JPWO2006095544A1 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

ビデオカメラ、デジタルスチルカメラに用いられる広角端の撮影画角が60〜100度の広画角を含み、しかも変倍比3〜6倍程度で前玉径が小さくコンパクト性に優れ、高い結像性能を有するズームレンズ及び該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することを課題とする。複数の群から成り群間隔を変えることにより変倍を行うズームレンズ(20)であって、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、最も像面側に配列され負の屈折力を有する最終群GRRとを備え、上記第1レンズ群GR1は1枚の正レンズG1で構成され、以下の条件式(1)、(2)を満足する。(1)0.5<Ymax/FW<1.3(2)VdG1>40但し、Ymax:撮像面上の最大像高FW:レンズ全系の広角端での焦点距離VdG1:第1レンズ群GR1のd線でのアッベ数とする。

Description

本発明は新規なズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の撮影光学系に好適な、広角端の撮影画角が60〜100度の広画角を含み、しかも変倍比が3〜6倍程度で前玉径が小さくコンパクト性に優れ、高い結像性能を有するズームレンズ及び該ズームレンズを備えた撮像装置に関するものである。
本出願は、日本国において2005年3月11日に出願された日本特許出願番号2005−068932を基礎として優先権を主張するものであり、この出願は参照することにより、本出願に援用される
近年、デジタルスチルカメラ等の個体撮像素子を用いた撮像装置が普及しつつある。そして、デジタルスチルカメラの普及に伴い、コンパクト性に優れ、1本のレンズで超広角側から望遠側までをカバーしつつ、高い結像性能を有するズームレンズが求められている。
例えば、特開平7−261084号公報に記載されたズームレンズにおいては、負レンズ群先行のズーム構成を用いてズームレンズの広角化を図っている。しかし、この特開平7−261084号公報に記載されたズームレンズでは、変倍比が小さく2〜3倍程度が限度であり、高変倍化が難しい。
一方、特開平9−5629号公報、特開平7−318805号公報に記載されたズームレンズにおいては、正レンズ群先行のズーム構成を用いてズームレンズの高倍率化とともに、広角化を図っている。
しかし、上記特開平9−5629号公報及び特開平7−318805号公報に記載されたズームレンズにおいては、撮影画角は80度程度が限度であり、さらなる広角化が難しい。また、さらなる広角化を達成できたとしても、レンズ径が大きい第1レンズ群の構成枚数が多くなり小型化が十分ではなく、高コスト化するとともに重量も重くなり、好ましくない。
本発明は、上記した問題に鑑み、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラに用いられる広角端の撮影画角が60〜100度の広画角を含み、しかも変倍比3〜6倍程度で前玉径が小さくコンパクト性に優れ、高い結像性能を有するズームレンズ及び該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することを課題とする。
本発明ズームレンズは、上記した課題を解決するために、複数の群から成り群間隔を変えることにより変倍を行い、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、最も像面側に配列され負の屈折力を有する最終レンズ群GRRとを備え、上記第1レンズ群GR1は1枚の正レンズで構成され、Ymaxを撮像面上の最大像高、FWをレンズ全系の広角端での焦点距離、VdG1を第1レンズ群GR1のd線でのアッベ数として、条件式
(1)0.5<Ymax/FW<1.3、(2)VdG1>40を満足する。
また、本発明撮像装置は、上記した課題を解決するために、複数の群から成り群間隔を変えることにより変倍を行うズームレンズと、上記ズームレンズにより形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子とを備え、上記ズームレンズは、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、最も像面側に配列され負の屈折力を有する最終レンズ群GRRとを備え、上記第1レンズ群GR1は1枚の正レンズで構成され、Ymaxを撮像面上の最大像高、FWをレンズ全系の広角端での焦点距離、VdG1を第1レンズ群GR1のd線でのアッベ数として、条件式(1)0.5<Ymax/FW<1.3、(2)VdG1>40を満足する。
従って、本発明ズームレンズにあっては、広角端の撮影画角が60〜100度の広画角を含み、しかも変倍比3〜6倍程度で前玉径が小さくコンパクト性に優れ、高い結像性能を有する。また、本発明撮像装置は、本発明ズームレンズを備えることにより、60〜100度程度の広画角の撮影が可能になり、3〜6倍の変倍比内での任意の画角による撮影ができるとともに、高い結像性能によって高品質の画像を取得することができる。
従って、本発明ズームレンズにあっては、広角端の撮影画角が60〜100度の広画角を含みつつ、3〜6倍程度の変倍比を達成することができる。また、最終レンズ群によって像を拡大しているため、第1レンズ群GR1の前玉径を小型に構成することが可能になるとともに、望遠端における第1レンズ群GR1を通過するマージナル(周辺)光線の高さも通常のズームレンズに比べ低くすることができるため、軸上色収差に最も影響がある第1レンズ群GR1を正の単レンズ1枚のみで構成することができ、60〜100度の画角、3〜6倍程度の変倍比を保ちつつ、レンズ全系の小型化、軽量化を達成することができる。
また、本発明撮像装置は、本発明ズームレンズを備えることにより、小型且つ軽量でありながら、60〜100度程度の広画角の撮影が可能になり、3〜6倍の変倍比内での任意の画角による撮影ができるとともに、高い結像性能によって高品質の画像を取得することができる。
請求の範囲第2項及び請求の範囲第7項に記載した発明にあっては、上記第1レンズ群GR1が、F1を第1レンズ群GR1の焦点距離、FTをレンズ全系の望遠端での焦点距離、√FW・FTをFWとFTとの積の平方根として、条件式(3)2<F1/√FW・FT<15を満足するので、球面収差を始めとする諸収差をさらに良好に補正することができるとともにさらなる小型・軽量化が可能になる。
請求の範囲第3項及び請求の範囲第8項に記載した発明にあっては、上記最終レンズ群GRRは最も物体側に負レンズGRnを、最も像面側に正レンズGRpを有し、βGRRTを最終レンズ群GRRの望遠端における倍率、Twbfを広角端におけるバックフォーカス(空気換算長)、VdGRRnを負レンズGRnのd線でのアッベ数、VdGRRpを正レンズGRpのd線でのアッベ数として、条件式(4)1.2<βGRRT<1.8、(5)0.2<Twbf/FW<1.2、(6)VdGRRn>VdGRRpを満足するので、最終レンズ群GRRにおいて最も物体側にある負レンズで周辺光線を跳ね上げ、最も像面側にある正レンズで抑えてあげることで撮像素子への入射角度を緩やかにすることができつつ、小型化、高倍率化、色収差低減による高性能化を図ることができる。また、広角端においては、最も物体側のレンズ(第1レンズ群GR1を構成している)及び第2レンズ群GR2の最も物体側のレンズと最終レンズ群GRRにおいて最も物体側のレンズGRn及び最も像面側のレンズGRpとはレンズ構成において対象性すなわち、開口絞りを挟んで正、負:負、正の関係を備えており、広角化を図りつつも歪曲収差を抑えることができる。
請求の範囲第4項及び請求の範囲第9項に記載した発明にあっては、上記第2レンズ群GR2は少なくとも1つのレンズ面を非球面によって構成され、F2を第2レンズ群GR2の焦点距離として、条件式(7)0.4<|F2/√FW・FT|<1.0を満足するので、広角端におけるラジアル方向のコマ収差を効果的に補正することができ、小型化と高性能化を同時に達成することができる。
請求の範囲第5項及び請求の範囲第10項に記載した発明にあっては、上記第3レンズ群GR3は少なくとも1つずつの正レンズと負レンズを有し、少なくとも1つのレンズ面が非球面によって構成され、VdGR3pを第3レンズ群GR3内の正レンズのd線でのアッベ数の平均値として、条件式(8)VdGR3p>50を満足するので、色収差の発生を抑え、全域に亘って高い光学性能を保つことができる。また、少なくとも1つのレンズ面が非球面によって構成されることによって、球面収差、コマ収差など諸収差の発生を抑え、ズーム全域に亘り高い光学性能を保つことができる。
図1は、本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図2は、図3及び図4とともに本発明ズームレンズの第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例1の各種収差図を示すものであり、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図3は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図4は、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図5は、本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図6は、図7及び図8とともに本発明ズームレンズの第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例2の各種収差図を示すものであり、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図7は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図8は、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図9は、本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図10は、図11及び図12とともに本発明ズームレンズの第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例3の各種収差図を示すものであり、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図11は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図12は、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図13は、本発明ズームレンズの第4の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図14は、図15及び図16とともに本発明ズームレンズの第4の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例4の各種収差図を示すものであり、本図は広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図15は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図16は、望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すものである。 図17は、本発明撮像装置の実施の形態を示すブロック図である。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
本発明ズームレンズは、複数の群から成り群間隔を変えることにより変倍を行うズームレンズであって、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、最も像面側に配列され負の屈折力を有する最終レンズ群GRRとを備え、上記第1レンズ群GR1は1枚の正レンズで構成され、以下の条件式(1)、(2)を満足する。
(1)0.5<Ymax/FW<1.3
(2)VdG1>40
但し、
Ymax:撮像面上の最大像高
FW:レンズ全系の広角端での焦点距離
VdG1:第1レンズ群GR1のd線でのアッベ数
とする。
従って、本発明ズームレンズにあっては、広角端の撮影画角が60〜100度の広画角を含みつつ、3〜6倍程度の変倍比を達成することができる。また、最終レンズ群GRRによって像を拡大しているため、第1レンズ群GR1の前玉径を小型に構成することが可能になるとともに、望遠端における正レンズ群である第1レンズ群GR1を通過するマージナル(周辺)光線の高さも通常のズームレンズに比べ低くすることができるため、軸上色収差に最も影響がある第1レンズ群GR1を正の単レンズ1枚のみで構成することができ、60〜100度の画角、3〜6倍程度の変倍比を保ちつつ、レンズ全系の小型化、軽量化を達成することができる。
上記条件式(1)は撮像面上における最大像高とレンズ全系における広角端の焦点距離との比率を規定するものである。
Ymax/FWの値が0.5以下、つまりより望遠化すると、第1レンズ群GR1の正のパワーが強くなりすぎて、望遠側における軸上色収差の影響が大きくなりすぎて、正の単レンズ1枚では補正しきれなくなってしまう。また、Ymax/FWの値が1.3以上、つまりより広角化すると、第1レンズ群GR1の正のパワーが弱くなりすぎて、第1レンズ群GR1の有効径が大きくなってしまい、小型・軽量化が困難になる。
好ましくは、0.8<Ymax/FW<1.20の範囲を満たすことが望ましい。
上記条件式(2)は正の単レンズである第1レンズ群の色収差の発生量を規定するものである。VdG1が40以下の場合は、望遠側における軸上色収差の影響が大きくなりすぎて、これを補正することはレンズ系全体でも困難となる。好ましくは、VdG1>55の範囲を満たすことが望ましい。
上記第1レンズ群GR1は以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3)2<F1/√FW・FT<15
但し、
F1:第1レンズ群GR1の焦点距離
FT:レンズ全系の望遠端での焦点距離
√FW・FT:FWとFTとの積の平方根
とする。
上記条件式(3)は正の単レンズ1枚で構成された正の屈折力を有する第1レンズ群GR1の焦点距離とレンズ全系における中間域の焦点距離との比率を規定するものである。F1/√FW・FTが2以下の場合は、第1レンズ群GR1の屈折力が強くなりすぎて、球面収差を始めとする諸収差の影響が大きくなり、これを補正することはレンズ全系でも困難になる。また、F1/√FW・FTが15以上の場合は、第1レンズ群GR1の屈折力が弱くなりすぎて、高倍率化が難しくなり、小型・軽量化も難しくなってしまう。
上記最終レンズ群GRRは最も物体側に負レンズGRnを、最も像面側に正レンズGRpを有し、以下の条件式(4)、(5)、(6)を満足することが望ましい。
(4)1.2<βGRRT<1.8
(5)0.2<Twbf/FW<1.2
(6)VdGRRn>VdGRRp
但し、
βGRRT:最終レンズ群GRRの望遠端における倍率
Twbf:広角端におけるバックフォーカス(空気換算長)
VdGRRn:負レンズGRnのd線でのアッベ数
VdGRRp:正レンズGRpのd線でのアッベ数
とする。
最終レンズ群GRRが最も物体側に負レンズGRnを、最も像面側に正レンズGRpを有することによって、負レンズGRnで周辺光線を跳ね上げ、正レンズGRpで抑えてあげることで周辺光線の撮像素子への入射角度を緩やかにすることができる。また、広角端においては、最も物体側のレンズ(第1レンズ群GR1を構成している)及び第2レンズ群GR2の最も物体側のレンズと最終レンズ群GRRにおいて最も物体側のレンズGRn及び最も像面側のレンズGRpとはレンズ構成において対象性すなわち、開口絞りを挟んで正、負:負、正の関係を備えており、広角化を図りつつも歪曲収差を抑えることができる。
上記条件式(4)は最終レンズ群GRRの望遠端における倍率を規定するものである。βGRRTが1.2以下の場合は、最終レンズ群GRRによる拡大率が小さくなり前玉である第1レンズ群が大型化するばかりか、望遠端における第1レンズ群GR1を通過する光線の高さも高くなってしまい、軸上色収差や球面収差などの影響が大きくなり、単レンズ1枚のみで性能を維持することが不可能になってしまう。一方、βGRRTが1.8以上の場合は、最終レンズ群GRRによる拡大率が大きくなり、小型・軽量化には有利であるが、最終レンズ群GRR以前のレンズ群において残存している諸収差も拡大することになり、高性能化が難しくなるとともに、組み立て精度も厳しくなる。
上記条件式(5)は広角端におけるBF(バックフォーカス)長と、広角端におけるレンズ全系の焦点距離との比率を規定するものである。即ち、Twbf/FWの値が0.2以下の場合は、LPF(ローパスフィルタ)やIR(赤外線)カットガラスが撮像面に非常に近くなり、最小絞り時にLPFやIRカットガラスの欠陥やこれらに付着したゴミが目立ちやすくなる。また、Twbf/FWの値が1.2以上の場合は、レンズ前玉径が大きくなり、小型化が困難になるだけでなく、広角化が困難になる。
条件式(6)は最終レンズ群GRRの色収差の発生量を規定するものである。この条件を満足しないと、最終群における倍率色収差の発生量が大きくなり、これを補正することはレンズ全系でも困難になる。
上記第2レンズ群GR2は少なくとも1つのレンズ面が非球面によって構成され、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7)0.4<|F2/√FW・FT|<1.0
但し、
F2:第2レンズ群GR2の焦点距離
とする。
第2レンズ群GR2が少なくとも1つの非球面を有することによって、広角端におけるラジアル方向のコマ収差を効果的に補正することができ、小型化と高性能化を同時に達成することができる。
上記条件式(7)は負の屈折力を有する第2レンズ群GR2の焦点距離とレンズ全系における中間域の焦点距離との比率を規定するものである。F2/√FW・FTが0.4以下の場合は、第2レンズ群GR2の屈折力が強くなりすぎて、像面湾曲や周辺コマ収差の補正が困難になる。また、F1/√FW・FTが1.0以上の場合は、第2レンズ群GR2の屈折力が弱くなりすぎて、高倍率化が難しくなるか、所定の倍率を得るための第2レンズ群GR2の可動範囲が大きくなり小型化が難しくなってしまう。
上記第3レンズ群GR3は少なくとも1つずつの正レンズと負レンズを有し、各レンズ面のうちの少なくとも1つのレンズ面を非球面によって構成され、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
(8)VdGR3p>50
但し、
VdGR3p:第3レンズ群GR3内の正レンズのd線でのアッベ数の平均値
とする。
これによって、色収差の発生を押さえ、全域に亘って高い光学性能を保つことができる。また、第3レンズ群GR3を構成するレンズ各面のうち少なくとも1つの面を非球面によって構成することを特長とする。これによって、球面収差、コマ収差など諸収差の発生を抑え、ズーム全域に亘り高い光学性能を保つことができる。
上記最終レンズ群GRRを構成するレンズの各面のうち、少なくとも1の面を非球面によって構成することが望ましい。これにより、周辺域での歪曲収差や像面湾曲を効果的に補正することが可能であるからである。
また、本発明ズームレンズは、広角化とコンパクト化を同時に達成するには、変倍比が4〜5倍程度であることが最も望ましい。
以下に、本発明ズームレンズの4つの実施の形態及びこれら実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例について図1乃至図16及び表1乃至表13を参照して説明する。
なお、各実施の形態において非球面が用いられるが、非球面形状は次の数1式によって表される。
Figure 2006095544
ここで、
y:光軸と垂直な方向の高さ
x:レンズ面頂点からの光軸方向の距離
c:レンズ頂点での近軸曲率
K:コーニック定数
:第i次の非球面係数
である。
図1は本発明ズームレンズ系の第1の実施の形態1によるレンズ構成を示しており、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3、正の屈折力を有する第4レンズ群GR4、負の屈折力を有する第5レンズ群GR5、負の屈折力を有する第6レンズ群GR6が配列されて成る。そして、広角端から望遠端への変倍に際し、図1に実線矢印で示すように、各レンズ群が光軸上を移動する。
第1レンズ群GR1は、正の屈折力を有する単レンズG11で構成されている。第2レンズ群GR2は、物体側に複合非球面を有する負レンズG12、負レンズG13及び正レンズG14で構成されている。第3レンズ群GR3は、両面に非球面を有する正レンズG15、絞りS及び負レンズG16で構成されている。第4レンズ群GR4は、正レンズG17と負レンズG18との接合レンズで構成されている。第5レンズ群GR5は、物体側に非球面を有する負レンズG19で構成される。第6レンズ群GR6は、負レンズG110、正レンズG111及び正レンズG112で構成されている。
また、この第1の実施の形態及び後述する第2、第3及び第4の実施の形態において、最終レンズ面と撮像面IMGとの間には平行平面板状のローパスフィルタLPFが配置されている。なお、上記ローパスフィルタLPFとしては、所定の結晶軸方向が調整された水晶等を材料とする複屈折型ローパスフィルタや、必要とされる光学的な遮断周波数の特性を回折効果により達成する位相型ローパスフィルタ等の適用が可能である。
表1に上記した第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例1の諸元の値を示す。この数値実施例1及び後に説明する各数値実施例の諸元表中の面No.は物体側からi番目の面を示し、Rは第i番目の面の曲率半径、Dは第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔、Ndは物体側に第i番目の面を有する硝材のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率、Vdは物体側に第i番目の面を有する硝材のd線に対するアッベ数を示す。また、「ASP」で示した面は非球面であることを示す。曲率半径「INFINITY」は平面であることを示す。
Figure 2006095544
広角端より望遠端へのレンズ位置状態の変化に伴って、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D2、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間の面間隔D9、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D14、第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5との間の面間隔D17、第5レンズ群GR5と第6レンズ群GR6との間の面間隔D19、第6レンズ群GR6とローパスフィルタLPFとの間の面間隔D25が変化する。そこで、表2に上記各面間隔の広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端における各値を焦点距離f、FナンバーFno.及び半画角ωとともに示す。
Figure 2006095544
第3面、第10面、第11面及び第18面の各レンズ面は非球面で構成されており、非球面係数は表3に示す通りである。なお、表3及び以下の非球面係数を示す表において「E−i」は10を底とする指数表現、すなわち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E-05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 2006095544
図2乃至図4に上記数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、図2は広角端(f=14.73)、図3は広角端と望遠端との間の中間焦点距離(f=32.05)、図4は望遠端(f=69.71)における諸収差図を示すものである。
図2乃至図4の各収差図において、球面収差では縦軸は開放F値との割合、横軸にデフォーカスをとり、実線がd線、一点鎖線がC線、点線がg線での球面収差を表わす。非点収差では縦軸が像高、横軸がフォーカスで、実線Sがサジタル、点線Mがメリジオナルの像面を表わす。歪曲収差は縦軸が像高、横軸は%で表わす。
上記数値実施例1にあっては、後述する表13に示すように、条件式(1)乃至(8)を満足し、また、各収差図に示すように、広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端において、各収差ともバランス良く補正されている。
図5は本発明ズームレンズの第2の実施の形態2によるレンズ構成を示しており、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3、正の屈折力を有する第4レンズ群GR4、負の屈折力を有する第5レンズ群GR5が配列されて成る。そして、広角端から望遠端への変倍に際し、図5に実線矢印で示すように、各レンズ群が光軸上を移動する。
第1レンズ群GR1は、正の屈折力を有する単レンズG21で構成されている。第2レンズ群GR2は、物体側に複合非球面を有する負レンズG22、負レンズG23、正レンズG24及び負レンズG25で構成されている。第3レンズ群GR3は、絞りS、両面に非球面を有する正レンズG26及び正レンズG27と負レンズG28との接合レンズで構成されている。第4レンズ群GR4は、両面に非球面を有する正レンズG29及び負レンズG210と正レンズG211との接合レンズで構成されている。第5レンズ群GR5は、負レンズG212及び物体側に非球面を有する正レンズG213で構成されている。
表4に上記した第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例2の諸元の値を示す。
Figure 2006095544
広角端より望遠端へのレンズ位置状態の変化に伴って、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D2、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間の面間隔D11、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D17、第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5との間の面間隔D22、第5レンズ群GR5とローパスフィルタLPFとの間の面間隔D26が変化する。そこで、表5に上記各面間隔の広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端における各値を焦点距離f、FナンバーFno.及び半画角ωとともに示す。
Figure 2006095544
第3面、第13面、第14面、第18面、第19面及び第25面の各レンズ面は非球面で構成されており、非球面係数は表6に示す通りである。
Figure 2006095544
図6乃至図8に上記数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、図6は広角端(f=14.42)、図7は広角端と望遠端との間の中間焦点距離(f=31.37)、図8は望遠端(f=68.25)における諸収差図を示すものである。
図6乃至図8の各収差図において、球面収差では縦軸は開放F値との割合、横軸にデフォーカスをとり、実線がd線、一点鎖線がC線、点線がg線での球面収差を表わす。非点収差では縦軸が像高、横軸がフォーカスで、実線Sがサジタル、点線Mがメリジオナルの像面を表わす。歪曲収差は縦軸が像高、横軸は%で表わす。
上記数値実施例2にあっては、後述する表13に示すように、条件式(1)乃至(8)を満足し、また、各収差図に示すように、広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端において、各収差ともバランス良く補正されている。
図9は本発明ズームレンズの第3の実施の形態3によるレンズ構成を示しており、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3、正の屈折力を有する第4レンズ群GR4、負の屈折力を有する第5レンズ群GR5が配列されて成る。そして、広角端から望遠端への変倍に際し、図9に実線矢印で示すように、各レンズ群が光軸上を移動する。
第1レンズ群GR1は、正の屈折力を有する単レンズG31で構成されている。第2レンズ群GR2は、物体側に複合非球面を有する負レンズG32、負レンズG33、正レンズG34及び負レンズG35で構成されている。第3レンズ群GR3は、絞りS、両面に非球面を有する正レンズG36及び正レンズG37と負レンズG38との接合レンズで構成されている。第4レンズ群GR4は、両面に非球面を有する正レンズG39及び負レンズG310と正レンズG311との接合レンズで構成されている。第5レンズ群GR5は、負レンズG312及び物体側に非球面を有する正レンズG313で構成されている。
表7に上記した第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例3の諸元の値を示す。
Figure 2006095544
広角端より望遠端へのレンズ位置状態の変化に伴って、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D2、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間の面間隔D11、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D17、第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5との間の面間隔D22、第5レンズ群GR5とローパスフィルタLPFとの間の面間隔D26が変化する。そこで、表8に上記各面間隔の広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端における各値を焦点距離f、FナンバーFno.及び半画角ωとともに示す。
Figure 2006095544
第3面、第13面、第14面、第18面、第19面及び第25面の各レンズ面は非球面で構成されており、非球面係数は表9に示す通りである。
Figure 2006095544
図10乃至図12に上記数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、図10は広角端(f=12.10)、図11は広角端と望遠端との間の中間焦点距離(f=24.20)、図12は望遠端(f=48.40)における諸収差図を示すものである。
図10乃至図12の各収差図において、球面収差では縦軸は開放F値との割合、横軸にデフォーカスをとり、実線がd線、一点鎖線がC線、点線がg線での球面収差を表わす。非点収差では縦軸が像高、横軸がフォーカスで、実線Sがサジタル、点線Mがメリジオナルの像面を表わす。歪曲収差は縦軸が像高、横軸は%で表わす。
上記数値実施例3にあっては、後述する表13に示すように、条件式(1)乃至(8)を満足し、また、各収差図に示すように、広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端において、各収差ともバランス良く補正されている。
図13は本発明ズームレンズの第4の実施の形態4によるレンズ構成を示しており、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3、負の屈折力を有する第4レンズ群GR4、正の屈折力を有する第5レンズ群GR5、負の屈折力を有する第6レンズ群GR6が配列されて成る。そして、広角端から望遠端への変倍に際し、図13に実線矢印で示すように、各レンズ群が光軸上を移動する。
第1レンズ群GR1は、正の屈折力を有する単レンズG41で構成されている。第2レンズ群GR2は、物体側に非球面を有する負レンズG42、撮像面側に複合非球面を有する負レンズG43及び正レンズG44で構成されている。第3レンズ群GR3は、物体側に複合非球面を有する正レンズG45、絞りS及び負レンズG46と撮像面側に非球面を有する正レンズG47との接合レンズで構成されている。第4レンズ群GR4は、負レンズG48で構成されている。第5レンズ群GR5は、両面に非球面を有する正レンズG49で構成される。第6レンズ群GR6は、負レンズG410と正レンズG411との接合レンズ及び正レンズG412で構成されている。
表10に上記した第4の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例4の諸元の値を示す。
Figure 2006095544
広角端より望遠端へのレンズ位置状態の変化に伴って、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D2、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間の面間隔D9、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D16、第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5との間の面間隔D18、第5レンズ群GR5と第6レンズ群GR6との間の面間隔D20、第6レンズ群GR6とローパスフィルタLPFとの間の面間隔D25が変化する。そこで、表11に上記各面間隔の広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端における各値を焦点距離f、FナンバーFno.及び半画角ωとともに示す。
Figure 2006095544
第3面、第7面、第10面、第16面、第19面及び第20面の各レンズ面は非球面で構成されており、非球面係数は表12に示す通りである。
Figure 2006095544
図14乃至図16に上記数値実施例4の無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、図14は広角端(f=20.00)、図15は広角端と望遠端との間の中間焦点距離(f=41.95)、図16は望遠端(f=88.00)における諸収差図を示すものである。
図14乃至図16の各収差図において、球面収差では縦軸は開放F値との割合、横軸にデフォーカスをとり、実線がd線、一点鎖線がC線、点線がg線での球面収差を表わす。非点収差では縦軸が像高、横軸がフォーカスで、実線Sがサジタル、点線Mがメリジオナルの像面を表わす。歪曲収差は縦軸が像高、横軸は%で表わす。
上記数値実施例4にあっては、後述する表13に示すように、条件式(1)乃至(8)を満足し、また、各収差図に示すように、広角端、広角端と望遠端との間の中間焦点距離及び望遠端において、各収差ともバランス良く補正されている。
Figure 2006095544

なお、上記各実施の形態で示すズームレンズの各レンズ群は、入射光線を屈折により偏向させる屈折型レンズ(つまり、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ)のみで構成されているが、これに限らず、例えば、回折により入射光線を偏向させる回折型レンズ、回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ、入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ等で各レンズ群を構成してもよい。
また、光学的なパワーを有しない面(例えば、反射面、屈折面、回折面)を光路中に配置することにより、ズームレンズ系の前後又は途中で光路を折り曲げるようにしてもよい。折り曲げ位置は必要に応じて設定すればよく、光路の適正な折り曲げにより、カメラの見かけ上の薄型化を達成することが可能である。
また、本発明においては、レンズ系を構成するレンズ群のうち、1つ又は複数のレンズ群、あるいは1つのレンズ群の一部を光軸にほぼ垂直な方向にシフトさせることにより、像をシフトさせることも可能であり、カメラのブレを検出する検出系、上記レンズ群をシフトさせる駆動系、検出系の出力に従って駆動系にシフト量を与える制御系と組合せることにより、防振光学系として機能させることが可能である。
図17に本発明撮像装置の実施の形態を示す。
撮像装置10はズームレンズ20を備え、ズームレンズ20によって形成した光学像を電気信号に変換する撮像素子30を有する。なお、撮像素子30としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の光電変換素子を使用したものが適用可能である。上記ズームレンズ20には本発明にかかるズームレンズを適用することができ、図17では、図1に示した第1の実施の形態にかかるズームレンズのレンズ群を単レンズに簡略化して示してある。勿論、第1の実施の形態にかかるズームレンズだけでなく、第2の実施の形態乃至第4の実施の形態にかかるズームレンズや本明細書で示した実施の形態以外の形態で構成された本発明ズームレンズを使用することができる。
上記撮像素子30によって形成された電気信号は映像分離回路40によってフォーカス制御用の信号が制御回路50に送られ、映像用の信号は映像処理回路へと送られる。映像処理回路へ送られた信号は、その後の処理に適した形態に加工されて、表示装置による表示、記録媒体への記録、通信手段による転送等々種々の処理に供される。
制御回路50には、例えば、ズームボタンの操作等、外部からの操作信号が入力され、該操作信号に応じて種々の処理が為される。例えば、ズームボタンによるズーミング指令が入力されると、指令に基づく焦点距離状態とすべく、ドライバ回路60を介して駆動部70を動作させて、各レンズ群を所定の位置へと移動させる。各センサ80によって得られた各レンズ群の位置情報は制御回路50に入力されて、ドライバ回路60へ指令信号を出力する際に参照される。また、制御回路50は上記映像分離回路40から送られた信号に基づいてフォーカス状態をチェックし、最適なフォーカス状態が得られるように制御する。
上記した撮像装置10は、具体的製品としては、各種の形態を採りうる。例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等々のデジタル入出力機器のカメラ部等として、広く適用することができる。
なお、上記した各実施の形態及び数値実施例において示された各部の具体的形状及び数値は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
広角端の撮影画角が60〜100度の広画角を含み、しかも変倍比3〜6倍程度で前玉径が小さくコンパクト性に優れ、高い結像性能を有するズームレンズ及び該ズームレンズを備えた撮像装置を提供することが出来、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等に広く利用することが出来る。

Claims (10)

  1. 1.複数の群から成り群間隔を変えることにより変倍を行うズームレンズであって、
    物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、最も像面側に配列され負の屈折力を有する最終レンズ群GRRとを備え、
    上記第1レンズ群GR1は1枚の正レンズで構成され、
    以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とするズームレンズ。
    (1)0.5<Ymax/FW<1.3
    (2)VdG1>40
    但し、
    Ymax:撮像面上の最大像高
    FW:レンズ全系の広角端での焦点距離
    VdG1:第1レンズ群GR1のd線でのアッベ数
    とする。
  2. 2.上記第1レンズ群GR1は以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求の範囲第1項記載のズームレンズ。
    (3)2<F1/√FW・FT<15
    但し、
    F1:第1レンズ群GR1の焦点距離
    FT:レンズ全系の望遠端での焦点距離
    √FW・FT:FWとFTとの積の平方根
    とする。
  3. 3.上記最終レンズ群GRRは最も物体側に負レンズGRnを、最も像面側に正レンズGRpを有し、
    以下の条件式(4)、(5)、(6)を満足することを特徴とする請求の範囲第2項記載のズームレンズ。
    (4)1.2<βGRRT<1.8
    (5)0.2<Twbf/FW<1.2
    (6)VdGRRn>VdGRRp
    但し、
    βGRRT:最終レンズ群GRRの望遠端における倍率
    Twbf:広角端におけるバックフォーカス(空気換算長)
    VdGRRn:負レンズGRnのd線でのアッベ数
    VdGRRp:正レンズGRpのd線でのアッベ数
    とする。
  4. 4.上記第2レンズ群GR2は少なくとも1つのレンズ面を非球面によって構成され、
    以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項記載のズームレンズ。
    (7)0.4<|F2/√FW・FT|<1.0
    但し、
    F2:第2レンズ群GR2の焦点距離
    とする。
  5. 5.上記第3レンズ群GR3は少なくとも1つずつの正レンズと負レンズを有し、
    各レンズ面のうちの少なくとも1つのレンズ面を非球面によって構成され、
    以下の条件式(8)を満足することを特徴とする請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項記載のズームレンズ。
    (8)VdGR3p>50
    但し、
    VdGR3p:第3レンズ群GR3内の正レンズのd線でのアッベ数の平均値
    とする。
  6. 6.複数の群から成り群間隔を変えることにより変倍を行うズームレンズと、上記ズームレンズにより形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置であって、
    上記ズームレンズは、物体側より順に配列された、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、最も像面側に配列され負の屈折力を有する最終レンズ群GRRとを備え、
    上記第1レンズ群GR1は1枚の正レンズで構成され、
    以下の条件式(9)、(10)を満足することを特徴とする撮像装置。
    (9)0.5<Ymax/FW<1.3
    (10)VdG1>40
    但し、
    Ymax:撮像面上の最大像高
    FW:レンズ全系の広角端での焦点距離
    VdG1:第1レンズ群GR1のd線でのアッベ数
    とする。
  7. 7.上記第1レンズ群GR1は以下の条件式(11)を満足することを特徴とする請求の範囲第6項記載の撮像装置。
    (11)2<F1/√FW・FT<15
    但し、
    F1:第1レンズ群GR1の焦点距離
    FT:レンズ全系の望遠端での焦点距離
    √FW・FT:FWとFTとの積の平方根
    とする。
  8. 8.上記最終レンズ群GRRは最も物体側に負レンズGRnを、最も像面側に正レンズGRpを有し、
    以下の条件式(12)、(13)、(14)を満足することを特徴とする請求の範囲第7項記載の撮像装置。
    (12)1.2<βGRRT<1.8
    (13)0.2<Twbf/FW<1.2
    (14)VdGRRn>VdGRRp
    但し、
    βGRRT:最終レンズ群GRRの望遠端における倍率
    Twbf:広角端におけるバックフォーカス(空気換算長)
    VdGRRn:負レンズGRnのd線でのアッベ数
    VdGRRp:正レンズGRpのd線でのアッベ数
    とする。
  9. 9.上記第2レンズ群GR2は少なくとも1つのレンズ面を非球面によって構成され、
    以下の条件式(15)を満足することを特徴とする請求の範囲第6項又は請求の範囲第7項記載の撮像装置。
    (15)0.4<|F2/√FW・FT|<1.0
    但し、
    F2:第2レンズ群GR2の焦点距離
    とする。
  10. 10.上記第3レンズ群GR3は少なくとも1つずつの正レンズと負レンズを有し、
    各レンズ面のうちの少なくとも1つのレンズ面を非球面によって構成され、
    以下の条件式(16)を満足することを特徴とする請求の範囲第6項又は請求の範囲第7項記載の撮像装置。
    (16)VdGR3p>50
    但し、
    VdGR3p:第3レンズ群GR3内の正レンズのd線でのアッベ数の平均値
    とする。
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