JPS6366200B2 - - Google Patents

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JPS6366200B2
JPS6366200B2 JP17806181A JP17806181A JPS6366200B2 JP S6366200 B2 JPS6366200 B2 JP S6366200B2 JP 17806181 A JP17806181 A JP 17806181A JP 17806181 A JP17806181 A JP 17806181A JP S6366200 B2 JPS6366200 B2 JP S6366200B2
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JP
Japan
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acid
culture
valine
medium
esters
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JP17806181A
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JPS5878594A (ja
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Michihisa Ono
Hiroshi Takiguchi
Hiroshi Mishima
Micha Terao
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は駆虫剤及び殺ダニ剤として有用な抗生
物質B−41D、E及びGを工業的に有利に製造す
る方法に関する。 B−41D、E及びGは、ストレプトマイセス属
に属するB−41生産菌、例えばB−41−146株の
培養によつて得られる抗生物質であつて、次の構
造式を有し、 動物に寄生する蠕虫とくに線虫及び動植物に寄
生するダニの駆除等に有効であることは、特開昭
56−32481号公報、特願昭55−153141号(特開昭
57−77686号)明細書及び特願昭56−7091号(特
開昭57−120589号)明細書に知られている。 ところで、通常の方法でB−41生産菌を培養し
た場合、上記構造式に対応して25位がメチル基で
あるB−41A1、A3、B2及び25位がエチル基であ
るB−41A4、B3、B2などを同時に生産するため、
25位がイソプロピル基である最も活性なB−
41D、E及びGをより収率よく生産する方法が望
まれる。 本発明者等は、B−41生産菌を培養するに際
し、培地に特定の物質を添加することにより、B
−41D、E及びGが高収量で生産されることを見
い出した。 本発明は、ストレプトミセス属に属するB−41
生産菌を培養してB−41D、E及びGを製造する
に際し、バリン、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−ケ
トイソ吉草酸、イソカプロン酸、これらの酸の塩
またはエステル、イソブタノール及びそのエステ
ルから選ばれた1種または2種以上を培地に添加
することを特徴とするB−41D、E及びGの製造
法である。 B−41生産菌、例えばストレプトミセス属B−
41−146株は通産省工業技術院微生物工業技術研
究所に微工研条寄第1072号として寄託されてお
り、その菌学的性状は特開昭50−29472号公報に
詳しく記載されている。本発明において使用する
菌には、上記B−41−146株を例えばX線照射、
紫外線照射、放射線照射、人工変異剤を用いて人
工変更したものであつて、B−41D、E及びGの
生産能を有するものは包含される。 本発明の方法において培地中に添加するバリン
はL体又はDLの光学異性体が用いられる。バリ
ン、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−ケトイソ吉草
酸、イソカプロン酸のうちではL−またはDLバ
リン、イソ酪酸、2−ケトイソ吉草酸は好適に用
いられる。これらの酸の塩としてはナトリウム
塩、カリウム塩などがあげられ、エステルとして
はメチル、エチル、n−ブチルのような低級アル
キルエステルまたはベンジルエステルがあげられ
る。イソブタノール及びそのエステルも用いるこ
とができ、エステルとしては酢酸、プロピオン酸
のような低級飽和脂肪酸とのエステルがあげられ
る。上記添加物の 13C−ラベル化合物を用いた実
験では生成物の25位にイソプロピル基が特異的に
取り込まれていることが確認された。 培地に対するこれら添加物の添加量は一般的に
は0.001〜1W/V%、好ましくは0.005〜0.01W/
V%が添加される。添加時期は培地の調製時また
は培養中の適宜の段階で添加してもよい。 B−41生産菌の培養に用いられる培地は該微生
物が利用しうる栄養源を含むものならよく、上記
添加物を添加するほか、炭素源としてはグルコー
ス、しよ糖、殿粉、グリセリン、水あめ、糖蜜、
大豆油などが使用され、窒素源としてはスキムミ
ルク、大豆粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、
酵母菌体、コーンスチープ・リカー、硫酸アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム等が使用される。この
ほか必要に応じて炭酸カルシウム、食塩、塩化カ
リ、リン酸塩類を添加することができる。 培養法としては、一般の抗生物質を生産する方
法と同じく液体培養法、とくに深部培養法が最も
適している。培養は好気的条件下で行なわれ、培
養に適当な温度は22〜30℃であるが多くの場合28
℃付近で培養する。培地の液性は概ねPH5.5〜8.0
の間でよく、望ましくはPH約6.5〜7.5の中性近傍
でよりよい結果をうることができる。培養はB−
41D、EおよびGの蓄積濃度が最大となる迄行な
うが、これに要する時間は、培養の方法、温度、
培地の組成など条件によつて差はあるものの、通
常約5〜15日程度である。 B−41各成分の検定にあたつては次の方法が用
いられる。すなわち、培養物3mlを小試験管にと
り、アセトン7mlを添加振とうして抽出し遠心分
離する。ここで得られた上澄の10〜20μをTLC
用板(メルク社製、Kieselgel 60 F254)上の所
定の位置に吸着せしめ、これをジオキサン:四塩
化炭素(18:82)で4時間展開後、二波長クロマ
トスキヤナを用いて245nmの波長(ブランクは
380nm)で測定し、その吸収量を標準物質のそ
れと比較し、算出する。 B−41D、EおよびGを培養物から採取するに
あたつては、活性炭、アルミナ、シリカゲルなど
の吸着剤、ダイヤイオンHP−10、HP−20(三菱
化成社製)などの合成吸着剤、アビセル(旭化成
社製)、紙などの固定剤、イオン交換樹脂、イ
オン交換ゲル過剤などが使用されうるが、以下
に示す採取方法が最も効果的である。 培養物を、けいそう土などの過助剤を用いて
別し、ここで得られたケーキをメタノール抽出
することにより、目的物はメタノール水に溶解し
てくる。これに水を加えた後、n−ヘキサンで抽
出し、これを減圧下で濃縮することにより、目的
物を含有するオイル状物質が得られる。これをシ
リカゲル(ワコーゲルC−200)のカラムに吸着
せしめ、n−ヘキサン:アセトン(95:5)で溶
出し、B−41Dを含有するフラクシヨン、B−
41Eを含有するフラクシヨンおよびB−41Gを含
有するフラクシヨンを集める。各フラクシヨンは
減圧下で濃縮し、ここで得られた残渣を少量のn
−ヘキサン:酢酸エチル(20:1)に溶解し、室
温に放置するとB−41D、B−41E、B−41Gが
それぞれ結晶状に得られる。 本発明の方法によれば特にB−41D、Eおよび
G成分の生成比率が非常に高く、また生成量も増
大するので、分離精製が容易になり工業生産上き
わめて有利な方法である。 以下実施例を挙げて、本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 種培地(シユクロース1%、ポリペプトン0.35
%、K2HPO40.05%)100mlを500mlエルレンマイ
ヤーフラスコに分注し、滅菌後、B−41−146株
を1白金耳接種し、48時間28℃で培養し、種培養
とした。 この1mlを主培地(グルコース4%、大豆粉1
%、スキムミルク1%、NaCl0.3%、コーンスチ
ープ・リカー0.2%及びCaCO30.05%)20ml含む
100mlエルレンマイヤーフラスコに接種し、28℃
で3日振とう培養したのち、DL−バリン−2−
13Cを0.01W/V%になるように添加し、さらに
2日間培養した。培養終了時、培養物中に生成し
たB−41群抗生物質のうちB−41Dの占める割合
は約65%、Eの割合は18%及びGの割合は5%で
あつた。なお添加物なしに培養したときD、Eお
よびGの占める割合は、それぞれ37%、9%およ
び2%であつた。 DL−バリン−2− 13Cを添加して培養した培
養物を過し、菌体をメタノール抽出した。これ
に水を加えて50%メタノール溶液にし、n−ヘキ
サンで抽出した。得られたn−ヘキサン層は芒硝
で脱水後、減圧下で濃縮し、オイル状物質を得
た。このオイル状物質をシリカゲルカラムさらに
ローバーカラム(メルク社製)で精製し、B−41
物質の各成分を単離した。得られた各成分中の
13Cの取り込みを、400メガヘルツの 13C−NMR
及びマス・スペクトルで測定したところ、DL−
バリン−2− 13Cの 13CがB−41D、EおよびG
のC−25位に特異的に取り込まれている事がわか
つた。 実施例 2 実施例1の種培養物をグルコース6%、アスパ
ラギン0.3%、ロイシン0.5%、リン酸第2カリウ
ム0.05%、硫酸マグネシウム0.05%、食塩0.05%、
塩化カルシウム0.02%、硫酸亜鉛0.005%、硫酸
マンガン0.001%、硫酸第1鉄0.002%及び微量の
ビタミン類からなる培地20mlに1mlづつ接種し、
L−バリン、イソ酪酸、2−ケトイソ吉草酸、イ
ソカプロン酸及びイソブタノールを第1表に示す
条件で添加して、28℃で8日間振とう培養した結
果、第1表に示す結果が得られた。
【表】 実施例 3 実施例1に示した種培地を調製し、その600ml
を2000mlエルレンマイヤーフラスコに分注し、滅
菌した。これにB−41−146株を1白金耳接種し、
48時間28℃で培養を行ない、この2000mlエルレン
マイヤーフラスコ2本を30ジヤー・フアメンタ
に移植した。ジヤー・フアメンタには、グルコー
ス4%、大豆粉1%、コーンスターチ0.5%、ス
キムミルク1%、コーンスチープ・リカー0.2%、
食塩0.3%及びCaCO30.05%を含有する培地20
を仕込み、PHを7.2〜7.5に調節し、十分に滅菌し
ておいた。培養期間中は、28℃、内圧0.5Kg/cm2
に保持した。3日培養後DL−バリンを0.01%添
加しさらに5日間培養した。B−41群抗生物質総
生産量のうちDは68%(重量比)の割合を占め
た。同条件でDL−バリンを添加せず培養した場
合には、B−41Dの割合は35%にとどまつた。
DL−バリンを添加して得られた培養物20のPH
を硫酸で3とし、セライト1Kgを加えて加圧過
すると約3Kgのケーキが得られた。これを15の
メタノールで抽出し、別し、得られたメタノー
ル溶液15に水10を加え、20のn−ヘキサン
で抽出した。得られたn−ヘキサン層は芒硝で脱
水後、40〜45℃水浴中で減圧下濃縮すると23gの
オイルが得られた。これを約30mlのn−ヘキサン
にとかし、あらかじめ2Kgのシリカゲルをn−ヘ
キサンでつめてあるカラムに吸着せしめ、n−ヘ
キサン:アセトン(95:5)で展開した。その結
果目的物質B−41Dを含有するフラクシヨンを
2.5得た。これらを前述と同様の条件で濃縮す
るとB−41Dの粗結晶が得られた。これをn−ヘ
キサン:酢酸エチル(20:1)に溶解後、室温に
放置し、析出する結晶を取し、B−41Dの精結
晶210mgを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ストレプトマイセス属に属する抗生物質B−
    41生産菌を培養してB−41D、E及びGを製造す
    るに際し、バリン、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−
    ケトイソ吉草酸、イソカプロン酸、これら酸の塩
    またはエステル、イソブタノール及びそのエステ
    ルから選ばれた1種または2種以上を培地に添加
    することを特徴とするB−41D、E及びGの製造
    法。 2 B−41生産菌がストレプミセス属B−41−
    146株である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 B−41Dを製造するための特許請求の範囲第
    2項記載の製造法。 4 ストレプトミセス属B−41−146株を、L−
    またはDL−バリン、イソ酪酸、2−ケトイソ吉
    草酸およびこれらの酸の塩またはエステルから選
    ばれた1種または2種以上を添加した培地に培養
    してB−41Dを製造する特許請求の範囲第1項記
    載の製造法。
JP17806181A 1981-11-06 1981-11-06 抗生物質b−41d、e及びgの製造法 Granted JPS5878594A (ja)

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