JPS635158A - ユニツトインジエクタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明はユニットインジェクターに関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

ディーゼル内燃機関の燃料噴射装置のひとつとして、燃
料噴射ポンプ部と燃料噴射弁部とを気筒別に一体一組に
構成し、エンジンのシリンダヘッドに直接取付けられる
ユニットインジェクターがある。

このユニットインジェクターは、−般に燃料噴射ポンプ
部と燃料噴射弁部とが直列状になっているか、あるいは
本願出願人の提案による実開昭５９−８８２７号のよう
に、燃料噴射ポンプ部と燃料噴射弁部とが直交状に構成
されており、燃料噴射ポンプ部には、プランジャを摺動
自在に内挿するプランジャバレルが設けられている。

ところで、この種インジェクターは小型化と高圧化が要
望されているが、従来ではポンプホルダに径大な収容穴
を作り、この穴にプランジャバレルを遊嵌状に落し込み
、この上からノズルホルダの凸部をねじ込むか、または
凸部をプランジャバレル端面に当接するように嵌め、ノ
ズルホルダ円周上に配した複数のボルト穴を介してボル
トを締め付けることでプランジャバレルを固定していた
。

しかしながら、この構造では、プランジャバレルの端面
とノズルホルダの接面から油漏れが起りやすく、これを
回避するにはノズルホルダのねじ込みを増したり、ボル
トの締め付けを強固にする必要がある。しかし、バレル
の固定力を得るための受圧面は専らバレル端面という小
さな面積に限られるため、強度的な面からバレルを薄肉
小型なものにすることができず、従ってまたポンプノズ
ルも小径化することができない、そのため前記要望に的
確に応えることができなかった。

この対策としては、ポンプホルダにプランジャバレルを
切削により直接加工する方法もあるが、この手法では、
バレル以外の部分についても耐摩耗性、焼き入れ性など
の優れた材質で構成することになり、加工も容易でない
ため、生産性が悪化すると共に価格も高価になるという
問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は前記のような従来の問題点を解決するために研
究して創案されたもので、その目的とするところは、小
型で高圧化に対応ができ、しかも構造が簡単で製造も容
易なユニットインジェクターを提供することにある。

この目的を達成するため本発明は、燃料噴射ポンプ部と
燃料噴射弁部とを一体に構成したユニットインジェクタ
ーにおけるプランジャバレルの固定方法の発想を転換し
、ハウジングにプラグ穴に続いて段付きの圧入用穴を形
成し、前記圧入用穴に側面に高圧吐出ポートと低圧吸入
ポートを仕上げ加工したバレルを冷しバメにより圧入固
定したものである。

〔実　施　例〕

以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。

第１図ないし第４図は本発明によるユニットインジェク
ターの実施例を示すもので、１はハウジングであり、垂
直状のポンプ部１０とこれの上側部位から側方に連成さ
れたノズル部１１とを一体形成し、側面はぼＬ字状をな
している。

前記ポンプ部１０には、頂面から所要深さにわたり、め
ねじを有するプラグ穴１２が形成されると共に、このプ
ラグ穴１２に続いて、該穴よりも適度に径が小゛さく下
部に段部１４のある圧入用穴１３が形成され、段部１４
に続いては径***１５とこれよりも径の拡大した２段の
穴１．６．１７が形成され、下段の穴１７はポンプ部下
面に開口している。

そして、前記圧入用穴１３の高さ方向中間には、リング
状の油溜１８が四人形成され、その−部がノズル部１１
と反対側の低圧燃料吸入口１９に連通している。

また、ノズル部１１には先端から所要の深さでノズルス
プリング挿入穴２０が穿設されるとともに、これと位相
をずらせてノズル本体の油溜（図示せず）に到る通油孔
２１が穿設されている。

２はプランジャバレルであり、中心にプランジャ４の摺
動孔２２が形成されるとともに、外径側は、前記ポンプ
部１０の圧入用穴１３に合致する形状、外径の洞部２３
と、径***１５に合致する外径の軸筒部２４に仕上げ加
工され、かつ、少なくとも画面に、低圧吸入ポート２５
と高圧吐出ポート２６とが仕上げ加工されている。勿論
これ以外にも、プリストローク用横穴などを加工しても
よいものである。

高圧吐出ポート２６は前記したノズル部１１の通油孔２
１と合致する位置に形成され、第１図の実施例では胴部
肉厚を貫通しており、第２図の実施例では中間で止まり
、そこからプラグ１２に向かった縦孔２７が穿設されて
いる。

そして、プランジャバレル２は、この仕上げ状態で液体
窒素等の冷媒により冷却されたのち、前記高圧吐出ポー
ト２６を通油孔２１と整合するように位置決めされ、第
４図のようにプラグ穴１２を通して圧入用穴１３に押し
込むことで密に固定されるものである。

３はプラグ穴１２にねじ込まれたプラグであり、先端に
プランジャバレル２の上端面と接するエツジ部３ｏが形
成されている。

本発明の基本構成は以上のとおりであるが、さらに好ま
しい追加態様としては以下のようなものがある。

そのひとつは、前記エツジ部とプランジャバレル端面間
の高圧シール部からの発生する圧力を減圧する機構を組
み込むことであり、具体的には、第２図のようにプラグ
３のおねじ部より上に○リング２８を取付けるとともに
、第３図のようにプランジャバレル２の胴部外周面に前
記ハウジングポンプ部１０の油溜１８に臨む長さのスリ
ット２９を形成するものである。

また、他のひとつは、エア抜き機構としてプラグ３とプ
ランジャバレル２の頭部間にチエツクバルブ３１を組み
込むことである。すなわち、第２図において、プラグ中
心部に上部が拡開室３３となっためくら穴３２が形成さ
れ、このめくら穴３２にプランジャバレル２の摺動孔（
高圧室）２３の上端と当接するバルブ３４が内挿され、
バルブ３４の内側に押し付けばね３５が配され、このば
ねの上部はめくら穴３２に装着したボリューム調整部材
兼ストッパ３６により支承されている。そして、バルブ
３４の外周には第３図で示すように高圧循環用のスリッ
ト３７が形成されている。

その他国面において、４０はタペット、４１はスプリン
グ受け、４２はスプリング、４３はコントロールスリー
ブ、４４はコントロールピニオン、４５は切欠き溝、４
６は袋ナツト、４７はノズル本体、４８はノズルスプリ
ングである。

〔実施例の作用〕

本発明においては、ポンプ部１ｏとノズル部１１とがハ
ウジング１に一体形成され、そのポンプ部１０にプラン
ジャバレル２が従来のようにノズルホルダで局部的に強
圧されることで固定されるのでなく、冷しバメで圧入固
定されている。そのため、プランジャバレル２が圧入用
穴１３と段部１４および径***１５の各面を合わせた広
い面積でハウジング１に受けられ、応力が分散すること
から、プランジャバレル２の肉厚を薄く小径化すること
が可能であり、また、プランジャバレル２がハウジング
１と高精度で一体化するので、高圧にも十分耐えられ、
ハウジング１にポンプ部１０とノズル部１１とを一体形
成したこととあいまち、燃料漏れが生じにくい。

なお、本発明のユニットインジェクターは従来のものと
同様に作動するもので、すなわち、燃料はフィードポン
プにより低圧燃料吸入口１９からハウジング内面の油溜
１８に入り、さらにプランジャバレル側面の低圧吸入ポ
ート２５からバレル内に入り、図示しないカムによりタ
ペット４０が押し上げられることによりプランジャ４が
摺動孔２３中を上昇し、低圧吸入ポート２５を閉じるこ
とにより高圧化され、高圧吐出ポート２６および通油孔
２１を介してノズル側に高圧が作用し、規定圧に達する
と、ノズル本体４７の図示しない針弁がスプリング４８
に抗して押し上げられて噴射される。そして、噴射量は
コントロールラックによりコントロールスリーブ４３と
ともにプランジャ４が回転することで増減される。

なお、前記プランジャ４の作動により発生した高圧油は
、プラグ先端のエツジによりシールされるが、高圧のた
め一部の圧力が外側に漏れ、従来ではこの漏れた油がプ
ラグ３のおねじ部を伝わり。

ハウジング外側に流出する問題があった。しかし、第２
図と第３図の実施例のようにプランジャバレル２の側面
にスリット２９を形成しておくときには、プラグ３の高
圧エツジシール部から外側に漏れた圧油はプランジャバ
レル２とプラグ３の隙間に溜り、この圧油がおねじ部を
伝わっても０リング２８によりそれ以上漏洩せず、前記
スリット２９を通して油溜１８に送られ、低圧燃料油と
混合する。そのため、プランジャバレル２のハウジング
１への冷しバメによる利点を生かしつつ、プラグ３から
の油漏れが防止される。

また、従来ユニットインジェクターにはエア抜きの機構
が無く、プランジャから圧送された燃料がプランジャ頭
部のプラグ室等に溜るため迅速なエア抜きが困難であっ
た。しかし、第２図のようなチエツクバルブ３１を設け
るときには、プランジャ４で高圧化された油がバルブ３
４を押し付けばね３５に・抗して押し上げ、押し上げら
れた高圧油はバルブ３４の移動により創生されたチエツ
クバルブ室に入り、プランジャバレル２の縦孔２７から
高圧吐出ポート２６を経てノズル側に吐出される。その
ため組み立て時に混入したエアが自動的に抜き取られ、
続いて行われるユニットインジェクターの性能計測デー
タの正確を期すことができ、また、その後の使用におい
ても、エンジン始動時に速やかにエア抜きがなされるた
め始動性が向上する。

〔発明の効果〕

以上説明した本発明によるときには、ユニットインジェ
クター構成上枢要なプランジャバレルに予め高圧吐出ポ
ートと低圧吸入ポートを加工しておき、その完成プラン
ジャバレルをハウジングに形成した圧入用穴に冷しバメ
にて圧入固定したので、支持面積の増加で強度が実質的
に向上し、これにより薄肉化が可能となり、ハウジング
の小型化を達成することができるものであり、また、同
時にバレルの精度が良くこれがハウジングに一体化する
ので組付は部分の油漏れが少なく、前記の強度向上とあ
いまち高圧化に対応することができるなどの優れた効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるユニットインジェクターの一実施
例を示す断面図、第２図は本発明の別の実施例を示す断
面図、第３図は第２図の部分的拡大図、第４図は第２図
の実施例におけるハウジングに対するプランジャバレル
の組付は状況を示す説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 燃料噴射ポンプ部と燃料噴射弁部とを一体に構成したユ
   ニットインジェクターにおいて、ハウジングにプラグ穴
   に続いて段付きの圧入用穴を形成し、前記圧入用穴に、
   側面に高圧吐出ポートと低圧吸入ポートを仕上げ加工し
   たバレルを冷しバメにより圧入固定したことを特徴とす
   るユニットインジェクター。