JP3267435B2 - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JP3267435B2
JP3267435B2 JP05376694A JP5376694A JP3267435B2 JP 3267435 B2 JP3267435 B2 JP 3267435B2 JP 05376694 A JP05376694 A JP 05376694A JP 5376694 A JP5376694 A JP 5376694A JP 3267435 B2 JP3267435 B2 JP 3267435B2
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    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/145Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only
    • G02B15/1451Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive
    • G02B15/145113Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive arranged +-++-

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズシャッターカメ
ラ、ビデオカメラ等に好適な小型の高変倍で広画角のズ
ームレンズに関し、特に撮影画角の広画角化を図ると共
にレンズ全長(第1レンズ面から像面までの距離)の短
縮化を図った携帯性に優れたズームレンズに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近レンズシャッターカメラ、ビデオカ
メラ等においては、カメラの小型化に伴いレンズ全長の
短い小型のズームレンズが要求されている。特にレンズ
シャッターカメラは、ズーム駆動用の電気回路などの周
辺技術の発達などにより、ますますカメラの小型化が進
んでおり、それに備わる撮影レンズも高変倍でかつコン
パクトなズームレンズが要求されている。
【0003】従来、レンズシャッター用のズームレンズ
としては正、負の屈折力の2つのレンズ群より成る所謂
2群ズームレンズが主流であった。この2群ズームレン
ズはレンズ構成及び変倍時の移動機構が簡易なため、カ
メラの小型化及び比較的低コストであるなどの利点があ
る。しかしながら、変倍作用を1つのレンズ群のみで行
なわなくてはならないため、その変倍比は1.6〜2倍
程度であり、無理に変倍比を拡大することはレンズ系の
大型化を招くと同時に、高い光学特性を保つことが困難
になってくる。
【0004】2群ズームレンズを基礎とし、第1群を正
の屈折力の2つのレンズ群に分離し、全体として正、
正、負の屈折力の3群構成として高変倍化を狙った3群
ズームレンズが、例えば特開平3−282409号公
報、特開平4−37810号公報、特開平4−7651
1号公報等で提案されている。
【0005】しかしながら、このレンズ群構成で例えば
半画角35°以上の広画角なズームレンズ系を達成しよ
うとすると変倍時の入射瞳位置の変化が大きくなる。こ
のため、高変倍化を図る際は変倍による収差変動を抑え
ることが大変困難になってくる。
【0006】この他、多レンズ群化により広角端の半画
角を38°程度、変倍比3.5倍程度とし、広画角化及
び高変倍化を図ったズームレンズが、例えば特開平2−
72316号公報、特開平3−249614号公報で提
案されている。しかしながら、これらのズームレンズ系
は前玉径及びレンズ全長が共に大型であり、コンパクト
カメラの撮影レンズとしては必ずしも十分でない。
【0007】特に外部ファインダーを使用するカメラに
適用する際は、広角端時にレンズ鏡筒がファインダーの
撮影視野を覆ってしまうという問題点がある。又、この
結果、ファインダー配置やカメラの形態の制限を与えて
しまうという問題点も生じてくる。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】一般にズームレン
ズにおいて各レンズ群の屈折力を強めれば所定の変倍比
を得るための各レンズ群の移動量が少なくなり、レンズ
全長の短縮化を図りつつ高変倍化が可能となる。しかし
ながら、単に各レンズ群の屈折力を強めると変倍に伴う
収差変動が大きくなり、特に高変倍化及び高画角化を図
る際には全変倍範囲にわたり良好なる光学特性を得るの
が難しくなってくるという問題点がある。
【0009】本発明は全体として5つのレンズ群より構
成し、変倍における各レンズ群の移動条件や屈折力等を
適切に設定し、広角端の撮影画角が64〜72°程度、
変倍比3.5程度の全変倍範囲にわたり高い光学特性を
有したズームレンズの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のズームレンズ
物体側より順に正の屈折力の第1群、負の屈折力
の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力の第4群、
負の屈折力の第5群の5つのレンズ群より成り、広角端
に対し望遠端においては各レンズ群は物体側に位置し、
広角端での第i群と第i+1群の群間隔をDiw、望遠
端での第i群と第i+1群の群間隔をDit、広角端及
び望遠端での全系の焦点距離を各々Fw、Ftとすると
全系の焦点距離が(Fw・Ft)1/2なるズーム位置
での第1、第2群間隔をD1m、前記第5群の焦点距離
をf5、広角端における横倍率をβ5wとするとき D1w<D1m D1t<D1m D2w>D2t D3w<D3t D4w>D4t0.45<|f5/fw|<1.5 1.2<β5w<1.7 なる条件を満足することを特徴としている。
【0011】
【実施例】図1は本発明のズームレンズの近軸屈折力配
置の説明図である。図1において(A)は広角端、
(B)は中間、(C)は望遠端を示している。図2、図
4、図6、図8は各々本発明の数値実施例1〜4の広角
端のレンズ断面図である。図3、図5、図7、図9は本
発明の数値実施例1〜4の諸収差図である。
【0012】図中、LFは正の屈折力の前群、LRは後
群、SPは絞り、IPは像面である。Li(i=1〜
5)は第i群である。矢印は広角側から望遠側への変倍
を行なう際の各レンズ群の移動方向を示している。
【0013】前群LFは正の屈折力の第1群L1、負の
屈折力の第2群L2そして正の屈折力の第3群L3の3
つのレンズ群より成り、広角端での合成屈折力が正の屈
折力となっている。後群LRは正の屈折力の第4群L4
と負の屈折力の第5群L5の2つのレンズ群より成って
いる。
【0014】広角端から望遠端への変倍に際して、前述
の式を満足するようにして移動させている。第1、第
2、第3群はいずれも物体側へ、第2群が他のレンズ群
との相対的位置関係を変えて移動すると共に前群の合成
屈折力が広角端に比べて望遠端で弱まるように移動して
いる。又、第4群と第5群はそれらの間隔が狭くなるよ
うに物体側へ移動している。このとき第3群と第4群の
間隔が広角端に比べて望遠端において増大するように各
々、物体側へ移動させている。これにより独立系として
みた第3群と第4群の合成系が変倍に伴い増倍するよう
にしている。
【0015】そして第5群の焦点距離をf5、広角端に
おける横倍率をβ5wとするとき 0.45<|f5/fw|<1.5 (1)1.2 <β5w<1.7 (2)なる条件を満足している。
【0016】これにより第5群の焦点距離や広角端での
横倍率を条件式(1)、(2)の如く設定し、これによ
り所定の変倍比及び広画角化を効果的に達成しつつ、レ
ンズ系全体の小型化を図っている。
【0017】又、望ましくは条件式(1)は以下の範囲
をとるのがよい。
【0018】 0.5<|f5/fw|<0.9 (1)′ 以上の範囲をとることにより更なる高性能化が達成でき
る。
【0019】本発明においては、広角端において前記第
1群と第2群の合成屈折力は負であり、正の屈折力の第
3群とから前群全体としてレトロフォーカスタイプとな
っている。これにより前群の前側主点が像面側に位置
し、前群と後群のレンズ面同志の干渉を防止しつつ、広
画角化を容易にしている。又第1群を正の屈折力、第2
群を負の屈折力として広角端での第1群と第2群の合成
系における後側主点位置を物体側へもっていくことによ
り、レトロフォーカスタイプの前群の全長を短くしてい
る。そして更に第1群を正の屈折力として広角端におけ
る正の歪曲収差を良好に補正している。そして第4群を
物体側へ繰り出して無限遠物体から近距離物体へのフォ
ーカスを行なっている。
【0020】本発明のズームレンズにおいては、レンズ
系全体の焦点距離fは次式で表せられる。
【0021】 f=fA・β4・β5(β4>0、β5>0)…(a) ここでfAは前記前群の合成焦点距離、βiは第i群の
横倍率を表わす。
【0022】本発明では(a)式で理解できるように広
角端から望遠端への変倍の際は、横倍率β4、β5の値
を大きくすると同時に、前群の合成焦点距離fAを長く
する(前群の合成屈折力を弱める)ことにより、より効
率の良い変倍作用を行なっている。又、正の屈折力の第
4群と負の屈折力の第5群との間隔を広角端に比べて望
遠端で狭く(減少)なるようにして、第5群に変倍効果
を与えて高変倍化を容易にしている。又後群は望遠端で
より発散性(負)の屈折力を強めるようにし、正の合成
屈折力の前群と共に望遠型(テレフォトタイプ)を構成
し、レンズ系全体の小型化を図っている。
【0023】本発明では図1に示すような近軸屈折力配
置を採ることにより、広角端の焦点距離が画面対角線長
より小さくなるような撮影画角の広画角化を図ってい
る。
【0024】具体的には前群は正の屈折力の第1群、負
の屈折力の第2群そして正の屈折力の第3群より成り、
広角端から中間への変倍に際して、第1群と第2群の間
隔が増大、また中間から望遠端への変倍に際しては、第
1群と第2群の間隔が減少、第2群と第3群の間隔が減
少するように各レンズ群が物体側へ移動している。これ
により前群による変倍効果、および収差補正効果を高め
ている。
【0025】レンズ系の広角化を図るためにおいては、
負の屈折力を有するレンズ群をレンズ系の最も物体側に
配置することで、適切なバックフォーカスの確保と共に
入射瞳面をレンズ系の中心付近に配置できるため、良好
な結像性能を得るに有利となる。しかしながら、レンズ
系の小型化を行ないつつその効果を得るためにはある程
度強い負レンズ群とする必要があり、結果として負のデ
ィストーションが大きく発生してくる。
【0026】そのため本実施例では、第1群を正の屈折
力を有するレンズ群とし、第2群を強い負の屈折力のレ
ンズとすることによってディストーションをキャンセル
させる効果を得ている。また広角端にて第1群と第2群
を近接させることにより一定の周辺光量を確保するため
の第1群のレンズ径の増大を防止している。
【0027】また変倍中間域においては第1群と第2群
の群間隔を広げることにより第1群で発生する球面収差
を第2群にて良好に補正を行なっている。そして望遠端
においては、再び第1群と第2群が近接するように配置
することによりレンズ全長を短縮し、コンパクトな光学
系の達成に有利となしている。
【0028】また更にはD1w≧D1tとすると望遠端
でのレンズ全長短縮により有利となる。
【0029】本発明では以上のようなレンズ構成におい
て、条件式(1)、(2)を満足させることによりレン
ズ系全体の小型化を図りつつ、全変倍範囲にわたり高い
光学性能を得ている。
【0030】次に前述の各条件式の技術的意味について
説明する。
【0031】条件式(1)は第5群の負の屈折力に関
し、主に変倍を効果的に行なうためのものである。条件
式(1)の上限値を越えて第5群の負の屈折力が弱くな
ってくると、変倍時に該レンズ群による変倍効果が弱く
なるため、結果として一定の変倍比を得るためには各レ
ンズ群の移動量を大きくせねばならずレンズ全長が増加
してしまう。
【0032】又、条件式(1)の下限値を越えること
は、広角端において、レンズ系は前記第1〜第4群の合
成屈折力は正、第5群の屈折力は負であるためテレフォ
トタイプとして作用が強くなりすぎることになる。
【0033】その為結果として、レンズ系のバックフォ
ーカスが短くなりすぎ、一定の周辺光量を確保するため
に第5群のレンズ外径の大型化をまねくと同時に、該レ
ンズ群の屈折力が強くなりすぎるため高次の像面湾曲や
非点収差が発生し、これを補正することが困難となって
くる。
【0034】条件式(2)は第5群の広角端における横
倍率に関する。
【0035】今、広角端におけるレンズ系のバックフォ
ーカスをBfWとすると、 BfW=f5・(1−β5W) と表わせられる。
【0036】そこで本発明では条件式(1)と共に条件
式(2)の値を適切に設定することによりレンズ系の全
長と諸収差をバランス良く補正している。
【0037】条件式(2)の上限値を越えるとバックフ
ォーカスが必要以上に長くなりレンズ全長が増大しコン
パクト化が難しくなってくる。他方下限値を越えるとバ
ックフォーカスが短くなりすぎると共に第5群の外径が
増大してくるので良くない。
【0038】尚、本発明において変倍に伴う収差変動を
少なくしつつ広画角化を図り、画面全体にわたり高い光
学性能を確保するには各レンズ群を次の如く構成するの
が良い。
【0039】(1)広角端における前記前群の合成屈折
力をφ123Wとするとき、 0.3<fw・φ123W<1.2 (3) 0.6<|f2/fw|<3.0 (4) なる条件を満足することが良い。
【0040】条件式(3)は前群の屈折力に関し、条件
式(3)の上限値を越えると、広角端において該前群の
屈折力が強くなりすぎテレフォト系の作用が強くなるた
め正のバックフォーカスを得ることが困難になる。又、
下限値を越えると前群の屈折力が弱くなりすぎ、レンズ
全長が増大すると同時に、該後群の屈折力を強めて広角
端の焦点距離を維持せねばならないため、変倍全域にわ
たって諸収差のバランスをとることが困難となる。
【0041】条件式(4)は第2群の負の屈折力に関す
るものであり、条件式(4)の上限値を越えると、第2
群の屈折力が弱くなりすぎるため、変倍の際のレンズ群
の移動量が大きくなりレンズ系の増大をまねく。又、下
限値を越えると、第2群の屈折力が強くなりすぎ高次の
球面収差が強く発生するため、これを補正することが困
難となってくる。
【0042】尚、本発明において、特に広角端でのレン
ズ全長の短縮化を図りつつ、光学性能を良好に補正する
には前述の条件式(3)、(4)の上限値と下限値を次
の如く 0.35<fw・φ123W<0.9 (3a) 0.75<|f2/fw|<2.0 (4a) と設定するのが良い。
【0043】(2)望遠端における前群の合成屈折力を
φ123Tズーム比をZとしたとき、 0.6<f3/fW<2.0 (5) 0.2<(φ123W/φ123T)/Z<0.8 (6) 0.25<β4W<0.7 (7) 0.1<f5・(1−β5W)/fW<0.6 (8) なる条件を満足するのが良い。
【0044】条件式(5)は第3群の正の屈折力に関す
るものであり、条件式(5)の上限値を越えると、第3
群の屈折力が弱くなるため、変倍の際のレンズ群の移動
量が大きくなりレンズ系の増大をまねく。又、下限値を
越えると、第3群の屈折力が強くなりすぎ、それに伴い
第2群の負の屈折力を強くするか、変倍に伴う第2群の
移動量を増大させねばならなくなってくる。又後群に対
する倍率分担も大きくなってくるので良くない。
【0045】条件式(6)は前群の変倍比に関するもの
である。条件式(6)の上限値を越えると前群での変倍
分担が大きくなりすぎ、前群におけるレンズ群の屈折力
が強くなったり、変倍の際の各レンズ群の移動量が増大
してくる。又下限値を越えると後群での変倍分担が大き
くなりすぎ、所定の変倍比を確保するための後群の各レ
ンズ群の移動量が増大してくるので良くない。
【0046】条件式(7)は広角端における第4群の横
倍率に関するものである。条件式(7)の上限値を越え
ると、広角端においてバックフォーカスが取りずらくな
り、結果として第5群のレンズ外径の増大をまねいてし
まう。又、下限値を越えると、一定の焦点距離を得るた
めに、他のレンズ群の屈折力が強くなってくるため変倍
時の収差変動を補正することが難しくなってくる。更に
前群の焦点距離をより長くしなければならず、レンズ全
長が長くなってくるので良くない。
【0047】また望ましくは条件式(5)、(6)、
(7)は、以下の範囲とするのが良い。
【0048】0.8<f3/fW<1.25 (5)′ 0.25<(φ123W/φ123T)/Z<0.5 (6)′ 0.35<β4W<0.6 (7)′ これによりレンズ系の小型化と良好な光学性能のバラン
スをより一層良好なものとすることができる。
【0049】条件式(8)は第5群の屈折力と横倍率を
適切に設定し、主に所定のバックフォーカスを得る為の
ものである。条件式(8)の上限値を越えると広角端で
バックフォーカスが必要以上に長くなり、レンズ全長が
増大してくる。又下限値を越えると逆に広角端で所定の
バックフォーカスを得るのが難しくなると共に、第5群
のレンズ外径が増大してくるので良くない。
【0050】(3)正の屈折力の第4群は少なくとも1
枚ずつの正レンズと負レンズとを有し、このうち最も物
体側のレンズ面は物体側に凹面を向け、最も像面側のレ
ンズ面は像面側に凸面を向けたレンズ構成とするのが良
い。
【0051】(4)本発明のズームレンズに非球面を導
入するときは、例えば第4群内に非球面を導入すれば、
望遠端での像面弯曲と対面収差及び変倍に伴う収差変動
及び画面全体の収差補正を容易に補正することができ
る。本発明では第4群の最終面を非球面としている。又
第5群に導入すれば主に軸外収差を良好に補正すること
ができる。
【0052】(5)負の屈折力の第5群は少なくとも1
枚ずつの物体側に凹面を向けた負レンズと正レンズとを
有し、第5群中の正レンズと負レンズの材質のアッベ数
の平均値を各々ν5P、ν5Nとしたとき、 12<ν5N−ν5P<35 (9) なる条件を満足するのが良い。条件式(9)の上限値又
は下限値を外れると変倍時における色収差変動が多く発
生してきて、これを他のレンズ群にて補正することが困
難となってくる。
【0053】(6)絞りは第3群の最も像面側のレンズ
面から第4群の最も像面側のレンズ面の間に存在する空
気間隔中に配置するのが入射瞳を適切な位置に配置する
ことができ、変倍による収差変動を抑えることができる
ので好ましい。そして絞りを変倍時に他のレンズ群とは
独立に移動させても良く、又、他のレンズ群と一体に移
動させても良い。それにより変倍時に移動する入射瞳位
置近傍に絞り位置を配置することが可能となり、小絞り
時の像面湾曲収差変化を防止するのに有利となる。
【0054】又、第4群でフォーカスを行なう場合、第
4群が絞りを含む場合、絞りを光軸上を固定状態にして
フォーカス群を移動させることはフォーカス時に絞り機
構を移動させるための駆動トルクの低減を行うことがで
きるので好ましい。
【0055】(7)第4群を2つ以上のレンズ群に分割
し、変倍中又はフォーカスの際に各レンズ群に間隔を変
化させれば、変倍及びフォーカスの際の収差変動を少な
くすることができるので好ましい。
【0056】(8)本発明におけるフォーカスは第4群
を物体側へ移動させることにより、無限遠物体から近距
離物体へのフォーカスを行なっているが、他のレンズ群
を移動することによっても良い。例えば該前群を物体側
へ移動する方式でも良い。
【0057】又、広角端においてバックフォーカスが充
分にある場合は第5群を像面側に移動して行なっても良
く、この際は第1群のレンズ外径の小型化を行なうのに
有効となる。又、第1群から第5群中の2つ以上のレン
ズ群を同時に移動させて行なっても良い。
【0058】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0059】又前述の各条件式と数値実施例における諸
数値との関係を表−1に示す。
【0060】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
A、B、C、D、Eを各々非球面係数としたとき、
【0061】
【外1】
【0062】
【外2】
【0063】
【外3】
【0064】
【外4】
【0065】
【外5】
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば広角端
の撮影画角が64〜72程度で変倍比3.5程度の高変
倍で良好に収差補正されたズームレンズを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するズームレンズの近軸屈折力配置
を示す図。
【図2】本発明に関する数値実施例1のレンズ断面図。
【図3】本発明に関する数値実施例1の諸収差図。
【図4】本発明に関する数値実施例2のレンズ断面図。
【図5】本発明に関する数値実施例2の諸収差図。
【図6】本発明に関する数値実施例3のレンズ断面図。
【図7】本発明に関する数値実施例3の諸収差図。
【図8】本発明に関する数値実施例4のレンズ断面図。
【図9】本発明に関する数値実施例4の諸収差図。
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 L5 第5群 d d線 g g線 S.C 正弦条件 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面 SP 絞り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−136014(JP,A) 特開 平2−167520(JP,A) 特開 平3−85509(JP,A) 特開 平7−151975(JP,A) 特開 平7−27979(JP,A) 特開 平7−199070(JP,A) 特開 平7−146441(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04 G02B

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力の第1群、
    負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、正の屈折力
    の第4群、負の屈折力の第5群の5つのレンズ群より成
    り、広角端に対し望遠端においては各レンズ群は物体側
    に位置し、広角端での第i群と第i+1群の群間隔をD
    iw、望遠端での第i群と第i+1群の群間隔をDi
    t、広角端及び望遠端での全系の焦点距離を各々Fw、
    Ftとすると全系の焦点距離が(Fw・Ft)1/2
    るズーム位置での第1、第2群間隔をD1m、前記第5
    群の焦点距離をf5、広角端における横倍率をβ5w
    するとき D1w<D1m D1t<D1m D2w>D2t D3w<D3t D4w>D4t0.45<|f5/fw|<1.5 1.2<β5w<1.7 なる条件を満足することを特徴
    とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 広角端における第1、第2、第3群の合
    成焦点距離をφ123W、第2群の焦点距離をf2とす
    るとき 0.3<fw・φ123W<1.2 0.6<|f2/fw|<3.0 なる条件式を満足することを特徴とする請求項2記載の
    ズームレンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のズームレンズを有する
    ことを特徴とするカメラ。
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