JPS634992A

JPS634992A - 金属錯塩化合物及び近赤外線吸収剤

Info

Publication number: JPS634992A
Application number: JP61147050A
Authority: JP
Inventors: Isao Niimura; 新村　勲; Sukehito Matsumoto; 松本　▲示右▼人; Hiroyoshi Yamaga; 山鹿　博義; Susumu Suzuka; 鈴鹿　進
Original assignee: Hodogaya Chemical Co Ltd
Current assignee: Hodogaya Chemical Co Ltd
Priority date: 1986-06-25
Filing date: 1986-06-25
Publication date: 1988-01-09
Anticipated expiration: 2011-02-07
Also published as: JPH0811464B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、金属錯塩化合物及びこの化合物を用いた近赤
外線吸収剤に関する。さらに詳細には一般式、ｋＬ！１式中、ｘｌとＸ、はニトロ基および／またはノーロゲ
：／２１、フェニルアゾ（置換フェニルアゾを含む）、
ナフチルアゾ（置換す７チルアゾを含む）を表わし、ｎ
ｌとｎｌは１〜３の整数を表わし、Ｒ１と鳥はアミノ基
、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アセチ
ルアミノ基、ベンゾイルアミノ基（置換ベンゾイルアミ
ノ基を含む）を表わし、ｘｌとＲ３、ｎｌとｎ−１Ｒ，
とＲ１はそれぞれ同じであっても異っていてもよく、Ｙ
ｅは水素、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、脂肪
族アンモニウム（置換アンモニウムを含む）または脂環
族アンモニラムを表わす。）で表わされる金属錯塩化合
物及びこの化合物を用いる近赤外線吸収剤である。

この−般式（１）で表わされる金属錯塩化合物は、以下
の工程によシ製造しうる。

下記−般式（式中、ｘｌとＸ、、ｎｌとｎｌは前に定義した通りで
ある。）で表わされるジアゾ成分を常法によりジアゾ化
し、このジアゾ化物を下記−般式（式中、Ｒ１とＲ：は前に定義した通シである。）で表
わされるアゾ成分と常法に従いカップリングする事によ
り、下記−般式（式中、ｘｌとＸ！、ｎｌとｎｌ、Ｒ１とＲ２は前に定
義した通シである。）で表わされるモノアゾ化合物を合
成し、次にこのモノアゾ化合物を水あるいは有機溶媒中
、鉄塩類で処理し、場合によりてはさらに脂肪族アミン
（置換脂肪族アミンを含む）またけ脂環族アミンで造塩
処理することによシ高収率で得ることができる。

本発明で用いられる上記−般式（めで表わされるジアゾ
成分としては、例えば６−ニトロ−２−アミンフェノー
ル、４．６−シニトロー２−アミンフェノール、４−ク
ロロ−５−ニトロ−２−アミノフェノール、５．４．６
−ドリクロロー２−アミノフェノール、４−フェニルア
ゾ−２−アミンフェノール、４−ナフチルアゾ−２−ア
ミンフェノールなどがあげられ、また上記−般式（３）
で表わされるカップリング成分としては、例えば、８−
アミノ−２−ナフトール、８−アセチルアミノ−２−ナ
フトール、８−ベンゾイルアミノ−２−ナフトール、５
−アミノ−２−ナフトール、５−ジメチルアミン−２−
ナフトール、８−ｎ−ブチルアミノ−２−ナフトール、
８−プロピルアミノ−２−ナフトール、８−エチルアミ
ノ−２−ナフトールなどをあげることができる。

次に上記−般式（１）で表わされる金属錯塩化合物を用
いた近赤外線吸収剤についてのべる。

近年、近赤外線の利用は広範な分野に於いて注目されて
おり、例えば、情報分野における光学的記録に関し、そ
の光源としてレーザ光の利用によるコンパクトディスク
およびビデオディスクなどの光ディスクが開発されつ＼
ある。その光ディスクにおける記録要素の主材あるいは
媒体として、近赤外線吸収剤の使用があげられる。この
原理の一つは、基板上にレーザビーム吸収層を形成し、
光あるいは音などに対応したレーザビームを照射させ、
その照射部に物理あるいは光学的変化を起させ、信号と
して記録（誓き込み）する。この吸収層（記録層）の変
化を再びレーザビームを用いて信号として読み取り、さ
らに音や光に変換して再生させている。従って、この記
録層に存在する近赤外線吸収剤の役割は、レーザ光を効
率的に吸収し、熱効果などを高める作用を有する最も重
要な要素の一つとなっている。この記録層材料としての
近赤外線吸収剤の要望される諸性能としては、均一な組
成で薄膜が再現性良くできること、高分解で長期安定性
（射光、耐熱など）、高感度、記録ピット形状の均一性
などを有しなければ麦らない。

従来の記録層に使用されている公知の近赤外線吸収剤と
しては、Ｔｏ　、Ｉｎ、Ｂｉ、０８！−Ｔｅ　、　Ｔｅ
　−０、ＴｅＯｘ　　などの無機金属系や特公昭４６−
５４５２号公報に記載の金属錯体、また色素系のものと
しては、５．３’−ジメチルオキサトリカルボシアニン
イオダイドをあげることができるが、無機金属系の場合
、いずれも基板への記録層の薄膜形成は真空蒸着法でな
ければならず特別な装置が必要であシ、作業性の面でも
極めて非能率である。また毒性の問題も大きな一書とな
っている。また金属錯体の場合、吸光係数が小さく多量
に使用しなくてはならず、しかも溶媒や樹脂などへの溶
解あるいは相容性に欠け、保存安定性も劣る。

−方色素系のものは、吸光係数が大きい反面、光や熱に
極めて弱く、実用的なものは皆無である。

したがって、従来の公知の化合物では記録材料として実
用的に要望される諸性能を充分に満足する近赤外線吸収
剤は今だに見い出されていない。

発明者らは長年にわたシ、色素としての金属錯塩化合物
の検討を行った結果、特公昭６〇−０４２２６９号公報
に記載の化合物を見い出した。

本発明者らは更に周辺化合物を深く検討を続けた結果、
前記の化合物よりも大幅に吸収波長領域が伸び、しかも
実用上極めて有利である事が判明し、本発明を完成した
。

すなわち上記−般式（１）で示した金属錯塩化合物は４
００〜１１０００ｎ　の波長域に吸収波長を有し、現在
、実用上液も必要とされる半導体レーザーの波長の８０
０〜９００　ｎｍ域での分子吸光係数が５万以上であり
、射光、耐熱性にも優れ、各種溶媒との溶解性および各
種樹脂との相溶性に富み、光学的記録における記録層の
材料として極めて良好な事がわかった。

また上記−般式（１）で示した金属錯塩化合物は、その
吸収波長域が可視域にもおよび、その事からこの特徴あ
る性質を利用する事によって、可視域から近赤外域の波
長の光遮舒作用、すなわちフィルターとして有用に使用
できることも本発明の大きな特徴の一つである。例えば
電気製品、特にテレビ、ラジオ、ステレオ等のリモート
コントロール装置、カメラや映写機のスピード距離測定
、あるいはゲームマシン、自動開閉ドアー等における受
光素子の特に光線量変化の激しい可視領域光線による誤
動作防止用人光フィルターとして好適に使用することが
できる。

以下実施例によシ本発明の詳細な説明するが、部とは重
量部である。

実施例１５−ニトロ−２−アミンフェノール１５．４部を常法に
よシ水２００部中、濃塩酸２５部と亜硝酸ナトリウム６
９部によって、０〜５℃でジアゾ化し、８−アミノ−２
−ナフトール１５．９部をアルカリ性下、０〜５℃でカ
ップリングして、次の構造式を有するモノアゾ化合物３
２部を得た。

このモノアゾ化合物を水溶媒中、塩化第二鉄で金属錯体
化した。次にこの鉄錯体化物はオクトキ率で得た。

この化合物のジメチルホルムアミド中での最大吸収波長
は６８０　ｎｍであＪ’、８５０ｎｍでの分子吸光係数
は５．１Ｘ１０’　　でありた。それに対し、特公昭６
０−４２２６９号公報実施例１記載の公知化合物の場合
は、同条件下で最大吸収波長は７３０ｎｍであるが、８
３０ｎｍでの分子吸光係数は４．７×１０３であり、必
要とされる吸収域での吸光係数が小さい欠点を有してい
る。

次に本発明の化合物とこの公知化合物との吸光度比較デ
ータを図−ＩＫ示す。

次にアルミニウムを蒸着させたガラス板上に上液を回転
塗布機により塗布した。乾燥後このものをディスクとし
てＧａＡｊＡｓ系半導体レーザ光線を使の記録されたデ
ィスクを記録時と同じ半導体レーザの低出力で読み取る
事ができた。読み出しに関する８７Ｎ（ノイズに対する
高信号）、記録感度について公知化合物と比較した。以
下その結果を表−１に示す。

表−１またこのディスクは５０℃、湿度７０％の雰囲気で６ケ
月間の放置においても記録感度や記録信号に変化なく安
定であった・１２一実施例２実施例１に準じ、下記構造の鉄錯体化合物を得た。

上記本化合物と特公昭６０−４２２６９の実施例７記載
の化合物とを実施例１と同様に比較すると図−２及び下
記表−２の過多であり、本発明の化合物がすぐれている
ことがわかった。

表−２０特公昭６０−４２２６９号公報実施例７の公知化合物（比較３　　８０　　　　　（Ｌ
９例）Ｏ本発明実施例２の化合物　　１　１２５　　　　　α
３実施例３〜１４以下の表に示す金属錯塩化合物、溶媒、バインダーおよ
び塗布基板を用いた以外は、実施例１と同様に操作を行
った。これらの結果も併せて次表に記載した。

実施例１５実施例１に準じ合成した下記金輌錯塩化合物１部をエピ
コー）８２Ｂ（シェル化学製品）１５０部に加え、混練
りし、次にエビキュアーＸ６１Ｂ（硬化剤）１５部を加
え、２０〜２５℃で混合して発光ダイオードの受光素子
が組み込まれた型に注入し、８０℃で２時間で硬化して
金属錯塩化合物の含有されたエポキシ受光素子埋め込み
成形品を得た。この様和して得られた受光素子は上記金
属錯塩化合物を含むエポキシ樹脂層を通過し、選択され
た光のみを受光するために誤作動の起さないものとなっ
た。

また、本実施例におけるエポキシ樹脂に代えてＡ８樹脂
への加熱線９込みによシ、フィルター成形品とする事も
できた。

実施例１６〜２３以下の表に示す金属錯塩化合物および混練用樹脂を用い
て、実施例１５と同様に操作し受光素子埋め込み成形品
を得た。これら成形品の光線透過率（％）の値を次表に
示した。

【図面の簡単な説明】

図−１は、本発明の実施例１の化合物及び特公昭６０−
４２２６９号公報実施例１に記載の化合物との吸光度比
較データである。図−２は、本発明の実施例２の化合物及び特公昭６０−
４２２６９号公報実施例７に記載の化合物との吸光度比
較データである。保土谷化学工業株式会社第１図波　　長　（ｎｍ）

Claims

【特許請求の範囲】１、下記一般式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｘ＿１とＸ＿２はニトロ基および／またはハロ
ゲン原子、フェニルアゾ（置換フェニルアゾを含む）、
ナフチルアゾ（置換ナフチルアゾを含む）を表わし、ｎ
＿１とｎ＿２は１〜３の整数を表わし、Ｒ＿１とＲ＿２
はアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基（置換ベン
ゾイルアミノ基を含む）を表わし、Ｘ＿１とＸ＿２、ｎ
＿１とｎ＿２、Ｒ＿１とＲ＿２はそれぞれ同じであって
も異っていてもよく、Ｙ＾■は水素、ナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、脂肪族アンモニウム（置換脂肪族
アンモニウムを含む）または脂環族アンモニウムを表わ
す）で表わされる金属錯塩化合物。２、近赤外線吸収剤において、下記一般式、▲数式、化
学式、表等があります▼ （式中、Ｘ＿１とＸ＿２はニトロ基および／またはハロ
ゲン原子、フェニルアゾ（置換フエニルアゾを含む）、
ナフチルアゾ（置換ナフチルアゾを含む）を表わし、ｎ
＿１とｎ＿２は１〜３の整数を表わし、Ｒ＿１とＲ＿２
はアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基（置換ベン
ゾイルアミノ基を含む）を表わし、Ｘ＿１とＸ＿２、ｎ
＿１とｎ＿２、Ｒ＿１とＲ＿２はそれぞれ同じであって
も異っていてもよく、Ｙ＾■は水素、ナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、脂肪族アンモニウム（置換脂肪族
アンモニウムを含む）または脂環族アンモニウムを表わ
す）で表わされる金属錯塩化合物を用いることを特徴と
する近赤外線吸収剤。