JPS6354147A - 連続血圧測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は連続血圧測定装置に関し、特に、各血圧測定の
終了毎に血圧値を表示するのに先立っで、仮の最高血圧
値を表示する連続血圧測定装置に関するものである。

従来技術 生体の一部に巻回されたカフの圧力変化に伴って発生す
るコロトコフ音などの脈拍同期波を脈拍同期波検出手段
により順次採取し、その脈拍同期波の大きさの変化に基
づいて生体の血圧値を連続的に測定する連続血圧測定装
置が知られている。

かかる装置においては、各血圧測定の終了毎に最高血圧
値および最低血圧値などがそれぞれ表示されるようにな
っているが、それら血圧値の内置高血圧値は通常−層重
要な指標となるため、最高血圧値および最低血圧値など
が最終的に決定されて表示されるまで待つことなく、早
期に仮の最高血圧値として表示することが望まれている
。

発明が解決すべき問題点 しかしながら、各血圧測定時における仮の最高血圧値を
決定するに際して、その仮の最高血圧値に対応する脈拍
同期波を順次採取される各脈拍同期波間の差分の最大値
に基づいて検出することが考えられるが、このようにし
た場合には、差分の最大値が順次更新されて仮の最高血
圧値を一度で正確に検出することは困難であるため、−
旦表示された仮の最高血圧値がその後の脈拍同期波の採
取に伴って順次変更されてしまう場合がある。

問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景にして為されたものであり、
その要旨とするところは、前記のような連続血圧測定装
置であって、（ａ）各血圧測定時において前記脈拍同期
波が予め定められた個数以上採取されたとき、その脈拍
同期波の大きさを示す軸とカフ圧または時刻を示す軸と
の二次元座標内において、それら脈拍同期波の大きさを
示す点に基づいて回帰直線を決定する回帰直線決定手段
と、（ｂｌその回帰直線決定手段により決定された回帰
直線上において、その回帰直線の決定に供した前記脈拍
同期波の次の脈拍同期波の大きさの期待値を決定する期
待値決定手段と、（Ｃ）その期待値決定手段により決定
された期待値と実際の脈拍同期波の大きさとを比較し、
その実際の脈拍同期波が期待値を超えたことに基づいて
仮の最高血圧値を決定する仮最高血圧値決定手段と、（
ｄ）その仮最高血圧値決定手段により決定された仮の最
高血圧値を、その後に決定される真の最高血圧値に先立
って表示する表示手段とを、含むことにある。

作用 このようにすれば、各血圧測定時におてい脈拍同期波が
予め定められた個数以上採取されたとき、回帰直線決定
手段により、前記二次元座標内において脈拍同期波の大
きさを示す点に基づいて回帰直線が決定されるとともに
、その回帰直線上において、期待値決定手段により、回
帰直線の決定に供した脈拍同期波の次の脈拍同期波の大
きさの期待値が決定される。そして、仮最高血圧値決定
手段により、前記期待値と実際の脈拍同期波の大きさと
が比較され、その実際の脈拍同期波が期待値を超えたこ
とに基づいて仮の最高血圧値が決定されるとともに、そ
の仮の最高血圧値がその後に決定される真（正式）の最
高血圧値に先立って表示手段により表示される。

発明の効果 この結果、各血圧測定時において真の最高血圧値が表示
されるまで待つことなく、早期に仮の最高血圧値が決定
される。しかも、実際の脈拍同期波が前記回帰直線上に
おいて決定された期待値を超えたことに基づいて仮の最
高血圧値が決定されるので、各脈拍同期波間の差分の最
大値に基づいて仮の最高制圧値を決定する場合に比べて
、−旦表示された仮の最高血圧値が変更されることがな
いとともに比較的信頬度の高い値が暫定的に表示される
。

実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。

第２図は本発明が適用された連続血圧測定装置の制御回
路を示す図であって、１０は人体の上腕部等に巻回され
るゴム製袋状のカフである。カフ１０には、圧力センサ
１２、空気ポンプ１４、緩誹気用の絞り１６および電磁
弁１８、急排気用の電磁弁２０が配管２２を介してそれ
ぞれ接続されている。圧力センサ１２はカフ１０内の圧
力を表す圧力信号ｓｐを静圧弁別回路２４へ供給する。

静圧弁別回路２４はローパスフィルタを備えており、圧
力信号ｓｐに含まれる定常的な圧力を表すカフ圧信号Ｓ
Ｋを弁別してそのカフ圧信号ＳＫをＡ／Ｄ変換器２６を
介してＣＰＵ２８へ供給する。

カフ１０の内部にはマイクロフォン３０が設けられてい
る。マイクロフォン３０は、被測定者の上腕部等から発
生する脈音（コロトコフ音、以下に音という）を検出し
、Ｋ音を表すに音信号ＳＯを帯域フィルタ３２へ供給す
る。このに音が本実施例の脈拍同期波に相当する。帯域
フィルタ３２は、たとえば３０〜８０　ｔ（ｚ程度の周
波数成分を有する信号を通過させるものであって、通過
したに音信号Ｓ○をＡ／Ｄ変換器３４を介してＣＰＵ２
８へ供給する。

ＣＰＵ２８は、データバスラインを介してＲＯＭ３６、
ＲＡＭ３８、表示器４０、および出力インタフェース４
２と連結されており、ＲＯＭ３６に予め記憶されたプロ
グラムに従ってＲＡＭ３８の記憶機能を利用しつつ信号
処理を実行し、空気ポンプ１４および電磁弁１８．２０
を制御する一方、一連の血圧′測定動作を実行し、Ｋ音
信号ＳＯおよびカフ圧信号ＳＫ等に基づいて所定の血圧
値を決定し且つその血圧値を表示器４０に表示させる。

以下、本実施例の作動を第３図のフローチャートに従っ
て説明する。

電源が投入されると、ステップＳ１の初期処理が実行さ
れる。次いで、ステップＳ２が実行されることにより、
測定開始押ボタンスイッチ４４が操作されたか否か或い
は図示しない始動回路に設けられたタイマカウンタが満
了したか否かに基づいて、血圧測定が開始されたか否か
が判断される。

この判断が否定された場合にはステップＳ２が繰り返し
実行されて待機状態とされるが、ステップＳ２の判断が
肯定された場合にはステップＳ３が実行されることによ
り、両電磁弁１８．２０が共に閉状態とされるとともに
空気ポンプ１４が起動されて、カフ１０内が昇圧させら
れる。次に、ステップＳ４においては、カフ圧Ｐが予め
定められた一定の目標カフ圧Ｐｍを超えたか否かが判断
される。この目標カフ圧Ｐｍは最高血圧値よりも充分に
高い圧力、たとえば１８０　ｍｍＨｇ程度の値である。

カフ圧Ｐが目標カフ圧Ｐｍを未だ超えていないときには
ステップＳ３およびＳ４が繰り返し実行されるが、カフ
圧Ｐが目標カフ圧Ｐｍを超えたときにはステップＳ５が
実行されることにより、空気ポンプ１４が停止させられ
るとともに電磁弁１８が開状態とされて、カフｌＯの緩
やかな降圧が開始される。、続（ステップＳ６において
は、インデックスカウンタｉがクリアされる。このイン
デックスカウンタｉは後述のに音の大きさおよびその時
のカフ圧Ｐを表すデータのインデックスを示すものであ
る。次いで、ステップＳ７が実行されると、Ｋ音信号Ｓ
Ｏが採取されたか否かが判断される。この判断が否定さ
れた場合にはステップＳ７が繰り返し実行されるが、肯
定された場合には、採取されたに音信号ＳＯの大きさく
以下、単にに音の大きさという）がその時のカフ圧Ｐと
共にＲＡＭ：３Ｂに記憶される。したがって、本実施例
においては、ステップＳ７、マイクロフォン３０、およ
び帯域フィルタ３２などが脈拍同期波検出手段を構成し
ている。続くステップＳ８においては、フラグＦが１で
あるか否かが判断される。

このフラグＦは１であるときに仮の最高血圧値が決定さ
れていることを、０であるときに仮の最高血圧値が未だ
決定されていないことを示す。ステップＳ８の判断が否
定された場合にはステップＳ９が実行されて、インデッ
クスカウンタｉに１が加えられるとともに、ステ・ノブ
ＳＩＯが実行されてそのインデックスカウンタｉに対応
する格納場所に前記に音の大きさおよびその時のカフ圧
Ｐを表すデータがそれぞれ格納される。ステップＳ１１
においては、インデックスカウンタｉがたとえば５以上
であるか否か、すなわち５個以上のに音が採取されたか
否かが判断される。この判断が否定された場合にはステ
ップＳ７乃至３１１が繰り返し実行されてに音が順次採
取されるが、ステップＳｌｌの判断が肯定された場合に
は続くステップＳ１２が実行されることにより、Ｋ音の
大きさを示す軸とカフ圧Ｐを示す軸との二次元座標内に
おいて、Ｋ音の大きさを示す点に基づいて回帰直線が決
定される。すなわち、たとえば第４図に示すようにに音
データが得られたとすると、たとえばインデックスカウ
ンタｉ−２乃至ｉ−４にそれぞれ対応する３個のに音の
大きさを示す点に基づいて回帰直線ａが決定される。続
くステップＳ１３においては、前記回帰直線ａ上におい
て、その回帰面Ｌｌ　ａの決定に供したに音の次のに音
、すなわちインテ・ノクスカウンタｉ−４に対応するに
音の大きさの期待値Ｔｈ１、およびインデックスカウン
タｉに対応するに音の大きさの期待値Ｔｈ２がそれぞれ
決定される。本実施例においては、ステップＳ１２が回
帰直線決定手段に、ステップＳ１３が期待値決定手段に
それぞれ相当している。

次に、ステップＳ１４が実行されることにより、インデ
ックスカウンタｉ−１に対応する実際のに音の大きさＫ
（ｉ−１）が前記期待値Ｔｈｌより大きいか否かが判断
され、この判断が否定された場合にはステップＳ７乃至
Ｓ１４が操り返し実行されるが、ステップＳ１４の判断
が肯定された場合には続くステップ５１５が実行される
。ステップＳ１５においては、実際のに音の大きさＫ　
（ｉ）が前記期待値Ｔｈ２より大きいか否かが判断され
、この判断が肯定された場合には続くステップ８１６が
実行されることにより、大きさＫ（ｉ−１）なるに音が
採取された時のカフ圧ＰＩが仮の最高血圧値として決定
される。次に、ステップＳ１７においてはフラグＦが１
とされるとともに、ステップＳ１８が実行されて前記板
の最高血圧値が表示器４０に表示される。したがって、
本実施例においては、ステップＳ１４乃至Ｓ１６が仮最
高血圧値決定手段を、ステップ３１８および表示器４０
などが表示手段をそれぞれ構成している。

上記ステ、プＳ１５の判断が否定された場合には、ステ
ップＳ１９が実行されることにより、インデックスカウ
ンタｉに対応するに音の大きさＫ（ｉ）がＫ（ｉ−１）
に変更されるとともに、ステップ３２０が実行されてイ
ンテ・ノクスカウンタｉがｉ　−１とされる。これによ
り、ステップＳ１５において期待値Ｔｈ２より小さいと
判断されたに音データが抹消されるとともに、そのステ
ップＳ１５の判断が肯定されるまでステップＳ７乃至３
１５およびステップ５１９．Ｓ２０が繰り返し実行され
る。

ステップＳＩ８において仮の最高血圧値が表示されると
、ステップＳ２１の血圧値決定ルーチンが実行されるこ
とにより、採取された各に音の大きさの変化に基づいて
最高血圧値および最低血圧値などを決定するための良く
知られた血圧値決定アルゴリズムが実行され、これによ
り、最高血圧値および最低血圧値などが決定される。続
くステップＳ２２においては血圧測定が完了したか否か
が判断される。血圧測定が完了していない場合には上記
ステップＳ７およびＳ８が実行されることとなるが、ス
テップＳ８においてはフラグＦは１であると判断される
ので、前記ステップＳ９乃至Ｓ２０がスキップさせられ
てステップＳ７．Ｓ８゜Ｓ２１．Ｓ２２が繰り返し実行
される。ステップＳ２２において血圧測定が完了したと
判断された場合には、ステップＳ２３が実行されて前記
フラグＦがクリアされる。次いで、ステップＳ２４が実
行されると、上記血圧値が表示器４０に表示されるとと
もに、必要に応じて電磁弁２０が開状態とされてカフ１
０内が急速に排圧される。その後、再びステップＳ２以
降が実行されることにより、血圧測定が連続的に行われ
る。

このように、本実施例によれば、各血圧測定時において
真の最高血圧値が表示されるまで待つことなく、早期に
仮の最高血圧値が決定される。しかも、実際のに音の大
きさが回帰直線上において決定された期待値を超えたこ
とに基づいて仮の最高血圧値が決定されるので、各に音
の大きさ間の差分の最大値に基づいて仮の最高血圧値を
決定する場合に比べて、−旦表示された仮の最高血圧値
が変更されることがないとともに比較的信頬度の高い値
が暫定的に表示される。

また、本実施例によれば、２個の実際のに音の大きさＫ
（ｉ−１）およびＫ　（ｉ）が共に期待値Ｔｈｌおよび
Ｔｈ２より大きいと判断されたとき、そのＫ（ｉ−１）
に対応するカフ圧Ｐが仮の最高血圧値として決定される
ように構成されているので、仮の最高血圧値の信顛度が
一層向上する。

また、本実施例によれば、採取された各に音信号ＳＯを
平滑化処理する必要がないので、仮の最高血圧値が比較
的迅速に決定される。

なお、前述の実施例においては、回帰直線の決定に供し
たに音の次および更にその次の２個のに音の大きさにつ
いてそれぞれ期待値が決定されており、実際のに音の大
きさがそれら期待値を共に超えたとき、回帰直線の決定
に供したに音の直後のに音が採取された時のカフ圧Ｐを
もって仮の最高血圧値と決定されているが、必ずしもそ
の必要はなく、たとえば、実際のに音の大きさが２個以
上の期待値をそれぞれ超えたとき、２番目以降の期待値
に対応する何れかのに音が採取された時のカフ圧Ｐに基
づいて決定しても良いし、また、各期待値を超えた複数
の実際のに音がそれぞれ採取された時の各カフ圧Ｐの平
均に基づいて決定しても良い。

また、前述の実施例においては、Ｋ音が５個以上採取さ
れたとき、その内の３個のに音の大きさを示す点に基づ
いて回帰直線が決定されるように構成されているが、必
ずしもその必要はなく、Ｋ音は少なくとも３個採取され
ておれば回帰直線を決定し得るとともに、４個以上のに
音に基づいて回帰直線を決定するようにしても良い。

また、前述の実施例において、回帰直線は、Ｋ音の大き
さを示す軸とカフ圧Ｐを示す軸との二次元座標内におい
て決定されるようになっているが、Ｋ音の大きさを示す
軸と時刻を示す軸との二次元座標内において決定されて
も良い。

また、前述の実施例において、採取された各に音信号Ｓ
Ｏに平滑化処理を施した後、回帰直線を決定するように
しても良い。

また、前述の実施例においては、仮の最高血圧値が決定
された後に音信号ＳＯの採取に応じて血圧値決定ルーチ
ンを実行する所謂リアルタイム処理にて構成されている
が、必ずしもその必要はなく、Ｋ音信号ＳＯが全数採取
された後所謂ハツチ処理にて血圧値を決定することも可
能である。

その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種
々変更が加えられ得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のクレーム対応図である。第２図は本発
明の一実施例を示すブロック線図である。 第３図は第２図の実施例の作動を説明するためのフロー
チャートである。第４図は採取されたに音信号の一例を
示す図であって、回帰直線および期待値を説明するため
の図である。 １０：カフ ３０；マイクロフォン ３２：帯域フィルタ ４０：表示器 出願人　　株式会社　日本コーリン 第１図 第４図 カフェＰ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 生体の一部に巻回されたカフの圧力変化に伴って発生す
   る脈拍同期波を脈拍同期波検出手段により順次採取し、
   該脈拍同期波の大きさの変化に基づいて該生体の血圧値
   を連続的に測定する連続血圧測定装置であって、 各血圧測定時において前記脈拍同期波が予め定められた
   個数以上採取されたとき、該脈拍同期波の大きさを示す
   軸とカフ圧または時刻を示す軸との二次元座標内におい
   て、該脈拍同期波の大きさを示す点に基づいて回帰直線
   を決定する回帰直線決定手段と、 該回帰直線決定手段により決定された回帰直線上におい
   て、該回帰直線の決定に供した前記脈拍同期波の次の脈
   拍同期波の大きさの期待値を決定する期待値決定手段と
   、 該期待値決定手段により決定された期待値と実際の脈拍
   同期波の大きさとを比較し、該実際の脈拍同期波が該期
   待値を超えたことに基づいて仮の最高血圧値を決定する
   仮最高血圧値決定手段と、該仮最高血圧値決定手段によ
   り決定された仮の最高血圧値を、その後に決定される真
   の最高血圧値に先立って表示する表示手段と を含むことを特徴とする連続血圧測定装置。