用機構40は、ACサーボモータ又はインバータモータであることが好ましいクロスヘッド高速移動用モータ35と、ボーナット34と、ボールねじ33等を具備しており、ボールねじ33は、一方でクロスヘッド高速移動用モータ35に連結し、他方で押出部品16に連結する。本実施の形態においては、クロスヘッド高速移動用モータ35の回転運動を直線運動に変換させる機構は、ボールねじ式であるが、ラック/ピニオン式等の既知の機構であっても良い。本実施の形態において、クロスヘッド高速移動用機構40は、図2に示すように、4本の支柱41を介して固定プラテン2に固定されて支持されるが、別の支持方法で支持されても良い。更に、クロスヘッド高速移動用機構40により押出ステム13を高速で動かす場合、ワイア32は弛んでしまうので、この際ワイヤ32を弛ませないために、図1に示すように、各ワイヤドラム31に対してワイヤ巻取り装置42が装備され、ワイヤ巻取り装置42のワイヤ巻取り用モータ43は、チェーン等を介してワイヤドラム31に接続する。ワイヤ巻取り用モータ43は、クロスヘッド高速移動用モータ35の作動時に、同時に作動させられてワイヤ32が弛まないように、ワイヤドラム31を駆動する。
押出プレス10は、マシンベース6を具備し、マシンベース6上に、エンドプラエテン1、固定プラテン2、ワイヤドラム31、減速機36、押出用メインモータ39等が据え付けられ、固定されている。押出プレス10に中心には、図1及び2に示すように、中心軸線Cが長手方向に伸張しており、押出プレス10は、中心軸線に対して概略左右対称な構成となっている。また押出成形段階において、エンドプラエテン1、固定プラテン2、コンテナ3、押出ステム13、クロスヘッド7、押出移動部品15は、それぞれの中心軸が中心軸線Cと一致するように配置される。
更に押出プレス10は、ビレット8をコンテナ3と押出ステム13間に供給するためのビレットローダ(図示されない)と、ビレット8の押出成形後の製品の端部の不要部であるディスカードを切断するためのシャー装置27(エンドプラテン1上に搭載される)と、ダイを移動させるためのダイスライド装置(シャー)21等を具備する。
ダイスライド装置(シャー)21の用途・目的は、ダイ(20)を中心軸線(C)に対して垂直に横方向へ移動させること及び押出終了時にエンドプラテン後方へ押出された製品60をダイ20から切断分離することである。実際の動作としては前方の設備側でエンドプラテン前方に設置されたプラテンソー51を使用し、押出終了時に製品60を切断する(図9参照)。その後、製品60は前方の設備の駆動装置で前方テーブルへ送られる。この時、まだ製品60の残材53がダイで成形されたままエンドプラテン内に残っている(図9参照)。この残材53は、ダイ20を交換するために、ダイスライド22をダイスライド装置21でダイ交換位置まで移動させる際にエンドプラテン前面とダイスライド22の前面の切断面で製品の残材54をダイスタック56から切断分離する(図9参照)。尚、ダイスタック56内にある残材55は、ダイスタック56を機外に搬出した後、他の切断装置または手動操作でダイ20から切断分離される。
コンテナ3は、インバータモータ又はACサーボモータであることが好ましいコンテナ動作用モータ17により、ボールねじ及びボールナットで構成される回転運動を直線運動に変換する機構を介して往復直線(進退)移動させられる。なお、フロントローディング式(下記第2の実施の形態)の場合は、固定プラテンの反押出ステム側にコンテナ動作用モータ17等のコンテナ動作装置14を設ける。これはコンテナの移動ストロークが大きい事に起因する。シャー装置27においては、電動モータを動力源とし、チェーン等の巻き掛け駆動機構を介して回転運動を直線運動に変換する。ダイスライド装置(シャー)21は、電動モータを動力源とし、ボールねじ及びボールナットで構成される動力伝達機構を介して回転運動を直線運動に変換する。ステムスライダも、電動モータを動力源とし、ボールねじ及びボールナットで構成される動力伝達機構を介して回転運動を直線運動に変換する機構を用いる。ダイを交換するためのダイチェンジャー及びビレットローダについても電動モータを動力源とする。これらの構成により、押出プレスを全電動化することが出来る。
本実施の形態の押出プレス10は、ショートストローク式のリアローディング式に属するステムスライド式押出プレスを例として説明されたが、本発明が、ショートストローク式のフロントローディング式や、ステムスライダを装備しない従来式に適用できることは、当業者には容易に理解できるはずである。また、本発明の構成は、上記のごとく、直接式押出プレスを例にして説明されたが、当業者には、本発明を間接式押出プレスに同様に適用可能であることも容易に理解できるはずである。
次に本実施の形態のステムスライド式(ショートストローク式リアローディング式)押出プレス10の作動について図6を参照して説明する。
押出プレス10の作動は、1つのサイクルを繰り返し実施して、成形製品を連続的に製造する。本実施の形態において、ステップ1(S1)において、押出プレス10は、押出成形工程の1サイクルが終了した段階にあり、コンテナ3は後退してダイ20から離れた状態にある。S1において、次の新たな押出成形工程のサイクルが開始しており、先ず、コンテナ作動用モータ14を作動させて、コンテナ3を前進させてダイ20に接続させる。次に、ステップ2(S2)において、ビレット8搬入のために、ステムスライダ11を上昇して、押出ステム13を上昇させて、ビレット8の搬入スペースを空ける。
次にステップ3(S3)において、ビレットローダ(電動モータ駆動)によりビレット8を、コンテナ3とクロスヘッド7間の押出プレスセンタに搬入する。次にステップ4(S4)において、ビレットローダに保持されるビレット8を、ビレットローダのビレット挿入装置(電動モータ駆動)により、コンテナ3内へ挿入する。次にステップ5(S5)において、ビレットローダを、押出プレス10の機外へ移動させる。次にステップ6(S6)において、ステムスライダ11を下降させて、押出ステム13をプレスセンタへ配置する。コンテナ3内のビレット8と押出ステム13は、中心軸線C上で整列する。
次にステップ7(S7)において、押出ステム13を高速前進させて、押出ステム13をビレット8に実質的に接触させる。この手順において、先ず、動き出しの荷重が大きいため、クロスヘッド高速移動用モータ35と押出用メインモータ39を作動させて前進を開始する(この構成により、クロスヘッド高速移動用モータ35の容量を小さくすることが出来る)。押出移動部品15及びクロスヘッド7が動き始めたら、クラッチカップリング38のクラッチを外し押出用メインモータ39を停止する。そして、クロスヘッド高速移動用モータ35とワイヤ巻取り用モータ43を、引き続き押出ステム前進最高速度になるまで駆動し、等速運動にてビレット8がダイ20に当接するまで、押出ステム13及びビレット8を前進させる。本実施の形態において、ビレット8のダイ20への当接は、押出用メインモータ39のトルクにより検知するが、ストロークセンサやリミットスウィッチ等の別の既知な手段により検知しても良い。
次にステップ8(S8)において、押出用メインモータ39によりドラム31を駆動して、初速押出を開始する。押出の初速及びその後の速度は、予め設定されており、本実施の形態において、押出用メインモータ39はACサーボモータであるので、速度調整は回転数制御により行う。次にステップ9(S9)において、所定の前進ストロークに達したことを検知し、所定の押出速度となるように押出用メインモータ39を回転数制御する。所定のストロークは、クロスヘッド7の装備したストローク検出器で行うが、押出用メインモータ39やドラム31の回転数又はリミットスウィッチ等の別の既知な手段により検知しても良い。次にステップ10(S10)において、所定の前進ストロークをストローク検出器により検知し、所定の押出終速度となるように押出用メインモータ39を回転数制御する。次にステップ11(S11)において、所定の前進ストロークに達したことをストローク検出器により検知し、押出用メインモータ39及びクロスヘッド高速移動用モータ35を停止し、押出を終了する。
次にステップ12(S12)において、コンテナ動作用モータ17を作動させて、コンテナを後退させ、ディスカード(押出成形製品の後端の不良部)をコンテナ3から突き出す。次にステップ13(S13)において、次のビレット13を搬入可能な位置まで、クロスヘッド高速移動用モータ35を作動させて、押出ステム13を後退させる。この際、押出用メインモータ39及びワイヤ巻取り用モータ43も同時に作動させるが、押出用メインモータ39はドラム31の始動にのみ使用し、クロスヘッド高速移動用モータ35の速度が最大回転数になったところでクラッチカップリング38を外し、押出用メインモータ39を停止する。その後、クロスヘッド高速移動用モータ35とワイヤ巻取り用モータ43とを作動させて、クロスヘッド7を最高速度で引き続き後退させ、同時にドラム31に巻き取ったワイヤ32を伸ばす。ステム後退スロー位置を前記ストローク検出器で検知するまで、クロスヘッド7を一定速度で後退させ、ステム後退スロー位置を検知後は、後退速度を遅くする。
次にステップ14(S14)において、シャー装置27を作動させて、製品からディスカードを切断し、除去する。シャー装置27は、インバータ式モータ又はACサーボモータで駆動されることが好ましい。切断時におけるシャー装置27のシャーの移動(下降)は、シャーがディスカードに当接するまでは速く、当接(シャー位置検出器で所定位置を検出する)後、駆動モータのトルクを確保するため遅くなるように設定される。シャーの上昇は、高速で実施されることが好ましい。ステップ14で、押出プレスの1サイクルは、終了し、再度S1に戻る。
図7を参照すると、本発明の第2の実施の形態の押出プレスの作動フローが示されている。本発明の第2の実施の形態の押出プレス10は、フロントローディング式である。フロントローディング式押出プレスにおいては、ダイ20とコンテナ3との間にビレット8をローディングするためのスペース(ステムスライド式(リアローディング式)では、押出ステム13を上昇することにより、コンテナ3とクロスヘッド7間に設けられていた)が、コンテナ3を押出ステム13側に移動することにより用意される。フロントローディング式においても、本発明に関係する、押出ステム13(又は、クロスヘッド7)を押出す機構等については、ステムスライド式と同様であるので、フロントローディング式押出プレスの詳細な構成についての説明は、省略する(特許文献2参照されたし)。
以下、本実施の形態の作動フローを説明する。
作動フローにおける最初のステップである、ステップ21(S21)において、押出プレス10は押出成形工程の1サイクルが終了した段階にあり、次の新たな押出成形工程のサイクルを開始する段階である。S21の開始前において、コンテナ3はコンテナ動作用モータ17により後退させられて、コンテナ3内に押出ステム13が収められているので、ダイ20とコンテナ3間には既にスペースが空けられている。S21において、ビレット8を保持するビレットローダを押出プレス付近の機内へ移動し、ビレットローダにより支持されるように保持されるビレット8をダイ20とコンテナ3間のプレスセンタへ移動する。ここでは、コンテナ3はまだ、後退してダイ20から離れた状態にある。
次に、ステップ22(S22)において、押出ステム13を高速前進させて、押出ステム13をビレット8に実質的に接触させ、更にビレットローダにより支持された状態のビレット8を、ダイ20に接触するまで押して、ダイ20と押出ステム13とで挟み込んで保持する。この手順において、先ず、動き出しの荷重が大きいため、クロスヘッド高速移動用モータ35と押出用メインモータ39を作動させて前進を開始する(この構成により、クロスヘッド高速移動用モータ35の容量を小さくすることが出来る)。押出移動部品15及びクロスヘッド7が動き始めて、押出用メインモータ39が最大回転数に達したところで、クラッチカップリング38のクラッチを外し、押出用メインモータ39を停止する。そして、クロスヘッド高速移動用モータ35とワイヤ巻取り用モータ43を、引き続き押出ステム前進最高速度になるまで駆動し、等速運動にてビレット8がダイ20に当接するまで、押出ステム13及びビレット8を前進させる。本実施の形態において、ビレット8のダイ20への当接は、押出用メインモータ39のトルクにより検知するが、ストロークセンサ、リミットスウィッチ又は押出ステムの負荷センサ等の別の既知な手段により検知しても良い。
次にステップ23(S23)において、ビレットローダを、押出プレス10の機外へ移動させる。次に、ステップ24(S24)において、コンテナ動作用モータ14を作動させて、コンテナ3を前進させてダイ20に接続させる。ここまでの状態は、前記第1の実施の形態におけるS7終了時点の状態である。
その後、ステップ25,26,27及び28が順次実施されるが。これらの手順(ステップ)はそれぞれ、第1の実施の形態のS8,9,10及び11と同じ内容の手順(ステップ)である。即ち、ステップ25(S25)では、押出用メインモータ39によりドラム31を駆動して、初速押出を開始する。ステップ26(S26)では、所定の前進ストロークに達したことを検知し、所定の押出速度となるように押出用メインモータ39を回転数制御する。ステップ27(S27)において、所定の前進ストロークをストローク検出器により検知し、所定の押出終速度となるように押出用メインモータ39を回転数制御する。ステップ28(S28)において、所定の前進ストロークに達したことをストローク検出器により検知し、押出用メインモータ39及びクロスヘッド高速移動用モータ35を停止し、押出を終了する。上記のS25からS28までは、第1の実施の形態のS8からS12と同じ内容なので、詳細な説明は、重複を回避して省略する。次にステップ29(S29)において、コンテナ動作用モータ17を作動させて、コンテナ3を後退させ、ディスカード(押出成形製品の後端の不良部)をコンテナ3から突き出す。
次にステップ30(S30)において、コンテナ3及び押出ステム13を後退させる。S31において、次のビレット8を搬入可能な位置まで、クロスヘッド高速移動用モータ35を作動させて、押出ステム13を後退させる。この際、押出用メインモータ39及びワイヤ巻取り用モータ43も同時に作動させるが、押出用メインモータ39はドラム31の始動にのみ使用し、クロスヘッド高速移動用モータ35の速度が最大回転数になったところでクラッチカップリング38を外し、押出用メインモータ39を停止する。その後、クロスヘッド高速移動用モータ35とワイヤ巻取り用モータ43とを作動させて、クロスヘッド7を最高速度で引き続き後退させ、同時にドラム31に巻き取ったワイヤ32を伸ばす。ステム後退スロー位置を前記ストローク検出器で検知するまで、クロスヘッド7を一定速度で後退させ、ステム後退スロー位置を検知後は、後退速度を遅くする。S31における押出用メインモータ39等の作動手順は、第1の実施の形態のS13に類似している。コンテナ3の後退は、コンテナ動作用モータ17を使用して行われるが、押出ステム13の後退速度と同調するように行われる。
次にステップ31(S31)において、シャー装置27を作動させて、製品からディスカードを切断し、除去する。S31は、第1の実施の形態におけるS14と同じ内容であるので、詳細は重複を避け省略する。ステップ31で、本実施の形態における押出プレスの1サイクルは、終了し、再度S21に戻る。
図8を参照すると、本発明の第3の実施の形態の押出プレスの作動フローが示されている。本発明の第3の実施の形態の押出プレスは、コンベンション式である。コンベンション式押出プレスにおいては、押出ステム13とコンテナ3との間にビレット8を搬入するためのスペースが十分存在する構成であり、押出ステム13又はコンテナ3を退避させる必要がない。従って、コンベンション式においては、装置が長くなる。むしろ、ステムスライド式やフロントローディング式押出プレスは、コンベンション式の装置の長さを短縮するために考案されたものである。従って、コンベンション式の作動は、基本的にステムスライド式と同様である。コンベンション式押出プレスの構成は、ステムスライド式押出プレス10において、ステムスライダ11が削除された装置である。即ち、コンベンション式押出プレスにおいて、押出ステム13は、クロスヘッド7に固定されている。
以下、本実施の形態の作動フローを説明する。
ステップ41(S41)は、ステムスライド式におけるステップ1(S1)と同じステップであり、新たな押出成形工程の1サイクルの開始ステップであり、コンテナ作動用モータ14を作動させて、コンテナ3を前進させてダイ20に接続させる。次に、ステップ42(S42)において、ビレットローダ(電動モータ駆動)によりビレット8を、コンテナ3とクロスヘッド7(又は、押出ステム13)間の押出プレスセンタに搬入する(ステムスライド式におけるステップ2は、必要ない)。
次にステップ43(S43)において、押出ステム13を高速前進させて、押出ステム13をビレット8に実質的に接触させ、更にビレットローダにより支持された状態のビレット8を、ダイ20に接触するまで押して、ダイ20と押出ステム13とで挟み込んで保持する。S43は、フロントローディング式におけるステップ22(S22)及びステムスライド式におけるステップ7(S7)と同様のステップであるので、詳細な説明は省略する。次にステップ44(S44)において、ビレットローダを、押出プレスの機外へ移動させる。
その後、ステップ45,46,47,48及び49が順次実施されるが。これらの手順(ステップ)はそれぞれ、第1の実施の形態のS8,9,10,11及び12(及び第2の実施の形態のS25,26,27,28及び29)と同じ内容の手順(ステップ)である。即ち、ステップ45(S45)では、押出用メインモータ39によりドラム31を駆動して、初速押出を開始する。ステップ46(S46)では、所定の前進ストロークに達したことを検知し、所定の押出速度となるように押出用メインモータ39を回転数制御する。ステップ47(S47)において、所定の前進ストロークをストローク検出器により検知し、所定の押出終速度となるように押出用メインモータ39を回転数制御する。ステップ48(S48)において、所定の前進ストロークに達したことをストローク検出器により検知し、押出用メインモータ39及びクロスヘッド高速移動用モータ35を停止し、押出を終了する。ステップ49(S49)において、コンテナ動作用モータ17を作動させて、コンテナを後退させ、ディスカード(押出成形製品の後端の不良部)をコンテナ3から突き出す。上記のS45からS49までは、第1の実施の形態のS8からS12と同じ内容なので、詳細な説明は、重複を回避して省略する。
次にステップ50(S50)において、コンテナ3及び押出ステム13を後退させる。S50は、第2の実施の形態のステップ30と同様なステップであるので、重複を回避して、詳細な説明は省略する。次にステップ51(S51)において、シャー装置27を作動させて、製品からディスカードを切断し、除去する。S51は、第1の実施の形態におけるS14及び第2の実施の形態におけるS31と同じ内容であるので、詳細は重複を避け省略する。ステップ51で、本実施の形態における押出プレスの作動工程の1サイクルは、終了し、再度S41に戻る。
本発明の第2及び第3の実施の形態では、上記第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態の押出プレスにより以下の効果が期待できる。
・押出プレスは、多くの可動な要素装置により構成されており、各要素装置を様々に作動させることにより運転されており、本発明においては、各要素装置が電動モータ駆動であるので、各要素装置を作動させることが必要な時のみに、モータを運転させることが出来るため電力削減効果が期待できる(油圧式では一般的に、作動不要時でもアイドリング運転が必要)。
・電動モータを駆動源としているので、駆動そのものが電動モータであり電動モータそのものの保守をしていればよく、保守する部品も油圧源のものと比較すれば多岐に渡らないため保守管理のための時間、費用とも少なくなる。
・作動油の漏洩が生じず、騒音の低減が可能であるので、作業環境の改善が実現し、さらに火災の危険性からも免れる。
・ACサーボモータ等の使用により、位置制御等の精度に優れるており、操作性が向上する。
本発明の第2及び第3の実施の形態の押出プレスにより、第1の実施の形態と同様な効果が期待できる。
上記の説明において、本発明の押出プレスは、直接式を例として説明されたが、本発明が間接式押出プレスに適用されても良い。
上記の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
本発明は、説明の目的で選択された特定の実施の形態を参照することにより説明されたが、本発明の基本的な思想及び範囲から逸脱することなく、多数の修正形態が、実施可能であることは当業者にとって明白である。
1 エンドプラテン
2 固定プラテン
3 コンタナ
4 タイロッド
6 マシンベース
7 クロスヘッド
8 ビレット
9 貫通孔
10 押出プレス
11 ステムスライダ
12 ステムスライド用モータ
13 押出ステム
14 コンテナ動作装置
15 押出移動部品
16 押出部品
17 コンテナ動作用モータ
20 ダイ(ダイス)
21 ダイスライド装置(シャー)
27 シャー装置
31 ワイヤドラム
32 ワイヤ
33 ボールねじ
34 ボールナット
35 クロスヘッド高速移動用モータ
36 減速機
38 クラッチカップリング
39 押出用メインモータ
40 クロスヘッド高速移動用機構
42 ワイヤ巻取り装置
43 ワイヤ巻取り用モータ
51 プラテンソー

Claims (7)

  1. 押出プレス(10)であって、
    前記押出プレス(10)の長手方向において前端部に配置されるエンドプラテン(1)と、
    前記エンドプラテン(1)に対向して長手方向において後方に配置される固定プラテン(2)と、
    前記エンドプラテン(1)と前記固定プラテン(2)とを連結するタイロッド(4)と、
    前記エンドプラテン(1)の後面に接触するように配置されるダイ(20)と、
    前記ダイ(20)に対向するように配置されていて且つビレット(8)が装填されるコンテナ(3)と、
    前記コンテナ(3)内に装着された前記ビレット(8)を押圧する押出ステム(13)と、
    前記固定プラテン(2)の前方に配置されていて且つ前記押出ステム(13)がその前面に取り付けられる、クロスヘッド(7)と、
    前記クロスヘッド(7)及びそれに取り付けられた前記押出ステム(13)を前後方向に往復動するように駆動する押出駆動装置と、
    を具備する、押出プレス(10)において、
    前記押出駆動装置による押出力によって前記押出ステム(13)を押すことにより、前記ビレット(8)が加圧されて前記ダイ(20)を介して押し出されることにより、所定の製品が押出成形されており、
    前記押出駆動装置は、回動自在に設けられた1つ又は複数のワイヤドラム(31)を具備しており、1つ又は複数本のワイヤ(32)の一方の端部が前記ワイヤドラム(31)に固着されるとともに、前記ワイヤ(32)のもう一方の端部が前記クロスヘッド(7)に機械的に接続しており、
    前記ワイヤドラム(31)を回転させて前記ワイヤ(32)を巻き取ることにより、前記クロスヘッド(7)及び前記押出ステム(13)は、前進駆動させられており、
    前記ワイヤドラム(31)は、電動式押出用メインモータ(39)により駆動されることを特徴とする押出プレス。
  2. 前記押出駆動装置は、
    前記クロスヘッド(7)に一方の端部で連結する押出移動部品(15)と、
    前記押出移動部品(15)のもう一方の端部に取り付けられていて且つ前記ワイヤ(32)の前記もう一方の端部が固着する押出部品(16)と、
    を更に具備しており、
    前記押出プレス(10)は、
    前記押出移動部品(15)を前後に往復動させることが出来る、クロスヘッド高速移動用機構(40)と、
    前記押出駆動装置とは別に、前記ワイヤドラム(31)を正逆回転させて、前記ワイヤドラム(31)に前記ワイヤ(32)を巻き取り及び繰り出すことが出来る、ワイヤ巻取り装置(42)と、を更に具備しており、
    押出成形工程の開始時において前記ビレット(8)が前進して前記ダイ(20)に当接するまでで前記押出ステム(13)に押出成形の負荷が作用していない段階において、及び前記押出ステム(13)の後退時において、前記押出ステム(13)を高速で前後進させる際に、前記クロスヘッド高速移動用機構(40)により、前記押出移動部品(15)を介して前記押出ステム(13)を高速で駆動すると共に、前記ワイヤ巻取り装置(42)を作動させて前記ワイヤ(32)の巻き取り及び繰り出しを行うことを特徴とする請求項1に記載の押出プレス。
  3. 前記押出ステム(13)を高速で駆動する際の運転開始時において、前記クロスヘッド高速移動用機構(40)と共に、前記押出駆動装置を作動させることを特徴とする請求項2に記載の押出プレス。
  4. 前記押出プレス(10)は、
    電動モータを駆動源としていて前記コンテナ(3)を前後方向に駆動可能なコンテナ動作用装置(14)と、
    電動モータを駆動源としていてディスカードを切断するためのシャー装置(27)と、
    電動モータを駆動源としていて前記ダイ(20)を移動自在なダイスライド装置(21)と、を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の押出プレス。
  5. 前記押出用メインモータ(39)は、クラッチカップリング(38)と減速機(36)を介して前記ワイヤドラム(31)に接続することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の押出プレス。
  6. 前記押出プレス(10)は、前記クロスヘッド(7)と前記ダイ(20)との間に前記ビレット(8)を搬入するためのスペースを設けるために、前記押出ステム(13)を移動可能であって、電動モータを駆動源とするステムスライダ(11)を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の押出プレス。
  7. 前記押出用メインモータ(39)は、ACサーボモータであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の押出プレス。
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