JPWO2003055345A1 - 靴の中敷き - Google Patents
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Abstract
洗浄が容易でかつ靴底との密着性が良好な靴の中敷きを提供する。熱可塑性エラストマーを靴底の形状または靴底先端の形状のシート状物に射出成形法により成形してなる靴の中敷き。
Description
技術分野
本発明は、靴の中敷き、特にサンダル、サンダルミュール等のサンダル類の汚れ防止用中敷き(シート)に関するものである。
背景技術
従来、サンダル、サンダルミュール等のサンダル類の底部には、汚れ防止、クッション性付与、滑り防止等を目的として、中敷きが使用されている。このような中敷きとしては、例えばシリコーンゴム等のシートを所定の形状(例えば靴底全面の形状あるいは靴底の足先部の形状)に合わせて打ち抜いて製造されたものが主として使用されている。
しかしながら、このような中敷きは、シリコーンゴムであるために、靴底との間の密着性が不充分であり、そのため使用時に足の挿入力により中敷きがずれたりあるいはめくれたりするという欠点があった。特に靴底の足先部形状の場合、女性用サンダル類においては、足を爪先部へ挿入する際に中敷き部に大きな荷重ならびに摩擦力がかかるので、ずれたりあるいはめくれたりするという欠点があった。
したがって、本発明の目的は、新規な靴の中敷きを提供することにある。
本発明の他の目的は、靴底に対する密着性が良好で、かつ大きな荷重ならびに摩擦力によりずれ、剥離等のない靴、特にサンダル類の汚れ防止用中敷きを提供することにある。
発明の開示
上記諸目的は、下記の(1)〜(6)により達成される。
(1) 熱可塑性エラストマーを靴底の形状または靴底先端の形状のシート状物に射出成形法により成形してなる靴の中敷き。
(2) 該中敷き上側表面にはエンボス処理が施されている前記(1)に記載の中敷き。
(3) 該中敷きの突起取付個所には該エンボス処理を欠いてなる前記(2)に記載の中敷き。
(4) 該中敷きは着脱自在な熱可塑性エラストマー製の突起を備えてなる前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の中敷き。
(5) 該突起は、外反母趾対策用である前記(4)に記載の中敷き。
(6) 該突起は、扁平足矯正用である前記(4)に記載の中敷き。
(7) 該突起は、X脚矯正用である前記(4)に記載の中敷き。
(8) 該突起は、O脚矯正用である前記(4)に記載の中敷き。
(9) 該突起は、衝撃吸収用である前記(4)に記載の中敷き。
(10) 該中敷きはハーフインソールである前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の中敷き。
(11) 該ハーフインソールの少なくとも足挿入側は表面に向かってテーパ状の傾斜を有してなる前記(10)に記載の中敷き。
発明を実施するための最良の形態
つぎに、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
すなわち、本発明による中敷き1,2は、第1図および第2図(いずれも左足のみ図示)に示すように、靴底の全面形状とほぼ同じ形状1あるいは、靴底先端の(指の付け板より先方部分)の形状(ハーフインソール)2である。しかして、該中敷きの表面(靴底と接する面との反対面)には、エンボス加工が施されて艶消し状となっており、これにより足と接する面の滑り止め効果を発揮している。
該中敷きは、熱可塑エラストマーを靴底の形状(第1図参照)または靴底先端(指の付け根より先方の部分)の形状(第2図参照)に射出成形法により成形することにより得られる。この場合、その表面(すなわち、靴底面と接する反対面)には、エンボス加工が施されて艶消し状となっていることが好ましい。このエンボス加工は、射出成形に使用される金型にエンボス面を設けることにより射出成形と同時に施すことができ、一面にエンボス加工が施された中敷きが得られる。また、該熱可塑性エラストマー中には、アルミニウム粉、アルミニウム箔粉、銅粉、銅箔粉等の金属粉、金属箔粉を分散させてラメ状にすることもでき、これにより美感が生じ、ファッション性が増大する。
一方、下面(靴底と接する面)にはエンボス加工は施されず、平坦面であるので、後述するように、使用時に押圧すると、靴底との密着性が極めて良好である。
該中敷き1,2の厚みは、0.4〜1.2mm、好ましくは0.4〜0.9mm、より好ましくは0.4〜0.7mmである。第2図に示すように、靴底先端の形状(ハーフインソール)2の場合には、その少なくとも指先と反対側の端面3は、第3図に示すように、表面に向ってテーパ状の傾斜を有していることが好ましい。これにより足をサンダルに挿入する際に押圧されても、足がスムースに挿入され、かつ剥離することがないのである。
また、第4図および第5図に示すように、中敷き4,5の一部、特に後述するように外反母趾対策用の突起を載置するための個所については、エンボス加工を施さなければその個所(突起載置位置決め部)6,7はエンボス加工部がないので、透明となる(ラメ加工は施されているとしても)ので、第6図に示すような外反母趾防止用突起8を載置するときの位置決めが極めて容易となる。この外反母趾防止用突起8は、通常下面は平坦で表面は湾曲した形状である。しかして、中敷き4,5も外反母趾防止用突起も共に熱可塑性エラストマー製であるので、両者の密着性は極めて良好である。したがって、一度、所定個所に載置すれば、足をサンダル類に挿入する際に摺動力や押圧力がかかってもずれる心配はない。
さらに、第7図に示すように、中敷き9の足踏まずの部分に、エンボス加工が施されていない部分10が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起11が着脱自在に戴置される。この突起11は、第8図に示すように、下面が平坦でかつ表面が上方に湾曲してなるものである。これにより扁平足の矯正ができる。
さらに、第9図に示すように、中敷き12のかかと部付近の内股側の部分に、エンボス加工が施されていない部分13が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起14が着脱自在に戴置される。この突起14は、第10図に示すように、内股側に行くほど高くなる形状である。これによりX脚の矯正ができる。
さらに、第11図に示すように、中敷き15のかかと部付近の外股側の部分に、エンボス加工が施されていない部分16が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起17が着脱自在に戴置される。この突起17は、第12図に示すように、外股側に行くほど高くなる形状である。これによりO脚の矯正ができる。
さらに、第13図に示すように、中敷き18のかかとの部分に、エンボス加工が施されていない部分19が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起20が着脱自在に戴置される。この突起20は、第14図に示すように、表面はほぼ平坦状になっている。これによりかかとにかかる荷重ないし衝撃を吸収することができる。
なお、第1図および第4図、第7図、第9図、第11図および第13図において符号a〜cで示される曲線は、靴のサイズに応じて中敷き1,4を切断するための線である。
なお、本発明で使用される熱可塑性エラストマーとしては種々のものがあり、例えば、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系等があるが、射出成形状に富みかつ密着性に優れ、また常温ないし低温でゴム弾性を有する点からポリエステル系熱可塑性エラストマーが好ましい。
ポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロックコポリマー(SEPS)等がある。これらのポリエステル系熱可塑性エラストマーは、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンおよび硬度や流動性を高めるためにオイル等を配合してなる成形材料(成形用コンパウンド)として用いることが好ましい。
これらの熱可塑性エラストマーは、通常成形用コンパウンドとして、射出成形法により中敷きが成形される。
つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例
スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)にポリプロピレンおよびオイルを配合してなる成形用コパウンド(セプトンKC−145A、クラレプラスチック株式会社製)に、アルミニウム箔粉を配合し、これを射出成形機(住友重機械株式会社製SG−75)によりノズル温度250℃、第1ゾーン温度240℃および第2ゾーン温度230℃で、第4図および第5図に示す形状の中敷きを、その表面の図示(符号6および7)の部分以外にエンボン加工を施して厚さ0.7mmのラメ入り中敷き4,5を製造した。前記個所(符号6および7)の部分は透明であった。
また同一材料を同様な条件下で第6図に示すような形状の直径30mm、最高高さ4mmの外反母趾防止用突起8を製造した。
このようにして得られた中敷きは、サンダル類に敷いたとき、靴底との間の密着性が極めて良好であり、また、外反母趾防止用突起との密着性はさらに良好であり、足を挿入した際に、ずれや剥離は全く生じなかった。また、位置決め部分6,7が透明であるため、外反母趾防止用突起8の位置決めが極めて容易であった。
また、第5図に示すハーフインソール5の場合、指先部の反対側(指の付け根側)の端部3には上面に向ってテーパ状に傾斜しているので、足を挿入する際にずれや剥離は全く生じなかった。
産業上の利用可能性
以上述べたように、本発明による靴の中敷きは熱可塑性エラストマーを射出成形してなるものであるから、使用時に足を挿入する際に押圧力や摺動力によるずれや剥離を生ずる恐れはない。また、外反母趾防止用突起取付個所が明示されている場合には、その位置決めが極めて容易であり、粘着剤特に使用しなくても該外反母趾対策用突起と該中敷きとの密着性が極めて良好である。さらに、該中敷きは表面にエンボス加工を施すことにより足の滑りを防止することができる。また、同様に、必要個所にそれぞれエンボス未加工部分を形成され、該部分に突起を載すれば、その部分での突起の密着は極めて良好であり、その使用個所により扁平足、X脚、O脚の矯正等が用意に行なえる。
さらに該中敷きは、汚れたら容易に外して洗えるので、常に清潔に保つことができ、臭気を防止することができる。また、本発明による靴の中敷きは、射出成形法により成形されるので、第1図および第2図に示すように左、右を表示するためのLあるいはR(図示せず)や、サイズに応じた切断後(a,b,c等)あるいはその他の必要事項を成形時に容易に刻印することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による靴の中敷きの一実施態様を示す平面図であり、
第2図は、本発明による靴の中敷きの他の実施態様を示す平面図であり、
第3図は、第2図のIII−III線による断面図であり、
第4図は、本発による靴の中敷きのさらに他の実施態様を示す平面図であり、
第5図は、本発明による靴の中敷きのさらに別の実施態様を示す平面図であり、
第6図は、本発明による靴の中敷きに使用される外反母趾対策の一実施態様を示す断面図であり、
第7図は、本発明による扁平足矯正用中敷きの一実施態様であり、
第8図は、第7図におけるVIII−VIII線に沿う突起の断面図であり、
第9図は、本発明によるX脚矯正用中敷きの一実施態様であり、
第10図は、第9図におけるX−X線に沿う突起の断面図であり、
第11図は、本発明によるO脚矯正用中敷きの一実施態様であり、
第12図は、第11図におけるXII−XII線に沿う突起の断面図であり、
第13図は、本発明による衝撃吸収用中敷きの一実施態様であり、また、
第14図は、第13図におけるXIV−XIV線に沿う突起の断面図である。
本発明は、靴の中敷き、特にサンダル、サンダルミュール等のサンダル類の汚れ防止用中敷き(シート)に関するものである。
背景技術
従来、サンダル、サンダルミュール等のサンダル類の底部には、汚れ防止、クッション性付与、滑り防止等を目的として、中敷きが使用されている。このような中敷きとしては、例えばシリコーンゴム等のシートを所定の形状(例えば靴底全面の形状あるいは靴底の足先部の形状)に合わせて打ち抜いて製造されたものが主として使用されている。
しかしながら、このような中敷きは、シリコーンゴムであるために、靴底との間の密着性が不充分であり、そのため使用時に足の挿入力により中敷きがずれたりあるいはめくれたりするという欠点があった。特に靴底の足先部形状の場合、女性用サンダル類においては、足を爪先部へ挿入する際に中敷き部に大きな荷重ならびに摩擦力がかかるので、ずれたりあるいはめくれたりするという欠点があった。
したがって、本発明の目的は、新規な靴の中敷きを提供することにある。
本発明の他の目的は、靴底に対する密着性が良好で、かつ大きな荷重ならびに摩擦力によりずれ、剥離等のない靴、特にサンダル類の汚れ防止用中敷きを提供することにある。
発明の開示
上記諸目的は、下記の(1)〜(6)により達成される。
(1) 熱可塑性エラストマーを靴底の形状または靴底先端の形状のシート状物に射出成形法により成形してなる靴の中敷き。
(2) 該中敷き上側表面にはエンボス処理が施されている前記(1)に記載の中敷き。
(3) 該中敷きの突起取付個所には該エンボス処理を欠いてなる前記(2)に記載の中敷き。
(4) 該中敷きは着脱自在な熱可塑性エラストマー製の突起を備えてなる前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の中敷き。
(5) 該突起は、外反母趾対策用である前記(4)に記載の中敷き。
(6) 該突起は、扁平足矯正用である前記(4)に記載の中敷き。
(7) 該突起は、X脚矯正用である前記(4)に記載の中敷き。
(8) 該突起は、O脚矯正用である前記(4)に記載の中敷き。
(9) 該突起は、衝撃吸収用である前記(4)に記載の中敷き。
(10) 該中敷きはハーフインソールである前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の中敷き。
(11) 該ハーフインソールの少なくとも足挿入側は表面に向かってテーパ状の傾斜を有してなる前記(10)に記載の中敷き。
発明を実施するための最良の形態
つぎに、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
すなわち、本発明による中敷き1,2は、第1図および第2図(いずれも左足のみ図示)に示すように、靴底の全面形状とほぼ同じ形状1あるいは、靴底先端の(指の付け板より先方部分)の形状(ハーフインソール)2である。しかして、該中敷きの表面(靴底と接する面との反対面)には、エンボス加工が施されて艶消し状となっており、これにより足と接する面の滑り止め効果を発揮している。
該中敷きは、熱可塑エラストマーを靴底の形状(第1図参照)または靴底先端(指の付け根より先方の部分)の形状(第2図参照)に射出成形法により成形することにより得られる。この場合、その表面(すなわち、靴底面と接する反対面)には、エンボス加工が施されて艶消し状となっていることが好ましい。このエンボス加工は、射出成形に使用される金型にエンボス面を設けることにより射出成形と同時に施すことができ、一面にエンボス加工が施された中敷きが得られる。また、該熱可塑性エラストマー中には、アルミニウム粉、アルミニウム箔粉、銅粉、銅箔粉等の金属粉、金属箔粉を分散させてラメ状にすることもでき、これにより美感が生じ、ファッション性が増大する。
一方、下面(靴底と接する面)にはエンボス加工は施されず、平坦面であるので、後述するように、使用時に押圧すると、靴底との密着性が極めて良好である。
該中敷き1,2の厚みは、0.4〜1.2mm、好ましくは0.4〜0.9mm、より好ましくは0.4〜0.7mmである。第2図に示すように、靴底先端の形状(ハーフインソール)2の場合には、その少なくとも指先と反対側の端面3は、第3図に示すように、表面に向ってテーパ状の傾斜を有していることが好ましい。これにより足をサンダルに挿入する際に押圧されても、足がスムースに挿入され、かつ剥離することがないのである。
また、第4図および第5図に示すように、中敷き4,5の一部、特に後述するように外反母趾対策用の突起を載置するための個所については、エンボス加工を施さなければその個所(突起載置位置決め部)6,7はエンボス加工部がないので、透明となる(ラメ加工は施されているとしても)ので、第6図に示すような外反母趾防止用突起8を載置するときの位置決めが極めて容易となる。この外反母趾防止用突起8は、通常下面は平坦で表面は湾曲した形状である。しかして、中敷き4,5も外反母趾防止用突起も共に熱可塑性エラストマー製であるので、両者の密着性は極めて良好である。したがって、一度、所定個所に載置すれば、足をサンダル類に挿入する際に摺動力や押圧力がかかってもずれる心配はない。
さらに、第7図に示すように、中敷き9の足踏まずの部分に、エンボス加工が施されていない部分10が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起11が着脱自在に戴置される。この突起11は、第8図に示すように、下面が平坦でかつ表面が上方に湾曲してなるものである。これにより扁平足の矯正ができる。
さらに、第9図に示すように、中敷き12のかかと部付近の内股側の部分に、エンボス加工が施されていない部分13が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起14が着脱自在に戴置される。この突起14は、第10図に示すように、内股側に行くほど高くなる形状である。これによりX脚の矯正ができる。
さらに、第11図に示すように、中敷き15のかかと部付近の外股側の部分に、エンボス加工が施されていない部分16が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起17が着脱自在に戴置される。この突起17は、第12図に示すように、外股側に行くほど高くなる形状である。これによりO脚の矯正ができる。
さらに、第13図に示すように、中敷き18のかかとの部分に、エンボス加工が施されていない部分19が形成された以外はほぼ全面にエンボス加工が施されて艶消状となっており、前記エンボス非加工部分に、突起20が着脱自在に戴置される。この突起20は、第14図に示すように、表面はほぼ平坦状になっている。これによりかかとにかかる荷重ないし衝撃を吸収することができる。
なお、第1図および第4図、第7図、第9図、第11図および第13図において符号a〜cで示される曲線は、靴のサイズに応じて中敷き1,4を切断するための線である。
なお、本発明で使用される熱可塑性エラストマーとしては種々のものがあり、例えば、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系等があるが、射出成形状に富みかつ密着性に優れ、また常温ないし低温でゴム弾性を有する点からポリエステル系熱可塑性エラストマーが好ましい。
ポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロックコポリマー(SEPS)等がある。これらのポリエステル系熱可塑性エラストマーは、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンおよび硬度や流動性を高めるためにオイル等を配合してなる成形材料(成形用コンパウンド)として用いることが好ましい。
これらの熱可塑性エラストマーは、通常成形用コンパウンドとして、射出成形法により中敷きが成形される。
つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例
スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)にポリプロピレンおよびオイルを配合してなる成形用コパウンド(セプトンKC−145A、クラレプラスチック株式会社製)に、アルミニウム箔粉を配合し、これを射出成形機(住友重機械株式会社製SG−75)によりノズル温度250℃、第1ゾーン温度240℃および第2ゾーン温度230℃で、第4図および第5図に示す形状の中敷きを、その表面の図示(符号6および7)の部分以外にエンボン加工を施して厚さ0.7mmのラメ入り中敷き4,5を製造した。前記個所(符号6および7)の部分は透明であった。
また同一材料を同様な条件下で第6図に示すような形状の直径30mm、最高高さ4mmの外反母趾防止用突起8を製造した。
このようにして得られた中敷きは、サンダル類に敷いたとき、靴底との間の密着性が極めて良好であり、また、外反母趾防止用突起との密着性はさらに良好であり、足を挿入した際に、ずれや剥離は全く生じなかった。また、位置決め部分6,7が透明であるため、外反母趾防止用突起8の位置決めが極めて容易であった。
また、第5図に示すハーフインソール5の場合、指先部の反対側(指の付け根側)の端部3には上面に向ってテーパ状に傾斜しているので、足を挿入する際にずれや剥離は全く生じなかった。
産業上の利用可能性
以上述べたように、本発明による靴の中敷きは熱可塑性エラストマーを射出成形してなるものであるから、使用時に足を挿入する際に押圧力や摺動力によるずれや剥離を生ずる恐れはない。また、外反母趾防止用突起取付個所が明示されている場合には、その位置決めが極めて容易であり、粘着剤特に使用しなくても該外反母趾対策用突起と該中敷きとの密着性が極めて良好である。さらに、該中敷きは表面にエンボス加工を施すことにより足の滑りを防止することができる。また、同様に、必要個所にそれぞれエンボス未加工部分を形成され、該部分に突起を載すれば、その部分での突起の密着は極めて良好であり、その使用個所により扁平足、X脚、O脚の矯正等が用意に行なえる。
さらに該中敷きは、汚れたら容易に外して洗えるので、常に清潔に保つことができ、臭気を防止することができる。また、本発明による靴の中敷きは、射出成形法により成形されるので、第1図および第2図に示すように左、右を表示するためのLあるいはR(図示せず)や、サイズに応じた切断後(a,b,c等)あるいはその他の必要事項を成形時に容易に刻印することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による靴の中敷きの一実施態様を示す平面図であり、
第2図は、本発明による靴の中敷きの他の実施態様を示す平面図であり、
第3図は、第2図のIII−III線による断面図であり、
第4図は、本発による靴の中敷きのさらに他の実施態様を示す平面図であり、
第5図は、本発明による靴の中敷きのさらに別の実施態様を示す平面図であり、
第6図は、本発明による靴の中敷きに使用される外反母趾対策の一実施態様を示す断面図であり、
第7図は、本発明による扁平足矯正用中敷きの一実施態様であり、
第8図は、第7図におけるVIII−VIII線に沿う突起の断面図であり、
第9図は、本発明によるX脚矯正用中敷きの一実施態様であり、
第10図は、第9図におけるX−X線に沿う突起の断面図であり、
第11図は、本発明によるO脚矯正用中敷きの一実施態様であり、
第12図は、第11図におけるXII−XII線に沿う突起の断面図であり、
第13図は、本発明による衝撃吸収用中敷きの一実施態様であり、また、
第14図は、第13図におけるXIV−XIV線に沿う突起の断面図である。
Claims (11)
- 熱可塑性エラストマーを靴底の形状または靴底先端の形状のシート状物に射出成形法により成形してなる靴の中敷き。
- 該中敷き上側表面にはエンボス処理が施されている請求の範囲第1項に記載の中敷き。
- 該中敷きの突起取付個所には該エンボス処理を欠いてなる請求の範囲第2項に記載の中敷き。
- 該中敷きは着脱自在な熱可塑性エラストマー製の突起を備えてなる請求の範囲第1〜3項のいずれか一つに記載の中敷き。
- 該突起は、外反母趾対策用である請求の範囲第4項に記載の中敷き。
- 該突起は、扁平足矯正用である請求の範囲第4項に記載の中敷き。
- 該突起は、X脚矯正用である請求の範囲第4項に記載の中敷き。
- 該突起は、O脚矯正用である請求の範囲第4項に記載の中敷き。
- 該突起は、衝撃吸収用である請求の範囲第4項に記載の中敷き。
- 該中敷きはハーフインソールである請求の範囲第1〜4項のいずれか一つに記載の中敷き。
- 該ハーフインソールの少なくとも足挿入側は表面に向かってテーパ状の傾斜を有してなる請求の範囲第10項に記載の中敷き。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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