JPS635115Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は火災受信機に関するものである。

第１図は従来の火災受信機の回路図を示し、図
中R_P電源切替リレー、BGは整流ブリツジ、L_Pは
交流電源灯、PTは電源トランス、Ｅは蓄電池で
ある。この従来例は所謂予備電源内蔵型火災受信
機で、通常はダイオードD′と限流抵抗R₁とを介
して蓄電池Ｅを充電し、整流ブリツジBGの出力
を電源切替リレーR_PのNO接点r_Pを介して火災受
信表示回路Ａに電源を供給し、停電時には閉成さ
れたNO接点r_Pを介して蓄電池Ｅより火災受信表
示回路Ａに電源を供給するようになつている。尚
図中Ｂは電池テスト回路、Blは警報ベル、ｒは
火災受信表示回路Ａの動作に応じて閉成される火
災検知出力接点である。

第２図は蓄電池Ｅを具備しない従来の火災受信
機の回路を示しかかる回路は停電時には作動でき
ないものである。

このように従来は２種の火災受信機のタイプが
製作されており、後者のものは施工後に蓄電池を
含む予備電源設備を付加することが困難であり、
必然的に２機種別々に製作しなければならないと
いう欠点があつた。また前者のものは交流電源回
路のスイツチを遮断しても警報ベルBlを一旦作
動すると停めることができないという問題があつ
た。

本考案は上述の欠点に鑑みて為したもので、そ
の目的とするところは、火災受信機本体と、予備
電源を内蔵する対外ユニツトとを適宜接続するこ
とにより、予備電源付と、予備電源無しの火災受
信機を構成でき、使用々途に応じれる火災受信機
を提供するにある。

以下本考案を実施例によつて説明する。

第３図は一実施例の全体回路図を、第４図はそ
の概略正面図を示す。即ちかかる実施例は受信機
本体１に電源トランスPTと、この電源トランス
PTの２次出力端間に入力端を接続して整流出力
を火災受信表示回路Ａに供給する整流ブリツジ
BGと、電源トランスPTの２次出力端の一方と
整流ブリツジBGの負極側出力端との間に限流抵
抗R₂を介して接続した発光ダイオードからなる
交流電源灯L_Pと、ジヤンパ線２と火災検知出力
接点ｒを介して整流ブリツジBGの出力端間に接
続した警報ベルBlとからなり、整流ブリツジBG
の負極側出力端に接続した負極接続受端子ａ、整
流ブリツジBGの正極の正極側出力端に接続した
正極接続受端子ｂ、電源トランスPTの充電用の
２次出力端に接続した充電接続受端子ｃ、ジヤン
パ線２の両端に夫々接続した接続受端子ｄ、ｅを
夫々設けコネクタ４を着脱自在に接続する接続受
部５を側面に設けたものである。従つて予備電源
無しとして使用する場合受信機本体１だけの使用
でよいわけである。外付ユニツト６は接続受部５
にコネクタ４と接続線７とを介して接続する接続
部８を側面に設けており、接続部８には接続受端
子ｄ、ｅに接続する接続端子d′、e′と、正極接続
受端子ｂに接続する接続端子b′と、充電接続受端
子ｃに接続する充電接続端子c′と、負極接続受端
子ａに接続する負極接続端子a′とを有し、負極接
続端子a′と充電接続端子c′との間に整流ダイオー
ドＤ、限流抵抗R₁とを介して蓄電池Ｅを接続し、
この蓄電池Ｅに電池テスト回路Ｂを並列に接続
し、更に限流抵抗R₁と蓄電池Ｅとの接続点と、
正極接続端子b′との間に電源切替リレーR_PのNO
接点r_Pを接続し、更に接続端子d′、e′間にベル停
止スイツチSWを接続してある。そして電源切替
リレーR_Pを整流ダイオードＤ、限流抵抗R₁、蓄
電池Ｅの直列回路に並列接続してある。電池テス
ト回路Ｂは電圧指示計９等によつて構成され、テ
スト時に蓄電池Ｅの電圧を電圧指示計９で表示す
るようになつている。

しかしてこの対外ユニツト６を用いる場合はコ
ネクタ４と接続線７とを介して受信機本体１の接
続受部５と接続部８とを接続する。この際第５図
に示すようにプリント基板３に配線接続したジヤ
ンパ線２を切断する。

さて第３図回路にあつて、今交流電源ACが電
源トランスPTの１次側に接続されているときに
は整流ブリツジBGにより整流された直流電圧が
火災表示受信回路Ａに供給され、また交流電源灯
L_Pが点灯し、蓄電池Ｅには整流ダイオードＤ、
限流抵抗R₁を通して充電電流が流れ蓄電池Ｅを
充電している。停電となると電源切替リレーR_P
が復旧しNO接点がr_Pが閉じる。これにより蓄電
池Ｅより火災受信表示回路Ａに電源が供給され
る。このとき交流電源灯L_Pには整流ブリツジBG
により電圧がかからなくなり点灯しない。又、警
報ベルBlをベル停止スイツチSWにより電源スイ
ツチ（図示せず）を切つたときでも停止させるこ
とができる。

尚第６図のようにジヤンパ線２の部分を着脱自
在な接続端子１０で接続受部５に接続するように
すれば、ジヤンパ線２を切断する必要がない。

本考案は上述のように構成した受信機本体と、
外付ユニツトとを形成してあるので、予備電源付
と、予備電源無しの火災受信機を容易に適宜形成
することができ、火災受信機を２種製作する必要
がなく、生産性、コスト等に有利な上に、施工後
予備電源付きへの変更が容易に行なえ、また受信
機本体の火災の受信表示回路の違いにより本体の
種類が増えても電源容量が変わらなければ、外付
ユニツトを共通に使用することも可能であるとい
う効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は夫々従来例の回路図、第３図
は本考案の一実施例の回路図、第４図は同上の概
略正面図、第５図は同上のジヤンパ線部分の拡大
図、第６図は本考案の別の実施例のジヤンパ線部
分の拡大図であり、PTは電源トランス、Ａは火
災受信表示回路、Ｂは電池テスト回路、BGは整
流ブリツジ、Ｄは整流ダイオード、Ｅは蓄電池、
R_Pは電源切替リレー、r_PはNO接点、Blは警報ベ
ル、SWはベル停止スイツチ、L_Pは交流電源灯、
ａは負極接続受端子、ｂは正極接続受端子、ｃは
充電接続受端子、ｄ，ｅは接続受端子、a′は負極
接続端子、b′は正極接続端子、c′は充電接続端、
d′，e′は接続端子、１は受信機本体、２はジヤン
パ線、４はコネクタ、５は接続受部、６は外付ユ
ニツト、８は接続受部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源トランスと、電源トランスの２次出力端に
   入力端を接続した整流ブリツジと、一端を電源ト
   ランスの２次出力端の一方に他端を整流ブリツジ
   の一方の出力端に接続した交流電源灯と、整流ブ
   リツジの出力端間に接続した火災受信表示回路
   と、火災検知出力接点と切離自在なジヤンパ線と
   の直列回路を介して整流ブリツジの出力端間に接
   続した警報ベルと、ジヤンパ線の両端を夫々接続
   した接続受端子並びに整流ブリツジの正極側に接
   続した正極接続受端子及び整流ブリツジの負極側
   に接続した負極接続受端子、電源トランスの２次
   出力端の一端に接続した充電接続受端子を有した
   接続受部とを具備した受信機本体を形成し、接続
   受部の各端子に対応する端子を有し、コネクタを
   介して着脱自在に接続する接続部と、接続部の負
   極接続端子と充電接続端子との間に整流ダイオー
   ドを介して接続した蓄電池と、蓄電池の両端の電
   圧を検知して蓄電池の状態をチエツクする電池テ
   スト回路と、整流ダイオードと蓄電池との直列回
   路に励磁コイルを並列接続した電源切替リレー
   と、接続部の正極接続端子と蓄電池の正極との間
   に接続した電源切替リレーのNO接点と、ジヤン
   パ線の両端に対応する接続部の一対の接続端子間
   に接続するベル停止スイツチとを具備した外付ユ
   ニツトを形成して成る火災受信機。