JPS6377397A - 誘導電動機の再起動方法 - Google Patents

誘導電動機の再起動方法

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JPS6377397A
JPS6377397A JP61218464A JP21846486A JPS6377397A JP S6377397 A JPS6377397 A JP S6377397A JP 61218464 A JP61218464 A JP 61218464A JP 21846486 A JP21846486 A JP 21846486A JP S6377397 A JPS6377397 A JP S6377397A
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一郎 宮下
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淳 藤川
Hiroyoshi Fujita
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はPWMインバータによる誘導電動機の制御方式
に関するもので、速度センサーを使用しない速度制御ま
たはトルク制御系の再起動、すなわち、通常の惰行運転
中の再起動もしくは瞬時停電復帰後の再起動方式の改良
正こ関するものである。
〔従来の技術〕
一般にTGレスオたはPGレス速度制御やトルク制御等
の名で呼ばれているPWMインバータによる誘導電動機
の制御方式は、TG(タコゼネ)PG(パルス発信機)
等の速度センサーを用いずに、電流、電圧信号からトル
ク、速度等を演算することによりこれを制御することを
%徴としている。
例えば本発明の適用対象となるトルク制御方式は、電気
学会論文誌Bの106巻1号第9ページの「瞬時すべり
周波数制御に基づく誘導電動機の新高速トルク制御法」
なる論文に記載されている。
この論文は、電動機入力電圧を検出し、これを制御回路
内で積分したものを電動機磁束としている0すなわち、
いわゆる磁束演算形の制御方式であり、磁束ベクトルの
長さが与えられた磁束指令iこ追従し、かつ円軌跡を描
くようなインバータ出力電圧を選ぶ。
また、電動機発生トルクを前記磁束と@動機入力電流の
ベクトル積として演算し、その大きさが与えられたトル
ク指令に追従するようなインバータ出力電圧を選ぶ。制
御は磁束およびトルクの瞬時値が所定の誤差内に保持さ
れるよう行われ、インバータ出力電圧は高速度で時々刻
々更新される。
第2図は上絵論文に記載された制御方式に、本出願人が
先に特願昭61−99228号により提案したPWMイ
ンバータの出力電圧検出方式を採用したトルク制御系の
ブロック図であり、直流電圧源1より開閉器4.正母線
1aおよび負母線1bを経て、3相PWMインバータ3
を介して3相誘導電動機6に給電する。制御回路7は指
令および検出された電流、電圧信号を処理し、PWMイ
ンバータ3のスイッチング素子の通電信号を発生する。
PWMインバータ3はトランジスタとダイオードをそれ
ぞれ逆並列接続してなる6個のアームから構成されてい
るが、図のように3個の切換スイッチSu、Sv、Sw
として表すことができる。
PWMインバータ3の各出力端子から電流検出器5u 
+ 5V + 5wを経て3相誘導電動機に給電すると
共に、直流側正負母線間に電圧検出器2が接続され、こ
れら検出器と後述するスイッチ状態変数から各相電流お
よび各相電圧が検出できるようになっている。
3相かご形誘導電動機の1次端子電圧および電流をそれ
ぞれvl、bとし、2次電流を12とすると、電圧方程
式は d、q2軸変換された景のベクトル表示であり、例えば
vlはd軸成分をvtd+q軸成分をVlqとすると、 Ml = Vld + jvlq      ・・・・
旧・・・・・・・団・・・・■で示され、fl l+3
も同様に定義される。なお、■式左辺の0はd、q両軸
成分とも0の場合を表し、かご形回転子の場合2次電圧
はこのようにOとなる。
式■における定数は R1;1次巻線抵抗 Lll : 1次インダクタンス R2;2次巻線抵抗 L22: 2次インダクタンス M ;相互インダクタンス 幅は回転角速度、p!i微分演算子、jはベクトル積を
表す。
一方、磁束の定義として、1次破束φ1は式■の第1行
を展開して 式■を代入し、整理すると すなわち、電動機1次G束は式■の積分演算により求め
られる。
各切換スイッチsul SV + swは、正母線la
側に倒れる場合と負母線lb側に倒れる場合とがあり、
中間位置をとることはない。前者を状態1.後者を状態
Oとするとインバータの出力状態は下に示すスイッチ状
態変数表ですべてを表すことができる。
スイッチ状態変数表 ここに、kは切換スイッチ状態を示す番号で、この8通
りしか存在しない。また、籟、扁はd。
q22成分で表したスイッチ状態変数で、実際のd、q
軸電圧v1d * VIqは、これに直流電圧源1′丁 の電圧VとJTを乗じ と表せる。
先のスイッチ状態変数表を図示したのが第3図であり、
Mlの横の括弧内は切換スイッチ8u r svISw
の状態を示しており、kが増加するに従って時計方向に
げずつステツブする電圧ベクトルを表している。
なお、k=0およびに=7は零ベクトルと呼ばれるもの
で、図では原点に一致する。k=oおよびに=7はそれ
ぞれインバータの出力となる第2図の切換スイッチ8u
 + Sv + 8virがすべて正母線1a側に倒れ
るか、または負母線lb側に倒れるかの違いはあるが、
誘導!動機6の線間電圧はいずれもOとなり、3相短絡
モードである。また、u、v。
W相の基準軸は後述する式■により、それぞれ、k=1
 、に=3 、に=5の方向に対応する。
のベクトル積として式■により求められる。
T=φlX11=φ1dx11q−φIq X l x
d   ten ten +++■ここで、φxd s
φ1.およびlid * llqはそれぞれ1次磁束φ
1および1次電流11をd、q2軸に分解したときの各
成分である。
ブロック701および703bは切換スイッチsul 
sv。
Swの状態と電圧検出器2で検出した直流電圧源1の電
圧Vとから1次端子電圧v1を算出するブロックであり
、スイッチ状態変数表と式■とから算出される。
ブロック702は電流検出器5u r 5v + 5w
により検出された3相電流1u + tvl IWを、
次式によりd。
q22成分に変換するブロックである。
この1次電流11に、ブロック703kにおいて1次巻
線抵抗R1を乗じ、ブロック704において1次端子電
圧v1から1次巻線抵抗R,と1次電流1工の積を減算
する。
プロ、り705は式■に従って磁束を積分演算するブロ
ックであり、1次磁束φ1のd、q両軸成分φxd +
φ1qが求められ、ブロック710にて磁束ベクトル長
φlが次式により求められる。
φ1=Jφ15+φ、A    ・・・・・・・・・・
・・叫・・叫・・■更に、ブロック710では、第4図
の磁束状態図1こ示すように、1次磁束φ!ベクトルの
d軸を基準とする時計方向の回転角θが、境界線として
30°。
90°、150°、210°、270°、330°の6
0’毎に仕切られるどの領域に属しているかによって制
御フラグfθを次のように発生する 一306≦θ<30’:fθ=工 30°≦θ<90’;fθ=■ 90°≦θ<150’:fθ=1 150’ ≦6 < 210’: f# = ff21
0°≦6<270’: fe=V 270°≦θ〈330°;fθ=■ 第6図はヒステリシスコンパレータの状態図で、* 磁束ベクトル長φ1が磁束指令値φlに対し、誤差限界
Δφを用いて φ↑−仔〈φ1〈φ↑十仔 となるようζこ制御するための制御フラグfφを発生す
る。すなわち、磁束ベクトル長φ1が増加して上* Δ
φ 限であるφ工+了に達すると減磁を指令する制御フラグ
fφ=0を発生し、また磁束ベクトル長φlが*   
Δφ 減少して下限であるφ1  2に達すると増磁を指令す
る制御フラグfφ=1を発生する。
かくして、磁束ベクトル長φ1は第6図に示される矢印
の方向にリミットサイクルを描くようにして制御される
ことになるが、実際には、プロ、り706で式■により
算出された磁束ベクトル長φ1がプロ、り708におい
て磁束指令値φ1から減算され、ブロック711におい
て第6図の状態制御図に従い制御フラグfφ=1.Oを
発生する。
第6図に示した磁束のリミットサイクルは、第4図に関
していえば、1次磁束φ1のベクトルの頭部が常に図示
された円環部分に存在するように制御されていることに
対応する。
第6図による制御フラグfφと第4図で説明した制御フ
ラグfθとが組み合わされて、例えばfφ=1゜fθ=
工の制御フラグが立っているとすると、領域が一30e
′≦θ〈300における増磁モードを意味するから、1
次磁束φ1ベクトルに積分されるべき1次電圧’Vlベ
クトルは円の外向き成分を持ったものとなり、第3図か
らに=1.2.6のいずれかのみが選ばれる可能性があ
る。
ブロック707はプロ、り702 、705の両出力の
ベクトル積を式■により演算し瞬時トルクTを算出する
ブロックであり、プロ、り709においてトルク指令T
*から瞬時トルクTを減算し、トルク指令T*と式■に
より求められた瞬時トルクTとの差が所定の誤差限界以
内に押えられるように、ブロック712#こおいて第7
図の状態制御図に従って制御フラグftを発生する◎ 第7図は3値ヒステリシスコンパレータの状態図で、電
動機力行時はトルク偏差T*−Tが上限値ΔTl (Δ
Tt > O)に達すると、加速モードの制御フラグf
f=1を発生する。電動機が加速されてトルク偏差が下
限値−ΔT!(ΔTz > 0 )に達すると、零ベク
トルモードの制御フラグft=oを発生し、トルクが漸
減して再び偏差が増加し上限値ΔT1に達すると加速モ
ードに移り、第7図の上半部のヒステリシスルーズを矢
印方向に周回するリミットサイクルを描く。
これを時間領域にて表すと第5図のトルク波形図に示す
ごとく瞬時トルクTは変動し、トルク指令T*を挾んで
上、下の偏差分ΔT1十ΔT2の帯域内を往復する。
次に、電動機が回生制動を行っている時は第7図の下半
部のヒステリシスループを描くことになり、トルク偏差
が負の下限値ΔTs (ΔTs > O)に達すると減
速モードの制御フラグfy=−1を発生する。以下、カ
行時と同様に矢印の方向のリミットサイクルを繰り返え
す。かくしてブロック712は制御フラグft=1.0
.−1を出力する。
ブロック713はブロック710 、711 、712
から出力される3個の制御フラグfθ、fφ、frの各
組み合わせに最も適したインバータ出力電圧を決定する
ブロックであり、第4図で説明した1次磁束φ1のベク
トル長と回転方向をこれら3個の制御フラグfa 、 
fφ、ftが制御する。
例えば前述のごとく制御フラグfφ=1.fθ=工の場
合には、電圧ベクトルをスイッチ状態変数表のkに従っ
てVl(k)で表すとすると、電圧ベクトルとして選ば
れる可能性があるのはに=1.2.6のいずれかである
が、このとき制御フラグff= 1ならば、時計方向に
回転する成分を持つベクトルに=2すなわち出力電圧ベ
クトルv1(2)が選ばれる。
もしf?=−1のときはvt(6)、ft=oのときは
ゼロベクトルで、vl(0)またはvx(7)が選ばれ
る。
次に示すスイッチングテーブルは、3個の制御フラグf
φ、fθ、ftのすべての組み合わせについて出力電圧
ベクトルの番号にの値を示したもので、毎演訂サイクル
毎にブロック713においてこのスイッチングテーブル
を参照することにより、インバータ3ヘスイツチング信
号を送り、磁束およびトルクの瞬時制御が行われる。
スイッチングテーブル ルの回転速度と考えることができるが、これは外部から
与えられるものではなく、式■による電圧ベクトルの予
算結果として生ずるものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記のような技術にセいては速度、トルクの演算に回転
速度センサを用いていないので、もし瞬ト 時停電が発生した場合には再い目枦速度が決定できない
。従来のようにトルク制御において電動機の回転速信号
を使用するものは、瞬時停電のために開閉器4を開いて
も速度帰還信号が使えるので、復・帰するときの電圧形
インバータ周波数はその速度帰還信号から決定すること
ができる。ところが、前述の制御方式では瞬時停電で開
閉器4がなるかまたは正常時の値を示さなくなるため、
復帰時のインバータ周波数を演算することができない。
従って、このような場合に対応するためには、−変電動
機を停止させてから再起動するか、または電動機の残留
磁束による微弱な誘起電圧を検出し、高利得の増幅器で
増幅することにより電動機の回転周波数を得て、これに
一致したインバータ周波数を発生せしめて再起動を行う
のが一般的であった。
本発明は、このような煩雑なことを行うことなく、通常
の惰行運転中の再起動もしくは瞬時停電復帰後の再起動
を容易に行うことを可能にするためになされたものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
同期引込を少ないショックで迅速に行うため、トルクの
ヒステリシスコンパレータでアルブロック712の動作
点の上限値ΔT1.T1値ΔT2を小さくし、出力であ
る制御フラグの初期値を強制的にff=1と、磁束演算
が可能なよう;こしておく。このため、電圧検出器2を
開閉器4よりも直流電圧源1側に挿入する。このように
しておくことにより、開閉器4が開放されていても電圧
帰還信号は有効であるから、開閉器4が閉じられていれ
ば発生する仮想の1次磁束φ1を演算器の中で演算せし
める。
このとき、磁束指令値φlは小さい値とし、正常な直流
電圧源の電圧■が印加された場合には1次磁束φ1ベク
トルの回転速度が少なくともインバータ最高周波数より
低くない値になるようにしておくと共に、トルク指令T
−充分小さい値にしておいて、停電解除後に開閉器4を
投入する。
同期引込現象が終了するまでは、磁束指令値φ1゜トル
ク指令T〜よびヒステリシスコンパレータのブロック7
12の動作点の上限値ΔTl +下限値ΔT2を小さい
値に拘束しておき、同期引込が完了したら拘束を解除す
る。
〔作 用〕
開閉器4を閉じる前には演算上の1次磁束φ1ベクトル
の回転速度は、′電動機の実際の回転速度よりも必らず
大きいように設定されている。開閉器4が閉じられると
、最初制御フラグfr=lとなっているので、電動機に
増磁の電流が流れて瞬時トルクTが発生し、直ちにトル
ク指令T* hの差が下限値−ΔT2を超えて制御フラ
グfr=oとなり、インバータは零ベクトルを発生し、
1次磁束φlベクトルの回転を止める。
すると瞬時トルクTは減少し、再び制御フラグftは1
となり、1次磁束φlベクトルは回転する。
このような動作を繰り返えして1次磁束φlベクトルの
平均回転速度は電動機の回転速度と一致し、同期引込を
完了する・ この間、トルク指令T*は小さい値に拘束されているの
で、同期引込のショックは小さく押えられる。この動作
の詳細については以下の実施例において説明する。
〔実 施 例〕
第1図は本発明にかかる誘導電動機の再起効力式の一実
施例を示すブロック図で、第2図と同一の符号は同一機
能部分を示し、第2図と異なる所はトルク指令T*、磁
束指令値φ↑を所定時間小さい値に抑え、且つトルクの
ヒステリシスコンパレータであるブロック712の動作
点の上限値ΔT1.T1値JT、を変更するためのブロ
ックを追加すると共に、電圧検出器2を開閉器4より直
流電圧源1側へ移動しである。
11は再起動指令を発するブロックで、瞬時停電復帰時
あるいは通常の惰行運転中の再起動を行うとき信号を発
生する。12は所定時間だけアクティブになる論理信号
を発生するタイミングブロックであり、以下に示すブロ
ック13 、14 、15はブロック12がアクティブ
のときにのみ、電動機再起動のための一連の動作を行う
ブロック13はトルクのヒステリシスコンパレータであ
るブロック712の動作点の上限値ΔT1および下限値
jT2を小さい値に変更するためのブロックで、前記タ
イミングブロック12がアクティブの期間だけ上、下限
値ΔT1.ΔT2を小さくし、後述するように小さいト
ルク指令T*に対してもヒステリシスコンパレータが制
御フラグff=1を発生できるようにするためのもので
ある。
ブロック14は前記タイミングブロック12がアクティ
ブの期間だけ外部から与えられるトルク指令T*を阻止
し、代わりに内部に具えている小さいトルク指令T*′
を制御回路7の入力として与えるものである。
ブロック15は前記タイミングプロ、り12がアクティ
ブの期間だけ外部から与えられる磁束指令値φ↑を阻止
し、代わりに内部に具えている小さい磁束指令値φ↑′
を制御回路7の入力として与えるものである。
制御回路7は電動機再起動信号がブロック11から発せ
られると、上記の動作により外部から与えられる磁束指
令値φ↑、トルク指令T*に代えて、再起動時の同期引
込を行うための小さい磁束指令値φ↑゛、トルク指令T
*゛を与えられる。このような準備をすると、開閉器4
が開いていても電圧検出器2は直流電圧源1の電圧Vを
検出しているので、開閉器4が閉じられていれば発生す
る仮想の1次磁束φ1を演算する。
このとき、磁束指令値φ↑′は小さいので、1次磁束φ
1の回転速度は普通の場合より速い。この回転速度がイ
ンバータの最高運転周波数より高くなるように磁束指令
値φ↑”の大きさを定めておく。
瞬時停電の復帰後以上の準備をしてから、開閉器4を閉
じる。
第8図は本発明の同期引込動作を説明するための電動機
トルクスピード曲線で、横軸はトルク。
侍 縦軸は電動機回転速度を表す。いま、瞬時走電発生時の
動作点をPとし、瞬時停電により電動機は発生トルクを
失い、動作点はpoへ移ったとする。
時間の経過とともに点Poは縦輸上を原点0に内的 って移動するが、瞬時*には点Paは動かないものと考
える。そこで、瞬時停電発生前すなわち通常の磁束指令
値φlに対応する最大トルクTmの大きいトルクスピー
ド曲線Cに対して、再起動用の小さい磁束指令値φ1に
対応するトルクスピード曲線弓は、同期回転速度Nミは
高く最大トルクエフは小さい曲線となる。
いま、同期引込みをショックなく行うためには電動機の
無負荷動作点Poを通るトルクスピード曲線coをイン
バータ周波数を変化することにより実現すればよい。電
動機が負荷を負うのは同期引込が完了した後とし、無負
荷でトルクスピード曲線Coを実現する原理を以下に説
明する。
腎時停電発生後、開閉器4が開かれ主回路に電流が流れ
なくなると、電動機トルクは零となり、瞬時トルクTの
演算値も零になるが、磁束の演算は可能であり、開閉器
4を閉じたときに誘導1!動機6に発生する磁束と等価
な仮想の1次磁束φ1を演算する。
ところが、前記の通り瞬時トルクTの演算値は零である
ため、ブロック709へのフィードバックも雲となり、
小さいトルク指令T*に対してもブロック712のヒス
テリシスコンパレータは常lこ力行の制御フラグft=
lを出し続ける。
一方、磁束指令値φ1は小さい値が与えられているので
、演算により生成している仮想の1次磁束φ1ベクトル
の矢先の軌跡は、はぼ磁束指令値φ↑′に追従した小さ
い半径の円を描く。
このとき、磁束ベクトル長φ1.インバータ出力電圧最
大値Vl +磁束ベクトルの回転速度すなわち周波数f
lの間には くなる。但し、式[相]においてインバータ出力電圧最
大値とは、常にカ行の制御フラグfr=1が出ている状
態に対するもので、零ベクトルは含まず、基準の回転方
向に最大の加速トルクを生じる電圧ベクトルのみを出力
しているときの電圧値を指す。
第8図の曲線Cミは小さい磁束指令値φ↑°に対するト
ルクスピード曲線で、その同期回転速度Nミは式■のφ
1に小さい磁束ベクトル長φ:を代入して求まる周波数
f:と誘導電動機6の極数PNで決まるものである。但
し、ここに磁束ベクトル長φ:は磁束指令値φ↑゛によ
って得られる演算磁束ベクトル長である。
機6が持つ仮想のトルクスピード曲線と考えることがで
きる。
開閉器4が投入されると電動様には電流が流れ、演算餌
時トルクTが発生する。開閉器4が投入された瞬間には
電動機内部の磁束はまだ立ち上っておらず、電動機はす
ぐにはトルクを発生しないが、磁束の立ち上りと共にト
ルクを発生し、曲線Cミ上の点P°から曲線Cミに沿っ
てわずかに加速しようとする0 しかし、トルク指令T*′は小さい値が与えられており
、プロ、り712のトルクヒステリシスコンパレータの
動作点の上限値ΔTl、下限値ΔT2も小さく設定され
ているので、すぐに制御フラグftは1から0に変わり
、インバータは零ベクトルを出力する。
零ベクトルが出力されると1次磁束φ;ベクトルは停止
し、瞬時トルクTは減少する。磁束ベクトルがある時間
停止するということは、磁束ベクトルの平均回転速度す
なわち周波数が式[相]のf:より小さくなることを意
味する。
零ベクトルが出力されることにより瞬時トルクTが!少
すると、l−ルクヒステリシスコンパレータは再び加速
の制御フラグfv=lを発生する。、インバータは零で
ない電圧を出力するので磁束ベクトルは再び回転し、瞬
時トルクTも増加する。以下同様にトルクヒステリシス
コンパレータハ制御フラグft=1.0を交互に反復出
力する・・すなわち、磁束ベクトルは式[相]の周波数
による回転と、零ベクトルの出力による停止を反復する
ことにより、その平均値として点P、に相当する周波数
f、に達する ただし、io * ilはそれぞれ単位時間内において
インバータが零ベクトル、非零ベクトルを出力している
時間である。
このようにして、電動機の速度はほとんど変らずに、曲
線coが矢印a方向に降下して曲線coに達し同期化が
行われる。
このときの電動機トルクは第8図の点Pミにおけるトル
クであるから、線分PoPと曲線へとの交点のトルクに
等しく、曲線0.が降下してくる過程で最大トルクTm
に達する。
従って、同期化のショックを軽減するため1こは、磁束
指令値φ↑°、トルク指令T*′を小さくし、トルクス
ピード曲線C6上の最大トルクTrnをなるべく小さい
値にすると共に、零ベクトルを発生し易いように、トル
クヒステリシスコンパレータの上。
下限値ΔTI、ΔT2を充分小さくしてお(必要がある
もり、)ルクヒステリシスコンパレータの上。
下限値ΔTl、ΔT2が過大な場合には、制御フラグf
t=i、oの転換の周期が長くなるので、曲線COは目
標の曲線Coを行き過ぎ曲線06′に至ることがある。
この場合は電動機周波数よりインバータの周波数が低く
なるのでブレーキトルクが生じ、曲線CCを曲線COの
方向に引き上げる作用が生じるが7、同期化に要する時
間は長くなり、シラツクも大きくなる。
また、磁束指令値φ↑゛によって決まる周波数f;が少
なくとも運転状態において達し得るインバ・−夕景高周
波数より低くない値に定められていないと、電動機周波
数の方がインバータ周波数より)恣くなることがあり、
ブレーキトルクを生じることがある。このような場合に
は、インバータの周波数は与えられた磁束指令値φ↑′
により決まる周波数より下がることはできても上ること
はできtCいので、電動機が磁束指令値φ十′によって
決まる周波数f:に相当する回転速度まで減速すること
によって同期化が行われる。これは余分な減速を行うこ
とになるので制御上好ましくない。
〔発明の効果〕
本発明にかかる誘導電動機の再起動方式によれば、速度
センサーを用いない・インバーターこよる誘導電動機の
トルク制御系の尼時停電後の一タ・―、あるいは・1・
1行〒の再起動などに対して、特別なオ★吊器を用いる
ことなくショックの少ない同期引込を行うことができる
特に、制御回路をディジタル化した場合には、第1図に
示したプロ、り図中のブロック11〜15は全くソフト
ウェアだけとなり、残留磁気の検出を行う方式等に比べ
て極めて簡素なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる誘導電動機の再起動方式の一実
施例を示すブロック図、第2図は従来技術を表すブロッ
ク図、第3図はスイッチ状態変数によるインバータの出
力電圧ベクトル図、第4図は電動機の1次磁束ベクトル
の瞬時制御方法を示す磁束状態図、第5図は電動機のト
ルク波形図、第6図は磁束のヒステリシスコンパレータ
の状態図、第7図はトルクの3値ヒステリシスコンパレ
ータの状態図、第8図は本発明にかかる誘導電動機の同
期引込動作を説明するための電動機のトルクスピード曲
線である。 1・・・・・・直流電圧源、2・・・・・・電圧検出器
、3・・・・・・PWMインバータ、4・・・・・・開
閉器、5u、5v、5w・・・・・・電流検出器、6・
・・・・・誘導電動機、7・・・・・・制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 電圧および電流信号から磁束およびトルクの瞬時値を演
    算し、該演算磁束およびトルクが所定の誤差内でそれぞ
    れ与えられた磁束およびトルク指令に追従するようにイ
    ンバータの出力電圧を瞬時制御する誘導電動機の制御方
    式において、予め弱めの演算磁束を生成させることによ
    り該演算磁束の周波数を少なくとも運転状態において達
    し得るインバータ最高周波数よりも低くない値にすると
    共に、トルク指令を充分小さい状態で再起動し同期引込
    を行う誘導電動機の再起動方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011036008A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Hitachi Automotive Systems Ltd モータの制御装置及びそれを備えたモータシステム
US8022660B2 (en) 2006-06-29 2011-09-20 Mitsubishi Electric Corporation Control apparatus for AC rotary machine

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