JPS6383225A - 高硬度鋼板の製造方法 - Google Patents
高硬度鋼板の製造方法Info
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- JPS6383225A JPS6383225A JP22607286A JP22607286A JPS6383225A JP S6383225 A JPS6383225 A JP S6383225A JP 22607286 A JP22607286 A JP 22607286A JP 22607286 A JP22607286 A JP 22607286A JP S6383225 A JPS6383225 A JP S6383225A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、高硬度鋼板の製造方法に係り、特にブルドー
ザ−やパヮーショベルなどの土木建設機械の各種部材と
して使用される耐摩耗性の優れた高硬度鋼板の製造方法
に関する。
ザ−やパヮーショベルなどの土木建設機械の各種部材と
して使用される耐摩耗性の優れた高硬度鋼板の製造方法
に関する。
〈従来の技術〉
土木建設a械に使用される各種部材には、土砂、砂利、
コンクリート、岩石に対する十分な耐摩耗性が要求され
、目的に応じた種々の調質耐摩耗鋼が研究・開発されて
いる。しかし、近年、使用部材の大型化、高硬度化、低
コストの要求が強くなっており、従来技術のみではその
対応が困難となってきている。
コンクリート、岩石に対する十分な耐摩耗性が要求され
、目的に応じた種々の調質耐摩耗鋼が研究・開発されて
いる。しかし、近年、使用部材の大型化、高硬度化、低
コストの要求が強くなっており、従来技術のみではその
対応が困難となってきている。
この高硬度鋼板に関して、例えば特公昭59−2502
2号公報においてはC:0.21〜0.35%、S i
: 0.10〜0.90%、 Mn : 0.
50〜2.00%、 P :0.015%以下、A 1
: 0.005〜0.07%、稀土類元素又はCa
を1種以上合計0.0005〜0.050%を含む鋼成
分が提案されている。しかし、かかる成分ではm板の厚
肉、大型化に際し焼入れ深さの不足から硬度低下が懸念
され、しかも、低P化に対するコスト上昇も避けられな
い。
2号公報においてはC:0.21〜0.35%、S i
: 0.10〜0.90%、 Mn : 0.
50〜2.00%、 P :0.015%以下、A 1
: 0.005〜0.07%、稀土類元素又はCa
を1種以上合計0.0005〜0.050%を含む鋼成
分が提案されている。しかし、かかる成分ではm板の厚
肉、大型化に際し焼入れ深さの不足から硬度低下が懸念
され、しかも、低P化に対するコスト上昇も避けられな
い。
同様に、特開昭59−140351号公報において、C
: 0.25〜0.3%、Mn : 1.35〜1.
75%、Cr 二0.2〜0.35%を基本成分として
、S i : 0.15〜0.35%、A 1 :
0.02〜0.04%、p:o、oa%以下、N :
0.01%以下を含有・して、焼入れ、焼戻しする耐
摩耗性強靭網が提案されているが、この提案においても
鋼材の大型化に対して硬度低下が懸念される。
: 0.25〜0.3%、Mn : 1.35〜1.
75%、Cr 二0.2〜0.35%を基本成分として
、S i : 0.15〜0.35%、A 1 :
0.02〜0.04%、p:o、oa%以下、N :
0.01%以下を含有・して、焼入れ、焼戻しする耐
摩耗性強靭網が提案されているが、この提案においても
鋼材の大型化に対して硬度低下が懸念される。
また、特開昭60−243250号公報においては、C
:0.3〜0.5%、S i : 0.05〜0.5
%、Mn :0.5〜1.5%、P : 0.010%
以下、S : 0.005%以下、Cr : 0.
1〜1.0%、Mo : 0.02〜0.4%、so
l、AI :0.01−0.1%を含む鋼板を焼入れ
又は焼入れ一低温焼きもどしする耐摩耗鋼が提案されて
いるが、各添加元素範囲の下限側では厚肉材の高硬度維
持が難しく、また不純物低減に対するコスト上昇も伴な
う。
:0.3〜0.5%、S i : 0.05〜0.5
%、Mn :0.5〜1.5%、P : 0.010%
以下、S : 0.005%以下、Cr : 0.
1〜1.0%、Mo : 0.02〜0.4%、so
l、AI :0.01−0.1%を含む鋼板を焼入れ
又は焼入れ一低温焼きもどしする耐摩耗鋼が提案されて
いるが、各添加元素範囲の下限側では厚肉材の高硬度維
持が難しく、また不純物低減に対するコスト上昇も伴な
う。
さ5らに、特開昭60−215743号公報においては
、CF 0.35〜0.050、S i : 0.6
0〜1.50%、Mo :1.80%以下、Cr :
2.50〜4.50%、Mo:0.20〜1.00%
を含む鋼成分が提案されているが、Cr、MOの添加量
が多く経済性でやや劣るものとなる。
、CF 0.35〜0.050、S i : 0.6
0〜1.50%、Mo :1.80%以下、Cr :
2.50〜4.50%、Mo:0.20〜1.00%
を含む鋼成分が提案されているが、Cr、MOの添加量
が多く経済性でやや劣るものとなる。
さらに、特公昭61−3367号公報において、C:0
.21〜0.35%、S i : 0.05〜0.1
%、Mn :0.30〜2.0%、Cr :
0.5〜2.0%、Cu < 0.10〜0.50%、
B : 0.0005〜0.0030%、A I :
0.0.11〜0.08%、S : 0.015%
以下とし、C含有量に応じてCa 、、REM、Zrの
適正添加をはかった鋼成分が提案されているが、焼入れ
深さが比較的小さく、大型化高硬度化の点に懸念が残さ
れている。
.21〜0.35%、S i : 0.05〜0.1
%、Mn :0.30〜2.0%、Cr :
0.5〜2.0%、Cu < 0.10〜0.50%、
B : 0.0005〜0.0030%、A I :
0.0.11〜0.08%、S : 0.015%
以下とし、C含有量に応じてCa 、、REM、Zrの
適正添加をはかった鋼成分が提案されているが、焼入れ
深さが比較的小さく、大型化高硬度化の点に懸念が残さ
れている。
以上述べてきたように、従来技術の展開だけでは成分組
成の点から鋼板の厚肉化、高硬度化に困難が残り、また
、製造法においても焼入れ、焼もどし処理や不純物低減
処理が必要なため製造コストの上昇もさけられない。加
えて、特開昭61−96028号公報にみられるように
、近年盛んとなってきた直接焼入れ法を併用し、中炭素
鋼での靭性改善をはかる製造方法も提案されているが、
対象鋼の強度レベル(硬度レベル)が、引張り強さで7
0〜90kgf/mm” と低く、厚肉化、高硬度化は
達成されない。
成の点から鋼板の厚肉化、高硬度化に困難が残り、また
、製造法においても焼入れ、焼もどし処理や不純物低減
処理が必要なため製造コストの上昇もさけられない。加
えて、特開昭61−96028号公報にみられるように
、近年盛んとなってきた直接焼入れ法を併用し、中炭素
鋼での靭性改善をはかる製造方法も提案されているが、
対象鋼の強度レベル(硬度レベル)が、引張り強さで7
0〜90kgf/mm” と低く、厚肉化、高硬度化は
達成されない。
〈発明が解決しようとする問題点〉
以上、述べたように、土木建設機械用鋼板の厚肉化(大
型化)、高硬度化、低コスト化に対して、従来技術には
、一長一短がある。本発明は、成分組成と製造方法を適
正に組み合せ、上記問題点を一挙に解決しようとする方
法を提供することを目′的とするものである。
型化)、高硬度化、低コスト化に対して、従来技術には
、一長一短がある。本発明は、成分組成と製造方法を適
正に組み合せ、上記問題点を一挙に解決しようとする方
法を提供することを目′的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉
本発明は、C:0.15〜0.45wt%、S i
: 0.20〜1.50wt%、Mn : 0.50
〜2.50wt%、Cr 二0.60〜1.8(ht%
、A Il: 0.020〜0.080 wt%、Ti
:l【1 0.010〜0.0501llt%、 B : 0.
0010〜0.0060wt%を含み残部Fe及び不可
避的不純物からなる鋼を950〜1150℃に加熱し、
熱間圧延によりAr、変態点以上の温度で仕上げた後、
直ちに焼入れを行うことによる高硬度鋼板の製造方法と
、 C: 0.15〜0.45wt%、 S i :
0.20〜1.50wt、%。
: 0.20〜1.50wt%、Mn : 0.50
〜2.50wt%、Cr 二0.60〜1.8(ht%
、A Il: 0.020〜0.080 wt%、Ti
:l【1 0.010〜0.0501llt%、 B : 0.
0010〜0.0060wt%を含み残部Fe及び不可
避的不純物からなる鋼を950〜1150℃に加熱し、
熱間圧延によりAr、変態点以上の温度で仕上げた後、
直ちに焼入れを行うことによる高硬度鋼板の製造方法と
、 C: 0.15〜0.45wt%、 S i :
0.20〜1.50wt、%。
Mn : 0.50〜2.50wt%、 Cr
: 0.60〜1.80wt%。
: 0.60〜1.80wt%。
A Il: 0.020〜0.080111t%、 T
i :0.010〜0.050 uL%、 B :
0.0010〜0.0060wt%3を含み、さらに
Mo : 0.10〜0.60wt%、 V :
0.015〜0.05wt%の一種または二種を含有し
残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を950〜1
150℃に加熱し、熱間圧延によりAr+変態点以上の
温度で仕」二げた後、直ちに焼入れを行うことによる高
硬度鋼板の製造方法である。
i :0.010〜0.050 uL%、 B :
0.0010〜0.0060wt%3を含み、さらに
Mo : 0.10〜0.60wt%、 V :
0.015〜0.05wt%の一種または二種を含有し
残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を950〜1
150℃に加熱し、熱間圧延によりAr+変態点以上の
温度で仕」二げた後、直ちに焼入れを行うことによる高
硬度鋼板の製造方法である。
〈作 用〉
本発明者らは、以下の各項を考慮し、C,Si 、Mn
、Ti 、B、Crの各成分と直接焼入れ時の加熱温
度と焼入れ温度について、種々鋭意I★刑を行った結果
、本発明に至ったものである。
、Ti 、B、Crの各成分と直接焼入れ時の加熱温
度と焼入れ温度について、種々鋭意I★刑を行った結果
、本発明に至ったものである。
(1)良質な耐摩耗性と高硬度化を達成するため、低温
変態した均一なマルテンサイト組織とし、がっ、マルテ
ンサイト自体を強化(硬化)させる成分系の検討を行う
こと。
変態した均一なマルテンサイト組織とし、がっ、マルテ
ンサイト自体を強化(硬化)させる成分系の検討を行う
こと。
(2)成分添加量のバランスを考慮し、成分的に低コス
ト化をはかると同時に、製造工程の省略、特別な工程を
行わないなどによる製造コスト削減を図ること。
ト化をはかると同時に、製造工程の省略、特別な工程を
行わないなどによる製造コスト削減を図ること。
本発明は、上述の検討において、具体的な鋼板性能とし
ては、主に板厚25龍以上、ビッカース硬さ500以上
を有し、できるだけ省工程による低コスト化をはかるよ
う勘案したものである。
ては、主に板厚25龍以上、ビッカース硬さ500以上
を有し、できるだけ省工程による低コスト化をはかるよ
う勘案したものである。
以下に、成分限定理由について説明する。
Cは、鋼板の強度を高め、がっ、焼入れ硬化能の高い元
素であり、所定の硬さを得るために0.15%以上必要
であるが、0.45%を超えて添加すると、溶接性、加
工性や後にのべるBによる焼入れ性向上効果を害し、ま
た、残留オーステナイト量も増加して耐摩耗性が低下す
るため、0.15〜0.45%のム 範囲とする。
素であり、所定の硬さを得るために0.15%以上必要
であるが、0.45%を超えて添加すると、溶接性、加
工性や後にのべるBによる焼入れ性向上効果を害し、ま
た、残留オーステナイト量も増加して耐摩耗性が低下す
るため、0.15〜0.45%のム 範囲とする。
Sr は、脱#剤として不可欠なばかりでなく、C拡散
を抑制しマルテンサイトの強化をはかり、かつ、固溶強
化のために0.20%以上が必要であるが、1.5%を
超えると靭性が著しく低下するので、0.20〜1.5
0%の範囲とする。
を抑制しマルテンサイトの強化をはかり、かつ、固溶強
化のために0.20%以上が必要であるが、1.5%を
超えると靭性が著しく低下するので、0.20〜1.5
0%の範囲とする。
M・nは、鋼板の所定の強度と靭性を確保し、また、M
s点を低下させマルテンサイトの強化に寄与するために
0.50%以上必要であるが、2.50%を超えて添加
すると溶接性が著しく低下し、また、鋼板の割れや偏析
部も多発するため、0.50〜2.50%の範囲とする
。
s点を低下させマルテンサイトの強化に寄与するために
0.50%以上必要であるが、2.50%を超えて添加
すると溶接性が著しく低下し、また、鋼板の割れや偏析
部も多発するため、0.50〜2.50%の範囲とする
。
Crは、比較的安価で鋼の焼入れ性を向上させ、また、
炭化物析出によっても耐摩耗性を高めるために0.60
%以上必要であるが、1.80%を超えて添加すると溶
接性や経済性が低下するので、0.60〜1.80%の
範囲とする。
炭化物析出によっても耐摩耗性を高めるために0.60
%以上必要であるが、1.80%を超えて添加すると溶
接性や経済性が低下するので、0.60〜1.80%の
範囲とする。
AI は、鋼の脱酸に不可欠の元素であると同時に、後
で述べるTi の効果が不十分な場合、Bの焼入れ性向
上効果を十分に発揮させるために0.020%以上必要
であるが、o、oso%を超えて添加してもBに関する
効果が飽和し、がっ、溶接性が害されるため、0.02
0−0.080%の範囲とする。
で述べるTi の効果が不十分な場合、Bの焼入れ性向
上効果を十分に発揮させるために0.020%以上必要
であるが、o、oso%を超えて添加してもBに関する
効果が飽和し、がっ、溶接性が害されるため、0.02
0−0.080%の範囲とする。
Ti は、鋼中のNを固定し、B!7)焼入れ性向上効
果を発揮させ、がっ、連鋳時の割れ防止に効果をもつた
め、0.010%以上必要であるが、0.050%を超
えて添加しても効果が少なく、また、靭性の低下をもた
らすため、0.010−0.050%の範囲とした。な
お、添加量は鋼中N量の3ないし4倍程度が好ましい。
果を発揮させ、がっ、連鋳時の割れ防止に効果をもつた
め、0.010%以上必要であるが、0.050%を超
えて添加しても効果が少なく、また、靭性の低下をもた
らすため、0.010−0.050%の範囲とした。な
お、添加量は鋼中N量の3ないし4倍程度が好ましい。
Bは、微量にて焼入れ性を著しく向上させ、Ti添加に
よってNを固定した場合、通常は0.0005%以上で
効果を発揮するが、本発明鋼のような中炭素鋼中におい
ては、B炭化物となって無効化するBlも増加するため
、その下限を0.0010%とする。また、0.006
0%を超えて添加しても効果が飽和し、靭性の劣化を招
くので、0.0010〜0.0060%の範囲とする。
よってNを固定した場合、通常は0.0005%以上で
効果を発揮するが、本発明鋼のような中炭素鋼中におい
ては、B炭化物となって無効化するBlも増加するため
、その下限を0.0010%とする。また、0.006
0%を超えて添加しても効果が飽和し、靭性の劣化を招
くので、0.0010〜0.0060%の範囲とする。
さらに、必要に応じてMoとVの一種又は二種を含有し
ても、同様に本発明の目的を達成することができる。
ても、同様に本発明の目的を達成することができる。
Moは、鋼板の焼入れ性を向上させ、がっ、靭性を改善
するため0.10%以上の添加が望ましいが、0.60
%を超えて添加すると溶接性や経済性が損われるので、
0610〜0.60%の範囲とする。
するため0.10%以上の添加が望ましいが、0.60
%を超えて添加すると溶接性や経済性が損われるので、
0610〜0.60%の範囲とする。
■は、鋼板の強度を上昇させる効果をもつため、0.0
1・5%以上必要であるが、0.100%を超えて添加
すると靭性が著しく劣化するので、0.015〜0 、
I O’0%の範囲とする。
1・5%以上必要であるが、0.100%を超えて添加
すると靭性が著しく劣化するので、0.015〜0 、
I O’0%の範囲とする。
また、不純物元素であるP、S、Nは、鋼板の靭性や溶
接時の靭性、および各種加工性を低下させるため、でき
るだけ低い方が望ましいが、製鋼技術の発達した現状に
おいて、さらなるコスト上昇を招くような特殊な低減技
術を駆使する必要はない。
接時の靭性、および各種加工性を低下させるため、でき
るだけ低い方が望ましいが、製鋼技術の発達した現状に
おいて、さらなるコスト上昇を招くような特殊な低減技
術を駆使する必要はない。
なお、現状でのコスト上昇を招がない含有量レベルとし
て、P : 0.010〜0.015 %、S :
0.001=0.003%、N : 0.0030−0
.0050%程度であり、この範囲であれば本発明の有
用性は十分発揮されれる。
て、P : 0.010〜0.015 %、S :
0.001=0.003%、N : 0.0030−0
.0050%程度であり、この範囲であれば本発明の有
用性は十分発揮されれる。
これらの成分鋼を950℃〜1150’cに加熱し、A
rz変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、直ちに焼入
れを施すことにより高硬度化が達成される。
rz変態点以上の温度で熱間圧延を終了し、直ちに焼入
れを施すことにより高硬度化が達成される。
ここで、加熱温度は950℃未満では添加合金元素の固
溶が十分でなく、また、オーステナイト整粒単相組織と
ならず、かつ、圧延後の高い焼入れ温度を確保すること
が困難になるため、950℃を下限とした。また、11
50℃を超えた加熱温度では、オーステナイト粒の粗大
化が進みすぎ、Bによる焼入れ性向上が低下してしまう
こと、また、残留オーステナイトが残存しやすくなり強
度低下を惹起する恐れもあるため、加熱温度の上限を1
150℃とした。
溶が十分でなく、また、オーステナイト整粒単相組織と
ならず、かつ、圧延後の高い焼入れ温度を確保すること
が困難になるため、950℃を下限とした。また、11
50℃を超えた加熱温度では、オーステナイト粒の粗大
化が進みすぎ、Bによる焼入れ性向上が低下してしまう
こと、また、残留オーステナイトが残存しやすくなり強
度低下を惹起する恐れもあるため、加熱温度の上限を1
150℃とした。
パさらに、焼入れ温度がAr3変態点温度未満になると
、フェライトが析出し、所定の強度確保が回能となるた
め、Ar、変態点温度以上の焼入れを必須した。
、フェライトが析出し、所定の強度確保が回能となるた
め、Ar、変態点温度以上の焼入れを必須した。
このように、本発明の成分組成と直接焼入れ工程との組
み合せにより、従来の再加熱焼入れ工程の場合に比べ、
鋼成分の低減と加熱原単位の削減が可能となり、高硬度
の厚肉鋼板が低コストで製造可能となり、メリットも大
きい。また、靭性改善から焼もどし処理を施すこともあ
るが、本発明の有利性は変化しないため、特に限定しな
い。
み合せにより、従来の再加熱焼入れ工程の場合に比べ、
鋼成分の低減と加熱原単位の削減が可能となり、高硬度
の厚肉鋼板が低コストで製造可能となり、メリットも大
きい。また、靭性改善から焼もどし処理を施すこともあ
るが、本発明の有利性は変化しないため、特に限定しな
い。
〈実施例〉
以下に、本発明の詳細な説明する。
第・1表と第2表に示す各成分鋼塊を真空溶解法で溶製
し、所定の圧延条件で30■曽厚鋼板を製造し、銅板中
央部のビッカース硬さを測定した。その結果を、第1表
と第2表にあわせて示した。ここで、表中の区分の間の
項において、「本発明」は、成分、圧延条件とも本発明
範囲にあり、「比較例A」は、成分が本発明範囲外であ
ること、「↓ヒ較例B」は、圧延条件が本発明範囲外で
あること、さらに、「比較例C」は、鋼塊を1200℃
加熱後900℃で3゜n厚鋼板に圧延し、室温まで空冷
後、再び900℃に加熱、焼入れを施したものであるこ
とを示す。
し、所定の圧延条件で30■曽厚鋼板を製造し、銅板中
央部のビッカース硬さを測定した。その結果を、第1表
と第2表にあわせて示した。ここで、表中の区分の間の
項において、「本発明」は、成分、圧延条件とも本発明
範囲にあり、「比較例A」は、成分が本発明範囲外であ
ること、「↓ヒ較例B」は、圧延条件が本発明範囲外で
あること、さらに、「比較例C」は、鋼塊を1200℃
加熱後900℃で3゜n厚鋼板に圧延し、室温まで空冷
後、再び900℃に加熱、焼入れを施したものであるこ
とを示す。
鋼板陽の1と2かられかるように、本発明の適用により
ビッカース硬さ500以上が確保できるのに対し、不適
切な圧延条件や再加熱焼入れでは効果が減じたり、50
0以上を満足できない。
ビッカース硬さ500以上が確保できるのに対し、不適
切な圧延条件や再加熱焼入れでは効果が減じたり、50
0以上を満足できない。
綱板11h3〜8は、各合金元素の添加量を少なくした
ものであるが、いずれも500以上のピンカース硬さを
確保するのが、むずかしいことがゎがる。
ものであるが、いずれも500以上のピンカース硬さを
確保するのが、むずかしいことがゎがる。
なお、硬さは確保できないものの、本発明範囲の圧延条
件の適用が最も高いビッカース硬さとなることがわかる
。
件の適用が最も高いビッカース硬さとなることがわかる
。
第2表における鋼板1’h9〜12は、鋼板阻1を基本
成分系とし、MoやVの添加をはかったものであるが、
添加によって硬さが上昇することがわかる。
成分系とし、MoやVの添加をはかったものであるが、
添加によって硬さが上昇することがわかる。
しかし、鋼板磁12でわかるように、本発明範囲外の微
量添加では硬さの上昇が全くみられない。
量添加では硬さの上昇が全くみられない。
以上の如く、この実施例によれば、「本発明」製品は「
比較例」のいずれの製品に対しても、硬さにおいて優れ
ていることは明らかである。
比較例」のいずれの製品に対しても、硬さにおいて優れ
ていることは明らかである。
〈発明の効果〉
以上、説明したように、本発明によれば、十分な焼入れ
深さを有する成分組成と製造条件を適正に組み合せるこ
とにより、耐摩耗鋼に要求される高硬度化や厚肉化さら
に低コスト化を実現可能としたので、その効果は顕著で
ある。
深さを有する成分組成と製造条件を適正に組み合せるこ
とにより、耐摩耗鋼に要求される高硬度化や厚肉化さら
に低コスト化を実現可能としたので、その効果は顕著で
ある。
Claims (2)
- (1)C:0.15〜0.45wt%、Si:0.20
〜1.50wt%、Mn:0.50〜2.50wt%、
Cr:0.60〜1.80wt%、Al:0.020〜
0.080wt%、Ti:0.010〜0.050wt
%、B:0.0010〜0.0060wt%を含み残部
Fe及び不可避的不純物からなる鋼を950〜1150
℃に加熱し、熱間圧延によりAr_3変態点以上の温度
で仕上げた後、直ちに焼入れを行うことを特徴とする高
硬度鋼板の製造方法。 - (2)C:0.15〜0.45wt%、Si:0.20
〜1.50wt%、Mn:0.50〜2.50wt%、
Cr:0.60〜1.80wt%、Al:0.020〜
0.080wt%、Ti:0.010〜0.050wt
%、B:0.0010〜0.0060wt%を含み、さ
らにMo:0.10〜0.60wt%、V:0.015
〜0.100wt%の一種または二種を含有し残部Fe
および不可避的不純物からなる鋼を950〜1150℃
に加熱し、熱間圧延によりAr_3変態点以上の温度で
仕上げた後、直ちに焼入れを行うことを特徴とする高硬
度鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22607286A JPS6383225A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | 高硬度鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22607286A JPS6383225A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | 高硬度鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6383225A true JPS6383225A (ja) | 1988-04-13 |
Family
ID=16839370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22607286A Pending JPS6383225A (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | 高硬度鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6383225A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0714990A1 (en) * | 1990-06-06 | 1996-06-05 | Nkk Corporation | Method for making an abrasion resistant steel |
JP2006226412A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Ntn Corp | 等速自在継手並びに等速自在継手用ケージ及びその製造方法 |
JP2008248383A (ja) * | 2007-03-05 | 2008-10-16 | Jfe Steel Kk | 直接焼入れ型薄肉厚鋼板およびその製造方法 |
JP2014520954A (ja) * | 2011-11-25 | 2014-08-25 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 超高強度耐摩耗鋼板及びその製造方法 |
KR20210076658A (ko) | 2019-12-16 | 2021-06-24 | 주식회사 포스코 | 저온 충격인성이 우수한 고경도 내마모강 및 이의 제조방법 |
-
1986
- 1986-09-26 JP JP22607286A patent/JPS6383225A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0714990A1 (en) * | 1990-06-06 | 1996-06-05 | Nkk Corporation | Method for making an abrasion resistant steel |
JP2006226412A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Ntn Corp | 等速自在継手並びに等速自在継手用ケージ及びその製造方法 |
JP4731945B2 (ja) * | 2005-02-17 | 2011-07-27 | Ntn株式会社 | 等速自在継手並びに等速自在継手用ケージ及びその製造方法 |
JP2008248383A (ja) * | 2007-03-05 | 2008-10-16 | Jfe Steel Kk | 直接焼入れ型薄肉厚鋼板およびその製造方法 |
JP2014520954A (ja) * | 2011-11-25 | 2014-08-25 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 超高強度耐摩耗鋼板及びその製造方法 |
KR20210076658A (ko) | 2019-12-16 | 2021-06-24 | 주식회사 포스코 | 저온 충격인성이 우수한 고경도 내마모강 및 이의 제조방법 |
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