JPWO2006112466A1 - 鏡面基板の異物検査方法 - Google Patents

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Abstract

鏡面基板のエッジ近傍の異物を誤認識や検出もれもなく確実に検出する異物検査方法を提供する。被検査基板の画像データステップ(ST1)、エッジ強調処理ステップ(ST2)、2値化処理ステップ(ST3)、外周輪郭円推定処理ステップ(ST4)、内周輪郭円推定処理ステップ(ST5)、マスク処理ステップ(ST6)、異物検出処理ステップ(ST7)、マップ表示処理ステップ(ST8)を備える。被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた画像データステップ(ST1)に対しエッジ強調処理、2値化処理を行い、さらに検査領域の輪郭を示す複数箇所の標本点を検出する。さらに、複数の標本点の座標から縮尺可能に定義された輪郭線のサイズ、位置、回転角を決定することによって推定検査領域を求め、2値化された画像データにおいて推定検査領域以外をマスクした後、異物検出処理ステップ(ST7)を行う。

Description

本発明は、物体表面に光を照射し、その反射光を検出して物体表面上の突起や異物を検査する異物検査方法に関し、特にハードディスク基板や半導体用シリコンウエハ等の鏡面基板の異物検査方法に関する。
近年、代表的な磁気ディスク装置であるハードディスクドライブは、小型で、かつ、大容量を実現するため高記録密度化の傾向が著しく、トラック幅は1μm以下となっている。ヘッドがこのような狭トラックを正確に走査するためには、ヘッドのトラッキングサーボ技術が重要な役割を果たしている。このようなトラッキングサーボ技術を用いた現在のハードディスクドライブでは、一定の角度間隔でトラッキング用のサーボ信号やアドレス情報信号、再生クロック信号等がディスクを一周する間に記録されている。ドライブ装置は、ヘッドから一定時間の間隔で再生されるこれらの信号によりヘッドの位置を検出して修正し、ヘッドが正確にトラック上を走査することを可能にしている。
サーボ信号やアドレス情報信号,再生クロック信号等はヘッドが正確にトラック上を走査するための基準信号となるものであるから、その書き込み(以下、フォーマティングと記す)には高い位置決め精度が必要である。現在のハードディスクドライブでは、光干渉を利用した高精度位置検出装置を組み込んだ専用のサーボ装置(以下、サーボライタとよぶ)を用いて記録ヘッドを位置決めしてフォーマティングが行われている。
しかしながら、上述のサーボライタによるフォーマティングには、次の不具合が存在する。第1に、ヘッドを高精度に位置決めしながら、多数のトラックにわたって信号を書き込むには多大の時間を必要とする。このため、生産性を向上させるために、多くのサーボライタを同時に稼働させなければならない。第2に、多くのサーボライタの導入、維持管理には多額のコストがかかる。これらの不具合はトラック密度が向上し、トラック数が多くなるほど深刻である。
そこで、フォーマティングをサーボライタではなく、予め全てのサーボ情報が書き込まれたマスタとよばれるディスクとフォーマティングすべき磁気ディスクとを重ね合わせ、外部から転写用のエネルギーを与えることにより、マスタの情報を磁気ディスクに一括転写する方式および磁気転写装置が提案されている(例えば、日本特許公開特開平10−40544号公報)。
この提案は、基体の表面に、情報信号に対するパターン形状で強磁性材料からなる磁性部を形成して磁気転写用マスタとしている。そして、この磁気転写用マスタの表面を、強磁性薄膜あるいは強磁性粉塗布層が形成されたシート状もしくはディスク状磁気記録媒体の表面に接触させ、所定の磁界をかける。これにより、磁気転写用マスタに形成した情報信号に対応するパターン形状の磁化パターンを磁気記録媒体に記録する方法である。
上述の磁気転写方法によるフォーマティングに用いられる磁気転写装置では、フォーマティングが瞬時に可能である。しかし、良好な磁気転写信号品質を得るためには、磁気転写用マスタと磁気ディスクとを全面にわたり隙間なく密着させることが必要である。そのためには、磁気転写用マスタ表面や磁気ディスク表面に存在する異物や突起の管理がきわめて重要である。特に、磁気転写を行う磁気ディスクにおいては、磁気転写を行う直前に、磁気ディスクの平面部全域にわたってもれなく異物検査を行うことが重要である。
磁気ディスクの平面部における異物検査に用いられる異物検査装置として、磁気ディスク表面にレーザースポットを走査させ、その反射光を検出することによって磁気ディスク上の異物や突起を検査する異物検査装置が知られている(例えば、日本特許公開特開2003−4428号公報)。
図14は、従来の異物検査装置を示す。第1のステップで、検査インデックス101を120度回転させて検査対象の磁気ディスク102を検査位置へ搬送し、検査位置の磁気ディスク102を検査ステージ103により吸着保持する。
第2のステップで、コンピュータ109内のAD変換ボードにサンプリング開始を通知する。
第3のステップで、回転駆動装置104により検査ステージ103を介して磁気ディスク102を回転させる。
第4のステップで、レーザー光源105に所定の電圧を印加して検査ステージ103上の磁気ディスク102にレーザー光L1を照射する。その反射光,散乱光を受光カメラ106で受光し、受光カメラ106から出力される画像をコンピュータ109内のAD変換ボードに取り込む。取り込んだ画像から画像認識処理により異物を検出する。この操作を、レーザー光照射位置をディスク半径方向に変位させて数回行う。
第5のステップで、寸法測定器照射部107からレーザー光L2を照射し、磁気ディスク102のエッジ部の側方を通過させる。あるいはエッジ部で散乱したレーザー光L2を寸法測定器受光部108で受光し、エッジ部の位置に対応するその受光量に基づく電圧値をコンピュータ109内のAD変換ボードに入力させる。
第6のステップで、磁気ディスク102が360度回転する間の電圧値のサンプリング(すなわちエッジ部の位置測定)を終了した後、AD変換ボードに入力された電圧値のサンプリング結果を取り出し、磁気ディスク102の回転中心の設定値(0,0)からの偏芯量(X,Y)を算出する。6番目のシーケンスで、磁気ディスク102の最外側あるいは最内側まで全領域にわたって異物を検出し終えた後、得られた異物検出データのそれぞれに、5番目のシーケンスで得た偏芯量(X,Y)を加算する。
次いで、偏芯量加算後の各異物の座標が検査領域の内側にあるか外側にあるかをチェックし、外側にある異物の検出データを、磁気ディスク102のエッジ部に相応するものとして異物検出データより除外する。このようにして、磁気ディスク102の外周エッジ部の位置を正確に測定しながら検査するため、外周エッジでの乱反射による誤認識を除外することができ、外周エッジまでレーザー光L1を走査させ外周エッジまで隙間なく異物検査ができる。
しかしながら上記従来の異物検査方法および異物検査装置では、ディスクの外周エッジの位置を正確に測定するために、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いなければならず、装置の価格が高くなるという不具合が生じる。さらに、ディスクのエッジは通常、面取りされており、検査すべき平面部は外周エッジから面取り寸法分だけ内側に存在する。一般的に、面取りは加工精度が低く面取り寸法の公差は大きい。したがって、ディスクの外周端の位置をいくら正確に測定しても、検査すべき平面部の輪郭を正確に求めることは容易ではない。このため、ディスクの面取り部で乱反射された光を異物から反射された光と誤認識する可能性が高くなるという不具合を有する。
本発明の鏡面基板の異物検査方法は、上記の不具合を克服し、高価な測定機を用いることなく、被検査の鏡面基板の検査すべき平面部の輪郭を明瞭に検出するものである。被検査基板の平面部上にある異物あるいは突起、特に、検査すべき平面部の輪郭に非常に接近あるいは接触した異物あるいは突起を確実に検出することができる鏡面基板の異物検査方法を提供する。
本発明の具体的な鏡面基板の異物検査方法は、照明光が照射された被検査基板から乱反射された乱反射光の画像データを作成する。被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた画像データから検査領域の輪郭を示す複数箇所の輪郭標本点の座標を検出する。複数の輪郭標本点の座標から検査領域を推定し、画像データにおいて検査領域以外をマスクしたマスク画像データを作成した後、マスク画像データを用いて、画像データの異物検出処理を行う。
この方法によって、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いることなく、被検査基板である鏡面基板の検査領域を明確に検出することができる。併せて、検査領域となっている鏡面上に存在する異物あるいは突起を検査領域全面にわたって隙間なく確実に抽出することができる。特に、被検査基板の検査領域の輪郭に接近していたり、接触していたりする異物あるいは突起の画像を明確に切り出すことができ、比較的簡便な処理で鏡面基板上にある異物あるいは突起を検出することができる。
また、上記方法において、画像データが2値化処理された2値化画像であるようにしてもよい。この方法によって、照明光が照射された被検査基板に対して、迷光等によるハローが消え、また鏡面である被検査基板における検査領域の輪郭の境界や検査領域上にある異物あるいは突起を明瞭に検知することができる。
また、上記方法において、複数の輪郭標本点の座標と被検査基板における検査領域の輪郭線との距離の二乗和が最小となるように、輪郭線を推定するようにしてもよい。この方法によって、鏡面である被検査基板の検査領域の輪郭線を設定することができ、その輪郭線を用いて2値のマスク画像を生成して検査領域を明瞭にすることができる。
また、上記方法において、光を乱反射する反射部材、または、自発光する発光部材を被検査基板の近傍に設け、被検査基板の検査領域より広い範囲が写し込まれた画像データにおいて被検査基板の背景に反射部材または発光部材の像が写るようにした画像データを作成するようにしてもよい。
この方法によって、被検査基板のエッジに面取り面が存在しない場合、あるいは面取り面が非常に小さい場合でも、被検査基板の検査領域である鏡面の輪郭が明確に写し出され、検査面である鏡面のみの画像データを切り出して検査することができ、簡便な処理で鏡面基板上にある異物あるいは突起を検出することができる。
また、本発明の鏡面基板の検査方法は、被検査基板に照明光を照射し、被検査基板から乱反射された乱反射光の画像データを暗部データ値と明部データ値の2値からなる2値化画像に変換するステップを有する。また、2値化画像において設定された中心から放射状に延びる傾きの異なる複数の位置の直線上の画像データ列を抽出し、それぞれの直線上における画像データ列に対して被検査基板内周部から外周部、または外周部から内周部のいずれかの方向に向かって順次データを検査する。また、データ値が変化するデータの座標を、複数の直線上における外周輪郭標本点座標としてそれぞれ求めるステップと、複数箇所における外周輪郭標本点座標から被検査基板の検査領域の外周側輪郭を表す外周輪郭円の中心と半径を求めるステップを有する。また、2値化画像において設定された中心から放射状に延びるさらに傾きの異なる複数の位置の直線上の画像データ列を抽出し、それぞれの直線上における画像データ列に対して被検査基板の外周部から内周部、または内周部から外周部のいずれかの方向に向かって順次データを検査する。また、データ値が変化するデータの座標を、複数の直線上における内周輪郭標本点座標としてそれぞれ求めるステップを有する。また、複数箇所における内周輪郭標本点座標から被検査基板の検査領域の内周側輪郭を表す内周輪郭円の中心と半径を求めるステップを有する。また、2値化画像に対して外周輪郭円の外側と内周輪郭円の内側の画像データ値を暗部データ値に変更したマスク画像を生成するステップと、2値化画像とマスク画像から明部データ値を持つ画像データを検出するステップとを有する。
こうした鏡面基板の異物検査方法によれば、被検査基板である鏡面基板の検査領域を明確に検出するとともに、その検査領域となっている鏡面上に存在する異物あるいは突起を検査領域全面にわたって隙間なく確実に抽出することができる。特に、被検査基板の検査領域の輪郭に近接していたり、接触していたりする異物が存在する場合は、突起の画像を明確に切り出すことができる。これにより、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いることなく、鏡面基板上にある異物あるいは突起を検出することができる。
また、本発明の異物検査方法によれば、被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた画像データを用いて、検査領域を推定し、画像データの検査領域以外をマスクした後、異物検出処理を行うので、検査領域全面にわたって隙間なく検査が行える。さらに、検査領域の輪郭に接近していたり、接触していたりする異物の画像も検査領域の輪郭の画像と分離することができる。したがって、輪郭近傍の異物を確実に検出することができ、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いることなく、磁気ディスク表面上に存在する異物あるいは突起を検査することができるという大きな効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法のフローチャートである。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、画像データを取得するための検査装置の概要図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図2に示した検査装置における画像データの生成を説明するための断面斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図2で説明した検査装置を使って取得された磁気ディスクの画像データを示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図4に示した画像データに対して、エッジ強調処理を施した画像データを表示した図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図5で示したエッジ強調が処理された画像データを2値化処理し、明部データ(白部)と暗部データ(黒部)の2値データに変換して表示した図である。 図7は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図6に示された2値化画像から、検査すべき領域の外周輪郭を推定する処理を説明する図である。 図8は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、外周輪郭円を推定する処理と同様に、2値化処理によって得られた2値化画像から検査すべき領域の内周輪郭円を推定する処理を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、外周輪郭推定処理および内周輪郭推定処理において推定された外周輪郭円と内周輪郭円を用いて生成した2値のマスク画像を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、マスク処理によって得られ、図9に示すマスク画像データと、2値化処理によって得られ、図6に示す2値化された画像データとを掛け合わせた画像データを示す図である。 図11は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、異物検出処理で抽出された異物の座標をマップ上にマークした図である。 図12は、本発明の実施の形態2にかかる鏡面基板の異物検査方法に用いる検査装置の概要図である。 図13は、本発明の実施の形態2にかかる鏡面基板の異物検査方法に用いる検査装置によって取得される画像データを示す図である。 図14は、従来の異物検査装置の鏡面基板の異物検査方法に用いる検査装置の概要図である。
符号の説明
9 撮像素子
10 レンズ
11 LED照明装置
12 鏡筒
13 鏡面
14 面取り部
15 異物
16 乱反射板
101 検査インデックス
102 磁気ディスク
103 検査ステージ
104 回転駆動装置
105 レーザー光源
106 受光カメラ
107 寸法測定器照射部
108 寸法測定器受光部
109 コンピュータ
C1 外周輪郭円
C2 内周輪郭円
DL1〜DL8 外周標本検査方向
DL9〜DL16 内周標本検査方向
E1 外周輪郭
E2 内周輪郭
L1,L2 レーザー光
L3 照明光
L4 正反射光
L5 乱反射光
O1 中心
PA1〜PA8 外周輪郭標本点
PA9〜PA16 内周輪郭標本点
Z1,Z2,Z3 異物画像
Z4,Z5 面取り部反射画像
Z6,Z7 乱反射板画像
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、検査すべき被検査基板として磁気ディスクを例にとって記述する。また、以下の図面においては、同じ要素については同じ符号を付す。
(実施の形態1)
図1から図11は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法を説明するための図である。図1は、実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法のフローチャートである。図2は、ステップST1に用いる検査装置の概要図である。図3は、照明光と反射光との関係を示すための磁気ディスクの断面斜視図である。図4は、画像データを示す図である。図5は、エッジ強調処理した画像データを示す図である。図6は、2値化処理した画像データを示す図である。図7は、外周輪郭標本点の検出方法を示す平面図である。図8は、内周輪郭標本点の検出方法を示す平面図である。図9は、マスク画像データを示す図である。図10は、マスク処理された画像データを示す図であり、図11は、異物の座標を示すマップ図である。
図1を用いて異物検査方法の手順を説明する。ステップST1において、被検査基板である磁気ディスク102の輪郭が写し込まれたグレースケールの2次元画像データが準備される。
ステップST2において、2次元画像データが、エッジ強調処理される。すなわち、画像データのデータ値が急激に変化する部分を強調するエッジ強調処理が施される。
さらに、ステップST3において、所定のしきい値を設定した2値化処理によって、しきい値を越える画像データ値を明部データ値(例えば、1)、しきい値以下の画像データ値を暗部データ値(例えば、0)に変換する。
ステップST4において、外周輪郭推定処理では、2値化処理された画像データから異物を検査する領域の外周輪郭を推定処理する。
さらに、ステップST5において、内周輪郭推定処理では、2値化処理された画像データから異物を検査する領域の内周輪郭を推定処理する。
ステップST6において、マスク処理では、外周輪郭推定処理と内周輪郭推定処理のそれぞれにおいて推定された輪郭でマスク画像を生成し、2値化処理された画像データにマスクをかけ、異物検査領域を切り出す。
そして、ステップST7において、異物検出処理では、マスク処理された画像データから異物に対応するデータを検出する。さらに、ステップST8において、マップ表示処理では、検出された異物の場所をマップ表示する。
以下、それぞれのステップにおける処理の手順について説明する。
図2は、図1に示すステップST1で画像データを取得するための検査装置の斜視図である。撮像素子9は、磁気ディスク102の画像データを得るための2次元の構成からなる。撮像素子9にはレンズ10が配設されている。撮像素子9は、被検査基板である磁気ディスク102の検査領域より広い範囲を撮像することができる。LED照明装置11は撮像素子9およびレンズ10とともに鏡筒12に取り付けられ、磁気ディスク102を照明する。LED照明装置11には、LEDがリング状に多数配列されており、磁気ディスク102をとり囲むように照明することができる。また、レンズ10は、検査ステージ103に設置された磁気ディスク102の像を撮像素子9に結像するように調整されている。撮像素子9によって電気信号に変換された画像信号はコンピュータ109に取り込まれて画像データとしてコンピュータ109のメモリに格納される。
図3は、図2に示した検査装置における画像データの生成を説明するための断面斜視図である。磁気ディスク102は、データを記録するために非常に平滑に研磨された鏡面13と、エッジを欠けにくくするために設けられた面取り部14を備えている。面取り部14は磁気ディスク102の外周エッジと内周エッジの両側エッジに設けられる。
図3において、照明光L3は図2で示したLED照明装置11から磁気ディスク102に照射される光である。正反射光L4は、鏡面13で反射される反射光である。また、乱反射光L5は、照明光L3が磁気ディスク102の鏡面13上にある異物15によって乱反射される場合あるいは面取り部14で乱反射される場合に生じる。
図2で示した検査装置では、正反射光L4は撮像素子9に導かれないようにしており、乱反射光L5が撮像素子9に導かれるように、撮像素子9やLED照明装置11の位置が調整されている。もし、磁気ディスク102の鏡面13に異物が全く存在しない場合は、撮像素子9で得られる画像には磁気ディスク102の面取り部14の像が写る。
もし、磁気ディスク102の鏡面13上に異物15がある場合は、そこから出る乱反射光L5が撮像素子9に導かれて異物15の像が撮像素子9に写る。このようにして、磁気ディスク102の鏡面13上の異物15を検出することができる。
図4は、図2で説明した検査装置を使って取得された磁気ディスク102の画像データ(ステップST1)を示す図である。
図4に示す画像データには複数の異物画像が写っているが、それらは3つに分類することができる。それぞれの分類の代表画像としての異物画像Z1からZ3を示す。また、面取り部反射画像Z4は図3で示した磁気ディスク102の外周側の面取り部14によって乱反射された光が撮影された面取り部の反射画像である。また、面取り部反射画像Z5は同じく図3で示した磁気ディスク102の内周側の面取り部14によって乱反射された光が撮影された反射画像である。
異物画像Z1で代表される画像は独立した輝点として観察されている。異物画像Z2で代表される画像は外周部の面取り部反射画像Z4に繋がって見える。また、異物画像Z3に代表される画像は内周部の面取り部反射画像Z5に繋がって見える。異物画像Z2,Z3で代表される異物画像が面取り部画像に繋がって見えるのは、異物が磁気ディスク102のエッジに非常に接近しているかあるいは接触しているためである。あるいは、異物の乱反射光と面取り部の乱反射光が重なってしまうからである(図1、ステップST1)。
図5は、図4に示した画像データに対して、ステップST2に示すエッジ強調処理を施した画像データを表示した図である。図4で示した画像にくらべて、迷光等によるハローが消え、磁気ディスク102の面取り部14(画像Z4,Z5)の境界や異物15(画像Z1,Z2,Z3)が明瞭になっている。ステップST2でのエッジ強調処理の代表的な演算式を(数1),(数2)および(数3)に示す。
Figure 2006112466
Figure 2006112466
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(数1),(数2)および(数3)において、記号iは2次元画像データの画素のX方向の並び順を、記号jは同様にY方向の並び順をそれぞれ表す。また、記号Pは輝度値を表す。したがって輝度値P(i,j)は2次元画像データのX方向i番目、Y方向j番目の画素の輝度値を表す。
また、(数1),(数2)および(数3)の式は、左辺に示す画像処理後の2次元画像データの任意の1画素の輝度値P(i,j)を、右辺に示す演算式によって、同じ記号iおよび記号jで関連付けられた元の(画像処理前の)2次元画像データの複数画素の輝度値P(i,j)やP(i+1、j)等を用いて演算して求めることを表している。
以下各数式における演算について簡単に説明する。(数1)と(数2)の右辺の演算は、かぎ括弧の中のカンマで区切られた2つの数式の値(絶対値)、すなわち上段および下段の数式の中から大きいほうの値を採用することを表している。
(数3)において、M(i,j)は並び順(i,j)で表される画像処理前の2次元画像データの任意の画素とその周辺の画素の平均値を示す。また、S(i,j)は並び順(i,j)で表される画像処理前の2次元画像データの任意の画素とその周辺の画素の偏差値である。
(数3)では、画像処理前の2次元画像データの任意画素の輝度値P(i,j)とその周辺の輝度値の平均値M(i,j)との差の絶対値が偏差値S(i,j)より大きい場合は画像処理後の輝度値P(i,j)は画像処理前の輝度値P(i,j)と等しくする。また、画像処理前の2次元画像データの任意画素の輝度値P(i,j)とその周辺の輝度値の平均値M(i,j)との差の絶対値が偏差値S(i,j)と等しいか、より小さい場合は画像処理後の輝度値P(i,j)は画像処理前のその周辺の輝度値の平均値M(i,j)とすることを示している。
これらの演算はいずれも、画像の輝度変化の低域成分をカットするハイパスフィルタとして作用する。ハロー等の比較的緩やかな輝度変動成分を除去して、異物15や面取り部14の急激な輝度変化を強調することができる(図1、ステップST2)。
図6は、図5で示したエッジ強調が処理された画像データを2値化処理し、明部データ(白部)と暗部データ(黒部)の2値データに変換して表示した図である(図1、ステップST3)。
図6において、磁気ディスク102の鏡面13の外周輪郭E1と内周輪郭E2とに囲まれた領域が、検査すべき領域すなわち検査領域である。この検査領域において異物画像の検出を行う(図1、ステップST3)。
図7は、図6に示された2値化画像から、検査すべき領域の外周輪郭を推定する処理を説明するための図である(図1、ステップST4を参照)。図7において方向線DL1で示すように、磁気ディスク102の外周部から内周部へ向かって外周エッジを横切るようにデータを順次検査する外周標本検査方向を定め、画像データを検査する。この画像データを検査するとき、データ値が暗部データ値から明部データ値へ変化する点が2ヶ所現れるが、2番目の点が鏡面13と外周エッジ側の面取り部14の境界であるから、その点を外周輪郭標本点PA1として登録する。同様にして、外周標本検査方向を方向線DL2から方向線DL8のように設定して外周輪郭標本点PA2からPA8を検出し登録する。被検査基板が磁気ディスク102であることから、外周輪郭は円であり、登録された外周輪郭標本点PA1からPA8により、その外周輪郭円C1を推定することができる。登録された外周輪郭標本点PA1からPA8を基に外周輪郭円C1を推定するには、最小二乗誤差法を用いる。最小二乗誤差法とは、それぞれの外周輪郭標本点の座標を(Xn,Yn)とし、推定する円の中心を(Xc,Yc)、その半径をRとしたとき、(数4)に示す二乗誤差Δを最小にするように、Xc、Yc、Rを推定する方法である(図1におけるステップST4)。
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このとき、被検査基板の形状に応じて、その形状における、例えば重心近傍の点を仮の中心O1として設定し、その中心O1を座標の原点としたX−Y座標を設定し、それぞれの外周輪郭標本点をその中心O1から放射状に延びる直線上の点としてそれぞれの点の座標(Xn,Yn)(本実施の形態においては、n=1〜8)を検出する。
実施の形態1においては、被検査基板は中心孔を有する磁気ディスク102であるため、その形状はリング形状であることは既知であり、外周輪郭は円形状である。したがって、外周輪郭標本点PA1から外周輪郭標本点PA8のそれぞれの座標(Xn,Yn)は、磁気ディスク102の仮想した中心O1点を原点として設定されたX−Y座標上の座標として検出することができる。このように検出されたそれぞれの座標(Xn,Yn)から、(数4)によって外周輪郭円C1の中心(Xc,Yc)および半径Rを求めることができる。
図8は、上述の外周輪郭円を推定する処理と同様に、ステップST3の2値化処理によって得られた2値化画像から検査すべき領域の内周輪郭円を推定する処理を説明するための図である(ステップST5)。図8において、方向線DL9で示すように磁気ディスク102の内周部から外周部へ向かって内周エッジを横切るようにデータを順次検査する内周標本検査方向を定め、画像データを検査する。
データ値が暗部データから明部データ値へ変化する点が2ヶ所現れるが、2番目の点が鏡面13と内周エッジ側の面取り部14の境界であるから、その点を内周輪郭標本点PA9として登録する。同様にして、外周標本検査方向を方向線DL10から方向線DL16のように設定して外周輪郭標本点PA10からPA16を検出し登録する。登録された内周輪郭標本点PA9からPA16の座標を基に、上述の外周輪郭円C1の推定と同様に最小二乗誤差法を用いて内周輪郭円C2を推定する(図1、ステップST5)。内周輪郭円C2の推定については、上述の外周輪郭円C1の推定と同じであるので説明を省略する。
図9は、上述の外周輪郭推定処理および内周輪郭推定処理において推定された外周輪郭円C1と内周輪郭円C2を用いて生成した2値のマスク画像を示す図である。外周輪郭円C1の内側、かつ内周輪郭円C2の外側を明部データ値(白部)、それ以外を暗部データ値(黒部)としており、明部データ値で示される部分が検査領域となる(図1、ステップST6)。
図10は、マスク処理6によって得られ、図9に示すマスク画像データと、2値化処理ステップST3によって得られ、図6に示す2値化された画像データとを掛け合わせた画像データを示す図である。すなわち、マスク画像データにおける明部データと2値化画像データにおける明部データが重なった部分のみが明部データとなる。図10における画像データでは、図6における外周輪郭E1や内周輪郭E2等、磁気ディスク102の鏡面13以外の領域の画像が消去されていると同時に、磁気ディスク102の鏡面13上の検査領域に存在する異物あるいは突起の部分が明部データ値(白部)とした画像部分として残る。また、異物画像Z2、Z3のように外周輪郭E1や内周輪郭E2に接触していた異物画像は、異物の画像部分が独立した画像となっている(図1、ステップST7)。
異物検出処理ステップST7は、図10に示すように処理された画像から明部データ値を持つ画像の塊(例えばZ1〜Z3)を抽出する処理である。
図11は、異物検出処理7で抽出された異物の座標をマップ上にマークした図である(図1、ステップST8)。すなわち、図4で示した異物画像Z1,Z2およびZ3に対応する異物の座標がそれぞれ点CZ1,CZ2およびCZ3として表示されている。また、符号を付与しない他の異物画像の座標も点として表示されている。
上述のように、実施の形態1では、磁気ディスク102の全体が写し込まれた2値化画像データから、検査すべき鏡面13の領域を外周輪郭円C1と内周輪郭円C2として推定し、外周輪郭円C1の外側と内周輪郭円C2の内側をマスクすることにより、鏡面13上の異物のみを切り出して異物検出を行う方法である。したがって、前述した従来例のように、ディスクの外周エッジの位置を正確に測定するために、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を必要としない。また、実施の形態1の方法を用いることにより、磁気ディスク102の面取り部14に非常に接近、あるいは接触している異物画像も、面取り部14の画像から明確に切り出すことができ、簡単な処理で異物として検出することができる。
なお、実施の形態1において、画像の周辺部から中心部へ向かう方向に画像データを順次検査し、外周輪郭標本点PA1〜PA8を検出したが、逆に画像の中心部から周辺部へ向かう方向に画像データを順次検査してもよい。このときは、暗部データから明部データ値へ変化する点のうち、1番目の点が鏡面13と外周エッジ側の面取り部14の境界となる。
また同様に、画像の中心部から周辺部へ向かう方向に画像データを順次検査し、内周輪郭標本点PA9〜PA16を検出したが、逆に画像の周辺部から中心部へ向かう方向に画像データを順次検査してもよい。このときは、上述の外周輪郭標本点PA1〜PA8の検出のときと同様に、暗部データから明部データ値へ変化する点のうち、1番目の点が鏡面13と内周エッジ側の面取り部14の境界となる。
また、実施の形態1において、外周輪郭標本点も内周輪郭標本点も共に8点としたが、円の場合は標本点数は最低3点でもよく、また20点程度でもよい。標本点数が少なすぎると形状の推定誤差が大きくなる。一方、標本点数が多すぎると、演算時間がかかる割には推定精度は向上しない。したがって、推定する形状によって適切な標本点数を選ぶことが重要である。実施の形態1で示したように、推定する形状が円の場合は6点から20点程度が望ましい。
また、実施の形態1では、検査対象基板を中心孔のある磁気ディスクとしたが、半導体製造に使用されるシリコン基板のように中心孔のない鏡面基板でもよい。中心孔のない鏡面基板の場合には、当然外周輪郭標本点の座標のみを検出すればよく、内周輪郭標本点は存在しない。
また、本発明は外形が円形の基板に限らず、三角形、四角形等でもよく、輪郭線の形状が縮尺可能に定義できる幾何形状であれば、どのような形状でも適用することができる。被検査基板の形状が、例えば多角形の場合、その形状における重心近傍の点を仮想中心として設定し、その中心を座標の原点としてX−Y座標を設定する。そして、それぞれの外周輪郭標本点をその中心(座標の原点)から放射状に延びる直線上の点として、それぞれの外周輪郭標本点の座標を検出する。
被検査基板の形状が、三角形、四角形あるいはその他の多角形であるかを、被検査基板を観察することによって認識することができる。このため、検出された各外周輪郭標本点が外周輪郭である多角形を構成するそれぞれの辺のうち、どの辺上に存在しているのかということを認識することができる。したがって、被検査基板の外周輪郭線である一辺上にある複数個の外周輪郭標本点から、その一辺を構成する直線に対して、上述のX−Y座標における方程式を推定することができる。この輪郭線を構成する一辺を示す直線に対する方程式の推定においては、その直線とそれぞれの外周輪郭標本点との距離の二乗の和が最小となるように、最小二乗誤差法を用いればよい。このようにして被検査基板の外周輪郭を構成する各辺に対し、それぞれ最小二乗誤差法を用いて、それぞれの辺の直線に対応する方程式を求め、それらの直線によって囲まれた領域を検査領域とすればよい。したがって、それぞれの外周輪郭標本点の座標を検出することによって、被検査基板の検査領域を推定することができる。また、図1に示すそれぞれの処理によって、検査領域における異物あるいは突起の座標をマップ上にマークすることができる。
以上のように実施の形態1によれば、被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた画像データを用いて、検査領域を推定し、画像データの検査領域以外をマスクした後、2値化処理された画像データとマスク処理されたマスク画像データとを掛け合わせることによって、異物検出処理を行う。このため、検査領域全面にわたって隙間なく検査が行えるとともに、検査領域の輪郭に接近していたり、接触している異物あるいは突起の画像も検査領域の輪郭の画像と明確に分離できるため、輪郭近傍の異物あるいは突起を確実に検出することができる。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2にかかる鏡面基板の異物検査方法を説明するための検査装置の概要図である。図13は、この検査装置によって得られる画像データを示す図である。
図12において、乱反射板16はLED照明装置11からの照明光を乱反射させる。実施の形態2にかかる検査装置においては、磁気ディスク102が乱反射板16の上に載せられている点が、実施の形態1とは異なる。その他については、実施の形態1における検査装置と同じであるので説明を省略する。
図13は、図12に示す検査装置によって取得される画像データを示す図である。乱反射板画像Z6,Z7は、乱反射板16の反射光が撮像素子9に導かれることによって写し込まれる。このように、乱反射板16を設けることにより、磁気ディスク102の面取り部14が存在しない場合、あるいは、非常に小さい場合であっても、磁気ディスク102の鏡面13の輪郭が明確に写し出され、検査面である鏡面13のみの画像データを切り出して検査することができる。
このような検査装置を用いて得られた画像データを、実施の形態1における図1に示すフローチャートの画像データとして、それぞれの処理を施すことによって、被検査基板の検査領域全面にわたって隙間なく検査することができ、検査領域における異物あるいは突起を確実に検出することができる。それぞれのステップでの処理については、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。なお、検査領域の外周輪郭および内周輪郭を推定するそれぞれのステップでの処理において、それぞれのデータ値が暗部データから明部データ値へ変化する点はそれぞれ1ヶ所しか現れない。したがって、実施の形態2においては、外周輪郭推定処理および内周輪郭推定処理のそれぞれの処理で得られる1ヶ所の暗部データから明部データ値へ変化するそれぞれの点が鏡面13と外周エッジ側の面取り部14および内周エッジ側の面取り部14の境界となる。
なお、乱反射板16の代わりに、ランプやLEDが埋め込まれて自ら光を発光する発光板を設けても同じ効果が得られる。
以上のように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られ、被検査基板の外周エッジおよび内周エッジに面取り部が存在しない場合、あるいは非常に小さい場合であっても、被検査基板の検査領域である鏡面の輪郭が明確に写し出され、検査面である鏡面のみの画像データを切り出して検査することができ、非常に精度の高い異物検査をすることができる。
本発明にかかる鏡面基板の異物検査方法は、ハードディスクドライブに用いられる磁気ディスクに付着しているゴミや突起の検査方法として有用である。特に磁気ディスクの鏡面部全域にわたって隙間なく検査ができるので、磁気ディスクにマスターディスクを接触させ、磁気転写によって信号を転写する場合の磁気転写前の磁気ディスクの異物検査に有効である。また、半導体製造に用いられるシリコンウエハやフォトマスク基板等、その表面が鏡面である基板上に付着しているゴミや欠陥の有無を検査する異物検査方法としても有用であるのでその産業上の利用可能性は高い。
本発明は、物体表面に光を照射し、その反射光を検出して物体表面上の突起や異物を検査する異物検査方法に関し、特にハードディスク基板や半導体用シリコンウエハ等の鏡面基板の異物検査方法に関する。
近年、代表的な磁気ディスク装置であるハードディスクドライブは、小型で、かつ、大容量を実現するため高記録密度化の傾向が著しく、トラック幅は1μm以下となっている。ヘッドがこのような狭トラックを正確に走査するためには、ヘッドのトラッキングサーボ技術が重要な役割を果たしている。このようなトラッキングサーボ技術を用いた現在のハードディスクドライブでは、一定の角度間隔でトラッキング用のサーボ信号やアドレス情報信号、再生クロック信号等がディスクを一周する間に記録されている。ドライブ装置は、ヘッドから一定時間の間隔で再生されるこれらの信号によりヘッドの位置を検出して修正し、ヘッドが正確にトラック上を走査することを可能にしている。
サーボ信号やアドレス情報信号,再生クロック信号等はヘッドが正確にトラック上を走査するための基準信号となるものであるから、その書き込み(以下、フォーマティングと記す)には高い位置決め精度が必要である。現在のハードディスクドライブでは、光干渉を利用した高精度位置検出装置を組み込んだ専用のサーボ装置(以下、サーボライタとよぶ)を用いて記録ヘッドを位置決めしてフォーマティングが行われている。
しかしながら、上述のサーボライタによるフォーマティングには、次の不具合が存在する。第1に、ヘッドを高精度に位置決めしながら、多数のトラックにわたって信号を書き込むには多大の時間を必要とする。このため、生産性を向上させるために、多くのサーボライタを同時に稼働させなければならない。第2に、多くのサーボライタの導入、維持管理には多額のコストがかかる。これらの不具合はトラック密度が向上し、トラック数が多くなるほど深刻である。
そこで、フォーマティングをサーボライタではなく、予め全てのサーボ情報が書き込まれたマスタとよばれるディスクとフォーマティングすべき磁気ディスクとを重ね合わせ、外部から転写用のエネルギーを与えることにより、マスタの情報を磁気ディスクに一括転写する方式および磁気転写装置が提案されている(例えば、日本特許公開特開平10−40544号公報)。
この提案は、基体の表面に、情報信号に対するパターン形状で強磁性材料からなる磁性部を形成して磁気転写用マスタとしている。そして、この磁気転写用マスタの表面を、強磁性薄膜あるいは強磁性粉塗布層が形成されたシート状もしくはディスク状磁気記録媒体の表面に接触させ、所定の磁界をかける。これにより、磁気転写用マスタに形成した情報信号に対応するパターン形状の磁化パターンを磁気記録媒体に記録する方法である。
上述の磁気転写方法によるフォーマティングに用いられる磁気転写装置では、フォーマティングが瞬時に可能である。しかし、良好な磁気転写信号品質を得るためには、磁気転写用マスタと磁気ディスクとを全面にわたり隙間なく密着させることが必要である。そのためには、磁気転写用マスタ表面や磁気ディスク表面に存在する異物や突起の管理がきわめて重要である。特に、磁気転写を行う磁気ディスクにおいては、磁気転写を行う直前に、磁気ディスクの平面部全域にわたってもれなく異物検査を行うことが重要である。
磁気ディスクの平面部における異物検査に用いられる異物検査装置として、磁気ディスク表面にレーザースポットを走査させ、その反射光を検出することによって磁気ディスク上の異物や突起を検査する異物検査装置が知られている(例えば、日本特許公開特開2003−4428号公報)。
図14は、従来の異物検査装置を示す。第1のステップで、検査インデックス101を120度回転させて検査対象の磁気ディスク102を検査位置へ搬送し、検査位置の磁気ディスク102を検査ステージ103により吸着保持する。
第2のステップで、コンピュータ109内のAD変換ボードにサンプリング開始を通知する。
第3のステップで、回転駆動装置104により検査ステージ103を介して磁気ディスク102を回転させる。
第4のステップで、レーザー光源105に所定の電圧を印加して検査ステージ103上の磁気ディスク102にレーザー光L1を照射する。その反射光,散乱光を受光カメラ106で受光し、受光カメラ106から出力される画像をコンピュータ109内のAD変換ボードに取り込む。取り込んだ画像から画像認識処理により異物を検出する。この操作を、レーザー光照射位置をディスク半径方向に変位させて数回行う。
第5のステップで、寸法測定器照射部107からレーザー光L2を照射し、磁気ディスク102のエッジ部の側方を通過させる。あるいはエッジ部で散乱したレーザー光L2を寸法測定器受光部108で受光し、エッジ部の位置に対応するその受光量に基づく電圧値をコンピュータ109内のAD変換ボードに入力させる。
第6のステップで、磁気ディスク102が360度回転する間の電圧値のサンプリング(すなわちエッジ部の位置測定)を終了した後、AD変換ボードに入力された電圧値のサンプリング結果を取り出し、磁気ディスク102の回転中心の設定値(0,0)からの偏芯量(X,Y)を算出する。6番目のシーケンスで、磁気ディスク102の最外側あるいは最内側まで全領域にわたって異物を検出し終えた後、得られた異物検出データのそれぞれに、5番目のシーケンスで得た偏芯量(X,Y)を加算する。
次いで、偏芯量加算後の各異物の座標が検査領域の内側にあるか外側にあるかをチェックし、外側にある異物の検出データを、磁気ディスク102のエッジ部に相応するものとして異物検出データより除外する。このようにして、磁気ディスク102の外周エッジ部の位置を正確に測定しながら検査するため、外周エッジでの乱反射による誤認識を除外することができ、外周エッジまでレーザー光L1を走査させ外周エッジまで隙間なく異物検査ができる。
しかしながら上記従来の異物検査方法および異物検査装置では、ディスクの外周エッジの位置を正確に測定するために、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いなければならず、装置の価格が高くなるという不具合が生じる。さらに、ディスクのエッジは通常、面取りされており、検査すべき平面部は外周エッジから面取り寸法分だけ内側に存在する。一般的に、面取りは加工精度が低く面取り寸法の公差は大きい。したがって、ディスクの外周端の位置をいくら正確に測定しても、検査すべき平面部の輪郭を正確に求めることは容易ではない。このため、ディスクの面取り部で乱反射された光を異物から反射された光と誤認識する可能性が高くなるという不具合を有する。
本発明の鏡面基板の異物検査方法は、上記の不具合を克服し、高価な測定機を用いることなく、被検査の鏡面基板の検査すべき平面部の輪郭を明瞭に検出するものである。被検査基板の平面部上にある異物あるいは突起、特に、検査すべき平面部の輪郭に非常に接近あるいは接触した異物あるいは突起を確実に検出することができる鏡面基板の異物検査方法を提供する。
本発明の具体的な鏡面基板の異物検査方法は、照明光が照射された被検査基板から乱反射された乱反射光の画像データを作成する。被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた画像データから検査領域の輪郭を示す複数箇所の輪郭標本点の座標を検出する。複数の輪郭標本点の座標から検査領域を推定し、画像データにおいて検査領域以外をマスクしたマスク画像データを作成した後、マスク画像データを用いて、画像データの異物検出処理を行う。
この方法によって、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いることなく、被検査基板である鏡面基板の検査領域を明確に検出することができる。併せて、検査領域となっている鏡面上に存在する異物あるいは突起を検査領域全面にわたって隙間なく確実に抽出することができる。特に、被検査基板の検査領域の輪郭に接近していたり、接触していたりする異物あるいは突起の画像を明確に切り出すことができ、比較的簡便な処理で鏡面基板上にある異物あるいは突起を検出することができる。
また、上記方法において、画像データが2値化処理された2値化画像であるようにしてもよい。この方法によって、照明光が照射された被検査基板に対して、迷光等によるハローが消え、また鏡面である被検査基板における検査領域の輪郭の境界や検査領域上にある異物あるいは突起を明瞭に検知することができる。
また、上記方法において、複数の輪郭標本点の座標と被検査基板における検査領域の輪郭線との距離の二乗和が最小となるように、輪郭線を推定するようにしてもよい。この方法によって、鏡面である被検査基板の検査領域の輪郭線を設定することができ、その輪郭線を用いて2値のマスク画像を生成して検査領域を明瞭にすることができる。
また、上記方法において、光を乱反射する反射部材、または、自発光する発光部材を被検査基板の近傍に設け、被検査基板の検査領域より広い範囲が写し込まれた画像データにおいて被検査基板の背景に反射部材または発光部材の像が写るようにした画像データを作成するようにしてもよい。
この方法によって、被検査基板のエッジに面取り面が存在しない場合、あるいは面取り面が非常に小さい場合でも、被検査基板の検査領域である鏡面の輪郭が明確に写し出され、検査面である鏡面のみの画像データを切り出して検査することができ、簡便な処理で鏡面基板上にある異物あるいは突起を検出することができる。
また、本発明の鏡面基板の検査方法は、被検査基板に照明光を照射し、被検査基板から乱反射された乱反射光の画像データを暗部データ値と明部データ値の2値からなる2値化画像に変換するステップを有する。また、2値化画像において設定された中心から放射状に延びる傾きの異なる複数の位置の直線上の画像データ列を抽出し、それぞれの直線上における画像データ列に対して被検査基板内周部から外周部、または外周部から内周部のいずれかの方向に向かって順次データを検査する。また、データ値が変化するデータの座標を、複数の直線上における外周輪郭標本点座標としてそれぞれ求めるステップと、複数箇所における外周輪郭標本点座標から被検査基板の検査領域の外周側輪郭を表す外周輪郭円の中心と半径を求めるステップを有する。また、2値化画像において設定された中心から放射状に延びるさらに傾きの異なる複数の位置の直線上の画像データ列を抽出し、それぞれの直線上における画像データ列に対して被検査基板の外周部から内周部、または内周部から外周部のいずれかの方向に向かって順次データを検査する。また、データ値が変化するデータの座標を、複数の直線上における内周輪郭標本点座標としてそれぞれ求めるステップを有する。また、複数箇所における内周輪郭標本点座標から被検査基板の検査領域の内周側輪郭を表す内周輪郭円の中心と半径を求めるステップを有する。また、2値化画像に対して外周輪郭円の外側と内周輪郭円の内側の画像データ値を暗部データ値に変更したマスク画像を生成するステップと、2値化画像とマスク画像から明部データ値を持つ画像データを検出するステップとを有する。
こうした鏡面基板の異物検査方法によれば、被検査基板である鏡面基板の検査領域を明確に検出するとともに、その検査領域となっている鏡面上に存在する異物あるいは突起を検査領域全面にわたって隙間なく確実に抽出することができる。特に、被検査基板の検査領域の輪郭に近接していたり、接触していたりする異物が存在する場合は、突起の画像を明確に切り出すことができる。これにより、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いることなく、鏡面基板上にある異物あるいは突起を検出することができる。
また、本発明の異物検査方法によれば、被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた画像データを用いて、検査領域を推定し、画像データの検査領域以外をマスクした後、異物検出処理を行うので、検査領域全面にわたって隙間なく検査が行える。さらに、検査領域の輪郭に接近していたり、接触していたりする異物の画像も検査領域の輪郭の画像と分離することができる。したがって、輪郭近傍の異物を確実に検出することができ、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を用いることなく、磁気ディスク表面上に存在する異物あるいは突起を検査することができるという大きな効果を奏する。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、検査すべき被検査基板として磁気ディスクを例にとって記述する。また、以下の図面においては、同じ要素については同じ符号を付す。
(実施の形態1)
図1から図11は、本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法を説明するための図である。図1は、実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法のフローチャートである。図2は、ステップST1に用いる検査装置の概要図である。図3は、照明光と反射光との関係を示すための磁気ディスクの断面斜視図である。図4は、画像データを示す図である。図5は、エッジ強調処理した画像データを示す図である。図6は、2値化処理した画像データを示す図である。図7は、外周輪郭標本点の検出方法を示す平面図である。図8は、内周輪郭標本点の検出方法を示す平面図である。図9は、マスク画像データを示す図である。図10は、マスク処理された画像データを示す図であり、図11は、異物の座標を示すマップ図である。
図1を用いて異物検査方法の手順を説明する。ステップST1において、被検査基板である磁気ディスク102の輪郭が写し込まれたグレースケールの2次元画像データが準備される。
ステップST2において、2次元画像データが、エッジ強調処理される。すなわち、画像データのデータ値が急激に変化する部分を強調するエッジ強調処理が施される。
さらに、ステップST3において、所定のしきい値を設定した2値化処理によって、しきい値を越える画像データ値を明部データ値(例えば、1)、しきい値以下の画像データ値を暗部データ値(例えば、0)に変換する。
ステップST4において、外周輪郭推定処理では、2値化処理された画像データから異物を検査する領域の外周輪郭を推定処理する。
さらに、ステップST5において、内周輪郭推定処理では、2値化処理された画像データから異物を検査する領域の内周輪郭を推定処理する。
ステップST6において、マスク処理では、外周輪郭推定処理と内周輪郭推定処理のそれぞれにおいて推定された輪郭でマスク画像を生成し、2値化処理された画像データにマスクをかけ、異物検査領域を切り出す。
そして、ステップST7において、異物検出処理では、マスク処理された画像データから異物に対応するデータを検出する。さらに、ステップST8において、マップ表示処理では、検出された異物の場所をマップ表示する。
以下、それぞれのステップにおける処理の手順について説明する。
図2は、図1に示すステップST1で画像データを取得するための検査装置の斜視図である。撮像素子9は、磁気ディスク102の画像データを得るための2次元の構成からなる。撮像素子9にはレンズ10が配設されている。撮像素子9は、被検査基板である磁気ディスク102の検査領域より広い範囲を撮像することができる。LED照明装置11は撮像素子9およびレンズ10とともに鏡筒12に取り付けられ、磁気ディスク102を照明する。LED照明装置11には、LEDがリング状に多数配列されており、磁気ディスク102をとり囲むように照明することができる。また、レンズ10は、検査ステージ103に設置された磁気ディスク102の像を撮像素子9に結像するように調整されている。撮像素子9によって電気信号に変換された画像信号はコンピュータ109に取り込まれて画像データとしてコンピュータ109のメモリに格納される。
図3は、図2に示した検査装置における画像データの生成を説明するための断面斜視図である。磁気ディスク102は、データを記録するために非常に平滑に研磨された鏡面13と、エッジを欠けにくくするために設けられた面取り部14を備えている。面取り部14は磁気ディスク102の外周エッジと内周エッジの両側エッジに設けられる。
図3において、照明光L3は図2で示したLED照明装置11から磁気ディスク102に照射される光である。正反射光L4は、鏡面13で反射される反射光である。また、乱反射光L5は、照明光L3が磁気ディスク102の鏡面13上にある異物15によって乱反射される場合あるいは面取り部14で乱反射される場合に生じる。
図2で示した検査装置では、正反射光L4は撮像素子9に導かれないようにしており、乱反射光L5が撮像素子9に導かれるように、撮像素子9やLED照明装置11の位置が調整されている。もし、磁気ディスク102の鏡面13に異物が全く存在しない場合は、撮像素子9で得られる画像には磁気ディスク102の面取り部14の像が写る。
もし、磁気ディスク102の鏡面13上に異物15がある場合は、そこから出る乱反射光L5が撮像素子9に導かれて異物15の像が撮像素子9に写る。このようにして、磁気ディスク102の鏡面13上の異物15を検出することができる。
図4は、図2で説明した検査装置を使って取得された磁気ディスク102の画像データ(ステップST1)を示す図である。
図4に示す画像データには複数の異物画像が写っているが、それらは3つに分類することができる。それぞれの分類の代表画像としての異物画像Z1からZ3を示す。また、面取り部反射画像Z4は図3で示した磁気ディスク102の外周側の面取り部14によって乱反射された光が撮影された面取り部の反射画像である。また、面取り部反射画像Z5は同じく図3で示した磁気ディスク102の内周側の面取り部14によって乱反射された光が撮影された反射画像である。
異物画像Z1で代表される画像は独立した輝点として観察されている。異物画像Z2で代表される画像は外周部の面取り部反射画像Z4に繋がって見える。また、異物画像Z3に代表される画像は内周部の面取り部反射画像Z5に繋がって見える。異物画像Z2,Z3で代表される異物画像が面取り部画像に繋がって見えるのは、異物が磁気ディスク102のエッジに非常に接近しているかあるいは接触しているためである。あるいは、異物の乱反射光と面取り部の乱反射光が重なってしまうからである(図1、ステップST1)。
図5は、図4に示した画像データに対して、ステップST2に示すエッジ強調処理を施した画像データを表示した図である。図4で示した画像にくらべて、迷光等によるハローが消え、磁気ディスク102の面取り部14(画像Z4,Z5)の境界や異物15(画像Z1,Z2,Z3)が明瞭になっている。ステップST2でのエッジ強調処理の代表的な演算式を(数1),(数2)および(数3)に示す。
Figure 2006112466
Figure 2006112466
Figure 2006112466
(数1),(数2)および(数3)において、記号iは2次元画像データの画素のX方向の並び順を、記号jは同様にY方向の並び順をそれぞれ表す。また、記号Pは輝度値を表す。したがって輝度値P(i,j)は2次元画像データのX方向i番目、Y方向j番目の画素の輝度値を表す。
また、(数1),(数2)および(数3)の式は、左辺に示す画像処理後の2次元画像データの任意の1画素の輝度値P(i,j)を、右辺に示す演算式によって、同じ記号iおよび記号jで関連付けられた元の(画像処理前の)2次元画像データの複数画素の輝度値P(i,j)やP(i+1、j)等を用いて演算して求めることを表している。
以下各数式における演算について簡単に説明する。(数1)と(数2)の右辺の演算は、かぎ括弧の中のカンマで区切られた2つの数式の値(絶対値)、すなわち上段および下段の数式の中から大きいほうの値を採用することを表している。
(数3)において、M(i,j)は並び順(i,j)で表される画像処理前の2次元画像データの任意の画素とその周辺の画素の平均値を示す。また、S(i,j)は並び順(i,j)で表される画像処理前の2次元画像データの任意の画素とその周辺の画素の偏差値である。
(数3)では、画像処理前の2次元画像データの任意画素の輝度値P(i,j)とその周辺の輝度値の平均値M(i,j)との差の絶対値が偏差値S(i,j)より大きい場合は画像処理後の輝度値P(i,j)は画像処理前の輝度値P(i,j)と等しくする。また、画像処理前の2次元画像データの任意画素の輝度値P(i,j)とその周辺の輝度値の平均値M(i,j)との差の絶対値が偏差値S(i,j)と等しいか、より小さい場合は画像処理後の輝度値P(i,j)は画像処理前のその周辺の輝度値の平均値M(i,j)とすることを示している。
これらの演算はいずれも、画像の輝度変化の低域成分をカットするハイパスフィルタとして作用する。ハロー等の比較的緩やかな輝度変動成分を除去して、異物15や面取り部14の急激な輝度変化を強調することができる(図1、ステップST2)。
図6は、図5で示したエッジ強調が処理された画像データを2値化処理し、明部データ(白部)と暗部データ(黒部)の2値データに変換して表示した図である(図1、ステップST3)。
図6において、磁気ディスク102の鏡面13の外周輪郭E1と内周輪郭E2とに囲まれた領域が、検査すべき領域すなわち検査領域である。この検査領域において異物画像の検出を行う(図1、ステップST3)。
図7は、図6に示された2値化画像から、検査すべき領域の外周輪郭を推定する処理を説明するための図である(図1、ステップST4を参照)。図7において方向線DL1で示すように、磁気ディスク102の外周部から内周部へ向かって外周エッジを横切るようにデータを順次検査する外周標本検査方向を定め、画像データを検査する。この画像データを検査するとき、データ値が暗部データ値から明部データ値へ変化する点が2ヶ所現れるが、2番目の点が鏡面13と外周エッジ側の面取り部14の境界であるから、その点を外周輪郭標本点PA1として登録する。同様にして、外周標本検査方向を方向線DL2から方向線DL8のように設定して外周輪郭標本点PA2からPA8を検出し登録する。被検査基板が磁気ディスク102であることから、外周輪郭は円であり、登録された外周輪郭標本点PA1からPA8により、その外周輪郭円C1を推定することができる。登録された外周輪郭標本点PA1からPA8を基に外周輪郭円C1を推定するには、最小二乗誤差法を用いる。最小二乗誤差法とは、それぞれの外周輪郭標本点の座標を(Xn,Yn)とし、推定する円の中心を(Xc,Yc)、その半径をRとしたとき、(数4)に示す二乗誤差Δを最小にするように、Xc、Yc、Rを推定する方法である(図1におけるステップST4)。
Figure 2006112466
このとき、被検査基板の形状に応じて、その形状における、例えば重心近傍の点を仮の中心O1として設定し、その中心O1を座標の原点としたX−Y座標を設定し、それぞれの外周輪郭標本点をその中心O1から放射状に延びる直線上の点としてそれぞれの点の座標(Xn,Yn)(本実施の形態においては、n=1〜8)を検出する。
実施の形態1においては、被検査基板は中心孔を有する磁気ディスク102であるため、その形状はリング形状であることは既知であり、外周輪郭は円形状である。したがって、外周輪郭標本点PA1から外周輪郭標本点PA8のそれぞれの座標(Xn,Yn)は、磁気ディスク102の仮想した中心O1点を原点として設定されたX−Y座標上の座標として検出することができる。このように検出されたそれぞれの座標(Xn,Yn)から、(数4)によって外周輪郭円C1の中心(Xc,Yc)および半径Rを求めることができる。
図8は、上述の外周輪郭円を推定する処理と同様に、ステップST3の2値化処理によって得られた2値化画像から検査すべき領域の内周輪郭円を推定する処理を説明するための図である(ステップST5)。図8において、方向線DL9で示すように磁気ディスク102の内周部から外周部へ向かって内周エッジを横切るようにデータを順次検査する内周標本検査方向を定め、画像データを検査する。
データ値が暗部データから明部データ値へ変化する点が2ヶ所現れるが、2番目の点が鏡面13と内周エッジ側の面取り部14の境界であるから、その点を内周輪郭標本点PA9として登録する。同様にして、外周標本検査方向を方向線DL10から方向線DL16のように設定して外周輪郭標本点PA10からPA16を検出し登録する。登録された内周輪郭標本点PA9からPA16の座標を基に、上述の外周輪郭円C1の推定と同様に最小二乗誤差法を用いて内周輪郭円C2を推定する(図1、ステップST5)。内周輪郭円C2の推定については、上述の外周輪郭円C1の推定と同じであるので説明を省略する。
図9は、上述の外周輪郭推定処理および内周輪郭推定処理において推定された外周輪郭円C1と内周輪郭円C2を用いて生成した2値のマスク画像を示す図である。外周輪郭円C1の内側、かつ内周輪郭円C2の外側を明部データ値(白部)、それ以外を暗部データ値(黒部)としており、明部データ値で示される部分が検査領域となる(図1、ステップST6)。
図10は、マスク処理6によって得られ、図9に示すマスク画像データと、2値化処理ステップST3によって得られ、図6に示す2値化された画像データとを掛け合わせた画像データを示す図である。すなわち、マスク画像データにおける明部データと2値化画像データにおける明部データが重なった部分のみが明部データとなる。図10における画像データでは、図6における外周輪郭E1や内周輪郭E2等、磁気ディスク102の鏡面13以外の領域の画像が消去されていると同時に、磁気ディスク102の鏡面13上の検査領域に存在する異物あるいは突起の部分が明部データ値(白部)とした画像部分として残る。また、異物画像Z2、Z3のように外周輪郭E1や内周輪郭E2に接触していた異物画像は、異物の画像部分が独立した画像となっている(図1、ステップST7)。
異物検出処理ステップST7は、図10に示すように処理された画像から明部データ値を持つ画像の塊(例えばZ1〜Z3)を抽出する処理である。
図11は、異物検出処理7で抽出された異物の座標をマップ上にマークした図である(図1、ステップST8)。すなわち、図4で示した異物画像Z1,Z2およびZ3に対応する異物の座標がそれぞれ点CZ1,CZ2およびCZ3として表示されている。また、符号を付与しない他の異物画像の座標も点として表示されている。
上述のように、実施の形態1では、磁気ディスク102の全体が写し込まれた2値化画像データから、検査すべき鏡面13の領域を外周輪郭円C1と内周輪郭円C2として推定し、外周輪郭円C1の外側と内周輪郭円C2の内側をマスクすることにより、鏡面13上の異物のみを切り出して異物検出を行う方法である。したがって、前述した従来例のように、ディスクの外周エッジの位置を正確に測定するために、レーザー寸法測定機のような高価な測定機を必要としない。また、実施の形態1の方法を用いることにより、磁気ディスク102の面取り部14に非常に接近、あるいは接触している異物画像も、面取り部14の画像から明確に切り出すことができ、簡単な処理で異物として検出することができる。
なお、実施の形態1において、画像の周辺部から中心部へ向かう方向に画像データを順次検査し、外周輪郭標本点PA1〜PA8を検出したが、逆に画像の中心部から周辺部へ向かう方向に画像データを順次検査してもよい。このときは、暗部データから明部データ値へ変化する点のうち、1番目の点が鏡面13と外周エッジ側の面取り部14の境界となる。
また同様に、画像の中心部から周辺部へ向かう方向に画像データを順次検査し、内周輪郭標本点PA9〜PA16を検出したが、逆に画像の周辺部から中心部へ向かう方向に画像データを順次検査してもよい。このときは、上述の外周輪郭標本点PA1〜PA8の検出のときと同様に、暗部データから明部データ値へ変化する点のうち、1番目の点が鏡面13と内周エッジ側の面取り部14の境界となる。
また、実施の形態1において、外周輪郭標本点も内周輪郭標本点も共に8点としたが、円の場合は標本点数は最低3点でもよく、また20点程度でもよい。標本点数が少なすぎると形状の推定誤差が大きくなる。一方、標本点数が多すぎると、演算時間がかかる割には推定精度は向上しない。したがって、推定する形状によって適切な標本点数を選ぶことが重要である。実施の形態1で示したように、推定する形状が円の場合は6点から20点程度が望ましい。
また、実施の形態1では、検査対象基板を中心孔のある磁気ディスクとしたが、半導体製造に使用されるシリコン基板のように中心孔のない鏡面基板でもよい。中心孔のない鏡面基板の場合には、当然外周輪郭標本点の座標のみを検出すればよく、内周輪郭標本点は存在しない。
また、本発明は外形が円形の基板に限らず、三角形、四角形等でもよく、輪郭線の形状が縮尺可能に定義できる幾何形状であれば、どのような形状でも適用することができる。被検査基板の形状が、例えば多角形の場合、その形状における重心近傍の点を仮想中心として設定し、その中心を座標の原点としてX−Y座標を設定する。そして、それぞれの外周輪郭標本点をその中心(座標の原点)から放射状に延びる直線上の点として、それぞれの外周輪郭標本点の座標を検出する。
被検査基板の形状が、三角形、四角形あるいはその他の多角形であるかを、被検査基板を観察することによって認識することができる。このため、検出された各外周輪郭標本点が外周輪郭である多角形を構成するそれぞれの辺のうち、どの辺上に存在しているのかということを認識することができる。したがって、被検査基板の外周輪郭線である一辺上にある複数個の外周輪郭標本点から、その一辺を構成する直線に対して、上述のX−Y座標における方程式を推定することができる。この輪郭線を構成する一辺を示す直線に対する方程式の推定においては、その直線とそれぞれの外周輪郭標本点との距離の二乗の和が最小となるように、最小二乗誤差法を用いればよい。このようにして被検査基板の外周輪郭を構成する各辺に対し、それぞれ最小二乗誤差法を用いて、それぞれの辺の直線に対応する方程式を求め、それらの直線によって囲まれた領域を検査領域とすればよい。したがって、それぞれの外周輪郭標本点の座標を検出することによって、被検査基板の検査領域を推定することができる。また、図1に示すそれぞれの処理によって、検査領域における異物あるいは突起の座標をマップ上にマークすることができる。
以上のように実施の形態1によれば、被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた画像データを用いて、検査領域を推定し、画像データの検査領域以外をマスクした後、2値化処理された画像データとマスク処理されたマスク画像データとを掛け合わせることによって、異物検出処理を行う。このため、検査領域全面にわたって隙間なく検査が行えるとともに、検査領域の輪郭に接近していたり、接触している異物あるいは突起の画像も検査領域の輪郭の画像と明確に分離できるため、輪郭近傍の異物あるいは突起を確実に検出することができる。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2にかかる鏡面基板の異物検査方法を説明するための検査装置の概要図である。図13は、この検査装置によって得られる画像データを示す図である。
図12において、乱反射板16はLED照明装置11からの照明光を乱反射させる。実施の形態2にかかる検査装置においては、磁気ディスク102が乱反射板16の上に載せられている点が、実施の形態1とは異なる。その他については、実施の形態1における検査装置と同じであるので説明を省略する。
図13は、図12に示す検査装置によって取得される画像データを示す図である。乱反射板画像Z6,Z7は、乱反射板16の反射光が撮像素子9に導かれることによって写し込まれる。このように、乱反射板16を設けることにより、磁気ディスク102の面取り部14が存在しない場合、あるいは、非常に小さい場合であっても、磁気ディスク102の鏡面13の輪郭が明確に写し出され、検査面である鏡面13のみの画像データを切り出して検査することができる。
このような検査装置を用いて得られた画像データを、実施の形態1における図1に示すフローチャートの画像データとして、それぞれの処理を施すことによって、被検査基板の検査領域全面にわたって隙間なく検査することができ、検査領域における異物あるいは突起を確実に検出することができる。それぞれのステップでの処理については、実施の形態1と同じであるので説明を省略する。なお、検査領域の外周輪郭および内周輪郭を推定するそれぞれのステップでの処理において、それぞれのデータ値が暗部データから明部データ値へ変化する点はそれぞれ1ヶ所しか現れない。したがって、実施の形態2においては、外周輪郭推定処理および内周輪郭推定処理のそれぞれの処理で得られる1ヶ所の暗部データから明部データ値へ変化するそれぞれの点が鏡面13と外周エッジ側の面取り部14および内周エッジ側の面取り部14の境界となる。
なお、乱反射板16の代わりに、ランプやLEDが埋め込まれて自ら光を発光する発光板を設けても同じ効果が得られる。
以上のように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られ、被検査基板の外周エッジおよび内周エッジに面取り部が存在しない場合、あるいは非常に小さい場合であっても、被検査基板の検査領域である鏡面の輪郭が明確に写し出され、検査面である鏡面のみの画像データを切り出して検査することができ、非常に精度の高い異物検査をすることができる。
本発明にかかる鏡面基板の異物検査方法は、ハードディスクドライブに用いられる磁気ディスクに付着しているゴミや突起の検査方法として有用である。特に磁気ディスクの鏡面部全域にわたって隙間なく検査ができるので、磁気ディスクにマスターディスクを接触させ、磁気転写によって信号を転写する場合の磁気転写前の磁気ディスクの異物検査に有効である。また、半導体製造に用いられるシリコンウエハやフォトマスク基板等、その表面が鏡面である基板上に付着しているゴミや欠陥の有無を検査する異物検査方法としても有用であるのでその産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法のフローチャート 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、画像データを取得するための検査装置の概要図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図2に示した検査装置における画像データの生成を説明するための断面斜視図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図2で説明した検査装置を使って取得された磁気ディスクの画像データを示す図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図4に示した画像データに対して、エッジ強調処理を施した画像データを表示した図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図5で示したエッジ強調が処理された画像データを2値化処理し、明部データ(白部)と暗部データ(黒部)の2値データに変換して表示した図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、図6に示された2値化画像から、検査すべき領域の外周輪郭を推定する処理を説明する図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、外周輪郭円を推定する処理と同様に、2値化処理によって得られた2値化画像から検査すべき領域の内周輪郭円を推定する処理を説明する図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、外周輪郭推定処理および内周輪郭推定処理において推定された外周輪郭円と内周輪郭円を用いて生成した2値のマスク画像を示す図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、マスク処理によって得られ、図9に示すマスク画像データと、2値化処理によって得られ、図6に示す2値化された画像データとを掛け合わせた画像データを示す図 本発明の実施の形態1にかかる鏡面基板の異物検査方法において、異物検出処理で抽出された異物の座標をマップ上にマークした図 本発明の実施の形態2にかかる鏡面基板の異物検査方法に用いる検査装置の概要図 本発明の実施の形態2にかかる鏡面基板の異物検査方法に用いる検査装置によって取得される画像データを示す図 従来の異物検査装置の鏡面基板の異物検査方法に用いる検査装置の概要図
符号の説明
9 撮像素子
10 レンズ
11 LED照明装置
12 鏡筒
13 鏡面
14 面取り部
15 異物
16 乱反射板
101 検査インデックス
102 磁気ディスク
103 検査ステージ
104 回転駆動装置
105 レーザー光源
106 受光カメラ
107 寸法測定器照射部
108 寸法測定器受光部
109 コンピュータ
C1 外周輪郭円
C2 内周輪郭円
DL1〜DL8 外周標本検査方向
DL9〜DL16 内周標本検査方向
E1 外周輪郭
E2 内周輪郭
L1,L2 レーザー光
L3 照明光
L4 正反射光
L5 乱反射光
O1 中心
PA1〜PA8 外周輪郭標本点
PA9〜PA16 内周輪郭標本点
Z1,Z2,Z3 異物画像
Z4,Z5 面取り部反射画像
Z6,Z7 乱反射板画像

Claims (5)

  1. 被検査基板に照射光を照射し、前記被検査基板から乱反射された乱反射光に基づき画像データを作成し、前記被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた前記画像データから、前記検査領域の輪郭を示す複数箇所の輪郭標本点の座標を検出し、前記複数の輪郭標本点の座標から前記検査領域を推定し、前記画像データにおいて前記検査領域以外をマスクしたマスク画像データを作成した後、前記マスク画像データを用いて、前記画像データの異物検出処理を行うことを特徴とする鏡面基板の異物検査方法。
  2. 前記被検査基板の検査領域の輪郭が写し込まれた前記画像データが2値化処理された2値化画像であることを特徴とする請求項1に記載の鏡面基板の異物検査方法。
  3. 前記複数の輪郭標本点の座標と前記被検査基板における前記検査領域の輪郭線との距離の二乗和が最小となるように、前記輪郭線を推定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の鏡面基板の異物検査方法。
  4. 前記被検査基板の近傍に光を乱反射する反射部材、または自発光する発光部材を設け、
    前記被検査基板の前記検査領域より広い範囲が写し込まれた前記画像データにおいて、前記被検査基板の背景に前記反射部材または前記発光部材の像が写るようにした前記画像データを作成することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の鏡面基板の異物検査方法。
  5. 前記被検査基板からの乱反射光からなる画像データを暗部データ値と明部データ値の2値からなる2値化画像に変換するステップと、
    前記2値化画像において設定された中心から放射状に延びる傾きの異なる複数の位置の直線上の画像データ列を抽出し、それぞれの前記直線上における前記画像データ列に対して、前記被検査基板の内周部から外周部、または外周部から内周部のいずれかの方向に向かって順次データを検査し、データ値が変化する前記データの座標を、複数の前記直線上における外周輪郭標本点座標としてそれぞれ求めるステップと、
    複数箇所における前記外周輪郭標本点座標から前記被検査基板の検査領域の外周側輪郭を表す外周輪郭円の中心と半径を求めるステップと、
    前記2値化画像において設定された中心から放射状に延びるさらに傾きの異なる複数の位置の直線上の画像データ列を抽出し、それぞれの前記直線上における前記画像データ列に対して、前記被検査基板の外周部から内周部、または内周部から外周部のいずれかの方向に向かって順次データを検査し、データ値が変化する前記データの座標を、複数の前記直線上における内周輪郭標本点座標としてそれぞれ求めるステップと、
    複数箇所における前記内周輪郭標本点座標から前記被検査基板の前記検査領域の内周側輪郭を表す内周輪郭円の中心と半径を求めるステップと、
    前記2値化画像に対して、前記外周輪郭円の外側と前記内周輪郭円の内側の画像データ値を暗部データ値に変更したマスク画像を生成するステップと、
    前記2値化画像と前記マスク画像から、明部データ値を持つ画像データを検出するステップとを有することを特徴とする鏡面基板の異物検査方法。
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