JPS6376308A

JPS6376308A - 一回捲コイル

Info

Publication number: JPS6376308A
Application number: JP22065886A
Authority: JP
Inventors: Morinobu Kondo; 近藤　守信; Norihisa Nagae; 永江　徳久
Original assignee: Chuo Seisakusho KK
Current assignee: Chuo Seisakusho KK
Priority date: 1986-09-18
Filing date: 1986-09-18
Publication date: 1988-04-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、例えば、電気抵抗溶接機に好適な変圧器に係
り、特に二次側巻線として用いる一同捲コイルに関する
。

（従来の技術）一般に、電気抵抗溶接機には交流抵抗溶接機および直流
抵抗溶接機があり、これらはいずれも商用電源より電力
を得て、これを降圧する変圧器を備えている。

近年、産業用ロボットの進歩に伴い、溶接用のガンはも
とより変圧器をもロボットに搭載せんとする傾向にあり
、そのために、変圧器を極力軽量にすることの要請が強
かった。

この変圧器の軽量化にあたって、商用周波数で人、出力
する方式では限界があり、そのために、電力変換器によ
って可聴周波数の交流に変換し、これを降圧する変換器
が多く使用される。

一方、抵抗溶接においては１万アンペアないしはそれ以
上の電流を彼溶接部に供給しなければならないので、変
圧器の二次巻線としては巻回数が１の、いわゆる、−回
持コイルを用いると同時に、実質的な断面積を大きくし
、しかも、発熱に対して強制冷却する必要があった。

なお、この−回捲コイルとして断面積が比較的大きい１
本の導体を用いたり、細い導体を多数本撚り合わせて断
面積を大きくしたものを用いた場合には、可聴周波数の
交流電流が表皮効果によって導体の表面のみに流れて見
掛は上、断面積が減少し、電力損失および発熱量を増大
させることになる。

しかして、この種の従来の変圧器の二次巻線としては、
それぞれ冷却液を通流させる銅パイプをロウ付けした複
数の帯状導体を並列接続したり、冷却液を通流させると
共に、それ自体が導体となる複数の銅パイプを並列接続
した一回捲コイルが用いられていた。

（発明が解決しようする問題点）上述した従来の一回捲コイルにあっては構成が複雑で製
作し難く、しかも、大型になるという問題点があった。

本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
、構成の簡易化および製作の容易化を図り得、併せて小
型化をも実現し得る一回捲コイルの提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段）本発明は、絶縁部材を介して順次変圧器鉄心に巻いて積
層され、端部が所定の間隔で揃って対向する複数の角パ
イプ状導体と、これらの角パイプ状導体の端部をそれぞ
れ共通に貫挿させて電気的に接続する１対の端子導体と
、壁部に液体の流通孔が形成された箱体でなり、開口縁
部が前記角パイプ状導体の端部を取り囲む部位の端子導
体面にそれぞれ固着されるジャケットとを備えたことを
特徴としている。

（作　用）複数の導体を並列接続して一回捲コイルを形成するとき
、例えば、断面が矩形の帯状導体に冷却パイプを固着し
たものを用いると構成が複雑になる。また、断面が円形
の銅パイプを用いると重ね巻きが難しく、また、相互間
に渦電流が流れないように絶縁部材を介在させる作業が
難しくなる。

そこで本発明は、変圧器鉄心を囲む大きさに角パイプ状
導体を曲げ成形すると共に、絶縁部材を介して順次積層
し、端部が所定の間隔で揃って対向するものを形成する
。

この場合、角パイプ状導体は相互に並列接続する必要が
あるので、例えば、細長い角穴が形成された１対の端子
導体に、ぞれぞれ角パイプ状導体の各端部を揃えて貫挿
せしめ、電気的に相互接続する。

また、−回捲コイルは何等かの方法で強制冷却する必要
性があるが、ここでは、壁部に液体の流通孔が形成され
た箱体の開口縁部を、角パイプ状導体の端部を取り囲む
部位の端子導体面にそれぞれ固着するジャケットを備え
ている。

かかる構成によれば、帯状導体に冷却パイプを固着する
ものに比べて構成が簡易化され、円形パイプでは作業性
が悪かった重ね巻きおよび絶縁物の介挿が容易となり、
しかも、円形パイプに比して密に積層できる分だけ全体
形状を小形化することができる。

また、上記構成によれば、角パイプ状導体とテープ状の
絶縁部材とを渦巻き状に巻層し、周方向の一部を切除す
ることによって端部の揃ったコイルを容易に形成できる
点で作業性を著しく改善することができる。

（実施例）以下、この発明を図について説明する。第１図（ａ）、
（ｂ）、（ｃ）はこの発明の一実施例の構成を示す断面
図および側面図であり、第２図（ａ）、（ｂ）は、主要
部の詳細な構成を示す拡大断面図である。

これら各図において、断面が矩形の変圧器鉄心１の外周
に、角パイプ状導体２１．　２２．・・・。

２ｎが絶縁シート３１，３２・・・、３ｎを介して順次
積層されている。この場合、角パイプ状導体２１．２２
．　・・・、２ｎおよび絶縁シート３１゜３２、・・・
３ｎは端部を揃えた形で、間隔りで相互に対向している
。これら角パイプ状導体２１゜２２、・・・、２ｎおよ
び絶縁シート３１，３２．　・・・。

３ｎの端部は、それぞれ端子導体４１．４２に形成され
た細長い角穴に貫装されると共に、これらの端子導体と
ロウ付けされている。したがって角パイプ状導体２１，
２２．・・・、２ｎは端子導体４１．４２によって端部
が相互接続されるが、その途中には絶縁シートが介在し
ているので、渦電流が他に流れないようになっている。

なお、ここでは角パイプ状導体２１．２２．・・・＋２
ｎとして銅材を、絶縁シー）３１．３２．・・・、３ｎ
としてガラスシートをそれぞれ用いている。

また、角パイプ状導体２１，２２．・・・、２ｎの端面
が置屋している端子導体面にはジャケット５１．５２が
それぞれ固着されている。

なお、このジャケット５１．５２は箱形に形成され、そ
の壁部には液体の流通孔５ａを備えると共に、ここにカ
ブラ５ｂが溶接されている。そして、ジャケット５１．
５２の開口縁部が角パイプ状導体２１．　２２．・・・
、２ｎの端面を囲む部位にロウ付けされている。

かくして、ジャケット５１のカブラ５ｂから冷却液を流
すと、これらの冷却液は角パイプ状導体２１、　２２．
・・・、２ｎを通って流れ、ジャケット５２のカブラ５
ｂから排出される。

第３図（ａ）〜（ｅ）は第１図および第２図に示した一
回捲コイルの製造工程を示す説明図であり、先ず、同図
（ａ）に示すように、角パイプ状導体１１とテープ状の
絶縁シート１２とを重ね合わせて、内部に変圧器鉄心を
挿入し得る大きさに複数回巻回して積層コイル１０を形
成する。この場合、巻き始め端Ｔ１と巻き終り端Ｔ２と
が同じ辺にくるように巻かれている。次に、同図（ｂ）
に示すように、巻き始め端Ｔ１と巻き終り端Ｔ２とを含
む範囲りだけ積層コイル１０を部分的に切除し、角パイ
プ状導体の端部が間隔りにて揃って対向するようにする
。

次に、同図（Ｃ）に示したように、細長い角穴４ａをを
する端子導体４１．４２をそれぞれ角パイプ状導体の端
部に嵌装してロウ付けすることにより、同図（ｄ）に示
した形状のコイルを形成し、続いて、同図（Ｃ）に示し
たように、液体の流通孔４ａおよびカブラ４ｂを有する
ジャケット５１゜５２の縁部を、同図（ｅ）に示すよう
に、端子導体４１．４２にロウ付けして角パイプ状導体
への冷却液の流通を可能にする。

このようにすれば、端部を揃えた１組のコイルが極めて
容易に製作でき、その分だけコストを低減させることが
できる。また、このようにして形成された一回捲コイル
は第１図（Ｃ）に示した如く、偏平になることから変圧
器自体の小型化も容易になる。

第４図は本発明に係る一回捲コイルをｌした変圧器の構
成例で、外鉄型鉄心１の中央脚に、二次コイルとしての
一回捲コイル６２Ａが一次コイル６１Ａ、６１Ｂに挟ま
れた形で装着され、もう一つの一回捲コイル６２Ｂが一
次コイル６１Ｃ１６１Ｄに挟まれた形で装着され、さら
に、−回捲コイル６２Ａの端子導体４１と一回捲コイル
６２Ｂの端子導体４１とが接続金具６３によって接続さ
れている。

この場合、−次コイル６１Ａ、６１Ｂ、６１Ｃおよび６
１Ｄは同相の磁束を発生するように直列接続されている
。

第５図は第４図に示した変圧器の電気接続図であり、上
述した一次コイル６１Ａ、６１Ｂ。

６１Ｃ１および６１Ｄを直列接続してなる一次コイル６
１に可聴周波数の交流電圧が印加されるようになってい
る。一方、−回捲コイル６１Ａ。

６１Ｂの相互接合点は負端子として外部に導出され、そ
の多端にはそれぞれ整流器６４．６５のアノードが接続
されると共に、これらの整流器６４゜６５のカソードが
相互接続されて正端子として外部に導出される。

かくして、−回捲コイルの相互接続点を中性点とする二
相整流結線の変圧器が構成され、商用周波数の交流を印
加すると同様にして、可聴周波数の交流を用いた電気抵
抗溶接が行なわれる。

〔発明の効果〕

以上の説明によって明らかなように、本発明によれば、
−回捲コイルの構成を著しく簡易化し得ると共に、製作
を容易にすることができ、しかも、全体を小型化し得る
という優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、　　（ｂ）、　　（ｃ）は本発明の一実
施例の構成を示す断面図および側面図、第２図（ａ）、
　　（ｂ）は同実施例の要部の詳細な構成を示す拡大断
面図、第３図（ａ）〜（ｅ）は同実施例の製造工程を示
す説明図、第４図は同実施例を装着した変圧器の構成例
を示す側面図、第５図は同変圧器の電気接続図である。１・・・変圧器鉄心、２１〜２ｎ・・・角パイプ状導体
、３１〜３ｎ・・・絶縁シート、４１．４２・・・端子
導体、５１．５２・・・ジャケット。出願人代理人　　佐　　藤　　−雄Ａコ（Ｃ）躬Ｉ図一（ａ）　　　　　　　（ｂ）佑２図も４図括５図

Claims

【特許請求の範囲】

　絶縁部材を介して順次変圧器鉄心に巻いて積層され、
端部が所定の間隔で揃って対向する複数の角パイプ状導
体と、これらの角パイプ状導体の端部をそれぞれ共通に
貫挿させて電気的に接続する１対の端子導体と、壁部に
液体の流通孔が形成された箱体でなり、開口縁部が前記
角パイプ状導体の端面を取り囲む部位の端子導体面にそ
れぞれ固着されるジャケットとを備えたことを特徴とす
る一回捲コイル。