JPWO2003007209A1 - サービスポイント運用方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータシステム - Google Patents
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Abstract
需要者を満足させつつ、市場に滞留するサービスポイントを消化し、サービスポイントによる提供者の負担を軽減させることが可能なサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータシステムを提供する。提供者a〜fは、需要者A〜Gによる物品の購入等に伴いサービスポイントを提供する(SP提供)。開催者は、提供者a〜fから契約料Yを取得し、提供品Tを獲得可能なイベントVを開催する。需要者A〜Gは、サービスポイントを対価として支払うことによりイベントVに参加し(SP支払)、抽選会等により提供品Tを獲得するチャンスを得る。市場に滞留するサービスポイントが消化され、サービスポイントによる提供者a〜fの負担が軽減される。
Description
技術分野
本発明は、需要者による例えば物品の購入などの商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータシステムに関する。
背景技術
従来より、需要者が例えば電気製品を購入した際、次回の購入意欲を煽るべく、販売者(提供者)が需要者に電気製品または他の商品等と交換可能なサービスポイントを提供するシステム、すなわちポイントバックシステムが知られている。このポイントバックシステムでは、例えば、購入金額に対して一定の割合(例えば1割)のサービスポイントが提供者から需要者に提供され、需要者は、自己の所有するサービスポイントを支払うことにより、ポイント数に対応した額の割引サービスを受けて買い物をすることができる。
このポイントバックシステムは、提供者の立場で考えると、需要者に次回の買い物を促し、売り上げを確保する可能性が高くなる点で好ましい。しかしながら、このサービスポイントは、直接換金はできないものの、約束手形に類似した一種の仮想貨幣であることから、これをいつまでも市場に滞留させておくことは好ましいものではない。このことから、最近では、ポイントバックシステムを実施している複数の提供者が協力し合い、需要者が、各提供者により提供されたサービスポイントを共通して利用できるようにすることにより、任意の提供者により提供されたサービスポイントが他の提供者によって消化され得るようにした仕組みも考えられている。しかしながら、この対策を実施したとしても、サービスポイントによる提供者の負担が軽減されるわけではないため、提供者が抱える問題を根本的に解決するものではない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、需要者を満足させつつ、市場に滞留するサービスポイントを消化し、サービスポイントによる提供者の負担を軽減させることが可能なサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータシステムを提供することにある。
発明の開示
本発明のサービスポイント運用方法は、コンピュータシステムを用いて、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するための方法であり、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請をコンピュータシステムにより受け付ける受付ステップと、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数をコンピュータシステムに登録する登録ステップとを含むようにしたものである。
本発明の第1の観点に係るコンピュータプログラムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのコンピュータシステムに用いられるものであり、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付ステップと、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録ステップとを含み、コンピュータによる実行が可能なようにしたものである。
本発明の第2の観点に係るコンピュータプログラムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するために、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んで構成されるコンピュータシステムのうちの第1のコンピュータサブシステムに用いられるものであり、イベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付ステップと、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録ステップとを含み、コンピュータによる実行が可能なようにしたものである。
本発明の第3の観点に係るコンピュータプログラムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するために、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んで構成されるコンピュータシステムのうちの第2のコンピュータサブシステムに用いられるものであり、提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、第1のコンピュータサブシステムから、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を含む通知があったとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理を行い、コンピュータによる実行が可能なようにしたものである。
本発明のコンピュータシステムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのものであり、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付手段と、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録手段とを備えるようにしたものである。
本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、コンピュータシステムにより、需要者によるサービスポイントの支払申請が受け付けられたのち、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数が登録される。これにより、コンピュータシステムを利用する者はサービスポイントの支払状況を容易に把握することが可能になり、サービスポイントの運用に係るビジネスモデルが円滑に実施可能になる。
本発明の第3の観点に係るコンピュータプログラムでは、提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数が予め記憶された状態において、第1のコンピュータサブシステムから、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を含む通知があったとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理が行われる。これにより、第2のコンピュータサブシステムを利用する提供者は、サービスポイントの消化時ごとに、需要者の所有するサービスポイントのポイント数が自動的に更新される。
本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、支払申請を受け付けたとき、イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、支払ポイント数の登録を行うようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、支払ポイント数が登録されたとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理を行うようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法またはコンピュータシステムでは、イベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んでコンピュータシステムが構成されるようにし、第2のコンピュータサブシステムに提供ポイント数を予め記憶しておき、第1のコンピュータサブシステムに支払ポイント数が登録されたとき、サービスポイントが支払ポイント数だけ消化された旨を第1のコンピュータサブシステムから第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知し、第1のコンピュータサブシステムからサービスポイントに関する通知があったとき、第2のコンピュータサブシステムにおいて提供ポイント数および支払ポイント数に基づいて更新処理を行うようにしてもよい。
また、本発明の第2の観点に係るコンピュータプログラムでは、支払ポイント数を登録したとき、サービスポイントが支払ポイント数だけ消化された旨を第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知するようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1,第3の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、更新処理を行ったとき、需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を需要者に通知するようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、イベントが、参加した複数の需要者の中から特定の者に所定の利益を与えるものである場合には、その所定の利益を享受すべき者を決定したとき、その決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認するようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請を受け付けるようにしてもよい。この場合、入出力装置として携帯電話機からサービスポイントの支払申請を受け付けるようにするのが好ましい。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<サービスポイントを運用したビジネスモデルの概要>
まず、第1図を参照して、本発明の一実施の形態に係る「サービスポイント運用方法」により具現化されるビジネスモデルについて説明する。第1図は、ビジネスモデルの概要を模式的に表すものであり、図中の破線Kは契約関係の存在を示している。このビジネスモデルは、主に、需要者,提供者,開催者のそれぞれの商活動を互いに融合させることにより成立し、サービスポイントを運用して上記三者の利益確保を図ると共に、市場に滞留するサービスポイントの総量を減少させるものである。以下、サービスポイントを適宜「SP」と略記する。
《提供者の商活動》
提供者a〜fは、例えば需要者に対する物品の販売やサービスの提供などを業務として行う者であり、例えば家電電化製品やCD(Compact Disc)などの量販店,ファミリーレストラン,ホテル,航空会社などである。なお、提供者a〜fの業務には、例えば、上記した物品の販売行為等のみならず、提供者の業務内容に対応した需要者の行為に基づいてサービスポイントを提供し得る全ての業務(例えば質屋などの購入業務)を含むものとする。各提供者a〜fは、例えば、需要者A〜Gが物品を購入すると、そのときの購入金額(例えば10000円)に対して一定の割合(例えば1割)のサービスポイント(例えば1000ポイント)を需要者に提供する(SP提供)。このサービスポイントの提供は、例えば、提供ポイント数を含む情報が磁気的または電気的に記録されたポイントカードを需要者に給付することにより行われる。
ここで、サービスポイントとは、例えば、市場流通性を有する換金不能な仮想貨幣のことであり、提供者が扱う物品やサービスなどの一部または全てと交換可能なものである。提供者が家電電化製品の量販店である場合には、例えば、需要者は、自己の所有するサービスポイントを支払うことにより、支払ポイント数に対応した額の割引サービスを受けて買い物をすることができる。このサービスポイントは蓄積可能であり、蓄積されたサービスポイントの支払機会や支払ポイント数は需要者の自由である。ただし、サービスポイントの蓄積期間または支払期間には、有効期限(例えば1年間)が設定される場合がある。
なお、サービスポイントは、購入金額に対して一定の割合のポイント数だけ提供される他、例えば、一定の指定金額(例えば1000円)ごとに、購入金額(例えば5000円)に対応するポイント数(例えば5ポイント)だけ提供される場合があり、この場合には、サービスポイントがスタンプ,シール,サービス券などとして提供される場合もある。これらのスタンプ等は、例えば、所定のポイント数(例えば100ポイント)が蓄積された時点で、ポイントカードと同様に物品等と交換可能になる。これらのスタンプ等は、例えば、物品等と交換可能になったもののみがサービスポイントとして扱われる。
《需要者の商活動》
需要者A〜Gは、提供者a〜fとの間で商取引を行う者であり、例えば金銭を対価として支払うことにより物品を購入したりサービスを利用する一般消費者である。なお、需要者による商取引には、上記した物品の購入行為等のみならず、物品(例えばゲームソフト等)の売却行為や懸賞等への応募行為なども含むものとする。各需要者A〜Gは、商取引行為によりサービスポイントを取得し、蓄積させる。このとき、需要者A〜Gは、複数の提供者a〜fから提供された複数種類のサービスポイントを所有する場合がある。すなわち、第1図では、例えば、需要者Gが、提供者d〜fから提供された3種類の異なるサービスポイントを所有している場合を示している。サービスポイントを所有する需要者は、そのサービスポイントを対価として支払う(SP支払)ことにより、開催者が開催するイベントVに参加可能である。サービスポイントを支払う際、需要者A〜Gは、例えば、複数の提供者により提供された複数種類のサービスポイント(ポイントカード等)を併用することが可能であり、また、支払に要するポイント数が不足している場合には、その不足ポイント数分を現金により補填することが可能である。
《開催者の商活動》
開催者は、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントVを開催する者であり、例えばイベントVの開催を主な業務とするイベント企画会社などである。この開催者は、例えば、自動車メーカーなどのスポンサーと契約しており、スポンサーにより新車発表会などの催しが開催される機会があると、スポンサーから自動車などの提供品Tを無料で提供してもらい、新車発表会に付随させて、提供品Tを獲得可能な抽選会などのイベントVを開催する。スポンサーは、新車発表会自体による集客効果に加えて、イベントVによる集客効果も見込めるため、自社製品の宣伝等に関して利益を得る。イベントVの開催に関する宣伝,抽選会の実施,当選者への提供品Tの授与などのイベントVに関する作業は、開催者により一括して管理・進行される。なお、スポンサーは、上記した自動車メーカーのように提供者以外の企業等であってもよいし、提供者であってもよい。また、スポンサーは必ずしも必要でなく、開催者自身がスポンサーの役割を兼ねるようにしてもよい。
需要者がイベントVに参加するために原則として支払わなければならいサービスポイントのポイント数(参加原則ポイント数;例えば5000ポイント)は、例えば、提供品Tの通常購入額等の条件に応じて開催者により予め設定されており、開催者により事前に需要者に発表される。開催者は、需要者のイベントVへの参加によるサービスポイントの消化量を確保することを目的として、イベントVへ参加するための需要者の参加適格を設定し、この参加適格を満たす需要者のみをイベントVに参加させる場合がある。この参加適格とは、例えば、イベントVに参加するために最低限所有していなければならないポイント数(参加適格ポイント数;例えば3000ポイント)を、需要者が所有していることである。もちろん、この参加適格ポイント数も、開催者により事前に需要者に発表される。需要者により複数種類のサービスポイント(ポイントカード等)を併用して支払が行われる場合があるため、この点を考慮し、開催者により各サービスポイント間の変換レートが予め設定されている。需要者によるサービスポイントの支払に関する処理は、例えば、電子情報を記録可能なポイントカードが利用される場合にはカードリーダー等を用いて行い、スタンプ等が押印されたカードが利用される場合には担当者による目視確認にて行う。サービスポイントを支払ったのちの残数は、必要に応じて需要者に通知される。なお、開催者は、例えば、提供品Tの通常購入額等に応じて予め目標ポイント収集額(例えば1000000ポイント)を設定しておき、イベントVへの参加人数が少ないため、あるいは参加希望者は十分に確保できたものの、そのうち実際にサービスポイントを支払い得る者(参加適格を満たす者)の人数が少ないために、支払われたポイント数の総額が目標ポイント収集額に満たない場合には、イベントVの開催を中止する場合もある。このイベントVの開催が中止される可能性がある旨は、事前に開催者により需要者に通知される。
イベントVの開催に関する詳細、例えばスポンサーの業務内容,イベントVを付随させる催し,提供品Tの内容,当選者の決定方法,イベントVの開催方法,イベントVの宣伝方法等は、イベントVへの需要者の参加意欲を煽り、需要者に満足させつつサービスポイントを消化させることができる限り、自由に設定可能である。具体的には、スポンサーとしては、上記した自動車メーカーの他、例えば放送局,番組制作会社,広告代理店,CM(Commercial Message)製作会社,編集者,新聞社,芸能プロダクション,地方公共団体,後援会,他のイベント企画会社などが挙げられる。イベントVを付随させる催しとしては、上記した新車発表会の他、例えばコンサート,プロ野球やJリーグなどのスポーツの公式戦,演劇,映画,講演会などが挙げられる。提供品Tとしては、上記した自動車の他、例えば海外旅行などのサービスや、高額のサービスポイント(例えば100000ポイント)などが挙げられる。高額のサービスポイントを提供品Tとして設定した場合には、当選者の所有するサービスポイントが増加したとしても、当選者以外の需要者によりサービスポイントが消化されるため、消化ポイント数が当選ポイント数よりも十分に大きくなるように設定すれば、市場に滞留するサービスポイントの総量は減少することとなる。当選者の決定方法としては、上記した抽選会の他、例えばゲーム,くじ,クイズなどが挙げられる。イベントVの開催方法としては、上記したイベントVの開催会場へ集客する方法の他、テレビ放送(CM等),ラジオ放送,新聞(折込広告を含む),雑誌,インターネット(ホームページ等)などの媒体を利用して、イベントVの開催会場へ行かなくてもイベントVに参加できるようにする方法が挙げられる。イベントVの宣伝方法としては、上記した一連の媒体を利用する他、例えばダイレクトメール,ポスター貼付,電車内の吊り広告,街頭ビジョンなどが挙げられる。
開催者は、スポンサーと契約する一方、提供者a〜fとも契約しており、イベントVに参加するために需要者により支払い可能なサービスポイントSPは、開催者と契約している提供者a〜fにより提供されたものに限られる。この開催者は、契約関係に基づき、提供者から契約料Yを取得する。この契約料Yは、例えば、イベントVへの参加に伴い需要者により支払われたサービスポイントSPのポイント数の総計に、契約条件として予め設定された係数(利益率=例えば3%)を乗じた額の金銭である。なお、開催者は、提供者のみならず、スポンサーからも契約料を取得することが可能である。このビジネスモデルにより開催者が得る利益は、例えば、取得した契約料の総計から、イベントVの開催費や後述するサービスポイント運用サーバ10(第2図参照)の運営管理費等を差し引いた額の金銭となる。開催者が高い利益を得るための方策としては、例えば、(1)高額な提供品Tを設定したり、イベントVの司会者に著名なタレントを起用するなどして需要者にとって魅力的なイベントVを開催し、イベントVへの参加に要する参加ポイント数を高めに設定したり、(2)イベントVの開催に関する宣伝活動等を行い、イベントVへの需要者の参加数を増加させたり、(3)サービスポイント運用サーバ10の運営管理費等を抑えたり、(4)契約料Yについて提供者と交渉する際に利益率を高めに設定することなどが挙げられる。
このビジネスモデルにより、提供者,需要者,開催者は、それぞれ以下のような利益を得ることができる。すなわち、提供者は、需要者のイベントVへの参加により、需要者に満足感を与えつつ、市場に滞留するサービスポイントの総量を消化させ、サービスポイントによる自らの負担を軽減することができる。需要者A〜Gは、参加料としてサービスポイントを支払ってイベントVに参加することにより、提供品Tを獲得するチャンスを得ることができる。開催者は、スポンサーと契約してイベントVを開催することにより、提供者から契約料Yを得ることができる。
<サービスポイント運用システムの構成>
次に、第2図を参照して、第1図に示したビジネスモデルを実施するための本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システム(コンピュータシステム)の構成について説明する。第2図はサービスポイント運用システム100の概略構成を示している。なお、本発明の「コンピュータプログラム」はサービスポイント運用システム100の構成要素のうちの一つであり、また本発明の「サービスポイント運用方法」はサービスポイント運用システム100の機能・動作等により具現化されるので、以下、併せて説明する。
このサービスポイント運用システム100は、例えば、開催者が利用するサービスポイント運用サーバ10と、このサービスポイント運用サーバ10に情報の入出力を行うために開催者が利用する端末としてのパーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」という。)20と、提供者が利用するサービスポイント管理サーバ30とを含み、これらのサービスポイント運用サーバ10とパソコン20との間およびサービスポイント運用サーバ10とサービスポイント管理サーバ30との間が共にインターネット50を介して接続された構成をなしている。需要者が利用する携帯電話機70は、キャリア60を介してサービスポイント運用システム100と随時接続可能になっている。キャリア60とは、携帯電話機70とインターネット50とを接続可能な電気通信事業者の施設である。これにより、サービスポイント運用サーバ10,パソコン20,サービスポイント管理サーバ30および携帯電話機70は、インターネット50を介して相互に通信可能になっている。なお、第2図では、サービスポイント管理サーバ30および携帯電話機70をそれぞれ一つずつしか示していないが、インターネット50には、第1図に示した提供者a〜fが利用可能な複数のサービスポイント管理サーバ30および需要者A〜Gが利用可能な複数の携帯電話機70が接続されているものとする。ここで、サービスポイント運用サーバ10およびパソコン20が本発明における「第1のコンピュータサブシステム」の一具体例に対応し、サービスポイント管理サーバ30が本発明における「第2のコンピュータサブシステム」の一具体例に対応する。また、インターネット50が本発明における「通信網」の一具体例に対応し、携帯電話機70が本発明における「入出力装置」の一具体例に対応する。
《サービスポイント運用サーバの構成》
サービスポイント運用サーバ10は、サービスポイントの運用に関する情報を蓄積して一括管理するデータベースサーバであり、主に、サーバ全体を制御するCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11が動作するために必要なサービスポイント運用プログラムR1を格納するためのメモリ12と、各種情報を登録するためのメモリ13とを含んで構成されている。メモリ12は例えばハードディスク装置などの記憶デバイスであり、メモリ13は例えばRAM(Random Access Memory)などの記憶デバイスである。このサービスポイント運用サーバ10は、開催者自身により運営されるようにしてもよいし、顧客のサーバを預かりインターネット50への接続やサーバの運用・監視等を業務とするIDC(Internet Data Center)事業者により運営されるようにしてもよい。
CPU11は、メモリ12に格納されているサービスポイント運用プログラムR1に基づいて動作する。このCPU11は、主に、需要者から携帯電話機70を通じて、イベントVに参加するためにサービスポイントを支払う意志表示(支払申請)がされると、この支払申請を受け付ける機能を有している。そして、CPU11は、需要者から支払ポイント数PSを含む情報が送信されると、この情報をメモリ13に登録したのち、需要者の所有するサービスポイントが支払ポイント数PSだけ消化された旨を含む消化情報Mをサービスポイント管理サーバ30に通知する。ここで、サービスポイント運用プログラムR1が本発明における「コンピュータプログラム(請求の範囲第17項〜第22項記載)」の一具体例に対応する。
また、CPU11は、セキュリティ対策として、支払申請手続に含まれている入力元の携帯電話機70の電話番号を調べ、この電話番号に基づいて需要者の身元を特定したのち、サービスポイント管理サーバ30にアクセスし、需要者の参加適格を判定する機能を有している。この「参加適格の判定」は、例えば、開催者により参加原則ポイント数PWに基づいて予め設定されている参加適格ポイント数PR(PR≦PW)以上のサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを確認することにより行われる。この判定により需要者の参加適格が認証された場合にのみ、CPU11により上記した支払ポイント数PSの登録処理が行われる。
さらに、CPU11は、イベントVにおいて提供品Tを獲得すべき当選者が決定したとき、この当選者が真に提供品Tを獲得するにふさわしいかどうかを確認する機能を有している。この「当選者の確認」は、例えば、イベントVへの参加から当選に至る当選者の手続履歴を追跡し、参加適格の認証等に誤りがなかったかどうかを確認することにより行われる。ここで、CPU11が本発明における「受付手段」および「登録手段」の一具体例に対応する。
パソコン20は、インターネット50との接続機能を備えた汎用型のものであり、例えばイベントVを開催している会場内に設置されている。開催者のうち、イベントVの開催現場に派遣された現場担当の者は、このパソコン20を通じてサービスポイント運用サーバ10にアクセスし、情報の入出力を行うことが可能になっている。このパソコン20には、例えば、電子情報が記録されたポイントカードを読み込むためのカードリーダーが接続されている。
《サービスポイント管理サーバの構成》
サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイントの提供に関する情報を蓄積し、提供者がサービスポイントの提供状況を管理するためのデータベースとして機能するものであり、例えば提供者が駐留するオフィス内に設置されている。このサービスポイント管理サーバ30は、主に、サーバ全体を制御するCPU31と、CPU31が動作するために必要なサービスポイント管理プログラムR2を格納するためのメモリ32(例えばハードディスク装置)と、各種情報を記憶するためのメモリ33(例えばRAM)とを含んで構成されている。提供者は、これらの情報をモニタを通じて随時確認可能になっている。
CPU31は、メモリ32に格納されているサービスポイント管理プログラムR2に基づいて動作する。このCPU31は、提供者によりサービスポイントが提供されたのち、提供ポイント数PTを含む情報が入力されると、この情報をメモリ33に記憶させる。この情報には、提供ポイント数PTの他、例えば需要者の名前,性別,住所,電話番号,会員番号やサービスポイントの提供日,有効期限などが含まれている。この「提供ポイント数PT」とは、サービスポイントの提供時における初期ポイント数を意味するばかりでなく、その後の需要者の商活動(物品の購入やサービスポイントの利用等)に応じて増減したポイント数をも意味し、需要者が利用可能な最新のポイント数に相当する。提供ポイント数PTが増減した場合には、CPU31は、メモリ33に記憶させた提供ポイント数PTを適宜更新する。ここで、サービスポイント管理プログラムR2が本発明における「コンピュータプログラム(請求の範囲第23項,第24項記載)」の一具体例に対応する。
また、CPU31は、サービスポイント運用サーバ10から消化情報Mが通知されると、この消化情報Mを受信したのち、メモリ33に記憶されている提供ポイント数PTから支払ポイント数PSを減ずる更新処理を行うことにより、提供ポイント数PTを更新ポイント数PK(=PT−PS)に更新する。そして、CPU31は、更新ポイントPKを含む情報を携帯電話機70に送信することにより、サービスポイントの残数を需要者に通知する。
なお、CPU31は、サービスポイント運用サーバ10から需要者の提供ポイント数PT等に関する照合についてアクセスされると、需要者の名前などをキーワードとして、メモリ33に記憶されている情報の中から必要な情報を検索したのち、この情報をサービスポイント運用サーバ10に返信する。
《携帯電話機の構成》
携帯電話機70は、例えば、iモードなどのオンラインサービスを利用可能な汎用型のものである。需要者は、携帯電話機70を操作することにより、サービスポイント管理サーバ30にアクセスして自己の所有するサービスポイントのポイント数や有効期限等を確認したり、イベントVに参加する際、サービスポイント運用サーバ10にアクセスしてサービスポイントの支払申請を含む一連の手続を行うことが可能になっている。なお、携帯電話機70を通じてサービスポイント運用サーバ10やサービスポイント管理サーバ30にアクセスする際には、必要に応じて、予め需要者ごとに設定されたIDナンバーやパスワードを入力しなければならない場合がある。
<サービスポイント運用システムの動作>
次に、第1図〜第4図を参照して、サービスポイント運用システム100の動作について説明する。第3図および第4図はサービスポイント運用システム100および携帯電話機70の動作を説明するための流れ図であり、Xとして示した流れはサービスポイント管理サーバ30(CPU31)の動作,Yとして示した流れはサービスポイント運用サーバ10(CPU11)の動作,Zとして示した流れは携帯電話機70の動作をそれぞれ示している。なお、図中の破線矢印は、各ユニット間におけるアクセス信号や情報の送受を表している。
このサービスポイント運用システム100では、まず、需要者による物品の購入などの商取引に伴い提供者によりサービスポイントが提供されたのち、提供者等により提供ポイント数PTを含む情報がサービスポイント管理サーバ30に入力されると、この情報(PT)をメモリ33に記憶する(第3図X;ステップS101)。
続いて、スポンサーによる新車発表会において、新車の説明や宣伝等が終了したのち、開催者により参加原則ポイント数PW(例えば5000ポイント),参加適格ポイント数PR(例えば3000ポイント)が需要者に開示され、自動車などの提供品Tを獲得可能なイベントVが開催される。このとき、イベントVへの参加を希望する需要者により携帯電話機70を通じてサービスポイント運用サーバ10にサービスポイントの支払申請がされると(第3図Z;ステップS301)、この支払申請をサービスポイント運用サーバ10において受け付ける(第3図Y;ステップS201)。
続いて、サービスポイント運用サーバ10は、サービスポイント管理サーバ30にアクセスし、需要者の参加適格、すなわち需要者が参加適格ポイント数PR以上のサービスポイントを所有しているかどうかを判定する(第3図Y;ステップS202)。
サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイント運用サーバ10から判定に関してアクセスされると、需要者の名前などをキーワードとして、メモリ33に登録されている情報の中から必要な情報を検索したのち(第3図X;ステップS102)、この情報をサービスポイント運用サーバ10に返信する(第3図X;ステップS103)。
サービスポイント運用サーバ10は、サービスポイント管理サーバ30から判定に関して返信されると、需要者が参加適格を満たす場合(第3図Y;ステップS203YES)には、イベントVへの参加を許容する旨を需要者に通知する(第3図Y;ステップS204)。この許容通知は、携帯電話機70の表示画面に表示され(第3図Z;ステップS302)、需要者により確認される。なお、需要者が参加適格を満たさない場合(第3図Y;ステップS203NO)には、イベントVへの参加申請を却下する旨を需要者に通知する。
続いて、許容通知を受けた需要者により携帯電話機70に支払ポイント数PS(例えば4000ポイント)を含む情報が入力(提示)されると、携帯電話機70は、この情報をサービスポイント運用サーバ10に送信する(第3図Z);ステップS303)。なお、参加原則ポイント数PW(例えば5000ポイント)と支払ポイント数PS(例えば4000ポイント)との差額分は、需要者により別途現金にて支払われるようにしてもよい。
サービスポイント運用サーバ10は、支払ポイント数PSを含む情報を受信すると(第3図Y;ステップS205)、この情報(PS)をメモリ13に登録する(第3図Y;ステップS206)。
続いて、イベントVにおいて抽選会などが実施され、提供品Tを獲得すべき当選者が確定すると、サービスポイント運用サーバ10は、イベントVへの参加から当選に至る当選者の手続履歴を追跡し、参加適格の認証等に誤りがなかったかどうかを確認することにより、当選者が真に提供品Tを獲得するにふさわしいかどうかを確認する(第4図Y;ステップS207)。なお、ここで行われる確認処理には、上記した需要者の参加適格を確認する処理の他、例えば、当選者の携帯電話番号を参照して、提供品Tの獲得を申し出た者が当選者自身であるかどうかを確認する処理が含まれるようにするのが好ましい。
続いて、当選者への提供品Tの授与などが行われ、イベントVが終了したのち、サービスポイント運用サーバ10からサービスポイント管理サーバ30に、イベントVに参加した全ての需要者の所有するサービスポイントが支払ポイント数PSだけ消化した旨を含む消化情報Mを送信する(第4図Y;ステップS208)。これにより、開催者から提供者に、サービスポイントが消化した旨が通知される。
サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイント運用サーバ10から消化情報Mを受信すると(第4図X;ステップS104)、メモリ33に記憶されている提供ポイント数PTから支払ポイント数PSを減ずる更新処理を行う(第4図X;ステップS105)。これにより、提供ポイント数PTが更新ポイント数PK(=PT−PS)に更新される。
最後に、サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイントの残数として更新ポイントPKを含む情報を需要者に通知する(第4図X;ステップS106)。このサービスポイントの残数は、携帯電話機70の表示画面に表示され(第4図Z;ステップS304)、需要者により確認される。
<実施の形態の作用および効果>
以上説明したように、本実施の形態に係るサービスポイント運用システム100によれば、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントVに需要者が参加するときに、サービスポイント運用サーバ10において、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付けたのち、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数PSを登録するようにしたので、開催者はサービスポイントの支払状況を容易に把握することが可能となり、第1図に示したビジネスモデルを円滑に実施することができる。
また、本実施の形態では、需要者からの支払申請を受け付けたとき、サービスポイント運用サーバ10において需要者の参加適格を判定し、この参加適格を満たす需要者のみについて支払いポイント数PSの登録処理を行うようにしたので、イベントVの開催に伴うサービスポイントの消化量を確保することができる。その理由は、以下の通りである。すなわち、参加適格の判定を行わない場合には、参加適格ポイント数PR(例えば3000ポイント)未満の極僅かなポイント数(例えば100ポイント)しか所有していない需要者がイベントVに参加可能となるため、イベントVを開催したとしてもサービスポイントが極僅かしか消化されない可能性がある。これに対して、参加適格の判定を行った場合には、上記した極僅かなポイント数しか所有していない需要者は除外されるため、参加適格ポイント数PR以上のサービスポイントを所有する需要者により、十分な量のサービスポイントの消化が期待される。これにより、サービスポイントの消化量が確保される。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10からサービスポイント管理サーバ30に、イベントVに参加した全ての需要者の所有するサービスポイントが支払ポイント数PSだけ消化した旨を含む消化情報Mを通知するようにしたので、別個に設置された2つのサーバ(サービスポイント運用サーバ10,サービスポイント管理サーバ30)を含んでサービスポイント運用システム100が構成された場合においても、提供者はサービスポイントの消化状況を把握することができる。
また、本実施の形態では、サービスポイント管理サーバ30が提供ポイント数PTを含む情報を予め記憶しておき、サービスポイント運用サーバ10から消化情報Mが送信されたときに、提供ポイント数PTから支払ポイント数PSを減じて、提供ポイント数PTを更新ポイント数PK(=PT−PS)に更新処理を行うようにしたので、サービスポイントの消化時ごとに、需要者の所有するサービスポイントのポイント数が自動的に更新される。このため、提供者は、各需要者について、常に最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10から需要者にサービスポイントの残数を通知するようにしたので、需要者は、次回のイベントVへの参加等に備え、最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本実施の形態では、イベントVにおいて提供品Tを獲得すべき当選者が決定したとき、当選者が真に提供品Tを獲得するにふさわしいかどうかを確認するようにしたので、当選確定に至る手続に不備がある者が当選者となることを回避し、イベントVに参加した需要者間の公平を担保することができる。
また、本実施の形態では、イベントVに参加するためにサービスポイントを支払う際、需要者が支払ポイント数PSを含む情報を携帯電話機70を通じてサービスポイント運用サーバ10に送信するようにしたので、需要者は、携帯電話機70を操作することにより、支払申請の受付場所へ直接赴くことなく、その受付場所から離れた場所に居ながら容易にサービスポイントの支払申請を行ってイベントVに参加することができる。
<実施の形態の変形例>
なお、本実施の形態では、需要者が利用する入出力装置として汎用の携帯電話機70を用いるようにしたが、必ずしもこれに限られるものではない。具体的には、携帯電話機70の代わりに、例えば、第5図に示したように、ブルートゥース通信機能を備え、ブルートゥース通信によりパソコン20に直接アクセス可能な携帯電話機80を利用するようにしてもよい。この場合には、キャリア60などの施設が不要になるため、第1図に示したビジネスモデルを運営する際のコストを安くすることができる。第5図に示したサービスポイント運用システム100について、上記した点以外の構成は第2図に示した場合と同様である。なお、入出力装置としては、上記した携帯電話70,80の他、現状において実用に供せられているアナログ電話,パーソナルコンピュータ,PDA(Personal Digital Assistants),ポケットベルなどを用いるようにしてもよいし、今後新たに通信機能が附与されると想定されるデジタルカメラ,携帯テレビ,腕時計,カーナビゲーションシステムなどの各種機器も利用可能である。また、サービスポイント運用サーバ10に対する需要者のアクセス方法としては、必ずしも上記した携帯電話網やアナログ電話回線網などを利用する必要はなく、郵便などの非通信行為を利用するようにしてもよい。このような場合においても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。ただし、需要者がイベントVへの参加手続を行う際の利便性を考慮するならば、小型で普及済みの携帯電話機70を用いるようにするのが好ましい。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10に情報を入出力するために開催者が利用する入出力装置としてパソコン20を用いるようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、パソコン20の代わりに、例えばPDAなどを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、イベントVが終了したのち、サービスポイント運用サーバ10からサービスポイント管理サーバ30に消化情報Mを送信するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、消化情報Mの送信時期は自由に設定可能である。具体的には、例えば、サービスポイント運用サーバ10において、需要者により提示された支払ポイント数PSを登録した時点で消化情報Mを送信するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10とサービスポイント管理サーバ30との間を接続させるための「通信網」としてインターネット50を利用するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、インターネット50の他、例えばイントラネットやエクストラネットなどを用いるようにしてもよい。また、上記の通信網の一部または全てとして、有線電話回線(例えばアナログ回線およびISDN回線等)や、携帯電話機(例えばiモード通信),PHS(Personal Handy Phone),ブルートゥースなどの通信媒体網などを利用するようにしてもよい。もちろん、複数の通信網(例えばインターネットおよびイントラネット等)を併用するようにしてもよい。いずれの通信網を用いた場合においても、インターネット50を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明してきたが、本発明は上記実施の形態において説明したものに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。すなわち、サービスポイント運用システムを構築する各構成要素の構成や機能等は、第1図に示したビジネスモデルを実施することにより、市場に滞留するサービスポイントを消化して提供者の負担を軽減することが可能な限り、自由に変更可能である。具体的には、例えば、上記実施の形態では、開催者と提供者とが異なるため、別個に設置された2つのコンピュータサブシステム、すなわち開催者が利用するサービスポイント運用サーバ10(パソコン20を含む)および提供者が利用するサービスポイント管理サーバ30によりサービスポイント運用システム100が構成される場合について説明したが、提供者が開催者を兼ねるような場合には、第6図に示したように、サービスポイント管理サーバ30においてサービスポイント運用サーバ10の機能も担うようにしてもよい。この場合には、CPU31が、その本来の機能と共にCPU11(第2図参照)の機能も実行可能なサービスポイント管理プログラムR3に基づいて動作する。この場合においても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。なお、第6図に示したサービスポイント運用システム100についての上記以外の構成は、第2図に示した場合と同様である。ここで、サービスポイント管理プログラムR3が本発明における「コンピュータプログラム(請求の範囲10項〜第16項記載)」の一具体例に対応する。
以上説明したように、本発明のサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者がイベントに参加するときに、コンピュータシステムを用いて需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付けたのち、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録するようにしたので、コンピュータシステムを利用する者はサービスポイントの支払状況を容易に把握することが可能となり、サービスポイントの運用に係るビジネスモデルを円滑に実施することができる。したがって、需要者を満足させつつ市場に滞留するサービスポイントを消化し、サービスポイントによる提供者の負担を軽減させることを容易に実現することができる。
特に、本発明の一局面におけるサービスポイント運用方法,コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、支払申請を受け付けたとき、イベントへの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、イベントへの参加適格をみたすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、支払ポイント数の登録を行うようにしたので、判定を行わない場合とは異なり、イベントへの参加適格を満たすだけのサービスポイントを所有していない需要者が除外され、参加適格を満たすだけのサービスポイントを所有している需要者により、十分な量のサービスポイントの消化が期待される。したがって、サービスポイントの消化量を十分に確保することができる。
また、本発明の他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、コンピュータシステムに提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、支払ポイント数が登録されたとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理を行うようにしたので、サービスポイントの消化時ごとに、需要者の所有するサービスポイントのポイント数が自動的に更新される。このため、コンピュータシステムを利用する者は、常に最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、第2のコンピュータサブシステムに提供ポイント数を予め記憶しておき、第1のコンピュータサブシステムに支払ポイント数が登録されたとき、サービスポイントが支払ポイント数だけ消化された旨を、第1のコンピュータサブシステムから第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知し、第1のコンピュータサブシステムからサービスポイントに関する通知があったときに、第2のコンピュータサブシステムにおいて提供ポイント数から支払ポイント数に基づいて更新処理を行うようにしたので、別個に設置された第1のコンピュータサブシステムおよび第2のコンピュータサブシステムを含んでコンピュータシステムが構成された場合においても、第2のコンピュータサブシステムを利用する提供者は、サービスポイントの消化状況を容易に把握することができる。
加えて、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を需要者に通知するようにしたので、需要者は、次回のイベントへの参加等に備え、最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、イベントにおいて所定の利益を享受すべき者を決定したとき、コンピュータシステムによりその決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認するようにしたので、当選確定に至る手続に不備がある者が当選者となることを回避し、イベントに参加した需要者間の公平を担保することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請をコンピュータシステムが受け付けるようにしたので、需要者は、入出力装置を操作することにより、支払申請の受付場所へ直接赴くことなく、その受付場所から離れた場所に居ながら容易にサービスポイントの支払申請を行ってイベントに参加することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、入出力装置として携帯電話機から送信されたサービスポイントの支払申請をコンピュータシステムが受け付けるようにしたので、サービスポイントの支払申請を行う際の需要者の利便性をより向上させることができる。
以上の説明に基づき、本発明の種々の態様や変形例を実施可能であることは明らかである。したがって、以下のクレームの均等の範囲において、上記の詳細な説明における態様以外の態様で本発明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムが適用されるビジネスモデルの概要を説明するための図である。
第2図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの構成を説明するための図である。
第3図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの動作を説明するための流れ図である。
第4図は、第3図に示した動作に続くサービスポイント運用システムの動作を説明するための流れ図である。
第5図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの構成に関する変形例を表す図である。
第6図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの構成に関する他の変形例を表す図である。
本発明は、需要者による例えば物品の購入などの商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータシステムに関する。
背景技術
従来より、需要者が例えば電気製品を購入した際、次回の購入意欲を煽るべく、販売者(提供者)が需要者に電気製品または他の商品等と交換可能なサービスポイントを提供するシステム、すなわちポイントバックシステムが知られている。このポイントバックシステムでは、例えば、購入金額に対して一定の割合(例えば1割)のサービスポイントが提供者から需要者に提供され、需要者は、自己の所有するサービスポイントを支払うことにより、ポイント数に対応した額の割引サービスを受けて買い物をすることができる。
このポイントバックシステムは、提供者の立場で考えると、需要者に次回の買い物を促し、売り上げを確保する可能性が高くなる点で好ましい。しかしながら、このサービスポイントは、直接換金はできないものの、約束手形に類似した一種の仮想貨幣であることから、これをいつまでも市場に滞留させておくことは好ましいものではない。このことから、最近では、ポイントバックシステムを実施している複数の提供者が協力し合い、需要者が、各提供者により提供されたサービスポイントを共通して利用できるようにすることにより、任意の提供者により提供されたサービスポイントが他の提供者によって消化され得るようにした仕組みも考えられている。しかしながら、この対策を実施したとしても、サービスポイントによる提供者の負担が軽減されるわけではないため、提供者が抱える問題を根本的に解決するものではない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、需要者を満足させつつ、市場に滞留するサービスポイントを消化し、サービスポイントによる提供者の負担を軽減させることが可能なサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータシステムを提供することにある。
発明の開示
本発明のサービスポイント運用方法は、コンピュータシステムを用いて、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するための方法であり、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請をコンピュータシステムにより受け付ける受付ステップと、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数をコンピュータシステムに登録する登録ステップとを含むようにしたものである。
本発明の第1の観点に係るコンピュータプログラムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのコンピュータシステムに用いられるものであり、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付ステップと、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録ステップとを含み、コンピュータによる実行が可能なようにしたものである。
本発明の第2の観点に係るコンピュータプログラムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するために、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んで構成されるコンピュータシステムのうちの第1のコンピュータサブシステムに用いられるものであり、イベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付ステップと、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録ステップとを含み、コンピュータによる実行が可能なようにしたものである。
本発明の第3の観点に係るコンピュータプログラムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するために、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んで構成されるコンピュータシステムのうちの第2のコンピュータサブシステムに用いられるものであり、提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、第1のコンピュータサブシステムから、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を含む通知があったとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理を行い、コンピュータによる実行が可能なようにしたものである。
本発明のコンピュータシステムは、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのものであり、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付手段と、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録手段とを備えるようにしたものである。
本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、コンピュータシステムにより、需要者によるサービスポイントの支払申請が受け付けられたのち、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数が登録される。これにより、コンピュータシステムを利用する者はサービスポイントの支払状況を容易に把握することが可能になり、サービスポイントの運用に係るビジネスモデルが円滑に実施可能になる。
本発明の第3の観点に係るコンピュータプログラムでは、提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数が予め記憶された状態において、第1のコンピュータサブシステムから、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を含む通知があったとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理が行われる。これにより、第2のコンピュータサブシステムを利用する提供者は、サービスポイントの消化時ごとに、需要者の所有するサービスポイントのポイント数が自動的に更新される。
本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、支払申請を受け付けたとき、イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、支払ポイント数の登録を行うようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、支払ポイント数が登録されたとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理を行うようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法またはコンピュータシステムでは、イベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んでコンピュータシステムが構成されるようにし、第2のコンピュータサブシステムに提供ポイント数を予め記憶しておき、第1のコンピュータサブシステムに支払ポイント数が登録されたとき、サービスポイントが支払ポイント数だけ消化された旨を第1のコンピュータサブシステムから第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知し、第1のコンピュータサブシステムからサービスポイントに関する通知があったとき、第2のコンピュータサブシステムにおいて提供ポイント数および支払ポイント数に基づいて更新処理を行うようにしてもよい。
また、本発明の第2の観点に係るコンピュータプログラムでは、支払ポイント数を登録したとき、サービスポイントが支払ポイント数だけ消化された旨を第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知するようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1,第3の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、更新処理を行ったとき、需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を需要者に通知するようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、イベントが、参加した複数の需要者の中から特定の者に所定の利益を与えるものである場合には、その所定の利益を享受すべき者を決定したとき、その決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認するようにしてもよい。
また、本発明のサービスポイント運用方法、第1,第2の観点に係るコンピュータプログラムまたはコンピュータシステムでは、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請を受け付けるようにしてもよい。この場合、入出力装置として携帯電話機からサービスポイントの支払申請を受け付けるようにするのが好ましい。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<サービスポイントを運用したビジネスモデルの概要>
まず、第1図を参照して、本発明の一実施の形態に係る「サービスポイント運用方法」により具現化されるビジネスモデルについて説明する。第1図は、ビジネスモデルの概要を模式的に表すものであり、図中の破線Kは契約関係の存在を示している。このビジネスモデルは、主に、需要者,提供者,開催者のそれぞれの商活動を互いに融合させることにより成立し、サービスポイントを運用して上記三者の利益確保を図ると共に、市場に滞留するサービスポイントの総量を減少させるものである。以下、サービスポイントを適宜「SP」と略記する。
《提供者の商活動》
提供者a〜fは、例えば需要者に対する物品の販売やサービスの提供などを業務として行う者であり、例えば家電電化製品やCD(Compact Disc)などの量販店,ファミリーレストラン,ホテル,航空会社などである。なお、提供者a〜fの業務には、例えば、上記した物品の販売行為等のみならず、提供者の業務内容に対応した需要者の行為に基づいてサービスポイントを提供し得る全ての業務(例えば質屋などの購入業務)を含むものとする。各提供者a〜fは、例えば、需要者A〜Gが物品を購入すると、そのときの購入金額(例えば10000円)に対して一定の割合(例えば1割)のサービスポイント(例えば1000ポイント)を需要者に提供する(SP提供)。このサービスポイントの提供は、例えば、提供ポイント数を含む情報が磁気的または電気的に記録されたポイントカードを需要者に給付することにより行われる。
ここで、サービスポイントとは、例えば、市場流通性を有する換金不能な仮想貨幣のことであり、提供者が扱う物品やサービスなどの一部または全てと交換可能なものである。提供者が家電電化製品の量販店である場合には、例えば、需要者は、自己の所有するサービスポイントを支払うことにより、支払ポイント数に対応した額の割引サービスを受けて買い物をすることができる。このサービスポイントは蓄積可能であり、蓄積されたサービスポイントの支払機会や支払ポイント数は需要者の自由である。ただし、サービスポイントの蓄積期間または支払期間には、有効期限(例えば1年間)が設定される場合がある。
なお、サービスポイントは、購入金額に対して一定の割合のポイント数だけ提供される他、例えば、一定の指定金額(例えば1000円)ごとに、購入金額(例えば5000円)に対応するポイント数(例えば5ポイント)だけ提供される場合があり、この場合には、サービスポイントがスタンプ,シール,サービス券などとして提供される場合もある。これらのスタンプ等は、例えば、所定のポイント数(例えば100ポイント)が蓄積された時点で、ポイントカードと同様に物品等と交換可能になる。これらのスタンプ等は、例えば、物品等と交換可能になったもののみがサービスポイントとして扱われる。
《需要者の商活動》
需要者A〜Gは、提供者a〜fとの間で商取引を行う者であり、例えば金銭を対価として支払うことにより物品を購入したりサービスを利用する一般消費者である。なお、需要者による商取引には、上記した物品の購入行為等のみならず、物品(例えばゲームソフト等)の売却行為や懸賞等への応募行為なども含むものとする。各需要者A〜Gは、商取引行為によりサービスポイントを取得し、蓄積させる。このとき、需要者A〜Gは、複数の提供者a〜fから提供された複数種類のサービスポイントを所有する場合がある。すなわち、第1図では、例えば、需要者Gが、提供者d〜fから提供された3種類の異なるサービスポイントを所有している場合を示している。サービスポイントを所有する需要者は、そのサービスポイントを対価として支払う(SP支払)ことにより、開催者が開催するイベントVに参加可能である。サービスポイントを支払う際、需要者A〜Gは、例えば、複数の提供者により提供された複数種類のサービスポイント(ポイントカード等)を併用することが可能であり、また、支払に要するポイント数が不足している場合には、その不足ポイント数分を現金により補填することが可能である。
《開催者の商活動》
開催者は、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントVを開催する者であり、例えばイベントVの開催を主な業務とするイベント企画会社などである。この開催者は、例えば、自動車メーカーなどのスポンサーと契約しており、スポンサーにより新車発表会などの催しが開催される機会があると、スポンサーから自動車などの提供品Tを無料で提供してもらい、新車発表会に付随させて、提供品Tを獲得可能な抽選会などのイベントVを開催する。スポンサーは、新車発表会自体による集客効果に加えて、イベントVによる集客効果も見込めるため、自社製品の宣伝等に関して利益を得る。イベントVの開催に関する宣伝,抽選会の実施,当選者への提供品Tの授与などのイベントVに関する作業は、開催者により一括して管理・進行される。なお、スポンサーは、上記した自動車メーカーのように提供者以外の企業等であってもよいし、提供者であってもよい。また、スポンサーは必ずしも必要でなく、開催者自身がスポンサーの役割を兼ねるようにしてもよい。
需要者がイベントVに参加するために原則として支払わなければならいサービスポイントのポイント数(参加原則ポイント数;例えば5000ポイント)は、例えば、提供品Tの通常購入額等の条件に応じて開催者により予め設定されており、開催者により事前に需要者に発表される。開催者は、需要者のイベントVへの参加によるサービスポイントの消化量を確保することを目的として、イベントVへ参加するための需要者の参加適格を設定し、この参加適格を満たす需要者のみをイベントVに参加させる場合がある。この参加適格とは、例えば、イベントVに参加するために最低限所有していなければならないポイント数(参加適格ポイント数;例えば3000ポイント)を、需要者が所有していることである。もちろん、この参加適格ポイント数も、開催者により事前に需要者に発表される。需要者により複数種類のサービスポイント(ポイントカード等)を併用して支払が行われる場合があるため、この点を考慮し、開催者により各サービスポイント間の変換レートが予め設定されている。需要者によるサービスポイントの支払に関する処理は、例えば、電子情報を記録可能なポイントカードが利用される場合にはカードリーダー等を用いて行い、スタンプ等が押印されたカードが利用される場合には担当者による目視確認にて行う。サービスポイントを支払ったのちの残数は、必要に応じて需要者に通知される。なお、開催者は、例えば、提供品Tの通常購入額等に応じて予め目標ポイント収集額(例えば1000000ポイント)を設定しておき、イベントVへの参加人数が少ないため、あるいは参加希望者は十分に確保できたものの、そのうち実際にサービスポイントを支払い得る者(参加適格を満たす者)の人数が少ないために、支払われたポイント数の総額が目標ポイント収集額に満たない場合には、イベントVの開催を中止する場合もある。このイベントVの開催が中止される可能性がある旨は、事前に開催者により需要者に通知される。
イベントVの開催に関する詳細、例えばスポンサーの業務内容,イベントVを付随させる催し,提供品Tの内容,当選者の決定方法,イベントVの開催方法,イベントVの宣伝方法等は、イベントVへの需要者の参加意欲を煽り、需要者に満足させつつサービスポイントを消化させることができる限り、自由に設定可能である。具体的には、スポンサーとしては、上記した自動車メーカーの他、例えば放送局,番組制作会社,広告代理店,CM(Commercial Message)製作会社,編集者,新聞社,芸能プロダクション,地方公共団体,後援会,他のイベント企画会社などが挙げられる。イベントVを付随させる催しとしては、上記した新車発表会の他、例えばコンサート,プロ野球やJリーグなどのスポーツの公式戦,演劇,映画,講演会などが挙げられる。提供品Tとしては、上記した自動車の他、例えば海外旅行などのサービスや、高額のサービスポイント(例えば100000ポイント)などが挙げられる。高額のサービスポイントを提供品Tとして設定した場合には、当選者の所有するサービスポイントが増加したとしても、当選者以外の需要者によりサービスポイントが消化されるため、消化ポイント数が当選ポイント数よりも十分に大きくなるように設定すれば、市場に滞留するサービスポイントの総量は減少することとなる。当選者の決定方法としては、上記した抽選会の他、例えばゲーム,くじ,クイズなどが挙げられる。イベントVの開催方法としては、上記したイベントVの開催会場へ集客する方法の他、テレビ放送(CM等),ラジオ放送,新聞(折込広告を含む),雑誌,インターネット(ホームページ等)などの媒体を利用して、イベントVの開催会場へ行かなくてもイベントVに参加できるようにする方法が挙げられる。イベントVの宣伝方法としては、上記した一連の媒体を利用する他、例えばダイレクトメール,ポスター貼付,電車内の吊り広告,街頭ビジョンなどが挙げられる。
開催者は、スポンサーと契約する一方、提供者a〜fとも契約しており、イベントVに参加するために需要者により支払い可能なサービスポイントSPは、開催者と契約している提供者a〜fにより提供されたものに限られる。この開催者は、契約関係に基づき、提供者から契約料Yを取得する。この契約料Yは、例えば、イベントVへの参加に伴い需要者により支払われたサービスポイントSPのポイント数の総計に、契約条件として予め設定された係数(利益率=例えば3%)を乗じた額の金銭である。なお、開催者は、提供者のみならず、スポンサーからも契約料を取得することが可能である。このビジネスモデルにより開催者が得る利益は、例えば、取得した契約料の総計から、イベントVの開催費や後述するサービスポイント運用サーバ10(第2図参照)の運営管理費等を差し引いた額の金銭となる。開催者が高い利益を得るための方策としては、例えば、(1)高額な提供品Tを設定したり、イベントVの司会者に著名なタレントを起用するなどして需要者にとって魅力的なイベントVを開催し、イベントVへの参加に要する参加ポイント数を高めに設定したり、(2)イベントVの開催に関する宣伝活動等を行い、イベントVへの需要者の参加数を増加させたり、(3)サービスポイント運用サーバ10の運営管理費等を抑えたり、(4)契約料Yについて提供者と交渉する際に利益率を高めに設定することなどが挙げられる。
このビジネスモデルにより、提供者,需要者,開催者は、それぞれ以下のような利益を得ることができる。すなわち、提供者は、需要者のイベントVへの参加により、需要者に満足感を与えつつ、市場に滞留するサービスポイントの総量を消化させ、サービスポイントによる自らの負担を軽減することができる。需要者A〜Gは、参加料としてサービスポイントを支払ってイベントVに参加することにより、提供品Tを獲得するチャンスを得ることができる。開催者は、スポンサーと契約してイベントVを開催することにより、提供者から契約料Yを得ることができる。
<サービスポイント運用システムの構成>
次に、第2図を参照して、第1図に示したビジネスモデルを実施するための本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システム(コンピュータシステム)の構成について説明する。第2図はサービスポイント運用システム100の概略構成を示している。なお、本発明の「コンピュータプログラム」はサービスポイント運用システム100の構成要素のうちの一つであり、また本発明の「サービスポイント運用方法」はサービスポイント運用システム100の機能・動作等により具現化されるので、以下、併せて説明する。
このサービスポイント運用システム100は、例えば、開催者が利用するサービスポイント運用サーバ10と、このサービスポイント運用サーバ10に情報の入出力を行うために開催者が利用する端末としてのパーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」という。)20と、提供者が利用するサービスポイント管理サーバ30とを含み、これらのサービスポイント運用サーバ10とパソコン20との間およびサービスポイント運用サーバ10とサービスポイント管理サーバ30との間が共にインターネット50を介して接続された構成をなしている。需要者が利用する携帯電話機70は、キャリア60を介してサービスポイント運用システム100と随時接続可能になっている。キャリア60とは、携帯電話機70とインターネット50とを接続可能な電気通信事業者の施設である。これにより、サービスポイント運用サーバ10,パソコン20,サービスポイント管理サーバ30および携帯電話機70は、インターネット50を介して相互に通信可能になっている。なお、第2図では、サービスポイント管理サーバ30および携帯電話機70をそれぞれ一つずつしか示していないが、インターネット50には、第1図に示した提供者a〜fが利用可能な複数のサービスポイント管理サーバ30および需要者A〜Gが利用可能な複数の携帯電話機70が接続されているものとする。ここで、サービスポイント運用サーバ10およびパソコン20が本発明における「第1のコンピュータサブシステム」の一具体例に対応し、サービスポイント管理サーバ30が本発明における「第2のコンピュータサブシステム」の一具体例に対応する。また、インターネット50が本発明における「通信網」の一具体例に対応し、携帯電話機70が本発明における「入出力装置」の一具体例に対応する。
《サービスポイント運用サーバの構成》
サービスポイント運用サーバ10は、サービスポイントの運用に関する情報を蓄積して一括管理するデータベースサーバであり、主に、サーバ全体を制御するCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11が動作するために必要なサービスポイント運用プログラムR1を格納するためのメモリ12と、各種情報を登録するためのメモリ13とを含んで構成されている。メモリ12は例えばハードディスク装置などの記憶デバイスであり、メモリ13は例えばRAM(Random Access Memory)などの記憶デバイスである。このサービスポイント運用サーバ10は、開催者自身により運営されるようにしてもよいし、顧客のサーバを預かりインターネット50への接続やサーバの運用・監視等を業務とするIDC(Internet Data Center)事業者により運営されるようにしてもよい。
CPU11は、メモリ12に格納されているサービスポイント運用プログラムR1に基づいて動作する。このCPU11は、主に、需要者から携帯電話機70を通じて、イベントVに参加するためにサービスポイントを支払う意志表示(支払申請)がされると、この支払申請を受け付ける機能を有している。そして、CPU11は、需要者から支払ポイント数PSを含む情報が送信されると、この情報をメモリ13に登録したのち、需要者の所有するサービスポイントが支払ポイント数PSだけ消化された旨を含む消化情報Mをサービスポイント管理サーバ30に通知する。ここで、サービスポイント運用プログラムR1が本発明における「コンピュータプログラム(請求の範囲第17項〜第22項記載)」の一具体例に対応する。
また、CPU11は、セキュリティ対策として、支払申請手続に含まれている入力元の携帯電話機70の電話番号を調べ、この電話番号に基づいて需要者の身元を特定したのち、サービスポイント管理サーバ30にアクセスし、需要者の参加適格を判定する機能を有している。この「参加適格の判定」は、例えば、開催者により参加原則ポイント数PWに基づいて予め設定されている参加適格ポイント数PR(PR≦PW)以上のサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを確認することにより行われる。この判定により需要者の参加適格が認証された場合にのみ、CPU11により上記した支払ポイント数PSの登録処理が行われる。
さらに、CPU11は、イベントVにおいて提供品Tを獲得すべき当選者が決定したとき、この当選者が真に提供品Tを獲得するにふさわしいかどうかを確認する機能を有している。この「当選者の確認」は、例えば、イベントVへの参加から当選に至る当選者の手続履歴を追跡し、参加適格の認証等に誤りがなかったかどうかを確認することにより行われる。ここで、CPU11が本発明における「受付手段」および「登録手段」の一具体例に対応する。
パソコン20は、インターネット50との接続機能を備えた汎用型のものであり、例えばイベントVを開催している会場内に設置されている。開催者のうち、イベントVの開催現場に派遣された現場担当の者は、このパソコン20を通じてサービスポイント運用サーバ10にアクセスし、情報の入出力を行うことが可能になっている。このパソコン20には、例えば、電子情報が記録されたポイントカードを読み込むためのカードリーダーが接続されている。
《サービスポイント管理サーバの構成》
サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイントの提供に関する情報を蓄積し、提供者がサービスポイントの提供状況を管理するためのデータベースとして機能するものであり、例えば提供者が駐留するオフィス内に設置されている。このサービスポイント管理サーバ30は、主に、サーバ全体を制御するCPU31と、CPU31が動作するために必要なサービスポイント管理プログラムR2を格納するためのメモリ32(例えばハードディスク装置)と、各種情報を記憶するためのメモリ33(例えばRAM)とを含んで構成されている。提供者は、これらの情報をモニタを通じて随時確認可能になっている。
CPU31は、メモリ32に格納されているサービスポイント管理プログラムR2に基づいて動作する。このCPU31は、提供者によりサービスポイントが提供されたのち、提供ポイント数PTを含む情報が入力されると、この情報をメモリ33に記憶させる。この情報には、提供ポイント数PTの他、例えば需要者の名前,性別,住所,電話番号,会員番号やサービスポイントの提供日,有効期限などが含まれている。この「提供ポイント数PT」とは、サービスポイントの提供時における初期ポイント数を意味するばかりでなく、その後の需要者の商活動(物品の購入やサービスポイントの利用等)に応じて増減したポイント数をも意味し、需要者が利用可能な最新のポイント数に相当する。提供ポイント数PTが増減した場合には、CPU31は、メモリ33に記憶させた提供ポイント数PTを適宜更新する。ここで、サービスポイント管理プログラムR2が本発明における「コンピュータプログラム(請求の範囲第23項,第24項記載)」の一具体例に対応する。
また、CPU31は、サービスポイント運用サーバ10から消化情報Mが通知されると、この消化情報Mを受信したのち、メモリ33に記憶されている提供ポイント数PTから支払ポイント数PSを減ずる更新処理を行うことにより、提供ポイント数PTを更新ポイント数PK(=PT−PS)に更新する。そして、CPU31は、更新ポイントPKを含む情報を携帯電話機70に送信することにより、サービスポイントの残数を需要者に通知する。
なお、CPU31は、サービスポイント運用サーバ10から需要者の提供ポイント数PT等に関する照合についてアクセスされると、需要者の名前などをキーワードとして、メモリ33に記憶されている情報の中から必要な情報を検索したのち、この情報をサービスポイント運用サーバ10に返信する。
《携帯電話機の構成》
携帯電話機70は、例えば、iモードなどのオンラインサービスを利用可能な汎用型のものである。需要者は、携帯電話機70を操作することにより、サービスポイント管理サーバ30にアクセスして自己の所有するサービスポイントのポイント数や有効期限等を確認したり、イベントVに参加する際、サービスポイント運用サーバ10にアクセスしてサービスポイントの支払申請を含む一連の手続を行うことが可能になっている。なお、携帯電話機70を通じてサービスポイント運用サーバ10やサービスポイント管理サーバ30にアクセスする際には、必要に応じて、予め需要者ごとに設定されたIDナンバーやパスワードを入力しなければならない場合がある。
<サービスポイント運用システムの動作>
次に、第1図〜第4図を参照して、サービスポイント運用システム100の動作について説明する。第3図および第4図はサービスポイント運用システム100および携帯電話機70の動作を説明するための流れ図であり、Xとして示した流れはサービスポイント管理サーバ30(CPU31)の動作,Yとして示した流れはサービスポイント運用サーバ10(CPU11)の動作,Zとして示した流れは携帯電話機70の動作をそれぞれ示している。なお、図中の破線矢印は、各ユニット間におけるアクセス信号や情報の送受を表している。
このサービスポイント運用システム100では、まず、需要者による物品の購入などの商取引に伴い提供者によりサービスポイントが提供されたのち、提供者等により提供ポイント数PTを含む情報がサービスポイント管理サーバ30に入力されると、この情報(PT)をメモリ33に記憶する(第3図X;ステップS101)。
続いて、スポンサーによる新車発表会において、新車の説明や宣伝等が終了したのち、開催者により参加原則ポイント数PW(例えば5000ポイント),参加適格ポイント数PR(例えば3000ポイント)が需要者に開示され、自動車などの提供品Tを獲得可能なイベントVが開催される。このとき、イベントVへの参加を希望する需要者により携帯電話機70を通じてサービスポイント運用サーバ10にサービスポイントの支払申請がされると(第3図Z;ステップS301)、この支払申請をサービスポイント運用サーバ10において受け付ける(第3図Y;ステップS201)。
続いて、サービスポイント運用サーバ10は、サービスポイント管理サーバ30にアクセスし、需要者の参加適格、すなわち需要者が参加適格ポイント数PR以上のサービスポイントを所有しているかどうかを判定する(第3図Y;ステップS202)。
サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイント運用サーバ10から判定に関してアクセスされると、需要者の名前などをキーワードとして、メモリ33に登録されている情報の中から必要な情報を検索したのち(第3図X;ステップS102)、この情報をサービスポイント運用サーバ10に返信する(第3図X;ステップS103)。
サービスポイント運用サーバ10は、サービスポイント管理サーバ30から判定に関して返信されると、需要者が参加適格を満たす場合(第3図Y;ステップS203YES)には、イベントVへの参加を許容する旨を需要者に通知する(第3図Y;ステップS204)。この許容通知は、携帯電話機70の表示画面に表示され(第3図Z;ステップS302)、需要者により確認される。なお、需要者が参加適格を満たさない場合(第3図Y;ステップS203NO)には、イベントVへの参加申請を却下する旨を需要者に通知する。
続いて、許容通知を受けた需要者により携帯電話機70に支払ポイント数PS(例えば4000ポイント)を含む情報が入力(提示)されると、携帯電話機70は、この情報をサービスポイント運用サーバ10に送信する(第3図Z);ステップS303)。なお、参加原則ポイント数PW(例えば5000ポイント)と支払ポイント数PS(例えば4000ポイント)との差額分は、需要者により別途現金にて支払われるようにしてもよい。
サービスポイント運用サーバ10は、支払ポイント数PSを含む情報を受信すると(第3図Y;ステップS205)、この情報(PS)をメモリ13に登録する(第3図Y;ステップS206)。
続いて、イベントVにおいて抽選会などが実施され、提供品Tを獲得すべき当選者が確定すると、サービスポイント運用サーバ10は、イベントVへの参加から当選に至る当選者の手続履歴を追跡し、参加適格の認証等に誤りがなかったかどうかを確認することにより、当選者が真に提供品Tを獲得するにふさわしいかどうかを確認する(第4図Y;ステップS207)。なお、ここで行われる確認処理には、上記した需要者の参加適格を確認する処理の他、例えば、当選者の携帯電話番号を参照して、提供品Tの獲得を申し出た者が当選者自身であるかどうかを確認する処理が含まれるようにするのが好ましい。
続いて、当選者への提供品Tの授与などが行われ、イベントVが終了したのち、サービスポイント運用サーバ10からサービスポイント管理サーバ30に、イベントVに参加した全ての需要者の所有するサービスポイントが支払ポイント数PSだけ消化した旨を含む消化情報Mを送信する(第4図Y;ステップS208)。これにより、開催者から提供者に、サービスポイントが消化した旨が通知される。
サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイント運用サーバ10から消化情報Mを受信すると(第4図X;ステップS104)、メモリ33に記憶されている提供ポイント数PTから支払ポイント数PSを減ずる更新処理を行う(第4図X;ステップS105)。これにより、提供ポイント数PTが更新ポイント数PK(=PT−PS)に更新される。
最後に、サービスポイント管理サーバ30は、サービスポイントの残数として更新ポイントPKを含む情報を需要者に通知する(第4図X;ステップS106)。このサービスポイントの残数は、携帯電話機70の表示画面に表示され(第4図Z;ステップS304)、需要者により確認される。
<実施の形態の作用および効果>
以上説明したように、本実施の形態に係るサービスポイント運用システム100によれば、サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントVに需要者が参加するときに、サービスポイント運用サーバ10において、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付けたのち、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数PSを登録するようにしたので、開催者はサービスポイントの支払状況を容易に把握することが可能となり、第1図に示したビジネスモデルを円滑に実施することができる。
また、本実施の形態では、需要者からの支払申請を受け付けたとき、サービスポイント運用サーバ10において需要者の参加適格を判定し、この参加適格を満たす需要者のみについて支払いポイント数PSの登録処理を行うようにしたので、イベントVの開催に伴うサービスポイントの消化量を確保することができる。その理由は、以下の通りである。すなわち、参加適格の判定を行わない場合には、参加適格ポイント数PR(例えば3000ポイント)未満の極僅かなポイント数(例えば100ポイント)しか所有していない需要者がイベントVに参加可能となるため、イベントVを開催したとしてもサービスポイントが極僅かしか消化されない可能性がある。これに対して、参加適格の判定を行った場合には、上記した極僅かなポイント数しか所有していない需要者は除外されるため、参加適格ポイント数PR以上のサービスポイントを所有する需要者により、十分な量のサービスポイントの消化が期待される。これにより、サービスポイントの消化量が確保される。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10からサービスポイント管理サーバ30に、イベントVに参加した全ての需要者の所有するサービスポイントが支払ポイント数PSだけ消化した旨を含む消化情報Mを通知するようにしたので、別個に設置された2つのサーバ(サービスポイント運用サーバ10,サービスポイント管理サーバ30)を含んでサービスポイント運用システム100が構成された場合においても、提供者はサービスポイントの消化状況を把握することができる。
また、本実施の形態では、サービスポイント管理サーバ30が提供ポイント数PTを含む情報を予め記憶しておき、サービスポイント運用サーバ10から消化情報Mが送信されたときに、提供ポイント数PTから支払ポイント数PSを減じて、提供ポイント数PTを更新ポイント数PK(=PT−PS)に更新処理を行うようにしたので、サービスポイントの消化時ごとに、需要者の所有するサービスポイントのポイント数が自動的に更新される。このため、提供者は、各需要者について、常に最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10から需要者にサービスポイントの残数を通知するようにしたので、需要者は、次回のイベントVへの参加等に備え、最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本実施の形態では、イベントVにおいて提供品Tを獲得すべき当選者が決定したとき、当選者が真に提供品Tを獲得するにふさわしいかどうかを確認するようにしたので、当選確定に至る手続に不備がある者が当選者となることを回避し、イベントVに参加した需要者間の公平を担保することができる。
また、本実施の形態では、イベントVに参加するためにサービスポイントを支払う際、需要者が支払ポイント数PSを含む情報を携帯電話機70を通じてサービスポイント運用サーバ10に送信するようにしたので、需要者は、携帯電話機70を操作することにより、支払申請の受付場所へ直接赴くことなく、その受付場所から離れた場所に居ながら容易にサービスポイントの支払申請を行ってイベントVに参加することができる。
<実施の形態の変形例>
なお、本実施の形態では、需要者が利用する入出力装置として汎用の携帯電話機70を用いるようにしたが、必ずしもこれに限られるものではない。具体的には、携帯電話機70の代わりに、例えば、第5図に示したように、ブルートゥース通信機能を備え、ブルートゥース通信によりパソコン20に直接アクセス可能な携帯電話機80を利用するようにしてもよい。この場合には、キャリア60などの施設が不要になるため、第1図に示したビジネスモデルを運営する際のコストを安くすることができる。第5図に示したサービスポイント運用システム100について、上記した点以外の構成は第2図に示した場合と同様である。なお、入出力装置としては、上記した携帯電話70,80の他、現状において実用に供せられているアナログ電話,パーソナルコンピュータ,PDA(Personal Digital Assistants),ポケットベルなどを用いるようにしてもよいし、今後新たに通信機能が附与されると想定されるデジタルカメラ,携帯テレビ,腕時計,カーナビゲーションシステムなどの各種機器も利用可能である。また、サービスポイント運用サーバ10に対する需要者のアクセス方法としては、必ずしも上記した携帯電話網やアナログ電話回線網などを利用する必要はなく、郵便などの非通信行為を利用するようにしてもよい。このような場合においても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。ただし、需要者がイベントVへの参加手続を行う際の利便性を考慮するならば、小型で普及済みの携帯電話機70を用いるようにするのが好ましい。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10に情報を入出力するために開催者が利用する入出力装置としてパソコン20を用いるようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、パソコン20の代わりに、例えばPDAなどを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、イベントVが終了したのち、サービスポイント運用サーバ10からサービスポイント管理サーバ30に消化情報Mを送信するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、消化情報Mの送信時期は自由に設定可能である。具体的には、例えば、サービスポイント運用サーバ10において、需要者により提示された支払ポイント数PSを登録した時点で消化情報Mを送信するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、サービスポイント運用サーバ10とサービスポイント管理サーバ30との間を接続させるための「通信網」としてインターネット50を利用するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、インターネット50の他、例えばイントラネットやエクストラネットなどを用いるようにしてもよい。また、上記の通信網の一部または全てとして、有線電話回線(例えばアナログ回線およびISDN回線等)や、携帯電話機(例えばiモード通信),PHS(Personal Handy Phone),ブルートゥースなどの通信媒体網などを利用するようにしてもよい。もちろん、複数の通信網(例えばインターネットおよびイントラネット等)を併用するようにしてもよい。いずれの通信網を用いた場合においても、インターネット50を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明してきたが、本発明は上記実施の形態において説明したものに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。すなわち、サービスポイント運用システムを構築する各構成要素の構成や機能等は、第1図に示したビジネスモデルを実施することにより、市場に滞留するサービスポイントを消化して提供者の負担を軽減することが可能な限り、自由に変更可能である。具体的には、例えば、上記実施の形態では、開催者と提供者とが異なるため、別個に設置された2つのコンピュータサブシステム、すなわち開催者が利用するサービスポイント運用サーバ10(パソコン20を含む)および提供者が利用するサービスポイント管理サーバ30によりサービスポイント運用システム100が構成される場合について説明したが、提供者が開催者を兼ねるような場合には、第6図に示したように、サービスポイント管理サーバ30においてサービスポイント運用サーバ10の機能も担うようにしてもよい。この場合には、CPU31が、その本来の機能と共にCPU11(第2図参照)の機能も実行可能なサービスポイント管理プログラムR3に基づいて動作する。この場合においても、上記実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。なお、第6図に示したサービスポイント運用システム100についての上記以外の構成は、第2図に示した場合と同様である。ここで、サービスポイント管理プログラムR3が本発明における「コンピュータプログラム(請求の範囲10項〜第16項記載)」の一具体例に対応する。
以上説明したように、本発明のサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者がイベントに参加するときに、コンピュータシステムを用いて需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付けたのち、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録するようにしたので、コンピュータシステムを利用する者はサービスポイントの支払状況を容易に把握することが可能となり、サービスポイントの運用に係るビジネスモデルを円滑に実施することができる。したがって、需要者を満足させつつ市場に滞留するサービスポイントを消化し、サービスポイントによる提供者の負担を軽減させることを容易に実現することができる。
特に、本発明の一局面におけるサービスポイント運用方法,コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、支払申請を受け付けたとき、イベントへの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、イベントへの参加適格をみたすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、支払ポイント数の登録を行うようにしたので、判定を行わない場合とは異なり、イベントへの参加適格を満たすだけのサービスポイントを所有していない需要者が除外され、参加適格を満たすだけのサービスポイントを所有している需要者により、十分な量のサービスポイントの消化が期待される。したがって、サービスポイントの消化量を十分に確保することができる。
また、本発明の他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、コンピュータシステムに提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、支払ポイント数が登録されたとき、記憶されている提供ポイント数から支払ポイント数を減ずる更新処理を行うようにしたので、サービスポイントの消化時ごとに、需要者の所有するサービスポイントのポイント数が自動的に更新される。このため、コンピュータシステムを利用する者は、常に最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、第2のコンピュータサブシステムに提供ポイント数を予め記憶しておき、第1のコンピュータサブシステムに支払ポイント数が登録されたとき、サービスポイントが支払ポイント数だけ消化された旨を、第1のコンピュータサブシステムから第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知し、第1のコンピュータサブシステムからサービスポイントに関する通知があったときに、第2のコンピュータサブシステムにおいて提供ポイント数から支払ポイント数に基づいて更新処理を行うようにしたので、別個に設置された第1のコンピュータサブシステムおよび第2のコンピュータサブシステムを含んでコンピュータシステムが構成された場合においても、第2のコンピュータサブシステムを利用する提供者は、サービスポイントの消化状況を容易に把握することができる。
加えて、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を需要者に通知するようにしたので、需要者は、次回のイベントへの参加等に備え、最新のサービスポイントの残数を把握することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、イベントにおいて所定の利益を享受すべき者を決定したとき、コンピュータシステムによりその決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認するようにしたので、当選確定に至る手続に不備がある者が当選者となることを回避し、イベントに参加した需要者間の公平を担保することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請をコンピュータシステムが受け付けるようにしたので、需要者は、入出力装置を操作することにより、支払申請の受付場所へ直接赴くことなく、その受付場所から離れた場所に居ながら容易にサービスポイントの支払申請を行ってイベントに参加することができる。
また、本発明の更に他の一局面におけるサービスポイント運用方法、コンピュータプログラムまたはコンピュータシステムによれば、入出力装置として携帯電話機から送信されたサービスポイントの支払申請をコンピュータシステムが受け付けるようにしたので、サービスポイントの支払申請を行う際の需要者の利便性をより向上させることができる。
以上の説明に基づき、本発明の種々の態様や変形例を実施可能であることは明らかである。したがって、以下のクレームの均等の範囲において、上記の詳細な説明における態様以外の態様で本発明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムが適用されるビジネスモデルの概要を説明するための図である。
第2図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの構成を説明するための図である。
第3図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの動作を説明するための流れ図である。
第4図は、第3図に示した動作に続くサービスポイント運用システムの動作を説明するための流れ図である。
第5図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの構成に関する変形例を表す図である。
第6図は、本発明の一実施の形態に係るサービスポイント運用システムの構成に関する他の変形例を表す図である。
Claims (33)
- コンピュータシステムを用いて、需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのサービスポイント運用方法であって、
サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を前記コンピュータシステムにより受け付ける受付ステップと、
需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を、前記コンピュータシステムに登録する登録ステップと
を含むことを特徴とするサービスポイント運用方法。 - 前記受付ステップにおいて前記支払申請を受け付けたとき、前記コンピュータシステムにより、前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、
前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、前記登録ステップを行う
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載のサービスポイント運用方法。 - 前記コンピュータシステムに、提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、
前記登録ステップにおいて前記支払ポイント数が登録されたとき、記憶されている前記提供ポイント数から前記支払ポイント数を減ずる更新処理を行う
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載のサービスポイント運用方法。 - 前記コンピュータシステムが、前記イベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含むようにし、
前記第2のコンピュータサブシステムに前記提供ポイント数を予め記憶しておき、
前記第1のコンピュータサブシステムに前記支払ポイント数が登録されたとき、サービスポイントが前記支払ポイント数だけ消化された旨を、前記第1のコンピュータサブシステムから前記第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知し、
前記第1のコンピュータサブシステムからサービスポイントに関する通知があったとき、前記第2のコンピュータサブシステムにおいて、前記提供ポイント数および前記支払ポイント数に基づいて前記更新処理を行う
ことを特徴とする請求の範囲第3項記載のサービスポイント運用方法。 - 前記更新処理を行ったとき、
需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を、前記コンピュータシステムから需要者に通知する
ことを特徴とする請求の範囲第3項記載のサービスポイント運用方法。 - 前記更新処理を行ったとき、
需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を、前記コンピュータシステムから需要者に通知する
ことを特徴とする請求の範囲第4項記載のサービスポイント運用方法。 - 前記イベントにおいて、参加した複数の需要者の中から特定の者に所定の利益を与えるようにし、その前記所定の利益を享受すべき者を決定したとき、
前記コンピュータシステムにより、その決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認する
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載のサービスポイント運用方法。 - 前記受付ステップにおいて、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載のサービスポイント運用方法。 - 前記受付ステップにおいて、前記入出力装置として携帯電話機からサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第8項記載のサービスポイント運用方法。 - 需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのコンピュータシステムに用いられるプログラムであって、
サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付ステップと、
需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録ステップと
を含み、コンピュータによる実行が可能なことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記受付ステップにおいて前記支払申請を受け付けたとき、前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、
前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、前記登録ステップを行う
ことを特徴とする請求の範囲第10項記載のコンピュータプログラム。 - 提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、
前記登録ステップにおいて前記支払ポイント数が登録されたとき、記憶されている前記提供ポイント数から前記支払ポイント数を減ずる更新処理を行う
ことを特徴とする請求の範囲第10項記載のコンピュータプログラム。 - 前記更新処理を行ったとき、
需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を需要者に通知する
ことを特徴とする請求の範囲第12項記載のコンピュータプログラム。 - 前記イベントにおいて、参加した複数の需要者の中から特定の者に所定の利益を与えるようにし、その前記所定の利益を享受すべき者を決定したとき、
その決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認する
ことを特徴とする請求の範囲第10項記載のコンピュータプログラム。 - 前記受付ステップにおいて、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第10項記載のコンピュータプログラム。 - 前記受付ステップにおいて、前記入出力装置として携帯電話機からサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第15項記載のコンピュータプログラム。 - 需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するために、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んで構成されるコンピュータシステムのうちの前記第1のコンピュータサブシステムに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記イベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付ステップと、
需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録ステップと
を含み、コンピュータによる実行が可能なことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記受付ステップにおいて前記支払申請を受け付けたとき、前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、
前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、前記登録ステップを行う
ことを特徴とする第17項記載のコンピュータプログラム。 - 前記受付ステップにおいて前記支払ポイント数を登録したとき、サービスポイントが前記支払ポイント数だけ消化された旨を、前記第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知する
ことを特徴とする請求の範囲第17項記載のコンピュータプログラム。 - 前記イベントにおいて、参加した複数の需要者の中から特定の者に所定の利益を与えるようにし、その前記所定の利益を享受すべき者を決定したとき、
その決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認する
ことを特徴とする請求の範囲第17項記載のコンピュータプログラム。 - 前記受付ステップにおいて、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第17項記載のコンピュータプログラム。 - 前記受付ステップにおいて、前記入出力装置として携帯電話機からサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第21項記載のコンピュータプログラム。 - 需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するために、サービスポイントを対価として支払うことにより需要者が参加可能なイベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んで構成されるコンピュータシステムのうちの前記第2のコンピュータサブシステムに用いられるコンピュータプログラムであって、
提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、
前記第1のコンピュータサブシステムから、需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を含む通知があったとき、記憶されている前記提供ポイント数から前記支払ポイント数を減ずる更新処理を行い、コンピュータによる実行が可能なことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記更新処理を行ったとき、
需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を、需要者に通知する
ことを特徴とする請求の範囲第23項記載のコンピュータプログラム。 - 需要者による商取引に伴って提供者により提供されたサービスポイントを運用するためのコンピュータシステムであって、
サービスポイントを対価として支払うことにより参加可能なイベントに需要者が参加するときに、需要者によるサービスポイントの支払申請を受け付ける受付手段と、
需要者により提示されたサービスポイントの支払ポイント数を登録する登録手段と
を備えたことを特徴とするコンピュータシステム。 - 前記受付ステップにおいて前記支払申請を受け付けたとき、前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有しているかどうかを判定し、
前記イベントの参加適格を満たすだけのサービスポイントを需要者が所有していることが認証されたときに、前記登録ステップを行う
ことを特徴とする請求の範囲第25項記載のコンピュータシステム。 - 提供者により提供されたサービスポイントの提供ポイント数を予め記憶しておき、
前記登録ステップにおいて前記支払ポイント数が登録されたとき、記憶されている前記提供ポイント数から前記支払ポイント数を減ずる更新処理を行う
ことを特徴とする請求の範囲第25項記載のコンピュータシステム。 - 前記コンピュータシステムが、前記イベントを開催する開催者が利用する第1のコンピュータサブシステムと、提供者が利用する第2のコンピュータサブシステムとを含んで構成され、
前記第2のコンピュータサブシステムに前記提供ポイント数を予め記憶しておき、
前記第1のコンピュータサブシステムに前記支払ポイント数が登録されたとき、サービスポイントが前記支払ポイント数だけ消化された旨を、前記第1のコンピュータサブシステムから前記第2のコンピュータサブシステムに通信網を介して通知し、
前記第1のコンピュータサブシステムからサービスポイントに関する通知があったとき、前記第2のコンピュータサブシステムにおいて、前記提供ポイント数および前記支払ポイント数に基づいて前記更新処理を行う
ことを特徴とする請求の範囲第27項記載のコンピュータシステム。 - 前記更新処理を行ったとき、
需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を需要者に通知する
ことを特徴とする請求の範囲第27項記載のコンピュータシステム。 - 前記更新処理を行ったとき、
需要者が所有することとなったサービスポイントの残数を需要者に通知する
ことを特徴とする請求の範囲第28項記載のコンピュータシステム。 - 前記イベントにおいて、参加した複数の需要者の中から特定の者に所定の利益を与えるようにし、その前記所定の利益を享受すべき者を決定したとき、
その決定された者が真に利益を得るにふさわしいかどうかを確認する
ことを特徴とする請求の範囲第25項記載のコンピュータシステム。 - 前記受付ステップにおいて、需要者が利用する入出力装置から送信されたサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第25項記載のコンピュータシステム。 - 前記受付ステップにおいて、前記入出力装置として携帯電話機からサービスポイントの支払申請を受け付ける
ことを特徴とする請求の範囲第32項記載のコンピュータシステム。
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Publications (1)
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JPH05324938A (ja) * | 1992-04-23 | 1993-12-10 | Nippon Kaade Kk | スタンプカ−ドを利用したサ−ビスシステム |
JPH07271866A (ja) * | 1994-03-25 | 1995-10-20 | Nippon Kaade Kk | カード及びカード収納体からなる購買ポイントサービスシステム |
JP2001175761A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-06-29 | Mediaseek Inc | 顧客のプロファイル、購買履歴、および情報への関心度に応じた情報・広告、サービス提供方法、および顧客データの管理方法 |
-
2002
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- 2002-07-12 WO PCT/JP2002/007123 patent/WO2003007209A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001175761A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-06-29 | Mediaseek Inc | 顧客のプロファイル、購買履歴、および情報への関心度に応じた情報・広告、サービス提供方法、および顧客データの管理方法 |
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