JPH0218655Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、遠隔監視装置などの受信機の監視状
態表示回路に関するものである。

（背景技術） 従来、遠隔監視装置に使用する受信機は、第１
図のように、交流電源１を全波整流器２で整流
し、電源切替リレー３の接点４の常閉N.O側を通
して受信機回路５を駆動し、ダイオードD₁、抵
抗R₁および電池容量チエツクスイツチ６の常閉
N.C側を通して蓄電池７を充電するようにしてい
た。８は常閉型スイツチで、電池容量チエツクス
イツチ６に連動するものであり、９は交流電源表
示灯である。１０は放電抵抗で、受信機回路５の
最大負荷に相当する抵抗であり、この放電抵抗１
０に並列に電池電圧チエツク回路１１を接続し、
電池容量チエツクスイツチ６の常開N.O側を通し
て蓄電池７に接続し、蓄電池７を接点４の常閉
N.C側を通して受信機回路に接続していた。１２
は電池容量表示灯である。

今、電池容量をチエツクする際に、電池容量チ
エツクスイツチ６を常開N.O側に倒すと、蓄電池
７から電池容量チエツクスイツチ６を通して放電
抵抗１０と電池電圧チエツク回路１１に電圧が印
加され、所定の電圧があれば電池容量表示灯１２
が点灯する。停電時には、電源切替リレー３に電
圧が印加されないため、接点４が常閉N.C側に切
替り蓄電池７から受信機回路５に電圧を印加し、
監視状態をつづける。しかるに、停電時に蓄電池
７に切替つたとき、蓄電池７に切替つたという表
示が出ないため、又、交流電源表示灯９が消灯し
ているため、電源がが切れているのかどうか、い
いかえれば、受信機が監視状態であるかどうかが
判別できないという欠点を有していた。

（考案の目的） 本考案の目的とするところは、停電時、いいか
えれば蓄電池による監視状態を表示して受信機の
状態を容易に判別できるようにすることにある。

（考案の開示） 実施例 第２図において、１３は電源切替リレーの常閉
接点で、電池電圧チエツク回路１１に直列に接続
して蓄電池７に接続し、電池容量チエツクスイツ
チ６の常開N.O側と放電抵抗１０とを直列に接続
して電池電圧チエツク回路１１に並列に接続す
る。他は第１図と同様である。

動 作 電池容量チエツク時は、電池容量チエツクスイ
ツチ６を常開N.O側に倒すと、これに連動して常
閉型スイツチ８が開くため、電源切替リレー３に
電圧が印加されなくなり、常閉接点１３が閉じて
蓄電池７から放電抵抗１０および電池電圧チエツ
ク回路１１に電圧が印加され、所定の電圧があれ
ば電池容量表示灯１２が点灯する。即ち、蓄電池
７の電圧をV_B、ツエナーダイオードZD₁の電圧降
下をV_ZDとするとき、（V_B−V_ZD）R₄／R₃＋R₄の電圧がト ランジスタTr₁のベース、エミツタ間にかかり、
この電圧が約0.6V以上であれば電池容量表示灯
１２が点灯する。

つぎに、停電時には、接点４および常閉接点１
３は図示の状態になるため、蓄電池７より受信機
回路５に電圧が印加されると同時に電池電圧チエ
ツク回路１１にも電圧が印加される。このとき、
電池容量チエツクスイツチ６は図示の状態である
ため、放電抵抗１０には電圧が印加されず、余分
の電流を消費することはない。したがつて、蓄電
池７の電圧が所定の電圧以上ある場合には、電池
容量表示灯１２が点灯し、停電時で監視状態であ
ることを表示できる。

すなわち、電池容量チエツクスイツチ６を操作
すれば、放電抵抗１０と電池電圧チエツク回路１
１とが並列接続され、また、常閉型スイツチ８が
開いて電源切替リレー３への給電が停止するから
常閉接点１３が閉じるのであり、電池電圧チエツ
ク回路１１に蓄電池７がが接続されることにな
る。その結果、蓄電池７の残容量が十分にあれ
ば、電池容量表示灯１２が点灯する。一方、停電
時には電源切替リレー３の常閉接点１３が閉じる
から、受信機回路５と電池電圧チエツク回路１１
との並列回路が蓄電池７に接続されることにな
り、電池容量チエツクスイツチ６を操作したとき
と同様に、蓄電池７の残容量が十分であれば、電
池容量表示灯１２が点灯する。このように、受信
機回路５への給電がなされていれば、交流電源表
示灯９と電池容量表示灯１２とのいずれかが点灯
するから、受信機が監視状態であることが判別で
きるのである。また、停電時に受信機が監視状態
であるかどうかの判別と、蓄電池７の残容量が十
分であるかどうかの判別との２つの機能を電池容
量表示灯１２により実現しているから、従来構成
に比較すれば電源切替リレー３に常閉接点１３を
追加するのみでよく、部品点数の増加を最小限度
にとどめることができる。

（考案の効果） 本考案は、上述したように、交流電源の通電時
に点灯する交流電源表示灯と、外部操作により受
信機回路の最大負荷に相当する放電抵抗を電池容
量表示灯を備えた電池電圧チエツク回路の両端間
に接続する電池容量チエツクスイツチと、電池容
量チエツクスイツチに連動して電源切替リレーへ
の給電を停止する常閉型スイツチとを備え、上記
電源切替リレーは交流電源の停電時に閉じる常閉
接点を備え、上記電池電圧チエツク回路と上記常
閉接点との直列回路を蓄電池の両端間に接続して
いるので、停電時、いいかえれば蓄電池による監
視状態を表示でき、受信機の状態を容易に判別で
きるという効果を奏するものである。すなわち、
交流電源の通電時には交流電源表示灯が点灯し、
停電時には電池容量表示灯が点灯することによつ
て、受信機が監視状態であることを確認すること
ができるとともに、通電状態か停電状態かの識別
ができるのである。しかも、蓄電池の残容量を確
認する電池容量表示灯を用いて、蓄電池の残容量
の確認と、停電時における監視状態の確認との２
機能に兼用しているから、回路構成の変更や部品
の増加がほとんどないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の受信機の回路図、第２図は本考
案の一実施例の回路図である。 １……交流電源、２……全波整流器、３……電
源切替リレー、４……接点、５……受信機回路、
６……電池容量チエツクスイツチ、７……蓄電
池、１０……放電抵抗、１１……電池電圧チエツ
ク回路、１３……常閉接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 交流電源を整流して受信機回路を駆動するとと
   もに蓄電池を充電し、交流電源の停電時に作動す
   る電源切替リレーにより受信機回路に前記蓄電池
   を接続する如くした受信機において、交流電源の
   通電時に点灯する交流電源表示灯と、外部操作に
   より受信機回路の最大負荷に相当する放電抵抗を
   電池容量表示灯を備えた電池電圧チエツク回路の
   両端間に接続する電池容量チエツクスイツチと、
   電池容量チエツクスイツチに連動して電源切替リ
   レーへの給電を停止する常閉型スイツチとを備
   え、上記電源切替リレーは交流電源の停電時に閉
   じる常閉接点を備え、上記電池電圧チエツク回路
   と上記常閉接点との直列回路を蓄電池の両端間に
   接続して成る受信機の監視状態表示回路。