JPS644699Y2 - - Google Patents

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JPS644699Y2
JPS644699Y2 JP1986040816U JP4081686U JPS644699Y2 JP S644699 Y2 JPS644699 Y2 JP S644699Y2 JP 1986040816 U JP1986040816 U JP 1986040816U JP 4081686 U JP4081686 U JP 4081686U JP S644699 Y2 JPS644699 Y2 JP S644699Y2
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JP
Japan
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rust
coil
packaging sheet
paper
cylindrical coil
Prior art date
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JP1986040816U
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JPS62152957U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鉄板コイル等の筒状コイル用包装シー
ト、さらに詳しくは、鉄板コイル等ロール状に巻
装された筒状コイルを包装するための包装シート
に関する。
(従来の技術) 一般にこの種鉄板等の筒状コイル用包装シート
としては、クラフト紙からなるシートが使用され
ている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような包装シートで筒状コ
イルを包装しても、シートとコイル間にどうして
も水分や空気が浸入し、これがコイル表面に錆を
発生させる重大な要因となつていた。特に筒状コ
イルの端部においては、シートとコイル間に隙間
が生じ易いため、その隙間から水分等が浸入して
コイル端部に付着し、よつてこのコイル端部から
最も顕著に錆が発生することとなつていた。
又、上記従来の包装シートは、酸性に処理され
たクラフト紙で構成されていたため、包装シート
がコイル表面に長期間接触していると、そのコイ
ル表面が酸化されて、これも錆発生の要因とな
る。
従つて、いずれにしても上記従来の包装シート
ではこのような錆の発生に対処し得ず、よつてこ
の筒状コイルにおける錆の発生、特にコイル端部
での錆の発生は解決すべき重要な問題となつてい
た。
そこでこのような錆の発生を防止するため、包
装シートを防錆紙で構成することが考えられる
が、一般に防錆紙自体は非常に高価なものである
ため、包装シート全体を防錆紙で構成すると、製
造コストが大幅に増大し、到底実用に供し難いも
のとなる。
本考案は上述のような問題点を解決するために
なされたもので、筒状コイルにおける錆の発生、
特にコイル端部からの錆の発生を防止し、しかも
包装シートの製造コストの増大を阻止することを
目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上述のような問題点を解決するため
に、筒状に巻装された鉄板等の筒状コイルへの包
装時に、該筒状コイルの両端開口部の内周面に、
両端の耳片が折込可能となるよう前記筒状コイル
の寸法に合わせて所定の幅に形成された鉄板等の
筒状コイル用包装シートにおいて、包装シート本
体が中性紙又は中性フイルムからなり、且つ前記
筒状コイルへの包装時に該筒状コイルの両端部を
被覆しうるよう前記包装シート本体の内面側の筒
状コイルの両端部と対面する位置に、気化性の防
錆剤を有する防錆紙又は防錆フイルムを設けたこ
とを要旨とするものである。
(作用) すなわち、このような構成からなる包装シート
で筒状コイルを包装すると、最も錆の発生し易い
コイルの端部は上記包装シート本体の内面側の筒
状コイルの両端部と対面する位置に設けられた防
錆紙又は防錆フイルムで被覆されるため、このコ
イル端部での錆の発生が防止されるとともに、こ
の防錆紙又は防錆フイルムに含有された防錆剤が
気化して、その気化した防錆剤が上記防錆紙等の
設けられていない包装シート本体とコイル表面間
に進入し、従つてコイル端部のみならずコイルの
周面も前記気化した防錆剤によつて錆の発生が防
止されることとなる。しかも包装シート本体自体
が中性紙又は中性フイルムで構成されてなるた
め、包装シート本体がコイル表面に接触しても、
そのコイル表面が酸化されるようなこともなく、
よつてこれがコイル周面の錆発生防止に寄与する
のである。
(実施例) 以下、本考案の実施態様について図面に示した
一実施例に従つて説明する。
第1図において、1はクラフト紙を中性に処理
して構成された中性紙からなる長尺状の包装シー
ト本体で、鉄板からなる筒状コイル2への包装時
に、該筒状コイル2の両端入口部の内周面に前記
包装シート本体の耳片3,3が折り込み可能とな
るよう、前記筒状コイル2の寸法より所定寸法幅
広に形成されてなる。
4,4は、たとえば亜硝酸ジシクロヘキシルア
ンモニウム等の気化性の防錆剤をクラフト紙に塗
着して構成された1対の帯状の防錆紙で、前記包
装シート本体1の筒状コイル2への包装時に、該
筒状コイル2の端部5,5を被覆しうるよう、前
記包装シート本体1の内側面の筒状コイル2と対
面する位置で且つ耳片3,3の内側に一体的に貼
着されてなる。
そしてこのような構成からなる包装シート7
は、不使用時においてはロール状に巻装されてな
り、使用する場合には、一端側から引き出されて
筒状コイル2の外周に巻回してその表面を包装
し、且つ所定位置で自動的に切断され、第2図に
示すように両側の耳片3,3が筒状コイル2の両
端入口部の内周面6,6に折込まれて筒状コイル
2全体が包装されるのである。
この場合において、包装シート本体1の内面側
の筒状コイル2の両端部と対面する位置で且つ耳
片3,3の手前側に防錆紙4,4が設けられてな
るため、前記筒状コイル2の端部5,5は、最も
錆が発生し易いにもかかわらず、前記防錆紙4,
4に被覆されて、その錆の発生が防止されるので
ある。
又、この防錆紙4,4に含有されている防錆剤
が気化し、その気化した防錆剤が包装シート本体
1と筒状コイル2の周面間の隙間8内に進入し、
従つてこの進入した気化防錆剤によりコイル2の
周面の錆の発生も防止される。特に包装シート本
体1が中性紙で構成されてなるため、包装シート
本体1が筒状コイル2の表面に接触しても、その
表面が酸化されないために、筒状コイル2の周面
の錆発生防止効果が一層良好となるのである。
このように、上記実施例では包装シート本体1
が中性紙で構成され、特に錆の発生し易い筒状コ
イル2の端部5,5に対応する位置にのみ高価な
防錆紙4,4が設けられてなるため、包装シート
全体のコストが増大することもないのである。
尚、上記実施例では包装シート本体1が、クラ
フト紙を中性に処理した中性紙で構成されてなる
が、これに限らず、クラフト紙以外の紙を中性に
処理したものであつてもよく、さらには紙以外の
フイルム、たとえばポリエステルフイルムのよう
な中性フイルムで構成されたものであつてもよ
い。要は中性に処理された中性紙又は中性フイル
ムで構成されていればよいのである。
さらに、防錆紙4,4の素材も該実施例のよう
なクラフト紙に防錆剤を塗着したものに限らず、
クラフト紙以外の紙をベースにしたものであつて
もよく、又紙に限らず、防錆剤を含有させたフイ
ルムで構成されていてもよい。要は防錆紙又は防
錆フイルムが包装シート本体1の上記のような所
定位置内面に設けられていればよいのである。
さらに、防錆紙又は防錆フイルムを包装シート
本体1に設ける手段も該実施例のような貼着に限
定されず、たとえばラミネート等の手段であつて
もよい。
さらに該実施例では包装シート本体1が長尺状
に形成されてなるため、連続的且つ自動的に包装
作業を行えるという好ましい効果が得られたが、
包装シート本体1は必ずしも長尺状に形成される
必要はなく、定寸のものであつてもよい。
尚、上記包装シート7は、上述のように鉄板か
らなる筒状コイル2の包装を前提とするものでは
あるが、鉄板以外の筒状コイル2の包装に使用す
ることも可能である。
(考案の効果) 本考案は以上のような特徴を有するものなるた
め、次のような顕著な効果を有するに至つた。
(イ) すなわち、筒状コイルにおいて最も錆の発生
し易いコイルの両端部を被覆しうるよう、包装
シート本体の両側内面に防錆紙又は防錆フイル
ムが設けられてなるため、この防錆紙で上記コ
イル両端部が被覆されて、その両端部からの錆
の発生を確実に防止でき、しかもこの防錆紙等
に含有された防錆剤が気化してコイル端部から
周面側へ進入し、それによつてコイルの周面も
同時に防錆され、よつて筒状コイル全体に対す
る防錆効果が従来に比べて著しく向上すること
となつた。又、このように防錆紙等がコイルの
端部に対面する位置にのみ設けられていても、
防錆剤が気化して包装シート本体とコイル間に
侵入してコイルの全体に行きわたつて全体の防
錆効果を維持できるため、防錆紙等を包装シー
ト本体の全面に設ける必要もなく、従つて、製
造コストの増大を防止することができるという
効果がある。
(ロ) さらに、包装シート本体が中性紙又は中性フ
イルムで構成されてなるため、酸性に処理され
たクラフト紙からなる従来のコイル用包装紙の
ように、包装時にコイルの表面と接触しても、
そのコイル表面が酸化されることもなく、よつ
てこれがコイル表面の錆発生防止効果を一層向
上させることとなるのである。
(ハ) このように、本考案は包装シート本体自体
は、コイル表面に接触してもそのコイル表面を
酸化させない一般に安価な中性紙で構成し、且
つ錆が顕著に発生するコイルの端部に対応する
位置にのみ効果な防錆紙又は防錆フイルムを設
けたものなるため、包装シート本体の製造コス
トが増大するようなこともなく、錆発生とコス
トとの相反する問題を同時に解決でき、よつて
この種鉄板等筒状コイルの錆発生の要因に十分
対処しうるような優れた防錆効果を有するとと
もにコスト面でも無駄のない経済的なコイル用
包装紙を提供しうるという格別顕著な効果を有
するに至つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例としての筒状コイル用包装紙
を示し、イは平面図、ロはイのA−A線拡大断面
図。第2図は使用時の縦断面図。 1……包装シート本体、2……筒状コイル、
4,4……防錆紙、5,5……端部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 筒状に巻装された鉄板等の筒状コイル2への
    包装時に、該筒状コイル2の両端開口部の内周
    面に、両端の耳片3,3が折込可能となるよう
    前記筒状コイル2の寸法に合わせて所定の幅に
    形成された鉄板等の筒状コイル用包装シートに
    おいて、包装シート本体1が中性紙又は中性フ
    イルムからなり、且つ前記筒状コイル2への包
    装時に該筒状コイル2の両端部5,5を被覆し
    うるよう、前記包装シート本体1の内面側の筒
    状コイル2の両端部と対面する位置に、気化性
    の防錆剤を有する防錆紙又は防錆フイルムが設
    けられてなることを特徴とする鉄板等の筒状コ
    イル用包装シート。 2 前記中性紙が、クラフト紙を中性に処理して
    構成されてなる実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の鉄板等の筒状コイル用包装シート。
JP1986040816U 1986-03-20 1986-03-20 Expired JPS644699Y2 (ja)

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JP1986040816U JPS644699Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

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JPS62152957U JPS62152957U (ja) 1987-09-28
JPS644699Y2 true JPS644699Y2 (ja) 1989-02-07

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JP1986040816U Expired JPS644699Y2 (ja) 1986-03-20 1986-03-20

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034435B2 (ja) * 1978-11-09 1985-08-08 井関農機株式会社 石抜選穀機の石屑取出装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034435U (ja) * 1983-08-16 1985-03-09 中村 次郎吉 防錆紙

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034435B2 (ja) * 1978-11-09 1985-08-08 井関農機株式会社 石抜選穀機の石屑取出装置

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JPS62152957U (ja) 1987-09-28

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