JPWO2005073450A1 - 情報家電システム - Google Patents

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Abstract

家電機器(100)は、その家電機器において取扱う物品を検出・特定したときには、その特定した物品に対応する制御プログラムに従って物品の取り扱いを実行する。家電機器は、特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、対応する制御プログラムをプログラム提供手段(201,202)からネットワーク(200)を介してダウンロードし、更に物品を操作する可能性のある家電機器に物品の情報を送信する。家電機器から情報を受け取った家電機器は、物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、プログラム提供手段からネットワークを介してダウンロードする。

Description

本発明は、物品を取り扱う家電機器を含む情報家電システムに関する。
現在、人々の回りには無数の物品が存在し、それらの物品を取り扱う家電機器も数多く存在する。例えば、食品を取り扱う冷蔵庫や冷凍庫、衣類を取り扱う洗濯機や乾燥機等が、物品を取り扱う家電機器の一例として挙げられる。また、現在の家電機器は、物品の属性に応じた様々な運転モードを有しており、利用者は、物品の属性を理解し、その属性に応じて家電機器の運転モードを選択する必要がある。つまり、洗濯機では、衣類の洗濯モードであり、電子レンジでは、食品の加熱モードである。
利用者が家電機器の運転モードを選択する手間を省くために、特許文献1(特開2002−360968号公報)には、ICタグを利用した洗濯機(システム)が開示されている。このシステムは、衣類にその衣服の洗濯方法(運転モード)が書き込まれたタグを取り付け、洗濯機は衣服に取り付けられたタグの情報をタグリーダによって読み込む。そうして、その読み込んだ情報に基づいて運転モードを自動的に選択して、その衣類の洗濯を行う。このシステムによれば、例えば、洗濯機では洗うことのできない衣類が洗濯機内に投入されたときは、利用者に対し警告を出すことも可能である。
ところが、上記特許文献1のシステムでは、その洗濯機が、タグに書き込まれた洗濯方法に対応する運転モードプログラム(制御プログラム)を有していないときには、その衣類を洗濯することができないという不都合がある。日々新しい物品(衣類、その材質等)が開発されている現状を鑑みれば、新たな物品に対応し得ることが望ましい。
例えば特許文献2(特開2003−44691号公報)には、家電機器の内蔵プログラムを、ネットワークを利用して更新するシステムが開示されている。このシステムでは、新規プログラムを管理する管理センタと、家電機器と、家電機器利用者の端末とがネットワークを介して接続されている。そうして、プログラムがアップデートされたときには、管理センタはその情報を各端末にブロードキャストし、その端末から送られたアップデート要求に応じて、最新プログラムを上記家電機器に送信する。
しかしながら、上記特許文献2のシステムでは、プログラムのアップデート情報を受けた家電機器の利用者は、自らその最新プログラムの必要性を判断して、必要と判断したときに最新プログラム送信要求を行わなければならず、さらにアップデートを必要とする全ての家電機器に対して利用者が最新プログラム送信要求を行う必要がある。このため、家電機器の利用者は煩雑な手間を必要とする。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者の手を煩わせることなく、物品の取り扱いを行う家電機器を、その取り扱い対象の物品が取り扱い可能な状態に常に保つことができる情報家電システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成している。
本発明の第1態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを行いかつ、それぞれ相互に有線及び/又は無線によって接続された複数の家電機器と、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記各家電機器と上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記格納手段と上記情報検出手段と上記プログラムダウンロード手段との動作をそれぞれ制御するとともに、上記取り扱う物品の特定結果を基に、上記特定された物品に対応する制御プログラムに従って上記特定された物品の取り扱いを実行する一方、上記関連機器データベースの上記複数の家電機器相互の関連性の情報を参照して、上記ダウンロードを行った当該家電機器に関連する他の家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えるとともに、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするように上記プログラムダウンロード手段を制御する、情報家電システムを提供する。
本発明の第2態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って物品の取り扱いを行う複数種の家電機器と、
上記各家電機器に有線及び/又は無線によって接続されたサーバと、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記サーバと上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記物品の特定結果を基に、上記物品に対応する制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを実行し、上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う制御手段とを備える一方、
上記サーバは、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記各家電機器からのダウンロード要求に応じて、上記ダウンロード要求した家電機器用の制御プログラムであって、上記特定された物品に対応する制御プログラムを上記プログラム提供手段から上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記ダウンロードした制御プログラムを上記ダウンロード要求を行った家電機器に提供し、上記関連機器データベースを参照して、上記要求を行った家電機器に関連する家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えて、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う、情報家電システムを提供する。
この構成によると、家電機器は、その家電機器において取り扱う物品を検出・特定したときには、その特定した物品に対応する制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを実行する。例えば、家電機器が洗濯機であり、物品が衣類であるときには、その衣類に対応した制御プログラムに従って液量、洗い時間、濯ぎ回数等が設定されて衣類が洗濯される。
そして、上記家電機器は、特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記対応する制御プログラムを上記プログラム提供手段からネットワークを介してダウンロードし、更に上記物品を操作する可能性のある家電機器に上記物品の情報を送信する。
そして、上記家電機器から情報を受け取った家電機器は、上記物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段からネットワークを介してダウンロードする。
このように本情報家電システムでは、家電機器において取り扱う物品を特定した、つまり、家電機器の利用者がその家電機器に物品の取り扱いを実行させようとしたときに、必要に応じてその物品に対応する制御プログラムが、プログラム提供手段からダウンロードされ、さらに上記物品を取り扱う可能性のある家電機器に対しても予め制御プログラムをダウンロードしておくことが可能となる。利用者がその制御プログラムの必要性を判断するまでもなく、その制御プログラムは家電機器に物品の取り扱いを実行させるために必要なプログラムである。その結果、家電機器の利用者の手を煩わせることなく、家電機器がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
[図1]図1は、本発明の第1実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図であり、
[図2]図2は、本発明の第2実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図であり、
[図3A]図3Aは、物品情報データベースの更新前を示す説明図であり、
[図3B]図3Bは、物品情報データベースの更新後を示す説明図であり、
[図4]図4は、第1実施形態に係る洗濯機が所有する関連機器データベース内の情報を表形式で示す図であり、
[図5]図5は、第2実施形態に係るハウスサーバが所有する関連機器データベース内の情報を表形式で示す図であり、
[図6]図6は、第1実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートであり、
[図7]図7は、第1実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートであり、
[図8]図8は、第2実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートであり、
[図9]図9は、第2実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートであり、
[図10]図10は、本発明の第3実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示した図であり、
[図11]図11は、第3実施形態に係るハウスサーバが所有する関連機器データベースであり、
[図12]図12は、第3実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートであり、
[図13]図13は、第3実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートであり、
[図14A]図14Aは、第3実施形態に係るハウスサーバが所有する物品情報データベースの更新前の情報を表形式で示す図であり、
[図14B]図14Bは、第3実施形態に係るハウスサーバが所有する物品情報データベースの更新後の情報を表形式で示す図であり、
[図15]図15は、洗濯機とアイロンにタグリーダを取り付けた図であり、
[図16]図16は、タグに記録されている情報の一例を示した図であり、
[図17]図17は、衣類を洗濯するためにプログラムの一例を示した図であり、
[図18]図18は、プログラム提供装置が提供しているプログラムの一例を示した図であり、
[図19]図19は、第1又は第2実施形態の変形例に関わる情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図であり、
[図20]図20は、各家電機器が持つ物品情報データベースの表形式の例を示す図である。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する前に本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを行いかつ、それぞれ相互に有線及び/又は無線によって接続された複数の家電機器と、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記各家電機器と上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記格納手段と上記情報検出手段と上記プログラムダウンロード手段との動作をそれぞれ制御するとともに、上記取り扱う物品の特定結果を基に、上記特定された物品に対応する制御プログラムに従って上記特定された物品の取り扱いを実行する一方、上記関連機器データベースの上記複数の家電機器相互の関連性の情報を参照して、上記ダウンロードを行った当該家電機器に関連する他の家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えるとともに、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするように上記プログラムダウンロード手段を制御する、情報家電システムを提供する。
本発明の第2態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って物品の取り扱いを行う複数種の家電機器と、
上記各家電機器に有線及び/又は無線によって接続されたサーバと、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記サーバと上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記物品の特定結果を基に、上記物品に対応する制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを実行し、上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う制御手段とを備える一方、
上記サーバは、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記各家電機器からのダウンロード要求に応じて、上記ダウンロード要求した家電機器用の制御プログラムであって、上記特定された物品に対応する制御プログラムを上記プログラム提供手段から上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記ダウンロードした制御プログラムを上記ダウンロード要求を行った家電機器に提供し、上記関連機器データベースを参照して、上記要求を行った家電機器に関連する家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えて、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う、情報家電システムを提供する。
本発明の第3態様によれば、上記家電機器の1つは洗濯機であり、
上記洗濯機は、
洗濯前の衣類を収容する洗濯籠内に収容された衣類を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された衣類の情報を検出してその衣類を特定する情報検出手段と、
上記特定された衣類の情報を通信によって上記洗濯機に提供する通信手段と、をさらに有し、
上記洗濯籠から提供された物品の情報を受けた上記洗濯機の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対してダウンロード要求を行う、第1又は2の態様に記載の情報家電システムを提供する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図である。この情報家電システムは、ネットワーク200に接続された、物品の取り扱いを行う複数の家電機器100(洗濯機100a、乾燥機100b、アイロン100c、冷蔵庫100d等)を備え、ある家電機器100が新規制御プログラムをダウンロードしたときに、必要に応じてそれに関連する他の家電機器100の新規制御プログラムもダウンロードする。ネットワーク200は、例えばインターネットとすることが可能であり、このネットワーク200には、複数種類の家電機器100それぞれの物品取扱プログラムを提供する複数のプログラム提供装置(例えばサーバ)(より具体的な例としては、サーバ内にプログラムとして格納されたプログラム提供手段)201,202が接続されている。プログラム提供装置201,202は、上記各家電機器100で取り扱う物品の製造元、各家電機器100の製造元、又は消費者センタ等の第三者機関で運営されている。上記プログラム提供装置201,202は、日々増えつづける新規取り扱い物品に対応する制御プログラム及びアップデートされた制御プログラムの提供を行う。ここで、各家電機器100(図1では100a,100b,100c,100d)は互いに有線及び/又は無線(ローカルエリアネットワーク,LAN)によって接続されている。
上記各家電機器100は、機器機能手段101、プログラムダウンロード手段102、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、上記LAN上での通信を行う通信手段108、家電機器利用者から操作モードなどの入力を受け付ける入力受付手段109、比較確認手段110、及びこれらの各手段を制御する制御手段107、を含む。
上記機器機能手段101は、その家電機器100の固有の機能を発揮する手段である。家電機器100が例えば洗濯機100aであるときには、衣類の洗い、すすぎ、脱水等を実行する手段であり、これらの動作を行うための機器と、それらの機器を動作及び制御させるためのハードウェア及びソフトウェアにより構成される。また、家電機器100dが例えば冷蔵庫であるときには、食品の冷蔵、冷凍(庫内温度の管理等)を実行する手段であり、これらの動作を行うための機器と、それらの機器を動作及び制御させるためのハードウェア及びソフトウェアにより構成される。
上記物品検出部103は、家電機器100に対して取り扱いが要求される物品を検出する装置である。物品検出部103は、より具体的には、上記家電機器100に取り付けられた監視カメラ又はタグリーダ等によって構成される。監視カメラは、そのカメラ画像によって物品の存在を検出するものであり、洗濯機100aや冷蔵庫100dでは、洗濯機100aのドラム内や冷蔵庫100dの庫内に物品がそれぞれ入れられる際にその物品をそれぞれ撮像して、物品の存在をそれぞれ個別に独立して検出する。
ここで、図15は上記物品検出部103にタグリーダを用いた例を表している。洗濯機100aの場合、ドラム100a−1内にタグリーダ1502を設置することで、物品(例えば、タオル1503、ズボン1504、シャツ1505など)が洗濯機100aのドラム100a−1内に入れられるときにタグリーダ1502は物品(例えば、タオル1503、ズボン1504、シャツ1505など)にそれぞれ取り付けられているタグ1501を検出することができる。同様に、冷蔵庫100dや乾燥機100bなどについて、それぞれ、物品を入れる入口にタグリーダ1502を設置することでタグ付き物品の検出を行うことができる。
また、図15に示すアイロン100cの場合、アイロン100cの先端部にタグリーダ1502を設置することで、アイロン100cを使用する直前にタグリーダ1502でタグ付き物品(例えば、タオル1503、ズボン1504、シャツ1505など)の検出をそれぞれ行うことができる。
上記情報検出手段104は、物品検出部103によって検出された物品の情報を検出し、物品を特定する手段である。物品検出部103が監視カメラであるときには、情報検出手段104は、そのカメラ画像を処理することによって、その物品を特定すればよい。例えば物品の製造元や材質等が記載された付け札(タグ)の文字を、カメラ画像から読み取ることによって、読み取られた、物品の製造元や材質等が記載された付け札(タグ)の文字を、情報検出手段104内に有しておりかつ物品の製造元や材質等が記載された付け札(タグ)の文字と物品との関係の情報を予め記憶させたデータベース内の上記情報と照合して、物品を特定してもよい。
ここで、図16は物品(例えば、ズボン1504)に付されたタグ1501に記録されている情報を表した一例である。タグ1501には、そのタグ1501が付されている物品のID(例えば、ズボン1504の場合にはID007)と、その物品を操作するために必要なプログラムの名称(例えば、ズボン1504の場合にはWAS_P004など)と、その物品を操作するためのプログラムを提供しているプログラム提供装置201又は202のアドレス(例えば、ズボン1504の場合にはhttp://....)などの項目がそれぞれ記録されている。
図16に記載した項目以外にも、例えば物品が衣類であるなら、その衣類に対する推奨洗剤であるとか、その衣類が色物であるなどといった情報を記録しておいてもよい。
上記物品検出部103がタグリーダであるときには、情報検出手段104は、読み取ったタグ情報によって、情報検出手段104内に有しておりかつタグの情報と物品との関係の情報を予め記憶させたデータベース内の上記情報を参照して、その物品を特定すればよい。物品にタグを取り付け、物品検出部103をタグリーダとした方が、タグ情報によって物品についての種々な情報が容易に得られるため好ましい。
上記比較確認手段110は、データ格納手段105内に格納されている物品情報データベース(図3A参照)に、上記情報検出手段104が取得した物品の情報が登録されているかを調べ、その結果を制御手段107に返すことにより、その物品が新規物品であるかどうかを確認するものである。すなわち、上記情報検出手段104が取得した物品の情報が、物品情報データベースに登録されていない場合、言い換えれば、新規物品である場合には、新規物品に対応する新規制御プログラムが必要であることを制御手段107に知らせる。上記情報検出手段104が取得した物品の情報が、物品情報データベースに登録されている場合には、物品情報データベースに基づき、上記特定された物品(の属性)に対応する制御プログラムをデータ格納手段105から読み出すように制御手段107に知らせる。
上記プログラムダウンロード手段102は、上記制御手段107からの要求に応じて制御プログラムを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードする手段である。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、家電機器100の機器IDと、その家電機器100で取り扱う物品ID、その家電機器100の操作方法のプログラム名称から決定することができる(図3A、図18参照)。
なお、図18は、プログラム提供装置201又は202により提供可能なプログラムの例である。家電機器IDと物品IDとにより、取扱方法の制御プログラムの名称を決定することができる。例えば、家電機器IDがM001(洗濯機)で、物品IDがID_001の場合には、WAS_P001、WAS_P005、WAS_P037の3つの制御プログラムが対応していることがわかる。この3つの制御プログラムの中から、制御プログラムの名称により、ダウンロードする制御プログラムを特定することができる。
上記データ格納手段105は、家電機器100の製造時に組み込まれていた各種制御プログラムと、物品情報データベースと、関連機器データベースと、を有し、データ格納手段105は、各種プログラムの管理及び、各種データベースの読み込み及び書き込み管理を行う。上述したように、上記プログラムダウンロード手段102によってダウンロードされた新規制御プログラムは、データ格納手段105に追加して記憶される。
上記物品情報データベースについて、図3Aを参照しながら説明する。図3Aは洗濯機100aが有する物品情報データベースの一例である。
物品情報データベースは、洗濯機100aで取り扱い可能な物品ID毎に、その取扱方法(制御プログラム)、プログラム提供装置(アドレス)201又は202の各情報を有している。これらの情報は、例えば、物品検出部103の一例であるタグリーダにより読み取られた各物品の付されたタグ情報から得られる。
ここで、図17は、洗濯機100aでの物品取り扱い方法を実施するための制御プログラムWAS_P001のプログラムの内容の一例を表している。
例えば、上記WAS_P001のプログラムは、液剤を水、液温を10℃、液量を多め、洗剤を中性洗剤、漂白剤を塩素系漂白剤、柔軟剤は必要なし、洗い時間を通常、濯ぎ回数を通常、脱水時間を念入りに設定するためのものである。そして、この制御プログラムは、上記機器機能手段101により、設定された液量、洗い時間、濯ぎ回数を実行する。
上記関連機器データベースについて、関連する家電機器100とは、同じ種類の物品を取り扱う機器を指し、例えば、洗濯機100aと乾燥機100bとアイロン100cは衣類を取り扱う点で関連する家電機器であり、冷蔵庫100dと電子レンジ(図示せず)は食品を取り扱う点で関連する機器である。図4は関連機器データベースの一例を示していて、このデータベースは機器ID番号M001の洗濯機100aが所有しているデータベースであり、上記複数の家電機器100相互の関連性の情報の例として、機器ID番号M001の洗濯機100aには、機器ID番号M002の乾燥機100bと機器ID番号M003のアイロン100cがそれぞれ対応付けられている。
上記制御手段107は、データ格納手段105の物品情報データベースに基づき、物品検出部103によって検出されかつ情報検出手段104によって特定された物品(の属性)に対応する制御プログラムをデータ格納手段105から読み出し、その制御プログラムに従って上記機器機能手段101を制御して、機器機能手段101により、上記特定された物品の取り扱いを実行させる。それと共に、上記情報検出手段104によって特定された物品が、上記比較確認手段110によって新規物品であることが判明し、さらに、その新規物品に対応する新規制御プログラムが必要であると上記制御手段107により判断されるときには、上記制御手段107により、上記プログラムダウンロード手段102に対してその新規制御プログラムのダウンロードを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介して、実行させる。
さらに、物品の情報が登録されていないときには、その物品の情報を新規物品の情報として、データ格納手段105の上記物品情報データベースに、上記制御手段107により登録する。
新規制御プログラムのダウンロードを行うと、上記制御手段107は、通信手段108によって上記関連機器データベースで対応付けられている各家電機器100に対して上記新規物品の情報を送信する。上記家電機器100から新規物品の情報を送信された家電機器100は、それぞれの制御手段107により、新規物品に対応する新規制御プログラムが必要か否か判断し、必要なときは上記プログラムダウンロード手段102に対してその新規制御プログラムのダウンロードを要求して、それぞれの家電機器100で新規物品を取り扱う前に、その新規制御プログラムのダウンロードを予め実行しておく。
上記報知部106は、音声、表示、又はランプ等によって、家電機器100の利用者に情報を提供する装置(より具体的には、スピーカ、表示装置など)であり、例えば新規に制御プログラムをダウンロードしたときには、その情報が報知部106によって上記利用者に報知される。
上記入力受付手段109は、ユーザが手動で家電機器100の操作方法を設定したいときに使用するためのもので、例えば従来の家電機器の操作パネルにあたるものである。
次に、上記情報家電システムの処理について、図6、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、物品検出部103が物品を検出したか否かが判定され(ステップS601)、物品を検出していないときはステップS601が繰り返され、物品を検出したときにはステップS602に移行する。例えば、家電機器100の利用者が、その家電機器100に物品を入れたときに、物品検出部103は、その物品を検出する。
情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品情報を取得し、物品を特定する。そして、比較確認手段110がデータ格納手段105の物品情報データベースを参照して、その特定した物品の情報が物品情報データベースに登録されているか否か、換言すれば、情報検出手段104により特定した物品が物品情報データベースに登録されていない新規物品であるか否かを判定する(ステップS602)。そうして、新規物品であるときには、ステップS603に移行し、新規物品でなく物品情報データベースに情報が登録されている物品であるときには上記情報家電システムの処理を終了する。
制御手段107は、上記新規物品の情報に基づき、物品情報データベースから、その新規物品の取扱方法(その新規物品に対応する制御プログラム)を把握する。そして、その取扱方法(その新規物品に対応する制御プログラム)が上記データ格納手段105に格納されているか否かを調査し、その結果によって、新たなプログラムの必要性を判断する(ステップS603)。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ新規制御プログラムが必要なときと制御手段107により判断された場合にはステップS604に移行する。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているときには、新規制御プログラムが不必要なときと制御手段107により判断されてステップS609に移行する。ただし、その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ、例えば、物品は新規であっても、その取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されている物品と同じであるときは、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。例えば、図3AのID001とID002の物品はWAS_P005というプログラムで同時に洗濯することが可能である。従って、ID001の物品の制御プログラムとしてWAS_P005というプログラムが物品情報データベースに登録されている場合、新規の物品としてID002の物品が特定されたとき、ID002の物品ではWAS_P005というプログラムが使用できるため、取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されているID001の物品と同じであるとして、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。これに対して、ID003の物品が新規物品として特定されたときには、ID001の物品の制御プログラム及びID002の物品の制御プログラムのうちのいずれにも対応する制御プログラムが無いため、新規制御プログラムは必要であると制御手段107により判断されるとともに、ID003の物品は、ID001又はID002の物品の取扱方法(制御プログラム)すなわち洗い方に対応していないため、ID001又はID002の物品と同時に洗濯することはできない。
新規制御プログラムが必要なときは、上記制御手段107は、物品情報データベースの上記新規物品の情報から、その新規物品に関して、プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されているか否かを制御手段107により判断する(ステップS604)。そのような情報が記載されているときにはステップS605に移行し、そのような情報が記載されていないときにはステップS610に移行する。
プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されている場合には、制御手段107は、プログラムダウンロード手段102に対して新規制御プログラムのダウンロードを実行させる。具体的には、制御手段107による制御の下で、上記プログラムダウンロード手段102は、上記新規物品の情報に関連したプログラム提供装置201又は202に対して、ネットワーク200を介してプログラムのダウンロード要求を行う(ステップS605)。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、家電機器IDと、物品IDと、取扱方法の制御プログラムの名称から決定することができる(図3A、図18参照)。
ダウンロード要求を受けたプログラム提供装置201又は202は、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するか否かを判断し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するときにはダウンロード可能である旨を上記プログラムダウンロード手段102にネットワーク200を介して送信し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在しないとき、又はダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するがそのプログラムのダウンロードが不可能なときには、ダウンロード不可能である旨を上記プログラムダウンロード手段102にネットワーク200を介して送信する。プログラムダウンロード手段102は、プログラム提供装置201又は202から送信された情報を基に、新規制御プログラムが取得可能か否かを判断し(ステップS606)、新規制御プログラムが取得可能であるときはステップS607に移行する一方、新規制御プログラムが取得不可能であるときにはステップS610に移行する。
プログラムダウンロード手段102がその新規制御プログラムをダウンロードすれば、ダウンロードした制御プログラムは上記データ格納手段105に保存される(ステップS607)。新規制御プログラムをデータ格納手段105に保存すれば、報知部106によって新規制御プログラムをダウンロードした旨を報知して、ステップS609に移行する(ステップS608)。
ここで、ダウンロードするプログラムは一種類とは限らない(図3A、図18参照)。物品の取扱方法が何通りかあるものもある。例えば、家電機器IDがM001(洗濯機)で、物品IDがID_001の場合には、取扱方法(制御プログラム)が3通りあり、WAS_P001、WAS_P005、WAS_P037の3つの制御プログラムをダウンロードすることが可能である。
制御手段107は上記情報検出手段104が取得した、上記新規物品の情報(新規物品のID、家電機器ID、取扱方法(制御プログラム)などの情報)を上記物品情報データベースに登録する(ステップS609)。
一方、ステップS604やS606において、新規制御プログラムが取得不能であるときには、報知部106によって、利用者に対し、その新規物品を適切に扱うことができない旨を報知する。この場合、利用者は、入力受付手段109から手動で家電機器100の運転モードを選択したり、又は物品の取り扱いを中止したり、又は、別のプログラム提供装置201又は202のアドレスを入力してダウンロードを再度実行させるなどすることになる。
次に、上記ステップS603において、新規物品を検出したことを受けた制御手段107の処理について、図7に示すフローチャートに従って説明する。
制御手段107は、データ格納手段105の関連機器データベース(図4)を参照して、その新規物品を取り扱う可能性のある、関連する他の家電機器100が存在するか否かを判定する(ステップS701)。関連する他の家電機器100が存在しないときは上記制御手段107の処理が終了し、関連する他の家電機器100が存在するときにはステップS702に移行する。
通信手段108により、上記関連する他の家電機器100の電源が入っていることを確認し次第、ステップS703に移行する(ステップS702)。
制御手段105は、上記新規物品の情報を、上記関連する他の家電機器100に通知する。上記新規物品の情報を受けた上記関連する他の家電機器100は、図6のフローチャートに従いステップS602〜S610の処理を行う。つまり、上記関連する他の家電機器100において、その物品が新規物品であれば物品情報データベースに登録され、その物品の制御プログラムが必要であれば、その関連する他の家電機器100のプログラムダウンロード手段102にダウンロード要求がなされる。そして、プログラムダウンロード手段102によってダウンロードされた新規制御プログラムが、上記関連する他の家電機器100のデータ格納手段105に格納される(ステップS703)。
このように、上記第1実施形態の上記情報家電システムでは、家電機器100において取り扱う物品を、上記物品検出部103により検出して上記情報検出手段104で特定した、つまり、家電機器100の利用者がその家電機器100に物品の取り扱いを実行させようとしたときに、上記制御手段107の制御の下に上記プログラムダウンロード手段102により必要に応じてその物品に対応する制御プログラムが、プログラム提供装置201又は202からダウンロードされて上記データ格納手段105に格納される。利用者が、その制御プログラムの必要性を判断するまでもなく、その制御プログラムは家電機器100に物品の取り扱いを実行させるために必要なプログラムであるため、利用者の手を煩わせることなく、家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になり、その後、上記制御手段107の制御の下に上記通信手段108により上記新規物品を使用するであろう他の家電機器100に対しても予め対応するプログラムをダウンロードしておくことが可能である。
こうして、家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になることによって、物品の取り扱いを最適に行うことができ、新規物品に対して予め対応する制御プログラムをダウンロードしておくことで、家電機器100の使用者は、制御プログラムをダウンロードする時間を待つことなく、家電機器100を使用することができる。
また、家電機器100に物品の取り扱いを実行させようとしたときであって、その物品に対応する制御プログラムが存在しないときに限って、制御プログラムがプログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードされる。このため、制御プログラムをダウンロードする回数と、その制御プログラムの情報量とが限定され、通信トラフィックの軽減が図られる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図である。この情報家電システムは、複数の家電機器100(洗濯機100a,冷蔵庫100b,アイロン100c、冷蔵庫100d等を含む)の内の1つが、新規制御プログラムをダウンロードしたときに、必要に応じてそれに関連する他の家電機器100の新規制御プログラムもダウンロードするために、この情報家電システムは、ハウスサーバ300を備える。
ここで、上記ハウスサーバ300は、各家電機器100を統括するサーバであり、上記各家電機器100とハウスサーバ300とは互いに有線及び/又は無線(ローカルエリアネットワーク,LAN)によって接続されている。
上記各家電機器100は、機器機能手段101、上記LAN上での通信を行う通信手段108、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、比較確認手段110、入力受付手段109、及びこれらの各手段を制御する制御手段107を含む。
上記ハウスサーバ300は、プログラムダウンロード手段301、データ格納手段302、通信手段303及びこれらの各手段301〜303を制御する制御手段304を含む。
つまり、第2実施形態の情報家電システムでは、個々の家電機器100は、第1実施形態の個々の家電機器100とは異なり、プログラムダウンロード手段102を含まず、プログラムダウンロード手段は301ハウスサーバ300に含まれる。
上記各家電機器100の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、比較確認手段110、及び入力受付手段109は、上記第1実施形態の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、及び報知部106、比較確認手段110、及び入力受付手段109と、略同じ機能を有する。
つまり、上記機器機能手段101は、その家電機器100の固有の機能を発揮する。上記物品検出部103は、各家電機器100に取り付けられたカメラやタグリーダ等によって、各家電機器100に対して取り扱いが要求される物品を検出する。情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の情報を検出し、物品を特定する。データ格納手段105は、当該家電機器100に係る各種プログラムと物品情報データベースと、を有し、それらを管理する。報知部106は、音声、表示、ランプ等によって、家電機器100の利用者に情報を提供する。比較確認手段110は、データ格納手段105内に格納されている物品情報データベース(図3A参照)に、情報検出手段104が取得した物品が登録されているかを調べ、その結果を制御手段107に返すことにより、その物品が新規物品であるかどうかを確認する。入力受付手段109は、使用者が家電機器100を手動操作することを可能にする。
上記ハウスサーバ300のプログラムダウンロード手段301は、上記第1実施形態のプログラムダウンロード手段102と略同じ機能を有する。つまり、プログラムダウンロード手段301は、ハウスサーバ300の制御手段304からの要求に応じて、各種家電機器100用の制御プログラムを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードして、データ格納手段302に一時的に記憶する。
また、上記データ格納手段302は、ハウスサーバ300が統括する複数種の家電機器100に関して、相互に関連する家電機器100の情報を登録した関連機器データベースを有している。ここで、上記関連する家電機器100は、同じ種類の物品を取り扱う機器を指し、例えば、洗濯機100aと乾燥機100bとアイロン100cは衣類を取り扱う点で関連する家電機器100であり、冷蔵庫100dと電信レンジ(図示せず)は食品を取り扱う点で関連する機器である。
図5は関連機器データベースの一例を示していて、このデータベースではハウスサーバ300に接続された家電機器100毎に、関連する家電機器を対応付けている。例えば、機器ID:M001の洗濯機については、関連する家電機器として機器ID:M002の乾燥機と、機器ID:M003のアイロンとがそれぞれ対応付けられている。
次に、上記情報家電システムの処理について、図8、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、いずれかの家電機器100の物品検出部103が、物品を検出したか否かが判定され(ステップS801)、物品を検出していないときはステップS801が繰り返され、物品を検出したときにはステップS802に移行する。例えば、家電機器100の利用者が、いずれかの家電機器100に物品を入れたときに、その物品が入れられた家電機器100の物品検出部103は、その物品を検出する。
情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の情報を取得し、物品を特定する。そして、比較確認手段110はデータ格納手段105の物品情報データベースを参照して、その特定した物品が物品情報データベースに登録されていない新規物品であるか否かを判定する(ステップS802)。そうして、新規物品であるときには、ステップS803に移行し、新規物品でないときには、上記情報家電システムの処理を終了する。
家電機器100の制御手段107は、上記新規物品の情報に基づき、物品情報データベースから、その新規物品の取扱方法に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているか否かを調査し、その調査結果によって、新たなプログラムの必要性を判断する(ステップS803)。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ新規制御プログラムが必要なときと制御手段107により判断された場合にはステップS804に移行する。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているときには、新規制御プログラムが不必要なときと制御手段107により判断されてステップS810に移行する。ただし、その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ、例えば、物品は新規であっても、その取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されている物品と同じであるときは、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。
新規制御プログラムが必要なときは、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、その新規物品に関して、プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されているか否かを制御手段107により判断する(ステップ804)。上記情報が記載されているときにはステップS805に移行し、上記情報が記載されていないときにはステップS811に移行する。
プログラム提供装置201又は202が記載されているときには、家電機器100の通信手段108からハウスサーバ300の通信手段303を介して制御手段304に対して、新規制御プログラムのダウンロードを要求する(ステップS805)。
ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300の制御手段304は、そのプログラムダウンロード手段301に対して新規制御プログラムのダウンロードを実行させる。つまり、制御手段304による制御の下で、上記プログラムダウンロード手段301は、上記新規物品の情報に関連しかつダウンロード要求された制御プログラムを提供可能なプログラム提供装置201又は202に対して、ネットワーク200を介してプログラムのダウンロード要求を行う(ステップS806)。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、要求のあった家電機器IDと、物品IDと、取扱方法の制御プログラムの名称から決定することができる(図3A、図18参照)。
ダウンロード要求を受けたプログラム提供装置201又は202は、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するか否かを判断し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するときにはダウンロード可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在しないとき、又はダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するがそのプログラムのダウンロードが不可能なときには、ダウンロード不可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信する。上記プログラムダウンロード手段301は、プログラム提供装置201又は202から送信された情報を基に、対応可能な制御プログラムを取得可能か否かを判断し(ステップS807)、対応可能な制御プログラムを取得可能であるときはステップS808に移行する一方、対応可能な制御プログラムを取得不可能であるときにはステップS811に移行する。
プログラムダウンロード手段301がその新規制御プログラムをネットワーク200を介してダウンロードすれば、一時的にはデータ格納手段302に記憶される。その後、ダウンロードしかつデータ格納手段302に記憶された制御プログラムは、ハウスサーバ300から通信手段303を介して上記ダウンロード要求を行った家電機器100の通信手段108に送信される。家電機器100は、その新規制御プログラムを上記データ格納手段105に保存する(ステップS808)。新規制御プログラムをデータ格納手段105に保存すれば、その家電機器100の報知部106によって新規制御プログラムをダウンロードした旨を報知して、ステップS810に移行する(ステップS809)。
ここで、ダウンロードするプログラムは一種類とは限らない(図3A、図18参照)。物品の取扱方法が何通りかあるものもある。例えば、家電機器IDがM001(洗濯機)で、物品IDがID_001の場合には、取扱方法(制御プログラム)が3通りあり、WAS_P001、WAS_P005、WAS_P037の3つの制御プログラムをダウンロードすることが可能である。
上記制御手段107は、上記情報検出手段104が取得した、上記新規物品の情報(新規物品のID、家電機器ID、取扱方法(制御プログラム)などの情報)を上記家電機器100の物品情報データベースに登録する(ステップS810)。このとき、上記制御手段107は、ハウスサーバ300に対しても新規物品を登録した旨を通信手段108を介して通知する。通知を受けたハウスサーバ300の処理については後述する。
一方、ステップS804やS807において、新規制御プログラムが取得不能であるときには、ハウスサーバ300から通信手段303を介してダウンロード要求を行った家電機器100にその旨の通知がなされ、家電機器100の報知部106は、利用者に対しその新規物品を適切に扱うことができない旨を報知する(ステップS811)。この場合、利用者は、入力受付手段109から手動で家電機器100の運転モードを選択したり、又は物品の取り扱いを中止したり、又は、別のプログラム提供装置201又は202のアドレスを入力して、ハウスサーバ300にダウンロードを再度実行させるなどすることになる。
次に、上記ステップS803において、新規物品を検出したことを受けたハウスサーバ300の処理について、図9に示すフローチャートに従って説明する。
先ず、ステップS901において、新規物品を検出した家電機器100からハウスサーバ300に、新規物品を検出したことが通知される。そのとき、上記家電機器100は、少なくともその家電機器100を特定する情報と新規物品の情報とをハウスサーバ300に送信する。
ハウスサーバ300の制御手段304は、データ格納手段302の関連機器データベース(図5)を参照して、新規物品の情報を送った家電機器100に関連する他の家電機器100、換言すればその新規物品を取り扱う可能性のある、他の家電機器100が存在するか否かを判定する(ステップS902)。他の家電機器100が存在しないときは上記ハウスサーバ300の処理が終了し、他の家電機器100が存在するときにはステップS903に移行する。
ハウスサーバ300の通信手段303により、上記関連する他の家電機器100の電源が入っていることを確認し次第、ステップS904に移行する(ステップS903)。
ハウスサーバ300の制御手段304は、上記新規物品の情報を、上記関連する他の家電機器100に通知する。上記新規物品の情報を受けた関連する他の家電機器100は、図8のフローチャートに従いステップS802〜S811の各処理を行う。つまり、上記関連する他の家電機器100において、その物品が新規物品であれば、その関連する他の家電機器100のデータ格納手段105の物品情報データベースに登録され、その物品の制御プログラムが必要であれば、ハウスサーバ300にダウンロード要求がなされる。そして、ハウスサーバ300によってダウンロードされた新規制御プログラムが、上記関連する他の家電機器100のデータ格納手段105に格納される(ステップS904)。
次に、上記第2実施形態に係る上記情報家電システムの処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、物品を衣類とし、家電機器100を、洗濯機100a、(衣類)乾燥機100b、及びアイロン100cとした場合を例に、図3A,図5のデータベースを参照しながら上記情報家電システムの処理を説明する。尚、各衣類にはタグが取り付けられており、洗濯機等の家電機器100a〜100cには、物品検出部103としてタグリーダが取り付けられているとする。また、上記タグには、その衣類に関する情報として、物品ID、取扱方法、プログラム提供装置、物品形状及び備考、の各情報が記憶されているとする。
先ず、洗濯機100aの利用者が、衣類を洗濯するために、その衣類を洗濯機100a内に投入したとする。洗濯機100aの物品検出部103は、その衣類のタグ情報を読み取り(ステップS801)、それによって物品が検出される。このとき、その衣類の物品IDがID007であったとする。
洗濯機100aの比較確認手段110は、情報検出手段104が取得した物品情報と図3Aに示す更新前の物品情報データベースを参照して、上記物品ID:ID007の物品が登録されているか否かを判定する(ステップS802)。ここで、図3Aに示す更新前の物品情報データベースに登録されている物品は、物品IDがID001〜ID003の衣類であるため、上記ID007の物品は新規物品であると判定される。
洗濯機100aの制御手段107は、新規物品の取扱方法(ここでは洗濯方法)を確認し、現在、上記洗濯機100aが有している制御プログラムによって取扱可能であるか、又は新たな制御プログラムが必要であるかを調査する(ステップS803)。すなわち、新規物品の取扱方法のプログラム名称とそのプログラムを提供可能なプログラム提供装置201又は202のアドレスがタグ情報に含まれており(図16参照)、洗濯機100aの制御手段107により、タグに含まれていたプログラム名称が、既に、他の物品(衣料)を洗うためにダウンロードされているか否かを判断し、ダウンロードされていれば、新たにプログラムをダウンロードする必要はないと判断する。
ここで、図16の例では、タグ情報より、新規物品(ID007)の取扱方法のプログラム名称はWAS_P004又はWAS_P025であり、これは物品情報データベースに登録されていなかった方法であるため、新規制御プログラムの必要性が有ると、上記制御手段107により判断される。
そこで、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、そのプログラム提供装置201又は202のアドレスがあるか否かを調べる(ステップS804)。すなわち、新規物品(ID007)の取扱方法のプログラム名称WAS_P004又はWAS_P025を提供可能なプログラム提供装置201又は202のアドレスがタグ情報に含まれているので(図16参照)、洗濯機100aの制御手段107により、上記物品情報データベースを参照した結果、上記プログラム名称WAS_P004又はWAS_P025のプログラムをプログラム提供装置201又は202からダウンロードする必要があると判断する。上記洗濯機100aは、ハウスサーバ300に対し、ダウンロード要求と共に、上記取扱方法WAS_P004とWAS_P025の情報と、上記プログラム提供装置201又は202のアドレスと、上記洗濯機100aのID番号と、取扱方法の制御プログラム名称「WAS_P004」と「WAS_P025」とを通信手段108から送信する(ステップS805)。
尚、プログラム提供装置201又は202の情報がない(例えば衣類に付されたタグに情報が無かった)ときには、新規制御プログラムを取得することができないため、その衣類を適切に取り扱うことができない旨を、報知部106によって利用者に報知する(ステップS811)。
上記ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300は、要求と共に受けた情報を基に、上記プログラム提供装置201又は202にアクセスし、WAS_P004とWAS_P025の制御プログラムを要求する(ステップS806)。そのWAS_P004又はWAS_P025、もしくはその両方の制御プログラムが取得可能であるときには(ステップS807)、ハウスサーバ300は、その制御プログラムをダウンロードすると共に、上記洗濯機100aに、上記ダウンロードした制御プログラムをアップロードする(ステップS808)。そうして、報知部106によって、新規制御プログラムがダウンロードされた旨が報知され(ステップS809)、さらに制御手段107は、上記情報検出手段104によって取得した、その新規物品の情報(タグに記憶されている物品ID、取扱方法(制御プログラム)、プログラム提供装置の情報)を上記データ格納手段105の物品情報データベースに追加登録する(ステップS810)。それによって、物品情報データベースは、図3Bに示すようになる。
尚、WAS_P004及びWAS_P025の制御プログラムが取得不能のときには、報知部106によって上記衣類の洗濯に必要なプログラムが無いため、適切に洗濯することができない旨が報知される(ステップS811)。
また、上記洗濯機100aからハウスサーバ300には、新規衣類であることが判明した時点で、その新規衣類の情報が通知され(図9のステップS901)、ハウスサーバ300は、関連機器データベース(図5)を参照することによって上記洗濯機100aと関連する他の家電機器100を調査する(ステップS902)。ここでは、洗濯機100aに関連する他の家電機器100として乾燥機100bとアイロン100cとが対応付けられているため、上記ハウスサーバ300は、上記乾燥機100bとアイロン100cとに電源が入り次第(ステップS903)、上記新規衣類の物品情報を送信する(ステップS904)。そうして、上記乾燥機100bとアイロン100cとは、それぞれ、図8のフローチャートに従い上記ステップS802〜S811の各処理を実行することになる。
このように、上記第2実施形態の上記情報家電システムでは、複数存在する家電機器100のいずれか1つにおいて、新規物品が入れられた(新規物品の取り扱いが要求された)ときには、他の家電機器100においてもその新規物品に対応する新規制御プログラムが必要になると推測されることから、ハウスサーバ300によって関連する他の家電機器100を特定し、その関連する他の家電機器100の新規制御プログラムのダウンロードを必要に応じて行う。これによって、複数存在する家電機器100のそれぞれが、新規物品に対応する制御プログラムを、その新規物品を取り扱う前に、予め取得することができる。つまり、利用者の手を煩わせることなく、全ての家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になる。また、制御プログラムを予め取得しておくことにより、関連する他の家電機器100に新規物品の取り扱いをさせるときには、新規制御プログラムのダウンロードを行うことなく、すぐに物品の取り扱いを開始することができる。
さらに、ハウスサーバ300は、新規物品が見つかると、ハウスサーバ300が関連のある他の家電機器100を判断し、新規制御プログラムのダウンロードを行うため、本情報家電システムの使用者は家電機器100同士の関連性を考慮して接続する必要はなく、ハウスサーバ300に家電機器100を接続するだけでよい。
(変形例)
上記第1実施形態又は上記第2実施形態では、物品を検出及び特定する物品検出部103を各家電機器100に設置したが、物品を検出及び特定する装置を、ある特定の家電機器100と一対一に対応させて別に用意してもよい。具体的には、図19に示すように、洗濯機100aに対して、洗濯前の衣類を収容する洗濯籠500が存在するときに、その洗濯籠500に、物品を検出及び特定する機能を持たせてもよい。
図19は、洗濯籠500に物品を検出及び特定する機能を持たせた場合の情報家電システム構成を示す図である。尚、この情報家電システムでは、各衣類にはそれぞれタグ1501が付されているとする。
この洗濯籠500は、物品検出部としてのタグリーダ501、情報検出手段502、洗濯機100aの通信手段108との間での有線及び/又は無線(図例では無線)による通信を行う通信手段503、報知部(表示部)504、洗濯ボタン505、及びこれらの各手段等501〜505を制御する制御手段506を含む。
上記タグリーダ501は、洗濯籠500に投入される衣類に付されたタグ情報を読み取り、それによって衣類を検出する。
上記情報検出手段502は、上記タグリーダ501で読み取った情報を基に、その衣類の情報を取得し、衣類を特定する。このとき、上記タグリーダ501で読み取った情報を、情報検出手段502内に有しておりかつ衣類の製造元や材質等が記載されたタグの情報と衣類との関係の情報を予め記憶させたデータベース内の上記情報と照合して、衣類を特定する。
上記報知部504は、後述するように、洗濯機100aの利用者に対して情報を報知(表示)する。
上記洗濯ボタン505は、洗濯籠500に収容されている衣類を洗濯機100aによって洗濯するときに利用者によって操作されるボタンであり、後述するように、この洗濯ボタン505を操作することによって、洗濯籠500に収容されている衣類についての情報等が、通信手段503を介して上記洗濯機100aの通信手段108に送信される。
この情報家電システムにおける洗濯機100aは、機器機能手段101、プログラムダウンロード手段102、データ格納手段105、報知部106、通信手段108、比較確認手段110、入力受付手段109、制御手段107を含んでおり、上記第1実施形態及び第2実施形態の家電機器100とは異なり、物品検出部103及び情報検出手段104を含んでいない。これは、洗濯機100aに一対一に対応する洗濯籠500が、物品検出部として機能するタグリーダ501及び情報検出手段502を含んでいるためである。尚、洗濯機100aの機器機能手段101、データ格納手段105、報知部106、通信手段108及び制御手段107の各手段は、第1実施形態及び第2実施形態の家電機器100における各手段とその機能は同じであり、ここではその説明を省略する。
次に、上記情報家電システムの処理について説明する。先ず、何等かの衣類が上記洗濯籠500に投入されると、タグリーダ501がその衣類に付されたタグ情報を読み取り、情報検出手段502はその衣類情報を取得し、衣類を特定する。
情報検出手段502がその衣類を特定すれば、その情報を上記洗濯機100aの通信手段108に通信手段503を介して通知する。上記衣類特定情報を受けた洗濯機100aは、図6に示すフローチャートのステップS602〜S610の各処理を実行し、必要に応じて新規制御プログラムをプログラム提供装置201又は202からプログラムダウンロード手段102により取得する。
また、情報検出手段502によって衣類が特定されれば、洗濯籠500の表示部504にその衣類の情報を表示する(図16参照)。つまり、衣類名(ID)、衣類の数、その衣類の取扱方法などが表示部504に表示される。例えば、図16では、衣類名(ID)としてID007、その衣類の取扱方法としてWAS_P004など、プログラム提供先のアドレスなどが表示されている。
そうして、洗濯籠500に次々と衣類が投入されることになるが、例えば洗濯籠500に重量センサ509を取り付けることによって、重量センサ509により検出された、その籠500内の衣類の合計重量が、上記洗濯機100aの制限重量を超えたときには、上記表示部504によって警告を発することも可能となる。
このとき、単に警告を発するだけでなく、後から投入された衣類については、制御手段505により、表示部504に表示する「状態」の欄を「洗濯不可」と表示し、洗濯機100aの制限重量を超えない範囲に含まれる衣類については表示部504の「状態」の欄を「洗濯可能」と表示して、利用者にそのことを通知してもよい。
また、これとは異なり、上記洗濯機100aの制限重量を超えない範囲で、最も多くの衣類を洗濯できる組合せを制御手段505により判断し、その判断の結果、洗濯する衣類については表示部504の「状態」の欄を「洗濯可能」と制御手段505により表示し、洗濯しない衣類については、表示部504の「状態」の欄を「洗濯不可」と制御手段505により表示して、利用者に通知してもよい。
洗濯機100aにおける各衣類の取扱方法は、上述したように、液量、洗い時間、濯ぎ回数等の範囲を設定したものであるが、洗濯機100aは複数の衣類を一度に取り扱う(洗濯する)機器であるため、洗濯籠500内の衣類を洗濯するときには、その洗濯籠500に投入されている全衣類(洗濯可能に設定されている衣類)について設定された液量、洗い時間、濯ぎ回数等の範囲を満たす取扱方法が選択されるようにする。そのため、上記洗濯籠500に、液量等の範囲が互いに重なり合わない、つまり互いに共通した操作プログラムの無い複数の衣類が投入されているときには、制御手段505により、表示部504にその旨を表示して利用者に通知してもよい。また、この場合も、制限重量について衣類の取捨選択をした場合と同様に、最も多くの衣類を洗濯可能な取扱方法を制御手段505により設定して、その取り扱い方法で取り扱い可能な衣類については表示部504の「状態」の欄を、「洗濯可能」と制御手段505により表示し、取り扱い不可能な衣類については、表示部504の「状態」の欄を「洗濯不可」と制御手段505により表示して、利用者に通知してもよい。
そうして、実際に洗濯を行うときには、その利用者は、洗濯籠500の表示部504の表示を見て、例えば「洗濯不可」と表示されている衣類は洗濯籠500から取り除く等する。このとき、例えばタグに推奨洗剤や色物の情報等が記録されていた場合、表示部504には、備考情報として、推奨洗剤の情報や色物の情報等を表示することが可能となるため、上記利用者は、その情報に従って、洗剤を選択したりすることもできる。
上記利用者が、上記洗濯籠500の洗濯ボタン505を操作すれば、洗濯機100aに投入される各衣類の情報や、設定した取り扱い方法の情報が、通信手段503を介して上記洗濯機100aに送信される。
そして、上記利用者が、上記洗濯籠500の衣類を上記洗濯機100aに投入すれば、上記洗濯機100aは、受信した情報に従って、制御手段107の制御の下に機器機能手段101により衣類の洗濯を実行する。
この変形例に係る情報家電システムでも、洗濯籠500に投入された衣類、つまり、洗濯機100aによって洗濯することが要求されている各衣類について必要な制御プログラムは、その洗濯を行う前に予め取得されるため、利用者の手を煩わせることなく、洗濯機100aを、洗濯籠500に投入されている衣類が洗濯可能な状態にすることができる。
また、制御手段505により、洗濯籠500内に投入された衣類の組合せを考慮して、最適な取扱方法が自動的に設定されるため、利用者自身が取扱方法を設定しなくても、衣類を最適な状態で洗濯することができる。さらに、洗濯機100aの制限重量や衣類毎の取扱方法に応じて、制御手段505により、衣類の選定も自動的に行われるため、利用者は煩雑な手間をかけることなく、洗濯を行うことができる。
尚、変形例に係る情報家電システムでも、第2実施形態の図2のハウスサーバ300を追加してもよい。また、洗濯機100aには、第1実施形態又は第2実施形態の物品検出部103及び情報検出手段104を備えてもよい。
また、上記洗濯機100aが、新たな制御プログラムをダウンロードするものでなく、衣類の属性に応じて制御プログラムに従って洗濯を行うだけのものであっても、上記洗濯籠500は有効である。
(第3実施形態)
上記の各実施の形態では、物品を扱う家電機器について取り扱ってきたが、本発明の情報家電システムは情報を扱う情報機器に対しても応用可能である。
図10は、本情報家電システムを情報機器のシステムに応用した図である。
この情報家電システムは、複数の情報機器400(Linux(登録商標)パソコン(パーソナルコンピュータ)400a、FreeBSD(登録商標)パソコン400b等を含む)の内の1つが、新規プログラム(新規の制御プログラムやその他のプログラムを意味する。ただし、以下の説明では、簡略化のため、単に「制御プログラム」と称する。)をダウンロードしたときに、必要に応じてそれに関連する他の情報機器400の新規制御プログラムもダウンロードするために、この情報家電システムは、ハウスサーバ300を備える。ここで、上記ハウスサーバ300は、各情報機器400を統括するサーバであり、上記各情報機器400とハウスサーバ300とは互いに有線及び/又は無線(ローカルエリアネットワーク,LAN)によって接続されている。
上記各情報機器400は、図2に示す洗濯機100aと同様に、機器機能手段101、上記LAN上での通信を行う通信手段108、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、入力受付手段109、比較確認手段110、及びこれらの各手段を制御する制御手段107を含む。
上記ハウスサーバ300は、図2に示すハウスサーバ300と同様に、プログラムダウンロード手段301、データ格納手段302、通信手段303及びこれらの各手段301〜303を制御する制御手段304を含む。
上記各情報機器400の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、入力受付手段109、及び比較確認手段110は、上記第1実施形態及び第2実施形態の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、入力受付手段109、及び比較確認手段110と、略同じ機能を有する。つまり、上記各情報機器400の上記機器機能手段101は、その情報機器400の固有の機能を発揮する。上記各情報機器400の上記物品検出部103は、各情報機器400に取り付けられたカメラやタグリーダ等によって物品を検出したり、また、プラグアンドプレイにより情報機器に接続された物品を検出する。上記各情報機器400の情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の情報を検出する。上記各情報機器400のデータ格納手段105は、当該情報機器400に係る各種プログラムと物品情報データベースと、を有し、それらを管理する。上記各情報機器400の報知部106は、音声、表示、ランプ等によって、情報機器400の利用者に情報を提供する。上記各情報機器400の入力受付手段109は、ユーザが手動で情報機器400の操作方法を設定したいときに使用するためのものである。上記各情報機器400の比較確認手段110は、データ格納手段105内に格納されている物品情報データベース(図3A参照)に、上記情報検出手段104が取得した物品の情報が登録されているかを調べ、その結果を制御手段107に返すことにより、その物品が新規物品であるかどうかを確認するものである。
上記ハウスサーバ300のプログラムダウンロード手段301は、上記第1実施形態のプログラムダウンロード手段103又は第2実施形態のプログラムダウンロード手段301と略同じ機能を有する。つまり、上記ハウスサーバ300のプログラムダウンロード手段301は、ハウスサーバ300の制御手段304からの要求に応じて、各種情報機器400用の制御プログラムを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードして、データ格納手段302に記憶される。
また、上記データ格納手段302は、ハウスサーバ300が統括する複数種の情報機器400に関して、相互に関連する情報機器400の情報を登録した関連機器データベースを有している(図11の最下欄の機器ID:M006及びそのすぐ上の欄の機器ID:M007参照。)。ここで、関連する情報機器400は、同じ種類の物品を取り扱う機器を指し、例えばLinuxがインストールされているパソコン400aとFreeBSDがインストールされているパソコン400bは、それぞれ、外付けの情報機器(ハードディスク403やCD−ROMドライブ等)を取り扱える点で関連する機器である。
図11は、第2実施形態の図2の情報家電システムのハウスサーバ300に上記情報機器400も接続した場合の関連機器データベースの一例を示していて、このデータベースではハウスサーバ300に接続された家電機器100、情報機器400毎に、関連する家電機器100、情報機器400を対応付けている。
次に、上記情報家電システムの処理について、図12、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、いずれかの情報機器400の物品検出部103が、物品を検出したか否かが判定され(ステップS1201)、物品を検出していないときはステップS1201が繰り返され、物品を検出したときにはステップS1202に移行する。例えば、情報機器400の利用者が、いずれかの情報機器400に物品を接続したときに、その物品が接続された情報機器400の物品検出部103は、その物品を検出する。
情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の物品情報を取得し、先の実施形態と同様に、物品を特定する。そして、比較確認手段110は、上記情報検出手段104が取得した情報とデータ格納手段105の物品情報データベースを参照して、その特定した物品が物品情報データベースに登録されていない新規物品であるか否かを判定する(ステップS1202)。そうして、新規物品であるときには、ステップS1203に移行し、新規物品でないときには、上記情報家電システムの処理を終了する。
情報機器400の制御手段107は、上記新規物品の情報に基づき、物品情報データベースから、その新規物品の取扱方法に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているか否かを調査し、その調査結果によって、先の実施形態と同様に、新たなプログラムの必要性を判断する(ステップS1203)。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ新規制御プログラムが必要なときと制御手段107により判断された場合にはステップS1204に移行する。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているときには、新規制御プログラムが不必要なときと制御手段107により判断されてステップS1210に移行する。ただし、その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ、例えば、物品は新規であっても、その取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されている物品と同じであるときは、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。
新規制御プログラムが必要なときは、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、その新規物品に関して、プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されているか否かを制御手段107により判断する(ステップS1204)。上記情報が記載されているときにはステップS1205に移行し、上記情報が記載されていないときにはステップS1211に移行する。
プログラム提供装置201又は202が記載されているときには、情報機器400の通信手段108からハウスサーバ300の通信手段303を介して制御手段304に対して新規制御プログラムのダウンロードを要求する(ステップS1205)。
ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300の制御手段304は、そのプログラムダウンロード手段301に対して新規制御プログラムのダウンロードを実行させる。つまり、制御手段304による制御の下で、上記プログラムダウンロード手段301は、上記新規物品の情報に関連しかつダウンロード要求された制御プログラムを提供可能なプログラム提供装置201又は202に対して、ネットワーク200を介してプログラムのダウンロード要求を行う(ステップS1206)。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、第1実施形態又は第2実施形態と同様に、要求のあった情報機器IDと、物品IDと、取扱(操作)方法のプログラム名称とから決定することができる。
ダウンロード要求を受けたプログラム提供装置201又は202は、ダウンロード要求に係るプログラムが存在するか否かを判断し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するときにはダウンロード可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在しないとき、又はダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するがその制御プログラムのダウンロードが不可能なときには、ダウンロード不可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信する。上記プログラムダウンロード手段301は、プログラム提供装置201又は202から送信された情報を基に、対応可能な制御プログラムを取得可能か否かを判断し(ステップS1207)、対応可能な制御プログラムを取得可能であるときはステップS1208に移行する一方、対応可能な制御プログラムを取得不可能であるときにはステップS1211に移行する。
プログラムダウンロード手段301がその新規制御プログラムをネットワーク200を介してダウンロードすれば、一時的にはデータ格納手段302に記憶される。その後、ダウンロードしたプログラムはハウスサーバ300から通信手段303を介して上記ダウンロード要求を行った情報機器400の通信手段108に送信される。上記ダウンロード要求を行った情報機器400は、その新規制御プログラムを上記データ格納手段105に保存する(ステップS1208)。新規制御プログラムをデータ格納手段105に保存すれば、その情報機器400の報知部106によって新規制御プログラムをダウンロードした旨を報知して、ステップS1210に移行する(ステップS1209)。
上記制御手段107は、上記情報検出手段104によって取得した、上記新規物品の情報(新規物品のID、情報機器ID、取扱方法(制御プログラム)などの情報)を上記情報機器400の物品情報データベースに登録する(ステップS1210)。このとき、上記制御手段107は、ハウスサーバ300に対しても新規物品を登録した旨を通信手段108を介して通知する。通知を受けたハウスサーバ300の処理については後述する。
一方、ステップS1204やS1207において、新規制御プログラムが取得不能であるときには、ハウスサーバ300から通信手段303を介してダウンロード要求を行った情報機器400にその旨の通知がなされ、情報機器400の報知部106は、利用者に対しその新規物品を適切に扱うことができない旨を報知する(ステップS1211)。この場合、利用者は、入力受付手段109から手動で情報機器400の運転モードを選択したり、又は物品の取り扱いを中止したり、又は、別のプログラム提供装置201又は202のアドレスを入力して、ハウスサーバ300にダウンロードを再度実行させるなどすることになる。
次に、上記ステップS1203において、新規物品を検出したことを受けたハウスサーバ300の処理について、図13に示すフローチャートに従って説明する。
先ず、ステップS1301において、新規物品を検出した情報機器400からハウスサーバ300に、新規物品を検出したことが通知される。そのとき、上記情報機器400は、少なくともその情報機器400を特定する情報と新規物品の情報とをハウスサーバ300に送信する。
ハウスサーバ300の制御手段304は、データ格納手段302の関連機器データベース(図11)を参照して、新規物品の情報を送った情報機器400に関連する他の情報機器400又は家電機器100、換言すればその新規物品を取り扱う可能性のある、他の情報機器400又は家電機器100が存在するか否かを判定する(ステップS1302)。他の情報機器400又は家電機器100が存在しないときは上記ハウスサーバ300の処理が終了し、他の情報機器400又は家電機器100が存在するときにはステップS1303に移行する。
ハウスサーバ300の通信手段303により、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100の電源が入っていることを確認し次第、ステップS1304に移行する(ステップS1303)。
ハウスサーバ300の制御手段304は、上記新規物品の情報を、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100に通知する。上記新規物品の情報を受けた関連する他の情報機器400又は家電機器100は、図12のフローチャートに従いステップS1202〜S1211の各処理を行う。つまり、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100において、その物品が新規物品であれば、その関連する他の情報機器400又は家電機器100のデータ格納手段105の物品情報データベースに登録され、その物品の制御プログラムが必要であれば、ハウスサーバ300にダウンロード要求がなされる。そして、ハウスサーバ300によってダウンロードされた新規制御プログラムが、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100のデータ格納手段105に格納される(ステップS1304)。
次に、上記第3実施形態に係る上記情報家電システムの処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、物品をハードディスクとし、情報機器400aをLinuxがインストールされているパソコン、情報機器400bをFreeBSDがインストールされているパソコンとした場合を例に、図11、図14Aのデータベースを参照しながら上記情報家電システムの処理を説明する。尚、物品検出部103として、パソコン400はプラグアンドプレイによりパソコン400にハードディスク403が接続されたことを検出し、ハードディスク403の情報を取得することができる。
先ず、パソコン400aの利用者が、ハードディスク403を使用するために、パソコン400aに接続したとする。パソコン400aの物品検出部103は、そのハードディスク403の情報を読み取り(ステップS1201)、それによって物品が検出される。このとき、そのハードディスク403の物品IDがID017であったとする。
パソコン400aの情報検出手段104はこの物品の情報を取得し、比較確認手段110は前記情報検出手段104が取得した物品情報と、図14Aに示す更新前の物品情報データベースを参照して、上記物品ID:ID017の物品が登録されているか否かを判定する(ステップS1202)。ここで、図14Aに示す更新前の物品情報データベースに登録されている物品は、物品IDがID011〜ID013の機器であるため、上記ID017の物品は新規物品であると判定される。
すると、パソコン400aの制御手段107は、新規物品の取扱方法を確認し、現在、パソコン400aが有している制御プログラムによって取り扱い可能であるか、又は新たな制御プログラムが必要であるかを調査する(ステップS1203)。すなわち、情報検出手段104が取得した情報には、ハードディスク403を取り扱うのに必要なプログラムの名称の情報が含まれており、そのプログラムが既にパソコン400aのデータ格納手段にあるか否かを、制御手段107により確かめる。もし、そのプログラムがデータ格納手段に無ければ、新たなプログラムが必要である。
ここで、情報検出手段104が取得した情報に含まれている新規物品(ID017)の取扱方法のプログラムの名称はPC_P017であり、これは物品情報データベースに登録されていなかった方法であるため、新規制御プログラムの必要性が有ると、上記制御手段107により判断される。
そこで、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、そのプログラム提供装置201又は202を調べ(ステップS1204)、パソコン400aは、ハウスサーバ300に対し、ダウンロード要求と共に、上記取扱方法PC_P017の情報と、上記プログラム提供装置201又は202のアドレスと、パソコン400aのID番号と、取扱方法の制御プログラム名称「PC_P017」とを通信手段108から送信する(ステップS1205)。
尚、プログラム提供装置201又は202の情報がないときには、新規制御プログラムを取得することができないため、そのハードディスク403を適切に取り扱うことができない旨を、報知部106によって利用者に報知する(ステップS1211)。
上記ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300は、要求と共に受けた情報を基に、上記プログラム提供装置201又は202にアクセスし、PC_P017の制御プログラムを要求する(ステップS1206)。そのPC_P017の制御プログラムが取得可能であるときには(ステップS1207)、ハウスサーバ300は、その制御プログラムをダウンロードすると共に、パソコン400aに、上記ダウンロードした制御プログラムをアップロードする(ステップS1208)。そうして、報知部106によって、新規制御プログラムがダウンロードされた旨が報知され(ステップS1209)、上記制御手段107は情報検出手段104が取得した、その新規物品の情報(物品ID、取扱方法(制御プログラム)、プログラム提供装置の情報)を上記データ格納手段105の物品情報データベースに追加登録する(ステップS1210)。それによって、物品情報データベースは、図14Bに示すようになる。
尚、ID017の制御プログラムが取得不能のときには、報知部106によってハードディスク403の制御に必要なプログラムが無いため、適切に制御することができない旨が報知される(ステップS1211)。
また、パソコン400aからハウスサーバ300には、新規物品であることが判明した時点でその新規物品の情報が通知され(図13のステップS1301)、ハウスサーバ300は、関連機器データベース(図11)を参照することによってパソコン400aと関連する他の情報機器400又は家電機器100を調査する(ステップS1302)。ここでは、パソコン400aに関連する他の情報機器400としてパソコン400bが対応付けられているため、上記ハウスサーバ300は、パソコン400bに電源が入り次第(ステップS1303)、上記新規のハードディスク403の物品情報を送信する(ステップS1304)。そうして、パソコン400bは、図12のフローチャートに従い上記ステップS1202〜S1211の各処理を実行することになる。
このように、上記第3実施形態の上記情報家電システムでは、複数混在する情報機器400、家電機器100のいずれか1つにおいて、新規物品が入れられた(新規物品の取り扱いが要求された)ときには、他の情報機器400又は家電機器100においてもその新規物品に対応する新規制御プログラムが必要になると推測されることから、ハウスサーバ300によって関連する他の情報機器400又は家電機器100を特定し、その関連する他の情報機器400又は家電機器100の新規制御プログラムのダウンロードを必要に応じて行う。これによって、複数存在する情報機器400と家電機器100のそれぞれが、新規物品に対応する制御プログラムを、その新規物品を取り扱う前に、予め取得することができる。つまり、利用者の手を煩わせることなく、全ての情報機器400と家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になる。また、制御プログラムを予め取得しておくことにより、関連する他の情報機器400と家電機器100に新規物品の取り扱いをさせるときには、新規制御プログラムのダウンロードを行うことなく、すぐに物品の取り扱いを開始することができる。
(その他の実施の形態)
上述したように、家電機器100は物品を検出し、その物品に適した操作を行うことができるが、物品の取扱方法は1つではなく複数のときもある。例えば洗濯機100aの場合、同時に複数の衣類がドラム内に投入されたとき、全ての衣類に共通して取扱可能な制御プログラムが存在する場合はその制御プログラムを選択して洗濯を行い、全ての衣類に共通して取扱可能な制御プログラムが存在しない場合は報知部106によって使用者に知らせることができるのは上述したとおりである。
ここで、例えばID001の衣類には洗濯方法(取扱方法である制御プログラム)が3種類あり(図3A及び図3B参照)、それぞれ洗濯した結果(洗濯後の衣類の含水分量、洗濯後の衣類の絡み具合(しわ)等)は少しずつ異なることが考えられる。
そこで、洗濯機100aの次に衣類が取り扱われる乾燥機100bに、洗濯機100aで使用した取扱方法(制御プログラム)の情報を通信手段108によって乾燥機100bの通信手段108を介して制御手段107に送信することで、乾燥機100bは、衣類が直前に洗濯された状況を加味して衣類の乾燥方法(取扱方法すなわち制御プログラム)を選択することが可能となる。
図20は各家電機器100が持つ物品情報データベースの表形式の例であり、表内の括弧で囲まれた操作(取扱い)が行われたときに推奨する物品操作プログラムリストである。ここで、機器IDがM001の縦の欄が洗濯機100aが持っている物品情報データベースとなる(機器IDがM002以下も同様。)。尚、プログラム提供装置201又は202のリストは省略している。また、直前の物品取扱方法との関連は、新規制御プログラムをダウンロードするときにプログラム提供装置201又は202が新規制御プログラムに追加しても良いし、物品に付されたタグに記載しておいても良い。例えば、ID_001とID_002の衣類が洗濯機100aに投入されたとする。このとき、洗濯機100aは、物品情報データベースから、ID_001とID_002の衣類を共通に取り扱い可能なWAS_P005を洗濯方法として選択する。
洗濯中、もしくは洗濯が終了すると、洗濯機100aは、機器関連データベースに登録されている洗濯機100aと関連のある他の家電機器である、乾燥機100bとアイロン100cに、WAS_P005の制御プログラムを使用して洗濯を行ったという情報を、洗濯機100aの通信手段108から送信する。
洗濯終了後に衣類が乾燥機100bの中に入れられた場合、乾燥機100bは、ID_001とID_002の衣類を検出し、洗濯機100aから送信されたWAS_P005の制御プログラムを使用したという情報に基づき、物品情報データベースからWAS_P005の制御プログラムと関連付けられた(WAS_P005の制御プログラムを使用したときに推奨される)DRY_P003の制御プログラムを乾燥方法として選択する。
以下、同様にアイロン100cは、乾燥機100bから、DRY_P003の制御プログラムを使用して乾燥を行ったという情報を受けて、ID_001の衣類に対してはIRON_P007のプログラムを使用し、ID_002の衣類に対してはIRON_P003のプログラムをそれぞれ使用してアイロンがけを行うことができる。
尚、ここでは洗濯機100aと乾燥機100bとアイロン100cの連携に関して説明を行ったが、他の家電機器100、例えば冷蔵庫100dと電子レンジなどにも適用できる。このように家電機器100間に連携を持たせることによって、より適切に物品を操作することが可能となる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
以上説明したように、本発明は、家電機器の利用者の手を煩わせることなく、その家電機器及びその家電機器に関連する全ての家電機器を、その取り扱い対象の物品が取り扱い可能な状態に常に保つことができると共に、通信トラフィックを軽減することができ、物品を取り扱う、洗濯機、乾燥機、アイロン、冷蔵庫、電子レンジ等の家電機器を含む情報家電システム等について有用である。
本発明は、物品を取り扱う家電機器を含む情報家電システムに関する。
現在、人々の回りには無数の物品が存在し、それらの物品を取り扱う家電機器も数多く存在する。例えば、食品を取り扱う冷蔵庫や冷凍庫、衣類を取り扱う洗濯機や乾燥機等が、物品を取り扱う家電機器の一例として挙げられる。また、現在の家電機器は、物品の属性に応じた様々な運転モードを有しており、利用者は、物品の属性を理解し、その属性に応じて家電機器の運転モードを選択する必要がある。つまり、洗濯機では、衣類の洗濯モードであり、電子レンジでは、食品の加熱モードである。
利用者が家電機器の運転モードを選択する手間を省くために、特許文献1には、ICタグを利用した洗濯機(システム)が開示されている。このシステムは、衣類にその衣服の洗濯方法(運転モード)が書き込まれたタグを取り付け、洗濯機は衣服に取り付けられたタグの情報をタグリーダによって読み込む。そうして、その読み込んだ情報に基づいて運転モードを自動的に選択して、その衣類の洗濯を行う。このシステムによれば、例えば、洗濯機では洗うことのできない衣類が洗濯機内に投入されたときは、利用者に対し警告を出すことも可能である。
ところが、上記特許文献1のシステムでは、その洗濯機が、タグに書き込まれた洗濯方法に対応する運転モードプログラム(制御プログラム)を有していないときには、その衣類を洗濯することができないという不都合がある。日々新しい物品(衣類、その材質等)が開発されている現状を鑑みれば、新たな物品に対応し得ることが望ましい。
例えば特許文献2には、家電機器の内蔵プログラムを、ネットワークを利用して更新するシステムが開示されている。このシステムでは、新規プログラムを管理する管理センタと、家電機器と、家電機器利用者の端末とがネットワークを介して接続されている。そうして、プログラムがアップデートされたときには、管理センタはその情報を各端末にブロードキャストし、その端末から送られたアップデート要求に応じて、最新プログラムを上記家電機器に送信する。
特開2002−360968号公報 特開2003−44691号公報
しかしながら、上記特許文献2のシステムでは、プログラムのアップデート情報を受けた家電機器の利用者は、自らその最新プログラムの必要性を判断して、必要と判断したときに最新プログラム送信要求を行わなければならず、さらにアップデートを必要とする全ての家電機器に対して利用者が最新プログラム送信要求を行う必要がある。このため、家電機器の利用者は煩雑な手間を必要とする。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者の手を煩わせることなく、物品の取り扱いを行う家電機器を、その取り扱い対象の物品が取り扱い可能な状態に常に保つことができる情報家電システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成している。
本発明の第1態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを行いかつ、それぞれ相互に有線及び/又は無線によって接続された複数の家電機器と、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記各家電機器と上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記格納手段と上記情報検出手段と上記プログラムダウンロード手段との動作をそれぞれ制御するとともに、上記取り扱う物品の特定結果を基に、上記特定された物品に対応する制御プログラムに従って上記特定された物品の取り扱いを実行する一方、上記関連機器データベースの上記複数の家電機器相互の関連性の情報を参照して、上記ダウンロードを行った当該家電機器に関連する他の家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えるとともに、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするように上記プログラムダウンロード手段を制御する、情報家電システムを提供する。
本発明の第2態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って物品の取り扱いを行う複数種の家電機器と、
上記各家電機器に有線及び/又は無線によって接続されたサーバと、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記サーバと上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記物品の特定結果を基に、上記物品に対応する制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを実行し、上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う制御手段とを備える一方、
上記サーバは、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記各家電機器からのダウンロード要求に応じて、上記ダウンロード要求した家電機器用の制御プログラムであって、上記特定された物品に対応する制御プログラムを上記プログラム提供手段から上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記ダウンロードした制御プログラムを上記ダウンロード要求を行った家電機器に提供し、上記関連機器データベースを参照して、上記要求を行った家電機器に関連する家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えて、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う、情報家電システムを提供する。
この構成によると、家電機器は、その家電機器において取り扱う物品を検出・特定したときには、その特定した物品に対応する制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを実行する。例えば、家電機器が洗濯機であり、物品が衣類であるときには、その衣類に対応した制御プログラムに従って液量、洗い時間、濯ぎ回数等が設定されて衣類が洗濯される。
そして、上記家電機器は、特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記対応する制御プログラムを上記プログラム提供手段からネットワークを介してダウンロードし、更に上記物品を操作する可能性のある家電機器に上記物品の情報を送信する。
そして、上記家電機器から情報を受け取った家電機器は、上記物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段からネットワークを介してダウンロードする。
このように本情報家電システムでは、家電機器において取り扱う物品を特定した、つまり、家電機器の利用者がその家電機器に物品の取り扱いを実行させようとしたときに、必要に応じてその物品に対応する制御プログラムが、プログラム提供手段からダウンロードされ、さらに上記物品を取り扱う可能性のある家電機器に対しても予め制御プログラムをダウンロードしておくことが可能となる。利用者がその制御プログラムの必要性を判断するまでもなく、その制御プログラムは家電機器に物品の取り扱いを実行させるために必要なプログラムである。その結果、家電機器の利用者の手を煩わせることなく、家電機器がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する前に本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを行いかつ、それぞれ相互に有線及び/又は無線によって接続された複数の家電機器と、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記各家電機器と上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記格納手段と上記情報検出手段と上記プログラムダウンロード手段との動作をそれぞれ制御するとともに、上記取り扱う物品の特定結果を基に、上記特定された物品に対応する制御プログラムに従って上記特定された物品の取り扱いを実行する一方、上記関連機器データベースの上記複数の家電機器相互の関連性の情報を参照して、上記ダウンロードを行った当該家電機器に関連する他の家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えるとともに、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするように上記プログラムダウンロード手段を制御する、情報家電システムを提供する。
本発明の第2態様によれば、複数の物品のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って物品の取り扱いを行う複数種の家電機器と、
上記各家電機器に有線及び/又は無線によって接続されたサーバと、
上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段と、
上記サーバと上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワークと、を備え、
上記各家電機器は、
上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段と、
上記物品の特定結果を基に、上記物品に対応する制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを実行し、上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う制御手段とを備える一方、
上記サーバは、
上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段と、
上記各家電機器からのダウンロード要求に応じて、上記ダウンロード要求した家電機器用の制御プログラムであって、上記特定された物品に対応する制御プログラムを上記プログラム提供手段から上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段と、
上記ダウンロードした制御プログラムを上記ダウンロード要求を行った家電機器に提供し、上記関連機器データベースを参照して、上記要求を行った家電機器に関連する家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段とを備えて、
上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う、情報家電システムを提供する。
本発明の第3態様によれば、上記家電機器の1つは洗濯機であり、
上記洗濯機は、
洗濯前の衣類を収容する洗濯籠内に収容された衣類を検出する物品検出部と、
上記物品検出部により検出された衣類の情報を検出してその衣類を特定する情報検出手段と、
上記特定された衣類の情報を通信によって上記洗濯機に提供する通信手段と、をさらに有し、
上記洗濯籠から提供された物品の情報を受けた上記洗濯機の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対してダウンロード要求を行う、第1又は2の態様に記載の情報家電システムを提供する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図である。この情報家電システムは、ネットワーク200に接続された、物品の取り扱いを行う複数の家電機器100(洗濯機100a、乾燥機100b、アイロン100c、冷蔵庫100d等)を備え、ある家電機器100が新規制御プログラムをダウンロードしたときに、必要に応じてそれに関連する他の家電機器100の新規制御プログラムもダウンロードする。ネットワーク200は、例えばインターネットとすることが可能であり、このネットワーク200には、複数種類の家電機器100それぞれの物品取扱プログラムを提供する複数のプログラム提供装置(例えばサーバ)(より具体的な例としては、サーバ内にプログラムとして格納されたプログラム提供手段)201,202が接続されている。プログラム提供装置201,202は、上記各家電機器100で取り扱う物品の製造元、各家電機器100の製造元、又は消費者センタ等の第三者機関で運営されている。上記プログラム提供装置201,202は、日々増えつづける新規取り扱い物品に対応する制御プログラム及びアップデートされた制御プログラムの提供を行う。ここで、各家電機器100(図1では100a,100b,100c,100d)は互いに有線及び/又は無線(ローカルエリアネットワーク,LAN)によって接続されている。
上記各家電機器100は、機器機能手段101、プログラムダウンロード手段102、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、上記LAN上での通信を行う通信手段108、家電機器利用者から操作モードなどの入力を受け付ける入力受付手段109、比較確認手段110、及びこれらの各手段を制御する制御手段107、を含む。
上記機器機能手段101は、その家電機器100の固有の機能を発揮する手段である。家電機器100が例えば洗濯機100aであるときには、衣類の洗い、すすぎ、脱水等を実行する手段であり、これらの動作を行うための機器と、それらの機器を動作及び制御させるためのハードウェア及びソフトウェアにより構成される。また、家電機器100dが例えば冷蔵庫であるときには、食品の冷蔵、冷凍(庫内温度の管理等)を実行する手段であり、これらの動作を行うための機器と、それらの機器を動作及び制御させるためのハードウェア及びソフトウェアにより構成される。
上記物品検出部103は、家電機器100に対して取り扱いが要求される物品を検出する装置である。物品検出部103は、より具体的には、上記家電機器100に取り付けられた監視カメラ又はタグリーダ等によって構成される。監視カメラは、そのカメラ画像によって物品の存在を検出するものであり、洗濯機100aや冷蔵庫100dでは、洗濯機100aのドラム内や冷蔵庫100dの庫内に物品がそれぞれ入れられる際にその物品をそれぞれ撮像して、物品の存在をそれぞれ個別に独立して検出する。
ここで、図15は上記物品検出部103にタグリーダを用いた例を表している。洗濯機100aの場合、ドラム100a−1内にタグリーダ1502を設置することで、物品(例えば、タオル1503、ズボン1504、シャツ1505など)が洗濯機100aのドラム100a−1内に入れられるときにタグリーダ1502は物品(例えば、タオル1503、ズボン1504、シャツ1505など)にそれぞれ取り付けられているタグ1501を検出することができる。同様に、冷蔵庫100dや乾燥機100bなどについて、それぞれ、物品を入れる入口にタグリーダ1502を設置することでタグ付き物品の検出を行うことができる。
また、図15に示すアイロン100cの場合、アイロン100cの先端部にタグリーダ1502を設置することで、アイロン100cを使用する直前にタグリーダ1502でタグ付き物品(例えば、タオル1503、ズボン1504、シャツ1505など)の検出をそれぞれ行うことができる。
上記情報検出手段104は、物品検出部103によって検出された物品の情報を検出し、物品を特定する手段である。物品検出部103が監視カメラであるときには、情報検出手段104は、そのカメラ画像を処理することによって、その物品を特定すればよい。例えば物品の製造元や材質等が記載された付け札(タグ)の文字を、カメラ画像から読み取ることによって、読み取られた、物品の製造元や材質等が記載された付け札(タグ)の文字を、情報検出手段104内に有しておりかつ物品の製造元や材質等が記載された付け札(タグ)の文字と物品との関係の情報を予め記憶させたデータベース内の上記情報と照合して、物品を特定してもよい。
ここで、図16は物品(例えば、ズボン1504)に付されたタグ1501に記録されている情報を表した一例である。タグ1501には、そのタグ1501が付されている物品のID(例えば、ズボン1504の場合にはID007)と、その物品を操作するために必要なプログラムの名称(例えば、ズボン1504の場合にはWAS_P004など)と、その物品を操作するためのプログラムを提供しているプログラム提供装置201又は202のアドレス(例えば、ズボン1504の場合にはhttp://....)などの項目がそれぞれ記録されている。
図16に記載した項目以外にも、例えば物品が衣類であるなら、その衣類に対する推奨洗剤であるとか、その衣類が色物であるなどといった情報を記録しておいてもよい。
上記物品検出部103がタグリーダであるときには、情報検出手段104は、読み取ったタグ情報によって、情報検出手段104内に有しておりかつタグの情報と物品との関係の情報を予め記憶させたデータベース内の上記情報を参照して、その物品を特定すればよい。物品にタグを取り付け、物品検出部103をタグリーダとした方が、タグ情報によって物品についての種々な情報が容易に得られるため好ましい。
上記比較確認手段110は、データ格納手段105内に格納されている物品情報データベース(図3A参照)に、上記情報検出手段104が取得した物品の情報が登録されているかを調べ、その結果を制御手段107に返すことにより、その物品が新規物品であるかどうかを確認するものである。すなわち、上記情報検出手段104が取得した物品の情報が、物品情報データベースに登録されていない場合、言い換えれば、新規物品である場合には、新規物品に対応する新規制御プログラムが必要であることを制御手段107に知らせる。上記情報検出手段104が取得した物品の情報が、物品情報データベースに登録されている場合には、物品情報データベースに基づき、上記特定された物品(の属性)に対応する制御プログラムをデータ格納手段105から読み出すように制御手段107に知らせる。
上記プログラムダウンロード手段102は、上記制御手段107からの要求に応じて制御プログラムを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードする手段である。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、家電機器100の機器IDと、その家電機器100で取り扱う物品ID、その家電機器100の操作方法のプログラム名称から決定することができる(図3A、図18参照)。
なお、図18は、プログラム提供装置201又は202により提供可能なプログラムの例である。家電機器IDと物品IDとにより、取扱方法の制御プログラムの名称を決定することができる。例えば、家電機器IDがM001(洗濯機)で、物品IDがID_001の場合には、WAS_P001、WAS_P005、WAS_P037の3つの制御プログラムが対応していることがわかる。この3つの制御プログラムの中から、制御プログラムの名称により、ダウンロードする制御プログラムを特定することができる。
上記データ格納手段105は、家電機器100の製造時に組み込まれていた各種制御プログラムと、物品情報データベースと、関連機器データベースと、を有し、データ格納手段105は、各種プログラムの管理及び、各種データベースの読み込み及び書き込み管理を行う。上述したように、上記プログラムダウンロード手段102によってダウンロードされた新規制御プログラムは、データ格納手段105に追加して記憶される。
上記物品情報データベースについて、図3Aを参照しながら説明する。図3Aは洗濯機100aが有する物品情報データベースの一例である。
物品情報データベースは、洗濯機100aで取り扱い可能な物品ID毎に、その取扱方法(制御プログラム)、プログラム提供装置(アドレス)201又は202の各情報を有している。これらの情報は、例えば、物品検出部103の一例であるタグリーダにより読み取られた各物品の付されたタグ情報から得られる。
ここで、図17は、洗濯機100aでの物品取り扱い方法を実施するための制御プログラムWAS_P001のプログラムの内容の一例を表している。
例えば、上記WAS_P001のプログラムは、液剤を水、液温を10℃、液量を多め、洗剤を中性洗剤、漂白剤を塩素系漂白剤、柔軟剤は必要なし、洗い時間を通常、濯ぎ回数を通常、脱水時間を念入りに設定するためのものである。そして、この制御プログラムは、上記機器機能手段101により、設定された液量、洗い時間、濯ぎ回数を実行する。
上記関連機器データベースについて、関連する家電機器100とは、同じ種類の物品を取り扱う機器を指し、例えば、洗濯機100aと乾燥機100bとアイロン100cは衣類を取り扱う点で関連する家電機器であり、冷蔵庫100dと電子レンジ(図示せず)は食品を取り扱う点で関連する機器である。図4は関連機器データベースの一例を示していて、このデータベースは機器ID番号M001の洗濯機100aが所有しているデータベースであり、上記複数の家電機器100相互の関連性の情報の例として、機器ID番号M001の洗濯機100aには、機器ID番号M002の乾燥機100bと機器ID番号M003のアイロン100cがそれぞれ対応付けられている。
上記制御手段107は、データ格納手段105の物品情報データベースに基づき、物品検出部103によって検出されかつ情報検出手段104によって特定された物品(の属性)に対応する制御プログラムをデータ格納手段105から読み出し、その制御プログラムに従って上記機器機能手段101を制御して、機器機能手段101により、上記特定された物品の取り扱いを実行させる。それと共に、上記情報検出手段104によって特定された物品が、上記比較確認手段110によって新規物品であることが判明し、さらに、その新規物品に対応する新規制御プログラムが必要であると上記制御手段107により判断されるときには、上記制御手段107により、上記プログラムダウンロード手段102に対してその新規制御プログラムのダウンロードを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介して、実行させる。
さらに、物品の情報が登録されていないときには、その物品の情報を新規物品の情報として、データ格納手段105の上記物品情報データベースに、上記制御手段107により登録する。
新規制御プログラムのダウンロードを行うと、上記制御手段107は、通信手段108によって上記関連機器データベースで対応付けられている各家電機器100に対して上記新規物品の情報を送信する。上記家電機器100から新規物品の情報を送信された家電機器100は、それぞれの制御手段107により、新規物品に対応する新規制御プログラムが必要か否か判断し、必要なときは上記プログラムダウンロード手段102に対してその新規制御プログラムのダウンロードを要求して、それぞれの家電機器100で新規物品を取り扱う前に、その新規制御プログラムのダウンロードを予め実行しておく。
上記報知部106は、音声、表示、又はランプ等によって、家電機器100の利用者に情報を提供する装置(より具体的には、スピーカ、表示装置など)であり、例えば新規に制御プログラムをダウンロードしたときには、その情報が報知部106によって上記利用者に報知される。
上記入力受付手段109は、ユーザが手動で家電機器100の操作方法を設定したいときに使用するためのもので、例えば従来の家電機器の操作パネルにあたるものである。
次に、上記情報家電システムの処理について、図6、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、物品検出部103が物品を検出したか否かが判定され(ステップS601)、物品を検出していないときはステップS601が繰り返され、物品を検出したときにはステップS602に移行する。例えば、家電機器100の利用者が、その家電機器100に物品を入れたときに、物品検出部103は、その物品を検出する。
情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品情報を取得し、物品を特定する。そして、比較確認手段110がデータ格納手段105の物品情報データベースを参照して、その特定した物品の情報が物品情報データベースに登録されているか否か、換言すれば、情報検出手段104により特定した物品が物品情報データベースに登録されていない新規物品であるか否かを判定する(ステップS602)。そうして、新規物品であるときには、ステップS603に移行し、新規物品でなく物品情報データベースに情報が登録されている物品であるときには上記情報家電システムの処理を終了する。
制御手段107は、上記新規物品の情報に基づき、物品情報データベースから、その新規物品の取扱方法(その新規物品に対応する制御プログラム)を把握する。そして、その取扱方法(その新規物品に対応する制御プログラム)が上記データ格納手段105に格納されているか否かを調査し、その結果によって、新たなプログラムの必要性を判断する(ステップS603)。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ新規制御プログラムが必要なときと制御手段107により判断された場合にはステップS604に移行する。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているときには、新規制御プログラムが不必要なときと制御手段107により判断されてステップS609に移行する。ただし、その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ、例えば、物品は新規であっても、その取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されている物品と同じであるときは、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。例えば、図3AのID001とID002の物品はWAS_P005というプログラムで同時に洗濯することが可能である。従って、ID001の物品の制御プログラムとしてWAS_P005というプログラムが物品情報データベースに登録されている場合、新規の物品としてID002の物品が特定されたとき、ID002の物品ではWAS_P005というプログラムが使用できるため、取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されているID001の物品と同じであるとして、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。これに対して、ID003の物品が新規物品として特定されたときには、ID001の物品の制御プログラム及びID002の物品の制御プログラムのうちのいずれにも対応する制御プログラムが無いため、新規制御プログラムは必要であると制御手段107により判断されるとともに、ID003の物品は、ID001又はID002の物品の取扱方法(制御プログラム)すなわち洗い方に対応していないため、ID001又はID002の物品と同時に洗濯することはできない。
新規制御プログラムが必要なときは、上記制御手段107は、物品情報データベースの上記新規物品の情報から、その新規物品に関して、プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されているか否かを制御手段107により判断する(ステップS604)。そのような情報が記載されているときにはステップS605に移行し、そのような情報が記載されていないときにはステップS610に移行する。
プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されている場合には、制御手段107は、プログラムダウンロード手段102に対して新規制御プログラムのダウンロードを実行させる。具体的には、制御手段107による制御の下で、上記プログラムダウンロード手段102は、上記新規物品の情報に関連したプログラム提供装置201又は202に対して、ネットワーク200を介してプログラムのダウンロード要求を行う(ステップS605)。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、家電機器IDと、物品IDと、取扱方法の制御プログラムの名称から決定することができる(図3A、図18参照)。
ダウンロード要求を受けたプログラム提供装置201又は202は、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するか否かを判断し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するときにはダウンロード可能である旨を上記プログラムダウンロード手段102にネットワーク200を介して送信し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在しないとき、又はダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するがそのプログラムのダウンロードが不可能なときには、ダウンロード不可能である旨を上記プログラムダウンロード手段102にネットワーク200を介して送信する。プログラムダウンロード手段102は、プログラム提供装置201又は202から送信された情報を基に、新規制御プログラムが取得可能か否かを判断し(ステップS606)、新規制御プログラムが取得可能であるときはステップS607に移行する一方、新規制御プログラムが取得不可能であるときにはステップS610に移行する。
プログラムダウンロード手段102がその新規制御プログラムをダウンロードすれば、ダウンロードした制御プログラムは上記データ格納手段105に保存される(ステップS607)。新規制御プログラムをデータ格納手段105に保存すれば、報知部106によって新規制御プログラムをダウンロードした旨を報知して、ステップS609に移行する(ステップS608)。
ここで、ダウンロードするプログラムは一種類とは限らない(図3A、図18参照)。物品の取扱方法が何通りかあるものもある。例えば、家電機器IDがM001(洗濯機)で、物品IDがID_001の場合には、取扱方法(制御プログラム)が3通りあり、WAS_P001、WAS_P005、WAS_P037の3つの制御プログラムをダウンロードすることが可能である。
制御手段107は上記情報検出手段104が取得した、上記新規物品の情報(新規物品のID、家電機器ID、取扱方法(制御プログラム)などの情報)を上記物品情報データベースに登録する(ステップS609)。
一方、ステップS604やS606において、新規制御プログラムが取得不能であるときには、報知部106によって、利用者に対し、その新規物品を適切に扱うことができない旨を報知する。この場合、利用者は、入力受付手段109から手動で家電機器100の運転モードを選択したり、又は物品の取り扱いを中止したり、又は、別のプログラム提供装置201又は202のアドレスを入力してダウンロードを再度実行させるなどすることになる。
次に、上記ステップS603において、新規物品を検出したことを受けた制御手段107の処理について、図7に示すフローチャートに従って説明する。
制御手段107は、データ格納手段105の関連機器データベース(図4)を参照して、その新規物品を取り扱う可能性のある、関連する他の家電機器100が存在するか否かを判定する(ステップS701)。関連する他の家電機器100が存在しないときは上記制御手段107の処理が終了し、関連する他の家電機器100が存在するときにはステップS702に移行する。
通信手段108により、上記関連する他の家電機器100の電源が入っていることを確認し次第、ステップS703に移行する(ステップS702)。
制御手段105は、上記新規物品の情報を、上記関連する他の家電機器100に通知する。上記新規物品の情報を受けた上記関連する他の家電機器100は、図6のフローチャートに従いステップS602〜S610の処理を行う。つまり、上記関連する他の家電機器100において、その物品が新規物品であれば物品情報データベースに登録され、その物品の制御プログラムが必要であれば、その関連する他の家電機器100のプログラムダウンロード手段102にダウンロード要求がなされる。そして、プログラムダウンロード手段102によってダウンロードされた新規制御プログラムが、上記関連する他の家電機器100のデータ格納手段105に格納される(ステップS703)。
このように、上記第1実施形態の上記情報家電システムでは、家電機器100において取り扱う物品を、上記物品検出部103により検出して上記情報検出手段104で特定した、つまり、家電機器100の利用者がその家電機器100に物品の取り扱いを実行させようとしたときに、上記制御手段107の制御の下に上記プログラムダウンロード手段102により必要に応じてその物品に対応する制御プログラムが、プログラム提供装置201又は202からダウンロードされて上記データ格納手段105に格納される。利用者が、その制御プログラムの必要性を判断するまでもなく、その制御プログラムは家電機器100に物品の取り扱いを実行させるために必要なプログラムであるため、利用者の手を煩わせることなく、家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になり、その後、上記制御手段107の制御の下に上記通信手段108により上記新規物品を使用するであろう他の家電機器100に対しても予め対応するプログラムをダウンロードしておくことが可能である。
こうして、家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になることによって、物品の取り扱いを最適に行うことができ、新規物品に対して予め対応する制御プログラムをダウンロードしておくことで、家電機器100の使用者は、制御プログラムをダウンロードする時間を待つことなく、家電機器100を使用することができる。
また、家電機器100に物品の取り扱いを実行させようとしたときであって、その物品に対応する制御プログラムが存在しないときに限って、制御プログラムがプログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードされる。このため、制御プログラムをダウンロードする回数と、その制御プログラムの情報量とが限定され、通信トラフィックの軽減が図られる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図である。この情報家電システムは、複数の家電機器100(洗濯機100a,冷蔵庫100b,アイロン100c、冷蔵庫100d等を含む)の内の1つが、新規制御プログラムをダウンロードしたときに、必要に応じてそれに関連する他の家電機器100の新規制御プログラムもダウンロードするために、この情報家電システムは、ハウスサーバ300を備える。
ここで、上記ハウスサーバ300は、各家電機器100を統括するサーバであり、上記各家電機器100とハウスサーバ300とは互いに有線及び/又は無線(ローカルエリアネットワーク,LAN)によって接続されている。
上記各家電機器100は、機器機能手段101、上記LAN上での通信を行う通信手段108、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、比較確認手段110、入力受付手段109、及びこれらの各手段を制御する制御手段107を含む。
上記ハウスサーバ300は、プログラムダウンロード手段301、データ格納手段302、通信手段303及びこれらの各手段301〜303を制御する制御手段304を含む。
つまり、第2実施形態の情報家電システムでは、個々の家電機器100は、第1実施形態の個々の家電機器100とは異なり、プログラムダウンロード手段102を含まず、プログラムダウンロード手段は301ハウスサーバ300に含まれる。
上記各家電機器100の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、比較確認手段110、及び入力受付手段109は、上記第1実施形態の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、及び報知部106、比較確認手段110、及び入力受付手段109と、略同じ機能を有する。
つまり、上記機器機能手段101は、その家電機器100の固有の機能を発揮する。上記物品検出部103は、各家電機器100に取り付けられたカメラやタグリーダ等によって、各家電機器100に対して取り扱いが要求される物品を検出する。情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の情報を検出し、物品を特定する。データ格納手段105は、当該家電機器100に係る各種プログラムと物品情報データベースと、を有し、それらを管理する。報知部106は、音声、表示、ランプ等によって、家電機器100の利用者に情報を提供する。比較確認手段110は、データ格納手段105内に格納されている物品情報データベース(図3A参照)に、情報検出手段104が取得した物品が登録されているかを調べ、その結果を制御手段107に返すことにより、その物品が新規物品であるかどうかを確認する。入力受付手段109は、使用者が家電機器100を手動操作することを可能にする。
上記ハウスサーバ300のプログラムダウンロード手段301は、上記第1実施形態のプログラムダウンロード手段102と略同じ機能を有する。つまり、プログラムダウンロード手段301は、ハウスサーバ300の制御手段304からの要求に応じて、各種家電機器100用の制御プログラムを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードして、データ格納手段302に一時的に記憶する。
また、上記データ格納手段302は、ハウスサーバ300が統括する複数種の家電機器100に関して、相互に関連する家電機器100の情報を登録した関連機器データベースを有している。ここで、上記関連する家電機器100は、同じ種類の物品を取り扱う機器を指し、例えば、洗濯機100aと乾燥機100bとアイロン100cは衣類を取り扱う点で関連する家電機器100であり、冷蔵庫100dと電信レンジ(図示せず)は食品を取り扱う点で関連する機器である。
図5は関連機器データベースの一例を示していて、このデータベースではハウスサーバ300に接続された家電機器100毎に、関連する家電機器を対応付けている。例えば、機器ID:M001の洗濯機については、関連する家電機器として機器ID:M002の乾燥機と、機器ID:M003のアイロンとがそれぞれ対応付けられている。
次に、上記情報家電システムの処理について、図8、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、いずれかの家電機器100の物品検出部103が、物品を検出したか否かが判定され(ステップS801)、物品を検出していないときはステップS801が繰り返され、物品を検出したときにはステップS802に移行する。例えば、家電機器100の利用者が、いずれかの家電機器100に物品を入れたときに、その物品が入れられた家電機器100の物品検出部103は、その物品を検出する。
情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の情報を取得し、物品を特定する。そして、比較確認手段110はデータ格納手段105の物品情報データベースを参照して、その特定した物品が物品情報データベースに登録されていない新規物品であるか否かを判定する(ステップS802)。そうして、新規物品であるときには、ステップS803に移行し、新規物品でないときには、上記情報家電システムの処理を終了する。
家電機器100の制御手段107は、上記新規物品の情報に基づき、物品情報データベースから、その新規物品の取扱方法に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているか否かを調査し、その調査結果によって、新たなプログラムの必要性を判断する(ステップS803)。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ新規制御プログラムが必要なときと制御手段107により判断された場合にはステップS804に移行する。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているときには、新規制御プログラムが不必要なときと制御手段107により判断されてステップS810に移行する。ただし、その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ、例えば、物品は新規であっても、その取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されている物品と同じであるときは、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。
新規制御プログラムが必要なときは、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、その新規物品に関して、プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されているか否かを制御手段107により判断する(ステップ804)。上記情報が記載されているときにはステップS805に移行し、上記情報が記載されていないときにはステップS811に移行する。
プログラム提供装置201又は202が記載されているときには、家電機器100の通信手段108からハウスサーバ300の通信手段303を介して制御手段304に対して、新規制御プログラムのダウンロードを要求する(ステップS805)。
ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300の制御手段304は、そのプログラムダウンロード手段301に対して新規制御プログラムのダウンロードを実行させる。つまり、制御手段304による制御の下で、上記プログラムダウンロード手段301は、上記新規物品の情報に関連しかつダウンロード要求された制御プログラムを提供可能なプログラム提供装置201又は202に対して、ネットワーク200を介してプログラムのダウンロード要求を行う(ステップS806)。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、要求のあった家電機器IDと、物品IDと、取扱方法の制御プログラムの名称から決定することができる(図3A、図18参照)。
ダウンロード要求を受けたプログラム提供装置201又は202は、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するか否かを判断し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するときにはダウンロード可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在しないとき、又はダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するがそのプログラムのダウンロードが不可能なときには、ダウンロード不可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信する。上記プログラムダウンロード手段301は、プログラム提供装置201又は202から送信された情報を基に、対応可能な制御プログラムを取得可能か否かを判断し(ステップS807)、対応可能な制御プログラムを取得可能であるときはステップS808に移行する一方、対応可能な制御プログラムを取得不可能であるときにはステップS811に移行する。
プログラムダウンロード手段301がその新規制御プログラムをネットワーク200を介してダウンロードすれば、一時的にはデータ格納手段302に記憶される。その後、ダウンロードしかつデータ格納手段302に記憶された制御プログラムは、ハウスサーバ300から通信手段303を介して上記ダウンロード要求を行った家電機器100の通信手段108に送信される。家電機器100は、その新規制御プログラムを上記データ格納手段105に保存する(ステップS808)。新規制御プログラムをデータ格納手段105に保存すれば、その家電機器100の報知部106によって新規制御プログラムをダウンロードした旨を報知して、ステップS810に移行する(ステップS809)。
ここで、ダウンロードするプログラムは一種類とは限らない(図3A、図18参照)。物品の取扱方法が何通りかあるものもある。例えば、家電機器IDがM001(洗濯機)で、物品IDがID_001の場合には、取扱方法(制御プログラム)が3通りあり、WAS_P001、WAS_P005、WAS_P037の3つの制御プログラムをダウンロードすることが可能である。
上記制御手段107は、上記情報検出手段104が取得した、上記新規物品の情報(新規物品のID、家電機器ID、取扱方法(制御プログラム)などの情報)を上記家電機器100の物品情報データベースに登録する(ステップS810)。このとき、上記制御手段107は、ハウスサーバ300に対しても新規物品を登録した旨を通信手段108を介して通知する。通知を受けたハウスサーバ300の処理については後述する。
一方、ステップS804やS807において、新規制御プログラムが取得不能であるときには、ハウスサーバ300から通信手段303を介してダウンロード要求を行った家電機器100にその旨の通知がなされ、家電機器100の報知部106は、利用者に対しその新規物品を適切に扱うことができない旨を報知する(ステップS811)。この場合、利用者は、入力受付手段109から手動で家電機器100の運転モードを選択したり、又は物品の取り扱いを中止したり、又は、別のプログラム提供装置201又は202のアドレスを入力して、ハウスサーバ300にダウンロードを再度実行させるなどすることになる。
次に、上記ステップS803において、新規物品を検出したことを受けたハウスサーバ300の処理について、図9に示すフローチャートに従って説明する。
先ず、ステップS901において、新規物品を検出した家電機器100からハウスサーバ300に、新規物品を検出したことが通知される。そのとき、上記家電機器100は、少なくともその家電機器100を特定する情報と新規物品の情報とをハウスサーバ300に送信する。
ハウスサーバ300の制御手段304は、データ格納手段302の関連機器データベース(図5)を参照して、新規物品の情報を送った家電機器100に関連する他の家電機器100、換言すればその新規物品を取り扱う可能性のある、他の家電機器100が存在するか否かを判定する(ステップS902)。他の家電機器100が存在しないときは上記ハウスサーバ300の処理が終了し、他の家電機器100が存在するときにはステップS903に移行する。
ハウスサーバ300の通信手段303により、上記関連する他の家電機器100の電源が入っていることを確認し次第、ステップS904に移行する(ステップS903)。
ハウスサーバ300の制御手段304は、上記新規物品の情報を、上記関連する他の家電機器100に通知する。上記新規物品の情報を受けた関連する他の家電機器100は、図8のフローチャートに従いステップS802〜S811の各処理を行う。つまり、上記関連する他の家電機器100において、その物品が新規物品であれば、その関連する他の家電機器100のデータ格納手段105の物品情報データベースに登録され、その物品の制御プログラムが必要であれば、ハウスサーバ300にダウンロード要求がなされる。そして、ハウスサーバ300によってダウンロードされた新規制御プログラムが、上記関連する他の家電機器100のデータ格納手段105に格納される(ステップS904)。
次に、上記第2実施形態に係る上記情報家電システムの処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、物品を衣類とし、家電機器100を、洗濯機100a、(衣類)乾燥機100b、及びアイロン100cとした場合を例に、図3A,図5のデータベースを参照しながら上記情報家電システムの処理を説明する。尚、各衣類にはタグが取り付けられており、洗濯機等の家電機器100a〜100cには、物品検出部103としてタグリーダが取り付けられているとする。また、上記タグには、その衣類に関する情報として、物品ID、取扱方法、プログラム提供装置、物品形状及び備考、の各情報が記憶されているとする。
先ず、洗濯機100aの利用者が、衣類を洗濯するために、その衣類を洗濯機100a内に投入したとする。洗濯機100aの物品検出部103は、その衣類のタグ情報を読み取り(ステップS801)、それによって物品が検出される。このとき、その衣類の物品IDがID007であったとする。
洗濯機100aの比較確認手段110は、情報検出手段104が取得した物品情報と図3Aに示す更新前の物品情報データベースを参照して、上記物品ID:ID007の物品が登録されているか否かを判定する(ステップS802)。ここで、図3Aに示す更新前の物品情報データベースに登録されている物品は、物品IDがID001〜ID003の衣類であるため、上記ID007の物品は新規物品であると判定される。
洗濯機100aの制御手段107は、新規物品の取扱方法(ここでは洗濯方法)を確認し、現在、上記洗濯機100aが有している制御プログラムによって取扱可能であるか、又は新たな制御プログラムが必要であるかを調査する(ステップS803)。すなわち、新規物品の取扱方法のプログラム名称とそのプログラムを提供可能なプログラム提供装置201又は202のアドレスがタグ情報に含まれており(図16参照)、洗濯機100aの制御手段107により、タグに含まれていたプログラム名称が、既に、他の物品(衣料)を洗うためにダウンロードされているか否かを判断し、ダウンロードされていれば、新たにプログラムをダウンロードする必要はないと判断する。
ここで、図16の例では、タグ情報より、新規物品(ID007)の取扱方法のプログラム名称はWAS_P004又はWAS_P025であり、これは物品情報データベースに登録されていなかった方法であるため、新規制御プログラムの必要性が有ると、上記制御手段107により判断される。
そこで、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、そのプログラム提供装置201又は202のアドレスがあるか否かを調べる(ステップS804)。すなわち、新規物品(ID007)の取扱方法のプログラム名称WAS_P004又はWAS_P025を提供可能なプログラム提供装置201又は202のアドレスがタグ情報に含まれているので(図16参照)、洗濯機100aの制御手段107により、上記物品情報データベースを参照した結果、上記プログラム名称WAS_P004又はWAS_P025のプログラムをプログラム提供装置201又は202からダウンロードする必要があると判断する。上記洗濯機100aは、ハウスサーバ300に対し、ダウンロード要求と共に、上記取扱方法WAS_P004とWAS_P025の情報と、上記プログラム提供装置201又は202のアドレスと、上記洗濯機100aのID番号と、取扱方法の制御プログラム名称「WAS_P004」と「WAS_P025」とを通信手段108から送信する(ステップS805)。
尚、プログラム提供装置201又は202の情報がない(例えば衣類に付されたタグに情報が無かった)ときには、新規制御プログラムを取得することができないため、その衣類を適切に取り扱うことができない旨を、報知部106によって利用者に報知する(ステップS811)。
上記ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300は、要求と共に受けた情報を基に、上記プログラム提供装置201又は202にアクセスし、WAS_P004とWAS_P025の制御プログラムを要求する(ステップS806)。そのWAS_P004又はWAS_P025、もしくはその両方の制御プログラムが取得可能であるときには(ステップS807)、ハウスサーバ300は、その制御プログラムをダウンロードすると共に、上記洗濯機100aに、上記ダウンロードした制御プログラムをアップロードする(ステップS808)。そうして、報知部106によって、新規制御プログラムがダウンロードされた旨が報知され(ステップS809)、さらに制御手段107は、上記情報検出手段104によって取得した、その新規物品の情報(タグに記憶されている物品ID、取扱方法(制御プログラム)、プログラム提供装置の情報)を上記データ格納手段105の物品情報データベースに追加登録する(ステップS810)。それによって、物品情報データベースは、図3Bに示すようになる。
尚、WAS_P004及びWAS_P025の制御プログラムが取得不能のときには、報知部106によって上記衣類の洗濯に必要なプログラムが無いため、適切に洗濯することができない旨が報知される(ステップS811)。
また、上記洗濯機100aからハウスサーバ300には、新規衣類であることが判明した時点で、その新規衣類の情報が通知され(図9のステップS901)、ハウスサーバ300は、関連機器データベース(図5)を参照することによって上記洗濯機100aと関連する他の家電機器100を調査する(ステップS902)。ここでは、洗濯機100aに関連する他の家電機器100として乾燥機100bとアイロン100cとが対応付けられているため、上記ハウスサーバ300は、上記乾燥機100bとアイロン100cとに電源が入り次第(ステップS903)、上記新規衣類の物品情報を送信する(ステップS904)。そうして、上記乾燥機100bとアイロン100cとは、それぞれ、図8のフローチャートに従い上記ステップS802〜S811の各処理を実行することになる。
このように、上記第2実施形態の上記情報家電システムでは、複数存在する家電機器100のいずれか1つにおいて、新規物品が入れられた(新規物品の取り扱いが要求された)ときには、他の家電機器100においてもその新規物品に対応する新規制御プログラムが必要になると推測されることから、ハウスサーバ300によって関連する他の家電機器100を特定し、その関連する他の家電機器100の新規制御プログラムのダウンロードを必要に応じて行う。これによって、複数存在する家電機器100のそれぞれが、新規物品に対応する制御プログラムを、その新規物品を取り扱う前に、予め取得することができる。つまり、利用者の手を煩わせることなく、全ての家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になる。また、制御プログラムを予め取得しておくことにより、関連する他の家電機器100に新規物品の取り扱いをさせるときには、新規制御プログラムのダウンロードを行うことなく、すぐに物品の取り扱いを開始することができる。
さらに、ハウスサーバ300は、新規物品が見つかると、ハウスサーバ300が関連のある他の家電機器100を判断し、新規制御プログラムのダウンロードを行うため、本情報家電システムの使用者は家電機器100同士の関連性を考慮して接続する必要はなく、ハウスサーバ300に家電機器100を接続するだけでよい。
(変形例)
上記第1実施形態又は上記第2実施形態では、物品を検出及び特定する物品検出部103を各家電機器100に設置したが、物品を検出及び特定する装置を、ある特定の家電機器100と一対一に対応させて別に用意してもよい。具体的には、図19に示すように、洗濯機100aに対して、洗濯前の衣類を収容する洗濯籠500が存在するときに、その洗濯籠500に、物品を検出及び特定する機能を持たせてもよい。
図19は、洗濯籠500に物品を検出及び特定する機能を持たせた場合の情報家電システム構成を示す図である。尚、この情報家電システムでは、各衣類にはそれぞれタグ1501が付されているとする。
この洗濯籠500は、物品検出部としてのタグリーダ501、情報検出手段502、洗濯機100aの通信手段108との間での有線及び/又は無線(図例では無線)による通信を行う通信手段503、報知部(表示部)504、洗濯ボタン505、及びこれらの各手段等501〜505を制御する制御手段506を含む。
上記タグリーダ501は、洗濯籠500に投入される衣類に付されたタグ情報を読み取り、それによって衣類を検出する。
上記情報検出手段502は、上記タグリーダ501で読み取った情報を基に、その衣類の情報を取得し、衣類を特定する。このとき、上記タグリーダ501で読み取った情報を、情報検出手段502内に有しておりかつ衣類の製造元や材質等が記載されたタグの情報と衣類との関係の情報を予め記憶させたデータベース内の上記情報と照合して、衣類を特定する。
上記報知部504は、後述するように、洗濯機100aの利用者に対して情報を報知(表示)する。
上記洗濯ボタン505は、洗濯籠500に収容されている衣類を洗濯機100aによって洗濯するときに利用者によって操作されるボタンであり、後述するように、この洗濯ボタン505を操作することによって、洗濯籠500に収容されている衣類についての情報等が、通信手段503を介して上記洗濯機100aの通信手段108に送信される。
この情報家電システムにおける洗濯機100aは、機器機能手段101、プログラムダウンロード手段102、データ格納手段105、報知部106、通信手段108、比較確認手段110、入力受付手段109、制御手段107を含んでおり、上記第1実施形態及び第2実施形態の家電機器100とは異なり、物品検出部103及び情報検出手段104を含んでいない。これは、洗濯機100aに一対一に対応する洗濯籠500が、物品検出部として機能するタグリーダ501及び情報検出手段502を含んでいるためである。尚、洗濯機100aの機器機能手段101、データ格納手段105、報知部106、通信手段108及び制御手段107の各手段は、第1実施形態及び第2実施形態の家電機器100における各手段とその機能は同じであり、ここではその説明を省略する。
次に、上記情報家電システムの処理について説明する。先ず、何等かの衣類が上記洗濯籠500に投入されると、タグリーダ501がその衣類に付されたタグ情報を読み取り、情報検出手段502はその衣類情報を取得し、衣類を特定する。
情報検出手段502がその衣類を特定すれば、その情報を上記洗濯機100aの通信手段108に通信手段503を介して通知する。上記衣類特定情報を受けた洗濯機100aは、図6に示すフローチャートのステップS602〜S610の各処理を実行し、必要に応じて新規制御プログラムをプログラム提供装置201又は202からプログラムダウンロード手段102により取得する。
また、情報検出手段502によって衣類が特定されれば、洗濯籠500の表示部504にその衣類の情報を表示する(図16参照)。つまり、衣類名(ID)、衣類の数、その衣類の取扱方法などが表示部504に表示される。例えば、図16では、衣類名(ID)としてID007、その衣類の取扱方法としてWAS_P004など、プログラム提供先のアドレスなどが表示されている。
そうして、洗濯籠500に次々と衣類が投入されることになるが、例えば洗濯籠500に重量センサ509を取り付けることによって、重量センサ509により検出された、その籠500内の衣類の合計重量が、上記洗濯機100aの制限重量を超えたときには、上記表示部504によって警告を発することも可能となる。
このとき、単に警告を発するだけでなく、後から投入された衣類については、制御手段505により、表示部504に表示する「状態」の欄を「洗濯不可」と表示し、洗濯機100aの制限重量を超えない範囲に含まれる衣類については表示部504の「状態」の欄を「洗濯可能」と表示して、利用者にそのことを通知してもよい。
また、これとは異なり、上記洗濯機100aの制限重量を超えない範囲で、最も多くの衣類を洗濯できる組合せを制御手段505により判断し、その判断の結果、洗濯する衣類については表示部504の「状態」の欄を「洗濯可能」と制御手段505により表示し、洗濯しない衣類については、表示部504の「状態」の欄を「洗濯不可」と制御手段505により表示して、利用者に通知してもよい。
洗濯機100aにおける各衣類の取扱方法は、上述したように、液量、洗い時間、濯ぎ回数等の範囲を設定したものであるが、洗濯機100aは複数の衣類を一度に取り扱う(洗濯する)機器であるため、洗濯籠500内の衣類を洗濯するときには、その洗濯籠500に投入されている全衣類(洗濯可能に設定されている衣類)について設定された液量、洗い時間、濯ぎ回数等の範囲を満たす取扱方法が選択されるようにする。そのため、上記洗濯籠500に、液量等の範囲が互いに重なり合わない、つまり互いに共通した操作プログラムの無い複数の衣類が投入されているときには、制御手段505により、表示部504にその旨を表示して利用者に通知してもよい。また、この場合も、制限重量について衣類の取捨選択をした場合と同様に、最も多くの衣類を洗濯可能な取扱方法を制御手段505により設定して、その取り扱い方法で取り扱い可能な衣類については表示部504の「状態」の欄を、「洗濯可能」と制御手段505により表示し、取り扱い不可能な衣類については、表示部504の「状態」の欄を「洗濯不可」と制御手段505により表示して、利用者に通知してもよい。
そうして、実際に洗濯を行うときには、その利用者は、洗濯籠500の表示部504の表示を見て、例えば「洗濯不可」と表示されている衣類は洗濯籠500から取り除く等する。このとき、例えばタグに推奨洗剤や色物の情報等が記録されていた場合、表示部504には、備考情報として、推奨洗剤の情報や色物の情報等を表示することが可能となるため、上記利用者は、その情報に従って、洗剤を選択したりすることもできる。
上記利用者が、上記洗濯籠500の洗濯ボタン505を操作すれば、洗濯機100aに投入される各衣類の情報や、設定した取り扱い方法の情報が、通信手段503を介して上記洗濯機100aに送信される。
そして、上記利用者が、上記洗濯籠500の衣類を上記洗濯機100aに投入すれば、上記洗濯機100aは、受信した情報に従って、制御手段107の制御の下に機器機能手段101により衣類の洗濯を実行する。
この変形例に係る情報家電システムでも、洗濯籠500に投入された衣類、つまり、洗濯機100aによって洗濯することが要求されている各衣類について必要な制御プログラムは、その洗濯を行う前に予め取得されるため、利用者の手を煩わせることなく、洗濯機100aを、洗濯籠500に投入されている衣類が洗濯可能な状態にすることができる。
また、制御手段505により、洗濯籠500内に投入された衣類の組合せを考慮して、最適な取扱方法が自動的に設定されるため、利用者自身が取扱方法を設定しなくても、衣類を最適な状態で洗濯することができる。さらに、洗濯機100aの制限重量や衣類毎の取扱方法に応じて、制御手段505により、衣類の選定も自動的に行われるため、利用者は煩雑な手間をかけることなく、洗濯を行うことができる。
尚、変形例に係る情報家電システムでも、第2実施形態の図2のハウスサーバ300を追加してもよい。また、洗濯機100aには、第1実施形態又は第2実施形態の物品検出部103及び情報検出手段104を備えてもよい。
また、上記洗濯機100aが、新たな制御プログラムをダウンロードするものでなく、衣類の属性に応じて制御プログラムに従って洗濯を行うだけのものであっても、上記洗濯籠500は有効である。
(第3実施形態)
上記の各実施の形態では、物品を扱う家電機器について取り扱ってきたが、本発明の情報家電システムは情報を扱う情報機器に対しても応用可能である。
図10は、本情報家電システムを情報機器のシステムに応用した図である。
この情報家電システムは、複数の情報機器400(Linux(登録商標)パソコン(パーソナルコンピュータ)400a、FreeBSD(登録商標)パソコン400b等を含む)の内の1つが、新規プログラム(新規の制御プログラムやその他のプログラムを意味する。ただし、以下の説明では、簡略化のため、単に「制御プログラム」と称する。)をダウンロードしたときに、必要に応じてそれに関連する他の情報機器400の新規制御プログラムもダウンロードするために、この情報家電システムは、ハウスサーバ300を備える。ここで、上記ハウスサーバ300は、各情報機器400を統括するサーバであり、上記各情報機器400とハウスサーバ300とは互いに有線及び/又は無線(ローカルエリアネットワーク,LAN)によって接続されている。
上記各情報機器400は、図2に示す洗濯機100aと同様に、機器機能手段101、上記LAN上での通信を行う通信手段108、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、入力受付手段109、比較確認手段110、及びこれらの各手段を制御する制御手段107を含む。
上記ハウスサーバ300は、図2に示すハウスサーバ300と同様に、プログラムダウンロード手段301、データ格納手段302、通信手段303及びこれらの各手段301〜303を制御する制御手段304を含む。
上記各情報機器400の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、入力受付手段109、及び比較確認手段110は、上記第1実施形態及び第2実施形態の機器機能手段101、物品検出部103、情報検出手段104、データ格納手段105、報知部106、入力受付手段109、及び比較確認手段110と、略同じ機能を有する。つまり、上記各情報機器400の上記機器機能手段101は、その情報機器400の固有の機能を発揮する。上記各情報機器400の上記物品検出部103は、各情報機器400に取り付けられたカメラやタグリーダ等によって物品を検出したり、また、プラグアンドプレイにより情報機器に接続された物品を検出する。上記各情報機器400の情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の情報を検出する。上記各情報機器400のデータ格納手段105は、当該情報機器400に係る各種プログラムと物品情報データベースと、を有し、それらを管理する。上記各情報機器400の報知部106は、音声、表示、ランプ等によって、情報機器400の利用者に情報を提供する。上記各情報機器400の入力受付手段109は、ユーザが手動で情報機器400の操作方法を設定したいときに使用するためのものである。上記各情報機器400の比較確認手段110は、データ格納手段105内に格納されている物品情報データベース(図3A参照)に、上記情報検出手段104が取得した物品の情報が登録されているかを調べ、その結果を制御手段107に返すことにより、その物品が新規物品であるかどうかを確認するものである。
上記ハウスサーバ300のプログラムダウンロード手段301は、上記第1実施形態のプログラムダウンロード手段103又は第2実施形態のプログラムダウンロード手段301と略同じ機能を有する。つまり、上記ハウスサーバ300のプログラムダウンロード手段301は、ハウスサーバ300の制御手段304からの要求に応じて、各種情報機器400用の制御プログラムを、上記プログラム提供装置201又は202からネットワーク200を介してダウンロードして、データ格納手段302に記憶される。
また、上記データ格納手段302は、ハウスサーバ300が統括する複数種の情報機器400に関して、相互に関連する情報機器400の情報を登録した関連機器データベースを有している(図11の最下欄の機器ID:M006及びそのすぐ上の欄の機器ID:M007参照。)。ここで、関連する情報機器400は、同じ種類の物品を取り扱う機器を指し、例えばLinuxがインストールされているパソコン400aとFreeBSDがインストールされているパソコン400bは、それぞれ、外付けの情報機器(ハードディスク403やCD−ROMドライブ等)を取り扱える点で関連する機器である。
図11は、第2実施形態の図2の情報家電システムのハウスサーバ300に上記情報機器400も接続した場合の関連機器データベースの一例を示していて、このデータベースではハウスサーバ300に接続された家電機器100、情報機器400毎に、関連する家電機器100、情報機器400を対応付けている。
次に、上記情報家電システムの処理について、図12、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、いずれかの情報機器400の物品検出部103が、物品を検出したか否かが判定され(ステップS1201)、物品を検出していないときはステップS1201が繰り返され、物品を検出したときにはステップS1202に移行する。例えば、情報機器400の利用者が、いずれかの情報機器400に物品を接続したときに、その物品が接続された情報機器400の物品検出部103は、その物品を検出する。
情報検出手段104は、上記物品検出部103によって検出された物品の物品情報を取得し、先の実施形態と同様に、物品を特定する。そして、比較確認手段110は、上記情報検出手段104が取得した情報とデータ格納手段105の物品情報データベースを参照して、その特定した物品が物品情報データベースに登録されていない新規物品であるか否かを判定する(ステップS1202)。そうして、新規物品であるときには、ステップS1203に移行し、新規物品でないときには、上記情報家電システムの処理を終了する。
情報機器400の制御手段107は、上記新規物品の情報に基づき、物品情報データベースから、その新規物品の取扱方法に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているか否かを調査し、その調査結果によって、先の実施形態と同様に、新たなプログラムの必要性を判断する(ステップS1203)。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ新規制御プログラムが必要なときと制御手段107により判断された場合にはステップS1204に移行する。その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されているときには、新規制御プログラムが不必要なときと制御手段107により判断されてステップS1210に移行する。ただし、その新規物品に対応する制御プログラムが上記データ格納手段105に格納されていないときでかつ、例えば、物品は新規であっても、その取扱方法(制御プログラム)が、既に物品情報データベースに登録されている物品と同じであるときは、新規制御プログラムは必要ないと制御手段107により判断される。
新規制御プログラムが必要なときは、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、その新規物品に関して、プログラム提供装置201又は202を示す情報が記載されているか否かを制御手段107により判断する(ステップS1204)。上記情報が記載されているときにはステップS1205に移行し、上記情報が記載されていないときにはステップS1211に移行する。
プログラム提供装置201又は202が記載されているときには、情報機器400の通信手段108からハウスサーバ300の通信手段303を介して制御手段304に対して新規制御プログラムのダウンロードを要求する(ステップS1205)。
ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300の制御手段304は、そのプログラムダウンロード手段301に対して新規制御プログラムのダウンロードを実行させる。つまり、制御手段304による制御の下で、上記プログラムダウンロード手段301は、上記新規物品の情報に関連しかつダウンロード要求された制御プログラムを提供可能なプログラム提供装置201又は202に対して、ネットワーク200を介してプログラムのダウンロード要求を行う(ステップS1206)。ここで、上記プログラム提供装置201又は202からダウンロードしてくる制御プログラムは、第1実施形態又は第2実施形態と同様に、要求のあった情報機器IDと、物品IDと、取扱(操作)方法のプログラム名称とから決定することができる。
ダウンロード要求を受けたプログラム提供装置201又は202は、ダウンロード要求に係るプログラムが存在するか否かを判断し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するときにはダウンロード可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信し、ダウンロード要求に係る制御プログラムが存在しないとき、又はダウンロード要求に係る制御プログラムが存在するがその制御プログラムのダウンロードが不可能なときには、ダウンロード不可能である旨を上記プログラムダウンロード手段301にネットワーク200を介して送信する。上記プログラムダウンロード手段301は、プログラム提供装置201又は202から送信された情報を基に、対応可能な制御プログラムを取得可能か否かを判断し(ステップS1207)、対応可能な制御プログラムを取得可能であるときはステップS1208に移行する一方、対応可能な制御プログラムを取得不可能であるときにはステップS1211に移行する。
プログラムダウンロード手段301がその新規制御プログラムをネットワーク200を介してダウンロードすれば、一時的にはデータ格納手段302に記憶される。その後、ダウンロードしたプログラムはハウスサーバ300から通信手段303を介して上記ダウンロード要求を行った情報機器400の通信手段108に送信される。上記ダウンロード要求を行った情報機器400は、その新規制御プログラムを上記データ格納手段105に保存する(ステップS1208)。新規制御プログラムをデータ格納手段105に保存すれば、その情報機器400の報知部106によって新規制御プログラムをダウンロードした旨を報知して、ステップS1210に移行する(ステップS1209)。
上記制御手段107は、上記情報検出手段104によって取得した、上記新規物品の情報(新規物品のID、情報機器ID、取扱方法(制御プログラム)などの情報)を上記情報機器400の物品情報データベースに登録する(ステップS1210)。このとき、上記制御手段107は、ハウスサーバ300に対しても新規物品を登録した旨を通信手段108を介して通知する。通知を受けたハウスサーバ300の処理については後述する。
一方、ステップS1204やS1207において、新規制御プログラムが取得不能であるときには、ハウスサーバ300から通信手段303を介してダウンロード要求を行った情報機器400にその旨の通知がなされ、情報機器400の報知部106は、利用者に対しその新規物品を適切に扱うことができない旨を報知する(ステップS1211)。この場合、利用者は、入力受付手段109から手動で情報機器400の運転モードを選択したり、又は物品の取り扱いを中止したり、又は、別のプログラム提供装置201又は202のアドレスを入力して、ハウスサーバ300にダウンロードを再度実行させるなどすることになる。
次に、上記ステップS1203において、新規物品を検出したことを受けたハウスサーバ300の処理について、図13に示すフローチャートに従って説明する。
先ず、ステップS1301において、新規物品を検出した情報機器400からハウスサーバ300に、新規物品を検出したことが通知される。そのとき、上記情報機器400は、少なくともその情報機器400を特定する情報と新規物品の情報とをハウスサーバ300に送信する。
ハウスサーバ300の制御手段304は、データ格納手段302の関連機器データベース(図11)を参照して、新規物品の情報を送った情報機器400に関連する他の情報機器400又は家電機器100、換言すればその新規物品を取り扱う可能性のある、他の情報機器400又は家電機器100が存在するか否かを判定する(ステップS1302)。他の情報機器400又は家電機器100が存在しないときは上記ハウスサーバ300の処理が終了し、他の情報機器400又は家電機器100が存在するときにはステップS1303に移行する。
ハウスサーバ300の通信手段303により、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100の電源が入っていることを確認し次第、ステップS1304に移行する(ステップS1303)。
ハウスサーバ300の制御手段304は、上記新規物品の情報を、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100に通知する。上記新規物品の情報を受けた関連する他の情報機器400又は家電機器100は、図12のフローチャートに従いステップS1202〜S1211の各処理を行う。つまり、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100において、その物品が新規物品であれば、その関連する他の情報機器400又は家電機器100のデータ格納手段105の物品情報データベースに登録され、その物品の制御プログラムが必要であれば、ハウスサーバ300にダウンロード要求がなされる。そして、ハウスサーバ300によってダウンロードされた新規制御プログラムが、上記関連する他の情報機器400又は家電機器100のデータ格納手段105に格納される(ステップS1304)。
次に、上記第3実施形態に係る上記情報家電システムの処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、物品をハードディスクとし、情報機器400aをLinuxがインストールされているパソコン、情報機器400bをFreeBSDがインストールされているパソコンとした場合を例に、図11、図14Aのデータベースを参照しながら上記情報家電システムの処理を説明する。尚、物品検出部103として、パソコン400はプラグアンドプレイによりパソコン400にハードディスク403が接続されたことを検出し、ハードディスク403の情報を取得することができる。
先ず、パソコン400aの利用者が、ハードディスク403を使用するために、パソコン400aに接続したとする。パソコン400aの物品検出部103は、そのハードディスク403の情報を読み取り(ステップS1201)、それによって物品が検出される。このとき、そのハードディスク403の物品IDがID017であったとする。
パソコン400aの情報検出手段104はこの物品の情報を取得し、比較確認手段110は前記情報検出手段104が取得した物品情報と、図14Aに示す更新前の物品情報データベースを参照して、上記物品ID:ID017の物品が登録されているか否かを判定する(ステップS1202)。ここで、図14Aに示す更新前の物品情報データベースに登録されている物品は、物品IDがID011〜ID013の機器であるため、上記ID017の物品は新規物品であると判定される。
すると、パソコン400aの制御手段107は、新規物品の取扱方法を確認し、現在、パソコン400aが有している制御プログラムによって取り扱い可能であるか、又は新たな制御プログラムが必要であるかを調査する(ステップS1203)。すなわち、情報検出手段104が取得した情報には、ハードディスク403を取り扱うのに必要なプログラムの名称の情報が含まれており、そのプログラムが既にパソコン400aのデータ格納手段にあるか否かを、制御手段107により確かめる。もし、そのプログラムがデータ格納手段に無ければ、新たなプログラムが必要である。
ここで、情報検出手段104が取得した情報に含まれている新規物品(ID017)の取扱方法のプログラムの名称はPC_P017であり、これは物品情報データベースに登録されていなかった方法であるため、新規制御プログラムの必要性が有ると、上記制御手段107により判断される。
そこで、上記制御手段107は、上記物品情報データベースを参照して、そのプログラム提供装置201又は202を調べ(ステップS1204)、パソコン400aは、ハウスサーバ300に対し、ダウンロード要求と共に、上記取扱方法PC_P017の情報と、上記プログラム提供装置201又は202のアドレスと、パソコン400aのID番号と、取扱方法の制御プログラム名称「PC_P017」とを通信手段108から送信する(ステップS1205)。
尚、プログラム提供装置201又は202の情報がないときには、新規制御プログラムを取得することができないため、そのハードディスク403を適切に取り扱うことができない旨を、報知部106によって利用者に報知する(ステップS1211)。
上記ダウンロード要求を受けたハウスサーバ300は、要求と共に受けた情報を基に、上記プログラム提供装置201又は202にアクセスし、PC_P017の制御プログラムを要求する(ステップS1206)。そのPC_P017の制御プログラムが取得可能であるときには(ステップS1207)、ハウスサーバ300は、その制御プログラムをダウンロードすると共に、パソコン400aに、上記ダウンロードした制御プログラムをアップロードする(ステップS1208)。そうして、報知部106によって、新規制御プログラムがダウンロードされた旨が報知され(ステップS1209)、上記制御手段107は情報検出手段104が取得した、その新規物品の情報(物品ID、取扱方法(制御プログラム)、プログラム提供装置の情報)を上記データ格納手段105の物品情報データベースに追加登録する(ステップS1210)。それによって、物品情報データベースは、図14Bに示すようになる。
尚、ID017の制御プログラムが取得不能のときには、報知部106によってハードディスク403の制御に必要なプログラムが無いため、適切に制御することができない旨が報知される(ステップS1211)。
また、パソコン400aからハウスサーバ300には、新規物品であることが判明した時点でその新規物品の情報が通知され(図13のステップS1301)、ハウスサーバ300は、関連機器データベース(図11)を参照することによってパソコン400aと関連する他の情報機器400又は家電機器100を調査する(ステップS1302)。ここでは、パソコン400aに関連する他の情報機器400としてパソコン400bが対応付けられているため、上記ハウスサーバ300は、パソコン400bに電源が入り次第(ステップS1303)、上記新規のハードディスク403の物品情報を送信する(ステップS1304)。そうして、パソコン400bは、図12のフローチャートに従い上記ステップS1202〜S1211の各処理を実行することになる。
このように、上記第3実施形態の上記情報家電システムでは、複数混在する情報機器400、家電機器100のいずれか1つにおいて、新規物品が入れられた(新規物品の取り扱いが要求された)ときには、他の情報機器400又は家電機器100においてもその新規物品に対応する新規制御プログラムが必要になると推測されることから、ハウスサーバ300によって関連する他の情報機器400又は家電機器100を特定し、その関連する他の情報機器400又は家電機器100の新規制御プログラムのダウンロードを必要に応じて行う。これによって、複数存在する情報機器400と家電機器100のそれぞれが、新規物品に対応する制御プログラムを、その新規物品を取り扱う前に、予め取得することができる。つまり、利用者の手を煩わせることなく、全ての情報機器400と家電機器100がその取り扱い対象の物品を取り扱い可能な状態になる。また、制御プログラムを予め取得しておくことにより、関連する他の情報機器400と家電機器100に新規物品の取り扱いをさせるときには、新規制御プログラムのダウンロードを行うことなく、すぐに物品の取り扱いを開始することができる。
(その他の実施の形態)
上述したように、家電機器100は物品を検出し、その物品に適した操作を行うことができるが、物品の取扱方法は1つではなく複数のときもある。例えば洗濯機100aの場合、同時に複数の衣類がドラム内に投入されたとき、全ての衣類に共通して取扱可能な制御プログラムが存在する場合はその制御プログラムを選択して洗濯を行い、全ての衣類に共通して取扱可能な制御プログラムが存在しない場合は報知部106によって使用者に知らせることができるのは上述したとおりである。
ここで、例えばID001の衣類には洗濯方法(取扱方法である制御プログラム)が3種類あり(図3A及び図3B参照)、それぞれ洗濯した結果(洗濯後の衣類の含水分量、洗濯後の衣類の絡み具合(しわ)等)は少しずつ異なることが考えられる。
そこで、洗濯機100aの次に衣類が取り扱われる乾燥機100bに、洗濯機100aで使用した取扱方法(制御プログラム)の情報を通信手段108によって乾燥機100bの通信手段108を介して制御手段107に送信することで、乾燥機100bは、衣類が直前に洗濯された状況を加味して衣類の乾燥方法(取扱方法すなわち制御プログラム)を選択することが可能となる。
図20は各家電機器100が持つ物品情報データベースの表形式の例であり、表内の括弧で囲まれた操作(取扱い)が行われたときに推奨する物品操作プログラムリストである。ここで、機器IDがM001の縦の欄が洗濯機100aが持っている物品情報データベースとなる(機器IDがM002以下も同様。)。尚、プログラム提供装置201又は202のリストは省略している。また、直前の物品取扱方法との関連は、新規制御プログラムをダウンロードするときにプログラム提供装置201又は202が新規制御プログラムに追加しても良いし、物品に付されたタグに記載しておいても良い。例えば、ID_001とID_002の衣類が洗濯機100aに投入されたとする。このとき、洗濯機100aは、物品情報データベースから、ID_001とID_002の衣類を共通に取り扱い可能なWAS_P005を洗濯方法として選択する。
洗濯中、もしくは洗濯が終了すると、洗濯機100aは、機器関連データベースに登録されている洗濯機100aと関連のある他の家電機器である、乾燥機100bとアイロン100cに、WAS_P005の制御プログラムを使用して洗濯を行ったという情報を、洗濯機100aの通信手段108から送信する。
洗濯終了後に衣類が乾燥機100bの中に入れられた場合、乾燥機100bは、ID_001とID_002の衣類を検出し、洗濯機100aから送信されたWAS_P005の制御プログラムを使用したという情報に基づき、物品情報データベースからWAS_P005の制御プログラムと関連付けられた(WAS_P005の制御プログラムを使用したときに推奨される)DRY_P003の制御プログラムを乾燥方法として選択する。
以下、同様にアイロン100cは、乾燥機100bから、DRY_P003の制御プログラムを使用して乾燥を行ったという情報を受けて、ID_001の衣類に対してはIRON_P007のプログラムを使用し、ID_002の衣類に対してはIRON_P003のプログラムをそれぞれ使用してアイロンがけを行うことができる。
尚、ここでは洗濯機100aと乾燥機100bとアイロン100cの連携に関して説明を行ったが、他の家電機器100、例えば冷蔵庫100dと電子レンジなどにも適用できる。このように家電機器100間に連携を持たせることによって、より適切に物品を操作することが可能となる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
以上説明したように、本発明は、家電機器の利用者の手を煩わせることなく、その家電機器及びその家電機器に関連する全ての家電機器を、その取り扱い対象の物品が取り扱い可能な状態に常に保つことができると共に、通信トラフィックを軽減することができ、物品を取り扱う、洗濯機、乾燥機、アイロン、冷蔵庫、電子レンジ等の家電機器を含む情報家電システム等について有用である。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。
本発明の第1実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図である。 物品情報データベースの更新前を示す説明図である。 物品情報データベースの更新後を示す説明図である。 第1実施形態に係る洗濯機が所有する関連機器データベース内の情報を表形式で示す図である。 第2実施形態に係るハウスサーバが所有する関連機器データベース内の情報を表形式で示す図である。 第1実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る情報家電システムの全体構成の一例を示した図である。 第3実施形態に係るハウスサーバが所有する関連機器データベースである。 第3実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る情報家電システムの処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るハウスサーバが所有する物品情報データベースの更新前の情報を表形式で示す図である。 第3実施形態に係るハウスサーバが所有する物品情報データベースの更新後の情報を表形式で示す図である。 洗濯機とアイロンにタグリーダを取り付けた図である。 タグに記録されている情報の一例を示した図である。 衣類を洗濯するためにプログラムの一例を示した図である。 プログラム提供装置が提供しているプログラムの一例を示した図である。 第1又は第2実施形態の変形例に関わる情報家電システムの全体構成の一例を示したブロック図である。 各家電機器が持つ物品情報データベースの表形式の例を示す図である。

Claims (3)

  1. 複数の物品(403,1503,1504,1505)のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを行いかつ、それぞれ相互に有線及び/又は無線によって接続された複数の家電機器(100,100a〜100d)と、
    上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段(201,202)と、
    上記各家電機器と上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワーク(200)と、を備え、
    上記各家電機器は、
    上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段(105)と、
    上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部(101)と、
    上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段(104)と、
    上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段(102)と、
    上記格納手段と上記情報検出手段と上記プログラムダウンロード手段との動作をそれぞれ制御するとともに、上記取り扱う物品の特定結果を基に、上記特定された物品に対応する制御プログラムに従って上記特定された物品の取り扱いを実行する一方、上記関連機器データベースの上記複数の家電機器相互の関連性の情報を参照して、上記ダウンロードを行った当該家電機器に関連する他の家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段(107)とを備えるとともに、
    上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記プログラム提供手段から対応する制御プログラムを上記ネットワークを介してダウンロードするように上記プログラムダウンロード手段を制御する、情報家電システム。
  2. 複数の物品(403,1503,1504,1505)のそれぞれの属性に対応した各種制御プログラムを有し、当該制御プログラムに従って物品の取り扱いを行う複数種の家電機器(100,100a〜100d)と、
    上記各家電機器に有線及び/又は無線によって接続されたサーバ(300)と、
    上記各家電機器に上記制御プログラムを提供可能なプログラム提供手段(201,202)と、
    上記サーバと上記プログラム提供手段とを相互に接続可能なネットワーク(200)と、を備え、
    上記各家電機器は、
    上記複数の物品のうちの当該家電機器において取り扱う物品を検出する物品検出部(101)と、
    上記物品検出部により検出された物品の情報を検出してその物品を特定する情報検出手段(104)と、
    上記物品の特定結果を基に、上記物品に対応する制御プログラムに従って上記物品の取り扱いを実行し、上記特定された物品に対応する制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う制御手段(107)とを備える一方、
    上記サーバは、
    上記複数の家電機器相互の関連性の情報を含む関連機器データベースを有する格納手段(302)と、
    上記各家電機器からのダウンロード要求に応じて、上記ダウンロード要求した家電機器用の制御プログラムであって、上記特定された物品に対応する制御プログラムを上記プログラム提供手段から上記ネットワークを介してダウンロードするプログラムダウンロード手段(302)と、
    上記ダウンロードした制御プログラムを上記ダウンロード要求を行った家電機器に提供し、上記関連機器データベースを参照して、上記要求を行った家電機器に関連する家電機器に対し上記特定された物品の情報を提供する制御手段(304)とを備えて、
    上記複数の家電機器の1つから提供された物品の情報を受けた他の家電機器の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対して対応する制御プログラムのダウンロード要求を行う、情報家電システム。
  3. 上記家電機器の1つは洗濯機(100a)であり、
    上記洗濯機は、
    洗濯前の衣類を収容する洗濯籠(500)内に収容された衣類を検出する物品検出部(501)と、
    上記物品検出部により検出された衣類の情報を検出してその衣類を特定する情報検出手段(502)と、
    上記特定された衣類の情報を通信によって上記洗濯機に提供する通信手段(503)と、をさらに有し、
    上記洗濯籠から提供された物品の情報を受けた上記洗濯機の上記制御手段は、当該物品に対応する制御プログラムの有無を判断して、その制御プログラムが存在しないときに、上記サーバに対してダウンロード要求を行う、請求項1又は2に記載の情報家電システム。
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