JPS6361118A - 車両用計器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば自動二輪車の速度計など車両用計器に関
するものである。

〔従来の技術〕

この種の車両用計器としては、目盛板上に指針を移動自
在に設け、これらを透明なガラス板によって覆ったもの
が一般的である。そして、読取りを容易にするために、
例えば目盛板を黒色とし、目盛および指針を白色とする
など、これらの相互間に可能なかぎりコントラストをつ
けたり、計器のケース内面に塗装を施すようにしている
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような構造では、指針を円滑に移動
させるために、指針と目盛板との間および指針とガラス
板との間に間隙を設けざるを得ない。そのため、目盛板
が運転者から後退してしまい、見に（くなることがあっ
た。すなわち、自動二輪車においては、計器等の収納空
間がきわめて限られており、計器を大きくしたり運転者
に近づけたりするにしても限界があるからである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、表示が
見易くなる車両用計器を提供するものである。本発明に
係る車両用計器は、裏面側から照明される目盛板の表面
側を暗黒色の透光性材によって形成された板状レンズで
被覆すると共に、前記照明灯を車両のメインスイッチに
接続したものである。

〔作用〕

本発明においては、メインスイッチがオンとされると目
盛および指針が板状レンズの表面に浮き出る。一方、メ
インスイッチがオフとされると板状レンズは暗黒色の表
面を呈するようになる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
１図は本発明に係る車両用計器としての速度計を示す断
面図、第２図は同じく正面図、第３図は要部を示す斜視
図で、これらの図において符号１で示すものは自動二輪
車用の速度計を示し、一方が開放された箱形状に形成さ
れた合成樹脂製のケース２と、前輪の回転を車速に変換
して回転軸３から出力する速度計本体４と、平板状に形
成された目盛板５と、前記回転軸２に固定された指針６
となどから構成されている。

前記目盛Ｖｉ、５は透光性を有する合成樹脂材からなり
、表面上全体には後述する照明灯の光を遮断する遮光膜
１１が設けられている。この遮光膜１１は暗色の塗料か
らなり、この塗料を塗布したり、あるいは印刷したりす
ることにより形成されている。１２は光を透過し指針６
によって指示される量を表示する目盛で、前記遮光膜１
１を形成する際に、非処理部分を設けることによって白
く抜いた状態に形成されている。

１３は前記目盛板５の裏面側に配設された照明灯である
。この照明灯１３は電球や発光ダイオードなどからなり
、ケース４の内底面上に、目盛板５に向けて実装されて
おり、自動二輪車のメインスイッチ１４に接続されてい
る。すなわち、自動二輪車の使用時において、メインス
イッチ１４がオン状態とされると照明灯１３が点灯され
、自動二輪車の非使用時にメインスイッチ１４がオフ状
態とされると照明灯１３が消灯される。１５は前記指針
６を照明するための導光板で、例えばアクリル樹脂など
のように透光性を有する合成樹脂材からなり、クランク
状に折曲げられた一端部に前記照明灯１３の側部を臨ま
せる受光部１６が切欠かれている。１７．１８は受光部
１６から入射した光を進行させるための反射面であり、
屈曲部を面取りして設けられている。

前記指針６は導光板１５と同様に透光性を有する合成樹
脂材からなり、基端部付近には内部に光を導くための受
光面２１が形成されている。また、指針６の裏面には光
を表面側に反射させる反射部２２が設けられている。そ
して、前記導光板１５の受光面２１に対向した部位には
、光を受光面２１方向へ反射させる反射部２３が設けら
れている。前記反射部２２は指針６の裏面に刻設された
多数の点状の凹部や、白色等の反射率の大きい塗料の膜
などからなる。したがって、導光板１５を介して受光面
２１から指針６内に導かれた光は、反射部２２において
表面側へ反射される。換言すれば、指針６は照明灯１３
の光によって照明される。

２５は暗黒色の透光性材料によって形成された板状レン
ズで、ケース開口部に設けられた溝に嵌着されることに
よって、目盛板５の表面側を被覆するように取付けられ
ている。なお、２６は指針６の基端部に設けられ、反射
部２３で反射された光が外部に漏れるのを防止する指針
カバーである。

このように構成された車両用計器においては、自動二輪
車のメインスイッチ１４がオン状態とされると、照明灯
１３が点灯される。照明灯１３から目盛板５方向へ出た
光は、目盛板５に入射し目盛１２に至った光のみ表面側
へ透過され、それ以外の光は遮光膜１１によって表面側
への透過が阻止されるため、目盛１２のみが明るく照明
され、その以外の部分は暗い状態に保たれる。

また、側方へ出た光は、受光部１６から導光板１５を経
て指針６に導かれる。指針６内に入射された光は、反射
部２３で表面側へ反射されるので、指針６は明るく照明
される。

したがって、目盛１２および指針６の部分のみが明るく
照明され、これらの部分から出た光が板状レンズ２５に
入射される。そして、板状レンズ２５内に導かれた光は
そのまま板状レンズ２５内を表面側へ進行する。その結
果、第２図に示すように目Ｓ１２および指針６のみが板
状レンズ２５の表面に浮き出るようになる。このため、
目盛１２および指針６を黒色地中に鮮やかに輝かせるだ
けでなく、実質的に運転者に近づけることができるので
、表示が見易くなる。

一方、自動二輪車の駐車時のようにメインスイッチ１４
がオフ状態とされると、照明灯１３が消灯され、板状レ
ンズ２５に入射する光が消失するため、第４図に示すよ
うに板状レンズ２５は何等表示がなされない暗黒色の表
面を呈するようになる。このため、速度計１をスッキリ
と見せることができるので、自動二輪車の外観が向上す
る。

また、メインスイッチ１４の状態を見易い位置に配設さ
れている速度計１によって容易に確認することができる
ので、駐車時等においてメインスイッチ１４を切り忘れ
るのも防止できる。

なお、上記実施例においては、速度計に実施した例につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、タコメータ等種々の計器に実施することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、裏面側から照明さ
れる目盛板の表面側を暗黒色の透光性材によって形成さ
れた板状レンズで被覆すると共に、前記照明灯を車両の
メインスイッチに接続したから、メインスイッチをオン
すると目盛および指針が板状レンズの表面に浮き出る。

一方、メインスイッチをオフすると板状レンズは暗黒色
の表面を呈するようになる。

したがって、計器の目盛および指針を実質的に運転者に
近づけることができ、しかも、黒地中に耀かせることが
できるので、表示が見易（なる。

また、車両の非使用時には計器の表面を暗黒色とするこ
とによって、目盛や指針などすべてを見えなくして計器
をスッキリと見せることができるので、車両の外観が向
上する利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用計器としての速度計を示す
断面図、第２図は同じく正面図、第３図は要部を示す斜
視図、第４図はメインスイッチオフ時の正面図である。 ５・・・・目盛板、６・・・・指針、１１・・・・遮光
膜、１２・・・・目盛、１３・・・・照明灯、１４・・
・・メインスイッチ、２５・・・・板状レンズ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 裏面側に照明灯が配設され光を透過する目盛を有する目
   盛板と、この目盛板の表面側に移動自在に設けられ前記
   照明灯によって照明される指針とを備え、前記目盛板の
   表面側を暗黒色の透光性材によって形成された板状レン
   ズで被覆すると共に、前記照明灯を車両のメインスイッ
   チに接続してなる車両用計器。