JP2003278810A - ベンチレーテッド型ブレーキディスク - Google Patents
ベンチレーテッド型ブレーキディスクInfo
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- JP2003278810A JP2003278810A JP2002077787A JP2002077787A JP2003278810A JP 2003278810 A JP2003278810 A JP 2003278810A JP 2002077787 A JP2002077787 A JP 2002077787A JP 2002077787 A JP2002077787 A JP 2002077787A JP 2003278810 A JP2003278810 A JP 2003278810A
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Abstract
ーテッド型ブレーキディスクを提供することにある。 【解決手段】 環状の平板部53及びその内端より軸方
向に突設され車軸に固定される筒部52を有する環状ブ
ラケット50と、外周部が放射状に配置された複数の放
熱歯72からなり、平板部53の表面及び裏面にそれぞ
れ固着された一対の環状放熱板70と、隣接する放熱歯
72間に形成される空気路73の内端部を大気に開放さ
せて一対の環状放熱板70にそれぞれ固着され、ブレー
キパッドが摺接する一対の環状摩擦板60とから構成さ
れ、ブレーキディスクの冷却効率が向上する。
Description
両等の車両用ブレーキ装置に用いられる放熱構造を有す
るベンチレーテッド型ブレーキディスクに関するもので
あり、特に空気路を備えたベンチレーテッド型ブレーキ
ディスクに関するものである。
い車体に取付けられた一対のブレーキパッドにより挟圧
される環状ローター部と、車軸に固定される取付部とを
有し、車輪と共に回転する環状ローター部が一対のブレ
ーキパッドにより挟圧される際に生じる摩擦力によって
ブレーキディスクの回転を制動するようになっている。
そして、制動時のブレーキディスクとブレーキパッドと
の間に生じる摩擦熱により、ブレーキパッドの摺接面
(環状ローター部が摺接する面)に炭化物の膜が形成さ
れ、ブレーキパッドと環状ローター部との摩擦係数が低
下してブレーキ効果が低下する。
に、図7及び図8に示すようなベンチレーテッド型ブレ
ーキディスクが知られている。なお、図8は、図7のA
−A断面を示す。即ち、このブレーキディスクでは、放
熱歯12及び空気路13が放射状に形成された環状放熱
板10の表裏面に、一対の環状摩擦板20がそれぞれ固
着され、ブレーキディスクが回転すると、遠心力で空気
路13内の空気が、空気路13の外端部から外部に排出
され、そのために負圧状態となった空気路13内に、そ
の内端部から空気が取り入られることで、ブレーキディ
スク内に空気流が作られ、この空気流によって熱せられ
たブレーキディスクを冷却するものである。
は、特に、高速走行の急ブレーキや下り坂での連続ブレ
ーキ時には、ブレーキパッドとの摩擦熱が増大し、高熱
が発生するため、ブレーキディスクに熱変形を発生し、
このような高温が継続し、有効な放熱が行なわれない
と、ブレーキの効きが悪くなるという問題点がある。
な問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とす
るところは、冷却効率を向上することができるベンチレ
ーテッド型ブレーキディスクを提供することにある。な
お、本発明の上記並びにその他の目的と新規な特徴は、
本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろ
う。
の本発明のベンチレーテッド型ブレーキディスクは、環
状の平板部及びその内端より軸方向に突設され車軸に固
定される筒部を有する環状ブラケットと、外周部が放射
状に配置された複数の放熱歯からなり、上記環状ブラケ
ットの平板部の表面及び裏面にそれぞれ固着された一対
の環状放熱板と、隣接する上記放熱歯間に形成される空
気路の内端部を大気に開放させて上記一対の環状放熱板
にそれぞれ固着され、ブレーキパッドが摺接する一対の
環状摩擦板とを具備したことを特徴とするものである。
ーキディスクは、環状ブラケットの表裏面両側に空気路
が形成されていることから、空気の流通が促進され、ブ
レーキディスクの冷却効率が向上すると共に、熱のばら
つきが減少する。
上記環状ブラケットの筒部との間に間隙を有するように
上記環状ブラケットに固着されたことを特徴とするもの
であり、これによって、空気が当該間隙からもブレーキ
ディスク内を流通するようになるので、冷却効率がより
向上するようになる。
の環状放熱板の空気路を、上記環状ブラケットを挟んで
周方向に互い違いに配置することが好ましい。さらに、
本発明においては、上記環状摩擦板は、周方向に分割さ
れた複数の分割板を周方向に連結して組立てられたこと
を特徴とするものであり、また、帯状板を環状に連結し
て組立てられたことを特徴とするものである。これらに
よって、ブレーキ材の歩留りの向上が図られる。また、
本発明においては、上記環状ブラケットに、その重量を
軽減するための軽量孔が穿設されたことを特徴とするも
のであり、これによって、車両の操縦安定性が向上する
と共に、ブレーキディスクの表面積が増大することによ
り放熱性が向上する。
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るベン
チレーテッド型ブレーキディスクを例示したものであ
り、図2は、図1のB−B断面を示す。図1及び図2に
おいて、ベンチレーテッド型ブレーキディスクは、環状
ブラケット50、この環状ブラケット50の表側及び裏
側にそれぞれ固着された一対の環状放熱板70及びこれ
ら環状放熱板70にそれぞれ固着された一対の環状摩擦
板60から構成されている。
53を備えると共に、この平板部53の内端より軸方向
の一方側に突出する有底の筒部52を有している。上記
筒部52の底部には、その中心部に位置する内穴51が
開設され、この内穴51の周りに複数のねじ孔54が穿
設されている。このような環状ブラケット50は、その
内孔51内に図示しない車軸が嵌挿され、この状態で車
軸にねじ止め固定されるようになっている。
化し、車両の操縦安定性を確保するため、複数の丸い軽
量穴55が全域に亘って散在するように穿設されてい
る。なお、このような丸い軽量穴55に代えて、図3
(a)に示すように、径方向に長い複数の長穴55aを
放射状に形成してもよく、また、図3(b)に示すよう
に、周方向に長い複数の長穴55bを周方向に形成して
もよい。このように、軽量穴55、55a、55bを設
けることは、ブレーキディスクの表面積拡大につなが
り、放熱性を向上させることになる。
ット50の平板部53の表裏面にそれぞれ同軸に固着さ
れていて、その内周部より放射状の複数の放熱歯72が
突設され、放熱歯72間に形成される領域が空気路73
として利用されるようになっている。そして、このよう
な一対の環状放熱板70は、一方の環状放熱板70が、
その内穴71と環状ブラケット50の筒部52の側壁と
の間に間隙Sを有し、環状ブラケット50を挟んで、図
4(a)に示すように、空気路73が周方向に互い違い
に配置されるか、図4(b)に示すように、空気路73
が重ねて配置されるように固着されている。
は、図5(a)に示すように、ブレーキディスクの一回
転方向に傾斜させた放熱歯72aとしてもよく、また、
図5(b)に示すように、放熱歯72の途中からブレー
キディスクの一回転方向に屈曲させた放熱歯72bとす
ることができる。
70の空気路73の内端部が、環状摩擦板60の内穴6
1内に臨むように、一対の環状放熱板70にそれぞれ同
軸に固着され、これによって、空気路73の内端部を大
気に開放させ、空気路73に対する空気の流入を可能に
している。また、上記環状摩擦板60としては、製造方
法によって、図6に示すような摩擦板60a、60b、
60cがある。即ち、図6(a)に示す摩擦板60a
は、プレス素材80が環状にプレス打ち抜き成形された
ものであり、これは製造工数が低減できるものの、プレ
ス素材(ブレーキ材)80の歩留りがよくない。そこ
で、図6(b)に示すように、帯状板62を環状に連結
して組立てた摩擦板60bや、図6(c)に示すよう
に、複数の分割プレート63を周方向に連結して組立て
た摩擦板60cを用いることで、ブレーキ材の歩留りの
向上を図ることができる。
ド型ブレーキディスクが、任意の一方向に回転すると、
空気路73内の空気は遠心力によってその外周端より外
部に流出され、空気路73内が負圧になる。これによっ
て、空気が空気路73の内周端より流入し、空気路73
内を流通することで、ブレーキディスクが冷却される。
この場合、空気は、環状ブラケット50を挟んで両側の
環状放熱板70の空気路73に流通されると共に、環状
ブラケット50の筒部52と環状放熱板70との間隙S
からも流入するので、冷却効率を飛躍的に向上させるこ
とができる。特に、図4(a)に示すように、一対の環
状放熱板70の空気路73を環状ブラケット50を介し
て周方向に交互に配置すれば、ブレーキディスクをより
均一に冷却することが可能となり、温度差による熱応力
の発生によって、亀裂が発生するような事態を避けるこ
とができる。
明のベンチレーテッド型ブレーキディスクによれば、環
状ブラケットの表裏面両側に空気路が形成されたので、
空気は表裏両側の空気路に流通するので、ブレーキディ
スクの冷却効率が向上し、熱のばらつきを減少させるこ
とができる、さらに、環状放熱板は、その内端部が環状
ブラケットの筒部との間に間隙を有するように設けられ
たので、空気が当該間隙を通ってブレーキディスク内に
流通するので、ブレーキディスクの冷却効率をより向上
させることができる。
ブラケットを挟んで周方向に互い違いに配置したこと
で、均一な冷却が可能となり、温度分布が均一になる。
よって、ブレーキディスクの耐久性が向上する。さら
に、環状摩擦板は、周方向に分割された複数の分割板を
周方向に連結して組立てられ、帯状板を環状に連結して
組立てられたので、ブレーキ材の歩留りが向上すると共
に、ブレーキパッドのクリーンアップにも寄与する。ま
た、環状ブラケットに、その重量を軽減するための軽量
孔が穿設されたので、車両の操縦安定性が向上すると共
に、表面積の増大により放熱性が向上する。
型ブレーキディスクの一部切欠き斜視図である。
るブラケットの部分平面図、(b)は、他のブラケット
の部分平面図である。
るブラケットを挟んで固着された放熱板の空気路の配置
を示す断面図、(b)は、放熱板の空気路の他の配置を
示す断面図である。
る放熱板の部分平面図、(b)は、他の放熱板の部分平
面図である。
る摩擦板の製造工程図、(b)及び(c)は、摩擦板の
他の製造工程図である。
一部切欠き斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】環状の平板部及びその内端より軸方向に突
設され車軸に固定される筒部を有する環状ブラケット
と、 外周部が放射状に配置された複数の放熱歯からなり、上
記環状ブラケットの平板部の表面及び裏面にそれぞれ固
着された一対の環状放熱板と、 隣接する上記放熱歯間に形成される空気路の内端部を大
気に開放させて上記一対の環状放熱板にそれぞれ固着さ
れ、ブレーキパッドが摺接する一対の環状摩擦板と、 を具備したことを特徴とするベンチレーテッド型ブレー
キディスク。 - 【請求項2】上記環状放熱板は、その内端部が上記環状
ブラケットの筒部との間に間隙を有するように上記環状
ブラケットに固着されたことを特徴とする請求項1に記
載のベンチレーテッド型ブレーキディスク。 - 【請求項3】上記一対の環状放熱板の空気路が、上記環
状ブラケットを挟んで周方向に互い違いに配置されたこ
とを特徴とする請求項1または2に記載のベンチレーテ
ッド型ブレーキディスク。 - 【請求項4】上記環状摩擦板は、周方向に分割された複
数の分割板を周方向に連結して組立てられたことを特徴
とする請求項1乃至3のいずれかに記載のベンチレーテ
ッド型ブレーキディスク。 - 【請求項5】上記環状摩擦板は、帯状板を環状に連結し
て組立てられたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載のベンチレーテッド型ブレーキディスク。 - 【請求項6】上記環状ブラケットに、その重量を軽減す
るための軽量孔が穿設されたことを特徴とする請求項1
乃至5のいずれかに記載のベンチレーテッド型ブレーキ
ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002077787A JP2003278810A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | ベンチレーテッド型ブレーキディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002077787A JP2003278810A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | ベンチレーテッド型ブレーキディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003278810A true JP2003278810A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29228116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002077787A Pending JP2003278810A (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | ベンチレーテッド型ブレーキディスク |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2003278810A (ja) |
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-
2002
- 2002-03-20 JP JP2002077787A patent/JP2003278810A/ja active Pending
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