JPWO2003095053A1 - 格闘フィギュア玩具 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、格闘遊びができる格闘フィギュア玩具、格闘フィギュア玩具用リング及び格闘フィギュア玩具セットに関するものである。
背景技術
特公昭54−23629号公報には、腕や胴体を動かすことができる従来の格闘人形玩具が開示されている。また特許第2701121号公報には、電池を電源とする電動モータを駆動源として、腕部及び胴部を動かし、これらの動作に応動させて、二本の脚部を前後に動かすことにより格闘人形玩具を前進移動させる技術が開示されている。後者の格闘人形玩具では、二本の電池を、二本の脚部内にそれぞれ収納している。格闘する2体の格闘人形玩具の格闘は、もっぱら胴部の回転と腕の動きにより行われる。
電池を蓄電手段として用いる場合には、スタート時(ダッシュ時)に大きな電流または電力を電動モータに供給することができない。特に電池として充電可能な二次電池を用いた場合には、充放電を繰り返すほど充電量が少なくなる二次電池の特性が災いして、充放電を繰り返せば繰り返すほど、スタート時に流せる電流が低下する問題が発生する。
また特許第2701121号公報に示された格闘人形玩具では、人形を安定した状態で起立させておくために、重量のある二本の電池を二本の脚部内に配置している。人形の胴部を回転させながら人形を前進させても、その動作だけで人形が倒れることはない。また移動機構には、移動をスムーズにするための車輪が使用されるため、2体の人形がぶつかり合った状態では、脚部を前後に動かしても、いわゆる滑り状態となって、前方への移動量が少なくなり、激しい押し合い状態を実現することができない問題があった。
本発明の目的は、スタート時に電動モータに対して瞬時に大電流を流して、瞬発力のある力強い格闘を実現できる格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の目的は、電動モータの駆動力で直接に前進させることができて、しかも迫力のある激しい押し合い状態を実現することができる格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の他の目的は、蓄電手段としてコンデンサを用いる場合において、コンデンサの配線を容易にして、しかも配線が損傷を受けることがない格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、電動モータの引出し線の配線が容易な格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の他の目的は、フィギュアの安定性を調節することができる格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の別の目的は、設置面側から外部磁力を利用して、変位可能な格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の他の目的は、狭いリング上でも格闘が可能な格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の他の目的は、比較的簡単な構造で格闘フィギュア玩具の可動部材を電動モータの回転力により駆動することができる格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、脚部,腕部等の可動部材を1つの電動モータを用いて可動させることができる格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、力強く歩行前進しながら格闘しているように見える格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、首を動かしながら格闘することができる格闘フィギュア玩具を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、格闘フィギュア玩具を格闘させるのに好適な格闘フィギュア玩具用リングを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、充電後に格闘フィギュア玩具が自力でリングに移動する格闘フィギュア玩具セットを提供することにある。
発明の開示
格闘フィギュア玩具は、格闘動作の際に動く可動部材が取り付けられる本体を有している。格闘フィギュア玩具は、人、ロボット、動物、昆虫、恐竜、怪獣等の種々の形状を有する。格闘フィギュア玩具の形状が人形の場合、可動部材は例えば脚部や、腕部や、首部であり、格闘フィギュア玩具の形状が牛であれば、可動部材は頭部や脚部である。可動部材の種類及び数は、その格闘フィギュア玩具の形状によって異なってくる。
本体内には、蓄電手段と、蓄電手段を電源として動作する電動モータと、電動モータを駆動手段として可動部材を動かす駆動リンク機構と、電動モータを駆動手段として本体を移動させる移動機構の主要部が配置されている。瞬発力を考慮しなければ、この蓄電手段は、一次電池及び二次電池並びにコンデンサのいずれでもよい。しかし瞬時放電が可能なコンデンサを蓄電手段として用いると、スタート段階において瞬時に大電流を流すことができて、電動モータのトルクまたは回転を高めることができ、格闘フィギュア玩具の瞬発力を高めることができる。特に電気二重層コンデンサを蓄電手段として用いると、瞬発力を非常に高いものとすることができて、パワフルでしかも迫力のある格闘を実現できる。
本発明の格闘フィギュア玩具が格闘人形玩具の場合、格闘フィギュア玩具は、本体内に配置された蓄電手段と、本体内に配置され且つ蓄電手段を電源として動作する電動モータと、本体内に配置され且つ電動モータを駆動手段として脚部及び/または腕部を動かす駆動リンク機構と、電動モータを駆動手段として本体を移動させる移動機構とを備える。本願明細書において、「脚部及び/または腕部を動かす」とは、2本の脚部の少なくとも一方の脚部及び2本の腕部の少なくとも一方の腕部を動かすことと、2本の脚部の一方の脚部のみを動かすことと、2本の腕部の一方の腕部のみを動かすこととを含むものである。そして脚部及び/または腕部を動かす駆動リンク機構及び移動機構の構成は任意であり、特定の機構に限定されるものではない。
本体内における蓄電手段と電動モータの取付構造は任意である。例えば、蓄電手段を本体の上側領域内に配置し、電動モータを本体の下側領域内に配置することができる。この場合、蓄電手段の重心を電動モータの重心よりも本体の前方側(または本体の進行方向側)に位置させるのが好ましい。このようにすると電動モータの出力で移動機構を直接的に駆動するため、格闘フィギュア玩具を従来よりも力強く前進させることができる。また蓄電手段の重心が電動モータの重心よりも前方側に位置することにより、本体まはたフィギュア玩具は前側に傾き易くなる。すなわち蓄電手段の重量が重くなればなるほど、または電動モータの重量が軽くなればなるほど、本体またはフィギュア玩具は前側に傾き易くなる。この傾き傾向は、2体の格闘フィギュア玩具がぶつかり合って格闘を行う際に、両格闘フィギュア玩具を互いに近付ける作用を発揮する。そのため本発明によれば、力強い前進動作を伴って格闘を行うことができ、従来よりも迫力のある格闘フィギュア玩具遊びを体験できる。
本体の構造は任意である。例えば、本体をフィギュア玩具の上半身部分と下半身部分とを組み合わせて構成する場合には、コンデンサを、一対のコンデンサ電極が電動モータ側に位置するように上半身部分内に配置するのが好ましい。またこの場合、本体の背面側(具体的にはフィギュア玩具の背中部分)には、コンデンサを充電する際に充電用電源の電極と接触する一対の充電電極を外部に露出させた状態で配置することができる。そして一対のコンデンサ電極と一対の充電電極とは、一対のリード線を介して接続すればよい。このようにすると上半身部分内にコンデンサを実装する際の配線作業が容易になる。また接続用のリード線を電動モータとコンデンサとの間に形成される安全な空間を通して、上半身部分の背面側の充電用電極まで延ばすことができるので、長期間に亘って使用されてもリード線に外力が加わるおそれがなく、リード線が損傷を受ける可能性がない。また上半身部分の背面側に充電用電極を設けると、背面側には充電の際に障害となるものが実質的に存在せず、しかも広い面積を確保できるため、大きな充電用電極を配置することが可能であり、しかもスムーズに充電を行えるメリットがある。
なおコンデンサを充電するための充電電極は、本体の底面側に露出するように設けてもよい。このようにすると、充電装置の構成を適宜に工夫することにより、格闘フィギュア玩具を立たせた状態で充電を行うことができる。また充電後直ちに格闘フィギュア玩具を充電装置上から格闘リング上に自力で移動させることが可能になる。
なお電動モータは、回転軸が上下方向に延び且つ出力軸部が下側に位置する姿勢で本体内に配置する。そして電動モータからの一対の給電用引出し線を、電動モータとコンデンサとの間の空間内を延ばして一対の充電電極に接続する。給電用リード線を充電電極に接続することにより、充電電極を介して電動モータとコンデンサとを電気的に接続すると、組み立て作業中においてコンデンサ電極に無理な力が加わることがなく、接続不良の発生を未然に防ぐことができる。特にコンデンサの放電は瞬時に大きな電流を流すことが可能であり、接続不良の発生は故障や発熱の原因となるので、前述のような接続構造は実用上のメリットが大きい。
移動機構の構造は任意である。例えば、移動機構は、電動モータよりも下側に位置して横方向に延びるシャフトと、電動モータの出力軸部の回転力でシャフトをその軸線を中心にして回転させる回転力伝達機構と、シャフトに取り付けられて設置面上を回転する一対の車輪とから構成することができる。この場合には、シャフトを電動モータの出力軸部よりも本体の背面側に位置させるのが好ましい。このようにすると玩具の全体の重心位置よりも後方において車輪を回転させることになり、この回転も本体を前方側に傾ける作用を果す。またこの位置関係は本体を後方に倒れ難くする作用も果す。したがって相手の格闘フィギュア玩具の押し込みを受けても、簡単に後方に倒れることがない格闘フィギュア玩具を得ることができる。
本発明の格闘フィギュア玩具は、前方側に傾こうとする傾向を示すが、この傾向があまり強くなると前方側に倒れやすくなる。そこでこのような状態を調整できるようにするためには、電動モータの出力軸部よりも本体の前方側で設置面と接触して設置面上を摺動する摺動部を備えた摺動部材を設ける。この摺動部材は、本体の前後方向に(本体の前面と背面とが並ぶ方向に)スライド可能に本体の底部に取り付けるのが好ましい。このような摺動部材を設けると、摺動部材の引出し長さを適宜に調節することにより、本体を前方側に倒れ難くすることが可能である。そのため相手の格闘フィギュア玩具の特徴を考慮して,摺動部材の引出し長さを適宜に調節することにより、戦略性を持って遊ぶことができるようになり、使用者の興味を高めることができる。なお摺動部として設置面上を回転可能な回転体(車輪や球体等)を用いると、摺動部の接触抵抗が下がるので、格闘フィギュア玩具の前進力が低下するのを防止できる。
また摺動部材の少なくとも一部を磁性材料により形成するのが好ましい。例えば、摺動部材の主要部分または全部をスチール等の磁性材料で構成したり、摺動部材の主要部分を合成樹脂で形成し、その裏面に磁性材料からなる部品を取り付けるようにしてもよい。このようにすると、リングの設置面の下側から永久磁石等により磁力を作用させ、その磁力を移動させることにより外部から格闘フィギュア玩具の動きをコントロールすることが可能になる。その結果、さらに格闘フィギュア遊びのバリエーションが増えて、使用者の興味をさらに高めることができるようになる。
また一対の車輪の少なくとも一方には、その車輪の重心をシャフトの軸中心から偏心させる重心変位部材を設けてもよい。このようにすると車輪の回転にムラができるようになり、このムラが本体に振動を与えることになって、本体の動きをより迫力のあるものとすることができる。
また一対の車輪の一方をシャフトに対して回転自在に取り付けるようにすると、2本の車輪の回転数に差が生じるため、本体が回動するようになる。その結果、設置面の面積が小さくても格闘を継続できる利点がある。なお2つの車輪のうち一方の車輪の径を小さくしても同様の作用が得られる。また一方の車輪の幅を他方の車輪の幅よりも大きくして接触抵抗を変えるようにしても、回動動作を得ることができる。
駆動リンク機構の構成は、任意である。例えば、シャフトに固定されたカムの動きに応じて脚部及び/または腕部等の可動部材を動かすように構成してもよい。
また移動機構が、電動モータにより駆動されるシャフトに取り付けられて設置面上を回転する1以上の車輪を有している場合には、駆動リンク機構を次のように構成することができる。駆動リンク機構は、車輪に設けられて車輪と一緒にシャフトを中心にして回動する係合部と、この係合部と係合する被係合部を下端側に備えて、本体の内部を上下方向に移動し得るように配置された直動リンクと、この直動リンクと1以上の可動部材との間に配置されて、直動リンクの上下方向への往復移動に応じて1以上の可動部材を動かす可動部材変位機構とを備えた構成とすることができる。上下方向に移動する直動リンクを用いると、上下方向に分散して配置される複数の可動部材を1つのリンクを動かすことにより、簡単な構造で可動させることができる。
例えば、可動部材変位機構は、直動リンクに対して設けられるバネ部材と、運動変換機構とから構成することができる。バネ部材は、直動リンクと本体側に設けた固定部との間に配置される。そしてバネ部材は、係合部が被係合部に係合しながら回動して直動リンクが下方に下げられているときに蓄勢され、係合部が被係合部から離脱すると放勢されて直動リンクを上方に移動させる力を直動リンクに付与するように構成されている。ここで用いる運動変換機構は、1つの回動中心を中心にして回動可能に本体に設けられた可動部材と直動リンクとの間に形成されて直動リンクの上下方向の動きを回動中心を中心にした可動部材の回動運動に変換する。なお本願明細書において回動とは、所定の限定された角度範囲内を前記回動中心を中心にして回動する揺動動作を含むものである。可動部材が複数ある場合、運動変換機構も複数設けられることになる。
この駆動リンク機構は、構成が非常に簡単でしかも少ないパーツで構成することができる。特に直動リンク機構の往復動作という単純な動作で、任意の数の可動部材を動作させることができる。
1以上の可動部材に1以上の車輪の前方側に位置する一対の脚部が含まれている場合には、可動部材変位機構を次のようにする。即ち可動部材変位機構を、回動中心を中心にした限定された範囲内の揺動運動に直動リンクの上下方向の動きを変換する運動変換機構を含んだものとする。そして揺動運動により一対の脚部をそれぞれ上下運動させる。このような構成にすると、一対の脚部を動かしながら前進しているように見る者に印象づけることができるので、格闘玩具ゲームの興味を増大させることができる。この場合、可動部材変位機構には、一対の脚部の上下方向の動きをそれぞれ揺動運動に変換する一対の運動変換機構を設けてもよい。このような構成を用いると、一対の運動変換機構により得られる2つの揺動運動により一対の腕部をそれぞれ個別に揺動運動させることができる。
また1以上の可動部材として、一対の脚部と該一対の脚部の上方に配置された一対の腕部とが含まれている場合には、直道リンクを含む可動部材変位機構を次のように構成することができる。すなわち可動部材変位機構に第1の運動機構〜第4の運動機構を設ける。第1の運動変換機構は、直動リンクの上下方向の動きを第1の揺動中心を中心にした限定された範囲内の第1の揺動運動に変換する。第2の運動変換機構は、第1の揺動中心の上方に位置して第1の揺動中心を通る第1の仮想中心線と平行に並ぶ第2の仮想中心線が通る第2の回動中心を中心にした限定された範囲内の第2の揺動運動に、直動リンクの上下方向の動きを変換する。そして第3及び第4の運動変換機構は、第2の運動変換機構により得られる第2の揺動運動をそれぞれ第2の仮想中心線と直交する仮想直交中心線を中心にして限定された角度範囲内を回動する第1及び第2の回動軸の回転運動に変換し、第1及び第2の回転軸に取り付けられる2つの可動部材を揺動させる。このようにすると、簡単な構成で、第1の揺動運動により前記一対の脚部をそれぞれ上下運動させることができ、また第1及び第2の回動軸の回動運動により一対の腕部をそれぞれ別個に揺動運動させることができる。
回転力伝達機構を、電動モータの回転数を減少させて前記シャフトの回転トルクを増大させる減速歯車機構により構成すると、ゆっくりとした力強い動きを格闘フィギュア玩具に与えることができる。
なお外装を除く各部品を用いて、本体をベースにした一つのフィギュア玩具用機構部品ユニットを構成してもよい。このようにすると、共通のフィギュア玩具用機構部品ユニットを用いて多種類の格闘フィギュア玩具を製造することも可能になる。また製造工程が簡単になる利点が得られる。
本発明の格闘フィギュア玩具は、例えば、平坦な設置面上に2体の格闘フィギュア玩具を向かい合わせた状態にして、両者に闘いを行わせることができる。この場合、設置面が中心に向かって下がるように傾斜している専用のリングを用いると、常に2体の格闘フィギュア玩具が接近するようになるので、闘いをスムーズに行わせることができるようになる。
なお設置面上に、格闘フィギュア玩具の移動方向を規制するレール等の移動方向規制手段を配置してもよいのは勿論である。
格闘フィギュア玩具と、専用のリングと、充電装置とから格闘フィギュア玩具セットを構成する場合には、格闘玩具フィギュア玩具として、蓄電手段のための一対の充電用電極が玩具本体の底面側に露出するように設けられている構造を有するものを用いる。そして格闘フィギュア玩具用リング及び充電装置は、充電装置で充電を完了した格闘玩具フィギュア玩具が、充電装置から設置面上に自力で移動し得るように構成するのが好ましい。このようにするとスピーディに格闘フィギュア玩具ゲームを進行することができる。
発明を実施するための最良の形態
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1(A)及び(B)は、本発明の格闘フィギュア玩具1を格闘人形玩具に適用した一実施の形態の斜視図及びこの格闘フィギュア玩具の動作中の一態様を示す正面図である。この格闘フィギュア玩具1の本体3は一対の腕部5,7及び頭部9を有する上半身部分11と、移動台車13及び一対の脚部15,17を有する下半身部分19と、後述する摺動部材79とを備えている。図1(B)から分かるように、この実施の形態の格闘フィギュア玩具1は、左腕部7と左脚部17とが、後述する電動モータを駆動源として揺動運動する可動部材を構成するものである。人形の種類によって、腕部及び脚部の動きは任意であり、2本の脚部の一方のみを動かしても、または両方を動かしてもよく、更に2本の腕部の一方を動かしても、また両方を動かしてもよい。また脚部または腕部の一方のみを動かしてもよいが、両者を連動させてもよい。この格闘フィギュア玩具1は、図2に示すように、設置面23上に2体を互いに向かい合うようにして置いて格闘させて遊ぶものである。
図3(A)及び(B)は、本体3の内部構造を示す断面図である。なおこれらの図は、部品の配置構造と配線を概略的に示すことを目的として作成したものであり、また頭部、腕部、内部部品の取り付け構造及び駆動リンク機構並びに制御回路等は省略してある。図4(A)及び(B)は、特に移動機構の構造を示すために作成した概略図である。なお図3及び図4に示した内部構造は、図1に示したものと異なって、右の腕部5と右の脚部15を動かすものである。
この実施の形態においては、本体3を構成する上半身部分11と下半身部分19とは、内部に連続する収納空間を形成するようにそれぞれ合成樹脂製部品が組み合わされて構成されている。図3には詳しく示していないが、上半身部分11と下半身部分19とは、公知の嵌合構造または接合構造を用いて組み合わされている。上半身部分11の本体部12内には、蓄電手段を構成するコンパクトで容量の大きな円筒状の電気二重層コンデンサ25が配置されている。このコンデンサ25は、円筒状本体の長手方向の一端面上に図示しない一対のコンデンサ電極を備えている。この実施の形態では、一対のコンデンサ電極が下側に位置するように(電動モータ27側に位置するように)、コンデンサ25が配置されている。コンデンサ25の位置決め及び固定のために、本体部12の内部には複数のリブ壁によって囲まれたコンデンサ収納空間が形成されている。コンデンサ25は、このコンデンサ収納空間内に接着剤を介して嵌合されて固定されている。上半身部分11の本体部12の背面部分には、コンデンサ25を充電する際に充電用電源の電極と接触する一対の充電電極29及び31が、一端を外部に露出させた状態で固定されている。一対の充電電極29及び31の他端は、本体部12の内部に露出している。この一対の充電電極29及び31は、それぞれ上下方向に延びる板状形状を有している。一対の充電電極29及び31の本体部12内に位置する他端の下側端部には、芯線の一端が前述の一対のコンデンサ電極にそれぞれ半田付け接続された一対のリード線33及び35の芯線の他端が半田付け等を用いて接続されている。
また本体3の下半身部分19の移動台車13内には、直流の電動モータ27が配置されている。電動モータ27は、回転軸が上下方向に延び且つその出力軸部28が下側に位置する姿勢で移動台車13内に配置されている。コンデンサ25の場合と同様に、移動台車13の内部には、リブ壁部によって囲まれた電動モータ収納空間が形成されており、電動モータ27は、この電動モータ収納空間内に嵌合されて固定されている。この電動モータ27の出力軸部28が延びる方向と反対側の方向の端部には、一対の給電用引出し線37及び39の芯線の一端が接続された一対の入力端子が設けられている。一対の給電用引出し線37及び39の芯線の他端は、充電電極29及び31の本体部12内に位置する部分の下側端部に半田付け等により接続されている。
一対のリード線33及び35と一対の給電用引出し線37及び39とは、ともにコンデンサ25と電動モータ27との間に形成された空間S1と、コンデンサ25と本体部12の背面部分との間に形成された安全な空間S2(駆動機構や移動機構を構成するリンクが存在しない空間)を通って充電電極29及び31まで延びている。
図3(B)に示されるように、この実施の形態では、蓄電手段を構成するコンデンサ25の重心G1を電動モータ27の重心G2よりも本体3の前方側に位置させている。このようにすると、本体3は前側に傾き易くなる。好ましくは、可能な範囲でコンデンサとして重量の重いものを用いる。コンデンサの重量が重くなればなるほど、本体は前側に傾き易くなる。この傾き傾向が、2体の格闘フィギュア玩具がぶつかり合って格闘を行う際に、両格闘フィギュア玩具を互いに近付ける作用を発揮するので、力強い前進動作を伴って格闘を行うことが可能になる。特にこの実施の形態のように、細長いコンデンサをその長手方向が上下方向に向くように立てて配置するとコンデンサの重心位置が高くなるので、傾く傾向は更に強くなる。
この例の移動機構41は、電動モータ27よりも下側に位置して横方向に延びるシャフト43と、電動モータ27の出力軸部28の回転力でシャフト43をその軸線を中心にして回転させるウオーム45とウオーム歯車47とからなるウオーム・ギヤによって構成された回転力伝達機構49(図3では省略してある)と、シャフト43に取り付けられて設置面上を回転する一対の車輪51,53とから構成されている。シャフト43は、移動台車13の対向する一対の壁部13a及び13bに回転自在に支持されている。シャフト43の中央部には、ウオーム歯車47が固定されている。ウオーム歯車47は、電動モータ27の出力軸部28に固定されたウオーム45の螺旋状歯車と噛み合っており、両者で倍力機構を構成している。したがって電動モータ27のトルクが小さくても、このトルクを倍力機構により増大させてシャフト43に伝達している。車輪51はシャフト43に対して固定されているが、車輪53はシャフト43に対しては固定されていない。車輪53は、シャフト43との間の摩擦力を介して回転するか、または車輪51の回転に伴って付随的に回転する。このような構成にすると、車輪53の回転数が車輪51の回転数よりも多くなり、その差分に応じて移動台車13はカーブを描いて回り出す。その結果、この格闘フィギュア玩具は、狭い設置面であっても十分に格闘を行うことができる。なおこの実施の形態では、車輪51の幅を車輪53の幅よりも広くして設置面との間の摩擦抵抗を大きくすることにより、車輪51を少ない滑りで回転させるようにしている。また車輪51には、その車輪51の重心をシャフト43の軸中心から偏心させる重心変位部材55が固定されている。なおこの重心変位部材55は、本実施の形態で用いる駆動リンク機構とは異なる他の駆動リンク機構の一部として利用することもできる。この点については後に説明する。
またシャフト43には、カム57が固定されている。このカム57は、腕部5と脚部15とを電動モータ27を駆動源として回転させるための駆動リンク機構の一部を構成するものである。図5には、シャフト43に固定されたカム57を用いた駆動リンク機構59の一例が示されている。この駆動リンク機構59では、カム57と接触する従動子61を備えたリンク63の一端が、第1の回転中心65を有する第1の軸67に対して固定されている。第1の軸67は、移動台車13に回転自在に保持されている。リンク63は、リンク63をカム57側に付勢するバネ力を発生するバネ64によって常時付勢されている。したがってリンク63は、カム57の動きに応じて揺動する。
第1の軸67には、脚部15の基部が固定されている。したがって脚部15は、第1の軸部67の揺動に応じて前後に揺動することになる。また第1の軸67にはリンクとしての第1の円板69が固定されている。そしてこの第1の円板69には、回り対偶を介して連結リンク71の一端が取り付けられている。そして連結リンク71の他端は、回り対偶を介して第2の軸73に固定された第2の円板75に取り付けられている。第2の軸73は、右の腕部5が固定される軸であり、この第2の軸73は上半身部分11の本体部12に回動自在に固定されている。この駆動リンク機構59では、電動モータ27の回転でシャフト43が回転すると、楕円形状のカム57が回転し、リンク63が揺動することにより脚部15が前後に動く。同時に第1の円板69と第2の円板75とが連結リンク71を介して同期して揺動し、この揺動動作により第2の軸73が揺動して腕部5が上下方向に揺動動作をする。図5に示した駆動リンク機構59は、あくまでも例であり、本発明を実施する場合には、どのような構造の駆動リンク機構を用いてもよいのは勿論である。
この格闘フィギュア玩具は、前方側に傾こうとする傾向を示すが、この傾向があまり強くなると前方側に倒れやすくなる。そこでこのような状態を調整できるようにするためには、この実施の形態では、電動モータ27の出力軸部28よりも本体3の前方側で設置面と接触して設置面上を摺動する摺動部77を備えた摺動部材79を設けている。この摺動部材79は、本体3の下半身部分19の移動台車13の底部に交換可能に取り付けられている。長さの異なる複数種類の摺動部材を用意しておき、戦略に応じて摺動部材を交換するようにしてもよい。また摺動部材79を、本体3の前後方向に(本体3の前面と背面とが並ぶ方向に)スライド可能に本体3の一部を構成する移動台車13の底部に取り付ける構造を採用してもよい。スライド可能な摺動部材79を設けると、摺動部材79の引出し長さを適宜に調節することにより、本体3を前方側に倒れ難くすることが可能になる。
図7は、摺動部材79´の変形例を示している。この摺動部材79´は、摺動部77´が設置面上を回転可能な車輪(回転体)によって構成されている。このような構造の摺動部材79´を用いると、摺動部77´の接触抵抗が下がるので、格闘フィギュア玩具の前進力が低下するのを防止できる。なお図7の摺動部材79´は、車輪が取り付けられる本体部分がスチール(磁性材料)によって構成されている。したがって後述するリングの設置面の下側から永久磁石等により磁力を摺動部材79´に作用させ、その磁力を移動させることにより外部から格闘フィギュア玩具の動きをコントロールすることができる。
図8(A)及び(B)は、格闘フィギュア玩具を格闘させる際に使用するのに適したリング81の平面図と一部切り欠き正面図である。このリング81は、平面形状がほぼ正四角形をなす台座83と、この台座83の四隅に固定された4本のポール85と、破線で示した2本のリングロープ87とから構成されている。リングロープ87としては、ゴム紐のように延び縮みするものが好ましい。台座83の表面すなわち格闘フィギュア玩具1を置く設置面84は、中心の平坦面84aに向かって下がるように傾斜している。具体的には、設置面84は、中央の平坦面84aと、台座83の各辺から平坦面84aに向かうに従って下がるように傾斜する4つの傾斜面84b〜84eとから構成されている。このような設置面84を形成すると、常に2体の格闘フィギュア玩具が中央部付近で接近するようになり、狭いリング上で闘いをスムーズに行わせることができるようになる。
図9(A)及び(B)は、上記実施の形態の格闘フィギュア玩具専用に開発した充電器91の平面図及びガイドアームを伸ばした状態の正面図である。この充電器91の充電器本体93内部には、単三電池が3本直列に接続されて収納されている。充電器本体93の一端には、2つの充電用電極94,94が格闘フィギュア玩具1に設けた一対の充電電極29及び31と同じ間隔を開けて配置されている。そして充電器本体93には,2本のガイドアーム95,95の一端が回動可能に取り付けられている。この2本のガイドアーム95,95は、図9(A)の状態から180度回転して図9(B)の状態で回転を停止する。格闘フィギュア玩具1の上半身部分11の本体部12には、このガイドアーム95,95が挿入される2つの嵌合孔(図示せず)が一対の充電電極29,31を間に挟むようにして形成してある。したがって玩具の使用者は、ガイドアーム95,95を嵌合孔に差し込む作業を行うことにより、簡単且つ確実にコンデンサ25を充電することができる。なおこの玩具には、特にスイッチは設けられておらず、コンデンサ25の電荷が放電し終わった時点で動作を停止する。
図10(A)乃至(E)は、上記実施の形態の駆動リンク機構59に代えて用いることができる他の駆動リンク機構159の構造と動作の過程をそれぞれ示している。なお図10(A)乃至(E)に示された構造には、図3〜図5に示した前の実施の形態を構成する部材と同様の部分に、図3〜図5に付された符号の数に100の数を加えた数を符号として付してある。また車輪151及び回転プレート175並びに後述する直動リンク181は、理解を容易なものとするために、透明なものとして図示してある。そして腕部105及び脚部115の本体部分は、破線で示してある。
この実施の形態の駆動リンク機構159では、シャフト143に固定された車輪151の内側に設けられた重心変位部材として用いられる円柱状の係合部155が駆動リンク機構159の一部を構成している。直動リンク181は、下端側にL字状の被係合部182を備えている。なお被係合部182の側面には、補強用板状部183が一体に設けられている。直動リンク181の中間部分には、幅広の平板部184が設けられている。この平板部184の中央部には、脚部115の回転中心となる軸167が嵌合される孔185が形成されている。この孔185の形状は、上下方向に延びる直線状の辺186と、この辺の両側に位置してこの辺と連続する下側湾曲部187と上側湾曲部188とを備えるものであれば、任意である。平板部184の下側の側面には係合片189が一体に設けられている。この係合片189は、後述するように、脚部115に設けたピン190を押し上げる機能を発揮する。ピン190は、軸167の径方向外側に位置している。平板部184の上側の側面には、バネ部材191の中空部を貫通する図示しないポールが固定されるポール固定片192が一体に設けられている。バネ部材191はこの図示しないポールに沿って圧縮または伸縮する。移動台車113のケース部分(本体の一部)の内壁には、バネ部材191の下側端部が当接する固定部193が一体に設けられている。バネ部材191は、ポール固定片192と固定部193との間に配置されている。バネ部材191は、直動リンク181が下方に移動することにより圧縮され、直動リンク181が上方に移動することにより伸びる。直動リンク181の上端側の側面には、腕部105の回転中心となる軸173に固定された回転プレート175に固定されたピン194と当接して回転プレート175を回転させる機能を果たすフック部195が形成されている。
図10(A)に示す位置に車輪151に設けた係合部155が変位すると、係合部155と直動リンク181の被係合部182とが係合する。係合の直前まで、脚部115は上に上がった状態にある。腕部105は、重力により最も下側の位置にある。また回転プレート175のピン194は、直動リンク181のフック部195に当たっている。更に車輪151が回転して、図10(B)に示す位置に係合部155が回動すると、直動リンク181は下方に移動し、バネ部材191は圧縮される。このときフック部195も下方に移動して、回動プレート175に設けたピン194は時計回り方向に回動する。その結果、腕部105は時計回り方向に回動する。また係合片189が下方に移動して、係合片189とピン190との係合が解除される。その結果、脚部115は、自重で軸167を中心にして反時計回り方向に回動する。
更に車輪151が回転して、図10(C)に示す位置まで係合部155が回動して係合部155が被係合部182から離れる直前において、直動リンク181は最も下の位置まで下がる。この状態では、孔185の上側湾曲部188に軸167が嵌合した状態にある。またフック部195も最も下側の位置まで下がっており、腕部105は最も上の位置まで上がっている。
図10(D)に示すように、更に車輪151が回転して係合部155と被係合部182との係合が解かれると、圧縮されたバネ部材191の復元力(バネ力)で直動リンク181は上方に押し上げられる。直動リンク181の上方への移動に伴って、係合片189も上方に移動し、脚部115に設けたピン194を上に押し上げる。その結果、脚部115は軸167を中心にして時計回り方向に回動し、脚部115が上方に上がる。また直動リンク181が上方に移動すると、フック部195が上方に移動し、回動プレート175に設けたピン194とフック部195の強い係合関係が解除される。その結果、腕部105は自重によって軸173を中心にして反時計回り方向に回動し、ピン194がフック部195と係合したときに、腕部105の回動が停止する。
図10(E)に示すように、軸167に孔185の下側湾曲部187が当接した状態で、直動リンク181は停止する。そして車輪151が更に回転して、再度係合部155が被係合部182に係合するようになると、図10(A)の状態となり、以後前述の動作が繰り返される。
上記実施の形態では、片側の腕部と脚部を1つの駆動リンク機構により連動して動作させている。しかしながら同様の駆動リンク機構をさらに1つ設け、残りの別の腕部と脚部を連動して動作させるようにしてもよいのは勿論である。その場合には、前述の車輪とは別の車輪を利用して、別の駆動リンク機構を動作させるようにすればよい。
図11(A)は、格闘フィギュア玩具の移動方向を規制する移動方向規制具198の上に格闘フィギュア玩具を配置した状態の斜視図を示している。この移動方向規制具198は、図11(B)に示すように、平板の幅方向の両端にそれぞれ所定の間隔を開けて2本のガイドレール197,199を一体に設けた構造を有している。2本のガイドレール197,199間には、それぞれ車輪151及び153が入る。その結果、格闘フィギュア玩具は、ガイドレールに沿った直線移動動作を行う。なお前述の別の駆動リンク機構を設ける場合には、図11(B)に示すように、他方の車輪153にも係合部154を配置する。
図12は、他の移動方向規制具200の上に格闘フィギュア玩具を配置した状態の斜視図を示している。この移動方向規制具200は、平板の幅方向の両端にガイド壁部201及び203を備えた構造を有している。移動方向規制具の構造は上記に限定されるものではなく、種々の構造を採用することができる。
図13は、本発明の他の実施の形態の格闘フィギュア玩具301の外観を示す斜視図である。この格闘フィギュア玩具301は、二本の足303及び305と、2つの頭307及び309と、2枚の羽311及び313とを備えている。二本の足303及び305が足踏み動作を行い、2つの頭307及び309が前後運動をする。この格闘フィギュア玩具301は、ビニール製の外装の内部に、図14に示すようなフィギュア玩具用機構部品ユニット315が入っている。図15は、このフィギュア玩具用機構部品ユニット315はの分解斜視図を示している。また図16はフィギュア玩具用機会部品ユニットの側面図を示している。さらに図17はこのフィギュア玩具用機構部品ユニット315を底面側から見たときの車輪の位置関係を示す図である。以下図15を中心にしてこのフィギュア玩具用機構部品ユニット315の構造を説明する。
フィギュア玩具用機構部品ユニット315は、合成樹脂製の本体316(図14,図16)を備えている。本体316は、二つ割りの本体半部317及び319により構成されている。本体316の内部には、下から上に並ぶように、移動機構収納室内321と、電動モータ収納室323と、コンデンサ収納室325とが形成されている。なお図15では、これらの収納室を構成する一方の部品本体半部319の部分に対して符号を付してある。コンデンサ収納室325には、円筒状の電気二重層コンデンサ327が収納されている。電気二重層コンデンサ327は、コンデンサ電極329及び331が、電動モータ収納室323側に向く姿勢でコンデンサ収納室325内に収納されている。電動モータ収納室323には、外形形状が角型の電動モータ333が、出力軸部を下側に向けるように収納されている。この電動モータ333の出力軸部にはウォーム歯車335が取付けられている。電動モータ333の入力端子は337及び339は、コンデンサ収納室325側に向いている。入力端子337及び339は、コンデンサ収納室325と電動モータ収納室323とを仕切る仕切り壁に設けられた貫通孔340を通ってコンデンサ収納室325内に突出している。電動モータ333の出力軸部は、電動モータ収納室323と移動機構収納室321とを仕切る壁に設けられた貫通孔342を通って移動機構収納室321内に突出している。なお図15には、貫通孔342の一部を示してある。
移動機構収納室321内には、歯車341,343,345及び347と、車輪349が収納されている。歯車341はシャフト350を中心にして回転する。歯車341は、ウォーム歯車335と噛み合って回転する。歯車343と歯車345は一体に構成されており、シャフト351を中心にして回転する。歯車341は歯車343と噛み合い、歯車343と一緒に回転する歯車345は、歯車347と噛み合う。歯車347と車輪349が取付けられたシャフト352は、車輪349と一体に形成されている。車輪349の一方の側面上には、シャフト352を中心にして回転する係合部353が一体に形成されている。この係合部353は円柱形状を呈している。歯車347はシャフト353と一緒に回転する。本実施の形態では、この歯車機構により電動モータ333の回転数を減じた上で、シャフト352の回転トルクを増大させている。したがってゆっくりと力強くフィギュア玩具を前進させることができる。
本体半部317の前方側壁部の中央部には、円板部355が一体に形成されており、この円板部355の中央には固定軸357が設けられている。本体半部319の中央部には、円板部355の一部が嵌合される円弧状の凹部359が形成されている。また本体半部317及び319の前方側壁部にはそれぞれ、上下方向に間隔を開けてそれぞれ2つのガイド部材361及び363と2つのガイド部材365及び367が一体に形成されている。これらのガイド部材361〜367は、横断面形状が逆L字形を呈している。2つのガイド部材361及び363と2つのガイド部材365及び367は、互いに向かい合うように形成されている。ガイド部材361及び363と本体半部317の前方側壁部との間の隙間、ガイド部材365及び367と本体半部319の前方側壁部との間の間隙に、後述する直動リンク369の本体プレート370の長手方向と直交する幅方向の縁部371及び373がスライド可能に嵌合される。
本体半部317の前方側壁部には、ガイド部材363の下側の位置に矩形状の窓部375が形成されている。この窓部375からは、直動リンク369の下側端部に一体に形成された被係合プレート377が移動機構収納室321内に挿入される。被係合プレート377には、車輪349に一体に設けられた円柱状の係合部353がスライド可能に嵌合されるU字状の溝379が形成されている。係合部353は、車輪349の回転に伴って溝379内をスライドし、被係合プレート377は上下方向に往復動作をする。その結果、直動リンク369も、車輪349の回転に伴って上下方向に往復動作をする。前述のように、直動リンク369の本体プレート370の縁部371及び373が、ガイド部材361及び363とガイド部材365及び367とによってガイドされているので、直動リンク369が前方に飛び出ることはない。直動リンク369の本体プレート370の中央部には、本体プレート370の長手方向に伸びる貫通孔381が形成されている。この貫通孔381には、前述の固定軸357が挿入される。また本体プレート370の中央部には、横方向に突出する突出部382が一体に形成されている。そしてこの突出部382には、固定軸383が一体に設けられている。この固定軸383は、本体プレート370の中心から変位した位置にある。すなわちこの固定軸383は、本体315の中心(2つの本体半部317及び319の当接面)上には位置していない。
符号385及び386で示した部品は、一対の脚部である。この一対の脚部385及び386は、車輪取付部387及び388とスライド部389及び390とを一体に有している。車輪取付部387及び388には、一対の車輪391がシャフト392を用いて回転自在に取付けられている。車輪取付部387及び388の下側部分は、車輪391を覆うカバー形状に形成されている。スライド部389及び390には、上下方向に伸びる細長い貫通孔393が形成されている。これらの貫通孔393には、ガイド部材361及び365に外壁に一体に設けられた突起362及び366が嵌合される。またスライド部389及び390の上側端部には、突起394が一体に設けられている。またスライド部389及び390の下側端部には、逆L字状のクランク部材395が一体に形成されている。なお図15には図示されていないが、脚部385にもクランク部材395と同様にクランク部材が一体に設けられている。また脚部385及び386には、クランク部材395の基部よりも上の位置にそれぞれ凹部396を備えている。なお図15には図示されていないが、脚部385にも凹部396と同様に凹部が形成されている。図14に拡大して示すように、この凹部396は細長い形状を有しており、後述する揺動部材398の嵌合用凸部401,402が凹部396に沿って移動する。
直動リンク369の本体プレート370の前方には、揺動部材398と取付部材399とが配置される。揺動部材398は中央部に貫通孔400を有し、両端部に一部が球状の嵌合用凸部401及び402を一体に有している。また揺動部材398には、貫通孔400と一方の嵌合用凸部401との間の位置に、揺動部材398を厚み方向に貫通する貫通孔403が形成されている。この貫通孔403は横に細長い形状を有している。この貫通孔403には直動リンク369に固定された固定軸383が挿入されている。固定軸383は、貫通孔403に沿ってスライドする。取付部材399は、揺動部材398に形成された貫通孔400に挿入される筒状部404と、前述の一対の脚部385及び386に設けられた一対のクランク部材395の外側に位置する一対の板状部405を備えている。なお図15には、一対の板状部405のうち一方の板状部だけが図示されている。取付部材399の筒状部404には、直動リンク369の本体プレート370の中央部に形成された貫通孔381から突出する固定軸357が嵌合されている。また揺動部材398の両端部の嵌合用凸部401及び402は、一対の脚部385及び386に形成した一対の細長い凹部396に嵌合される。
本体半部317及び319の上端部には、横方向に延びる一対の筒状部408,409が一体に設けられている。そしてこの筒状部408,409にはそれぞれ首振り用の回動リンク部材410及び411が取付けられている。回動リンク部材410及び411は、筒状部408及び409に回動可能に嵌合される筒部412及び413と、脚部385及び386のスライド部389及び390に設けられた突起394が嵌合される長い貫通孔414及び415を備えた第1のリンク部416及び417と、第2のリンク部418及び419とを備えている。この回動リンク部材410及び411は、ネジ420及び421を用いて筒状部408及び409に対して回動自在に取付けられている。この回動リンク部材410及び411は、一対の脚部385及び386が上下運動をして突起394が貫通孔414及び415の内部を移動することにより、筒状部408及び409を中心にして所定の角度範囲内で回動する。第2のリンク部418及び419には、細長い首の内部を延びる延長用部材422及び423が嵌合されている。
一対の本体半部317及び319の側面上には、図13に示す翼311及び313が取付けられる翼取付用回動部材424を回動自在に取付ける一対の取付部425が一体に設けられている。
また図17に示すように、一対の本体半部317及び319の底部近傍の後方部分には、コンデンサ327を充電するために用いられる充電用電極426が嵌合されて固定されるスリット427が形成されている。充電用電極426は、格闘フィギュア玩具の底部に露出した状態になる。図15に示されるように、一対の充電用電極426に接続されたリード線429及び430は、電動モータ333の入力端子337及び339に接続されている。そしてこの入力端子337及び339に接続されたリード線431及び432がコンデンサ327のコンデンサ電極329及び331に接続されている。なお図15では、リード線431及び432を用いているが、コンデンサ327のコンデンサ電極329及び331がリード線そのものによって形成されている場合には、コンデンサ電極329及び331をそのまま電動モータ333の入力端子337及び339に直接接続するようにしてもよい。
この実施の形態のフィギュア玩具用機構部品ユニット315では、電動モータ333が回転することにより歯車341〜347が回転して車輪391が回転すると、係合部353がシャフト352を中心にして回転する。係合部353が直動リンク369の溝379の内部を移動することにより、直動リンク369が上下運動を行う。この直動リンク369の上下運動により、固定軸383が上下運動を行う。この固定軸383の上下運動が、揺動部材398を筒状部404を中心にして揺動させる。揺動部材398が筒状部404を中心にして揺動することにより、嵌合用凸部401及び402が凹部396内を移動して脚部385及び386を交互に上下運動させる。一対の脚部385及び386が上下運動すると、回動リンク部材410及び411の貫通孔414及び415内を突起394が動き、回動リンク部材410及び411が回動する。これらの動きにより、玩具が前進すると、一対の脚部が上下運動をするとともに、2つの首が上下に動くことになる。
図18は、本発明の他の実施の形態の格闘フィギュア玩具501の外観を示す斜視図である。この格闘フィギュア玩具501は、二本の足503及び505と、1つの頭507と、2本の腕509及び511とを備えており、二本の足503及び505が足踏み動作を行い、1つの頭507が前後運動をする。この格闘フィギュア玩具501では、ビニール製の外装の内部に、図19に示すようなフィギュア玩具用機構部品ユニット515が入っている。図20は、このフィギュア玩具用機構部品ユニット515の分解斜視図を示している。なお図19及び図20においては、図14乃至図17に示した前の実施の形態で用いるフィギュア玩具用機構部品ユニット315の構成部品と同様の部材には図14乃至図17に示した符号の数に200の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
以下相違点について説明する。図14乃至図17に示したフィギュア玩具用機構部品ユニット315と図19及び図20に示したフィギュア玩具用機構部品ユニット515とは、本体516が頭部構造体651を有している点で相違する。頭部構造体651は、コンデンサ527に嵌合されるカップ状部材652と、このカップ状部材652の側壁部から下方に延びる一対の支持アーム653と、直動リンク被係合部655とを備えている。図19及び図20には一対の支持アーム653の一つだけを示している。一対の支持アーム653には、貫通孔657がそれぞれ形成されている。本体516の両側壁部には、一対の支持アーム653に形成した貫通孔657に挿入される固定軸(図示せず)を有する一対の固定軸取付部654が一体に設けられている。一対の支持アーム653は、この固定軸を申心として前後方向に揺動する。直動リンク被係合部655には、係止用貫通孔658が形成されている。この係止用貫通孔658には、直動リンク569の本体プレート570の上端に一体に設けられたフック584が係止される。直動リンク569が上下運動をすると、頭部構造体651は直動リンク569の動きに応じて前後運動をする。またこの例では、電動モータ533の入力端子537及び539に、ランプ659のリード線661及び662が接続されている。ランプ659は、怪獣の口の中に入るように頭部構造体651に対して装着される。なおこの例では、一対の回動リンク部材610及び611が怪獣の腕を動かすため、第1のリンク部616及び617と第2のリンク部618及び619との間の角度が、前の実施の形態における第1のリンク部416及び417と第2のリンク部418及び419との間の角度とは異なっている。
図21は、図13乃至図20に示した2体の格闘フィギュア玩具を格闘させる格闘フィギュア玩具用リング701と、充電装置703とを示している。このリング701の上には、ゴム等の滑り止めシート705を置く。したがってシート705の表面が玩具の設置面となる。リング701の表面と充電装置703の表面とは連結板707によって連結されている。この連結板707は、取外しが自在なものである。充電装置703は、玩具を充電装置703の台に向かって押し付けているときには、フィギュア玩具の底面側に露出する充電用電極と充電器側の電極と接触して充電を行う。玩具の押しつけを解除すると、充電動作は停止する。充電が完了した玩具は、充電装置703の上から連結板707の上を通ってリング701上へと移動する。なお連結板707が取付けられている位置とは反対側の位置にも別の連結板707を連結して、図示しない他の充電装置から相手方のフィギュア玩具をリング701に移動させる。このようなリング701と充電装置703とをセットにすると、スピーディに格闘フィギュア玩具をリング上に進めることができる。したがってスピーディに格闘フィギュア玩具遊びをすることができる。
図22は、本発明の更に他の実施の形態の格闘フィギュア玩具801の外装802の内部にフィギュア玩具用機構部品ユニット815が入っている状態における両者の位置関係を概略的に示す図である。この図において、外装802は細い線で示し、フィギュア玩具用機構部品ユニット815は太い線で示してある。外装802は、合成樹脂製の複数の部品が組み合わされて構成されている。具体的には、尻尾を除く外装802の主要部分が、左右に二つに割れる2つの外装半部によって構成されている。フィギュア玩具用機構部品ユニット815は、両側から2つの外装半部によって挟まれた状態で、外装802内に配置されている。
図23(A)乃至(C)は、フィギュア玩具用機構部品ユニット815の右側面図、直動リンク869が下方位置にあるときのフィギュア玩具用機構部品ユニット815の正面図、及び直動リンク869が上方位置にあるときのフィギュア玩具用機構部品ユニット815の正面図をそれぞれ示している。フィギュア玩具用機構部品ユニット815の内部機構は、図14及び図15に示したフィギュア玩具用機構部品ユニット315の内部機構と、基本的な部分では大きく変わるところはない。すなわち直動リンク869を上下方向に移動させる内部機構は、図14及び図15に示した内部機構と実質的に同じである。したがって図22及び図23においては、図14及び図15に示した部材と実質的に同じ部材には、図14及び図15に付した符号の数に500の数を加えた符号を付して詳細な説明を省略する。このフィギュア玩具用機構部品ユニット815と図14及び図15に示したフィギュア玩具用機構部品ユニット315とを対比すると、次の点で大きく相違する。まず第1の相違点は、揺動リンク898の動きにより、直接的に脚部を動かすための脚部用リンク885(図24)を回動させる点である。揺動リンク898は、直動リンク869の上下動きを固定軸857を中心にした限定された角度範囲内の揺動動作に変換する第1の運動変換機構の一部を構成する。この例でも、本体半部817及び819が組み合わされて構成された本体816の正面から突出する固定軸857の軸中心が、第1の揺動中心を構成している。そして直動リンク869の本体プレート870に一体に設けた2つの突出部882と、揺動リンク898の一端に固定したピン883とから、直動リンク869の上下方向の動きを揺動中心(857)を中心にした限定された範囲内の揺動運動に変換する第1の運動変換機構960が構成されている。なお2つの突出部882は、上下方向に所定の間隙を開けて配置されている。直動リンク869が最も下の位置にあるときには、2つの突出部882が下がって、ピン883が押し下げられる。その結果、図23(B)に示すように揺動リンク898の左側のアームが反時計回り方向に傾いている。直動リンク869が最も上の位置にあるときには、2つの突出部882が上がって、ピン883が押し上げられる。その結果、図23(C)に示すように揺動リンク898はほぼ水平状態となる。
揺動リンク898の左右のアームの先端は、図24に示すように、それぞれ外装802に回動可能に設けられた対応する脚部駆動リンク885に一体に設けられた被係合用凹部885aに嵌合されている。脚部駆動リンク885は、軸951を中心にして、所定の角度範囲内で回動する。軸951には、第1のリンク952が回動自在に装着されている。第1のリンク952には、突出部953が一体に設けられている。突出部953には、足の形をした第2のリンク954がピン955を用いて回動可能に装着されている。第2のリンク954の上側縁部には、脚部駆動リンク885が緩く嵌合される溝956が形成されている。図24に示す状態において、図23(B)に示すように、直動リンク869が下方に移動して、揺動リンク898の左側のアームの先端が下に移動すると、脚部駆動リンク885は反時計回り方向に回る。脚部駆動リンク885が反時計回り方向に回り始めた後、リンク885が溝956の右側縁部に当たった状態で更に回転すると、第2のリンク954がピン955を中心にして反時計回り方向に回動する。その結果、外部からは足が下に降りたように見える。その後、直動リンク869が上方に移動して、図24(C)に示すように、揺動リンク898の左側のアームの先端が上に移動すると、脚部駆動リンク885は時計回り方向に回る。そして脚部駆動リンク885が時計回り方向に回り始めた後、リンク885が溝956の左側縁部に当たった状態で更に回転すると、第2のリンク954がピン955を中心にして時計回り方向に回動する。その結果、外部からは足が上に上がったように見える。反対側の足についても、動作は逆になるが同様に動作する。なお左右の足は、交互に上下動する。
このフィギュア玩具用機構部品ユニット815と図14及び図15に示したフィギュア玩具用機構部品ユニット315との第2の相違点は、一対の腕を動かすための機構の構造にある。この実施の形態のフィギュア玩具用機構部品ユニット815では、直動リンク869の上下方向の動きにより、直接的に一対の腕957(図22)を動かしている。具体的には、本体816の正面の上側領域に、第2の運動変換機構961を構成している。第2の運動変換機構961は、第1の揺動中心(857)の上方に位置して第1の揺動中心を通る第1の仮想中心線と平行に並ぶ第2の仮想中心線が通る軸(第2の回動中心)962を中心にした限定された範囲内の第2の揺動運動に直動リンク869の上下方向の動きを変換する。具体的には、本体816に回動自在に支持された軸962の一端に固定された第2の揺動リンク963と、直動リンク869の上端に一体に設けられた押し上げ突出部884とにより、第2の運動変換機構961が構成されている。押し上げ突出部884は、直動リンク869が上方に移動するのに伴って、第2の揺動リンク963の一方のアーム963aを下から押し上げる。その結果第2の揺動リンク963は、軸962を中心にして反時計回り方向に所定の角度回動する。直動リンク869と一緒に押し上げ突出部884が下に下がると、第2の揺動リンク963の一方のアーム963aは、回動軸910または910に加わる負荷の重量(腕957の重量)によって、軸962を中心にして時計回り方向に回動する。第2の揺動リンク963の他方のアーム963bは、一方のアーム963aとは逆の関係で上下に動く。
図25に示すように、第2の揺動リンク963の動きによって、第1及び第2の回動軸910及び911を所定の角度範囲内で回動させる第3及び第4の運動変換機構965及び966が設けられている。第3及び第4の運動変換機構965及び966は、第2の揺動リンク963の揺動運動を、軸962の軸線(第2の仮想中心線)と直交する仮想直交中心線を中心にした所定の角度範囲内における第1及び第2の回動軸910及び911の回転運動に変換する。図25に示すように、第3及び第4の運動変換機構965及び966は、本体半部817及び819の側壁を貫通する第1及び第2の回動軸910及び911がそれぞれ中心部に一体に固定された回転板967及び968と、第2の揺動リンク963のアーム963a及び963bに一体に設けられた突起969及び970[図23(A)及び図25参照]とからそれぞれ構成されている。回転板967及び968の外周部には、突起969及び970が緩く嵌合される凹部または切り欠き部971及び972がその外周部に形成されている。図25に示すように、コンデンサ827が回転板967及び968の脱落を阻止する機能を発揮している。図25の状態で、第2の揺動リンク963が反時計回り方向に回ると、回転板967は回動軸910側から見た状態で、時計回り方向に回動し、回転板968は回動軸911側から見た状態で、時計回り方向に回動する。また図25の状態で、第2の揺動リンク963が時計回り方向に回ると、回転板967は回動軸910側から見た状態で、反時計回り方向に回動し、回転板968は回動軸911側から見た状態で、反時計回り方向に回動する。その結果、第1及び第2の回動軸910及び911は、相反する方向に所定の角度範囲内で回動する。第1及び第2の回動軸910及び911に一対の腕957をそれぞれ取り付けると、直動リンク869の上下動に応じて一対の腕957は、それぞれ個別に揺動運動をする。
本実施の形態によれば、車輪849と、2本の足(954)の少なくとも一方が設置面に接触していることにより、玩具は、立った状態を維持している。そして2本の足(954)の上下動が、玩具が倒れるほど大きなものにならないように各機構が構成されている。本実施の形態の格闘フィギュア玩具の構成によれば、フィギュア玩具用機構部品ユニット815を中心にして、外装及び腕を組み合わせるという簡単な組立行程で、玩具を製造することができるので、製造コストを下げることができる。
産業上の利用可能性
本発明のように、電気二重層コンデンサを蓄電手段として用いると、初期段階において電動モータのトルクまたは回転を高めることができて、しかも瞬発力を非常に高いものとすることができるので、パワフルでしかも迫力のある格闘を実現できる利点が得られる。
また本発明によれば、本体内の上方位置内に配置した蓄電手段の重心を下方位置に配置した電動モータの重心よりも本体の前方側に位置させることにより、本体を前方側に傾き易くしているので、闘う格闘フィギュア玩具同志が互いに近付く傾向が強くなる。その結果、電動モータを駆動源とする移動機構による力強い前進動作を伴って、従来よりも迫力のある激しい押し合い状態をする格闘フィギュア遊びを体験できる。
また回転力伝達機構を、電動モータの回転数を減少させてシャフトの回転トルクを増大させる減速歯車機構により構成すると、ゆっくりとした力強い動きを格闘フィギュア玩具に与えることができる。
さらに外装を除く各部品を用いて、本体をベースにした一つのフィギュア玩具用機構部品ユニットを構成すれば、共通のフィギュア玩具用機構部品ユニットを用いて多種類の格闘フィギュア玩具を製造することも可能になる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1(A)及び(B)は、本発明の格闘フィギュア玩具の一実施の形態の斜視図及びこの格闘フィギュア玩具の動作中の一態様を示す正面図である。
図2は、2体の格闘フィギュア玩具が向かい合っている状態を示す図である。
図3(A)及び(B)は、それぞれ本体の内部構造を概略的に示す断面図である。
図4(A)及び(B)は、それぞれ移動機構の構造を示すための図である。
図5は、シャフトに固定されたカムを用いた駆動リンク機構の一例を示す図である。
図6は、摺動部材をスライドさせる場合の状態を示す図である。
図7(A)及び(B)は、摺動部材の変形例の平面図及び正面図である。
図8(A)及び(B)は、格闘フィギュア玩具を格闘させる際に使用するのに適したリングの平面図及び一部切り欠き正面図である。
図9(A)及び(B)は、格闘フィギュア玩具専用に開発した充電器の平面図及びガイドアームを伸ばした状態の正面図である。
図10(A)乃至(E)は、他の駆動リンクの構造と動作の過程をそれぞれ示す図である。
図11(A)は格闘フィギュア玩具の移動方向を規制する移動方向規制具の一例上に格闘フィギュア玩具を配置した状態の斜視図であり、図11(B)は移動方向規制具と車輪の関係を示す図である。
図12は、移動方向規制具の他の例を示す斜視図である。
図13は、本発明の他の実施の形態の格闘フィギュア玩具の外観を示す斜視図である。
図14は、図13の格闘フィギュア玩具の内部に収納されたフィギュア玩具用機構部品ユニットの斜視図である。
図15は、図14のフィギュア玩具用機構部品ユニットの分解斜視図である。
図16は、図13のフィギュア玩具用機構部品ユニットの概略側面図である。
図17は、フィギュア玩具用機構部品ユニットを底面側から見たときの車輪の位置関係を示す図である。
図18は、本発明の更に他の実施の形態の格闘フィギュア玩具の外観を示す斜視図である。
図19は、図18の格闘フィギュア玩具の内部に収納されたフィギュア玩具用機構部品ユニットの斜視図である。
図20は、図18のフィギュア玩具用機構部品ユニットの分解斜視図である。
図21は、リングと充電装置との関係を示す斜視図である。
図22は、本発明の更に他の実施の形態の格闘フィギュア玩具で用いるフィギュア玩具用機構部品ユニットと外装との位置関係を示す図である。
図23(A)〜(C)は、図22のフィギュア玩具用機構部品ユニットの右側面図、ある動作態様における正面図及び他の動作態様における正面図である。
図24は、図22の実施の形態における脚部の動作機構を概略的に示す図である。
図25は、図22の実施の形態における腕部の動作機構の一部を概略的に示す図である。
Claims (25)
- 格闘動作の際に動く可動部材が取り付けられる本体と、
前記本体内に配置された蓄電手段と、
前記本体内に配置され且つ前記蓄電手段を電源として動作する電動モータと、
前記本体内に配置され且つ前記電動モータを駆動手段として前記可動部材を動かす駆動リンク機構と、
前記電動モータを駆動手段として前記本体を移動させる移動機構とを備え、
前記蓄電手段が電気二重層コンデンサであることを特徴とする格闘フィギュア玩具。 - 前記蓄電手段が前記電動モータの上方位置に配置されており、
前記蓄電手段の重心が前記電動モータの重心よりも前記本体の前方側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記電気二重層コンデンサは、一対のコンデンサ電極が前記電動モータ側に位置するように前記本体内に配置され、
前記本体の背面または底面側には前記コンデンサを充電する際に充電用電源の電極と接触する一対の充電電極が外部に露出した状態で配置され、
前記一対のコンデンサ電極と前記一対の充電電極とが、一対のリード線を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記電動モータは、回転軸が上下方向に延び且つ出力軸部が下側に位置する姿勢で前記本体内に配置され、
前記電動モータは前記出力軸部が位置する側とは反対側の位置に一対の入力端子を備えており、
前記電動モータの前記一対の入力電極と前記電気二重層コンデンサとが電気的に接続されている請求項3に記載の格闘フィギュア玩具。 - 格闘の際に動く1以上の可動部材が取り付けられる本体と、
本体内に配置された蓄電手段と、
前記本体内に配置され且つ前記蓄電手段を電源として動作する電動モータと、
前記本体内に配置され且つ前記電動モータを駆動手段として前記1以上の可動部材を動かす駆動リンク機構と、
前記電動モータを駆動手段として前記本体を移動させる移動機構とを備え、
前記蓄電手段が前記電動モータの上方に位置するように前記本体内に配置され、
前記蓄電手段の重心が前記電動モータの重心よりも前記本体の前方側に位置していることを特徴とする格闘フィギュア玩具。 - 前記蓄電手段が充放電可能なコンデンサからなることを特徴とする請求項5に記載の格闘フィギュア玩具。
- 前記移動機構は、前記電動モータよりも下側に位置して横方向に延びるシャフトと、
前記電動モータの前記出力軸部の回転力で前記シャフトをその軸線を中心にして回転させる回転力伝達機構と、
前記シャフトに取り付けられて設置面上を回転する1以上の車輪とからなり、
前記シャフトは前記電動モータの前記出力軸部よりも前記本体の背面側に位置していることを特徴とする請求項5に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記電動モータの前記出力軸部よりも前記本体の前記前方側で前記設置面と接触して前記設置面上を摺動する摺動部を備えた摺動部材を更に備え、
前記摺動部材は前記本体の前後方向にスライド可能に前記本体の底部に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記摺動部が前記設置面上を回転可能な回転体である請求項8に記載の格闘フィギュア玩具。
- 前記摺動部材の少なくとも一部が磁性材料からなる請求項8または9に記載の格闘フィギュア玩具。
- 前記1以上の車輪は一対の車輪からなり、
前記一対の車輪の少なくとも一方には、その車輪の重心を前記シャフトの軸中心から偏心させる重心変位部材が設けられている請求項7に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記一対の車輪の一方は前記シャフトに対して回転自在に取り付けられている請求項11に記載の格闘フィギュア玩具。
- 前記駆動リンク機構は、前記シャフトの回転により上下動するリンクの動きに応じて前記可動部材を動かすように構成されている請求項5に記載の格闘フィギュア玩具。
- 前記移動機構は前記電動モータにより駆動されるシャフトに取り付けられて設置面上を回転する車輪を有しており、
前記駆動リンク機構は、前記車輪に設けられて前記車輪と一緒に前記シャフトを中心にして回動する係合部と、
前記係合部と係合する被係合部を下端側に備えて、前記本体の内部を上下方向に移動する直動リンクと、
前記直動リンクと前記1以上の可動部材との間に配置されて、前記直動リンクの前記上下方向への往復移動に応じて前記1以上の可動部材を動かす可動部材変位機構とを備えている請求項5に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記可動部材変位機構は、
前記直動リンクと前記本体側に設けた固定部との間に配置され、前記係合部が前記被係合部に係合しながら回動して前記直動リンクが下方に下げられているときに蓄勢され、前記係合部が前記被係合部から離脱すると放勢されて前記直動リンクを上方に移動させる力を前記直動リンクに付与するように構成されたバネ部材と、
1つの回動中心を中心にして回動可能に前記本体に設けられた前記可動部材と前記直動リンクとの間に形成されて前記直動リンクの上下方向の動きを前記回動中心を中心にした前記可動部材の回動運動に変換する運動変換機構とを備えている請求項14に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記可動部材変位機構は、
前記直動リンクと前記本体側に設けた固定部との間に配置され、前記係合部が前記被係合部に係合しながら回動して前記直動リンクが下方に下げられているときに蓄勢され、前記係合部が前記被係合部から離脱すると放勢されて前記直動リンクを上方に移動させる力を前記直動リンクに付与するように構成されたバネ部材と、
複数の回動中心を中心にしてそれぞれ回動し得るように前記本体に設けられた複数の前記可動部材と前記直動リンクとの間にそれぞれ形成されて、前記直動リンクの上下方向の動きを前記複数の回動中心を中心にした前記複数の回動部材の回動運動に変換する運動変換機構とを備えている請求項14に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記1以上の可動部材が、脚部及び/または腕部である請求項14に記載の格闘フィギュア玩具。
- 前記1以上の可動部材には、前記1以上の車輪の前方側に位置する一対の脚部が含まれており、
前記可動部材変位機構は、前記直動リンクの上下方向の動きを揺動中心を中心にした限定された範囲内の揺動運動に変換する運動変換機構を含んでおり、
前記揺動運動により前記一対の脚部がそれぞれ上下方向に動かされることを特徴とする請求項14に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記1以上の可動部材には、前記一対の脚部の上方に配置された一対の腕部が含まれており、
前記可動部材変位機構は、前記一対の脚部の前記上下方向の動きをそれぞれ揺動運動に変換する一対の運動変換機構を備えており、
前記一対の運動変換機構により得られる前記揺動運動により前記一対の腕部がそれぞれ個別に揺動運動をすることを特徴とする請求項18に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記1以上の可動部材には、前記一対の脚部と該一対の脚部の上方に配置された一対の腕部とが含まれており、
前記可動部材変位機構は、前記直動リンクの上下方向の動きを第1の揺動中心を中心にした限定された範囲内の第1の揺動運動に変換する第1の運動変換機構と、前記第1の揺動中心の上方に位置して前記第1の揺動中心を通る第1の仮想中心線と平行に並ぶ第2の仮想中心線が通る第2の回動中心を中心にした限定された範囲内の第2の揺動運動に前記直動リンクの上下方向の動きを変換する第2の運動変換機構と、前記第2の運動変換機構により得られる前記第2の揺動運動をそれぞれ前記第2の仮想中心線と直交する仮想直交中心線を中心にして限定された角度範囲内を回動する第1及び第2の回動軸の回転運動に変換して前記第1及び第2の回転軸に取り付けられる2つの可動部材を揺動させる第3及び第4の運動変換機構とを備え、前記第1の揺動運動により前記一対の脚部をそれぞれ上下運動させ、前記第1及び第2の回動軸の回動運動により前記一対の腕部をそれぞれ別個に揺動運動させることを特徴とする請求項14に記載の格闘フィギュア玩具。 - 前記回転力伝達機構は、前記電動モータの回転数を減少させて前記シャフトの回転トルクを増大させる減速歯車機構からなる請求項7に記載の格闘フィギュア玩具。
- 前記1以上の可動部材には、前記本体の上部に前後方向に回動可能に取付けられた首部が含まれており、
前記直動リンクの上端部に設けられた係止部に前記首部の一部が係止され、前記直動リンクの上下方向方の動きに応じて前記首部が前記前後方向に動くことを特徴とする請求項14に記載の格闘フィギュア玩具。 - 外装を除く各部品が、前記本体をベースとする一つのフィギュア玩具用機構部品ユニットを構成しており、
前記フィギュア玩具用機構部品ユニットが外装内に配置されている請求項14,15または16に記載の格闘フィギュア玩具。 - 設置面上に請求項1乃至23に記載の格闘フィギュア玩具が2体以上置かれる格闘フィギュア玩具用リングであって、
前記設置面が中心に向かって下がるように傾斜していることを特徴とする格闘フィギュア玩具用リング。 - 格闘動作の際に動く可動部材を有する本体と、前記本体内に配置された蓄電手段と、前記本体内に配置され且つ前記蓄電手段を電源として動作する電動モータと、前記本体内に配置され且つ前記電動モータを駆動手段として前記可動部材を動かす駆動リンク機構と、前記電動モータを駆動手段として前記本体を移動させる移動機構とを備えた格闘フィギュア玩具と、
2体以上の前記格闘フィギュア玩具が載置される設置面を有する格闘フィギュア玩具用リングと、
前記格闘フィギュア玩具を充電する充電装置とから構成され、
前記格闘玩具フィギュア玩具は、前記蓄電手段が前記電動モータの上方位置に配置されており、前記蓄電手段の重心が前記電動モータの重心よりも前記本体の前方側に位置し、前記蓄電手段のための一対の充電用電極が前記玩具本体の底面側に露出するように設けられている構造を有し、
前記格闘フィギュア玩具用リング及び前記充電装置は、前記充電装置で充電を完了した前記格闘玩具フィギュア玩具が、前記充電装置から前記設置面上に自力で移動し得るように構成されていることを特徴とする格闘フィギュア玩具セット。
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