JPS641568B2 - - Google Patents
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- JPS641568B2 JPS641568B2 JP349184A JP349184A JPS641568B2 JP S641568 B2 JPS641568 B2 JP S641568B2 JP 349184 A JP349184 A JP 349184A JP 349184 A JP349184 A JP 349184A JP S641568 B2 JPS641568 B2 JP S641568B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔本発明の技術分野〕
本発明はポリエステル等の高配向未延伸糸を延
伸同時可撚加工する方法に関する。更に詳しくは
前記延伸同時可撚加工を、高速で長期間安定して
行なえる方法に関する。
伸同時可撚加工する方法に関する。更に詳しくは
前記延伸同時可撚加工を、高速で長期間安定して
行なえる方法に関する。
ここ数年、ポリエステル繊維の仮撚加工の高速
化が進み、市場においては600m/minを越す高
速加工機、特に摩擦仮撚加工機が主流となつてき
ている。その摩擦加ネン部についてはほとんどの
機械が三軸外接型を装着しているものであるが、
最も重要なる糸を加ネンする摩擦部材については
得られる加工糸の品質の点でポリウレタンデイス
クが一般に優れているが、反面、該ポリウレタン
デイスクは耐久性が大きな問題としてクローズア
ツプされている。
化が進み、市場においては600m/minを越す高
速加工機、特に摩擦仮撚加工機が主流となつてき
ている。その摩擦加ネン部についてはほとんどの
機械が三軸外接型を装着しているものであるが、
最も重要なる糸を加ネンする摩擦部材については
得られる加工糸の品質の点でポリウレタンデイス
クが一般に優れているが、反面、該ポリウレタン
デイスクは耐久性が大きな問題としてクローズア
ツプされている。
すなわち従前から知られている特公昭39−
10688号公報に記載されているフランジ型仮撚機
のポリウレタンを、上記三軸外接型仮撚機のデイ
スクに用いても耐光性が悪く、長期安定使用がで
きず実用上大きな問題であつた。
10688号公報に記載されているフランジ型仮撚機
のポリウレタンを、上記三軸外接型仮撚機のデイ
スクに用いても耐光性が悪く、長期安定使用がで
きず実用上大きな問題であつた。
そこで、本発明者らは加工糸の品質上最も優れ
ているポリウレタンを主成分とするデイスクの耐
久性を向上すべく鋭意検討を進めた結果、500m
μ以下の短波長の光によつてデイスク表面が劣化
しているという知見を得た。すなわち、デイスク
寿命の問題はこのような短波長の光がデイスクに
照射されないように仮撚デイスク部をカバーする
ことによつて大幅に改善されることを本発明者ら
は既に提案した(特開昭54−11351号公報)が、
糸かけ操作上かなり作業もはん雑になり、またデ
イスクの保管時、組立時などの不用意に短波長の
光にさらされることがありうるわけであり、全く
問題が解決されてはいないのが現状である。
ているポリウレタンを主成分とするデイスクの耐
久性を向上すべく鋭意検討を進めた結果、500m
μ以下の短波長の光によつてデイスク表面が劣化
しているという知見を得た。すなわち、デイスク
寿命の問題はこのような短波長の光がデイスクに
照射されないように仮撚デイスク部をカバーする
ことによつて大幅に改善されることを本発明者ら
は既に提案した(特開昭54−11351号公報)が、
糸かけ操作上かなり作業もはん雑になり、またデ
イスクの保管時、組立時などの不用意に短波長の
光にさらされることがありうるわけであり、全く
問題が解決されてはいないのが現状である。
特に高配向未延伸フイラメント糸の延伸同時仮
撚においては、加工張力が高いため、高速にする
と糸が切れ易く、デイスク表面に傷が生じては致
命的な欠陥となるのであつた。
撚においては、加工張力が高いため、高速にする
と糸が切れ易く、デイスク表面に傷が生じては致
命的な欠陥となるのであつた。
従来上記問題点は当業者の多くが認識するとこ
ろであつたが、未だ改善することができず、かか
る改善が強く望まれていたのである。
ろであつたが、未だ改善することができず、かか
る改善が強く望まれていたのである。
このような点から、本発明者らはさらに検討を
重ねた結果、デイスク自身の耐光性を積極的に向
上させた本発明の摩擦仮撚用デイスクを見出した
ものである。すなわち、本発明は、特定の素材の
ポリウレタンをデイスクとして用いることにより
耐光性、耐久性を向上し、合わせて延伸同時仮撚
において高い張力が糸条にかかつても毛羽等が発
生せず、高速加工を長期間安定して行なわせるに
ある。
重ねた結果、デイスク自身の耐光性を積極的に向
上させた本発明の摩擦仮撚用デイスクを見出した
ものである。すなわち、本発明は、特定の素材の
ポリウレタンをデイスクとして用いることにより
耐光性、耐久性を向上し、合わせて延伸同時仮撚
において高い張力が糸条にかかつても毛羽等が発
生せず、高速加工を長期間安定して行なわせるに
ある。
本発明は次の構成を有する。
「高配向未延伸フイラメント糸を延伸同時仮撚
するに当り、仮撚装置として三軸外接型摩擦仮撚
装置を用い、かつ該摩擦仮撚装置の摩擦仮撚用デ
イスクとして下記のモノマをイソシアネート成分
の主成分として含むポリウレタンを用いて、延伸
同時仮撚することを特徴とする高配向未延伸糸の
延伸同時仮撚方法。
するに当り、仮撚装置として三軸外接型摩擦仮撚
装置を用い、かつ該摩擦仮撚装置の摩擦仮撚用デ
イスクとして下記のモノマをイソシアネート成分
の主成分として含むポリウレタンを用いて、延伸
同時仮撚することを特徴とする高配向未延伸糸の
延伸同時仮撚方法。
(ただし、R1、R2は有機基である。)
〔本発明の作用・効果〕
本発明は、高配向未延伸フイラメント糸を延伸
同時仮撚するものである。延伸同時仮撚は一工程
で延伸を仮撚ができるので、効率のよい生産が可
能である。また本発明においては加工速度600
m/分以上であることが好ましい。生産性を向上
するためである。
同時仮撚するものである。延伸同時仮撚は一工程
で延伸を仮撚ができるので、効率のよい生産が可
能である。また本発明においては加工速度600
m/分以上であることが好ましい。生産性を向上
するためである。
次に本発明においては、三軸外接型摩擦仮撚装
置を用いることが必要である。糸条に送り効果を
与え、高速加工しても張力を上げず、毛羽等を発
生させないためである。
置を用いることが必要である。糸条に送り効果を
与え、高速加工しても張力を上げず、毛羽等を発
生させないためである。
次に本発明においては、ポリウレタンのイソシ
アネート成分として、その主成分を (R1、R2:有機基) であらわされるジイソシアネートを用いることが
必要である。耐久性、耐光性を向上させるばかり
でなく、摩擦特性、硬度等も好ましく、安定した
生産ができ、また得られる仮ヨリ加工糸も品位の
良好なものが得られるからである。
アネート成分として、その主成分を (R1、R2:有機基) であらわされるジイソシアネートを用いることが
必要である。耐久性、耐光性を向上させるばかり
でなく、摩擦特性、硬度等も好ましく、安定した
生産ができ、また得られる仮ヨリ加工糸も品位の
良好なものが得られるからである。
上記イソシアネートは、Industrial&
Engineering Chemistry.Vol6No.1、March.1967
年の第12〜19頁に、エラストマーとして用いるこ
とは公知となつているものである。しかしかかる
イソシアネートを含むポリウレタンは、摩擦素材
に用いるとか、耐光性に優れている等の特性は全
く知られておらず、本発明の技術分野、すなわち
繊維業界においては初めての試みである。
Engineering Chemistry.Vol6No.1、March.1967
年の第12〜19頁に、エラストマーとして用いるこ
とは公知となつているものである。しかしかかる
イソシアネートを含むポリウレタンは、摩擦素材
に用いるとか、耐光性に優れている等の特性は全
く知られておらず、本発明の技術分野、すなわち
繊維業界においては初めての試みである。
本発明のデイスクは、上記のイソシアネート成
分とポリオールを重合反応して得られるポリウレ
タンを少なくとも摩擦仮撚デイスクの施撚部材と
して使用するものであるが、ポリウレタンを製造
する工程において、ポリオールは、ポリエステ
ル、ポリエーテルいずれでも、又、共重合物でも
よい。ポリエステルとしてはアジピン酸、フタル
酸などが用いられる。またポリエーテルはポリテ
トラヒドロフラン、エチレンオキシドなどが用い
られる。
分とポリオールを重合反応して得られるポリウレ
タンを少なくとも摩擦仮撚デイスクの施撚部材と
して使用するものであるが、ポリウレタンを製造
する工程において、ポリオールは、ポリエステ
ル、ポリエーテルいずれでも、又、共重合物でも
よい。ポリエステルとしてはアジピン酸、フタル
酸などが用いられる。またポリエーテルはポリテ
トラヒドロフラン、エチレンオキシドなどが用い
られる。
むろん、本発明においてイソシアネート成分の
100%が上記の式で表わされるモノマーである必
要は必ずしもなく、本発明の効果を損わない範囲
内で他のモノマーが含まれていてもよいことは云
うまでもない。またポリエステルを共重合するこ
とは耐摩耗特性を向上し、仮撚特性を向上するの
で、好ましい態様である。
100%が上記の式で表わされるモノマーである必
要は必ずしもなく、本発明の効果を損わない範囲
内で他のモノマーが含まれていてもよいことは云
うまでもない。またポリエステルを共重合するこ
とは耐摩耗特性を向上し、仮撚特性を向上するの
で、好ましい態様である。
上記のR1、R2の有機基はアルキル基であるも
のが特によい。また、このR1、R2は、イソシア
ネート基に対してオルト位にあるものが、一層の
耐光性向上効果を有するようである。
のが特によい。また、このR1、R2は、イソシア
ネート基に対してオルト位にあるものが、一層の
耐光性向上効果を有するようである。
本発明者らの知見によれば、上記のイソシアネ
ート成分として、トリジンジイソシアネートを用
いてなるポリウレタンデイスクが最も顕著な耐光
性向上効果を呈する。
ート成分として、トリジンジイソシアネートを用
いてなるポリウレタンデイスクが最も顕著な耐光
性向上効果を呈する。
次に図面を用いて説明する。
第1図は三軸を有する摩擦仮ヨリ装置の見取図
である。ベルト1の走行によつてプーリ2を介し
て回転する軸3,4,5に装着された円板6,
7,8の表面の摩擦力によつて走行糸条9を施撚
する。施撚作用は円板6,7,8と走行糸条9と
の接触状態、すなわち摩擦係数、糸経路によつて
支配される。したがつて安定した仮撚加工を長期
にわたつて維持するには円板6,7,8の表面状
態、形状が初期の設定からできるだけ変化しない
ことが重要である。
である。ベルト1の走行によつてプーリ2を介し
て回転する軸3,4,5に装着された円板6,
7,8の表面の摩擦力によつて走行糸条9を施撚
する。施撚作用は円板6,7,8と走行糸条9と
の接触状態、すなわち摩擦係数、糸経路によつて
支配される。したがつて安定した仮撚加工を長期
にわたつて維持するには円板6,7,8の表面状
態、形状が初期の設定からできるだけ変化しない
ことが重要である。
第2図は円板6,7,8の一例を示すもので、
アルミあるいはプラスチツクで成形された芯金1
0の外周部に本発明のポリウレタン11を接着し
たものである。該ポリウレタン11の外周面は安
定した所望の仮撚を施撚するに適した表面粗さ、
硬度、形状に作つたものである。
アルミあるいはプラスチツクで成形された芯金1
0の外周部に本発明のポリウレタン11を接着し
たものである。該ポリウレタン11の外周面は安
定した所望の仮撚を施撚するに適した表面粗さ、
硬度、形状に作つたものである。
本発明の摩擦可撚用デイスクは、摩擦仮撚本来
の目的である糸条への加撚作用を何らそこなうこ
となく、均斉な高品質の加工糸を得ることができ
るものである。したがつて、通常の摩擦仮撚加工
と同一のとりあつかいにおいて、デイスクの寿命
を著しく延長し得、得られる加工糸の品質を長期
間安定して維持することが可能である。
の目的である糸条への加撚作用を何らそこなうこ
となく、均斉な高品質の加工糸を得ることができ
るものである。したがつて、通常の摩擦仮撚加工
と同一のとりあつかいにおいて、デイスクの寿命
を著しく延長し得、得られる加工糸の品質を長期
間安定して維持することが可能である。
実施例 1
トリジンジイソシアネートとアジピン酸ポリエ
ステルを重合反応して得られたポリウレタンをデ
イスク状に成型し、第1図、第2図に示した装置
とした。
ステルを重合反応して得られたポリウレタンをデ
イスク状に成型し、第1図、第2図に示した装置
とした。
比較例としては一般によく使用されているナフ
タレンジイソシアネートを用いた。
タレンジイソシアネートを用いた。
一方高配向未延伸フイラメント糸としては、複
屈折△nが37×10-3、繊度127.5デニール、構成
フイラメント数36本のポリエチレンテレフタレー
ト糸を用い、インドロー仮撚(延伸同時仮撚)し
た。延伸倍率は1.70倍、ヒータ温度210℃、仮撚
数は3400T/mであつた。この条件で連続長期間
生産を行なつた。
屈折△nが37×10-3、繊度127.5デニール、構成
フイラメント数36本のポリエチレンテレフタレー
ト糸を用い、インドロー仮撚(延伸同時仮撚)し
た。延伸倍率は1.70倍、ヒータ温度210℃、仮撚
数は3400T/mであつた。この条件で連続長期間
生産を行なつた。
そして、デイスクの摩耗が直径で1%進んだと
ころをそのデイスクの耐久性限界(寿命)とし
た。なおこの摩耗の程度は装置間、錘間のバラツ
キなども多いため200錘以上の平均値でとつた。
ころをそのデイスクの耐久性限界(寿命)とし
た。なおこの摩耗の程度は装置間、錘間のバラツ
キなども多いため200錘以上の平均値でとつた。
両者を比較すると本発明のデイスクは比較品の
約3倍の長寿命であつた。
約3倍の長寿命であつた。
すなわち比較品は3.0カ月の寿命しかなかつた
が、本発明のデイスクは9.0カ月の寿命を示し、
耐久性は大幅に延長した。
が、本発明のデイスクは9.0カ月の寿命を示し、
耐久性は大幅に延長した。
また得られた仮撚加工糸は9ケ月間の全期間製
品特性が良好であつた。これに対し比較例では
2.5カ月を過ぎてからは仮撚加工糸に毛羽等が発
生し、満足な製品とはならなかつた。従つて製品
の歩留りから見た耐久性には、約3.6倍の差があ
つた。
品特性が良好であつた。これに対し比較例では
2.5カ月を過ぎてからは仮撚加工糸に毛羽等が発
生し、満足な製品とはならなかつた。従つて製品
の歩留りから見た耐久性には、約3.6倍の差があ
つた。
第1図は本発明のポリウレタンデイスクを用い
た摩擦仮ヨリ装置の一例の全体図を示す。第2図
は本発明のポリウレタンデイスクの断面図を示
す。 6,7,8、……ポリウレタンデイスク、9…
…走行糸条、10……芯金、11……ポリウレタ
ン部分。
た摩擦仮ヨリ装置の一例の全体図を示す。第2図
は本発明のポリウレタンデイスクの断面図を示
す。 6,7,8、……ポリウレタンデイスク、9…
…走行糸条、10……芯金、11……ポリウレタ
ン部分。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高配向未延伸フイラメント糸を延伸同時仮撚
するに当り、仮撚装置として三軸外接型摩擦仮撚
装置を用い、かつ該摩擦仮撚装置の摩擦仮撚用デ
イスクとして下記のモノマをイソシアネート成分
の主成分として含むポリウレタンを用いて、延伸
同時仮撚することを特徴とする高配向未延伸糸の
延伸同時可撚方法。 (ただし、R1、R2は有機基である。) 2 R1、R2の有機基がアルキル基であることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高配向未
延伸糸の延伸同時仮撚方法。 3 R1、R2がイソシアネート基に対してオルト
位にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の高配向未延伸糸の延伸同時仮撚方法。 4 イソシアネート成分がトリジンジイソシアネ
ートであることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の高配向未延伸糸の延伸同時仮撚方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP349184A JPS59144638A (ja) | 1984-01-13 | 1984-01-13 | 高配向未延伸糸の延伸同時仮撚方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP349184A JPS59144638A (ja) | 1984-01-13 | 1984-01-13 | 高配向未延伸糸の延伸同時仮撚方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59144638A JPS59144638A (ja) | 1984-08-18 |
JPS641568B2 true JPS641568B2 (ja) | 1989-01-12 |
Family
ID=11558803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP349184A Granted JPS59144638A (ja) | 1984-01-13 | 1984-01-13 | 高配向未延伸糸の延伸同時仮撚方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59144638A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110699815B (zh) * | 2019-10-08 | 2021-07-09 | 中润科技股份有限公司 | 一种用于涤纶长丝的拉伸假捻装置及其加工工艺 |
-
1984
- 1984-01-13 JP JP349184A patent/JPS59144638A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59144638A (ja) | 1984-08-18 |
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